JP4096797B2 - 無電極放電灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無電極放電灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来例として、特開平06−196006号公報に示されるものがある。このものは、真空気密に閉じられ且つネック状の端部を有するランプ容器と、このランプ容器に取り外し可能に取付けられた電力カプラーとを有し、前記のランプ容器は、希ガスを有するイオン化封入物を有し、その容器に、ランプ容器内に延在し、ランプ容器に融着され且つ円筒状部分が連結されたフレア部分を有する管を有し、前記の電力カプラーは、管内に軟磁性体のコアと、このコアのまわりのコイルと、コア内の伝熱素子とを有し、この伝熱素子は、ランプ容器の外側に延在し、そこでフランジを支持するようにした無電極低圧放電ランプにおいて、コイルは、フレア部分に隣接した管の領域にあり、伝熱素子は、中実のロッドで、このロッドは、弾性材料によってコアに側方に連結されたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平06−196006号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例において、弾性材料によるパッキングは、コアからロッドへの良好な熱伝達を与える。
【0005】
しかしながら、弾性材料としてシリコンゴムを用いる場合には、一般に固化するまでに長時間を要するため、短時間での製造が困難になるという問題が生じる。また、無電極放電灯の寿命は数万時間と長いため、シリコンゴム等の樹脂材料を用いた場合には、ランプ等の熱による樹脂劣化等の問題が懸念される。
【0006】
本発明は、かかる事由に鑑みてなしたものであり、その目的とするところは、信頼性の高い放熱構造を有する無電極放電灯装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、窪み部を有して内部に放電ガスが封入されたバルブと、窪み部内に収納されバルブ内に高周波電磁界を発生させる誘導コイルと、誘導コイルを保持するボビンと、ボビン内部に収納され誘導コイルが発生した高周波電磁界を効率よくバルブに発生させる略筒状のコアと、コアを内側から保持するとともにコアの熱を放熱させる放熱体と、を備える無電極放電灯装置において、コアと放熱体の間に板材を丸めて渦巻き状にしたバネ部材を介在させ、コアと放熱体とを熱的に接続したことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記放熱体の軸方向にスリットを設け、スリットに前記バネ部材の端部を掛止させることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、窪み部を有して内部に放電ガスが封入されたバルブと、窪み部内に収納されバルブ内に高周波電磁界を発生させる誘導コイルと、誘導コイルを保持するボビンと、ボビン内部に収納され誘導コイルが発生した高周波電磁界を効率よくバルブに発生させる略筒状のコアと、コアを内側から保持するとともにコアの熱を放熱させる放熱体と、を備える無電極放電灯装置において、放熱体を渦巻き状のバネ形状としてコアに熱的に接続したことを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3記載の発明において、コアと異なる内径の筒部を有して放熱体を支持する台座を備え、前記放熱体の周方向にスリット部を設け、スリット部をコアと台座の間に配置したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
第1の実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1は、本実施形態の無電極放電灯装置の断面図である。図2は、本実施形態の要部の分解斜視図である。図3は、本実施形態の要部の斜視図である。図4は、本実施形態の放熱体の別例の断面図である。
【0012】
本実施形態は、窪み部2を有して内部に放電ガスが封入されたバルブ1と、窪み部2内に収納されバルブ1内に高周波電磁界を発生させる誘導コイル4と、誘導コイル4を保持するボビン3と、ボビン3内部に収納され誘導コイル4が発生した高周波電磁界を効率よくバルブに発生させる略筒状のコア5と、コア5を内側から保持するとともにコア5の熱を放熱させる放熱体6と、を備えている。図1に示すようにバルブ1は、略球形状で、バルブ1の中心に向かって伸びる窪み部2を有している。バルブ1の内部には、例えば放電ガスとして1Torr以下のアルゴンガス及び水銀が封入されている。また、バルブ1の内面には、放電ガスを放電させる際に放出される紫外線を可視光に変換する蛍光体(図示はしない)が塗布されている。
【0013】
窪み部2内には、樹脂等の材料により略円筒形に形成されたボビンが収納され、ボビン3の側面であって、バルブ1の中心付近には、誘導コイル4を形成する導電性を有する線材が約20ターン巻回されている。そして、ボビン3の内部には、誘導コイル4が発生した高周波電磁界を効率よくバルブ1に発生させる略筒状のコア5が設けられている。コア5は、例えば高周波磁気特性の良好な、Mn−Znのフェライトからなり、、アルミ等の金属材料で形成された筒部13を有する放熱体6によって保持される。ここで、重要なことは、図2に示すように、コア5と放熱体6の間に金属の板材を丸めて渦巻き状にしたバネ部材7を介在させ、コア5と放熱体6とを熱的に接続したことである。ここで、バネ部材7は、一般の樹脂に比べ熱による劣化が少ないアルミあるいは銅を主成分としている。そして、図3に示すように、バネ部材7は、コア5と放熱体6の間に介在するように設けられる。ここで、バネ部材7は、薄板を略渦巻き状に巻かれることにより、コア5及び放熱体6の中心軸から径方向に伸びて、バネ部材7の内側の一端は、放熱体6に接し、バネ部材7の外側の他端は、コア5に接する状態となる。
【0014】
以上の構成において、誘導コイル4に点灯回路(図示はしない)を接続して、誘導コイル4に例えば100kHz〜MHzオーダーの高周波電流を流すと、誘導コイル4は、高周波電流に対応する周期で交番する磁束を発生し、この磁束がコア5内を通ることにより、バルブ1内には、効率よく高周波電磁界を発生させる一方で、コア5には熱ロスが発生する。ここで、バネ部材7の内側の一端は、放熱体6に接し、バネ部材7の外側の他端は、コア5に接しているため、コア5が発生した熱は、バネ部材7を介して放熱体6に流れ、台座部8を有する放熱体6の表面から外部に放熱される。
【0015】
以上のように、コア5と放熱体6の間に渦巻き状のバネ部材7を介在させ、コア5と放熱体6とを熱的に接続したことにより、樹脂に比べて信頼性の高い状態で、コア5が発生する熱を良好に放熱させることができるのである。また、バネ部材7は、樹脂のように硬化させる必要がないため、製造時間を短くすることができる。
【0016】
なお、図4に示すように、放熱体6の軸に沿って伸びるスリット9を設け、このスリット9に、折り曲げたバネ部材7の一端11を引っ掛けるようにしてもよい。この構成によれば、バネ部材7をコア5内部に収納する際、放熱体6に設けたスリット9に、折り曲げたバネ部材7の一端11を引っ掛け、バネ部材7を引っ張ることによりバネ部材7を縮め、この状態で、コア5内部に収納する。このように、放熱体6に設けたスリット9に、折り曲げたバネ部材7の一端11を引っ掛けることができるので、容易にバネ部材7の径方向のサイズを小さくすることができるので、コア5内部への収納が容易になる。また、本実施形態においては、コア5と放熱体6の間にバネ部材7を介在させたが、放熱体6自体を渦巻き状のバネ形状としてコア5に熱的に接続してもよい。これにより、バネ部材7を用いる場合に比べて部品点数を減らすことができる。
(第二の実施形態)
第二の実施形態を、図5及び図6に基づいて説明する。図5は、本実施形態の放熱体の斜視図である。図6は、本実施形態の無電極放電灯装置の断面図である。
【0017】
本実施形態は、コア5を内側から保持するとともにコア5の熱を放熱させる放熱体6の形状を渦巻き状のバネ形状とし、コア5と異なる内径の筒部13を有して放熱体6を支持する台座部8を備え、前記放熱体6の周方向にスリット部11を設け、スリット部11をコア5と台座部8の間に配置したものである。
【0018】
すなわち、放熱体6は、図5に示すように、アルミ等の金属材料で形成された薄板を略渦巻き形状に巻いており、放熱体6の端から周方向に略半径程度の長さのスリット部11を設けているのである。そして、スリット部11をコア5と台座部8の間に配置すると、スリット部12により仕切られた放熱体6の上側は、コア5の内壁に接する。一方、スリット部12により仕切られた放熱体6の下側は、台座部8の内壁に接する。
【0019】
これにより、コア5が発生した熱は、放熱体6に流れ、放熱体6の台座部8から外部に放熱される。
【0020】
以上のように、放熱体6のスリット部12をコア5と台座部8の間に配置したことにより、コア5の内径が、台座部8の筒部13の内径と異なる場合においても、コア5及び筒部13に放熱体6を接することができるので、良好な放熱効果を得ることができるのである。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、コアと放熱体の間に渦巻き状の板バネ部材を設けることにより、金属材料でコアと放熱体を熱的に接続することができるので、樹脂を用いた場合に比べて信頼性の高い状態で、コアが発生する熱を放熱させることができる。また、樹脂のように硬化させる必要がないため、製造時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一の実施形態の無電極放電灯装置の断面図である。
【図2】 同実施形態の要部の分解斜視図である。
【図3】 同実施形態の要部の斜視図である。
【図4】 同実施形態の放熱体の別例の断面図である。
【図5】 第二の実施形態の放熱体の斜視図である。
【図6】 同実施形態の無電極放電灯装置の断面図である。
【符号の説明】
1 バルブ
2 窪み部
3 ボビン
4 誘導コイル
5 コア
6 放熱体
7 バネ部材
8 台座
9 スリット
11 一端
12 スリット部
13 筒部
Claims (4)
- 窪み部を有して内部に放電ガスが封入されたバルブと、窪み部内に収納されバルブ内に高周波電磁界を発生させる誘導コイルと、誘導コイルを保持するボビンと、ボビン内部に収納され誘導コイルが発生した高周波電磁界を効率よくバルブに発生させる略筒状のコアと、コアを内側から保持するとともにコアの熱を放熱させる放熱体と、を備える無電極放電灯装置において、コアと放熱体の間に板材を丸めて渦巻き状にしたバネ部材を介在させ、コアと放熱体とを熱的に接続したことを特徴とする無電極放電灯装置。
- 前記放熱体の軸方向にスリットを設け、スリットに前記バネ部材の端部を掛止させることを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯装置。
- 窪み部を有して内部に放電ガスが封入されたバルブと、窪み部内に収納されバルブ内に高周波電磁界を発生させる誘導コイルと、誘導コイルを保持するボビンと、ボビン内部に収納され誘導コイルが発生した高周波電磁界を効率よくバルブに発生させる略筒状のコアと、コアを内側から保持するとともにコアの熱を放熱させる放熱体と、を備える無電極放電灯装置において、放熱体を渦巻き状のバネ形状としてコアに熱的に接続したことを特徴とする無電極放電灯装置。
- コアと異なる内径の筒部を有して放熱体を支持する台座を備え、前記放熱体の周方向にスリット部を設け、スリット部をコアと台座の間に配置したことを特徴とする請求項3記載の無電極放電灯装置。
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