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JP4154878B2 - 位置検出装置及び位置決め装置 - Google Patents

位置検出装置及び位置決め装置 Download PDF

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JP4154878B2
JP4154878B2 JP2001257269A JP2001257269A JP4154878B2 JP 4154878 B2 JP4154878 B2 JP 4154878B2 JP 2001257269 A JP2001257269 A JP 2001257269A JP 2001257269 A JP2001257269 A JP 2001257269A JP 4154878 B2 JP4154878 B2 JP 4154878B2
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学 笛木
隆一 神保
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Yokogawa Electric Corp
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Yokogawa Electric Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動体の位置を検出する位置検出装置、及び移動体を固定体に沿って移動させてこの移動体を所定の位置に位置決めする位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(従来技術1)
図14は、従来の位置検出装置(従来技術1)を備える位置決め装置の構成図である。
位置決め装置101は、移動体102を固定体103に沿って移動させてこの移動体102を所定の位置に位置決めする装置である。位置決め装置101は、例えば、半導体部品などを垂直方向又は水平方向(直線方向)に搬送するマテリアルハンドリング用の直線移動装置(リニアアクチュエータ)などである。位置決め装置101は、図14に示すように、移動体102と、固定体103と、位置検出装置104と、位置誤差増幅器117と、モータ電流駆動回路118と、リニアモータ119とを備えている。
【0003】
移動体102は、図示しない位置決め対象物を保持して図中矢印方向に移動するスライダである。移動体102は、移動方向に沿って所定の間隔で歯が形成されている。固定体103は、移動体102を移動自在にガイドするステータである。固定体103は、水平方向又は垂直方向に配置されており、移動体102側の歯と対向して長さ方向に沿って所定の間隔で歯が形成されている。
【0004】
位置検出装置104は、移動体102の位置を検出する装置である。位置検出装置104は、磁性体に磁界を加えて磁気歪みを発生させるとこの磁性体が振動し、この磁性体に磁気歪みが発生すると磁界が変化する磁歪効果を利用して、移動体102の絶対位置を検出する磁歪式超音波ポテンシオメータなどの磁歪センサである。位置検出装置104は、図14に示すように、磁歪線部105と、磁歪発生部106と、磁歪検出部107a,107bと、位置検出部108とを備えている。
【0005】
磁歪線部105は、移動体102の移動方向に沿って磁気歪みによる振動が伝播する磁歪スケール部である。磁歪線部105は、例えば、ニッケルやフェライトなどの磁性体で形成されたパイプ状の部材である。磁歪線部105は、磁歪発生部106及び磁歪検出部107a,107bを通過して、固定体103と平行に配置されている。
【0006】
磁歪発生部106は、移動体102側から磁歪線部105に磁気歪みを発生させる部分である。磁歪発生部106は、移動体102に固定された磁歪ドライブコイルを備えている。磁歪発生部106は、磁歪ドライブコイルに磁歪ドライブコイル電流が流れると磁歪線部105に磁界を発生する磁歪効果を利用して、磁歪線部105に超音波を発生させる。磁歪発生部106は、移動体102と一体となって図中矢印方向に移動する。
【0007】
磁歪検出部107a,107bは、磁歪線部105を伝播する磁気歪みによる振動を磁歪線部105側で検出する部分である。磁歪検出部107aは、磁歪線部105の一方の端部105aに固定された磁歪検出コイルを備えており、磁歪検出部107bは磁歪線部105の他方の端部105bに固定された磁歪検出コイルを備えている。磁歪検出部107a,107bは、超音波が到達すると磁界が変化する磁歪効果を利用して、バイアス磁界を加えた状態で磁歪検出コイルに発生する磁歪検出電圧(誘導電圧)を検出する。
【0008】
位置検出部108は、磁歪発生部106から磁歪検出部107a,107bに磁気歪みによる振動が到達する到達時間に基づいて、移動体102の位置を検出する部分である。位置検出部108は、磁歪検出部107a,107bが出力する磁歪検出電圧(磁歪信号)を位置検出電圧(位置検出信号)に変換して、移動体102の位置及び速度を検出する磁歪信号変換回路である。位置検出部108は、図14に示すように、クロック信号を発生するクロック発生回路109と、このクロック発生回路109が出力するクロック信号に同期して磁歪発生部106に磁歪ドライブコイル電流を流す駆動回路(コイル電流駆動回路)110と、磁歪検出部107aが出力する磁歪検出電圧を波形整形するコンパレータ111aと、磁歪検出部107bが出力する磁歪検出電圧を波形整形するコンパレータ111bと、積分電流切替スイッチ115a,115bの切替動作とサンプルホールド回路116のサンプルホールド動作のタイミングを調整するタイミング調整回路112と、基準電圧(+VREF)を発生する基準電圧発生回路113aと、基準電圧(−VREF)を発生する基準電圧発生回路113bと、抵抗R1〜R4(抵抗R(Ω))、コンデンサC(静電容量C(F))及び演算増幅器OPで構成され基準電圧に基づいて時間/電圧変換する積分回路114と、この積分回路114に流れる電流を切り替える切替スイッチ115a,115bと、サンプルホールド動作に応じて積分回路114が出力する出力電圧を位置検出電圧として出力するサンプルホールド回路116とを備えている。
【0009】
位置誤差増幅器117は、図示しない位置指令部が出力する位置指令入力電圧と位置検出部108が出力する位置検出電圧との差分を演算してPID処理し推力指令電圧を出力する回路である。モータ電流駆動回路118は、位置誤差増幅器117が出力する推力指令電圧に基づいてリニアモータ119を制御する制御部である。リニアモータ119は、移動体102を駆動する駆動部である。リニアモータ119は、モータ電流駆動回路118によって励磁されるモータコイルを備えており、移動体102側の歯と固定体103側の歯との間に磁気吸引力を発生させて、移動体102を駆動するための推力を発生する。リニアモータ119は、移動体102に搭載されている。
【0010】
次に、従来の位置検出装置(従来技術1)の検出動作を説明する。
図15は、従来の位置検出装置(従来技術1)の検出方法を説明するための図である。
図15に示すLは、磁歪検出部107aと磁歪検出部107bとの間の距離である。xは、磁歪検出部107aと磁歪検出部107bとの中間点から磁歪発生部106までの距離であり移動体102の位置である。従来の位置検出装置104は、温度による音速の変化をキャンセルするために、磁歪発生部106から磁歪検出部107aに超音波が到達する到達時間T1と、磁歪発生部106から磁歪検出部107bに超音波が到達する到達時間T2とを計測する。従来の位置検出装置104は、移動体102の絶対位置を以下の数1によって演算する。
【0011】
【数1】
Figure 0004154878
【0012】
従来の位置検出装置10では、数1に示すように、音速の項が消去されており温度による音速の変化を受けない。
【0013】
図16は、従来の位置検出装置(従来技術1)の検出動作を説明するためのタイミングチャートである。
時刻t1において、クロック発生回路109がクロック信号を発生すると、このクロック信号に同期して駆動回路110が磁歪発生部106に磁歪ドライブコイル電流を流す。その結果、磁歪発生部106が磁歪線部105に超音波を発生させてこの超音波が磁歪線部105を伝播する。また、時刻t1において、クロック発生回路109がクロック信号を発生すると、タイミング調整回路112が切替スイッチ115a,115bをON動作するとともに、サンプルホールド回路116をサンプルからホールドに切り替える。その結果、基準電圧発生回路113a,113bから積分回路114に基準電圧(+VREF,−VREF)が加わり、積分回路114の積分器出力Viが出力電圧値VXN-1から徐々に増加する。タイミング調整回路112がサンプルホールド回路116をサンプルからホールドに切り替えているために、サンプルホールド回路116が位置検出出力Vxとして積分器出力Vi=VXN-1を出力する。
【0014】
時刻t2において、磁歪線部105を伝播する超音波が磁歪検出部107aに到達して磁歪検出部107aがこの超音波を検出すると、磁歪検出部107aがコンパレータ111aに磁歪検出電圧V1を出力し、コンパレータ111aがコンパレータ出力P1を発生する。その結果、タイミング調整回路112が積分電流切替スイッチ115aをOFF動作して、積分回路114の積分器出力Viが徐々に減少する。
【0015】
時刻T3において、磁歪線部105を伝播する超音波が磁歪検出部107bに到達して磁歪検出部107bがこの超音波を検出すると、磁歪検出部107bがコンパレータ110bに磁歪検出電圧V2を出力し、コンパレータ111bがコンパレータ出力P2を発生する。その結果、タイミング調整回路112が積分電流切替スイッチ115bをOFF動作して、積分回路114の積分器出力Viが出力電圧値VXNになる。
【0016】
時刻t4において、クロック発生回路109がクロック信号を停止すると、タイミング調整回路111がサンプルホールド回路116をホールドからサンプルに切り替える。その結果、サンプルホールド回路116が位置検出出力Vxとして積分器出力Vi=VXNを出力する。
【0017】
位置検出部108は、磁歪発生部106が発生する超音波の音速がv(m/s)であり、磁歪検出部107a,107bに超音波が到達する時間がT1,T2であるときには、以下の数2により距離xを演算する。
【0018】
【数2】
Figure 0004154878
【0019】
ここで、図16に示す位置検出出力VXNは、以下の数3によって演算される。
【0020】
【数3】
Figure 0004154878
【0021】
ここで、T1+T2≒CRとすると、位置検出出力VXNは、以下の数4によって表される。
【0022】
【数4】
Figure 0004154878
【0023】
数4に示す位置検出出力VXNが位置検出値(位置検出電圧)となり、検出感度は、VREF/(T1+T2)・V(V/m)である。
【0024】
(従来技術2)
図17は、従来の位置検出装置(従来技術2)を備える位置決め装置の構成図である。なお、図14に示す部分と同一の部分については、対応する番号を付して詳細な説明を省略する。
従来の位置検出装置204は、図17に示すように、磁歪発生部206と磁歪検出部207とを備えている。磁歪発生部206は、磁歪線部205の端部205aに固定された磁歪ドライブPZTを備え、磁歪検出部207は移動体202に固定された磁歪検出コイルを備える。位置検出部208は、クロック発生回路209が発生するクロック信号に同期して磁歪発生部206に電圧を加えるPZT駆動回路210を備えている。磁歪発生部206は、磁歪ドライブPZTに電圧が加わると磁歪線部205に超音波を発生させ、磁歪検出部207はこの磁歪線部205を伝播する超音波を検出する。磁歪検出部207は、磁歪検出コイルにバイアスされた磁束が磁歪効果によって変化すると磁歪検出電圧を発生する。
【0025】
次に、従来の位置検出装置(従来技術2)の検出動作を説明する。
図18は、従来の位置検出装置(従来技術2)の検出方法を説明するための図である。
図18に示すLは、磁歪線部205の全長である。xは端部205bと磁歪検出部207との間の距離であり移動体102の位置である。従来の位置検出装置204では、温度による音速の変化をキャンセルするために、磁歪発生部206から磁歪検出部207に超音波が到達する到達時間T1と、磁歪発生部206から磁歪検出部207を通過して磁歪線部205の端部205bで反射し磁歪検出部207に超音波が到達する到達時間T2とを計測する。従来の位置検出装置202は、従来の位置検出装置101と同様に、移動体202の絶対位置を数1によって演算する。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
図19は、従来の位置検出装置(従来技術1,2)における受信波形の波長の変化を示す図である。
従来の位置検出装置104,204では、この位置検出装置104,204を恒温槽に入れて温度を変化させると、磁歪ドライブコイルや磁歪ドライブPZTから磁歪線部105,205に伝達される超音波の機械的インピーダンスが温度変化する。その結果、図19に示すように、磁歪検出部107a,107b,207の磁歪検出コイルによる受信波形の波長が変化して、数1〜数4に示す時間T1,T2が変化し位置計測に誤差が生じる。例えば、位置検出装置104,204の温度が上昇すると、図19に示すように受信波形の波長が短くなる。時間T1,T2がΔTだけ短くなると、移動体2の絶対位置は以下の数5によって演算される。
【0027】
【数5】
Figure 0004154878
【0028】
数5に示す右辺分母は数1に示す右辺分母に比べて小さくなるために、数5に示す位置xは数1に示す位置xよりも大きく計測される。
【0029】
図20は、従来の位置検出装置(従来技術2)における受信波形の振幅の変化を示す図である。
また、従来の位置検出装置204では、この位置検出装置204を恒温槽に入れて温度を変化させると、図20に示すように磁歪検出コイルによる受信波形の振幅が変化して位置計測に誤差が生じる。位置検出部208は、温度による時間差がΔT1,T2であるときに、以下の数6により距離xを演算する。
【0030】
【数6】
Figure 0004154878
【0031】
ここで、図16に示す位置検出出力VXNは、以下の数7によって演算される。
【0032】
【数7】
Figure 0004154878
【0033】
ここで、T1+T2≒CRとすると、位置検出出力VXNは、以下の数8によって表される。
【0034】
【数8】
Figure 0004154878
【0035】
数8に示す位置検出出力VXNが位置検出値(位置検出電圧)となり、検出感度は、VREF/(T1+T2)・V(V/m)である。温度変化による位置検出誤差は、以下の数9に示す通りである。
【0036】
【数9】
Figure 0004154878
【0037】
このような温度変化により生ずる時間差ΔTは、温度に応じて略線形に変化するために、温度を測定することにより位置検出誤差を温度に応じて補正することができる。しかし、従来の位置検出装置10,204では、このような位置検出誤差を補正しようとすると、装置が複雑になって大型化しコストが高くなってしまう問題があった。
【0038】
この発明の課題は、簡単な構造で温度変化による位置検出誤差を改善することができる位置検出装置及び位置決め装置を提供することである。
【0039】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、移動体の位置を検出する位置検出装置であって、前記移動体の移動方向に沿って磁気歪みによる振動が伝播する磁歪線部と、前記磁歪線部側に固定され磁歪線部に磁気歪みを発生させる磁歪発生部と、前記磁歪線部を伝播する磁気歪みによる振動を前記移動体側及び前記磁歪線部側で検出する磁歪検出部と、前記磁歪発生部から前記磁歪検出部に磁気歪みによる振動が到達する到達時間に基づいて、前記移動体の位置を検出する位置検出部とを備える位置検出装置において、
前記磁歪検出部は、
前記移動体側で磁気歪みによる振動を検出する第1の検出部と、前記磁歪発生部の近傍に配置され、前記磁歪検出部側で磁気歪みによる振動を検出する第2の検出部とを備えると共に、
前記磁歪発生部から前記第1の検出部に到達する到達時間と、前記磁歪発生部から前記第1の検出部を通過して前記磁歪線部の一方の端部で反射しこの第1の検出部に到達する到達時間と、前記磁歪発生部から前記第1の検出部を通過して前記磁歪線部の一方の端部で反射し、この第1の検出部を再度通過して前記第2の検出部に到達する到達時間とを検出することを特徴とする位置検出装置である。
【0043】
請求項の発明は、請求項に記載の位置検出装置において、前記磁歪線部は、前記磁歪発生部から前記第1の検出部を通過して前記磁歪線部の一方の端部で反射し、この第1の検出部を再度通過して前記第2の検出部に到達する到達時間に比べて、前記磁歪発生部から前記磁歪線部の他方の端部で反射して前記第2の検出部に到達する到達時間が長くなるように、前記磁歪発生部から前記磁歪線部の一方の端部までの長さと、前記磁歪発生部から前記磁歪線部の他方の端部までの長さとが設定されていることを特徴とする位置検出装置である。
【0044】
請求項の発明は、請求項又は請求項に記載の位置検出装置において、前記磁歪線部は、他方の端部側に磁気歪みによる振動を減衰させる減衰部を備えることを特徴とする位置検出装置である。
【0045】
請求項の発明は、請求項からから請求項までのいずれか1項に記載の位置検出装置において、前記磁歪線部は、他方の端部側が略U字状に屈曲していること、を特徴とする位置検出装置である。
【0055】
請求項の発明は、移動体を固定体に沿って移動させて、この移動体を所定の位置に位置決めする位置決め装置であって、前記移動体を駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部と、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の位置検出装置とを備え、前記制御部は、前記位置検出装置の出力信号に基づいて前記移動部を制御することを特徴する位置決め装置である。
【0056】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1は、この発明の第1実施形態に係る位置検出装置を備える位置決め装置の構成図である。なお、以下では、図14及び図17に示す部分と同一の部分については、対応する番号を付して詳細な説明を省略する。
【0057】
位置検出装置4は、図1に示すように、磁歪線部5と、磁歪発生部6と、磁歪検出部7a,7bと、位置検出部8と、減衰部材20などを備えている。磁歪線部5は、端部5a側が略U字状に屈曲しており、磁歪発生部6から突出して延びた延長部分が折り曲げられている。磁歪発生部6は、磁歪線部5の延長部分の手前側に固定された磁歪ドライブコイルを備えており、磁歪線部5側からこの磁歪線部5に磁気歪みによる振動を発生させる。磁歪検出部7aは、移動体2に固定された磁歪検出コイルを備えており、磁歪線部5を伝播する磁気歪みによる振動を移動体2側で検出する。磁歪検出部7bは、磁歪線部5に固定された磁歪検出コイルを備えており、磁歪線部5を伝播する磁気歪みによる振動を磁歪線部5側で検出する。磁歪検出部7bは、磁歪発生部6の近傍に隣接して設置されている。位置検出部8は、磁歪発生部6から磁歪検出部7a,7bに磁気歪みによる振動が到達する到達時間が温度変化により変化したときに、この温度変化による到達時間の検出誤差を補正する。減衰部材20は、磁気歪みによる振動を減衰させる部材である。減衰部材20は、磁歪線部5の折り曲げられた部分に取り付けられている。減衰部材20は、例えば、エポキシ系樹脂やゴムなどのダンピング部材である。
【0058】
次に、この発明の第1実施形態に係る位置検出装置の検出動作を説明する。
図2は、この発明の第1実施形態に係る位置検出装置の検出方法を説明するための図である。
図2に示すLは、磁歪発生部6と端部5bとの間の距離である。xは、端部5bから磁歪検出部7aまでの距離であり移動体2の位置である。位置検出装置4は、磁歪発生部6から磁歪検出部7aに磁気歪みによる振動が到達する到達時間T1と、磁歪発生部6から磁歪検出部7aを通過して端部5bで反射しこの磁歪検出部7aに磁気歪みによる振動が到達する到達時間T2と、磁歪発生部6から磁歪検出部7aを通過して端部5bで反射しこの磁歪検出部7aを再度通過して磁歪検出部7bに磁気歪みによる振動が到達する到達時間T3とを計測する。図2に示す時間T4,T5は以下の数10及び数11によって表される。
【0059】
【数10】
Figure 0004154878
【0060】
【数11】
Figure 0004154878
【0061】
位置検出装置4は、移動体2の絶対位置を以下の数12によって演算する。
【0062】
【数12】
Figure 0004154878
【0063】
図3は、この発明の第1実施形態に係る位置検出装置における受信波形の波長の変化を示す図である。
図3に示すように、温度が変化すると磁歪検出部7a,7bが出力する磁歪検出波形が変化して、低温時受信波形の波長よりも高温時受信波形の波長が短くなる。T1=T1−ΔT,T2=T2−ΔT,T3=T3−ΔTを数10及び数11に代入すると、ΔTの項が消えてT4,T5はΔTの影響を受けない。
【0064】
図4は、この発明の第1実施形態に係る位置検出装置の検出動作を説明するためのタイミングチャートである。
時刻t1において、クロック発生回路9がクロック信号を発生すると、このクロック信号に同期して駆動回路10が磁歪発生部6に磁歪ドライブコイル電流を流す。その結果、磁歪発生部6がドライブパルス信号を発生して、磁歪線部5を超音波が伝播する。
【0065】
時刻t2において、磁歪線部5を伝播する超音波が磁歪検出部7aに到達すると、磁歪検出部7aがこの超音波を検出してコンパレータ11aに磁歪検出電圧V1を出力し、コンパレータ11aがコンパレータ出力を発生する。その結果、タイミング調整回路12が切替スイッチ15a,15bをON動作し、サンプルホールド回路16をサンプルからホールドに切り替える。その結果、基準電圧発生回路13a,13bから積分回路14に基準電圧(+VREF,−VREF)が加わり、積分回路14に積分流入電流i=VXN-1/Rが流入し、積分回路14の積分器出力Viが徐々に増加する。
【0066】
時刻t3において、磁歪線部5を伝播する超音波が端部5bで反射して磁歪検出部7aに到達すると、磁歪検出部7aがこの超音波を検出してコンパレータ11aに磁歪検出電圧V1を出力し、コンパレータ11aがコンパレータ出力を発生する。その結果、タイミング調整回路12が積分電流切替スイッチ15aをOFF動作して、積分回路14に積分流入電流i=2VXN-1/R−2VREF/Rが流入し、積分器出力Viが徐々に減少する。
【0067】
時刻t4において、磁歪線部5を伝播する超音波が端部5bで反射して磁歪検出部7aを通過して磁歪検出部7bに到達すると、磁歪検出部7bがこの超音波を検出してコンパレータ11bに磁歪検出電圧V2を出力し、コンパレータ12aがコンパレータ出力を発生する。その結果、タイミング調整回路12が積分電流切替スイッチ15bをOFF動作するとともに、クロック発生回路9がクロック信号を停止すると、タイミング調整回路11がサンプルホールド回路16をホールドからサンプルに切り替える。その結果、サンプルホールド回路16が位置検出出力Vxとして積分器出力Vi=VXNを出力する。
【0068】
ここで、図4に示す位置検出出力(積分器出力Vi)VXNは、以下の数13によって演算される。
【0069】
【数13】
Figure 0004154878
【0070】
ここで、定常時ではVXN-1=VXNであるために、位置検出出力VXNは、以下の数14によって表される。
【0071】
【数14】
Figure 0004154878
【0072】
数12は、以下の数15に示すように書き換えることができる。
【0073】
【数15】
Figure 0004154878
【0074】
その結果、位置検出出力VXNは、磁歪発生部6から磁歪検出部7aまでの距離を表す。
【0075】
磁歪線部5に発生した超音波は端部5aと端部5bに向かって磁歪線部5を伝播し、端部5aに向かって伝播する超音波は端部5aで反射して磁歪検出部7bに向かって伝播する。図2に示すように、磁歪発生部6から突出した磁歪線部5の延長部分が短い場合には、磁歪検出部7aが検出した超音波と磁歪検出部7bが検出した超音波とがいずれの方向から伝播する超音波であるか区別することができず、到達時間を正確に測定することができない。このため、この第1実施形態では、図1に示すように、磁歪発生部6から端部5aまでの長さL1が磁歪発生部6から端部5bまでの長さL2よりも長くなるように、磁歪線部5の長さが設定されている。長さL1は、磁歪発生部6から端部5aに進みこの端部5aで反射して磁歪検出部7bに到達する超音波の到達時間がT6であるときに、T6>T3が成り立つ長さに設定されている。
【0076】
図5は、この発明の第1実施形態に係る位置検出装置の磁歪検出部が検出した磁歪検出波形の一例を示す図である。
マテリアルハンドリング用の直線駆動装置として位置決め装置1を使用する場合には、位置検出のサンプリング時間が高速であるほど制御性が良好になる。図3に示す磁歪検出波形は、1サンプルの初期の波形であり、実際には磁歪線部5を反射しながら減衰して図5に示すような波形になる。磁歪線部5を反射しながら進む超音波が十分に減衰しないうちに、磁歪発生部6がドライブパルスを発生すると、次の磁歪検出波形に残響波が重なり正確に位置を検出することが困難になる。このため、残響波が十分に減衰してから次のドライブパルスを発生する必要がある。この第1実施形態では、図5に示すように、ドライブパルスを発生する間隔を時間Tsに設定することが好ましく、制御性が良好になるようにこの時間Tsを短く設定することが好ましい。
【0077】
この発明の第1実施形態に係る位置検出装置には、以下に記載するような効果がある。
(1) この第1実施形態では、温度変化による到達時間T1〜T3の検出誤差を位置検出部4が補正する。その結果、温度変化によるPZTと磁歪線部5との機械的インピーダンスの変化を信号処理のタイミングを調整してキャンセルするために、温度変化による影響を受けずに高精度に位置を検出することができる。
【0078】
(2) この第1実施形態では、到達時間T3に対して到達時間T6が長くなるように、磁歪線部の長さL1,L2が設定されているので、端部5aからの反射波の影響を低減することができる。
【0079】
(3) この第1実施形態では、磁気歪みによる振動を減衰させる減衰部材20を磁歪線部5が端部5aに備えているので、超音波の減衰を促進することができる。
【0080】
(4) この第1実施形態では、磁歪線部5の端部5aが略U字状に屈曲している。その結果、例えば、マテリアルハンドリング用の直線移動装置として位置決め装置1を使用したときに装置を小型にすることができる。
【0081】
参考例1
図6は、この発明の参考例1に係る位置検出装置の構成図である。
磁歪発生部6は、端部5aに固定された磁歪ドライブPZTを備えており、磁歪線部5側からこの磁歪線部5に磁気歪みを発生させる。磁歪検出部7は、移動体2に固定された磁歪検出コイルを備えており、磁歪線部5を伝播する磁気歪みによる振動を移動体2側で検出する。磁歪線部5は、シート状の磁性体である。
【0082】
次に、この発明の参考例1に係る位置検出装置の検出動作を説明する。
図7は、この発明の参考例1に係る位置検出装置の検出方法を説明するための図である。
図7に示すLは、磁歪線部5の長さである。xは端部5bから磁歪検出部7までの距離であり移動体2の位置である。位置検出装置4は、磁歪発生部6から磁歪検出部7に磁気歪みによる振動が到達する時間T1と、磁歪発生部6から磁歪検出部7を通過して端部5bで反射しこの磁歪検出部7に磁気歪みによる振動が到達する時間T2と、磁歪発生部6から磁歪検出部7を通過して端部5bで反射しこの磁歪検出部7を再度通過して、端部5aで反射して磁歪検出部7に磁気歪みによる振動が到達する時間T3とを計測する。x/Lは、以下の数16によって表される。
【0083】
【数16】
Figure 0004154878
【0084】
図8は、この発明の参考例1に係る位置検出装置における受信波形の波長の変化を示す図である。
図8に示すように、温度が変化すると磁歪検出部7が出力する磁歪検出波形が変化して、低温時受信波形の波長よりも高温時受信波形の波長が短くなる。T1=T1−ΔT,T2=T2−ΔT,T3=T3−ΔTを数16に代入すると、以下の数17に示すようにΔTの項が消えて位置検出値はΔTの影響を受けない。
【0085】
【数17】
Figure 0004154878
【0086】
図9は、この発明の参考例1に係る位置検出装置の検出動作を説明するためのタイミングチャートである。
時刻t1において、クロック発生回路9がクロック信号を発生すると、このクロック信号に同期して駆動回路(PZT駆動回路)10が磁歪発生部6に磁歪ドライブコイル電流(PZTドライブ信号)を流す。その結果、磁歪発生部6がドライブパルス信号を発生し磁歪線部5を超音波が伝播する。
【0087】
時刻t2において、磁歪線部5を伝播する超音波が磁歪検出部7に到達すると、磁歪検出部7がこの超音波を検出してコンパレータ11に磁歪検出電圧を出力し、コンパレータ11がコンパレータ出力を発生する。その結果、タイミング調整回路12が切替スイッチ15a,15bをON動作し、サンプルホールド回路16をサンプルからホールドに切り替える。その結果、基準電圧発生回路13から積分回路14に基準電圧(+VREF)が加わり、積分回路14に積分流入電流i=VREF/R−VXN-1/Rが流入し、積分回路14の積分器出力Viが徐々に減少する。
【0088】
時刻t3において、磁歪線部5を伝播する超音波が端部5bで反射して磁歪検出部7に到達すると、磁歪検出部7がこの超音波を検出してコンパレータ11に磁歪検出電圧を出力し、コンパレータ11がコンパレータ出力を発生する。その結果、タイミング調整回路12が切替スイッチ15aをOFF動作して、積分回路14に積分流入電流i=−VXN-1/Rが流入し、積分器出力Viが徐々に増加する。
【0089】
時刻t4において、磁歪線部5を伝播する超音波が端部5aで反射して磁歪検出部7に到達すると、磁歪検出部7がこの超音波を検出してコンパレータ11に磁歪検出電圧を出力し、コンパレータ11がコンパレータ出力を発生する。その結果、タイミング調整回路12が切替スイッチ15bをOFF動作するとともに、クロック発生回路9がクロック信号を停止すると、タイミング調整回路12がサンプルホールド回路16をホールドからサンプルに切り替える。その結果、サンプルホールド回路16が位置検出出力Vxとして積分器出力Vi=VXNを出力する。
【0090】
ここで、図4に示す位置検出出力(積分器出力Vi)VXNは、以下の数18によって演算される。
【0091】
【数18】
Figure 0004154878
【0092】
ここで、定常時ではVXN-1=VXNであるために、位置検出出力(位置検出値)VXNは、以下の数19によって表される。
【0093】
【数19】
Figure 0004154878
【0094】
この発明の参考例1に係る位置検出装置には、第1実施形態の効果に加えて、磁歪検出部7、コンパレータ11及び基準電圧発生回路13などが1つで足りるために、装置の構造をより一層簡単にすることができる。
【0095】
参考例2
図10は、この発明の参考例2に係る位置検出装置の構成図である。図11は、この発明の参考例2に係る位置検出装置のタイミング調整回路の構成図である。
磁歪発生部6は、図10に示すように、移動体2に固定された磁歪ドライブコイルを備えており、移動体2側から磁歪線部5に磁気歪みを発生させる。磁歪検出部7aは、端部5aに固定された磁歪検出コイルを備え、磁歪検出部7bは端部5bに固定された磁歪検出コイルを備えている。磁歪検出部7a,7bは、磁歪線部5を伝播する磁気歪みによる振動をこの磁歪線部5側で検出する。磁歪線部5は、パイプ状の磁性体である。
【0096】
タイミング調整回路12は、図11に示すように、コンパレータ11a,11bと、一定時間のパルス信号を発生するワンショット回路21a,21bと、このワンショット回路21a,21bが発生するパルス信号をイネーブル信号として使用するゼロクロスコンパレータ22a,22bとを備えている。タイミング調整回路12は、ゼロクロスコンパレータ22a,22bの出力信号に基づいて、切替スイッチ15a,15b及びサンプルホールド回路16の動作タイミングを制御する。
【0097】
次に、この発明の参考例2に係る位置検出装置のタイミング調整回路の動作を説明する。
図12は、この発明の参考例2に係る位置検出装置のタイミング調整回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。図13は、この発明の参考例2に係る位置検出装置の検出動作を説明するためのタイミングチャートである。
時刻t1において、クロック発生回路9がクロック信号を発生すると、このクロック信号に同期して駆動回路(コイル電流駆動回路)10が磁歪発生部6に磁歪ドライブコイル電流を流す。その結果、磁歪発生部6がドライブパルス信号を発生しこの超音波が磁歪線部5を伝播する。
【0098】
時刻t2において、磁歪線部5を伝播する超音波が磁歪検出部7aに到達すると、磁歪検出部7aがこの超音波を検出してコンパレータ11aに磁歪検出電圧V1を出力する。図12に示すように、この磁歪検出電圧V1が基準電圧(REF電圧)と一致すると、ワンショット回路21aがパルス信号(イネーブル信号)を発生する。その結果、時刻t3において、ゼロクロスコンパレータ22aが超音波の振幅がゼロになるタイミングでコンパレータ出力P1を発生する。そして、タイミング調整回路12が切替スイッチ15a,15bをON動作し、サンプルホールド回路16をサンプルからホールドに切り替える。また、基準電圧発生回路13から積分回路14に基準電圧(+VREF,−VREF)が加わり、積分回路14に積分流入電流i=(−VREF+VXN-1+VREF+VXN-1)/Rが流入し、積分回路14の積分器出力Viが徐々に増加する。
【0099】
時刻t4において、磁歪線部5を伝播する超音波が磁歪検出部7bに到達すると、磁歪検出部7bがこの超音波を検出してコンパレータ11bに磁歪検出電圧V2を出力する。この磁歪検出電圧V2が基準電圧(REF電圧)と一致すると、ワンショット回路21bがパルス信号を発生する。その結果、時刻t5において、ゼロクロスコンパレータ22bが超音波の振幅がゼロになるタイミングでコンパレータ出力を発生する。そして、タイミング調整回路12が切替スイッチ15aをOFF動作する。その結果、基準電圧発生回路13から積分回路14に基準電圧(−VREF)が加わり、積分回路14に積分流入電流i=(VREF+VXN-1)/Rが流入し、積分回路14の積分器出力Viが徐々に減少する。
【0100】
位置検出部8は、磁歪発生部6が発生する超音波の音速がv(m/s)であり、磁歪検出部7a,7bに超音波が到達する時間がT1,T2であるときには、以下の数20により距離xを演算する。
【0101】
【数20】
Figure 0004154878
【0102】
図13に示す位置検出出力VXNは、以下の数21によって演算される。
【0103】
【数21】
Figure 0004154878
【0104】
ここで、T1+T2≒CRとすると、位置検出出力VXNは、以下の数22によって表される。
【0105】
【数22】
Figure 0004154878
【0106】
数22に示す位置検出出力VXNが位置検出値(位置検出電圧)となり、検出感度は、VREF/(T1+T2)・V(V/m)である。
【0107】
この発明の参考例2に係る位置検出装置には、以下に記載するような効果がある。
この参考例2では、磁気歪みによる振動の振幅がゼロになるタイミングを基準として到達時間T1,T2を位置検出部8が検出する。その結果、温度に影響されやすい磁歪検出出力電圧の温度依存性が改善されて、温度変化による影響を受けずに高精度に位置を検出することができる。
【0108】
(他の実施形態)
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように、種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この第1実施形態および参考例1、参考例2では、磁気歪みによる振動の波長又は振幅のいずれか一方の変化を補正しているが両方を補正してもよい。また、この第1実施形態および参考例1、参考例2では、マテリアルハンドリング用の直線移動装置にこの発明を適用する場合を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。例えば、磁歪線部5を円弧状に湾曲させた回転型モータや、レコーダなどについても、この発明を適用することができる。
なお、実施態様では2を移動体とし、3を固定体としたが移動体と固定体を逆にしてもよい。
【0109】
(2) この第1実施形態では、磁歪線部5の端部5a側に減衰部材20を装着しているが、端部5a,5b側に減衰部材20を装着してもよい。また、この第1実施形態では、磁歪線部5を略U字状に折り曲げているが、装置の小型化を目的としないときには磁歪線部5を直線状にしてもよい。
【0110】
(3) この第1実施形態では、パイプ状の磁歪線部5を例に挙げて説明したが、シート状の磁歪線部を使用して磁歪発生部6に磁歪ドライブPZTを使用することもできる。また、参考例1では、磁歪発生部6に磁歪ドライブPZTを使用しているが、磁歪ドライブコイルを使用したり、パイプ状の磁歪線部5を使用することもできる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によると、温度変化による到達時間の検出誤差を位置検出部が補正するので、簡単な構造で温度変化による位置検出誤差を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態に係る位置検出装置を備える位置決め装置の構成図である。
【図2】 この発明の第1実施形態に係る位置検出装置の検出方法を説明するための図である。
【図3】 この発明の第1実施形態に係る位置検出装置における受信波形の波長の変化を示す図である。
【図4】 この発明の第1実施形態に係る位置検出装置の検出動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】 この発明の第1実施形態に係る位置検出装置の磁歪検出部が検出した磁歪検出波形の一例を示す図である。
【図6】 この発明の参考例1に係る位置検出装置の構成図である。
【図7】 この発明の参考例1に係る位置検出装置の検出方法を説明するための図である。
【図8】 この発明の参考例1に係る位置検出装置における受信波形の波長の変化を示す図である。
【図9】 この発明の参考例1に係る位置検出装置の検出動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】 この発明の参考例2に係る位置検出装置の構成図である。
【図11】 この発明の参考例2に係る位置検出装置のタイミング調整回路の構成図である。
【図12】 この発明の参考例2に係る位置検出装置のタイミング調整回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図13】 この発明の参考例2に係る位置検出装置の検出動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】 従来の位置検出装置(従来技術1)を備える位置決め装置の構成図である。
【図15】 従来の位置検出装置(従来技術1)の検出方法を説明するための図である。
【図16】 従来の位置検出装置(従来技術1)の検出動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図17】 従来の位置検出装置(従来技術2)を備える位置決め装置の構成図である。
【図18】 従来の位置検出装置(従来技術2)の検出方法を説明するための図である。
【図19】 従来の位置検出装置(従来技術1,2)における受信波形の波長の変化を示す図である。
【図20】 従来の位置検出装置(従来技術2)における受信波形の振幅の変化を示す図である。

Claims (5)

  1. 移動体の位置を検出する位置検出装置であって、前記移動体の移動方向に沿って磁気歪みによる振動が伝播する磁歪線部と、前記磁歪線部側に固定され磁歪線部に磁気歪みを発生させる磁歪発生部と、前記磁歪線部を伝播する磁気歪みによる振動を前記移動体側及び前記磁歪線部側で検出する磁歪検出部と、前記磁歪発生部から前記磁歪検出部に磁気歪みによる振動が到達する到達時間に基づいて、前記移動体の位置を検出する位置検出部とを備える位置検出装置において、
    前記磁歪検出部は、
    前記移動体側で磁気歪みによる振動を検出する第1の検出部と、前記磁歪発生部の近傍に配置され、前記磁歪検出部側で磁気歪みによる振動を検出する第2の検出部とを備えると共に、
    前記磁歪発生部から前記第1の検出部に到達する到達時間と、前記磁歪発生部から前記第1の検出部を通過して前記磁歪線部の一方の端部で反射しこの第1の検出部に到達する到達時間と、前記磁歪発生部から前記第1の検出部を通過して前記磁歪線部の一方の端部で反射し、この第1の検出部を再度通過して前記第2の検出部に到達する到達時間とを検出することを特徴とする位置検出装置。
  2. 請求項1に記載の位置検出装置において、前記磁歪線部は、前記磁歪発生部から前記第1の検出部を通過して前記磁歪線部の一方の端部で反射し、この第1の検出部を再度通過して前記第2の検出部に到達する到達時間に比べて、前記磁歪発生部から前記磁歪線部の他方の端部で反射して前記第2の検出部に到達する到達時間が長くなるように、前記磁歪発生部から前記磁歪線部の一方の端部までの長さと、前記磁歪発生部から前記磁歪線部の他方の端部までの長さとが設定されていること、を特徴とする位置検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の位置検出装置において、前記磁歪線部は、他方の端部側に磁気歪みによる振動を減衰させる減衰部を備えることを特徴とする位置検出装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の位置検出装置において、前記磁歪線部は、他方の端部側が略U字状に屈曲していることを特徴とする位置検出装置。
  5. 移動体を固定体に沿って移動させて、この移動体を所定の位置に位置決めする位置決め装置であって、前記移動体を駆動する駆動部と、前記駆動部を制御する制御部と、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の位置検出装置とを備え、前記制御部は、前記位置検出装置の出力信号に基づいて前記移動部を制御することを特徴する位置決め装置。
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