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JP4089915B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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JP4089915B2
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Description

この発明は、燃料を微粒化して噴射する燃料噴射弁に関する。
近年、自動車等の内燃機関の排出ガス規制が強化され、排出される有害物質を低減することが求められている。そのため、燃料噴射弁から噴射される燃料粒子の微粒化を向上させることにより燃焼の改善を図っている。
従来の燃料噴射弁は、複数の噴孔を有するプレート部材と、噴孔の上流に弁座を設けたバルブシートと、バルブシートに設けられた1ヶ所の円筒形燃料通路と、1ヶ所の円筒形燃料通路と複数の噴孔を有するプレート部材との間に構成され、複数の噴孔直上に配置された燃料キャビティと、バルブシートに往復移動可能に支持され、弁座に着座可能な当接部を有し、当接部が弁座から離座ならびに弁座に着座することにより噴孔を開閉する弁部材とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の燃料インジェクタは、ハウジングと、弁座(本発明の「バルブシート」に相当する)と、調量オリフィス(本発明の「噴孔プレート」に相当する)と、ニードル(本発明の「弁体」に相当する)とを有している。ハウジングは、入口と、出口と、ハウジングを通って延びた長手方向軸線を有している。弁座は、シール面を備えた通路とオリフィス(本発明の「開口部」に相当する)とを有しており、出口の近傍に配置されている。調量オリフィスは、出口を貫通した複数の調量開口を有しており、出口に配置されている。ニードルは、ニードルが弁座から離反させられて燃料がニードルを流過することができる第1の位置と、ニードルが弁座に押し付けられ燃料がニードルを流過することができない第2の位置との間を長手方向軸線に沿って往復運動するようにハウジング内に配置されている。
また、弁座と調量オリフィスとの間には、制御速度チャネル(本発明の「燃料キャビティ」に相当する)が形成され、制御速度チャネルは、オリフィスから複数の調量開口(本発明の「噴孔」に相当する)にまで外方および下方へ延びたテーパした部分を有している(例えば、特許文献2参照)。
また、従来の燃料噴射器用ノズルは、一定量の加圧された材料が選択的に流れる複数の流路と、それぞれ複数の流路のうちの唯1つの流路の一端に設けられ、加圧された材料を受け入れるとともにこの受け入れた材料をスワール流動させる複数の渦流室とを備え、各渦流室は、スワール流動する加圧された材料を噴出してこの加圧された材料を微粒化した噴霧に形成する噴孔を有している(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−39036号公報 特開2002−4983号公報 特開2002−98028号公報
特許文献1に示す従来の燃料噴射弁では、燃料が円筒形燃料通路から燃料キャビティに流入する際に急激に体積が増加するので、噴孔に到達したときの燃料の流速が小さくなっていた。そのため、この流速の小さな燃料は乱れを起こす十分なエネルギーを有しておらず、燃料が微粒化されないという問題点があった。
また、燃料キャビティが大きな体積を有しているので、噴孔から噴射されずに燃料キャビティ内に残留した残留燃料が閉弁時に噴孔外に排出されるとともに、燃料キャビティ内が高温かつ低圧になった場合にキャビテーションが発生していた。そのため、燃料噴射量の制御性が悪くなるという問題点もあった。
特許文献2に示す従来の燃料インジェクタでは、制御速度チャネルがオリフィスに比べて大きな体積を有しているので、上記と同様に燃料噴射量の制御性が悪くなるという問題点もあった。
特許文献3に示す従来の燃料噴射器用ノズルでは、渦流室の流路断面積が流路の入口部の流路断面積よりも大きくなっているため、噴孔に到達したときの燃料の流速が小さくなっていた。そのため、上記と同様に燃料が微粒化されないという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題とするものであって、その目的は、流速の低減を抑制して燃料を噴孔に導入するとともに、燃料噴射量の制御性がよい燃料噴射弁を提供することである。
この発明に係る燃料噴射弁は、上流側からの燃料が通過する開口部を有するバルブシートと、バルブシートに対して軸線の方向に往復移動可能な弁体と、バルブシートの下流側に設けられ、開口部からの燃料が流入する噴孔が開口部よりも外周側に複数形成された噴孔プレートとを備え、バルブシートの下流側端部には、開口部に連通して開口部の外周よりも径方向に拡大した燃料キャビティが形成されている燃料噴射弁において、燃料キャビティの内部には、空間を縮小して噴孔に流入する燃料の流速の低減を抑制するための空間縮小手段が設けられ、空間縮小手段は、燃料の流れる方向を複数の噴孔の各々の方向に案内するとともに、開口部から放射状に延びる複数の燃料流路を画成する案内面を有し、複数の噴孔の各々は、各燃料流路内において、開口部からの直線経路上に設けられているものである。
この発明の燃料噴射弁によれば、燃料キャビティの内部に、空間を縮小して噴孔に流入する燃料の流速の低減を抑制するための空間縮小手段を設けたので、流速の低減を抑制して燃料を噴孔に導入することができる。
また、空間縮小手段が燃料キャビティ内部の体積を減少させるので、燃料キャビティに残留する燃料を減少させるとともに、キャビテーションの発生を抑えることができ、燃料噴射量の制御性を向上させることができる。
以下、この発明の各実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において同一、または相当する部材、部位については、同一符号を付して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁1を示す断面図、図2は、図1に示した弁装置4の要部拡大図、図3は、図2の弁装置4のIII−III線に沿った矢視断面図、図4は、図3の弁装置4のIV−IV線に沿った矢視断面図である。
図において、この燃料噴射弁1は、樹脂製のハウジング3と、ハウジング3の下流側端部に設けられた弁装置4と、弁装置4を電磁吸引力により駆動させるソレノイド装置5とを有している。
ソレノイド装置5において、磁気回路の固定側である固定鉄心6の内部には、燃料中の異物を取り除くフィルタ2が設けられている。固定鉄心6の外周側には、磁束を発生する電磁コイル7が設けられている。電磁コイル7は、樹脂製のボビン8と、ボビン8の外周に巻装されたコイル9と、外部と接続するためのターミナル10とから構成されている。電磁コイル7の外周側には、磁気回路を構成する金属板11が設けられている。この金属板11は、一端が固定鉄心6に溶接され、他端が同じく磁気回路を構成する中空円筒形状の磁気パイプ12に溶接されている。磁気パイプ12の内部には、磁気回路の可動側である可動鉄心13が、軸方向に摺動可能に設けられている。固定鉄心6と磁気パイプ12との間には、磁気回路の磁束を通さない部分を構成する非磁性パイプ14が固定されている。
可動鉄心13の一端には、軸線に対して垂直な面で切断した際の断面形状がC型形状で、燃料の通る流通孔15aおよび流通間隙15bを有するニードルパイプ15が溶接されている。ニードルパイプ15の上流側は、ニードルパイプ15を下流側に押圧する圧縮バネ16と当接されている。固定鉄心6の内部には、圧縮バネ16の荷重を調節するアジャスタ17が固定されている。
ここで、固定鉄心6、電磁コイル7および金属板11は、ハウジング3の内部に一体成形されている。
弁装置4において、ニードルパイプ15の下端面には、ソレノイド装置5によって往復運動される弁体であるボール18が溶接されている。磁気パイプ12の内部には、上流側からの燃料が通過する開口部24を有するバルブシート19が設けられている。バルブシート19の下流側には、バルブシート19を通過した燃料を外部に噴射する噴孔20が形成された噴孔プレート21が溶接されている。
バルブシート19は、ボール18と当接する面であるシート部22と、ボール18の軸線方向への往復移動をガイドするガイド部23と、上流側からの燃料が通過する開口部24と、開口部24に連通して開口部24の外周よりも径方向に拡大した燃料キャビティ25とを有している。
また、ボール18の外周面は、球を軸線方向に沿ってほぼ五角形になるように切断して形成されており、ガイド部23とボール18との間隙を燃料が通過する。
噴孔プレート21には、ボール18の軸線との交点を中心点とした場合に、この中心点を中心とした同一の半径を有する円である中心円にそれぞれ中心を有する複数の噴孔20が周方向に設けられている。各噴孔20は、燃料の噴射方向に応じたそれぞれ任意の角度で板厚方向に貫通されている。
ここで、燃料キャビティ25は、バルブシート19の下流側端部に形成されている。燃料キャビティ25の内部には、燃料の流れる方向を各噴孔20の方向に案内するとともに燃料流路26を画成する案内面26aを有する空間縮小部(空間縮小手段)19aがバルブシート19の下流側端部に一体に形成され、燃料キャビティ25内部の空間が縮小されている。
また、案内面26aは、平面で構成され、各燃料流路26は、入口部の流路断面積と噴孔20近傍の流路断面積とが同じ大きさで、かつ入口部から噴孔20までの軸線方向の長さが変わらないように形成されている。
以下、上記構成の燃料噴射弁1についての動作を説明する。
まず、燃料は、デリバティブパイプ(図示せず)を介して燃料噴射弁1本体に導入され、フィルタ2、アジャスタ17、圧縮バネ16、およびニードルパイプ15の流通孔15aおよび流通間隙15bを通り、弁装置4に溜められている。
続いて、エンジンの制御装置(図示せず)より燃料噴射弁1に動作信号が送られると、ターミナル10を介してソレノイド装置5のコイル9に電流が通電され、コイル9に磁束が発生される。発生された磁束は、固定鉄心6、金属板11、磁気パイプ12、および可動鉄心13からなる磁気回路を通り、可動鉄心13は、磁束の発生に伴って生じる電磁吸引力によって、圧縮バネ16の圧縮力に抗して固定鉄心6側へ吸引される。
可動鉄心13が固定鉄心6側に吸引されると、ニードルパイプ15を介して可動鉄心13と接続されたボール18も固定鉄心6側に動作され、バルブシート19のシート部22とボール18との間に間隙が形成される。
ボール18とシート部22との間に間隙が形成されると、弁装置4に溜められた燃料は、この間隙から開口部24を通って燃料キャビティ25に導入される。
ここで、燃料流路26の入口部の流路断面積と噴孔20近傍の流路断面積とが同じ大きさに形成されているので、燃料キャビティ25に導入された燃料は、流速の低減が抑制されて噴孔20に導入され、噴孔20内部の空気と攪拌されて微粒化される。
次に、エンジンの制御装置より燃料噴射弁1に動作の停止信号が送られると、ソレノイド装置5のコイル9への電流の通電が停止され、磁束の消失に伴って電磁吸引力も消失される。電磁吸引力の消失に伴い、圧縮バネ16によってボール18は下流側に押圧され、ボール18とシート部22との間隙は閉塞される。
この発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁1によれば、案内面26aによって燃料流路26が画成され、燃料流路26の入口部の流路断面積と噴孔20近傍の流路断面積とが同じ大きさに形成されているので、燃料キャビティ25に導入された燃料は、流速の低減が抑制されて噴孔20に達し、微粒化を促進させることができる。
また、空間縮小部19aによって燃料キャビティ25の体積が縮小されているので、燃料キャビティ25に残留する燃料を減少させるとともに、キャビテーションの発生を抑えることができ、燃料噴射量の制御性を向上させることができる。
また、上記の引用文献2のものでは、制御速度チャネルを外周側に向けてテーパさせることによって軸線方向の長さを減少させて燃料の流路断面積を低減しているため、調量オリフィスを弁座に組み付ける際の位置ずれによって、制御速度チャネルの軸線方向の長さに差異が生じ、調量開口近傍の流路断面積にばらつきが生じていた。そのため、各調量開口から噴射された燃料の指向性が悪化するとともに、燃料の形状にばらつきが生じるという問題点もあった。
ここで、この発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁1によれば、各燃料流路26は、入口部の流路断面積と噴孔20近傍の流路断面積とが同じ大きさで、かつ入口部から噴孔20までの軸線方向の長さが変わらないように形成されているので、噴孔プレート21をバルブシート19に組み付ける際にずれが生じても、燃料流路26の軸線方向の長さに差異を生じることがなく、噴孔プレート21を容易に組み付けることができるとともに、噴孔20から噴射される燃料の指向性の悪化および燃料の形状のばらつきを防止することができる。
なお、上記実施の形態1では、空間縮小部19aがバルブシート19の一部であるとして説明したが、もちろんこのものに限定されるものではなく、空間縮小部は、図5に示すように、噴孔プレート27の上流側に一体に形成されてもよいし、図6に示すようにバルブシート28と噴孔プレート21との間に設けられた空間縮小部材(空間縮小手段)29であってもよい。これらのものの場合も、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2に係る燃料噴射弁1Aの弁装置4を示す要部断面図である。
図7において、燃料流路30を画成する案内面30aは、平面で構成され、各燃料流路30は、入口部の流路断面積が、噴孔20近傍の流路断面積よりも大きく形成されている。
その他の構成については、実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
以下、上記構成の燃料噴射弁1Aについての動作を説明する。なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
ボール18とシート部22との間に間隙が形成されると、弁装置4に溜められた燃料は、この間隙から開口部24を通って燃料キャビティ25に導入される。
ここで、燃料流路30の入口部の流路断面積が、噴孔20近傍の流路断面積よりも大きく形成されているので、燃料キャビティ25に導入された燃料は、燃料流路30の入口部よりも流速が上昇して噴孔20に導入され、噴孔20内部の空気と攪拌されて微粒化される。
この発明の実施の形態2に係る燃料噴射弁1Aによれば、燃料流路30の入口部の流路断面積が、噴孔20近傍の流路断面積よりも大きく形成されているので、燃料キャビティ25に導入された燃料は、燃料流路30の入口部よりも流速が上昇して噴孔20に導入され、微粒化をさらに促進させることができる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3に係る燃料噴射弁1Bの弁装置4を示す要部断面図である。
図8において、燃料流路31を画成する案内面31aは、燃料流路31の内側に向かって突出した曲率を有する曲面で構成され、各燃料流路31は、入口部の流路断面積が、噴孔20近傍の流路断面積よりも大きく形成されている。
その他の構成については、実施の形態2と同様であり、その説明は省略する。
以下、上記構成の燃料噴射弁1Bについての動作を説明する。なお、実施の形態2と同様の動作については、説明を省略する。
ボール18とシート部22との間に間隙が形成されると、弁装置4に溜められた燃料は、この間隙から開口部24を通って燃料キャビティ25に導入される。
ここで、燃料流路31の入口部の流路断面積が、噴孔20近傍の流路断面積よりも大きく形成されているので、燃料キャビティ25に導入された燃料は、燃料流路31の入口部よりも流速が上昇して噴孔20に導入され、噴孔20内部の空気と攪拌されて微粒化される。
この発明の実施の形態3に係る燃料噴射弁1Bによれば、案内面31aが燃料流路31の内側に向かって突出した曲面で構成されることにより、案内面31aが平面である場合と比較して燃料キャビティ25の体積をより縮小することができるので、噴孔20に導入される燃料の流速を、燃料流路31の入口部よりも上昇させるとともに、燃料の残留をさらに減少させることができる。
実施の形態4.
図9は、この発明の実施の形態4に係る燃料噴射弁1Cの弁装置4を示す要部断面図である。
図9において、燃料流路32を画成する案内面32aは、燃料流路32の外側に向かって突出した曲率を有する曲面で構成され、各燃料流路32は、外側から入口部の流路断面積が、噴孔20近傍の流路断面積よりも大きく形成されている。
その他の構成については、実施の形態2と同様であり、その説明は省略する。
以下、上記構成の燃料噴射弁1Cについての動作を説明する。なお、実施の形態2と同様の動作については、説明を省略する。
ボール18とシート部22との間に間隙が形成されると、弁装置4に溜められた燃料は、この間隙から開口部24を通って燃料キャビティ25に導入される。
ここで、案内面32aが燃料流路32の外側に向かって突出した曲率を有する曲面で構成され、燃料流路32の入口部の流路断面積が、噴孔20近傍の流路断面積よりも大きく形成されているので、燃料キャビティ25に導入された燃料は、燃料流路32の外側から内側に向かって燃料流路32の入口部よりも流速が上昇して噴孔20に導入され、噴孔20内部の空気と攪拌されて微粒化される。
この発明の実施の形態4に係る燃料噴射弁1Cによれば、案内面32aが燃料流路32の外側に向かって突出した曲面で構成されることにより、燃料が外側から内側に回り込むように噴孔20に導入されるので、燃料キャビティ25に導入された燃料の径方向の力が弱められ、噴孔20から噴射される燃料噴霧の幅を狭くすることができる。
実施の形態5.
図10は、この発明の実施の形態5に係る燃料噴射弁1Dの弁装置4を示す要部断面図である。
図10において、燃料流路33を画成する案内面33aは、燃料流路33の内側に向かって突出した曲率を有する曲面で構成され、各燃料流路33は、入口部の流路断面積が、噴孔20近傍の流路断面積よりも大きく形成されている。また、各燃料流路33の流路断面積は、噴孔20よりも下流側で、噴孔20近傍の流路断面積よりも大きくなるように形成されている。
その他の構成については、実施の形態2と同様であり、その説明は省略する。
以下、上記構成の燃料噴射弁1Dについての動作を説明する。なお、実施の形態2と同様の動作については、説明を省略する。
ボール18とシート部22との間に間隙が形成されると、弁装置4に溜められた燃料は、この間隙から開口部24を通って燃料キャビティ25に導入される。
ここで、燃料流路33の入口部の流路断面積が、噴孔20近傍の流路断面積よりも大きく形成されているので、燃料キャビティ25に導入された燃料は、燃料流路33の入口部よりも流速が上昇して噴孔20に導入され、噴孔20内部の空気と攪拌されて微粒化される。
また、噴孔20よりも下流側において、各燃料流路33の流路断面積が噴孔20近傍の流路断面積よりも大きくなるように形成されているので、噴孔20に導入されなかった燃料は、噴孔20の下流側で燃料噴射弁1Dの軸線方向に対して垂直方向の力を持ったまま反射し、再び噴孔20に向かって断面積が狭められることによって、燃料流路33の入口部よりも流速が上昇して噴孔20に導入され、噴孔20内部の空気と攪拌されて微粒化される。
図8のものの場合、噴孔20に導入されなかった燃料の流速が大きくなると、噴孔20の下流で燃料が反射した際に縦方向の流れとなり、燃料の流れる方向にばらつきが生じる。
しかしながら、この発明の実施の形態5に係る燃料噴射弁1Dによれば、案内面33aが燃料流路33の内側に向かって突出した曲面で、かつ噴孔20よりも下流側で、流路断面積が噴孔20近傍の流路断面積よりも大きく形成なるようにされているので、噴孔20に導入されなかった燃料についても、流れる方向あるいは流速を制御することができる。
実施の形態6.
上記の特許文献3のものでは、噴孔20近傍で渦巻きを発生させて乱れを生じさせる方法では、噴孔20内の流体の遠心力で噴霧が大きく広がってしまうことで噴霧の指向性が悪化し、燃焼性の悪化を引き起こすという問題点もあった。
図11は、この発明の実施の形態6に係る燃料噴射弁1Eの弁装置4を示す要部断面図である。
図11において、燃料流路34を画成する案内面34aは、曲率を有する曲面で構成されており、燃料流路34の下流側には、燃料の流れる方向を実線の矢印方向である径方向から点線の矢印方向である周方向に変化させる方向変換部35が形成されている。
また、各燃料流路34は、入口部の流路断面積と噴孔20近傍の流路断面積とが同じ大きさに形成されている。
以下、上記構成の燃料噴射弁1Eについての動作を説明する。なお、実施の形態1と同様の動作については、説明を省略する。
ボール18とシート部22との間に間隙が形成されると、弁装置4に溜められた燃料は、この間隙から開口部24を通って燃料キャビティ25に導入される。
ここで、燃料キャビティ25に導入された燃料の方向は、方向変換部35で径方向から周方向に変化させられて噴孔20に導入され、噴孔20内部の空気と攪拌されて微粒化される。
この発明の実施の形態6に係る燃料噴射弁1Eによれば、燃料流路34の下流側には、燃料の流れる方向を径方向から周方向に変化させる方向変換部35が構成されているので、燃料キャビティ25に導入された燃料の径方向の力を周方向に変えることができ、噴孔20から噴射される燃料噴霧の幅を狭くすることができる。
なお、上記実施の形態6では、燃料流路34の入口部の流路断面積と噴孔20近傍の流路断面積とが同じ大きさであるとして説明したが、もちろんこのものに限定されるものではなく、入口部の流路断面積は、噴孔20近傍の流路断面積よりも大きく形成されていてもよい。このものの場合、噴孔20に導入される燃料の流速を、燃料流路34の入口部よりもより早くすることができるので、さらに燃料の微粒化を図ることができる。
この発明の実施の形態1に係る燃料噴射弁を示す断面図である。 図1に示した弁装置の要部拡大図である。 図2の弁装置のIII−III線に沿った矢視断面図である。 図3の弁装置のIV−IV線に沿った矢視断面図である。 図1に示した弁装置の別の要部拡大図である。 図1に示した弁装置のさらに別の要部拡大図である。 この発明の実施の形態2に係る燃料噴射弁の弁装置を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態3に係る燃料噴射弁の弁装置を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態4に係る燃料噴射弁の弁装置を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態5に係る燃料噴射弁の弁装置を示す要部断面図である。 この発明の実施の形態6に係る燃料噴射弁の弁装置を示す要部断面図である。
符号の説明
1、1A〜1E 燃料噴射弁、18 ボール(弁体)、19、28 バルブシート、19a 空間縮小部(空間縮小手段)、20 噴孔、21、27 噴孔プレート、24 開口部、25 燃料キャビティ、26、30〜34 燃料流路、26a、30a〜34a 案内面、29 空間縮小部材(空間縮小手段)、35 方向変換部。

Claims (8)

  1. 上流側からの燃料が通過する開口部を有するバルブシートと、
    前記バルブシートに対して軸線の方向に往復移動可能な弁体と、
    前記バルブシートの下流側に設けられ、前記開口部からの前記燃料が流入する噴孔が前記開口部よりも外周側に複数形成された噴孔プレートと
    を備え、
    前記バルブシートの下流側端部には、前記開口部に連通して前記開口部の外周よりも径方向に拡大した燃料キャビティが形成されている燃料噴射弁において、
    前記燃料キャビティの内部には、空間を縮小して前記噴孔に流入する前記燃料の流速の低減を抑制するための空間縮小手段が設けられ
    前記空間縮小手段は、前記燃料の流れる方向を複数の前記噴孔の各々の方向に案内するとともに、前記開口部から放射状に延びる複数の燃料流路を画成する案内面を有し、
    複数の前記噴孔の各々は、各前記燃料流路内において、前記開口部からの直線経路上に設けられていること
    を特徴とする燃料噴射弁。
  2. 前記空間縮小手段は、前記バルブシートの一部であることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記空間縮小手段は、前記噴孔プレートの一部であることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記空間縮小手段は、前記噴孔プレートと前記バルブシートとの間に設けられた空間縮小部材であることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  5. 数の前記燃料流路の各々について、前記燃料流路の入口部の流路断面積と前記噴孔近傍の流路断面積とは、同じ大きさに形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の燃料噴射弁。
  6. 数の前記燃料流路の各々について、前記燃料流路の入口部の流路断面積は、前記噴孔近傍の流路断面積よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の燃料噴射弁。
  7. 前記案内面は、曲率を有する面であることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の燃料噴射弁。
  8. 複数の前記燃料流路の各々について、前記噴孔の径方向外側における流路断面積は、前記噴孔近傍の流路断面積よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項5から請求項7までの何れか1項に記載の燃料噴射弁。
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