JP4117435B2 - 電池モジュール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、30Wh級のリチウムイオン2次電池を複数個接続した、高容量の電池モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境問題、省資源を目指したエネルギーの有効利用の観点から、深夜電力貯蔵や太陽光発電を目的とした家庭用分散型蓄電システム或いは電気自動車のための蓄電システム等が注目を集めている。更に特開平6-86463号公報には、エネルギー需要者にエネルギーを最適条件で供給できるシステムとして、発電所から供給される電気、ガスコージェネレーション、燃料電池、蓄電池等を組み合わせたトータルシステムが提案されている。これら蓄電システムに用いる二次電池は、エネルギー容量が10Wh以下の携帯機器用小型二次電池と異なり、容量が大きい大型のものが必要となる。また、これらのシステムでは、複数の二次電池を直列に積層し、電圧が例えば50〜400Vの組電池として用いるのが常であり、ほとんどの場合、鉛電池を用いていた。
【0003】
一方、携帯機器用小型二次電池の分野では小型・高容量のニーズに応えるべく、新型電池としてニッケル水素電池、リチウム二次電池の開発が進展し、180Wh/l以上の体積エネルギー密度を有する電池が市販されている。特にリチウムイオン電池は350Wh/lを超える体積エネルギー密度の可能性を有すること、安全性、サイクル特性等の信頼性が金属リチウムを負極に用いたリチウム二次電池に比べ優れることから、その市場を飛躍的に延ばしている。
【0004】
これを受け、蓄電システム用大型電池の分野においても、高エネルギー密度電池の候補として、リチウムイオン電池をターゲットとし、リチウム電池電力貯蔵技術研究組合(LIBES)等で勢力的に開発が進められている。
【0005】
これら大型リチウムイオン電池はエネルギー容量が100Whから400Wh程度である。また、体積エネルギー密度は200〜300Wh/lと携帯機器用小型二次電池並のレベルに達している。その形状は直径50〜70mm、長さ250mm〜450mmの円筒型、厚さ35mm〜50mmの角形或いは長円角形等の扁平角柱形が代表的なものである。
【0006】
上述の大型電池を蓄電システムに用いる場合、一般に4〜10個の大型電池(単電池)を直列に接続し、15V〜50Vの電池モジュールとし、さらに、これら電池モジュールを直列、並列に接続し、所定の電圧、容量を有する蓄電システムとして用いられることが多い。
【0007】
一方、薄型のリチウム二次電池については、薄型の外装に、例えば、金属とプラスチックをラミネートした厚さ1mm以下のフィルムを収納したフィルム電池(特開平5-159757号公報、特開平7-57788号公報等)、厚さ2mm〜15mm程度の小型角型電池(特開平8-195204号公報、特開平8-138727号公報、特開平9-213286号公報等)が知られている。いずれも、その目的が携帯機器の小型・薄型化に対応するものであり、例えば携帯用パソコン底面に収納できる厚さ数mmでJIS A4サイズ程度の面積を有する薄型電池も開示されているが(特開平5-283105号公報)、エネルギー容量は10Wh以下であり、蓄電システム用二次電池としては容量が小さ過ぎる。さらには、これら薄型電池を直列、並列に接続し電池モジュールとする場合、容量が小さいことから、放熱等の考慮なく、単純に積み重ねる等、特に工夫はなされていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
一般的にリチウムイオン電池においては、機器の故障による誤作動や使用者側の誤用によって過充電や外部短絡といった状態になると、電池内部の加熱や電解液の分解等により、内部でガスが発生する。それによる内圧上昇に伴う事故を防止するために安全弁が備えられている。この種の安全弁は、内圧上昇による電池容器の膨張によって電池容器の変形に伴って開くものである。このような安全弁をもった単電池はモジュール内であっても安全弁の開放方向に阻害物がない限り正常に動作する。
【0009】
しかしながら扁平型電池では、その薄型構造から安全弁が厚さ方向の広平面に備えられているものもあり、この場合上記電池が膨張しやすい構造のためにその膨張度合いが阻害された場合安全弁の作動が遅れてしまうという問題が生じる。
【0010】
一方、上述の電池を蓄電システムに用いる場合、一般に4〜10個の大型電池(単電池)を直列に接続し、15V〜50Vの電池モジュールとし、さらに、これら電池モジュールを直列に接続し、所定の電圧、容量を有する蓄電システムとして用いられることが多い。又、モジュール内では体積エネルギー密度を向上させるために単電池間の間隔を可能な限り狭くして並べられるのが一般的である。
【0011】
従って、モジュール内において厚さ方向に並列配置された単電池の各々は、膨張が阻害されやすい環境にある。単電池間の間隔を充分にとって電池モジュールとすれば回避できるが、体積エネルギー密度が低下してしまう。
【0012】
本発明の目的は、上記問題点を解決すべく、モジュールにおいてエネルギー密度の低下を抑え、かつ単電池と同等の条件において安全弁を作動させることにより、異常時に発火や爆発といった事故を未然に防止できる安全性の高い優れた扁平形状の非水系二次電池を用いた電池モジュールを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、正極、負極及びリチウム塩を含む非水系電解質を備え厚さ12mm未満の扁平形状の電池容器にて密閉されエネルギー容量が30Wh以上且つ体積エネルギー密度が180Wh/l以上である単電池の複数枚を、外装容器内に並列配置して装填するとともに、これら複数枚の単電池を電気的に接続する電池モジュールであって、前記外装容器は、前記複数枚の単電池を所要間隔で並列配置し得るように、該外装容器の内壁面に、前記単電池の周縁部の少なくとも一部を案内し得る溝形案内部を複数列有し、該溝形案内部は、前記単電池が膨張し該単電池同士がその厚さ方向に押し合ったときに、該単電池が前記溝形案内部から離脱し得るように構成されていることを特徴とする電池モジュールによって達成される。
【0014】
前記溝形案内部は、前記外装容器の底壁面に形成されていることが好ましい。
【0015】
前記溝形案内部は、前記外装容器の側壁面に形成されていることが好ましい。
【0016】
前記溝形案内部が、凹溝により形成され、該凹溝の溝幅は、該凹溝の底へ向かうにつれて漸次幅狭となるよう形成されていることが好ましい。
【0017】
前記溝形案内部は、対向配置された凸壁によって形成され、該凸壁の基端部に折れ曲がり容易な弱点部を有していることとしても良い。
【0018】
前記電池容器は、周縁部にフランジを有し、該フランジが前記溝形案内部に嵌められていることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態の一例である電池モジュールの外装構造、図2は組電池に配置される単電池の並べ方、及び、図3は単電池である厚さ12mm未満の扁平形状の電池を、各々示すものである。
【0020】
具体的には、図4に示すように、接続板Aがとりつけられた単電池10を上部から電池の外装容器11に設けられた溝形案内部12に挿入し図2のように並列に配置したのち接続板A同士を接続する別の接続板Bを用いてビス止めをし直列接続する。
【0021】
単電池は、図3において上蓋1及び底容器2からなる電池ケースCを備えており、電池ケース3の中には正極、負極がセパレータを介して対向した電極積層体が入っている。又、正極集電体、負極集電体は各々正極端子3及び負極端子4に電気的に接続されている。正極端子3、負極端子4は電池ケースと絶縁された状態で取り付けられている。正極端子3、負極端子4に接続板Aが取り付けられ、接続板Aが別の接続板Bを用いて、他の単電池と直列に接続することができる。
【0022】
上蓋1及び底容器2は、フランジ13の部位において全周を溶接されている。上蓋1又は底容器2には、電池内部の内圧が上昇したとき解放する安全弁5が設けられている。安全弁5は、図示の例では、扁平形状の単電池10の一方の広平面に、対角線を横切るようにして4本の直線状の薄肉部により形成されている。尚、図示しないが、安全弁は、扁平形電池容器の上側面に形成される場合もあり得る。
【0023】
単電池の寸法は、例えば縦300mm×横210mm×厚さ6mmであり、正極にLiMn2O4、負極に炭素材料を用いるリチウム二次電池の場合、家庭用蓄電システム(夜間電力貯蔵、コジェネレーション、太陽光発電等)、電気自動車等の蓄電システム等に用いることができ、大容量且つ高エネルギー密度を有することができる。この場合、エネルギー容量は、好ましくは30Wh以上、より好ましくは50Wh以上であり、且つエネルギー密度は、好ましくは180Wh/l以上、より好ましくは200Wh/l以上である。エネルギー容量が30Wh未満の場合、或いは、体積エネルギー密度が180Wh/l未満の場合は、蓄電システムに用いるには容量が小さく、充分なシステム容量を得るために電池の直並列数を増やす必要があること、また、コンパクトな設計が困難となることから蓄電システム用としては好ましくない。なお、このような二次電池において、電解質としては、例えばリチウム塩を含む非水系電解質を用いることができる。
【0024】
本実施形態の単電池の厚さtは、好ましくは12mm未満、より好ましくは10mm未満、さらに好ましくは8mm未満である。厚さの下限については電極の充填率、電池サイズ(薄くなれば同容量を得るためには面積が大きくなる)を考慮した場合、2mm以上が実用的である。電池の厚さが12mm以上になると、電池内部の発熱を充分に外部に放熱することが難しくなること、或いは電池内部と電池表面付近での温度差が大きくなり、内部抵抗が異なる結果、電池内での充電量、電圧のバラツキが大きくなる。なお、具体的な厚さは、電池容量、エネルギー密度に応じて適宜決定されるが、期待する放熱特性が得られる最大厚さで設計するのが、好ましい。図2では、8枚の単電池が並べられているが、本発明の電池モジュルーにおいては、2枚以上の複数枚の単電池を用いることができる。望ましい単電池の枚数は、目的とする蓄電池システムの電圧、容量、大きさ、形状、単電池の電圧、容量、形状、重量等により適宜決定される。
【0025】
また、本実施の形態の非水系二次電池の形状としては、例えば、扁平形状の表裏面が角形、円形、長円形等の種々の形状とすることができ、角形の場合は、一般に矩形であるが、三角形、六角形等の多角形とすることもできる。さらに、肉厚の薄い円筒等の筒形にすることもできる。筒形の場合は、筒の肉厚がここでいう厚さとなる。また、製造の容易性の観点から、電池の扁平形状の表裏面が矩形であり、図3に示すようなノート型の形状が好ましい。
【0026】
電池ケースとなる上蓋1及び底容器2に用いられる材質は、電池の用途、形状により適宜選択され、特に限定されるものではなく、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム等が一般的であり、実用的である。また、電池ケースの厚さも電池の用途、形状或いは電池ケースの材質により適宜決定され、特に限定されるものではない。好ましくは、その電池表面積の80%以上の部分の厚さ(電池ケースを構成する一番面積が広い部分の厚さ)が0.2mm以上である。上記厚さが0.2mm未満では、電池の製造に必要な強度が得られないことから望ましくなく、この観点から、より好ましくは0.3mm以上である。また、同部分の厚さは、1mm以下であることが望ましい。この厚さが1mmを超えると、電極面を押さえ込む力は大きくなるが、電池の内容積が減少し充分な容量が得られないこと、或いは、重量が重くなることから望ましくなく、この観点からより好ましくは0.7mm以下である。
【0027】
上記のように、二次電池の厚さを12mm未満に設計することにより、例えば、該電池が30Wh以上の大容量且つ180Wh/lの高エネルギー密度を有する場合、高率充放電時等においても、電池温度の上昇が小さく、優れた放熱特性を有することができる。従って、内部発熱による電池の蓄熱が低減され、結果として電池の熱暴走も抑止することが可能となり信頼性、安全性に優れた単電池を提供することができる。
【0028】
モジュールの外装容器について説明する。外装容器11は、上部から所定の間隔で単電池10が上部より挿入できるような外装容器が望ましく、そのため、外装容器11の側壁内面に単電池10の周縁部の少なくとも一部を案内する溝形案内部12を複数列有している。
【0029】
図示の扁平型電池の場合、厚さ1mmのフランジ13が数ミリの幅で全周縁部において存在するのでこのフランジ13が溝形案内部12に嵌まり込むような構造とすることができる。このようなフランジを有しない例えば単純な扁平箱形の単電池の場合(図示せず)は、その周囲が溝形案内部12に嵌まり込む。
【0030】
外装容器11の上部(入口)に形成される溝形案内部12は、上記した接続板Bにより並列配置した単電池10をビス等で連結する関係上、並列配置した単電池10上部の並列間隔が正確であることが好ましく、そのため、溝形案内部12にフランジ13が嵌まっている状態で、フランジ13がぐらつかないような形状であることが好ましい。そのため、溝形案内部12の断面形状は、矩形であって、フランジ13にぴったりと嵌まる形状であることが好ましいが、そうすると単電池10が膨張したときに、単電池10の膨張を阻害し、単電池10の望ましくない変形(爆発につながる可能性がある)を引き起こす畏れがある。そこで、図1に例示した外装容器11上部の溝形案内部12は、外装容器11の上端から10mmの短幅(長さ)に形成してあり、その溝深さは、約0.5mmに設定されている。これらの寸法は、特に限定される訳ではないが、上記趣旨より、外装容器11の上部の溝形案内部12の溝長さは2〜15mm、溝深さは2mm以下であることが好ましい。このように溝形案内部12の寸法を設定しておけば、単電池10が膨張しても、フランジ13が少し変形する程度でその膨張に追従することができる。
【0031】
単電池10は、モジュール化するために接続板B(図4)によって単電池10上部が接続されていると、単電池10が膨張しても単電池10の上部(外装容器11の挿入口側端)の並列間隔は大きく変化し得ない。しかしながら、図5に示すように、外装容器11の端に位置する単電池10がその中央付近を中心に膨張し、膨張した単電池10の下方が大きく移動した場合に、単電池10の上部は図示の如く僅かではあるが傾こうとするから、その傾きによって単電池10の上部のフランジ13を変形を緩和させながら、そのフランジ13が単電池10の傾きに従って溝形案内部12内を移動できるようにしておくことが望ましい。そのために、溝形案内部12は、単電池が膨張し互いに押し合ったときに、図5に示すように、単電池10の上部が、その膨張力の作用によって溝形案内部12内で傾斜し易いような形状としておくとができ、例えば、溝形案内部12の断面形状を半円、楕円、逆台形等とすることができる。並列配置される単電池10同士の間隔は、単電池10の電池容器に設けた端子3,4(図3)及び接続板A(図3)に接触せず、単電池10の放熱空間を考慮した所定間隔を維持できれば特に限定はしない。
【0032】
上記したように、並列配置した単電池10の上部は、接続板Bにより連結されていると、単電池10が膨張した場合であっても該上部における並列間隔は大きく変化しないが、底部の並列間隔は連結されていないため、単電池の底部(下部)は、外装容器11内で自由に移動できることになり不安定であるから、溝形案内部は、外装容器11の下部にも形成している。そのため、外装容器11内側のの底壁面、及び/又は側壁面であって略中間高さより下部に形成される。このような外装容器11の底壁面、側壁面に形成される溝形案内部は、上部に比べて単電池10の膨張時における移動度が大きいことから(上部は接続板Bにより連結されているから)、単電池10が膨張時にその溝形案内部から離脱しやすい構造としている。
【0033】
外装容器11の底壁面に形成した溝形案内部12を、図6〜図8に例示した。
【0034】
図5に示した外装容器11底壁面の溝形案内部12は、単電池10の厚さ方向に力が加わった場合に、単電池10が溝形案内部12から移動して離脱できるよう、断面円形状の凹溝として、その溝幅が溝底へ向かうにつれて漸次幅狭となるように形成されている。この溝形案内部12は、図示の例では最大深さが0.5mm、曲率半径を0.5mmとしている。溝形案内部12は、最大深さは2mm以下とすることが好ましく、断面円弧状の場合の曲率半径は、最大深さをXmmとした場合に1.0Xmm以上とすることが好ましい。その理由は、最大深さが2mmより大きいと引っかかりが強くて単電池10が溝形案内部から外れにくくなり、また、最大深さXmmに対して曲率半径が1.0Xmmより小さいと単電池10の溝形案内部12内での滑りが悪くなるからである。
【0035】
図7に示した外装容器11底壁面の溝形案内部12は、レール状の凸壁20を対向配置させて溝形とし、凸壁20の基端部に折れ曲がり容易な弱点部21を形成することにより構成している。図示の例では、弱点部21は、薄肉部分により形成されているが、細孔を連続的に直線状に配置したミシン目様のものにより形成することもできる。このような凸壁20は、単電池10が、図5及び図6に示すように膨張により押し合い、単電池10下部に力がかかった時に弱点部21が折れ曲がり、単電池10の膨張を許容し、安全弁を適切に働かせるのである。
【0036】
図8に示した外装容器11底壁面の溝形案内部12は、断面が略逆台形状の凹溝として、その溝幅が溝底へ向かうにつれて漸次幅狭となるように形成されている。この場合も、溝形案内部12の溝深さは、上記した断面円弧状の場合と同様に2mm以下とすることが好ましい。そして、その溝底の幅は、単電池10の幅、即ち図示の例ではフランジ13の幅と略同等であることが、単電池10を正確に案内する上で好ましい。また、逆台形形状の長辺に相当する溝開口最大幅は、単電池10のフランジ13の滑りを良くする観点から、前記溝底幅の1.5〜3倍程度とすることが好ましい。
【0037】
上記のような構成を有する電池モジュールによれば、単電池が上記した要因により、図5、図6に示すように膨張しても、その膨張により、単電池10は、互いに押し合うことで、溝形案内部12から離脱し、上記安全弁を確実に作動させることができるのである。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る電池モジュールによれば、外装容器が、前記複数枚の単電池を所要間隔で並列配置し得るように、該外装容器の内壁面に、前記単電池の周縁部の少なくとも一部を案内し得る溝形案内部を複数列有し、該溝形案内部は、前記単電池が膨張し該単電池同士がその厚さ方向に押し合ったときに、該単電池が前記溝形案内部から離脱し得るように構成されていることとしたので、単電池を容易に所要間隔で並列配置させることができるとともに、安全弁が扁平形状の広平面部にある場合に適切に作動させることができる。
【0039】
また、前記溝形案内部を、前記外装容器の底壁面に形成しておけば、外装容器の底部における単電池の案内を確実にし、並列する単電池同士が上部で連結されていた場合でも、単電池が膨張した際に上部に比べて大きい移動を阻害することなく、単電池を溝形案内部から離脱させる、単電池の適切な膨張を確保することができる。
【0040】
さらに、前記溝形案内部を、前記外装容器の側壁面に形成しておけば、単電池を外装容器に差し込む作業が容易になり、また、該溝形案内部を外装容器側壁面の上部に設けた場合には、並列させた単電池の上部間隔を一定にして単電池同士を上部で電気的に連結することが容易になる。
【0041】
前記外装容器底壁面の溝形案内部を、凹溝により形成し、該凹溝の溝幅を、該凹溝の底へ向かうにつれて漸次幅狭となるよう形成すれば、単電池は、膨張時にその漸次幅狭となる傾斜面に沿って移動できるので、離脱が容易になる。
【0042】
さらにまた、前記単電池の電池容器が周縁部にフランジを有し、該フランジが前記溝形案内部に嵌められていることとすれば、単電池を溝形案内部に挿入することが容易になるとともに、膨張時にはそのフランジが変形することにより、単電池本体の変形を阻止し、単電池の適切な膨張を可能にする等の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電池モジュールの一実施形態を分解して示す斜視図である。
【図2】図1の電池モジュールの内部構造を示す断面図である。
【図3】図1の電池モジュールの単電池を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図4】図1の電池モジュールを電気的に接続した状態を示す平面図である。
【図5】単電池が膨張した状態を示す図2に対応する断面図である。
【図6】単電池が膨張した状態を示す図2に対応する断面図である。
【図7】本発明の構成要素である溝形案内部の他の形態を拡大して示す電池モジュールの部分断面図である。
【図8】本発明の構成要素である溝形案内部の更に他の形態を拡大して示す電池モジュールの部分断面図である。
【符号の説明】
1 上蓋
2 底容器
3 正極端子
4 負極端子
5 安全弁
10 単電池
11 外装容器
12 溝形案内部
13 フランジ
20 突壁
21 弱点部
A 接続板
B 接続板
C 電池ケース
Claims (6)
- 正極、負極及びリチウム塩を含む非水系電解質を備え厚さ12mm未満の扁平形状の電池容器にて密閉されエネルギー容量が30Wh以上且つ体積エネルギー密度が180Wh/l以上である単電池の複数枚を、外装容器内に並列配置して装填するとともに、これら複数枚の単電池を電気的に接続する電池モジュールであって、
前記外装容器は、前記複数枚の単電池を所要間隔で並列配置し得るように、該外装容器の内壁面に、前記単電池の周縁部の少なくとも一部を案内し得る溝形案内部を複数列有し、該溝形案内部は、前記単電池が膨張し該単電池同士がその厚さ方向に押し合ったときに、該単電池が前記溝形案内部から離脱し得るように構成されていることを特徴とする電池モジュール。 - 前記溝形案内部が、前記外装容器の底壁面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の電池モジュール。
- 前記溝形案内部が、前記外装容器の側壁面に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電池モジュール。
- 前記溝形案内部が、凹溝により形成され、該凹溝の溝幅は、該凹溝の底へ向かうにつれて漸次幅狭となるよう形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電池モジュール。
- 前記溝形案内部は、対向配置された凸壁によって形成され、該凸壁の基端部に折れ曲がり容易な弱点部を有していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の電池モジュール。
- 前記電池容器は、周縁部にフランジを有し、該フランジが前記溝形案内部に嵌められていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の電池モジュール。
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