JP4086105B2 - 送風式薬剤放散装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送風機を用いて揮散性薬剤を気中に放出する送風式薬剤放散装置に関し、さらに詳しくは、一度使用した後に使用を中止した休止時に揮散性薬剤が自然に気中に放出することを防止できる送風式薬剤放散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特許文献1に、吸い込み口と吐き出し口を有する装置本体と、この装置本体内に設けた送風機と、揮散性薬剤を備え、送風機を駆動することで揮散性薬剤に送風して揮散性薬剤を吐き出し口から気中に放出する送風式薬剤放散装置が開示されている。
【0003】
特許文献2に、装置本体の空気吸入窓、空気排出窓に蓋を、それぞれ開閉自在に設けた送風式の薬剤放散装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平6−343681号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3027928号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示された送風式薬剤放散装置は、揮散性薬剤を装置本体にセットし、送風機を駆動して使用している際に、送風機を停止して使用を中止した休止時には揮散性薬剤が吸い込み口、吐き出し口から気中に連通するので、揮散性薬剤が自然に気中に放出されることを防止できない。
このために、休止期間中に揮散性薬剤が順次気中に放出されて減少し、無駄である。
【0006】
前述のことを解消するには、特許文献2に開示されたように、装置本体の吸い込み口と吐き出し口に蓋を設け、使用時には蓋を開放して空気が装置本体内に流通するようにし、休止時には蓋を閉塞して空気が装置本体内に流通しないようにすることが考えられる。
【0007】
しかし、前述のようにすると、蓋を設けなければならず、部品点数が多くコストが高くなる。
【0008】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたものであって、その目的は、休止期間中に揮散性薬剤が気中に自然に放出されることを防止できると共に、コストの安い送風式薬剤放散装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、容器設置部5を有する装置本体1と、この装置本体1に設けた送風機2と、前記容器設置部5に着脱自在に設置される薬剤収納容器3と、この薬剤収納容器3内に収納した揮散性薬剤4を備え、
前記容器設置部5は、送風機2を駆動することで空気が流通する第1開口部7と第2開口部8を有し、
前記薬剤収納容器3は、表面3aに第1通気部9、裏面3bに第2通気部10を有し、かつ表裏を反転して第1の状態と第2の状態で前記容器設置部5に着脱自在に設置可能で、
前記薬剤収納容器3を第1の状態で設置した場合には第1開口部7と第1通気部9、第2通気部10と第2開口部8がそれぞれ連通し、第2の状態で設置した場合には第1通気部9、第2通気部10が容器設置部5でそれぞれ閉塞されるようにしたことを特徴とする送風式薬剤放散装置である。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において第1通気部9の開口面積は表面3aの面積のほぼ半分で、第2通気部10の開口面積は裏面3bの面積のほぼ半分である送風式薬剤放散装置である。
【0011】
第3の発明は、第1又は第2の発明において薬剤収納容器3の表裏面が円形状で、第1通気部9、第2通気部10はほぼ半円形状で非対称位置に形成され、
容器設置部5の第1開口部7、第2開口部8はほぼ半円形状で非対称位置に形成され、
前記薬剤収納容器3を第1の状態で設置した場合に、第1開口部7と第1通気部9、第2通気部10と第2開口部8がそれぞれ連通し、第2の状態で設置した場合に、第1・第2通気部9,10が容器設置部5で閉塞されるようにした送風式薬剤放散装置である。
【0012】
第4の発明は、第1又は第2の発明において第1開口部7と第1通気部9は外周寄りに形成されたほぼリング形状で、第2開口部8と第2通気部10は中央部に形成した円形で、
送風機2のファン2aが、前記第2開口部8から空気を吸い込みするシロッコファンで、
前記薬剤収納容器3を第1の状態で設置した場合に、第1開口部7と第1通気部9、第2通気部10と第2開口部8がそれぞれ連通し、第2の状態で設置した場合に、第1・第2通気部9,10が容器設置部5でそれぞれ閉塞されるようにした送風式薬剤放散装置である。
【0013】
第5の発明は、第1又は第2の発明において第1開口部7と第2開口部8は、複数の開口部7d,8dを周方向に間隔を置いて非対称にそれぞれ形成したもので、
第1通気部9と第2通気部10は、複数の開口9b,10bを周方向に間隔を置いて非対称位置にそれぞれ形成したもので、
薬剤収納容器3を容器設置部5に第1の状態で設置した場合に、第1開口部7の各開口部7dと第1通気部9の各開口9b及び第2通気部10の各開口10bと第2開口部8の各開口部8dがそれぞれ連通し、第2の状態で設置した場合に、第1・第2通気部9,10の各開口9b,10bが容器設置部5でそれぞれ閉塞されるようにした送風式薬剤放散装置である。
【0014】
第6の発明は、第1〜第5いずれか1つの発明において、容器設置部5は、容器挿入口6と第1・第2開口部7,8を有した空間で、
薬剤収納容器3は、その上方部分3cが、前記容器挿入口6に密嵌するようにした送風式薬剤放散装置である。
【0015】
【作 用】
第1の発明によれば、薬剤収納容器3を第1の状態で設置すると共に、送風機2を駆動することで、薬剤収納容器3内部に空気が流通するから、揮散性薬剤4を気中に放散できる。
また、薬剤収納容器3を第2の状態で設置すると、その第1・第2通気部9,10が閉塞されるので、休止期間中に揮散性薬剤4が気中に自然に放出されることを防止できる。
また、薬剤収納容器3を第1の状態と第2の状態に表裏反転して設置すれば良く、他の部材を設ける必要がないから、コストの安い送風式薬剤放散装置である。
【0016】
第2の発明によれば、薬剤収納容器3の第1通気部9、第2通気部10の開口面積が大きく、その薬剤収納容器3内部にスムーズに空気が流通するから、揮散性薬剤4を気中にスムーズに放散できる。
【0017】
第3の発明によれば、薬剤収納容器3の表裏面が円形状で、第1通気部9と第2通気部10はほぼ半円形状で非対称位置に開口されているので、経時的にひずみなどが起こり難く、耐久性に優れた薬剤収納容器である。
【0018】
第4の発明によれば、送風機2のシロッコファンが第2開口部8から空気を効率良く吸い込みするので、送風能力の小さな送風機2を用いることができる。
よって、送風機2の駆動消費電力が少なく、送風機2を電池で駆動するようにした場合に、長期間に亘って駆動することができる。
【0019】
第5の発明によれば、薬剤収納容器3の表裏面に、第1通気部9と第2通気部10を同じ形、寸法で周方向に隣接して開口して形成できるので、その薬剤収納容器3内部にスムーズに空気が流通する。
【0020】
第6の発明によれば、薬剤収納容器3と容器挿入口6との間から空気が流通することがなく、送風機2による送風空気の全量を薬剤収納容器3内に流通させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、装置本体1と、この装置本体1に設けた送風機2と、薬剤収納容器3と、この薬剤収納容器3内に収納した揮散性薬剤4で送風式薬剤放散装置を構成している。
前記装置本体1は容器設置部5を有し、この容器設置部5は容器挿入口6と第1開口部7と第2開口部8を有する空間である。これに限ることはなく第1・第2開口部7,8と直角方向の2面が開口した形状でも良いし、左右から挿入する形状でも良い。
前記送風機2はファン2aとモータ2bを備え、そのモータ2bでファン2aを駆動することで前記第1開口部7と第2開口部8とに亘って空気が流通するようにしてある。
【0022】
前記薬剤収納容器3は、前記容器設置部5に表裏反転して設置可能で、その表面3aに第1通気部9が形成され、裏面3bに第2通気部10が形成してある。この第1・第2通気部9,10と前記第1・第2開口部7,8は、図1に示すように薬剤収納容器3を容器設置部5に、その表面3aが第1開口部7側と対向した第1の状態で設置すると第1開口部7と第1通気部9が連通し、かつ第2開口部8と第2通気部10が連通し、この薬剤収納容器3を表裏反転して容器設置部5に、図2に示すように、その裏面3bが第1開口部7側と対向した第2の状態で設置すると第1・第2通気部9,10が容器設置部5でそれぞれ閉塞されるようにしてある。
【0023】
このようであるから、薬剤収納容器3を第1の状態で設置し、送風機2を駆動することで、薬剤収納容器3内に空気が流通して揮散性薬剤4を気中に放出できる。
また、薬剤収納容器3を第2の状態で設置することで、薬剤収納容器3内部が気中と遮断され、その内部に収納した揮散性薬剤4が自然に気中に放出されることを防止できる。
【0024】
次に、各部の具体形状の一例を説明するが、これに限ることはない。
前記装置本体1は図1と図3に示すように、一側縦壁11と他側縦壁12と中間縦壁13と一端縦壁14と他端縦壁15と上壁16と下壁17で第1中空部1aと第2中空部1bを有する箱形状で、上壁16の第1中空部1aと対向した部分を切欠きして前記容器挿入口6とすることで、その第1中空部1aを容器設置部5としている。
前記一側縦壁11の上部寄りに第1開口部7を形成し、中間縦壁13の下部寄りに第2開口部8を形成してある。
この第2開口部8で第1中空部1a(容器設置部5)と第2中空部1bが連通し、その第2中空部1b内に送風機2が取付けてある。前記上壁16に第3開口部18が形成され、送風機2を駆動することで第2中空部1b内に空気が流通するようにしてある。
【0025】
前記薬剤収納容器3は図4(a),(b)に示すように、表面板20と裏面板21と周面板22で中空形状で、図1に示すように、その中空部に揮散性薬剤4が収納してある。
前記表面板20(前記表面3a)に第1通気部9が形成され、前記裏面板21(前記裏面3b)に第2通気部10が形成してある。
【0026】
前記第1開口部7と第2開口部8は上下方向に位置がずれ、前記第1通気部9と第2通気部10も上下方向に位置がずれている。例えば、第1開口部7と第1通気部9が上方位置に形成され、第2開口部8と第2通気部10が下方位置に形成してある。
そして、薬剤収納容器3を図1に示すように第1の状態で設置すると第1開口部7と第1通気部9がそれぞれ上方位置で連通し、第2開口部8と第2通気部10がそれぞれ下方位置で連通する。
前記薬剤収納容器3を表裏反転して図2に示すように第2の状態で設置すると、第2通気部10が下方位置となり、第1開口部7が上方位置であるから、第2通気部10が一側縦壁11の下部寄りで閉塞され、第1通気部9が上方位置となり、第2開口部8が下方位置であるから第1通気部9が中間縦壁13の上部寄りで閉塞される。
【0027】
この実施の形態では、図3に示すように装置本体1の上壁16がほぼ半円形状で一側縦板11、他側縦板12、中間縦板13の上部寄りはほぼ半円形状であり、第1開口部7はほぼ半円形の上開口縁7aと直線状の下開口縁7bでほぼ上向きの半円形状であると共に、第2開口部8は直線状の上開口縁8aとほぼ半円形の下開口縁8bでほぼ下向きの半円形状である。
また、薬剤収納容器3の表面板20、裏面板21はほぼ円板状で、周面板22は円筒形状である。その表面板20のほぼ上半分に、第1通気部9がほぼ上向き半円形状、つまり前述の第1開口部7の外周形状と同一形状に形成してある。
前記表面板21のほぼ下半分に、第2通気部10がほぼ下向き半円形状、つまり前述の第2開口部8の外周形状と同一形状に形成してある。
【0028】
このようであるから、第1通気部9、第2通気部10の開口面積が表面板20、裏面板21(表面3a、裏面3b)の面積のほぼ半分で、空気をスムーズに流通することができる。
この実施の形態では、第1・第2通気部9,10をほぼ半円形スリット状の穴9a,10aを同心状に複数形成してある。
これは、揮散性薬剤4を粒状、好ましくは球状の薬剤含浸体4aに含浸させ、その薬剤含浸体4aを直接薬剤収納体3内部に収納したので、その薬剤含浸体4aがこぼれ落ちないようにするためであって、前述の薬剤含浸体4aを網袋などの通気性袋に入れて収納した場合には第1・第2通気口9,10を連続した半円形状とすることができる。前述の粒状の薬剤含浸体4aの他に、貫通孔を有するハニカム状、格子状など構造体を薬剤含浸体として用いることができる。
【0029】
なお、第1・第2開口部7,8を左右向き(一端縦壁13、他端縦壁14に向かう)のほぼ半円形状とし、第1・第2通気部9,10も同様に左右向きのほぼ半円形状としても良い。つまり、非対称位置にそれぞれ形成すれば良い。
また、第1・第2開口部7,8、第1・第2通気部9,10は、ほぼ矩形状、ほぼ三角形状など、その形状は任意とすることができる。例えば、装置本体1の上壁16を平板状として表面板11、裏面板12の上部を矩形状で、薬剤収納容器3の周面板22を矩形状とし、第1・第2開口部7,8、第1・第2通気部9,10をほぼ矩形状としても良い。
【0030】
すなわち、第1通気部9、第2通気部10を薬剤収納容器3の表面板20、裏面板21の面積のほぼ半分で、かつ位置がずれたものとし、第1・第2開口部7,8を第1・第2通気部9,10と同一大きさで、位置がずれたものとすれば良い。
【0031】
前記薬剤収納容器3の上部寄りと装置本体1の容器設置部5の容器挿入口6との間が気密されるようにすることが好ましい。
例えば、図4に示すように薬剤収納容器3の上方部分3cを他の部分(表面板26、裏面板21、周面板22)よりも大きくし、その表面23と裏面24及び両端面25を下向きのテーパ面形状として、前記容器挿入口6の開口縁に密嵌するようにする。
なお、容器挿入口6の開口縁に気密材を装着しても良い。
【0032】
前述のようにすることで、薬剤収納容器3を容器設置部5に設置した際に、上方部分3cが容器挿入口6よりも上方に突出するから、その突出した部分が摘み部の役目を果たす。
なお、摘み部としては、薬剤収納容器3に摘みを設けたり、ひもを設けたりしても良い。
【0033】
前述の実施の形態では、装置本体1の底壁17は二重壁形状で、電池収納室1cを形成している。この電池収納室1cは装置本体1の任意の部分に設けることができる。
この電池収納室1cに電池19が収納され、その電池19で送風機2のモータ2bを駆動するようにしてある。
また、送風機2のファン2aはシロッコファンであり、第2開口部8を吸い込み口、第3開口部18を吐き出し口としてあるが、ファン2aをプロペラファンとした場合には第2開口部8を吐き出し口、第3開口部18を吸い込み口としても良い。
【0034】
また、薬剤収納容器3の表面板20における第1通気部9の周囲及び裏面板21における第2通気部10の周囲に図4に仮想線で示すようにシール材26を設け、図1に示すように第1の状態で設置した場合には第1開口部7と第1通気部9、第2開口部8と第2通気部10が確実に気密して連通し、図2に示すように第2の状態で設置した場合には第1通気部9、第2通気部10が確実に閉塞されるようにしても良い。
【0035】
また、図5に示すように、装置本体1の一側縦壁11を容器挿入口6までの高さとし、容器設置部5に薬剤収納容器3を第1の状態で設置した場合に、第1通気部9が一側縦壁11の上端面11aよりも上方に位置するようにしても良い。
【0036】
すなわち、前述の第1の実施の形態における第1開口部7が容器挿入口6よりも上方部分である。
つまり、装置本体1は、容器設置部5に薬剤収納容器3を第1の状態で設置した時に、その第1通気部9を装置本体1外に開口する形状であれば良い。
【0037】
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。この実施の形態は第1・第2開口部7,8、第1・第2通気部9,10の形状が前述の第1の実施の形態と相違し、他の構成は同様である。
図6に示すように、装置本体1の一側縦板11の外周寄りにほぼリング形状の第1開口部7を形成する。この第1開口部7は円形のほぼリング形状が好ましいが、矩形のほぼリング形状、三角形のほぼリング形状でも良い。
前記装置本体1の中間縦板13のほぼ中央部に第2開口部8を形成する。この第2開口部8は円形が好ましいが、矩形、三角形などでも良い。
この第2開口部8の外周側開口縁8cは第1開口部7の内周側開口縁7cよりも内側に位置している。
【0038】
図7(a)に示すように、薬剤収納容器3の表面板20の外周寄りにほぼリング形状の第1通気部9、好ましくは前記第1開口部7と同一形状で同一大きさの第1通気部9を形成する。
図7(b)に示すように、薬剤収納容器3の裏面板21の中央部に第2通気部10、好ましくは前記第2開口部8と同一形状で同一大きさの第2通気部10を形成する。
【0039】
前記薬剤収納容器3を図8に示すように容器設置部5に第1の状態で設置することで、第1開口部7と第1通気部9が連通すると共に、第2開口部8と第2通気部10が連通するようにする。
前記薬剤収納容器3を図9に示すように容器設置部5に第2の状態で設置することで、第2通気部10が第1開口部7よりも内周側に位置して一側縦壁11で閉塞され、第1通気部9が第2開口部8よりも外周側に位置して中間縦壁13で閉塞されるようにする。
【0040】
このようにすれば、第2開口部8がファン2aの内周寄りに位置するので、ファン2aをシロッコファンとした場合に効率良く空気を吸い込みできるから、薬剤収納容器3内に空気を効率良く流通することが可能で、その分だけ送風能力の小さな送風機2を用いることができる。
つまり、シロッコファンを用いた送風機2は中央部から空気を効率良く吸い込みする。
【0041】
なお、図示は省略するが、前述の第1開口部7と第2開口部8、第1通気部9と第2通気部10をそれぞれ反対の形状としても良い。
つまり、第1開口部7、第1通気部9を中央部に形成し、第2開口部8、第2通気部10を外周寄りに形成する。
【0042】
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。この実施の形態は第1・第2開口部7,8、第1・第2通気部9,10の形状が第1の実施の形態と相違し、他の構成は同様である。
図10に示すように、第1開口部7と第2開口部8を周方向に間隔を置いて形成した複数の開口部7d,8dでそれぞれ形成し、第1開口部7の開口部7dと第2開口部8の開口部8dを周方向に位置がずれているものとする。
【0043】
図11(a),(b)に示すように第1通気部9と第2通気部10を周方向に間隔を置いて形成した複数の開口9b,10bでそれぞれ形成し、第1通気部9の開口9bと第2通気部10の開口10bを周方向に位置がずれたものとする。
【0044】
そして、薬剤収納容器3を装置本体1の容器設置部5に第1の状態で設置した場合に、第1開口部7の開口部7dと第1通気部9の開口9bが連通すると共に、第2開口部8の開口部8dと第2通気部10の開口10bが連通し、第2の状態で設置した場合には、第1開口部7の開口部7dと第2通気部10の開口10bがずれて第2通気部10が閉塞されると共に、第2開口部8の開口部8dと第1通気部9の開口9bがずれて第1通気部9が閉塞されるようにする。
【0045】
次に、本発明の第4の実施の形態を図12〜図14に基づいて説明する。
前記装置本体1の一側縦壁11を中間縦壁13よりも上方に突出して容器設置部5の容器挿入口6と第1開口部7を共通とし、その第1開口部7よりも一側縦壁11を上方に突出させる。
薬剤収納容器3は図14に示すように、裏面板21の上部寄りに第1通気部9、下部寄りに第2通気部10を有する形状とする。
【0046】
そして、薬剤収納容器3を図12に示すように、第1の状態として設置すると、第1通気部9が大気に開口すると共に、第2通気部10が第2開口部8に連通する。
前記薬剤収納容器3を図13に示すように、表裏反転して第2の状態として設置すると、第1・第2通気部9,10が一側縦壁11でそれぞれ閉塞される。
【0047】
次に、本発明の第5の実施の形態を図15〜図17に基づいて説明する。
前記装置本体1の一側縦壁11と中間縦壁13を上壁16よりも上方に突出して容器設置部5の容器挿入口6を上壁16よりも上方とし、容器設置部5の上下寸法を大きくする。
第1開口部7は一側縦壁11の上壁16よりも上方部分に形成され、ほぼ円形である。第2開口部8もほぼ円形である。
薬剤収納容器3は図17に示すように、表面板20の上部寄りにほぼ円形の第1通気部9、裏面板21の下部寄りにほぼ円形の第2通気部10を有する形状とする。
【0048】
そして、薬剤収納容器3を図15に示すように、第1の状態として設置すると、第1通気部9が第1開口部7に開口すると共に、第2通気部10が第2開口部8に連通する。
前記薬剤収納容器3を図16に示すように、表裏反転して第2の状態として設置すると、第2通気部10が一側縦壁11で閉塞され、第1通気部9が中間縦壁13で閉塞される。
【0049】
前述の各実施の形態において、薬剤収納容器3を第1の状態で設置した時に送風機2が駆動可能となり、第2の状態で設置した時には送風機2を駆動できないようにしても良い。
このようにすることで、使用者が誤って薬剤収納容器3を第2の状態で設置して使用しようとした場合に、送風機2が駆動しないから、誤って設置したことを感知できる。
【0050】
例えば、図1と図2に示すように、薬剤収納容器3の表面3a寄り下面に突起27を設け、容器設置部5の底面における第1開口部7寄りにスイッチ28を設け、薬剤収納容器3を第1の状態で設置した時にスイッチ28がONし、第2の状態で設置した時にはスイッチ28がONしないようにする。
前記スイッチ28で送風機2のモータ2bに通電するようにしても良いし、このスイッチ28をモータ2bの電気配線の途中に設けても良い。
【0051】
本発明に用いる揮散性薬剤4としては、常温、送風などの条件で揮散する殺虫剤、忌避剤、害虫成長制御剤、芳香消臭剤、消臭剤、防カビ剤、防菌剤などが挙げられる。
【0052】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、薬剤収納容器3を第1の状態で設置すると共に、送風機2を駆動することで、薬剤収納容器3内部に空気が流通するから、揮散性薬剤4を気中に放散できる。
また、薬剤収納容器3を第2の状態で設置すると、その第1・第2通気部9,10が閉塞されるので、休止期間中に揮散性薬剤4が気中に自然に放出されることを防止できる。
また、薬剤収納容器3を第1の状態と第2の状態に表裏反転して設置すれば良く、他の部材を設ける必要がないから、コストの安い送風式薬剤放散装置である。
【0053】
請求項2に係る発明によれば、薬剤収納容器3の第1通気部9、第2通気部10の開口面積が大きく、その薬剤収納容器3内部にスムーズに空気が流通するから、揮散性薬剤4を気中にスムーズに放散できる。
【0054】
請求項3に係る発明によれば、薬剤収納容器3の表裏面が円形状で、第1通気部9と第2通気部10はほぼ半円形状で非対称位置に開口されているので、経時的にひずみなどが起こり難く、耐久性に優れた薬剤収納容器である。
【0055】
請求項4に係る発明によれば、送風機2のシロッコファンが第2開口部8から空気を効率良く吸い込みするので、送風能力の小さな送風機2を用いることができる。
よって、送風機2の駆動消費電力が少なく、送風機2を電池で駆動するようにした場合に、長期間に亘って駆動することができる。
【0056】
請求項5に係る発明によれば、薬剤収納容器3の表裏面に、第1通気部9と第2通気部10を同じ形、寸法で周方向に隣接して開口して形成できるので、その薬剤収納容器3内部にスムーズに空気が流通する。
【0057】
請求項6に係る発明によれば、薬剤収納容器3と容器挿入口6との間から空気が流通することがなく、送風機2による送風空気の全量を薬剤収納容器3内に流通させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す使用状態の全体断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す休止状態の全体断面図である。
【図3】装置本体の斜視図である。
【図4】薬剤収納容器の斜視図である。
【図5】装置本体の他の例を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す装置本体の斜視図である。
【図7】薬剤収納容器の斜視図である。
【図8】使用状態の全体断面図である。
【図9】休止状態の全体断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示す装置本体の斜視図である。
【図11】薬剤収納容器の正面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態を示す使用状態の全体断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示す休止状態の全体断面図である。
【図14】薬剤収納容器の斜視図である。
【図15】本発明の第5の実施の形態を示す使用状態の全体断面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態を示す休止状態の全体断面図である。
【図17】薬剤収納容器の一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1…装置本体、2…送風機、2a…ファン、2b…モータ、3…薬剤収納容器、3a…表面、2b…裏面、3c…上方部分、4…揮散性薬剤、5…容器設置部、6…容器挿入口、7…第1開口部、7d…開口部、8…第2開口部、8d…開口部、9…第1通気部、9b…開口、10…第2通気部、10b…開口。
Claims (6)
- 容器設置部5を有する装置本体1と、この装置本体1に設けた送風機2と、前記容器設置部5に着脱自在に設置される薬剤収納容器3と、この薬剤収納容器3内に収納した揮散性薬剤4を備え、
前記容器設置部5は、送風機2を駆動することで空気が流通する第1開口部7と第2開口部8を有し、
前記薬剤収納容器3は、表面3aに第1通気部9、裏面3bに第2通気部10を有し、かつ表裏を反転して第1の状態と第2の状態で前記容器設置部5に着脱自在に設置可能で、
前記薬剤収納容器3を第1の状態で設置した場合には第1開口部7と第1通気部9、第2通気部10と第2開口部8がそれぞれ連通し、第2の状態で設置した場合には第1通気部9、第2通気部10が容器設置部5でそれぞれ閉塞されるようにしたことを特徴とする送風式薬剤放散装置。 - 第1通気部9の開口面積は表面3aの面積のほぼ半分で、第2通気部10の開口面積は裏面3bの面積のほぼ半分である請求項1記載の送風式薬剤放散装置。
- 薬剤収納容器3の表裏面が円形状で、第1通気部9、第2通気部10はほぼ半円形状で非対称位置に形成され、
容器設置部5の第1開口部7、第2開口部8はほぼ半円形状で非対称位置に形成され、
前記薬剤収納容器3を第1の状態で設置した場合に、第1開口部7と第1通気部9、第2通気部10と第2開口部8がそれぞれ連通し、第2の状態で設置した場合に、第1・第2通気部9,10が容器設置部5で閉塞されるようにした請求項1又は2記載の送風式薬剤放散装置。 - 第1開口部7と第1通気部9は外周寄りに形成されたほぼリング形状で、第2開口部8と第2通気部10は中央部に形成した円形で、
送風機2のファン2aが、前記第2開口部8から空気を吸い込みするシロッコファンで、
前記薬剤収納容器3を第1の状態で設置した場合に、第1開口部7と第1通気部9、第2通気部10と第2開口部8がそれぞれ連通し、第2の状態で設置した場合に、第1・第2通気部9,10が容器設置部5でそれぞれ閉塞されるようにした請求項1又は2記載の送風式薬剤放散装置。 - 第1開口部7と第2開口部8は、複数の開口部7d,8dを周方向に間隔を置いて非対称にそれぞれ形成したもので、
第1通気部9と第2通気部10は、複数の開口9b,10bを周方向に間隔を置いて非対称位置にそれぞれ形成したもので、
薬剤収納容器3を容器設置部5に第1の状態で設置した場合に、第1開口部7の各開口部7dと第1通気部9の各開口9b及び第2通気部10の各開口10bと第2開口部8の各開口部8dがそれぞれ連通し、第2の状態で設置した場合に、第1・第2通気部9,10の各開口9b,10bが容器設置部5でそれぞれ閉塞されるようにした請求項1又は2記載の送風式薬剤放散装置。 - 容器設置部5は、容器挿入口6と第1・第2開口部7,8を有した空間で、
薬剤収納容器3は、その上方部分3cが、前記容器挿入口6に密嵌するようにした請求項1〜5いずれか1項記載の送風式薬剤放散装置。
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