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JP4090243B2 - 吸収体及びその製造方法 - Google Patents

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JP4090243B2
JP4090243B2 JP2002007149A JP2002007149A JP4090243B2 JP 4090243 B2 JP4090243 B2 JP 4090243B2 JP 2002007149 A JP2002007149 A JP 2002007149A JP 2002007149 A JP2002007149 A JP 2002007149A JP 4090243 B2 JP4090243 B2 JP 4090243B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキンなどの吸収性物品に好適に用いられる吸収体及びその製造方法に関する。また本発明は、該吸収体を備えた吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
新生児などの低月齢の赤ちゃんの便は、乳児や幼児の便と比較して軟便が主である。従って、低月齢の赤ちゃん用の使い捨ておむつは、乳児や幼児用の使い捨ておむつと異なる性能が要求される。具体的には、軟便には水分を多く含む低粘度のものと、水分が少なく通常の便に近い高粘度のものとの2種類があることから、低月齢の赤ちゃん用の使い捨ておむつでは、これら2種類の軟便の双方を吸収ないし保持し得る性能が必要となる。
【0003】
通常の使い捨ておむつは、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シート間に配された液保持性の吸収体とを有している。斯かる通常の使い捨ておむつを用いて、前述の軟便を吸収保持させようとすると、低粘度の軟便は、その殆どが水分であることからトップシートを通過でき、吸収体で吸収されるが、高粘度の軟便はトップシートを通過できず、トップシートの上を流れておむつの外に漏れ出てしまい易い。
【0004】
従って、本発明は、低粘度の軟便及び高粘度の軟便の双方を吸収ないし保持でき、漏れ出しを防止し得る吸収体及びその製造方法並びに吸収性物品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エアレイド不織布と該エアレイド不織布の一面側に配された不織布からなる液透過性シートとを有し、該エアレイド不織布と該液透過性シートとが共にエンボス加工されて該液透過性シートの側に個々に独立した不連続な多数の凹部が形成されており、該凹部内において該液透過性シートの一部が開口して該エアレイド不織布の一部が露出しており、該開口は、凹部の内壁から凹部内の最深部にかけての領域に位置している吸収体を提供するものである。
【0006】
また本発明は、前記吸収体と、該吸収体における前記エアレイド不織布の他面側に配された液不透過性のバックシートとを有する吸収性物品を提供するものである
【0007】
更に本発明は、前記吸収体の製造方法であって、エアレイド不織布の一面側に液透過性シートを重ね合わせ、次いで、表面に多数のピンが配されたピンロールとアンビルロールとの間に、重ね合わされた前記エアレイド不織布と前記液透過性シートとを、該液透過性シートが該ピンロールに対向するように通し、前記エアレイド不織布と前記液透過性シートとが圧縮されて形成された凹部を該エアレイド不織布の側に多数形成すると共に該凹部内において該液透過性シートの一部を切断し開口させ該エアレイド不織布の一部を露出させる吸収体の製造方法を提供するものである
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の吸収体を備えた吸収性物品の一例としての使い捨ておむつを引き伸ばした状態で、その肌対向面側から見た平面図が示されている。図2には、図1に示すおむつの弛緩状態(自然状態)でのII−II線断面図が示されている。更に図3には図2における要部拡大図が示されている。
【0009】
図1及び図2に示す使い捨ておむつ1はベビー用、特に低月齢のベビー用のおむつとして好適なものである。おむつ1は、縦長の形状をしており、吸収体2と液不透過性のバックシート3とを有している。吸収体2は、液透過性シート2aと吸収コア2bとを有している。液透過性シート2aは、吸収コア2bの一面側に配されており、おむつ1における着用者対向面を構成している。一方バックシート3は吸収コア2bの他面側に配されている。吸収コア2bは縦長矩形状であり、その長手方向がおむつ1の長手方向と一致している。液透過性シート2a及びバックシート3は同形で、長手方向の中央部が内方に湾曲してくびれた砂時計形状をしており、おむつ1の輪郭をなしている。そして、おむつ1における側縁がくびれた領域が、おむつ1の股下部Cを構成しており、該股下部Cからそれぞれ前後方向に延びる領域が腹側部A及び背側部Bを構成している。
【0010】
吸収コア2bは液透過性シート2a及びバックシート3よりも小さな寸法となっている。液透過性シート2a及びバックシート3は吸収コア2bの左右側縁から側方に延出しており、延出した液透過性シート2a及びバックシート3が互いに接合されてサイドフラップ5,5を形成している。サイドフラップ5には、おむつ1の長手方向に延びる複数本の弾性糸7が伸張状態で配されている。弾性糸7はサイドフラップ5を構成する液透過性シート2aとバックシート3との間に挟持固定されている。おむつ1の弛緩状態においては、弾性糸7が収縮してサイドフラップ5にレッグギャザー(図示せず)が形成される。また液透過性シート2a及びバックシート3は吸収コア2bの前後端縁から前後方向に延出しておりウエストフラップ6,6を形成している。
【0011】
おむつ1のサイドフラップ5においては、該サイドフラップ5を構成する液透過性シート2a上に細帯状の立体ガード形成用シート8が配されている。立体ガード形成用シート8は、その外側寄りの領域が長手方向に亘って液透過性シート2aに接合されている。一方、内側寄りの領域は、長手方向に亘って(但し、前後端部を除く)液透過性シート2aから離間した自由状態となっている。そして、自由状態となっている立体ガード形成用シート8の内側縁はスリーブ状に折り返され、折り返された内部に、おむつ1の長手方向に延びる複数本の弾性糸9が伸張状態で接合固定されている。おむつ1の弛緩状態においては、弾性糸9が伸縮して、自由状態となっている立体ガード形成用シート8を上方に引き上げ、立体ギャザーが形成されると共に、図2に示すように立体ガード10が形成される。
【0012】
背側部Bにおける左右両側縁部には、それぞれテープファスナー等からなる一対の止着具11が取り付けられている。一方、腹側部Aにおけるバックシート3上には、矩形のランディングテープ等からなる被着具(図示せず)が貼付されている。そして、おむつ1が着用される際に、止着具11が被着具上に止着するようになされている。
【0013】
吸収コア2bは、下部吸収体12及び該下部吸収体12上に配置されたシート状吸収材4から構成されている。下部吸収体12及びシート状吸収材4は何れもその長手方向がおむつ1の長手方向と一致する長方形となっている。シート状吸収材4はその長さ及び幅の何れもが下部吸収体12の長さ及び幅よりも小さくなっている。下部吸収体12はおむつ1の腹側部Aから背側部Bに亘って配されている。一方、シート状吸収材4はおむつ1の股下部Cから背側部Bに亘って配されている。
【0014】
おむつ1を構成するこれらの部材としては、当該技術分野において通常用いられれているものを適宜用いることができる。但し吸収体2の詳細については後述する。
【0015】
シート状吸収材4はエアレイド不織布から構成されている。エアレイド不織布は、所定長さの繊維を解繊して空気の流れにのせて搬送し、金網又は細孔を有するスクリーンを通過させた後、ワイヤーメッシュ上に落下堆積させるエアレイ法によりウエブを形成し、該ウエブにおける前記繊維同士の交点をバインダー繊維により熱融着させたものであるか、又はエマルジョンバインダーで繊維交点を結合させて形成されたものである。エアレイ法で製造された不織布は、不織布の流れ方向、幅方向及び厚み方向へ繊維をランダムに三次元配向させることが可能である。そのため、該不織布からなるシート状吸収材4は、嵩高で、大きな繊維間距離が確保される。その結果、液透過性シート2aを透過してきた低粘度の軟便や尿を素早く透過させることができ且つその逆戻りも起こりにくい。
【0016】
図3に示すように、液透過性シート2aは、シート状吸収材4の一面に配されており、液透過性シート2aとシート状吸収材4とは、共にエンボス加工されて液透過性シート2aの側に個々に独立した不連続な多数の凹部13,13,・・が形成されている。凹部13内においては、液透過性シート2aの一部が切断されて開口24が形成されており、該開口24を通じてシート状吸収材4の一部が凹部13内に露出している。
【0017】
本実施形態の吸収体2及びそれを具備するおむつ1が以上の構成を有することによって、低粘度の軟便及び高粘度の軟便の双方を吸収保持することが可能となる。詳細には、その殆どが水分である低粘度の軟便は、液透過性シート2aを通過して、その下に位置するエアレイド不織布製のシート状吸収材4に吸収保持される。一方、水分の少ない高粘度の軟便は、液透過性シート2aは透過しずらく液透過性シート2a上を流れ易いが、液透過性シート2a上を流れることによって、吸収体2の液透過性シート2a側に形成された凹部13内に流れ込むので、それ以上の流れが防止され、軟便がおむつ1の外に漏れ出ることが防止される。その上、凹部13内においては、液透過性シート2aが一部開口しており、軟便の保持性の高い、エアレイド不織布からなるシート状吸収材4が一部露出しているので、当該露出部分からの軟便の吸収が促進され、軟便がおむつ1の外に漏れ出ることが更に防止される。
【0018】
図1〜図3に示すように、凹部13は平面視して略円形であり、液透過性シート2a及びエアレイド不織布製のシート状吸収材4をエンボス加工によって一体的に圧縮して形成されている。また、凹部13は、シート状吸収材4の一面の全域に亘り間欠的に且つ個々に独立して存在している。各凹部13内には、該凹部13の底面が隆起して形成された凸部14が1個存在している。凸部14は、その縦断面の輪郭が曲線状となっている。凸部14は、凹部13内の略中央部に位置している。凹部13内に凸部14が形成されているので、凹部13内に流れ込んだ軟便は、その流れが凸部14によって分散されるので、これによっても該軟便の吸収が促進される。
【0019】
凹部13は、おむつ1の長手方向に関し、該長手方向に流れる軟便が、必ずどれかの凹部に流れ込む様に多列に配列されていることが、おむつ1の前後端からの軟便の漏れ出しを防止する点から好ましい。凹部13は、同様に、おむつ1の幅方向に関し、該幅方向に流れる軟便が、必ずどれかの凹部に流れ込む様に多列に配列されていることが、軟便の横漏れを防止する点から好ましい。本実施形態においては、図1に示すように、凹部13は、千鳥格子状に配列されている。おむつ1の長手方向における隣り合う凹部13の距離(凹部13の中心同士を結ぶ長さ)は、凹部の大きさにもよるが、5〜15mm、特に7〜10mmであることが、漏れ防止効果の向上の点から好ましい。同様の理由から、おむつ1の幅向における隣り合う凹部13の距離は、5〜15mm、特に7〜10mmであることが好ましい。
【0020】
凸部14はその高さが、凹部13の深さと略同等か又はそれよりも小さくなっている。換言すれば、図3に示すように、凸部14の頂部14aは、凹部13の周縁13aを通る面B(この面は、おむつ1の肌当接面と同一面をなしている)よりも上方に大きく突出していないことが好ましい。凸部14が該面Bよりも大きく突出していると、凸部14が着用者の肌に当たり易くなって違和感発生の原因となる場合がある。凸部14の高さが凹部13の深さよりも小さい場合には、凸部14はその高さが、おむつ1の装着時に該凸部14が着用者の皮膚に接し得る程度に高いものであることが好ましい。シート状吸収材4の厚みや凸部14及び凹部13の大きさにもよるが、凸部14の高さは凹部13の深さの0.5〜1.5倍、特に0.8〜1.2倍であることが好ましい。これによって、おむつ1を装着したときに、凸部14の一部が肌に効果的に当接するようになり、凹部13を形成したことに起因する段差の発生が気になりにくくなり、装着中の違和感が一層なくなる。しかも前述の通り、凸部14はその縦断面の輪郭が曲線状となっているので、肌に当接したときに不快感を与えることがない。
【0021】
凸部14の高さは、凹部13内の最深部から凸部14の頂部14aまでの長さをいう。凹部13の深さは、凹部13内の最深部から凹部13の周縁部13aまでの長さをいう。凹部13自体の深さは8mm以下、特に3〜5mmであることが、排泄された軟便の吸収容量の確保と装着感とのバランスの点から好ましい。同様の理由により、シート状吸収材4の厚みに対する凹部13の深さは10〜99%、特に30〜80%であり、また凸部14の高さは8mm以下、特に3〜5mmであることが好ましい。
【0022】
凹部13は、凸部14を含む平面視における面積、つまり、凹部13の周縁によって形成される領域の面積が3〜320mm2、特に7〜29mm2であることが、排泄された軟便の吸収容量の確保の点から好ましい。またおむつ1の曲げ剛性値が適度な範囲となり着用者の身体にフィットし易くなる点からも好ましい。
【0023】
同様の理由により、おむつ1の肌当接面の面積に対する凹部13の前記面積の総和は、1〜80%、特に12〜50%であることが好ましい。
【0024】
一方、凸部14の平面視における面積は、3〜320mm2、特に7〜29mm2であることが、おむつ1の形状維持及び装着感の点から好ましい。ここで、凸部14の面積とは、凹部13における最深部を結んで画定される領域の面積をいう。
【0025】
図3に示すように、凹部13内においては、その内面を構成する液透過性シート2aの一部が切断されて開口24が形成されており、その下に位置するエアレイド不織布からなるシート状吸収材4が一部露出している。開口24の位置は、凹部13の内壁から凹部13内の最深部にかけての領域である。図3においては、凹部13の内壁の一部に開口24が形成されているが、開口24は、凹部13の内壁全周に亘って形成されていてもよい。これによって軟便の吸収性が高くなる。尤もその場合には、凸部14に位置する液透過性シート2a及び場合によってはシート状吸収材4が吸収体2から分離してしまい、切り屑発生の原因となることがある。従って、開口24は、凹部13の内壁全周よりも、むしろ該内壁の一部に形成されている方が好ましい。
【0026】
次に、吸収体2を構成する各材料について説明する。吸収体2における液透過性シート2aとしては、吸収性物品の技術分野において、着用者の肌に対向するシートであるトップシートと同様のものを用いることができる。その例としては、親水化処理が施されたエアスルー不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布などの各種不織布が挙げられる。
【0027】
吸収体2における吸収コア2bの一部を構成するシート状吸収材4としては、前述の通りエアレイド不織布が用いられる。該エアレイド不織布としては、熱可塑性繊維の短繊維からなるものが一例として挙げられる。該熱可塑性繊維としては、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、プロピレンとαオレフィンとからなる結晶性プロピレン共重合体等のポリオレフィン類;ポリアミド類;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ジオールとテレフタル酸/イソフタル酸等とを共重合した低融点ポリエステル、ポリエステルエラストマー等のポリエステル類などの各種合成繊維が挙げられる。また他のエアレイド不織布として図4に示す3層構造のものを用いることもできる。図4に示すエアレイド不織布は、液透過層15、液拡散層16及び液保持層17がこの順に積層されて構成されており、液透過層15が液透過性シート2aに対向している。
【0028】
液透過層15は、液透過性シート2aを透過してきた軟便や尿を、その下に位置する液拡散層16及び液保持層17並びに下部吸収体12へ透過させるものであり、繊維長10〜30mm、特に15〜25mmで、繊度2〜12dtex、特に7〜10dtex程度の太めの熱可塑性繊維から構成されている。斯かる繊維を用いることで、液透過性シート2aを透過してきた軟便や尿を素早く透過させることができ、またその逆戻りも防止することができる。繊維同士の交点は、必要に応じて添加されるバインダー繊維やエマルジョンバインダーによって結合されている。液透過層15はその坪量が20〜80g/m2、特に40〜50g/m2であることが、軟便や尿を効率的に透過させ得る点から好ましい。
【0029】
液拡散層16は、液透過層15を透過してきた軟便や尿を平面方向へ拡散させ、下層である液保持層17の全域へ効率よく行き渡せる作用を有している。液拡散層16は、セルロース系繊維を主体としており、必要に応じてバインダー繊維を所望量含有している。セルロース系繊維としては、木材パルプや植物パルプなどのパルプ繊維、及びレーヨンなどを用いることができる。パルプ繊維を用いる場合、該パルプ繊維は架橋されていてもよい。液拡散層16はその坪量が150〜400g/m2、特に200〜300g/m2であることが、軟便や尿を効率的に平面方向に拡散させ得る点から好ましい。
【0030】
液保持層17は、液拡散層16によって平面方向に拡散された軟便や尿を保持固定する作用を有している。液保持層17は、セルロース系繊維及び高吸収性ポリマーの粒子を含有している。また必要に応じてバインダー繊維を所望量含有している。液保持層17はその坪量が150〜400g/m2、特に200〜300g/m2であることが、軟便や尿を効率的に保持固定し得る点から好ましい。液保持層17におけるセルロース系繊維と高吸収性ポリマーとの重量比(前者:後者)は、4:1〜1:1.5、特に2:1〜1:1であることが好ましい。
【0031】
液保持層17におけるセルロース系繊維としては液拡散層16に用いられるセルロース系繊維と同様のものを用いることができる。また高吸収性ポリマーとしては、当該技術分野において通常用いられれているものを適宜用いることができる。例えば、ポリアクリル酸ソーダ、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ソーダ架橋体、(デンプン−アクリル酸)グラフト重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアクリル酸カリウム、並びにポリアクリル酸セシウム等が挙げられる。
【0032】
液透過層15、液拡散層16及び液保持層17に含有されるバインダー繊維としては、融点の異なる低融点樹脂と高融点樹脂とからなり且つ該低融点樹脂が繊維表面の少なくとも一部を形成している熱融着性複合繊維が好適に用いられる。熱融着性複合繊維の形態は、並列型、鞘芯型、偏心鞘芯型、三層以上の多層型、中空並列型、中空鞘芯型、異形鞘芯型、海島型等で且つ低融点樹脂が繊維表面の少なくとも一部を形成した構造であれば良い。一方、バインダー繊維に代えて用いられるエマルジョンバインダーとしては、水系エマルジョンバインダー及び有機溶剤系のエマルジョンバインダーの何れもを用いることができるが、取り扱い性や安全性等の点から水系エマルジョンバインダーを用いることが好ましい。バインダー成分としては、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレンブタジエン系樹脂などを用いることができる。
【0033】
シート状吸収材4は、その全坪量が100〜500g/m2、特に200〜400g/m2であることが、液のストックと吸収性との両立の点から好ましい。また、その厚みが0.5〜10mm、特に1〜5mmであることが、おむつの装着性の点から好ましい。
【0034】
図4に示すシート状吸収材4は以下の方法で好適に製造される。先ず、パルプ繊維及び高吸収性ポリマーの粒子の混合物をエアレイ法によって堆積させる。その上に、パルプ繊維をエアレイ法によって堆積させる。このようにして得られた2層構造の堆積物にエマルジョンバインダーをスプレー塗布し、更に所定温度の熱風で加熱して各層内のパルプ繊維をバインダーで結合させると共に層間のパルプ繊維をバインダーで結合させ、液拡散層16と液保持層17とが一体化したシートを得る。次いで、このシートにおける液拡散層16上に、エアレイ法によって所定の合成繊維を堆積させる。然る後、エマルジョンバインダーをスプレー塗布し、更に所定温度の熱風で加熱して堆積層内の合成繊維をバインダーで結合させて液透過層15を形成すると共に液透過層15の構成繊維と液拡散層16の構成繊維とをバインダーで結合させる。これによって、液透過層15、液拡散層16及び液保持層17が一体化してなるシート状吸収材4が得られる。
【0035】
別法としてエマルジョンバインダーに代えてバインダー繊維を用いた方法を用いることもできる。先ず、パルプ繊維、高吸収性ポリマーの粒子及びバインダー繊維の混合物をエアレイ法によって堆積させる。その上に、パルプ繊維及びバインダー繊維の混合物をエアレイ法によって堆積させる。このようにして得られた2層構造の堆積物を所定温度の熱風で加熱して各層内のパルプ繊維をバインダー繊維で結合させると共に層間のパルプ繊維をバインダー繊維で結合させ、液拡散層16と液保持層17とが一体化したシートを得る。次いで、このシートにおける液拡散層16上に、エアレイ法によって所定の合成繊維及びバインダー繊維の混合物を堆積させる。然る後、所定温度の熱風で加熱して堆積層内の合成繊維をバインダー繊維で結合させて液透過層15を形成すると共に液透過層15の構成繊維と液拡散層16の構成繊維とをバインダー繊維で結合させる。これによって、液透過層15、液拡散層16及び液保持層17が一体化してなるシート状吸収材4が得られる。
【0036】
シート状吸収材4は、おむつ1の具体的用途に応じその大きさを適宜調整することで、当該具体的用途に適した吸収特性が発現する。例えば、新生児用のおむつとして用いる場合には、シート状吸収材4の幅を50〜120mm、長さを70〜100mmとすることが好ましい。
【0037】
吸収体2における吸収コア2bの一部を構成する下部吸収体12は、パルプ繊維と高吸収性ポリマーの粒子との混合物の積繊体から構成されている。パルプ繊維としては、前述したシート状吸収材4における液拡散層16及び液保持層17に用いられるパルプ繊維と同様のものを用いることができる。高吸収性ポリマーとしては、液保持層17に用いられる高吸収性ポリマーと同様のものを用いることができる。下部吸収体12におけるパルプ繊維と高吸収性ポリマーとの重量比は、パルプ繊維:高吸収性ポリマー=5:1〜1:1、特に3:1〜2:1であることが、液吸収性と液のひろがりとの両立の点から好ましい。また下部吸収体12全体の坪量は、200〜500g/m2、特に300〜450g/m2であることが、吸収性能の点から好ましい。
【0038】
次に、吸収体2の製造方法を、図5を参照しながら説明する。先ず、エアレイド法によって製造され、所定の幅及び長さに裁断された矩形状のシート状吸収材(エアレイド不織布)4を、コンベア18によって間欠的に搬送する。これとは別に、原反(図示せず)から繰り出された液透過性シート2aの帯状連続体が、シート状吸収材4の一面に重ね合わされる。両者が重ね合わされる前に、液透過性シート2aにおける重ね合わせ面には、スロットコータ25からホットメルト粘着剤が間欠塗布される。液透過性シート2aとシート状吸収材4とが重ね合わされる位置よりも搬送方向下流の位置には、表面に多数のピン19が配されたピンロール20とアンビルロール21とを具備するエンボス装置が備えられている。ピンロール20は、重ね合わされたシート状吸収材4と液透過性シート2aとにおける液透過性シート2aに対向するように配置されている。一方アンビルロール21はシート状吸収材4に対向するように配置されている。各ロール20,21は、液透過性シート2a及びシート状吸収材4の搬送方向と同方向に回動している。
【0039】
図6には、ピンロール20におけるピン19の要部拡大図が示されている。ピン19は、その先端が截頭円錐形をしており、最先端部は中央凹部22と該中央凹部22を取り囲む外壁部23とからなっている。中央凹部22はその径を1〜10mm、特に3〜6mmとすることができ、その深さを1〜10mm、特に4〜7mmとすることができる。また外壁部23は、その上端における肉厚を0.2〜2mm、特に0.5〜1mmとすることができる。ピン19は、ピンロール20の本体内に設置されたヒータによって加熱可能になっている。
【0040】
重ね合わされたシート状吸収材4と液透過性シート2aとが、両ロール20,21間を通過するときに、シート状吸収材4と液透過性シート2aとが、ピン19とアンビルロール21とによって圧縮されてエンボス加工が施される。これによって、凹部13及び凸部14が形成される。形成される凹部13の径はピン19における外壁部23の外径にほぼ相当しており、凸部14の径は中央凹部22の径にほぼ相当している。凹部13及び凸部14の形成と共に、凹部13内には、ピン19の外壁部23による熱及び圧力の作用によって液透過性シート2aが一部切断されて開口24(図3参照)が形成される。これによって、液透過性シート2aの下に位置するシート状吸収材4の一部が凹部13内に露出する。
【0041】
エンボス加工の条件は、明瞭な形状の凹部13が形成され、また凹部13内において液透過性シート2aが一部切断されて開口24が形成され、シート状吸収材4の一部が凹部13内に露出するような条件とする。このような条件が満たされれば、エンボス装置として図5及び図6に示す装置以外の装置を用いることもできる。例えばピンロール20に取り付けられるピン19として、図6に示すピンに代えて、単なる截頭円錐型のピンを用いることもできる。尤もその場合には、エンボス加工時にピンの上端面と当接する液透過性シート2aが、熱及び圧力の作用によってフィルム化しやすい傾向にあり、凹部13内における軟便の吸収性が向上しずらいことがある。また開口24の形成も容易でない。従って、図6に示すピンを用いることが好ましい。
【0042】
凹部13の形成後、シート状吸収材4における液透過性シート2aの重ね合わせ面と反対側の面に、図示しない積繊装置によって形成された、パルプ繊維と高吸収性ポリマーの粒子とを含む積繊体が重ね合わされて、吸収体2が製造される。その後は通常の方法に従いおむつ1が製造される。
【0043】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、吸収体2を構成する吸収コア2bは、エアレイド不織布からなるシート状吸収材4と下部吸収体12とから構成されていたが、シート状吸収材4のみでも十分な吸収容量が得られる場合には、下部吸収体12を用いなくてもよい。
【0044】
また、前記実施形態においては、凹部13は略円形であったが、凹部13の形状はこれに限られず、例えば正方形、長方形、三角形、菱形、楕円形など他の形状であってもよい。尤も、凹部13が或る一方向に延びる形状、例えば溝状の形状であると、軟便がその方向に誘導されやすくなって、その方向の末端から漏れ出し易くなるので、凹部13は、おむつ1の長手方向の長さと幅方向の長さとが大きく異ならない形状であることが好ましく、特に長手方向の長さと幅方向の長さとの比が2:1〜1:4、とりわけ1:1〜1:2程度であることが好ましい。
【0045】
前記実施形態においては、本発明の吸収体の具体的用途として低月齢のベビー用使い捨ておむつを例示したが、吸収体の用途はこれに限られず、乳幼児や大人用の使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッドなどの他の吸収性物品にも適用できる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、低粘度の軟便及び高粘度の軟便の双方を吸収ないし保持でき、漏れ出しを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収体を備えた吸収性物品の一例としての使い捨ておむつを引き伸ばした状態で、その肌対向面側から見た平面図である。
【図2】図1に示すおむつの弛緩状態(自然状態)でのII−II線断面図である。
【図3】図2における要部拡大図である。
【図4】吸収体におけるシート状吸収材の構造を示す模式図である。
【図5】吸収体の製造装置を示す図である。
【図6】ピンの要部拡大図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ
2 吸収体
2a 液透過性シート
2b 吸収コア
3 バックシート
4 シート状吸収材
12 下部吸収体
13 凹部
14 凸部
15 液透過層
16 液拡散層
17 液保持層
19 ピン
20 ピンロール
21 アンビルロール
22 中央凹部
23 外壁部
24 開口

Claims (7)

  1. エアレイド不織布と該エアレイド不織布の一面側に配された不織布からなる液透過性シートとを有し、該エアレイド不織布と該液透過性シートとが共にエンボス加工されて該液透過性シートの側に個々に独立した不連続な多数の凹部が形成されており、該凹部内において該液透過性シートの一部が開口して該エアレイド不織布の一部が露出しており、該開口は、凹部の内壁から凹部内の最深部にかけての領域に位置している吸収体。
  2. 前記エアレイド不織布は、液透過層、液拡散層及び液保持層がこの順に積層されて構成されており、該液透過層が前記液透過性シートに対向している請求項1記載の吸収体。
  3. 前記エアレイド不織布の他面側に配された、パルプ繊維と高吸収性ポリマーとの積繊体を更に有している請求項1又は2記載の吸収体。
  4. 前記の各凹部内に、該凹部の底面が隆起して形成された凸部が1個存在している請求項1ないし3の何れかに記載の吸収体。
  5. 請求項1記載の吸収体と、該吸収体における前記エアレイド不織布の他面側に配された液不透過性のバックシートとを有する吸収性物品。
  6. 請求項1記載の吸収体の製造方法であって、エアレイド不織布の一面側に液透過性シートを重ね合わせ、次いで、表面に多数のピンが配されたピンロールとアンビルロールとの間に、重ね合わされた前記エアレイド不織布と前記液透過性シートとを、該液透過性シートが該ピンロールに対向するように通し、前記エアレイド不織布と前記液透過性シートとが圧縮されて形成された凹部を該エアレイド不織布の側に多数形成すると共に該凹部内において該液透過性シートの一部を切断し開口させ該エアレイド不織布の一部を露出させる吸収体の製造方法。
  7. 前記ピンは、その先端部が、中央凹部と該中央凹部を取り囲む外壁部とからなる請求項6記載の吸収体の製造方法。
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