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JP4089517B2 - 加湿装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内を所望の湿度に保持し人体の肌や喉に潤いを与える為の加湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
加湿装置としては、水を加熱して沸騰蒸発させる加熱式のものと、超音波により水を霧状にして放出する超音波方式のものと、送風により加湿エレメント表面の水分を気化させる気化方式のものとが、従来から種々の商品として提供されている(例えば特許文献1を参照。)。しかしながら、上記各方式を用いて発生させたミストはいずれも粒径が数μm程度のマイクロサイズのものであるから、数十nm幅である人体の角質層表面の隙間にまで入り込ませることや、遠方にまで飛散させることが困難であった。その為、従来の加湿装置は、人体の肌や喉に充分な潤いを与えることが困難であり、また、充分な潤いを与えようと加湿量を多くした場合には、人体には吸収しきれないミストが空気中に過剰に供給され、使用者に不快感を与えるまで湿度を上昇させてしまったり、過剰に供給したミストが壁や窓で結露して室内を水浸しにしてしまったり、かびの発生を促進させてしまったりと、様々な問題の発生が避けられないものであった。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−72246号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ミストを過剰に供給することなく人体の肌や喉に充分な潤いを与えることのできる加湿装置を提供することを、課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る加湿装置1を、加熱機構21を用いてマイクロサイズの大径ミストMを発生させる大径ミスト発生部30と、静電霧化機構44を用いてナノサイズの小径ミストMを発生させる小径ミスト発生部31とを具備し、大径ミスト発生部30で発生した大径ミストM の流れを外部に吐出する大径ミスト吐出口15と、小径ミスト発生部31で発生した小径ミストM の流れを外部に吐出する小径ミスト吐出口18とを、両者が近接し且つ同方向に開口するように設けるとともに、大径ミスト吐出口15を小径ミスト吐出口18の下方に設けることを特徴としたものとする。人体の角質層表面の隙間は数十nmであり、マイクロサイズの大径ミストMだけでは角質層表面の隙間の奥にまで水分を供給することが困難であるが、本発明の加湿装置1においてはナノサイズの小径ミストMにより角質層表面の隙間の奥にまで充分に水分を供給することができる。また、小径ミストMはナノサイズであることから室内の循環気流に乗って遠方にまで行き届くものであり、且つ、静電霧化により高帯電で発生することから皮膚への付着性能にも優れたものである。加えて、本発明の加湿装置1はマイクロサイズの大径ミストMを吐出するので、部屋全体を短時間で所望の湿度にまで上昇させ且つ維持することが容易である。つまり、本発明の加湿装置1によれば、大径ミストMの暴露により人体の肌や喉に対して短時間で飽和近くまで水分を供給したうえで、小径ミストMの暴露により更に水分量を上昇させていくことができる。したがって、使用者に不快感を与えたり、壁や窓での結露により室内を水浸しにしたり、かびの発生を促進させてしまったり、などといった問題の生じない適当な湿度を維持しつつ、室内の離れた場所に居る人の肌や喉にまでも充分に且つ効率的に潤いを与えることができるものである。
【0006】
また、上記加湿装置1において、大径ミスト発生部30で発生した大径ミストM の流れを外部に吐出する大径ミスト吐出口15と、小径ミスト発生部31で発生した小径ミストM の流れを外部に吐出する小径ミスト吐出口18とを、両者が近接し且つ同方向に開口するように設けたことで、大径ミスト吐出口15から吐出される大径ミストMの流れと、小径ミスト吐出口18から吐出される小径ミストMの流れとで、勢いの強い側の流れが弱い側の流れを誘引するように作用し、両ミストM,Mを部屋の隅々にまで確実に供給することができるものである。
【0007】
また、上記加湿装置1において、大径ミスト発生部30が加熱機構21を用いたものであり、大径ミスト吐出口15が小径ミスト吐出口18の下方に設けたものであることから、加熱機構21により加熱沸騰され大径ミスト吐出口15から勢い良く吐出される高温の大径ミストMが吐出直後から斜め上方へと向きを変え、上方に近接してある小径ミスト吐出口18の前方を通過するので、大径ミストMの流れが小径ミスト吐出口18から吐出される小径ミストMを誘引し、該小径ミストMを大径ミストMと共に部屋の隅々にまで確実に供給するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施の形態に基づいて説明する。図1〜図3には、本発明の実施の形態における一例の加湿装置1の外観を示しており、図4〜図6には上記加湿装置1の異なる断面を示している。加湿装置1のハウジング20には、正面に透明又は半透明の水位パネル24と操作部23とを設けており、両側面には可倒式の取っ手25を接続させており、また、背面には空気浄化用フィルタ3を内蔵したフィルタケース26を設けている。ハウジング20の上部には開口部28を設けており、該開口部28には蓋51を着脱自在に装着している。
【0009】
加湿装置1の内部には、シャーシ4をハウジング20と接続させて設けている。シャーシ4には、釜6を下側に保持した釜固定リング7を、パッキン5を介在させてねじ固定しており、釜6の外周面にはヒータ19を配置している。上記釜6及びヒータ19が本例の加熱機構21となっており、該加熱機構21を用いることで、釜6内に貯まった水をヒータ19への通電により加熱蒸発させて、粒径が数μm以上であるマイクロサイズのミスト(以下、これを大径ミストという。)Mを発生させる、大径ミスト発生部30が構成されている。加熱機構21の斜め上方には給水タンク8を着脱自在に装着しており、給水タンク8の下方には、給水タンク8を所定箇所に装着した状態で該給水タンク8と接続されるように、貯水部9をシャーシ4に支持させて設けている。貯水部9と釜6とは連通パイプ10により連通接続されており、給水タンク8に充填された水は、一旦貯水部9に貯められた後に連通パイプ10を通って釜6内に供給される。即ち、上記の給水タンク8と、貯水部9と、連通パイプ10とが、加熱機構21への水の供給を自動的に行う本例の水供給部32を構成している。
【0010】
加熱機構21の上方には、下方の開口したミスト誘導筒14がシャーシ4に立設した状態で保持されている。ミスト誘導筒14の上部側面には接続口14aを開口させており、この接続口14aには、両端が開口した筒状の吐出パイプ16の一端16a側を連通接続させている。吐出パイプ16の他端16b側はハウジング20の正面から外部に突出させており、この外部に突出した他端16b側の開口が、加湿装置1の正面方向に開口する大径ミスト吐出口15となっている。しかして、上記のミスト誘導筒14と吐出パイプ16とから成るミスト供給経路22を介して、加熱機構21により発生させた大径ミストMが、加湿装置1の正面に設けた大径ミスト吐出口15から正面方向に吐出されるようになっている。
【0011】
上記吐出パイプ16は、大径ミスト吐出口15の開口する他端16b側がミスト誘導筒14と接続される一端16a側と比べて僅か上方に位置するように略水平に設置されたものであり、吐出パイプ16の流路途中には、シャーシ4に支持される送風パイプ17を下方から上方へと貫通させている。送風パイプ17の吐出パイプ16内に位置する貫入部分17aの側面には、大径ミスト吐出口15側(即ち正面側)に向けてスリット状に開口する大径ミスト側送風口11を設けており、また、送風パイプ17の上端部17bには、後述の小径ミスト発生部31に連通接続される小径ミスト側送風口12を開口させている。加えて、送風パイプ17の上記貫入部分17aより下側の部分には、該送風パイプ17とフィルタケース26とを連通させる風路13を接続しており、送風パイプ17の下端開口には、上方に向けて送風を行うモータファン2を接続させているので、モータファン2を稼動させることで、フィルタケース26から吸入された空気が空気浄化用フィルタ3により浄化されたうえで、風路13及び送風パイプ17を通り、大径ミスト側送風口11と小径ミスト側送風口12の両側から吐出されるようになっている。大径ミスト側送風口11から吐出された空気は、吐出パイプ16を通過し大径ミスト吐出口15から外部に吐出され、また、小径ミスト側送風口12から吐出された空気は、小径ミスト発生部31に設けてある小径ミスト吐出口18から外部に吐出されるものである。このように、本例の加湿装置1においては、上記の送風パイプ17とモータファン2と風路13とで、送風部29を構成している。
【0012】
次に、小径ミスト発生部31について、図7〜図9に基づいて詳述する。本例の小径ミスト発生部31は、静電霧化機構44を用いて粒径が1〜数十nmであるナノサイズのミスト(以下、これを小径ミストという。)Mを発生させるものである。上記静電霧化機構44として具体的には、多孔質体から成る複数本の棒状部材であり毛細管現象によって基端側から先端側へと水分を搬送する水搬送部材40と、この水搬送部材40を保持し且つ該水搬送部材40が搬送する水に対して電圧を印加する水印加電極41と、複数本の水搬送部材40の先端部と対向して位置する対向電極42と、水印加電極41と対向電極42との間に高電圧を印加する高電圧印加部(図示せず)と、水印加電極41や対向電極42を内部に保持した筒状部材であり水搬送部材40の先端側前方に小径ミスト吐出口18を開口させてある筐体部43とを備えている。上記構成の小径ミスト発生部31において、高電圧印加部により水印加電極41に高電圧を印加すると、水搬送部材40により搬送された水には、該水搬送部材40の先端と対向電極42との間に発生する高電圧の電界により、静電霧化現象が生じる。即ち、水搬送部材40の水は高帯電の小径ミストMとして対向電極42側に向けて放出され、小径ミスト吐出口18から吐出されることとなる。なお、図9中の49はイオン化針であり、これに高電圧を負荷し、対向電極42との間でのコロナ放電によりマイナスイオンを発生させることで、静電霧化現象を生じやすくするものである。
【0013】
上記筐体部43は、水印加電極41を挟んで水搬送部材40の基端側の部分である水凝集部45と、水搬送部材40の先端側の部分である霧化部46とに二分される。上記水凝集部45には、ミスト接続パイプ47を下方に向けて延設しており、図6に示すように、ミスト接続パイプ47の下端開口を吐出パイプ16に挿入し連通接続させることで、大径ミスト発生部30で発生させた大径ミストMの一部を吐出パイプ16やミスト接続パイプ47を介して水凝集部45内にまで導入し、該水凝集部45内で凝集して得られた水を水搬送部材40の基端側に供給するようになっている。ここで、一般的に静電霧化現象を用いた機構においては、供給された水がCaやMgといった陽イオンの解け込んだ水道水等である場合には該陽イオンも水と共に吸上げられ、空気中のCOとの反応によりCaCOやMgO等として析出付着して静電霧化の発生を妨げてしまうといった問題があるが、本例の加湿装置1においては、水を一旦加熱蒸発させてCaやMgといった陽イオンの含有率の極めて低いミスト状態にしたうえで、これを再度凝集させて得られる水を水搬送部材40に供給するようにしているので、水搬送部材40にCaCOやMgO等が析出付着することは防止されるものである。
【0014】
また、上記霧化部46には、通風接続口48を下方に開口させており、図6に示すように、小径ミスト側送風口12を開口させてある送風パイプ17の上端部17bを通風接続口48内に挿入することで、モータファン2により送られる空気の一部を、小径ミスト側送風口12を介して水搬送部材40の先端部前方に送り込み、小径ミスト吐出口18から吐出させるものである。小径ミスト発生部31は、筐体部43の小径ミスト吐出口18を開口させてある先端部をハウジング20から外部に僅かに突出させて設置しているので、小径ミスト吐出口18から吐出される空気は、加湿装置1の外部へと吐出されるようになっている。
【0015】
しかして、上記構成の加湿装置1において、水供給部32(即ち給水タンク8内)に水を充填した状態で、大径ミスト発生部30と小径ミスト発生部31とを稼動させた場合には(ここで送風部29については稼動させていない。稼動させた場合についてはまた後述する。)、以下のように動作する。つまり、水供給部32により大径ミスト発生部30に供給された水が加熱機構21により加熱蒸発されて粒径数μm以上のマイクロサイズの大径ミストMを発生させ、この大径ミストMをミスト供給経路22(即ちミスト誘導筒14及び吐出パイプ16)を通じて、加湿装置1の正面に設けた大径ミスト吐出口15から正面方向に吐出させる。同時に、小径ミスト発生部31においては、ミスト供給経路22の経路途中から大径ミスト発生部30にて生じた大径ミストMの一部が供給され、該大径ミストMを凝縮して得た水を基に静電霧化機構44により高帯電であり粒径が1〜数十nmであるナノサイズの小径ミストMを発生させ、この小径ミストMを加湿装置1の正面に設けた小径ミスト吐出口18から正面方向に吐出させる。
【0016】
人体の角質層表面の隙間は数十nmであるが、本例の加湿装置1においては上記のように静電霧化機構44を用いて粒径が1〜数十nmであるナノサイズの小径ミストMを吐出するので、該小径ミストMにより角質層表面の隙間の奥にまで水分が供給されるものである。また、小径ミストMはナノサイズであることからは飛散し易く、室内の循環気流に乗って遠方にまで行き届くものであり、且つ、高帯電であることから皮膚への付着性能にも優れたものである。加えて、本例の加湿装置1は加熱機構21を用いて大径ミストMを吐出するので、部屋全体を短時間で所望の湿度にまで上昇させ且つ維持することが容易である。つまり、本例の加湿装置1は、大径ミストMと小径ミストMとを同時に吐出することで、大径ミストMの暴露により人体の肌や喉に対して短時間で飽和近くまで水分を供給したうえで、小径ミストMの暴露により更に水分量を上昇させていくことができる。したがって、使用者に不快感を与えたり、壁や窓での結露により室内を水浸しにしたり、かびの発生を促進させてしまったり、などといった問題の生じない適当な湿度を維持しつつ、離れた場所に居る人の肌や喉にまでも充分な潤いを与えることができるのである。
【0017】
ここで、小径ミストMは静電霧化機構44の電界で発生するイオン風に誘引されて小径ミスト吐出口18より外部に拡散されるのだが、イオン風は風量が比較的小さいことから該イオン風単独では部屋の隅々にまで飛散させるに充分でない場合も考えられる。これに対して、本例の加湿装置1においては、大径ミスト吐出口15と小径ミスト吐出口18とが共に正面方向に開口するように近接して設けたものであり、且つ、大径ミスト吐出口15は小径ミスト吐出口18の下方に位置するように設けたものであるから、加熱機構21により加熱沸騰され大径ミスト吐出口15から勢い良く吐出される高温の大径ミストMは吐出直後から斜め上方へと向きを変え、上方に近接してある小径ミスト吐出口18の前方を通過するようになっている。そして、高温の大径ミストMの流れが小径ミスト吐出口18から吐出される小径ミストMを誘引し、該小径ミストMを部屋の隅々にまで確実に供給するのである。
【0018】
また、本例の加湿装置1においては、小径ミスト発生部31に供給される水分は水供給部32からの供給水を基に大径ミスト発生部30で発生させた大径ミストMの一部を凝集したものであるから、つまりは、大径ミスト発生部30と小径ミスト発生部31とが共通の水供給部32から水を供給される構造となっている。したがって、水供給に要する部品点数が少なくコンパクト且つ安価での提供が可能であり、更に、給水タンク8の水交換も一度で済むので交換の手間がかからないものである。
【0019】
次に、上記加湿装置1において、大径ミスト発生部30及び小径ミスト発生部31の稼動と共に、送風部29を稼動させた場合(即ちモータファン2を稼動させた場合)について述べる。この場合、既述したように、モータファン2の稼動によりフィルタケース26から吸入されて浄化された空気が送風パイプ17の大径ミスト側送風口11と小径ミスト側送風口12の両側から吐出され、大径ミスト側送風口11から吐出された空気が吐出パイプ16を通過して大径ミスト吐出口15から外部に吐出され、また、小径ミスト側送風口12から吐出された空気が小径ミスト発生部31の小径ミスト吐出口18から外部に吐出される。そして、この送風部29により大径ミスト吐出口15から外部に吐出される空気の流れが、同じく大径ミスト吐出口15から吐出される大径ミストMを外方に向けて強力に誘引し、また、送風部29により小径ミスト吐出口18から外部に吐出される空気の流れが、同じく小径ミスト吐出口18から吐出される小径ミストMを外方に向けて強力に誘引するものである。このように、本例の加湿装置1は、大径ミスト発生部30と小径ミスト発生部31とが共通の送風部29から誘引用の風を供給される構造となっており、風供給に要する部品点数が少なくコンパクト且つ安価での提供が可能なものとなっている。
【0020】
また、本例においては、大径ミスト発生部30を加熱機構21を用いたものとすることで、大径ミストMや該大径ミストMと共に供給される空気を高温にして室内温度を上昇させ、室内での肌の保湿効果を高めるという効果をも得られるようにしているが、大径ミスト発生部30としてはこれを用いたものに限定されず、超音波により水を霧状にして放出する超音波機構を用いたものや、送風により加湿エレメント表面の水分を気化させる気化構造を用いたものであってもよい。この場合、加熱により室内温度を上昇させることがないので、夏場等に使用者に不快感を与えることが防止されるという効果がある。
【0021】
また、本例においては、大径ミスト吐出口15及び小径ミスト吐出口18の開口方向を正面方向にすることで、大径ミストMと小径ミストMの吐出方向を共に前方として、特に加湿装置1の近傍に居る人に対して効率的に水分を供給することが可能となっているが、大径ミスト吐出口15及び小径ミスト吐出口18の開口方向としてはこれに限定されず、上方に開口するものであってもよい。この場合、大径ミストMと小径ミストMの吐出方向が共に上方となり、比較的容易に室内に循環気流を作り出すことができ、より遠方の人に対しても水分を供給することが可能となる。また更に、大径ミスト吐出口15及び小径ミスト吐出口18として、前方に開口する吐出口と上方に開口する吐出とをそれぞれ設けておき、大径ミスト吐出口15と小径ミスト吐出口18の開口方向をそれぞれ正面方向と上方とで切替可能にすることも好適であり、この場合、人が加湿装置1の近傍に居る状況と遠方に居る状況の両状況に対応して開口方向を切替えれば、いずれの状況であっても充分に水分を供給することができるものである。
【0022】
【発明の効果】
上記のように本発明に係る加湿装置にあっては、大径ミストの暴露により人体の肌や喉に対して短時間で飽和近くまで水分を供給したうえで、小径ミストの暴露により更に水分量を上昇させていくことができ、これにより、使用者に不快感を与えたり、壁や窓での結露により室内を水浸しにしたり、かびの発生を促進させてしまったり、などといった問題の生じない適当な湿度を維持しつつ、室内の離れた場所に居る人の肌や喉にまでも充分に且つ効率的に潤いを与えることができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における一例の加湿装置を示す斜視図である。
【図2】同上の加湿装置を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は背面図である。
【図3】同上の加湿装置の蓋を外した状態の平面図である。
【図4】図2(a)のA−A線断面図である。
【図5】図2(a)のB−B線断面図である。
【図6】図2(a)のC−C線断面図である。
【図7】同上の加湿装置に備えた小径ミスト発生部の斜視図である。
【図8】同上の小径ミスト発生装置を示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。
【図9】図8(a)のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 加湿装置
15 大径ミスト吐出口
18 小径ミスト吐出口
21 加熱機構
30 大径ミスト発生部
31 小径ミスト発生部
44 静電霧化機構
大径ミスト
小径ミスト

Claims (1)

  1. 加熱機構を用いてマイクロサイズの大径ミストを発生させる大径ミスト発生部と、静電霧化機構を用いてナノサイズの小径ミストを発生させる小径ミスト発生部とを具備し、大径ミスト発生部で発生した大径ミストの流れを外部に吐出する大径ミスト吐出口と、小径ミスト発生部で発生した小径ミストの流れを外部に吐出する小径ミスト吐出口とを、両者が近接し且つ同方向に開口するように設けるとともに、大径ミスト吐出口を小径ミスト吐出口の下方に設けることを特徴とする加湿装置。
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