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JP4103408B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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JP4103408B2
JP4103408B2 JP2002047488A JP2002047488A JP4103408B2 JP 4103408 B2 JP4103408 B2 JP 4103408B2 JP 2002047488 A JP2002047488 A JP 2002047488A JP 2002047488 A JP2002047488 A JP 2002047488A JP 4103408 B2 JP4103408 B2 JP 4103408B2
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capacitor
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filament
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は放電灯をインバータ回路により高周波点灯させる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(従来例1)
第1の従来例を図14に示す。以下、その回路構成について説明する。直流電源Eにはスイッチング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2の接続点は、直流カット用コンデンサC0、共振用(限流用)インダクタL1を介して放電灯laのフィラメントAの電源側端子に接続されている。放電灯laのフィラメントBの電源側端子は直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)に接続されている。放電灯laのフィラメントAの電源側端子は抵抗R1を介して直流電源Eの高圧側端子に接続されている。放電灯laの両フィラメントA,Bの非電源側端子間には、共振用コンデンサC1が並列接続されている。放電灯laのフィラメントAの非電源側端子と直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)との間には、抵抗R2とツェナーダイオードZD1の直列回路が接続されている。ツェナーダイオードZD1にはダイオードD1を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。これにより、直流電源Eより、抵抗R1、放電灯laのフィラメントA、抵抗R2、ダイオードD1を介して、コンデンサC4を充電する直流電流ループが形成される。コンデンサC4の電位Vkは制御回路部Sに入力されて、基準電位Vrefと比較される。
【0003】
以下、回路動作について説明する。制御回路部Sは、インバータ回路の起動前に、コンデンサC4の電位VkによりフィラメントAが装着されているかどうかを判断する。フィラメントAが装着されている場合は、直流電源Eから上述の直流電流ループを介してコンデンサC4が充電される。コンデンサC4の電位Vkは、抵抗R1,R2,R5とコンデンサC4の時定数で所定の分圧比の電圧まで上昇し、それが制御回路部Sに設けられた比較器CPの基準電位Vrefを上回ることで、インバータ回路が動作開始する。
【0004】
インバータ回路は、制御回路部Sからスイッチング素子Q1,Q2への駆動信号により、スイッチング素子Q1,Q2が交互にオンオフ動作し、インダクタL1、コンデンサC1、放電灯laからなる共振負荷回路に矩形波状の高周波電圧を印加し、放電灯laを正弦波状の高周波で点灯させるものである。
【0005】
フィラメントAが装着されていない場合は、フィラメントAがオープンとなっているため、直流電源EからのコンデンサC4への充電は遮断され、コンデンサC4の電位Vkが上昇しない。これにより、コンデンサC4の電位Vkが制御回路部Sに設けられた比較器CPの基準電位Vrefを下回ることでインバータ回路は停止する。この従来例では、フィラメントBの装着有無の検出回路は、本発明とは直接関係が無いので省略している。
【0006】
コンデンサC4の電位Vkが制御回路部Sに設けられた比較器CPの基準電位Vrefを上回り、インバータ回路が動作開始すると、放電灯laが点灯し、抵抗R1,R2,R5の分圧比が変動する。具体的には、放電灯laが点灯前にはインピーダンスが無限大であったのに対して、放電灯laが点灯することでインピーダンスが大きく低下する。通常、抵抗R1,R2,R5の抵抗値は抵抗での消費電力を極力を抑えるため、また、インバータ回路の回路電流の回り込みを抑えるために、数百KΩ〜数MΩで構成される。このことから、放電灯laが点灯する前と後では大幅に抵抗分圧比が変動する。放電灯laが点灯した場合は、インピーダンスは負荷の定格によって変動はあるものの、おおむね数百Ω〜数KΩのオーダーであるため、無負荷検出回路の直流成分はほとんど、抵抗R1に印加され、抵抗R5の印加分は大幅に低下する。
【0007】
しかし、放電灯laが点灯した場合は、放電灯laの両端には正弦波状の高周波電圧が発生し、無負荷検出回路の抵抗R2とダイオードD1の接続点には、放電灯laの高周波電圧を半波整流した電圧のピーク値をツェナーダイオードZD1でクランプされた電圧V1が発生する。この電圧V1をダイオードD1で整流し、コンデンサC4、抵抗R5で平滑された電圧がコンデンサC4の電位Vkとなる。つまり、放電灯laが点灯した後は、コンデンサC4の電位Vkには、僅かではあるが、直流電源Eからの抵抗R1,R2,R5、放電灯laのインピーダンス分の分圧による直流電圧と、上述の交流電圧が重畳されて、その結果、コンデンサC4の電位Vkを基準電位Vref以上確保している。
【0008】
この一連の動作波形を図15に記載する。図中、VQ2(GS)はスイッチング素子Q2のゲート・ソース間電圧、V1は抵抗R2とツェナーダイオードZD1の接続点の電圧、Vlaは放電灯laの両端電圧、VkはコンデンサC4の電位、Vrefは比較器CPの基準電位である。
【0009】
放電灯laが点灯中に放電灯負荷を外すとフィラメントAが外れるから、直流電源Eからの直流電流は遮断され、また、放電灯la両端の高周波電圧は、コンデンサC1が外れることにより、発生しなくなる。これにより、コンデンサC4の電位Vkが低下し、基準電位Vrefを下回り、インバータ回路の発振が停止する。
以上のような動作により、起動時は直流電流ループの有無でフィラメントの有無を判断し、点灯時は、高周波電圧と直流電圧の重畳された電圧の有無により、フィラメントの有無を判断していた。
【0010】
ところが、放電灯laが点灯中に、フィラメントAもしくはBがエミレス(熱電子放出不良)となった場合、放電灯laの高周波電流の流れが不均衡になり、放電灯laには半波放電現象が発生し、放電灯laには高周波電圧に直流電圧が重畳された電圧が発生する。このときの動作波形を図16に示す。図中、VQ2(GS)はスイッチング素子Q2のゲート・ソース間電圧、V1は抵抗R2とツェナーダイオードZD1の接続点の電圧、Vlaは放電灯laの両端電圧、VkはコンデンサC4の電位、Vrefは比較器CPの基準電位である。
【0011】
このとき、フィラメントAがフィラメントBより直流的に高電位となる向きに半波放電が発生した場合、放電灯laの直流電圧成分が、抵抗R2,R5に印加されるため、コンデンサC4の電位Vkが上昇しようとする。しかし、ツェナーダイオードZD1があることから、コンデンサC4の電位Vkはツェナー電圧以上には上昇しない。
【0012】
一方、フィラメントBがフィラメントAより直流的に高電位となる向きに半波放電が発生した場合、放電灯laの直流電圧成分が、抵抗R2、ツェナーダイオードZD1に印加され、ツェナーダイオードZD1が順方向にオンする割合が増加し、抵抗R2とダイオードD1の接続点の電圧V1は、コンデンサC4を充電する方向の電圧が低下する。このとき、コンデンサC4の充電電荷の供給電圧が著しく低下し、コンデンサC4の電位Vkは低下する。また、半波放電の不均衡度合いは、非常に不安定であり、コンデンサC4の電荷充電方向の電位が無くなる場合もある。
【0013】
このような場合、コンデンサC4の電位Vkが低下し、基準電位Vrefを下回ると、放電灯laが装着状態にあるにも関わらず、フィラメントが外れたと誤検知し、インバータ回路が一旦発振停止し、停止した後、直流電源EからコンデンサC4が充電され、再起動する。そして、また半波放電する負荷でインバータ回路が発振し、上述のような誤検知を再度行なう。このように、インバータ回路が起動し、停止するサイクルを繰り返す問題があった。また、この繰り返す際の停止時間もコンデンサC4、抵抗R5の時定数により決まるが、停止時間が短いため、この点滅のサイクルが速く、回路に大きなストレスを印加する問題があった。
【0014】
そこで、上述のような、放電灯laの半波放電が生じた際に、無負荷検出回路の誤検知を防止するために、コンデンサC4、抵抗R5の時定数を大きくし、コンデンサC4の電位Vkの低下度合いを遅くする対策が用いられてきた。しかし、このような対策を用いた場合、放電灯laの半波放電時の誤検知をある程度抑えることは可能になるものの、放電灯laを点灯中に取り外した場合、抵抗R2とダイオードD1の接続点の電圧V1は、放電灯laを取り外した瞬間に無くなるのに、コンデンサC4の電位Vkの低下が遅いため、スイッチング素子Q1,Q2の発振は継続され、コンデンサC4の電位Vkが基準電位Vrefを下回るまでのスイッチング素子Q1,Q2の残留発振時間が長くなり、その間に、インダクタL1と他の線間等に発生する寄生容量成分・浮遊容量成分との共振動作を行なう時間が長くなるため、回路に大きなストレスを印加する問題があった。
【0015】
(従来例2)
第2の従来例を図17に示す。以下、その回路構成について説明する。直流電源Eにはスイッチング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2の接続点は、直流カット用コンデンサC0、共振用(限流用)インダクタL1を介して放電灯laのフィラメントAの電源側端子に接続されている。放電灯laのフィラメントBの電源側端子は直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)に接続されている。放電灯laのフィラメントAの電源側端子は抵抗R1を介して直流電源Eの高圧側端子に接続されている。放電灯laの両フィラメントA,Bの非電源側端子間には、共振用コンデンサC1が並列接続されている。放電灯laのフィラメントAの非電源側端子と直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)との間には、抵抗R2とダイオードD1を介してコンデンサC2と抵抗R3の並列回路が接続されている。これにより、直流電源Eより、抵抗R1、放電灯laのフィラメントA、抵抗R2、ダイオードD1を介して、コンデンサC2を充電する直流電流ループが形成される。コンデンサC2の電位Vkは制御回路部Sに入力されて、基準電位Vrefと比較される。
【0016】
以下、回路動作について説明する。制御回路部Sは、インバータ回路の起動前に、コンデンサC2の電位VkによりフィラメントAが装着されているかどうかを判断する。フィラメントAが装着されている場合は、直流電源Eから上述の直流電流ループを介してコンデンサC2が充電される。コンデンサC2の電位Vkは、抵抗R1,R2,R3とコンデンサC2の時定数で所定の分圧比の電圧まで上昇し、それが制御回路部Sに設けられた比較器CPの基準電位Vrefを上回ることで、インバータ回路が動作開始する。
【0017】
インバータ回路は、制御回路部Sからスイッチング素子Q1,Q2への駆動信号により、スイッチング素子Q1,Q2が交互にオンオフ動作し、インダクタL1、コンデンサC1、放電灯laからなる共振負荷回路に矩形波状の高周波電圧を印加し、放電灯laを正弦波状の高周波で点灯させるものである。
【0018】
フィラメントAが装着されていない場合は、フィラメントAがオープンとなっているため、直流電源EからのコンデンサC2への充電は遮断され、コンデンサC2の電位Vkが上昇しない。これにより、コンデンサC2の電位Vkが制御回路部Sに設けられた比較器CPの基準電位Vrefを下回ることでインバータ回路は停止する。この従来例では、フィラメントBの装着有無の検出回路は、本発明とは直接関係が無いので省略している。
【0019】
コンデンサC2の電位Vkが制御回路部Sに設けられた比較器CPの基準電位Vrefを上回り、インバータ回路が動作開始すると、放電灯laが点灯し、抵抗R1,R2,R3の分圧比が変動する。具体的には、放電灯laが点灯前にはインピーダンスが無限大であったのに対して、放電灯laが点灯することでインピーダンスが大きく低下する。通常、抵抗R1,R2,R3の抵抗値は抵抗での消費電力を極力を抑えるため、また、インバータ回路の回路電流の回り込みを抑えるために、数百KΩ〜数MΩで構成される。このことから、放電灯laが点灯する前と後では大幅に抵抗分圧比が変動する。放電灯laが点灯した場合は、インピーダンスは負荷の定格によって変動はあるものの、おおむね数百Ω〜数KΩのオーダーであるため、無負荷検出回路の直流成分はほとんど抵抗R1に印加され、抵抗R3の印加分は大幅に低下する。
【0020】
しかし、放電灯laが点灯した場合は、放電灯laの両端には正弦波状の高周波電圧が発生し、無負荷検出回路のコンデンサC2には、放電灯laの高周波電圧をダイオードD1で半波整流し、抵抗R2,R3で分圧し、コンデンサC2により平滑した電位Vkが発生する。つまり、放電灯laが点灯した後は、コンデンサC2の電位Vkには、僅かではあるが、直流電源Eからの抵抗R1,R2,R3、放電灯laのインピーダンス分の分圧による直流電圧と、上述の交流電圧を整流平滑した電圧が重畳されて、その結果、コンデンサC2の電位Vkを基準電位Vref以上確保している。
【0021】
放電灯laが点灯中に放電灯負荷を外すとフィラメントAが外れるから、直流電源Eからの直流電流は遮断され、また、放電灯la両端の高周波電圧は、コンデンサC1が外れることにより、発生しなくなる。これにより、コンデンサC2の電位Vkが低下し、基準電位Vrefを下回り、インバータ回路の発振が停止する。
【0022】
以上のような動作により、起動時は直流電流ループの有無でフィラメントの有無を判断し、点灯時は、高周波電圧と直流電圧の重畳された電圧の有無により、フィラメントの有無を判断していた。
【0023】
本従来例においても、従来例1と同様の問題が発生する。すなわち、放電灯laが点灯中に、フィラメントAもしくはBがエミレス(熱電子放出不良)となった場合、放電灯laの高周波電流の流れが不均衡になり、放電灯laに半波放電現象が発生して、高周波電圧に直流電圧が重畳された電圧が放電灯laに発生する。このとき、フィラメントAがフィラメントBより直流的に高電位となる向きに半波放電が発生した場合、放電灯laの直流電圧成分が、抵抗R2、R3に印加されるため、コンデンサC2の電位Vkが上昇する。一方、フィラメントBがフィラメントAより直流的に高電位となる向きに半波放電が発生した場合、放電灯laの直流電圧成分が、抵抗R2,R3に印加され、ダイオードD1が順方向にオンする割合が低下し、コンデンサC2を充電する方向の電圧が低下する。このとき、コンデンサC2の電荷の供給電圧が著しく低下し、コンデンサC2の電位Vkは低下する。また、半波放電の不均衡度合いは、非常に不安定であり、コンデンサC2の電荷充電方向の電位が無くなる場合もある。
【0024】
このような時、コンデンサC2の電位Vkが低下し、基準電位Vrefを下回ると、放電灯laが装着状態にあるにも関わらす、フィラメントが外れたと誤検知し、インバータ回路が一旦発振停止し、停止した後、直流電源EからコンデンサC2が充電され、再起動する。そして、また半波放電する負荷でインバータ回路が発振し、上述のような誤検知を再度行なう。このように、インバータ回路が起動し、停止するサイクルを繰り返す問題があった。また、この繰り返す際の停止時間もコンデンサC2、抵抗R3の時定数により決まるが、停止時間が短いため、この点滅のサイクルが速く、回路に大きなストレスを印加する問題があった。
【0025】
そこで、上述のような放電灯laの半波放電が生じた際に、無負荷検出回路の誤検知を防止するため、コンデンサC2、抵抗R3の時定数を大きくし、コンデンサC2の電位Vkの低下度合いを遅くする手段が用いられてきた。しかし、このような対策を用いた場合、放電灯laの半波放電時の誤検知をある程度抑えることは可能になるものの、放電灯laを点灯中に取り外した場合、コンデンサC2の電位Vkの低下が遅いため、スイッチング素子Q1,Q2の発振は継続され、コンデンサC2の電位Vkが基準電位Vrefを下回るまでのスイッチング素子Q1,Q2の残留発振時間が長くなり、その間に、インダクタL1と他の線間等に発生する寄生容量成分・浮遊容量成分との共振動作を行なう時間が長くなるため、回路に大きなストレスを印加する問題があった。
【0026】
(従来例3)
第3の従来例を図18に示す。本従来例は、特開平1−3995号の代表例を示したものであり、以下、その回路構成について説明する。直流電源Eにはスイッチング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2の接続点は、直流カット用コンデンサC0、共振用(限流用)インダクタL1を介して放電灯laのフィラメントAの電源側端子に接続されている。放電灯laのフィラメントBの電源側端子は直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)に接続されている。放電灯laの両フィラメントA,Bの非電源側端子間には、共振用コンデンサC1が並列接続されている。放電灯laのフィラメントAの非電源側端子と直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)との間には、抵抗R2,R3の直列回路が接続されている。抵抗R2,R3の接続点にはコンデンサC2の一端が接続されており、コンデンサC2の他端はダイオードD1を介して回路グランドに接続されている。コンデンサC2とダイオードD1の接続点と回路グランドの間にはダイオードD2を介してコンデンサC3と抵抗R4の並列回路が接続されている。コンデンサC3の電位Vkは制御回路部Sに入力されて、基準電位Vrefと比較される。
【0027】
抵抗R2〜R4、ダイオードD1,D2及びコンデンサC2,C3よりなるエミレス検出回路は、放電灯laの両端電圧の正のピーク値と負のピーク値の差電圧を分圧した直流電圧Vkを作成する。放電灯laのフィラメントBがフィラメントAよりも高電位となる負の半サイクルでは、放電灯laで発生する正弦波状の高周波電圧を抵抗R2,R3により分圧した電圧のピーク値がダイオードD1を介してコンデンサC2に充電される。次に、放電灯laのフィラメントAがフィラメントBよりも高電位となる正の半サイクルでは、放電灯laで発生する正弦波状の高周波電圧を抵抗R2,R3により分圧した電圧のピーク値がコンデンサC2の電圧と加算されて、ダイオードD2を介してコンデンサC3に充電される。
【0028】
図19はエミレス検出回路の動作説明図である。同図(a)は放電灯laの両端電圧を抵抗R2,R3により分圧した電圧V1であり、正弦波状の高周波電圧となっている。図中、e1は正のピーク値、−e1は負のピーク値を意味する。同図(b)はコンデンサC3の電荷充電のための電圧Vk’であり、この電圧Vk’をダイオードD2で整流した電圧がコンデンサC3の電位Vk=e1−(−e1)=2・e1となる。
【0029】
これにより放電灯laの両端電圧の正のピーク値と負のピーク値の差電圧を抵抗R2,R3により分圧した電圧がコンデンサC3に充電されることになる。インバータの制御回路部Sには、比較器CPが設けられており、エミレス検出回路のコンデンサC3の電位Vkが基準電位Vrefよりも高ければ放電灯laはエミレス状態と判断し、基準電位Vref以下であれば放電灯laは正常状態と判断する。放電灯laがエミレス状態と判断した場合、インバータの回路ストレスを低下させるために、発振を停止させたり、十分な停止区間を設けて間欠発振させる制御を行なう。本従来例では、エミレスによる半波放電が発生しても、その極性にとらわれず、放電灯laに発生する純粋な交流成分のみを抽出することが可能であり、交流成分の振幅変化を見るには有効な手段と言える。
【0030】
ところが、放電灯laがエミレス状態となった場合でも、放電灯laの両端電圧は必ずしも交流成分が上昇するとは限らず、交流成分の上昇が少なく、直流成分の上昇だけが大きい場合があり、この場合、コンデンサC3の電位Vkでは、放電灯laがエミレス状態と判断することは困難になる。特に、放電灯laの温度が高くなる程、もしくは放電灯laの温度が低くなるほど、通常点灯時の交流電圧は低下する(図20参照)。エミレス状態でも上述と同様であり、放電灯laの両端電圧の交流成分は、高温時・低温時には低下する。したがって、高温時・低温時では、本従来例はエミレス検出が困難になる。つまり、エミレス検出が働かず、回路に大きなストレスが印加されてしまう問題があった。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、放電灯負荷のフィラメント有無を検出する無負荷検出回路において、負荷の如何なる状態変化においても精度良く比較的安価な回路構成にて検出できる構成を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
請求項1の放電灯点灯装置にあっては、上記の課題を解決するために、図1に示すように、直流電源Eを高周波に変換し、LC共振回路を介して放電灯負荷laに高周波電力を供給するインバータ回路と、放電灯負荷laのフィラメントの一端に印加される電圧により第1のダイオードD1を介して充電されるコンデンサC4を備え該コンデンサC4の充電電圧Vkによりフィラメントの有無を判別する無負荷検出回路と、無負荷検出回路のコンデンサC4の充電電圧Vkが基準電圧Vrefを下回るとインバータ回路の発振を停止すると共に該コンデンサC4の充電電圧Vkが基準電圧Vrefを上回るとインバータ回路の発振を開始する制御部とを備え、前記無負荷検出回路のコンデンサC4は、インバータ回路が発振を開始する前は、前記直流電源Eから放電灯負荷laのフィラメントを介して供給される直流電圧により前記第1のダイオードD1を介して基準電圧Vrefを上回るまで充電され、インバータ回路が発振を開始した後は、放電灯負荷laが半波放電でなく且つフィラメントが接続されているときは、放電灯負荷laのフィラメントの前記一端に印加される電圧により前記第1のダイオードD1を介して又はインバータ回路で発生する高周波電圧から第2のダイオードD2を介して充電されることにより該コンデンサC4の充電電圧Vkが基準電圧Vref以上に維持されており、インバータ回路が発振を開始した後、フィラメントが外れたときは、前記第1及び第2のダイオードD1,D2を介するコンデンサC4の充電電流が無くなるか又は低下することで前記コンデンサC4の充電電圧Vkが基準電圧Vrefを下回るように構成されており、放電灯負荷laの半波放電時であって、その半波放電の極性が前記第1のダイオードD1を介する前記コンデンサC4の充電電圧Vrefを低下させるような極性であるときには、放電灯負荷laのフィラメントが接続されているときにインバータ回路で発生する高周波電圧から第2のダイオードD2を介して前記コンデンサC4に充電電流を供給することで前記コンデンサC4の充電電圧Vkが基準電圧Vref以上に維持されるように構成したことを特徴とするものである。
【0033】
ここで、インバータ回路で発生する高周波電圧を無負荷検出回路に入力する構成としては、放電灯負荷に発生した高周波交流電圧の正のピーク値と負のピーク値の振幅差を平滑して入力する構成(請求項3)、放電灯負荷に発生した高周波交流電圧の交流成分の一方の極性のピーク電圧を平滑して無負荷検出回路に入力する構成(請求項4)、共振回路のインダクタに発生した高周波交流電圧の一方の極性のピーク電圧を平滑して無負荷検出回路に入力する構成(請求項5)、共振回路のインダクタに発生した高周波交流電圧の交流成分の正のピーク値と負のピーク値の振幅差を平滑して無負荷検出回路に入力する構成(請求項6)、インバータ回路の回路電流を電圧に変換して、無負荷検出回路に入力する構成(請求項7)のいずれを採用しても良い
【0034】
上記いずれの場合においても、制御部は、放電灯負荷の半波放電時にはインバータ回路の発振を一旦停止させる機能を有していても良い(請求項2)。インバータ回路の発振を一旦停止させる機能とは、インバータ回路の発振を一旦停止させ、所定の周期でインバータ回路を間欠的に発振させる機能、もしくは、所定の周期で所定の回数を間欠発振した後、発振停止させる機能、もしくは、発振停止を維持する機能等を含むものとする。
【0035】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
第1の実施形態の回路図を図1に示す。以下、その回路構成について説明する。直流電源Eにはスイッチング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2の接続点は、直流カット用コンデンサC0、共振用(限流用)インダクタL1を介して放電灯laのフィラメントAの電源側端子に接続されている。放電灯laのフィラメントBの電源側端子は直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)に接続されている。放電灯laのフィラメントAの電源側端子は抵抗R1を介して直流電源Eの高圧側端子に接続されている。放電灯laの両フィラメントA,Bの非電源側端子間には、共振用コンデンサC1が並列接続されている。放電灯laのフィラメントAの非電源側端子と直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)との間には、抵抗R2を介してコンデンサC2が接続されている。また、抵抗R3,R4の直列回路が接続されている。コンデンサC2には、ダイオードD1を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。これにより、直流電源Eより、抵抗R1、放電灯laのフィラメントA、抵抗R2、ダイオードD1を介して、コンデンサC4を充電する直流電流ループが形成される。抵抗R3,R4の接続点にはコンデンサC3の一端が接続されており、コンデンサC3の他端はダイオードD3を介して回路グランドに接続されている。コンデンサC3とダイオードD3の接続点と回路グランドの間にはダイオードD2を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。コンデンサC4の電位Vkは制御回路部Sに入力されて、基準電位Vrefと比較される。
【0036】
抵抗R3〜R5、ダイオードD2,D3及びコンデンサC3,C4よりなるエミレス検出回路は、放電灯laの両端電圧の正のピーク値と負のピーク値の差電圧を分圧した直流電圧Vkを作成する。放電灯laのフィラメントBがフィラメントAよりも高電位となる負の半サイクルでは、放電灯laで発生する正弦波状の高周波電圧を抵抗R3,R4により分圧した電圧のピーク値がダイオードD3を介してコンデンサC3に充電される。次に、放電灯laのフィラメントAがフィラメントBよりも高電位となる正の半サイクルでは、放電灯laで発生する正弦波状の高周波電圧を抵抗R3,R4により分圧した電圧のピーク値がコンデンサC3の電圧と加算されて、ダイオードD2を介してコンデンサC4に充電される。
【0037】
本回路には、2系統の無負荷検出回路が構成されており、インバータの起動前には、直流電源Eから抵抗R1、フィラメントA、抵抗R2を介してコンデンサC2が充電され、このコンデンサC2にダイオードD1を介して並列接続されたコンデンサC4の電位Vkが上昇し、これによりフィラメントAが装着されているかどうかを判断している。フィラメントAが装着されている場合は、コンデンサC4の電位VkはRCの時定数で所定の分圧比からなる電圧まで上昇し、それが制御回路部Sに設けられた比較器CPの基準電位Vrefを上回ることで、インバータ回路が動作開始する。
【0038】
インバータ回路は、制御回路部Sからスイッチング素子Q1,Q2への駆動信号により、スイッチング素子Q1,Q2が交互にオンオフ動作し、インダクタL1、コンデンサC1、放電灯laからなる共振負荷回路に矩形波状の高周波電圧を印加し、放電灯laを正弦波状の高周波で点灯させるものである。
【0039】
フィラメントAが装着されていない場合は、フィラメントAがオープンとなっているため、直流電源EからコンデンサC2への充電は遮断され、したがって、コンデンサC4への充電が遮断されて、コンデンサC4の電位Vkが上昇しない。これにより、コンデンサC4の電位Vkが基準電位Vrefを下回ることでインバータ回路は停止する。なお、本実施形態では、フイラメントBの装着有無の検出回路は、本発明とは直接関係が無いので省略している。
【0040】
コンデンサC4の電位Vkが基準電位Vrefを上回り、インバータ回路が動作開始すると、放電灯laが点灯し、抵抗R1,R2の分圧比が変動する。具体的には、放電灯laが点灯前にインピーダンスが無限大であったのに対して放電灯laが点灯することで、負荷の定格にも左右されるが、インピーダンスが数百Ω〜数KΩに大きく低下する。
【0041】
通常、抵抗R1,R2,R5の抵抗値は抵抗での消費電力を極力抑えるために、また、インバータ回路の回路電流の回り込みを抑えるために、数百KΩ〜数MΩで構成される。このことから、放電灯laが点灯する前と後では大幅に抵抗分圧比が変動する。したがって、直流電源Eからの直流成分は、ほとんど抵抗R1に印加されることになる。これにより無負荷検出回路のコンデンサC2の電位V1は、直流成分はほぼ0Vであり、交流成分もコンデンサC2の交流インピーダンスが抵抗R2に比べ遥かに小さいため、ほぼ0Vである。
【0042】
一方、放電灯laに交流電圧が発生すると、抵抗R3,R4にも交流電圧が発生する。そうすると、抵抗R3,R4の接続点には、抵抗R3,R4で分圧された交流電圧V2が発生する。放電灯laのフィラメントBがフィラメントAよりも高電位となる負の半サイクルでは、交流電圧V2の負のピーク値がダイオードD3を介してコンデンサC3に充電される。次に、放電灯laのフィラメントAがフィラメントBよりも高電位となる正の半サイクルでは、交流電圧V2の正のピーク値がコンデンサC3の電圧と加算されて、ダイオードD2を介してコンデンサC4に充電される。これにより、コンデンサC4には、放電灯laの両端電圧の正のピーク値と負のピーク値の差電圧を分圧した直流電圧Vkが充電される。
【0043】
放電灯laの点灯中、フィラメントAが外れると、直流電源Eからの直流電圧は遮断され、放電灯la両端の高周波電圧は、コンデンサC1が外れることにより共振動作が無くなり、発生しなくなる。これにより、抵抗R3,R4の接続点に発生する高周波電圧V2も無くなるため、コンデンサC4の電位Vkが低下し、制御回路部Sに設けられた比較器CPの基準電位Vrefを下回り、インバータ回路は発振停止する。
【0044】
つまり、インバータ回路の起動前は、直流電源EからコンデンサC4への直流電流ループの有無によりフィラメントAの装着有無を判断し、フィラメントAが装着されていると判断して放電灯laが点灯した場合、コンデンサC4の充電は抵抗R2を介する直流電流ループからではなく、放電灯laに発生する高周波交流電圧により抵抗R3を介して検出電圧Vkを確保する構成となっている。そして、放電灯laが点灯中に外れた場合は、高周波電圧が無くなることにより、放電灯laが外れたと判断する。
【0045】
一方、放電灯laがエミレス状態となり、半波放電が発生し、抵抗R2とコンデンサC2の直列回路よりなる無負荷検出回路の直流電圧印加方向に対して逆極性に直流成分の電圧が発生すると、コンデンサC2には半波放電の直流電圧成分が負方向に印加されることになり、その結果、コンデンサC2には図3のように負方向に充電された電圧V1が印加される。また、抵抗R3,R4の接続点に発生する電圧V2にも同様に図3のように高周波交流に負方向の直流成分が重畳された電圧V2が印加される。しかしながら、コンデンサC4の電位Vkには電圧V2の直流成分を除去した交流成分のピーク−ピーク間電圧が印加される。したがって、コンデンサC4の電位Vkは、放電灯laの半波放電の直流成分の発生に影響されず安定しているので、従来例に示したようなフィラメントが接続されているにも関わらず、放電灯負荷laが外れたと誤検知することがない。
【0046】
上記のような特性を有していることから、コンデンサC4、抵抗R5の時定数の設計幅の自由度が上がるため、放電灯負荷laが点灯中に外れて、コンデンサC4の電位Vkが基準電位Vrefを下回るまでの時間を従来例に比べ短くする設計が容易になる。つまり、負荷外れ検知の応答性が良いため、インバータ回路が完全に発振停止するまでの残留発振時間が短くなるため、回路ストレスを抑えることが可能となる。
以上のように、本実施形態によれば、放電灯負荷laの放電状態の影響を受けずに、無負荷検出を精度良く実現することが出来る。また、検出感度の応答性の良い設計が容易になる。
【0047】
(実施形態2)
第2の実施形態の回路図を図4に示す。以下、その回路構成について説明する。直流電源Eにはスイッチング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2の接続点は、直流カット用コンデンサC0、共振用(限流用)インダクタL1を介して放電灯laのフィラメントAの電源側端子に接続されている。放電灯laのフィラメントBの電源側端子は直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)に接続されている。放電灯laのフィラメントAの電源側端子は抵抗R1を介して直流電源Eの高圧側端子に接続されている。放電灯laの両フィラメントA,Bの非電源側端子間には、共振用コンデンサC1が並列接続されている。放電灯laのフィラメントAの非電源側端子と直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)との間には、抵抗R2,R3を介してコンデンサC2が接続されている。コンデンサC2には、ダイオードD1を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。これにより、直流電源Eより、抵抗R1、放電灯laのフィラメントA、抵抗R2,R3、ダイオードD1を介して、コンデンサC4を充電する直流電流ループが形成される。抵抗R2,R3の接続点にはコンデンサC3の一端が接続されており、コンデンサC3の他端はダイオードD3を介して回路グランドに接続されている。コンデンサC3とダイオードD3の接続点と回路グランドの間にはダイオードD2を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。コンデンサC4の電位Vkは制御回路部Sに入力されて、基準電位Vrefと比較される。
【0048】
本実施形態は、実施形態1の回路図より、直流成分の電圧検出経路と、交流成分の電圧検出経路の一部を、一つの直列インピーダンス(抵抗R2,R3)により構成した例であり、起動時の直流成分の電圧検出については、直流電源E、フィラメントA、抵抗R2,R3、コンデンサC2で行い、交流成分の電圧検出については、抵抗R2,R3、コンデンサC2の直列回路における抵抗R2とR3の接続点より検出し、コンデンサC3、ダイオードD2,D3より、コンデンサC4を充電している。無負荷検出回路の動作に関しては、実施形態1と同様である。
本実施形態においても、実施形態1と同様に、放電灯負荷laの放電状態の影響を受けずに、無負荷検出を精度良く実現することが出来る。また、検出感度の応答性の良い設計が容易になる。
【0049】
(実施形態3)
第3の実施形態の回路図を図5に示す。以下、その回路構成について説明する。直流電源Eにはスイッチング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2の接続点は、共振用(限流用)インダクタL1を介して放電灯laのフィラメントAの電源側端子に接続されている。放電灯laのフィラメントBの電源側端子は、直流カット用コンデンサC0を介して、直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)に接続されている。放電灯laのフィラメントAの非電源側端子は抵抗R1を介して直流電源Eの高圧側端子に接続されている。放電灯laの両フィラメントA,Bの電源側端子間には抵抗R6が並列接続されており、また、非電源側端子間には、共振用コンデンサC1が並列接続されている。放電灯laのフィラメントBの非電源側端子と直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)との間には、抵抗R2を介してコンデンサC2が接続されている。コンデンサC2には、ダイオードD1を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。これにより、直流電源Eより、抵抗R1、放電灯laのフィラメントA、抵抗R6、フィラメントB、抵抗R2、ダイオードD1を介して、コンデンサC4を充電する直流電流ループが形成される。
【0050】
また、放電灯laのフィラメントAの非電源側端子と直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)との間には、回路グランドからダイオードD3を介してコンデンサC3が接続されている。コンデンサC3とダイオードD3の接続点と回路グランドの間にはダイオードD2を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。コンデンサC4の電位Vkは制御回路部Sに入力されて、基準電位Vrefと比較される。
【0051】
本実施形態では、インバータ回路の直流カット用コンデンサC0をグランド側に接続し、起動時の直流電圧による無負荷検出をフィラメントA、Bの両方に挿入した例である。また交流成分の検出は、コンデンサC3、ダイオードD3,D2で構成している。点灯中にフィラメントAもしくはBが外れても、コンデンサC1が共振負荷回路から外れることにより、放電灯laの交流電圧も低下するため、無負荷検出が可能である。
本実施形態の効果は実施形態1,2と同様で、放電灯laの半波放電で発生する直流成分の電圧による無負荷検出電圧の電位低下がないので、無負荷検出を精度良く実現することが出来る。また、検出感度の応答性の良い設計が容易になる。
【0052】
(実施形態4)
第4の実施形態の回路図を図6に示す。以下、その回路構成について説明する。直流電源Eにはスイッチング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2の接続点は、直流カット用コンデンサC0を介してリーケージトランスLT1の1次巻線の一端に接続されている。リーケージトランスLT1の1次巻線の他端は直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)に接続されている。リーケージトランスLT1の2次巻線の一端は直流カット用コンデンサC0’と抵抗R4の並列回路を介して放電灯laのフィラメントAの電源側端子に接続されている。放電灯laのフィラメントBの電源側端子は、リーケージトランスLT1の2次巻線の他端に接続されている。放電灯laのフィラメントAの非電源側端子は抵抗R1を介して直流電源Eの高圧側端子に接続されている。放電灯laの両フィラメントA,Bの非電源側端子間には、共振用コンデンサC1が並列接続されている。放電灯laのフィラメントBの非電源側端子と直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)との間には、抵抗R2,R3を介してコンデンサC2が接続されている。コンデンサC2には、ダイオードD1を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。これにより、直流電源Eより、抵抗R1、放電灯laのフィラメントA、抵抗R4、リーケージトランスLT1の2次巻線、フィラメントB、抵抗R2,R3、ダイオードD1を介して、コンデンサC4を充電する直流電流ループが形成される。
【0053】
また、抵抗R2,R3の接続点にはコンデンサC3の一端が接続されており、コンデンサC3の他端はダイオードD3を介して回路グランドに接続されている。コンデンサC3とダイオードD3の接続点と回路グランドの間にはダイオードD2を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。コンデンサC4の電位Vkは制御回路部Sに入力されて、基準電位Vrefと比較される。
【0054】
本実施形態は、インバータ回路の共振負荷回路を、放電灯la、共振用コンデンサC1、リーケージトランスLT1から構成した例である。コンデンサC0’は、コンデンサC0と同様、直流成分カット用コンデンサである。コンデンサC0’に並列接続された抵抗R4はインバータ回路の起動時にフィラメントA,Bの装着の有無を検出するための直流電流を流せる程度の高抵抗であり、これは図3の抵抗R6のようにフィラメントA,Bの電源側端子間に並列接続しても良い。
【0055】
本実施形態では、インバータ回路の発振開始前には、抵抗R1、フィラメントA、抵抗R4、フィラメントB、抵抗R2,R3、ダイオードD1、抵抗R5の経路で直流電流が流れるか否かを検出することで、フィラメントA,Bの装着有無を検出し、また、インバータ回路の発振開始後は、交流電圧による無負荷検出を、抵抗R2,R3の接続点より、コンデンサC3、ダイオードD2,D3、抵抗R5、コンデンサC4により整流平滑した電圧Vkで実現するものである。
【0056】
放電灯laが点灯中の抵抗R2とR3の接続点の電位は、放電灯laで発生する交流電圧と、抵抗R1と抵抗R2,R3、コンデンサC2で発生する電圧との合成電圧が直流電源Eとなるように電圧が発生するので、交流電圧が発生する。点灯中にフィラメントAもしくはBが外れても、コンデンサC1が共振負荷回路から外れることにより、放電灯laの交流電圧も低下するため、無負荷検出が可能である。
本実施形態の効果は実施形態1,2と同様であり、放電灯laの半波放電で発生する直流成分の電圧による、無負荷検出電圧の電位低下が無いので、無負荷検出を精度良く実現することが出来る。また、検出感度の応答性の良い設計が容易になる。
【0057】
(実施形態5)
第5の実施形態の回路図を図7に示す。本実施形態は、第1の実施形態から放電灯負荷を2灯直列式で回路を構成した例であり、直列接続された2灯の放電灯の共通側のフィラメントB,CをインダクタL1の2次巻線から直流カット用のコンデンサC5を介して予熱している。無負荷検出回路の動作は、実施形態1と同様であるため説明を省略する。
本実施形態の効果は実施形態1と同様であり、放電灯laの半波放電で発生する直流成分の電圧による、無負荷検出電圧の電位低下が無いので、無負荷検出を精度良く実現することが出来る。また、検出感度の応答性の良い設計が容易になる。
【0058】
(実施形態6)
第6の実施形態の回路図を図8に示す。以下、その回路構成について説明する。本実施形態は、第1の実施形態(図1)において、抵抗R3,R4の直列回路をインダクタL1の2次巻線出力a,bに接続したものである。本実施形態においても、点灯中にフィラメントAが外れると、コンデンサC1が共振負荷回路から外れるため、放電灯laの交流電圧も低下することにより、インダクタL1の2次巻線出力が低下し、無負荷検出が可能である。また、放電灯laに半波放電が発生しても、コンデンサC4の電位Vkは、インダクタL1の2次巻線電圧から印加される交流電圧のピーク−ピーク間電圧で充電されるので、フィラメントが接続されているにも関わらず、放電灯負荷laが外れたと誤検知することがない。
本実施形態の効果は実施形態1と同様であり、放電灯laの半波放電で発生する直流成分の電圧による、無負荷検出電圧の電位低下が無いので、無負荷検出を精度良く実現することが出来る。また、検出感度の応答性の良い設計が容易になる。
【0059】
(実施形態7)
第7の実施形態の回路図を図9に示す。以下、その回路構成について説明する。直流電源Eにはスイッチング素子Q1,Q2と抵抗Rsの直列回路が接続されている。抵抗Rsはスイッチング素子Q2と回路グランド間に接続されており、スイッチング素子Q2に流れる電流を端子a,b間に生じる電圧として検出可能としている。端子a,b間にはダイオードD3がスイッチング素子Q2の逆並列ダイオードと同じ向きに並列接続されている。したがって、端子a,b間にはスイッチング素子Q2を順方向に流れるスイッチング電流に応じた電圧が検出される。この端子a,b間の電圧は抵抗R3とダイオードD2を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路に印加され、コンデンサC4にスイッチング電流に応じた電圧Vkを生成させる。
【0060】
スイッチング素子Q1,Q2の接続点は、直流カット用コンデンサC0、共振用(限流用)インダクタL1を介して放電灯laのフィラメントAの電源側端子に接続されている。放電灯laのフィラメントBの電源側端子は直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)に接続されている。放電灯laのフィラメントAの電源側端子は抵抗R1を介して直流電源Eの高圧側端子に接続されている。放電灯laの両フィラメントA,Bの非電源側端子間には、共振用コンデンサC1が並列接続されている。放電灯laのフィラメントAの非電源側端子と直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)との間には、抵抗R2を介してコンデンサC2が接続されている。コンデンサC2には、ダイオードD1を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。これにより、直流電源Eより、抵抗R1、放電灯laのフィラメントA、抵抗R2、ダイオードD1を介して、コンデンサC4を充電する直流電流ループが形成される。コンデンサC4の電位Vkは制御回路部Sに入力されて、基準電位Vrefと比較される。
【0061】
本実施形態は、無負荷検出回路の交流成分電圧の検出をスイッチング素子Q2と回路グランド間に挿入した抵抗Rsに発生する電圧で検出する例である。本実施形態においても、フィラメントAが外れると、共振用のコンデンサC1が外れて、抵抗Rsを流れる電流が大きく低下するため、無負荷検出を精度良く実現することが出来る。
【0062】
(実施形態8)
第8の実施形態の回路図を図10に示す。以下、その回路構成について説明する。直流電源Eにはスイッチング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2の接続点は、直流カット用コンデンサC0、共振用(限流用)インダクタL1を介して放電灯laのフィラメントAの電源側端子に接続されている。放電灯laのフィラメントBの電源側端子は直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)に接続されている。放電灯laのフィラメントAの電源側端子は抵抗R1を介して直流電源Eの高圧側端子に接続されている。放電灯laの両フィラメントA,Bの非電源側端子間には、共振用コンデンサC1が並列接続されている。放電灯laのフィラメントAの非電源側端子と直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)との間には、抵抗R2を介してコンデンサC2が接続されている。コンデンサC2には、ダイオードD1を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。これにより、直流電源Eより、抵抗R1、放電灯laのフィラメントA、抵抗R2、ダイオードD1を介して、コンデンサC4を充電する直流電流ループが形成される。インダクタL1の2次巻線にはダイオードD3を介して抵抗R3,R4の直列回路が接続されている。インダクタL1の2次巻線の一端bは回路グランドに接続されている。抵抗R3,R4の接続点と回路グランドの間にはダイオードD2を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。コンデンサC4の電位Vkは制御回路部Sに入力されて、基準電位Vrefと比較される。本実施形態は、第6の実施形態(図8)において、バラストチョークL1の2次巻線電圧をダイオードD3により半波整流し、コンデンサC4の電圧Vkを取得した例であり、第6の実施形態と同じ効果が得られる。
【0063】
(実施形態9)
第9の実施形態の回路図を図11に示す。以下、その回路構成について説明する。直流電源Eにはスイッチング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。スイッチング素子Q1,Q2の接続点は、直流カット用コンデンサC0、共振用(限流用)インダクタL1を介して放電灯laのフィラメントAの電源側端子に接続されている。放電灯laのフィラメントBの電源側端子は直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)に接続されている。放電灯laのフィラメントAの電源側端子は抵抗R1を介して直流電源Eの高圧側端子に接続されている。放電灯laの両フィラメントA,Bの非電源側端子間には、共振用コンデンサC1が並列接続されている。放電灯laのフィラメントAの非電源側端子と直流電源Eの低圧側端子(回路グランド)との間には、抵抗R2を介してコンデンサC2が接続されている。また、コンデンサC3を介して抵抗R3,R4の直列回路が接続されている。コンデンサC2には、ダイオードD1を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。これにより、直流電源Eより、抵抗R1、放電灯laのフィラメントA、抵抗R2、ダイオードD1を介して、コンデンサC4を充電する直流電流ループが形成される。一方、抵抗R4にはダイオードD2を介してコンデンサC4と抵抗R5の並列回路が接続されている。コンデンサC4の電位Vkは制御回路部Sに入力されて、基準電位Vrefと比較される。
【0064】
本実施形態では、放電灯laで発生した交流電圧を直流カット用のコンデンサC3を介して抵抗R3,R4の直列回路に印加し、抵抗R3,R4により分圧された交流電圧をダイオードD2により半波整流し、コンデンサC4により平滑することにより検出電圧Vkを得ている例である。本実施形態では、放電灯laが半波放電することで発生する直流電圧成分を直流カット用のコンデンサC3に全て印加しているので、実施形態1と同じように、どの極性で半波放電が発生しても抵抗R4の電位の低下がなく、検出電圧Vkは安定する。また、フィラメントが外れると、共振用のコンデンサC1が外れるので、放電灯laの電圧は低下し、検出電圧Vkは低下し、無負荷検出することが出来る。
本実施形態の効果は実施形態1と同様であり、放電灯負荷の放電状態の影響を受けずに無負荷検出を精度良く実現することが出来る。また、検出感度の応答性の良い設計が容易になる。
【0065】
(実施形態10)
第10の実施形態の回路図を図12に示す。本実施形態では、図1に示した実施形態1の回路において、コンデンサC2に並列に逆方向の直流バイアスをバイパスするツェナーダイオードZD1を接続し、また、検出電圧Vkの発生箇所に保護用のツェナーダイオードZD2を並列接続した例である。実施形態1との違いは、コンデンサC2の負方向への放電灯laの半波放電が発生しても、コンデンサC2の電位はツェナーダイオードZD1によりバイパスされるため、負方向の充電電位がコンデンサC2に入らないところである。その他の効果は実施形態1と同様である。
【0066】
(実施形態11)
第11の実施形態の回路図を図13に示す。本実施形態では、図12の実施形態10において、インダクタL1に2次巻線を設け、そこで発生する電圧をダイオードD4、抵抗R6,R7、コンデンサC5で整流・分圧・平滑して、第2の検出電圧Vk1として制御回路部Sに設けられた第2の比較器CP1に入力するエミレス検出回路を設けたものである。放電灯laがエミレス状態となり、第2の検出電圧Vk1が第2の基準電圧Vref1を越えると、インバータ回路の発振を停止する機能を有している。また、検出電圧Vkが基準電圧Vrefを下回り、再度、基準電圧Vrefを越えると発振停止維持は解除され、インバータ回路は再起動する。つまり、エミレス検出によりインバータ回路が発振停止しても、無負荷検出電圧Vkにより発振停止が解除されるリセット機能があり、負荷を交換すると再起動する。このような機能を有するインバータ回路では特に、無負荷検出電圧Vkは放電灯laが如何なる状態になっても、フィラメント外れ以外の状態では安定している必要がある。なぜなら、放電灯laがエミレス状態となって半波放電し、検出電圧Vkが瞬間的に低下してしまうと、エミレス検出回路が働かず、起動・停止を繰り返すことになり、予期しない大きなストレスが回路に加わることになるからである。しかしながら、実施形態10でも説明したように、本実施形態では、放電灯負荷の状態に影響されず、フィラメント装着時の検出電圧Vkの安定化が図れる。
【0067】
本実施形態によれば、放電灯負荷laの放電状態の影響を受けずに、無負荷検出を精度良く実現することが出来る。また、検出感度の応答性の良い設計が容易になる。また、エミレス検出回路が他の制御方式、例えば、間欠発振や間欠発振の後の停止維持などの制御方式であっても同様の効果が得られることは言うまでもない。
なお、図12又は図13に挿入したツェナーダイオードZD1,ZD2は、実施形態1〜9の回路に挿入しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、流電源を高周波に変換し、LC共振回路を介して放電灯負荷に高周波電力を供給するインバータ回路と、放電灯負荷のフィラメントの一端に印加される電圧により第1のダイオードを介して充電されるコンデンサを備え該コンデンサの充電電圧によりフィラメントの有無を判別する無負荷検出回路と、無負荷検出回路のコンデンサの充電電圧が基準電圧を下回るとインバータ回路の発振を停止すると共に該コンデンサの充電電圧が基準電圧を上回るとインバータ回路の発振を開始する制御部とを備え、前記無負荷検出回路のコンデンサは、インバータ回路が発振を開始する前は、前記直流電源から放電灯負荷のフィラメントを介して供給される直流電圧により前記第1のダイオードを介して基準電圧を上回るまで充電され、インバータ回路が発振を開始した後は、放電灯負荷が半波放電でなく且つフィラメントが接続されているときは、放電灯負荷のフィラメントの前記一端に印加される電圧により前記第1のダイオードを介して又はインバータ回路で発生する高周波電圧から第2のダイオードを介して充電されることにより該コンデンサの充電電圧が基準電圧以上に維持されており、インバータ回路が発振を開始した後、フィラメントが外れたときは、前記第1及び第2のダイオードを介するコンデンサの充電電流が無くなるか又は低下することで前記コンデンサの充電電圧が基準電圧を下回るように構成されており、放電灯負荷の半波放電時であって、その半波放電の極性が前記第1のダイオードを介する前記コンデンサの充電電圧を低下させるような極性であるときには、放電灯負荷のフィラメントが接続されているときにインバータ回路で発生する高周波電圧から第2のダイオードを介して前記コンデンサに充電電流を供給することで前記コンデンサの充電電圧が基準電圧以上に維持されるように構成したから、放電灯負荷の放電状態の影響を受けずに、無負荷検出を精度良く実現することができる。また、検出感度の応答性が良い設計が容易になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の回路図である。
【図2】本発明の第1実施形態の起動時の動作波形図である。
【図3】本発明の第1実施形態のエミレス時の動作波形図である。
【図4】本発明の第2実施形態の回路図である。
【図5】本発明の第3実施形態の回路図である。
【図6】本発明の第4実施形態の回路図である。
【図7】本発明の第5実施形態の回路図である。
【図8】本発明の第6実施形態の回路図である。
【図9】本発明の第7実施形態の回路図である。
【図10】本発明の第8実施形態の回路図である。
【図11】本発明の第9実施形態の回路図である。
【図12】本発明の第10実施形態の回路図である。
【図13】本発明の第11実施形態の回路図である。
【図14】第1の従来例の回路図である。
【図15】第1の従来例の起動時の動作波形図である。
【図16】第1の従来例のエミレス時の動作波形図である。
【図17】第2の従来例の回路図である。
【図18】第3の従来例の回路図である。
【図19】第3の従来例のエミレス時の動作波形図である。
【図20】放電灯のランプ電圧の温度特性を示す特性図である。
【符号の説明】
Q1 スイッチング素子
Q2 スイッチング素子
la 放電灯
C1 コンデンサ
L1 インダクタ
S 制御回路部
CP 比較器

Claims (7)

  1. 流電源を高周波に変換し、LC共振回路を介して放電灯負荷に高周波電力を供給するインバータ回路と、放電灯負荷のフィラメントの一端に印加される電圧により第1のダイオードを介して充電されるコンデンサを備え該コンデンサの充電電圧によりフィラメントの有無を判別する無負荷検出回路と、無負荷検出回路のコンデンサの充電電圧が基準電圧を下回るとインバータ回路の発振を停止すると共に該コンデンサの充電電圧が基準電圧を上回るとインバータ回路の発振を開始する制御部とを備え、
    前記無負荷検出回路のコンデンサは、
    インバータ回路が発振を開始する前は、前記直流電源から放電灯負荷のフィラメントを介して供給される直流電圧により前記第1のダイオードを介して基準電圧を上回るまで充電され、
    インバータ回路が発振を開始した後は、放電灯負荷が半波放電でなく且つフィラメントが接続されているときは、放電灯負荷のフィラメントの前記一端に印加される電圧により前記第1のダイオードを介して又はインバータ回路で発生する高周波電圧から第2のダイオードを介して充電されることにより該コンデンサの充電電圧が基準電圧以上に維持されており、
    インバータ回路が発振を開始した後、フィラメントが外れたときは、前記第1及び第2のダイオードを介するコンデンサの充電電流が無くなるか又は低下することで前記コンデンサの充電電圧が基準電圧を下回るように構成されており、
    放電灯負荷の半波放電時であって、その半波放電の極性が前記第1のダイオードを介する前記コンデンサの充電電圧を低下させるような極性であるときには、放電灯負荷のフィラメントが接続されているときにインバータ回路で発生する高周波電圧から第2のダイオードを介して前記コンデンサに充電電流を供給することで前記コンデンサの充電電圧が基準電圧以上に維持されるように構成したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 放電灯負荷の半波放電時には、インバータ回路の発振を一旦停止させる機能を有していることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 請求項1又は2のインバータ回路で発生する高周波電圧は、放電灯負荷に発生した高周波交流電圧の正のピーク値と負のピーク値の振幅差を平滑して無負荷検出回路に入力していることを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 請求項1又は2のインバータ回路で発生する高周波電圧は、放電灯負荷に発生した高周波交流電圧の交流成分の一方の極性のピーク電圧を平滑して無負荷検出回路に入力していることを特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 請求項1又は2のインバータ回路で発生する高周波電圧は、共振回路のインダクタに発生した高周波交流電圧の一方の極性のピーク電圧を平滑して無負荷検出回路に入力していることを特徴とする放電灯点灯装置。
  6. 請求項1又は2のインバータ回路で発生する高周波電圧は、共振回路のインダクタに発生した高周波交流電圧の交流成分の正のピーク値と負のピーク値の振幅差を平滑して無負荷検出回路に入力していることを特徴とする放電灯点灯装置。
  7. 請求項1又は2のインバータ回路で発生する高周波電圧は、インバータ回路の回路電流を電圧に変換して、無負荷検出回路に入力していることを特徴とする放電灯点灯装置
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