JP4133084B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前席側空間の空調を行う第1空調ユニットと、後席側空間の空調を行う第2空調ユニットとを有するデュアル型の車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特に車内空間が広い車両では、快適な空調状態を得るため、前席側空間と後席側空間とを個別の空調ユニットを用いて空調する、所謂、デュアル型の車両用空調装置が採用されている。
【0003】
このような車両用空調装置を用いて車内暖房を行う場合、例えば、前席側空調ユニットおよび後席側空調ユニットにエンジンの冷却水を供給する加熱器を夫々設け、送風ファンによって空気を各加熱器に送風して加温し、車内暖房を行うように構成したものがある。
【0004】
しかしながら、近年の車両は、エンジンの燃焼効率が向上しているため、冷却水から十分な熱量を得ることができず、特に外気温が低い場合のエンジン始動時においては、前席側空間および後席側空間の双方の空気を迅速に加温することが困難である。
【0005】
そのため、冷却水を用いた加熱器による加温に加えて、車両用空調装置を駆動し、熱交換器によって凝縮された冷媒の凝縮熱を利用して空気を加温する方法(ヒートポンプ)や、電気ヒータ、燃焼ヒータ等を補助熱源として空気を加温する方法を採用したものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、低温時においてヒートポンプによる暖房を行う場合、暖房の初期においては暖房能力が不十分になることがある。このため、送風機の運転を停止して冷媒の温度が十分に上昇するまで待機することが必要になり、この間暖房運転は停止することになって急速な暖房が行えない。
【0007】
このような不都合を解消するために、圧縮機から吐出された冷媒を主凝縮器を迂回して、蒸発器に直列に接続されたサブ凝縮器に供給する方法(例えば、特開平9−202129号公報参照)や、蒸発器に直列に接続された凝縮器、およびエンジン冷却水を使用する補助加熱器とで冷媒を加温する方法(例えば、特開平10−86648号公報参照)が提案されている。
【0008】
しかしながら、これらの方法では凝縮器と蒸発器とが直列に接続されているので、サイクル管路内の抵抗が大きいとともに管路内容積が大きい。従って、低温時の暖房初期に冷媒の加温を行う際、冷媒の温度上昇の速度は遅い。結果として、送風機の運転を停止する待機時間が比較的長く、より急速な暖房を行うことが望まれている。
【0009】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、デュアル型の車両用空調装置において、低温時における暖房運転の際、冷媒を急速に昇温させることを以て急速暖房を可能にする車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車両用空調装置は、第1空間の空調を行う第1空調ユニットと、第2空間の空調を行う第2空調ユニットとを有する車両用空調装置において、冷媒を吸入し圧縮する圧縮機と、前記圧縮機の吐出口の分岐した管路にそれぞれ設けられる第1電磁開閉弁および第2電磁開閉弁と、前記第1電磁開閉弁を介して供給される冷媒を凝縮する第1凝縮器と、前記第2電磁開閉弁を介して供給される冷媒を凝縮する第2凝縮器と、前記第2電磁開閉弁と前記第2凝縮器との間に設けられ、前記第2電磁開閉弁から送給される冷媒の送出先を前記第2凝縮器の入口側管路、若しくは前記第2凝縮器の出口側より下流の管路のいずれか一方へ切り換える方向切換弁と、前記第1凝縮器のみによって凝縮された冷媒を膨張させる第1膨張弁および第2膨張弁と、前記第1膨張弁によって膨張した冷媒を蒸発させる第1蒸発器と、前記第2膨張弁によって膨張した冷媒を蒸発させる第2蒸発器と、エンジンによって加熱された温水により空気を加熱する加熱器と、全体の制御を行う制御部と、を有し、前記第1空調ユニットは、前記第1膨張弁、前記第1蒸発器および前記加熱器を含み、前記第2空調ユニットは、前記第2膨張弁、前記第2蒸発器および前記第2凝縮器を含み、前記制御部は、外気温が所定温度より低いときに、冷媒が前記第2凝縮器の出口側より下流の管路に流れるように前記方向切換弁を切り換えるとともに、前記第2電磁開閉弁を連通させて初期暖房を行い、その後、冷媒が第2凝縮器の入り口側の管路に流れるように方向切換弁を切り換えて初期暖房運転から通常暖房運転に移行することを特徴とする。
【0011】
このように、第2電磁開閉弁を介して供給される冷媒は、方向切換弁によって、前記第2凝縮器の入口側管路、若しくは出口側より下流の管路のいずれか一方へ切り換えられるので、車両用空調装置の運転状態によって冷媒の送出先を選定することができる。第1蒸発器および第2蒸発器は、第2凝縮器と非直列な回路となっているので、第2凝縮器を用いた暖房運転時におけるサイクル内の容積が小さくてすむ。
【0013】
このようにすることによって、低温の際の暖房運転時の初期に、第1凝縮器および第2凝縮器を迂回して冷媒を循環させることができるので、サイクル経路の容積を小さくし、管路抵抗を軽減することができる。従って、冷媒の循環のスピードを速くして冷媒の温度を急速に上昇させることができる。
【0014】
また、前記圧縮機と前記第2凝縮器との間に、冷媒を加熱する補助加熱器を設けてもよい。
【0015】
冷媒は、前記圧縮機から前記第2凝縮器へ供給され、前記第2凝縮器は、すべての冷媒が液化しない範囲で一部の冷媒を凝縮させることにより熱交換を行うことによって暖房を行うようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図1〜図5を参照しながら説明する。
【0017】
図1に示すように、第1の実施形態に係る車両用空調装置10は、前席(第1空間)側の空調を行う前席側空調ユニット(第1空調ユニット)70と後席(第2空間)側の空調を行う後席側空調ユニット(第2空調ユニット)78とを有するデュアル型の空調装置である。
【0018】
車両用空調装置10は、車両のエンジン12により電磁クラッチ14を介して駆動され、冷媒を吸入圧縮する圧縮機(コンプレッサーともいう)16と、圧縮機16の出口管路に設けられた第1電磁開閉弁18および第2電磁開閉弁20と、第1電磁開閉弁18を介して流入する冷媒を凝縮する第1凝縮器(コンデンサともいう)22とを有する。電磁クラッチ14は、車両用空調装置10の運転中はオン(接続状態)にされる。
【0019】
また、車両用空調装置10は、第1凝縮器22の下流に設けられ、冷媒の気液を分離し液冷媒のみを送出するレシーバ30と、該レシーバ30の下流における2つの分岐先に設けられ、冷媒をそれぞれ膨張させる第1および第2膨張弁(エキスパンションバルブともいう)32、34と、第1膨張弁32および第2膨張弁34によって膨張された冷媒を蒸発させて蒸発気化熱により通過空気の冷却を行う第1および第2蒸発器(エバポレータともいう)36、38とを有する。第1蒸発器36および第2蒸発器38を通った冷媒は、逆流を阻止する逆止弁40および42を経由して低圧管路44に供給される。低圧管路44に供給された冷媒は、逆止弁40、42、60によって冷媒の逆流が防止される。
【0020】
さらに、車両用空調装置10は、エンジン12によって加熱された温水により空気を加熱する加熱器(ヒータコアともいう)46と、該加熱器46と並列に接続され、低圧管路44において冷媒を加熱する補助加熱器48とを有する。補助加熱器48を通った冷媒は圧縮機16に吸入される。加熱器46の入口側には、開閉可能なコック47が設けられている。
【0021】
さらにまた、車両用空調装置10は、第2電磁開閉弁20から供給される冷媒の送出先の方向を2方向に切り換える方向切換弁50を有する。該方向切換弁50の2次側の第1方向管路(入口側管路)51は、冷媒を凝縮する第2凝縮器52の入口に接続されている。方向切換弁50の2次側の第2方向管路(出口側より下流の管路)54は、冷媒の圧力を減圧する減圧装置56の入口側に接続されている。第2凝縮器52の出口側は、第2方向管路54と合流し減圧装置56に接続されている。
【0022】
減圧装置56の出口側には、減圧装置56への冷媒の逆流を阻止する逆止弁60が設けられ、減圧装置56は逆止弁60を介して低圧管路44に接続されている。
【0023】
補助加熱器48の入口側には、第3電磁開閉弁49が設けられている。第1凝縮器22の近傍には、第1凝縮器22に対して放熱用の空気を送風するコンデンサファン64が設けられている。
【0024】
第1凝縮器22の近傍には、第1凝縮器22の排気温度を計測する温度センサ66が設けられている。加熱器46および補助加熱器48のそれぞれの出口側管路の合流先には、管路内の温水温度を計測する水温センサ68が設けられている。第2凝縮器52の近傍には空気温度を計測する温度センサ69が設けられている。
【0025】
第1蒸発器36および加熱器46は、前席側空調ユニット70に含まれ、ダクトなどの空気流路72内に配置されている。空気流路72内には、第1蒸発器36および/または加熱器46に対して送風する第1送風機74が設けられている。第1送風機74は外気または内気を選択的に給気および送気し、この送気される空気は第1蒸発器36で冷却および除湿される。第1蒸発器36を通過した空気は、エアミックスドア76によって一部または全てが選択的に加熱器に導かれる。加熱器46に導かれた空気は、加熱器46内の温水と熱交換することで加温される。第1蒸発器36および加熱器46で空調された空気は、車室内のフロントガラスおよび/または前席搭乗者に向けて送風される。
【0026】
第2蒸発器38、および第2凝縮器52は、後席側空調ユニット78に含まれ、ダクトなどの空気流路80内に配置されている。空気流路80内には、第2蒸発器38および/または第2凝縮器52に対して送風する第2送風機82が設けられている。第2送風機82は外気または内気を選択的に給気および送気し、この送気される空気は第2蒸発器38で冷却および除湿される。第2蒸発器38を通過した空気は、エアミックスドア84によって一部または全てが選択的に第2凝縮器52に導かれる。第2凝縮器52に導かれた空気は、第2凝縮器52内の冷媒と熱交換することで加温される。この第2凝縮器52の作用は、圧縮機16により圧縮加熱した冷媒の熱を放熱させるヒートポンプの作用となる。第2蒸発器38および第2凝縮器52で空調された空気は、車室内の後席搭乗者に向けて送風される。
【0027】
また、車両用空調装置10は、マイコン等によりプログラム動作を行う制御手段としての制御部86を有する。
【0028】
温度センサ66、水温センサ68および温度センサ69の計測値は制御部86に入力される。制御部86には、外気温センサ88が接続されていて、この外気温センサ88によって車室外の温度が検出される。電磁クラッチ14、第1電磁開閉弁18、第2電磁開閉弁20、第3電磁開閉弁49、方向切換弁50、第1送風機74、第2送風機82、コンデンサファン64、エアミックスドア76、84等の電動の機器は制御部86によって制御される。なお、図1においては、制御部86への入出力信号線を省略している。後述の図3および図4についても同様である。
【0029】
次に、このように構成される車両用空調装置10により車室内の空調を行う手順について、特に後席側空間の暖房運転について説明する。なお、以下の手順は、基本的に制御部86によって制御される。
【0030】
車両用空調装置10による暖房運転は、通常暖房運転と、除湿暖房運転と、低温始動時の初期暖房運転とに分けることができる。
【0031】
図示しないスイッチを搭乗者が操作することによって、制御部86は暖房運転を行う。
【0032】
車両用空調装置10は、外気が低温の状態であって、車室内を急速に暖房する場合、サイクル内の冷媒温度を適正温度まで上昇させる必要があり、これらの動作を初期暖房運転として行う。初期暖房運転を行う条件は、例えば、外気温が0[℃]以下であることが挙げられる。
【0033】
制御部86は、初期暖房運転として回路中の各機器を次のように設定する。つまり、第1電磁開閉弁18を遮断し、第2電磁開閉弁20および第3電磁開閉弁49をそれぞれ連通させる。方向切換弁50を第2方向管路54側に切り換える。第2送風機82およびコンデンサファン64を停止させる。また、エアミックスドア84は、図1における下向きに設定する。
【0034】
このようにすることにより、圧縮機16から吐出された冷媒は、第2電磁開閉弁20、方向切換弁50および第2方向管路54を通過し、減圧装置56に導かれる。冷媒は、減圧装置56で減圧された後、逆止弁60および低圧管路44を経由して補助加熱器48へ流入する。
【0035】
第3電磁開閉弁49は連通しているので、エンジン冷却水は補助加熱器48に供給される。補助加熱器48に流入した冷媒はエンジン冷却水と熱交換を行う。エンジン冷却水の温度は、エンジン12の始動後、次第に上昇し、補助加熱器48において冷媒が加温されることとなる。
【0036】
初期暖房運転においては、補助加熱器48の熱交換作用によって吸入冷媒の昇圧昇温を促し、帰還冷媒の流動を促進して圧縮機16の効率を高めることができる。しかもこのときの冷媒のサイクルは、圧縮機16、第2電磁開閉弁20、方向切換弁50、減圧装置56、逆止弁60および補助加熱器48のみを通過するのでサイクル経路が短い。また、このサイクルでは、比較的管路抵抗の大きい第1凝縮器22、第2凝縮器52、第1蒸発器36および第2蒸発器38等を通過することがなく、通過する機器のうち、第2電磁開閉弁20、方向切換弁50および逆止弁60の管路抵抗は無視可能な程度に小さい。従って、このサイクルの管路抵抗は非常に小さい。
【0037】
さらに、比較的容積の大きい第1凝縮器22を通過することがないので、サイクル内の容積が小さい。容積が小さいということは、すなわち熱容量が小さい。
【0038】
このように、初期暖房運転における冷媒のサイクルは、経路が短く、容積が小さいとともに管路抵抗が非常に小さいので、冷媒の循環のスピードが速い。従って、補助加熱器48における熱交換が効率的に行われる。また、熱容量が小さいので、冷媒の温度は急速に上昇する。
【0039】
また、第1電磁開閉弁18は遮断されていることから、第1凝縮器22に対して冷媒は遮断されることとなり、第1凝縮器22の下流側に接続されている第1蒸発器36および第2蒸発器38は作用しない。つまり、冷房処理は行われない。
【0040】
次に、水温センサ68および温度センサ69の測定値がそれぞれ所定温度になったことを制御部86によって検出し、初期暖房運転を終了する。
【0041】
具体的には、温度センサ69の測定値、つまり、第2凝縮器52近傍の温度が、例えば、30[℃]に達したことを検出して、方向切換弁50を第1方向管路51に切り換えるとともに第2送風機82を駆動させる。また、水温センサ68の測定値、つまり、エンジン冷却水の温度が、例えば、60[℃]に達したことを検出して第3電磁開閉弁49を遮断する。第2電磁開閉弁20は連通状態を維持する。
【0042】
第2凝縮器52近傍の温度が30[℃]に達したということは、空気の温度が暖房を行うために十分な温度であり、また、エンジン冷却水が60[℃]に達したということは、冷媒の温度が暖房の適温となっているということである。従って、これらの条件の成立によって初期暖房運転を終了することができる。
【0043】
このように初期暖房運転から通常暖房運転に移行することによって、圧縮機16から吐出された冷媒は方向切換弁50を通って、第2凝縮器52へ流入し、この第2凝縮器52を通過して減圧装置56に導かれることになる。
【0044】
また、第2送風機82によって送風を行うことから、第2凝縮器52内では、冷媒が凝縮するとともに放熱し、車室内を加温することができる。特に、第2凝縮器52付近の空気温度と冷媒温度はいずれも十分に昇温されているので、十分な暖房効果を奏する。
【0045】
通常暖房運転では、圧縮機16において等エントロピ変化で圧縮されて高温高圧となった冷媒は、第2電磁開閉弁20、方向切換弁50を通って第2凝縮器52に供給される。第2凝縮器52では、第2送風機82から風を受け、冷媒は液化しない範囲で凝縮されるとともに放熱する。この放熱によって車室内が暖房される。第2凝縮器52から流出した冷媒は、減圧装置56で減圧された後、補助加熱器48を経由して圧縮機16に吸引される。
【0046】
図2に示すように、この通常暖房運転におけるヒートサイクルのサイクル線92は、モリエル線図の飽和蒸気線90よりも高エンタルピ側の、所謂、スーパーヒートの領域に設定される。これは、第2凝縮器52における冷媒を凝縮する(蒸気の一部が液化し、蒸気と共存する飽和状態まで圧縮する。)ことによる。
【0047】
この通常暖房運転では、圧縮機16へ戻す際に冷媒を蒸発させる必要がなく第2蒸発器38を経由しないので、サイクル内の容積が小さくてすむ。また、このヒートサイクルにおいては、冷媒を気体の状態のまま使用するので、圧縮機16が液圧縮を起こすことがない。
【0048】
通常暖房運転においては、第3電磁開閉弁49が遮断されているので補助加熱器48は、冷媒に対して熱交換を行わず冷媒の過度の加熱が防止される。従って、冷媒温度の過上昇による圧縮機16の劣化若しくは内部破損を防止することができる。
【0049】
さらに、暖房能力の低下を制御部86が検出した場合、第3電磁開閉弁49を連通させて、補助加熱器48により冷媒を加温するようにしてもよい。この場合のヒートサイクルは、破線で示すサイクル線94となり、エンタルピ差Δhに応じて暖房能力が向上する。
【0050】
通常暖房運転におけるヒートサイクルでは、冷媒が第2蒸発器38を経由しないので、空気流路80内の空気を不必要に冷房することがなく、しかもサイクルの経路が短い。従って、ヒートサイクルの管路が簡便になるとともに設置スペースが低減される。特に、前席側空調ユニット70および後席側空調ユニット78の2つのユニットを搭載する必要のあるデュアル型空調システムに対して有効である。
【0051】
なお、温度センサ69の検出値が過大になったときには、方向切換弁50を第2方向管路54側に切り換えるか、または、電磁クラッチ14をオフにして暖房処理を一次停止してもよい。
【0052】
また、前席側空調ユニット70の暖房運転については、第1送風機74を駆動させるとともにコック47を連通させることによって、後席側空調ユニット78における暖房運転と個別に行うことができる。
【0053】
次に、車両用空調装置10によって除湿暖房を行う手順について説明する。
【0054】
図示しないスイッチを搭乗者が操作して除湿暖房を行うモードになったときには、制御部86は第1電磁開閉弁18、第2電磁開閉弁20をそれぞれ連通させるとともに、方向切換弁50を第1方向管路51側に切り換える。圧縮機16から吐出された冷媒は、第1電磁開閉弁18および第2電磁開閉弁20の両方へ流入する。エアミックスドア84は、設定温度に応じて図1における上向き位置から下向き位置の適当な位置に設定し、所謂、エアミックスを行う。また、コンデンサファン64および第2送風機82を駆動させる。
【0055】
圧縮機16から吐出された冷媒のうち、第2電磁開閉弁20へ流入した分は、第2凝縮器52へ導かれ、ヒートポンプ作用によって空気流路80を通過する空気を加温する。
【0056】
一方、圧縮機16から吐出された冷媒のうち、第1電磁開閉弁18へ流入した分は、第1電磁開閉弁18を通過した後、第1凝縮器22へ流入する。コンデンサファン64が駆動されていることから、冷媒は第1凝縮器22内で凝縮および放熱する。第1凝縮器22で凝縮した冷媒は液化する。
【0057】
液化した冷媒は、レシーバ30を経由して第2膨張弁34(および第1膨張弁32)に導かれる。第2膨張弁34によって膨張した冷媒は気液混合状態となって第2蒸発器38に流入する。気液混合状態の冷媒は、第2蒸発器38において、第2送風機82から風を受けることによって蒸発し気体となる。このとき、蒸発に伴う気化熱によって、空気流路80を通過する空気は冷却されるとともに除湿される。
【0058】
気化した冷媒は、逆止弁42を通過して低圧管路44に入り、逆止弁60を通過する冷媒と合流する。低圧管路44の冷媒は、補助加熱器48を通って圧縮機16の吸入口に至り、圧縮機16によって圧縮される。
【0059】
このようにして冷媒は循環しながら、空気流路80を通過する空気を冷却、除湿および加温する。一方、第2蒸発器38における冷却能力よりも第2凝縮器52における暖房能力の方が絶対値として大きく設定されており、結果として、空気流路80を通過する空気は除湿および暖房される。
【0060】
また、必要に応じて、第3電磁開閉弁49を連通させて補助加熱器48を作用させてもよい。
【0061】
第2電磁開閉弁20、第2膨張弁34および第2蒸発器38によって形成されるヒートサイクルは、図2に示すようにサイクル線96で表される。
【0062】
また、車両用空調装置10では、第1電磁開閉弁18および第2電磁開閉弁20を連通させるとともに、方向切換弁50を第1方向管路51側に切り換えることによって、暖房除湿を行うことができる。さらに、第2電磁開閉弁20を遮断することによって、第2凝縮器52は無効となる。従って、空気流路80を通過する空気は冷却されるので、結果として車室内を冷房可能であることはもちろんである。
【0063】
なお、前席側空調ユニット70の除湿暖房については、第1蒸発器36、加熱器46、第1送風機74、およびエアミックスドア76をそれぞれ稼動させることによって、後席側空調ユニット78とほぼ同様に行うことができる。
【0064】
次に、本実施の形態に係る車両用空調装置10の2つの変形例について説明する。これらの2つの変形例に係る車両用空調装置は、前記車両用空調装置10とほぼ同じ構成であり、同じ箇所については同符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0065】
図3に示すように、第1の変形例に係る車両用空調装置100は、車両用空調装置10における補助加熱器48に代えて電気ヒータ102を設けている。また車両用空調装置100は、第2電磁開閉弁20の下流側に圧力センサ104を有する。電気ヒータ102は、制御部86の制御下に冷媒を加温する機能をもつ。電気ヒータ102は、例えば、図示しないバッテリまたはオルタネータの電力を用いて抵抗によって発熱するヒータなどを用いるとよい。
【0066】
圧力センサ104は、接続された管路内の圧力を計測するものであり、計測値を制御部86に対して出力する。
【0067】
車両用空調装置100は、前記車両用空調装置10と同様に、外気が低温であるときの暖房運転時に、初期暖房運転と通常暖房運転とを行う。
【0068】
車両用空調装置100における初期暖房運転時には、電気ヒータ102によって冷媒を加温することによって冷媒を適正温度に速やかに上昇させることができる。特に、電気ヒータ102は、エンジン冷却水を用いないので、エンジン12の温度に影響されずに冷媒の温度を確実に上昇させることができる。
【0069】
冷媒の温度が上昇するに従って管路内の圧力も上昇するので、圧力センサ104の示す圧力値によって冷媒の温度が推定可能である。従って、圧力センサ104の示す圧力値が、例えば、0.5[MPa]になった時点で冷媒の温度が適正温度になったと判断することができ、前記水温センサ68が60[℃]に達することの代替として用いることができる。
【0070】
従って、温度センサ69の測定値が30[℃]に達したことを検出して、方向切換弁50を第1方向管路51に切り換えるとともに第2送風機82を駆動させ、また、圧力センサ104の計測値が0.5[MPa]に達したことを検出して第3電磁開閉弁49を遮断する。この時点で初期暖房運転を終了し、通常暖房運転に移行することができる。
【0071】
通常暖房運転および除湿暖房運転は、前記車両用空調装置10と同様に行えばよい。前席側空調ユニット70の暖房は、後席側空間の暖房とは個別に加熱器46によって行うことができる。
【0072】
次に、図4に示すように、第2の変形例に係る車両用空調装置110は、車両用空調装置10における減圧装置56に代えて電動膨張弁112を設けている。また、車両用空調装置110は、圧縮機16の上流側に設けられたアキュムレータ(気液分離器ともいう)114を有する。
【0073】
電動膨張弁112は、制御部86の制御下において管路の絞り開度を連続的に調整可能な弁である。図5に示すように、電動膨張弁112の絞り開度は、温度センサ69により検出される温度が低いときにはほぼ全開とし、温度上昇に伴って管路の開度を絞るように作用する。また、30[℃]以上では絞り開度を一定に保つ。
【0074】
アキュムレータ114は、内部に液化された冷媒を蓄えるとともに、圧縮機16に対しては気化された冷媒のみを供給する機能を有する。
【0075】
車両用空調装置110は、前記車両用空調装置10と同様に、外気温が低温であるときの暖房運転時に、初期暖房運転と通常暖房運転とを行う。
【0076】
車両用空調装置110は、初期暖房運転時には、第1電磁開閉弁18を遮断させるとともに、第2電磁開閉弁20および第3電磁開閉弁49を連通させる。また、方向切換弁50を第1方向管路51側に切り換える。
【0077】
初期暖房運転の初期は、外気が低温であるから、電動膨張弁112の絞り開度(図5参照)はほぼ100[%]である。従って、この部分における管路抵抗は非常に小さく、冷媒をより効率的に循環させることができる。
【0078】
初期暖房運転を行うと、圧縮機16および補助加熱器48の作用によって冷媒が加温されるので、冷媒の温度が上昇する。従って、第2凝縮器52の近傍に設けられた温度センサ69の検出する温度も上昇する。
【0079】
制御部86には、温度センサ69の検出する計測値が入力されているので、この計測値によって電動膨張弁112の絞り開度を調整する(図5参照)。電動膨張弁112の絞り開度は、温度センサ69の検出する計測値の上昇に応じて小さくなるように設定されているので、初期暖房運転を行って冷媒温度が上昇するに従い、電動膨張弁112の下流側において冷媒は次第に減圧されることになる。
【0080】
温度センサ69の計測値が30[℃]以上になったときには、電動膨張弁112の絞り開度は十分に狭くなり、冷媒は十分に減圧される。従って、この状態では図2に示すヒートサイクルのサイクル線92と略同じサイクル動作を行うことができる。
【0081】
このように、低温時と暖房適温時との間で連続的に絞り開度を調整するので、冷媒循環量が常に適切な量に設定される。
【0082】
冷媒の温度が上昇するに従って管路内の圧力も上昇するので、圧力センサ104の示す圧力値によって冷媒の温度を推定することが可能である。従って、圧力センサ104の示す圧力値が、例えば、0.5[MPa]に達した時点で冷媒の温度が適正温度になったと判断することができる。
【0083】
従って、第2の変形例に係る車両用空調装置110では、温度センサ69の測定値が30[℃]に達し、かつ、圧力センサ104の計測値が0.5[MPa]に達したことを検出して、初期暖房運転を終了して通常暖房運転に移行することができる。通常暖房運転は、前記車両用空調装置10および100と同様に行えばよい。
【0084】
また、車両用空調装置110においては、アキュムレータ114の作用によって、圧縮機16内のオイル洗浄(脱脂)状態および液圧縮等の内部劣化を防止し、低温作動時のタフネス性を向上させることができる。特に、電動膨張弁112の絞り開度が大きく冷媒があまり膨張しないときは、膨張度が小さいことから冷媒に多少の液体が混入することが想定される。このように冷媒に液体が混入しているときであっても、アキュムレータ114によって、圧縮機16内に液体が送給されることを防止できる。
【0085】
圧力センサ104は、0.5[MPa]で接点の切り換わる圧力スイッチを用い、この圧力スイッチの接点切り換わりを初期暖房運転の終了条件としてもよい。
【0086】
上記の本実施の形態および各変形例に係る車両用空調装置10、100、110は、それぞれエアミックス型の空調装置として説明したが、エアミックスドア76および84のないリヒート型の空調装置に適用してもよい。
【0087】
第1および第2方向管路51、54にそれぞれ個別の電磁開閉弁を設け、これらの電磁開閉弁を操作して方向切換弁50の代替として用いてもよい。また、方向切換弁50に管路の遮断機能がある場合、第2電磁開閉弁20を省略してもよい。
【0088】
本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る車両用空調装置によれば、低温時における暖房運転の際、冷媒を急速に昇温させることを以て急速暖房を行うという効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る車両用空調装置のブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る車両用空調装置の熱サイクルを示すモリエル線図である。
【図3】本実施の形態の第1の変形例に係る車両用空調装置のブロック図である。
【図4】本実施の形態の第2の変形例に係る車両用空調装置のブロック図である。
【図5】第2凝縮器の近傍の温度に対する電動膨張弁の絞り開度の設定を示すグラフである。
【符号の説明】
10、100、110…車両用空調装置
12…エンジン 16…圧縮機
18…第1電磁開閉弁 20…第2電磁開閉弁
22…第1凝縮器 30…レシーバ
32…第1膨張弁 34…第2膨張弁
36…第1蒸発器 38…第2蒸発器
40、42、60…逆止弁 46…加熱器
48…補助加熱器 50…方向切換弁
51…第1方向管路 52…第2凝縮器
54…第2方向管路 56…減圧装置
70…前席側空調ユニット 78…後席側空調ユニット
86…制御部 102…電気ヒータ
Claims (3)
- 第1空間の空調を行う第1空調ユニットと、第2空間の空調を行う第2空調ユニットとを有する車両用空調装置において、
冷媒を吸入し圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機の吐出口の分岐した管路にそれぞれ設けられる第1電磁開閉弁および第2電磁開閉弁と、
前記第1電磁開閉弁を介して供給される冷媒を凝縮する第1凝縮器と、
前記第2電磁開閉弁を介して供給される冷媒を凝縮する第2凝縮器と、
前記第2電磁開閉弁と前記第2凝縮器との間に設けられ、前記第2電磁開閉弁から送給される冷媒の送出先を前記第2凝縮器の入口側管路、若しくは前記第2凝縮器の出口側より下流の管路のいずれか一方へ切り換える方向切換弁と、
前記第1凝縮器のみによって凝縮された冷媒を膨張させる第1膨張弁および第2膨張弁と、
前記第1膨張弁によって膨張した冷媒を蒸発させる第1蒸発器と、
前記第2膨張弁によって膨張した冷媒を蒸発させる第2蒸発器と、
エンジンによって加熱された温水により空気を加熱する加熱器と、
全体の制御を行う制御部と、
を有し、
前記第1空調ユニットは、前記第1膨張弁、前記第1蒸発器および前記加熱器を含み、
前記第2空調ユニットは、前記第2膨張弁、前記第2蒸発器および前記第2凝縮器を含み、
前記制御部は、外気温が所定温度より低いときに、冷媒が前記第2凝縮器の出口側より下流の管路に流れるように前記方向切換弁を切り換えるとともに、前記第2電磁開閉弁を連通させて初期暖房を行い、その後、冷媒が第2凝縮器の入り口側の管路に流れるように方向切換弁を切り換えて初期暖房運転から通常暖房運転に移行することを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1記載の車両用空調装置において、
さらに、前記圧縮機と前記第2凝縮器との間に、冷媒を加熱する補助加熱器を有することを特徴とする車両用空調装置。 - 請求項1又は2記載の車両用空調装置において、
冷媒は、前記圧縮機から前記第2凝縮器へ供給され、
前記第2凝縮器は、すべての冷媒が液化しない範囲で一部の冷媒を凝縮させることにより熱交換を行うことによって暖房を行うことを特徴とする車両用空調装置。
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