JP4147611B2 - 車輌のフロントピラーとカウルとの連結構造及び連結方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車輌の車体に係り、更に詳細には車輌のフロントピラーとカウルとの連結構造及び連結方法に係る。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等の車輌のフロントピラーは互いに共働して閉断面形状をなすようプレス成形されたフロントピラーインナとフロントピラーアウタとよりなり、フロントピラーインナ及びフロントピラーアウタがそれらの前縁及び後縁の接合フランジにてスポット溶接により互いに接合されることにより形成される。またカウルも互いに共働して閉断面形状をなすようプレス成形されたカウルインナとカウルアウタとよりなり、カウルインナ及びカウルアウタがそれらの上縁及び下縁の接合フランジにてスポット溶接により互いに接合されることにより形成される。
【0003】
またカウルインナはその横方向の端縁に接合フランジを有し、カウルインナの接合フランジがフロントピラーインナ及びフロントピラーアウタの前縁の接合フランジにスポット溶接によって接合されることにより、フロントピラーとカウルとが一体的に連結される。かかるフロントピラーとカウル(ダッシュパネル)との連結構造の一例が例えば特開平7−47896号公報に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述の如き従来のフロントピラーとカウルとの連結構造に於いては、フロントピラー及びカウルはカウルインナの接合フランジ及びフロントピラーの前縁の接合フランジに於いてしか互いに連結されないため、フロントピラー及びカウルの連結強度を向上させて車体の剛性を一層向上させるためには更なる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、接合フランジに於いてのみ互いに接合されるよう構成された従来のフロントピラーとカウルとの連結構造に於ける上述の如き問題に鑑みてなされたものであり、本発明の主要な課題は、フロントピラーとカウルとの接合領域を拡大することにより、フロントピラー及びカウルの連結強度を向上させ、これにより車体の剛性を一層向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の主要な課題は、本発明によれば、フロントピラーとカウルの端部との連結構造にして、前記フロントピラーは実質的に前縁に車輌前後方向に延在する接合フランジを有するフロントピラーインナとフロントピラーアウタとを含み、前記カウルは互いに他に対し車輌前方側に位置するカウルアウタと車輌後方側に位置するカウルインナとを含み、前記カウルインナはその車輌横方向の端縁に車輌前後方向に延在する接合フランジを有し、前記フロントピラーインナ及び前記カウルインナは前記接合フランジに近接する位置に互いに面接触する当接面部を有し、前記当接面部は車輌横方向に延在し、前記フロントピラーインナ、前記フロントピラーアウタ及び前記カウルインナは前記接合フランジにて互いに一体的に接合され、前記フロントピラーインナ及び前記カウルインナは前記当接面部にて互いに一体的に接合され、前記カウルアウタ及び前記カウルインナはそれらの上縁及び下縁にて車輌横方向に沿って互いに接合されているが、前記カウルアウタの端縁は前記フロントピラーインナ、前記フロントピラーアウタ及び前記カウルインナに接合されていないことを特徴とする連結構造(請求項1の構成)、又はフロントピラーは実質的に前縁及び後縁に車輌前後方向に延在する接合フランジを有するフロントピラーインナとフロントピラーアウタとを含み、前記カウルは互いに他に対し車輌前方側に位置するカウルアウタと車輌後方側に位置するカウルインナとを含み、前記カウルインナはその車輌横方向の端縁に車輌前後方向に延在する接合フランジを有し、前記フロントピラーインナ及び前記カウルインナは前記接合フランジに近接する位置に互いに面接触する当接面部を有し、前記当接面部は車輌横方向に延在するフロントピラーとカウルの端部との連結方法にして、前記フロントピラーインナ及び前記カウルインナの前記当接面部を互いに一体的に接合し、しかる後前記フロントピラーインナ及び前記フロントピラーアウタの前縁側の前記接合フランジと前記カウルインナの前記接合フランジとを互いに一体的に接合し、前記フロントピラーインナ及び前記フロントピラーアウタの後縁側の前記接合フランジを互いに一体的に接合すると共に、前記カウルアウタの端縁を前記フロントピラーインナ、前記フロントピラーアウタ及び前記カウルインナに接合することなく前記カウルアウタと前記カウルインナとをそれらの上縁及び下縁にて車輌横方向に沿って互いに接合することを特徴とする連結方法(請求項2の構成)によって達成される。
【0007】
上記請求項1の構成によれば、フロントピラーインナ及びカウルインナは接合フランジに近接する位置に互いに面接触する当接面部を有し、当接面部は車輌横方向に延在し、フロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナは接合フランジにて互いに一体的に接合され、フロントピラーインナ及びカウルインナは当接面部にて互いに一体的に接合されているので、接合フランジに於いてのみ互いに一体的に接合される従来の連結構造の場合に比して、フロントピラー及びカウルが強固に連結される。
またフロントピラーインナの前縁の接合フランジ及びカウルインナの端縁の接合フランジは車輌前後方向に延在し、当接面部は車輌横方向に延在しているので、当接面部及びそれらに近接する接合フランジが同一の方向に延在している場合に比して、フロントピラーインナ及びカウルインナの互いに他に対する位置決め及び接合を容易に且つ正確に行い得ると共に、フロントピラーインナ及びカウルインナが強固に連結される。
またカウルアウタ及びカウルインナはそれらの上縁及び下縁にて車輌横方向に沿って互いに接合されているが、カウルアウタの端縁がフロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナに接合されていないので、カウルアウタの端縁がフロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナに接合されている場合に比して、車輌前方より後方へのカウルアウタの変形容易性が高くなる。
【0008】
また請求項2の方法によれば、まずフロントピラーインナ及びカウルアウタの当接触面部が互いに一体的に接合され、しかる後フロントピラーインナ及びフロントピラーアウタの前縁側の接合フランジとカウルアウタの接合フランジとが互いに一体的に接合され、フロントピラーインナ及びフロントピラーアウタの後縁側の接合フランジが互いに一体的に接合されると共に、カウルアウタの端縁がフロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナに接合されることなくカウルアウタとカウルインナとがそれらの上縁及び下縁にて車輌横方向に沿って互いに接合されるので、フロントピラー及びカウルインナを強固に連結することが可能になると共に、フロントピラーインナの前縁側の接合フランジ、フロントピラーアウタの前縁側の接合フランジ、カウルインナの接合フランジを1回の接合工程にて互いに一体的に接合することが可能になり、これによりフロントピラー及びカウルインナを能率よく連結することが可能になる。
またフロントピラーインナの前縁の接合フランジ及びカウルインナの端縁の接合フランジは車輌前後方向に延在し、当接面部は車輌横方向に延在しているので、当接面部及びそれらに近接する接合フランジが同一の方向に延在している場合に比して、フロントピラー及びカウルの互いに他に対する位置決め及び接合を容易に且つ正確に行い得ると共に、フロントピラーインナ及びカウルインナを強固に連結することが可能になる。
またカウルアウタ及びカウルインナはそれらの上縁及び下縁にて車輌横方向に沿って互いに接合されるが、カウルアウタの端縁はフロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナに接合されないので、カウルアウタの端縁がフロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナに接合される場合に比して、車輌前方より後方へのカウルアウタの変形容易性が高くなる。
【0009】
【課題解決手段の好ましい態様】
本発明の一つの好ましい態様によれば、上記請求項1の構成又は請求項2の方法に於いて、接合フランジ及び当接面部に於ける接合はスポット溶接により達成される(好ましい態様1)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明による連結構造に従って構成されたフロントピラー及びカウルの一つの実施形態を示す分解斜視図、図2はカウルインナとカウルアウタとが互いに接合されることにより形成されたカウル組立体を示す斜視図、図3及び図4はそれぞれカウル組立体がフロントピラーインナに連結された状態を示す斜視図及び解図的平断面図、図5は本発明によるフロントピラーとカウルとの連結構造の一つの実施形態を示す解図的平断面図である。
【0014】
これらの図に於いて、10及び12はそれぞれ実質的に上下方向に延在するフロントピラーインナ及びフロントピラーアウタを示し、14及び16はそれぞれ車輌の横方向に延在するカウルインナ及びカウルアウタを示している。これらの部材は従来の連結構造の場合と同様互いに共働して閉断面形状をなすようプレス成形された鋼板にて形成されている。
【0015】
図示の如く、フロントピラーインナ10及びフロントピラーアウタ12はそれぞれ前縁に互いに当接した状態に配置され且つ溶接により互いに一体的に接合される接合フランジ10A及び12Aを有し、後縁に互いに当接した状態に配置され且つ溶接により互いに一体的に接合される接合フランジ10B及び12Bを有している。
【0016】
同様にカウルインナ14及びカウルアウタ16はそれぞれ上縁に互いに当接した状態に配置され且つ溶接により互いに一体的に接合される接合フランジ14A及び16Aを有し、下縁に互いに当接した状態に配置され且つ溶接により互いに一体的に接合される接合フランジ14B及び16Bを有している。特にカウルインナ14は横方向の端縁に接合フランジ10Aに当接した状態に配置され且つ溶接により接合フランジ10A及び12Aと一体的に接合される接合フランジ14Cを有している。
【0017】
更にフロントピラーインナ10のカウルインナ14を受ける部分にはカウルインナの横方向の端部の外形に対応する形態にて実質的に車輌横方向に延在しカウルインナの横方向の端部に面接触する当接面部18を有している。これに対応してカウルインナ14はフロントピラーインナ10の当接面部18に面接触する当接面部20を有している。当接面部18は対応する接合フランジ10Aに近接しており、当接面部20は対応する接合フランジ14Aに近接している。
【0018】
尚図示の実施形態に於いては、フロントピラーインナ10の当接面部18及びカウルインナ14の当接面部20は実質的に車輌横方向に延在し、フロントピラーインナ10の接合フランジ10A、フロントピラーアウタ12の接合フランジ12A、カウルインナ14の接合フランジ14Cは実質的に車輌前後方向に延在し、これによりこれらは互いに共働して実質的に断面L形をなしている。
【0019】
上述の如く構成されたフロントピラーインナ10、フロントピラーアウタ12、カウルインナ14、カウルアウタ16は本発明の連結方法に従って以下の如く互いに一体的に接合され、これによりフロントピラーとカウルとが一体的に連結される。
【0020】
まず図2に示されている如く、接合フランジ14A及び16Aが互いに当接した状態に配置され互いにスポット溶接され、また接合フランジ14B及び16Bが互いに当接した状態に配置され互いにスポット溶接されることにより、カウルインナ14及びカウルアウタ16が互いに一体的に接合され、これによりカウル組立体22が形成される。尚図2乃至図6に於いて、スポット溶接部が×印にて示されている。
【0021】
次いで図3に示されている如く、カウルインナ14の接合フランジ14Cとフロントピラーインナ10の接合フランジ10Aとが互いに当接し、当接面部18及び20が互いに面接触するようフロントピラーインナ10に対しカウル組立体22が位置決めされ、その状態にて当接面部18及び20がスポット溶接により互いに一体的に接合される。
【0022】
次いで図5に示されている如く、接合フランジ10A及び12A、10B及び12Bが互いに当接した状態に配置され、スポット溶接により接合フランジ10A、12A、14Cが互いに一体的に接合され、また接合フランジ10B及び12Bがスポット溶接により互いに一体的に接合され、これにより互いに一体的に接合されたフロントピラー組立体24が形成されると共に、カウル組立体22がフロントピラー組立体24に一体的に連結される。
【0023】
図7に示された従来の連結構造に於いては、フロントピラー組立体22及びカウル組立体20はフロントピラーインナ10の接合フランジ10Aとフロントピラーアウタ12の接合フランジ12Aとカウルインナ14の接合フランジ14Cとがスポット溶接により互いに一体的に接合されることによってのみ連結されるので、フロントピラー組立体及びカウル組立体の連結強度を十分に向上させることが困難である。
【0024】
これに対し、図示の実施形態によれば、フロントピラー組立体22及びカウル組立体20はフロントピラーインナ10の接合フランジ10Aとフロントピラーアウタ12の接合フランジ12Aとカウルインナ14の接合フランジ14Cとがスポット溶接により互いに一体的に接合されるだけでなく、フロントピラーインナ10の当接面部18及びカウルインナ14の当接面部20がスポット溶接により互いに一体的に接合されるので、従来の連結構造の場合に比して両者の接合領域を拡大し、これによりフロントピラー組立体とカウル組立体との間に十分な連結強度を確保することができる。
【0025】
また図7に示された従来の連結構造に於いては、まずフロントピラー組立体24及びカウル組立体22が形成され、カウル組立体22がフロントピラー組立体24に対し所定の位置に配置され、フロントピラーインナ10の接合フランジ10A及びフロントピラーアウタ12Aに対しカウルインナ14の接合フランジ14Cをスポット溶接することにより二つの組立体が連結されるので、接合フランジ10A及び12Aについては2回の溶接工程を要し、そのためフロントピラーとカウルとの連結を能率よく行うことが困難である。
【0026】
これに対し、図示の実施形態によれば、フロントピラーインナ10の接合フランジ10A、フロントピラーアウタ12の接合フランジ12A、カウルインナ14の接合フランジ14Cは1回のスポット溶接工程により互いに一体的に接合されるので、従来の連結方法の場合に比してフロントピラー組立体24及びカウル組立体22を能率よく連結することができる。
【0027】
特に図示の実施形態によれば、フロントピラーインナ10の当接面部18及びカウルインナ14の当接面部20は実質的に車輌横方向に延在し、フロントピラーインナ10の接合フランジ10A、フロントピラーアウタ12の接合フランジ12A、カウルインナ14の接合フランジ14Cは実質的に車輌前後方向に延在し、これによりこれらは互いに共働して実質的に断面L形をなしているので、フロントピラーインナ10に対しカウル組立体22を容易に且つ正確に位置決めすることができ、また溶接装置がフロントピラーインナやカウルインナに干渉することなく当接面部18及び20を容易にスポット溶接することができる。
【0028】
以上に於いては本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0029】
例えば上述の実施形態に於いては、フロントピラーインナ10、フロントピラーアウタ12、カウルインナ14、カウルアウタ16は特定の形態をなしているが、これらの部材の形態は本発明の連結構造及び連結方法が適用される車輌に応じて適宜設定されてよい。
【0030】
また上述の実施形態に於いては、当接面部18及び20は実質的に車輌横方向に延在し、接合フランジ10A、12A、14Cは実質的に車輌前後方向に延在し、これによりこれらは互いに共働して実質的に断面L形をなしているが、例えば図6に示されている如く、当接面部及び接合フランジは他の方向に延在していてもよく、これにより当接面部及び接合フランジはL形以外の断面形状をなしていてもよい。
【0031】
更に上述の実施形態に於いては、カウル組立体22はスポット溶接により互いに一体的に接合されたカウルインナ14及びカウルアウタ16よりなっているが、カウル組立体22は必要ならば例えばプレス成形され曲げ加工された一枚の鋼板にて形成されてもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明より明らかである如く、本発明の請求項1の構造によれば、フロントピラーインナ及びカウルインナは接合フランジに近接する位置に互いに面接触する当接面部を有し、当接面部は車輌横方向に延在し、フロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナは接合フランジにて互いに一体的に接合され、フロントピラーインナ及びカウルインナは当接面部にて互いに一体的に接合されているので、接合フランジに於いてのみ互いに一体的に接合される従来の連結構造の場合に比して、フロントピラー及びカウルを強固に連結し、これにより車体の剛性を一層向上させることができる。
また本発明の請求項1の構造によれば、フロントピラーインナの前縁の接合フランジ及びカウルインナの端縁の接合フランジは車輌前後方向に延在し、当接面部は車輌横方向に延在しているので、当接面部及びそれらに近接する接合フランジが同一の方向に延在している場合に比して、フロントピラーインナ及びカウルインナの互いに他に対する位置決め及び接合を容易に且つ正確に行うことができると共に、フロントピラーインナ及びカウルインナを強固に連結することができる。
また本発明の請求項1の構造によれば、カウルアウタ及びカウルインナはそれらの上縁及び下縁にて車輌横方向に沿って互いに接合されているが、カウルアウタの端縁がフロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナに接合されていないので、カウルアウタの端縁がフロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナに接合されている場合に比して、車輌前方より後方へのカウルアウタの変形容易性を高くすることができる。
【0033】
また請求項2の方法によれば、まずフロントピラーインナ及びカウルアウタの当接面部が互いに一体的に接合され、しかる後フロントピラーインナ及びフロントピラーアウタの前縁側の接合フランジとカウルアウタの接合フランジとが互いに一体的に接合され、フロントピラーインナ及びフロントピラーアウタの後縁側の接合フランジが互いに一体的に接合されると共に、カウルアウタの端縁がフロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナに接合されることなくカウルアウタとカウルインナとがそれらの上縁及び下縁にて車輌横方向に沿って互いに接合される。
【0034】
従ってフロントピラー及びカウルインナを強固に連結することができると共に、フロントピラーインナの前縁側の接合フランジ、フロントピラーアウタの前縁側の接合フランジ、カウルインナの接合フランジを1回の接合工程にて互いに一体的に接合することができ、これによりフロントピラー及びカウルを能率よく連結し、車体の生産性を向上させることができる。
またフロントピラーインナの前縁の接合フランジ及びカウルインナの端縁の接合フランジは車輌前後方向に延在し、当接面部は車輌横方向に延在しているので、当接面部及びそれらに近接する接合フランジが同一の方向に延在している場合に比して、フロントピラーインナ及びカウルインナの互いに他に対する位置決め及び接合を容易に且つ正確に行うことができると共に、フロントピラーインナ及びカウルインナを強固に連結することができる。
またカウルアウタ及びカウルインナはそれらの上縁及び下縁にて車輌横方向に沿って互いに接合されるが、カウルアウタの端縁がフロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナに接合されないので、カウルアウタの端縁がフロントピラーインナ、フロントピラーアウタ及びカウルインナに接合される場合に比して、車輌前方より後方へのカウルアウタの変形容易性を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による連結構造に従って構成されたフロントピラー及びカウルの一つの実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】カウルインナとカウルアウタとが互いに接合されることにより形成されたカウル組立体を示す斜視図である。
【図3】図2に示されたカウル組立体がフロントピラーインナに連結された状態を示す斜視図である。
【図4】カウル組立体がフロントピラーインナに連結された状態を示す解図的平断面図である。
【図5】本発明によるフロントピラーとカウルとの連結構造の一つの実施形態を示す解図平断面図である。
【図6】本発明によるフロントピラーとカウルとの連結構造の他の一つの実施形態を示す解図平断面図である。
【図7】従来のフロントピラーとカウルとの連結構造を示す解図的平断面図である。
【符号の説明】
10…フロントピラーインナ
10A、10B…接合フランジ
12…フロントピラーアウタ
12A、12B…接合フランジ
14…カウルインナ
14A、14B…接合フランジ
16…カウルアウタ
16A、16B…接合フランジ
18、20…当接面部
22…カウル組立体
24…フロントピラー組立体
Claims (2)
- フロントピラーとカウルの端部との連結構造にして、前記フロントピラーは実質的に前縁に車輌前後方向に延在する接合フランジを有するフロントピラーインナとフロントピラーアウタとを含み、前記カウルは互いに他に対し車輌前方側に位置するカウルアウタと車輌後方側に位置するカウルインナとを含み、前記カウルインナはその車輌横方向の端縁に車輌前後方向に延在する接合フランジを有し、前記フロントピラーインナ及び前記カウルインナは前記接合フランジに近接する位置に互いに面接触する当接面部を有し、前記当接面部は車輌横方向に延在し、前記フロントピラーインナ、前記フロントピラーアウタ及び前記カウルインナは前記接合フランジにて互いに一体的に接合され、前記フロントピラーインナ及び前記カウルインナは前記当接面部にて互いに一体的に接合され、前記カウルアウタ及び前記カウルインナはそれらの上縁及び下縁にて車輌横方向に沿って互いに接合されているが、前記カウルアウタの端縁は前記フロントピラーインナ、前記フロントピラーアウタ及び前記カウルインナに接合されていないことを特徴とする連結構造。
- フロントピラーは実質的に前縁及び後縁に車輌前後方向に延在する接合フランジを有するフロントピラーインナとフロントピラーアウタとを含み、前記カウルは互いに他に対し車輌前方側に位置するカウルアウタと車輌後方側に位置するカウルインナとを含み、前記カウルインナはその車輌横方向の端縁に車輌前後方向に延在する接合フランジを有し、前記フロントピラーインナ及び前記カウルインナは前記接合フランジに近接する位置に互いに面接触する当接面部を有し、前記当接面部は車輌横方向に延在するフロントピラーとカウルの端部との連結方法にして、前記フロントピラーインナ及び前記カウルインナの前記当接面部を互いに一体的に接合し、しかる後前記フロントピラーインナ及び前記フロントピラーアウタの前縁側の前記接合フランジと前記カウルインナの前記接合フランジとを互いに一体的に接合し、前記フロントピラーインナ及び前記フロントピラーアウタの後縁側の前記接合フランジを互いに一体的に接合すると共に、前記カウルアウタの端縁を前記フロントピラーインナ、前記フロントピラーアウタ及び前記カウルインナに接合することなく前記カウルアウタと前記カウルインナとをそれらの上縁及び下縁にて車輌横方向に沿って互いに接合することを特徴とする連結方法。
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