JP4122782B2 - Automated guided vehicle system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分岐路を有する軌道と、軌道を走行する無人搬送車とを備えた無人搬送車システムに関し、特に、分岐路の曲線部における搬送車の移動規制構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、分岐路を有する軌道と、軌道を走行する無人搬送車(以下、搬送車)とを備えた、無人搬送車システムが知られている。該システムにおいて、搬送車は、軌道に沿って敷設した給電線より、給電コアを介して非接触で電力を得て走行モータ等の電力機器を駆動させる。
また、分岐部において、搬送車自身で進路の選択を可能とするため、搬送車には軌道側に進出する分岐ローラが設けられている。二股の分岐部を有するシステムにおいては、搬送車の左右に分岐ローラが設けられる。一方、軌道には、分岐部より分岐する各経路に沿って、それぞれガイド溝が形成されている。そして、分岐ローラを選択的にガイド溝に係合させることで、搬送車は、所望の進路に向けて走行することが可能となっており、軌道側にポイント等の装置を設ける必要がない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
軌道の曲線部においては、分岐ローラがガイド溝に沿ってなめらかに走行できるようにするため、ガイド溝を分岐ローラの外径より十分幅広として、「遊び」の部分を設けている。つまり、分岐ローラはガイド溝の形成方向(搬送車の走行方向)に対して、左右動可能な状態となっている。
このため、搬送車が曲線部に差し掛かって、搬送車が軌道の曲率半径方向外側に向けて、遠心力による付勢を受けると、搬送車がその方向に移動して、軌道の左右両側部に設けた側壁に、搬送車の左右に設けたガイドローラが、勢い良く衝突してしまう。遠心力による付勢を受けているため、直線部を走行している際に側壁に衝突する際と比べて、衝突時の衝撃は大きく、大きな振動や衝撃音が発生してしまう。
また、軌道に沿って設けた給電線は、搬送車が平均して、軌道の左右中心線を走行すると仮定して設けられているが、対向する側壁間において、搬送車の左右位置に偏りがあると、給電コアでの給電線からの給電効率(受電効率)が低下してしまうことがある。給電効率は、給電コアと給電線との相対距離により、決定される。曲線部では、遠心力による作用により、軌道の曲率半径方向外側に搬送車が移動させられて、曲率半径方向外側に搬送車の左右位置が偏ってしまい、給電線の配設位置によっては、給電コアと給電線との相対距離が離間することとなって、給電効率の低下を招いてしまう。
そこで本発明は、搬送車に設けたガイドローラが、軌道の側壁と強く衝突するのを防ぐと共に、曲線部での給電効率の低下を防ぐことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1記載の発明は、分岐路を有する軌道と、その軌道を走行する無人搬送車とを備えた無人搬送車システムであって、軌道には、軌道方向に対する左右両側に無人搬送車のガイドローラが転接する側壁を設けるとともに、分岐路にて無人搬送車の分岐ローラに接触して左右位置を規制するガイド面を形成し、曲線部のガイド面を、ガイドローラが外周側の側壁に接触しない程度に、分岐ローラを介してガイド面に案内される無人搬送車が内周側の側壁の側に偏移する位置に形成した、ものである。
【0005】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、曲線部において、内周となる側壁の位置が、軌道方向に対する左右一側より他側へ変化する部位で、分岐ローラを左右両側でガイドする一対のガイド面間の距離が幅広となるように形成した、ものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例である無人搬送車システム1について、図1を参照しながら説明する。図1は、図1は無人搬送車システム1の模式図である。
無人搬送車システム1は、分岐路を有する軌道12と、軌道12を走行する無人搬送車(以下、搬送車)13を備えている。搬送車13は、非接触電力供給方法を利用して電力供給を受けて、軌道12上を走行する。
【0008】
図1において、軌道12は、搬送車13の移動経路に敷設されており、その軌道12に沿って銅線などの導電線を絶縁材料で被覆した給電線5・5が配置される。軌道12側部には、複数のステーション10・10が配置され、搬送車13がステーション10・10間を移動して一方のステーション10から他方のステーション10へ物品を搬送できるようにしている。
【0009】
前記給電線5・5の一端には電力供給装置11が設けられ、該給電線5・5に所定の周波数(高周波)で電力が供給されるようにしている。そして、該搬送車13は、電力供給装置11から供給される高周波電流により、電磁誘導を利用して電力を受電し、電力を得るようにしている。
【0010】
搬送車13は、給電線5・5から電力を得るためのピックアップユニット9を有しており、搬送車13には、左右一対の前記ピックアップユニット9・9が少なくとも一対配置されている。そして、搬送車13は、ピックアップユニット9・9が取り出す電力を利用して軌道12上を移動する。
【0011】
前記軌道12は環状の軌道である主路12aと、該主路12aに形成した分岐路12bとから構成している。ここで主路12aと分岐路12bとの接続部を、分岐部とする。
主路12a及び分岐路12b上には給電線5・5が架設されており、一対の給電線5・5が往路と復路とをなすようにし、全体として給電路50が形成されている。そして、搬送車13が軌道12上の何処にいても給電可能とするため、軌道12の少なくとも左右一側には、一対の給電線5・5が配設される。
【0012】
搬送車13は、有軌道の台車であれば天井台車であっても床上台車であってもよい。以下では、搬送車13を天井台車とした実施例について説明する。
まず、搬送車13の構成について、図2、図3、図4を用いて説明する。図2は無人搬送車13を示す斜視図であり、図3は無人搬送車13を示す平面断面図であり、図4は走行部21と分岐部の軌道ユニット120とを示す正面図である。
搬送車13は、図2に示すように、上部に走行部21を設け、下部に物品支持部22を設けている。走行部21は中央のメインフレーム31と、該メインフレーム31の前後に位置する車輪支持部32・32とから構成される。図3に示すように、車輪支持部32・32とメインフレーム31とは、回動支点軸33・33を介して連結されており、車輪支持部32・32がメインフレーム31に対して回動自在となっている。
また、走行部21の下方には、荷物を搭載できるように構成した物品支持部22が設けられている。走行部21と物品支持部22とは、連結体36により連結されており、物品支持部22は走行部21に支持される。また、連結体36の左右には、一対のピックアップユニット9・9が、それぞれ左右に固設されている。
【0013】
走行部21には、搬送車13の駆動手段として、図4に示すように、モータ16が設けられ、該モータ16は、前記メインフレーム31に取り付けられている。
また、モータ16のモータ軸と同軸に駆動車輪25が設けられており、モータ16の駆動により駆動車輪25が回転するようにしている。
【0014】
図2から図4に示すように、車輪支持部32の下部の左右両側には、左右方向の車軸を有する走行車輪23・23が配置されており、該車軸が車輪支持部32に固設されている。前後の車輪支持部32の左右に、それぞれ走行車輪23が配置され、走行部21全体では、前後左右に四輪の走行車輪23が設けられている。走行車輪23・23・・・は、軌道12に形成した後述の走行レール40・40もしくは走行レール140a・140b・140cに当接して、搬送車13を軌道12上に支持する。
また、図2に示すように(図4には図示せず)、車輪支持部32の上部の左右両側には、上下方向の車軸を有するガイドローラ24・24が、走行方向に対する左右それぞれに、一対ずつ設けられている。左右のガイドローラ24・24・・・は、軌道12に形成した後述の側壁41・41により規制されて、搬送車13が軌道12に沿って、左右に位置ズレなく走行するようにしている。側壁41・41間の幅は、左右のガイドローラ24・24間が、曲線部でも滑らかに走行可能となるように、ガイドローラ24・24の外径よりも大きく形成して、「遊び」を設けた左右幅に形成されている。
【0015】
次に、搬送車13の走行する軌道12について、図4から図6を用いて説明する。図5は走行部21と非分岐部の軌道ユニット20とを示す正面図であり、図6は分岐部を示す平面図である。
前記軌道12は、天井に固定されている。
軌道12は、複数の軌道ユニットを繋ぎ合わせて構成されるものであり、図6に示すように、分岐部の軌道ユニット120と、非分岐部の軌道ユニット20とから構成される。
また、軌道ユニット120は、図4に示すように、左右の側壁41と、該側壁41・41の上端間を橋架する基部142とを備えて、断面視逆U字状に形成されている。側壁41・41は、図6に示すように、軌道12の左右両側部に設けたものである。
同じく軌道ユニット20にも、図5に示すように、左右の側壁41と、基部の上端間を橋架する基部42とを備えて、断面視逆U字状に形成されている。側壁41・41も軌道12の左右両側部に設けたものである。
【0016】
軌道ユニット20において、図5、図6に示すように、前記側壁41・41の下端から、左右方向の内側に突出する部分が設けられており、一対の走行レール40・40としている。走行レール40の上面は水平面となるように形成されており、該走行レール40上に走行車輪23・23・・・が当接して、搬送車13が走行レール40・40上を走行するようにしている。
軌道ユニット120は、本実施例においては、二股に分岐した構成であるので、図6に示すように、軌道ユニット20の走行レール40・40に対応する走行レールが三つ形成されており、それぞれ走行レール140a・140b・140cである。
【0017】
また、軌道ユニット20には、図5に示すように、走行レール40・40の間に、間隙が設けられており、走行部21と物品支持部22とを連結する連結体36を通過可能としている。同様に、軌道ユニット120にも、走行レール120・120の間に、間隙が設けられて、連結体36を通過可能としている。
【0018】
軌道ユニット20の基部42において、左右中央部の下面には、図5に示すように、走行面43が形成されている。搬送車13に設けた前記駆動車輪25が、同じく搬送車13に設けた図示せぬ付勢手段により上方へ付勢されて、走行面43に当接するようにしている。そして、駆動車輪25の駆動回転により、搬送車13が軌道12に沿って走行する。
同様に、軌道ユニット120の基部142にも、左右中央部の下面に、図5に示すように、走行面143が形成されており、該走行面143に駆動車輪25が当接する構成である。
【0019】
軌道ユニット20の側壁41・41の内面は、図5に示すように、前記車輪支持部32の上部に設けたガイドローラ24・24・・・の接触面に形成されている。そして、ガイドローラ24および側壁41により、搬送車13の軌道方向における左右の位置ズレが、防止されるようにしている。
同じく、軌道ユニット120の側壁41・41の内面にも、ガイドローラ24・24・・・の接触面が形成されている。
【0020】
次に、搬送車13に設けた分岐装置2について、図4、図7、図8を用いて説明する。図7は分岐装置2を示す斜視図であり、図8は分岐装置2を示す平面図である。
搬送車13の前後に設けた車輪支持部32・32の上部には、それぞれ、図7、図8に示す分岐装置2が設けられている。分岐装置2により、軌道12上を走行する搬送車13が、分岐部において、分岐路12bと主路12aとを択一選択可能となるようにしている。
【0021】
まず、分岐装置2を支持する車輪支持部32の構成について説明する。
車輪支持部32は、図4に示すように、正面視で、左右の垂直部54と、該垂直部54の下端間を橋架する水平部55とを備えており、全体として凹形状に形成されている。
垂直部54は、下部の走行輪支持部材46と、上部のガイドローラ支持部材47とから構成される。前記走行車輪23は、走行輪支持部材46に設けた軸受けに支持されるものであり、前記ガイドローラ24は、ガイドローラ支持部材47に設けた軸受けに支持されるものである。
走行輪支持部46とガイドローラ支持部47とは固設されており、垂直部54と水平部55とも固設されている。
【0022】
垂直部54(ガイドローラ支持部材47)の上部には、図7、図8に示すように、両垂直部5554間を橋架する支持フレーム3が設けられている。そして、支持フレーム3に、前記分岐装置2が支持されるものである。
【0023】
車輪支持部32の内側で、ガイドローラ支持部材47には、図7、図8に示すように、上下方向に延出するガイドレール48が固設されている。
また、車輪支持部32の内側で、ガイドレール48の側方に、分岐ローラ26・26の支持台49が設けられている。支持台49には、ガイドレール48に対して摺接する支持体50が固設されており、支持台49がガイドレール48に沿って上下動可能に構成されている。
支持台49の上方には、上下方向の車軸を有する分岐ローラ26・26が設けられており、該車軸は支持体49に回動自在に設けられている。
【0024】
次に、分岐部において、搬送車13を主路12aおよび分岐路12bのいずれか一側に選択させる案内手段について、図4から図6を用いて説明する。
案内手段は、軌道12に設けたガイド面144A・144Bおよびガイド面145A・145Bと、分岐装置2に設けた分岐ローラ26・26・・・とから構成される。本実施例では、ガイド面144A・144Bおよびガイド面145A・145Bは、それぞれガイド溝144・145に形成される構成としている。
【0025】
分岐装置2は、車輪支持部32の左右両側に設けた支持体49を、択一的に上下動させる装置である。つまり、図4に示すように、一方の支持台49が最上位置にあるときは、他方の支持台49は最下位置となっている。
軌道12を構成する軌道ユニット120には、図4に示すように、下方に開口する凹形状のガイド溝144・145が形成されている。分岐部において、ガイド溝144は、主路12aに沿って形成されており、ガイド溝145は、分岐路12bに沿って形成されている。ガイド溝144・145の幅は、分岐ローラ26の外径よりやや大きめに形成されており、最上位置へ移動した分岐ローラ26・26が、ガイド溝144・145のそれぞれに形成された一対の側面によって、搬送車13の走行方向に対する左右位置を規制されるようにしている。
ここで、ガイド溝144の内部の左右で、対向する位置に一対形成される側面のうち、軌道12の内側に形成される側面をガイド面144A、外側に形成される側面をガイド面144Bとする。同じく、ガイド溝145に一対形成される側面のうち、軌道12の内側に形成される側面をガイド面145A、外側に形成される側壁をガイド面145Bとする。
分岐ローラ26は、ガイド溝に形成される一対の側壁により規制されるため、分岐部を走行する搬送車13が、ガイド溝により進路を案内される。
【0026】
分岐部の軌道ユニット120は、図6に示すように、接続側(反二股側)では、ガイド溝144・145は、走行面143の左右に位置している。接続側とは、主路12aと分岐路12bとの接続する側を意味しており、図6において、軌道ユニット120の下側のことである。図4に示す軌道ユニット120の断面は、接続側での断面である。また、ガイド溝144・145の左右幅は、曲線部においても、支持台49上に前後一対設けた分岐ローラ26・26を滑らかに走行可能とするように、前述の如く「遊び」を設けた左右幅に形成されている。
一方のガイド溝144は主路12aに沿って設けられ、他方のガイド溝145が分岐路12bに沿って設けられている。このため、二股側(図6の上側)では、ガイド溝144・145は、走行面143の左右のいずれか一側にのみとなっている。
【0027】
以上において、搬送車13の分岐部における案内手段として、分岐ローラ26と、ガイド面144A・144Bおよびガイド面145A・145Bとを用いている。本実施例では特に、ガイド溝144・145にそれぞれ、ガイド面144A・144Bおよびガイド面145A・145Bを形成する構成である。ここでガイド溝は、軌道12上にガイド面を形成するための一手段である。
軌道12上にガイド面を形成するための他の手段としては、分岐ローラ26に当接して、分岐ローラ26の左右位置の変動を規制できる手段であればよく、例えば、軌道12上に、分岐ローラ26よりも幅広の間隔を開けて、一対のガイド板を固設した構成でもよい。該ガイド板は、軌道12に一体形成されるものでもよい。この場合は、分岐ローラ26と、軌道12に設けた一対のガイド板とで、搬送車13の分岐部における案内手段を構成するものである。
【0028】
また、軌道ユニット20にも、図5に示すように、軌道ユニット120に設けたガイド溝144・145に対応する逃し溝44・45が設けられている。逃し溝44・45は、ガイド溝144・145よりも幅広の左右幅としており、ガイドローラ24が側壁41に当接しても、逃し溝44・45の側壁に分岐ローラ26が接触しないようにしている。非分岐部である軌道ユニット20上では、搬送車13は、ガイド溝および分岐ローラ26による案内が不要である。
分岐ローラ26を設けた支持台49の上下動の機構については後述するが、支持台49は択一的に最上位置および最下位置が切換えられる構成であり、搬送車13が分岐部、非分岐部のいずれを走行中であろうとも、支持台49のいずれか一方が必ず最上位置にある。このため、非分岐部においては、ガイド溝144・145よりも幅広とした逃し溝44・45として、分岐ローラ26が軌道12に作用しないようにしている。
【0029】
分岐装置2を支持する支持フレーム3の配置構成について、図7、図8を用いて、より詳細に説明する。
前記支持フレーム3は、支持台49が上下動可能となるように、ガイドローラ支持部47・47間において、前後一側に設けられている。ここでは説明の便宜上、支持フレーム3が、ガイドローラ支持部47・47の前端側に設けられているものとする。また、図2に示すように、支持フレーム3および分岐装置2を備えた車輪支持部32・32は、それぞれ支持フレーム3が外側(前後側)となるように、メインフレーム31に回動自在に設けられるものである。
【0030】
次に、分岐装置2の駆動手段および駆動伝達機構について説明する。
図7、図8に示すように、前記支持フレーム3の前側には、分岐装置2の駆動手段であるモータ6が設けられている。このモータ6には減速器が内蔵されている。支持フレーム3の左右中央の後側には、ギアケース7が設けられており、分岐装置2の駆動伝達機構を構成するギアや軸が収納されている。
ギアケース7の内部で、モータ6より後方に向けてモータ軸6aが延出しており、モータ軸6aの後端にはギア8が固設されている。また、モータ軸6aと並行に伝達軸15が、ギアケース7に回動自在に設けられている。伝達軸15の前端には、モータ軸6aに固設したギア8と噛合するギア17が固設され、後端にはベベルギア18が固設されている。
また、伝達軸15の後方には、水平方向に延出する駆動軸19が、ギアケース7に回動自在に設けられている。駆動軸19は、分岐ローラ26・26を設けた支持台49を上下動させる駆動軸である。駆動軸19には、伝達軸15に固設したベベルギア18と噛合するベベルギア27が固設されている。
以上のようにして、モータ6の駆動力が、駆動軸19に伝達される。
【0031】
駆動軸19と支持台49とは、クランク機構を介して接続されており、駆動軸19の回転運動が支持台49の上下運動に変換される。
駆動軸19の両端は、いずれもギアケース7より突出する構成であり、駆動軸19の両端それぞれに、同じ構造のクランク機構が設けられている。このため、駆動軸19の一側について説明する。
駆動軸19の一端には、クランクアーム28が固設されており、クランクアーム28は駆動軸19の回転により、駆動軸19を回動中心として回転する。一方、支持台49には、駆動軸19側に開口する長溝49aが形成されており、該長溝49a内には、スライダ51が収納されている。長溝49aは前後方向に形成されており、スライダ51の上下動、左右動を制止しながら、前後には移動可能となるようにしている。
スライダ51は、駆動軸19側の端部で、前記クランクアーム28に回動自在に設けられている。クランクアーム28の両端部の異なる側に、駆動軸19の端部と、スライダ51の端部とが設けられており、スライダ51は駆動軸19の回転により、円運動を行うものである。
【0032】
長溝49aの上下幅は、スライダ51の外径よりやや長く形成されている。スライダ51が円運動して、長溝49aの上面又は下面に当接すると、支持台49は、スライダ51に押されて上方又は下方に移動して、高さ位置が変化する。
支持台49は、前述のように、前記ガイド輪支持部材47に固設されているガイドレール48により、上下動のみ許容されるようになっている。このため、スライダ51の円運動により、スライダ51により長溝49aの上面が押し上げられる、又は、下面が押し下げられることとなっても、前後動することはない。
そして、支持台49は、分岐装置2の駆動により、ガイド輪支持部材47に設けたガイドレール48に沿って、上方又は下方に移動することになる。
なお、長溝49aの上下幅をスライダ51の外径よりやや長く形成することで、スライダ51が、長溝49aの上面又は下面に回転しながら当接する際に、スライダ51が、長溝49aの上下面による抵抗を受けずに、滑らかに回転できるようにしている。
【0033】
駆動軸19の両端部において、クランクアーム28・28は、駆動軸19に対して点対称に固設されており、位相が180度ずれるようにしている。したがって、一方の支持台49が最上位置にあるときは、他方の支持台49は最下位置に位置する。
以上のような構成とすることで、左右の支持台49・49が択一的に最上位置に移動するようにしている。
【0034】
なお、分岐ローラ26を軌道側に進出させるための手段としては、前記分岐装置2に限定されるものではない。搬送車13の左右に設けた分岐ローラ26・26が、択一的に軌道側に進出可能となる構成であれば、他の構成であっても良い。
【0035】
次に、軌道12と、軌道12上を走行する搬送車13との位置関係について、図6を用いて、より詳細に説明する。
搬送車13には、図6に示すように、走行方向に対する左右に、ガイドローラ26・26が設けられている。本実施例では、搬送車13の前後に設けた車輪支持部32・32毎に、左右で一対ずつ、ガイドローラ26・26が設けられて、全体で8輪設けられている。
また、軌道12の左右両側部には、分岐部、非分岐部に関わりなく、側壁41・41・・・が設けられている。左右のガイドローラ26・26が側壁41・41に衝突した際の反作用で、搬送車13は軌道12の中心側へ押しやられるので、搬送車13は平均して軌道12の中心線上を走行する。つまり、対向する側壁41・41により、ガイドローラ26・26の左右位置は規制されて、搬送車13は軌道方向に沿って走行する。
【0036】
軌道方向の左右で対向する側壁41・41間の距離は、搬送車13の左右のガイドローラ26・26間の距離よりも、幅広となるように構成されている。ガイドローラ26・26間の距離は、搬送車13の全幅を意味する。したがって、搬送車13は、対向する側壁41・41内で、走行方向(軌道方向)に対する左右動が可能である。
【0037】
加えて、搬送車13には、軌道12側へ進出可能な分岐ローラ26が設けられている。本実施例では、搬送車13の前後に設けた分岐装置2・2毎に、左右に支持台49・49が設けられ、支持台49毎に分岐ローラ26・26が前後に設けられ、全体で8輪設けられている。
そして、分岐路12bと主路12aとが接続する分岐部では、両路12a・12bに沿って、軌道12側へ進出した分岐ローラ26の左右位置を規制する一対のガイド面が設けられている。本実施例では、前述したように、軌道12の基部142に凹状のガイド溝144・145を形成し、ガイド溝144内における左右で、対向する位置に一対形成される側面を、一対のガイド面144A・144Bとしている。ガイド溝145には、同じく一対のガイド面145A・145Bが形成される。主路12aに沿って形成されるガイド面は、ガイド面144A・144Bであり、分岐路12bに沿って形成されるガイド面は、ガイド面145A・145Bである。
前記軌道12側へ進出した分岐ローラ26は、一対のガイド面により左右位置を規制される。一対のガイド面間の距離(ガイド溝144・145の左右幅)は、分岐ローラ26の外径よりもやや大きめに形成されている。これは、支持台49上に設けた前後一対の分岐ローラ26・26が、軌道12の曲線部(分岐部)において、曲面に形成された一対のガイド面間を、滑らかに通過可能とするためである。
【0038】
ここで、一対のガイド面間の距離(ガイド溝144・145の左右幅)が、一つの分岐ローラ26の外径よりも、やや大きめに形成されて「遊び」が設けられているので、分岐ローラ26は、ガイド面間で、走行方向に対する左右動が可能である。
【0039】
軌道12の曲線部では、軌道12の各部で、各部の曲率円の半径方向外側に向けて、搬送車13に遠心力が加えられる。例えば、分岐ローラ26がガイド溝145に進出されて、搬送車13が分岐路12bの走行を選択した場合は、搬送車13は、図6中右上側に向けて遠心力(搬送車13が直進しようとする慣性力)による付勢を受ける。
図6に示す分岐部において、搬送車13が分岐路12bを選択して遠心力による付勢を受けると、分岐路12bの軌道ユニット120での末端側(図中左上側)で、上側の側壁41にガイドローラ26が、遠心力のない場合よりも強く接触する。その後、その反作用で下側に搬送車13が移動させられても、再び遠心力による付勢により搬送車13は上側の側壁41に向けて移動して、再び上側の側壁41に、遠心力のない場合よりも強く接触する。このため、遠心力が搬送車13に作用しない場合、つまり、直線部を走行する場合と比べて、側壁41に強く接触して、大きな振動および大きな衝撃音を発生させる。
本発明では、曲線部でのガイド面の形成位置を以下のようにすることで、これを防止している。
【0040】
分岐部におけるガイド面の形成位置について、図9、図10を用いて説明する。図9は分岐部を示す平面図であり、図10は分岐部を上方より見た平面図である。
ガイド面間での「遊び」幅は、側壁41・41間での搬送車13の「遊び」幅よりも、長いものとなっている。ガイド面間での「遊び」幅とは、分岐ローラ26の「遊び」幅のことであり、側壁41・41間での搬送車13の「遊び」幅とは、左右にガイドローラ24・24を設けた搬送車13の「遊び」幅のことである。
また、対向する側壁41・41は、分岐部の中央等を除いて、平行に設けられると共に、一対のガイド面も端部等(後述)を除いて、平行に設けられている。
このため、搬送車の走行方向に対する左右動の範囲は、一対のガイド面の形成位置によって決定される。
【0041】
直線部(図9では主路12a)においては、搬送車13が左右に均等に左右動可能となるように、一対のガイド面(図9ではガイド面144A・144B)が形成されている。具体的には、次のように形成される。
搬送車13の左右中心線と、軌道12の左右中心線とが一致した状態において、分岐ローラ26の左右中心線に、一対のガイド面144A・144B間の中心線が一致するように形成される。つまり、搬送車13が軌道12の左右中心を走行しているときは、分岐ローラ26もガイド面144A・144B間の左右中心に位置している、ことを意味する。
ここで、側壁41・41間での「遊び」幅より、ガイド面144A・144B間での「遊び」幅の方が長くなるように、各部材が形成されている。このため、搬送車13において、対向する側壁41・41間での左右動は、ガイド面144A・144Bによって規制されることはない。
なお、主路12aと分岐路12bとの接続部分においては、対向する側壁41・41のうち、軌道12の内側の側壁が存在しない。したがって、この間は、軌道12の内側のガイド面144Aにより、搬送車13が案内される。
【0042】
曲線部(図9では分岐路12b)においては、搬送車13が、対向する側壁41・41のうち、反遠心力方向である曲率半径が小となる側壁41側へ、偏って移動するように、一対のガイド面(図9ではガイド面145A・145B)が形成されている。具体的には、次のように形成される。
搬送車13の左右中心線と、軌道12の左右中心線とが一致した状態において、一対のガイド面145A・145Bの左右中心線は、分岐ローラ26の左右中心線よりも、曲率半径が小となる側壁41側へ偏って形成される。つまり、搬送車13の左右動の中心線は、軌道12の左右中心線よりも、軌道12の曲率半径の小さい側に偏移していることを意味する。
【0043】
図9において、本実施例のガイド面145A・145Bは、太い一点鎖線で示されている。これに対し、ガイド面145A・145Bに対応した、従来のガイド面を、細い二点斜線で示している。
従来のガイド面とは、直線部に形成される(本実施例の)ガイド面と同様に、搬送車13の左右中心が軌道12の左右中心上を走行するときに、一対のガイド面の左右中心に分岐ローラ26の左右中心が位置するような形成位置のガイド面のことである。
本実施例のガイド面145A・145Bは、従来のガイド面と比べて、対向する側壁41・41のうち、曲率半径が小となる側壁41側に偏移した位置に、形成されている。
【0044】
本発明においては、分岐部の曲線部に設けた平行な一対のガイド面のうち、曲率半径の大となるガイド面の形成位置が特徴的な点である。
搬送車13に働く遠心力は、軌道12の曲率半径方向外側の力である。したがって、遠心力の作用時に、搬送車13の左右動を規制するには、前記一対のガイド面のうち、軌道12の曲率半径方向外側に位置するガイド面、つまり、曲率半径の大となるガイド面の形成位置を、平行に設けた対向する側壁41・41のうち、曲率半径が小となる側壁41側に偏移して設ける必要がある。図9においては、ガイド面145Aのことである。
【0045】
以上のようにして、分岐部の曲線部において、搬送車13の左右動の範囲が、対向する側壁41・41のうち、曲率半径が小となる側壁41側に偏るようにしている。
したがって、対向する側壁41・41のうち、曲率半径が大となる側壁41に、搬送車13のガイドローラ24は、接触しにくくなる。図9で、ガイド面145A・145Bを挟んで、対向する側壁41・41のうち、上側の側壁41が、曲率半径が大となる側壁であり、下側の側壁41が、曲率半径が小となる側壁である。
【0046】
このため、搬送車13が遠心力により、軌道12の曲率半径方向外側へ移動するのを、前記従来のガイド面を設けた場合のように、搬送車13を、側壁41・41間で左右に均等に移動可能にした場合と比べて、規制することができる。
このため、曲率半径が大となる側壁(図9で、ガイド面145A・145Bを挟んだ上側の側壁41)に、該側壁側のガイドローラ24が接触しにくくなる。したがって、ガイドローラ24が遠心力による付勢を受けて、遠心力のない場合と比べ、側壁41により強く衝突するのを、防ぐことができ、振動や衝撃音の発生を防止することができる。
【0047】
特に、本実施例においては、一対のガイド面145A・145Bのうち、曲率半径が大となるガイド面145Aを、対向する側壁41・41のうち、曲率半径が小となる側壁41側に、前記従来のガイド面と比べて、十分偏移して設けている。
そして、曲率半径が大となるガイド面145Aに、遠心力の作用により、軌道12側に進出した分岐ローラ26が当接した状態において、対向する側壁41・41のうち、曲率半径が大となる側壁41に、搬送車13に設けた該側壁側のガイドローラ24が当接しないようにしている。
図6中、分岐部での分岐路12bの末端部と、該末端部上に二点斜線で示される搬送車13の車輪支持部32とにおいて、この様子が示されている。
【0048】
このため、搬送車が遠心力により曲率半径方向外側へ移動して、ガイドローラ24が、前記曲率半径が大となる側壁41と衝突することがない。したがって、振動や衝撃音の発生を、分岐部の曲線部においても、遠心力による付勢の働かない直線部における程度に、抑えることができる。
【0049】
本実施例においては、軌道12の曲率中心と、ガイド面145A・145Bの曲率中心とは一致する構成である。該一致する曲率中心を、図6、図9中で、Pで示している。
なお、本発明においては、対向する側壁41・41間で、曲率中心が一致することと、一対となるガイド面間で、曲率中心が一致することである。したがって、軌道12の左右両側部に設けられる側壁の曲率中心と、ガイド面の曲率中心との一致は、本発明での必須の要素ではない。したがって、両曲率中心が異なる構成も可能である。
【0050】
軌道ユニット120の接続部において、分岐部の曲線部に設けたガイド面145A・145Bの間隔は、それぞれの両端部において、図6、図9に示すように、端へ行くに従って互いに広がるよう、即ち末広がりとなるように形成されている。
ガイド面145A・145Bは、前記従来のガイド面(図9中二点鎖線)と比べて、前記曲率中心が小となる側壁41側に偏って形成されている。また、遠心力の作用しない直線部から走行してくる搬送車13は、左右動に偏りを有することはない。
そこで、ガイド面145A・145Bの端部を末広がりとすることで、軌道ユニット20・120の接続部において、分岐ローラ26が、前記逃し溝45とガイド溝145との間で、段差による衝撃を受けることがないようにしている。
図6、図9中において、ガイド面145A・145Bの両端部には、ガイド溝145の端部を末広がりとするガイド面145a・145bが設けられている。
【0051】
また、別構成の分岐部について、図10を用いて説明する。
図10に示す分岐部は、軌道ユニット120aと、軌道ユニット30とを接続して構成される。軌道ユニット120aは、前記軌道ユニット120と形状は異なるが同一の構造である。また、軌道ユニット30は、前記軌道ユニット20において、基部42の左右一側にのみガイド溝345を形成した、非分岐部の軌道ユニットであり、他の構造は軌道ユニット20と同一である。軌道ユニット120a・30において、他の軌道ユニットと同一の部分については、同符号とし、それに関する説明を省略する。
【0052】
図10は、軌道ユニット120a・30から構成される分岐部を、上方より見た図である。軌道ユニット30は、軌道ユニット120aの曲線部となる分岐路に接続されている。
軌道ユニット120aには、ガイド溝244・245が形成されている。ガイド溝244は、分岐部において、主路12aに沿って形成されており、主路12aはこの部分で直線部に構成されている。また、ガイド溝245は、分岐部において、分岐路12bに沿って形成されており、分岐路12bはこの部分で曲線部に構成されている。
ガイド溝244内の左右で、対向する位置に一対形成される側面は、平行なガイド面244A・244Bである。また、ガイド溝245内の左右で、対向する位置に一対形成される側面は、平行なガイド面245A・245Bである。
また、軌道ユニット30のガイド溝345内における左右で、対向する位置に一対形成される側面は、平行なガイド面345A・345Bである。軌道ユニット30は曲線部に構成されている。
【0053】
図10に示す分岐部において、軌道ユニット120aと軌道ユニット30にまたがって、分岐路12bの曲線部が形成されている。この曲線部の軌道ユニット120a部分の曲率中心はP1であり、この曲線部の軌道ユニット30部分の曲率中心がP2である。また、対応するガイド面の曲率中心も、それぞれこれらの曲率中心P1・P2に一致している。
図10に示す分岐部においても、分岐ローラ26の左右中心線と、曲線部での一対のガイド面の左右中心とを一致させた場合を、従来のガイド面として、細線の二点鎖線で示し、前記曲率半径が小となる側壁41側に偏移させた本実施例の一対のガイド面245A・245B及びガイド面345A・345Bを、太線の破線で示している。
図10に示す分岐部において、軌道ユニット120aの曲線部の曲率中心P1は、図中で右下に位置している。これに対応して、ガイド面245A・245Bの形成位置も、従来のガイド面の形成位置(細線の二点鎖線)と比べて、曲率中心P1側(前記曲率半径が小となる側壁41側)に偏移している。
軌道ユニット30である曲線部の曲率中心P2は、図中で左上に位置している。これに対応して、ガイド面345A・345Bの形成位置も、直線部に対応したガイド面の形成位置(細線の二点鎖線)と比べて、曲率中心P2側(前記曲率半径が小となる側壁41側)に偏移している。
【0054】
したがって、分岐部の曲線部である分岐路12bにおいて、搬送車13の旋回の向きが、例えば右回りから左回りに、変化するように軌道12が形成されている。より具体的には、軌道(分岐路12b)の左右両側に設けた側壁41・41のうち、内周の側壁41の位置が、軌道方向に対する左右一側より他側へと変化する部位がある。
この部位が、ガイド面245A・245Bの両端部と、ガイド面345A・345Bの両端部とが接触する部位である。本実施例では、分岐路12bが軌道ユニット120a・30の合体構成であるので、前記部位は、軌道ユニット120a・30の接続部ともなっている。
【0055】
分岐部の曲線部において、搬送車13の旋回の向きが、例えば右回りから左回りに、変化するように軌道が形成されている場合は、曲率中心の位置が軌道方向に対する左右で一側から他側に変化するようになっている。このとき、前記内周となる側壁の位置も前記一側から他側に変化する。
このような場合、前記偏移させたガイド面がそのまま接続するようにすると、前記部位(曲率中心位置の変化部位)で、軌道方向に対する左右方向にズレて、段差を生じてしまう。
そこで、前記部位でガイド面をなめらかに接続するために、該部位で、一対のガイド面間の距離が幅広となるように形成されている。本実施例では、前記部位は軌道ユニット120a・30の接続部であり、軌道ユニット120a・30に形成したガイド面を、接続部で末広がりに形成することで、前記左右方向のズレを防止している。具体的には次のように形成される。
【0056】
ガイド面245A・245Bの両端部には、前述した平面145A・145Bと同様に、末広がりのガイド面245a・245bが設けられる。また、ガイド面345A・345Bの両端部には、末広がりのガイド面345a・345bが設けられる。特に、分岐部において、曲線部の接続部となる軌道ユニット120a・30の接続部では、ガイド面間の接続が滑らかとなるように、末広がりのガイド面は、ガイド溝に対して外側に突出する曲面状に形成されている。
【0057】
以上構成により、内周の側壁41の位置が、軌道方向に対する左右一側より他側へと変化する場合でも、ガイド面を滑らかに接続することができる。このため、搬送車13をなめらかにガイドすることができる。
【0058】
また、ガイド面145A・145Bの形成位置を、以上構成とした場合における、ピックアップユニット9に設けたコア52と、給電線5との位置関係について、図11を用いて説明する。図11は搬送車13を示す正面断面図である。
図11に示すように、連結体36の両側方に設けたピックアップユニット9・9には、電磁誘導により、給電線5・5から電力を取り出すためのコア52が、それぞれ設けられている。コア52は外側に二箇所開口部を設けたE字形状に形成されており、該開口部に一本ずつ、前記給電線5・5が挿入されている。給電線5・5は、軌道12の下側に固設した給電線ホルダ66により、支持されている。
【0059】
給電線5・5は、往路と復路とをなす一対が、軌道12に沿って設けられる構成であり、図11に示す、これらの一対の給電線の断面には、互いに逆向きの電流が流れている。
コア52において、搬送車13の外側へ延出する側壁のうち、中央の側壁52aには、ピックアップコイル67が巻回されている。給電線5・5より発生する磁力線は、互いに逆向きの電流が流されているため、側壁52aで合流し、コア52による増幅作用を受けると共に、ピックアップコイル67に、誘導起電流を発生させる。搬送車13は、ピックアップコイル67で生じた誘導起電流を利用して、モータ6・16等の搬送車13内部の電力機器を駆動させる。
【0060】
給電線5・5は、コア52内の奥側(搬送車13の内側)に、配置した方が、ピックアップユニット9での受電効率が高いことが知られている。このため、搬送車13の軌道12上での左右動によって、搬送車13に固設されるコア52と、給電線5・5とが離間された場合は、受電効率が低下するものである。
図11では、一側(図中右側)のみに、給電線5・5が配置されている。図1に示すように、軌道12上において、両側に配置される場合もある。両側に配置される場合は、搬送車13の左右動しても、どちらかの給電線5・5が、コア52の奥側にくるので、受電効率の低下はない。ただし通常は、左右のどちらか一側にしか給電線5・5は設けられていないので、搬送車13の左右動による悪影響を除く必要がある。
【0061】
給電線5・5は、コア52の十分奥側であると共に、搬送車13が左右動しても、コア52の奥壁と、給電線5・5とが接触しないような位置に、設けられている。搬送車13の左右動により、コア52の奥壁側に給電線5・5が来た場合は、受電効率が向上し、コア52の開口側に給電線5・5が来た場合は、受電効率が低下する。
直線部においては、搬送車13の左右動は左右均等であるので、平均的な受電効率は、搬送車13が軌道12の左右中心線上を走行している場合に、略等しいものである。
一方、曲線部においては、遠心力による付勢を受けて、搬送車13が軌道12の曲率半径方向外側に向けて、移動させられる。給電線5・5が、軌道12の左右中心線よりも曲率半径の小となる側に配置されている場合は、搬送車13が曲率半径の大となる側に移動すると、コア52と給電線5・5との距離が離間することになり、受電効率の低下を招いてしまう。曲線部においては、遠心力による付勢を受けているので、左右動は均等ではなく、付勢側に大きく移動が偏るので、平均的な受電効率が低下するのである。
【0062】
ここで、分岐部の曲線部においては、前述したように、前記曲率半径が小となる側壁41側に、搬送車13の左右動の範囲が偏移するように、前記曲率半径が大となるガイド面が形成されている。
したがって、コア52と給電線5・5との距離が離間する向きに、搬送車13が左右動することがある程度規制されており、遠心力の作用のない直線部と比べて、曲線部で平均の受電効率が低下するのを防止している。
以上の効果は、給電線5・5が、軌道12の左右中心線に対し、曲率半径の小となる側に配置されている場合にも、得ることができるものである。
また、給電線5・5が、軌道12の左右中心線に対し、曲率半径の大となる側に配置されている場合も、受電効率は高く維持される。つまり、曲率半径が大となるガイド面145Aに、分岐ローラ26が当接した状態では、給電線5・5にコア52が最大限接近している。このとき、受電効率が高い。しかも、遠心力による付勢により、分岐ローラ26はガイド面145A側に位置している確率が高い。したがって、平均的な受電効率が高められるのである。
【0063】
次に、分岐部の軌道に設けた側壁41において、直線部の側壁41と、曲線部の側壁41との接続部分について、図6、図9、図10を用いて説明する。
図6、図9において、二股に形成される分岐部の接続部分Aには、丸みを持たせた曲面状の側壁41aが設けられている。接続部分Aに向けて、平面状の直線部の側壁41bと、曲面状に形成される曲線部の側壁41cとが配置されており、両側壁41b・41cの端部間は、前記側壁41aにて、なめらかに接続されている。
図10においても、接続部分Aに向けて、曲面状に形成される直線部の側壁41bと、平面状の曲線部の側壁41cとが、丸みを持たせた曲面状の側壁41aにて、なめらかに接続されている。
ここで、平面状および曲面状に形成される側壁41a・41b・41c等をすべて、前記においては、側壁41で総称している。
【0064】
このため、分岐部を走行する搬送車13において、接続部分Aに差し掛かるガイドローラ24が、接続部分Aに設けた側壁41aと接触する際に発生する衝撃を、抑えることができる。このため、振動や衝撃音の発生を、接続部分を角状に形成した場合よりも、低く抑えることができる。
【0065】
本実施例においては、前述のように、接続部分Aに丸みを持たせた側壁41aを設けて、側壁41b・41cがなめらかに接続されるようにして、ガイドローラ24が接続部分Aと接触する際の衝撃を軽減する構成としているが、側壁41b・41cを延長して接続させるようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
請求項1記載の如く、分岐路を有する軌道と、その軌道を走行する無人搬送車とを備えた無人搬送車システムであって、軌道には、軌道方向に対する左右両側に無人搬送車のガイドローラが転接する側壁を設けるとともに、分岐路にて無人搬送車の分岐ローラに接触して左右位置を規制するガイド面を形成し、曲線部のガイド面を、ガイドローラが外周側の側壁に接触しない程度に、分岐ローラを介してガイド面に案内される無人搬送車が内周側の側壁の側に偏移する位置に形成した、ので、
搬送車が遠心力により、曲率半径方向外側へ移動するのを、直線部のように、一対のガイド面を、搬送車を左右に均等に移動可能な位置に設けた場合と比べて、規制することができる。
このため、搬送車が遠心力により、曲率半径方向外側へ移動して、ガイドローラが、曲率半径が大となる曲率半径方向外側の側壁と、衝突することがない。したがって、振動や衝撃音の発生を、分岐部の曲線部においても、遠心力による付勢の働かない直線部における程度に、抑えることができる。
【0067】
請求項2記載の如く、請求項1記載の発明の構成において、曲線部において、内周となる側壁の位置が、軌道方向に対する左右一側より他側へ変化する部位で、分岐ローラを左右両側でガイドする一対のガイド面間の距離が幅広となるように形成した、ので、
内周の側壁の位置が、軌道方向に対する左右一側より他側へと変化する場合でも、ガイド面を滑らかに接続することができる。このため、搬送車13をなめらかにガイドすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無人搬送車システム1の模式図である。
【図2】搬送車13を示す斜視図である。
【図3】搬送車13を示す平面断面図である。
【図4】走行車体21と分岐部の軌道ユニット120とを示す正面図である。
【図5】走行車体21と非分岐部の軌道ユニット20とを示す正面図である。
【図6】分岐部を示す平面図である。
【図7】分岐装置2を示す斜視図である。
【図8】分岐装置2を示す平面図である。
【図9】分岐部を示す平面図である。
【図10】分岐部を上方より見た平面図である。
【図11】搬送車13を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 無人搬送車システム
12 軌道
12a 主路
12b 分岐路
13 搬送車
24 ガイドローラ
26 分岐ローラ
41・41a・41b・41c 側壁
144A・144B・145A・145B ガイド面
A 接続部分
P・P1・P2 曲率中心[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automatic guided vehicle system including a track having a branch path and an automatic guided vehicle traveling on the track, and more particularly to a structure for restricting movement of the transport vehicle in a curved portion of the branch path.
[0002]
[Prior art]
DESCRIPTION OF RELATED ART Conventionally, the automatic guided vehicle system provided with the track | orbit which has a branch path, and the automatic guided vehicle (henceforth a conveyance vehicle) which drive | works a track | orbit is known. In the system, the transport vehicle obtains electric power in a non-contact manner via a power feeding core from a power feeding line laid along the track, and drives a power device such as a traveling motor.
In addition, in the branching section, a branching roller that advances to the track side is provided in the transporting vehicle so that the route can be selected by the transporting vehicle itself. In a system having a bifurcated branch portion, branch rollers are provided on the left and right sides of the transport vehicle. On the other hand, a guide groove is formed in each track along each path branched from the branch portion. Then, by selectively engaging the branch roller with the guide groove, the transport vehicle can travel toward a desired course, and there is no need to provide a device such as a point on the track side.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the curved portion of the track, in order to allow the branch roller to smoothly travel along the guide groove, the “groove” portion is provided by making the guide groove sufficiently wider than the outer diameter of the branch roller. That is, the branch roller is in a state in which it can move left and right with respect to the guide groove forming direction (traveling direction of the transport vehicle).
For this reason, when the transport vehicle reaches the curved portion and the transport vehicle is biased by the centrifugal force toward the outer side in the radius of curvature of the track, the transport vehicle moves in that direction and is moved to the left and right side portions of the track. The guide rollers provided on the left and right sides of the conveyance vehicle collide with the provided side walls vigorously. Since it is urged by centrifugal force, the impact at the time of collision is larger than when it collides with the side wall when traveling on the straight portion, and large vibrations and impact sounds are generated.
In addition, the feeder line provided along the track is provided on the assumption that the transport vehicle travels on the left and right center line of the track on average, but there is a bias in the left and right positions of the transport vehicle between the opposing side walls. If so, the power supply efficiency (power reception efficiency) from the power supply line in the power supply core may decrease. The power supply efficiency is determined by the relative distance between the power supply core and the power supply line. In the curved part, the transport vehicle is moved outward in the radius direction of curvature of the track due to the action of centrifugal force, and the left and right positions of the transport vehicle are biased outward in the radius direction of curvature. Since the relative distance between the core and the power supply line is separated, the power supply efficiency is reduced.
Accordingly, an object of the present invention is to prevent a guide roller provided in a transport vehicle from strongly colliding with a side wall of a track and to prevent a decrease in power supply efficiency at a curved portion.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The problems to be solved by the present invention are as described above. Next, means for solving the problems will be described.
That is, claim 1The described invention is an automatic guided vehicle system including a track having a branch path and an automatic guided vehicle that travels on the track. Guide rollers of the automatic guided vehicle roll on the right and left sides of the track direction. In addition to providing a contact side wall, a guide surface is formed that contacts the branch roller of the automatic guided vehicle on the branch path to regulate the left and right positions, and the guide surface of the curved portion is set so that the guide roller does not contact the outer peripheral side wall. The automatic guided vehicle guided to the guide surface via the branch roller is formed at a position where it shifts to the inner peripheral side wall side., That is.
[0005]
Claim 2In the configuration of the invention described in claim 1, in the configuration of the invention described in claim 1, in the curved portion, the position of the inner side wall changes from the left and right sides to the other side in the track direction, and the branch roller is guided on both the left and right sides. So that the distance between a pair of guide surfaces is wideFormed.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An automatic guided vehicle system 1 according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 1 is a schematic diagram of an automatic guided vehicle system 1.
The automatic guided vehicle system 1 includes a
[0008]
In FIG. 1, the
[0009]
A
[0010]
The
[0011]
The
Feed
[0012]
The
First, the structure of the
As shown in FIG. 2, the
Further, below the
[0013]
As shown in FIG. 4, the traveling
A
[0014]
As shown in FIGS. 2 to 4, traveling
Further, as shown in FIG. 2 (not shown in FIG. 4), guide
[0015]
Next, the
The
The
Further, as shown in FIG. 4, the
Similarly, as shown in FIG. 5, the
[0016]
As shown in FIGS. 5 and 6, the
Since the
[0017]
In addition, as shown in FIG. 5, the
[0018]
In the
Similarly, as shown in FIG. 5, the
[0019]
As shown in FIG. 5, the inner surfaces of the
Similarly, contact surfaces of the
[0020]
Next, the
Branching
[0021]
First, the structure of the
As shown in FIG. 4, the
The
The traveling
[0022]
As shown in FIGS. 7 and 8, the
[0023]
Inside the
A
[0024]
Next, guide means for selecting the
The guide means is a guide surface provided on the track 12.144A ・ 144BAnd guide surface145A /
[0025]
The
As shown in FIG. 4, the
Where the guide groove144Of the side surfaces formed at opposite positions on the left and right sides, the side surfaces formed inside the
Since the
[0026]
As shown in FIG. 6, the
One guide groove144Is provided along the
[0027]
In the above, the
Other means for forming the guide surface on the
[0028]
Further, the
Although the mechanism of the vertical movement of the
[0029]
The arrangement configuration of the
The
[0030]
Next, the drive means and drive transmission mechanism of the
As shown in FIGS. 7 and 8, a
Inside the
A
As described above, the driving force of the
[0031]
The
Both ends of the
A
The
[0032]
The vertical width of the
As described above, the
Then, the
In addition, when the
[0033]
At both ends of the
With the above configuration, the left and right support bases 49 and 49 are selectively moved to the uppermost position.
[0034]
The means for moving the
[0035]
Next, the positional relationship between the
As shown in FIG. 6, the
Further,
[0036]
The distance between the
[0037]
In addition, the
And in the branch part which the
The
[0038]
Here, the distance between the pair of guide surfaces (guide groove144 ・ 145) Is slightly larger than the outer diameter of one
[0039]
In the curved portion of the
In the branching section shown in FIG. 6, when the
In the present invention, this is prevented by setting the guide surface formation position in the curved portion as follows.
[0040]
The formation position of the guide surface at the branch portion will be described with reference to FIGS. FIG. 9 is a plan view showing the branch portion, and FIG. 10 is a plan view of the branch portion as viewed from above.
The “play” width between the guide surfaces is longer than the “play” width of the
The opposing
For this reason, the range of the left-right movement with respect to the traveling direction of a conveyance vehicle is determined by the formation position of a pair of guide surface.
[0041]
In the straight portion (
In a state in which the left and right center line of the
Here, the guide surface is larger than the “play” width between the side walls 41.144A ・ 144BEach member is formed so that the “play” width between them is longer. For this reason, in the
In addition, in the connection part of the
[0042]
In the curved portion (
A pair of guide surfaces in a state where the left and right center lines of the
[0043]
In FIG. 9, the guide surface of this embodiment145A / 145BIs indicated by a thick dashed line. In contrast, the guide surface145A / 145BThe conventional guide surface corresponding to is shown by thin two-point diagonal lines.
The conventional guide surfaces are the left and right of the pair of guide surfaces when the left and right centers of the
Guide surface of this embodiment145A / 145BIs formed at a position shifted to the
[0044]
The present invention is characterized by the formation position of the guide surface having a large radius of curvature among the pair of parallel guide surfaces provided on the curved portion of the branching portion.
The centrifugal force acting on the
[0045]
As described above, in the curved portion of the branching portion, the range of the left and right movement of the
Therefore, the
[0046]
For this reason, the
For this reason, the side wall (the guide surface in FIG.145A /
[0047]
In particular, in this embodiment, a pair of guide surfaces145A / 145BGuide surface with a large curvature radius145AOf the opposing
And a guide surface with a large curvature radius145AIn addition, in the state where the
In FIG. 6, this state is shown in the terminal portion of the
[0048]
For this reason, a conveyance vehicle moves to a curvature radius direction outer side with a centrifugal force, and the
[0049]
In this embodiment, the center of curvature of the
In the present invention, the centers of curvature coincide between the opposing
[0050]
Guide surface provided at the curved portion of the branching portion at the connecting portion of the track unit 120145A / 145BAs shown in FIG. 6 and FIG. 9, the gaps are formed so as to spread toward each other, that is, spread toward the ends, as shown in FIGS. 6 and 9.
Guide surface145A / 145BCompared to the conventional guide surface (two-dot chain line in FIG. 9), the center of curvature is formed so as to be biased toward the
Therefore, guide surface145A / 145BBy making the end portion of the track unit widen, the
6 and 9, the guide surface145A / 145BOn both ends of the guide groove145Guide surface with the end of145a / 145bIs provided.
[0051]
Moreover, the branch part of another structure is demonstrated using FIG.
The branch portion shown in FIG. 10 includes a
[0052]
FIG. 10 is a view of the branch portion formed of the
The
Guide groove244A pair of side surfaces formed at opposite positions on the left and right sides are parallel guide surfaces244A ・ 244BIt is. Guide groove245A pair of side surfaces formed at opposite positions on the left and right sides are parallel guide surfaces245A / 245BIt is.
Further, the guide groove of the track unit 30345A pair of side surfaces formed at opposite positions on the left and right sides are parallel guide surfaces345A, 345BIt is. The
[0053]
In the branch portion shown in FIG. 10, the curved portion of the
Also in the branch portion shown in FIG. 10, a case where the left and right center lines of the
In the branch portion shown in FIG. 10, the curvature center P1 of the curved portion of the
The curvature center P2 of the curved portion which is the
[0054]
Accordingly, the
This part is the guide surface245A / 245BBoth ends and the guide surface345A, 345BIt is a site | part which both ends contact. In the present embodiment, since the
[0055]
When the track is formed so that the turning direction of the
In such a case, if the shifted guide surface is connected as it is, the portion (a portion where the curvature center position changes) is shifted in the left-right direction with respect to the orbital direction, and a step is generated.
Therefore, in order to smoothly connect the guide surface at the part, the distance between the pair of guide surfaces is widened at the part. In this embodiment, the part is a connecting portion of the
[0056]
Guide surface245A / 245BOn both ends of the plane mentioned above145A / 145BAs with245a ・ 245bIs provided. The guide surface345A.345At both ends of B345a, 345bIs provided. In particular, in the connecting portion of the
[0057]
With the above configuration, the guide surface can be smoothly connected even when the position of the inner
[0058]
The guide surface145A / 145BThe positional relationship between the core 52 provided in the
As shown in FIG. 11, the
[0059]
The
In the
[0060]
It is known that the power receiving efficiency of the
In FIG. 11,
[0061]
The
In the straight portion, the left and right movement of the
On the other hand, in the curved portion, the
[0062]
Here, in the curved portion of the branching portion, as described above, the radius of curvature is large so that the lateral movement range of the
Therefore, it is restricted to some extent that the
The above effects can be obtained even when the
Further, even when the
[0063]
Next, in the
6 and 9, the connecting portion A of the bifurcated portion formed at the fork is provided with a rounded
Also in FIG. 10, the
Here, all of the
[0064]
For this reason, in the transporting
[0065]
In the present embodiment, as described above, the
[0066]
【The invention's effect】
As described in claim 1, a track having a branch path;ThatAn automated guided vehicle system including an automated guided vehicle traveling on a track,OrbitSide walls where the guide rollers of the automatic guided vehicle roll in contact with the left and right sides of the direction are provided, and a guide surface is formed on the branch path to contact the branch rollers of the automatic guided vehicle to regulate the left and right positions.Face,To the extent that the guide roller does not contact the outer peripheral side wall,Guided to the guide surface through the branch rollerUnmannedTransport vehicleFormed at a position shifted to the side of the inner peripheral side wallSo
The carriage is restricted from moving outward in the radius direction of the curvature due to centrifugal force as compared to the case where the pair of guide surfaces are provided at positions where the carriage can be moved evenly to the left and right as in the case of the straight line portion. be able to.
For this reason,The conveyance vehicle is not moved in the radius direction of the curvature due to the centrifugal force, and the guide roller does not collide with the side wall in the radius direction of curvature where the radius of curvature becomes large. Therefore, the generation of vibration and impact sound can be suppressed to the extent of the straight portion where the urging force by the centrifugal force does not act even in the curved portion of the branch portion.
[0067]
As described in
Even when the position of the inner peripheral side wall changes from the left and right sides to the other side with respect to the track direction, the guide surfaces can be smoothly connected. For this reason, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram of an automated guided vehicle system 1;
FIG. 2 is a perspective view showing a
FIG. 3 is a plan cross-sectional view showing a
FIG. 4 is a front view showing a traveling
FIG. 5 is a front view showing a traveling
FIG. 6 is a plan view showing a branching portion.
7 is a perspective view showing a branching
FIG. 8 is a plan view showing a branching
FIG. 9 is a plan view showing a branching portion.
FIG. 10 is a plan view of a branch portion as viewed from above.
FIG. 11 is a front cross-sectional view showing a
[Explanation of symbols]
1 Automated guided vehicle system
12 orbit
12a Main road
12b fork
13 Transport vehicle
24 Guide roller
26 Branch roller
41 ・ 41a ・ 41b ・ 41c Side wall
144A ・ 144B ・ 145A ・ 145B Guide surface
A Connection part
P ・ P1 ・ P2 Center of curvature
Claims (2)
前記軌道には、軌道方向に対する左右両側に前記無人搬送車のガイドローラが転接する側壁を設けるとともに、前記分岐路にて前記無人搬送車の分岐ローラに接触して左右位置を規制するガイド面を形成し、曲線部の前記ガイド面を、前記ガイドローラが外周側の前記側壁に接触しない程度に、前記分岐ローラを介して前記ガイド面に案内される前記無人搬送車が内周側の前記側壁の側に偏移する位置に形成した、ことを特徴とする無人搬送車システム。A track having a branch passage, a automated guided vehicle system comprising a AGV traveling on its track,
The track is provided with a side wall guide rollers of the AGV to the left and right sides with respect to the track direction rolling contact, a guide surface for restricting a lateral position in contact with the branch roller of the automatic guided vehicle at the branch passage formed, the guide surface of the curved portion, the to the extent that the guide roller does not contact the side wall of the outer peripheral side, wherein the side wall of the AGV inner circumferential side being guided by the guide surface through the branch roller An automatic guided vehicle system, characterized in that it is formed at a position that shifts to the side.
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