JP4103855B2 - Sawフィルタ回路 - Google Patents
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Description
非特許文献1には、同文献第1図に示されるような、直列腕共振器1個と並列腕共振器1個の梯子型回路で構成されるSAWフィルタが記載されている。このSAWフィルタ回路は、同文献第2図に示すように、並列腕共振器のインピーダンスのXpの反共振周波数fapと、直列腕共振器のインピーダンスのXsの共振周波数frsとが一致するように設計され、f=fap=frsを中心周波数とする通過帯域を持つように構成されている。また、低域側の減衰極がXp=0の周波数、高域側の減衰極がXs=極大の周波数に位置するように構成されている。これにより、中心周波数近傍でXpが50オームよりも十分大きくかつXs=0になるようにして、通過帯域の挿入損低減、減衰帯域の減衰量確保及び整合回路の不要化を図っている。
電子情報通信学会論文誌’93/2,Vol.J76-A,No.2,pp245-251(第1−2図)
第1回路は、第1端子から第4端子と、第1端子と第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、第1端子と第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、第2端子と第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する。
第2回路は、第3端子に電気的に接続された第5端子と、第4端子に電気的に接続された第6端子と、電気的に短絡又は接地された第7端子及び第8端子と、第5端子と第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、第5端子と7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、第6端子と第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有する。第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタであり、第1受動素子から第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである。
〔構造〕
図1は、第1実施形態に係るSAWフィルタ回路10の回路図である。
このSAWフィルタ回路10は、二端子対回路30と、二端子対回路30に直列接続された二端子対回路31とを備えている。
共振器SR1は、接続点P3、P4を有する直列腕に設けられた直列腕共振器であり、接続点P3を介して入力端子INに電気的に接続されるとともに、接続端子P4を介して出力端子OUTに電気的に接続されている。共振器PR1は、接続点P3、P1及びP5を有する並列腕に設けられた並列腕共振器であり、接続点P3を介して入力端子INに電気的に接続されるとともに、接続点P1を介してキャパシタC2及びインダクタL1に電気的に接続されている。共振器PR2は、接続点P4、P2を有する並列腕に設けられた並列腕共振器であり、接続点P4を介して出力端子OUTに電気的に接続されるとともに、接続点P2を介してキャパシタC2及びインダクタL3に電気的に接続されている。
SAWフィルタ装置10Aは、圧電基板21と、パッケージ11及び圧電基板21上に形成されたパターンと、ボンディングワイヤ13,15,18,19とを備えている。
共振器SR1、PR1及びPR2と、配線パターン14A及び14Bと、パッド22及び23とは、圧電基板21上のパターンとして形成されている。パッド12,16及び20はパッケージ20上のパターンとして形成されている。
パッド12は、図1の入力端子INに対応し、ボンディングワイヤ13によって配線14Aに接続されている。パッド16は、図1の出力端子OUTに対応し、ボンディングワイヤ15によって配線14Bに接続されている。
(シミュレーション原理)
1.第1実施形態のSAWフィルタ
第1実施形態のSAWフィルタ10の減衰特性をシミュレーションするための原理について説明する。
Z(32)=Z(30)+Z(31)・・・・(1)
Z(30)は二端子対回路30のZ行列であり、Z(31)は二端子対回路31のZ行列である。
Z(30)は、式(2),(3)のようになる。式(1)において、Zijは、Z行列のi行j列成分を表す。Z(PR1)は共振器PR1のインピーダンス、Z(SR1)は共振器SR1のインピーダンス、Z(PR2)は共振器PR2のインピーダンスである。また、K1は式(3)で与えられる。
Z(30)=[Z11,Z12,Z21,Z22]
Z11=Z11(30)、Z12=Z12(30)、Z21=Z21(30)、
Z22=Z22(30)
Z11(30)=Z(PR1)*{Z(SR1)+Z(PR2)}/K1
Z12(30)=Z(PR1)*Z(PR2)/K1
Z21(30)=Z(PR1)*Z(PR2)/K1
Z22(30)=Z(PR2)*{Z(PR1)+Z(SR1)}] ・・・(2)
K1=Z(PR1)+Z(SR1)+Z(PR2) ・・・(3)
Z(31)は、式(4)で与えられる。式(4)中、K2は式(5)で与えられ、Z1〜Z3は式(6)によって与えられる。
Z(31)=[Z11,Z12,Z21,Z22]Z11=Z11(31)、
Z12=Z12(31)、Z21=Z21(31)、Z22=Z22(31)
Z11(31)=Z1*{Z2+Z3}/K2
Z12(31)=Z1*Z3/K2
Z21(31)=Z1*Z3/K2
Z22(31)=Z3*{Z1+Z2} ・・・(4)
K2=Z1+Z2+Z3・・・(5)
Z1=jωL1,Z2=−j/(ω・C2),Z3=jωL3・・・(6)
具体的には、K2=(1/S)(S^2+ω23^2),ω23^2=1/{(L1+L3)*C2}であり、Z(31)の各要素は式(7)になる。ここで、S=jω、ω10^2=1/(L3*C2)、ω20^2=1/(L1*C2)である。ここで、“^”は、べき乗を表す。
Z11(31)=S*(L1*L3)*(S^2+ω10^2)/{(L1+L3)*(S^2+ω23^2)}
Z12(31)=Z21(31)=S^3+L1*L3/(S^2+ω23^2)
Z22(31)=S*(L1*L3)*(S^2+ω20^2)/{(L1+L3)*(S^2+ω23^2)} ・・・(7)
Z(32)をF行列F(32)に変換すると、式(8)に示すようになる。
F(32)=[A,B,C,D]A=A(32)、B=B(32)、C=C(32)、
D=D(32)
A(32)=Z11(32)/Z21(32)
B(32)={Z11(32)*Z22(32)―Z12(32)*Z21(32)}
/Z21(32)
C(32)=1/Z21(32)
D(32)=Z22(32)/Z21(32) ・・・(8)
動作伝達係数S(32)は、F行列F(32)を用いて式(9)のように求められる。
Z(32)={A(32)+B(32)+C(32)+D(32)}/2 ・・・(9)
従って、減衰特性α(ω)は、動作伝達係数S(32)によって式(10)のように求めることができる。
α(ω)=20LOG[ABS{S(32)}]・・・(10)
2.比較例に係るSAWフィルタ
比較例のSAWフィルタ回路1000は、図17に示す回路構成である。SAWフィルタ回路1000は、図1の回路において、C2をL2に置き換えた場合であり、二端子対回路31が全てインダクタで構成されることを仮定した場合である。SAWフィルタ1000の減衰特性は、式(1)〜(10)と同様にして求めることができる。但し、式(6)においてZ2=jωL2とし、式(7)が式(7−a)のようになる。
Z11(31)=S*L1*(L2+L3)/(L1+L2+L3)
Z12(31)=Z21(31)=S*L1*L3/(L1+L2+L3)
Z22(31)=S*L3*(L1+L2)/(L1+L2+L3) ・・・(7−a)
(シミュレーション結果)
図9には、シミュレーションに用いた共振器SR1、PR1、PR2の交差長及び対数を示す。同図に示すように、共振器SR1の交差長を70μm、対数を70本とし、共振器PR1及びPR2の交差長を60μm、対数を80本とした。また、キャパシタC2の容量値、インダクタL1及びL3のインダクタンス値を図10(a)のNO1〜4のように設定した各場合と、比較例についてシミュレーションを行った。また、比較例に係るSAWフィルタ回路1000では、L1=L2=L3=0.2nHである。
図10(a)において、20dB(−)は、低域側減衰帯域において−20dBまで減衰する周波数のうち低い方の周波数であり、20dB(+)は、低域側減衰帯域において−20dBまで減衰する周波数の高い方の周波数である。20dB帯域幅は、20dB(+)の周波数と20dB(−)の周波数との差であり、低域側減衰帯域において−20dB以下の減衰量を確保できる周波数の帯域幅である。3dB(−)は、−3dBまで減衰する周波数のうち低い方の周波数であり、3dB(+)は、―3dBまで減衰する周波数の高い方の周波数である。3dB帯域幅は、3dB(+)の周波数と3dB(−)の周波数との差であり、通過帯域幅を示す。
共振器SR1、PR1及びPR2からなる二端子対回路30に、受動素子(インダクタ又はキャパシタ)からなる二端子対回路31を直列接続してSAWフィルタ10を構成する場合に、二端子対回路31の受動素子の1つをキャパシタC2とすることによって、二端子対回路31の受動素子を全てインダクタで構成する場合に比較して、インダクタの数を低減することができる。インダクタンス値がボンディングワイヤの長さに依存するインダクタの数を低減できることによって、SAWフィルタ回路10の小型化を図ることができる。
また、例えば、図16のように、図1のSAWフィルタ回路10を縦続接続した場合には、3個の共振器(SR1、PR1、及びPR2)当たりに少なくとも1つのキャパシタを割り当てるので、特許文献3に記載の回路のように最も入力側に近い並列腕共振器のグランド側と最も出力側に近い並列腕共振器のグランド側との間のみにキャパシタを配置する場合に比較して、キャパシタ1個当たりに要する容量値を低減できる可能性がある。
〔構造〕
図3は、第2実施形態に係るSAWフィルタ回路10の回路図である。第2実施形態に係るSAWフィルタ回路10は、第1実施形態に係るSAWフィルタ回路10(図1)において、インダクタL2がキャパシタC3に置き換えられた回路構成である。
第2実施形態に係るSAWフィルタ10の減衰特性α(ω)は、第1実施形態に係る(1)〜(10)と同様にして算出する。但し、第2実施形態では、第1実施形態に係るインダクタL3がキャパシタC3に置き換えられているので、式(6)においてZ3=−j/(ωC3)とすると、K2=−j(L1/ω)(S^2+ω23^2),ω23^2=(C2+C3)/(L1*C2*C3)となり、式(7)は式(7−b)のようになる。
Z11(31)=S*(C2+C3)/{C2*C3*(S^2+ω23^2)}
Z12(31)=Z21(31)=S/{C3*(S^2+ω23^2)}
Z22(31)=(S^2+ω12^2)/{S^2*C3*(S^2+ω23^2)}
・・・(7−b)
第2実施形態に係るSAWフィルタ10の減衰特性α(ω)をシミュレーションした結果を図10(b)、図12に示す。図10(b)は、シミュレーション結果を数値で表したものである。図12は、シミュレーション結果の減衰特性をグラフに表したものである。
共振器SR1、PR1及びPR2からなる二端子対回路30に、受動素子(インダクタ又はキャパシタ)からなる二端子対回路31を直列接続してSAWフィルタ10を構成する場合に、二端子対回路31の受動素子の2つをキャパシタC2及びC3とすることによって、二端子対回路31の受動素子を全てインダクタで構成する場合に比較して、インダクタの数を低減することができる。インダクタンス値がボンディングワイヤの長さに依存するインダクタの数を低減できることによって、SAWフィルタ回路10の小型化を図ることができる。この場合、二端子対回路31の受動素子の1つをキャパシタとする場合(例えば、第1実施形態)よりも、さらにインダクタの数を低減することができる。
また、二端子対回路31の受動素子の2つをキャパシタC2及びC3とした場合、二端子対回路31の受動素子を全てインダクタで構成する場合に比較して、低域側減衰帯域において20dB減衰幅を拡大させ、低域側減衰特性を改善することができる。
〔構造〕
図5は、第3実施形態に係るSAWフィルタ回路10の回路図である。第3実施形態に係るSAWフィルタ回路10は、第1実施形態に係るSAWフィルタ回路10(図1)において、キャパシタL2がインダクタL2に、インダクタL3がキャパシタC3に置き換えられた回路構成である。
第3実施形態に係るSAWフィルタ10の減衰特性α(ω)は、第1実施形態に係る(1)〜(10)と同様にして算出する。但し、第3実施形態では、第1実施形態に係るキャパシタC2及びインダクタL3が夫々インダクタL2及びキャパシタC3に置き換えられているので、式(6)においてZ2=jωL2、Z3=−j/(ωC3)とすると、K2=−j(L1/ω)(S^2+ω23^2),ω23^2=1/{(L1+L2)*C3}となり、式(7)は式(7−c)のようになる。
Z11(31)=S*L1*L2*(ω3^2+S^2)/{(L1+L2)*(ω2^2+S^2)}
Z12(31)=Z21(31)=S*L1/{(L1+L2)*(ω2^2+S^2)}
Z22(31)=L1*(ω1^2+S^2)/{S*(L1+L2)*(ω2^2*S^2)}
但し、ω1^2=1/(L1*L3)、ω2^2=1/{C3*(L1+L2)}、ω3^2=1/(L2*L3)
・・・(7−c)
第3実施形態に係るSAWフィルタ10の減衰特性α(ω)をシミュレーションした結果を図10(c)、図13に示す。図10(c)は、シミュレーション結果を数値で表したものである。図13は、シミュレーション結果の減衰特性をグラフに表したものである。
共振器SR1、PR1及びPR2からなる二端子対回路30に、受動素子(インダクタ又はキャパシタ)からなる二端子対回路31を直列接続してSAWフィルタ10を構成する場合に、二端子対回路31の受動素子の1つをキャパシタC3とすることによって、二端子対回路31の受動素子を全てインダクタで構成する場合に比較して、インダクタの数を低減することができる。インダクタンス値がボンディングワイヤの長さに依存するインダクタの数を低減できることによって、SAWフィルタ回路10の小型化を図ることができる。
また、二端子対回路31の受動素子の1つをキャパシタC3とした場合、二端子対回路31の受動素子を全てインダクタで構成する場合に比較して、低域側減衰帯域において20dB減衰幅を拡大させ、低域側減衰特性を改善することができる。
〔構造〕
図7は、第4実施形態に係るSAWフィルタ回路10の回路図である。第4実施形態に係るSAWフィルタ回路10は、第1実施形態に係るSAWフィルタ回路10(図1)において、インダクタL1,L3がキャパシタC1,C3に置き換えられており、キャパシタC2がインダクタL2に置き換えられている。
第4実施形態に係るSAWフィルタ10の減衰特性α(ω)は、第1実施形態に係る(1)〜(10)と同様にして算出する。但し、第4実施形態では、第1実施形態に係るインダクタL1,L3がキャパシタC1,C3に置き換えられ、かつ第1実施形態に係るキャパシタC2がインダクタL2に置き換えられているので、式(6)においてZ1=−j/(ωC1)、Z2=jωL2、Z3=−j/(ωC3)とすると、式(7)は式(7−d)のようになる。
Z11(31)=K1/(S*C1*K0)
Z12(31)=Z21(31)=1/(S*L2*C1*C3*K0)
Z22(31)=K1/(S*C3*K0)
但し、K0=S^2+ω23^2、ω23^2=(C1+C3)/(L2*C1*C3)
K1=(S^2+ω13^2)、ω13^2=1/(L2*C3)
・・・(7−d)
第4実施形態に係るSAWフィルタ10の減衰特性α(ω)をシミュレーションした結果を図10(d)及び図14に示す。図10(d)は、シミュレーション結果を数値で表したものである。図14は、シミュレーション結果の減衰特性をグラフに表したものである。
共振器SR1、PR1及びPR2からなる二端子対回路30に、受動素子(インダクタ又はキャパシタ)からなる二端子対回路31を直列接続してSAWフィルタ10を構成する場合に、二端子対回路31の受動素子の2つをキャパシタC1及びC3とすることによって、二端子対回路31の受動素子を全てインダクタで構成する場合に比較して、インダクタの数を低減することができる。インダクタンス値がボンディングワイヤの長さに依存するインダクタの数を低減できることによって、SAWフィルタ回路10の小型化を図ることができる。この場合、第1及び第3実施形態のように二端子対回路31の受動素子の1つをキャパシタで構成する場合に比較して、さらにインダクタの数を低減できる。
(5)他の実施形態
第1乃至第5実施形態に係るSAWフィルタ回路10の構成を縦続接続しても良い。例えば、第1実施形態に係るフィルタ回路10を縦続接続した場合には、図16に示すような構成になる。
(6)第5実施形態
〔構造〕
図18は、第5実施形態に係るSAWフィルタ回路10の回路図である。
図19は、第5実施形態に係るSAWフィルタ回路10が実装されたSAWフィルタ装置10Aを示している。
共振器SR2及びSR3と、配線パターン14C及び14Dは、圧電基板21上のパターンとして形成されている。
共振器SR2は、櫛歯状電極112BA及び112BBからなるIDT112Bと、IDT112Bの両側に配置されたグレーティング反射器112A及び112Cとを備えている。共振器SR3は、櫛歯状電極113BA及び113BBからなるIDT113Bと、IDT113Bの両側に配置されたグレーティング反射器113A及び113Cとを備えている。
〔シミュレーション〕
(シミュレーション原理)
1.第5実施形態のSAWフィルタ
第5実施形態に係るSAWフィルタ10の減衰特性α(ω)は、第1実施形態に係る式(1)〜(10)と同様にして算出する。但し、第5実施形態では、新たに共振器SR2及びSR3が追加されているので、二端子対回路30のZ行列であるZ(30)を算出する式(2)、(3)は、式(2−a)、(3−a)のようになる。Z(SR1)は共振器SR1のインピーダンス、Z(SR2)は共振器2のインピーダンス、Z(SR3)は共振器SR3のインピーダンス、Y(PR1)は共振器PR1のアドミッタンス、Y(PR2)は共振器PR2のアドミッタンスである。また、A、B、C、D、及びK1は式(3−a)で与えられる。
Z(30)=[Z11,Z12,Z21,Z22]
Z11=Z11(30)、Z12=Z12(30)、Z21=Z21(30)、
Z22=Z22(30)
Z11(30)=A/C
Z12(30)=ABS(K)/C
Z21(30)=1/C
Z22(30)=D/C ・・・(2−a)
A=1+Z(SR2)*Y(PR1)+Y(PR2)*(Z(SR2)+Z(SR1)*(1+Z(SR2)*Y(PR1)))
B=Z(SR2)+Z(SR1)*(1+Z(SR2)*Y(PR1))+Z(SR3)*(1+Z(SR2)*Y(PR1)+Y(PR2)*(Z(SR2)+Z(SR3)*(1+Z(SR2)*Y(PR1))))
C=Y(PR1)+Y(PR2)*(1+Z(SR2)*Y(PR1))
D=1+Z(SR1)*Y(PR1)+Z(SR3)*(Y(PR1)+Y(PR2)*(1+Z(SR1)*Y(PR1)))
K=A*D−B*C 式(3−a)
2.比較例に係るSAWフィルタ
比較例のSAWフィルタ回路1001は、図29に示す回路構成である。SAWフィルタ回路1001は、図18の回路において、C2をL2に置き換えた場合であり、二端子対回路31がすべてインダクタで構成されることを仮定した場合である。SAWフィルタ回路1001の減衰特性は、式(1)、(4)〜(10)、及び式(2−a)、(3−a)と同様にして算出する。但し、式(6)においてZ2=jωL2とし、第1実施形態の比較例と同様に、式(7)が式(7−a)のようになる。
(シミュレーション結果)
図24には、シミュレーションに用いた共振器SR1、SR2、SR3、PR1、PR2の交差長及び対数を示す。同図に示すように、共振器SR1の交差長を600μm、対数を80本とし、共振器SR2及びSR3の交差長を120μm、対数を80本とし、共振器PR1及びPR2の交差長を80μm、対数を100本とした。また、キャパシタC2の容量値、インダクタL1及びL3のインダクタンス値を図25(a)のNO1〜7のように設定した場合と、比較例についてシミュレーションを行った。なお、比較例に係るSAWフィルタ回路1001では、L1=L2=L3=2nHである。
図25(a)において、30dB(−)は、高域側減衰帯域において−30dBまで減衰する周波数のうち低い方の周波数であり、30dB(+)は、高域側減衰帯域において−30dBまで減衰する周波数の高い方の周波数である。30dB帯域幅は、30dB(+)の周波数と30dB(−)の周波数との差であり、高域側減衰帯域において−30dB以下の減衰量を確保できる周波数の帯域幅である。3dB(−)は、−3dBまで減衰する周波数のうち低い方の周波数であり、3dB(+)は、−3dBまで減衰する周波数の高い方の周波数である。3dB帯域幅は、3dB(+)の周波数と3dB(−)の周波数との差であり、通過帯域幅を示す。
共振器SR1、SR2、SR3、PR1及びPR2からなる二端子対回路30に、受動素子(インダクタ又はキャパシタ)からなる二端子対回路31を直列接続してSAWフィルタ回路10を構成する場合に、二端子対回路31の1つをキャパシタC2とすることによって、二端子対回路31の受動素子をすべてインダクタで構成する場合に比較して、インダクタの数を低減することができる。インダクタンス値がボンディングワイヤの長さに依存するインダクタの数を低減できることによって、SAWフィルタ回路10の小型化を図ることができる。
(7)第6実施形態
〔構造〕
図20は、第6実施形態に係るSAWフィルタ回路10の回路図である。第6実施形態に係るSAWフィルタ回路10は、第5実施形態に係るSAWフィルタ回路10(図18)において、インダクタL3がキャパシタC3に置き換えられた回路構成である。
(シミュレーション原理)
第6実施形態に係るSAWフィルタ10の減衰特性α(ω)は、第5実施形態に係る式(1)、(4)〜(10)、及び式(2−a)、(3−a)と同様にして算出する。但し、第6実施形態では、第5実施形態に係るインダクタL3がキャパシタC3に置き換えられているので、式(6)においてZ3=−j/(ωC3)とし、第2実施形態と同様に、式(7)が式(7−b)のようになる。
(シミュレーション結果)
第6実施形態に係るSAWフィルタ10の減衰特性α(ω)をシミュレートした結果を図25(b)、図27に示す。図25(b)は、シミュレーション結果を数値で表したものである。図27は、シミュレーション結果の減衰特性をグラフに表したものである。
共振器SR1、SR2、SR3、PR1及びPR2からなる二端子対回路30に、受動素子(インダクタ又はキャパシタ)からなる二端子対回路31を直列接続してSAWフィルタ回路10を構成する場合に、二端子対回路31の受動素子の2つをキャパシタC2及びC3とすることによって、二端子対回路31の受動素子のすべてをインダクタで構成する場合に比較して、インダクタの数を低減することができる。インダクタンス値がボンディングワイヤの長さに依存するインダクタの数を低減できることによって、SAWフィルタ回路10の小型化を図ることができる。この場合、二端子対回路31の受動素子の1つをキャパシタとする場合(例えば、第5実施形態)よりも、さらにインダクタの数を低減することができる。
また、二端子対回路31の受動素子の2つをキャパシタC2及びC3とした場合、二端子対回路31の受動素子をすべてインダクタで構成する場合に比較して、高域側減衰帯域において30dB減衰幅を拡大させ、高域側減衰特性を改善することができる。
(8)第7実施形態
〔構造〕
図22は、第7実施形態に係るSAWフィルタ回路10の回路図である。第7実施形態に係るSAWフィルタ回路10は、第5実施形態に係るSAWフィルタ回路10(図18)において、キャパシタC2がインダクタL2に、インダクタL3がキャパシタC3に置き換えられた回路構成である。
(シミュレーション原理)
第7実施形態に係るSAWフィルタ10の減衰特性α(ω)は、第5実施形態に係る式(1)、(4)〜(10)、及び式(2−a)、(3−a)と同様にして算出する。但し、第7実施形態では、第5実施形態に係るキャパシタC2及びインダクタL3がそれぞれインダクタL2及びキャパシタC3nに置き換えられているので、式(6)においてZ2=jωL2、Z3=―j/(ωC3)とし、第3実施形態と同様に、式(7)が式(7−c)のようになる。(シミュレーション結果)
第7実施形態に係るSAWフィルタ10の減衰特性α(ω)をシミュレートした結果を図25(c)、図28に示す。図25(c)は、シミュレーション結果を数値で表したものである。図28は、シミュレーション結果の減衰特性をグラフに表したものである。
共振器SR1、SR2、SR3、PR1及びPR2からなる二端子対回路30に、受動素子(インダクタ又はキャパシタ)からなる二端子対回路31を直列接続してSAWフィルタ回路10を構成する場合に、二端子対回路31の受動素子の1つをキャパシタC3とすることによって、二端子対回路31の受動素子のすべてをインダクタで構成する場合に比較して、インダクタの数を低減することができる。インダクタンス値がボンディングワイヤの長さに依存するインダクタの数を低減できることによって、SAWフィルタ回路10の小型化を図ることができる。
また、二端子対回路31の受動素子の1つをキャパシタC3とした場合、二端子対回路31の受動素子をすべてインダクタで構成する場合に比較して、高域側減衰帯域において30dB減衰幅を拡大させ、高域側減衰特性を改善することができる。
30,31 二端子対回路
Claims (27)
- 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、接地された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1及び第3受動素子はキャパシタであり、前記第2受動素子はインダクタであることを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、電気的に短絡された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1及び第3受動素子はキャパシタであり、前記第2受動素子はインダクタであることを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 前記第2受動素子はボンディングワイヤまたはストリップラインによって構成されることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のSAWフィルタ回路。
- 前記第1及び第3受動素子はMIMキャパシタまたはチップキャパシタであることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のSAWフィルタ回路。
- 前記第1受動素子の容量値は600pF以上800pF以下であり、前記第2受動素子のインダクタンス値は0.1nH以上1nH以下であり、前記第3受動素子の容量値は550pF以上750pF以下であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のSAWフィルタ回路。
- 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、接地された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1及び第2受動素子はインダクタであり、前記第3受動素子はキャパシタであることを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、電気的に短絡された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1及び第2受動素子はインダクタであり、前記第3受動素子はキャパシタであることを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 前記第1及び第2受動素子はボンディングワイヤまたはストリップラインによって構成されることを特徴とする、請求項6又は請求項7に記載のSAWフィルタ回路。
- 前記第3受動素子は、MIMキャパシタまたはチップキャパシタであることを特徴とする、請求項6又は請求項7に記載のSAWフィルタ回路。
- 前記第1受動素子のインダクタンス値は0.1nH以上0.5nH以下であり、前記第2受動素子のインダクタンス値は0.1nH以上0.5nH以下であり、前記第3受動素子の容量値は1pF以上90pF以下であることを特徴とする、請求項6又は請求項7に記載のSAWフィルタ回路。
- 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、接地された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1受動素子はインダクタであり、前記第2及び第3受動素子はキャパシタであることを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、電気的に短絡された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1受動素子はインダクタであり、前記第2及び第3受動素子はキャパシタであることを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 前記第1受動素子はボンディングワイヤまたはストリップラインによって構成されることを特徴とする、請求項11又は請求項12に記載のSAWフィルタ回路。
- 前記第2及び第3受動素子はMIMキャパシタまたはチップキャパシタであることを特徴とする、請求項11又は請求項12に記載のSAWフィルタ回路。
- 前記第1受動素子のインダクタンス値は0.3nH以上1.5nH以下であり、前記第2受動素子の容量値は68pF以上700pF以下であり、前記第3受動素子の容量値は70pF以上170pF以下であることを特徴とする、請求項11又は請求項12に記載のSAWフィルタ回路。
- 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、接地された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1回路は、第9及び第10端子と、前記第2端子と前記第9端子とに電気的に接続された第4SAW共振器と、前記第9端子と前記第10端子とに電気的に接続された第5SAW共振器とをさらに備え、
前記第2回路は、前記第10端子に電気的に接続された第11端子と、前記第6端子と前記第11端子とに電気的に接続された第4受動素子と、前記第8端子に電気的に短絡された第12端子と、前記第11端子と前記第12端子とに電気的に接続された第5受動素子とをさらに備える、ことを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、電気的に短絡された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1回路は、第9及び第10端子と、前記第2端子と前記第9端子とに電気的に接続された第4SAW共振器と、前記第9端子と前記第10端子とに電気的に接続された第5SAW共振器とをさらに備え、
前記第2回路は、前記第10端子に電気的に接続された第11端子と、前記第6端子と前記第11端子とに電気的に接続された第4受動素子と、前記第8端子に電気的に短絡された第12端子と、前記第11端子と前記第12端子とに電気的に接続された第5受動素子とをさらに備えることを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、接地された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1回路は、第13及び第14端子と、前記第1端子と前記第13端子とに電気的に接続された第6SAW共振器と、前記第2端子と前記第14端子とに電気的に接続された第7SAW共振器とをさらに備え、
前記第1及び第3受動素子はキャパシタであり、前記第2受動素子はインダクタであることを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、電気的に短絡された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1回路は、第13及び第14端子と、前記第1端子と前記第13端子とに電気的に接続された第6SAW共振器と、前記第2端子と前記第14端子とに電気的に接続された第7SAW共振器とをさらに備え、前記第1及び第3受動素子はキャパシタであり、前記第2受動素子はインダクタであることを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 前記第2受動素子はボンディングワイヤまたはストリップラインによって構成されることを特徴とする、請求項18又は請求項19に記載のSAWフィルタ回路。
- 前記第1及び第3受動素子はMIMキャパシタまたはチップキャパシタであることを特徴とする、請求項18又は請求項19に記載のSAWフィルタ回路。
- 前記第1受動素子の容量値は9.5pF以上130pF以下であり、前記第2受動素子のインダクタンス値は0.25nH以上2nH以下であり、前記第3受動素子の容量値は100pF以上700pF以下であることを特徴とする、請求項18又は請求項19に記載のSAWフィルタ回路。
- 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、接地された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1回路は、第13及び第14端子と、前記第1端子と前記第13端子とに電気的に接続された第6SAW共振器と、前記第2端子と前記第14端子とに電気的に接続された第7SAW共振器とをさらに備え、前記第1及び第2受動素子はインダクタであり、前記第3受動素子はキャパシタであることを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 第1端子から第4端子と、前記第1端子と前記第2端子とに電気的に接続された第1SAW共振器と、前記第1端子と前記第3端子とに電気的に接続された第2SAW共振器と、前記第2端子と前記第4端子とに電気的に接続された第3SAW共振器とを有する第1回路と、
前記第3端子に電気的に接続された第5端子と、前記第4端子に電気的に接続された第6端子と、電気的に短絡された第7端子及び第8端子と、前記第5端子と前記第6端子とに電気的に接続された第1受動素子と、前記第5端子と前記7端子とに電気的に接続された第2受動素子と、前記第6端子と前記第8端子とに電気的に接続された第3受動素子とを有し、前記第1受動素子から第3受動素子はインダクタ又はキャパシタでありかつ前記第1乃至第3受動素子のうち少なくとも1つはキャパシタである第2回路と、を備え、
前記第1回路は、第13及び第14端子と、前記第1端子と前記第13端子とに電気的に接続された第6SAW共振器と、前記第2端子と前記第14端子とに電気的に接続された第7SAW共振器とをさらに備え、前記第1及び第2受動素子はインダクタであり、前記第3受動素子はキャパシタであることを特徴とするSAWフィルタ回路。 - 前記第1及び第2受動素子はボンディングワイヤまたはストリップラインによって構成されることを特徴とする、請求項23又は請求項24に記載のSAWフィルタ回路。
- 前記第3受動素子は、MIMキャパシタまたはチップキャパシタであることを特徴とする、請求項23又は請求項24に記載のSAWフィルタ回路。
- 前記第1受動素子のインダクタンス値は0.05nH以上0.15nH以下であり、前記第2受動素子のインダクタンス値は0.3nH以上2nH以下であり、前記第3受動素子の容量値は1.5pF以上90pF以下であることを特徴とする、請求項23又は請求項24に記載のSAWフィルタ回路。
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