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JP4151530B2 - 地下空間の防災システム - Google Patents

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JP4151530B2
JP4151530B2 JP2003315728A JP2003315728A JP4151530B2 JP 4151530 B2 JP4151530 B2 JP 4151530B2 JP 2003315728 A JP2003315728 A JP 2003315728A JP 2003315728 A JP2003315728 A JP 2003315728A JP 4151530 B2 JP4151530 B2 JP 4151530B2
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Description

本発明は、地下駅構内等の地下空間の防災システムに関する。
地下駅における防災対策として、自動火災報知設備や排煙設備、防火戸などを設置すべきことが定められている。そのうち火災報知器は、火災発生時の炎、煙および熱を検知することにより火災発生を検知するものが主流であった。炎の検知は、火炎から発せられる紫外線や赤外線を検知することにより行われている。また煙の検知は、光の減衰量や散乱量などを検知することにより行われている。また熱の検知は、空気の膨張やバイメタルの変形などを検知することにより行われている。
特開平11−120457号公報
しかしながら、従来の火災報知器には、火災とともに発生するCOガスの濃度計が含まれていない。そのため、火災報知器が火災を検知する前に、COガスが人体に悪影響を及ぼすおそれがある。したがって、火災検知の能力に限界があるという問題がある。なお、COガス濃度計として赤外線分光計を利用することも考えられる。しかし赤外線分光計では、地下空間の空気をサンプリングして濃度を算出するため、時間遅れが大きいという問題がある。また赤外線分光計では、サンプリング地点における点計測となるため、地下空間の平均的な濃度評価が困難であるという問題がある。さらに、広範囲を監視するためには多数のCOガス濃度計を配置する必要がある。加えて、煙検知器とは別にCOガス濃度計を設けることになり、濃度計自体の費用のほかにも、濃度計の設置や保守、点検などに多くの費用を必要とするという問題がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、特定ガス濃度および煙霧透過率の測定が可能であり、また特定ガスの平均的な濃度を迅速に測定することが可能な、地下空間の防災システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の地下空間の防災システムは、少なくとも特定ガスによる吸収波長のレーザ光を発振可能な半導体レーザと、前記半導体レーザにより発振される前記レーザ光を、前記特定ガスによる吸収波長を中心に波長変調するレーザ制御部と、前記半導体レーザにより発振されたレーザ光を地下空間で照射するレーザ照射手段と、前記レーザ照射手段から照射された前記レーザ光を前記地下空間で受光する第1レーザ受光手段と、前記第1レーザ受光手段により受光された前記レーザ光の強度に相当する信号から、前記レーザ光の変調周波数の基本波成分を位相敏感検波して前記地下空間における煙霧透過率を算出するとともに、前記レーザ光の変調周波数の基本波成分および2倍波成分を位相敏感検波して前記地下空間における前記特定ガスの濃度を算出するデータ処理部と、を有する構成を採用する。この発明では、特定ガス濃度に加えて煙霧透過率の測定が可能である。また、サンプリングによる時間遅れがなく、特定ガス濃度の迅速な測定が可能である。また、レーザ照射手段と第1レーザ受光手段との距離を適当に設定することにより、所定区間における平均的な特定ガス濃度および煙霧透過率の測定が可能である。したがって、火災とともに発生する有害ガスや煙霧等が滞留し易い地下空間において、迅速かつ正確に火災発生を検知することが可能である。
また、前記レーザ照射手段と前記第1レーザ受光手段とが対向配置されている構成を採用する。この発明では、レーザ照射手段と第1レーザ受光手段との距離を自在に設定することが可能になり、所定区間における平均的な特定ガス濃度および煙霧透過率の測定が可能である。
また、前記レーザ照射手段から照射されたレーザ光を前記第1レーザ受光手段に向かって折返し反射する反射手段を有し、前記レーザ照射手段および前記第1レーザ受光手段と前記反射手段とが対向配置されている構成を採用する。この発明では、レーザ照射手段と第1レーザ受光手段との距離を相当程度に長く設定することが可能になり、所定区間における平均的な特定ガス濃度および煙霧透過率の測定が可能である。
また、前記レーザ照射手段と前記第1レーザ受光手段との光軸上に配置され、前記レーザ照射手段から照射されたレーザ光の一部を前記光軸から分岐する分岐手段と、前記分岐手段により分岐された前記レーザ光を前記地下空間で受光する第2レーザ受光手段とを有し、前記データ処理部は、前記第1レーザ受光手段により受光されたレーザ光の強度に相当する信号から前記煙霧透過率または前記特定ガス濃度のいずれか一方を算出するとともに、前記第2レーザ受光手段により受光されたレーザ光の強度に相当する信号から前記煙霧透過率または前記特定ガス濃度のいずれか他方を算出する構成を採用する。この発明では、特定ガス濃度を測定するためのレーザ光の光路長と、煙霧透過率を測定するためのレーザ光の光路長とを、それぞれ独立して設定することができるので、特定ガス濃度および煙霧透過率の正確な測定が可能である。
また、前記レーザ照射手段および/または前記第1レーザ受光手段が、前記レーザ光の透過窓を有する筺体内部に収容されるとともに、前記透過窓に付着した粉塵により散乱された前記レーザ光を検出するセンサが設けられている構成を採用する。この発明では、センサが散乱光を受光することにより、透過窓に付着した粉塵を検出することができる。この粉塵を除去することにより、特定ガス濃度の測定精度の低下を防止することができる。また散乱光の強度により、レーザ透過率を補正することができる。
また、前記半導体レーザから延設された主たる出射光ファイバに、複数の測定地点に対応した光スイッチが順次配設され、前記各光スイッチにより分岐された従たる出射光ファイバが、それぞれ前記各測定地点に配置された前記レーザ照射手段に接続され、前記データ処理部から延設された主たる入射光ファイバから、複数の従たる入射光ファイバが分岐されて、それぞれ前記各測定地点に配置された前記第1レーザ受光手段に接続されている構成を採用する。この発明では、1個の半導体レーザおよびデータ処理部を用いて複数の地点で測定を行うことが可能である。また、最小限の光スイッチの切り替えにより、簡単に測定を行うことが可能である。
また、前記半導体レーザから光アイソレータを介して延設された主たる出射光ファイバと、前記データ処理部から延設された主たる入射光ファイバとが、主たる出入射光分岐器に接続され、前記主たる出入射光分岐器から延設された主たる出入射光ファイバに、複数の測定地点に対応した光スイッチが順次配設され、前記各光スイッチにより分岐された従たる出入射光ファイバが、従たる出入射光分岐器を介することにより、一方は前記各測定地点の前記レーザ照射手段に接続されるとともに、他方は光アイソレータを介して前記各測定地点の前記第1レーザ受光手段に接続されている構成を採用する。この発明では、1本の主たる出入射光ファイバにより複数の測定地点を直列接続して、各地点での濃度測定を可能としたので、防災システムの設置コストを低減することができる。
また、前記半導体レーザから光アイソレータを介して延設された主たる出射光ファイバと、前記データ処理部から延設された主たる入射光ファイバとが、主たる出入射光分岐器に接続され、前記主たる出入射光分岐器から延設された主たる出入射光ファイバに多チャンネル光スイッチが接続され、前記多チャンネル光スイッチの各チャンネルから延設された従たる出入射光ファイバが、従たる出入射光分岐器を介することにより、一方は複数の測定地点に配置された前記レーザ照射手段に接続されるとともに、他方は光アイソレータを介して前記各測定地点の前記第1レーザ受光手段に接続されている構成を採用する。この発明では、多チャンネル光スイッチにより複数の測定地点を並列接続して、各地点での濃度測定を可能としたので、一の測定地点において光ファイバが断線しても、他の測定地点では測定を行うことができる。したがって、信頼性の高い地下空間の防災システムを提供することができる。
また、前記半導体レーザから延設された主たる出射光ファイバから、複数の従たる出射光ファイバが分岐されて、それぞれ複数の測定地点に配置された前記レーザ照射手段に接続されるとともに、前記データ処理部から延設された主たる入射光ファイバから、複数の従たる入射光ファイバが分岐されて、それぞれ前記各測定地点に配置された前記第1レーザ受光手段に接続され、前記各測定地点に配置された前記レーザ照射手段と前記第1レーザ受光手段との光軸上に、前記レーザ照射手段から照射されたレーザ光の透過および遮断を切り替え可能なシャッタが設けられている構成を採用する。この発明では、光スイッチの代わりにシャッタを用いて測定地点の切り替えを行うので、防災システムの耐久性を向上させることができる。また、最小限のシャッタの切り替えにより、簡単に測定を行うことが可能である。
また、前記半導体レーザから光アイソレータを介して延設された主たる出射光ファイバと、前記データ処理部から延設された主たる入射光ファイバとが、主たる出入射光分岐器に接続され、前記主たる出入射光分岐器から延設された主たる出入射光ファイバに多チャンネル光分岐器が接続され、前記多チャンネル光分岐器の各チャンネルから延設された従たる出入射光ファイバが、従たる出入射光分岐器を介することにより、一方は複数の測定地点に配置された前記レーザ照射手段に接続されるとともに、他方は光アイソレータを介して前記各測定地点の前記第1レーザ受光手段に接続され、前記各測定地点に配置された前記レーザ照射手段と前記第1レーザ受光手段との光軸上に、前記レーザ照射手段から照射されたレーザ光の透過および遮断を切り替え可能なシャッタが設けられている構成を採用する。この発明では、光スイッチの代わりにシャッタを用いて測定地点の切り替えを行うので、防災システムの耐久性を向上させることができる。
また、前記半導体レーザから延設された主たる出射光ファイバに、複数の測定地点に対応した光分岐器が順次配設され、前記各光分岐器により分岐された従たる出射光ファイバが、それぞれ前記各測定地点に配置された前記レーザ照射手段に接続され、前記各測定地点に配置された前記第1レーザ受光手段は光検出器を備え、前記各光検出器から延設された電気配線がそれぞれ前記データ処理部に接続されている構成を採用する。この発明では、複数の測定地点において特定ガス濃度を同時に計測することができるので、特定ガス濃度の迅速な測定が可能である。
また、前記煙霧透過率および前記特定ガス濃度の測定値が所定値を超えた場合に警報を発令する構成を採用する。この発明では、煙霧透過率および特定ガス濃度の測定値に基づいて迅速に火災発生を検知し、警報を発令することができる。
本発明の地下空間の防災システムは、レーザ吸収法を利用するので、特定ガス濃度に加えて煙霧透過率の測定が可能である。また、サンプリングによる時間遅れがなく、特定ガス濃度の迅速な測定が可能である。また、レーザ照射手段とレーザ受光手段との距離を適当に設定することにより、所定区間における平均的な特定ガス濃度の測定が可能である。
以下、図面を参照して、本発明にかかる地下空間の防災システムの一実施形態について説明する。なお、以下には地下空間の具体例として地下駅を適宜取り上げて説明するが、本発明の地下空間の防災システムは地下駐車場や地下商店街などあらゆる地下空間に対して適応可能である。
図2は、本実施形態にかかる地下駅の防災システムのブロック図である。本実施形態にかかる地下駅の防災システム5は、特定ガスによる吸収波長近傍のレーザ光を発振する半導体レーザ10と、レーザ光を波長変調するレーザ制御部20と、変調したレーザ光を地下駅構内で照射するレーザ照射手段30と、レーザ光を地下駅構内で受光するレーザ受光手段40と、受光したレーザ光の強度を電気信号に変換して位相敏感検波することにより地下駅構内における特定ガス濃度および煙霧透過率を算出するデータ処理部50と、を有するものである。
図2に示すように、制御盤8の内部には、半導体レーザ10およびレーザ制御部20が設けられている。半導体レーザ10は、少なくとも濃度を測定すべき特定ガスによる吸収率が最大となる波長のレーザ光を発振しうるものであり、例えばCOガスの濃度測定を行う場合には、波長1.567μmおよびその周辺波長のレーザ光を発振しうるものが採用されている。一方のレーザ制御部20には、半導体レーザの電源22の他に、外部変調器26が設けられている。この外部変調器26は、電源22から半導体レーザ10に供給される駆動電流を変調して、半導体レーザが発振するレーザ光の波長を変調するものである。これにより半導体レーザ10は、特定ガスによる吸収波長を中心に一定の周期と振幅で波長が変化するレーザ光を発振しうるようになっている。また、レーザ制御部20には温度制御器24が設けられている。この温度制御器24は、ペルチェ素子(不図示)等の半導体レーザ10を冷却する機構の駆動電流を制御して半導体レーザ10を所定温度に保持し、半導体レーザ10が発振するレーザ光の波長を安定化させるものである。そして、半導体レーザ10から制御盤8の外部に出射光ファイバ62が延設されている。
図1は、本実施形態にかかる地下駅の防災システムを設置した状態の側面図である。制御盤8から延設された出射光ファイバ62は、レーザ照射手段(以下、照射手段と呼ぶ)30に接続されている。この照射手段30は、半導体レーザが発振したレーザ光を地下駅構内1で照射するものである。また、照射手段30に対向して、第1レーザ受光手段(以下、受光手段と呼ぶ)40が配置されている。受光手段40は、照射手段30から照射されて地下駅構内1の空気を透過したレーザ光を地下駅構内1で受光するものである。照射手段30および受光手段40は、特定ガスの濃度測定を行うべき地下駅構内1の線路と平行に対向配置されている。これにより、照射手段30と受光手段40との距離を自在に設定することが可能になり、特定ガス濃度および煙霧透過率の測定を行う場所的範囲を自在に設定することができる。また照射手段30および受光手段40は、地下駅のプラットホームの天井部分に設置するのが望ましい。これにより、電車の交通を妨げることなく照射手段30および受光手段40のアライメント調整を行うことができる。
図3は、照射手段の側面断面図である。照射手段30は、出射光ファイバからレーザ光を出射する出射端子32と、レーザ光を平行光に変換するレンズ34と、両者を収容する筐体38と、筐体38外にレーザ光を取り出す透過窓36と、レーザ出射口のガイド39とで構成されている。一方、図1に示す受光手段40も同様に、レーザ光を入射光ファイバに入射する入射端子42と、レーザ光を集光するレンズ44と、両者を収容する筐体48と、筐体48内にレーザ光を取り入れる透過窓46と、レーザ入射口のガイド49とで構成されている。ところで、照射手段30は粉塵の多い環境下に設置されるため、図3に示すように、透過窓36の表面に粉塵37が付着する場合がある。この場合、入射端子32から照射されたレーザ光が粉塵37により散乱されて、レーザ光の一部が光軸から外れることになり、特定ガス濃度や煙霧透過率の測定精度が低下するおそれがある。そこで、レーザ光の光軸から外れた位置に、上述した散乱光の集光レンズ35および受光センサ33を設けることが望ましい。なお、集光レンズ35および受光センサ33は筐体38の内部に配置することができる。そして、この受光センサ33が上述した散乱光を受光し、所定の出力値に上昇した場合に、透過窓36に付着した粉塵37を除去すればよい。また所定の出力値以下の場合には、信号強度によりレーザ透過率を補正する。これにより、特定ガス濃度や煙霧透過率の測定精度の低下を防止することができる。なお、受光手段にも同様の集光レンズおよび受光センサを設けることが望ましい。
なお上述した照射手段30および受光手段40に代えて、図2に示すように、照射手段31と受光手段41とを隣接配置してもよい。この場合には、照射手段31から照射されたレーザ光を受光手段41に向かって折返し反射する反射手段29を設ける。そして、隣接配置した照射手段31および受光手段41と、上述した反射手段29とを、地下駅構内の線路と平行に対向配置する。これにより、照射手段31および受光手段41を1個の筐体の内部に収容することが可能になり、上述した散乱光の受光センサを共用化することができるので、製造コストを低減することができる。さらに、地下駅構内に照射されるレーザ光の光路長を長く設定することが可能になり、地下駅構内の平均的な特定ガス濃度および煙霧透過率を求めることができる。逆に光路長を短く設定した場合には、地下駅構内に特定ガス濃度や煙霧の分布が存在する場合でも、特定地点での特定ガス濃度および煙霧透過率を正確に求めることができる。
そして図2に示すように、受光手段40から入射光ファイバ68が延設され、制御盤8のデータ処理部50に接続されている。このデータ処理部50は、受光手段40により受光されたレーザ光の強度に相当する信号を解析して、地下駅構内の特定ガス濃度および煙霧透過率を算出するものである。データ処理部50には、フォトダイオード等の光検出器53が設けられている。この光検出器53は、受光手段40により受光されたレーザ光の強度を電気信号に変換するものである。なお受光手段40において、受光端子42の代わりに、光検出器を配置してもよい。これにより、受光されたレーザ光の強度を電気信号に変換してからデータ処理部50に伝送することが可能になり、入射光ファイバ68が不要となって製造コストを低減することができる。データ処理部50には、第1ロックインアンプ(以下、第1アンプと呼ぶ)52および第2ロックインアンプ(以下、第2アンプと呼ぶ)54が設けられている。この第1アンプ52は、受光手段40が受光し光検出器53で電気信号に変換されたレーザ光強度に相当する信号から、半導体レーザ10が発振したレーザ光の変調周波数の基本波成分(同じ周波数の成分)を位相敏感検波するものである。また第2アンプ54は、受光手段40が受光し光検出器53で電気信号に変換されたレーザ光強度に相当する信号から、半導体レーザ10が発振したレーザ光の変調周波数の2倍波成分(2倍の周波数の成分)を位相敏感検波するものである。そして、第1アンプ52および第2アンプ54はパーソナルコンピュータ(PC)58に接続されて、自動的に検波が行われるようになっている。このPC58は、第1アンプ52の検波結果から煙霧透過率を算出するとともに、第1アンプ52の検波結果および第2アンプ54の検波結果から特定ガスの濃度を算出するものである。さらにPC58は、算出した煙霧透過率および特定ガス濃度を中央制御システムに出力するようになっている。
なお上述した構成は、1個の受光手段40が受光したレーザ光に相当する信号から、特定ガス濃度および煙霧透過率の両方を算出するものである。これに対して、特定ガス濃度を求めるための受光手段と、煙霧透過率を求めるための受光手段とを別個に設けてもよい。図4は、複数の受光手段を設けた場合のブロック図である。この場合には、照射手段30と第1受光手段70とを対向配置するとともに、照射手段30と第2受光手段72とを隣接配置する。さらに、照射手段30と第1受光手段70との光軸上に、照射手段30から照射されたレーザ光の一部を光軸から分岐して、第2受光手段72に向かって反射する分岐手段79を設ける。そしてデータ処理部50は、第1受光手段70が受光したレーザ光の強度に相当する信号から特定ガス濃度または煙霧透過率のいずれか一方を算出し、第2受光手段72が受光したレーザ光の強度に相当する信号から特定ガス濃度または煙霧透過率のいずれか他方を算出するように構成する。このように、複数の受光手段を設けることにより、煙霧透過率および特定ガス濃度の測定に最適な光路長を個別に設定することができる。
一方、同じ地下駅構内における複数の地点で特定ガス濃度および煙霧透過率の測定を行う場合や、近接する複数の地下駅構内でそれぞれ測定を行う場合などには、各測定地点に上述した地下駅の防災システム5を設ければよい。もっとも、1個の制御盤8により複数の地点で、特定ガス濃度の測定を行うことも可能である。図5は、複数の地点で測定を行う第1配線例の説明図である。図5において、制御盤8内の半導体レーザ10から延設された主たる出射光ファイバ62上に、第1光スイッチ64および第2光スイッチ164が順次配設されている。なお各光スイッチ64,164の動作は、信号ケーブル(電気配線)80を通してデータ処理部50により制御しうるようになっている。この第1光スイッチ64および第2光スイッチ164は、第1測定地点Aおよび第2測定地点Bに対応して配設されている。そして、第1光スイッチ64により分岐された従たる出射光ファイバ65は、第1測定地点Aの照射手段30に接続されている。また、第2光スイッチ164により分岐された従たる出射光ファイバ165は、第2測定地点Bの照射手段130に接続されている。一方、制御盤8のデータ処理部50から延設された主たる入射光ファイバ68上に、光導波路等からなる第1光合流器67および第2光合流器167が順次配設されている。そして、第1光合流器67から従たる入射光ファイバ66が分岐されて、第1測定地点Aの受光手段40に接続されている。また、第2光合流器167から従たる入射光ファイバ166が分岐されて、第2測定地点Bの受光手段140に接続されている。なお、3箇所以上で測定を行う場合には、主たる出射光ファイバ62および主たる入射光ファイバ68を延設して、上記と同様に配線すればよい。
この第1配線例において、各測定地点では、時分割方式で交互に測定を行うようになっている。第1測定地点Aで測定を行うには、第1光スイッチ64を切り替えて、半導体レーザ10から延設された主たる出射光ファイバ62を、従たる出射光ファイバ65に接続する。これにより、半導体レーザ10が発振したレーザ光を照射手段30から照射することができる。また、受光手段40が受光したレーザ光を第1光合流器67により入射光ファイバ68へ導光し、データ処理部50に入力することができる。一方、第2測定地点Bで測定を行うには、第1光スイッチ64を切り替えて、主たる出射光ファイバ62を延長する。さらに第2光スイッチ164を切り替えて、主たる出射光ファイバ62を、従たる出射光ファイバ165に接続すればよい。なお、2箇所のみで測定を行う場合には、第2光スイッチ164および第2光合流器167を設ける必要はない。また3箇所以上で測定を行う場合でも、データ処理部50に1個の光検出器53を設けるだけで、各受光手段により受光されたレーザ光を電気信号に変換することができる。なお、光合流器は光導波路としたが、光スイッチなどを用いてもよい。このように、半導体レーザ10から延設された出射光ファイバ62上に各測定地点に対応した光スイッチ64,164を配設することにより、1個の半導体レーザ10およびデータ処理部50を用いて複数の地点で測定を行うことが可能になる。また第1配線例では、最小限の光スイッチ64,164の切り替えによって簡単に測定を行うことができる。
図6は、各測定地点における透過光を主たる出入射光ファイバに戻して配線する例の説明図である。制御盤8内の半導体レーザ10から延設された主たる出射光ファイバ62には、半導体レーザ10に戻ってくるレーザ光を遮断するための光アイソレータ62iと、送受信分岐用の光分岐器(主たる出入射光分岐器)63とが順次配設されている。この光分岐器63の一方は、半導体レーザ10で発生したレーザ光を第1光スイッチ64に接続するために、また光分岐器63の他方は、各測定地点を透過してきた入射光をデータ処理部50に接続するために使用される。光分岐器63から延設された主たる出入射光ファイバ63aには、第1光スイッチ64および第2光スイッチ164が順次配設されている。なお各光スイッチ64,164の動作は、信号ケーブル(電気配線)80を通してデータ処理部50により制御しうるようになっている。この第1光スイッチ64および第2光スイッチ164は、第1測定地点Aおよび第2測定地点Bに対応して配設されている。そして、第1光スイッチ64により分岐された従たる出入射光ファイバ64aは、第1光分岐器(従たる出入射光分岐器)67を介することにより、一方は第1測定地点Aの照射手段30に接続され、他方は光アイソレータ66iを挟んで受光手段40に接続されている。この光アイソレータ66iは、受光手段40へのレーザ光の導光を遮断するものである。一方、第2光スイッチ164により分岐された従たる出入射光ファイバ164aは、第2光分岐器167を介することにより、一方は第2測定地点Bの照射手段130に接続され、他方は光アイソレータ166iを挟んで受光手段140に接続されている。なお、3箇所以上で測定を行う場合には、主たる出入射光ファイバ63aを延設して、上記と同様に配線すればよい。
そして、各測定地点では、時分割方式で交互に測定を行うようになっている。第1測定地点Aで測定を行うには、第1光スイッチ64を切り替えて、半導体レーザ10から延設された主たる出入射光ファイバ63aを、従たる出入射光ファイバ64aに接続する。これにより、半導体レーザ10が発振したレーザ光を照射手段30から照射することができる。このとき、従たる出入射光ファイバ64aに配設された第1光分岐器67から受光手段40に分岐されるレーザ光は、光アイソレータ66iによって遮断される。逆に、受光手段40が受光したレーザ光は、光アイソレータ66i、第1光分岐器67、第1光スイッチ64、および送受信分岐用の光分岐器63を介して、データ処理部50に入力される。一方、第2測定地点Bで測定を行うには、第1光スイッチ64を切り替えて、主たる出入射光ファイバ63aを延長する。さらに、第2光スイッチ164を切り替えて、主たる出入射光ファイバ63aを、従たる出入射光ファイバ164aに接続すればよい。なお、2箇所のみで測定を行う場合には、第2光スイッチ164を設ける必要はない。また、3箇所以上で測定を行う場合でも、データ処理部50に1個の光検出器53を設けるだけで、各受光手段により受光されたレーザ光を電気信号に変換することができる。さらに、図5における主たる出射光ファイバ62および主たる入射光ファイバ68を、図6では1本の出入射光ファイバ63aに統合することができるため、光ファイバの敷設の省力化や光ファイバの削減が可能となる。なお光分岐器には、光導波路やファイバ型方向性結合器、ビームスプリッタ等を用いることが可能である。
図7は、光スイッチを多チャンネル化することで光スイッチの台数を低減した配線例の説明図である。制御盤8内の半導体レーザ10から延設された主たる出射光ファイバ62には、半導体レーザ10に戻ってくるレーザ光を遮断するための光アイソレータ62iと、送受信分岐用の光分岐器(主たる出入射光分岐器)63とが順次配設されている。この光分岐器63の一方は、半導体レーザ10で発生したレーザ光を多チャンネル光スイッチ64に接続するために、また光分岐器63の他方は、各測定地点を透過してきた入射光をデータ処理部50に接続するために使用される。送受信分岐用の光分岐器63から延設された主たる出入射光ファイバ63aは、多チャンネル光スイッチ64に接続されている。なお多チャンネル光スイッチ64の動作は、信号ケーブル(電気配線)80を通してデータ処理部50により制御しうるようになっている。この多チャンネル光スイッチ64は、測定地点の数と同数以上のチャンネル数を備えている。その各チャンネルから延設された従たる出入射光ファイバ64a,164aは、各測定地点A,Bの光分岐器(従たる出入射光分岐器)67,167に接続されている。そして、第1光分岐器67の一方は第1測定地点Aの照射手段30に接続され、他方は光アイソレータ66iを挟んで受光手段40に接続されている。この光アイソレータ66iは、受光手段40へのレーザ光の導光を遮断するものである。また、第2光分岐器167の一方は第2測定地点Bの照射手段130に接続され、他方は光アイソレータ166iを挟んで受光手段140に接続されている。なお、3箇所以上で測定を行う場合には、多チャンネル光スイッチ64から延設された他の従たる出入射光ファイバに対して、上記と同様の配線を行えばよい。
そして、各測定地点では、時分割方式で交互に測定を行うようになっている。第1測定地点Aで測定を行うには、多チャンネル光スイッチ64を従たる出入射光ファイバ64aに切り替えて、半導体レーザ10から延設された主たる出入射光ファイバ63aを、従たる出入射光ファイバ64aに接続する。これにより、半導体レーザ10が発振したレーザ光を、第1測定地点Aの照射手段30から照射することができる。このとき、第1光分岐器67から受光手段40に分岐されるレーザ光は、光アイソレータ66iにより遮断される。逆に、受光手段40が受光したレーザ光は、光アイソレータ66i、第1光分岐器67、多チャンネル光スイッチ64、および送受信分岐用の光分岐器63を介して、データ処理部50に入力される。一方、第2測定地点Bで測定を行うには、多チャンネル光スイッチ64を従たる出入射光ファイバ164aに切り替えて、半導体レーザ10から延設された主たる出入射光ファイバ63aを、従たる出入射光ファイバ164aに接続すればよい。上記の場合、各測定地点への伝送ファイバが独立であるため、一本が切れても他に影響を与えない利点がある。なお、複数地点で測定を行う場合でも、データ処理部50に1個の光検出器53を設けるだけで、各受光手段により受光されたレーザ光を電気信号に変換することができる。また、光分岐器には、光導波路やファイバ型方向性結合器、ビームスプリッタ等を用いることが可能である。
図8は、機械式シャッタを用いて測定地点の切り替えを行う方式の説明図である。制御盤8内の半導体レーザ10から延設された主たる出射光ファイバ62には、ファイバ型方向性結合器等からなる第1光分岐器64および第2光分岐器164が順次配設されている。この第1光分岐器64および第2光分岐器164は、第1測定地点Aおよび第2測定地点Bに対応して配設されている。そして、第1光分岐器64により分岐された従たる出射光ファイバ65は、第1測定地点Aの照射手段30に接続されている。また、第2光分岐器164により分岐された従たる出射光ファイバ165は、第2測定地点Bの照射手段130に接続されている。一方、制御盤8のデータ処理部50から延設された主たる入射光ファイバ68上に、光導波路等からなる第1光合流器67および第2光合流器167が順次配設されている。そして、第1光合流器67から従たる入射光ファイバ66が分岐されて、第1測定地点Aの受光手段40に接続されている。また、第2光合流器167から従たる入射光ファイバ166が分岐されて、第2測定地点Bの受光手段140に接続されている。そして、各測定地点A,Bにおける照射手段30,130と受光手段40,140との間には、機械式シャッタ85,185が配設されている。この機械式シャッタ85,185は、開放時にレーザ光を透過し、閉鎖時にレーザ光を遮断し得るように形成されている。この機械式シャッタ85,185の動作は、信号ケーブル(電気配線)80を通してデータ処理部50により制御しうるようになっている。なお、3箇所以上で測定を行う場合には、主たる出射光ファイバ62および主たる入射光ファイバ68を延設して、上記と同様に配線すればよい。
そして、各測定地点では、時分割方式で交互に測定を行うようになっている。測定地点の切り替えは、各測定地点に配設された機械式シャッタ85,185で行う。第1測定地点Aで測定を行うには、第1測定地点Aの機械式シャッタ85を開にするとともに、他の測定地点の機械式シャッタ185を閉にする。これにより、照射手段30から照射されたレーザ光を受光手段40に導光することが可能になり、また受光手段40が受光したレーザ光のみをデータ処理部50に入力することができる。一方、第2測定地点Bで測定を行うには、第2測定地点Bの機械式シャッタ185を開にするとともに、他の測定地点の機械式シャッタ85を閉にすればよい。このように、機械式シャッタ85,185により測定地点の切り替えを行うので、図5に示す光スイッチ64,164に代えて、図8では耐久性に優れた光分岐器64,164を採用することができる。したがって、防災システムの耐久性を向上させることができる。なお、2箇所のみで測定を行う場合には、第2光分岐器164および第2光合流器167を設ける必要はない。また、3箇所以上で測定を行う場合でも、データ処理部50に1個の光検出器53を設けるだけで、各受光手段により受光されたレーザ光を電気信号に変換することができる。なお、各光分岐器はファイバ型方向性結合器としたが、光導波路やビームスプリッタ等でもよい。また、n個の測定地点のうち第m測定地点に配設された光分岐器(64)が、従たる出射光ファイバ(65)と主たる出射光ファイバ(62)とに分岐するレーザ光の比率は、1:(n−m)とすることが望ましい。これにより、各測定地点に対して均等にレーザ光を伝送することができる。
図9は、他チャンネルの光分岐器を用いて各測定地点へレーザ光を分配する方式の説明図である。これは、図8の各光分岐器を一つにまとめ、送信側および受信側の光ファイバを統合したものである。図9では、制御盤8内の半導体レーザ10から延設された主たる出射光ファイバ62に、半導体レーザ10に戻ってくるレーザ光を遮断するための光アイソレータ62iと、ファイバ型方向性結合器等からなる送受信分岐用の光分岐器(主たる出入射光分岐器)63とが、順次配設されている。この光分岐器63の一方は、半導体レーザ10で発生したレーザ光を多チャンネル光分岐器63に接続するために、また光分岐器63の他方は、各測定地点を透過してきた入射光をデータ処理部50に接続するために使用される。送受信分岐用の光分岐器63から延設された主たる出入射光ファイバ63aは、多チャンネル光分岐器64に接続されている。この多チャンネル光分岐器64は、測定地点の数と同数以上のチャンネル数を備えている。その各チャンネルから延設された従たる出入射光ファイバ64a,164aは、各測定地点A,Bの光分岐器(従たる出入射光分岐器)67,167に接続されている。そして、第1光分岐器67の一方は第1測定地点Aの照射手段30に接続され、他方は光アイソレータ66iを挟んで受光手段40に接続されている。この光アイソレータ66iは、受光手段40へのレーザ光の導光を遮断するものである。また、第2光分岐器167の一方は第2測定地点Bの照射手段130に接続され、他方は光アイソレータ166iを挟んで受光手段140に接続されている。そして、各測定地点A,Bにおける照射手段30,130と受光手段40,140との間には、機械式シャッタ85,185が配設されている。この機械式シャッタ85,185は、開放時にレーザ光を透過し、閉鎖時にレーザ光を遮断し得るように形成されている。この機械式シャッタ85,185の動作は、信号ケーブル(電気配線)80を通してデータ処理部50により制御しうるようになっている。なお、3箇所以上で測定を行う場合には、多チャンネル光分岐器64から延設された他の従たる出入射光ファイバに対して、上記と同様の配線を行えばよい。
そして、各測定地点では、時分割方式で交互に測定を行うようになっている。測定地点の切り替えは、各測定地点に配設された機械式シャッタ85,185で行う。第1測定地点Aで測定を行うには、第1測定地点Aの機械式シャッタ85を開にするとともに、他の測定地点の機械式シャッタ185を閉にする。これにより、照射手段30から照射されたレーザ光を受光手段40に導光することが可能になり、また受光手段40が受光したレーザ光のみをデータ処理部50に入力することができる。このとき、第1光分岐器67から受光手段40に分岐されるレーザ光は、光アイソレータ66iにより遮断される。逆に、受光手段40が受光したレーザ光は、光アイソレータ66i、第1光分岐器67、多チャンネル光分岐器64、および送受信分岐用の光分岐器63を介して、データ処理部50に入力される。一方、第2測定地点Bで測定を行うには、第2測定地点Bの機械式シャッタ185を開にするとともに、他の測定地点の機械式シャッタ85を閉にして回線を遮断すればよい。このように、機械式シャッタ85,185により測定地点の切り替えを行うので、図7に示す多チャンネル光スイッチ64に代えて、図9では耐久性に優れた多チャンネル光分岐器64を採用することができる。したがって、防災システムの耐久性を向上させることができる。また、各測定地点への伝送ファイバが独立であるため、一本が切れても他に影響を与えない利点もある。なお、3箇所以上で測定を行う場合でも、データ処理部50に1個の光検出器53を設けるだけで、各受光手段により受光されたレーザ光を電気信号に変換することができる。また、光分岐器はファイバ型方向性結合器としたが、光導波路やビームスプリッタ等でもよい。さらに、多チャンネル光分岐器は光導波路としたが、ビームスプリッタ等でもよい。
図10は、光検出器を各測定地点に配設した場合の説明図である。制御盤8内の半導体レーザ10から延設された主たる出射光ファイバ62には、ファイバ型方向性結合器等からなる第1光分岐器64および第2光分岐器164が順次配設されている。この第1光分岐器64および第2光分岐器164は、第1測定地点Aおよび第2測定地点Bに対応して配設されている。そして、第1光分岐器64により分岐された従たる出射光ファイバ65は、第1測定地点Aの照射手段30に接続されている。また、第2光分岐器164により分岐された従たる出射光ファイバ165は、第2測定地点Bの照射手段130に接続されている。一方、各照射手段30,130に対向配置された各受光手段40,140は、それぞれフォトダイオード等の光検出器40a,140aを備えている。そして、各光検出器40a,140aから延設された信号ケーブル(電気配線)80,180が、それぞれ前記データ処理部50に接続されている。なお、3箇所以上で測定を行う場合には、主たる出射光ファイバ62を延設するとともに、信号ケーブルを増設して、上記と同様に配線すればよい。
そして、各測定値点では、同時に測定を行うようになっている。例えば、第1測定地点Aにおいて光分岐器64により分岐されたレーザ光は、照射手段30から照射され、受光手段40により受光されて、光検出器40aに入射される。光検出器40aにより電気信号に変換されたレーザ光の強度信号は、信号ケーブル80を通してデータ処理部50に伝送される。なお他の測定地点からも同様に、電気信号がデータ処理部50に伝送される。データ処理部50では、各測定地点からの電気信号をメモリ(不図示)に記録し、記録した電気信号を逐次読み出して、各測定地点における特定ガス濃度の算出を行う。このように、複数の測定地点において特定ガス濃度を同時に計測することができるので、特定ガス濃度の迅速な測定が可能になる。なお、2箇所のみで測定を行う場合には、第2光分岐器164を設ける必要はない。また、n個の測定地点のうち第m測定地点に配設された光分岐器(64)が、従たる出射光ファイバ(65)と主たる出射光ファイバ(62)とに分岐するレーザ光の比率は、1:(n−m)とすることが望ましい。これにより、各測定地点に対して均等にレーザ光を伝送することができる。
次に、本実施形態の地下駅の防災システムの作用につき、図2および図11を用いて説明する。
図11は、波長変調の説明図である。一般に、特定ガスは特定波長の光を吸収する。そのため、特定ガスに入射したレーザ光の透過率はレーザ光の波長によって異なる。すなわち特定ガスは、図11の中央に示すようなレーザ光の透過率特性を有する。例えばCOガスでは、波長1.567μmに吸収線の一つを有しレーザ光の透過率が極小となる。そこで、特定ガスによる吸収波長を中心に、半導体レーザの駆動電流を変化させて、レーザ光の発振周波数の変調を行う。そして、地下駅構内に設置した照射手段から照射する。
一般に、半導体レーザの発振角周波数Ωは、温度と駆動電流との関数であるが、温度を一定として駆動電流を角周波数ωで変調すると、半導体レーザの発振角周波数Ωは、次式に従って角周波数ωで変調される。
Figure 0004151530
ただし、Ωは半導体レーザの中心発振角周波数であり、ΔΩは発振角周波数変調振幅であり、ω(=2πf、fは周波数)は変調角周波数である。
このとき、レーザ出力Iinは、次式で表される強度変調を同時に受ける。
Figure 0004151530
ただし、Iは半導体レーザの強度変調の中心強度、ΔIは強度変調振幅、ωは変調角周波数である。
なお、レーザ出力が一定ならば図11の95に示すような信号となるが、実際には数式2で示す強度変調を受けるため、図11の92に示す波形と重なっている。
そして、図2に示す照射手段30と受光手段40との間に特定ガスが存在する場合には、照射手段30から照射されたレーザ光の一部は特定ガスに吸収され、残りのレーザ光が特定ガスを透過して受光手段40により受光される。いま、照射手段30と受光手段40との距離をL、光路中に存在する特定ガスの濃度をN,特定ガスによるレーザ光の吸収係数をα、特定ガス以外の要因によるレーザ光の減衰率をRとする。すると、特定ガスに入射するレーザ光の強度Iinと、特定ガスを透過するレーザ光の強度Ioutとの間には、次式で表されるランベルト・ベールの法則が成立する。
Figure 0004151530
ここで、レーザ発振角周波数変調振幅ΔΩは十分に小さいので、COガス等の特定ガスの吸収係数αは、大気中において一つの吸収線に着目すると、レーザ発振角周波数Ωの関数として次式で示される。
Figure 0004151530
ただし、αは吸収線中心での吸収係数、Ωはレーザ発振角周波数、ωは吸収線の中心周波数、γは吸収線の半値幅である。
レーザの中心発振角周波数Ωと、特定ガスの吸収線中心周波数ωとを一致させた場合には、数式4に数式1を代入して、次式となる。
Figure 0004151530
また、αNL≪1、ΔΩ/γ≪1と仮定し、数式3を変調周波数ωでフーリエ級数展開すると、そのうちのω成分Iωおよび2ω成分I2ωはそれぞれ次式となる。
Figure 0004151530
Figure 0004151530
これらの比を取ると、次式となる。
Figure 0004151530
このように、粉塵等による減衰量Rを含まない量が得られる。そして、ロックインアンプにより変調周波数の基本波成分および2倍波成分を位相敏感検波すれば、数式8のIωおよびI2ωに比例した信号が得られる。すなわち、ロックインアンプで検出した基本波成分はレーザ光の強度に比例し、2倍波成分はレーザ光の強度および特定ガス濃度Nに比例する。
そこで、図2に示す第1ロックインアンプ52により、受光手段40が受光したレーザ光の強度に相当する信号から、変調周波数の基本波成分を位相敏感検波する。また第2ロックインアンプ54により、受光手段40が受光したレーザ光の強度に相当する信号から、変調周波数の2倍波成分を位相敏感検波する。そして、検波結果をPC58に出力する。PC58では、双方の比を計算し、あらかじめデータベース化された信号強度と濃度との関係を照合することにより、特定ガス濃度Nを求めることができる。
ここで、数式8で示されるように、半導体レーザの発振強度の低下や、窓の汚れに起因する散乱減衰によるレーザ強度の低下などは誤差要因となる。そこで、半導体レーザの発振強度モニタの出力値および窓の汚れを検知するセンサの出力値を常時監視し、照射手段から照射され受光手段により受光されるまでの特定ガス以外の因子によるレーザ強度の減衰を補正させる手段を講じる。具体的には、半導体レーザのレーザカプラに設けられたフォトダイオード等により半導体レーザの発振強度をモニタし、発振強度が低下した場合には半導体レーザを交換するなどの措置をとる。また、窓の汚れに起因する散乱光を受光センサによって受光し、その信号強度が設定したしきい値以上に達した場合に、透過窓に付着した粉塵等を除去する。
一方の煙霧透過率は、数式6の減衰率Rで表されるものである。そこで、第1ロックインアンプ52により、受光手段40が受光したレーザ光の強度に相当する信号から、変調周波数の基本波成分を位相敏感検波する。数式6により、検波信号の強度は煙霧などによるレーザ光の減衰量に比例することから、あらかじめデータベース化された信号強度と煙霧透過率との関係を照合することにより、煙霧透過率を求めることができる。
ここで、数式6で示されるように、半導体レーザの発振強度の低下や、窓の汚れに起因する散乱減衰によるレーザ強度の低下などは誤差要因となる。そこで、半導体レーザの発振強度モニタの出力値および窓の汚れを検知するセンサの出力値を常時監視し、照射手段から照射され受光手段により受光されるまでの特定ガス以外の因子によるレーザ強度の減衰を補正させる手段を講じる。
また、図4に示すように複数の受光手段を設けた場合において、煙霧透過率を測定するには、煙霧透過率測定用の受光手段(例えば、第1受光手段70)により受光したレーザ光を、光検出器により電気信号に変換した後、第1ロックインアンプ52に入力する。第1ロックインアンプ52は、変調周波数の基本波成分を位相敏感検波し、検波結果をPCに入力する。そして、PCが上記と同様に煙霧透過率を算出する。一方、特定ガス濃度を測定するには、特定ガス濃度測定用の受光手段(例えば、第2受光手段72)により受光したレーザ光を光検出器により電気信号に変換した後、第1ロックインアンプ52および第2ロックインアンプ54に入力する。第1ロックインアンプ52は、変調周波数の基本波成分を位相敏感検波し、検波結果をPCに入力する。また第2ロックインアンプ54は、変調周波数の2倍波成分を位相敏感検波し、検波結果をPCに入力する。そして、PCにより特定ガス濃度を算出する。
このように算出された特定ガス濃度および煙霧透過率が所定値以上となった場合には、地下駅構内で火災が発生しているものと判断して、中央制御部が火災警報を発令する。火災警報の発令は、駅職員の事務所に設けたランプを点灯させたり、ブザーを鳴らしたりすることによって行う。また、地下駅構内を巡回中の駅職員の携帯電話に対して、火災警報のメッセージを自動的に発信してもよい。これらにより、地下駅構内に存在する利用客の避難誘導を早期に開始することができる。また、算出された特定ガス濃度および煙霧透過率に基づいて、中央制御部が、地下駅構内の天井面等に設置された排気手段の運転を制御する構成としてもよい。例えば、地下駅構内の特定ガス濃度および煙霧透過率が所定値以下の場合には排気手段を低速で運転し、特定ガス濃度または煙霧透過率が所定値以上となった場合には排気手段を高速で運転する。これにより、地下駅構内の平均的な特定ガス濃度および煙霧透過率の測定結果に基づいて、迅速に地下駅構内の特定ガスおよび煙霧を排気することが可能になり、火災にともなう被害を最小限に留めることができる。
以上に説明したように、本発明によれば、レーザ吸収法を用いたレーザ式ガス濃度計測機器を地下駅の防災システムに適用したので、特段のコストを要することなく、特定ガス濃度および煙霧透過率の測定が可能である。また、特定ガス濃度測定においてサンプリングによる時間遅れがなくなり、高速応答性を確保することができる。さらに、レーザ光路長を調整することにより、地下駅構内の任意範囲で平均的な特定ガス濃度を求めることが可能になる。したがって、火災とともに発生する有害ガスや煙霧等が滞留し易い地下空間において、迅速かつ正確に火災発生を検知することができる。一方、1個の半導体レーザおよびデータ処理部により、複数地点での測定が可能である。また測定装置が小型になるので、地下駅構内に最小限の加工を施して設置することが可能である。したがって、防災システムの設置コストを低減することができる。
実施形態に係る地下駅の防災システムを設置した状態の地下駅構内の側面図である。 実施形態に係る地下駅の防災システムのブロック図である。 レーザ照射手段の側面断面図である。 複数のレーザ受光手段を設けた場合のブロック図である。 複数の地点で測定を行う第1配線例の説明図である。 各測定地点における透過光を主たる出入射光ファイバに戻して配線する例の説明図である。 光スイッチを多チャンネル化することで光スイッチの台数を低減した配線例の説明図である。 機械式シャッタを用いて測定地点の切り替えを行う方式の説明図である。 他チャンネルの光分岐器を用いて各測定地点へレーザ光を分配する方式の説明図である。 光検出器を各測定地点に配設した場合の説明図である。 波長変調の説明図である。
符号の説明
1……地下駅構内
30……レーザ照射手段
40……第1レーザ受光手段

Claims (12)

  1. 少なくとも特定ガスによる吸収波長のレーザ光を発振可能な半導体レーザと、前記半導体レーザにより発振される前記レーザ光を、前記特定ガスによる吸収波長を中心に波長変調するレーザ制御部と、前記半導体レーザにより発振されたレーザ光を地下空間で照射するレーザ照射手段と、前記レーザ照射手段から照射された前記レーザ光を前記地下空間で受光する第1レーザ受光手段と、
    前記第1レーザ受光手段により受光された前記レーザ光の強度に相当する信号から、前記レーザ光の変調周波数の基本波成分を位相敏感検波して前記地下空間における煙霧透過率を算出するとともに、前記レーザ光の変調周波数の基本波成分および2倍波成分を位相敏感検波して前記地下空間における前記特定ガスの濃度を算出するデータ処理部と、を有することを特徴とする地下空間の防災システム。
  2. 前記レーザ照射手段と前記第1レーザ受光手段とが対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載の地下空間の防災システム。
  3. 前記レーザ照射手段から照射されたレーザ光を前記第1レーザ受光手段に向かって折返し反射する反射手段を有し、前記レーザ照射手段および前記第1レーザ受光手段と前記反射手段とが対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載の地下空間の防災システム。
  4. 前記レーザ照射手段と前記第1レーザ受光手段との光軸上に配置され、前記レーザ照射手段から照射されたレーザ光の一部を前記光軸から分岐する分岐手段と、前記分岐手段により分岐された前記レーザ光を前記地下空間で受光する第2レーザ受光手段とを有し、
    前記データ処理部は、前記第1レーザ受光手段により受光されたレーザ光の強度に相当する信号から前記煙霧透過率または前記特定ガス濃度のいずれか一方を算出するとともに、前記第2レーザ受光手段により受光されたレーザ光の強度に相当する信号から前記煙霧透過率または前記特定ガス濃度のいずれか他方を算出することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の地下空間の防災システム。
  5. 前記レーザ照射手段および/または前記第1レーザ受光手段が、前記レーザ光の透過窓を有する筺体内部に収容されるとともに、
    前記透過窓に付着した粉塵により散乱された前記レーザ光を検出するセンサが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の地下空間の防災システム。
  6. 前記半導体レーザから延設された主たる出射光ファイバに、複数の測定地点に対応した光スイッチが順次配設され、前記各光スイッチにより分岐された従たる出射光ファイバが、それぞれ前記各測定地点に配置された前記レーザ照射手段に接続され、
    前記データ処理部から延設された主たる入射光ファイバから、複数の従たる入射光ファイバが分岐されて、それぞれ前記各測定地点に配置された前記第1レーザ受光手段に接続されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の地下空間の防災システム。
  7. 前記半導体レーザから光アイソレータを介して延設された主たる出射光ファイバと、前記データ処理部から延設された主たる入射光ファイバとが、主たる出入射光分岐器に接続され、
    前記主たる出入射光分岐器から延設された主たる出入射光ファイバに、複数の測定地点に対応した光スイッチが順次配設され、前記各光スイッチにより分岐された従たる出入射光ファイバが、従たる出入射光分岐器を介することにより、一方は前記各測定地点の前記レーザ照射手段に接続されるとともに、他方は光アイソレータを介して前記各測定地点の前記第1レーザ受光手段に接続されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の地下空間の防災システム。
  8. 前記半導体レーザから光アイソレータを介して延設された主たる出射光ファイバと、前記データ処理部から延設された主たる入射光ファイバとが、主たる出入射光分岐器に接続され、
    前記主たる出入射光分岐器から延設された主たる出入射光ファイバに多チャンネル光スイッチが接続され、前記多チャンネル光スイッチの各チャンネルから延設された従たる出入射光ファイバが、従たる出入射光分岐器を介することにより、一方は複数の測定地点に配置された前記レーザ照射手段に接続されるとともに、他方は光アイソレータを介して前記各測定地点の前記第1レーザ受光手段に接続されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の地下空間の防災システム。
  9. 前記半導体レーザから延設された主たる出射光ファイバから、複数の従たる出射光ファイバが分岐されて、それぞれ複数の測定地点に配置された前記レーザ照射手段に接続されるとともに、前記データ処理部から延設された主たる入射光ファイバから、複数の従たる入射光ファイバが分岐されて、それぞれ前記各測定地点に配置された前記第1レーザ受光手段に接続され、
    前記各測定地点に配置された前記レーザ照射手段と前記第1レーザ受光手段との光軸上に、前記レーザ照射手段から照射されたレーザ光の透過および遮断を切り替え可能なシャッタが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の地下空間の防災システム。
  10. 前記半導体レーザから光アイソレータを介して延設された主たる出射光ファイバと、前記データ処理部から延設された主たる入射光ファイバとが、主たる出入射光分岐器に接続され、
    前記主たる出入射光分岐器から延設された主たる出入射光ファイバに多チャンネル光分岐器が接続され、前記多チャンネル光分岐器の各チャンネルから延設された従たる出入射光ファイバが、従たる出入射光分岐器を介することにより、一方は複数の測定地点に配置された前記レーザ照射手段に接続されるとともに、他方は光アイソレータを介して前記各測定地点の前記第1レーザ受光手段に接続され、
    前記各測定地点に配置された前記レーザ照射手段と前記第1レーザ受光手段との光軸上に、前記レーザ照射手段から照射されたレーザ光の透過および遮断を切り替え可能なシャッタが設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の地下空間の防災システム。
  11. 前記半導体レーザから延設された主たる出射光ファイバに、複数の測定地点に対応した光分岐器が順次配設され、前記各光分岐器により分岐された従たる出射光ファイバが、それぞれ前記各測定地点に配置された前記レーザ照射手段に接続され、
    前記各測定地点に配置された前記第1レーザ受光手段は光検出器を備え、前記各光検出器から延設された電気配線がそれぞれ前記データ処理部に接続されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の地下空間の防災システム。
  12. 前記煙霧透過率および前記特定ガス濃度の測定値が所定値を超えた場合に警報を発令することを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の地下空間の防災システム。
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