JP4096115B2 - 皮膚創傷治癒促進剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サブスタンスP類縁体およびこれらの医薬として許容される塩類の少なくとも1つとインシュリン様成長因子を有効成分として含有する皮膚創傷治癒促進剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚創傷は、裂傷、擦過傷、外科的切開、皮膚潰瘍、火傷などの表面組織の損傷である。かかる皮膚創傷の治療は、受傷部位に応急処置を施した後、生体自身の回復力によって自然に治癒するのを待つのが一般である。
【0003】
しかし、このような自然治癒では回復までに長期間を要し、また、痛みも継続することから、受傷部位に創傷治療剤を投与するなどして積極的に創傷治癒を促進させることが望ましい。
【0004】
創傷の治癒過程では、細胞の移動や増殖によって新らしい上皮組織や結合組織が形成されるので、創傷治癒に関与する細胞の移動・分化・増殖を促進若しくは刺激する薬剤が創傷治療剤となり得る。このような創傷治療剤として、塩化リゾチーム、ソルコセリンなどが知られている。
【0005】
しかし、既存の創傷治療剤は、創傷治癒の促進作用が充分でなく、短期間には創傷を完治できないという問題点がある。これらの創傷治療剤では、創傷の治癒過程で重要な要素となる表皮の再被覆、コラーゲンの合成、末梢循環の改善、肉芽形成、血管新生などへの寄与が小さいことに原因があると考えられている。
【0006】
ところで、サブスタンスP類縁体は、米国特許3862114号公報に具体的に開示されている3〜12個のアミノ酸で構成されるポリペプチドであり、これらのポリペプチドは降圧作用を有することが知られている。サブスタンスP類縁体の一つであるサブスタンスPは、神経末端より放出および生成されるポリペプチドでありArg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH2で表される11個のアミノ酸からなるポリペプチドであり、血管拡張、平滑筋収縮、唾液腺の分泌促進、利尿作用等を示すことが知られている。また、眼科領域においては、眼障害における結膜杯細胞の異常分泌のサブスタンスPによる改善効果(国際特許WO95/13087号公開公報)や、角膜炎等の炎症時におけるサブスタンスPの動態(日本眼科学会雑誌,91, 982-987 (1987)、日本眼科学会雑誌,92, 448-452 (1988))などが報告されている。さらに、サブスタンスPのC末端側のテトラペプチドであるPhe−Gly−Leu−Met−NH2(以下、FGLMとする)は、角膜障害治療剤としての効果を有することが特開平10−17489号公報に記載されている。
【0007】
一方、インシュリン様成長因子は、表皮成長因子、繊維芽細胞成長因子、血小板由来成長因子、形質転換成長因子等のように、正常ヒト細胞の成長を調節している因子の1つで、これにはインシュリン様成長因子−I(以下、IGF−Iとする)とインシュリン様成長因子−II(以下、IGF−IIとする)がある。IGF−Iについては甲状腺細胞の増殖を刺激すること(J. Biol. Chem., 264, 18485-18488 (1989))が、また、IGF−IIについては筋の成長や分化を調節すること(Hum. Mol. Genet., 3, 1117-1121 (1994))等が報告されている。
【0008】
しかしながら、サブスタンスP類縁体およびインシュリン様成長因子のいずれについても皮膚疾患に対する作用は報告されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このようなことから、サブスタンスP類縁体とインシュリン様成長因子を組み合わせて皮膚表皮に関する薬理試験を行い、皮膚表皮伸長の促進効果および皮膚創傷の治癒促進効果を検討することは興味深い課題であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記薬理試験を実施することにより、サブスタンスPやFGLMに代表されるサブスタンスP類縁体とIGF−Iに代表されるインシュリン様成長因子が共存すれば、これらの薬剤が相乗的に作用して皮膚表皮の伸長および皮膚創傷の治癒を顕著に促進すること、さらには、難治性の糖尿病性皮膚潰瘍に対しても優れた治癒効果を発揮することを見い出した。すなわち、サブスタンスP類縁体およびその医薬として許容される塩類の少なくとも1つとインシュリン様成長因子を有効成分とする本発明の皮膚創傷治癒促進剤は、裂傷、擦過傷、外科的切開、皮膚潰瘍(糖尿病性皮膚潰瘍を含む)、火傷などの皮膚創傷やそれに起因する壊疽などの疾患に対して治癒促進効果を有する。なお、本発明の皮膚創傷治癒促進剤には、既に創傷治癒効果の認められているアスコルビン酸、アスコルビン酸エステル、アスコルビン酸の塩、パントテン酸、パントテン酸の塩などを添加して使用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
サブスタンスP類縁体としては、例えばTyr−Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH2、Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH2(サブスタンスP)、Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH2、Tyr−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Gln−Met−NH2、Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH2、Pro−Gln−Gln−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH2、Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH2、Asp−Ala−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH2、Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH2、Ala−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH2、Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH2、Tyr−Phe−Gly−Leu−Met−NH2、Gly−Phe−Gly−Leu−Met−NH2、Phe−Gly−Leu−Met−NH2(FGLM)、Tyr−Gly−Leu−Met−NH2などが挙げられる。より好ましい例としては、サブスタンスP、FGLMがある。
【0012】
サブスタンスP類縁体のアミノ酸構造については L-体、D-体、DL-体が存在するが、それらはすべて本発明に含まれる。本発明におけるより好ましい形態はすべての立体構造が L-体のポリペプチドである。
【0013】
また、サブスタンスP類縁体、サブスタンスPおよびFGLMの医薬として許容される塩類としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、メタンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩等が挙げられる。
【0014】
本発明の皮膚創傷治癒促進剤は、汎用されている技術を用いて製剤化することができる。その製剤形態としては、軟膏剤、ゼリー剤、パップ剤、貼付剤、ローション剤、クリーム剤、スプレー剤、エアゾール剤、硬膏剤、懸濁剤、乳剤、錠剤、丸剤などを例示でき、また、適当な溶剤を選定することにより、液剤としても使用できる。また、皮膚創傷治癒促進剤を調製するために、その剤形に応じて充填剤、賦形剤、基剤、崩壊剤、増量剤、結合剤、皮膜剤、滑沢剤、着色剤、pH調整剤、可溶化剤、懸濁化剤、緩衝剤、安定化剤、保存剤、防腐剤、界面活性剤、抗酸化剤、分散剤、乳化剤、溶解剤、溶解補助剤などを添加できる。
【0015】
上記製剤用の担体としては、例えば、白色ワセリン、流動パラフィン、ゲル化炭化水素、セチルアルコール、ポリエチレングリコール、ゼラチン、コーンスターチ、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プラスティベースハイドロフィリック、ゼラチン、デキストリン、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、メトキシエチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルエーテル、ビニルピロリドンを構成成分とする重合体・共重合体、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、塩化ベンザルコニウム、オリーブ油、ツバキ油、ダイズ油等の油脂類、乳糖、水などが挙げられる。
【0016】
皮膚創傷治癒促進剤中に含まれるサブスタンスP類縁体およびその医薬として許容される塩類の量は、いずれも0.001〜10重量%であって、より好ましくは0.005〜5重量%の範囲である。また、皮膚創傷治癒促進剤中に含まれるインシュリン様成長因子の量は、0.0001〜5重量%であって、より好ましくは0.001〜1重量%の範囲である。
【0017】
本発明の皮膚創傷治癒促進剤は、創傷部位や創傷の程度に応じて各種の形態で投与できる。例えば外用剤として使用する場合は、本剤を皮膚などの所要部位(患部)に直接塗布、噴霧または貼付することが望ましい。
【0018】
本発明の皮膚創傷治癒促進剤の投与量は、症状、年令、剤型等を考慮して適宜選択できる。サブスタンスP類縁体およびその医薬として許容される塩類については、通常1日当たりいずれも0.01〜5000mg、好ましくは0.1〜1000mgであって、1回または数回に分けてインシュリン様成長因子と併用(混合)して投与する。また、インシュリン様成長因子の投与量は通常1日当たり0.001〜1000mg、好ましくは0.01〜500mgであって、1回または数回に分けてサブスタンスP類縁体およびその医薬として許容される塩類のうちの少なくとも1つと併用(混合)して投与する。本発明の皮膚創傷治癒促進剤は、1日1〜5回に分けて投与することができる。
【0019】
以下に、製剤例および薬理試験の結果を示すが、これらの例は本発明をよりよく理解するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【0020】
【実施例】
[製剤例]
本発明の代表的な製剤例を以下に示す。
【0021】
実施例1(軟膏A−1)
100g中
サブスタンスP 100mg
IGF−I 10mg
流動パラフィン 10g
白色ワセリン 適量
【0022】
サブスタンスPの添加量を変えることにより、濃度が0.2%(w/w)(軟膏A−2)、0.5%(w/w)(軟膏A−3)、1.0%(w/w)(軟膏A−4)の軟膏を調製できる。
【0023】
実施例2(軟膏B−1)
100g中
FGLM 100mg
IGF−I 5mg
流動パラフィン 10g
白色ワセリン 適量
【0024】
FGLMの添加量を変えることにより、濃度が0.3%(w/w)(軟膏B−2)、1%(w/w)(軟膏B−3)、2%(w/w)(軟膏B−4)の軟膏を調製できる。
【0025】
実施例3(軟膏C−1)
100g中
FGLM 50mg
IGF−I 10mg
アスコルビン酸 3mg
流動パラフィン 10g
プラスティベースハイドロフィリック 適量
【0026】
FGLMの添加量を変えることにより、濃度が0.3%(w/w)(軟膏C−2)、1%(w/w)(軟膏C−3)、3%(w/w)(軟膏C−4)の軟膏を調製できる。
【0027】
[薬理試験]
(1)皮膚表皮伸長に対する作用
ラット(Spraque-Dawley)にペントバルビタールを過剰投与後、約2×4mmの耳の組織片を作製した。60mmシャーレに第1表の各被験薬物[サブスタンスP、FGLM、IGF−I、サブスタンスP+IGF−IおよびFGLM+IGF−I]を含んだTCM199培地をそれぞれ18ml入れ、各シャーレに組織片を3個ずつ加えた(各群12例:3切片)。CO2インキュベーター(37℃・5%CO2)で24時間培養した後、組織片をエタノール−酢酸(容積比95:5)で固定し、常法に従って、1つの組織片につき3枚の組織切片を作製した。ヘマトキシリン−エオジンで染色した後、切断面の伸長した表皮細胞層の長さを測定した。コントロールとしては被験薬物を含まない培養液を用いて、上記と同一の条件で組織片を培養したものを用いた。これらの結果を表1を示す。なお、表中の値は12例の平均値を示す。
【0028】
【表1】
【0029】
(2) 皮膚創傷治癒に対する作用
ラット(Wistar)にジエチルエーテルの吸入麻酔下で、クエン酸緩衝液に溶解したストレプトゾトシン(70mg/kg BW)を尾静脈より注射し、糖尿病ラット(DM Rat)を作成した(各群5匹)。また、ラット(Wistar)にクエン酸緩衝液のみを同量静注して非糖尿病ラット(non DM Rat)を作成した(各群5匹)。静注から4週間後にすべてのラットの背部体毛をジエチルエーテル吸入麻酔下でバリカンで剃毛し,脱毛用クリームで除毛した。24時間後に5mm径の皮膚生検用トレパンを用いて背部皮膚に表皮・真皮の全層性の創傷を等間隔で5箇所作成し、止血を確認した後に表2および表3の各軟膏を1日1回塗布した。また、1日1回の軟膏塗布の直前に背部の創傷を写真撮影しその面積を測定した。非糖尿病ラット(non DM Rat)についての面積測定結果を表2に、また、糖尿病ラット(DM Rat)についての面積測定結果を表3に示す。なお、各表中の値は5例の平均値を示す。
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】
【0033】
【発明の効果】
表1から明らかなように、サブスタンスP、FGLMおよびIGF−Iをそれぞれ単独使用して組織片を培養しても、皮膚表皮の伸長はコントロール(無添加)使用の場合と同程度であるのに対して、サブスタンスP若しくはFGLMとIGF−Iを共存させて組織片を培養した場合は、これらの薬剤を単独使用した場合の2〜2.5倍もの伸長(相乗的効果)を示す。また、表2は、サブスタンスPおよびIGF−Iを併用する軟膏がサブスタンスP若しくはIGF−Iを単独で使用する場合よりも顕著に皮膚の創傷治癒を促進することを示し、表3は難治性の糖尿病ラット(DM Rat)に対しても優れた効果を発揮することを示すものである。したがって、サブスタンスPやFGLMに代表されるサブスタンスP類縁体およびその医薬として許容される塩類の少なくとも1つとIGF−Iに代表されるインシュリン様成長因子を併用(混合)して投与すれば、これらの薬剤が相乗的に作用して裂傷、擦過傷、外科的切開、皮膚潰瘍、とりわけ糖尿病患者の難治性皮膚潰瘍、火傷などの皮膚創傷の治癒を効果的に促進できる。
Claims (8)
- Tyr−Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Tyr−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Gln−Met−NH 2 、Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Pro−Gln−Gln−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Asp−Ala−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Ala−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Tyr−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gly−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 およびTyr−Gly−Leu−Met−NH 2 からなる群から選ばれるサブスタンスP類縁体またはその医薬として許容される塩類とインシュリン様成長因子を有効成分として含有する皮膚創傷治癒促進剤。
- Tyr−Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Tyr−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Gln−Met−NH 2 、Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Pro−Gln−Gln−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Asp−Ala−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Ala−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Tyr−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gly−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 およびTyr−Gly−Leu−Met−NH 2 からなる群から選ばれるサブスタンスP類縁体またはその医薬として許容される塩類0.001〜10重量%と、0.0001〜5重量%のインシュリン様成長因子を有効成分として含有する皮膚創傷治癒促進剤。
- Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH2、Phe−Gly−Leu−Met−NH2およびこれらの医薬として許容される塩類の少なくとも1つとインシュリン様成長因子−Iを有効成分として含有する皮膚創傷治癒促進剤。
- 0.001〜10重量%のArg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH2、Phe−Gly−Leu−Met−NH2およびこれらの医薬として許容される塩類の少なくとも1つと0.0001〜5重量%のインシュリン様成長因子−Iを有効成分として含有する皮膚創傷治癒促進剤。
- 皮膚創傷が裂傷、擦過傷、外科的切開、皮膚潰瘍または火傷である請求項1〜4のいずれかに記載の皮膚創傷治癒促進剤。
- 請求項5記載の皮膚潰瘍が糖尿病性皮膚潰瘍である皮膚創傷治癒促進剤。
- Tyr−Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Tyr−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Gln−Met−NH 2 、Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Pro−Gln −Gln−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Asp−Ala−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Ala−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Tyr−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gly−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 およびTyr−Gly−Leu−Met−NH 2 からなる群から選ばれるサブスタンスP類縁体またはその医薬として許容される塩類とインシュリン様成長因子を有効成分として含有する皮膚表皮伸長促進剤。
- Tyr−Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Tyr−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Gln−Met−NH 2 、Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Pro−Gln−Gln−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Asp−Ala−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Ala−Phe−Tyr−Gly−Leu−Met−NH 2 、Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Tyr−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Gly−Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 、Phe−Gly−Leu−Met−NH 2 およびTyr−Gly−Leu−Met−NH 2 からなる群から選ばれるサブスタンスP類縁体またはその医薬として許容される塩類0.001〜10重量%と、0.0001〜5重量%のインシュリン様成長因子を有効成分として含有する皮膚表皮伸長促進剤。
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