JP4156775B2 - ズーム光学系及びそれを備えた撮像装置 - Google Patents
ズーム光学系及びそれを備えた撮像装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4156775B2 JP4156775B2 JP2000135645A JP2000135645A JP4156775B2 JP 4156775 B2 JP4156775 B2 JP 4156775B2 JP 2000135645 A JP2000135645 A JP 2000135645A JP 2000135645 A JP2000135645 A JP 2000135645A JP 4156775 B2 JP4156775 B2 JP 4156775B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- lens
- optical system
- positive
- negative
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B15/00—Optical objectives with means for varying the magnification
- G02B15/14—Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
- G02B15/143—Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only
- G02B15/1435—Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative
- G02B15/143507—Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having three groups only the first group being negative arranged -++
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Lenses (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビデオカメラやデジタルカメラ等の電子撮像装置に適した薄型のズーム光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、銀塩35mmフイルム(通称ライカ版)カメラに代わる次世代のカメラとしてデジタルカメラ(電子カメラ)が注目されるようになった。更に業務用の高機能なカメラからポータブルな普及タイプのカメラまで広い範囲のいくつものカテゴリーを有する。
【0003】
このようなカメラにおいて特にポータブルな普及タイプのカテゴリーに注目し、高画質を確保しながら奥行の薄いビデオカメラやデジタルカメラ等が強く望まれている。
【0004】
このようなカメラの奥行き方向の厚さを薄くする際に問題になるのは、カメラに用いられる光学系特にズーム光学系の最も物体側の面から像面までの長さを短くすることにある。
【0005】
最近、撮影時に光学系をカメラボディー内からせり出しまた携帯時は光学系をカメラボディー内に収納するようにした沈胴式鏡筒を採用したカメラが主流になっている。
【0006】
しかし、このような沈胴式鏡筒を採用したカメラは、使用するレンズのタイプやフィルターによって、光学系を沈胴させた時の厚さが大きく異なる。特にズーム光学系のズーム比やFナンバー等の仕様を高く設定するためには、最も物体側の群が正の屈折力を有するいわゆる正先行型ズーム光学系の場合、各々のレンズの厚さやデッドスペースが大になり例えば特開平11−25850号公報に記載する従来例のように沈胴式にした場合でもカメラの厚さを薄くすることはできない。これに対し、負先行型であって特に2群ズームレンズや3群ズームレンズは、カメラの厚さを薄くする点では有利である。このタイプのズームレンズの従来例として特開平11−52246号公報に記載されているズームレンズが知られているが、各群の構成枚数が多くまた各レンズの厚さが大であり、最も物体側の負の群の先頭レンズが正レンズの場合は、沈胴してもカメラを薄くすることができない。
【0007】
現在知られている電子撮像素子用に適したズーム光学系で、ズーム比や画角やFナンバー等を含めた結像性能が良好であって沈胴厚を薄くし得る可能性のある従来例として特開平11−194274号、特開平11−287953号、特開2000−9997号公報に記載されたズーム光学系が知られている。
【0008】
これら従来のズーム光学系において第1群を薄くするためには入射瞳位置を薄くすることが望ましいが、そのためには第2群の倍率を高くする必要がある。第2群の倍率を高くすると、第2群に負担がかかり第2群を薄くすることが困難になるばかりか、収差補正が困難になり、製造誤差のききが増大し好ましくない。
【0009】
また、カメラの薄型化、小型化を実現するためには撮像素子を小さくすればよいが、小さい撮像素子で同じ画素数にするためには画素ピッチが小になり感度が不足するため、これを光学系にてカバーする必要があり回折の影響も生ずる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、構成枚数が少なくかつ機構が簡単であって、各レンズを薄くすることによって各群の総厚が薄くなるようにし、フィルター類の選択も考慮して極めて薄型にした電子撮像装置に適したズーム光学系および、それを有する電子撮像装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のズーム光学系は、負の屈折力を有する第1群と正の屈折力を有する第2群と、正の屈折力を有する第3群とよりなり、広角端から望遠端への変倍の際に第1群と第2群間を可変とし、第2群と第3群の間隔が大になるように少なくとも前記第1群と第2群を移動させる光学系で、第2群が物体側から順に、両凸正レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の接合レンズとよりなり、下記条件(1)、(2)を満足するものである。
(1) 1.0<−β2T<2.2
(2) 1.4<f2/fW<2.8
ただし、β2Tは第2群の望遠端における横倍率、f2は第2群の焦点距離、fWは広角端における全系の焦点距離である。
【0012】
条件(1)は、第2群の無限遠物点合焦時の望遠端における倍率β2Tを規定したものである。この第2群の倍率の絶対値が大きい方が広角端における入射瞳位置を浅くすることができ、したがって第1群の径を小さくすることが可能になり、ひいては厚さを薄くすることができる。
【0013】
条件(1)においてβ2Tの値が下限の1.0より小さいと、第1群の厚さが厚くなり、沈胴時の厚さを小さくすることが困難になる。また上限の2.2を超えると収差特に球面収差、コマ収差、非点収差を補正することが困難になる。
【0014】
条件(2)は第2群の焦点距離を薄型化と収差補正とのバランスを考慮し規定したものである。第2群の焦点距離f2が小である方が、第2群自体の厚さを薄くし得るが、第2群の前側主点を物体側にまた第1群の後側主点を像側に位置せしめるようなパワー配置にすることが困難になり、収差補正上も好ましくない。
【0015】
条件(2)においてf2/fWの値が下限の1.4より小さいと球面収差、コマ収差、非点収差等の諸収差の補正が困難となる。上限の2.8を超えると薄型化が困難になる。
【0016】
前記のようなタイプの光学系は、前玉径が大きくなりにくいので開口絞りを第2群と一体にし例えば第2群の直前に配置して第2群と一体にした方が機構が単純になりまた沈胴時のデットスペースが発生しにくい。
【0017】
また前記本発明の撮像装置で用いる光学系において、変倍時の第3群の移動量を小さくすれば、良好な画質を維持したまま、射出瞳位置を遠くすることが容易になり望ましい。
【0018】
また、前記条件(1)、又は(2)の代りに次の条件(1−1)、又は(2−1)を満足すればより望ましい。
(1−1) 1.05<β2T<2.0
(2−1) 1.6<f2/fW<2.6
【0019】
また、条件(1)、(2)、(1−1)、(2−1)の代りに下記条件(1−2)、又は(2−2)を満足すれば一層望ましい。
(1−2) 1.1<β2T<1.8
(2−2) 1.8<f2/fW<2.4
【0020】
また前記本発明ズーム光学系において、ズーム光学系の第2群の最も物体側の正レンズおよび第3群中に非球面を設けることが好ましい。
【0021】
第2群の最も物体側のレンズと第3群中とに非球面を設けることにより、光学系を薄型化することと光学系の収差を良好に補正することの相反する二つの要求を共に実現し得るので好ましい。特に薄型化を実現したまま球面収差、コマ収差、非点収差を良好に補正し得るため好ましい。
【0022】
前記本発明撮像装置で用いるズーム光学系は、第3群を移動させてフォーカシングを行なうことが好ましい。
【0023】
前述の本発明ズーム光学系においてフォーカシングを行なう場合、収差を良好に保つためには第1群を前後に移動させることが好ましい。しかし、機構上、光学系を薄型化するためには、第3群を移動させてフォーカシングを行なうことが望ましい。特に、ズーミング時の第1群、第2群の駆動とは別の動力にて第3群をズーミングおよびフォーカシングの両方を行なうようにすることが望ましい。更に無限遠に合焦されている場合にズーミング時第3群がほぼ不動であるように設定すれば移動のための制御が楽になるため望ましい。
【0024】
また、本発明ズーム光学系において、ズーミング時に第3群を固定すれば好ましい。
【0025】
前記ズーム光学系において、第3群は、ズームのパワー配置上、第2群よりも径が大になりまた撮像素子に近い群である。したがって、ズーミング時に第3群が第1群、第2群の移動と連動しないようにすればこのズーム光学系を備えた電子撮像装置全体の構造を簡単化し得るので好ましい。
【0026】
また前記ズーム光学系において、第1群を物体側より順に、2枚以下の負レンズと、1枚の正レンズとにて構成し、負レンズのうちの少なくとも1枚を非球面を含むレンズにすることにより、光学系の収差特に歪曲収差と非点収差を良好に補正し得るので好ましい。
【0027】
前記本発明のズーム光学系において、第2群の接合レンズは物体側から順に正メニスカスレンズ、負メニスカスレンズからなり、下記条件(3)、(4)を満足すれば薄型化を保ったまま、光学系の収差を良好に補正し得るので好ましい。
(3) 0.05<D(2N)/D(2)<0.2
(4) 0.2<R(2R)/f2<0.5
ただし、D(2N)は第2群の接合レンズの負のメニスカスレンズの軸上の厚さ、D(2)は第2群の両凸レンズの物体側の面から接合レンズのうちの負のメニスカスレンズの像側の面までの光軸上での長さ、R(2R)は第2群の最も像側の面の曲率半径である。
【0028】
条件(3)は、第2群の接合レンズを構成するレンズの一つである負のメニスカスレンズの肉厚を規定したもので、非点収差を良好に保った状態にてこのレンズの肉厚を薄くし得る範囲を示したものである。
【0029】
この条件(3)においてD(2N)/D(2)が上限の0.2を超えるとレンズの肉厚が大になり光学系の薄型化のための効果が得られない。またD(2N)/D(2)が下限の0.05より小さいと非点収差を補正することが困難になる。
【0030】
条件(4)は第2群の最も像側の面の曲率半径を規定するものである。条件(4)においてR(2R)/f2が上限の0.5を超えると球面収差の補正が困難になる。またR(2R)/f2が下限の0.2より小さいとコマ収差、非点収差が補正しにくく収差補正が厳しくなる。
【0031】
また、条件(3)、又は(4)の代りに下記条件(3−1)、又は(4−1)を満足すればより望ましい。
(3−1) 0.06<D(2N)/D(2)<1.7
(4−1) 0.23<R(2R)/f2<0.4
【0032】
更に前記条件(3)、(4)または条件(3−1)、(4−1)の代りに下記条件(3−2)、又は(4−2)を満足すれば最も望ましい。
(3−2) 0.07<D(2N)/D(2)<1.4
(4−2) 0.25<R(2R)/f2<0.35
【0033】
また本発明のズーム光学系の第2群のレンズのシェープファクターが下記条件(5)、(6)を満足することが望ましい。
(5) −0.3<{R(21F)+R(21R)}/{R(21F)−R(21R)}<1
(6) 0.5<{R(31F)+R(31R)}/{R(31F)−R(31R)}<3
ただし、R(21F)、R(21R)は第2群の最も物体側の正レンズの物体側の面および像側の面の曲率半径、R(31F)、R(31R)は第3群の最も像側の正レンズの物体側の面および像側の面の曲率半径である。
【0034】
条件(5)は第2群の最も物体側の両凸正レンズのシェープファクターを規定するものである。
【0035】
この条件(5)の上限の1を超えると球面収差が補正しにくくなりまた下限の−0.3より小さいとコマ収差が補正しにくくなる。したがって条件(5)の範囲より外れるといずれも結像性能を実用的範囲内に良好なものにすることが困難になる。
【0036】
また、条件(6)は第3群を正レンズ1枚にて構成した場合のこの正レンズのシェープファイターを規定するものである。条件(6)において上限の3を超えると球面収差が補正しにくくなる。また下限の0.5より小さいとコマ収差や非点収差が補正しにくくなる。つまり条件(6)の範囲を超えるといずれも実用範囲の良好な結像性を得ることが困難になる。
【0037】
また条件(5)、(6)の代りに下記条件(5−1)、(6−1)を満足すればより好ましい。
【0038】
更に条件(5)、(6)、(5−1)、(6−1)の代りに下記条件(5−2)、(6−2)を満足することが最も望ましい。
(5−1) −0.4<{R(21F)+R(21R)}/{R(21F)−R(21R)}<0.6
(6−1) 0.7<{R(31F)+R(31R)}/{R(31F)−R(31R)}<2.5
(5−2) −0.3<{R(21F)+R(21R)}/{R(21F)−R(21R)}<0.2
(6−2) 0.9<{R(31F)+R(31R)}/{R(31F)−R(31R)}<2
【0039】
本発明のズーム光学系において、その像面に撮像素子を配置した構成にした場合、第1群、第2群が夫々下記条件(7)および条件(8)を満足することが好ましい。
(7) 0.7<T1/Y<1.5
(8) 0.5<T2/Y<1.3
ただし、T1は第1群の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の厚さ、T2は第2群の両凸正レンズの最も物体側のレンズ面から第2群の接合レンズの最も像側のレンズ面までの光軸上の厚さ、Yは撮像素子の有効撮像領域の対角長である。
【0040】
本発明のズーム光学系は、電子撮像装置に用いられるもので、したがって光学系の像面に撮像素子を配置した構成として用いられるものである。その場合、条件(7)、(8)を満足することが望ましい。
【0041】
前記条件(7)は第1群の軸上の総厚と撮像素子(ほぼ矩形状)の対角長との比を規定したもので、また条件(8)は第2群の光軸上の総厚と撮像素子の対角長の比を規定するものである。
【0042】
これら条件(7)、(8)において上限を超えるとこれら群の厚さが大になりすぎて光学系を薄型化することが困難になる。またこれら条件(7)、(8)の下限より小さいと各レンズの曲率半径を大にしなければならず、近軸関係の成立や諸収差の補正が困難になる。
【0043】
これら条件(7)、(8)は、レンズの縁肉や機構上のスペースのためには、撮像素子の有効撮像領域の対角長Yの値によって異なる。即ちYの範囲に応じて、夫々下記条件の範囲が望ましい。
(A) Y<6.2mmのとき
(7−A) 0.7<T1/Y<1.7
(B) 6.2mm<Y<9.2mmのとき
(7−B) 0.6<T1/Y<1.5
(C) 9.2mm<Yのとき
(7−C) 0.5<T1/Y<1.3
【0044】
同様に条件(8)も、上記のYの値が(A)、(B)、(C)の各領域において、夫々次の条件(8−A)、(8−B)、(8−C)を満足することが望ましい。
(8−A) 0.5<T2/Y<1.5
(8−B) 0.4<T2/Y<1.3
(8−C) 0.3<T2/Y<1.1
【0045】
上記の通りの光学系の像面に撮像素子を配置した構成の本発明の光学系において、光学系と撮像素子との間に波長600nmの透過率が80%以上であり、波長700nmの透過率が10%以下である近赤外シャープカットコートを有するフィルターを配置した構成にすることが望ましい。
【0046】
電子撮像装置におけるように撮像素子を配置した光学系は、通常赤外光が撮像素子の撮像面に入射しないように撮像素子の物体側に一定の厚さの赤外吸収フィルターが配置される。この赤外吸収フィルターは一定の厚さを必要とするため光学系が厚くなる。
【0047】
上記のように赤外カットコートを配置すれば、光学系を薄くすることが可能になる。
【0048】
ズーム光学系の後方の撮像素子の前に前記の近赤外シャープカットコートを配置すれば、赤外吸収フィルターよりも相対的に赤側の透過率が高くなり、色の再現性が良くなる。
【0049】
また、撮像素子を設けた本発明の光学系において、撮像素子のカラー化フィルターとして補色モザイクフィルターを用いることが望ましい。
【0050】
補色フィルターを用いた場合、その透過光のエネルギーが高くなるため、原色フィルター付きの撮像素子(CCD)に比べて実質上感度が高くなりかつ解像的にも有利である。したがって、補色フィルターを用いれば、小型撮像素子を使用する場合メリットが大きい。
【0051】
また前述のような近赤外シャープカットコートを用いれば色モザイクフィルターを有する撮像素子(CCD)の欠点である青紫側のマゼンタ化傾向をゲイン調整により緩和し得るので原色フィルターを有する撮像素子(CCD)並みの色再現を得ることができる。
【0052】
前記撮像素子を設けた本発明のズーム光学系において、撮像素子より物体側に光学的ローパスフィルターが配置され下記条件(9)を満足する構成にすることが望ましい。
(9) 0.15p×103<T(LPF)<0.45p×103
ただし、pは電子撮像素子の水平画素ピッチ、T(LPF)は光学的ローパスフィルター全体の厚さである。
【0053】
電子撮像素子を設けたズーム光学系においては、赤外カットフィルターのほかに光学的ローパスフィルターが配置される。条件(9)はこの光学的ローパスフィルターの厚さを規定する条件である。
【0054】
光学系において沈胴厚を薄くするためには、光学的ローパスフィルターを薄くすることが有効であるが、薄くするとモアレ制御効果が減少する。
【0055】
一方、撮像素子の画素ピッチが小になるにつれて、結像光学系の回折による影響によりナイキスト限界以上の周波数成分のコントラストが減少し、モアレ抑制効果の減少が緩和され許容し得る程度にモアレ制御効果が得られる。例えば像面上投影時の方位角度が水平(0°)と±45°方向に夫々結晶軸を有する3種類のフィルターを光軸方向に重ねて使用する場合、かなりのモアレ抑制効果があることが知られている。この場合、フィルターが最も薄くなる仕様としては水平
(mm)である。これは丁度ナイキスト限界に相当する周波数においてコントラストを零にする仕様である。これよりは数%乃至数十%程度薄くすると、ナイキスト限界に相当する周波数のコントラストガ少し出て来るが回折の影響により押えることが可能になる。
【0056】
上記以外のフィルターの仕様は、例えば2枚重ねのフィルターや、1枚のフィルターの場合も含めて、前記条件(9)を満足すればよい。
【0057】
条件(9)の上限の0.45pを超えると光学的ローパスフィルターが厚くなりすぎて薄型化することが困難になる。下限の0.15pより小さいとモアレの除去が不十分になる。この場合画素ピッチpは5μm以下であることが望ましい。
【0058】
もし、画素ピッチpが4μm以下の場合は、次の条件(9−1)を満足すればよい。
(9−1) 0.13p×103<T(LPE)<0.42p×103
【0059】
また、次の(A)〜(F)の場合は夫々下記条件(9−A)〜(9−F)を満足することが望ましい。
【0060】
(A)光学的ローパスフィルターが3枚重ねであってピッチpが4μm≦p<5μmの場合は次の条件(9−A)を満足することが望ましい。
(9−A) 0.3p×103<T(LPF)<0.4p×103
【0061】
(B)光学的ローパスフィルターが2枚重ねであって4μm≦p<5μmの場合は次の条件(9−B)を満足することが望ましい。
(9−B) 0.2p×103<T(LPF)<0.28p×103
【0062】
(C)光学的ローパスフィルターが1枚で4μm≦p<5μmの時は下記条件(9−C)を満足することが望ましい。
(9−C) 0.1p×103<T(LPF)<0.16p×103
【0063】
(D)光学的ローパスフィルターが3枚重ねでp<4μmの時は、下記条件(9−D)を満足することが望ましい。
(9−D) 0.25p×103<T(LPF)<0.37p×103
【0064】
(E)光学的ローパスフィルターが2枚重ねでp<4μmの時は、下記条件(9−E)を満足することが望ましい。
(9−E) 0.16p×103<T(LPF)<0.25p×103
【0065】
(F)光学的ローパスフィルターが1枚でp<4μmの時は、下記条件(9−F)を満足することが望ましい。
(9−F) 0.08p×103<T(LPF)<0.14p×103
【0066】
以上述べた本発明のズーム光学系を用い、その像面にCCD等の撮像素子を配置することにより、これを装着した電子撮像素子を構成することにより、本発明の目的を達成し得る電子撮像装置を実現し得る。
【0067】
【発明の実施の形態】
次に本発明のズーム光学系の実施の形態を下記レンズデータを有する実施例をもとに説明する。
実施例1
【0068】
実施例2
【0069】
実施例3
【0070】
実施例4
ただしr1 ,r2 ,・・・ はレンズ各面の曲率半径、d1 ,d2 ,・・・ は各レンズの肉厚およびレンズ間隔、n1 ,n2 ,・・・ は各レンズの屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・ は各レンズのアッベ数である。このデータ中、r1 ,r2 ,・・・ d1 ,d2 ,・・・ 等の長さの単位はmmである。
【0071】
またデータや断面図中のW(∞)、S(∞)、T(∞)は夫々無限遠合焦時の広角端、中間焦点距離、望遠端を、W(10)、S(10)、T(10)は夫々物体距離10cmに合焦した時の広角端、中間焦点距離、望遠端を、W(30)、S(30)、T(30)は夫々物体距離30cmに合焦した時の広角端、中間焦点距離、望遠端を、S(50)は物体距離50cmに合焦した時の中間焦点距離を、T(80)は物体距離80cmに合焦した時の望遠端を示す。
【0072】
実施例1のズーム光学系は、図1に示す通りの構成であって、負の屈折力を有する第1群G1と正の屈折力を有する第2群G2と正の屈折力を有する第3群G3とよりなり、広角端から望遠端への変倍を第2群G2と第3群G3との間隔が大になるように第1群G1と第2群G2を移動させることにより行なうものである。
【0073】
また、第1群G1が、物体側より順に、負のメニスカスレンズと両凹レンズと正のメニスカスレンズにて構成され、第2群G2が、物体側より順に、両凸レンズと正のメニスカスレンズと負のメニスカスレンズとを接合したメニスカス形状の負の接合レンズとよりなり、第3群G3が正レンズよりなる。
【0074】
この実施例1は、条件(1)〜(9)を満足する。
【0075】
また、この実施例1のズーム光学系は、第3群G3を物体側へ繰り出すことによりフォーカシングを行なう。
【0076】
図2は上記のフォーカシングを行なった時の一部を示すもので、例えば、図2の[W(30)]に示すように広角端において、図1の[W(∞)]の状態より第3群G3を物体側へ約0.12mm繰り出すことにより物体距離が30cmの物体にフォーカシングできる。また図2[S(50)]に示すように、図1[S(∞)]に示す中間焦点距離にて無限遠物体にフォーカシングを行なった状態から第3群G3を物体側へ約0.23mm繰り出すことにより物体距離50cmの物体にフォーカシングを行なうことが出来、更に図2の[T(80)]に示すように望遠端において無限遠物体にフォーカシングを行なった状態[図1の[T(∞)]の状態]より第3群G3を物体側へ約0.41mm繰り出すことにより物体距離80cmの物体に対してフォーカシングを行なうことが可能である。
【0077】
またこの実施例1の光学系は、物体距離10cmの至近距離の物体へのフォーカシングが可能である。例えば図1[W(∞)]、[S(∞)]、[T(∞)]の各状態より第1群G1を物体側へ1.386mm繰り出すことによって広角端〜望遠端のズーム領域において物体距離10cmの至近距離へのフォーカシングを行なうことが可能である。
【0078】
実施例2のズーム光学系は、図3に示す通りの構成で、正の第1群G1と正の第2群G2と負の第3群G3とよりなる。
【0079】
実施例2の第1、第2、第3群G1、G2、G3の構成は、いずれも実施例1と類似のレンズ構成である。
【0080】
この実施例2は、条件(1)〜条件(9)を満足する。
【0081】
この実施例2も第3群G3を物体側へ移動させることによって近距離の物体へのフォーカシングを行なう。例えば、図3に示す広角端[W(∞)]、中間焦点距離[S(∞)]、望遠端[T(∞)]における無限遠へフォーカシングを行なった状態より第3群G3を物体側へ夫々約0.19mm、約0.66mm、約1.30mm物体側へ繰り出すことによりいずれも物体距離20cmの物体にフォーカシングを行なうことが可能である。つまり図4に示す[W(20)]、[S(20)]、[T(20)]が夫々広角端、中間焦点距離、望遠端において物体距離20cmへフォーカシングを行なった時の状態を示す。
【0082】
また実施例2の光学系は、図3の[W(∞)]、[S(∞)]、[T(∞)]に示す各状態より、第1群G1を物体側へ約1.06mm繰り出すことにより至近距離の10cmへのフォーカシングを行なうことができる。つまり無限遠物体にフォーカシングを行なった状態から第1群を物体側へ約1.06mm繰り出すことによって、広角端から望遠端までの全変倍領域において10cmの物体へのフォーカシングが可能である。
【0083】
本発明の実施例3のズーム光学系は、図5に示す通りの構成であって、正の第1群と正の第2群と負の第3群とよりなり、各群のレンズ構成は、実施例1と類似の構成である。
【0084】
この実施例3は、条件(1)〜(9)を満足する。
【0085】
この実施例3の光学系は、前玉(第1群G1)を物体側へ繰り出すことによりフォーカシングを行なうものである。
【0086】
つまりこの実施例3の光学系において、ズーミングの各状態において第1群G1によりフォーカシングが可能であり、広角端から望遠端の全変倍領域において、無限遠にフォーカシングを行なった状態より第1群G1を約1.16mm物体側へ繰り出すことにより物体距離10cmの至近距離にフォーカシングを行なうことが可能である。
【0087】
図6は実施例3の光学系で10cmの物体にフォーカシングを行なった時の図である。この図6において[W(10)]、[S(10)]、[T(10)]は夫々広角端、中間焦点距離、望遠端において10cmの物体にフォーカシングを行なったもので、図5の[W(∞)]、[S(∞)]、[T(∞)]の無限遠にフォーカシングを行なった時の状態より夫々第1群G1が約1.16mm物体側へ移動したものである。
【0088】
実施例4は図7に示す通りの構成で、負の屈折力の第1群G1と正の屈折力の第2群と正の屈折力の第3群とよりなり、第1群、第2群、第3群のレンズ構成はいずれも他の実施例と類似のものである。
【0089】
また、この実施例4は条件(1)〜条件(9)を満足する。
【0090】
この実施例4の光学系は、第3群G3を繰り出すことによりフォーカシングを行なうようにしたものである。
【0091】
図8は、実施例4において第3群G3を繰り出すことにより30cmの物体にフォーカシングを行なった時の状態を示す。つまり図8の[W(30)]は図7の[W(∞)]の広角端において無限遠にフォーカシングを行なった状態から第3群G3を約0.12mm物体側へ移動させて30cmの物体にフォーカシングを行なった時の図であり、図8の[S(30)]は、同様に図7の[S(∞)]の状態から第3群G3を物体側へ約0.41mm移動させて30cmの物体にフォーカシングを行なった時の図であり、図8の[T(∞)]は、図7の[T(∞)]の状態より第3群G3を物体側へ約0.84mm移動させて30cmの物体にフォーカシングを行なった時の図である。
【0092】
上記実施例の断面図中、F1は近赤外カットコートをほどこした近赤外カットフィルター、F2は光学的ローパスフィルタである。ローパスフィルターF2については厚さ0.3mm、0.3mm、0.4mmの3枚を接合した構成となっている。CはCCDカバーガラスである。
【0093】
上記実施例のうち実施例1、2はいずれも第8面(r8 )と第14面(r14)が、実施例3は第4面(r4 )、第8面(r8 )、第14面(r14)が、また実施例4は第4面(r4 )、第8面(r8 )、第13面(r13)が非球面である。
【0094】
これら非球面の形状は、光軸方向をx軸、光軸と直角な方向をy軸としたとき次の式にて表わされる。
【0095】
上記式において、rは基準球面の曲率半径、k、A2 、A4 、A6 、・・・は非球面係数である。
【0096】
図9は実施例1の収差状況を示す図である。この図より明らかなように本発明の光学系は、収差が良好に補正されており、またズーミングの際の収差変動も小さい。
【0097】
また実施例1以外の実施例も同様に良好な結像性能を有する。
【0098】
特許請求の範囲に記載する構成の光学系のほか次の各項に記載するものも本発明の目的を達成し得る。
【0099】
(1)特許請求の範囲の請求項1又は2に記載する光学系で、変倍時第3群を固定したことを特徴とするズーム光学系。
【0100】
(2)特許請求の範囲の請求項1、2又は3あるいは前記の(1)の項に記載する光学系で、第1群が物体側より順に、1枚又は2枚の負レンズと1枚の正レンズとよりなり、前記負レンズのうちの少なくとも1枚の負レンズが非球面を含むことを特徴とするズーム光学系。
【0101】
(3)特許請求の範囲の請求項1、2又は3あるいは前記の(1)又は(2)の項に記載する光学系で、第2群の最も物体側の負レンズおよび第3群の最も物体側の正レンズが下記条件(5)、(6)を満足することを特徴とするズーム光学系。
(5) −0.3<{R(21F)+R(21R)}/{R(21F)−R(21R)}<1
(6) 0.5<{R(31F)+R(31R)}/{R(31F)−R(31R)}<3
【0102】
(4)特許請求の範囲の請求項1、2又は3あるいは前記の(1)又は(2)の項に記載する光学系で、光学系の像面に撮像素子を配置して電子撮像装置に用いられるもので下記条件(7)、(8)を満足することを特徴とするズーム光学系。
(7) 0.7<D(1)/Y<1.5
(8) 0.5<D(2)/Y<1.3
【0103】
(5)特許請求の範囲の請求項1、2、3又は4あるいは前記の(1)、(2)、(3)又は(4)の項に記載する光学系で、像面に撮像系が配置されており、前記撮像素子の物体側に波長600nmの光の透過率が80%以上で、波長700nmの光の透過率が10%以下である赤外シャープカットコートを有することを特徴とする電子撮像装置用ズーム光学系。
【0104】
【発明の効果】
本発明によれば、構成枚数が少なくかつ機構が簡単で極めて薄型な電子撮像装置に適したズーム光学系を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学系の実施例1の無限遠合焦時の断面図
【図2】前記実施例1の近距離物体への合焦時の断面図
【図3】本発明の光学系の実施例2の無限遠合焦時の断面図
【図4】前記実施例2の近距離物体への合焦時の断面図
【図5】本発明の光学系の実施例3の無限遠合焦時の断面図
【図6】前記実施例3の近距離物体への合焦時の断面図
【図7】本発明の光学系の実施例4の無限遠合焦時の断面図
【図8】前記実施例4の近距離物体への合焦時の断面図
【図9】前記実施例1の無限遠合焦時の収差曲線図である。
Claims (12)
- 負の屈折力を有する第1群と正の屈折力を有する第2群と正の屈折力を有する第3群とよりなり、広角端から望遠端への変倍の際に第1群と第2群間を可変とし、第2群と第3群の間隔が大になるように少なくとも前記第1群と第2群を移動させる光学系で、第2群が物体側より順に、両凸レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の接合レンズとよりなり、前記第2群の接合レンズが物体側から順に正のメニスカスレンズと負のメニスカスレンズとよりなり、下記条件(1)、(2)、(3)、(4’)を満足するズーム光学系。
(1) 1.0<−β2T<2.2
(2) 1.4<f2/fW<2.8
(3) 0.05<D(2N)/D(2)<0.2
(4’) 0.2<R(2R)/f2≦0.3094
ただし、β2Tは第2群の望遠端における横倍率、f2は第2群の焦点距離、fWは広角端における全系の焦点距離、D(2N)は第2群の接合レンズの負のメニスカスレンズの光軸上の厚さ、D(2)は第2群の両凸レンズの物体側の面から接合レンズの負のメニスカスレンズの像側の面までの距離、R(2R)は第2群の最も像側の面の曲率半径である。 - 負の屈折力を有する第1群と正の屈折力を有する第2群と正の屈折力を有する第3群とよりなり、広角端から望遠端への変倍の際に第1群と第2群間を可変とし、第2群と第3群の間隔が大になるように少なくとも前記第1群と第2群を移動させる光学系で、前記第1群が物体側より順に2枚の負レンズと1枚の正レンズとよりなり、前記負レンズのうち少なくとも1枚の負レンズが非球面を含み、第2群が物体側より順に、両凸レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の接合レンズとよりなり、下記条件(1)、(2)を満足するズーム光学系。
(1) 1.0<−β2T<2.2
(2) 1.4<f2/fW<2.8
ただし、β2Tは第2群の望遠端における横倍率、f2は第2群の焦点距離、fWは広角端における全系の焦点距離である。 - 負の屈折力を有する第1群と正の屈折力を有する第2群と正の屈折力を有する第3群とよりなり、広角端から望遠端への変倍の際に第1群と第2群間を可変とし、第2群と第3群の間隔が大になるように少なくとも前記第1群と第2群を移動させる光学系で、第2群が物体側より順に、両凸レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の接合レンズとよりなり、前記第3群が正レンズ1枚よりなり、下記条件(1)、(2)、(5’)、(6)を満足するズーム光学系。
(1) 1.0<−β2T<2.2
(2) 1.4<f2/fW<2.8
(5’) −0.3<{R(21F)+R(21R)}/
{R(21F)−R(21R)}<0.2
(6) 0.5<{R(31F)+R(31R)}/
{R(31F)−R(31R)}<3
ただし、β2Tは第2群の望遠端における横倍率、f2は第2群の焦点距離、fWは広角端における全系の焦点距離、R(21F)、R(21R)は第2群の最も物体側の両凸レンズの物体側の面および像側の面の曲率半径、R(31F)、R(31R)は第3群の正レンズの物体側の面および像側の面の曲率半径である。 - 負の屈折力を有する第1群と正の屈折力を有する第2群と正の屈折力を有する第3群とよりなり、広角端から望遠端への変倍の際に第1群と第2群間を可変とし、第2群と第3群の間隔が大になるように少なくとも前記第1群と第2群を移動させる光学系で、第2群が物体側より順に、両凸レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の接合レンズとよりなり、前記第3群が正レンズ1枚よりなり、下記条件(1)、(2)、(5)、(6’)を満足するズーム光学系。
(1) 1.0<−β2T<2.2
(2) 1.4<f2/fW<2.8
(5) −0.3<{R(21F)+R(21R)}/
{R(21F)−R(21R)}<1
(6’)1.000≦{R(31F)+R(31R)}/
{R(31F)−R(31R)}<3
ただし、β2Tは第2群の望遠端における横倍率、f2は第2群の焦点距離、fWは広角端における全系の焦点距離、R(21F)、R(21R)は第2群の最も物体側の両凸レンズの物体側の面および像側の面の曲率半径、R(31F)、R(31R)は第3群の正レンズの物体側の面および像側の面の曲率半径である。 - 負の屈折力を有する第1群と正の屈折力を有する第2群と正の屈折力を有する第3群とよりなり、広角端から望遠端への変倍の際に第1群と第2群間を可変とし、第2群と第3群の間隔が大になるように少なくとも前記第1群と第2群を移動させる光学系で、前記第1群が物体側より順に1枚又は2枚の負レンズと1枚の正レンズとよりなり、前記負レンズのうち少なくとも1枚の負レンズが非球面を含み、第2群が物体側より順に、両凸レンズと物体側に凸面を向けたメニスカス形状の接合レンズとよりなり、前記第2群の接合レンズが物体側から順に正のメニスカスレンズと負のメニスカスレンズとよりなり、前記第3群が正レンズ1枚よりなり、下記条件(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)を満足するズーム光学系。
(1) 1.0<−β2T<2.2
(2) 1.4<f2/fW<2.8
(3) 0.05<D(2N)/D(2)<0.2
(4) 0.2<R(2R)/f2<0.5
(5) −0.3<{R(21F)+R(21R)}/
{R(21F)−R(21R)}<1
(6) 0.5<{R(31F)+R(31R)}/
{R(31F)−R(31R)}<3
ただし、β2Tは第2群の望遠端における横倍率、f2は第2群の焦点距離、fWは広角端における全系の焦点距離、D(2N)は第2群の接合レンズの負のメニスカスレンズの光軸上の厚さ、D(2)は第2群の両凸レンズの物体側の面から接合レンズの負のメニスカスレンズの像側の面までの距離、R(2R)は第2群の最も像側の面の曲率半径、R(21F)、R(21R)は第2群の最も物体側の両凸レンズの物体側の面および像側の面の曲率半径、R(31F)、R(31R)は第3群の正レンズの物体側の面および像側の面の曲率半径である。 - 前記第2群の最も物体側のレンズと第3群中とに非球面を設けたことを特徴とする請求項1乃至5の少なくとも何れかのズーム光学系。
- 前記第3群を移動することによりフォーカシングを行なうようにしたことを特徴とする請求項1乃至6の少なくとも何れかのズーム光学系。
- 前記第2群の接合レンズが物体側から順に正のメニスカスレンズと負のメニスカスレンズとよりなり、下記の条件(3)、(4)を満足することを特徴とする請求項2乃至4の少なくとも何れかのズーム光学系。
(3) 0.05<D(2N)/D(2)<0.2
(4) 0.2<R(2R)/f2<0.5
ただし、D(2N)は第2群の接合レンズの負のメニスカスレンズの光軸上の厚さ、D(2)は第2群の両凸レンズの物体側の面から接合レンズの負のメニスカスレンズの像側の面までの距離、R(2R)は第2群の最も像側の面の曲率半径である。 - 変倍時第3群を固定したことを特徴とする請求項1乃至8の少なくとも何れかのズーム光学系。
- 前記第1群が物体側より順に2枚の負レンズと1枚の正レンズとよりなり、前記負レンズのうちの少なくとも1枚の負レンズが非球面を含むことを特徴とする請求項1、2、3又は5のズーム光学系。
- 前記第3群が正レンズ1枚よりなり、下記条件(5)、(6)を満足することを特徴とする請求項1又は2のズーム光学系。
(5) −0.3<{R(21F)+R(21R)}/
{R(21F)−R(21R)}<1
(6) 0.5<{R(31F)+R(31R)}/
{R(31F)−R(31R)}<3
ただし、R(21F)、R(21R)は第2群の最も物体側の両凸レンズの物体側の面および像側の面の曲率半径、R(31F)、R(31R)は第3群の正レンズの物体側の面および像側の面の曲率半径である。 - ズーム光学系と、その像面に配置された撮像素子を有する電子撮像装置において、前記ズーム光学系が下記条件(7)、(8)を満足する請求項1、2、3、4又は5のズーム光学系であることを特徴とする電子撮像装置。
(7) 0.7<T1/Y<1.5
(8) 0.5<T2/Y<1.3
ただし、T1は第1群の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の厚さ、T2は第2群の両凸正レンズの最も物体側のレンズ面から第2群の接合レンズの最も像側のレンズ面までの光軸上の厚さ、Yは撮像素子の有効撮像領域の対角長である。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000135645A JP4156775B2 (ja) | 2000-05-09 | 2000-05-09 | ズーム光学系及びそれを備えた撮像装置 |
US09/813,816 US6515804B2 (en) | 2000-05-09 | 2001-03-22 | Zoom optical system |
US10/350,013 US6809881B2 (en) | 2000-05-09 | 2003-01-24 | Zoom optical system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000135645A JP4156775B2 (ja) | 2000-05-09 | 2000-05-09 | ズーム光学系及びそれを備えた撮像装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001318311A JP2001318311A (ja) | 2001-11-16 |
JP2001318311A5 JP2001318311A5 (ja) | 2006-01-26 |
JP4156775B2 true JP4156775B2 (ja) | 2008-09-24 |
Family
ID=18643692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000135645A Expired - Fee Related JP4156775B2 (ja) | 2000-05-09 | 2000-05-09 | ズーム光学系及びそれを備えた撮像装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6515804B2 (ja) |
JP (1) | JP4156775B2 (ja) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4147786B2 (ja) * | 2001-04-23 | 2008-09-10 | 株式会社ニコン | ズームレンズ |
JP3599689B2 (ja) * | 2001-08-03 | 2004-12-08 | キヤノン株式会社 | ズームレンズ |
JP4112210B2 (ja) * | 2001-11-07 | 2008-07-02 | オリンパス株式会社 | ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 |
US6829102B2 (en) * | 2002-03-20 | 2004-12-07 | Ricoh Company, Ltd. | Zoom lens, and camera and portable information terminal for utilizing zoom lens |
US6917476B2 (en) * | 2002-04-19 | 2005-07-12 | Pentax Corporation | Zoom lens system |
US7206138B2 (en) * | 2003-08-28 | 2007-04-17 | Olympus Corporation | Zoom lens, and electronic imaging system incorporating the same |
JP4503957B2 (ja) * | 2003-08-28 | 2010-07-14 | オリンパス株式会社 | 3群ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 |
JP4551708B2 (ja) * | 2004-07-21 | 2010-09-29 | キヤノン株式会社 | 撮像装置 |
CN100543509C (zh) * | 2004-08-20 | 2009-09-23 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 数码相机镜头 |
US7339749B2 (en) * | 2005-02-08 | 2008-03-04 | Olympus Corporation And Olympus Imaging Corp. | Zoom lens and imaging system incorporating it |
JP4802658B2 (ja) | 2005-10-25 | 2011-10-26 | コニカミノルタオプト株式会社 | 変倍光学系、撮像レンズ装置及びデジタル機器 |
EP2093599A4 (en) * | 2006-12-14 | 2013-03-27 | Konica Minolta Opto Inc | VARIABLE ENLARGEMENT OPTICAL SYSTEM, IMAGE CAPTURE DEVICE, AND DIGITAL EQUIPMENT |
WO2008075566A1 (ja) * | 2006-12-20 | 2008-06-26 | Konica Minolta Opto, Inc. | 変倍光学系、撮像装置及びデジタル機器 |
JP5058679B2 (ja) | 2007-05-30 | 2012-10-24 | Hoya株式会社 | ズームレンズ系 |
JP5349825B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2013-11-20 | Hoya株式会社 | ズームレンズ系及びそれを用いた電子撮像装置 |
JP2010186010A (ja) * | 2009-02-12 | 2010-08-26 | Olympus Imaging Corp | 広角ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置 |
KR101660839B1 (ko) * | 2009-09-09 | 2016-09-28 | 삼성전자주식회사 | 줌 렌즈계 및 이를 구비한 촬상 장치 |
KR101925056B1 (ko) | 2011-09-02 | 2018-12-04 | 삼성전자주식회사 | 줌렌즈 및 이를 구비한 촬영 장치 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6124984A (en) * | 1996-12-13 | 2000-09-26 | Nikon Corporation | Variable magnification optical zoom lens system |
JP3797801B2 (ja) | 1998-01-09 | 2006-07-19 | オリンパス株式会社 | ズームレンズ |
JP3868092B2 (ja) | 1998-01-05 | 2007-01-17 | 株式会社リコー | ズームレンズ |
JPH11287953A (ja) | 1998-03-31 | 1999-10-19 | Canon Inc | ズームレンズ |
US6308011B1 (en) * | 1998-03-31 | 2001-10-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Zoom lens and photographic apparatus having the same |
-
2000
- 2000-05-09 JP JP2000135645A patent/JP4156775B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2001
- 2001-03-22 US US09/813,816 patent/US6515804B2/en not_active Expired - Lifetime
-
2003
- 2003-01-24 US US10/350,013 patent/US6809881B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001318311A (ja) | 2001-11-16 |
US6515804B2 (en) | 2003-02-04 |
US20020044362A1 (en) | 2002-04-18 |
US6809881B2 (en) | 2004-10-26 |
US20030133202A1 (en) | 2003-07-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10437026B2 (en) | Zoom lens system, imaging apparatus, and method for zooming the zoom lens system | |
JP4722993B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 | |
JP4294299B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 | |
JP3943922B2 (ja) | 撮像装置 | |
US7982965B2 (en) | Zoom lens, optical apparatus equipped therewith and method for manufacturing the zoom lens | |
US8477427B2 (en) | Zoom lens system, optical apparatus equipped with zoom lens system and method for zooming zoom lens system | |
JP4156775B2 (ja) | ズーム光学系及びそれを備えた撮像装置 | |
JP5051844B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置 | |
JP4666977B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを有する撮像装置 | |
JP3845967B2 (ja) | ズームレンズ | |
JP2010002684A (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置 | |
US20080062532A1 (en) | Zoom lens and image pickup apparatus | |
JP2004151552A (ja) | 薄型電子撮像装置用ズームレンズ | |
JP2009163102A (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置 | |
JP5197247B2 (ja) | ズームレンズおよびそれを備えた撮像装置 | |
JP2010164606A (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置 | |
JP2003149548A (ja) | 簡易構成単焦点レンズ | |
JP4321850B2 (ja) | ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置 | |
JP5057897B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置 | |
JP4690052B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた撮像装置 | |
JPH116958A (ja) | ズームレンズ | |
JP2009163068A (ja) | ズームレンズおよびそれを用いた撮像装置 | |
JP5057898B2 (ja) | ズームレンズを備えた撮像装置 | |
JP4868517B2 (ja) | ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 | |
JPH11211984A (ja) | 小型のズームレンズ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051027 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051027 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080422 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080708 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080710 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718 Year of fee payment: 5 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |