JP4089498B2 - 無電極放電灯 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、バルブがカプラユニットに装着固定され、このカプラユニットに設けられた誘導コイルにより発生する高周波電磁界の作用で、同バルブ内に封入された放電ガスが励起されることによって発光する無電極放電灯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、バルブ内に封入した放電ガスに高周波電磁界を作用させることにより、同放電ガスを励起して発光させるようにした無電極放電灯が、一般に知られている。そして、無電極放電灯は、バルブの内部に電極を有しないので、フィラメントが断線するという問題を生じることはなく不純物による黒化の影響も少なくて、数万時間にもおよぶ長寿命が得られるものであり、特に屋外用の照明装置として施工活用されている。
【0003】
又、無電極放電灯において、高周波電磁界をバルブ内の放電ガスに作用させるためには、一般に誘導コイルが用いられている。この場合、誘導コイルはバルブの外周に巻回されたり(外巻き方式)、バルブに形成される窪み部内で巻回されたり(内巻き方式)しているが、配光制御や見栄えの観点からは内巻き方式が有利とされている。誘導コイルが内巻き方式の無電極放電灯としては、例えば、特表2001−510632号公報に示されるようなものが公知である。
【0004】
この特表2001−510632号公報に示された無電極放電灯では、図11に示す如く、内部に放電ガス1が封入されるバルブ本体2とこのバルブ本体2に接続固定される口金体3とを有するバルブAと、前記放電ガス1を励起させるためバルブ本体2に高周波電磁界を発生させる誘導コイル4と、を備えている。そして、バルブ本体2は口金体3との結合部位内側で内方へ略筒状に凹んだ窪み部5を有しており、この窪み部5内にはその奥端部位略中央から同窪み部5と略同軸で小径の略筒状に突設されて同バルブ本体2内部と連通する排気管部6を有してもいる。
【0005】
この場合、誘導コイル4が軟磁性素材で略筒状に形成されたコア17の外周に巻回され、このコア17と共に同誘導コイル4は前記バルブ本体2の窪み部5内に挿入されるものであり、その際、前記排気管部6が略筒状の同コア17内部に挿通される。又、前記バルブ本体2の内部には放電ガス1として希ガスを伴う水銀が封入されており、同バルブ本体2の内面及び窪み部5の外側面(バルブ本体2の内部側の面)には蛍光層12が形成されている。そして、誘導コイル4により発生する高周波電磁界の作用で、バルブ本体2の内部に封入された放電ガス1が励起されることによって蛍光層12が発光するものである。
【0006】
【特許文献1】
特表2001−510632号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記バルブ本体2の排気管部6は、このバルブ本体2を製作する際に、ポンプ等の排気装置に接続して同バルブ本体2の内部ガスを排気し、放電ガス1と置換するためのものであり、その際、最後に同排気管部6の先端6aがバーナー等でチップオフして封じ切られるものである。そのため、上記の如き内巻き方式の無電極放電灯にあっては、排気管部6の先端6aが窪み部5の窪み開口5aから突出した形状となっている。
【0008】
それ故、上記従来の技術の無電極放電灯にあっては、前記窪み部5の窪み開口5aから突出した排気管部6の先端6aが破損し易くて、取り扱い難いものとなっていた。そして、上記の如く、排気管部6を略筒状のコア17の内部に挿通させ、このコア17と共に誘導コイル4をバルブ本体2の窪み部5内に挿入して組み立てる際、前記排気管部6の先端6aが同コア17に当たってこの排気管部6と共にバルブ本体2は破損し易いものであり、組立作業も慎重に行わねばならず困難なものとなっていた。
【0009】
本願発明は、上記従来の技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、簡単かつ安全に組み立てることができる無電極放電灯を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願発明の無電極放電灯は、内部に放電ガスが封入されるバルブ本体とこのバルブ本体を固定するための口金体とを有するバルブと、前記放電ガスを励起させるためバルブ本体に高周波電磁界を発生させる誘導コイルを有して前記バルブが装着固定されるカプラユニットと、を備え、前記バルブ本体は口金体との結合部位内側で内方へ略筒状に凹んだ窪み部を有し、この窪み部内にはその奥端部位略中央から同窪み部と略同軸で小径の略筒状に突設されて同バルブ本体内部と連通する排気管部を有しており、バルブ装着固定時に前記カプラユニットは同窪み部内に挿入されるものであって、その際に同排気管部が挿通されるよう略筒状に形成されており、前記口金体を略筒状に貫通したものとして、その内周部位に同カプラユニットの先端部分と窪み部の窪み開口とを相互に位置合わせして挿入ガイドするガイド凸起を設け、ガイド凸起にテーパー部及び直線部を挿入方向手前側からこの順で配設し、テーパー部ではカプラユニットの先端部分が窪み部の窪み開口に位置合わせされ、直線部では同カプラユニットが同窪み部に中心軸合わせされるようになしたことを特徴とする。
【0011】
したがって、この場合、バルブ本体とこれを固定するための口金体とを有するバルブが、誘導コイルを有するカプラユニットに装着固定されて組み立てられるものである。ここでは、排気管部を略筒状のカプラユニットの内部に挿通し、このカプラユニットをバルブ本体の窪み部内に挿入するものである。その際、口金体の内周部位に設けられるガイド凸起により、カプラユニットの先端部分と窪み部の窪み開口とが相互に位置合わされて挿入ガイドされるので、この窪み部内には同カプラユニットがスムーズに挿入されると共に、このカプラユニットの内部には排気管部がスムーズに挿通される。それ故、カプラユニットを挿入する際の外力や衝撃力が窪み部や排気管部には加わり難く、スムーズに挿入されて同バルブ本体の破損も防止され、簡単かつ安全に組み立てることができるとともに、ガイド凸起のテーパー部でカプラユニットの先端部分が窪み部の窪み開口に位置合わせされ、続いて直線部では同カプラユニットが窪み部に中心軸合わせされて、このカプラユニットは同窪み部に対して位置ズレや傾きなくよりスムーズに挿入される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜3は、本願請求項1〜3、5に対応した第一の実施形態である無電極放電灯を示している。この実施形態の無電極放電灯は、内部に放電ガス1が封入されるバルブ本体2とこのバルブ本体2を固定するための口金体3とを有するバルブAと、放電ガス1を励起させるためバルブ本体2に高周波電磁界を発生させる誘導コイル4を有して前記バルブAが装着固定されるカプラユニットBと、を備えている。
【0013】
この場合、バルブ本体2は口金体3との結合部位内側で内方へ略筒状に凹んだ窪み部5を有し、この窪み部5内にはその奥端部位略中央から同窪み部5と略同軸で小径の略筒状に突設されて同バルブ本体2の内部と連通する排気管部6を有している。そして、前記バルブAの装着固定時に、カプラユニットBは窪み部5内に挿入されるもので、その際に、排気管部6が挿通されるようにこのカプラユニットBは略筒状に形成されており、前記口金体3を略筒状に貫通したものとして、その内周部位に同カプラユニットBの先端部分と窪み部5の窪み開口5aとを相互に位置合わせして挿入ガイドするガイド凸起7を設けている。
【0014】
更に、この実施形態の無電極放電灯では、ガイド凸起7にテーパー部8及び直線部9を挿入方向手前側からこの順で配設し、テーパー部8ではカプラユニットBの先端部分が窪み部5の窪み開口5aに位置合わせされ、直線部9では同カプラユニットBが同窪み部5に中心軸合わせされるようになしている。ここで、ガイド凸起7の直線部8を窪み部5の内周面に対し面一状に略連続させて形成し、この窪み部5の窪み開口5aから突出する排気管部6の先端6aを同ガイド凸起7で囲まれる口金体3内の略中心に位置させてもいる。又、カプラユニットBの基端部分にフランジ部10を形成し、このフランジ部10の外周部位に口金体3の内周部位が嵌合されて、この口金体3を介しバルブ本体2が同カプラユニットBに固定されるようになしている。
【0015】
以下、この実施形態の無電極放電灯を、より具体的に説明する。バルブ本体2は透光性材料であるガラスで略球状に形成され、その一部分が突設されてこの突設部位には略円筒状に貫通した口金体3が接続固定されるものであり、同口金体3との接続固定部位内側で内方へ略筒状に凹んだ窪み部5を同材料で一体に形成している。又、窪み部5の奥端部位略中央からは略筒状の同窪み部5と略同軸でこれよりも小径の略筒状の排気管部6が一体に突設されており、この排気管部6の先端6aは同窪み部5の窪み開口5aから突出している。
【0016】
前記バルブ本体2の内面及び窪み部5の外側面(バルブ本体2の内部側の面)には保護膜11及び蛍光層12が塗布形成されており、同バルブ本体2の内部には放電ガス1として、例えば、アルゴンやクリプトンのような希ガスと水銀が封入されている。バルブ本体2の内部には前記排気管部6の基端口付近にアマルガムを収容した金属容器11が設けられており、このアマルガムは放電空間における水銀蒸気圧を制御するためのもので、同金属容器11は排気管部6内に挿入係合されるガラス棒14によって位置決め支持されており、同水銀蒸気圧の制御作用によって周囲温度の変化に対し良好な光特性が維持されるようになっている。
【0017】
又、放電ガス1を置換するための前記排気管部6は窪み部5内の中央に位置されており、同排気管部6の内部にはその先端6a付近に、金属支持線15に取着支持された金属メッシュ16が収容保持されており、この金属メッシュ16には、暗所始動補助剤として、例えば、CsOHのような仕事関数の小さい物質が塗布にて担持されている。そして、バルブ本体2の前記窪み部5の窪み開口5aの外側部分には、略円筒状で貫通した口金体3の端部開口内側部分が接続固定され、バルブAとして一体化されるものである。
【0018】
一方、カプラユニットBは全体として略筒状でその筒軸方向に貫通した形状であり、バルブAとの電気的な結合を良好なものとするために、前記窪み部5の内径より若干だけ小さい外径に形成され、この外径部位で誘導コイル4が巻回保持されており、同窪み部5と同軸となる略筒状に形成されている。又、カプラユニットBは、その外周に前記誘導コイル4が巻回保持されるフェライト製のコア17と、このコア17及び誘導コイル4で生じる熱を逃がす放熱シリンダ18と、同誘導コイル4を巻回保持させる際に位置決めとなるボビン19と、前記コア17の先端部分に取着される端部キャップ20と、を有している。
【0019】
なお、カプラユニットBの誘導コイル4には、図示しない、高周波電源から整合回路を介して高周波電力(電流)が効率良く供給されるものである。又、前記コア17及びボビン19は放熱シリンダ18の外周部位に装着されており、この放熱シリンダ18が略筒状でその筒軸方向に貫通した形状とされ、同放熱シリンダ18の内径は、上記バルブAの排気管部6が軸方向に挿通されるようこの排気管部6の外径よりも若干余裕をもって大きく形成されている。
【0020】
そして、上記バルブ本体2に接続固定されバルブAとして一体化される口金体3は、同接続固定される際、接着剤21によって接着されるだけでなく、バルブ本体2の窪み部5の窪み開口5aの外周に形成した帯状溝部22に口金体3の内側に突設した凸片23が係止されることで確実に嵌着固定される。又、前記カプラユニットBの基端部分には外方へ鍔状に突出したフランジ部10が形成されており、このフランジ部10の外周部位には口金体3の端部開口付近の内周部位が嵌合され、これによって、一体化されたバルブAは同カプラユニットBに対して納まり良く確実に装着固定される。
【0021】
なお、前記カプラユニットBの誘導コイル4に通じる配線は、略筒状に貫通した口金体3の内部を通じて同カプラユニットBから導出されるものであるが、同口金体3を導電材料で形成してこれを導通させてもよい。口金体3は合成樹脂や金属等で略円筒状に形成され、その内周部位にガイド凸起7が一体に突設されている。この場合、ガイド凸起7は口金体3のバルブ本体2が接続固定される側とは反対側の端部開口付近の内面に突設され、傾斜片部と直片部とを有する略L字状に折曲して同接続固定される側へと突出し、同傾斜片部の内側面がテーパー部8となり、同直片部の内側面が直線部9となるものである。
【0022】
前記ガイド凸起7は、図2(b)に示す如く、口金体3の内面に全周にわたって突設されても、図2(c)に示す如く、同内面の周方向で部分的に突設されてもよいものである。そして、ガイド凸起7のテーパー部8では、図3(a)に示す如く、カプラユニットBの先端部分が窪み部5の窪み開口5aに位置合わせされるようにガイドされて位置ズレが是正され、同ガイド凸起7の直線部9では、図3(b)に示す如く、同カプラユニットBが窪み部5に中心軸合わせされるようにガイドされて軸ズレが是正される。
【0023】
この場合、ガイド凸起7は、バルブAの排気管部6の先端6aと同じか、これよりもバルブ本体2が接続固定される側とは反対側の位置で、口金体3の内周部位に突設されている。それ故、前記カプラユニットBの先端部分の位置ズレや軸ズレが是正される際には、このカプラユニットBの先端部分がバルブAの排気管部6と接触しないように位置決めされる。又、その際、カプラユニットBの先端部分に付設された端部キャップ20の外周縁部分がガイド凸起7のテーパー部8或いは直線部9に摺接し、スムーズにガイドされて位置決めされる。更に、カプラユニットBはバルブAの窪み部5内に挿入されるが、ここでは、ガイド凸起7の直線部9で同カプラユニットBの外周が摺接ガイドされて、このカプラユニットBの内周面は排気管部6の外周面に接触しないようスムーズに挿入動作される。
【0024】
したがって、この実施形態の無電極放電灯においては、バルブ本体2とこれを固定するための略筒状に貫通した口金体3とを有するバルブAが、この口金体3の部分で誘導コイル4を有するカプラユニットBに装着固定されて、簡単な組立作業により組み立てられるものである。ここでは、排気管部6を略筒状のカプラユニットBの内部に挿通し、このカプラユニットBをバルブ本体2の窪み部5内に挿入するものであり、この場合、バルブAと同カプラユニットBとが相互に筒軸方向でスライド動作される。
【0025】
その際、口金体3の内周部位に設けられるガイド凸起7の作用により、カプラユニットBの先端部分と窪み部5の窪み開口5aとが相互に位置合わされて挿入ガイドされるので、この窪み部5内には同カプラユニットBの先端部分がスムーズに挿入されると共に、このカプラユニットBの内部には排気管部6がスムーズに挿通される。そのため、カプラユニットBをバルブ本体2の窪み部5内に挿入する際、同カプラユニットBの傾きや振れ動きが防止されてこれによる外力や衝撃力は窪み部5や排気管部6に加わり難く、スムーズに挿入されて同バルブ本体2の破損も防止され、簡単かつ安全にその組み立て作業が行われる。
【0026】
又、この実施形態の無電極放電灯においては、前記ガイド凸起7にテーパー部8及び直線部9が挿入方向手前側からこの順で配設されているので、図3(a)に示す如く、テーパー部8ではカプラユニットBの先端部分が窪み部5の窪み開口5aに位置合わせされ、この窪み部5及び排気管部6の中心軸線Pに同カプラユニットBの中心が略合致される。そして、図3(b)に示す如く、直線部9ではカプラユニットBが窪み部5に中心軸合わせされ、すなわち、この窪み部5及び排気管部6の中心軸線Pに同カプラユニットBの中心軸が略合致されて、両者間の軸ズレ(両軸相互間の傾斜角度α)は是正解消される。
【0027】
更に、前記ガイド凸起7の直線部9が窪み部5の内周面に対し面一状に略連続して形成されているので、両者間には大きな段差を生じておらず、口金体3から同窪み部5内へとカプラユニットBの先端部分が引っ掛かりなくよりスムーズに挿入される。しかも、前記窪み部5の窪み開口5aから排気管部6の先端6aは突出しているものであるが、この排気管部6の先端6aはガイド凸起7で囲まれる口金体3内の略中心に位置していることで包囲保護され、同ガイド凸起7のガイド作用で確実に位置合わせされて略筒状のカプラユニットBの内部に挿入される。
【0028】
又、この実施形態の無電極放電灯においては、カプラユニットBの基端部分にフランジ部10が形成され、このフランジ部10の外周部位に口金体3の内周部位が嵌合されるので、これにより、この口金体3を介してバルブ本体2は同カプラユニットBに対し簡単かつ確実に装着固定され、このカプラユニットBとバルブAとが外観良く納まって一体化される。
【0029】
図4、5は、本願請求項1〜5全てに対応した第二の実施形態である無電極放電灯を示している。この実施形態の無電極放電灯では、口金体3を分割して形成し、この分割された口金分割片3a、3bをバルブ本体2の窪み部5の窪み開口5a外側に配設し、各口金分割片3a、3bを結合一体化して、同バルブ本体2に同口金体3を接続固定している。この場合、略円筒状の口金体3全体が筒軸を中心にしてその両側へ対称に二分割した形状の口金分割片3a、3bに分割形成されている。
【0030】
そして、両口金分割片3a、3bは略円筒状となるように接合され、両者の外周に周方向で連続して形成された凹溝部24に締め付け部材25が嵌着されることで、同両口金分割片3a、3bは結合一体化され、口金体3となってバルブ本体2の窪み部5の窪み開口5a外側に挟着されるように接続固定される。なお、前記締め付け部材25としては、バンドをリング状にしてボルト締め結合するものや、略半円状に分割されたリング分割片を相互に係止し結合一体化して締め付けるもの等を採用することができる。
【0031】
したがって、この実施形態の無電極放電灯においては、両口金分割片3a、3bをバルブ本体2の窪み部5の窪み開口5a外側で結合一体化することにより、同バルブ本体2に口金体3を接続固定することができるので、この接続固定によるバルブAそのものの組立作業も簡単かつ確実に行われるようになっている。なお、それ以外は、上記第一の実施形態と同様に構成され、上記第一の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0032】
図6、7は、本願請求項1〜5全てに対応した第三の実施形態である無電極放電灯を示している。この実施形態の無電極放電灯では、口金体3のバルブ本体2を接続固定する側の内周部分が別体として形成されており、この別体とされる部材を両側の口金分割片3a、3bに分割して形成し、両口金分割片3a、3bをバルブ本体2の窪み部5の窪み開口5a外側に配設し、同両口金分割片3a、3bを結合一体化して、同バルブ本体2に同口金体3を接続固定している。
【0033】
この場合、両側へ対称に二分割形成された口金分割片3a、3bを略円筒状となるように接合し、この接合状態で同両口金分割片3a、3bを口金体3の主体となる分割基体3cの内周に形成される切欠状の凹段部26に接合させて嵌着させることにより、両口金分割片3a、3b及び分割基体3cが結合一体化され口金体3となって、バルブ本体2の窪み部5の窪み開口5a外側に外観良く接続固定される。なお、それ以外は、上記第二の実施形態と同様に構成され、上記第二の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0034】
なお、上記第二、第三の実施形態の如く、口金体3が口金分割片3a、3bに分割形成される場合には、図8(a)に示す如く、両口金分割片3a、3bがその分割端部を相互に係止させることで結合一体化されても、図8(b)に示す如く、両口金分割片3a、3bがその分割端部を相互にボルトやビス等の結合具27により接続させることで結合一体化されてもよいものである。
【0035】
図9、10は、本願請求項1〜5全てに対応した第四の実施形態である無電極放電灯を示している。この実施形態の無電極放電灯では、ガイド凸起7が口金体3の中程部位の内面に突設され、バルブ本体2が接続固定される側とは反対側へ略L字状に折曲するよう突出されており、この略L字状となる一方の同口金体3の内面に沿った縦片部の内側面に、テーパー部8及び直線部9が挿入方向手前側からこの順で配設されている。なお、それ以外は、上記第三の実施形態と同様に構成され、上記第三の実施形態におけると同様の作用効果が奏される。
【0036】
【発明の効果】
本願請求項1記載の無電極放電灯においては、バルブ本体と口金体とを有するバルブが誘導コイルを有するカプラユニットに装着固定されて組み立てられる際に、カプラユニットによる外力や衝撃力が窪み部や排気管部には加わり難く、スムーズに挿入されてバルブ本体の破損も防止され、簡単かつ安全に組み立てることができるとともに、ガイド凸起のテーパー部でカプラユニットの先端部分が窪み部の窪み開口に位置合わせされ、続いて直線部では同カプラユニットが窪み部に中心軸合わせされて、このカプラユニットは同窪み部に対して位置ズレや傾きなくよりスムーズに挿入される。
【0038】
本願請求項2記載の無電極放電灯においては、特に、ガイド凸起の直線部と窪み部の内周面との間に大きな段差が発生せず、口金体から同窪み部内へとカプラユニットは引っ掛かりなくよりスムーズに挿入され、しかも、排気管部の先端が同口金体内の略中心に位置して保護され、同ガイド凸起のガイド作用で確実に位置合わせされる。
【0039】
本願請求項3記載の無電極放電灯においては、特に、分割形成された口金分割片をバルブ本体の窪み部の窪み開口外側で結合一体化することにより、同バルブ本体に口金体を容易に接続固定することができて、この接続固定によるバルブの組立も簡単かつ確実なものとなる。
【0040】
本願請求項4記載の無電極放電灯においては、特に、カプラユニットの基端部分に形成されたフランジ部の外周部位に口金体の内周部位が嵌合されて、この口金体を介しバルブ本体は同カプラユニットに簡単かつ確実に装着固定され、このカプラユニットとバルブとが外観良く納まって一体化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一の実施形態である無電極放電灯を示す断面図。
【図2】同無電極放電灯におけるバルブの(a)は要部を示す断面図、(b)は口金体を示す底面図、(c)は口金体の別形態を例示する底面図。
【図3】同無電極放電灯における組立状態の(a)、(b)各別段階での要部を示す断面図。
【図4】本願発明の第二の実施形態である無電極放電灯のバルブ要部を示す断面図。
【図5】同無電極放電灯における口金体の分割状態を示す(a)は平面図、(b)は半断面図。
【図6】本願発明の第三の実施形態である無電極放電灯のバルブ要部を示す一部分解断面図。
【図7】同無電極放電灯における口金体を示す(a)は平面図、(b)は半断面図。
【図8】本願発明における口金体の別の分割形態を例示する(a)は平面図、(b)は要部平面図。
【図9】本願発明の第四の実施形態である無電極放電灯のバルブ要部を示す一部分解断面図。
【図10】同無電極放電灯における口金体を示す(a)は平面図、(b)は半断面図。
【図11】従来の技術である無電極放電灯を示す断面図。
【符号の説明】
A バルブ
B カプラユニット
1 放電ガス
2 バルブ本体
3 口金体
3a 口金分割片
3b 口金分割片
4 誘導コイル
5 窪み部
5a 窪み開口
6 排気管部
6a 先端
7 ガイド凸起
8 テーパー部
9 直線部
10 フランジ部
Claims (4)
- 内部に放電ガスが封入されるバルブ本体とこのバルブ本体を固定するための口金体とを有するバルブと、前記放電ガスを励起させるためバルブ本体に高周波電磁界を発生させる誘導コイルを有して前記バルブが装着固定されるカプラユニットと、を備えた無電極放電灯であって、前記バルブ本体は口金体との結合部位内側で内方へ略筒状に凹んだ窪み部を有し、この窪み部内にはその奥端部位略中央から同窪み部と略同軸で小径の略筒状に突設されて同バルブ本体内部と連通する排気管部を有しており、バルブ装着固定時に前記カプラユニットは同窪み部内に挿入されるもので、その際に同排気管部が挿通されるよう略筒状に形成されており、前記口金体を略筒状に貫通したものとして、その内周部位に同カプラユニットの先端部分と窪み部の窪み開口とを相互に位置合わせして挿入ガイドするガイド凸起を設け、ガイド凸起にテーパー部及び直線部を挿入方向手前側からこの順で配設し、テーパー部ではカプラユニットの先端部分が窪み部の窪み開口に位置合わせされ、直線部では同カプラユニットが同窪み部に中心軸合わせされるようになしたことを特徴とする無電極放電灯。
- ガイド凸起の直線部を窪み部の内周面に対し面一状に略連続させて形成し、この窪み部の窪み開口から突出する排気管部の先端を同ガイド凸起で囲まれる口金体内の略中心に位置させたことを特徴とする請求項1記載の無電極放電灯。
- 口金体を分割して形成し、この分割された口金分割片をバルブ本体の窪み部の窪み開口外側に配設し、各口金分割片を結合一体化して、同バルブ本体に同口金体を接続固定したことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか一つに記載の無電極放電灯。
- カプラユニットの基端部分にフランジ部を形成し、このフランジ部の外周部位に口金体の内周部位が嵌合されて、この口金体を介しバルブ本体が同カプラユニットに固定されるようになしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の無電極放電灯。
Priority Applications (1)
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JP2003124212A JP4089498B2 (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 無電極放電灯 |
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