JP4104218B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和装置に係り、特に室内機における室内熱交換器へ流れる冷媒の流量を調整する流量調整弁の弁開度を良好に制御する空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和装置、特にマルチタイプの空気調和装置は、圧縮機及び室内熱交換器を備えた室外機と、室内熱交換器及びこの室内熱交換器へ流れる冷媒流量を調整する流量調整弁(室内膨張弁)を備えた複数の室内機と、上記室外機及び室内機を制御する制御装置とを有し、複数のそれぞれの室内機により冷房または暖房を実施するものである。
【0003】
特に、上記制御装置は、室内熱交換器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との差である出入口冷媒温度差を目標出入口冷媒温度差と比較し、前者が後者より大の時に流量調整弁の弁開度を増大させて、室内熱交換器による冷暖房能力を高め、また、前者が後者よりも小の時に流量調整弁の弁開度を減少させて、冷媒の過熱度を上昇させるよう制御している。
【0004】
ここで、上記目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲は、複数の室内機について固定され一律に設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲は、例えばR407C等の非共沸混合冷媒の場合には、R22等の単一冷媒または共沸冷媒の場合に比べ広く設定されて、流量調整弁の弁開度を減少させ、冷媒の過熱度を高めて圧縮機への液バックを防止している。しかし、目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を広く設定すると、各室内機へ流れる冷媒量が減少して、室内熱交換器による冷暖房能力が十分得られない。特に、マルチタイプの空気調和装置にあっては、冷媒の分流不良などによって、室内機における室内熱交換器へ流れる冷媒量が不足し、十分なる冷風感を得られない室内機が発生してしまうおそれがある。
【0006】
また、室内機に優先順位が設定されている場合には、この室内機の優先順位と各室内機における冷媒負荷(空調負荷)の程度とによって、室内熱交換器における目標出入口冷媒温度差の上限値を変動させるものの、上記目標出入口冷媒温度差の下限値は変動させず一律としている。従って、この場合には、特に冷房運転時に、最優先された室内機において十分な冷風感を得ることができないおそれがある。
【0007】
本発明の課題は、上述の事情を考慮してなされたものであり、室内熱交換器による冷暖房能力を発揮させる運転と過熱度制御運転とをバランス良く実施させることができる空気調和装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、圧縮機及び室外熱交換器を備えた室外機と、室内熱交換器及びこの室内熱交換器へ流れる冷媒流量を調整する流量調整弁を備えた室内機と、上記室外機及び上記室内機を制御する制御装置とを有し、上記制御装置が、上記室内熱交換器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との差である出入口冷媒温度差を、目標出入口冷媒温度差と比較して、上記流量調整弁の弁開度を制御する空気調和装置において、上記室内機が優先順位を付けて複数設置され、制御装置は、上記室内熱交換器から吹き出される空気の吹出温度と目標吹出温度との温度差である吹出差温に基づき、上記目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を変更し、優先順位が高い室内機の前記下限値の制御範囲を、優先順位が低いものに比べ、同一の吹出差温に対し狭く設定して、当該室内機の流量調整弁の弁開度を増大させることを特徴とするものである。
【0017】
請求項1に記載の発明には、次の作用がある。
【0018】
制御装置は、室内機に設定された優先順位、及び室内機における室内熱交換器の吹出差温に基づき、当該室内熱交換器の目標出入口冷媒温度差における下限値の制御範囲を変更することから、優先順位の高い室内機は、優先順位の低い室内機に比べ、当該室内機の室内熱交換器における目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を、同一の吹出差温に対し狭く設定して、当該室内機の流量調整弁の弁開度を増大させれば、優先順位の高い室内機ほど冷暖房能力を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る空気調和装置の一実施の形態を示す回路図である。
【0021】
この図1に示すように、空気調和装置10は、室外機11、複数の室内機12A、12B…及び制御装置13を有してなり、室外機11の室外冷媒配管14と室内機12A、12B…の室内冷媒配管15A、15B…とが連結されて、非共沸混合冷媒が流れる冷媒回路が構成される。
【0022】
室外機11は室外に設置され、室外冷媒配管14に圧縮機16が配設され、この圧縮機16の吸込側にアキュムレータ17が、吐出側に四方弁18が室外冷媒配管14を介してそれぞれ接続され、この四方弁18に室外熱交換器19及び電動膨張弁24が室外冷媒配管14を介して接続されて構成される。室外熱交換器19には、この室外熱交換器19へ向かって送風する室外ファン20が隣接して配置されている。
【0023】
一方、室内機12A、12B…はそれぞれ室内に設置され、それぞれ、室内冷媒配管15A、15B…に室内熱交換器21A、21B…が配設されると共に、室内冷媒配管15A、15B…において室内熱交換器21A、21B…近傍に、流量調整弁としての電動膨張弁22A、22B…が配設されて構成される。上記室内熱交換器21A、21B…には、この室内熱交換器21A、21B…へ送風する室内ファン23A、23B…が隣接して配置されている。
【0024】
また、上記制御装置13は、室外機11及び室内機12A、12B…の運転を制御し、具体的には、室外機11における圧縮機16、四方弁18、室外ファン20及び電動膨張弁24、並びに各室内機12A、12B…における電動膨張弁22A、22B…、及び室内ファン23A、23B…をそれぞれ制御する。
【0025】
制御装置13により四方弁18が切り換えられることにより、空気調和装置10が冷房運転又は暖房運転に設定される。つまり、制御装置13が四方弁18を冷房側に切り換えたときには、冷媒が実線矢印の如く流れ、室外熱交換器19が凝縮器に、室内熱交換器21A、21B…が蒸発器になって冷房運転状態となり、各室内機12A、12B…の室内熱交換器21A、21B…が室内を冷房する。また、制御装置13が四方弁18を暖房側に切り換えたときには、冷媒が破線矢印の如く流れ、室内熱交換器21A、21B…が凝縮器に、室外熱交換器19が蒸発器になって暖房運転状態となり、室内機12A、12B…の室内熱交換器21A、21B…が室内を暖房する。
【0026】
また、制御装置13は、室内機12Aの空調負荷(冷媒負荷)に応じて、室内機12Aにおける電動膨張弁22Aの弁開度を調整し、室内機12Aにおける室内ファン23Aを制御し、また、室内機12Bの空調負荷に応じて、室内機12Bにおける電動膨張弁22Bの弁開度を調整し、室内機12Bにおける室内ファン23Bを制御する。制御装置13は、他の室内機についても同様に制御する。上述の制御装置13による各室内機12A、12B…における電動膨張弁22A、22B…の弁開度の調整を更に詳説する。
【0027】
各室内機12A、12B…には、それぞれの室内冷媒配管15A、15B…における室内熱交換器21A、21B…の入口側に入口側冷媒温度センサ25A、25B…が、出口側に出口側冷媒温度センサ26A、26B…がそれぞれ配設されている。制御装置13には、入口側冷媒温度センサ25A、25B…から室内熱交換器21A、21B…におけるそれぞれの入口側冷媒温度が送信され、出口側冷媒温度センサ26A、26B…から室内熱交換器21A、21B…におけるそれぞれの出口側冷媒温度が送信される。更に、各室内機12A、12B…には、それぞれの室内熱交換器21A、21B…の空気吹出側に吹出温度センサ27A、27B…が配設される。制御装置13には、各室内熱交換器21A、21B…から吹き出される空気の温度(吹出温度)が上記吹出温度センサ27A、27B…のそれぞれから送信される。
【0028】
また、制御装置13には、各室内熱交換器21A、21B…について、出口側冷媒温度と入口側冷媒温度との差(以下、出入口冷媒温度差という。)の目標値である目標出入口冷媒温度差が格納されている。更に、この制御装置13には、各室内熱交換器21A、21B…について、吹出温度の目標値である目標吹出温度が格納されている。
【0029】
そして、制御装置13は、各室内熱交換器21A、21B…についての出入口冷媒温度差と目標出入口冷媒温度差とを比較し、出入口冷媒温度差が目標出入口冷媒温度差よりも大きな時には、空調負荷(冷媒負荷)が増大したと判断して、電動膨張弁22A、22B…の弁開度を増大させ、室内熱交換器21A、21B…へ流れる冷媒流量を増加させて、室内熱交換器21A、21B…の冷暖房能力を高める。一方、各室内熱交換器21A、21B…についての出入口冷媒温度差が目標出入口冷媒温度差よりも小さい時には、空調負荷が減少していると判断して、電動膨張弁22A、22B…の弁開度を減少させ、室内熱交換器21A、21B…へ流れる冷媒流量を減じて過熱度制御運転を実施し、圧縮機16への液バックを防止する。
【0030】
ところで、制御装置13は、各室内熱交換器21A、21B…について設定された目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を、各室内熱交換器21A、21B…についての吹出温度と目標吹出温度との差である吹出差温に基づいて、各室内機12A、12B…毎に変更する。更に、制御装置13は、室内機12A、12B…に優先順位が設定されている場合には、各室内熱交換器21A、21B…について設定された目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を、各室内熱交換器21A、21B…の吹出差温及び上記優先順位に基づいて、各室内機12A、12B…毎に変更する。
【0031】
例えば、図2に示すように、制御装置13は、空気調和装置10の冷房運転時に、目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を変更する運転中(サーモON中)の室内機12A、12B…のi号機を特定する(S1)。
【0032】
次に、この室内機12A、12B…に優先順位が設定されているか否かを判定する(S2)。優先順位が設定されていない場合には、この室内機12A、12B…のうちのi号機についての吹出差温が、所定値Aとしての例えば5℃以上であるか、所定値Bとしての例えば3℃以下であるか、または例えば3〜5℃の間にあるか否かを判定する(S3)。
【0033】
吹出差温が5℃以上である場合には、室内機12A、12B…のうちのi号機の室内熱交換器21A、21B…についての目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を狭くし、例えば1.0〜4.0℃に設定して、室内機12A、12B…のうちのi号機における電動膨張弁22A、22B…の弁開度を増大させる(S4−1)。これにより、室内機12A、12B…のうちのi号機の室内熱交換器21A、21B…へ流れる冷媒流量を増大させ、このi号機の室内熱交換器21A、21B…の冷房能力を向上させる。
【0034】
吹出差温が3℃以下の場合には、室内機12A、12B…のうちのi号機の室内熱交換器21A、21B…についての目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を広く、例えば1.0〜8.0℃に設定して、室内機12A、12B…のうちのi号機における電動膨張弁22A、22B…の弁開度を減少させる(S4−2)。この時には、室内機12A、12B…のうちのi号機において冷房がある程度なされていると判断できるので、上述の如く、上記i号機の電動膨張弁22A、22B…の弁開度を減少させて、このi号機の室内熱交換器21A、21B…へ流れる冷媒流量を減少させ、過熱度制御運転を実施して、圧縮機16への液バックを防止する。
【0035】
吹出差温が3〜5℃の場合には、室内機12A、12B…うちのi号機の室内熱交換器21A、21B…についての目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を中間的な幅、例えば、1.0〜6.0℃に設定して、室内機12A、12B…のうちのi号機における電動膨張弁22A、22B…の弁開度を中間的な開度に設定する(S4−3)。
【0036】
一方、ステップS2の判定において、室内機12A、12B…に優先順位が設定されている場合には、室内機12A、12B…のうちのi号機の優先順位が最上位であるか、2番目であるか、または3番目以降であるかを判定する(S5)。
【0037】
室内機12A、12B…のうちのi号機が最上位の優先順位にあるとき、このi号機の吹出差温が所定値Aとしての例えば3℃以上であるか、所定値Bとしての例えば1℃以下であるか、または例えば1〜3℃の間であるか否かを判定する(S6)。
【0038】
吹出差温が3℃以上である場合には、室内機12A、12B…のうちのi号機の室内熱交換器21A、21B…についての目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を狭く、例えば1.0〜3.0℃に設定して、室内機12A、12B…のうちのi号機の電動膨張弁22A、22B…の弁開度を増大させ(S7−1)、これにより、上記i号機の室内熱交換器21A、21B…の冷房能力を高める。
【0039】
吹出差温が1℃以下である場合には、室内機12A、12B…のうちのi号機の室内熱交換器21A、21B…についての目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を広く、例えば1.0〜8.0℃に設定して、室内機12A、12B…のうちのi号機のおける電動膨張弁22A、22B…の弁開度を減少させ(S7−2)、これにより、i号機の室内機12A、12B…によって十分に冷房がなされたと判断して、過熱度制御運転を実施する。
【0040】
吹出差温が1〜3℃の間の場合には、室内機12A、12B…のうちのi号機の室内熱交換器21A、21B…についての目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を中間的な幅、例えば1.0〜5.0℃に設定して、このi号機の電動膨張弁22A、22B…の弁開度を中間的な開度とする(S7−3)。
【0041】
室内機12A、12B…のうちのi号機が2番目の優先順位であるとき、このi号機の吹出差温が所定値Aとして例えば4℃以上であるか、所定値Bとして例えば2℃以下であるか、または例えば2〜4℃の間であるかを判定する(S8)。
【0042】
吹出差温が4℃以上である場合は、室内機12A、12B…のうちのi号機の室内熱交換器21A、21B…についての目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を狭く、例えば1.0〜4.0℃として、このi号機の電動膨張弁22A、22B…の弁開度を増大させる(S9−1)。
【0043】
吹出差温が2℃以下である場合には、室内機12A、12B…のうちのi号機の室内熱交換器21A、21B…についての目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を広く、例えば1.0〜8.0℃に設定して、このi号機の電動膨張弁22A、22B…の弁開度を減少させる(S9−2)。
【0044】
吹出差温が2〜4℃の間である場合には、室内機12A、12B…のうちのi号機の室内熱交換器21A、21B…についての目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を中間的な幅、例えば1.0〜6.0℃に設定して、このi号機の電動膨張弁22A、22B…の弁開度を中間的な開度とする(S9−3)。
【0045】
室内機12A、12B…のうちのi号機が3番目以降の優先順位であるときには、このi号機の室内熱交換器21A、21B…についての目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を広く、例えば1.0〜8.0℃に設定して、過熱度制御運転を実施する(S10)。この制御範囲の値1.0〜8.0℃は、3番目以降の優先順位の全ての室内機12A、12B…について同一である。
【0046】
制御装置13は、上述のように室内機12A、12B…のうちのi号機の優先順位が高い場合には、低い場合に比べ同一の吹出差温(例えば3℃)の場合にも、ステップS7−1の如く、ステップS9−3の場合に比べ目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を狭く設定して、電動膨張弁22A、22B…の弁開度を増大させ、室内熱交換器21A、21B…の冷房能力を高める制御を実施する。
【0047】
尚、優先順位が最上位とそれ以外の場合しかなく、図2における優先順位2番目の室内機12A、12B…が存在しない時には、ステップS8、S9−1、S9−2及びS9−3を省略する。また、本実施の形態では、室内機12A、12B…の室内熱交換器21A、21B…における目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲が冷房運転時の場合について、図2を用いて説明したが、暖房運転時の場合についても、上記目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲の値を変更する必要はあるものの、同様に適用できる。
【0048】
従って、上記実施の形態によれば、次の効果▲1▼乃至▲3▼を奏する。
【0049】
▲1▼制御装置13が、目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を、吹出差温に基づき変更するよう構成されたことから、吹出差温が所定値A以上の時に、目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を狭く設定して電動膨張弁22A、22B…の弁開度を増大させ、これにより、室内熱交換器21A、21B…の冷暖房能力を増大させ、また、吹出差温が所定値B以下の時に、上記目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を広く設定して電動膨張弁22A、22B…の弁開度を減少させ、これにより、過熱度制御運転を実施して圧縮機16への液バックを防止する。これらの結果、室内熱交換器21A、21B…による冷暖房能力を発揮させる運転と、過熱度制御運転をとをバランスよく実施させることができる。
【0050】
▲2▼制御装置13が、複数の室内機12A、12B…のそれぞれについて、室内熱交換器22A、22Bにおける目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を変更するよう構成されたことから、運転状態にある全ての室内機12A、12B…により室内を良好に冷暖房させることができる。
【0051】
▲3▼制御装置13は、室内機12A、12B…に設定された優先順位、及び室内機12A、12B…における室内熱交換器21A、21B…の吹出差温に基づき、当該室内熱交換器21A、21B…の目標出入口冷媒温度差における下限値の制御範囲を変更することから、優先順位の高い室内機12A、12B…は、優先順位の低い室内機12A、12B…に比べ、当該室内機12A、12B…の室内熱交換器21A、21B…における目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を、同一の吹出差温に対し狭く設定して、当該室内機の流量調整弁の弁開度を増大させることにより、優先順位の高い室内機12A、12B…ほど冷暖房能力を高めることができる。
【0052】
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本実施の形態では、空気調和装置10が室内機12A、12B…を複数台有するマルチタイプの場合を述べたが、室内機が1台の場合であってもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る空気調和装置によれば、制御装置が、室内熱交換器から吹き出される空気の吹出温度と目標吹出温度との温度差である吹出差温に基づき、室内熱交換器の入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との差である出入口冷媒温度差における目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を変更するよう構成されたことから、室内機における流量調整弁の弁開度を最適に制御して、室内熱交換器による冷暖房能力を発揮させる運転と過熱度制御運転とをバランスよく実施させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置の一実施の形態を示す回路図である。
【図2】図1の制御装置が、冷房運転時に室内熱交換器における目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を変更させるときのフローチャートである。
【符号の説明】
10 空気調和装置
11 室外機
12A、12B… 室内機
13 制御装置
15A、15B… 室内冷媒配管
16 圧縮機
19 室外熱交換器
21A、21B… 室内熱交換器
22A、22B… 電動膨張弁
25A、25B… 入口側冷媒温度センサ
26A、26B… 出口側冷媒温度センサ
27A、27B… 吹出温度センサ
Claims (1)
- 圧縮機及び室外熱交換器を備えた室外機と、室内熱交換器及びこの室内熱交換器へ流れる冷媒流量を調整する流量調整弁を備えた室内機と、上記室外機及び上記室内機を制御する制御装置とを有し、
上記制御装置が、上記室内熱交換器における入口側冷媒温度と出口側冷媒温度との差である出入口冷媒温度差を、目標出入口冷媒温度差と比較して、上記流量調整弁の弁開度を制御する空気調和装置において、
上記室内機が優先順位を付けて複数設置され、
制御装置は、上記室内熱交換器から吹き出される空気の吹出温度と目標吹出温度との温度差である吹出差温に基づき、上記目標出入口冷媒温度差の下限値の制御範囲を変更し、優先順位が高い室内機の前記下限値の制御範囲を、優先順位が低いものに比べ、同一の吹出差温に対し狭く設定して、当該室内機の流量調整弁の弁開度を増大させることを特徴とする空気調和装置。
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