JP4152316B2 - 電子部品ハンドリング装置および電子部品の温度制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、ICデバイスなどの電子部品を試験するために被試験電子部品を取り廻すことのできる電子部品ハンドリング装置に関し、特に、被試験電子部品の温度制御を行うことのできる電子部品ハンドリング装置および被試験電子部品の温度制御方法に関するものである。
【背景技術】
ICデバイス等の電子部品の製造課程においては、最終的に製造された電子部品を試験する試験装置が必要となる。このような試験装置の一種として、常温よりも高い温度条件(熱ストレス条件)で、複数のICデバイスを一度に試験するための装置が知られている。
上記試験装置においては、テストヘッドの上部にテストチャンバを形成し、テストチャンバ内をエアにより所定の設定温度に制御しながら、同様に所定の設定温度にプレヒートした複数のICデバイスを保持するテストトレイをテストヘッド上のソケットに搬送し、そこで、プッシャによりICデバイスをソケットに押圧して接続し、試験を行う。このような熱ストレス下の試験により、ICデバイスは試験され、少なくとも良品と不良品とに分けられる。
しかしながら、上記テストチャンバにおいては、熱は外壁やソケットから逃げていくため、テストチャンバの中心付近に待機しているプッシャの温度は設定温度よりも高く、ソケットの温度は設定温度よりも低くなる。この状態で、所定の設定温度にプレヒートしたICデバイスをプッシャによりソケットに押し付けると、ICデバイスは、設定温度よりも高い温度になっているプッシャの影響を受けて最初は温度が上昇し、次いで設定温度よりも低い温度になっているソケットの影響を受けて温度が低下する。また、ICデバイスが動作時(試験時)に自己発熱するものである場合には、試験時にICデバイスの温度が設定温度よりも過度に高くなってしまうことがある。
このようにICデバイスの温度が設定温度から大きく外れてしまうと、ICデバイスの正確な試験を行うことができない。例えば、設定温度よりも過度に低い温度でICデバイスの試験を行った場合には、不良品を良品と判断することとなり、設定温度よりも過度に高い温度でICデバイスの試験を行った場合には、良品を不良品と判断して歩留りが悪くなる。
設定温度よりも高い温度になったICデバイスを冷却するために、プッシャにヒートシンクを設け、そのヒートシンクをエアブロー等によって冷却する方法が提案されているが、テストチャンバ(ソケット)を所定の温度に維持する必要があるため、エアの温度を低くするには限界がある。
【発明の開示】
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、電子部品が目的とする試験の設定温度付近になるよう温度制御を行うことのできる電子部品ハンドリング装置および温度制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の電子部品ハンドリング装置は、電子部品の試験を行うために、吸放熱体を備えたプッシャにより被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部に押し付けることのできる電子部品ハンドリング装置であって、前記テストヘッドのコンタクト部が属する雰囲気と、前記プッシャの吸放熱体が属する雰囲気とは、前記プッシャの吸放熱体を内部に収容するチャンバの壁部によって実質的に仕切られており、前記テストヘッドのコンタクト部が属する雰囲気の温度を制御する装置と、前記プッシャの吸放熱体が属する雰囲気の温度を制御する装置とを備えたことを特徴とする(発明1)。
また、発明に係る第2の電子部品ハンドリング装置は、電子部品の試験を行うために、吸放熱体を備えたプッシャにより被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部に押し付けることのできる電子部品ハンドリング装置であって、前記プッシャの吸放熱体を内部に収容する第1のチャンバと、前記第1のチャンバ内の雰囲気温度を制御する装置と、前記テストヘッドのコンタクト部および前記第1のチャンバを内部に収容する第2のチャンバと、前記第2のチャンバ内の雰囲気温度を制御する装置とを備えたことを特徴とする(発明2)。
さらに、本発明に係る第1の電子部品の温度制御方法は、電子部品の試験を行うために、吸放熱体を備えたプッシャにより被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部に押し付けることのできる電子部品ハンドリング装置において、被試験電子部品を温度制御する方法であって、前記電子部品ハンドリング装置(発明1)を使用して、前記テストヘッドのコンタクト部が属する雰囲気の温度と、前記プッシャの吸放熱体が属する雰囲気の温度とを、別々に制御することを特徴とする(発明11)。
また、本発明に係る第2の電子部品の温度制御方法は、電子部品の試験を行うために、吸放熱体を備えたプッシャにより被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部に押し付けることのできる電子部品ハンドリング装置において、被試験電子部品を温度制御する方法であって、前記電子部品ハンドリング装置(発明2)を使用して、前記第1のチャンバ内の雰囲気温度と、前記第2のチャンバ内の雰囲気温度とを、別々に制御することを特徴とする(発明12)。
従来は、チャンバの中心付近に待機しているプッシャの温度は設定温度よりも高く、熱の逃げやすいテストヘッドのコンタクト部の温度は設定温度よりも低くなるという問題があったが、上記発明(発明1,2,11,12)によれば、テストヘッドのコンタクト部と、プッシャの吸放熱体とを別々に温度制御することができるため、上記のような問題は解決することができる。
また、被試験電子部品が自己発熱により昇温した場合には、被試験電子部品の熱は、プッシャから吸放熱体に伝わり、吸放熱体から放熱される。上記発明(発明1,2,11,12)によれば、この吸放熱体は温度制御が可能であるため、吸放熱体を所定の温度に冷却することにより、被試験電子部品の過剰な温度上昇を防止することができる。このとき、テストヘッドのコンタクト部は別途温度制御することができるため、吸放熱体の冷却に伴って冷却されることを防止し、コンタクト部、ひいては被試験電子部品の過剰な温度降下を防止することができる。
このように、テストヘッドのコンタクト部とプッシャの吸放熱体とを別々に温度制御することにより、被試験電子部品を設定温度付近の温度に制御しながら正確にテストすることができる。
上記発明(発明2)において、被試験電子部品が一度に複数個試験され得るように、前記プッシャおよびテストヘッドのコンタクト部が複数存在する場合には、前記プッシャの吸放熱体は、前記プッシャ毎に設けられており、前記第1のチャンバ内の雰囲気温度は、温度調節媒体により制御され、前記第1のチャンバ内の温度調節媒体は、前記プッシャの吸放熱体に対して並列的に供給されるようにしてもよい(発明3)。
上記発明(発明3)において、前記プッシャは、支持部材によって支持された押圧部材によって押圧されることにより、被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部に押し付けるものであり、前記支持部材には複数の通孔が形成されており、前記第1のチャンバ内の温度調節媒体は、前記支持部材に形成された通孔を通過することにより、前記プッシャの吸放熱体に対して並列的に供給されるようにしてもよい(発明4)。
温度調節媒体がプッシャの吸放熱体に対して直列的に順次供給された場合には、温度調節媒体は吸放熱体を通過する毎に吸放熱体からの放熱によって温度が上昇していくため、後の方で温度調節媒体が通過する吸放熱体が冷却され難くなる場合がある。このような温度調節媒体の偏温は、特に多数の被試験電子部品を同時に試験するときに生じやすい。しかしながら、上記発明(発明3,4)によれば、温度調節媒体は吸放熱体に対して並列的に供給されるため、温度調節媒体は各吸放熱体に対して同じように供給されることとなり、温度調節媒体の偏温による吸放熱体の冷却不足は防止される。
上記発明(発明2)において、被試験電子部品が一度に複数個試験され得るように、前記プッシャおよびテストヘッドのコンタクト部が複数存在する場合には、前記プッシャの吸放熱体は、前記プッシャ毎に設けられており、前記第1のチャンバ内の雰囲気温度は、温度調節媒体により制御され、前記第1のチャンバ内の温度調節媒体は、前記プッシャの吸放熱体に対して直列的に供給されるようにしてもよい(発明5)。
上記発明(発明5)においては、例えば、一度に試験される被試験電子部品の個数が少ない場合等、温度調節媒体の偏温の問題が特になければ、簡単な構造で吸放熱体の温度を温度調節媒体により制御することができる。
上記発明(発明3〜5)において、前記第2のチャンバ内の雰囲気温度は、温度調節媒体により制御され、前記第2のチャンバ内の温度調節媒体は、前記テストヘッドのコンタクト部に対して並列的に供給されるようにしてもよい(発明6)。
上記発明(発明6)において、前記第1のチャンバは独立して複数設けられており、前記第2のチャンバ内の温度調節媒体は、前記第1のチャンバ相互間を通過することにより、前記テストヘッドのコンタクト部に対して並列的に供給されるようにしてもよい(発明7)。
温度調節媒体がテストヘッドのコンタクト部に対して直列的に順次供給された場合には、温度調節媒体はコンタクト部を通過する毎にコンタクト部の温度の影響を受け、後の方で温度調節媒体が通過するコンタクト部の温度制御が困難になる場合がある。このような温度調節媒体の偏温は、特に多数の被試験電子部品を同時に試験するときに生じやすい。しかしながら、上記発明(発明6,7)によれば、温度調節媒体が各コンタクト部に対して並列的に供給されるため、温度調節媒体は各コンタクト部に対して同じように供給されることとなり、温度調節媒体の偏温によって各コンタクト部の温度制御が困難になることが防止される。
上記発明(発明5〜7)において、前記第1のチャンバにおいて前記プッシャの吸放熱体が位置する空間は、上層部および下層部に仕切られており、前記温度調節媒体は、前記上層部および下層部に対して、互いに異なる方向に流動するように供給されてもよい(発明8)。
上記発明(発明8)によれば、各プッシャの吸放熱体の上部(上層部に位置する部分)および下部(下層部に位置する部分)に対して、それぞれ異なる方向から温度調節媒体が供給されるため、温度調節媒体が複数の吸放熱体を通過して偏温したとしても、上部および下部のトータルとして各吸放熱体は略一定の温度に制御され得る。
上記発明(発明5〜7)において、前記第1のチャンバにおいて前記複数のプッシャの吸放熱体は2以上の群に分けられており、前記各群が属する各空間は、前記プッシャの吸放熱体が位置し、温度調節媒体が供給される下層部と、前記プッシャの吸放熱体を通過した温度調節媒体が排出される上層部と、前記下層部および前記上層部を連通させる連通部とを有していてもよい(発明9)。
上記発明(発明9)においては、2以上の群に分けられた吸放熱体の各群に対してそれぞれ温度調節媒体が供給されるため、温度調節媒体が通過する吸放熱体の数が減少し、温度調節媒体の温度上昇が抑えられる。上記発明(発明9)によれば、このようにして、温度調節媒体の温度上昇による吸放熱体の冷却不足を抑制することが可能となる。
上記発明(発明5〜9)において、前記複数のプッシャの吸放熱体は、前記温度調節媒体の流動方向に従って吸放熱性能が漸次高くなるように設けられていてもよい(発明10)。
上記発明(発明10)においては、はじめの方で温度調節媒体が供給される吸放熱体に係るプッシャは、吸放熱体の吸放熱性能が低くても温度調節媒体の温度が低いため冷却され得、後の方で温度調節媒体が供給される吸放熱体に係るプッシャは、吸放熱体の吸放熱性能が高いため温度調節媒体の温度が高くなっていても冷却され得る。上記発明(発明10)によれば、このようにして、各プッシャを略一定の温度に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るハンドラを含むICデバイス試験装置の全体側面図である。
図2は、図1に示すハンドラの斜視図である。
図3は、被試験ICデバイスの取り廻し方法を示すトレイのフローチャート図である。
図4は、同ハンドラのICストッカの構造を示す斜視図である。
図5は、同ハンドラで用いられるカスタマトレイを示す斜視図である。
図6は、同ハンドラのテストチャンバ内の要部断面図である。
図7は、同ハンドラで用いられるテストトレイを示す一部分解斜視図である。
図8は、同ハンドラのテストヘッドにおけるソケット付近の構造を示す分解斜視図である。
図9は、同ハンドラにおけるプッシャ(下降した状態)付近の断面図である。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るハンドラのテストチャンバ内の要部断面図である。
図11は、本発明の第3の実施形態に係るハンドラのテストチャンバ内の要部断面図である。
図12は、本発明の第4の実施形態に係るハンドラのテストチャンバの要部断面図である。
図13は、本発明の第5の実施形態に係るハンドラのテストチャンバの要部断面図である。
図14は、本発明の第6の実施形態に係るハンドラのテストチャンバの要部断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、本実施形態に係るハンドラを備えたICデバイス試験装置の全体構成について説明する。図1に示すように、ICデバイス試験装置10は、ハンドラ1と、テストヘッド5と、試験用メイン装置6とを有する。ハンドラ1は、試験すべきICデバイス(電子部品の一例)をテストヘッド5に設けたソケットに順次搬送し、試験が終了したICデバイスをテスト結果に従って分類して所定のトレイに格納する動作を実行する。
テストヘッド5に設けたソケット(本発明のコンタクト部に相当する。)は、ケーブル7を通じて試験用メイン装置6に電気的に接続してあり、ソケットに脱着可能に装着されたICデバイスを、ケーブル7を通じて試験用メイン装置6に接続し、試験用メイン装置6からの試験用電気信号によりICデバイスをテストする。
ハンドラ1の下部には、主としてハンドラ1を制御する制御装置が内蔵してあるが、一部に空間部分8が設けてある。この空間部分8に、テストヘッド5が交換自在に配置してあり、ハンドラ1に形成した貫通孔を通してICデバイスをテストヘッド5上のソケットに装着することが可能になっている。
すべき電子部品としてのICデバイスを、常温よりも高い温度状態(高温)または低い温度状態(低温)で試験するための装置であり、ハンドラ1は、図2および図3に示すように、恒温槽101とテストチャンバ102と除熱槽103とで構成されるチャンバ100を有する。図1に示すテストヘッド5の上部は、図6に示すようにテストチャンバ102の内部に挿入され、そこでICデバイス2の試験が行われるようになっている。
なお、図3は本実施形態のハンドラにおける試験用ICデバイスの取り廻し方法を理解するための図であって、実際には上下方向に並んで配置されている部材を平面的に示した部分もある。したがって、その機械的(三次元的)構造は、主として図2を参照して理解することができる。
図2および図3に示すように、本実施形態のハンドラ1は、これから試験を行うICデバイスを格納し、また試験済のICデバイスを分類して格納するIC格納部200と、IC格納部200から送られる被試験ICデバイスをチャンバ部100に送り込むローダ部300と、テストヘッドを含むチャンバ部100と、チャンバ部100で試験が行われた試験済のICを取り出して分類するアンローダ部400とから構成されている。ハンドラ1の内部では、ICデバイスは、テストトレイに収納されて搬送される。
ハンドラ1にセットされる前のICデバイスは、図5に示すカスタマトレイKST内に多数収納してあり、その状態で、図2および図3に示すハンドラ1のIC収納部200へ供給され、そして、カスタマトレイKSTから、ハンドラ1内で搬送されるテストトレイTST(図7参照)にICデバイス2が載せ替えられる。ハンドラ1の内部では、図3に示すように、ICデバイスは、テストトレイTSTに載せられた状態で移動し、高温または低温の温度ストレスが与えられ、適切に動作するかどうか試験(検査)され、当該試験結果に応じて分類される。以下、ハンドラ1の内部について、個別に詳細に説明する。
第1に、IC格納部200に関連する部分について説明する。
図2に示すように、IC格納部200には、試験前のICデバイスを格納する試験前ICストッカ201と、試験の結果に応じて分類されたICデバイスを格納する試験済ICストッカ202とが設けてある。
これらの試験前ICストッカ201および試験済ICストッカ202は、図4に示すように、枠状のトレイ支持枠203と、このトレイ支持枠203の下部から侵入して上部に向かって昇降可能とするエレベータ204とを具備している。トレイ支持枠203には、カスタマトレイKSTが複数積み重ねられて支持され、この積み重ねられたカスタマトレイKSTのみがエレベータ204によって上下に移動される。なお、本実施形態におけるカスタマトレイKSTは、図5に示すように、10行×6列のICデバイス収納部を有するものとなっている。
図2に示す試験前ICストッカ201には、これから試験が行われるICデバイスが収納されたカスタマトレイKSTが積層されて保持してある。また、試験済ICストッカ202には、試験を終えて分類されたICデバイスが収納されたカスタマトレイKSTが積層されて保持してある。
なお、これら試験前ICストッカ201と試験済ICストッカ202とは、略同じ構造にしてあるので、試験前ICストッカ201の部分を、試験済ICストッカ202として使用することや、その逆も可能である。したがって、試験前ICストッカ201の数と試験済ICストッカ202の数とは、必要に応じて容易に変更することができる。
図2および図3に示すように、本実施形態では、試験前ストッカ201として、2個のストッカSTK−Bが設けてある。ストッカSTK−Bの隣には、試験済ICストッカ202として、アンローダ部400へ送られる空ストッカSTK−Eを2個設けてある。また、その隣には、試験済ICストッカ202として、8個のストッカSTK−1,STK−2,…,STK−8を設けてあり、試験結果に応じて最大8つの分類に仕分けして格納できるように構成してある。つまり、良品と不良品の別の外に、良品の中でも動作速度が高速のもの、中速のもの、低速のもの、あるいは不良の中でも再試験が必要なもの等に仕分けできるようになっている。
第2に、ローダ部300に関連する部分について説明する。
図4に示す試験前ICストッカ201のトレイ支持枠203に格納してあるカスタマトレイKSTは、図2に示すように、IC格納部200と装置基板105との間に設けられたトレイ移送アーム205によってローダ部300の窓部306に装置基板105の下側から運ばれる。そして、このローダ部300において、カスタマトレイKSTに積み込まれた被試験ICデバイスを、X−Y搬送装置304によって一旦プリサイサ(preciser)305に移送し、ここで被試験ICデバイスの相互の位置を修正したのち、さらにこのプリサイサ305に移送された被試験ICデバイスを再びX−Y搬送装置304を用いて、ローダ部300に停止しているテストトレイTSTに積み替える。
カスタマトレイKSTからテストトレイTSTへ被試験ICデバイスを積み替えるX−Y搬送装置304は、図2に示すように、装置基板105の上部に架設された2本のレール301と、この2本のレール301によってテストトレイTSTとカスタマトレイKSTとの間を往復する(この方向をY方向とする)ことができる可動アーム302と、この可動アーム302によって支持され、可動アーム302に沿ってX方向に移動できる可動ヘッド303とを備えている。
このX−Y搬送装置304の可動ヘッド303には、吸着ヘッドが下向に装着されており、この吸着ヘッドが空気を吸引しながら移動することで、カスタマトレイKSTから被試験ICデバイスを吸着し、その被試験ICデバイスをテストトレイTSTに積み替える。こうした吸着ヘッドは、可動ヘッド303に対して例えば8本程度装着されており、一度に8個の被試験ICデバイスをテストトレイTSTに積み替えることができる。
第3に、チャンバ100に関連する部分について説明する。
上述したテストトレイTSTは、ローダ部300で被試験ICデバイスが積み込まれたのちチャンバ100に送り込まれ、当該テストトレイTSTに搭載された状態で各被試験ICデバイスがテストされる。
図2および図3に示すように、チャンバ100は、テストトレイTSTに積み込まれた被試験ICデバイスに目的とする高温または低温の熱ストレスを与える恒温槽101と、この恒温槽101で熱ストレスが与えられた状態にある被試験ICデバイスがテストヘッド上のソケットに装着されるテストチャンバ102と、テストチャンバ102で試験された被試験ICデバイスから、与えられた熱ストレスを除去する除熱槽103とで構成されている。
除熱槽103では、恒温槽101で高温を印加した場合は、被試験ICデバイスを送風により冷却して室温に戻し、また恒温槽101で低温を印加した場合は、被試験ICデバイスを温風またはヒータ等で加熱して結露が生じない程度の温度まで戻す。そして、この除熱された被試験ICデバイスをアンローダ部400に搬出する。
図2に示すように、チャンバ100の恒温槽101および除熱槽103は、テストチャンバ102より上方に突出するように配置されている。また、恒温槽101には、図3に概念的に示すように、垂直搬送装置が設けられており、テストチャンバ102が空くまでの間、複数枚のテストトレイTSTがこの垂直搬送装置に支持されながら待機する。主として、この待機中において、被試験ICデバイスに高温または低温の熱ストレスが印加される。
図6に示すように、テストチャンバ102には、その中央下部にテストヘッド5が配置され、テストヘッド5の上にテストトレイTSTが運ばれる。そこでは、図7に示すテストトレイTSTにより保持された全てのICデバイス2を順次テストヘッド5に電気的に接触させ、テストトレイTST内の全てのICデバイス2について試験を行う。一方、試験が終了したテストトレイTSTは、除熱槽103で除熱され、ICデバイス2の温度を室温に戻したのち、図2および図3に示すアンローダ部400に排出される。
また、図2に示すように、恒温槽101と除熱槽103の上部には、装置基板105からテストトレイTSTを送り込むための入口用開口部と、装置基板105へテストトレイTSTを送り出すための出口用開口部とがそれぞれ形成してある。装置基板105には、これら開口部からテストトレイTSTを出し入れするためのテストトレイ搬送装置108が装着してある。これら搬送装置108は、例えば回転ローラなどで構成してある。この装置基板105上に設けられたテストトレイ搬送装置108によって、除熱槽103から排出されたテストトレイTSTは、アンローダ部400に搬送される。
図7は本実施形態で用いられるテストトレイTSTの構造を示す分解斜視図である。このテストトレイTSTは、矩形フレーム12を有し、そのフレーム12に複数の桟(さん)13が平行かつ等間隔に設けてある。これら桟13の両側と、これら桟13と平行なフレーム12の辺12aの内側とには、それぞれ複数の取付け片14が長手方向に等間隔に突出して形成してある。これら桟13の間、および桟13と辺12aとの間に設けられた複数の取付け片14の内の向かい合う2つの取付け片14によって、各インサート収納部15が構成されている。
各インサート収納部15には、それぞれ1個のインサート16が収納されるようになっており、このインサート16はファスナ17を用いて2つの取付け片14にフローティング状態で取り付けられている。本実施形態において、インサート16は、1つのテストトレイTSTに4×16個取り付けられるようになっている。すなわち、本実施形態におけるテストトレイTSTは、4行×16列のICデバイス収納部を有するものとなっている。このインサート16に被試験ICデバイス2を収納することで、テストトレイTSTに被試験ICデバイス2が積み込まれることになる。
本実施形態のインサート16においては、図7および図8に示すように、被試験ICデバイス2を収納する矩形凹状のIC収納部19が中央部に形成されている。また、インサート16の両端中央部には、プッシャ30のガイドピン32が挿入されるガイド孔20が形成されており、インサート16の両端角部には、テストトレイTSTの取付け片14への取付け用孔21が形成されている。
図8に示すように、テストヘッド5の上には、ソケットボード50が配置してあり、その上に接続端子であるプローブピン44を有するソケット40が固定してある。プローブピン44は、ICデバイス2の接続端子に対応する数およびピッチで設けられており、図外のスプリングによって上方向にバネ付勢されている。
また、図8および図9に示すように、ソケットボード50の上には、ソケット40に設けられているプローブピン44が露出するように、ソケットガイド41が固定されている。ソケットガイド41の両側には、プッシャ30に形成してある2つのガイドピン32が挿入されて、これら2つのガイドピン32との間で位置決めを行うためのガイドブッシュ411が設けられている。
図6および図8に示すように、テストヘッド5の上側には、ソケット40の数に対応してプッシャ30が設けてある。プッシャ30は、図8および図9に示すように、後述するアダプタ62のロッド621に固定されるプッシャベース33を有している。このプッシャベース33の下側中央には、被試験ICデバイス2を押し付けるための押圧子31が下方に向かって設けられており、プッシャベース33の下側両端部には、インサート16のガイド孔20およびソケットガイド41のガイドブッシュ411に挿入されるガイドピン32が設けられている。また、押圧子31とガイドピン32との間には、プッシャ30がZ軸駆動装置70にて下降移動する際に、ソケットガイド41のストッパ面412に当接して下限を規定することのできるストッパピン34が設けられている。
一方、プッシャベース33の上側には、ヒートシンク35(本発明の吸放熱体に相当する。)が設けられている。このヒートシンク35は、複数の放熱フィンから構成され、例えばアルミニウム、銅、それらの合金、あるいはカーボン系材料等の熱伝導性に優れた材料からなる。同様に、プッシャベース33および押圧子31も、例えばアルミニウム、銅、鉄、それらの合金(ステンレススチールを含む)等の熱伝導性に優れた金属からなり、テスト中における被試験ICデバイス2の熱を、被試験ICデバイス2に接触している押圧子31からプッシャベース33を介してヒートシンク35に伝え、ヒートシンク35から周囲に放熱できるようになっている。なお、ヒートシンク35は、放熱フィンではなく、ヒートパイプで構成されていてもよい。
図9に示すように、アダプタ62には、ロッド621(2本)が下方に向かって設けられており、このロッド621によってプッシャ30のプッシャベース33を支持固定する。図6に示すように、各アダプタ62はマッチプレート60に弾性保持してあり、マッチプレート60は、テストヘッド5の上部に位置するように、かつプッシャ30とソケット40との間にテストトレイTSTが挿入可能となるように装着してある。このマッチプレート60に保持されたプッシャ30は、テストヘッド5またはZ軸駆動装置70の駆動プレート(駆動体)72に対して、Z軸方向に移動自在である。なお、テストトレイTSTは、図6において紙面に垂直方向(X軸)から、プッシャ30とソケット40との間に搬送されてくる。チャンバ100内部でのテストトレイTSTの搬送手段としては、搬送用ローラなどが用いられる。テストトレイTSTの搬送移動に際しては、Z軸駆動装置70の駆動プレートは、Z軸方向に沿って上昇しており、プッシャ30とソケット40との間には、テストトレイTSTが挿入される十分な隙間が形成してある。
図6に示すように、駆動プレート72の下面には、押圧部74が固定してあり、マッチプレート60に保持してあるアダプタ62の上面を押圧可能にしてある。駆動プレート72には駆動軸78が固定してあり、駆動軸78にはモータ等の駆動源(図示せず)が連結してあり、駆動軸78をZ軸方向に沿って上下移動させ、アダプタ62を押圧可能となっている。
なお、マッチプレート60は、試験すべきICデバイス2の形状や、テストヘッド5のソケット数(同時に測定するICデバイス2の数)などに合わせて、アダプタ62およびプッシャ30とともに、交換自在な構造になっている。このようにマッチプレート60を交換自在にしておくことにより、Z軸駆動装置70を汎用のものとすることができる。
上記テストチャンバ102は、図6に示すように、ほぼ密閉されたケーシング80によって構成され、ケーシング80の内部には、さらに、プッシャ30のヒートシンク35を温度制御するためのインナーチャンバ104が設けられている。このインナーチャンバ104も、図6に示すように、ほぼ密閉されたケーシング81によって構成される。
インナーチャンバ104を構成するケーシング81の内部には、上記駆動軸78、駆動プレート72、押圧部74、マッチプレート60、アダプタ62およびプッシャ30のヒートシンク35が収容されているとともに、温度調節用送風装置91および温度センサ83が設けられている。駆動軸78は、ケーシング81の上壁部に設けられた孔を貫通してZ軸方向に上下移動可能となっている。また、ヒートシンク35より下方に位置するプッシャ30(押圧子31,ガイドピン32,ストッパピン34)は、ケーシング81の下壁部に設けられた孔を介してケーシング81の下側外部(テストチャンバ102内)に突出可能となっている(図6)。
一方、テストチャンバ102を構成するケーシング80の内部には、上記インナーチャンバ104の他に、テストトレイTSTに搭載された被試験ICデバイス2、ソケット40およびテストヘッド5の上部が収容されているとともに、温度調節用送風装置90および温度センサ82が設けられている。
温度調節用送風装置90,91は、それぞれファン92,96と、熱交換部94,98とを有し、ファン92,96によりケーシング内部の空気を吸い込み、熱交換部94,98を通してケーシング80,81の内部に吐き出して循環させることで、ケーシング80,81の内部を、所定の温度条件(高温または低温)にする。
温度調節用送風装置90,91の熱交換部94,98は、ケーシング内部を高温にする場合には、加熱媒体が流通する放熱用熱交換器または電熱ヒータなどで構成され、ケーシング内部を、たとえば室温〜160℃程度の高温に維持するために十分な熱量を提供することが可能になっている。また、ケーシング内部を低温にする場合には、熱交換部94,98は、液体窒素などの冷媒が循環する吸熱用熱交換器などで構成され、ケーシング内部を、たとえば−60℃〜室温程度の低温に維持するために十分な熱量を吸熱することが可能になっている。ケーシング80,81の内部温度は、たとえば温度センサ82,83により検出され、ケーシング80,81の内部が所定温度に維持されるように、ファン92,96の風量および熱交換部94,98の熱量などが制御される。
インナーチャンバ104を構成するケーシング81内において、温度調節用送風装置91の熱交換部98を通して発生した温風または冷風は、ケーシング81の上部をY軸方向に沿って流れ、温度調節用送風装置91と反対側のケーシング側壁に沿って下降し、マッチプレート60とケーシング81の下壁部との隙間を通って、温度調節用送風装置91へと戻り、ケーシング内部を循環するようになっている。このような構成において、温風または冷風は、マッチプレート60とケーシング81の下壁部との間に位置する各ヒートシンク35に対して直列的に順次供給される。
一方、テストチャンバ102を構成するケーシング80内において、温度調節用送風装置90の熱交換部94を通して発生した温風または冷風は、ケーシング80の上部をY軸方向に沿って流れ、装置90と反対側のケーシング側壁に沿って下降し、インナーチャンバ104を構成するケーシング81の底面とテストヘッド5との隙間を通って、装置90へと戻り、ケーシング内部を循環するようになっている。このような構成において、温風または冷風は、ケーシング81の底面とテストヘッド5との間に位置する各ソケット40に対して直列的に順次供給される。
第4に、アンローダ部400に関連する部分について説明する。
図2および図3に示すアンローダ部400にも、ローダ部300に設けられたX−Y搬送装置304と同一構造のX−Y搬送装置404,404が設けられ、このX−Y搬送装置404,404によって、アンローダ部400に運び出されたテストトレイTSTから試験済のICデバイスがカスタマトレイKSTに積み替えられる。
図2に示すように、アンローダ部400の装置基板105には、当該アンローダ部400へ運ばれたカスタマトレイKSTが装置基板105の上面に臨むように配置される一対の窓部406,406が二対開設してある。
それぞれの窓部406の下側には、カスタマトレイKSTを昇降させるためのエレベータ204が設けられており(図4参照)、ここでは試験済の被試験ICデバイスが積み替えられて満杯になったカスタマトレイKSTを載せて下降し、この満杯トレイをトレイ移送アーム205に受け渡す。
次に、以上説明したICデバイス試験装置10において、ICデバイス2の温度制御を行いつつ、当該ICデバイス2を試験する方法について述べる。
ICデバイス2は、図7に示すテストトレイTSTに搭載された状態、より詳細には個々のICデバイス2は、同図のインサート16のIC収容部19に落とし込まれた状態で、恒温槽101にて所定の設定温度に加熱された後、テストチャンバ102内に搬送されてくる。
ICデバイス2を搭載したテストトレイTSTがテストヘッド5上で停止すると、Z軸駆動装置が駆動し、駆動プレート72に固定された押圧部74が、アダプタ62のロッド621を介してプッシャ30のプッシャベース33を押圧する。そうすると、プッシャ30の押圧子31は、ICデバイス2のパッケージ本体をソケット40側に押し付け、その結果、ICデバイス2の接続端子がソケット40のプローブピン44に接続される。
なお、プッシャ30の下降移動は、プッシャ30のストッパピン34がソケットガイド41のストッパ面412に当接することで制限され、したがって、ICデバイス2を破壊しない適切な圧力をもって、プッシャ30はICデバイス2をソケット40に押し付けることができる。
この状態で、試験用メイン装置6からテストヘッド5のプローブピン44を介して被試験ICデバイス2に対して試験用電気信号を送信し試験を行うが、待機状態にあったプッシャ30の温度は、インナーチャンバ104内の温風または冷風(エア)によって所定の設定温度に制御されており、テストチャンバ102内の温度の影響は殆ど受けない。したがって、従来のように、テストチャンバ102の中心付近に待機するプッシャ30の温度が設定温度よりも高くなるという問題がなく、プッシャ30に押し付けられる被試験ICデバイス2の温度が設定温度よりも過度に高くなることを防止することができる。
次いで、被試験ICデバイス2が自己発熱により昇温した場合、被試験ICデバイス2の熱は、プッシャ30の押圧子31からプッシャベース33を介してヒートシンク35に伝わり、ヒートシンク35から放熱される。ヒートシンク35は、インナーチャンバ104内のエアの温度、風量等を制御することによって冷却することができるため、被試験ICデバイス2が自己発熱した場合であっても、被試験ICデバイス2の過剰な温度上昇を防止することができる。
このとき、テストチャンバ102内の熱を逃がしやすいソケット40付近の温度は、テストチャンバ102内のエアの温度、風量等を制御することによって、インナーチャンバ104内の温度の影響を殆ど受けることなく、所定の設定温度に維持することができるため、ソケット40、ひいては被試験ICデバイス2の過剰な温度降下を防止することができる。
このように、テストチャンバ102の内部にヒートシンク用チャンバ104を設け、それぞれの温度制御を別々に行うことにより、被試験ICデバイス2を設定温度付近の温度に制御しながら正確にテストすることができる。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係るハンドラは、上記第1の実施形態に係るハンドラ1とほぼ同様の構造を有するが、図10に示すように、ヒートシンク用チャンバ104の内部に収容された駆動プレート72には通孔721が、マッチプレート60には通孔601が形成されており、それら駆動プレート72の通孔721とマッチプレート60の通孔601とを連通させる管部材76が設けられている点で上記第1の実施形態に係るハンドラ1とは異なる。
このようなハンドラのインナーチャンバ104内において、温度調節用送風装置91の熱交換部98を通して発生した温風または冷風(エア)は、ケーシング81の上部をY軸方向に沿って流れ、駆動プレート72の通孔721、管部材76およびマッチプレート60の通孔601を通って(一部は温度調節用送風装置91と反対側のケーシング側壁に沿って)下降した後、マッチプレート60とケーシング81の下壁部との隙間を通って、温度調節用送風装置91へと戻り、ケーシング内部を循環するようになっている。このような構成において、エアは、マッチプレート60とケーシング81の下壁部との間に位置する各ヒートシンク35に対して並列的に供給される。
図6に示すように、エアがヒートシンク35に対して直列的に供給された場合には、エアはヒートシンク35を通過する毎にヒートシンク35からの放熱によって温度が上昇していくため、後の方でエアが通過するヒートシンク35が冷却され難くなる場合がある。このようなエアの偏温は、特に多数の被試験ICデバイス2を同時に試験するときに生じやすい。
これに対し本実施形態のように、エアが各ヒートシンク35に対して並列的に供給されると、エアは各ヒートシンク35に対して同じように吹き付けられることとなり、エアの偏温によるヒートシンク35の冷却不足は防止される。
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係るハンドラは、上記第2の実施形態に係るハンドラと類似の構造を有するが、駆動軸78、駆動プレート72、押圧部74、マッチプレート60およびアダプタ62を内部に収容するケーシング81(インナーチャンバ104)は具備しておらず、その代わりに、図11に示すように、同じ行に属する複数のプッシャ30のヒートシンク35のみをダクト84で密閉したヒートシンク用チャンバ106を具備している。
ヒートシンク用チャンバ106を構成するダクト84内には、図示しない温度調節用送風装置からの温風もしくは冷風、または温度調節用ウォータポンプからの温水もしくは冷水等の温度調節媒体が流され、この温度調節媒体によって、各行のヒートシンク35の温度制御が行われる。
このようなヒートシンク用チャンバ106を有するハンドラのテストチャンバ102内において、温度調節用送風装置90の熱交換部92を通して発生した温風または冷風(エア)は、ケーシング80の上部をY軸方向に沿って流れ、駆動プレート72の通孔721、管部材76およびマッチプレート60の通孔601を通って(一部は温度調節用送風装置90と反対側のケーシング側壁に沿って)下降した後、マッチプレート60とテストヘッド5との間におけるヒートシンク用チャンバ106相互の隙間を通って、温度調節用送風装置90へと戻り、ケーシング内部を循環するようになっている。このような構成において、エアは、マッチプレート60とテストヘッド5との間に位置する各ソケット40に対して並列的に供給される。
図6に示すように、エアがソケット40に対して直列的に供給された場合には、エアはソケット40を通過する毎にソケット40の温度の影響を受け、後の方でエアが通過するソケット40の温度制御が困難になる場合がある。このようなエアの偏温は、特に多数の被試験ICデバイス2を同時に試験するときに生じやすい。
これに対し本実施形態のように、エアが各ソケット40に対して並列的に供給されると、エアは各ソケット40に対して同じように吹き付けられることとなり、エアの偏温によって各ソケット40の温度制御が困難になることが防止される。
〔第4の実施形態〕
本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態に係るハンドラは、上記第1の実施形態に係るハンドラと類似の構造を有するが、図12に示すように、プッシャ30のヒートシンク35が位置する空間、すなわちプッシャ30のプッシャベース33と、マッチプレート60およびアダプタ62との間の空間(以下「プッシャ上部スペース」という。)は、水平仕切板36によって下層部362と上層部364とに仕切られている。
また、ファン96および熱交換部98を備えた温度調節用送風装置91には、温度調節用送風装置91の本体部97から、プッシャ上部スペースの下層部362における一方の側の開口部(図12中右側開口部)に達するダクト971、プッシャ上部スペースの上層部364における一方の側の開口部(図12中左側開口部)に達するダクト972、プッシャ上部スペースの下層部362における他方の側の開口部(図12中左側開口部)に達するダクト973、およびプッシャ上部スペースの上層部364における他方の側の開口部(図12中右側開口部)に達するダクト974が設けられている。
なお、図12中、温度調節用送風装置91の本体部97およびダクト971,972,973,974の一部は、テストチャンバ102の外側に設けられているが、これに限定されるものではなく、テストチャンバ102内に設けられていてもよいし、インナーチャンバ104内に設けられていてもよい。
このようなハンドラにおいて、温度調節用送風装置91の熱交換部98を通して発生した温風または冷風(エア)は、温度調節用送風装置91の本体部97からダクト971を通ってプッシャ上部スペースの下層部362の右側開口部に導入されるとともに、ダクト972を通って、プッシャ上部スペースの上層部364の左側開口部に導入される。
プッシャ上部スペースの下層部362の右側開口部に導入されたエアは、各プッシャ30のヒートシンク35の下部に対して直列的に供給された後、ダクト973を通って温度調節用送風装置91の本体部97に戻され、また、プッシャ上部スペースの上層部364の左側開口部に導入されたエアは、各プッシャ30のヒートシンク35の上部に対して直列的に供給された後、ダクト974を通って温度調節用送風装置91の本体部97に戻される。このように、エアは、プッシャ上部スペースの下層部362(ヒートシンク35の下部)および上層部364(ヒートシンク35の上部)に対して、互いに異なる方向に流動するように供給されながら、循環させられる。
エアがヒートシンク35に対して直列的に供給された場合には、エアはヒートシンク35を通過する毎にヒートシンク35からの放熱によって温度が上昇していくため、後の方でエアが通過するヒートシンク35が冷却され難くなる場合がある。しかし、本実施形態では、各ヒートシンク35の上部および下部に対して、それぞれ異なる方向からエアが吹き付けられる。例えば、図12中右端部のヒートシンク35ではヒートシンク35の下部に低温のエア、上部に昇温したエアが吹き付けられ、図12中左端部のヒートシンク35ではヒートシンク35の上部に低温のエア、下部に昇温したエアが吹き付けられ、図12中中央部のヒートシンク35ではヒートシンク35の下部にも上部にも中温のエア(半分昇温したエア)が吹き付けられる。ヒートシンク35の上部および下部の温度をトータルした結果、各ヒートシンク35は略一定の温度に制御されることとなり、エアの偏温によるヒートシンク35の冷却不足は防止される。
〔第5の実施形態〕
本発明の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態に係るハンドラは、上記第4の実施形態に係るハンドラと類似の構造を有するが、図13に示すように、プッシャ30のプッシャベース33と、マッチプレート60およびアダプタ62との間の空間(プッシャ上部スペース)は、垂直方向に設けられた垂直仕切板37によって左右に仕切られており、これにより、複数のプッシャ30のヒートシンク35は左右の群に分けられている。
また、垂直仕切板37によって仕切られた各プッシャ上部スペースは、水平方向に設けられた水平仕切板36によって、プッシャ30のヒートシンク35が位置する下層部362と、ヒートシンク35とマッチプレート60およびアダプタ62との間の上層部364とに仕切られるが、水平仕切板36は、垂直仕切板37には接しないように設けられているため、垂直仕切板37と水平仕切板36との間の間隙は、プッシャ上部スペースにおける下層部362と上層部364とを連通させる連通部38となっている。
さらに、ファン96および熱交換部98を備えた温度調節用送風装置91には、温度調節用送風装置91の本体部97から、プッシャ上部スペースの下層部362における一方の側の開口部(図13中右側開口部)に達するダクト971、プッシャ上部スペースの下層部362における他方の側の開口部(図13中左側開口部)に達するダクト972、プッシャ上部スペースの上層部364における一方の側の開口部(図13中左側開口部)に達するダクト973、およびプッシャ上部スペースの上層部364における他方の側の開口部(図13中右側開口部)に達するダクト974が設けられている。
なお、図13中、温度調節用送風装置91の本体部97およびダクト971,972,973,974の一部は、テストチャンバ102の外側に設けられているが、これに限定されるものではなく、テストチャンバ102内に設けられていてもよいし、インナーチャンバ104内に設けられていてもよい。
このようなハンドラにおいて、温度調節用送風装置91の熱交換部98を通して発生した温風または冷風(エア)は、温度調節用送風装置91の本体部97からダクト971を通ってプッシャ上部スペースの下層部362の右側開口部に導入されるとともに、ダクト972を通って、プッシャ上部スペースの下層部362の左側開口部に導入される。
プッシャ上部スペースの下層部362の右側開口部に導入されたエアは、右側の群のプッシャ30のヒートシンク35に対して直列的に供給された後、連通部38を介して上層部364を通過し、ダクト974を通って温度調節用送風装置91の本体部97に戻され、また、プッシャ上部スペースの下層部362の左側開口部に導入されたエアは、左側の群のプッシャ30のヒートシンク35に対して直列的に供給された後、連通部38を介して上層部364を通過し、ダクト973を通って温度調節用送風装置91の本体部97に戻される。このように、エアは、プッシャ30のヒートシンク35の右側の群および左側の群のそれぞれに異なる経路で供給されながら、循環させられる。
エアが多数のヒートシンク35に対して直列的に供給された場合には、エアはヒートシンク35を通過する毎にヒートシンク35からの放熱によって温度が上昇していくため、後の方でエアが通過するヒートシンク35が冷却され難くなる場合があるが、本実施形態では、ヒートシンク35を二つの群に分けて、ヒートシンク35の各群に対して異なる経路でエアを供給しているため、エアが通過するヒートシンク35の数は半減し、エアの温度上昇は抑えられる。このようにして、本実施形態では、エアの温度上昇によるヒートシンク35の冷却不足を抑制することが可能となる。
〔第6の実施形態〕
本発明の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態に係るハンドラは、上記第5の実施形態に係るハンドラと類似の構造を有するが、図14に示すように、プッシャ30のヒートシンク35は、エアの流動方向に従って吸放熱性能が漸次高くなるように設けられている。すなわち、右側の群のヒートシンク35においては、右から左にかけて放熱フィンの高さが漸次高くなっており、左側の群のヒートシンク35においては、左から右にかけて放熱フィンの高さが漸次高くなっている。
このようなハンドラにおいては、はじめの方でエアが吹き付けられるヒートシンク35(図14中右端部および左端部のヒートシンク35)に係るプッシャ30は、ヒートシンク35の吸放熱性能が低くてもエアの温度が低いため冷却され得、後の方でエアが吹き付けられるヒートシンク35(図14中中央部のヒートシンク35)に係るプッシャ30は、ヒートシンク35の吸放熱性能が高いためエアの温度が高くなっていても冷却され得る。このようにして、本実施形態では、各プッシャ30を略一定の温度に制御することが可能となる。
〔その他の実施形態〕
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、ヒートシンク35の放熱フィンは、インナーチャンバ104内を循環させるエアが流れやすいように、上記実施形態の状態から設置方向が90°変えられていてもよいし、上下方向に積層されるような形態になっていてもよい。また、第3の実施形態におけるダクト84は、同じ列に属する複数のプッシャ30のヒートシンク35を密閉するように構成されていてもよい。さらに、第1の実施形態におけるプッシャ30のヒートシンク35は、第6の実施形態におけるプッシャ30のヒートシンク35のように、エアの流動方向に従って放熱フィンの高さが漸次高くなっていてもよい。
【産業上の利用の可能性】
以上説明したように、本発明によれば、電子部品が目的とする試験の設定温度付近になるよう温度制御を行うことができる。すなわち、本発明の電子部品ハンドリング装置および電子部品の温度制御方法は、電子部品の正確な温度制御を必要とする試験を行うのに有用である。
Claims (12)
- 電子部品の試験を行うために、吸放熱体を備えたプッシャにより被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部に押し付けることのできる電子部品ハンドリング装置であって、
前記テストヘッドのコンタクト部が属する雰囲気と、前記プッシャの吸放熱体が属する雰囲気とは、前記プッシャの吸放熱体を内部に収容するチャンバの壁部によって実質的に仕切られており、
前記テストヘッドのコンタクト部が属する雰囲気の温度を制御する装置と、
前記プッシャの吸放熱体が属する雰囲気の温度を制御する装置と
を備えたことを特徴とする電子部品ハンドリング装置。 - 電子部品の試験を行うために、吸放熱体を備えたプッシャにより被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部に押し付けることのできる電子部品ハンドリング装置であって、
前記プッシャの吸放熱体を内部に収容する第1のチャンバと、
前記第1のチャンバ内の雰囲気温度を制御する装置と、
前記テストヘッドのコンタクト部および前記第1のチャンバを内部に収容する第2のチャンバと、
前記第2のチャンバ内の雰囲気温度を制御する装置と
を備えたことを特徴とする電子部品ハンドリング装置。 - 被試験電子部品が一度に複数個試験され得るように、前記プッシャおよびテストヘッドのコンタクト部は複数存在し、
前記プッシャの吸放熱体は、前記プッシャ毎に設けられており、
前記第1のチャンバ内の雰囲気温度は、温度調節媒体により制御され、
前記第1のチャンバ内の温度調節媒体は、前記プッシャの吸放熱体に対して並列的に供給されることを特徴とする請求項2に記載の電子部品ハンドリング装置。 - 前記プッシャは、支持部材によって支持された押圧部材によって押圧されることにより、被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部に押し付けるものであり、
前記支持部材には複数の通孔が形成されており、
前記第1のチャンバ内の温度調節媒体は、前記支持部材に形成された通孔を通過することにより、前記プッシャの吸放熱体に対して並列的に供給されることを特徴とする請求項3に記載の電子部品ハンドリング装置。 - 被試験電子部品が一度に複数個試験され得るように、前記プッシャおよびテストヘッドのコンタクト部は複数存在し、
前記プッシャの吸放熱体は、前記プッシャ毎に設けられており、
前記第1のチャンバ内の雰囲気温度は、温度調節媒体により制御され、
前記第1のチャンバ内の温度調節媒体は、前記プッシャの吸放熱体に対して直列的に供給されることを特徴とする請求項2に記載の電子部品ハンドリング装置。 - 前記第2のチャンバ内の雰囲気温度は、温度調節媒体により制御され、
前記第2のチャンバ内の温度調節媒体は、前記テストヘッドのコンタクト部に対して並列的に供給されることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の電子部品ハンドリング装置。 - 前記第1のチャンバは複数独立して設けられており、
前記第2のチャンバ内の温度調節媒体は、前記第1のチャンバ相互間を通過することにより、前記テストヘッドのコンタクト部に対して並列的に供給されることを特徴とする請求項6に記載の電子部品ハンドリング装置。 - 前記第1のチャンバにおいて前記プッシャの吸放熱体が位置する空間は、上層部および下層部に仕切られており、前記温度調節媒体は、前記上層部および下層部に対して、互いに異なる方向に流動するように供給されることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の電子部品ハンドリング装置。
- 前記第1のチャンバにおいて前記複数のプッシャの吸放熱体は2以上の群に分けられており、前記各群が属する各空間は、前記プッシャの吸放熱体が位置し、温度調節媒体が供給される下層部と、前記プッシャの吸放熱体を通過した温度調節媒体が排出される上層部と、前記下層部および前記上層部を連通させる連通部とを有することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の電子部品ハンドリング装置。
- 前記複数のプッシャの吸放熱体は、前記温度調節媒体の流動方向に従って吸放熱性能が漸次高くなるように設けられていることを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載の電子部品ハンドリング装置。
- 電子部品の試験を行うために、吸放熱体を備えたプッシャにより被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部に押し付けることのできる電子部品ハンドリング装置において、被試験電子部品を温度制御する方法であって、
請求項1に記載の電子部品ハンドリング装置を使用して、前記テストヘッドのコンタクト部が属する雰囲気の温度と、前記プッシャの吸放熱体が属する雰囲気の温度とを、別々に制御することを特徴とする電子部品の温度制御方法。 - 電子部品の試験を行うために、吸放熱体を備えたプッシャにより被試験電子部品の端子をテストヘッドのコンタクト部に押し付けることのできる電子部品ハンドリング装置において、被試験電子部品を温度制御する方法であって、
請求項2に記載の電子部品ハンドリング装置を使用して、前記第1のチャンバ内の雰囲気温度と、前記第2のチャンバ内の雰囲気温度とを、別々に制御することを特徴とする電子部品の温度制御方法。
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