JP4080922B2 - 玉型形状レイアウト設定方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、被検レンズを眼鏡フレームあるいはリムレスフレーム(ツーポイントフレームを含む)又はナイロール(ワイヤフレームを含む)など玉型形状にレンズ研削加工装置を用いて研削加工する場合のレイアウト設定方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、眼鏡レンズとして累進多焦点レンズ、遠用非球面レンズ等が広く普及しつつあり、これに伴って被検者の遠用視点及び近用視点が眼鏡フレームのレンズ枠に入るように、上記眼鏡レンズを適切に枠入れする必要がある。このため、レンズメータで被検レンズのレンズ特性を測定して、被検レンズの遠用点及び近用点を確認する必要がある。
【0003】
しかしながら、従来のレンズメータにあっては、測定手段によって測定した各部位の測定値を単に表示するだけであった。このため、フレーム枠と被検レンズのレンズ特性の分布状態との対応関係、すなわちフレーム枠に対する被検レンズのレンズ特性のレイアウトが分からないという問題があった。
【0004】
これを解消するため、累進多焦点レンズのレンズ特性の分布状態とフレーム枠との対応関係が分かるレイアウト判定システムも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、眼鏡フレーム等の玉型形状を変形させて、眼鏡装用者の個々の嗜好にあったフレームにするために、フレーム自体を変形させて、眼鏡装用者が眼鏡フレームをを装用したシミュレーションを行い、そのフレームを製造元に発注する眼鏡装用シミュレーションに関する技術も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
国際公開WO97/25647号
【特許文献2】
特許第325018号公報(国際公開WO99/40526号公報)の請求項14〜16、第23図、第25図
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、累進多焦点レンズや遠用非球面レンズ等を近年流行しているカニ目ツーポイントフレーム又はナイロール等に装着するような場合、被検者の近用視点フレーム(玉型形状)に入りきれないことが発生し、適切に枠入れする必要がある。
【0008】
そこで、本発明では、累進多焦点レンズや遠用非球面レンズ等を近年流行しているカニ目ツーポイントフレーム又はナイロール等に装着するような場合、上記レンズの屈折力分布又は非点収差分布の画像とカニ目ツーポイントフレーム又はナイロール等の玉型形状の画像とを重畳させて、近用視点が玉型形状に入りきれないときに、玉型形状を変形させて表示し、玉型形状のレイアウトを変更することができる玉型形状レイアウト設定方法及びその装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1の発明は、リムレスフレーム又はナイロール等の玉型形状データを入力し、眼鏡装用者の近用部等の屈折力分布データ又は非点収差分布データ及び眼鏡加工に必要な加工データを入力して、眼鏡装用者眼の屈折力分布又は非点収差分布と玉型形状とを重畳させて表示し、前記玉型形状内に前記眼鏡装用者眼の近用部が含まれない場合に、前記近用部の近用視点が玉型形状内に入りきれるように前記玉型形状を変形し、リムレスフレーム又はナイロール等のレイアウトを変更するようにした玉型形状レイアウト設定方法としたことを特徴とする。
【0010】
また、上述した目的を達成するため、請求項2の発明は、リムレスフレーム又はナイロール等の玉型形状データを入力する玉型形状データ入力手段と、眼鏡装用者の近用部等の屈折力分布データ又は非点収差分布データ及び眼鏡加工に必要な加工データを入力する手段と、眼鏡装用者眼の屈折力分布又は非点収差分布と玉型形状とを重畳させて表示する表示手段と、前記玉型形状内に前記眼鏡装用者眼の近用部が含まれない場合に、前記近用部の近用視点が玉型形状内に入りきれるように前記玉型形状を変形し、リムレスフレーム又はナイロール等のレイアウトを変更するレイアウト設定手段を有する玉型形状レイアウト設定装置としたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施例
以下、この発明にかかる被加工レンズのレイアウト判定装置およびそのシステムの実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施例]
図1はレイアウト判定システムを示す。このレイアウト判定システムは、例えばメガネ店舗に設置された判定装置50を有している。この判定装置50は、パソコン(パーソナルコンピュータ)で構成されている。このパソコン50は、本体51と、モニタ(画像表示手段)52とキーボード53とを有している。尚、キーボード以外のデータ入力装置としては、マウスやライトペンを用いても良いし、或いはモニタ52の画面にタッチパネル等を設けて、このタッチパネルを用いても良い。
【0012】
本体51には、モデム(レンズデータ入力手段,フレームデータ入力手段)54, 通信回線T1,T2および送信手段(モデム)55,56(図2参照)を介してレンズメータ100とフレーム形状測定装置200とが接続され、さらにアイポイント測定装置300が接続されている。レンズメータ100はレンズメーカに設置され、フレーム形状測定装置200はフレームメーカに設置され、アイポイント測定装置300はメガネ店舗に設置される。そして、判定装置50とレンズメータ100とフレーム形状測定装置200とアイポイント測定装置300等とでレイアウト判定システムが構成されている。
【0013】
本体51には、図2に示すように、CPU等からなる演算制御回路60と、フロッピーディスク(商標名)57から読み出した被検レンズの屈折力分布データ等を記憶するメモリ61と、フロッピーディスク(商標名)57から読み出したフレーム枠のフレーム形状データを記憶するメモリ62と、アイポイント測定装置300によって測定されたアイポイントデータを記憶するメモリ83と、これらメモリ61,62,83に記憶されたデータに基づいて屈折力分布を示した被検レンズのレンズ画像G1とフレーム枠のフレーム画像G2とこのフレーム画像G2に対するアイポイント位置を示すアイポイントマーク像G3とを形成する画像形成回路63と、上記レンズ画像G1を記憶するフレームメモリ64と、上記フレーム画像G2およびアイポイントマーク像G3を記憶するフレームメモリ65とが設けられている。
【0014】
また、本体51には、フロッピーディスク(商標名)57に情報を記憶したり、この記憶した情報を読み出したりする記憶/読出装置(図示せず)が設けられている。フロッピーディスク(商標名)57には、レンズメータ100によって測定した被検レンズの屈折力分布データと、フレーム形状測定装置200によって測定されたフレーム形状データとがレンズの種別番号やフレームの型番に対応してそれぞれ記憶されている。
【0015】
演算制御回路60は、フレームメモリ64,65に記憶されているレンズ画像G1とフレーム画像G2とアイポイントマーク像G3とを合成してこの合成画像G4をモニタ52に表示させたり、モデム54を介して入力してくる被検レンズの屈折力分布データやフレーム形状データをフロッピーディスク(商標名)57に記憶させたりする。
【0016】
レンズメータ100は、光学系を内蔵した筺体100´と、この筺体100´に出し入れ可能に設けられ被検レンズ104を載置する引出し部112と、引出し部112に開閉可能に設けられた蓋部111と、蓋部111に設けられた吸着盤装着部111´とから構成されている。
【0017】
引出し部112には、被検レンズ104のコバ面を3方向から挟み込んで被検レンズ104を挟持する3つの挟持部材113が設けられている。
吸着盤装着部111´には吸着盤110が被検レンズ104の光軸上に位置するように着脱可能に装着されており、蓋部111を閉じるだけで被検レンズ104の幾何学中心上に吸着盤110を装着することができる。
【0018】
フレーム形状測定装置200は、メガネフレームのレンズ枠の形状やリムレスレンズの形状をデジタル測定する計測部(図示せず)を備えている。この計測部は、図示しない測定子とレンズフィラー(図示せず)とを有している。
【0019】
計測部は、測定子をレンズ枠のヤゲン溝に沿って移動させていき、このときの測定子の移動量を測定することによってレンズ枠の形状を測定するものである。また、計測部は、リムレスレンズの周端にレンズフィラーを当接させながらその周端に沿って移動させていき、このときのレンズフィラーの移動量を測定することによってリムレスレンズの形状を測定するものである。
【0020】
図3はレンズメータ100の光学系を示す。図3において、101はタングステンランプからなる光源、102はコリメーターレンズ、103はマイクロレンズアレイ、104は被検レンズ、105はレンズ受け、106はリレーレンズ、107はCCDカメラ、107aはCCDカメラ7のレンズ、108はCCDカメラ107のエリアCCDである。タングステンランプ101の直前方には絞り109、フィルタ109´が設けられ、タングステンランプ101、絞り109、フィルタ109´、コリメータレンズ102はマイクロレンズアレイ103により多数の光源部を構成している。
【0021】
フィルタ109´はe線近傍の波長の光を透過し、e線以外の光線を遮光する。タングステンランプ101から出射された光束はコリメーターレンズ102により平行光束とされて、マイクロレンズアレイ103に導かれる。このマイクロレンズアレイ103は二次元的に配列された多数の微小レンズ103aを有する。この微小レンズ103aは図4(A)に示すような球面レンズ、図4(D)に示すような回折効果を利用したレンズであっても良く、微小レンズ103aの外形は図4(A)に示すような円形、図4(B)に示すような六角形状、図4(C)に示すような矩形状のいずれでも良い。
【0022】
各微小レンズ103aは実質的に同一の焦点距離を有し、各微小レンズ103aの個数は約1000個であり、平行光束に基づきこの分に相当する集光光束Piを生成する。被検レンズ104はマイクロアレイレンズ103の後側焦点位置近傍に位置されている。ここで、被検レンズ104の前側の面104aとは、眼鏡レンズを意味するときは装用した時に眼から遠い側の面を云う。裏側の面104bとは、眼鏡レンズを意味するときは装用した時に眼に近い側の面を云う。眼鏡レンズを製作する際、印点は前側の面104aに施されている。
【0023】
被検レンズ104にはその微小レンズ103aに対応する光源像が形成される。この被検レンズ104を透過した各光束Piはリレーレンズ106を介してCCDカメラ107のレンズ107aに導かれ、CCDからなる受光センサ108に結像される。被検レンズ4に入射する各微小レンズ3aからの集光光束の主光線Psは光軸Oと平行である。この主光線Psは被検レンズ104を透過後に偏向され、その偏向の度合は入射高さh(被検レンズ104のその面104aの主光線Psの入射位置)とその入射位置における被検レンズ104の度数とによって定まる。
【0024】
面104aの各点における度数S(単位:ディオプター)は、透過後の主光線Psの偏向角をθとすると、
S=tan θ/(10h) …(1)
である。
【0025】
各微小レンズ103aに基づく主光線Psの高さは既知であり、受光センサ108上での高さをhi、リレー倍率をβ、被検レンズ104の裏側の面104bからリレーレンズ106までの距離をZとすると、
θ=tan-1{(h−βhi)/z} …(2)
の関係式があるので、受光センサ108上での未知の高さhiを求めれば、偏向角θが求められ、従って、度数Sが(1)式により最終的に求まる。
例えば、レンズ受け105に被検レンズ104がセットされていない場合には、受光センサ108上に図5の(A)に示すように各微小レンズ103aに対応した各光点像103a´が形成される。
【0026】
この図5(A)に示す各光点像103a´の間隔d´を基準として、被検レンズ104が正の球面度数を有する場合には、図5(B)に示すように間隔d´よりも小さな間隔を有する各光点像103a´が受光センサ108上に形成される。被検レンズ104が負の球面度数を有する場合には、間隔d´よりも大きな間隔を有する各光点像113a´が図5(C)に示すように形成され、被検レンズ104が乱視用レンズの場合には、図4(A)に示すように全体として正方形の頂点位置に配列された微小レンズ103aによって形成される各光点像103a´の全体形状が図5(D)に示すように歪んで平行四辺形状を呈する。
【0027】
被検レンズ104が累進多焦点レンズの場合には、各光点像103a´が図5(E)に示すように図5(B)と図5(D)とが混合したものでかつ近用部程下方にち密となり、被検レンズ104が偏心している場合、被検レンズ104がプリズムである場合には図5(F)に示すように光点像103a´の全体形状が受光センサ108の中央からずれ、被検レンズ104が強度の負のレンズの場合には、図5(G)に示すように各光点像103a´の間隔が広がって、その周辺部の各光点像103a´が受光センサ108上からはみ出すこととなる。
【0028】
被検レンズ104のパワーが大きい場合には、言い替えると、焦点距離の短い被検レンズ104の場合には、各微小レンズ103aの中心から中心までの間隔(レンズ間距離)d(図4(A)参照)を大きくとり、単位面積当りの各微小レンズ103aの密度を小さくすれば、あるいは、リレーレンズ106を被検レンズ104に近接して配置すれば(リレーレンズ106を光軸Oに沿って可動の構成として近接させる配置とすれば)、一の集光光束Piと他の集光光束Piとを交差させることなく受光センサ108上に導くことができ、例えば、図4(A)に示す(n,m)番目の微小レンズ103aの集光光束を、図5(A)に示す受光センサ108の(n,m)番目の位置に確実に対応させることができ、各微小レンズ103aの間隔dは既知の値であるので、受光センサ108に複数の光束が同時に入射しても、被検レンズ104の前側の面104aでの入射位置(高さh)を知ることができる。つまり、リレーレンズ106を光軸Oに沿って可動させる構成とすることによりダイナミックレンジが大きくなる。
【0029】
そして、面104aの各点における度数Sを求めることにより、被検レンズ104の度数分布M1〜M4、光軸、乱視軸方向等を求める。また、マイクロレンズアレイ103を被検レンズ104の径より大きく設定しておくことにより、被検レンズ104の投影像を受光センサ108上に結像させることができ、この投影像から被検レンズ104の外形の大きさを求める。
【0030】
アイポイント測定装置300は、図21に示すように、演算制御回路301a(図22参照)を有するパソコン本体(パーソナルコンピュータ本体)301と、パソコン本体1の演算制御回路1aに接続されたモニターテレビ302と、キーボード303等とを有している。304はパソコン本体301に接続されたマウスである。
【0031】
上述の演算制御回路301aには、図22に示すように、本体51(図1参照)と、フレームデータメモリ307と、テレビカメラ308と、画像処理回路309と、フレームメモリ310等とが接続されている。
フレームデータメモリ307には、フロッピーディスク(商標名)57(図2参照)から読み出したメガネフレーム305のレンズ枠305aのフレーム形状の測定データが記憶される。
【0032】
テレビカメラ308は顧客312の顔面312aを撮影し、テレビカメラ8からの映像信号が演算制御回路301aに入力され、この演算制御回路301aは映像信号を基に顔面312aのディジタル画像データを画像処理回路309を介してフレームメモリ310に構築すると共に、図24に示すようにモニターテレビ302の画面302aに顔面像312a´を表示させる。これと同時に、演算制御回路301aはモニターテレビ302上に、図23に示すように、「寸法基準長設定」,「上下方向補正」,「アイポイント測定点指定」,「アイポイント位置算出」等のメニューMを表示させる。図21,図22中、313は演算制御回路301aに接続されたハードディスクや、光磁気ディスク等の情報記録・再生装置である。
【0033】
次に、この様な構成の作用を説明する。
【0034】
先ず、顧客312の顔面312aをテレビカメラ308で撮影する。この撮影により、図21に示すようにモニターテレビ302の画面302aに顔面像312a´が映し出される。
【0035】
ここで、通常、顧客312の顔面312aをテレビカメラ308で撮影する場合、顔面312aはテレビカメラ308に対面して左右方向に傾斜することは少ない。しかし、顔面312aに装用されたメガネフレーム305のレンズ枠305aは、顧客312の顔面312aが正面を向いていて且つ被検眼Eの向きが正面を向いていても、顧客312の鼻の位置や高さにより、図26の(a)〜(c)の(ii)の様に上向き傾斜,傾斜なし,下向き傾斜の状態となる。特に、(a)、(c)の状態を取ることが多い。この場合には、図26(a),(c)の(i)の様にレンズ枠305aの正面から見た上下方向寸法が図26(b)の(i)よりも小さくなるので、以下の様な基準設定と補正が有効になる。
(1)基準長設定
キーボード303のカーソルキーやマウス4等を操作して「寸法基準長設定」を選択する。この選択によりモニターテレビ302上に図25に示すように縦線315が表示されて寸法基準設定モードになる。そして、キーボード303やマウス4を操作して縦線315をフレーム像305´のリムの最左右端部中央の一方に合わせ、基準指定線315aを固定表示する。この後、キーボード303やマウス304で縦線15を移動操作してメガネフレーム像305´のレンズ枠像305a´のリムの最左右端部中央の他方に合わせ、基準指定線315bとして固定させる。
【0036】
基準指定線315a,315bが設定されると、演算制御回路1aはモニターテレビ2上の基準指定線315a,315b間の距離を基準長X1とすると共にフレームデータメモリ307に記憶されたフレーム形状の測定データの左右端間の距離X0とする。
(2)上下方向補正
次に、キーボード3のカーソルキーやマウス4等で「上下方向補正」を選択する。この選択によりモニターテレビ302上に横線316が表示され、寸法基準設定モードになる。
【0037】
そして、キーボード303やマウス304の操作により、横線316をレンズ枠像305a´のリムの最上下端部中央の一方に合わせて、指定線16aを固定表示する。この後、キーボード303やマウス4で横線316を移動操作してレンズ枠像305a´のリムの最上下端部中央の他方に合わせ、横線316を指定線316bとして固定させる。
【0038】
指定線316a,316bが設定されると演算制御回路301aは、フレームデータメモリ307に記憶されたフレーム形状の測定データの左右端間の距離をX0とし、フレームデータメモリ307に記憶されたフレーム形状の測定データの上下端間の距離をY0とすると、距離Y0とX0との比(X0/Y0)を求める。
【0039】
今、顧客の顔がテレビカメラに対して正面を向いているとすると、カメラからフレームの左端又は右端までの距離が等しく、左右方向が前後に傾斜していない状態となる。即ち、上述した基準長X1(基準指定線315a,315b間の距離)には歪みがない状態である。
【0040】
一方、顧客の鼻の高さや形状は人によって相違するため、メガネフレーム5の鼻当を鼻に当てた場合、人によってメガネフレーム305のレンズ枠305aが前後に傾斜することも考えられる。また、顧客の顔の上下方向が前後に傾斜して、メガネフレームのフレームが前後に傾斜することも考えられる。
この場合には、モニターテレビ302上のメガネフレーム305のレンズ枠305aの上下端間の距離をY1とすると、距離Y1と基準長X1(基準指定線315a,315b間の距離)との比(X1/Y1)が上述の比(X0/Y0)と異なることになる。換言すれば、比(X1/Y1)が比(X0/Y0)と異なる場合には、メガネフレーム305のレンズ枠305aの上下方向が前後に傾斜していると判断できる。
【0041】
従って、基準長X1と距離X0との比(X1/X0)及び距離Y1と距離Y0との比(Y1/Y0)を求めて、比(Y1/Y0)が比(X1/X0)に対してどの程度歪んでいるかを求める。即ち、(Y1/Y0)をQ倍したものと(X1/X0)が等しくなるはずである。この結果、(X1/X0)=(Y1/Y0)・Qから、補正倍率すなわち補正比率Qは Q=X1・Y0/X0・Y1 =(X1・Y0/X0)・(1/Y1)
として求められる。
【0042】
故に、モニターテレビ302上における上下方向の2つの測定点間の距離をRとすると、距離Rの傾斜歪みを補正した後の実際の長さL1は、 L1=R・Qとして求められる。
(3)測定点指定(アイポイント指定)
この後、キーボード303やマウス4の操作によって「アイポイント測定点指定」を選択する。この選択により測定点指定モードとなってモニターテレビ302上に十字線316Jが表示される。この状態で、十字線316Jを移動させて十字線316Jの中心Oを顔面像312a´の被検眼像E´のアイポイントP(遠用視点)とレンズ枠像305a´の最左端部の測定点A及び最下部の測定点Bに順次合わせ、図25(c)の如く合った位置でキーボード303やマウス304を操作してアイポイントP,測定点A及び下部の測定点Bを指定する。
(4)測定点間距離演算
この様にアイポイントPや測定点A,Bが指定された後、キーボード3やマウス4の操作により「アイポイント位置算出」を選択する。この選択により、演算が開始される。
【0043】
ここで、左右方向は歪みがないので、アイポイントPと測定点Aとの距離をSXとすると、アイポイントPと測定点Aとの実際の距離RXは(X1/X0)=(SX/RX)から、RX=SX・(X0/X1)として求めることができる。また、上下方向はフレームの傾斜による歪み(誤差)がでているので、アイポイントPとの測定点Bとの距離をRとすると、実際の距離L1は上述したように補正倍率(寸法比率)すなわち補正比率Qを考慮して、L1=R・Qとして求められる。
【0044】
すなわち、遠用視点Pが測定点A,Bを基準にして求められることとなる。
【0045】
次に、近用視点PKの測定について説明する。
【0046】
図27に示すように、遠用視点Pと近用視点PKとの距離R1は約16mm〜20mmであり、眼球の回旋点E0からレンズLまでの距離R2は通常25mmである。また、テレビカメラ308を顧客314から例えば約3m離れた位置に設置して遠用視点Pを測定した場合、近用視点PKを測定するときには、実線で示す位置から下方へ1.9〜2.4m平行移動させた位置D1とE0とを結ぶ破線上に且つレンズLからほぼ30cm離した位置D2に近用視標(本,新聞など)I1を置く。
【0047】
そして、顧客314の顔を真正面に向けたまま視点だけを近用視標テレビカメラ308に向けさせて、顧客312の顔面312aをテレビカメラ308で撮影する。この撮影により、図28に示すように、モニターテレビ302の画面302aに顔面像312a´が映し出される。そして、上記と同様にして、基準指定線315a,315b,指定線316a,316bを設定した後、十字線316Jの中心Oを顔面像312a´の被検眼像E´のアイポイントPk(近用視点)とレンズ枠像305a´の最左端部の測定点A及び最下部の測定点Bに順次合わせて、アイポイントPK,測定点A及び下部の測定点Bを指定していくことにより、上記と同様にして近用視点PKが測定点A,Bを基準にして求められることとなる。
【0048】
これら測定した遠用視点P,近用視点PKのデータが本体51に送られる。
【0049】
次に、上記第1実施例の作用について説明する。
【0050】
先ず、レンズメーカが新たな被検レンズを作製したら、レンズメータ100によってその被検レンズを測定し、この測定した被検レンズの屈折力分布データ(度数分布、等アス度曲線M1〜M3、光軸、乱視軸方向等のデータ)と種別番号等を送信手段55によって送信する。送信された屈折力分布データ等は、通信回線T1およびモデム54を介して演算制御回路60に入力しフロッピーディスク(商標名)57に記憶される。
【0051】
同様に、フレームメーカが新たなメガネフレームを作製したら、フレーム形状測定装置200によってその新たなメガネフレームの形状を測定し、この測定したメガネフレームのフレーム形状データと型番とを送信手段56によって送信する。送信されたフレーム形状データ等は通信回線T2およびモデム54を介して演算制御回路60に入力しフロッピーディスク(商標名)57に記憶される。
【0052】
このように、フロッピーディスク(商標名)57には、新たな種別番号の被検レンズや新たな型番のメガネフレームが製造される毎に、その新たな種別番号や型番とともに屈折力分布データやフレーム形状データが記憶され蓄積されていく。
メガネ店舗では、顧客の要望に応じたメガネフレームおよびレンズを選定し、この選定したメガネフレームの型番とレンズの種別番号をキーボード53のキースイッチを操作して入力する。この入力により、フロッピーディスク(商標名)57からその種別番号および型番に対応した被検レンズの屈折力分布データやフレーム形状データ等が読み出される。そして、この読み出された屈折力分布データがメモリ61に記憶され、フレーム形状データがメモリ62に記憶される。
【0053】
また、アイポイント測定装置300によって顧客のアイポイントを測定する。アイポイント測定装置300によって測定されたアイポイントデータは本体51へ転送され本体51のメモリ83に記憶される。
【0054】
画像形成回路63は、これらメモリ61,62,83に記憶されたデータに基づいて屈折力分布を示した被検レンズのレンズ画像G1と、フレーム枠のフレーム画像G2と、フレーム画像G2に対するアイポイント位置を示すアイポイントマーク像G3とを形成し、レンズ画像G1をフレームメモリ64に記憶させ、フレーム画像G2およびアイポイントマーク像G3をフレームメモリ65に記憶させる。演算制御回路60は、フレームメモリ64,65に記憶されたレンズ画像G1とフレーム画像G2およびアイポイントマーク像G3とを重ねた合成画像G4をモニタ52に表示させる(図6参照)。すなわち、モニタ52には、レンズ画像G1とフレーム画像G2とを重ねるとともにフレーム画像G2に対するアイポイント位置にアイポイントマーク像G3とを重ねた合成画像G4が表示される。
【0055】
モニタ52に表示されるレンズ画像G1は、被検レンズの外形像Hと、度数分布像M1〜M4と、乱視軸方向を示す矢印像Wと、遠用部の光軸位置を示す光軸位置像W1とからなる。アイポイント画像G3は遠用視点Pを示す遠用視点マーク像J1と近用視点PKを示す近用視点マーク像J2とからなる。なお、レンズ画像G1の左側上部に表示されている数値「−3.00」〜「+0.00」は被検レンズの度数を示し、単位はデオプターである。
【0056】
検者は、モニタ52を見ながらキー操作によってフレーム画像G2を移動させる。このフレーム画像G2とともにアイポイント画像G3も移動する。
【0057】
ここで、レンズ画像G1の度数分布像M1〜M4から遠用部と近用部を判断することができ、この遠用部および近用部にアイポイント画像G3の遠用視点マーク像J1および近用視点マーク像J2を位置させる(遠用視点マーク像J1は光軸位置像W1に一致させるかその近辺に位置させる)。このとき、フレーム画像G2が被検レンズの外形像Hからはみ出るか否かを、また、遠用部および近用部に遠用視点マーク像J1および近用視点マーク像J2が位置するか否かを確認して加工可否の判定を行う。
【0058】
このように、モニタ52には、被検レンズの外形像Hとともに度数分布像M1〜M4が表示されるので、被検レンズのレンズ特性の分布状態とフレーム枠との関係が分かる。すなわち、フレーム枠に対するレンズ特性のレイアウトが分かる。また、被検者のアイポイントである遠用視点マーク像J1および近用視点マーク像J2を被検レンズ104であるレンズ画像G1の遠用部上および近用部上に位置させて視覚的に加工可否の判定をすることができ、このため、被検レンズ104が累進多焦点レンズであっても正確な加工可否の判定を行うことができる。また、合成画像G4のデータを玉摺機(図示せず)に入力させて、そのデータに基づいて被検レンズを研削することにより、モニタ52に表示される形状と同一形状且つ同一度数分布のメガネレンズを得ることができる。すなわち、累進多焦点レンズを研削加工する際に、マーキングやスケールによって内寄せ量等の測定が不要となる。
【0059】
そして、合成画像G4のデータに基づいて研削したメガネレンズをメガネフレームに枠入れすれば、装用者の遠用視点Pと近用視点PKとがメガネレンズの遠用部の光軸と近用部とに確実に一致することになり、装用者に合った適正なメガネを作製することができることとなる。
【0060】
玉摺機で生地レンズを研削する場合に、生地レンズに吸着させる吸着盤の形状も、図6に示すように合成表示してもよい。この場合、吸着盤の形状を記憶したメモリ67(図2参照)を設ける。この吸着盤の形状を合成表示することにより、生地レンズを研削する際に、吸着盤が研削砥石と干渉してしまうか否かを判断することができる。例えば、図7に示すように、カニメ形K3にレンズを研削すると、吸着盤はカニメ形K3からはみ出しているので、吸着盤と研削砥石とが干渉してしまうことが分かり、その干渉を未然に防止することができる。
【0061】
モニタ52による被検レンズ104の外形形状と吸着盤110の形状とを重畳した画像を観察した後、レンズメータ100の引出し部112の蓋部111の吸着盤装着部111´に吸着盤110を装着し、蓋部111を閉じるだけで被検レンズ104の光軸上に吸着盤110を装着することができるので、従来の印点作業を必要とせず、軸出器を用いることなく吸着盤110を被検レンズ104に装着することができる。
【0062】
また、リムレスレンズの場合も上記と同様に、フレーム形状測定装置200によってデモ用リムレスレンズの形状を測定して、デモ用リムレスレンズの形状をレンズ画像G1に重ねてモニタ52に表示させればよい。
上記実施例では、屈折力分布を画像表示させているが、非点収差分布を画像表示させてもよい。
【0063】
また、図20(a)に示すように、球面度数の等度数線d1〜dnと、被検レンズの遠用部801および遠用部801に連続する累進部802と、この累進部802の左右の側方領域との境を示す境界線803,804を表示するようにしてもよい。
【0064】
この場合、近用視点となる等度数線daを強調して表示すれば、近用視点マーク像J2と等度数線daとを一致させることが容易なものとなり、フレーム枠に対する被検レンズ104の遠用視点および近用視点のレイアウト(位置関係)が分かる。また、被検レンズ104の正確な加工可否の判定を行うことができる。この場合、境界線803,804の求め方は後述する第8実施例と同じである。
【0065】
ここで、図20(b)の実線で示す様に、フレーム画像G2′がリムレスフレーム又はナイロール等(ツーポイントフレーム等を含む)の玉型形状であるような場合、近用視点を示す近用視点マーク像J2が玉型形状であるフレーム画像G2′の枠内に入ってこない場合がある。
【0066】
この場合、フレーム画像G2′の下側リム部に十字カーソル(+)Kを移動させ、十字カーソル(+)Kを下方に移動させて、図20(b)から明らかなように近用部の近用視点である近用視点マーク像J2が玉型形状内に入りきれるように、玉型形状を点線で示すフレーム画像G′′に変形させることができる。この十字カーソル(+)Kの移動操作は、キーボードのカーソルキーやマウス,ライトペンを用いることができる。
【0067】
この玉型形状の変形には、マッピング処理やコンピュータグラフィック技術を用いることで実現させることができる。
【0068】
また、上記実施例では、被検者のアイポイントをアイポイント測定装置300によって求め、この求めたアイポイントデータに基づいて遠用視点マーク像J1および近用視点マーク像J2をフレーム画像G2に表示させているが、被検レンズ104のレンズ特性から被検レンズ104の遠用視点および近用視点の位置を求めて、この位置に遠用視点を示すマーク(例えば二重丸等のマーク)および近用視点を示すマーク(例えば二重丸等のマーク)をレンズ画像G1上に表示して、あたかもシール700(図50参照)を被検レンズ104に貼った状態となるように見せてもよい。
【0069】
このようにすることにより、シール700が不要となり、シール700を被検レンズ104に付されている隠しマークに合わせて貼る作業が不要となる。
ここで、遠用視点および近用視点の位置は、被検レンズ104の幾何学中心位置からその位置までの距離が決められているので(各メーカや型(レンズの種類)によって決められている)、この幾何学中心位置を求めれば遠用視点および近用視点の位置を求めることができる。幾何学中心位置は、X,Y方向のプリズム量から求めるものであり、被検レンズ104のレンズ特性が予め分かっていれば、幾何学中心位置におけるX,Y方向のプリズム量が決まっているので(各メーカや型(レンズの種類)によって決められている)、そのプリズム量から幾何学中心位置を求めることができる。メーカやレンズの型は被検レンズ104に付されている隠しマークを見ることによって知ることができる。そして、メーカや型に応じた上記データ(幾何学中心位置におけるプリズム量のデータや、幾何学中心位置から遠用視点や近用視点までの距離データ)を予めメモリに記憶させておけばよい。あるいはそれらデータを入力してもよい。
【0070】
上記実施例では、屈折力分布データやフレーム形状データ等が送信されてフロッピーディスク(商標名)57に記憶されるようにしているが、これらデータをキーボードで入力したり、ICカードで入力するようにしてもよい。
また、上記実施例では、レンズメータ100はレンズメーカに設置し、フレーム形状測定装置200はフレームメーカに設置した場合について説明したが、これに限られるものではなく、例えばレンズメータ100およびフレーム形状測定装置200ともメガネ店舗に設置してもよい。この場合、送信手段やモデムが不要となる。また、判定装置50、レンズメータ100、フレーム形状測定装置200等をレンズ加工工場に設置してもよい。
【0071】
上記実施例では、判定装置50の本体51,モニタ52,キーボード53と、アイポイント測定装置300の本体301,モニタ302,キーボード303とが別個になっているが、判定装置50の本体51,モニタ52,キーボード53をアイポイント測定装置300に共用することにより本体301,モニタ302,キーボード303が不要となる。また、判定装置50をレンズメータ100に組み込んで判定装置50とレンズメータ100とを一体にしたレイアウト判定装置としてもよい。
【0072】
また、上記実施例では、合成画像G4にフレーム画像G2を重ねて表示しているが、合成画像G4とフレーム画像G2とを並べて表示してもよい。この場合でもフレーム枠に対するレンズ特性のレイアウトを判断することができる。
[第2実施例]
図8はレンズメータ100Aの他の例を示す光学系を示したものである。この第2実施例では、光束選択手段としての液晶シャッター110をマイクロレンズアレイ103とタングステンランプ101との間に、ここではコリメータレンズ102とマイクロレンズアレイ103との間に配設する構成としたものである。
【0073】
液晶シャッター10は、各微小レンズ103aから出射された各光束を透過・遮断する透過・遮断領域110a(図9参照)を有する。この液晶シャッター110は、図示を略す駆動回路によってその透過・遮光領域110aが図9に示すように所定の順番で開閉される。この透過・遮光領域110aの面積は各微小レンズ103aの面積に実質的に等しい。その図9において、符号110bで示す斜線領域は透過・遮光領域が閉じられていることを示す。
【0074】
被検レンズ104のパワーが大きい場合には、各微小レンズ103aの中心から中心までの間隔(レンズ間距離)dを小さくし、単位面積当りの各微小レンズ103aの密度を大きくすると、集光光束Piが交差して受光センサ108上に導かれ、(n,m)番目の微小レンズ103aの光束が受光センサ108の(n,m)番目の位置に対応しなくなる場合が生じるが、この液晶シャッター110を用いて、順番に透過・遮光領域110aを矢印方向に開成させ、受光センサ108に光束を入射させることにすれば、被検レンズ104とリレーレンズ106との間の距離Z、微小レンズ103a間の距離dを変更しなくとも、受光センサ108上の光束の位置と被検レンズ104の前側の面104aでの入射位置との間に対応関係をつけることができる。
特に、被検レンズ104とリレーレンズ106との間の距離Zを小さくすると、
単位度数当りの受光センサ108面上での光点像103a´の変位量が小さくなって測定精度が低下するが、この実施の形態2によれば、被検レンズ104のパワーが大きい場合でも、被検レンズ104とリレーレンズ106との間の距離Zを測定精度が低下しない程度に大きく維持しつつ受光センサ108上の光束の位置と被検レンズ104の前側の面104aでの入射位置との間に対応関係をつけることができる。また、微小レンズ103a間の距離dを大きくすると、測定範囲(測定視野)内の光点像103a´の個数が減少するので、同様に測定精度の低下につながるが、この発明の実施の形態2によれば、これも解消できる。液晶シャッター110の透過・遮光領域110aの開成は、上述したように順番に行う他、以下に説明する方法を採用できる。
【0075】
例えば、図10(A)に示すように、透過・遮光領域110aを同時に市松模様状に開成し、次に、透過・遮光領域110aを閉じ、斜線領域110bを同時に開成させて、受光センサ108上の全光点像103a´を採取しても良い。また、図10(B)に示すように、透過・遮光領域110aの間隔を大きく開けても良く、被検レンズ4が図5(G)に示す強度の負のレンズ、強度のプリズムのような場合で、周辺部の光点像103a´が受光センサ108からはみ出しているときには、図10(C)に示すように一度中央の透過・遮光領域110aを開成させ、この光点像103a´に対応する微小レンズ103aの位置を確かめ、これを基準として、全開あるいは図10(A)、図10(B)に示すように透過・遮光領域110aを開成させて測定を行っても良い。
【0076】
また、被検レンズ104が+25ディオプタの時に集光光束が交差しない間隔を開けて透過・遮断領域110aを開成させ、次に、図10(D)に示すように、中央付近の3個以上の透過・遮断領域110aを仮測定し、この仮測定された被検レンズ104の度数に応じて、液晶シャッタ110の開閉方法を変更しても良い。
【0077】
例えば、被検レンズ104が強度の正の球面レンズの場合には、図10(B)に示す開閉方法を採用し、中度の正の球面レンズ、弱中度の正の球面レンズの場合には図10(A)に示す開閉方法を採用し、弱度の正の球面レンズ、負の球面レンズの場合には、一度に液晶シャッタ110の全透過・遮断領域110aを開成する。要するに、被検レンズ104の面104aの光束の入射位置と受光センサ108上での光束位置とを時間的、空間的に対応つけるようにすることができれば良い。
【0078】
この第2実施例によれば、マイクロレンズアレイ103とコリメータレンズ102との間に液晶シャッター110を配設する構成としたが、マイクロレンズアレイ103と被検レンズ104との間でマイクロレンズ103の直後に配設しても良い。
【0079】
なお、透過・遮断領域110aを図10(D)に示すように、中央(光軸Oに相当)を境に対称形に4個開成した場合には、通常のレンズメーターとして使用することができる。
[第3実施例]
図11は第3実施例に係わるレンズメータ100Bの光学系を示し、この第3実施例においては、コリメーターレンズ102と被検レンズ104との間に2個のマイクロレンズアレイ103、111を互いに間隔を開けて配設し、マイクロレンズアレイ103の後側焦点位置に液晶シャッター110を配置する構成としたものである。ここでは、マイクロレンズアレイ111は微小レンズ111aを有し、各微小レンズ111aは各微小レンズ103aにそれぞれ対応され、光源部と被検レンズ104とが共役となるようにアレイレンズ111を配設する。この第3実施の形態によれば、光束の集束箇所に透過・遮光領域110aが設けられているので、透過・遮光領域110aの面積を発明の実施の形態2の場合に較べて小さくでき、従って、迅速に透過・遮断の切り替えを行うことができるという効果を奏する。
[第4実施例]
図12は図8、図11に示すマイクロレンズアレイに絞り112を設けたもので、絞り112は各微小レンズ113aに対応する各開口112aを有する。絞り112は各開口112a以外の領域は遮光部となっている。この絞り112は、図3に示す光学系の場合には、図12(A)に示すようにマイクロレンズアレイ103とコリメータレンズ102との間でマイクロレンズアレイ103の直前に設けても良く、また、図12(B)に示すようにマイクロレンズアレイ103と被検レンズ104との間でマイクロレンズアレイ103の直後に設けても良い。また、絞り112は図8に示す光学系の場合には液晶シャッター110とマイクロレンズアレイ103との間に設けるか、又はでマイクロレンズアレイ103の直後に設ける。
【0080】
このレンズメータによれば、隣接する各微小レンズ103aからの散乱光が受光センサ108上に達して受光センサ108上に光線の点像が形成されるのを防止できる。すなわち、微小レンズ103aの結像条件に従わない光線の点像が受光センサ108に混在するのを防止できる。
[第5実施例]
図13は第5実施例に係わるレンズメータの光学系を示し、この発明の第5実施例においては、光源部を複数個(例えば、1000個)のLED113により構成することとしたもので、各LED113はマイクロレンズアレイ103の微小レンズ103aに対応させて配列されている。
【0081】
この実施例によれば、各LED113を順番に点灯させて、光点像103a´の位置を測定できるので、液晶シャッタ110を使用しなくとも液晶シャッタ110を有するものと同様に各微小レンズ103aと光点像103a´との対応関係をつけることができる。液晶シャッタ110を用いない分だけ光量損失を防止できる。
[第6実施例]
図14(A)又は図14(B)は第6実施例に係わるレンズメーターの光学系を示し、この第6実施例においては、微小レンズ103aの個数を3個とし、測定光軸近傍の5mm範囲に光束を投影して従来と同様に測定光軸中心の平均的な度数を求めることとしたものであり、図14(A)は光源部にタングステンランプ101を設け、絞り109、フィルタ110´を介して出射された光束をリレーレンズにより平行光束として出射させ、微小レンズ103a´により3本の光束を被検レンズ104に照射した実施例を示し、図14(B)は光源部に3個のLED113を3個の微小レンズ103a´にそれぞれ対応させる構成として、微小レンズ103a´により3本の光束を被検レンズ104に照射した例を示したものである。
【0082】
このレンズメーターによれば、従来のレンズメーターに較べて光学素子のコストが大幅に安価となり、かつ、小型化も図ることができる。この発明の実施の形態6においては、被検レンズ104上での光束の透過範囲を5mm以下としたが、コンタクトレンズの場合には3mm以内であることが望ましい。なお、この微小レンズ103aの個数は3個に限る必要はなく4個以上であっても良い。
[第7実施例]
図15において、レンズメーター60,61は、照射光源としてのLED1,2,3、コリメータレンズ4、全反射ミラー5、ターゲット板6、結像レンズ7、全反射ミラー9、投影レンズ10、一対のラインCCD11,12を有する。尚、8は被検レンズである。
LED1〜3はコリメータレンズ4の前側焦点面に、光学系の光軸Oを中心として所定円上に配置されている。ターゲット板6はスリット形状の開口6aを有する。ターゲット板6はコリメータレンズ4の後側焦点位置を基準位置として光学系の光軸Oに沿って前後動する構成とされている。結像レンズ7はその前側焦点位置がターゲット板6の基準位置に一致され、結像レンズ7の後側焦点位置が被検レンズ8の裏面(眼鏡として用いて装着したとき眼に近い側の面)の頂点位置Vに一致するようにされている。
【0083】
投影レンズ10は全反射鏡9と一対のラインCCD11、12との間に配置され、一対のCCD11、12は投影レンズ10の後側焦点面に配置されている。被検レンズ8の表側の頂点位置VにはLED1〜3の光源像が形成されるが、各光源像を通る円周の半径が約4mm以下となるようにこのレンズメーターの光学系の倍率及びLED1〜3の位置を選定する。
3個のLEDのうちの少なくとも2個のLEDを用い、このLEDを時系列的に発光させると、各LEDにより照明されたターゲット板6の開口6aの像がラインCCD11、12に形成される。ターゲット板6が基準位置にあり、被検レンズ8が光学系中に存在しない場合(0ディオプター)、ターゲット板6の開口6aのスリット像としてのラインパターンの中心が光軸Oに一致して形成される。被検レンズ8が光学系に挿入されると、被検レンズ8のスリット像が形成される位置における度数に応じて開口6aのスリット像がぼやけると共に、その開口6aの像の形成位置が光軸Oからずれる。そこで、被検レンズ8の度数が相殺されるように、すなわち、各光源による開口6aのスリット像が重なるように、ターゲット板6を光軸Oに沿って矢印A方向に移動させ、このターゲット板6の移動量を求める。このターゲット板6の移動量により、被検レンズ8の度数が測定される。
【0084】
この光学系には、光軸Oを境にして一方側に線状光束を被検レンズ8に向けて斜め方向から投影する線状光束投影光源13が設けられている。光軸Oを境にして他方側には被検レンズ8の表面(眼鏡として用いて装着したとき眼から遠い側の面)により正反射された線状光束を受光するCCDカメラ14が設けられている。
【0085】
このCCDカメラ14は図15に示す演算制御回路15に接続されている。線状光束投影光源13とCCDカメラ14とは三次元形状を測定する三次元形状測定手段を構成している。また、線状光束投影光源13とCCDカメラ14とは、被検レンズの度数を測定する度数測定手段と、レンズの厚さを測定するレンズ厚さ測定手段として機能する。
【0086】
線状光束投影光源13は被検レンズ8を矢印B方向に光切断する。その正反射光束はCCDカメラ14に受像される。
そのCCDカメラ14に形成される線状像は、被検レンズ8の湾曲に応じて歪んだ像となる。そのCCDカメラ14の受像出力は演算制御回路15に入力される。演算制御回路15はその受像出力に基づいて光切断箇所における被検レンズ8の形状を演算する。この演算を所定ピッチpi毎に行うことにすれば、被検レンズ8の表面側の三次元形状C1を測定できる。被検レンズ8の裏面側の形状についても同様の測定を行えば、被検レンズ8の裏面側の三次元形状C2を測定できる。
【0087】
その際、表面側測定用の線状光束投影光源13とCCDカメラ14とは別に図16に示すように裏面側測定用の線状光束投影光源13´とCCDカメラ14´とを準備してもよいし、図示を略す全反射鏡を用いて線状光束投影光源13の線状光束を被検レンズ8の裏面側に導き、その正反射光束を図示を略す全反射鏡を用いてCCDカメラ14に導く構成とすることもできる。なお、線状光束投影光源13の代わりに、点状光源を一次元方向に走査する構成を採用してもよい。また、三次元形状測定手段としては、公知の他の非接触式や接触式のものを使用してもよい。なお、図16において、21はレンズ受けである。
【0088】
また、被検レンズ8の表面と裏面の形状の測定結果及びTVカメラ14における像の位置等を基にして被検レンズ8の厚さdを測定することができる。例えば、図16に示すCCDカメラ14から得られた表面形状C1が図17(A)に示すものであり、CCDカメラ14´から得られた裏面形状C2が図17(B)に示すものであるとき、被検レンズ8の厚さdはレンズ受け21の基準の厚さをd0として、式 d=df+d0−dbにより求められるが、被検レンズ8の基準位置における厚さdの測定はこれに限るものではなく、例えば、接触式プローブ等により三次元形状測定を行うときは、このプローブとレンズ受け21の相対的位置を演算することにより被検レンズ8の厚さdを求めても良い。
【0089】
ここでは、被検レンズ8は図18に示すような累進多焦点レンズであり、図18において、符号16は遠用部、符号17は近用部、符号18は累進帯部である。遠用部16から近用部18に向かっては球面度数Sの変化はあるが、円柱度数C、軸角度Aは基本的に変化しない。一方、符号19の斜線で示す領域は円柱度数C、軸角度Aが変化する領域(側部不使用領域)である。ここでは、説明の簡単化のため、被検レンズ8の乱視度はゼロであると仮定して説明する。また、最初に被検レンズ8が置かれた位置を基準位置とし、これが例えば遠用部16であるとしたとき、この遠用部16における球面度数Sを測定する。
【0090】
被検レンズ8の材質はレンズ全域に渡って一様に製作され、部分的に被検レンズ8の材質が異なることはないと考えられるので、被検レンズ8のいずれの箇所においても屈折率Nは一定であるとする。そして、図19に示すように球面度数Sの測定箇所としての基準位置における被検レンズ8の厚さをd、その基準位置において、主平面Hから焦点Fまでの後側焦点距離をfとする。また、この基準位置における被検レンズ8の裏面頂点Vから焦点FまでのバックフォーカスをBfとし、一般に最初に被検レンズ8が置かれた位置の表側の曲率をC1、その裏側の曲率をC2とする。
【0091】
このとき、下記の式が成り立つ。
Bf=f*{1−C1*d*(N−1)/N}…(1)
f=1/(N−1)*{C1−C2+C1*C2*d*(N−1)/N}…(2)
この(2)式の後側焦点距離fを(1)の後側焦点距離fに代入して整理すると、屈折率Nについての二次方程式に変形できる。
N*N*Bf*(C1−C2+C1*C2*d)+ N(−Bf*C1+Bf*C2−2Bf*C1*C2*d+C1*d−1)+(−C1*d+Bf*C1*C2*d)=0…(3)
一般に、バックフォーカスBfと基準位置における球面度数Sとの間には、Bf=1/Sの関係があるから、この(3)式を二次方程式の解法に従って解くと、被検レンズ8の屈折率Nを得ることができる。
【0092】
次に、屈折率Nと曲率C1と曲率C2と後側焦点距離fとの間には、被検レンズ8を薄肉レンズであると考えると、薄肉レンズの公式により、 一般に、 S=1/f=(N−1)(C1−C2)…(4)
が成り立つ。
【0093】
そこで、被検レンズ8の任意の位置における曲率をC1i´、C2i´、後側焦点距離をf´、球面度数をS´とすると、S´=1/f´=(N−1)(C1i´−C2i´)…(5)
ここで、屈折率Nが(3)式により求まり、C1i´、C2i´が三次元形状演算手段により求まるので、被検レンズ8の任意の箇所における球面度数をS´が求められる。
【0094】
これらの演算は演算制御回路15により行われ、その演算結果はモニター20に等度数線として画像表示される。図18において、破線はその等度数線を示している。なお、図18には等アス度数曲線Mを1つだけ示した。
【0095】
そして、演算制御回路15は被検レンズ8の屈折率を算出する屈折率算出手段としての機能を有している。
[第8実施例]
次に、第8実施例のレイアウト判定装置を図面に基づいて説明する。
【0096】
図29において、501はレイアウト判定装置(レンズメータ)、502はレンズメータ501の本体、503は本体502の上部に設けられた例えば液晶からなる表示部、504は本体502の前側に設けられた上光学部品収納部、505は上光学部品収納部の下方に位置させて設けられた下光学部品収納部、506は下光学部品収納部505の上端に設けられたレンズ受けテーブル、507はその両収納部504,505間に位置して本体502の正面に前後移動調整可能に保持されたレンズ当てテーブル、508は本体502の横側に前後回動可能に保持されたレンズ当て操作用ダイヤルで、このダイヤル508を回動することによりレンズ当てテーブル507が前後方向に移動調整されるようになっている。
【0097】
そのレンズ当てテーブル507の上縁部にはスライダ509aが左右動自在に保持され、このスライダ509aには鼻当て支持部材509が上下動回動可能に保持されている。この鼻当て支持部材509は、図示を略すスプリングで上方にバネ付勢されていると共に水平位置で上方への回動が規制されるようになっている。
【0098】
上光学部品収納部505には、印点装置600が設けられており、この印点装置600は、ソレノイド(図示せず)により回動して水平状態となる3つの印点アーム608と、この印点アーム608を上下動させるモータ(図示せず)等とを備えている。この印点アーム608の下方への移動により、レンズ受筒530上に載置された被検レンズに印点を行うようになっている。
【0099】
また、本体502の下部には操作部502Aが設けられており、この操作部502Aには各種の測定モードを設定するモードスイッチSa〜Scと、各種のデータの入力や操作指令を入力するキースイッチKが設けられている。
【0100】
レンズ受けテーブル506には、図30に示す段付き取り付け孔512が形成されている。この取り付け孔512にはレンズ受け513が設けられている。このレンズ受け513には未加工レンズ(生地レンズ)やフレーム枠Fbに枠入りされたままのメガネレンズ534がセットされる。
【0101】
本体502内には図30に示す測定光学系570が設けられている。測定光学系570は、図30に示すように、投光光学系520と受光光学系580とから構成されている。投光光学系520は測定光束発生用の光源部とコリメートレンズ526と反射ミラー528とからなる。
【0102】
光源部はLED521、522とピンホール板523,524とビームスプリッタ525とからなっている。符号523a,524aはピンホールを示す。ここでは、LED521は波長550nmの測定光束を発生し、LED522は波長660nmの測定光束を発生するものとされ、2個のLED521,522の測定光束の波長が互いに異なるものとされている。ビームスプリッタ525には、波長550nmの測定光束を透過し、波長650nmの測定光束を反射するダイクロイックミラー面525aが形成されている。
【0103】
各測定光束は、合流されてコリメートレンズ526に導かれる。ピンホール板523,524はコリメートレンズ526の焦点位置に配置され、各測定光束はコリメートレンズ526により平行光束Pとされる。その平行光束Pの投光光路527の途中でレンズ受けテーブル506の上方には、反射ミラー528が設けられている。
【0104】
そのレンズ受けテーブル506に載置されるレンズ受部513は、プレート板529とレンズ受筒530とから構成されている。プレート板529は図31に示すように直方形状であり、レンズ受けテーブル506の段付き取り付け孔512に係止される。
【0105】
プレート板529にはレンズ受け装着用の環状溝529aがその中央部に形成されている。そのレンズ受筒530には防塵用の透明カバーガラス530aが設けられている。
【0106】
プレート板529には環状溝529aで囲まれた内側に中央パターン531が形成されている。この中央パターン531は4個のスリット孔531aないし531dから形成されている。中央パターン531はこのスリット孔531aないし531dにより全体として正方形状を呈している。そのスリット孔531aないし531dの各端縁は互いに離間している。プレート板529には環状溝529aの外側に周辺パターン532が規則的に間隔を開けて形成されている。この周辺パターン532は円孔からなり、中央パターン531と周辺パターン532とはそのパターン形状が異なっている。そのプレート板529の残余の部分は遮光部533となっており、プレート板529はパターン形成板としての機能を有する。また、プレート板529の両側の所定領域が透明な透明部529A,529Bとなっており、レンズ受筒530に枠入れされたメガネレンズを載置した場合にそのフレーム枠が透明部529A,529Bに投影されるようになっている。
【0107】
中央パターン531は、図32に符号T1で示すように波長550nm以上の測定光束を透過させる透過率曲線を有し、周辺パターン532は図32に符号T2で示すように波長660nm以上の測定光束を透過させる透過率曲線を有する。
【0108】
ここでは、レンズ受部513には、眼鏡レンズ534として負のパワーを有する未加工レンズがセットされているものとする。その投光光路527には眼鏡レンズ534から所定距離の箇所にスクリーン535が設けられている。このスクリーン535は例えば拡散板からなっている。その投光光路527にメガネレンズ534がセットされていないときには、測定光束が平行光束Pのままプレート板529に導かれ、このプレート板529の各パターンを透過するので、その透過測定光束に基づきプレート板529に対応するパターンが図33に示すようにスクリーン535上に投影される。その図33において、536は中央パターン531に対応するスクリーン535上の中央パターン像、537は周辺パターン532に対応するスクリーン535上の周辺パターン像を示している。
【0109】
メガネレンズ534が投光光路527にセットされると、そのメガネレンズ534の広域S1が平行光束Pによって照射される。その平行光束Pがその眼鏡レンズ534の負のパワーにより変形を受けて拡散され、図34に示すようにスクリーン535上に間隔の広がったパターンが投影される。正のパワーを有する眼鏡レンズ(図示を略す)が投光光路527にセットされると、その平行光束Pがその眼鏡レンズ534の正のパワーにより変形を受けて収束され、図35に示すようにスクリーン535上に間隔の狭まったパターンが投影される。
【0110】
投光光路527にはスクリーン535の背後に撮像素子538が結像レンズ539に関してスクリーン535と共役位置に設けられている。撮像素子538には、図40に示すように、スクリーン535に投影されたプレート板529のパターンとフレーム枠Fb等とが結像されることとなる。
【0111】
撮像素子538はCPU等から構成される演算処理装置540に接続されている。そして、受光光学系580は、プレート板529と、スクリーン535と、結像レンズ539と、撮像素子538とからなっている。570aは測定光学系の光軸で撮像素子538の中心を通る。
【0112】
演算処理装置540は、レンズ特性やレンズの移動方向および移動量等を演算処理する演算処理回路541と、演算したレンズ特性を記憶する第1,第2メモリ542,543と、第1,第2メモリ542,543に記憶されたレンズ特性を基にして分布画像を作成したりフレームリーダ560が読みとったフレーム形状データからフレーム画像を作成したりする画像処理回路544と、この画像処理回路544によって作成された分布画像を記憶する画像メモリ545,546と、反転画像メモリ(第1記憶手段)547と、第2画像メモリ(第2記憶手段)548と、フレーム画像を記憶するフレーム画像メモリ549とを備えている。
【0113】
画像メモリ545〜548に記憶された分布画像やフレーム画像メモリ549に記憶されたフレーム画像はキースイッチKの操作などによって表示部503に表示される。また、フレーム画像はキースイッチKの操作によって表示部503上を移動させることができるようになっている。590はフレームリーダである。
【0114】
次に、上記実施例のレンズメータの動作について説明する。ここでは、右側のメガネレンズが破損した場合を例にとって説明する。
【0115】
先ず、図36に示すように、被検者にメガネを装用させて正面を見させて、破損していないメガネレンズ(左側レンズ)534上に、検者が正面から見て瞳孔位置となる位置にペン561によりアイポイントマークMiを付する。図37に示すように、アイポイントマークMiを付したメガネレンズ534を図29および図30に示すようにフレーム枠Fbとともにレンズ受筒530に載置して、アイポイントマークMiと測定光軸570aとを一致させる。
【0116】
これは、例えば透明カバーガラス530aに測定光軸570aと一致する位置にマークを記しておき、このマークとアイポイントマークMiとが一致するようにレンズ受筒530にメガネレンズ534を載置する。あるいは、スポット光束を測定光軸570aに沿って照射させ、このスポット光束上にアイポイントマークMiがくるようにレンズ受筒530にメガネレンズ534を載置する。
【0117】
アイポイントマークMiと測定光軸570aとが一致したら、レンズ当てテーブル507をフレーム枠Fa,Fbに当接させる。そして、スイッチS1を操作してマッピングモードを設定する。
【0118】
このマッピングモードによりLED522が一定時間駆動されて、周辺パターン像537がスクリーン535に投影され、眼鏡レンズ534の広域S1を透過した透過測定光束に基づく周辺パターン像537が撮像素子538に受像される。演算処理装置540の演算回路541は、撮像素子538の受光信号に基づいて、メガネレンズ534の広域S1の各測定箇所におけるレンズ特性を演算し、この演算したレンズ特性を第1メモリ542に記憶させる。なお、レンズ特性とは、球面度数S、円柱度数C、軸角度A、プリズム度Prs等のことである。
【0119】
画像処理回路544は、第1メモリ542に記憶されたレンズ特性に基づいて、図38(A)〜(D)に示すように、球面度数S、円柱度数C、軸角度A、プリズム度Prsの等度数線の分布画像を作成して第1画像メモリ545に記憶させる。なお、図38(A)のd1〜dnは球面度数の等度数線を示す。
【0120】
さらに、画像処理回路544は、図38(B)に示す分布画像から、図39に示すように、被検レンズ534の遠用部534Aおよび遠用部534Aに連続する累進部534Bと、この累進部534Bの左右の側方領域534C,534Dとの境を示す境界線551,552を求める。
【0121】
また、図38および図39に示す562は、フレーム枠Fbの影像(フレーム枠像)である。このように、レンズ特性の分布画像とともにフレーム枠Fbの影像を表示部3に表示できるので、フレーム枠と分布画像との対応関係が分かる。
【0122】
境界線551,552は、図38(B)に示す円柱軸の等度数線a1,a2…,a1´,a2´…のうちの等度数線a1,a1´を使用し、この等度数線a1,a1´の各位値の円柱屈折特性値から遠用部534Aの円柱屈折特性値を減算し、この減算した屈折特性値が例えば0.25の値の部分を境界線551,552とするものである。
【0123】
このように、遠用部534Aの円柱屈折特性値を減算することにより、境界線551,552を明瞭に現わすことができる。ちなみに、減算しな場合、被検レンズ534の球面度数が大きいと、等度数線a1,a1´が左右に流れた状態となるので、境界線551,552を求めることが困難なものとなる。
【0124】
図39に示すように、境界線551,552が求められた分布画像553は画像メモリ545に記憶されるとともに表示部503に表示される。この画像メモリ545に記憶された図38(A)〜(D)に示す分布画像は、キースイッチKの操作によって表示部503に表示することができる。
【0125】
スイッチS2によって合成反転モードを設定した場合には、上記動作が行われて図39に示す分布画像553が求められる。この後、分布画像553および影像562が左右に反転した反転画像として反転画像メモリ547に記憶されるとともに図41に示すように、表示部503に反転画像554が表示される。
この反転画像554の表示により、破損したメガネレンズの累進帯の方向等を直接に見る状態となり、その方向が視覚的に把握しやすいものとなる。
【0126】
反転画像554が表示部503に表示されたら、レンズ受筒530からメガネレンズ534を外し、処方データに基づいて選択した未加工レンズ560を図42に示すようにレンズ受筒530に載置し、キースイッチKを操作する。このキースイッチKの操作によりLED522が駆動され、上記と同様にして、未加工レンズ560のレンズ特性が演算されてこのレンズ特性が第2メモリ543に記憶される。
【0127】
画像処理回路544は、第2メモリ543に記憶されたレンズ特性に基づいて、図38(A)〜(D)に示すのと同様に、球面度数S、円柱度数C、軸角度A、プリズム度Prsの等度数線の分布画像を作成して画像メモリ546に記憶させる。さらに、画像処理回路544は、上記と同様にして図43に示すように境界線551´,552´を求めた分布画像556を作成し、この分布画像556を第2画像メモリ548に記憶させる。この分布画像556は反転画像554に重ねて表示部503に表示される。
【0128】
なお、画像メモリ546に記憶された各分布画像は、キースイッチKの操作によって表示部503に表示することができるようになっている。
表示部503に分布画像556が反転画像554に重ねて表示されると、LED522の駆動が停止されてLED521が駆動され、中央パターン像536のみがスクリーン535に投影され、メガネレンズ534の狭域を透過した透過測定光束に基づく中央パターン像536のみが撮像素子538に受像される。そして、表示部503を見ながら画像556の境界線551´,552´が反転画像554の境界線551,552に重なるように未加工レンズ560を移動させる。
【0129】
演算処理回路541は、撮像素子538が受像している中央パターン像536に基づいて、未加工レンズ560の移動方向および移動量を演算していき、この演算した移動方向および移動量に基づいて表示部503に表示されている分布画像556を移動させていく。
【0130】
ここで、移動量はプリズム量Prsに基づいて演算する。このプリズム量の演算には下記のプレンティスの公式を用いる。
【0131】
X=10・Prs/S
ただし、Xは眼鏡レンズ534の幾何学中心C2(図44参照)からの偏心量であり、Prsはプリズム量、Sは度数である。
【0132】
広域S1の各測定箇所におけるプリズム量Prsは、最初の測定で求められているので、今回求めた狭域の測定箇所S2におけるプリズム量とを比較すれば、その眼鏡レンズ534の移動量がわかり、また、中央パターン像536の移動方向に基づき、眼鏡レンズ534の移動方向を求める。この演算は、狭域のみの測定に基づくものであるから、高速に処理でき、リアルタイムで分布画像556を移動させていくことができる。
【0133】
そして、図45に示すように、表示部503に表示されている分布画像556の境界線551´,552´と反転画像554の境界線551,552とを重ねて、未加工レンズ560の累進帯の幅や長さがメガネレンズ534の累進帯の幅や長さと同じであるか否かを確認するとともに、未加工レンズ560の分布画像556からフレーム枠Fbの影像562がはみ出さないかを確認する。
【0134】
累進帯の幅や長さと同じでない場合や、分布画像556からフレーム枠Fbの影像562がはみ出してしまう場合には、処方データに基づいた他の未加工レンズと交換し、同様にして確認作業を行う。
【0135】
このように、分布画像556の境界線551´,552´と反転画像554の境界線551,552とを重ねることができるので、未加工レンズ560の累進帯の幅や長さが破損したメガネレンズと同じであるか否かの確認を確実に行うことができ、しかも、未加工レンズ560の分布画像556からフレーム枠Fbの影像562がはみ出さないか否か、すなわち、未加工レンズ560からフレーム枠Fbがはみ出してしまうか否かを確認することができるので、未加工レンズの加工可否の判定を行うことができる。
【0136】
未加工レンズ560とメガネレンズ534の累進帯の幅や長さが図45に示すように同じで、しかも、分布画像556からフレーム枠Fbの影像562がはみ出していなければ、フレームリーダ590で読みとったフレーム枠Fbの形状データを読み込ませる。形状データが読み込まれると、画像処理回路544はその形状データに基づいてフレーム枠Fbと同じ形状のフレーム画像591を作成してフレーム画像メモリ549に記憶させるとともに、図46に示すように、分布画像556と反転画像554とを重ねた画像に、さらに、フレーム画像591を重ねて表示部503に表示させる。
【0137】
検者は、表示部503を見ながらフレーム画像591と反転画像554のフレーム枠Fbの影像562に重なるように、フレーム画像591をキー操作により移動させていく。そして、図47に示すように、フレーム画像591とフレーム枠Fbの影像562とが重なったら、演算処理回路541によってフレーム枠Fbの幾何学中心MfとアイポイントMiとの間のX,Y方向における距離を演算させる。すなわち、フレーム枠Fbの幾何学中心Mfの位置とアイポイントMiの位置とのズレ量(x,y)を求める。
【0138】
このズレ量(x,y)は、フレーム枠Fbの形状と幾何学中心Mfとの関係が分かっており、アイポイントMiが測定光軸570aと一致し、測定光軸570aが撮像素子538の中心と一致しているので、アイポイントMiの位置を原点(0,0)として、幾何学中心Mfの位置として求めることができる。
【0139】
また、フレーム枠Fbの幾何学中心MfをアイポイントMiに一致させて、フレーム画像91を表示部503に表示させ、そして、フレーム画像591を移動させてフレーム画像591とフレーム枠Fbの影像562とが重なったときの、フレーム画像591の幾何学中心Mfの移動量からズレ量を求めてもよい。
【0140】
メガネレンズ534にアイポイントマークMiが付けられない場合には、ある光学特性値の部位をアイポイント位置として代替してもよい。例えば、プリズムシイニング加工されていないレンズのアイポイント位置では、PX=0、PY=0であるので(Pはプリズム量である)、X,Y方向におけるプリズム量が「0」の部位をアイポイント位置とすればよい。プリズムシイニング加工されている場合でも、プリズム量が「0」の部位を基準にしてアイポイントの位置を加入度数に応じて決定してもよい。例えば、ADD=4Dのとき、PX=0、Py=2△となる部位をアイポイントの位置としてもよい。ただし、△は…である。
これらアイポイントの位置は、撮像素子538の中心位置を基準にして求めることができる。そして、求めたアイポイントの位置を表示部503に表示させればよい。
【0141】
また、図50に示すように、各メーカで用意しているシール700を使用してアイポイントの位置を求めてもよい。701は遠用アイポイントを示すマーク、702は近用アイポイントを示すマーク、703は隠しマークに合わせる合わせマークである。そして、このシール700の合わせマーク703を眼鏡レンズ534の隠しマーク(図示せず)に合わせて、シール700を眼鏡レンズ534に貼る。このときの遠用アイポイントのマーク701をアイポイントとすればよい。ズレ量(x,y)が求まったら、キースイッチKを操作して印点を行う。そして、この演算したズレ量(x,y)とフレーム形状データとを玉摺機(図示せず)に入力する。
【0142】
他方、未加工レンズ560の印点位置に吸着盤(図示せず)を取り付け、この未加工レンズ560を玉摺機にセットして、フレーム形状データとズレ量(x,y)とに基づいて未加工レンズ560を研削加工していけば、メガネレンズ534を左右に反転したものと全く同一のメガネレンズを得ることはできる。このメガネレンズをフレームFaに枠入れすれば、メガネレンズ534の累進帯と同一位置にメガネレンズの累進帯が位置し、その累進帯の方向も互いに左右対称となる。また、遠用部や近用部の位置も同一位置となる。
すなわち、破損したメガネレンズの累進帯の位置およびその向きと、遠用部や近用部の位置等とを全く同一にした状態でフレームFaにメガネレンズを枠入れすることができ、被検者が枠入れしたメガネが装用した場合に十分に満足のいくものとなる。
【0143】
上記実施の形態では、分布画像556を反転画像554に重ねて表示部503に表示しているが、画像556,54を左右に並べて表示部503に表示してもよい。また、累進帯等の境界を示す境界線551,552を示した分布画像553を反転表示しているが、図10(A)〜(D)に示す分布画像を反転表示してもよい。
[第9実施例]
第8実施例では、フレーム枠Fbの幾何学中心Mfの位置とアイポイントMiの位置とのズレ量(x,y)をフレーム画像591を表示部503に表示させてこのフレーム画像591を移動させることにより求めているが、レンズ当てテーブル7とスライダ9aを利用して求めてもよい。この場合、メガネレンズ534にアイポイントマークMiを付してから分布画像556と反転画像554とを重ねてレイアウトの判定を行うところまでは、第8実施例と同じである。
【0144】
この場合のズレ量(x,y)は、図48に示すように、x=X2−X1,y=Y1−1/2(Y2)から求めるものであり、X1およびY1はスライダ509aおよびレンズ当てテーブル507の移動量から求まる。X2,Y2はフレームリーダ590によって求めることができる。Y2を求める場合、フレームリーダ590によってフレームFbの内側の値Y2′を測定して、この値Y2′を補正してY2を求める。この補正は、例えば、メタルフレームのときY2′に0.5mmを加算し、セルフレームのとき2mmを加算する。
【0145】
また、図49に示すように、X3,Y3を直接定規で求め、X4,Y4はフレームリーダ590で求めることができるので、ズレ量(x,y)をx=X4−X3,y=Y3−Y4で求めることができる。
【0146】
以上説明したように、この発明によれば、フレーム枠と被検レンズのレンズ特性の分布状態との対応関係が分かる。
【0147】
また、以上説明したように、この発明の実施の形態の玉型形状レイアウト設定方法では、リムレスフレーム又はナイロール等の玉型形状データを入力し、眼鏡装用者の近用部802等の屈折力分布データ又は非点収差分布データ及び眼鏡加工に必要な加工データ(例えば、眼鏡装用者の瞳孔間距離PDやリムレスフレーム又はナイロール等の幾何学中心間距離FPD等)を入力して、眼鏡装用者眼の屈折力分布(境界線803,804間の球面度数の等度数線d1〜dn等)又は非点収差分布と玉型形状(フレーム画像G2′)とを重畳させて表示し、図20(b)の実線の様に前記玉型形状(フレーム画像G′)内に前記眼鏡装用者眼の近用部802が含まれない場合に、図20(b)の実線の前記玉型形状(フレーム画像G2′)を図20(b)の破線(点線)の玉型形状(フレーム画像G2′′)の様に変形させ、リムレスフレーム又はナイロール等のレイアウトを変更する様にしている。
【0148】
また、この発明の実施の形態の玉型形状レイアウト設定装置では、リムレスフレーム又はナイロール等の玉型形状データを入力する玉型形状データ入力手段(フレーム形状測定装置200)と、眼鏡装用者の近用部802等の屈折力分布データ又は非点収差分布データ及び眼鏡加工に必要な加工データ(例えば、眼鏡装用者の瞳孔間距離PDやリムレスフレーム又はナイロール等の幾何学中心間距離FPD等)を入力する手段(例えばキーボード53)と、眼鏡装用者眼の屈折力分布(境界線803,804間の球面度数の等度数線d1〜dn等)又は非点収差分布と玉型形状(フレーム画像G2′)とを図20(b)の実線の様に重畳させて表示する表示手段(モニタ52等の表示装置)と、前記玉型形状(フレーム画像G2′)内に前記眼鏡装用者眼の近用部802が図20(b)の実線のように含まれない場合に、図20(b)の実線の前記玉型形状(フレーム画像G2′)を図20(b)の破線(点線)の玉型形状(フレーム画像G2′′)の様に変形させて、リムレスフレーム又はナイロール等のレイアウトを変更するレイアウト設定手段(演算制御回路60)を有する。
【0149】
このレイアウト設定装置を用いてレイアウト設定方法におけるフレーム画像G2′の形状変更を実行できる。この形状変更の操作は、キーボード53のカーソルキー、マウス、ライトペン等の変更操作手段(形状変更操作手段)で実行できる。この変更操作手段の操作は演算制御回路60を介して実行される。
【0150】
尚、変更操作を行う場合には、変更操作手段により設定変更モード(レイアウト変更モード)にした後、変更操作手段により十字カーソル(+)Kをフレーム画像G2′上の点Paに移動させて点Paを指定し、次に変更操作手段により十字カーソル(+)Kをフレーム画像G2′上の点Pbを指定することで、変更すべき部分の範囲rgを設定する。次に、点Pa,Pbで指定される範囲rgの線種(例えば、直線、円弧等)を指定する。
【0151】
この後、フレーム画像G2′の範囲rgにある任意の点Pxを変更操作手段で上下させることにより、範囲rgの形状を、指定した線種を基準として、例えば実線の状態から破線の状態に、点Pxを通るように変更操作することができる。図20(b)では線種として円弧を選択している。尚、点Pxは2つ以上でも良い。
【0152】
また、ボックス中心(幾何学中心)を通る水平線から玉型形状の下リム位置までの大きさを、例えば25mmから29mmに変更する場合、下リムの玉型形状のみ伸びるように変形させることもできる。
【0153】
更に、変形前の玉型形状の横方向、縦方向の大きさをそれぞれAmm、Bmmとすると、もとのAの大きさに対して例えば120%にするとか、80%にするとか、Aに対する大きさの割合を数値入力し、同様にもとのBの大きさに対して例えば150%にするとか、95%にするとか、Bに対する大きさの割合を数値入力するだけで、玉型形状を変形させることもできる。また、玉型形状の全体の大きさを150%にするとか、75%にするとか、全体に対する割合を数値入力することで、サイズの大きさで玉型形状を変形させることができる。
【0154】
この発明では、上記実施例に限定されず、いかなる玉型形状の変形方法であっても良い。
【0155】
【発明の効果】
以上説明した様に、この発明は、累進多焦点レンズや遠用非球面レンズ等を近年流行しているカニ目ツーポイントフレーム又はナイロール等に装着するような場合、上記レンズの屈折力分布又は非点収差分布の画像とカニ目ツーポイントフレーム又はナイロール等の玉型形状の画像とを重畳させて、近用視点が玉型形状に入りきれないときに、近用視点が玉型形状に入りきれるように玉型形状を変形させて玉型形状所のレイアウトを変更しすることができる。これにより、眼鏡装用者の嗜好も取り入れつつレイアウトを自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる被検レンズのレイアウト判定システムを示した斜視図である。
【図2】図1のレイアウト判定システムの構成を示したブロック図である。
【図3】レンズメータの光学系を示した光学配置図である。
【図4】マイクロレンズアレイの形状を説明する平面図であって全て凸レンズであり、(A)は微小レンズが円形の球面凸レンズである場合、(B)は微小レンズが六角形状の球面凸レンズである場合、(C)は微小レンズが矩形状の球面凸レンズである場合、(D)は微小レンズがフレネルレンズである場合をそれぞれ示す図である。
【図5】受光センサ上に形成される光点像の説明図であり、(A)はレンズがセットされていないときの光点像の説明図、(B)は被検レンズが正の球面レンズである場合の光点像の説明図、(C)は被検レンズが負の球面レンズである場合の光点像の説明図、(D)は被検レンズが乱視用レンズである場合の光点像の説明図、(E)は被検レンズが累進多焦点レンズである場合の光点像の説明図、(F)は被検レンズが偏心している場合、プリズムである場合の光点像の説明図、(G)は被検レンズが強度の負のレンズである場合の光点像の説明図である。
【図6】モニタに表示される合成画像を示した説明図である。
【図7】モニタに表示される合成画像の他の例を示した説明図である。
【図8】第2実施例のレンズメータの光学系を示した光学配置図である。
【図9】液晶シャッタの平面図である。
【図10】液晶シャッタの開閉方法の説明図であり、(A)は市松模様に透過・遮断領域を開閉した状態を示し、(B)は間隔を開けて透過・遮断領域を開閉した状態を示し、(C)は中央のみの透過・遮断領域を開閉した状態を示し、(D)は中央の左右上下対称位置にある4個の透過・遮断領域を開閉した状態を示す説明図である。
【図11】第3実施例のレンズメータの光学系を示した光学配置図である。
【図12】図11のレンズメータのマイクロレンズアレイを示したものであり、(A)はマイクロレンズアレイの直前近傍に絞りを設けた例を示し、(B)はマイクロレンズアレイの直後近傍に絞りを設けた例を示し、(C)はマイクロレンズアレイそのものに絞りを設けた例を示している図である。
【図13】第5実施例のレンズメータの光学系を示した説明図である。
【図14】第6実施例のレンズメータの説明図であり、(A)は光源部にタングステンランプを設け、絞り、フィルタを介して出射された光束をリレーレンズにより平行光束として出射させ、微小レンズにより3本の光束を被検レンズに照射した実施例を示し、(B)は光源部に3個のLEDを3個の微小レンズにそれぞれ対応させる構成として、微小レンズにより3本の光束を被検レンズに照射した実施例を示す図である。
【図15】第7実施例のレンズメータの光学系を示した説明図である。
【図16】図15のレンズメータの三次元形状測定装置を示す模式図である。
【図17】三次元形状測定装置で得られた形状の一例を示し、(A)は被検レンズの表面の形状、(B)は被検レンズの裏側の形状の一例を示す。
【図18】被検レンズの一例を示す平面図である。
【図19】被検レンズの側面図である。
【図20】モニタに表示される合成画像の他の例を示した説明図である。
【図21】アイポイント測定装置の構成を示した説明図である。
【図22】アイポイント測定装置の制御系の構成を示したブロック図である。
【図23】図21のモニターテレビの画面のメニューの部分を拡大して示した説明図である。
【図24】図21のモニターテレビの顔面像を拡大して示した説明図である。
【図25】 (a)〜(c)は上下方向の傾斜補正のための説明図である。
【図26】 (a)〜(c)はメガネフレームの傾斜説明図で、(a)〜(c)の(i)は(ii)のレンズ枠を正面から見た説明図、(ii)は被検眼とレンズ枠の傾斜状態を示す説明図である。
【図27】近用視点を測定する状態を示した説明図である。
【図28】図27の鎖線位置から撮影された場合、モニターテレビに表示される顔面像を拡大して示した説明図である。
【図29】第8実施例のレンズメーターの外観図である。
【図30】図29のレンズメーターの光学図である。
【図31】図28に示すプレート板の平面図である。
【図32】図29に示すパターン形成板に形成された各パターンの透過特性を示す透過率曲線図である。
【図33】眼鏡レンズが投光光路にセットされていないときにスクリーンに投影されたパターン像を示す説明図である。
【図34】負のパワーを有する眼鏡レンズが投光光路にセットされたときにスクリーンに投影されるパターン像の一例を示した説明図である。
【図35】正のパワーを有する眼鏡レンズが投光光路にセットされたときにスクリーンに投影されるパターン像の一例を示した説明図である。
【図36】アイポイントマークの付する方法を示した説明図である。
【図37】アイポイントマークを付したメガネレンズを示した説明図である。
【図38】眼鏡レンズの各レンズ特性値のマッピング図の一例を示し、(A)は球面度分布を示し、(B)は円柱度分布を示し、(C)は軸角度分布を示し、(D)はプリズム度分布を示す。
【図39】被検レンズの累進帯等の境界線を示した説明図である。
【図40】撮像素子に投影される投影像の説明図である。
【図41】図39の画像を反転した画像を示した説明図である。
【図42】レンズ受筒に未加工レンズを載置した状態を示した斜視図である。
【図43】反転画像と未加工レンズの分布画像とを重ね合わせた状態を示した説明図である。
【図44】レンズ受筒に載置された未加工レンズを移動させた状態を示した説明図である。
【図45】反転画像境界線と未加工レンズの分布画像の境界線とを一致させた状態を示した説明図である。
【図46】分布画像と反転画像とを重ねた画像に、フレーム画像を重ねた状態を示した説明図である。
【図47】フレーム画像を反転画像のフレーム枠の影像に一致させた状態を示した説明図である。
【図48】フレーム枠の幾何学中心の位置とアイポイントの位置とのズレ量の求め方を示した他の例の説明図である。
【図49】フレーム枠の幾何学中心の位置とアイポイントの位置とのズレ量を定規で求める方法を示した説明図である。
【図50】シールを示した説明図である。
【符号の説明】
802…近用部
d1〜dn…等度数線
G2…フレーム画像
G2′…フレーム画像
G2′′…フレーム画像
200…フレーム形状測定装置(玉型形状データ入力手段)
53…キーボード53(データ入力手段)
52…モニタ(表示手段、表示装置)
60…演算制御回路(制御手段、レイアウト設定手段)
Claims (2)
- リムレスフレーム又はナイロール等の玉型形状データを入力し、眼鏡装用者の近用部等の屈折力分布データ又は非点収差分布データ及び眼鏡加工に必要な加工データを入力して、眼鏡装用者眼の屈折力分布又は非点収差分布と玉型形状とを重畳させて表示し、前記玉型形状内に前記眼鏡装用者眼の近用部が含まれない場合に、前記近用部の近用視点が玉型形状内に入りきれるように前記玉型形状を変形し、リムレスフレーム又はナイロール等のレイアウトを変更することを特徴とする玉型形状レイアウト設定方法。
- リムレスフレーム又はナイロール等の玉型形状データを入力する玉型形状データ入力手段と、眼鏡装用者の近用部等の屈折力分布データ又は非点収差分布データ及び眼鏡加工に必要な加工データを入力する手段と、眼鏡装用者眼の屈折力分布又は非点収差分布と玉型形状とを重畳させて表示する表示手段と、前記玉型形状内に前記眼鏡装用者眼の近用部が含まれない場合に、前記近用部の近用視点が玉型形状内に入りきれるように前記玉型形状を変形し、リムレスフレーム又はナイロール等のレイアウトを変更するレイアウト設定手段を有することを特徴とする玉型形状レイアウト設定装置。
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