JP4140622B2 - 排気ブレーキの弁装置 - Google Patents
排気ブレーキの弁装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4140622B2 JP4140622B2 JP2005226245A JP2005226245A JP4140622B2 JP 4140622 B2 JP4140622 B2 JP 4140622B2 JP 2005226245 A JP2005226245 A JP 2005226245A JP 2005226245 A JP2005226245 A JP 2005226245A JP 4140622 B2 JP4140622 B2 JP 4140622B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal ring
- peripheral surface
- hole
- exhaust
- diameter portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Lift Valve (AREA)
Description
このような排気ブレーキの弁装置として、上記ハウジングに貫通孔を形成するとともに、この貫通孔に上記弁体に設けられた回転軸を軸支するすべり軸受を設け、さらに上記貫通孔の端部にリテーナを設けて、当該リテーナとすべり軸受との間にシール手段を設けたものが知られている。(特許文献1)
この特許文献1におけるシール手段は、形状の異なる2種類のシールリングを備えており、一方のシールリングはその外径部が上記貫通孔の内周面に密嵌合すると共に内径部が上記回転軸の外周面に遊嵌合するように製造され、他方のシールリングはその外径部が貫通孔の内周面に遊嵌合すると共に内径部が回転軸の外周面に密嵌合するように製造されている。
そして上記構成を有するシール手段をリテーナとすべり軸受との間に設けることで、貫通孔に排気通路内の排気ガスが流入しても、排気ガスの排気圧力によって上記シールリング同士が密着すると共に、シールリングとリテーナとが密着するので、排気ガスが外部に漏洩するのを防止することができる。
すると、上記排気ガスの排気圧力が各シールリングに作用しても、各シールリング同士が密着しなくなったり、シールリングがリテーナに密着しなくなるので、排気ガスがこれらの間から漏洩して、シール性能が低下してしまう。
またシールリング内径部と回転軸の外周面との摺動による摩耗が増大して、さらにシール性能が低下してしまう。
このような問題に鑑み、本発明は長期間に渡ってシール手段のシール性能を維持することの可能な排気ブレーキの弁装置を提供するものである。
上記シール手段は、固定シールリングと移動シールリングとを備え、上記固定シールリングは内径部が上記回転軸の外周面に密嵌合するとともに、外径部と貫通孔の内周面との間には間隙が形成され、また上記移動シールリングは内径部が上記回転軸の外周面に遊嵌合して径方向に移動可能となっており、外径部は移動シールリングが径方向に移動しても貫通孔の内周面に接触しない大きさに設定されていることを特徴としている。
このため、請求項1の発明によれば、排気ガスの排気圧力によってシール手段が上記リテーナに密着する状態を長期間に渡って維持することができ、その間シール性を維持することができる。
上記ハウジング2には、その中央に上記排気管と連通する排気通路2aが形成されており、ハウジング2の軸方向に直交する方向には、同一直線上にハウジング2の内周面から外周面に向けて貫通孔11,12が穿設されている。
上記弁体3の両端には同一直線上に回転軸13,14が設けられており、この回転軸13,14は上記貫通孔11,12のそれぞれに嵌着されたすべり軸受15,16によって回転可能に軸支され、このうち図示左方の回転軸13は上記貫通孔11より外部に突出して図示しないアクチエータの駆動軸に連結されている。
このような構成により、上記アクチエータを作動させると弁体3が回転して上記ハウジング2の排気通路2aが開閉され、排気ブレーキとして作動させることができるようになっている。
一方、図示左方側の貫通孔11の端面には、板状のリテーナ18が固定されており、このリテーナ18の中央には連通口18aが穿設され、上記回転軸13が貫通するようになっている。そして上記連通口18aと回転軸13の外周面13aとの間には、若干のクリアランスが設定されている。
また上記貫通孔11には、上記すべり軸受15の嵌着される小径部11aと、当該小径部11aよりもリテーナ18側に位置する大径部11bとが形成されており、この大径部11bの位置するリテーナ18とすべり軸受15との間には、貫通孔11から排気ガスが漏洩するのを防止するシール手段19が設けられている。
上記移動シールリング20は、その内径部20aが上記回転軸13の外周面13aに遊嵌合して径方向に移動可能となっており、その外径部20bと貫通孔11の内周面としての大径部11bとの間には、移動シールリング20が径方向に移動しても上記大径部11bに接触しないような間隙が形成されている。
特に本実施例では、上記移動シールリング20における内径部20aと回転軸13の外周面13aとの間隙を0.5mmとし、外径部20bと大径部11bとの間隙を1mmとしている。
一方、上記固定シールリング21は、その内径部21aが上記回転軸13の外周面13aに密嵌合して径方向にはほとんど移動しないようになっており、その外径部21bと大径部11bとの間には間隙が形成されている。
特に本実施例では、上記固定シールリング21における内径部21aと回転軸13の外周面13aとの間隙を0.1mmとし、上記外径部21bと大径部11bとの間隙を1.5mmとしている。
以上のことから、上記移動シールリング20および固定シールリング21は、共に上記回転軸13に沿って移動可能となっており、排気ガスが貫通孔11内に流入して回転軸13とすべり軸受15との間をハウジング2の外周面13a側に向けて流れると、当該排気ガスの排気圧力によりこれら移動シールリング20および固定シールリング21は一体的にリテーナ18側に押圧される。
このため、各シールリング20,21が相互に密着するようになり、さらにリテーナ18側の移動シールリング20がリテーナ18に密着するようになるので、上記リテーナ18の連通口18aから排気ガスが外部に漏洩してしまうのを防止することができる。
特に、各シールリング20,21の外径部20a,21aと貫通孔11の内周面11aとの間には煤が堆積しやすく、長期間に渡ってこの煤が堆積すると、この煤によって各シールリング20,21の外径部20a,21aと貫通孔11の内周面11aとが相互に固着されてしまう場合がある。
すると、シールリングが回転軸13に沿って移動しなくなってしまうので、各シールリング20,21同士が密着しなくなり、移動シールリング20がリテーナ18に密着しなくなるので、シール手段19によるシール性能が低下してしまうといった問題が発生してしまう。
これに対し、本実施例のシール手段19の場合、移動シールリング20、固定シールリング21ともに貫通孔11の内周面11aに接触しないように製造されているので、各シールリング20、21の外径部20b、21bと貫通孔11の内周面11aとが堆積した煤によって相互に固着しにくくなっている。
つまり、本実施例では移動シールリング20と貫通孔11の内周面11aとが最大で0.5mmまで接近することとなるが、この間隙を形成しておくことにより、移動シールリング20と貫通孔11の内周面11aとが堆積した煤によって固着しない状態を長期間に渡って維持することができる。
このため、排気ブレーキを長期間使用しても、堆積した煤によってシールリングと貫通孔とが固着することによる、排気ガスの漏洩を防止することができ、シール性能を長期間に渡って維持することができる。
本実施例では、上記貫通孔11における小径部11aおよび大径部11bは形成されておらず、貫通孔11の内周縁はすべり軸受15,16の外径と同径に形成されている。
そして本実施例では、上記シール手段19における移動シールリング20および固定シールリング21の内径部20a,21aの径は上記第1の実施例と同じであり、外径部20b、21bの径は貫通孔11の内周面に対して共に1mmの間隙が形成されるよう、同一の径で製造され、移動シールリング20の外径部20bは貫通孔11の内周面に接触しないようになっている。
このような構成であっても、貫通孔11に流入した排気ガスの排気圧力によって各リングシール20,21が相互に密着し、また移動リングシール20はリテーナ18に密着するようになるので、上記第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
3 弁体 11 貫通孔
11b 大径部 13 回転軸
13a 外周面 15 すべり軸受
18 リテーナ 19 シール手段
20 移動シールリング 21 固定シールリング
20a,21a 内径部 20b、21b 外径部
Claims (2)
- 排気通路の途中に設けた筒状のハウジングと、ハウジングの内周面と外周面とを連通させる貫通孔に設けたすべり軸受と、当該すべり軸受に軸支される回転軸と、ハウジング内に設けられて上記回転軸の回転により排気通路の開閉を行う弁体と、上記貫通孔におけるハウジングの外周面側に設けられたリテーナと、上記リテーナとすべり軸受との間に設けられ、排気通路内の排気圧力により上記リテーナに密着されて排気ガスが外部に漏洩するのを防止するシール手段とを備えた排気ブレーキの弁装置において、
上記シール手段は、固定シールリングと移動シールリングとを備え、上記固定シールリングは内径部が上記回転軸の外周面に密嵌合するとともに、外径部と貫通孔の内周面との間には間隙が形成され、また上記移動シールリングは内径部が上記回転軸の外周面に遊嵌合して径方向に移動可能となっており、外径部は移動シールリングが径方向に移動しても貫通孔の内周面に接触しない大きさに設定されていることを特徴とする排気ブレーキの弁装置。 - 上記固定シールリングと移動シールリングとは、それぞれ1枚以上積層させていることを特徴とする請求項1に記載の排気ブレーキの弁装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005226245A JP4140622B2 (ja) | 2005-08-04 | 2005-08-04 | 排気ブレーキの弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005226245A JP4140622B2 (ja) | 2005-08-04 | 2005-08-04 | 排気ブレーキの弁装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007040213A JP2007040213A (ja) | 2007-02-15 |
JP4140622B2 true JP4140622B2 (ja) | 2008-08-27 |
Family
ID=37798430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005226245A Expired - Fee Related JP4140622B2 (ja) | 2005-08-04 | 2005-08-04 | 排気ブレーキの弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4140622B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100424148C (zh) * | 2001-05-15 | 2008-10-08 | 欧罗克拉公司 | 热致变色材料 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5154888B2 (ja) | 2007-10-19 | 2013-02-27 | 大豊工業株式会社 | バルブアセンブリ |
JP5141298B2 (ja) * | 2008-02-27 | 2013-02-13 | アイシン精機株式会社 | バタフライバルブ装置 |
-
2005
- 2005-08-04 JP JP2005226245A patent/JP4140622B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100424148C (zh) * | 2001-05-15 | 2008-10-08 | 欧罗克拉公司 | 热致变色材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007040213A (ja) | 2007-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2006269712B2 (en) | Shaft seal assembly | |
JP3726815B2 (ja) | 流量制御バルブ | |
JP6354577B2 (ja) | バルブ装置 | |
US20160312833A1 (en) | Bearing assembly | |
JP4140622B2 (ja) | 排気ブレーキの弁装置 | |
US11619310B2 (en) | Double eccentric valve | |
US20070183702A1 (en) | Sealing element for a rotatable part with a tractrix form | |
JP2000046200A (ja) | バタフライ弁 | |
JP4469637B2 (ja) | 内燃機関の排気制御装置 | |
JP2023124526A (ja) | 軸シール部材及びシール構造 | |
WO2020090180A1 (ja) | 密封装置 | |
KR200295954Y1 (ko) | 버터플라이 밸브용 이중 실링구조. | |
JP4899130B2 (ja) | バタフライ弁 | |
JP6601019B2 (ja) | ユニバーサルジョイント | |
JP4819109B2 (ja) | モータ軸とホロー軸との連結構造及び連結方法 | |
JP2018109421A (ja) | 密封装置 | |
WO2017098622A1 (ja) | バルブ装置 | |
RU2320910C2 (ru) | Износостойкая задвижка поворотного типа | |
JPH07208217A (ja) | 排気ブレーキ用バタフライバルブ装置 | |
KR100509237B1 (ko) | 몸통 시트 볼형 메탈시트 버터플라이밸브 | |
KR200363646Y1 (ko) | 몸통 시트 볼형 메탈시트 버터플라이밸브 | |
CN117090972A (zh) | 阀结构、热管理系统及车辆 | |
JP2005113981A (ja) | バタフライバルブ | |
WO2022224673A1 (ja) | 摺動部品 | |
KR0169050B1 (ko) | 배기 브레이크 밸브 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071205 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080204 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080520 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080602 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4140622 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |