JP4141056B2 - マルチビーム画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のビームにより複数のラインを走査するマルチビーム画像形成装置に関し、電子写真技術を用いて画像を形成するデジタル複写機、ファクシミリ、レーザープリンター、これらの機能を複合的に併せ持つデジタル複写機等、また、レーザー走査装置を用いる印刷機などに好適なマルチビーム画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、レーザ走査光学系を用いて感光体上にレーザ光を走査することにより静電気的な画像(静電潜像)を形成し、電子写真技術を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置における感光体への主走査方向の走査速度は、ポリゴンモータの回転速度をパラメータとして決定され、このため、走査速度の限界は、ポリゴンモータの回転速度の限界により決定される。近年、上記の主走査方向の走査速度の限界から、複数のレーザ光を1回の走査で同時にかつ平行に感光体上に走査することにより、レーザによる走査速度を1/(レーザー素子数)で制御して感光体上に画像を形成するマルチビーム走査光学系が提案され、特に2つのレーザビームを用いた2ビーム走査光学系については実現されてきている。
【0003】
この種の従来例としては、特開平5−29711号公報、特開平5−53068号公報、特開平5−66354号公報、特開平5−294003号公報、特開平6−216459号公報、特開平8−292384号公報、特許公報第2508871号などに示されている。
【0004】
しかしながら、いまだ3ビーム以上のマルチビーム走査光学系は実現されておらず、3ビーム以上のレーザ光を感光体に安定して平行に走査するレンズ光学系の開発が必要になる。一方、デジタル複写機においては、高速アナログ複写機と同等の複写速度が要求されてきている。デジタル複写機、レーザープリンターの複写速度、印時速度を高速化するためには、2ビーム、3ビーム〜のように感光体に同時に走査する走査本数を単純に増加させて行けばよいが、上記の様に3ビーム以上のマルチビーム走査光学系はいまだ実用化されていない。
【0005】
2以上のビームを感光体上で同時に平行走査する場合、感光体上における各ビームの副走査方向(感光体の回転方向)の走査間隔(走査ピッチ)を光学的な絞りを用いて十分近接させなければならない。しかしながら、現在、複数の半導体レーザ(LD)を近接させて製造する方法の開発が進んでいるが、3LD以上のLDアレイは現在の所、実用に至っている物は少なく、また製法上非常に困難であり、コスト的には高くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現在すでに実用に至っている2ビーム走査光学系を複数個用いることにより、デジタル複写機、レーザプリンタ等の複写速度、印字速度をより高速化することが可能となる。また、今後3ビーム以上のマルチビーム走査光学系が実用化されれば、そのマルチビーム走査光学系を複数個用いることによりさらに高速な複写速度、印字速度を実現可能となる。
【0007】
しかしながら、複数のマルチビーム光学系が各レーザ光を感光体上に走査する構成では、各レーザ光が各々独立したマルチビーム走査光学系の各光学素子を通過するので、各光学素子の光学特性の製法上のばらつきから発生する主走査方向の走査倍率の等倍性の不一致を補正しなければならない。このため、主走査方向の走査倍率を決定するパラメータの1つであるLD変調速度を各々のLDで別々に調整可能とし、各ビームの感光体上の走査倍率を一定かつ等倍に走査可能にして、より高画質の画像を形成可能にしなければならない。
【0008】
また、近年、ビーム走査光学系を構成するfθレンズ、BTL等の光学素子は、コストダウンを図るためにプラスチック部材により形成されることが多くなってきている。その為、機内温度の変化により光学素子の特性が変動する。走査倍率に関しても同様に機器の動作状態により変動する。さらに、機器の動作中に、一定間隔(紙間等)で走査倍率を計測し、計測結果に応じて自動的に補正演算等に必要な所定の補正値を求め、補正値を基にしてLD変調速度を微調整することにより、機器の動作状態、環境温度によらず、一定の倍率で感光体上に静電潜像を形成可能として、高画質の画像を形成可能にする必要がある。
【0009】
本発明は上記の問題点に鑑み、複数のビームにより複数のラインを走査する構成において、各ビームを均一にして高画質の画像を形成することができるマルチビーム画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、回転多面鏡と、感光体と、第1の光源と、該第1の光源からの第1の複数のビームを等速度偏向に補正するための第1のfθレンズと、該第1のfθレンズを透過した前記第1の複数のビームを前記感光体に反射させる第1の反射ミラーとを備えた第1の走査光学系と、第2の光源と、該第2の光源からの第2の複数のビームを等速度偏向に補正するための第2のfθレンズと、該第2のfθレンズを透過した前記第2の複数のビームを前記感光体に反射させる第2の反射ミラーとを備えた第2の走査光学系と、前記回転多面鏡の対向面側にそれぞれ配置した前記第1の走査光学系および前記第2の走査光学系を用いて、前記感光体の回転方向に対して垂直方向に向かい互いに反対方向に露光する2つの露光ビームを投射させるビーム投射手段と、前記第1の複数のビームおよび前記第2の複数のビームの走査により先端同期信号を検出する第1の光検出手段と、前記第1の複数のビームおよび前記第2の複数のビームの走査により後端同期信号を検出する第2の光検出手段と、前記先端同期信号から生成した先端同期検知信号と前記後端同期信号から生成した後端同期検知信号とが供給され、前記複数のビームに対応した前記先端同期検知信号および前記後端同期検知信号のそれぞれの到来間隔をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によるカウント値を用いて前記第1の複数のビームおよび前記第2の複数のビームを駆動する第1書き込みクロックおよび第2書き込みクロックの各周波数を補正する第1クロック補正手段および第2クロック補正手段とを有するマルチビーム画像形成装置であって、前記第1の光検出手段に到達する前記第1の複数のビームを反射するための第3の反射ミラーを前記第1のfθレンズの後段側に配置するとともに、前記第1の光検出手段に到達する前記第2の複数のビームを反射するための第4の反射ミラーを前記第2のfθレンズの後段側に配置し、前記第2の光検出手段に到達する前記第1の複数のビームを反射するための第5の反射ミラーを前記第1のfθレンズの後段側に配置するとともに、前記第2の光検出手段に到達する前記第2の複数のビームを反射するための第6の反射ミラーを前記第2のfθレンズの後段側に配置し、前記第1の光検出手段での、前記第1の複数の光ビームに基づく前記先端同期信号と前記第2の複数の光ビームに基づく前記先端同期信号とが所定の時間差を持ち、前記第2の光検出手段での、前記第1の複数の光ビームに基づく前記後端同期信号と前記第2の複数の光ビームに基づく前記後端同期信号とが所定の時間差を持つ構成にした。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係るマルチビーム画像形成装置の一実施形態を示す構成図、図2は図1のマルチビーム走査光学系を詳しく示す構成図、図3は図1のマルチビーム走査を示す説明図、図4は図1のマルチビーム走査により検出される同期検知信号を示すタイミングチャート、図5は図1のマルチビーム走査により検出される後端同期検知信号を示すタイミングチャート、図6は図1のマルチビーム画像形成装置の回路系を示すブロック図、図7は図6の第1、第2のLDアレイ変調部を詳しく示すブロック図、図8は図7の書き込むクロック生成部を詳しく示すブロック図である。
【0015】
図1に示す装置100は一例として、感光体ドラム101の回りに露光ユニット102と、第1の2ビーム書込ユニット110と、第2の2ビーム書込ユニット120と、現像ユニット103と、転写ユニット104と、転写、分離ユニット105とクリーニングユニット106等が配置された電子写真画像形成システムである。
【0016】
図2は2+2=4ビームのマルチビーム走査光学系の構成を示す。ここで、図3に示すように第1の2ビーム書込ユニット110はLD1、LD3(LDアレイ223)によりそれぞれ第1、第3ビーム(奇数ライン)を走査し、第2の2ビーム書込ユニット120はLD2、LD4(LDアレイ233)によりそれぞれ第2、第4ビーム(偶数ライン)を走査するように構成されている。また、感光体101上では、隣接する4ラインを同時に走査するのではなく、第1、第3ラインの間の位置aと第3ラインの位置bとの距離がD[mm]である。
【0017】
図2において、第1、第2の2ビーム書込ユニット110、120はそれぞれ、レーザ光源としてのLDアレイ223、233と、コリメートレンズ122、132と、第1〜第4ビームを反射して等角速度偏向して感光体101上を走査する共通の回転多面鏡(以下、ポリゴンミラー)123と、感光体101上におけるレーザ走査を等速度偏向に補正するためのfθレンズ124、134と、fθレンズ124、134をそれぞれ透過した第1、第3ビーム、第2、第4ビームをそれぞれ感光体101の方向に反射する反射ミラー126、136を有する。
【0018】
また、ポリゴンミラー123により反射された第1、第3ビームが感光体101の露光開始位置より前の位置(角度α)で反射ミラー127により反射されて光検出器125により検出されるとともに、ポリゴンミラー123により反射された第2、第4ビームが同じく感光体101の露光開始位置より前の位置(角度β)で反射ミラー137により反射されて共通の光検出器125により検出される。
【0019】
さらに、ポリゴンミラー123により反射された第1、第3ビームが感光体101の露光終了位置より後の位置(角度γ)で反射ミラー128により反射されて光検出器135により検出されるとともに、ポリゴンミラー123により反射された第2、第4ビームが同じく感光体101の露光終了位置より後の位置(角度δ)で反射ミラー138により反射されて共通の光検出器135により検出される。
【0020】
ここで、図3に詳しく示すように感光体101上では、第1の2ビーム書込ユニット110の第1、第3ビーム(奇数ライン)は正方向に走査されて、共通の光検出器125により検出され、次いで感光体101上ではそのラインの先頭画素から書き込みが開始され、次いで最終画素が書き込れた後に光検出器135により検出される。これに対して、第2の2ビーム書込ユニット120の第2、第4ビーム(偶数ライン)は逆方向に走査されて、共通の光検出器125により検出され、次いで感光体101上ではそのラインの最終画素から書き込みが開始され、次いで先頭画素が書き込れた後に光検出器135により検出される。
【0021】
すなわち、複数個のシングルビーム走査光学系を有する走査光学系が実用に至っているが、この同期検知手段については、それぞれの走査光学系に対して1つずつ、すなわち複数個構成されている。これに対し、本実施形態においては、各同期検知手段125、135を各マルチビーム走査光学系110、120が共用するように配置されている。この場合、走査光学系110、120の光路長を同一にして配置することにより、走査光学系110、120により走査されるレーザ光の光量を同一にすることができる。
【0022】
また、本実施形態では各同期検知手段125、135は、光学的に感光体104とはほぼ同一面になるように配置されている。また、図2に示すように、ポリゴンミラー123の反射面と、反射ミラー127、137及び光検出器125に到達する光路との角度α、βがα>βとなるように反射ミラー127、137が構成され、同様に、反射ミラー128、138及び光検出器135に到達する光路との角度γ、δがγ<δとなるように反射ミラー128、138が配置されている。
【0023】
したがって、図4(a)に示すように第1、第2、第3、第4の各同期検知信号DETP1〜DETP4を、検知タイミングをずらして1つの光検出器125により検出することができる。また、図5(a)に示すように第1、第2、第3、第4の各後端同期検知信号EDETP1〜EDETP4を、検知タイミングをずらして1つの光検出器135により検出することができる。すなわち、LDアレイ223、233からのマルチビームは上記の角度がα>βとなっているので、図4に示すように、光検出器125の同期検知信号は、各々のマルチビームの走査によって時間的にズレを生じ、各マルチビームの走査位置を判別可能となる。また、図3及び図4に示すように、マルチビーム走査光学系においては、各々のLDアレイ223、233は各LD1、LD2、LD3、LD4の走査が時間的にズレを生じるように各LDの発光点が斜めに並ぶように取り付けられるのが通常であり、それによって1つの光検出器125、135により複数のLD1〜LD4の走査位置を検出することができる。
【0024】
次に図6〜図8を参照して回路系について説明する。図6において、光検出器125の出力である同期検知信号DETP1〜DETP4と光検出器135の出力である後端同期検知信号EDETP1〜EDETP4は、書込部200の同期信号分離部250により図4(b)〜(e)、図5(b)〜(e)に示すように分離され、画像情報分離制御部210に入力する。
【0025】
ここで、単一のレーザビームにより感光体を走査する場合のポリゴンモータの回転数RPM(1)は、機器の印字速度の要求から決定され、感光体線速 v(mm/s)、印字画素密度(dpi:dot per inch)とポリゴンモータのミラー面数をnとすると以下の式(1)によって決定する。
【0026】
RPM(1)=(v×dpi×60)/(25.4×n) …(1)
また、複数(m)のレーザビームを同時に走査させる場合、ポリゴンモータの回転数RPM(m)は以下の式(2)で与えられる。
【0027】
RPM(m)= (v×dpi×60)/(25.4×n×m) …(2)
本実施形態では、LD数=4個であるのでm=4となり、ポリゴンモータの回転数は1LDの場合と比較して1/4に押さえることが可能となる。
【0028】
書込ユニット110、120の各マルチビーム走査光学系は、通常は各光学素子の製法上のばらつきや、光学素子の取付位置のばらつきにより、光学特性を完全に一致させることは困難である。光学特性の内、感光体101上をレーザビームが走査する速度から決定される走査倍率についても各マルチビームによってばらつきが生じる。したがって、各LDの変調速度を同一にすると、各マルチビーム走査光学系が形成する静電潜像は、走査倍率に依存してばらつきが発生し、画像上のドットずれが発生する。従来、シングルビーム走査光学系の走査倍率の等倍性を保つ為に、各光学部品の製造時の精度向上、取付位置の精度向上、LD変調速度の微調整をすることによって行っている。
【0029】
本発明では、従来のシングルビーム走査光学系で行われているLD変調速度の微調整を各レーザビーム毎に別々に微調整可能なように、図7に示すように書き込みクロック(CLK)生成部227、228、239、240が各レーザービーム毎に設けられている。書込CLK生成部227〜240の各々は、書込CLKを微調整するために図8に示すようなPLL(Phase Locked Loop)シンセサイザ回路によって構成されている。
【0030】
図8において、基準CLKの周波数Frefは、入力分周器301により1/Rに分周されてPLL回路300に印加される。PLL回路300では位相比較器302により、入力分周器301の出力信号とフィードバック分周器306の出力信号の位相差が検出され、この位相差がチャージポンプ303、ループフィルタ304によりVCO(電圧制御発振器)305の制御電圧に変換される。VCO305の出力信号は、フィードバック分周器306により1/Fに分周されて位相比較器302に印加されると共に、出力分周器307により1/Pに分周されて書込CLKが生成される。
【0031】
書込CLKの出力周波数Fwoutは、基準CLK周波数Frefに対して以下の式(3)で与えられる。
【0032】
Fwout=Fref×F/R/P …(3)
したがって、上記の各分周比1/R、1/F、1/Pを変化させて書き込みCLKを微調整することにより、各マルチビーム走査光学系110、120の主走査の倍率誤差を補正することができる。
【0033】
調整値のデフォルト値は書込ユニット製造後の走査倍率の検査結果から逆算して求めるか、画像形成装置製造後の実際の形成画像画像から求めればよい。そして、各ビームの主走査の倍率誤差を上記方法により求めた調整値によって、各々の書込CLK生成部227〜240の出力周波数を設定して微調整を行う。各レーザビームの倍率誤差の調整値は、画像形成動作開始前にあらかじめ書込CLK生成部227、228、239、240に設定する。さらに、連続複写動作等、機器を連続的に動作させ、機内温度が徐々に変化する場合や、機器の設置環境温度が常温に対して著しく変化している場合、上記デフォルトの設定値では倍率誤差が生じる場合があるので、補正を行う。
【0034】
この補正を行うために、画像情報分離制御部210は第1ビームの同期検知出力信号DETP1と後端同期検知出力信号EDETP1の各エッジ間の時間をカウントし、理論上の走査速度から求められるカウント数と比較し、その大小関係に基づいて第1ビームの書込CLK生成部227への補正用設定値を演算によって求める。同様にして、第2〜第4ビームの同期検知出力信号DETP2〜DETP4と後端同期検知出力信号EDETP2〜EDETP4に基づいてそれぞれ書込CLK生成部228〜240への補正用設定値を演算により求める。
【0035】
上記の各ビーム毎の補正用設定値を各書込CLK生成部227〜240に設定し、LD変調速度を微調整することにより、各ビームが感光体101上に形成する静電潜像の各ラインの倍率が一定かつ等倍となるように制御する。上記の制御(以下、倍率補正制御)は、例えば連続複写動作中の第Nの記録媒体への画像形成動作中と第N+1の記録媒体への画像形成動作中の間(以下、紙間)で毎回行う。
【0036】
図6に示すように、画像入力部150から画像処理部160に入力された画像情報は画像処理部160において処理された後に、書込部200に伝送される。
【0037】
書込部200は同期信号分割部250と、画像情報分離制御部210と、第1のLDアレイ変調部220と第2のLDアレイ変調部230により構成されている。第1のLDアレイ変調部220は第1の2ビーム書込ユニット110に含まれており、第2のLDアレイ変調部230は第2の2ビーム書込ユニットに含まれている。
【0038】
また、図7に詳しく示すように、第1のLDアレイ変調部220は第1ライン用のLD変調部221、LD1及び書込CLK生成部227と、第3ライン用のLD変調部222、LD3及び書込CLK生成部228と共通のPD226により構成されている。第2LDアレイ変調部230は第2ライン用のLD変調部231、LD2、書込CLK生成部239と、第4ライン用のLD変調部232、LD4及び書込CLK生成部240と、共通のPD236、ラインメモリ237及び画像反転部238により構成されている。各LDアレイ223、233の構成は、2つの(LD1、LD3)、(LD2、LD4)と1つのPD226、236を1パッケージに内蔵しており、内部的には図7に示すように接続されている。
【0039】
書込部200に伝送されてきた画像情報は通常、主走査方向の走査ライン毎の情報として順次送信されてくるので、画像情報分離制御部210は順次、奇数ラインの画像情報を第1のLDアレイ変調部220へ送信し、偶数ラインの画像情報を第2のLDアレイ変調部230へ送信する。第1のLDアレイ変調部220には第1、第3ラインの同期信号DETP1,DETP3と分周比R、F、Pが印加され、同様に第2のLDアレイ変調部230には第2、第4ラインの同期信号DETP2,DETP4と分周比R、F、Pが印加される。
【0040】
第1のLDアレイ変調部220では、1,5,〜,4m+1(m=1,2,3,…),〜ライン目の画像情報を同期信号DETP1の立ち下がりエッジと、分周比R、F、Pに応じて書込CLK生成部227により生成された書込CLK周波数A{MHz}に同期させてLD変調部221に送信し、また、3,7,〜,4m+3,〜ライン目の画像情報を同期信号DETP3の立ち下がりエッジと、分周比R、F、Pに応じて書込CLK生成部228により生成された書込CLK周波数B{MHz}に同期させてLD変調部222に送信する。
【0041】
これに対し、第2のLDアレイ変調部230では、偶数ラインが逆方向(図3参照)に露光されるので、ラインメモリ237に偶数ラインの画像情報を下記(4)式で与えられる時間だけ一時保管し、次いで画像反転手段238によりライン最終画素から読み出すことにより反転する。
【0042】
一時保管時間T(s)=D(mm)/v(mm/s) …(4)
そして奇数ラインと同様に、2,6,〜,4m+2,〜ライン目の画像情報を同期信号DETP2の立ち下がりエッジと、分周比R、F、Pに応じて書込CLK生成部239により生成された書込CLK周波数C{MHz}に同期させてLD変調部231に送信し、また、4,8,〜,4m,〜ライン目の画像情報を同期信号DETP4の立ち下がりエッジと、分周比R、F、Pに応じて書込CLK生成部240により生成された書込CLK周波数D{MHz}に同期させてLD変調部232に送信する。なお、本実施形態ではラインメモリ237、画像反転手段238を第2のLDアレイ変調部230の制御部に設けたが、画像情報分離制御部210と第2のLDアレイ変調部230の間や画像情報分離制御部210に設けるようにしても良い。
【0043】
LD変調部221、222はそれぞれ、ポリゴンモータの回転と同期した信号DETP1、DETP3に同期して送信されたライン画像情報に応じて、LD1、LD3を変調制御してLD1、LD3を発光させ、第1の2ビーム走査光学系110により感光体101上に2ライン同時に奇数ラインを平行走査して静電潜像を形成する。同様にLD変調部231、232はそれぞれ、ポリゴンモータの回転と同期した信号DETP2、DETP4に同期して送信されたライン情報に応じて、LD2,LD4を変調制御してLD2,LD4を発光させ、第2の2ビーム走査光学系120により感光体101上に2ライン同時に偶数ラインを平行走査して静電潜像を形成する。
【0044】
ここで、感光体101上の静電潜像形成については、第1の2ビーム書込ユニット110により奇数番目のラインを2ラインごとに走査してT(s)時間後に、感光体101が第1の2ビーム書込ユニット110により書き込んだ位置からD(mm)だけ回転し、第2の2ビーム書込ユニット120により感光体101上に形成された奇数ラインの間に偶数ラインを2ラインごと走査を行う。但し、図3に示したように偶数ラインの走査方向は、奇数ラインの走査方向と逆である。
【0045】
偶数ライン目の走査を行うまでの時間T(s)は、装置ごとの書込ユニット110、120の取り付け位置や感光体101上での書込位置のばらつきを吸収できるようにするために、装置ごとに調整可能である。
【0046】
上記動作により、画像入力手段150によって入力された画像情報に基づいて、主走査の同期、及び倍率誤差を補正した高画質の静電潜像が感光体101上に形成される。以下、電子写真プロセスにより紙等の記録媒体に最終画像が形成される。記録媒体の搬送方法、電子写真プロセスの動作等は公知であるので説明は省略する。
【0047】
上記実施形態では、LDアレイ223、333を用いているが、単一LDを複数平行に設置し、プリズム、レンズ等の光学素子を用いて感光体上に所望のビームピッチで集光するようにしても良い。また、3ビーム以上のマルチビーム走査光学系を複数設けるようにしても良く、3ビーム以上の走査光学系が実用化されれば、本発明の構成により容易に、印字速度を高速化できる。画像入力部150としては、パーソナルコンピュータ、ファクシミリの送信画像データ、複写機の画像読み取りスキャナの読み取りデータ、また、パーソナルコンピュータを介して、機器に接続されるスキャナより送信される画像データ等が考えられるが、本発明はすべての画像情報について実現可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、次のような効果がある。
その一つは、複数ビームの各先端位置と各後端位置との間の時間に基づいて各ビームの感光体上の倍率が一定かつ等倍になるように各ビームの書込クロックを制御しているので、各ビームを均一にして高画質の画像を形成することができることであり、
その二つ目は、複数ビームの走査方向の各先端位置の検出時間をずらせて検出しているので、センサを共通化して複数ビームの先端位置検出信号を生成することができることであり、
その三つ目は、複数ビームの走査方向の各後端位置の検出時間をずらせて検出しているので、センサを共通化して複数ビームの後端位置検出信号を生成することができることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチビーム画像形成装置の一実施形態を示す構成図である。
【図2】図1のマルチビーム走査光学系を詳しく示す構成図である。
【図3】図1のマルチビーム走査を示す説明図である。
【図4】図1のマルチビーム走査により検出される同期検知信号を示すタイミングチャートである。
【図5】図1のマルチビーム走査により検出される後端同期検知信号を示すタイミングチャートである。
【図6】図1のマルチビーム画像形成装置の回路系を示すブロック図である。
【図7】図6の第1、第2のLDアレイ変調部を詳しく示すブロック図である。
【図8】図7の書き込むクロック生成部を詳しく示すブロック図である。
【符号の説明】
223,233 LDユニット
125,135 同期検知器
227〜240 書き込みクロック生成部
210 画像情報分離制御部
Claims (1)
- 回転多面鏡と、
感光体と、
第1の光源と、該第1の光源からの第1の複数のビームを等速度偏向に補正するための第1のfθレンズと、該第1のfθレンズを透過した前記第1の複数のビームを前記感光体に反射させる第1の反射ミラーとを備えた第1の走査光学系と、
第2の光源と、該第2の光源からの第2の複数のビームを等速度偏向に補正するための第2のfθレンズと、該第2のfθレンズを透過した前記第2の複数のビームを前記感光体に反射させる第2の反射ミラーとを備えた第2の走査光学系と、
前記回転多面鏡の対向面側にそれぞれ配置した前記第1の走査光学系および前記第2の走査光学系を用いて、前記感光体の回転方向に対して垂直方向に向かい互いに反対方向に露光する2つの露光ビームを投射させるビーム投射手段と、
前記第1の複数のビームおよび前記第2の複数のビームの走査により先端同期信号を検出する第1の光検出手段と、
前記第1の複数のビームおよび前記第2の複数のビームの走査により後端同期信号を検出する第2の光検出手段と、
前記先端同期信号から生成した先端同期検知信号と前記後端同期信号から生成した後端同期検知信号とが供給され、前記複数のビームに対応した前記先端同期検知信号および前記後端同期検知信号のそれぞれの到来間隔をカウントするカウント手段と、
前記カウント手段によるカウント値を用いて前記第1の複数のビームおよび前記第2の複数のビームを駆動する第1書き込みクロックおよび第2書き込みクロックの各周波数を補正する第1クロック補正手段および第2クロック補正手段と、
を有するマルチビーム画像形成装置であって、
前記第1の光検出手段に到達する前記第1の複数のビームを反射するための第3の反射ミラーを前記第1のfθレンズの後段側に配置するとともに、前記第1の光検出手段に到達する前記第2の複数のビームを反射するための第4の反射ミラーを前記第2のfθレンズの後段側に配置し、
前記第2の光検出手段に到達する前記第1の複数のビームを反射するための第5の反射ミラーを前記第1のfθレンズの後段側に配置するとともに、前記第2の光検出手段に到達する前記第2の複数のビームを反射するための第6の反射ミラーを前記第2のfθレンズの後段側に配置し、
前記第1の光検出手段での、前記第1の複数の光ビームに基づく前記先端同期信号と前記第2の複数の光ビームに基づく前記先端同期信号とが所定の時間差を持ち、
前記第2の光検出手段での、前記第1の複数の光ビームに基づく前記後端同期信号と前記第2の複数の光ビームに基づく前記後端同期信号とが所定の時間差を持つ
ことを特徴とするマルチビーム画像形成装置。
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