JP4088846B2 - ディスクのスクラッチ再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音楽ソースのようなアナログ音声信号をA/D変換したオーディオデータが記録されるディスクのスクラッチ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、音楽ソースのようなアナログ音声信号をA/D変換して記録したディスクとしてはCD(コンパクト・ディスク)やDVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、アナログオーディオディスクを再生する場合に、ディスクジョッキーなどのオペレータが回転、再生中のディスクを手動操作で早送り、早戻しすることにより、早送り再生、早戻し再生させて原音より高い周波数で再生させるいわゆるスクラッチ再生が知られている。このとき、オペレータはディスクのランダムな位置ではなく、再生中の音楽ソースを聞きながらその拍子(リズム)の出だしなどの区切りで早送りと早戻しを行うようにしている。
【0004】
しかしながら、CDなどのデジタルディスクでは、手動操作で早回し、早戻しすることは不可能であるので、スクラッチ再生を行うためにはスクラッチ再生モードを設けて音楽ソースの区切りを自動的に検出することが必要になるが、これは困難であり、したがって、この区切りを利用したスクラッチ再生が困難であるという問題点がある。
【0005】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、音楽ソースの拍子の区切りでスクラッチ再生することができるディスクのスクラッチ再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、オーディオデータを含むオーディオパックと、前記オーディオパックを管理する情報を含む管理パック又は関連パックとを有し、前記管理パック又は関連パック内に前記オーディオデータの拍子を表す拍子データを配置したディスクのスクラッチ再生装置であって、前記ディスクからオーディオパックと管理パックを再生する再生手段と、前記再生手段により再生される拍子データをデコードする拍子データデコード手段と、ユーザがスクラッチ再生する際の音楽ソースの拍子の区切りを拍子データで設定するための拍子データ設定手段と、前記拍子データデコード手段により順次デコードされる拍子データと、前記拍子データ設定手段により設定された拍子データを比較する拍子データ比較手段と、前記拍子データ比較手段の比較結果が一致するまで前記オーディオデータを順方向と逆方向に飛び飛びに再生するスクラッチ再生手段とを、備えたディスクのスクラッチ再生装置が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1はDVD−ビデオのフォーマットと、ディスクの一実施形態としてDVD−オーディオのフォーマットを示す説明図、図2は図1のオーディオコンテンツブロックユニット(ACBU)のフォーマットを示す説明図、図3は図2のオーディオパックとビデオパックのフォーマットを詳しく示す説明図、図4は図2のオーディオコントロール(A−CONT)パックのフォーマットを詳しく示す説明図、図5は図4のオーディオキャラクタディスプレイ(ACD)エリアのフォーマットを詳しく示す説明図、図6は図5のネームスペース情報により表示される例を示す説明図、図7は図4のオーディオサーチデータ(ASD)エリアのフォーマットを詳しく示す説明図、図8は図2のオーディオコンテンツブロックユニットの変形例を示す説明図である。また、図9は本発明に係るディスクのスクラッチ再生装置の一実施形態としてDVD再生装置を示すブロック図、図10は図9のDVD再生装置を機能的に示すブロック図、図11及び図12はA−V同期再生処理を説明するためのフローチャート、図13はDVD再生装置の第2の実施形態を示すブロック図、図14はDVD再生装置の第3の実施形態を示すブロック図、図15はDVD再生装置内のスクラッチ再生装置を示すブロック図である。
【0009】
図1(a)、(b)はそれぞれDVD−ビデオ、DVD−オーディオの各フォーマットを示し、DVD−オーディオのフォーマットはエリアの名称が異なるがDVD−ビデオと互換性を有する。まず、大別してDVD−ビデオのフォーマットは先頭のビデオマネージャ(VMG)と、それに続く複数のビデオタイトルセット(VTS)の各エリアにより構成され、他方、DVD−オーディオのフォーマットはこれに対応してオーディオマネージャ(AMG)と、AMGに続く複数のオーディオアルバムセット(AAS)の各エリアにより構成されている。
【0010】
VTSの各々は先頭のVTSインフォメーション(VTSI)と、それに続く1以上のビデオコンテンツブロックセット(VCBS)と最後のVTSIにより構成され、他方、AASの各々はこれに対応して先頭のAASインフォメーション(AASI)と、それに続く1以上のオーディオコンテンツブロックセット(ACBS)と最後のAASIにより構成されている。AASIには、ACBS内の各曲の演奏時間が実時間でセットされる。
【0011】
VCBSの各々は複数のVCBにより構成され、他方、ACBSの各々は複数のACBにより構成されている。VCBの各々はビデオの1タイトル分であり、ACBの各々はこれに対応してオーディオの1アルバム分である。VCBの各々(1タイトル)は複数のチャプタにより構成され、他方、ACBの各々(1アルバム)はこれに対応して複数のトラックにより構成されている。チャプタはパートオブタイトル(PTT)を含み、トラックはパートオブアルバム(PTA)を含む。
【0012】
チャプタの各々は複数のセルにより構成され、他方、トラックの各々はこれに対応して複数のインデックスにより構成されている。セルの各々は複数のVCBユニット(VCBU)により構成され、他方、インデックスの各々はこれに対応して複数のACBユニット(ACBU)により構成されている。VCBユニットとACBユニットの各々は、複数のパックにより構成され、1パックは2048バイトで構成されている。
【0013】
VCBユニットの各々は、先頭のコントロールパック(以下、CONTパック)と、それに続く複数のビデオ(V)パック、オーディオ(A)パック及びサブピクチャ(SP)パックにより構成され、以下、便宜上サブピクチャ(SP)パックとビデオ(V)パックをVパックと呼ぶこともある。他方、ACBユニットの各々は、これに対応して先頭のオーディオコントロールパック(以下、A−CONTパック)と、それに続く複数のAパックとVパックにより構成されている。
【0014】
CONTパックには後続のVパックを制御する情報が配置され、A−CONTパックにはCDのTOC情報のように後続のAパックのオーディオ信号を管理するための情報が配置される。Aパックにはオーディオデータが配置され、Vパックにはビデオデータの他、オーディオデータ以外の例えばクローズドキャプション(CC)データが配置される。
【0015】
次に、オーディオストリームが記録されるAパックとその制御パックについて説明する。図2に示すようにVCBユニットは0.4〜1.0秒分の任意の数のパックにより構成され、他方、ACBユニットは0.5〜1.0秒分の任意の数のパックにより構成されている。また、DVD−オーディオのACBユニットにおけるA−CONTパックは、DVD−ビデオのVCBユニットにおける第3パックに配置される。
【0016】
A−CONTパックは基本的にオーディオ時間の0.5秒単位に配置され、インデックスの切れ目では0.5〜1.0秒の範囲で完結するように配置される。また、オーディオの時間(GOF:Group of Audio Frame単位)はA−CONTパックにより示され、そのデータ位置はオーディオフレームナンバと、ファーストアクセスユニットポインタとフレームヘッダの数により決まる。また、A−CONTパック直前のAパックは、オーディオ時間の0.5秒単位でパディングすることを強制しない。
【0017】
隣接するAパックは、オーディオ信号がお互いに関連するように配置され、例えばステレオの場合にはLチャネルパックとRチャネルパックが隣接して配置され、また、5/6/8チャネルのマルチチャネルの場合にも同様に隣接して配置される。Vパックはオーディオ信号の再生時に映像を表示する場合にそのAパックに隣接して配置される。
【0018】
AパックとVパックは、図3に示すように2034バイトのユーザデータ(Aデータ、Vデータ)に対して4バイトのパックスタート情報と、6バイトのSCR(System Clock Reference:システム時刻基準参照値)情報と、3バイトMux rate情報と1バイトのスタッフィングの合計14バイトのパックヘッダが付加されて構成されている(1パック=合計2048バイト)。この場合、タイムスタンプであるSCR情報を、ACBユニット内の先頭パックでは「1」として同一アルバム内で連続とすることにより同一アルバム内のAパックの時間を管理することができる。
【0019】
これに対し、A−CONTパックは図4に示すように、14バイトのパックヘッダと、24バイトのシステムヘッダと、1003バイトのACD(オーディオキャラクタディスプレイ)パケットと、1007バイトのASD(オーディオサーチデータ)パケットにより構成されている。また、ACDパケットは6バイトのパケットヘッダと、1バイトのサブストリームIDと、図5に詳しく示すような676バイトのACD(オーディオキャラクタディスプレイ)情報と、320バイトのオーディオ再生制御情報により構成されている。ASDパケットは同じく6バイトのパケットヘッダ及び1バイトのサブストリームIDと、図7に詳しく示すような1000バイトのASD(オーディオサーチデータ)により構成されている。
【0020】
ここで、図5(A)及び図7(A)は第1の例を示し、図5(B)及び図7(B)は第2の例を示している。676バイトのACD情報エリアは、図5(A)に詳しく示すように48バイトのジェネラル情報エリアと、各々294バイトの文字「1」、「2」の情報エリアと40バイトの拍子データエリアにより構成され、文字「1」、「2」の各情報エリアは93バイトのネームスペースエリアと、各々93バイトの2つのフリースペースエリアと15バイトのデータポインタエリアにより構成されている。ネームスペースエリアには例えば図6に示すような楽曲名を表示するために31バイトの1/4角のヘッダ用文字データと、62バイトの全角、半角の本文用文字データが配置される。
【0021】
48バイトのジェネラル情報は、例えば16バイトのサービスレベル情報と、12バイトの言語コード情報と、6バイトの文字セットコード情報と、6バイトの表示アイテム情報と、2バイトの「前のACD情報との相違」情報と、6バイトの保留情報により構成される。16バイトのサービスレベル情報は、表示サイズ、表示の種類、オーディオ/ビデオ/SPの区別、ストリームなどを示し、また、文字はマンダトリー、ビットマップはオプションである。12バイトの言語コード情報はビデオファイルと同様に文字「1」「2」の言語をそれぞれ2バイトで示し、1ファイル中最大8言語分を示す。英語はマンダトリーである。
【0022】
6バイトの文字セットコード情報は、言語コードに対応した文字コードを最大15個持つことが可能であり、文字「1」「2」の言語の有無と種類を1バイトで示す。コード例を以下に示す。
1.ISO646
2.ISO8859−1
3.MS−JIS
6バイトの表示アイテム情報は、図5に示すフリースペース「1」「2」、データポインタの有無、IDを示す。ネームスペースはマンダトリーであり、アルバムネーム、ミュージックネーム、アーティストネームは必ず記述する。
【0023】
40バイトの拍子データエリアにはAパック内のユーザデータ(音楽ソース)の拍子データとして、8ビットの拍子データが5個配置される。これにより、そのA−CONTパックが管理するAパック内の音楽ソースの5か所の拍子がそのタイミング時間(8ビット)で記録される。
【0024】
294バイトのオーディオ再生制御情報エリアの内容は任意であり、例えば各々25バイトの10種類分のオーディオ再生制御情報エリア(250バイト)と44バイトの保留エリアにより構成される。1種類分のオーディオ再生制御情報エリアには20バイトのグラフィックイコライザ情報と、3バイトのレベルバランス情報と2バイトの残響付加情報が配置され、この情報はユーザにより選択されてオーディオ信号の音質が制御される。これらのオーディオ再生制御情報は、Aパックに配置されている楽曲をユーザが再生する場合に例えばその楽曲のジャンル(クラシック、ジャズ、ロック、BGM)に応じて、また、同一ジャンルであってもその楽曲の演奏状態、録音状態、雰囲気などに応じて再生時の音質が最も良くなるようにいわゆるプロのミキサが推奨するデータである。
【0025】
1000バイトのASD(オーディオサーチデータ)は、図7(A)に詳しく示すように16バイトのジェネラル情報と、8バイトの現在の番号情報と、16バイトの現在時刻情報と、8バイトのアルバムセットサーチ情報と、8バイトのアルバムサーチ情報と、404バイトのトラックサーチ情報と、408バイトのインデックスサーチ情報と、80バイトのハイライトサーチ情報と、52バイトの保留エリアにより構成されている。
【0026】
なお、拍子データはACDエリアに記録する代わりにASDエリアに記録するようにしてもよい。すなわち、図5(B)に示すようにACDエリアの40バイトの拍子データは全て保留エリアとし、代わりに図7(B)に示すようにASDエリアの52バイトの保留エリアの40バイト分を拍子データとして残りの12バイト分を保留エリアとしてもよい。
なお、拍子データは他のエリアに記録してもよい。例えば、CONTパックのDSIデータ領域にユーザ定義データとして記録してもよく、あるいはビデオ(V)パックやサブピクチャ(SP)パックなどの関連パックにユーザ定義データとして記録してもよい。
【0027】
なお、図1(b)のACBUは、A−CONTパックとCONTパックを含んでいるが、図8に示すようにVパックとCONTパックは含まないように構成してもよい。この場合にはビデオ信号は記録されないが、オーディオ信号の記録容量が割り増しになる特徴があり、ディスクサイズを小型化することができ、また、再生機能を簡略化することができるのでポータブル用の再生装置に適するものを提供することができる。
【0028】
次に、図9を参照して本発明に係るDVD再生装置について説明する。DVDオーディオディスク1には、上記構造のデータがEFM変調されてピットの形式で記録されている。操作部18やリモコン装置19により曲目選択、再生、早送り、停止操作などが行われると、制御部23はその操作に応じてドライブ装置2と再生装置17を制御し、再生時にはディスク1に記録されたピットデータがドライブ装置2により読み取られた後、EFM復調される。
【0029】
再生装置17では、この信号がCONTパック検出部3とA−CONTパック検出部9に送られる。CONTパック検出部3はこの再生データ中のCONTパックを検出して制御パラメータをパラメータ部8に設定するとともに、CONTパックにより制御されるVパックをVパックバッファ4に順次書き込む。Vパックバッファ4に書き込まれたVパック内のユーザデータ(ビデオ信号、サブピクチャ情報)は、バッファ取り出し部5によりVパック内のSCR(図3参照)に基づいてパック順に、また、CONTパック内のPTSに基づいて出力時刻順に取り出され、次いで画像変換部6、D/A変換部7、ビデオ出力端子15、15’を介してアナログビデオ信号として出力される。これらのブロック3〜8はビデオ処理部17Vを構成し、このビデオ処理部17Vは制御部23の制御に基づいて内部電源スイッチ制御部30が電源スイッチSWをオンにしている場合に動作する。
【0030】
また、A−CONTパック検出部9は再生データ中のA−CONTパックを検出して制御パラメータをパラメータ部14に設定するとともに、A−CONTパックにより制御されるAパックをAパックバッファ10に順次書き込む。Aパックバッファ10に書き込まれたAパック内のユーザデータ(オーディオ信号)は、バッファ取り出し部11によりSCRに基づいてパック順に、また、A−CONTパック内のオーディオサーチデータASDの現在時刻(図7参照)に基づいて出力時刻順に取り出され、次いでPCM変換部12、D/A変換部13、オーディオ出力端子16を介してアナログオーディオ信号として出力される。また、A−CONTパック中の表示用データ(図5、図6に示すオーディオキャラクタディスプレイ情報ACD)は表示信号生成部20に送られて表示信号が生成され、この表示信号は表示信号出力端子22を介して出力されたり、内蔵の文字表示部21に出力される。
【0031】
図10は図9に示す構成を機能的に示すブロック図である。再生手段2は図9に示すドライブ装置2に対応し、再生信号処理分離手段A(9、10、11、14)はA−CONTパック検出部9、Aパックバッファ10、取り出し部11及びパラメータ部14に対応し、オーディオ信号出力手段(12、13)はPCM変換部12及びD/A変換部13に対応している。また、文字情報出力手段20は表示信号生成部20に対応し、表示手段21は文字表示部21に対応している。また、再生信号処理分離手段V(3、4、5、8)はCONTパック検出部3、Vパックバッファ4、バッファ取り出し部5及びパラメータ部8に対応し、ビデオ信号手段とサブピクチャ情報手段(6、7)は画像変換部6及びD/A変換部7に対応している。制御手段23は制御部23に対応している。
【0032】
図10において、制御手段23は操作部18やリモコン装置19から目的の楽曲を再生するためのコマンド信号が送られてくると、その再生コマンドに応じたアドレス制御情報信号を再生手段2に送ることによりディスク1から目的の楽曲を再生する。再生信号処理分離手段Aは再生データを分離してA−CONT情報を制御手段23に送り、オーディオ信号をオーディオ信号出力手段(12、13)に送り、文字情報を文字情報出力手段20に送る。再生信号処理分離手段Vは再生データを分離してCONT情報を制御手段23に送り、ビデオ信号とサブピクチャ情報をそれぞれビデオ信号手段とサブピクチャ情報手段(6、7)に送る。
【0033】
また、AMGI(オーディオマネージャインフォメーション)や、AASI(オーディオアルバムセットインフォメーション)の空きエリアや、図4に示すA−CONTパックのACDパケット内の保留エリアに対してTOC情報を追加して記録し、再生装置がこのTOC情報にアクセスしてTOC情報記憶部14’に記憶して曲の頭出しを行うことができる。このTOC情報としては、CDのリードインエリアに記録されているものを用いることができる。
【0034】
そして、このTOC情報は再生開始時に読み取られてTOC情報記憶メモリ14’に記憶され、曲又は楽章の頭出し再生が指定されると、このメモリ14’を参照してディスク1にアクセスする。なお、このTOC情報はまた、AMGI、AASI又はA−CONTパックに記録するとともに、更に図10に示すようにディスク1の最内周部のリードインエリア(図示TOC領域1a)に追加して記録し、再生開始時にはTOC検出手段24がこのTOC領域1aを独立してアクセスしてメモリ14’に記憶するようにしてもよい。
【0035】
次に、図11、図12を参照してTOC情報やサーチ情報などの再生制御情報を用いたA−V同期再生処理を説明する。図11において例えば曲又は楽章の頭出し再生が指定されると、その指定位置に対応するTOC情報を参照し(ステップS1)、次いでそのTOC情報に基づいてセルとインデックスの場所を計算する(ステップS2)。次いでその場所をサーチし(ステップS3)、確認すると図12に詳しく示すようなAとVの同期再生を行う(ステップS4→S5)。
【0036】
図12において、CONTパックを再生し(ステップS11)、次いでA−CONTパックを再生し(ステップS12)、次いでCONTパックとA−CONTパック内の時刻情報が同一時刻か否かをチェックする(ステップS13)。そして、同一時刻でない場合にはCONTパックとA−CONTパックの両方を±1パック分だけ調整し(ステップS14)、次いでステップS11に戻ってそのCONTパックとA−CONTパックを再生する。なお、ステップS14では、CONTパックとA−CONTパックの一方を±1パック分だけ調整して、そのパックを再生するようにしてもよい。
【0037】
ステップS13においてCONTパックとA−CONTパック内の時刻情報が同一の場合に、そのA−CONTパックにより制御されるAパックを再生するとともにAパックアドレス(SCR情報)を1つインクリメントし(ステップS15)、次いでそのCONTパックにより制御されるVパックを再生するとともにVパックアドレス(SCR情報)を1つインクリメントする(ステップS16)。次いでそのAパックの再生が終了したか否かをチェックし(ステップS17)、終了していない場合にはステップS18に進み、他方、終了した場合にはステップS20に進む。
【0038】
ステップS18ではそのVパックの再生が終了したか否かをチェックし、終了していない場合にはステップS13に戻り、他方、終了した場合にはステップS19に進む。ステップS19ではそのCONTパックにより制御される次のVパックを再生するとともにVパックアドレスを1つインクリメントし、ステップS13に戻る。ステップS20ではそのA−CONTパックにより制御される次のAパックを再生するとともにAパックアドレスを1つインクリメントし、次いでVパックの再生が終了したか否かをチェックし(ステップS21)、終了していない場合にはステップS22に進み、他方、終了した場合にはステップS23に進む。
【0039】
ステップS22ではそのA−CONTパックにより制御されるAパックが最終パックか否かをチェックし、最終パックでない場合にはステップS16に戻り、他方、最終パックの場合にはステップS12に戻って次のA−CONTパックを再生する。ステップS23ではそのCONTパックにより制御される次のVパックを再生するとともにVパックアドレスを1つインクリメントし、次いでフレームの終了(EOF)か否かをチェックし(ステップS24)、EOFでない場合にはステップS13に戻り、他方、EOFの場合にはこのA−V同期再生処理を終了する。
【0040】
図13は第2の実施形態として、図8に示すようにVパックとCONTパックは含まず、AパックとA−CONTパックのみを含むように構成したディスクを再生する装置を示し、ビデオ処理部27Vが省略されている。また、オーディオ信号出力手段12、13が出力中のAパックを制御するA−CONTパックより前のA−CONTパック内のACD情報を先読みしてACD記憶部14に記憶し、また、ACD情報内の文字情報を表示手段21として平面マトリクスディスプレイ21’に表示するようにしてもよい。
【0041】
図14は第3の実施形態として、ディスク1の最内周部のリードインエリア(図示TOC領域1a)に追加して記録し、再生開始時にはTOC検出手段24がこのTOC領域1aを独立してアクセスしてメモリ14’に記憶する再生装置を示している。また、この構成では、図5に示すACDパケット内にプロのミキサが推奨する音質で再生するためのオーディオ再生制御情報が記録されている場合、音質制御情報出力手段31と音質/レベル制御処理手段32を設けてこの制御情報に基づいて音質を制御するように構成されている。
【0042】
図15は図10、図13、図14に示す制御手段23内のスクラッチ再生装置を示し、図10、図13、図14に示す再生手段2及び再生信号処理分離手段Aにより分離されたA−CONTパック内の拍子データが拍子データデコーダ51によりデコードされる。また、スクラッチON/OFF部56と再生アドレス修正回路58からのアドレス制御情報信号が図10、図13、図14に示す再生手段2に送られ、再生手段2はこのアドレス制御情報信号が示す位置をディスク1から再生する。
【0043】
図15において、拍子データデコーダ51によりデコードされた拍子データは、コンパレータ52と拍子データ計算部55に印加され、また、拍子データ計算部55にはユーザにより操作部18やリモコン19を介して1又は2以上の拍子データ(アドレスデータ)が指定されると操作部18からそのスクラッチ再生位置コマンドが入力する。拍子データ計算部55は、拍子データデコーダ51から送られてくるその時点の拍子データより指定拍子データ数より先(未来)の拍子データをカウントして検出し、設定メモリ部54の最初の拍子データエリアに格納する。
【0044】
次に2以上の拍子データが指定されると、拍子データ計算部55はその時点の拍子データより指定拍子データ数より後(過去)の拍子データ数をカウントして検出し、設定メモリ部54の2番目の拍子データエリアに格納する。以下同様にして3番目〜N番目の拍子データをそれぞれ設定メモリ部54の3番目〜N番目の拍子データエリアに格納する。
【0045】
そして、拍子データ選択カウンタ56は初期状態ではセレクタ53に対して設定メモリ部54の最初の拍子データを選択する信号を出力しており、このとき、操作部18からのスクラッチ再生開始コマンド信号がスクラッチON/OFF部56に印加されると、セレクタ53は設定メモリ部54の最初の拍子データを選択してコンパレータ52に供給する。コンパレータ52はこの最初の拍子データと拍子データデコーダ51から送られてくる拍子データを比較し、その比較結果を拍子データ選択カウンタ56と、F/Rカウンタ57と、再生アドレス修正回路58とスクラッチON/OFF部56に印加する。
【0046】
コンパレータ52の比較結果が「不一致」の場合には、F/Rカウンタ57はフォワード信号Fを再生アドレス修正回路58に供給し、再生アドレス修正回路58はフォワード信号Fが入力すると、光ディスク1の再生アドレスをフォワード方向に飛び飛びに修正し、この修正した再生アドレスを含むアドレス制御情報信号を再生手段2に出力する。再生手段2はこの再生アドレスに基づいて光ディスク1を再生し、これによりアナログディスクが早送りで再生されるかのように、オーディオ信号のピッチが高めになるように再生される。
【0047】
そして、コンパレータ52の比較結果が「一致」になると、すなわち設定メモリ部54の最初の拍子データまで再生されると、F/Rカウンタ57はリバース信号Rを再生アドレス修正回路58に供給し、また、拍子データ選択カウンタ56はカウントアップしてセレクタ53に対して設定メモリ部54の2番目の拍子データを選択する信号を出力する。再生アドレス修正回路58はリバース信号Rが入力すると、光ディスク1の再生アドレスをリバース方向に飛び飛びに修正し、この修正した再生アドレスを含むアドレス制御情報信号を再生手段2に出力する。再生手段2はこの再生アドレスに基づいて光ディスク1を再生し、これによりアナログディスクが早戻しで再生されるかのように、オーディオ信号のピッチが高めになるように再生される。
【0048】
以下同様に、設定メモリ部54のN番目の拍子データまでアナログディスクの早送り、早戻しと等価な状態で再生が行われる。そして、N番目の拍子データまで終了するとコンパレータ52からスクラッチON/OFF部56に対して指定数分の「一致信号」が送られるので、スクラッチON/OFF部56は再生手段2に対してスクラッチ再生終了信号を含むアドレス制御情報信号を出力する。なお、このスクラッチ再生中には、ビデオ信号と文字情報はそれぞれ図10に示すビデオ信号出力手段6、7と文字情報出力手段20によりホールドされ、更新されない。
なお、拍子データがA−CONTパック内に記録されず他のエリアに記録されている場合、例えば、CONTパックのDSIデータ領域にユーザ定義データとして記録されていたり、あるいはビデオ(V)パックやサブピクチャ(SP)パックなどにユーザ定義データとして記録されている場合のディスクに対してスクラッチ再生するにはそれらのエリアから拍子データが読み出され拍子データデコーダ51によりデコードされるようにすることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、オーディオデータの拍子を表す拍子データをディスクに記録し、ディスクから再生したこの拍子データと設定拍子データに基づいてスクラッチ再生するようにしたので、音楽ソースの拍子の区切りでスクラッチ再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 DVD−ビデオのフォーマットと、ディスクの一実施形態としてDVD−オーディオのフォーマットを示す説明図である。
【図2】 図1のオーディオコンテンツブロックユニット(ACBU)のフォーマットを示す説明図である。
【図3】 図2のオーディオパックとビデオパックのフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図4】 図2のオーディオコントロール(A−CONT)パックのフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図5】 図4のオーディオキャラクタディスプレイ(ACD)エリアのフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図6】 図5のネームスペース情報により表示される例を示す説明図である。
【図7】 図4のオーディオサーチデータ(ASD)エリアのフォーマットを詳しく示す説明図である。
【図8】 図2のオーディオコンテンツブロックユニットの変形例を示す説明図である。
【図9】 本発明に係るディスクのスクラッチ再生装置の一実施形態としてDVD再生装置を示すブロック図である。
【図10】 図9のDVD再生装置を機能的に示すブロック図である。
【図11】 A−V同期再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】 A−V同期再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図13】 DVD再生装置の第2の実施形態を示すブロック図である。
【図14】 DVD再生装置の第3の実施形態を示すブロック図である。
【図15】 DVD再生装置内のスクラッチ再生装置を示すブロック図である。
Claims (1)
- オーディオデータを含むオーディオパックと、前記オーディオパックを管理する情報を含む管理パック又は関連パックとを有し、前記管理パック又は関連パック内に前記オーディオデータの拍子を表す拍子データを配置したディスクのスクラッチ再生装置であって、
前記ディスクからオーディオパックと管理パックを再生する再生手段と、
前記再生手段により再生される拍子データをデコードする拍子データデコード手段と、
ユーザがスクラッチ再生する際の音楽ソースの拍子の区切りを拍子データで設定するための拍子データ設定手段と、
前記拍子データデコード手段により順次デコードされる拍子データと、前記拍子データ設定手段により設定された拍子データを比較する拍子データ比較手段と、
前記拍子データ比較手段の比較結果が一致するまで前記オーディオデータを順方向と逆方向に飛び飛びに再生するスクラッチ再生手段とを、
備えたディスクのスクラッチ再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32388597A JP4088846B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | ディスクのスクラッチ再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32388597A JP4088846B2 (ja) | 1997-11-10 | 1997-11-10 | ディスクのスクラッチ再生装置 |
Publications (2)
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