JP4117976B2 - サンプルホールド回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、アナログ入力信号が入力されるスイッチのオン抵抗Rを変化させることで、出力信号の歪みを低減可能な低歪みスイッチを用いたサンプルホールド回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図12は、従来のサンプルホールド回路を示す回路図であり、図において、121はMOSスイッチ、122はサンプルホールド処理部である。このように、従来のサンプルホールド回路は、アナログ入力をサンプリングするMOSスイッチ121とそれ以外のサンプルホールド処理部122から構成される。
【0003】
次に動作について説明する。
従来のサンプルホールド回路において、アナログ入力をサンプリングする際に、MOSスイッチ121のオン抵抗値Rは、MOSスイッチ121のゲート端子Gとソース端子Sとの間の電位差VGSから、スイッチのしきい値電圧Vthを引いた値の逆数に比例しており、例えば、以下の式(1)で表される。
【0004】
R= 1/{β(VGS−Vth)} (1)
ここで、β= μ0 W/L、μ0 :ゲイン係数、W:チャネル幅、L:チャネル長である。
【0005】
従って、入力信号であるアナログ入力信号を、MOSスイッチ121を介してサンプリングするとき、入力信号の入力電位に依存してMOSスイッチ121のオン抵抗値Rが変化する。従って、ホールドされるMOSスイッチ121の出力信号に歪みが生じ、A/Dコンバータの性能指標であるS/N比が劣化してしまうという課題があった。
【0006】
MOSスイッチ121の出力波形の歪みを改善する方策として、従来では、以下に示す対策が行われていた。第一の方法は、MOSスイッチ121のゲート端子Gに入力されるクロックCLKの電圧振幅Vddを大きく設定する方法である。これにより、MOSスイッチ121のオン抵抗値Rの入力電圧依存性は、クロックCLKの電圧振幅Vddの2乗値、即ちVdd2 の逆数に比例する。従って、出力波形の歪みは小さくなる。
【0007】
第二の方法は、MOSスイッチ121のゲート端子Gとソース端子Sの電位差VGSが一定になるように、MOSスイッチ121のゲート端子Gに供給するクロック信号CLKに、入力信号を重畳させる回路を用いる方法である。
【0008】
第三の方法は、MOSスイッチ121のサイズを大きくする方法であり、上記した式(1)において、βが大きくなることに対応する。スイッチのオン抵抗値Rの入力電圧依存性はβに反比例するので出力波形の歪みは小さくなる。第四の方法はスイッチのしきい値電圧Vthを小さくする方法である。
【0009】
従来では、上記の第1〜第4の方法を単独、又は組み合わせることにより、サンプルホールド回路内のMOSスイッチの出力波形の歪みが低減されていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来のサンプルホールド回路は以上のように構成されているので、MOSトランジスタの微細化に伴い、ゲートの耐電圧特性の点から、0.5μmプロセスでは電源電圧が5V、0.35μmプロセスでは電源電圧が3V程度であったが、0.2μmプロセス以下では、電源電圧がさらに2V以下へと低下し、即ち、電源電圧が低電源電圧化する傾向がある。
【0011】
このとき、サンプルホールド回路内のMOSスイッチのオン抵抗による出力信号の歪みの影響はさらに増加し、ADコンバータで許容される歪みの入力電圧範囲が大幅に減少するといった課題があった。上記した様な低電源電圧化の状況では、ゲートの耐電圧特性では、上記した従来技術における第1の方法および第2の方法による歪み改善方策を実行することが不可能となる。さらに、第3および第4の方法においても、低電源電圧を用いて、サンプルホールド回路内のスイッチを動作させた場合、サンプルホールド回路内におけるMOSスイッチの出力波形の歪みの影響は無視できなくなるといった課題があった。
【0012】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、電源電圧を低減化した場合においても、出力信号の歪みを十分に低減可能なスイッチを用いたサンプルホールド回路を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るサンプルホールド回路は、アナログ入力信号と所定の電位値を持つ参照信号とを比較する入力電圧判定部と、前記アナログ入力信号を入力するスイッチのオン抵抗値が、前記入力電圧判定部の判定結果に応じて、前記アナログ入力信号の電位に依存しない一定の値を持つように処理する抵抗値一定スイッチとを有する低歪みアナログスイッチ部と、前記低歪みアナログスイッチ部から出力された前記アナログ入力信号をサンプリングするサンプルホールド処理部とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】
この発明に係るサンプルホールド回路では、入力電圧判定部は、それぞれが所定の電圧値を持つ複数の参照電圧を供給する参照電圧系と、前記複数の参照電圧に対応して設けられ、アナログ入力信号と前記複数の参照電圧の各々とを比較する複数の比較回路から構成される比較ブロックと、前記複数の比較回路に対応して設けられた複数のブロックからなるスイッチオフブロックとを有する。また、抵抗値一定スイッチは、1個のベーススイッチと前記複数の比較回路に対応して設けられた複数の単位スイッチとを有する単位スイッチ系とから構成され、前記複数の参照電圧の各々には重み付けがなされており、前記抵抗値一定スイッチがオン状態である場合、前記アナログ入力信号の入力電圧と前記複数の参照電圧のそれぞれとを、前記複数の比較回路で比較し、前記アナログ入力信号の入力電位に応じて、前記ベーススイッチのオン抵抗と前記複数の単位スイッチとのオン抵抗の合成オン抵抗が一定になるように、前記複数の比較回路から出力される比較結果と低歪みアナログスイッチ部に供給されるクロック信号との間の論理積で得られる出力信号を、前記複数の単位スイッチの各々のゲート端子に入力して、前記複数の単位スイッチを選択的にオンさせることを特徴とするものである。
【0015】
この発明に係るサンプルホールド回路では、入力電圧判定部は、それぞれが所定の電圧値を持つ複数の参照電圧を供給する参照電圧系と、前記複数の参照電圧に対応して設けられ、アナログ入力信号と前記複数の参照電圧の各々とを比較する複数の比較回路から構成される比較ブロックと、前記複数の比較回路に対応して設けられた複数のブロックからなるスイッチオフブロックとを有する。また、抵抗値一定スイッチは、1個のベーススイッチと前記複数の比較回路に対応して設けられた複数の単位スイッチとを有する単位スイッチ系とから構成され、前記単位スイッチの各々は重み付けがなされており、前記抵抗値一定スイッチがオン状態である場合、前記アナログ入力信号の入力電位と前記複数の参照電圧とを、前記複数の比較回路で比較し、前記アナログ入力信号の入力電圧に応じて、前記ベーススイッチのオン抵抗と前記複数の単位スイッチとのオン抵抗の合成オン抵抗が一定になるように、前記複数の比較回路から出力される比較結果と低歪みアナログスイッチ部に供給されるクロック信号との間の論理積で得られる出力信号を、前記複数の単位スイッチの各々のゲート端子に入力して、前記複数の単位スイッチを選択的にオンさせることを特徴とするものである。
【0016】
この発明に係るサンプルホールド回路では、スイッチオフブロックを構成する各ブロックはMOSトランジスタからなる選択回路で構成され、抵抗値一定スイッチを構成する複数の単位スイッチのオンオフを、前記選択回路からの出力信号に基づいて行うことを特徴とするものである。
【0017】
この発明に係るサンプルホールド回路では、入力電圧判定部内の比較ブロックとスイッチオフブロックとは、差動アンプ又はチョッパ型比較回路を用いた複数の比較回路から構成され、抵抗値一定スイッチを構成する複数の単位スイッチのオンオフは、前記複数の比較回路の各々から出力される信号に基づいて実行されることを特徴とするものである。
【0018】
この発明に係るサンプルホールド回路では、単位スイッチ系を構成する単位スイッチの各々は、nチャネルMOSトランジスタ、pチャネルMOSトランジスタ、およびCMOSトランジスタのいずれかで構成されていることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明回路の実施の形態1によるサンプルホールド回路を含むアナログ/デジタル(A/D)コンバータを示すブロック図であり、図において、6はサンプルホールド回路、4は低歪みアナログスイッチ部、5はサンプルホールド処理部である。低歪みアナログスイッチ部4は、入力電圧判定部3,および抵抗値一定スイッチ2から構成されている。サンプルホールド処理部5は、低歪みアナログスイッチ4内の抵抗値一定スイッチ2からの出力を受けて、サンプルホールド処理を行う。
【0020】
サンプルホールド回路6は、低歪みアナログスイッチ部4およびサンプルホールド処理部5から構成されている。A/Dコンバータ7は、サンプルホールド回路6を備えている。
【0021】
図2は、図1に示したA/Dコンバータ7を構成するサンプルホールド回路6の詳細な構成を示す回路図である。図2に示すように、図1に示したサンプルホールド回路6内の入力電圧判定部3は、ラダー抵抗等で構成された参照電圧系9、比較ブロック部13、スイッチオフブロック14から構成される。参照電圧系9は、所定値数の複数の参照電圧VrefN(Nは正の整数)を比較ブロック13へ供給する。参照電圧VrefNの数は、使用プロセスに依存する。参照電圧VrefNの数を決定する際には、許容されるスイッチの歪みにより、スイッチに対してどの程度のオン抵抗の変化が許容されるかで決定される。この許容値を満足させるように、スイッチのサイズや参照電圧VrefNの数(即ち、比較回路13eの数、単位スイッチ11eの数)が決定される。
【0022】
比較ブロック13を構成する比較回路13eのそれぞれは、各参照電圧VrefNに対応して設けられている。スイッチオフブロック14は、比較回路13eの各々に対応して設けられ、比較結果とクロック信号CLKとのAND演算を実行して、演算結果を抵抗値一定スイッチ2へ出力する。
【0023】
抵抗値一定スイッチ2は、1個のnチャネルベーススイッチ10と、多数個のnチャネル単位スイッチ11eで構成される単位スイッチ系11で構成される。サンプルホールド処理部5は、ホールドキャパシタ51とバッファ回路52で構成されている。
【0024】
次に動作について説明する。
先ず、外部からA/Dコンバータ7へ入力されたアナログ入力信号1は、低歪みアナログスイッチ部4内の入力電圧判定部3において、所定の基準信号の参照電位レベルVrefNとが比較され、比較結果をAND回路14eへ出力する。
【0025】
即ち、ラダー抵抗等で構成された参照電圧系9から供給される各参照電位レベルVrefN(Nは、正の整数)を基にして、アナログ入力信号1の入力電位レベルは、参照電位レベルVrefNのそれぞれに対応して設けられた比較回路13eにより構成された比較ブロック13内で比較される。
【0026】
比較ブロック13での比較結果は、複数のAND回路から構成されるAND回路14eにより、クロック信号CLK12との間でAND演算を実行され、演算結果は、抵抗値一定スイッチ2へ出力される。
【0027】
比較ブロック13で得られた比較結果は、抵抗値一定スイッチ2を構成する単位スイッチ系11の各単位スイッチ11eのゲート端子Gへ入力されるため、アナログ入力信号1の入力電位レベルに応じて、単位スイッチ系11の各単位スイッチ11eがオン状態となる個数は異なる。
【0028】
抵抗値一定スイッチ2をオフ状態にする場合、即ち、ベーススイッチ10と他の全ての単位スイッチ11eとをオフするためには、比較ブロック13内の比較回路13eのそれぞれの出力と、クロック信号(CLK)12との間のAND演算(論理積)を実行する。
【0029】
抵抗値一定スイッチ2は、スイッチオフブロック14内のAND回路14eのそれぞれから供給される演算結果に応じて、各単位スイッチ11eのオン抵抗値Rが、アナログ入力信号1の電位に依存しない一定の値をとるように処理し、アナログ入力信号1の処理結果をサンプルホールド処理部5へ出力する。
【0030】
上記した抵抗値一定スイッチ2での処理により、サンプルホールド処理部5がアナログ入力信号1をサンプルホールド処理するときの出力信号の歪みが低減される。
【0031】
図8は、低歪みアナログスイッチ部4へ供給され使用されるクロック信号(CLK)12を示す説明図である。クロック信号(CLK)12がハイレベル(以下、Hレベルと略称する)の時は、低歪みアナログスイッチ部4はオンする。一方、クロック信号(CLK)12がロウレベル(以下、Lレベルと略称する)の時は、低歪みアナログスイッチ部4はオフする。
【0032】
クロック信号(CLK)12がLレベルであり、即ち、低歪みアナログスイッチ部4がオフしている時、抵抗値一定スイッチ2内のベーススイッチ10および各単位スイッチ11eの全てはオフしている。
【0033】
図3は、抵抗値一定スイッチ2内のベーススイッチ10と各単位スイッチ11eで構成されたサイズ可変スイッチのオン抵抗値Rの入力電圧依存性を示す説明図である。
以下では、クロック信号(CLK)12がHレベルで、即ち、低歪みアナログスイッチ部4がオンしている時の動作について、図3を参照しながら説明する。
【0034】
ここで、ベーススイッチ10および各単位スイッチ11eを構成する各MOSトランジスタのゲート端子Gへ供給されるクロック信号CLKがHレベルの時の電圧はVddである。各ベーススイッチ10および各単位スイッチ11eを構成するMOSトランジスタのしきい値は電圧Vth、βを決めるμ,ε,tox,W,L等の値はすベて同一であるとする。尚、これらの特性値および変数値β,μ,ε,tox,W,L等は、MOSトランジスタのI−V特性を示す式で使用されるものと同じものであり、一般的であるのでここでは詳細な説明を省略する。
【0035】
ベーススイッチ10に加えて単位スイッチ系11を構成する単位スイッチ11eが、1個毎に増加してオンしたと仮定した場合における合成オン抵抗値の入力電圧依存性が、図3の曲線▲1▼〜▲6▼に示されている。
【0036】
各MOSスイッチ10,11eの合成オン抵抗値Rを一定にするため、アナログ入力信号1の入力電圧と参照電圧系9の各参照電圧VrefNとの比較において、以下のように各参照電圧間隔毎に重み付けを行う。
【0037】
例えば、アナログ入力信号1の電圧Vinの電位レベルが、参照電圧Vref1とVref3との間にある場合では、ベーススイッチ10と単位スイッチ系11内の1個のみの単位スイッチ11eがオンして、スイッチのオン抵抗値は図3に示す曲線▲2▼に従う。
【0038】
また、アナログ入力信号1の電圧Vinの電位レベルが、参照電圧Vref2とVref3との間にある場合では、ベーススイッチ10と単位スイッチ系11内の2個の単位スイッチ11eがオンして、スイッチのオン抵抗値は図3に示す曲線▲3▼に従う。
【0039】
同様にして、アナログ入力信号1の電圧Vinの電位レベルが、参照電圧Vref1からVref5まで変化した場合では、スイッチのオン抵抗値の変化は曲線Aに従う。
【0040】
一方、従来のA/Dコンバータはベーススイッチ1個のみで構成されており、アナログ入力信号1の電圧Vinの電位レベルが、参照電圧Vref1からVref5まで変化した場合、スイッチのオン抵抗値の変化は曲線Bに従う。
【0041】
図3で明らかなように、本発明の場合を示す曲線Aでは入力電圧依存性が小さくなっており、従来例を示す曲線Bと比較して、抵抗値一定スイッチ2を構成するサイズ可変スイッチのオン抵抗値の入力電圧依存性による変化を小さくできることが分かる。
【0042】
尚、図2では、サンプルホールド処理部5の構成は、ホールドキャパシタ51とバッファ回路52で構成された場合を示したが、例えば、アナログ入力信号1に対して、直列にホールドキャパシタを組み込み(キャパシタ直列接続)サンプリングするような構成を持つサンプルホールド処理部を用いてもよい。
【0043】
以上のように、この実施の形態1によれば、複数の異なる参照電圧VrefNを設定し、アナログ入力信号1の電圧値が、各参照電圧を越える毎にオンされるところの、各参照電圧対応して設けられた単位スイッチ11eの数を増加させて構成したので、アナログ入力信号1の電圧値に応じて、各比較回路13eからの比較結果を基にして、対応する単位スイッチ11eをオンさせるので、オン抵抗値に対するアナログ入力信号1の電圧の依存性を緩和させることができるという効果がある。
【0044】
実施の形態2.
実施の形態2におけるA/Dコンバータの構成は、図1および図2に示した実施の形態1のものと同じなので、同一の参照符号を用いて説明する。
【0045】
次に動作について説明する。
実施の形態1のサンプルホールド回路における参照電圧系9を構成する参照電圧VrefNの電圧レベルは、重み付けが為されており、各参照電圧VrefN間の電位差は同じではなかった。
【0046】
一方、実施の形態2のサンプルホールド回路6では、図2に示す参照電圧系9内の各参照電圧VrenN間の電位差が等間隔に設定されている。また、単位スイッチ11eのそれぞれを構成するトランジスタは異なるβ値を有している。
【0047】
図4は、この発明の実施の形態2によるサンプルホールド回路6内のベーススイッチ10と単位スイッチ系11で構成された抵抗値一定スイッチ2、即ち、サイズ可変スイッチのオン抵抗値の入力電圧依存性を示す説明図である。
【0048】
実施の形態2では、単位スイッチ系11を構成する各単位スイッチ11eのMOSトランジスタのβに対して、抵抗値一定スイッチ2であるサイズ可変スイッチのオン抵抗値Rの入力電圧依存性が小さくなるように、それぞれ重み付けが行われている。また、上記したように、参照電圧Vref1〜VrefNは電圧値が等間隔に設定されている。
【0049】
例えば、アナログ入力信号1の電圧Vinの電位レベルが、参照電圧Vref1とVref2との間にある場合、ベーススイッチ10と他とβの異なる単位スイッチ11eの1個がオンして、スイッチのオン抵抗値は曲線▲2▼に従う。
【0050】
また、アナログ入力信号1の電圧Vinの電位レベルが、参照電圧Vref2とVref3との間にある場合、ベーススイッチ10とβの異なる単位スイッチ11eの2個がオンして、スイッチのオン抵抗値は曲線▲3▼に従う。
【0051】
同様に、アナログ入力信号1の電圧Vinの電位レベルが、参照電圧Vref1からVref7まで変化した場合、スイッチのオン抵抗値の変化は曲線Cに従う。
【0052】
一方、従来例の場合では、ベーススイッチ10のみで抵抗値一定スイッチが構成されているので、アナログ入力信号1の電圧Vinの電位レベルが、参照電圧Vref1からVref7まで変化した場合、スイッチのオン抵抗値の変化は曲線Dに従う。
【0053】
曲線Cで示される実施の形態2の場合と、曲線Dで示される従来例の場合とを比較すると、従来例を示す曲線Dに比ベて、実施の形態2を示す曲線Cの入力電圧依存性は小さくなっている。従って、ベーススイッチ10のみの構成である従来例と比較して、実施の形態2のサンプルホールド回路6内の抵抗値一定スイッチ2(即ち、サイズ可変スイッチ)のオン抵抗値の、アナログ入力信号1の電圧依存性による変化を低減して小さくすることができる。
【0054】
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1のサンプルホールド回路の場合と同様の効果を得ることができ、また、実施の形態1および実施の形態2のサンプルホールド回路の構成を適宜組み合わせて用いれば、サイズ可変スイッチのオン抵抗値の入力電圧依存性による変化をより小さくすることができる。
【0055】
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3によるサンプルホールド回路を示す図であり、図において、50は実施の形態3のサンプルホールド回路、54は低歪みアナログスイッチ部、53はスイッチオフブロックである。
【0056】
スイッチオフブロック53は、低歪みアナログスイッチ部54の動作をオフするものである。実施の形態1および2のスイッチオフブロック14は論理積回路(AND回路14e)から構成されている。そして、実施の形態1および2におけるスイッチオフブロック14を、NAND回路及びインバータ回路で構成した場合は、6個のMOSトランジスタで構成することができる。
【0057】
一方、実施の形態3のサンプルホールド回路50内の低歪みアナログスイッチ部54では、低歪みアナログスイッチ部54のサイズをさらに小サイズ化するため、図5に示す様に、スイッチオフブロック53を構成する各ブロック53eを3個のMOSトランジスタ(選択回路)で構成している。尚、その他の構成要素は、実施の形態1および2の場合と同じなので、同一の参照符号を用いてそれらの説明を省略する。
【0058】
次に動作について説明する。
スイッチオフブロック53内の各ブロック53eは、クロック信号CLKとこのクロック信号CLKの反転信号であるクロック信号/CLKに従って、動作する。尚、スイッチオフブロック53内の各ブロック回路53eへ供給されるクロック制御信号CLKおよびその反転信号/CLKは、図8に示したクロック制御信号CLKおよびその反転信号/CLKと同一である。また、/CLKは図中ではバーCLKで示している。
【0059】
クロック信号CLKがHレベルの時、各比較回路13eでの比較結果である出力信号が、各単位スイッチ11eのトランジスタのゲート端子Gに与えられ、クロック信号CLKがLレベルの時は、接地電圧の電位0Vが、各単位スイッチ11eのトランジスタのゲート端子Gへ与えられる。その後の動作は、実施の形態1および2の場合と同様である。
【0060】
以上のように、この実施の形態3によれば、低歪みアナログスイッチ部54内のスイッチオフブロック53を構成する各ブロック53eを3個のMOSトランジスタで構成したので、低歪みアナログスイッチ部54のサイズを減少することができ、サンプルホールド回路のサイズをさらに削減できるという効果がある。
【0061】
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4によるサンプルホールド回路を示す図であり、図において、60は実施の形態3のサンプルホールド回路、64は低歪みアナログスイッチ部、63は比較ブロックである。この比較ブロック63内の各ブロックである比較回路63eは、実施の形態1〜3におけるスイッチオフブロック14、53の機能を、比較ブロック63内に組み込んだ構成を有してる。
【0062】
比較ブロック63を構成する各比較回路63eは、差動アンプで構成されている。図7は、比較回路63eを示す回路図であり、(a)は差動アンプを示しており、(b)はチョッパ型比較回路を示している。このチョッパ型比較器については実施の形態5で詳細に説明する。
【0063】
次に動作について説明する。
実施の形態4のサンプルホールド回路60では、低歪みアナログスイッチ部64のサイズを、実施の形態1〜3のサンプルホールド回路よりさらに小サイズ化・低消費電力化するため、スイッチオフブロックの機能を比較ブロック63内に組み込んでいる。
【0064】
実施の形態4のサンプルホールド回路60は、実施の形態1〜3のサンプルホールド回路よりさらにサイズを削減している。比較ブロック63を構成する各比較ブロック63eは、図7の(a)に示されている差動アンプで構成されている。差動アンプの定電流源63a1に直列にトランジスタ63a2を配置している。
【0065】
比較ブロック63内の各比較回路63eを構成する差動アンプは、クロック信号CLK12がLレベルで、低歪みアナログスイッチ部64がオフしている期間において、比較回路63eである差動アンプ内の定電流源63a1に直列に配置されたトランジスタ63a2のゲート端子Gに供給されるクロック信号CLK12はLレベルなので、定電流源63a1に電流が流れず、この期間における各比較回路63eの消費電力を削減することができる。
【0066】
以上のように、この実施の形態4によれば、低歪みアナログスイッチ部64内の比較ブロック63を構成する各比較回路63e内に、実施の形態1〜3におけるスイッチオフブロックの機能を組み込んだので、スイッチオフブロック分のレイアウト面積を削減することができ、サンプルホールド回路の小サイズ化を図ることができるという効果がある。また、比較回路63eを差動アンプで構成することで、低歪みアナログスイッチ部64がオフしている期間における差動アン内の定電流電流をカットし、その分の消費電力を削減することができるという効果がある。
【0067】
実施の形態5.
図6は、この発明の実施の形態5によるサンプルホールド回路を示す図であり、実施の形態4の場合と同じ構成を有する。実施の形態5のサンプルホールド回路60において、比較ブロック63を構成する各比較回路63eは、図7の(b)に示すチョッパ型比較回路で構成されている。尚、その他の構成は実施の形態4と同じなので、同一の参照符号を用いて、ここではそれらの説明を省略する。
【0068】
次に動作について説明する。
実施の形態5のサンプルホールド回路60では、低歪みアナログスイッチ部64のサイズを、実施の形態1〜3のサンプルホールド回路よりさらに小サイズ化・低消費電力化するため、スイッチオフブロックの機能を比較ブロック63内に組み込んでいる。従って、実施の形態5のサンプルホールド回路60は、実施の形態1〜3のサンプルホールド回路よりさらにサイズが削減されている。
【0069】
図9は、実施の形態5のサンプルホールド回路60内の比較ブロック63を構成する各比較回路63e、即ち、チョッパ型比較器の動作を制御する制御クロック信号CLK,CLK1,CLK2,CLK3を示す説明図である。
【0070】
図9に示されるように、低歪みアナログスイッチ部64がオフしている期間に、オートゼロ動作するインバータ63b1のオートゼロ期間を短縮するように、つまり、オートゼロ用クロックCLK1がHレベルである期間を短くするように、チョッパ型比較器を動作させる。
【0071】
以上のように、この実施の形態5によれば、低歪みアナログスイッチ部64内の比較ブロック63を構成する各比較回路63e内に、実施の形態1〜3におけるスイッチオフブロックの機能を組み込んだので、スイッチオフブロック分のレイアウト面積を削減することができ、サンプルホールド回路の小サイズ化を図ることができるという効果がある。また、比較回路63eをチョッパ型比較回路で構成することで、低歪みアナログスイッチ部64がオンしている期間における消費電力を削除でき、さらに低歪みアナログスイッチ部64がオフしている期間における、チョッパ型比較器内のインバータ63b1の貫通電流が流れている期間を短くすることで、その分の消費電力を削減することができるという効果がある。
【0072】
実施の形態6.
この発明の実施の形態1〜5によるサンプルホールド回路のそれぞれでは、単位スイッチ系11を構成する各単位スイッチ11eは、nチャネルMOSトランジスタを使用し、このMOSトランジスタに適合するように、比較回路やスイッチオフブロックを構成していた。
【0073】
図10は、この発明の実施の形態6によるサンプルホールド回路内の単位スイッチ系を示すブロック図であり、図において、100は単位スイッチ系、100eは単位スイッチ系を構成する単位スイッチとしてのpチャネルMOSトランジスタである。尚、図10には図示していないが、ベーススイッチも同様にpチャネルMOSトランジスタで構成する。
【0074】
また、図11は、この発明の実施の形態6によるサンプルホールド回路内の単位スイッチ系を示すブロック図であり、図において、110は単位スイッチ系、110eは単位スイッチ系を構成する単位スイッチとしてのCMOSトランジスタである。尚、図11には図示していないが、ベーススイッチも同様にCMOSトランジスタで構成する。
【0075】
図10および図11に示すように、実施の形態6のサンプルホールド回路は、単位スイッチ系100を構成する各単位スイッチ100eとして、pチャネルMOSトランジスタまたはCMOSトランジスタを使用し、それに適合するように比較回路やスイッチオフブロックを構成している。尚、その他の構成要素、例えば、参照電圧系、比較ブロック、スイッチオフブロック等の構成は、実施の形態1〜5のものと同じなので、同一の参照符号を用いて、それらの説明を省略する。
【0076】
次に動作について説明する。
ベーススイッチ10や単位スイッチ系100,110を構成する各トランジスタがpチャネルMOSトランジスタの場合には、pチャネルMOSトランジスタのベース端子にインバータを接続する。ただし、pチャネルMOSトランジスタとnチャネルMOSトランジスタのしきい値電圧Vthの大きさと、その入力電圧依存性を比較し、しきい値電圧Vthの絶対値が小さく入力電圧依存性の小さいものを単位スイッチ系の単位スイッチとして使用する方が効果がある。
【0077】
また、単位スイッチとして図10に示すpチャネルトランジスタを使用した場合、pチャネルMOSスイッチのオン抵抗値Rが小さくなる領域、すなわちオン状態にあるスイッチのゲート端子Gに入力するクロック信号(CLK)の電位に対して入力信号の電位が近い領域にある入力信号を使用する方が効果がある。
【0078】
以上のように、この実施の形態6によれば、サンプルホールド回路において、ベーススイッチや単位スイッチ系を構成する単位スイッチをpチャネルMOSトランジスタ、あるいはCMOSトランジスタで構成し、実施の形態1〜5の構成と組み合わせた場合であっても実施の形態1〜5の場合と同様の効果を得ることができる。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、複数の異なる参照電圧VrefNを設定し、アナログ入力信号の電圧値が、各参照電圧を越える毎にオンされるところの、各参照電圧に対応して設けられた単位スイッチの数を増加させるようにサンプルホールド回路を構成したので、アナログ入力信号の電圧値に応じて、各比較回路からの比較結果を基にして、対応する単位スイッチをオンさせることができ、オン抵抗値に対するアナログ入力信号の電圧の依存性を緩和させることができるという効果がある。
【0080】
また、この発明によれば、低歪みアナログスイッチ部のスイッチオフブロックを構成する各ブロックをMOSトランジスタ(選択回路)で構成したので、低歪みアナログスイッチ部のサイズを減少し、結果として、サンプルホールド回路のサイズをさらに削減できるという効果がある。
【0081】
また、この発明によれば、低歪みアナログスイッチ部内の比較ブロックを構成する各比較回路内に、スイッチオフブロックの機能を組み込んだので、スイッチオフブロック分のレイアウト面積を削減することができ、サンプルホールド回路の小サイズ化を図ることができるという効果がある。また、比較回路を差動アンプまたはチョッパ型比較回路を用いて構成することで、低歪みアナログスイッチ部がオフしている期間における差動アンプ内の定電流電流をカットし、あるいは、低歪みアナログスイッチ部がオンしている期間及びオフしている期間におけるチョッパ型比較器内のインバータの貫通電流による消費電力を低減し、その分の消費電力を削減することができるという効果がある。
【0082】
また、この発明によれば、サンプルホールド回路において、ベーススイッチや単位スイッチ系を構成する単位スイッチをpチャネルMOSトランジスタ、あるいはCMOSトランジスタで構成した場合であっても、上記したこの発明の効果と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1〜6のサンプルホールド回路を組み込んだA/Dコンバータを示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1によるサンプルホールド回路を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における抵抗値一定スイッチ内のベーススイッチと単位スイッチ系で構成されたサイズ可変スイッチのオン抵抗値の入力電圧依存性を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるサンプルホールド回路内のベーススイッチと単位スイッチ系で構成された抵抗値一定スイッチ、即ち、サイズ可変スイッチのオン抵抗値の入力電圧依存性を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるサンプルホールド回路を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態4および5によるサンプルホールド回路を示す回路図である。
【図7】 比較ブロック内の各比較回路を示す回路図であり、(a)は差動アンプ、(b)はチョッパ型比較回路を示す回路図である。
【図8】 低歪みアナログスイッチ部へ供給されるクロック信号(CLK)を示す説明図である。
【図9】 チョッパ型比較器の動作を制御する制御信号を示す説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態6によるサンプルホールド回路内の単位スイッチを示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態6によるサンプルホールド回路内の単位スイッチを示すブロック図である。
【図12】 従来のサンプルホールド回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 アナログ入力信号、2 抵抗値一定スイッチ、3 入力電圧判定部、4,54,64 低歪みアナログスイッチ部、5 サンプルホールド処理部、6,50,60 サンプルホールド回路、9 参照電圧系、11,100,110 単位スイッチ系、11e 単位スイッチ、13 比較ブロック、13e 比較回路、14,53 スイッチオフブロック、14e アンド回路、53e MOSトランジスタ(選択回路)、63e 比較回路(差動アンプ、チョッパ型比較回路)、100e pチャネルMOSトランジスタ、110e CMOSトランジスタ、VrefN 参照電圧。
Claims (6)
- アナログ入力信号と所定の電位値を持つ参照信号とを比較する入力電圧判定部と、前記アナログ入力信号を入力するスイッチのオン抵抗値が、前記入力電圧判定部の判定結果に応じて前記アナログ入力信号の電位に依存しない一定の値を持つように処理する抵抗値一定スイッチとを有する低歪みアナログスイッチ部と、
前記低歪みアナログスイッチ部から出力された前記アナログ入力信号をサンプリングするサンプルホールド処理部とを備えたことを特徴とするサンプルホールド回路。 - 入力電圧判定部は、それぞれが所定の電圧値を持つ複数の参照電圧を供給する参照電圧系と、前記複数の参照電圧に対応して設けられ、アナログ入力信号と前記複数の参照電圧の各々とを比較する複数の比較回路から構成される比較ブロックと、前記複数の比較回路に対応して設けられた複数のブロックからなるスイッチオフブロックとを有し、
抵抗値一定スイッチは、1個のベーススイッチと前記複数の比較回路に対応して設けられた複数の単位スイッチとを有する単位スイッチ系とから構成され、
前記複数の参照電圧の各々には重み付けがなされており、
前記抵抗値一定スイッチがオン状態である場合、前記アナログ入力信号の入力電圧と前記複数の参照電圧のそれぞれとを、前記複数の比較回路で比較し、
前記アナログ入力信号の入力電位に応じて、前記ベーススイッチのオン抵抗と前記複数の単位スイッチとのオン抵抗の合成オン抵抗が一定になるように、前記複数の比較回路から出力される比較結果と低歪みアナログスイッチ部に供給されるクロック信号との間の論理積で得られる出力信号を、前記複数の単位スイッチの各々のゲート端子に入力して、前記複数の単位スイッチを選択的にオンさせることを特徴とする請求項1記載のサンプルホールド回路。 - 入力電圧判定部は、それぞれが所定の電圧値を持つ複数の参照電圧を供給する参照電圧系と、前記複数の参照電圧に対応して設けられ、前記アナログ入力信号と前記複数の参照電圧の各々とを比較する複数の比較回路から構成される比較ブロックと、前記複数の比較回路に対応して設けられた複数のブロックからなるスイッチオフブロックとを有し、
抵抗値一定スイッチは、1個のベーススイッチと前記複数の比較回路に対応して設けられた複数の単位スイッチとを有する単位スイッチ系とから構成され、
前記単位スイッチの各々は重み付けがなされており、
前記抵抗値一定スイッチがオン状態である場合、前記アナログ入力信号の入力電位と前記複数の参照電圧とを、前記複数の比較回路で比較し、
前記アナログ入力信号の入力電圧に応じて、前記ベーススイッチのオン抵抗と前記複数の単位スイッチとのオン抵抗の合成オン抵抗が一定になるように、前記複数の比較回路から出力される比較結果と低歪みアナログスイッチ部に供給されるクロック信号との間の論理積で得られる出力信号を、前記複数の単位スイッチの各々のゲート端子に入力して、前記複数の単位スイッチを選択的にオンさせることを特徴とする請求項1記載のサンプルホールド回路。 - スイッチオフブロックを構成する各ブロックはMOSトランジスタからなる選択回路で構成され、抵抗値一定スイッチを構成する複数の単位スイッチのオンオフを、前記選択回路からの出力信号に基づいて行うことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のサンプルホールド回路。
- 入力電圧判定部内の比較ブロックとスイッチオフブロックとは、差動アンプ又はチョッパ型比較回路を用いた複数の比較回路から構成され、抵抗値一定スイッチを構成する複数の単位スイッチのオンオフは、前記複数の比較回路の各々から出力される信号に基づいて実行されることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のサンプルホールド回路。
- 単位スイッチ系を構成する単位スイッチの各々は、nチャネルMOSトランジスタ、pチャネルMOSトランジスタ、およびCMOSトランジスタのいずれかで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のサンプルホールド回路。
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