JP4092137B2 - 壁体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防水シートが開口部に取り付けられた壁体に関する。
【0002】
【背景の技術】
建物の構築方法の一つとして、例えば壁や床といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより建物を構築するといったパネル工法が知られている。このパネル工法においては、複数の壁パネルを連結することで壁体の壁本体が形成されている。近年、このパネル工法においては更に工業化が進み、予めサイディング(外装材)を壁本体の表面に設けた壁体を建築現場に搬入する方法が進められ、現場での建築工数の削減、工期の短縮が図られている。このように予め外装材が表面に設けられる壁本体には、例えば特開平11−1970号公報に開示のように、外装材を設ける前に壁本体の表面に防水シートを設けて防水処理を行っている。
【0003】
ところで、壁本体にサッシ枠等を取り付けるための開口部が形成されている場合、特に、バルコニーの床などの防水床が取り付く壁本体にサッシ枠等を取り付けるための開口部が形成されている場合には、開口部の下辺部両側のコーナー部と、下辺部より下側の壁本体の表面とに対して、例えば以下のように防水処理を行う。即ち、まず予め工場において開口部の下辺部両側のコーナー部に対し、これらコーナー部を壁本体の表面側から覆う止水プレートを取り付け、次に建築現場において、開口部の下側の壁本体の表面に防水シートを貼り付け、この防水シートと止水プレートとを融着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように開口部の下辺部両側のコーナー部と下辺部より下側の壁本体の表面とを防水処理する場合には、開口部の下辺部両側のコーナー部に取り付けられた止水プレートに防水シートを建築現場において融着するため、現場での手間がかかっていた。
【0005】
本発明の課題は、壁に設けられた開口部の下辺部両側のコーナー部と、開口部の下辺部より下側の壁本体の表面とを容易に防水処理することができる防水シートを備えた壁体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば図1〜図7に示すように、矩形状の開口部2が設けられた壁本体4と、前記開口部2の下辺部34に取り付けられた防水シート3とを備えた壁体(例えば、外壁体1)において、
前記防水シート3は、前記壁本体4の表面に取り付けられるとともに上縁部14が前記開口部2の下縁に合わされた状態で、前記開口部2の下辺部34より下側の壁本体4の表面を覆うシート本体11と、このシート本体11に設けられるとともに、前記開口部2の下辺部34両側のコーナー部33,33に取り付けられ、これら両コーナー部33,33をそれぞれ前記壁本体4の表面側から覆った2つの互いに離間したコーナー止水部12,12とを有し、
前記壁本体4は、前記開口部2の下方でバルコニーの防水床10が取り付くものであり、前記シート本体11は、前記防水床10が前記壁本体4に取り付けられた状態で、その上縁部14より下側の部分(例えば、シート本体の下部分15)が前記防水床10の上面まで延出可能となるように前記壁本体4の表面に予め取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、壁本体4の開口部2の下辺部34には、開口部2の下辺部34に上縁部14を合わせて配置してシート本体11が取り付けられ、開口部2の下辺部両側のコーナー部33,33にはこれらコーナー部33,33を壁本体4の表面側から覆うようにコーナー止水部12,12が取り付けられているので、開口部2より下側の壁本体4の表面と開口部2の下辺部両側のコーナー部33,33とは、防水シート3によって防水処理された状態となっている。従って、従来と異なり、防水シートと止水プレートとを建築現場において融着する必要がなく、開口部2の下辺部両側の各コーナー部33にコーナー止水部12の位置を合わせて防水シート3を取り付けるだけで、一度で容易に開口部2より下側の壁本体4の表面と開口部2の下辺部両側のコーナー部33,33とを防水処理することができる。
【0011】
また、壁本体4は開口部2の下方でバルコニーの防水床10が取り付くものであり、シート本体11は、防水床10が壁本体4に取り付けられた状態で、その上縁部14より下側の部分15が防水床10の上面まで延出可能となるように壁本体4の表面に予め取り付けられている。従って、壁本体4の表面に取り付けられた防水シート3によって、開口部2より下側の壁本体4の表面と開口部2の下辺部両側のコーナー部33,33とが防水処理されるのに加え、開口部2の下方で壁本体4にバルコニーの防水床10が取り付けられた際に、この防水床10の上面にシート本体11の下部分を延出させることで防水床10の取付部分90を防水処理することができる。よって、開口部2より下側の壁本体4の表面と開口部2の下辺部両側のコーナー部33,33と防水床10の取付部分90とを、防水シート3によって容易に防水処理することができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、例えば図5〜図7に示すように、請求項3記載の壁体(例えば外壁体51)であって、前記シート本体61は、前記壁本体4の両側部間に渡る長さの幅を有し、前記上縁部64の略中央の部分に、前記開口部52の下辺部84及び前記開口部2の両コーナー部83,83に沿う凹部63が形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の発明によれば、シート本体61は壁本体54の両側部間に渡る長さの幅を有しており、シート本体61の上縁部64の略中央の部分には、開口部52の下辺部84及び開口部52の両コーナー部83,83に沿う凹部63が形成されているので、壁本体54への防水床60の取付位置の高さに関わらず、開口部52の側方の壁本体54の表面に取り付けられたシート本体61の部分、つまりシート本体61の凹部63の底辺が位置する高さよりも上方に突出した突出部67において壁本体54の表面へのシート本体61の取付面積を確保することができるとともに、シート本体61の下部分65において壁本体54の表面から防水床60の上面に延出し、壁本体54の両側部間に渡って防水床60の取付部分91を防水処理することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明に係る外壁体1は、図1に示すように、サッシ枠(図示せず)が取り付けられる矩形状の開口部2が設けられた壁本体4の表面に、防水性を有する防水シート3等が取り付けられたものであり、壁本体4の表面における下端部においてバルコニー用の防水床10が取り付けられている。
【0017】
壁本体4は、棧材を矩形枠状に組み付け、その内側に補強棧材を縦、横もしくは縦横に組み付けてなる枠体の表裏両面に合板等の面材を取り付けることで構成された小壁パネル(図示せず)と腰壁パネル101と2つの壁パネル102,102等とを備える連結壁パネルからなる。具体的には、壁本体4は、平面視において2つの壁パネル102,102を離間させて並設し、これら壁パネル102,102の上端部どうしの間に小壁パネルを、下端部どうしの間に腰壁パネル101を設けることによってロ字状に形成されている。このように配置された2つの壁パネル102,102、小壁パネル及び腰壁パネル101で囲まれる内側部分には、矩形状の開口部2が設けられている。
防水床10は、バルコニーの床部を構成するものであり、防水性を有する防水シート21が表面に設けられている。
【0018】
防水シート3は、図2及び図3(a)に示すように、壁本体4の表面に取り付けられた矩形シート状のシート本体11と、このシート本体11に設けられるとともに、開口部2の下辺部両側の各コーナー部33に取り付けられ、これら両コーナー部をそれぞれ壁本体4の表面側から覆った2つのコーナー止水部12,12等とを備えている。
【0019】
コーナー止水部12は、平面視矩形状で、かつそのコーナー部に略L字状の切欠部が設けられた第1止水片25と、この第1止水片25の略L字状の切欠部の2辺部からそれぞれ第1止水片25に対して直交するように立設されるとともに互いに接合された第2止水片26及び第3止水片27とを備えるものである。このうち、第2止水片26は、コーナー部33を構成する開口部2の内周面のうちの下面の側端部を覆っており、第3止水片27は、内周面のうちの側面の下端部を覆っている。このように、コーナー止水部12は、開口部2の下辺部両側の各コーナー部33を止水処理した状態となっている。上記のような2つのコーナー止水部12,12は、シート本体11の両側端部から離間するとともに互いに離間して第1止水片25の下部分15がシート本体11の上縁部14の表面に融着されることによりシート本体11と一体化している。
【0020】
シート本体11は、壁本体4の両側部間に渡る長さの幅を有し、上記2つのコーナー止水部12,12の基端部の間に延在するシート本体11の上縁部14(以下、中央部16とする)の上端が開口部2の下縁に合わされた状態で、開口部2の下辺部34より下側の壁本体4の表面を覆っている。このシート本体11は、上縁部14において壁本体4の表面に取り付けられ、シート本体11の上縁部14より下側の部分(以下、シート本体の下部分とする)15において壁本体4の表面から防水床10の上面に延出し、防水床10の上面の防水シート21に融着されている。これにより、開口部2の下辺部34の下側の壁本体4の表面と防水床10の取付部分90とはシート本体11によって防水処理された状態となっている。なお、このようなシート本体11は、本実施の形態においては塩化ビニル樹脂によって形成されている。
【0021】
また、図3(b)に示すように、シート本体11の上縁部14における上記2つのコーナー止水部12,12の基端部の外側の部分(以下、上縁部の両側部とする)と、壁本体4の表面との当接部分は、防水テープ6によって覆われている。
また、防水シート3が取り付けられた開口部2の下辺部34は、2つのコーナー止水部12,12と、シート本体11の上縁部14の中央部16との上から貼り付けられた防水テープ7によって覆われることにより防水処理されている。
なお、本実施の形態においては、防水テープ6,7としてブチルテープが用いられている。
【0022】
また、防水シート3及び防水テープ6,7が取り付けられた壁本体4には、図3(c)に示すように、防水シート3及び防水テープ6,7の上から防水透湿シート20が貼り付けられている。防水透湿シート20は、壁本体4の開口部2を露出するように開口部2の幅に対応した幅で下方に開口したコ字状の切欠部23を備え、この切欠部23の内側の辺が開口部2の両側辺部及び上辺部に沿ったコ字状となっている。この防水透湿シート20は、壁本体4の表面において、開口部2より上側の部分と開口部2の側方の部分とを覆っている。また、防水透湿シート20は、開口部2の側方の壁本体4の表面を覆った部分から下方に突出して延在しており、この突出部分において防水シート3と重なっている。
なお、このように防水透湿シート20が貼り付けられた壁本体4の表面には、防水透湿シート20の上から図示しない外装材が貼り付けられている。
【0023】
次に、以上のように壁本体4の表面に防水シート3を取り付ける手順について説明する。
まず、図3(a)に示すように、壁本体4の表面に防水シート3を取り付ける。具体的には、開口部2のコーナー部33,33に、これらコーナー部33,33を壁本体4の表面側から覆うように2つのコーナー止水部12,12を取り付け、かつ、壁本体4の表面にシート本体11を取り付ける。この作業は、開口部2の各コーナー部33にコーナー止水部12の位置を合わせ、かつ、開口部2の下辺部34にシート本体11の上縁部14を合わせた状態で行う。この時、シート本体11の下部分15は、壁本体4の表面に取り付けずに、めくり上げることができるようにする。
【0024】
次に、図3(b)に示すように、開口部2の下辺部34に、2つのコーナー止水部12,12とシート本体11の上縁部14の中央部16との上から防水テープ7を貼り付ける。なお、図3(b)においては、防水テープ6は、開口部2の下辺部34における壁本体4の表面側の部分を覆うように貼り付けられているが、壁本体4の裏面側の部分にも同様に貼り付けられることが好ましい。更に、シート本体11の上縁部14の両側部と壁本体4の表面との当接部分を防水テープ6によって覆う。
【0025】
次に、図3(c)に示すように、壁本体4の表面に、防水シート3及び防水テープ6,7の上から壁本体4の表面に防水透湿シート20を貼り付ける。また、この防水透湿シート20の上から、壁本体4の表面に図示しない外装材を貼り付ける。なお、ここまでの作業は、建築現場での手間を省くべく、予め工場において行われることが好ましい。
【0026】
次に、上記のように防水透湿シート20及び外装材が貼り付けられた壁本体4の表面の下端部に防水床10を取り付け、この防水床10の上面に防水シート21を貼り付ける。このとき、図4に示すように、壁本体4の表面に取り付けられた防水シート3のシート本体11の下部分15をめくり上げておき、このシート本体11が防水床10と壁本体4との間に挟まれないようにする。
そして、図4に示すように、めくり上げておいたシート本体11の下部分15を、防水床10の上面に延出させてこの防水床10の取付部分90を覆わせ、シート本体の下端部と防水床10の上面の防水シート21とを融着する。
【0027】
以上のように外壁体1に取り付けられた防水シート3によれば、開口部2の下辺部34より下側の壁本体4の表面と開口部2の下側の両コーナー部33,33とを防水処理することができ、2つのコーナー止水部12,12とシート本体11の上縁部14の中央部16との上から開口部2の下辺部34に防水テープ7を貼り付けることにより、開口部2の下辺部34を防水処理することができる。従って、従来と異なり、防水シートと止水プレートとを建築現場において融着する必要がなく、開口部2の各コーナー部33にコーナー止水部12の位置を合わせて防水シート3を取り付け、2つのコーナー止水部12,12とシート本体11の上縁部14の中央部16との上から開口部2の下辺部34に防水テープ7を貼り付けるだけで、容易に開口部2の下辺部34と、この下辺部34より下側の壁本体4の表面と開口部2の下側の両コーナー部33,33とを防水処理することができる。
【0028】
また、壁本体4の表面に取り付けられた防水シート3によって、開口部2より下側の壁本体4の表面と開口部2の下側の両コーナー部33,33とを防水処理することができるのに加え、開口部2の下方で壁本体4に取り付けられた防水床10の取付部分90を防水処理することができる。従って、開口部2の下辺部34より下側の壁本体4の表面と開口部2の下側の両コーナー部33,33と防水床10の取付部分90とを、防水シート3によって容易に防水処理することができる。
【0029】
〔変形例〕
次に、上記実施の形態の変形例を、図5〜図7を参照して説明する。なお、上記実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本変形例における外壁体51は、図6(c)に示すように、防水シート53が壁本体54の表面に取り付けられる点と、防水床60が壁本体54の表面において開口部52の下辺部84に近接して取り付けられている点等とにおいて上記実施の形態における外壁体1と異なる。
【0030】
防水床60と壁本体54の開口部52との間の長さ(H2)は、図4及び7に示すように、上記実施の形態における防水床10と壁本体4の開口部2との間の長さ(H1)より長くなっている。この点以外には、防水床60は上記実施の形態における防水床10と同様のものである。
【0031】
防水シート53は、図5及び図6(a)に示すように、壁本体54の表面に取り付けられたシート本体61と、開口部52の下側の各コーナー部83に取り付けられ、これら両コーナー部83,83をそれぞれ壁本体54の表面側から覆った2つのコーナー止水部62,62等とから一体に形成されている。
【0032】
シート本体61は、壁本体54の両側部間に渡る長さの幅を有した矩形シート状のものあり、その上縁部64の中央部に、開口部52の下辺部84及び開口部52の両コーナー部83,83に沿った凹部63を備えている。このシート本体61は、図6に示すように、凹部63の底辺が位置する高さから上方に突出した突出部67,67において開口部52の左右の壁本体54の表面に取り付けられている。なお、本変形例においては、防水シート53の上端、即ち突出部67の上端と防水床60との間の長さ(H4)は、上記実施の形態における防水シート3の上端と防水床10との間の長さ(H3)より長い長さとなっている。
また、シート本体61は、シート本体の下部分65において、壁本体54の両側部間に渡ってこの壁本体54の表面から防水床60の上面に延出し、防水床60の防水シート21と融着されており、防水床60の取付部分91を防水処理した状態となっている。
【0033】
コーナー止水部62は、上記実施の形態におけるコーナー止水部12と同様のものであり、凹部63における両コーナー部のそれぞれから立設されている。また、コーナー止水部62の基端部は、凹部63のコーナー部に沿ってシート本体61と連続している。
【0034】
上記のような防水シート53は、図6に示すように、上記実施の形態において説明した壁本体4の表面に防水シート3を取り付ける手順と同様に、壁本体54の表面に取り付けられる。
【0035】
以上のように外壁体51に取り付けられた防水シート53によれば、壁本体54への防水床60の取付位置の高さに関わらず、シート本体61の突出部67において壁本体54の表面へのシート本体61の取付面積を確保することができるとともに、シート本体61の下部分65において壁本体54の表面から防水床60の上面に延出し、壁本体54の両側部間に渡って防水床60の取付部分91を防水処理することができる。
【0036】
なお、以上の実施の形態においては、コーナー止水部12を、従来のコーナー止水材と同様の形状のものとして説明したが、開口部2の下側のコーナー部33を防水処理することができる限りにおいて、他の形状のものでも良い。
また、シート本体11は、開口部2の下側の壁本体4の表面を覆う矩形状のものして説明したが、開口部2の下側の壁本体4の表面を覆う限りにおいて、開口部2を除く壁本体4の表面の全面を覆うものとしても良い。
また、2つのコーナー止水部12,12は、シート本体11の上縁部14の表面に融着されることによりシート本体11と一体化していることとして説明したが、これに限らず,シート本体11とコーナー止水部12,12とを予め一体に形成することとしても良い。
【0037】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、開口部の下辺部両側の各コーナー部にコーナー止水部の位置を合わせて防水シートを取り付けるだけで、一度で容易に開口部より下側の壁の表面と開口部の下辺部両側のコーナー部とを防水処理することができる。
【0039】
また、開口部の下方で壁本体にバルコニーの防水床が取り付けられた際にこの防水床の上面にシート本体の下部分を延出させることで防水床の取付部分を防水処理することができるため、開口部の下辺部より下側の壁本体の表面と開口部の下側の両コーナー部と防水床の取付部分とを容易に防水処理することができる。
【0040】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、壁本体への防水床の取付位置の高さに関わらず、シート本体の凹部の底辺が位置する高さよりも上方に突出した突出部において壁本体の表面へのシート本体の取付面積を確保することができるとともに、シート本体の下部分において壁本体の表面から防水床の上面に延出し、壁本体の両側部間に渡って防水床の取付部分を防水処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る外壁体の開口部の下辺部両側のコーナー部における縦断面図である。
【図2】本発明に係る防水シートを示す斜視図である。
【図3】外壁体の表面に防水シートを取り付ける手順を示す図である。
【図4】本発明に係る防水シートを用いて防水床の取付部分を防水処理する手順を示す図である。
【図5】本発明に係る防水シートの変形例を示す斜視図である。
【図6】本発明の変形例における防水シートを外壁体の表面に取り付ける手順を示す図である。
【図7】本発明の変形例における防水シートを用いて防水床の取付部分を防水処理する手順を示す図である。
【符号の説明】
1 外壁体(壁体)
2 開口部
3 防水シート
4 壁本体(壁)
10 防水床
11 シート本体
12 コーナー止水部
14 シート本体の上縁部
15 シート本体の下部分(シート本体の上縁部より下側の部分)
33 開口部の下側のコーナー部
34 開口部の下辺部
63 凹部
Claims (2)
- 矩形状の開口部が設けられた壁本体と、前記開口部の下辺部に取り付けられた防水シートとを備えた壁体において、
前記防水シートは、前記壁本体の表面に取り付けられるとともに上縁部が前記開口部の下縁に合わされた状態で、前記開口部の下辺部より下側の壁本体の表面を覆うシート本体と、このシート本体に設けられるとともに、前記開口部の下辺部両側のコーナー部に取り付けられ、これら両コーナー部をそれぞれ前記壁本体の表面側から覆った2つの互いに離間したコーナー止水部とを有し、
前記壁本体は、前記開口部の下方でバルコニーの防水床が取り付くものであり、前記シート本体は、前記防水床が前記壁本体に取り付けられた状態で、前記上縁部より下側の部分が前記防水床の上面まで延出可能となるように前記壁本体の表面に予め取り付けられていることを特徴とする壁体。 - 請求項1記載の壁体であって、前記シート本体は、前記壁本体の両側部間に渡る長さの幅を有し、前記上縁部の略中央の部分に、前記開口部の下辺部及び前記開口部の両コーナー部に沿う凹部が形成されていることを特徴とする壁体。
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