JP4086637B2 - 液体運搬用容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体運搬用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、醤油、ミリン、蜂蜜、シロップなどの食品を運搬するため、金属製の容器が広く使用されている。
このような金属製容器は、洗浄に手間がかかることもあって一回使用されると、廃棄されるのが一般的である。
【0003】
ところで、資源保護および廃棄物処理の観点から、近年では、従来から使用されてきた金属製容器に代えて、ビニール袋を内容器とし、さらにこの内容器を合成樹脂などから形成された外容器に収容した、いわゆるバックインボックス(BIB)方式の容器が採用されつつある(例えば、特許文献1参照)。
図6に示したように、このような液体運搬用容器1は、例えば、合成樹脂から形成された外容器2の内部にビニール製の内袋22が収納されており、外容器2の口栓挿通部8から内袋22の口部23が外方に取り出されることにより、この口部23から醤油などの内容物が注ぎ出されている。
【0004】
一方、内袋22内が空になって、外容器2を回収して再使用する場合には、蓋体4を開いた状態で外容器22を上下幾段にも重ね合わせることにより、いわゆるネスティング状態で運搬されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−129670号公報(第1頁、第1図および第6図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようないわゆるBIBタイプの液体運搬用容器1の多くは、例えば、床面より高い位置に配置された作業台などに横に倒した姿勢(図6の姿勢から90°時計方向に回転した姿勢)で配置され、その横転した姿勢から、内部の流状物が口部23を介して取り出される場合がある。
【0007】
しかしながら、上記したようにネスティング嵌合可能に形成された従来の外容器2は、上部開口部に近づく程、外方に向かってやや広がって形成されているため、横に倒すと、開口部と反対の底面側が低くなってしまい、結果として、残り少ない内容物を完全に取り出すことは困難であった。
したがって、従来の液体運搬用容器1では、横に倒した姿勢で内袋22から残り少ない内容物を完全に取り出すには、作業者が外容器2の底面側を軽く持ち上げて、前のめりとなった口部23から、強制的に排出させるなどの作業が必要になっていた。
【0008】
さらに、このような液体運搬用容器1では、内袋22の口部23は、流状物の流動性を考慮して、断面が円形に形成されているのが一般的である。
ところが、このように口部23が断面円形に形成されていると、固定することが困難で、この口部23が外容器2の口栓挿通部8から引っ込む方向に移動してしまったり、あるいは不用意に回動してしまうという問題もあった。
【0009】
本発明はこのような問題に鑑み、内袋に収容された流状物を空になるまで完全に使い切ることを可能にし、さらには、口部が移動あるいは回転して使い勝手が悪くなることのない液体運搬用容器を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係る液体運搬用容器は、
上部開口部に近づく程外方にやや広がって形成された略矩形状の合成樹脂製の外容器内に、流体状の内容物を充填した内袋を収納し、前記外容器に蓋部材を装着し、この蓋部材に設けた開口から前記内袋の口部を外方に取り出すとともに、この口部から内容物を注ぎ出す使用状態では、前記外容器が横に倒された姿勢で使用される液体運搬用容器であって、
前記外容器の一対の側壁間に帯状の把手が設置されるとともに、この把手の略中央部に前記側壁の傾斜部の高さに相当する台座部が具備されることにより、前記外容器の傾斜した側壁面が略水平状態あるいはそれ以上の傾斜で保持されるようにしたことを特徴としている。
【0011】
このような構成の本発明に係る液体運搬用容器によれば、外容器を横に倒した姿勢とするときに、把手の中央部をその下方に配置することにより、把手の台座部が載置面との間で挟まれることになる。これにより、外容器の底面側を持ち上げることができる。よって、流状物の排出を促進し、液残りが防止される。
ここで、前記内袋の口部には、当該口部を前記蓋体の開口に回転不能に取り付けるために、第1のフランジ部および第2のフランジ部間に複数の突起が形成されるとともに、前記蓋体の開口端縁には段部が形成されていることが好ましい。
【0012】
このような構成であれば、内袋に形成された2つのフランジ部と突起とが、蓋体の開口縁との間でロック手段として機能するので、口部の不用意な回転、あるいは移動を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の一実施例による液体運搬用容器を示したもので、図2はこの液体運搬用容器内に収納された内袋の一例を示したものである。
液体運搬用容器12は、外容器本体14aと蓋体18とから構成される外容器14と、外容器14の内部に収納される内袋16とから構成されている。また、外容器14は、ポリプロピレンなどの合成樹脂から形成されている。
【0014】
内袋16は、ビニールなどの柔軟な樹脂から変形可能に形成されている。この内袋16は、円筒形あるいは角筒形が好ましいが、形状は特に限定されるものではない。また、内袋16の上面には、流状物を充填、排出するための円筒状の口部28が具備され、この口部28の先端部に、コック29が嵌合されている。そして、このコック29の開閉操作を行うことにより、流路が開閉される。
【0015】
蓋体18には、その本体側に小窓19が形成されるとともに、この小窓19に対して開閉可能な扉19aが付設されている。そして、この蓋体本体に対して、小窓19aを矢印方向に回動させたときに、口部28の断面に相当する開口30が画成される。そして、口部28は、小窓19aの開いた状態で、蓋体18の開口30から外部に取り出されている。
【0016】
一方、外容器本体14aの底面から立ち上げられた4側壁は、上部開口縁に近づく程、外方に向かってやや広がって形成され、これにより、多段に重ね合わせたときにネスティング嵌合が可能にされている。
さらに、外容器本体14aの上部側には、帯状で変形可能な把手20が差し渡されており、この把手20の略中央部には、突起状の台座部25が形成されている。この台座部25の形状は、特に限定されないが、作業者が手で握ったときに邪魔にならない程度の大きさであることが好ましい。
【0017】
また、この把手20の台座部25は、図3に示したように、外容器14の下面側に配置されたときに、外容器14が揺動されることなく安定した姿勢となる形状であることが好ましい。さらに、この台座部25は、外容器本体14aの側壁面の傾斜を修正する厚みがあることが好ましい。
把手20にこのような台座部25が付設された液体運搬用容器12では、醤油などの流状物が予め内袋16に貯留された状態で出荷され、最終ユーザーが、例えば、図3に示したように、コック29が差し込まれた口部28を、蓋体18の開口30から取り出して使用する。そして、この容器12を、床面より一段高い棚26の上に横に倒した姿勢にセットする。
【0018】
この姿勢から、口部28の先端に取付けられたコック29を開とすることにより、醤油などの流状物を取り出すことが可能にされている。
このように、本実施例による液体運搬用容器12では、外容器14に把手20が具備されているので、持ち運びが便利なことは勿論のこと、使用状態では、この把手20を図3に示したように配置することにより、台座部25が外容器本体14aの底部近傍(側面)を略水平状態あるいはそれ以上の傾斜に持ち上げることになる。 なお、この傾斜角度は、台座部25の大きさを調整することにより、適宜設定することができる。したがって、内袋16内の流状物の残量が仮に少ないとしても、その流状物を積極的に外方に取り出すことが可能になる。
【0019】
このように、本実施例の液体運搬用容器12では、把手20を持って他の場所に運搬することもできれば、使用時に把手20を下方に配置すれば、口部28から少なくなった流状物を積極的に取り出すことができる。
さらに、外容器本体14aは、多数重ね合わせて背を低くした、いわゆるネスティング姿勢で回収することもできる。
【0020】
さらに、本実施例による内袋16を蓋体14に固定するための構造について説明する。
図4に示したように、本実施例による内袋16には、口部28に所定間隔離間して複数のフランジa,b,c,dが具備され、最上位のフランジdの上方に延びる筒部eがコック29の下端に差し込まれている。
【0021】
そして、最下位の第1のフランジaと、これに隣接する第2のフランジbとの間に、複数個の突起gが突出して形成されている。
一方、この口部28が差し込まれる蓋体18には、開口30の開口端縁に、それぞれ段部34が形成されている。
したがって、内袋16の口部28を、蓋体18の開口30に挿入し、小窓19aを閉塞することにより、図5に示したように、蓋体18の開口30に形成された段部34が、第1のフランジaと第2のフランジbとの間に挿入され、さらに周囲の突起gが弾性変形して開口端縁を押えることになる。
【0022】
なお、この口部28を収容する開口部30の内周縁部に、予め突起gに対応する凹部を設けておくこともできる。このような凹部を設けておけば、より一層内袋16の嵌合を強固にすることができる。
このようにして、内袋16が蓋体18に移動不能かつ回転不能に保持される。これにより、口部28が蓋体18に位置決めされることは勿論のこと、不用意に回転されることはない。したがって、使い勝手が良好である。
【0023】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明に係る液体運搬用容器によれば、外容器が合成樹脂から形成されているので、この部分は繰り返し使用することができる。
また、把手に台座部を設けることにより、横に倒して使う場合に、この台座部が底面を嵩上げすることになるので、内部の流状物の取り出しを容易にすることができる。
【0024】
さらに、外容器の口部を移動不能に固定するため、蓋体の開口部には段部が、内袋の口部には、第1のフランジと第2のフランジとの間に突起が形成されていることから、口部の位置決めができることは勿論のこと、この口部を回転不能に保持することができる。したがって、内袋の口部が回転してしまうようなことはない。
【0025】
よって、使い勝手が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による液体運搬用容器の斜視図である。
【図2】図2は同実施例による液体運搬用容器に採用された内袋の斜視図である。
【図3】図3は同実施例の液体運搬用容器の使用状態を示す断面図である。
【図4】図4は同実施例の液体運搬用容器の内袋の口部と外容器との取付部を分解して示した説明図である。
【図5】図5は同実施例の液体運搬用容器における内袋と外容器との嵌合状態を示す半断面図である。
【図6】図6は従来の液体運搬用容器の断面図である。
【符号の説明】
12 液体運搬用容器
14 外容器
14a 外容器本体
16 内袋
18 蓋体
20 把手
25 台座部
28 口部
29 コック
30 開口
34 段部
a,b,c,d フランジ
g 突起
Claims (2)
- 上部開口部に近づく程外方にやや広がって形成された略矩形状の合成樹脂製の外容器内に、流体状の内容物を充填した内袋を収納し、前記外容器に蓋部材を装着し、この蓋部材に設けた開口から前記内袋の口部を外方に取り出すとともに、この口部から内容物を注ぎ出す使用状態では、前記外容器が横に倒された姿勢で使用される液体運搬用容器であって、
前記外容器の一対の側壁間に帯状の把手が設置されるとともに、この把手の略中央部に前記側壁の傾斜部の高さに相当する台座部が具備されることにより、前記外容器の傾斜した側壁面が略水平状態あるいはそれ以上の傾斜で保持されるようにしたことを特徴とする液体運搬用容器。 - 前記内袋の口部には、当該口部を前記蓋体の開口に回転不能に取り付けるために、第1のフランジ部および第2のフランジ部間に複数の突起が形成されるとともに、前記蓋体の開口端縁には段部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体運搬用容器。
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Family Applications (1)
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2002
- 2002-11-29 JP JP2002347591A patent/JP4086637B2/ja not_active Expired - Fee Related
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