JP4151424B2 - 車速制限制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は車速が設定制限車速を超えないように燃料噴射量を制限する車速制限制御の作動を、クラッチの断接信号に応じて解除する車速制限解除手段を備えた車速制限制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トラックやトラクタでは、法的規制或いは騒音や燃料消費量を低減させるために、その最高車速を制限する場合がある。
【0003】
この車速制限制御は、車速が制限速度に近づいたときに、エンジンへの燃料噴射量を制限して、車速が制限車速を超えないように為されている。
【0004】
ところで、マニュアル変速機を備えた車両で、シフトダウンを行う際には、クラッチを切断して、エンジンの回転数を上昇させて、回転数合わせを行う。しかし、このとき、車速制限制御が作動中であれば、燃料噴射量が制限されているのでエンジン回転数を上昇させることができなかった。
【0005】
そこで、クラッチスイッチが設けられ、当該クラッチスイッチからのクラッチの切断信号を検知したときに、車速制限制御を解除するようにした車速制限装置が案出されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
これによれば、クラッチを切断した際に、燃料噴射量が制限されることはないので、エンジン回転数をギヤ段に応じて上昇させることができるので、スムーズな回転数合わせが可能となる。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−73836号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の車速制限装置では、クラッチを切断して燃料噴射量の制限を解除して、エンジン回転数を上昇させてギヤ段は変えずにクラッチを接続する操作を繰り返して行えば、車速は徐々に増していき、車速制限ができなくなってしまうといった問題があった。
【0009】
また、クラッチスイッチの精度によっては、クラッチに軽く足乗せしただけで、実際にはクラッチが切断されていないのにもかかわらず、切断信号を発信してしまうものもある。この場合、クラッチは接続されているのに、燃料噴射量の制限が解除されるので、車速制限が全く為されない状態となってしまう。
【0010】
さらに、クラッチを踏み込んだ際には、クラッチスイッチからノイズが発生することがあるが、この場合、クラッチの切断及び接続の信号が交互に繰り返し発信されるため、各装置に悪影響を及ぼし誤作動の原因となる。
【0011】
そこで、本願発明は上記課題を解決すべく案出されたものであって、その目的は、車速が制限車速以上に上昇するのを防止すると共に、誤作動を防止できる車速制限制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、クラッチの断接状態を検知するクラッチ検知手段と、車速が設定制限車速を超えないように燃料噴射量を制限する車速制限制御手段と、その車速制限制御手段の作動中に上記クラッチ検知手段より発信されるクラッチの切断信号に応じて上記車速制限制御手段の作動を解除する車速制限解除手段とを備えた車速制限制御装置であって、上記車速制限解除手段は、上記車速制限制御手段の作動中にクラッチの切断信号を受信している状態が所定の解除遅延時間を超えて継続したときに、上記車速制限制御手段の作動を解除し、上記車速制限制御手段の解除状態且つクラッチの切断信号を受信している状態で、上記車速制限制御手段の解除開始から所定の解除時間が経過したときに、上記車速制限制御手段の解除状態を終了するものであり、上記車速制限制御手段の解除状態且つクラッチの切断信号を受信している状態で、上記車速制限制御手段の解除開始から上記所定の解除時間が経過する前にクラッチの接続信号を受信したときには、上記車速制限制御手段の解除状態を終了する車速制限制御装置である。
【0013】
上記構成によれば、クラッチスイッチからノイズが発生しても、車速制限制御手段の作動解除は行われないので、各装置に悪影響が及ばず誤作動を起こさない。
【0014】
また、上記車速制限解除手段は、上記車速制限制御手段の解除状態の終了後、所定の解除拒否時間の間は上記車速制限制御手段の作動解除を拒否するものであってもよい。
【0015】
上記構成によれば、車速制限制御手段の解除状態の終了後、所定の解除拒否時間の間は車速制限制御手段の作動解除が拒否されるので、クラッチの断接を連続的に繰り返して行っても、車速制限制御手段の作動解除が連続して行われることはない。従って、燃料噴射量が極端に大きくなることはなく、車速が制限値を超えて上昇することはない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0018】
図1は本発明に係る車速制限制御装置の好適な実施の形態の車速制限解除手段を示したブロック図、図2は本発明に係る車速制限制御装置の好適な実施の形態を示したシステム図、図3及び図4は本発明に係る車速制限制御装置における車速制限タイマー、クラッチ断接信号及び車速制限状態フラグを示したタイムチャートである。
【0019】
本実施の形態では、マニュアルトランスミッション車両に搭載されたディーゼルエンジンの車速制限制御装置を例に挙げて説明する。
【0020】
まず、本発明に係る車速制限制御装置の構成を説明する。
【0021】
図2に示すように、ディーゼルエンジン1には、燃料の噴射を行う燃料噴射ノズル2が設けられている。燃料噴射ノズル2には、燃料噴射ポンプ3から燃料配管4及びコモンレール8を通して燃料が圧送される。コモンレール8は、その上流側が燃料配管4,下流側が各燃料噴射ノズル2にそれぞれ接続されており、燃料噴射ポンプ3からの燃料を各燃料噴射ノズル2に分岐する。
【0022】
燃料噴射ポンプ3は、ここでは分配型ポンプとされ、その燃料圧送量が電子制御ユニット(以下ECUという)5によって制御される。すなわち、燃料噴射ポンプ3には、燃料の圧送量を決める電磁弁が設けられ、その電磁弁をECU5が適宜切り替えることにより、燃料圧送量が制御されるようになっている。
【0023】
ECU5には、エンジン回転数センサ6が接続されており、その出力を基にECU5はエンジン回転数を検知するようになっている。
【0024】
ECU5には、クラッチスイッチ7が接続されており、その出力を基にECU5はクラッチの断接状態を検知するようになっている。これらECU5とクラッチスイッチ7とでクラッチ検知手段が構成されている。
【0025】
クラッチスイッチ7は、クラッチが踏み込まれるとONとなり切断信号が発信され、クラッチが戻されるとOFFになり接続信号が発信される。それ故にクラッチペダルの遊びを無視すれば、クラッチスイッチ7がONのとき、クラッチが切断されており、クラッチスイッチ7がOFFのとき、クラッチが接続されている。
【0026】
ECU5は、クラッチ検知手段より発信されるクラッチの断接信号に応じて車速が設定制限車速を超えないように燃料噴射量を制限する車速制限制御手段と、その車速制限制御手段の作動を解除する車速制限解除手段を備えている。
【0027】
上記車速制限制御手段は、予め設定された制限車速と実車速との偏差及び実加速度と目標加速度との偏差を考慮してフィードバック演算して車速制限基本噴射量を決定すると共に、エンジン回転数とアクセル開度からアクセル要求噴射量を演算し、上記車速制限基本噴射量と上記アクセル要求噴射量とのどちらか小さい方を選択して実際にエンジンに噴射する車速制限噴射量とするようになっている。加速度は、速度の推移よりECU5によって計算して求められている。
【0028】
なお、本実施の形態では、車速制限制御が制限車速と実車速との偏差及び実加速度と目標加速度との偏差より車速制限基本噴射量を演算する加速度フィードバック制御となっているが、単純に実車速と設定制限車速との偏差より演算する車速フィードバック制御であってもよい。
【0029】
ところで、本発明は、車速制限解除手段が、クラッチ検知手段からのクラッチの切断信号を受信した後、所定の時間は解除遅延時間として車速制限制御の作動解除を遅延させる解除遅延機能を有すると共に、車速制限制御の解除状態の終了後、所定の時間は解除拒否時間として車速制限制御の作動解除を拒否する解除拒否機能を有することを特徴とする。
【0030】
以下、図1のブロック図に従って、車速制限制御の作動・非作動条件を示す車速制限解除手段について説明する。
【0031】
なお、以下に説明する計算や判断は、ECU5が各値をデジタル処理する関係上、所定の時間毎に繰り返して行われる。本実施の形態では、所定時間は16(ms)として計算や判断が為されている。
【0032】
車速制限制御の非作動時に、実車速(Vehicle Speed)が車速制限作動上限閾値(VSL Enable Speed High)を上回ったかを比較部11で判断し、上回った場合は、作動条件状態として1の信号がポイント12へと送られる。また、車速制限制御の作動時に、実車速が車速制限作動下限閾値(VSL Enable Speed Low)を下回ったかを比較部11で判断し、下回った場合には、非作動条件状態として0の信号がポイント12へと送られる。
【0033】
一方、比較部14では、クラッチ検知手段のクラッチ切断信号の発信からの経過時間aと、予め設定された解除遅延時間(VSL Release Delay Time)bとを比較する。ここでa>bの場合、すなわち経過時間aが解除遅延時間bを超えている場合は、1の信号がポイント17へ送られる。a>bでない場合、すなわち経過時間aが解除遅延時間bを超えていない場合は、0の信号がポイント17へ送られる。
【0034】
比較部15では、上記経過時間aと、ポイント19で足し合わされた解除遅延時間(VSL Release Delay Time)と予め設定された解除時間(VSL Release Time)との合計時間bとを比較する。ここで、a<bの場合、すなわち経過時間aが合計時間bを超えていない場合には、1の信号がポイント17へ送られる。a<bでない場合、すなわち経過時間aが合計時間bを超えている場合は、0の信号がポイント17へ送られる。
【0035】
ポイント17では、比較部14からの信号と比較部15からの信号が共に1の場合、すなわち、経過時間が解除遅延時間を超えて解除時間内にある場合には、1の信号が選択され、その信号はポイント18で反転されて0となり、ポイント12へと送られる。このとき、ポイント12では、実車速によって決まる比較部11からの信号に拘わらず、0の信号が発信されるので、車速制限制御は解除されて非作動状態となる。
【0036】
一方、比較部14からの信号か、比較部15からの信号かどちらかが0の場合、すなわち、経過時間が解除遅延時間内であるか、或いは解除時間を超えた場合は、ポイント17では、0の信号が選択され、その信号はポイント18で反転されて1となり、ポイント12へと送られる。ここで、比較部11からの信号が1の場合、すなわち実車速が車速制限制御作動域内にある場合には、ポイント12で1の信号が選択され車速制限制御は作動状態となっている。比較部11からの信号が0の場合、すなわち実車速が車速制限制御作動域外にある場合には、ポイント12で0の信号が選択され車速制限制御は非作動状態となる。
【0037】
各比較部14,15,16(16は後述)で比較される経過時間aは、各条件によって演算されて求められている。
【0038】
クラッチ検知手段を構成するクラッチスイッチ(Clutch Switch)がクラッチ接続信号を発信している間は、ポイント21では、0の信号を受信すると共に、ポイント22からの信号も0であるので、0の信号が発信される。よって、スイッチ部23では0が選択され経過時間は0のままであり、タイマーはカウントされていない。
【0039】
クラッチスイッチ(Clutch Switch)がクラッチ切断信号を発信すると、ポイント21では、1の信号を受信するので、ポイント22からの信号に拘わらず、1の信号が発信される。よってスイッチ部23では1が選択され、経過時間は16(ms)となりカウントが開始される。そして、クラッチ接続信号が発信されるまでは、スイッチ部24で0が選択されるので、この16(ms)が前回値(OLD VALUE)となり、経過時間aとして各比較部14,15,16へと送られると共に、ポイント25で16(ms)と足し合わされる。すなわち、経過時間aは16(ms)ずつ増加していくこととなる。
【0040】
比較部16では、ポイント26で足し合わされた解除遅延時間(VSL Release Delay Time)と解除時間(VSL Release Time)と解除拒否時間(VSL Release Rejection Time)の合計時間bと経過時間aとを比較する。ここで、a<bの場合、すなわち経過時間aが合計時間bを超えていない場合には、1の信号がポイント22へ送られる。a<bでない場合、すなわち経過時間aが合計時間bを超えている場合は、0の信号がポイント22へ送られる。
【0041】
ポイント22では、比較部14からの信号が0で、比較部16からの信号が1の場合、すなわち、経過時間aが解除遅延時間を超えていない場合は、0の信号が選択され、その信号はポイント21へと送られる。
【0042】
ポイント22では、比較部14からの信号と比較部16からの信号が共に1の場合、すなわち、経過時間aが解除遅延時間を超えて解除時間或いは解除拒否時間内にある場合には、1の信号が選択され、その信号はポイント21へと送られる。
【0043】
ポイント22では、比較部14からの信号が1で、比較部16からの信号が0の場合、すなわち、経過時間aが解除拒否時間を超えた場合は、0の信号が選択され、その信号はポイント21へと送られる。
【0044】
ポイント21では、ポイント22からの信号が0の場合、すなわち経過時間aが解除遅延時間内にあるか、或いは解除拒否時間を超えた場合は、クラッチスイッチ(Clutch Switch)からクラッチ接続信号を受信すると、0の信号が選択され、この信号がスイッチ部23に送られて、0値が選択されて、タイマーがリセットされる。
【0045】
そして、その後ポイント21が再度クラッチ切断信号を受信したときに、最初からタイマーのカウントが開始される。
【0046】
次に、経過時間aが解除遅延時間を超えて解除時間内にあるときにクラッチ接続信号が発信された場合、すなわち、比較部14,15よりポイント27へと1の信号が発信され、ポイント28からポイント27へと1の信号が発信される場合について説明する。
【0047】
ポイント28の前段階として、クラッチスイッチからの信号が1の切断信号から0の接続信号へと変わる時点を比較部31,32にて判断する。要するに、1の切断信号から0の接続信号へと変わる時点では、比較部31で、前回値(OLD VALUE)が1の切断信号であることを判断して1の信号をポイント28へと発信すると共に、比較部32で、今回値が0の接続信号であることを判断して1の信号をポイント28へと発信する。これで、ポイント28では1の信号が選択され、ポイント27へと送られる。
【0048】
これによって、ポイント27が受信する信号は全て1となり、このポイント27から、スイッチ部24へと1の信号が送られる。そして、スイッチ部24では、1が選択される。ここで、1の値は、ポイント19で足し合わされた解除遅延時間(VSL Release Delay Time)と解除時間(VSL Release Time)との合計時間となる。
【0049】
この場合、比較部16では、解除遅延時間(VSL Release Delay Time)と解除時間(VSL Release Time)との合計時間とクラッチ接続信号が発信された時点からの経過時間とを足した時間aと、解除遅延時間(VSL Release Delay Time)と解除時間(VSL Release Time)と解除拒否時間(VSL Release Rejection Time)の合計時間bとを比較することとなる。
【0050】
要するに、解除遅延時間(VSL Release Delay Time)と解除時間(VSL Release Time)との合計時間は共通項であるので、クラッチ接続信号が発信された時点からの経過時間と解除拒否時間とを比較することとなる。
【0051】
すなわち、経過時間aが解除遅延時間を超えて解除時間内にあるときにクラッチ接続信号が発信された場合には、図4のタイムチャートに示すように、解除拒否時間全体が、クラッチ接続信号発信時まで前方にずれ込んでそのカウントが開始されることとなる。
【0052】
その後の比較部16での、aとbと比較後の作用は、上述した通りであるので説明を省略する。
【0053】
次に、図3及び図4のタイムチャートに従って、各部の作動状況及び作用を説明する。
【0054】
まず、図3ではクラッチを、解除時間を超えるまで踏み込んだ場合の作動を説明する。
【0055】
車速制限制御中で、車速制限状態フラグはONの状態で、クラッチを踏み込むと、クラッチ切断信号が発信され(時点A)、ポイント21より1の信号が発信されスイッチ部23で1が選択されて、タイマーのカウントが開始される。
【0056】
なお、ここで、解除遅延時間内にクラッチを戻すと、ポイント22及びポイント21での信号は0となるので、スイッチ部23では0が選択されて、タイマーがリセットされる。
【0057】
クラッチを踏み込んだまま、解除時間に入る(時点B)と、ポイント17での信号が1となりポイント18で反転されて0となり、ポイント12に送られるので、ポイント12での発信信号が0となり、車速制限状態フラグがOFFとなり、車速制限が解除される。
【0058】
通常は、この車速制限状態フラグがOFFのうちにエンジン回転数合わせをしてギアチェンジを行うが、図3では、さらにクラッチを継続して踏み込んだ場合を説明する。
【0059】
クラッチを踏み込んだままで、解除時間を過ぎる(時点C)と、比較部15からの信号が0となり、ポイント17では0の信号が選択され、ポイント18で反転されて1となり、ポイント12に送られるので、ポイント12での発信信号が1となり、車速制限状態フラグがONとなる。
【0060】
この時点Cで、比較部15から0の信号がポイント27に送られ、スイッチ部24に0の信号が送られるようになり、スイッチ部24で解除遅延時間(VSL Release Delay Time)と解除時間(VSL Release Time)との合計時間が選択され、解除拒否時間のカウントが始まる。この解除拒否時間の間は、クラッチの断接に関係するスイッチ部23の下流側のスイッチ部24で、タイマーの設定が為されているので、クラッチの断接を行っても、タイマーがリセットされることはなく、車速制限が解除されることはない。
【0061】
図4ではクラッチを、解除時間の終了前に戻した場合の作動を説明する。
【0062】
なお、解除時間に入るまでの作動は、図3と同じであるので、説明を省略する。
【0063】
解除時間中にクラッチを戻す(時点D)と、クラッチ接続信号によって、ポイント28からの信号が0となり、その信号がポイント27に送られ、スイッチ部24に0の信号が送られるようになり、スイッチ部24で解除遅延時間(VSL Release Delay Time)と解除時間(VSL Release Time)との合計時間が選択され、解除拒否時間のカウントが始まる。
【0064】
図4においては、クラッチを戻した時点Dから解除拒否時間のカウントがスタートしており、解除拒否時間の終了も、クラッチを戻した時間と解除時間終了との時間差分、早くなる。
【0065】
以上のように、本発明によれば、クラッチを接続して、車速制限制御の解除状態が終了した後、一定時間は解除拒否時間として車速制限制御の作動解除が拒否されるので、クラッチの断接を連続的に繰り返して行っても、車速制限制御の解除が連続して行われることはない。従って、燃料噴射量が極端に大きくなることはなく、車速が制限値を超えて上昇することはない。
【0066】
また、クラッチに足乗せしただけで、実際にはクラッチが切断されていないのに、クラッチが切断されたと判断して切断信号を発信するクラッチ検知手段であっても、解除時間が終了して、解除拒否時間になると、車速制限状態フラグがONに戻るので、極端に車速がオーバーすることはない。
【0067】
さらに、クラッチを踏み込んだ際に、クラッチスイッチからノイズが発生しても、解除遅延時間内には車速制限状態フラグが変動しないので、各装置に悪影響を及ぼすことはなく、誤作動も発生しない。
【0068】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、車速が制限車速以上に上昇するのを防止すると共に、誤作動を防止できるといった優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車速制限制御装置の好適な実施の形態の車速制限解除手段を示したブロック図である。
【図2】本発明に係る車速制限制御装置の好適な実施の形態を示したシステム図である。
【図3】本発明に係る車速制限制御装置における車速制限タイマー、クラッチ断接信号及び車速制限状態フラグを示したタイムチャートである。
【図4】本発明に係る車速制限制御装置における車速制限タイマー、クラッチ断接信号及び車速制限状態フラグを示したタイムチャートである。
【符号の説明】
5 ECU(車速制限制御手段、車速制限解除手段、クラッチ検知手段)
7 クラッチセンサ(クラッチ検知手段)
VSL Release Rejection Time 解除拒否時間
VSL Release Delay Time 解除遅延時間
Claims (2)
- クラッチの断接状態を検知するクラッチ検知手段と、車速が設定制限車速を超えないように燃料噴射量を制限する車速制限制御手段と、その車速制限制御手段の作動中に上記クラッチ検知手段より発信されるクラッチの切断信号に応じて上記車速制限制御手段の作動を解除する車速制限解除手段とを備えた車速制限制御装置であって、
上記車速制限解除手段は、
上記車速制限制御手段の作動中にクラッチの切断信号を受信している状態が所定の解除遅延時間を超えて継続したときに、上記車速制限制御手段の作動を解除し、上記車速制限制御手段の解除状態且つクラッチの切断信号を受信している状態で、上記車速制限制御手段の解除開始から所定の解除時間が経過したときに、上記車速制限制御手段の解除状態を終了するものであり、
上記車速制限制御手段の解除状態且つクラッチの切断信号を受信している状態で、上記車速制限制御手段の解除開始から上記所定の解除時間が経過する前にクラッチの接続信号を受信したときには、上記車速制限制御手段の解除状態を終了することを特徴とする車速制限制御装置。 - 上記車速制限解除手段は、
上記車速制限制御手段の解除状態の終了後、所定の解除拒否時間の間は上記車速制限制御手段の作動解除を拒否する請求項1に記載の車速制限制御装置。
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