JP4106541B2 - ロック型接続具 - Google Patents
ロック型接続具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4106541B2 JP4106541B2 JP2002245493A JP2002245493A JP4106541B2 JP 4106541 B2 JP4106541 B2 JP 4106541B2 JP 2002245493 A JP2002245493 A JP 2002245493A JP 2002245493 A JP2002245493 A JP 2002245493A JP 4106541 B2 JP4106541 B2 JP 4106541B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connector
- end side
- lock ring
- female
- male
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Joints With Pressure Members (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用の輸液ラインの接続に好適なロック型接続具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、医療分野においては、2種類以上の軟質樹脂チューブや器具等を接続して使用する場合が極めて多い。その際、接続部にテーパを有するルアー付きのコネクタ(ルアーコネクタ)が備えられた軟質樹脂チューブや器具等が使われる場合があることは、周知のとおりである。
【0003】
また、ルアーコネクタ相互を用いた結合を強固なものとするために、接続具として内側がねじ構造になっている筒状のロックリングを雄ルアー部分に嵌装し、雄、雌のコネクタ相互を嵌合させた後、前記ロックリングを相手側雌コネクタの端部外周に螺合させて締め付けることで接続部を固定するようにしたロックリング付きコネクタ(以下、ロック型コネクタという)が使われることがあることも知られている。
【0004】
また下記の場合、雄、雌のコネクタ相互の嵌合のみにより結合が行われるスリップ型コネクタが使用される。
▲1▼コネクタ接合部相互の結合部形状や材質等が適合せずロックリングを使用できない。
▲2▼頻繁にコネクタ相互の抜き差しが行われる。
▲3▼ロックリングを用いることでロックリングが人体に侵襲を加えてしまう(特に患者が小児の場合、ロックリングが皮膚と接触し、皮膚に傷等を加えてしまう)。
【0005】
ところで、同じ接続部位において、ロック型コネクタ機能とスリップ型コネクタ機能の使い分けを必要とする場合が少なくない。このため、近年、ロック型コネクタ機能とスリップ型コネクタ機能の両方の機能をもつ接続具(ロック型接続具)が開発されている。例えば実開昭59−87840号公報(第1従来例)や特開平7−148271号公報(第2従来例)には、雄ルアーコネクタの基端外周に複数個の突起部を設けるとともに、雄ルアーコネクタに嵌装されるロックリングに前記突起部に対応する溝を設け、ロックリングの接続部からの脱着を可能としたものが記載されている。
【0006】
すなわち、前記第1及び第2従来例のものにおいては、雄ルアーコネクタの突起部とロックリングの溝の位置を適合させることで、ロックリングの軸方向スライドを可能にして雄ルアーコネクタから脱着することができるようになっているとともに、前記突起部と溝の位置を異ならせることで、ロックリングの軸方向スライドを不可能にして雄ルアーコネクタからの離脱を防止するようになっていて、必要に応じロック型コネクタとスリップ型コネクタの機能を使い分けることができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の第1及び第2従来例において、雄ルアーコネクタに嵌装されたロックリングは、ロック型コネクタ機能を働かせ得るように、常に回転可能な状態におかれている。したがって、ロックリングの自由動などによりその溝とコネクタの突起部が適合した場合は、いつでも簡単にロックリングの雄ルアーコネクタからの離脱が可能となり、使用者が意図しない場合でもロックリングが雄ルアーコネクタから外れてしまい、使い勝手が悪い。
【0008】
また、予期しない時にロックリングが外れて、軟質樹脂チューブ上で固定されていない状態になっていると、ロック型接続具全体の取扱い面で不便であるのみならず、ロック型接続具全般の衛生面、安全面でも問題が生じる可能性がある。
【0009】
さらに、ロックリングを脱着を使用者が意図して行う場合に、ロックリングの溝とコネクタの突起部を完全に適合させないとロックリングを脱着することができないため、この点でも操作性が悪い。
【0010】
本発明の技術的課題は、使用者が意図する場合には容易で安全にロックナット脱着が可能で、逆に意図しない場合にはロックナットが容易に外れないようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係るロック型接続具は、下記の構成からなるものである。すなわち、先端側に雄ルアーを備えた雄コネクタに、ロックリングを嵌装してなるロック型接続具において、ロックリングの内腔を段筒状に形成し、その先端側の大径内腔部に、雄ルアーと接続される相手側雌コネクタの端部と螺合可能な第1の雌ねじを設けるとともに、その基端側の小径内腔部には、雄コネクタの基端側外周に形成した係止部と螺合可能で第1の雌ねじとはねじの向きが逆向きとなるように設定された第2の雌ねじを設け、かつ雄コネクタの基端側外周前方に、ロックリングの内腔段部端面と当接可能な突起状ストッパを設けたものである。
【0012】
(2)本発明に係るロック型接続具は、下記の構成からなるものである。すなわち、先端側に雄ルアーを備えた雄コネクタに、ロックリングを嵌装してなるロック型接続具において、ロックリングの内腔を段筒状に形成し、その先端側の大径内腔部に、雄ルアーと接続される相手側雌コネクタの端部と螺合可能な第1の雌ねじを設けるとともに、その基端側の小径内腔部には、雄コネクタの基端側外周に形成した雄ねじからなる係止部と螺合可能な第2の雌ねじを設け、かつ雄コネクタの基端側外周前方に、ロックリングの内腔段部端面と当接可能な突起状ストッパを設けたものである。
【0013】
(3)本発明に係るロック型接続具は、下記の構成からなるものである。すなわち、先端側に雄ルアーを備えた雄コネクタに、ロックリングを嵌装してなるロック型接続具において、ロックリングの内腔を段筒状に形成し、その先端側の大径内腔部に、雄ルアーと接続される相手側雌コネクタの端部と螺合可能な第1の雌ねじを設けるとともに、その基端側の小径内腔部には、雄コネクタの基端側外周に形成した突起からなる係止部と螺合可能な第2の雌ねじを設け、かつ雄コネクタの基端側外周前方に、ロックリングの内腔段部端面と当接可能な突起状ストッパを設けたものである。
【0014】
(4)本発明に係るロック型接続具は、(2)(3)において、ロックリングの第1と第2の雌ねじの向きが互いに逆向きとなるように設定したものである。
【0015】
(5)本発明に係るロック型接続具は、(1)〜(4)において、雄コネクタの基端に、可撓性チューブの一端が結合され、可撓性チューブの他端に、基端側に雌ルアーを備えた雌コネクタが結合され、雌コネクタの先端側外周に、ロックリングの第2の雌ねじが螺合可能な第2の係止部が設けられてなるものである。
【0016】
(6)本発明に係るロック型接続具は、下記の構成からなるものである。すなわち、先端側に雄ルアーを備えた雄コネクタに、ロックリングを嵌装してなるロック型接続具において、ロックリングの内腔を段筒状に形成し、その先端側の大径内腔部に、雄ルアーと接続される相手側雌コネクタの端部と螺合可能な第1の雌ねじを設けるとともに、その基端側の小径内腔部には、雄コネクタの基端側外周に形成した係止部と螺合可能な第2の雌ねじを設け、かつ雄コネクタの基端側外周前方に、ロックリングの内腔段部端面と当接可能な突起状ストッパを設け、さらに、雄コネクタの基端に、可撓性チューブの一端を結合し、この可撓性チューブの他端に、基端側に雌ルアーを備えた雌コネクタを結合し、この雌コネクタの先端側外周に、ロックリングの第2の雌ねじが螺合可能な第2の係止部を設けたものである。
(7)本発明に係るロック型接続具は、(5)(6)において、可撓性チューブ他端の雌コネクタの先端側外周後方に、ロックリングの後端面と当接可能な翼状ストッパを設けたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1は本発明の第1の実施形態に係るロック型接続具の全体構成を示す平面図、図2は図1の断面図、図3はそのロックリングのみを取り出して示す拡大断面図、図4はそのロック型コネクタ機能を働かせて他医療用具の雌コネクタに接続した状態を示す断面図、図5はそのロックリングを軟質樹脂チューブ先端の雄コネクタから取り外す途中段階を示す断面図、図6はロックリングを雄コネクタから取り外して軟質樹脂チューブ上にスライドさせた状態の断面図、図7はロックリングを軟質樹脂チューブ基端の雌コネクタに取り付ける途中段階を示す断面図、図8はロックリングを雌コネクタに締結させた状態を示す断面図、図9は軟質樹脂チューブ先端の雄コネクタにロックリングが備えられていない図8の状態で、スリップ型コネクタ機能を働かせて他医療用具の雌コネクタに接続した状態を示す断面図である。
【0018】
各図において、1はロックリング、2はロックリング1が外嵌された雄コネクタ、3は雌コネクタ、4はこれら雄コネクタ2と雌コネクタ3間をつなぐ可撓性チューブすなわち軟質樹脂チューブ、5は他医療用具(三方活栓や翼状針等)の雌コネクタである。
【0019】
これを更に詳述すると、ロックリング1は、その内腔が段筒状に形成され、その先端側の大径内腔部に相手側すなわち他医療用具の雌コネクタ5の雄ねじ(右ねじ)51と螺合可能な右ねじ(例えば二条ねじ)からなる第1の雌ねじ11が形成されているとともに、その基端側の小径内腔部に、これが嵌装される雄コネクタ2の基端側外周に形成した例えば二条の雄ねじ(左ねじ)21aからなる係止部21と螺合可能な左ねじ(例えば二条ねじ)からなる第2の雌ねじ12が設けられている。
【0020】
雄コネクタ2には、その先端側外周に、先端が縮径するテーパからなる雄ルアー22が設けられているとともに、そのロックリング1が外嵌されている基端側外周の前方に、ロックリング1の内腔段部端面13(図3)と当接可能な外向きの突起状ストッパ23が設けられ、突起状ストッパ23と後方の係止部21との間がストレート部24に形成されていて、ストレート部24ではロックリング1が自由に回転および前後移動できるようになっているが、ロックリング1の自由動による嵌装部からの脱落は突起状ストッパ23と係止部21により基本的に防止できるようになっている。しかし、使用者が意図して図5のようにロックリング1の第2の雌ねじ(左ねじ)12と雄コネクタ2の基端側外周の雄ねじ(左ねじ)21aとを螺合させ、ロックリング1を基端側からみて時計回りに所定量回動させれば、この雄ねじ(左ねじ)21a部分を通過させることができ、これによってロックリング1を図6のように雄コネクタ2から軟質樹脂チューブ4上に離脱させることができるようになっている。つまり、ロックリング1は、使用者が意図する場合には容易で安全に脱着が可能であるが、逆に意図しない場合には嵌装部から容易に外れないようになっている。
【0021】
雌コネクタ3には、その基端側内周に、先端が縮径するテーパからなる雌ルアー31が設けられているとともに、その基端側外周の後方に、図示しない他医療用具のロックリングと螺合可能な例えば二条の雄ねじ(右ねじ)32が形成されている。また雌コネクタ3の先端側外周の前方には、ロックリング1の第2の雌ねじ(左ねじ)12が螺合可能な例えば二条の雄ねじ(左ねじ)33aからなる第2の係止部33が設けられているとともに、その先端側外周の後方に、ロックリング1の後端面と当接可能な翼状ストッパ34が設けられており、図7のようにロックリング1の第2の雌ねじ(左ねじ)12と雌コネクタ3の雄ねじ(左ねじ)33aとを螺合させ、ロックリング1を基端側からみて時計回りに所定量回動させれば、図8のように、ロックリング1の後端面14が翼状ストッパ34の前端面35と当接して固定され、ロックリング1の基端側へのそれ以上の移動が阻止され、基端側への脱落が防止され、かつロックリング1を雌コネクタ3に保持させておくことができるようになっている。なお、翼状ストッパ34は、雌コネクタ3を掴みやすくして操作性を向上させる機能も有している。
【0022】
前述の構成を有する本実施形態のロック型接続具において、ロック型コネクタ機能を働かせて他の医療用具と接続するには、ロックリング1が雄コネクタ2に嵌装されている通常状態(図1,図2)で使用する。そして、まず図4のように結合すべき他医療用具の雌コネクタ5と雄コネクタ2の雄ルアー22とを嵌合させる。次いで、他医療用具の雌コネクタ5の雄ねじ(右ねじ)51とロックリング1の第1の雌ねじ11とを螺合させ、ロックリング1を基端側からみて時計回りに回動させて締め付ける。これにより先端側の接続は完了する。その後、基端側の雌コネクタ3に結合すべき他の医療用具を接続する。
【0023】
スリップ型コネクタ機能を働かせて他の医療用具と接続するには、まず通常状態(雄コネクタ2に嵌装されている図1,図2の状態)にあるロックリング1を、雄コネクタ2のストレート部24上で基端側へスライドさせて、図5のようにロックリング1の第2の雌ねじ(左ねじ)12と雄コネクタ2の基端側外周の雄ねじ(左ねじ)21aとを螺合させ、ロックリング1を基端側からみて時計回りに所定量回動させる。これにより、ロックリング1が雄ねじ(左ねじ)21a部分を通過し、図6のように雄コネクタ2から軟質樹脂チューブ4上に離脱する。
【0024】
次いで、ロックリング1を軟質樹脂チューブ4の基端側までスライドさせ、図7のようにロックリング1の第2の雌ねじ(左ねじ)12と軟質樹脂チューブ基端の雌コネクタ3の雄ねじ(左ねじ)33aとを螺合させ、ロックリング1を基端側からみて時計回りに所定量回動させ、図8のようにロックリング1の後端面14が翼状ストッパ34の前端面35と当接するまで締め付け、ロックリング1を雌コネクタ3側に保持固定させる。
【0025】
その後、図9のように結合すべき他医療用具の雌コネクタ5と雄コネクタ2の雄ルアー22とを嵌合させる。これにより先端側の接続は完了する。その後、基端側の雌コネクタ3に結合すべき他の医療用具を接続する。
【0026】
このように本実施形態のロック型接続具は、雄コネクタ2の突起状ストッパ23と雄ねじ(左ねじ)21aからなる係止部21とが壁となって、ロックリング1がその自由動によってストレート部24から先端側あるいは基端側へ脱落するのを確実に阻止する。
【0027】
また、使用者が意図する場合には、ロックリング1の第2の雌ねじ(左ねじ)12と雄コネクタ2の雄ねじ(左ねじ)21aとを螺合させて所定量回動させることで、簡単にロックリング1を後方の軟質樹脂チューブ4上に離脱させることができる。
【0028】
更に、軟質樹脂チューブ4基端の雌コネクタ3にもロックリング1の第2の雌ねじ(左ねじ)12と螺合可能な雄ねじ(左ねじ)33aからなる第2の係止部33を設けているので、雄コネクタ2から軟質樹脂チューブ4上に離脱させたロックリング1を軟質樹脂チューブ4基端の雌コネクタ3に保持固定させることができるので、スリップ型コネクタ機能を働かせる際に、ロックリング1が邪魔にならず、使い勝手がよく、ロック型接続具全般の衛生面、安全面を向上させることができる。
【0029】
更にまた、ロックリング1の内腔を段筒状に形成し、その先端側の大径内腔部に右ねじからなる第1の雌ねじ11を、その基端側の小径内腔部に第1の雌ねじ11とは逆向きの左ねじからなる第2の雌ねじ12をそれぞれ形成し、これが嵌装される雄コネクタ2の基端側には第2の雌ねじ12の螺合可能な雄ねじ(左ねじ)21aからなる係止部21を設け、第1の雌ねじ(右ねじ)11はコネクタの接続の際に相手側医療用具をロックするのに使用し、第2の雌ねじ12はロックリング1を雄コネクタ2から離脱させる際に使用するよう構成しているので、双方の機能が同時に作用することはない。つまり、接続されている他医療用具からロックリング1を取り外す際、ロックリング1は基端側から見て反時計回りに回転させなければならない。一方、ロックリング1を雄コネクタ2より取り外す際は、ロックリング1を基端側から見て時計回りに回転させなければならない。よって、他医療用具からロックリング1を取り外す際に、ロックリング1が雄コネクタ2から同時に外れてしまうことはない。また、逆に、取り外されているロックリング1を雄コネクタ2に装着する際も、前記と同様に2つの機能が同時に働くことはない。このように、目的が異なる2つの機能を、ねじの回転方向を逆向きにすることで、同時に成立させているので、従来に比し使い勝手が一層向上している。
【0030】
実施形態2.
図10は本発明の第2の実施形態に係るロック型接続具の全体構成を示す平面図であり、図中、前述の第1実施形態の図1と同一部分には同一符号を付してある。なお、説明にあたっては前述の図3を参照するものとする。
【0031】
この第2実施形態のロック型接続具は、前述の第1実施形態で説明したロックリング1の第2の雌ねじ(左ねじ)12と螺合可能な雄コネクタ2基端側外周の係止部221及び雌コネクタ3先端側外周の第2の係止部333を、いずれも複数の突起221a,333aから形成するとともに、雌コネクタ3の基端側外周後方の図示しない他医療用具のロックリングの雌ねじ(右ねじ)と螺合する部分も突起332から構成したものであり、それ以外の構成は前述の第1実施形態のものと同一であり、第1実施形態の持つ機能を全て備えている。
【0032】
したがって、この第2実施形態においても前述の第1実施形態のものと同様の作用、効果を奏する。
【0033】
なお、前述の各実施形態ではロックリング1の第1の雌ねじ11を右ねじ、第2の雌ねじ12を左ねじに設定して、互いの向きが逆向きとなるように構成したものを例に挙げて説明したが、第1の雌ねじ11の向きと第2の雌ねじ12の向きが同じ向きとなるように構成してもよく、その場合でも所期の目的は達成できる。また、ねじの向きを逆向きに設定する場合でも第1の雌ねじ11を必ずしも右ねじとする必要はなく、結合すべき相手のねじ向きに合わせればよい。
【0034】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ロックリングの内腔を段筒状に形成し、その先端側の大径内腔部に、雄ルアーと接続される相手側雌コネクタの端部と螺合可能な第1の雌ねじを設けるとともに、その基端側の小径内腔部には、雄コネクタの基端側外周に形成した係止部と螺合可能な第2の雌ねじを設け、かつ雄コネクタの基端側外周前方に、ロックリングの内腔段部端面と当接可能な突起状ストッパを設けたので、使用者が意図する場合には容易で安全にロックナット脱着が可能で、逆に意図しない場合にはロックナットが容易に外れないようにすることができ、使い勝手が向上した。
【0035】
また、ロックリングの第1と第2の雌ねじの向きが互いに逆向きとなるように設定したので、目的が異なる脱着と締結の2つの機能を、同時に成立させることができて、使い勝手を一層向上させることができた。
【0036】
また、可撓性チューブ他端の雌コネクタの先端側外周に、ロックリングの第2の雌ねじが螺合可能な第2の係止部を設けたので、雄コネクタから軟質樹脂チューブ上に離脱させたロックリングを軟質樹脂チューブ基端の雌コネクタに保持固定させることができ、スリップ型コネクタ機能を働かせる際に、ロックリングが邪魔にならず、使い勝手がよく、ロック型接続具全般の衛生面、安全面を向上させることができた。
【0037】
また、可撓性チューブ他端の雌コネクタの先端側外周後方に、ロックリングの後端面と当接可能な翼状ストッパを設けたので、雄コネクタから軟質樹脂チューブ上に離脱させたロックリングを雌コネクタに確実に保持固定させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るロック型接続具の全体構成を示す平面図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】第1実施形態に係るロック型接続具のロックリングのみを取り出して示す拡大断面図である。
【図4】第1実施形態に係るロック型接続具のロック型コネクタ機能を働かせて他医療用具の雌コネクタに接続した状態を示す断面図である。
【図5】第1実施形態に係るロック型接続具のロックリングを軟質樹脂チューブ先端の雄コネクタから取り外す途中段階を示す断面図である。
【図6】第1実施形態に係るロック型接続具のロックリングを雄コネクタから取り外して軟質樹脂チューブ上にスライドさせた状態の断面図である。
【図7】第1実施形態に係るロック型接続具のロックリングを軟質樹脂チューブ基端の雌コネクタに取り付ける途中段階を示す断面図である。
【図8】第1実施形態に係るロック型接続具のロックリングを雌コネクタに締結させた状態を示す断面図である。
【図9】図8の状態でスリップ型コネクタ機能を働かせて他医療用具の雌コネクタに接続した状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係るロック型接続具の全体構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ロックリング
11 第1の雌ねじ(右ねじ)
12 第2の雌ねじ(左ねじ)
13 内腔段部端面
14 ロックリングの後端面
2 雄コネクタ
21,221 係止部
22 雄ルアー
23 突起状ストッパ
3 雌コネクタ
31 雌ルアー
33 第2の係止部
34 翼状ストッパ
4 軟質樹脂チューブ(可撓性チューブ)
5 相手側雌コネクタ
51 雄ねじ(相手側雌コネクタの端部)
21a 雄ねじ(係止部)
221a 突起(係止部)
Claims (7)
- 先端側に雄ルアーを備えた雄コネクタに、ロックリングを嵌装してなるロック型接続具において、
前記ロックリングの内腔を段筒状に形成し、その先端側の大径内腔部に、前記雄ルアーと接続される相手側雌コネクタの端部と螺合可能な第1の雌ねじを設けるとともに、その基端側の小径内腔部には、前記雄コネクタの基端側外周に形成した係止部と螺合可能で前記第1の雌ねじとはねじの向きが逆向きとなるように設定された第2の雌ねじを設け、
かつ前記雄コネクタの基端側外周前方に、前記ロックリングの内腔段部端面と当接可能な突起状ストッパを設けたことを特徴とするロック型接続具。 - 先端側に雄ルアーを備えた雄コネクタに、ロックリングを嵌装してなるロック型接続具において、
前記ロックリングの内腔を段筒状に形成し、その先端側の大径内腔部に、前記雄ルアーと接続される相手側雌コネクタの端部と螺合可能な第1の雌ねじを設けるとともに、その基端側の小径内腔部には、前記雄コネクタの基端側外周に形成した雄ねじからなる係止部と螺合可能な第2の雌ねじを設け、
かつ前記雄コネクタの基端側外周前方に、前記ロックリングの内腔段部端面と当接可能な突起状ストッパを設けたことを特徴とするロック型接続具。 - 先端側に雄ルアーを備えた雄コネクタに、ロックリングを嵌装してなるロック型接続具において、
前記ロックリングの内腔を段筒状に形成し、その先端側の大径内腔部に、前記雄ルアーと接続される相手側雌コネクタの端部と螺合可能な第1の雌ねじを設けるとともに、その基端側の小径内腔部には、前記雄コネクタの基端側外周に形成した突起からなる係止部と螺合可能な第2の雌ねじを設け、
かつ前記雄コネクタの基端側外周前方に、前記ロックリングの内腔段部端面と当接可能な突起状ストッパを設けたことを特徴とするロック型接続具。 - ロックリングの第1と第2の雌ねじの向きが互いに逆向きとなるように設定したことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のロック型接続具。
- 雄コネクタの基端に、可撓性チューブの一端が結合され、
該可撓性チューブの他端に、基端側に雌ルアーを備えた雌コネクタが結合され、
該雌コネクタの先端側外周に、前記ロックリングの第2の雌ねじが螺合可能な第2の係止部が設けられてなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のロック型接続具。 - 先端側に雄ルアーを備えた雄コネクタに、ロックリングを嵌装してなるロック型接続具において、
前記ロックリングの内腔を段筒状に形成し、その先端側の大径内腔部に、前記雄ルアーと接続される相手側雌コネクタの端部と螺合可能な第1の雌ねじを設けるとともに、その基端側の小径内腔部には、前記雄コネクタの基端側外周に形成した係止部と螺合可能な第2の雌ねじを設け、
かつ前記雄コネクタの基端側外周前方に、前記ロックリングの内腔段部端面と当接可能な突起状ストッパを設け、
さらに、前記雄コネクタの基端に、可撓性チューブの一端を結合し、
該可撓性チューブの他端に、基端側に雌ルアーを備えた雌コネクタを結合し、
該雌コネクタの先端側外周に、前記ロックリングの第2の雌ねじが螺合可能な第2の係止部を設けてなることを特徴とするロック型接続具。 - 可撓性チューブ他端の雌コネクタの先端側外周後方に、ロックリングの後端面と当接可能な翼状ストッパを設けたことを特徴とする請求項5又は請求項6記載のロック型接続具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002245493A JP4106541B2 (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | ロック型接続具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002245493A JP4106541B2 (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | ロック型接続具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004081433A JP2004081433A (ja) | 2004-03-18 |
JP4106541B2 true JP4106541B2 (ja) | 2008-06-25 |
Family
ID=32053670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002245493A Expired - Lifetime JP4106541B2 (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | ロック型接続具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4106541B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4546809B2 (ja) * | 2004-11-22 | 2010-09-22 | 川澄化学工業株式会社 | 接続部材及び医療用具 |
JP4848881B2 (ja) * | 2006-07-28 | 2011-12-28 | 株式会社ジェイ・エム・エス | 医療用管継手及びこれを用いた輸液または血液の搬送に供されるライン |
JP4802914B2 (ja) * | 2006-07-28 | 2011-10-26 | 株式会社ジェイ・エム・エス | 医療用管継手及びこれを用いた輸液または血液の搬送に供されるライン |
JP4847252B2 (ja) * | 2006-08-11 | 2011-12-28 | 日本シャーウッド株式会社 | ルアーコネクターの接続構造およびそれに用いられる雄側コネクター |
US8882726B2 (en) * | 2010-03-10 | 2014-11-11 | Becton Dickinson France | Drug delivery device with safe connection means |
WO2014049775A1 (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-03 | テルモ株式会社 | 医療用コネクタ |
-
2002
- 2002-08-26 JP JP2002245493A patent/JP4106541B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004081433A (ja) | 2004-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4607868A (en) | Universal connector | |
US5292308A (en) | Three piece intravenous line connector | |
JPS646828Y2 (ja) | ||
JP4968607B2 (ja) | ルアー取付接続を改善するための方法及び装置 | |
US5054482A (en) | Rotatable tracheostomy tube assembly | |
CA2172001C (en) | Luer-type connector | |
JP4253763B2 (ja) | ロックリングの緩み防止機構及びこれを用いた医療用具 | |
JPH11319114A (ja) | アダプタ― | |
WO2008073428A1 (en) | Multi-purpose connector for blood pressure measurement equipment | |
JP2012034738A (ja) | 医療用コネクタ | |
JP4106541B2 (ja) | ロック型接続具 | |
JP2904275B2 (ja) | カテーテルチューブ上に流体処理装置を取り付けるためのアダプタ | |
JPWO2005030304A1 (ja) | 医療用シリンジ | |
JP3137386U (ja) | 液体回路用の接続部材、および医療器具 | |
JP5731131B2 (ja) | 医療用輸液チューブの接続装置 | |
JP2017148444A (ja) | 医療用コネクタ | |
GB2131510A (en) | Tube coupling protective device | |
JP2001299936A (ja) | コネクター組立体 | |
JP2021142226A (ja) | 経腸栄養用オスコネクタ | |
JP2002017871A (ja) | 2重ルアーロック式接続装置 | |
CN111870779B (zh) | 一种防刺伤注射针护套结构 | |
JP3108468U (ja) | 接続部材及び医療用具 | |
JPH0112052Y2 (ja) | ||
JP2014117479A (ja) | 雌コネクタ及び雄コネクタ | |
JP2003000726A (ja) | コネクター |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050815 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080311 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080318 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4106541 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411 Year of fee payment: 4 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130411 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140411 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |