JP4121214B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は刈取部で刈取られた穀稈を脱穀部に送給して脱穀処理するようにしたコンバインにあって、軽トラックの荷台などに容易に積込んで輸送可能とさせる超小型のコンバインに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
通常のコンバインにあっては、脱穀部と穀物タンクとは左右に並設させた構造となっている。このような従来構造の場合、機体が小型化する程穀物タンクとの重量バランスの変化が大きくなって安定した作業が行えないという不都合があるばかりでなく、小型化するのにも限界がありコンバインの超小型化は期待できないものであった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明の請求項1記載の発明は、脱穀部で脱穀処理した穀粒を、揚穀筒を介して穀物タンクに貯留するコンバインであって、前記脱穀部の略上方に前記穀物タンクを配設すると共に、前記揚穀筒を中心として前記穀物タンクを機体の外側に水平回動させて、脱穀部上方に穀物タンクを構成コンパクトに且つバランス良好に配設すると共に、穀物タンクの水平回動によって脱穀部の保守点検なども容易とさせてメンテナンス性を向上させるものである。
【0004】
また、機体の中心ラインを挾んで左右対称に前記穀物タンクを配設すると共に、前記穀物タンクの、左右側壁下部を傾斜面に、また前後側壁を鉛直面に形成して、穀物タンク内の穀粒の増減量による重量バランスの変化を最小に抑えて機体を安定維持させると共に、穀物タンクの前後側で穀粒の取出し作業なども容易に可能とさせ、また穀物タンクに穀粒排出オーガを装備させるグレンタンク構造の場合傾斜を有する左右側壁下部の下方余剰空間に排出オーガを有効に配置させてこの構成のコンパクトを図るものである。
【0005】
さらに、左右走行クローラ間に前記脱穀部を配設すると共に、前記脱穀部の左右巾より前記穀物タンクの左右巾を大に形成して、左右走行クローラに脱穀部を構成コンパクト且つ安定良好に支持させると共に、穀物タンクのタンク容量も有効に拡大させるものである。
【0006】
特に、前記穀物タンクの前方かつ前記脱穀部の右外側に、前記揚穀筒を配設することにより、揚穀筒を中心として穀物タンクを既刈稈側となる機体の右外方に容易に回動して、脱穀部の上方を開放しての内部点検など容易とさせて、脱穀部のメンテナンス性を向上させるものである。このように、本発明の請求項1記載の発明は、コンバインを小型化する際に問題となる機体のバランスやメンテナンス性を向上した、超小型のコンバインを提供するものである。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、前記脱穀部の後方に穀粒受台を配設すると共に、前記穀物タンクの後側に穀粒排出口を設けて、脱穀部後方に穀粒取出しに充分な作業スペースを必要時に容易に確保して、この穀粒取出し作業での操作及び作業性を向上した、超小型のコンバインを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は全体の側面図、図2は同平面図、図3は同正面図であり、図中符号(1)はトラックフレーム(2)に装設させる左右一対の走行クローラ、(3)は扱胴(4)及びフィードチェン(5)及び揺動選別盤(6)を備えて脱穀選別によって穀粒を収集する脱穀部、(7)は2条分の引起ケース(8)及び掻込ホイル(9)及び刈刃(10)、並びに刈取り穀稈搬送系路(11)を脱穀部(3)左側に形成する株元搬送チェン(12)と穂先搬送タイン(13)を備える刈取部、(14)は作業者搭乗用の運転台であるステップ(15)と座乗用運転席(16)と操向操作部材である丸形操向ハンドル(17)と前後進用走行変速レバー(18)とを備える運転操作部、(19)は脱穀部(3)からの穀粒を揚穀筒(20)によって入れる穀物タンクである籾タンク、(21)は脱穀部(3)からの排藁を切断して放出する排藁カッター、(22)はエンジン、(23)はミッションケースである。
【0009】
そして図4乃至図7にも示す如く、脱穀部(3)の前方に刈取部(7)を装設させ、刈取部(7)の刈取り穀稈を脱穀部(3)に送給させる刈取り穀稈搬送系路(11)の搬送方向に脱穀部(3)の扱胴(4)中心を機体進行方向に対して略90度傾けて設け、扱胴(4)と平行に延設させるフィードチェン(5)によって排藁をカッター(21)に送出させ、従来の排藁チェンを不要にして搬送機構の簡素化により軽量化を行うと共に、排藁を排出させる4番口を縮少してスペースの有効活用により小型化を行い、収穫作業性の向上並びに製造コストの低減などを図るもので、機体の略中心部に脱穀部(3)を設け、機体中央の扱胴(4)を中心に、大重量部品である刈取り穀稈搬送用の株元搬送チェン(12)を脱穀部(3)の右側に、またフィードチェン(5)を脱穀部(3)の後側に配設させ、機体の小型化並びに機体の重量バランスの向上などを図るように構成している。
【0010】
また、機体前後方向中心ラインと扱胴(4)中心ラインの交点を基準に運転席(16)を右側前方に設け、脱穀部(3)の扱胴(4)前方で後方よりも低く形成できる上面を活用して運転席(16)を取付け、作業者の視界を確保し、作業者の搭乗による機体の重心移動を小さくして重量バランスの向上などを図ると共に、機体の後方にエンジン(22)を設け、機体前方の運転席(16)に対して対角線位置にエンジン(22)を配置させ、機体の重量バランスを向上し、かつエンジン(22)及びミッションケース(23)など駆動部を機体最後側のメンテナンスし易い場所にコンパクトに設置し、かつ脱穀部(3)前部に刈取部(7)を近接して機体前後長を縮小させるように構成している。
【0011】
また、脱穀部(3)からの穀粒を入れる籾タンク(19)を機体中央部に設け、籾タンク(19)の籾量変化による機体重心移動を少なくし、機体の重量バランスの向上などを図ると共に、脱穀部(3)から排出される排藁を切断して放出するカッター(21)を脱穀部(3)右側の右走行クローラ(1)上方に配設させ、脱穀部(3)右側の右走行クローラ(1)上方のスペースを有効活用してカッター(21)をコンパクトに設置し、脱穀部(3)の排藁をフィードチェン(5)によってカッター(21)に直接投入し、藁搬送構造の簡素化及び軽量化を図るように構成している。
【0012】
さらに、未刈取り穀稈を起立させる刈取部(7)の引起ケース(8)上端側を左側に傾斜させて設け、作業者が搭乗するステップ(15)及び運転席(16)を刈取部(7)の刈り幅右側上方の機体中央寄りで低位置に配置し、刈取部(7)と運転席(16)の左右設置幅を小さくして機体の左右重量バランス向上及び小型化を行い、かつステップ(15)などから離れて穀稈穂先側を搬送させると共に、2条分の略平行な各引起ケース(8)を運転席(16)と反対側に傾けて設け、刈取部(7)の上方で低位置に運転席(16)を設け、かつ運転者が搭乗するステップ(15)の左真横に引起ケース(8)を近接させて配置し、作業者の搭乗による機体の重心移動を少なくし、作業者が搭乗する前の機体重心を機体中央に設定し、トラック荷台に積んだときに偏荷重にトラック荷台が傾く不具合をなくし、小さい積載重量のトラックを用いて安定良く輸送させるように構成している。
【0013】
また、刈取部(7)の刈刃(10)右側部上方に作業者搭乗用のステップ(15)を配置させ、刈取部(7)とステップ(15)の左右全幅を小さく形成して機体の小型化を行い、かつ作業者を機体中央寄りに搭乗させて機体の左右重量バランスを向上し、しかも2条分の刈り幅の刈取部(7)とステップ(15)を左右走行クローラ(1)左右幅内に配置させると共に、左右クローラ(1)設置幅の右半分に運転席(16)を設け、左半分に2条分の引起ケース(8)を設け、作業者が搭乗するステップ(15)の左真横に2条分の引起ケース(8)を立設し、機体左右幅の縮小と同時に機体前後長を短縮し、小型軽量化並びに機体重量バランス向上などを図るように構成している。
【0014】
さらに、前記脱穀部(3)の左側面の後上方に供給口(24)を開設する扱室(25)内部に扱胴軸(26)を介して扱胴(4)を軸支させ、支点軸(27)回りに上方に開放自在な上面カバー(28)によって扱室(25)上面を閉塞し、上面カバー(28)に挾扼杆(29)を取付け、フィードチェン(5)と挾扼杆(29)による穀稈挾持搬送高さと、扱胴(4)上面及び供給口(24)の各高さを略等しく形成し、穀稈を略水平姿勢で搬送し乍ら脱穀する上扱ぎ構造に構成している。
【0015】
また、前記扱胴(4)下方に受網であるクリンプ網(30)を張設させて扱室(25)下面を閉塞し、クリンプ網(30)下方に選別機構(31)を設けるもので、前後方向に揺動運動させる前記揺動選別盤(6)と、該選別盤(6)前部に設けて上下に揺動させる篩線(32)と、前記選別盤(6)後部下方に設けて後部下方から前部上方に選別風を供給する唐箕(33)と、前記選別盤(6)前部下方に設けて漏下する穀粒を揚穀筒(20)に取出す一番コンベヤ(34)及び一番樋(35)と、前記篩線(32)下方に設けて漏下する穀粒及び藁屑などの二番還元物を取出す二番コンベヤ(36)及び二番樋(37)と、二番コンベヤ(36)からの二番還元物を前記選別盤(6)上面に戻すスロワ型の二番還元部材(38)と、前記篩線(32)上方右側の吸引口(39)から篩線(32)上面の藁屑及び粉塵を吸込んで機外に排出させる吸排塵ファン(40)とで、前記選別機構(31)を構成している。
【0016】
また、脱穀部(3)の選別機構(31)に設ける二番還元部材(38)を左側前部に配設させ、脱穀部(3)の左側板(41)の内側に二番還元部材(38)を設置させ、脱穀部(3)左側の選別駆動機構の簡素化を行い、刈取り穀稈搬送用の穂先搬送タイン(13)及び株元搬送チェン(12)を脱穀部(3)左側に近接させ、機体左右幅を縮少して小型化を図ると共に、脱穀選別によって発生する排塵を機外に排出させる吸排塵ファン(40)を脱穀部(3)の右側前部に配設させ、脱穀部(3)の右側板(42)の外側に吸排塵ファン(40)を設置させ、二番還元部材(38)と反対側で扱胴(4)後端側の右側板(42)外側のスペースを吸排塵ファン(40)の取付に有効利用し、吸排塵ファン(40)の排風の方向変更角度を小さくし、脱穀選別性能を確保するように構成している。
【0017】
さらに、最左側の引起ケース(8)上端と機体左側を略一致させ、機体左右全幅を有効活用して刈取部(7)とステップ(15)を左右に並べて配設し、かつ脱穀部(3)左側で引起ケース(8)上端乃至脱穀部(3)の供給口(24)間で穀稈穂先部が正面視で略直線上を移動し、搬送稈姿勢の乱れ及び脱粒などを低減し、刈取り穀稈搬送系路の簡略化を行うと共に、刈取り穀稈を供給する脱穀部(3)の供給口(24)を立毛穀稈の穂先高さ(約90センチメートル)と略同一高さに設け、脱穀部(3)側面に沿わせて刈取り穀稈を移動させ、穀稈株元が未刈り側に突出して未刈り穀稈穂先を扱く不具合をなくし、かつ刈取り穀稈穂先高さを略一定維持して搬送し、穀稈搬送構造の簡略化及び動力低減によって小型化を図るように構成している。
【0018】
さらに、脱穀部(3)の扱胴(4)を上扱ぎ構造に取付け、穀稈搬送位置に対して扱胴(4)を低位置に配設して機体重心を低下し、機体重量バランスを良好に維持し乍ら小型軽量化を図ると共に、刈取部(7)から刈取り穀稈を搬送する株元搬送チェン(12)と供給口(24)の間に、穀稈の搬送方向を変更させる受継搬送チェン(43)を設け、脱穀部(3)側面に沿わせる略直立姿勢の刈取り穀稈を略水平姿勢に変更し、本機進行方向に対して交叉する方向に延設させるフィードチェン(5)に受渡す穀稈の株元を穂先部中心に回向し、穀稈搬送性能の向上並びに機体の小型化を図るように構成してる。
【0019】
さらに、前記エンジン(22)上面に燃料タンク(44)を固設させ、エンジンルームカバー(45)によってエンジン(22)の上面と左右及び後面を覆い、カバー(45)上面にタンク(44)を突出させ、タンク(44)によってカバー(45)の一部を形成させると共に、エンジン(22)の周辺に形成される暖気を唐箕(33)に吸引させ、エンジン(22)冷却を助長させかつ選別除湿効果を得るように構成している。
【0020】
また、脱穀部(3)からの穀粒を入れる籾タンク(19)下面とエンジン(22)上面の間にフィードチェン(5)を張設させ、籾タンク(19)の下方に脱穀部(3)の扱胴(4)とエンジン(22)を配置し、かつエンジン(22)上部のスペースを穀稈搬送に有効利用し、機体の小型化及び重量バランスの向上を図ると共に、エンジン(22)上側の燃料タンク(44)と上方の籾タンク(19)の間に穀稈株元側を搬送させ、燃料タンク(44)の容量拡大及びコンパクト収納を行い、機体の小型化及び重量バランスの向上を図るように構成している。
【0021】
さらに、脱穀部(3)の後部側面に開設する刈取り穀稈用供給口(24)よりも前方に吸排塵ファン(40)を設け、脱穀部(3)に発生する排塵を吸排塵ファン(40)によって機体後方に向けて排出させ、脱穀部(3)前部に運転席(16)を設けても排塵が作業者に飛散する不具合をなくし、吸排塵ファン(40)上面に運転席(16)を設置し、かつ脱穀部(3)に刈取り穀稈を搬送する株元搬送チェン(12)を脱穀部(3)側方に設けても、前方支点によって株元搬送チェン(12)の長短稈調節スペースを大きく形成し、脱穀部(3)前部の左右いずれの側にも吸排塵ファン(40)をコンパクトに配設し、機体の小型化を図ると共に、選別機構(31)に選別風を送給させる唐箕(33)を脱穀部(3)後部に配置させ、吸排塵ファン(40)を右側前方に配置させ、脱穀部(3)左側から刈取り穀稈を供給し、左側に発生する多量の脱穀物を唐箕(33)によって右側前方に送出させ、吸排塵ファン(40)によって吸引させ、選別機構(31)の選別送塵風路を対角線方向に長尺に形成し、機体の小型化並びに選別損失の低減を図るように構成している。また、供給口(24)と反対側の脱穀部(3)側面で前方に吸排塵ファン(40)を配設させ、脱穀部(3)からの排藁を切断放出させるカッター(21)を後方に配設させ、吸排塵ファン(40)の排風によってカッター(21)からの排藁を拡散放出し、かつ脱穀部(3)の扱胴(4)後部にカッター(21)を近接させて機体の小型化を図る。
【0022】
また、唐箕(33)の後方にエンジン(22)を配設させ、エンジン(22)周辺の温風を唐箕(33)に吸引させ、選別風の湿度低下並びにエンジン(22)冷却効率向上を行い、かつ脱穀部(3)にエンジン(22)を近接させてエンジン(22)取付け構造の簡略化を行い、機体の小型軽量化を図ると共に、左右走行クローラ(1)の間に脱穀部(3)を設け、刈取部(7)から脱穀部(3)に刈取り穀稈を供給する穀稈搬送系路(11)を左走行クローラ(1)上方に配設させ、吸排塵ファン(40)及びカッター(21)を右走行クローラ(1)上方に配設させ、左右走行クローラ(1)のトレッドを可及的に大きく形成し、穀稈搬送系路(11)乃至カッター(21)の左右設置幅と左右走行クローラ(1)の設置幅を略等しく形成し、機体幅で決定される移動可能幅と走行クローラ(1)の走行幅を略同一にし、小型機体の安定性及び操縦性を向上させる。
【0023】
さらに、脱穀部(3)後部で機体進行方向に対して直交させる扱胴(4)の前方で左右両側に二番還元部材(38)と吸排塵ファン(40)を対向させて選別機構(31)を形成し、二番還元部材(38)側の脱穀部(3)側面に刈取り穀稈搬送系路(11)を設け、吸排塵ファン(40)と同側で後方に排藁切断用のカッター(21)を配設させ、脱穀部(3)を機体中心に配置して両側スペースを活用して刈取り穀稈の供給と排藁切断放出を行い、機体前後長で短縮して小型化を図るように構成している。
【0024】
また、扱胴(4)を囲む左右と後方に刈取り穀稈搬送系路(11)及び排藁切断カッター(21)及びフィードチェン(5)をコ字形に配設させ、前記コ字形前方開放部に刈取部(7)と運転席(16)を設け、機体を構成するフレーム構造の簡略化によって軽量化を行い、かつ機体の前後長及び左右幅の短縮によって小型化を行うと共に、選別機構(31)の揺動選別盤(6)上面よりも低いか略同一高さ位置に二番還元部材(38)の還元口下縁を形成し、二番還元部材(38)に多量の還元物が供給されて還元物の飛散力が低下しても、詰る前に還元物が還元口から押出され、一番樋(35)側に取出され、二番還元部材(38)内部で還元物が詰る不具合をなくすように構成している。
【0025】
さらに、図8にも示す如く、上記の左右一対のトラックフレーム(2)の前後部に一対の前後の横機枠フレーム(46)両端部を溶接により一体固定させ、側面視門形の左右一対の縦機枠フレーム(47)下端を前後の横機枠フレーム(46)上面に溶接により一体固定させ、左右トラックフレーム(2)を一体固定させる略水平な前後の横機枠フレーム(46)に左右の縦機枠フレーム(47)を立設固定させると共に、側面視コ字形の左右一対の後機枠フレーム(48)の下部端部を下向に折曲げて後の横機枠フレーム(46)上面に溶接により一体固定させ、後機枠フレーム(48)の上部端部を縦機枠フレーム(47)の上面前後幅中間に溶接により一体固定させるように構成している。また、前記トラックフレーム(2)に軸受板(49)を介して軸受(50)を溶接により一体固定させ、軸受(50)にトラックローラ(51)を回転自在に軸支させると共に、トラックフレーム(2)前部のテンション輪(52)と、ミッションケース(23)に車軸(53)を介して設ける駆動輪(54)と、前記の複数のトラックローラ(51)に走行クローラ(1)を張設させるように構成してる。
【0026】
さらに、左右の縦機枠フレーム(47)に左右の軸受体(58)を固定させて扱胴軸(26)を回転自在に軸支させ、左右の各フレーム(47)間に扱胴(4)を取付ける。そして、走行クローラ(1)を取付けるトラックフレーム(2)に、扱胴(4)を取付ける脱穀部(3)の縦機枠フレーム(47)を一体的に連結させ、従来の平面的なシャーシフレーム構造に代え、トラックフレーム(2)と機枠フレーム(47)による単一の立体フレーム構成とし、扱胴軸(26)などの取付け部品の強度によって機枠フレーム(47)を補強し、特別な補強部材を省いて軽量化を行うと共に、脱穀部(3)の左右側板(41)(42)を縦機枠フレーム(47)に設け、脱穀機枠強度を左右側板(41)(42)に持たせる必要がなく、板厚が薄く軽量な材料によって左右側板(41)(42)を形成している。
【0027】
また、作業者が搭乗するステップ(15)のステップフレーム(55)を右の縦機枠フレーム(47)前側部に突設させ、右の縦機枠フレーム(47)前側にステップ(15)を支持させ、右の縦機枠フレーム(47)上部に固定させる台座(59)に運転席(16)を配置し、作業者が座乗する運転位置を機体中心寄りに形成し、機体の重量バランスの向上並びにステップ(15)及び運転席(16)取付け構造の軽量簡略化を図ると共に、油圧昇降シリンダ(60)によって昇降させる刈取部(7)を昇降自在に取付ける刈取支点軸(56)を左右の縦機枠フレーム(47)前側に一体固定させて設け、縦機枠フレーム(47)の活用による刈取部(7)の刈取支点軸(56)構造の簡略化を行い、かつ前記刈取支点軸(56)による縦機枠フレーム(47)の補強を行い、しかも脱穀部(3)と刈取部(7)を近接させて機体前後長を縮少し、軽量化及び小型化を図るように構成している。
【0028】
また、排藁を切断して放出させるカッター(21)を機枠フレーム(47)(48)の右外側に設け、機枠フレーム(47)(48)によるカッター(21)取付け構造の簡略化及びカッター(21)支持強度の確保を行い、かつカッター(21)による機枠フレーム(47)(48)の補強を行い、しかも脱穀部(3)にカッター(21)を近接させて従来の排藁搬送チェンの省略並びに機体幅の縮少を図ると共に、機体後部のエンジン(22)を、左の後機枠フレーム(48)に固定したエンジン台(61)に支持させ、左の後機枠フレーム(48)によるエンジン(22)取付け構造の簡略化及びエンジン(22)支持強度の確保を行い、かつエンジン(22)とミッションケース(23)とトラックフレーム(2)の連結によって左の後機枠フレーム(48)の強度向上及び軽量化を図るように構成している。
【0029】
また、穀粒を取出す籾受台(57)を左右の後機枠フレーム(48)後面に支軸(62)を介して設け、後機枠フレーム(48)による籾受台(57)取付け構造の簡略化及び籾受台(57)支持強度の確保を行い、かつ籾受台(57)によって後機枠フレーム(48)の強度向上及び軽量化を図ると共に、脱穀部(3)の扱室カバーである上面カバー(28)を開閉自在に取付けるカバー支点軸(27)を左右の後機枠フレーム(48)に設け、左右の後機枠フレーム(48)による扱室(25)の上面カバー(28)取付け構造の簡略化及び上面カバー(28)支持強度の確保を行い、かつ上面カバー(28)のカバー支点軸(27)によって左右の後機枠フレーム(48)の強度向上及び軽量化を図る。
【0030】
さらに、脱穀部(3)に設けるフィードチェン(5)のチェン台(63)によって左右の縦機枠フレーム(47)を連結させ、左右の縦機枠フレーム(47)によるチェン台(63)取付け構造の簡略化及びチェン台(63)支持強度の確保を行い、かつチェン台(63)の連結によって左右の縦機枠フレーム(47)の強度向上及び軽量化を行うと共に、左右の縦機枠フレーム(47)に左右の軸受体(58)を設けて扱胴(4)を回転自在に軸支させ、扱胴(4)を取付ける扱胴軸(26)によって左右の縦機枠フレーム(47)を連結さえ、縦機枠フレーム(47)の強度向上及び軽量化を行い、かつ扱胴(4)を内設させる脱穀部(3)の左右側板(41)(42)を薄くて軽い板材料によって形成して、機体の軽量化及び製造コスト低減を図るように構成している。
【0031】
また、左右の縦及び後機枠フレーム(47)(48)の下端部を左右のトラックフレーム(2)に連結させ、トラックフレーム(2)に装設させる左右走行クローラ(1)の内側に各機枠フレーム(47)(48)を立設させ、左右走行クローラ(1)内側幅内に脱穀部(3)を配設し、刈取部(7)の穀稈搬送系路(11)と、運転席(16)と、カッター(21)と、エンジン(22)を、脱穀部(3)の左右及び前後に走行クローラ(1)上方スペースを活用してコンパクトに設置し、小型化並びに機体重量バランス向上などを図ると共に、右の縦機枠フレーム(47)前部に運転席(16)を設け、左の後機枠フレーム(48)後部にエンジン(22)を設け、平面視四角形の脱穀部(3)の対向する角隅部で大重量となる作業者とエンジン(22)を支持し、運転席(16)から作業者が降りた状態での機体重心を機体中央に設定し、収穫作業時の機体重量バランスを良好に維持させ、本機を小型軽量トラックの荷台に載せる運搬時、偏荷重によってトラックが一方に傾く不具合をなくすように構成している。
【0032】
さらに、図7に示す如く、前記エンジン(22)の出力軸(22a)にミッションケース(23)の入力軸(64)を直結させ、操向ハンドル(17)によって制御する操向油圧出力機(65)並びに走行変速レバー(18)によって制御する走行変速油圧出力機(66)の各油圧ポンプを入力軸(64)によって駆動させ、各出力機(65)(66)の油圧モータによって左右駆動輪(54)を介して左右走行クローラ(1)を駆動し、前後進及び旋回移動させる。また、前記入力軸(64)に唐箕(33)の軸(67)と扱胴軸(26)を右端側でベルト連結させ、唐箕軸(67)に一番コンベヤ(34)の軸(68)を左端側でベルト連結させ、一番コンベヤ軸(68)に二番コンベヤ(36)の軸(69)を左端側でベルト連結させ、前記吸排塵ファン(40)のファン軸(70)と刈取入力軸(71)に二番コンベヤ軸(69)を右端側でベルト連結させ、丸パイプ形の刈取支点軸(56)の中空に刈取入力軸(71)を内挿させ、刈取入力軸(71)にベベルギヤ連結させる刈取2軸(72)を介して引起ケース(8)及び刈刃(10)などに駆動力を伝えると共に、穂先搬送タイン(13)に送り終端を接離させる方向に刈取支点軸(56)回りに長短稈調節動作させる株元搬送チェン(12)に刈取入力軸(71)の左端部をベベルギヤ連結させる。また、前記扱胴軸(26)の左端部に駆動ケース(73)を設け、穂先搬送タイン(13)及び受継搬送チェン(43)とフィードチェン(5)に駆動ケース(73)を介して扱胴軸(26)左端側から駆動力を伝え、脱穀部(3)の低い位置での選別伝動系を左側に配設させ、高い位置での選別伝動系を右側に配設させ、しかも単一の駆動ケース(73)によって穂先搬送タイン(13)とフィードチェン(5)の両方に駆動力を入力させ、穀稈搬送スペースを左側に大きく確保し乍ら駆動伝動機構をコンパクトに設けるように構成している。
【0033】
而して図3、図23に示す如く、本実施例の超小型コンバインは、積載重量が350キログラムの小型四輪のトラック荷台(74)に載せて運搬することを可能とさせたもので、トラック荷台(74)の前後長さに対し、刈取部(7)と走行クローラ(1)の前後長さが若干短く形成されると共に、トラック荷台(74)の左右幅に対し、乗降用の歩み板を含む幅を側方に確保し乍ら中央部に載せる機体幅に形成され、空の標準状態で約300キログラムの機体重量となる本機をトラック荷台(74)に安定良く搭載して運搬を行うものである。
【0034】
また、図24は機体の重心位置の移動を示すもので、運転席下方にエンジンを設けて脱穀部右側に籾タンクを設ける従来機種の場合、破線で示すように、空の作業前の標準位置(黒丸)で、左側前方に重心が位置し、運転者が搭乗した状態(白丸)で中央寄り前方に重心が移動し、収穫作業によって籾収集量が増加することによって右側中央方向に重心が移動していたから、空の標準のときに左側が重く、トラック荷台に載せて運搬するときにトラックが左に傾き易い不具合があり、収穫作業時、籾が多くタンクに留まることによって右側が重くなり、右側に傾き易い不具合があった。これに対し、本実施例の超小型コンバインの場合、図2に示す如く、運転席(16)及び籾タンク(19)を機体中央寄りに配設させてエンジン(22)を後方配置させることにより、図24の実線で示すように、空の作業前の標準位置(黒丸)で機体中央付近に重心が位置し、運転者が搭乗した状態(白丸)で右側に重心が移動した後、収集籾の増加によって中央寄り後方に重心が移動するから、空の標準状態で運搬するトラック荷台(74)が偏荷重によって傾く不具合をなくし、また収穫作業によって籾が増加しても左右走行クローラ(1)の接地圧を略均等に保って左右走行力を略等しくし、スリップまたは蛇行を防ぐものである。
【0035】
図7、図9、図10にも示す如く、前記脱穀部(4)の前端上側で右側寄りに運転席(16)を配設し、運転席(16)の前方位置となる前記ステップ(15)の前端上面に運転操作コラム(75)を立設させ、該操作コラム(75)の上面略中央に操向ハンドル(17)を回動自在に取付けると共に、操作コラム(75)の上部右側面に走行変速レバー(18)の基端を前後揺動自在に支持させ、該レバー(18)上端の操作部であるノブ部(18a)をステップ(15)の右端より外側に突出させて、ステップ(15)より右外側の圃場に降りて歩き乍ら作業者が操向ハンドル(17)及び変速レバー(18)の操作を行う場合、これらハンドル(17)及び操作レバー(18)の操作を容易且つ確実に行うように構成している。
【0036】
また、前記ステップ(15)の前端左右両側を切欠いて傾斜面(15a)に形成して、左側傾斜面(15b)では右引起ケース(8)との干渉を回避させると共に、右側傾斜面(15a)では操作コラム(75)の右前方位置より該コラム(75)に最大近接した状態でのハンドル(17)及び操作レバー(18)の良好な操作を可能とさせるように構成している。
【0037】
さらに、前記ステップ(15)の右傾斜面(15a)に右引起ケース(8)の上端側を側面視でラップさせ、操作コラム(75)に右引起ケース(8)を最大近接させて、運転操作部(14)と刈取部(7)の左右設置幅を小さく抑えて機体左右幅を縮小させると同時に機体前後長を短縮させると共に、エンジン(12)に対しては脱穀部(3)を挾んで対角線位置の機体前方右側に運転席(16)を最大に離して設けて、機体の重量バランスを向上させ、前記操向ハンドル(17)及び変速レバー(18)による機体の操向や変速動作を安定維持させると共に、運転席(16)位置の作業者にエンジン(12)で発生する騒音や熱などの悪影響が及ぶのを最小に抑制するように構成している。
【0038】
図11乃至図14にも示す如く、前記脱穀部(3)の上方に前後方向の中心ラインを略一致させて左右バランス良好に籾タンク(19)を配備させるもので、籾タンク(19)は左右側壁下部を安息角を有する傾斜面(19a)に形成して籾の流下を促進させると共に、前後側壁(19b)(19c)を鉛直面に形成して、この前後側壁(19b)或いは(19c)にタンク排出口(76)を容易に形成可能とさせるように構成している。
【0039】
前記タンク排出口(76)は略90度折曲げた筒体を後側壁(19c)の下部より後方に突出させて、籾タンク(19)底部の左右中央で前後方向に配設する籾排出用バネコンベア(77)によって後送りされる籾をタンク排出口(76)より下方の籾受台(57)上の籾袋などに投入させるように構成している。
【0040】
また、前記タンク排出口(76)に籾排出シャッタ(78)を開閉自在に設けると共に、該シャッタ(78)近傍の後側壁(19c)に排出ボタン(79)を設けて、シャッタ(78)の開動作或いは排出ボタン(79)の押動作によってコンベア(77)の駆動を行うように構成している。
【0041】
さらに、前記バネコンベア(77)を駆動する電動式コンベアモータ(80)を前側壁(19b)に設けると共に、前側壁(19b)の右端で運転席(16)との間に配設する揚穀筒(20)のオーガ軸(20a)を中心として、籾タンク(19)を右外方に回動自在に設けて、籾タンク(19)の保守点検や、脱穀部(3)上方を開放しての脱穀部(3)の保守点検などを容易に可能とさせて、メンテナンス性を向上させるように構成している。
【0042】
また図15に示すものは、前記籾タンク(19)のタンク排出口(76)にバネコンベア式の籾排出オーガ(81)を連通接続させて、該オーガ(81)の排出口(82)を籾タンク(19)前方に設ける構成とするもので、籾タンク(19)の左側壁傾斜面(19a)下方の余剰スペースを利用して籾排出オーガ(81)をコンパクトに配設させ、籾タンク(19)内ではバネコンベア(77)によって 籾を後送りすると共に、籾タンク(19)外では排出オーガ(81)によって籾を前送りして、運転席(16)側に籾を取出すことを可能とさせるものである。
【0043】
図16乃至図19に示す如く、前記カッター(21)を脱穀部(3)の右側で運転席(16)の右後方に配備させて、排藁或いはカッター(21)で切断した切藁を既刈稈側に落下させるもので、カッター(21)のカッターケース(83)の右側面にアーム(84)を固設させ、アーム(84)の上方延設端を機枠フレーム(48)右側の回動支点軸(85)に上下動自在に支持させて、前記カッターケース(83)の上動時には機枠フレーム(47)(48)と水平姿勢のアーム(84)先端間を斜状に連結するフック部材(86)によって上動位置にケース(83)を固定保持させて、脱穀部(3)の右側を開放状態として扱胴(4)、クリンプ網(30)、揺動選別盤(6)の機体右横方向への取出しを容易に可能とさせて、従来の如く扱胴(4)及び受網(30)を扱胴軸(26)を中心として移動させて脱着する手段に比べ、特別の案内レールなどの部品を不要とさせて、構成簡単な手段で脱穀部(3)のメンテナンス性を向上させるように構成している。
【0044】
図18、図19に示す如く、前記排藁カッター(21)はカッターケース(83)内で前後方向に支持する単一の回転軸(87)に、複数のディスク刃(88)を略等間隔に交換自在に設けると共に、該ディスク刃(88)の回転方向側前面で各ディスク刃(88)と対に固定切刃(89)を設けて、正面視或いは後面視で各ディスク刃(88)と切刃(89)先端とをラップ且つ摺接させ、前記フィードチェン(5)の送り終端から排藁が放出されるとき、ディスク刃(88)上方で回転軸(87)より若干切刃(89)側に先端を傾けるガイド板(90)と、切刃(89)を交換自在に取付けるガイド兼用の切刃台(91)とを介して、ディスク刃(88)と切刃(89)との間に排藁を案内落下させて確実に切断を行うように構成している。
【0045】
また、前記ディスク刃(88)の外周縁部に複数(3箇所)の切欠き(92)を設けて、ディスク刃(81)と切刃(89)間に排藁が落下するとき、切欠き(92)によって排藁をディスク刃(81)と切刃(89)間に送り込んで確実な切断を行うように構成している。
【0046】
なお前述実施例にあっては、排藁カッター(21)を機体右外方に略90度上動させる構成を示したが、図20に示す如く、右後機枠フレーム(48)の後端に後回動縦支点軸(93)を介しカッターケース(83)の後端を水平回動自在に連結させて、前述同様機体右外方にカッターケース(83)を回動させて、脱穀部(3)の右前側を開放して脱穀部(3)のメンテナンス性を向上させる構成としても良い。
【0047】
また図21に示す如く、右後機枠フレーム(48)の前端側に前回動縦支点軸(94)を介しカッターケース(83)の前端を水平回動自在に連結させて、前述同様機体右外方にカッターケース(83)を回動させて、脱穀部(3)の右後側を開放してフィードチェン(5)など脱穀部(3)のメンテナンス性を向上させる構成としても良い。
【0048】
さらに前述実施例にあっては2枚を1組とする凵字形切刃(89)を切刃台(91)に設置する構成を示したが、図22に示す如く単一のL字形切刃(89a)を各ディスク刃(81)にそれぞれ対応させて設置する構成でも良い。
【0049】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明の請求項1記載の発明は、脱穀部(3)で脱穀処理した穀粒を、揚穀筒(20)を介して穀物タンク(19)に貯留するコンバインであって、脱穀部(3)の略上方に穀物タンク(19)を配設すると共に、揚穀筒(20)を中心として穀物タンク(19)を機体外側に水平回動させるものであるから、脱穀部(3)上方に穀物タンク(19)を構成コンパクトに且つバランス良好に配設することができると共に、穀物タンク(19)の水平回動によって脱穀部(3)の保守点検なども容易とさせてメンテナンス性を向上させることができるものである。
【0050】
また、機体の中心ラインを挾んで左右対称に穀物タンク(19)を配設すると共に、穀物タンク(19)の左右側壁下部を傾斜面(19a)に、また前後側壁(19b)(19c)を鉛直面に形成したものであるから、穀物タンク(19)内の穀粒の増減量による重量バランスの変化を最小に抑えて機体を安定維持させると共に、穀物タンクの前後側で穀粒の取出し作業なども容易に可能とさせ、また穀物タンク(19)に穀粒排出オーガ(81)を装備させるグレンタンク構造の場合傾斜面(19a)を有する左右側壁下部の下方余剰空間に排出オーガ(81)を有効に配置させてこの構成のコンパクトを図ることができるものである。
【0051】
さらに、左右走行クローラ(1)間に脱穀部(3)を配設すると共に、脱穀部(3)の左右巾より穀物タンク(19)の左右巾を大に形成したものであるから、左右走行クローラ(1)に脱穀部(3)を構成コンパクト且つ安定良好に支持させることができると共に、穀物タンク(19)のタンク容量も有効に拡大させることができるものである。
【0052】
特に、穀物タンク(19)の前方かつ脱穀部(3)の右外側に、揚穀筒(20)を配設したものであるから、揚穀筒(20)を中心として穀物タンク(19)を既刈稈側となる機体の右外方に容易に回動して、脱穀部の上方を開放しての内部点検など容易とさせて、脱穀部のメンテナンス性を向上させることができるものである。よって、本発明の請求項1記載の発明は、コンバインを小型化する際に問題となる機体のバランスやメンテナンス性を向上した、超小型のコンバインを提供することが可能である。
【0053】
また、請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、脱穀部(3)の後方に穀粒受台(57)を配設すると共に、穀物タンク(19)の後側に穀粒排出口(76)を設けたものであるから、脱穀部(3)後方に穀粒取出しに充分な作業スペースを必要時に容易に確保して、この穀粒取出し作業での操作及び作業性を向上した、超小型のコンバインを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】コンバインの全体平面図。
【図3】コンバインの全体正面図。
【図4】脱穀部の断面図。
【図5】脱穀部の平面図。
【図6】駆動系の説明図。
【図7】刈取部の平面説明図。
【図8】機枠フレームの斜視説明図。
【図9】刈取部の側面説明図。
【図10】運転操作部の正面説明図。
【図11】脱穀部の断面正面説明図。
【図12】籾タンク部の平面説明図。
【図13】籾タンク部の側面説明図。
【図14】籾タンク部の斜視説明図。
【図15】籾タンク部の他の変形例の説明図。
【図16】カッター取付説明図。
【図17】カッターの上動説明図。
【図18】カッターの内部構造の説明図。
【図19】カッターの平面説明図。
【図20】カッターの他の変形例の説明図。
【図21】カッターの他の変形例の説明図。
【図22】切刃の他の変形例の説明図。
【図23】コンバインの荷台搭載の説明図。
【図24】機体重心の移動状態を示す説明図。
【符号の説明】
(1) 走行クローラ
(3) 脱穀部
(19) 籾タンク(穀物タンク)
(19a) 傾斜面
(19b)(19c) 前後側壁
(20) 揚穀筒
(57) 受台
(76) 排出口
Claims (2)
- 脱穀部で脱穀処理した穀粒を、揚穀筒を介して穀物タンクに貯留するコンバインであって、前記脱穀部の略上方に前記穀物タンクを配設すると共に、前記揚穀筒を中心として前記穀物タンクを機体の外側に水平回動させるように設けた、コンバインにおいて、
機体の中心ラインを挾んで左右対称に前記穀物タンクを配設すると共に、前記穀物タンクの左右側壁下部を傾斜面に、また前後側壁を鉛直面に形成し、さらには、左右走行クローラ間に前記脱穀部を配設すると共に、前記脱穀部の左右巾より前記穀物タンクの左右巾を大に形成したコンバインであって、
前記穀物タンクの前方かつ前記脱穀部の右外側に、前記揚穀筒を配設したことを特徴とする、コンバイン。 - 前記脱穀部の後方に穀粒受台を配設すると共に、前記穀物タンクの後側に穀粒排出口を設けたことを特徴とする、請求項1記載のコンバイン。
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