JP4108306B2 - 列車検知システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、地上又は車上に設置された通信手段による通信状態をもとにして列車の検知ブロックへの進入進出を検知する列車検知システムに関し、詳しくは、少ない機器構成によって検知ブロックからの確実な進出検知が可能な列車検知システムに係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レール上を走行する列車の位置を検知するには、列車が走行する2本のレールを検知回路中に組み込んだ軌道回路によって主に行われている。そして、上記レールの切れ目の位置を列車の車輪が通過した際に、該車輪及び車軸で軌道回路が短絡されることにより、当該レール上に列車が在ることを検知していた。この列車の在線の検知により、その軌道回路を内方とする信号機を青から赤に変えて、列車運行の安全性を確保していた。しかし、この軌道回路は、レールと列車の車軸を電気回路の一部として構成しているので、天候の影響を受けやすい、細かな現場調整作業や定期的な保守作業が必要である、大容量の電源設備が必要である、などの問題点があった。
【0003】
また、近年では、軌道回路によらないシステムとして、無線通信手段を利用した新しい方式の列車検知システムが開発されている。この列車検知システムは、図7に示すように、列車走行の検知区間であるブロックB(B1〜B3)の各境界にてレール2の近傍に設置された質問器Q(Q1〜Q3)と、上記質問器Qと相互に通信可能とされ、列車通過時に列車3の車体により通信領域が遮断されるように上記質問器Qに対向して設置された地上応答器G(G1〜G3)と、上記質問器Qと相互に通信可能とされ、上記列車3上に設置された車上応答器Vと、上記各ブロックBの境界の質問器Qが受信した地上応答器G又は車上応答器Vからの信号を取り込んで各ブロックBの列車3の進入・進出を検知する列車検知装置1とを備えて成っている。なお、上記列車3は、車両31と32で編成されているとする。また、符号4は、上記列車検知装置1で得た各ブロックBの列車3の進入進出情報を取り込んで列車の進路制御等に利用する外部装置を示している。
【0004】
上記列車検知システムにおいて、列車3の進入進出を検知するには、図7において、車両31と32の編成からなる列車3がブロックB1に在線するとし、図面左側の起点側から右側の終点側に向かって矢印C方向に進行し、ブロックB2に進入するとする。この状態で、レール2上を走行する列車3の先頭部がブロックB1とB2との境界に対向配置された質問器Q2と地上応答器G2との間に進むと、該両者間の通信が遮断される。すると、列車検知装置1は、上記質問器Q2から送られる地上応答器G2の応答信号受信無しを検出して、「列車あり」を検知する。これにより、上記列車検知装置1は、前方のブロックB2への列車3の進入を検知する。
【0005】
次に、列車3がレール2上を走行してさらに進み、上記列車3を構成する車両32の後尾側の位置に搭載された車上応答器Vが質問器Q2の位置を通過すると、上記車上応答器Vからの応答信号を質問器Q2が受信する。すると、列車検知装置1は、上記質問器Q2から送られる車上応答器Vの応答信号の受信を検出して、その識別情報により列車3の編成を検知する。
【0006】
そして、レール2上を走行する列車3がさらに進み、該列車3の最後尾部がブロックB1とB2との境界に対向配置された質問器Q2と地上応答器G2との間を通過すると、該両者間の通信が回復される。すると、列車検知装置1は、上記質問器Q2から送られる地上応答器G2の応答信号の受信有りを検出して、「列車無し」を検知する。これにより、上記列車検知装置1は、後方のブロックB1からの列車3の進出を検知する。
【0007】
この場合の列車3の走行に伴う地上応答器G2及び車上応答器Vの受信信号のタイミング線図は、図8に示すようになる。すなわち、図8(a)において、列車3の先頭車両31が未だブロックB1内にあるときは、質問器Q2と地上応答器G2との間の通信は接続されており、図8(b)に示すように、時刻t1より前では地上応答器G2からの受信信号は「あり」となる。そして、時刻t1において列車3の先頭車両31がブロックB2に入り、質問器Q2と地上応答器G2との間に進むと、該両者間の通信が遮断され、図8(b)において、地上応答器G2からの受信信号は「なし」となる。これにより、時刻t1で列車3がブロックB2に進入したことが検知される。
【0008】
その後、列車3がさらに進んで後尾側の車両32に搭載された車上応答器Vが、時刻t2において質問器Q2の位置を通過すると、上記車上応答器Vからの応答信号を質問器Q2が受信し、図8(c)に示すように、時刻t2で車上応答器Vからの受信信号は「あり」となる。
【0009】
その後、列車3がさらに進んで時刻t3において、上記車上応答器Vが質問器Q2の位置を通過すると共に、後尾側の車両32の後端部が質問器Q2の位置を通過すると、図8(c)に示すように、時刻t3で車上応答器Vからの受信信号は「なし」となり、図8(b)に示すように、地上応答器G2からの受信信号は「あり」となる。したがって、時刻t3で車上応答器Vからの受信信号が「なし」となるとほぼ同時に、地上応答器G2からの受信信号が「あり」となることにより、列車3がブロックB1から進出したことが検知される。このような受信信号のタイミング線図は、質問器Q2の位置で列車3が停止せずに進行方向(C方向)に前進する場合に得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実際には、列車3の走行は、図8に示すような質問器Q2の位置で停止せずに進行方向に前進する場合だけに限られず、色々な走行パターンがある。例えば、図9(a)に示すように、列車3が矢印C方向に進行してきて、質問器Q2の位置を車両32の車上応答器Vが通過した後に、該車両32の車上応答器Vからの受信信号と地上応答器G2からの受信信号とが互いに干渉して質問器Q2がどちらの信号も受信できないような位置で一旦停止し、その後、矢印E方向に前進したとする。
【0011】
この場合の地上応答器G2及び車上応答器Vの受信信号のタイミング線図は、図9(b),(c)に示すように、時刻t2までは図8(b),(c)に示すものと同じである。この例では、図9(a)において質問器Q2の位置を列車3の車両32の車上応答器Vが通過している間は、図9(c)において時刻t2から時刻t4までは車上応答器Vからの受信信号は「あり」となる。その後、図9(a)に示すように、後尾側の車両32の後端部が質問器Q2の位置を通過した後、列車3は、車上応答器Vからの受信信号と地上応答器G2からの受信信号の検知レベルが等しく両者が互いに干渉して質問器Q2がどちらの信号も受信できないような位置で一旦停止するので、図9(b),(c)に示すように、時刻t4から時刻t5までの間は、地上応答器G2からの受信信号も、車上応答器Vからの受信信号も共に「なし」となる。
【0012】
そして、列車3がさらに進んで、上記車上応答器Vからの受信信号と地上応答器G2からの受信信号が互いに干渉して質問器Q2がどちらの信号も受信できないような位置を通過すると、図9(b)に示すように、時刻t5において地上応答器G2からの受信信号は「あり」となる。この場合は、図9(b),(c)に示されるように、時刻t4から時刻t5までの間は、地上応答器G2からの受信信号も、車上応答器Vからの受信信号も共に「なし」となる期間Aが存在することとなる。
【0013】
また、他の走行パターンとして、図10(a)に示すように、列車3が矢印C方向に進行してきて、質問器Q2で車両32の車上応答器Vからの受信信号を受信した位置で一旦停止し、その後、図10(b)に示すように矢印D方向に後退して、質問器Q2の位置に前の車両31と後の車両32との連結の隙間部分が合致するように停止したとする。
【0014】
この場合の地上応答器G2及び車上応答器Vの受信信号のタイミング線図は、図10(c),(d)に示すように、時刻t2までは図8(b),(c)に示すものと同じである。この例では、図10(a)において車上応答器Vからの受信信号を受信した位置で列車3が一旦停止するので、図10(d)において列車3が停止している時刻t2から時刻t4までは車上応答器Vからの受信信号は「あり」となる。その後、図10(b)に示すように列車3は矢印D方向に後退するので、車上応答器Vからの受信信号は「なし」となる。
【0015】
その後、列車3はさらに後退して、図10(b)に示すように質問器Q2の位置に前の車両31と後の車両32との連結の隙間部分が合致して停止した状態で、質問器Q2と地上応答器G2との間の通信が接続され、図10(c)において時刻t5で地上応答器G2からの受信信号が「あり」となる。この場合は、図10(c),(d)に示されるように、時刻t4から時刻t5までの間は、地上応答器G2からの受信信号も、車上応答器Vからの受信信号も共に「なし」となる期間A′が存在することとなる。
【0016】
このように、図9及び図10に示すように列車3の走行パターンが異なる場合であっても、質問器Q2が受信する地上応答器G2からの受信信号と車上応答器Vからの受信信号とにおいて、共に信号「なし」となる期間A,A′が存在して同じような形となり、図10(b)において列車3がブロックB1から進出していない状態と、図9(a)において列車3がブロックB1から進出している状態とを、区別して検出することができないため、ブロックからの確実な進出検知ができないこととなる。
【0017】
これに対処するためには、図7に示す車上応答器Vを車両32の後端部に2台進行方向に並べて設置し、質問器Q2が受信する応答信号の識別と順序を認識することにより、列車3の進行方向を前進又は後退と特定することで、図9及び図10に示すように列車3の走行パターンが異なる場合を区別して検出することが考えられる。しかし、このようなシステムでは、機器構成が複雑且つ大型化すると共に、コストも掛かるものとなる。
【0018】
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、少ない機器構成によって検知ブロックからの確実な進出検知が可能な列車検知システムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による列車検知システムは、列車走行の検知区間であるブロックの各境界にてレールの近傍に設置され、信号を送受信する第1通信手段と、上記第1通信手段と相互に通信可能とされ、列車通過時に列車の車体により通信領域が遮断されるように上記第1通信手段に対向して設置された第2通信手段と、上記第1通信手段と相互に通信可能とされ、上記列車を構成する編成の後尾側の位置に1個だけ設置された第3通信手段と、上記各ブロックの境界の第1通信手段が受信した第2又は第3通信手段からの受信信号を取り込んで各ブロックの列車の進入・進出を検知する列車検知装置と、を含んで成る列車検知システムにおいて、上記第2通信手段及び第3通信手段からの送信信号が互いに干渉して上記第1通信手段での受信ができない期間よりも短い所定時間間隔で上記第2通信手段又は第3通信手段からの送信信号の送信をオン・オフ制御すると共に、上記第2通信手段及び第3通信手段からの送信信号を受信した受信信号を上記オン・オフ制御の所定時間間隔だけ保持して連続する受信信号に変える手段を設け、上記第2通信手段及び第3通信手段からの送信信号が互いに干渉して上記第1通信手段での受信ができない位置に列車があっても、上記第2通信手段又は第3通信手段のいずれか一方からの送信信号は受信可能としたものである。
【0020】
このような構成により、第2通信手段及び第3通信手段からの送信信号が互いに干渉して第1通信手段での受信ができない期間よりも短い所定時間間隔で上記第2通信手段又は第3通信手段からの送信信号の送信をオン・オフ制御すると共に、上記第2通信手段及び第3通信手段からの送信信号を受信した受信信号を上記オン・オフ制御の所定時間間隔だけ保持して連続する受信信号に変えることにより、上記第2通信手段及び第3通信手段からの送信信号が互いに干渉して上記第1通信手段での受信ができない位置に列車があっても、上記第2通信手段又は第3通信手段のいずれか一方からの送信信号は受信可能とする。
【0021】
また、他の手段による列車検知システムは、列車走行の検知区間であるブロックの各境界にてレールの近傍に設置され、指向性を有する通信領域を持ち質問信号を送信すると共に応答信号を受信する質問器と、列車通過時に列車の車体により通信領域が遮断されるように上記質問器に対向して設置され、指向性を有する通信領域を持ち上記質問信号を受信すると共に自分の識別情報を含んだ応答信号を送信する地上応答器と、上記列車を構成する編成の後尾側の位置に1個だけ搭載され、指向性を有する通信領域を持ち上記質問信号を受信すると共に当該編成の識別情報を含んだ応答信号を送信する車上応答器と、上記各ブロックの境界の質問器が受信した地上応答器又は車上応答器からの応答信号を取り込んで前方のブロックへの列車の進入検知と後方のブロックからの列車の進出検知とを行い、各ブロックの列車の進入進出情報を外部装置へ送出する列車検知装置と、を含んで成る列車検知システムにおいて、上記地上応答器又は車上応答器のいずれか一方の内部には、応答信号を送信する手段に対し、上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号が互いに干渉して上記質問器での受信ができない期間よりも短い所定時間間隔で上記地上応答器又は車上応答器の応答信号の送信をオン・オフ制御する制御手段を設け、上記質問器の内部には、上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号を受信した受信信号を上記オン・オフ制御の所定時間間隔だけ保持して連続する受信信号に変える限時保持手段を設け、上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号が互いに干渉して上記質問器での受信ができない位置に列車があっても、上記地上応答器又は車上応答器のいずれか一方からの応答信号は受信可能としたものである。
【0022】
このような構成により、地上応答器又は車上応答器のいずれか一方の内部にて応答信号を送信する手段に対して設けられた制御手段により、上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号が互いに干渉して質問器での受信ができない期間よりも短い所定時間間隔で上記地上応答器又は車上応答器の応答信号の送信をオン・オフ制御し、質問器の内部に設けられた限時保持手段により、上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号を受信した受信信号を上記オン・オフ制御の所定時間間隔だけ保持して連続する受信信号に変えることにより、上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号が互いに干渉して上記質問器での受信ができない位置に列車があっても、上記地上応答器又は車上応答器のいずれか一方からの応答信号は受信可能とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明による列車検知システムの実施の形態を示すブロック図である。この列車検知システムの全体のシステム構成は、図7に示すと同様に構成されている。この列車検知システムは、列車走行の検知区間であるブロックへの列車の進入、進出を検知するもので、図7に示すと同様に、質問器Q(Q1〜Q3)と、地上応答器G(G1〜G3)と、車上応答器Vと、列車検知装置1とを備えている。
【0025】
上記質問器Qは、後述の地上応答器G又は車上応答器Vに対して質問信号を送信すると共に、上記地上応答器G又は車上応答器Vからの応答信号を受信する第1通信手段となるもので、指向性を有する通信領域を持つ電磁波を送受信するようになっており、レール2上を走行する列車3の検知区間であるブロックB(B1〜B3)の各境界にてレール2の近傍に設置されている。
【0026】
例えば、図7において、レール2の左側方を列車走行の起点側とし、右側方を列車走行の終点側として、起点側から終点側に向けて所定間隔で第1のブロックB1、第2のブロックB2、第3のブロックB3,…が設定されているとすると、ブロックB1の左端に質問器Q1が、ブロックB1とブロックB2の境界に質問器Q2が、ブロックB2とブロックB3の境界に質問器Q3が設置されている。
【0027】
地上応答器Gは、上記質問器Qから送信された質問信号を受信すると共に、自分が地上応答器であることを示す識別情報を含んだ応答信号を送信する第2通信手段となるもので、指向性を有する通信領域を持つ電磁波を送受信するようになっており、列車通過時に列車3の車体により通信領域が遮断されるように上記各質問器Q1〜Q3に対向してそれぞれ地上応答器G1〜G3が設置されている。なお、上記質問器Q1〜Q3と地上応答器G1〜G3とは、常時通信状態とされており、レール2上を走行する列車3が該両者間を通過することにより両者間の通信が遮断される位置に配置されている。
【0028】
また、車上応答器Vは、上記質問器Qから送信された質問信号を受信すると共に、自分が搭載された列車3の編成を示す識別情報を含んだ応答信号を送信する第3通信手段となるもので、指向性を有する通信領域を持つ電磁波を送受信するようになっており、車両31と32で構成された列車3の編成の後尾側の位置に1個搭載されている。そして、列車3がレール2上を走行して、質問器Q1〜Q3の位置を通過するときに、上記車上応答器Vは各質問器Q1〜Q3と通信するようになっている。
【0029】
さらに、列車検知装置1は、上記各ブロックB1,B2,B3,…の境界の質問器Q1〜Q3が受信した地上応答器G1〜G3又は車上応答器Vからの応答信号を取り込んで進行方向前方のブロックBへの列車3の進入を検知すると共に、進行方向後方のブロックBからの列車3の進出を検知し、各ブロックBの列車3の進入進出情報を作成し、該情報を外部装置4に送出するもので、複数の質問器Q1〜Q3に共通に例えば1個設けられており、例えば線区のいずれかの駅に設置されている。
【0030】
次に、上記質問器Qと、地上応答器Gと、車上応答器Vと、列車検知装置1の内部構成を、図1を参照して説明する。まず、質問器Qは、地上応答器G又は車上応答器Vに対して質問信号を送信する送信部5と、上記地上応答器G又は車上応答器Vからの応答信号を受信する受信部6と、この受信部6で受信した応答信号を列車検知装置1へ送信する送信部7と、それらの動作を制御する制御部(例えばCPUから成る)8とを備えて成る。
【0031】
次に、地上応答器Gは、上記質問器Qからの質問信号を受信する受信部9と、この質問信号に対する応答信号を送信する送信部10とを備えて成る。また、車上応答器Vは、同じく上記質問器Qからの質問信号を受信する受信部11と、この質問信号に対する応答信号を送信する送信部12とを備えて成る。
【0032】
さらに、列車検知装置1は、上記質問器Qの送信部7から送られる地上応答器G又は車上応答器Vからの応答信号を受信する受信部13と、この取り込んだ応答信号を用いて前記ブロックBへの列車3の進入、進出を検知すると共にその進入進出情報を作成、管理する制御部(例えばCPUから成る)14と、この作成された進入進出情報を記録するメモリ15と、該進入進出情報を外部装置4に送出する送信部16とを備えて成る。なお、上記外部装置4は、列車3の進入、進出情報を取り込んで該列車の進路制御等に利用するもので、例えば信号機及び転轍機等の動作を制御する連動装置等である。
【0033】
ここで、本発明においては、上記地上応答器G及び車上応答器Vからの送信信号が互いに干渉して上記質問器Qでの受信ができない期間よりも短い所定時間間隔で上記地上応答器G又は車上応答器Vからの送信信号の送信をオン・オフ制御すると共に、上記地上応答器G及び車上応答器Vからの送信信号を受信した受信信号を上記オン・オフ制御の所定時間間隔だけ保持して連続する受信信号に変える手段を設け、上記地上応答器G及び車上応答器Vからの送信信号が互いに干渉して上記質問器Qでの受信ができない位置に列車3があっても、上記地上応答器G又は車上応答器Vのいずれか一方からの送信信号は受信可能としている。
【0034】
すなわち、図1に示すように、地上応答器Gの内部にオン・オフ制御部17が設けられ、質問器Qの内部に限時保持部18が設けられている。上記オン・オフ制御部17は、送信部10にその送信信号の送信を、上記地上応答器G及び車上応答器Vからの送信信号が互いに干渉して上記質問器Qでの受信ができない期間よりも短い所定時間間隔でオン・オフ制御する制御手段となるもので、例えば図9及び図10に示す地上応答器G2からの受信信号も、車上応答器Vからの受信信号も共に「なし」となる期間A,A′よりも短い時間間隔で送信部10からの送信信号の送信をオン・オフ制御するようになっている。
【0035】
また、限時保持部18は、上記地上応答器G及び車上応答器Vの応答信号を受信部6で受信した受信信号を上記オン・オフ制御部17によるオン・オフ制御の所定時間間隔だけ保持して連続する受信信号に変える限時保持手段となるもので、質問器Qで受信した地上応答器G及び車上応答器Vからの断続的な受信信号を連続的な信号に変えるようになっている。
【0036】
なお、図1においては、地上応答器G内の送信部10に対してオン・オフ制御部17を付加したものとしたが、これとは反対に地上応答器G内には設けずに、車上応答器V内の送信部12に対してオン・オフ制御部17を付加してもよい。また、車上応答器Vは、列車3を構成する編成(車両31と32)の後尾側の位置(車両32)に1個搭載されている。
【0037】
図2は、上記オン・オフ制御部17及び限時保持部18の動作を説明するタイミング線図である。いま、図1に示すように、オン・オフ制御部17を地上応答器G内の送信部10に付加し、上記地上応答器Gから送信される応答信号をオン・オフ制御したとする。このとき、上記オン・オフ制御された送信信号は、図2(a)に示すように、所定時間間隔xでオン、オフを繰り返す。したがって、質問器Qで受信する地上応答器Gからの受信信号は、図2(b)に示すように、上記送信信号と同様に所定時間間隔xで「あり」、「なし」を繰り返す。
【0038】
ここで、このオン・オフ制御された送信信号を、従来例で説明した図9(b),(c)に示す地上応答器G2からの受信信号も、車上応答器Vからの受信信号も共に「なし」となる期間Aに当てはめると、次のようになる。すなわち、図2(b)に示すように、時刻t4から時刻t5までの間は上記地上応答器G2び車上応答器Vからの受信信号が互いに干渉して質問器Q2での受信ができない状態であり、その間は地上応答器G2からの受信信号は「なし」となる。この場合、図2(a)に示すように、地上応答器G2からの送信信号は所定時間間隔xでオン、オフされているので、該地上応答器G2からの送信信号がオフされている時間xの間は、地上応答器G2及び車上応答器Vからの受信信号が干渉することはない。したがって、図2(c)に示すように、上記オフの時間xの間だけは車上応答器Vからの受信信号が「あり」となり、所定時間間隔xで「あり」、「なし」を繰り返す車上応答器Vからの受信信号が得られる。
【0039】
そして、図2(b)及び図2(c)に示すように所定時間間隔xで「あり」、「なし」を繰り返す地上応答器G2及び車上応答器Vからの受信信号が、図1に示す質問器Q内の限時保持部18でその所定時間xだけ保持されることにより、図2(d)及び図2(e)に示すように、それぞれの受信タイミングにおいて連続する受信信号に変えられる。
【0040】
次に、このように構成された列車検知システムの動作について説明する。図7において、車両31と32の編成からなる列車3がブロックB1に在線するとし、図面左側の起点側から右側の終点側に向かって矢印C方向に進行し、ブロックB2に進入するとする。この状態で、レール2上を走行する列車3の先頭部がブロックB1とB2との境界に対向配置された質問器Q2と地上応答器G2との間に進むと、該両者間の通信が遮断される。すると、列車検知装置1は、上記質問器Q2から送られる地上応答器G2の応答信号受信無しを検出して、「列車あり」を検知する。これにより、上記列車検知装置1は、前方のブロックB2への列車3の進入を検知する。
【0041】
次に、列車3がレール2上を走行してさらに進み、上記列車3を構成する車両32の後尾側の位置に搭載された車上応答器Vが質問器Q2の位置を通過すると、上記車上応答器Vからの応答信号を質問器Q2が受信する。すると、列車検知装置1は、上記質問器Q2から送られる車上応答器Vの応答信号の受信を検出して、その識別情報により列車3の編成を検知する。
【0042】
そして、レール2上を走行する列車3がさらに進み、該列車3の最後尾部がブロックB1とB2との境界に対向配置された質問器Q2と地上応答器G2との間を通過すると、該両者間の通信が回復される。すると、列車検知装置1は、上記質問器Q2から送られる地上応答器G2の応答信号の受信有りを検出して、「列車無し」を検知する。これにより、上記列車検知装置1は、後方のブロックB1からの列車3の進出を検知する。
【0043】
この場合の列車3の走行に伴う地上応答器G2及び車上応答器Vの受信信号のタイミング線図は、図3に示すようになる。すなわち、図3(a)において、列車3の先頭車両31が未だブロックB1内にあるときは、質問器Q2と地上応答器G2との間の通信は接続されており、図3(b)に示すように、時刻t1より前では地上応答器G2からの受信信号は「あり」となる。ただし、この場合の受信信号は、図2(b)に示すと同様に、所定時間間隔xで「あり」、「なし」を繰り返すものである。そして、時刻t1において列車3の先頭車両31がブロックB2に入り、質問器Q2と地上応答器G2との間に進むと、該両者間の通信が遮断され、図3(b)において、地上応答器G2からの受信信号は「なし」となる。これにより、時刻t1で列車3がブロックB2に進入したことが検知される。
【0044】
その後、列車3がさらに進んで後尾側の車両32に搭載された車上応答器Vが、時刻t2において質問器Q2の位置を通過すると、上記車上応答器Vからの応答信号を質問器Q2が受信し、図3(c)に示すように、時刻t2で車上応答器Vからの受信信号は「あり」となる。
【0045】
その後、列車3がさらに進んで時刻t3において、上記車上応答器Vが質問器Q2の位置を通過すると共に、後尾側の車両32の後端部が質問器Q2の位置を通過すると、図3(c)に示すように、時刻t3で車上応答器Vからの受信信号は「なし」となり、図3(b)に示すように、地上応答器G2からの受信信号は所定時間間隔xで「あり」、「なし」を繰り返す。そして、このときの地上応答器G2からの受信信号は、図1に示す質問器Q内の限時保持部18により所定時間xだけ保持されて、図3(d)に示すように連続した受信信号となる。したがって、図3(c),(d)に示すように時刻t3で車上応答器Vからの受信信号が「なし」となるとほぼ同時に、地上応答器G2からの受信信号が「あり」となることにより、両受信信号間には連続性がある状態で、列車3がブロックB1から進出したことが検知される。このような列車3の走行は、質問器Q2の位置で列車3が停止せずに進行方向(C方向)に前進する場合である。
【0046】
次に、図4(a)に示すように、列車3が矢印C方向に進行してきて、質問器Q2の位置を車両32の車上応答器Vが通過した後に、該車両32の車上応答器Vからの受信信号と地上応答器G2からの受信信号とが互いに干渉して質問器Q2がどちらの信号も受信できないような位置で一旦停止し、その後、矢印E方向に前進した場合について説明する。この場合の地上応答器G2及び車上応答器Vの受信信号のタイミング線図は、図4(b),(c)に示すように、時刻t2までは図3(b),(c)に示すものと同じである。
【0047】
この例では、図4(a)において質問器Q2の位置を列車3の車両32の車上応答器Vが通過している間は、図4(c)において時刻t2から時刻t4までは車上応答器Vからの受信信号は「あり」となる。その後、図4(a)に示すように、後尾側の車両32の後端部が質問器Q2の位置を通過した後、列車3は、車上応答器Vからの受信信号と地上応答器G2からの受信信号の検知レベルが等しく両者が互いに干渉して質問器Q2がどちらの信号も受信できないような位置で一旦停止するので、図4(b)に示すように、時刻t4から時刻t5までの間は、地上応答器G2からの受信信号は「なし」となる。一方、車上応答器Vからの受信信号は、図2を参照して説明したように、オン、オフ制御された地上応答器G2からの受信信号のオフの期間xだけは受信される。したがって、図4(c)に示すように、車上応答器Vからの受信信号は、時刻t4から時刻t5までの間は所定時間間隔xで「あり」、「なし」を繰り返すものとして受信される。
【0048】
そして、列車3がさらに進んで、上記車上応答器Vからの受信信号と地上応答器G2からの受信信号が互いに干渉して質問器Q2がどちらの信号も受信できないような位置を通り過ぎると、図4(b)に示すように、時刻t5において地上応答器G2からの受信信号は、所定時間間隔xで「あり」、「なし」を繰り返すものとして受信される。
【0049】
そして、このときの地上応答器G2及び車上応答器Vからの受信信号は、図1に示す質問器Q内の限時保持部18により所定時間xだけ保持されて、それぞれ図4(d),(e)に示すように連続した受信信号となる。したがって、図4(d),(e)に示されるように、時刻t5で車上応答器Vからの受信信号が「なし」となると共に、地上応答器G2からの受信信号が「あり」となることにより、両受信信号間には連続性がある状態で、列車3がブロックB1から進出したことが検知される。
【0050】
また、他の列車3の走行として、図5(a)に示すように、列車3が矢印C方向に進行してきて、質問器Q2で車両32の車上応答器Vからの受信信号を受信した位置で一旦停止し、その後、図5(b)に示すように矢印D方向に後退して、質問器Q2の位置に前の車両31と後の車両32との連結の隙間部分が合致するように停止した場合について説明する。この場合の地上応答器G2及び車上応答器Vの受信信号のタイミング線図は、図5(c),(d)に示すように、時刻t2までは図3(b),(c)に示すものと同じである。
【0051】
この例では、図5(a)において車上応答器Vからの受信信号を受信した位置で列車3が一旦停止するので、図5(d)において列車3が停止している時刻t2から時刻t4までは車上応答器Vからの受信信号は「あり」となる。その後、図5(b)に示すように列車3は矢印D方向に後退するので、車上応答器Vからの受信信号は「なし」となる。
【0052】
その後、列車3はさらに後退して、図5(b)に示すように質問器Q2の位置に前の車両31と後の車両32との連結の隙間部分が合致して停止した状態で、質問器Q2と地上応答器G2との間の通信が接続され、図5(c)において時刻t5で地上応答器G2からの受信信号が所定時間間隔xで「あり」、「なし」を繰り返す。そして、このときの地上応答器G2からの受信信号は、図1に示す質問器Q内の限時保持部18により所定時間xだけ保持されて、図5(e)に示すように連続した受信信号となる。この場合は、図5(d),(e)に示されるように、時刻t4から時刻t5までの間は、地上応答器G2からの受信信号も、車上応答器Vからの受信信号も共に「なし」となる期間A′が存在し、両受信信号間には連続性が無い状態となる。
【0053】
このように、図3,図4,図5に示すように列車3の走行状態が異なる場合は、質問器Q2が受信する地上応答器G2からの受信信号と車上応答器Vからの受信信号とがそれぞれ異なる形となり、特に図5(b)において列車3がブロックB1から進出していない状態と、図4(a)において列車3がブロックB1から進出している状態とを、確実に区別して検出することができる。
【0054】
なお、以上の説明は、図1において地上応答器G内の送信部10にオン・オフ制御部17を付加した場合について述べたが、上記地上応答器G内には設けずに、車上応答器V内の送信部12にオン・オフ制御部17を付加してもよい。この場合は、地上応答器Gからの受信信号と車上応答器Vからの受信信号との関係が入れ代わるだけで、全く同様に動作する。
【0055】
図6は、他の実施形態を示す車上応答器Vのブロック図である。この例では、列車3を構成する編成に、2個の車上応答器V1,V2を列車3の進行方向に並べて搭載し、一方の車上応答器V1又はV2の送信部12にオン・オフ制御部17を付加したものである。この場合は、2個の車上応答器V1,V2によって列車3の進行方向を検知することができると共に、上述と同様に列車3の進出を検知できる。また、2個の車上応答器V1,V2のうち一方にのみオン・オフ制御部17を付加したので、該車上応答器V1,V2を連続して受信することができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されたので、請求項1に係る発明によれば、第2通信手段及び第3通信手段からの受信信号が互いに干渉して第1通信手段での受信ができない期間よりも短い所定時間間隔で上記第2通信手段又は第3通信手段からの送信信号の送信をオン・オフ制御すると共に、上記第2通信手段及び第3通信手段からの送信信号を受信した受信信号を上記オン・オフ制御の所定時間間隔だけ保持して連続する受信信号に変えることにより、上記第2通信手段及び第3通信手段からの送信信号が互いに干渉して上記第1通信手段での受信ができない位置に列車があっても、上記第2通信手段又は第3通信手段のいずれか一方からの送信信号は受信可能とすることができる。したがって、少ない機器構成によって検知ブロックからの列車の確実な進出検知が可能となる。特に、列車の走行状態が異なる場合であっても、第1通信手段が受信する第2通信手段からの送信信号と第3通信手段からの送信信号とがそれぞれ異なる形となり、それぞれの走行状態において列車が特定の検知ブロックから進出しているか否かを確実に区別して検出することができる。
【0057】
また、請求項2に係る発明によれば、地上応答器又は車上応答器のいずれか一方の内部にて応答信号を送信する手段に対して設けられた制御手段により、上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号が互いに干渉して質問器での受信ができない期間よりも短い所定時間間隔で上記地上応答器又は車上応答器の応答信号の送信をオン・オフ制御し、質問器の内部に設けられた限時保持手段により、上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号を受信した受信信号を上記オン・オフ制御の所定時間間隔だけ保持して連続する受信信号に変えることにより、上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号が互いに干渉して上記質問器での受信ができない位置に列車があっても、上記地上応答器又は車上応答器のいずれか一方からの応答信号は受信可能とすることができる。したがって、少ない機器構成によって検知ブロックからの列車の確実な進出検知が可能となる。特に、列車の走行状態が異なる場合であっても、質問器が受信する地上応答器からの応答信号と車上応答器からの応答信号とがそれぞれ異なる形となり、それぞれの走行状態において列車が特定の検知ブロックから進出しているか否かを確実に区別して検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による列車検知システムの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すオン・オフ制御部及び限時保持部の動作を説明するタイミング線図である。
【図3】 列車の或る走行状態に伴う地上応答器及び車上応答器からの受信信号のタイミング線図である。
【図4】 列車の他の走行状態に伴う地上応答器及び車上応答器からの受信信号のタイミング線図である。
【図5】 列車の更に他の走行状態に伴う地上応答器及び車上応答器からの受信信号のタイミング線図である。
【図6】 他の実施形態を示す車上応答器のブロック図である。
【図7】 従来及び本発明の列車検知システムの全体のシステム構成を示す概略図である。
【図8】 従来の列車検知システムにおいて、列車の或る走行状態に伴う地上応答器及び車上応答器からの受信信号のタイミング線図である。
【図9】 従来の列車検知システムにおいて、列車の他の走行状態に伴う地上応答器及び車上応答器からの受信信号のタイミング線図である。
【図10】 従来の列車検知システムにおいて、列車の更に他の走行状態に伴う地上応答器及び車上応答器からの受信信号のタイミング線図である。
【符号の説明】
1…列車検知装置
2…レール
3…列車
31,32…列車の車両
4…外部装置
6…質問器内の受信部
10…地上応答器内の送信部
12…車上応答器内の送信部
17…オン・オフ制御部
18…限時保持部
Q,Q1〜Q3…質問器
G,G1〜G3…地上応答器
V,V1,V2…車上応答器
B1〜B3…ブロック
Claims (2)
- 列車走行の検知区間であるブロックの各境界にてレールの近傍に設置され、信号を送受信する第1通信手段と、
上記第1通信手段と相互に通信可能とされ、列車通過時に列車の車体により通信領域が遮断されるように上記第1通信手段に対向して設置された第2通信手段と、
上記第1通信手段と相互に通信可能とされ、上記列車を構成する編成の後尾側の位置に1個だけ設置された第3通信手段と、
上記各ブロックの境界の第1通信手段が受信した第2又は第3通信手段からの受信信号を取り込んで各ブロックの列車の進入・進出を検知する列車検知装置と、
を含んで成る列車検知システムにおいて、
上記第2通信手段及び第3通信手段からの送信信号が互いに干渉して上記第1通信手段での受信ができない期間よりも短い所定時間間隔で上記第2通信手段又は第3通信手段からの送信信号の送信をオン・オフ制御すると共に、上記第2通信手段及び第3通信手段からの送信信号を受信した受信信号を上記オン・オフ制御の所定時間間隔だけ保持して連続する受信信号に変える手段を設け、
上記第2通信手段及び第3通信手段からの送信信号が互いに干渉して上記第1通信手段での受信ができない位置に列車があっても、上記第2通信手段又は第3通信手段のいずれか一方からの送信信号は受信可能としたことを特徴とする列車検知システム。 - 列車走行の検知区間であるブロックの各境界にてレールの近傍に設置され、指向性を有する通信領域を持ち質問信号を送信すると共に応答信号を受信する質問器と、
列車通過時に列車の車体により通信領域が遮断されるように上記質問器に対向して設置され、指向性を有する通信領域を持ち上記質問信号を受信すると共に自分の識別情報を含んだ応答信号を送信する地上応答器と、
上記列車を構成する編成の後尾側の位置に1個だけ搭載され、指向性を有する通信領域を持ち上記質問信号を受信すると共に当該編成の識別情報を含んだ応答信号を送信する車上応答器と、
上記各ブロックの境界の質問器が受信した地上応答器又は車上応答器からの応答信号を取り込んで前方のブロックへの列車の進入検知と後方のブロックからの列車の進出検知とを行い、各ブロックの列車の進入進出情報を外部装置へ送出する列車検知装置と、
を含んで成る列車検知システムにおいて、
上記地上応答器又は車上応答器のいずれか一方の内部には、応答信号を送信する手段に対し、上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号が互いに干渉して上記質問器での受信ができない期間よりも短い所定時間間隔で上記地上応答器又は車上応答器の応答信号の送信をオン・オフ制御する制御手段を設け、
上記質問器の内部には、上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号を受信した受信信号を上記オン・オフ制御の所定時間間隔だけ保持して連続する受信信号に変える限時保持手段を設け、
上記地上応答器及び車上応答器からの応答信号が互いに干渉して上記質問器での受信ができない位置に列車があっても、上記地上応答器又は車上応答器のいずれか一方からの応答信号は受信可能としたことを特徴とする列車検知システム。
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