JP4150846B2 - ステロイドを有効成分とする網脈絡膜疾患治療剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定のステロイド、即ちベタメサゾンを有効成分とする網脈絡膜疾患治療剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
網脈絡膜疾患は失明にもつながる難治性の疾患であり、中でも加齢黄斑変性、糖尿病網膜症および増殖性硝子体網膜症は主要な網脈絡膜疾患である。
【0003】
加齢黄斑変性(age-related macular degeneration;以下「AMD」とする)は原因不明の、加齢に伴って黄斑部に生じる疾患である。これは50歳以上の高齢者に多く、近年高齢者の視力低下および失明の主要原因疾患として注目されている。AMDには黄斑部に脈絡膜由来の新生血管が伸展し、出血や滲出を生じる滲出型と、脈絡膜血管新生が関与せず、網膜色素上皮細胞や脈絡膜毛細管板の萎縮をきたす萎縮型がある。滲出型は、高齢者の黄斑に脈絡膜から網膜色素上皮細胞あるいは網膜下に新生血管が伸展し、出血や滲出型病変を生じる。
【0004】
糖尿病網膜症(diabetic retinopathy;以下「DR」とする)は糖尿病の眼合併症で、近年成人の失明の第1位を占める疾患である。人口の高齢化が進み、糖尿病罹患患者の長命化もあり、DRの発症頻度は増加している。DRは網膜血管病で、毛細管レベルの細小血管症として始まる。血管症の初期病変であるものは単純網膜症、病変が進行し毛細血管の閉塞が進行している状態が前増殖網膜症、血管症の閉塞が拡大し網膜虚血が進行し、網膜硝子体に血管新生を発症したものが増殖網膜症と呼ばれる。
【0005】
増殖性硝子体網膜症(proliferative vitreoretinopathy;以下「PVR」とする)は、裂孔原性網膜剥離に続発する重篤な合併症である。増殖性硝子体網膜症の頻度は網膜剥離の5〜10%とされているが、近年硝子体手術の普及に伴い増加傾向にある。この病態の本質は網膜色素上皮細胞、網膜グリア細胞、繊維芽細胞などの非血管由来細胞が増殖することにあり、剥離網膜の前面・後面あるいはその硝子体中に膜様の増殖物が形成され、網膜に対する強い牽引が起こり全剥離の状態に陥る。
【0006】
網脈絡膜疾患の治療は主として外科手術によって行われている。外眼部疾患の治療は点眼等による薬物療法が主であるが、網膜には薬物が極めて移行しにくく、それが網脈絡膜疾患の薬物療法を困難にしている。静脈注射や経口投与による網脈絡膜疾患の治療も試みられているが、薬物の全身作用が強く現れることもあって、硝子体内に直接薬物を注入する方法等が研究されている。
【0007】
網脈絡膜疾患の治療に用いられる薬物としてステロイドが有用であることがすでに知られており、特にトリアムシノロンについては種々の報告がある。例えば、アメリカ特許第5770589号には、トリアムシノロンを硝子体内に注入することによる黄斑変性の治療方法が開示されている。Am.J.Ophthal. 89:131-136, 1980には、トリアムシノロンアセトニドを硝子体内に注入することによって、硝子体に移植した繊維芽細胞の増殖を抑制し、PVRの治療に有用であることが報告されている。J.Ocul.Pharmacol.Ther. 15(5),425-428, 1999には、トリアムシノロンのテノン嚢下注射により脈絡膜の血管新生の抑制に効果があることが報告されている。
【0008】
しかしながら、ステロイドの中で、ベタメサゾンが網脈絡膜疾患の治療に用られた例は知られていない。また、ステロイドの投与法として硝子体内注射、テノン嚢下注射が知られているが、網脈絡膜疾患治療の投与方法における結膜下注射の有用性は報告されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにトリアムシノロンが網脈絡膜疾患の治療に有用であることが知られているが、まだまだ効果の面から満足できるものではなく、より優れた効果を示すステロイドを見出すことは非常に興味ある課題であった。
【0010】
また、ステロイドが網脈絡膜疾患に有用であることが分かっても、ステロイドを如何にして効率よくに網脈絡膜へ移行させるかが大きな課題であり、その手段として硝子体内注射やテノン嚢下注射が提唱されているが、これらの手段は医師の技量に負うところが多く、さらに、眼組織の障害も大きいので患者にとっても相当の苦痛等を伴う。従って、網膜への移行性、投与の簡便性、眼組織の障害性等のバランスがとれた投与剤の開発が望まれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者らは鋭意研究を行った結果、ベタメサゾンが優れた脈絡膜血管新生阻害作用、血管透過性亢進抑制作用および網膜剥離抑制作用を示すことを見出し、これらの化合物が網脈絡膜疾患、特に加齢黄斑変性および糖尿病網膜症の治療剤として有用であることを見出した。また、ステロイドを結膜下注射すれば、より簡便に投与でき、かつ効率よくステロイドを網脈絡膜へ送達できることを併せて見出した。従来から知られている硝子体内注射は、薬物を網膜組織に接する硝子体内に直接注入する方法であり、テノン嚢下注射は、微細組織であるテノン嚢内に注入する方法である。いずれの投与方法も直接目視できない部位への投与であるため、高度な技術を必要とし、患者への負担も大きく、投与回数にはおのずと制約がある。また、注射針が内眼部まで達するため眼内感染症を誘発する可能性もある。一方、結膜下注射は、目視できる部分へ注射するため、比較的手技は簡便で、且つ患者への負担も少なく、投与回数にそれほど制約はない。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明は、エステル若しくは塩の形態となっていても良いベタメサゾン(以下これらのステロイド化合物を「本化合物」という)を有効成分とする網脈絡膜疾患治療剤に関するものであって、治療剤の投与剤型が注射剤であり、投与部位が結膜下またはテノン嚢下である網脈絡膜疾患治療剤である。本化合物におけるエステルとは医薬として許容されるエステルであれば特に制限は無く、リン酸エステル、マレイン酸エステル、酢酸エステル、蟻酸エステル等が挙げられる。
【0013】
本化合物における塩は医薬として許容される塩類であれば特に制限は無く、ナトリウム塩、カリウム塩等が挙げられる。本化合物のうち特に好ましい例は、リン酸ベタメサゾンナトリウムおよびハイドロコルチゾンである。
【0014】
本化合物の網脈絡膜疾患治療に対する有用性を調べるべく、脈絡膜血管新生阻害作用、血管透過性亢進抑制作用および網膜剥離抑制作用について検討した。詳細については後述の実施例の項で述べる。
【0015】
本化合物の投与形態としては結膜下注射が好ましいが、医師の技量や患者の症状等に応じて通常のステロイドの投与形態を用いることもできる。本発明においては、ベタメサゾンの投与剤型は注射剤である。注射剤は、例えば、塩化ナトリウム等の浸透圧調整剤、リン酸ナトリウム等のpH調整剤、ポリソルベート80等の界面活性剤、メチルセルロース等の増粘剤等の通常用いられる添加剤を本化合物に加え、これらを注射用の蒸留水に溶解して、調製される。本発明ではこの注射剤は結膜下注射およびテノン嚢下注射に用いられる。
【0016】
本化合物の投与量は症状、年齢等によって適宜選択できるが、注射剤であれば、通常1回当たり1μg〜10mg、好ましくは10μg〜1mgを投与すれば良い。
【0018】
以下に製剤例および薬理試験の結果を示す。なお、ベタメサゾンに関する記載は本発明に相当する実施例であるが、ハイドロコルチゾンに関する記載は本発明に相当しない参考例である。
【0019】
【実施例】
[製剤例]
本化合物の注射剤の一般的な製剤例を以下に示す。
【0020】
1)注射剤
処方100mL中
リン酸ベタメサゾン 20mg
塩化ナトリウム 900mg
注射用蒸留水 適量
【0021】
[薬理試験]
本化合物のAMDおよびDRに対する効果を調べるため、脈絡膜血管新生阻害試験および網膜血管透過性抑制試験を行った。また、PVRに対する効果を調べるため網膜剥離抑制試験を行った。
【0022】
1.リン酸ベタメサゾンナトリウムの脈絡膜血管新生阻害試験
(レーザー誘発ラット脈絡膜血管新生モデルの作製)
ラットに5%塩酸ケタミン注射液および2%塩酸キシラジン注射液の混合液(7:1) 1mL/kgを筋肉内投与することによりラットを全身麻酔し、0.5%トロピカミド−0.5%塩酸フェニレフリン点眼液を点眼して散瞳させた後、クリプトンレーザー光凝固装置により光凝固を行った。光凝固は、眼底後局部において、太い網膜血管を避け、焦点を網膜深層に合わせて1眼につき8ヶ所散在状に実施した(凝固条件:スポットサイズ100μm、出力100mW、凝固時間0.1秒)。光凝固後、眼底撮影を行い、レーザー照射部位を確認した。
【0023】
(薬物の投与方法)
リン酸ベタメサゾンナトリウムをリン酸緩衝液に0.2および2mg/mLになるよう溶解し、レーザー照射日より7日間結膜下へ50μL投与した。比較群としてトリアムシノロンを0.2および2mg/mLになるようリン酸緩衝液に懸濁し、同様に投与した。基剤投与群として、リン酸緩衝液を同様に投与した。
【0024】
(評価方法)
光凝固後7日目に10%フルオレセイン 0.1mLを頚静脈から注入して、蛍光眼底造影を行った。蛍光眼底造影で、蛍光漏出が認められなかったスポットを陰性、蛍光漏出が認められたスポットを陽性として判定した。レーザー照射8ヶ所のスポットに対する陽性スポット数から新生血管発現率を算定し、下記式に従い、脈絡膜血管新生阻害率を算出した。
【0025】
【式1】
脈絡膜血管新生阻害率(%)=(A0−AX)/A0×100
A0:基剤投与群の新生血管発現率
AX:薬物投与群の新生血管発現率
【0026】
(結果)
上記試験の結果を表1に示す。投与量10μg/eye(1眼)/day(1日)および100μg/eye/dayともにリン酸べタメサゾンナトリウムはトリアムシノロンより高い脈絡膜血管新生阻害率を示し、10μg/eye/dayではトリアムシノロンの約3倍もの強い阻害効果を有することが判明した。
【表1】
【0027】
2.ハイドロコルチゾンの脈絡膜血管新生阻害試験
(レーザー誘発ラット脈絡膜血管新生モデルの作製)
上述のリン酸ベタメサゾンナトリウムの試験と同様にレーザー誘発ラット脈絡膜血管新生モデルを作製した。
【0028】
(薬物の投与方法)
ハイドロコルチゾンをリン酸緩衝液に2および20mg/mLになるよう溶解し、レーザー照射直後に1回結膜下へ50μL投与した。基剤投与群として、リン酸緩衝液を同様に投与した。
【0029】
(評価方法)
上述のリン酸ベタメサゾンナトリウムの試験と同様にして評価した。
【0030】
(結果)
上記試験の結果を表2に示す。投与量100および1000μg/eye/dayともにハイドロコルチゾンは脈絡膜血管新生阻害効果を有することが判明した。
【0031】
【表2】
【0032】
3.リン酸ベタメサゾンの網膜血管透過性抑制試験
(トロンビン誘発ラット網膜血管透過性亢進モデルの作製)
ラットに5%塩酸ケタミン注射液および2%塩酸キシラジン注射液の混合液(7:1)を1 mL/kg筋肉内投与することにより全身麻酔した後、0.5%トロピカミド−0.5%塩酸フェニレフリン点眼液を点眼して左眼を散瞳させた。薬物投与群および対照群のラットには、手術用顕微鏡にて観察しながら水晶体ならびに網膜を傷つけないよう33G針を用いて、硝子体内(左眼)にトロンビン(500U/mL)を2.5 μL注入した。正常群のラットにはトロンビンの代わりに基剤 (ダルベッコ改変リン酸緩衝生理食塩液)を投与した。
【0033】
(薬物の投与方法)
リン酸ベタメサゾンナトリウムを2mg/mLまたは20mg/mLになるように生理食塩液に溶解した。トロンビンまたは基剤 (ダルベッコ改変リン酸緩衝生理食塩液)の投与1時間前および23時間後に、ラット左眼に0.4%オキシブプロカイン点眼液を点眼した後、薬物投与群のラットには2mg/mLまたは20mg/mLリン酸ベタメサゾンを結膜下注射した。正常群および対照群のラットには生理食塩液を結膜下注射した。
【0034】
(評価方法)
トロンビン硝子体内投与の48時間後に、ラットに0.5%トロピカミド−0.5%塩酸フェニレフリン点眼液を点眼して散瞳させ、5%塩酸ケタミン注射液および2%塩酸キシラジン注射液の混合液(7:1)を1mL/kg筋肉内投与してラットを全身麻酔した後、1%フルオレセイン溶液 (1mL/kg) を陰茎静脈内投与した。フルオレセイン投与約40分後に血液を心臓より採取した後直ちに、フルオロトロンマスターにて眼内蛍光色素濃度を測定した。採血した血液は15,000rpm × 5分で遠心分離後、その上清(血漿)をリン酸緩衝生理食塩液で51倍希釈し、フルオロトロンマスターにて血漿中蛍光色素濃度を測定した。フルオロトロンマスターにより得られたフルオレセイン投与約45分後の眼内蛍光色素濃度を血漿中蛍光色素濃度で除して網膜血管透過性を算出した。
【0035】
(結果)
結果を表3に示す。正常群と対照群を比較すると分かるように、対照群ではトロンビンにより網膜の血管透過性亢進が認められた。しかし、トロンビンとともにリン酸ベタメサゾンナトリウムを投与すると、トロンビンによる網膜の血管透過性亢進が抑制されることが示された。
【0036】
【表3】
【0037】
4.ベタメサゾンの網膜剥離抑制試験
(ディスパーゼ誘発ウサギPVRモデルの作製)
ウサギに0.5%トロピカミド−0.5%塩酸フェニレフリン点眼液を点眼し散瞳させ、5%塩酸ケタミン注射液および2%塩酸キシラジン注射液の混合液(7:1) 1mL/kgを筋肉内投与することによりウサギを全身麻酔した。0.4%オキシブプロカインを点眼し前眼部を麻酔した後、生理食塩液で0.05U/100μLに調製したディスパーゼ溶液100μLを硝子体内に注入した。ディスパーゼ溶液注入後6週目および10週目にディスパーゼにより誘発されたPVRを眼底観察により確認した。
【0038】
(薬物の投与)
ベタメサゾンを0.1g/mLになるようにリン酸緩衝液に溶解し、ディスパーゼ注入直後に結膜下へ100μL投与した。基剤投与群として、リン酸緩衝液を同様に投与した。
【0039】
(評価方法)
ディスパーゼ誘発後56日目に眼底観察を行いPVRをスコアにより判定した。判定基準を以下に示す。スコア3以上をPVRの発現と定義し、各群におけるPVRの発症率(網膜剥離の発症率)を式2に従って算出した。
【0040】
0:正常網膜
1:硝子体膜が認められる
2:網膜の牽引・血管異常・充血が認められる
3:局所的な剥離が認められる
4:広範囲な剥離が認められる
5:全剥離が認められる
【0041】
【式2】
PVRの発症率(%)=PVR発現眼数/試験眼数×100
【0042】
(結果)
結果を表4に示す。表に示したように、基剤投与群およびベタメサゾン投与群におけるPVRの発症率は、それぞれ66.7%および37.5%であり、ベタメサゾンがPVRを抑制することがわかった。
【0043】
【発明の効果】
本化合物は、優れた脈絡膜血管新生阻害作用、血管透過性亢進抑制作用およびPVR抑制作用を有するので、加齢黄斑変性治療剤および糖尿病網膜症治療剤として有用である。また本化合物を含有する注射剤を結膜下またはテノン嚢下に注射して使用すれば、網脈絡膜疾患を簡便に治療できる。
【0044】
【発明の効果】
本発明のベタメサゾンまたはハイドロコルチゾンは、優れた脈絡膜血管新生阻害作用、血管透過性亢進抑制作用およびPVR抑制作用を有するので、加齢黄斑変性治療剤および増殖性硝子体網膜症治療剤などの網脈絡膜疾患治療剤として有用である。また本発明のステロイドを含有する注射剤を結膜下に注射して使用すれば、網脈絡膜疾患を簡便に治療できる。
Claims (2)
- エステル若しくは塩の形態となっていてもよいベタメサゾンを有効成分とする網脈絡膜疾患治療剤であって、網脈絡膜疾患が加齢黄斑変性または糖尿病網膜症であり、治療剤の投与剤型が注射剤であり、投与部位が結膜下またはテノン嚢下である網脈絡膜疾患治療剤。
- ベタメサゾンの投与量が1μg〜10mgである請求項1記載の網脈絡膜疾患治療剤。
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