[go: up one dir, main page]

JP4080213B2 - 有機電界発光素子 - Google Patents

有機電界発光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP4080213B2
JP4080213B2 JP2002025736A JP2002025736A JP4080213B2 JP 4080213 B2 JP4080213 B2 JP 4080213B2 JP 2002025736 A JP2002025736 A JP 2002025736A JP 2002025736 A JP2002025736 A JP 2002025736A JP 4080213 B2 JP4080213 B2 JP 4080213B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
unsubstituted
branched
linear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002025736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003229273A (ja
Inventor
由之 戸谷
努 石田
武彦 島村
良満 田辺
正勝 中塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2002025736A priority Critical patent/JP4080213B2/ja
Publication of JP2003229273A publication Critical patent/JP2003229273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4080213B2 publication Critical patent/JP4080213B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機電界発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、無機電界発光素子は、例えば、バックライトなどのパネル型光源として使用されてきたが、該発光素子を駆動させるには、交流の高電圧が必要である。最近になり、発光材料に有機材料を用いた有機電界発光素子(有機エレクトロルミネッセンス素子:有機EL素子)が開発された[Appl.Phys.Lett.,51,913(1987)]。有機電界発光素子は、発光機能を有する化合物を含む薄膜を、陽極と陰極間に挟持された構造を有し、該薄膜に電子および正孔(ホール)を注入して、再結合させることにより励起子(エキシトン)を生成させ、この励起子が失活する際に放出される光を利用して発光する素子である。有機電界発光素子は、数V〜数十V程度の直流の低電圧で、発光が可能であり、また蛍光性有機化合物の種類を選択することにより種々の色(例えば、赤色、青色、緑色)の発光が可能である。このような特徴を有する有機電界発光素子は、種々の発光素子、表示素子等への応用が期待されている。しかしながら、一般に、発光輝度が低く、実用上十分ではない。
【0003】
発光輝度を向上させる方法として、発光層として、例えば、トリス(8−キノリノラート)アルミニウムをホスト化合物、クマリン誘導体、ピラン誘導体をゲスト化合物(ドーパント)として用いた有機電界発光素子が提案されている[J.Appl.Phys.,65,3610(1989)]。また、発光層の材料として、アントラセン誘導体を用いた有機電界発光素子が提案されている(特開平8−12600号公報、特開平11−111458号公報)。また、発光層のゲスト化合物として、アントラセン誘導体を用いた有機電界発光素子が提案されている(特開平10−36832号公報、特開平10−294179号公報)。
【0004】
しかしながら、これらの発光素子も充分な発光輝度、発光寿命を有しているとは言い難い。
【0005】
また、青〜青紫発光を得る素子として例えば、アントラセン結晶を用いる方法〔j.chem.phys..44.2902(1966)〕、縮合多環芳香族化合物を真空蒸着法により薄膜形成して用いる方法〔thin Solid Films,99,171(1982)〕、芳香族ジメチリデン化合物を用いて発光層を形成する方法(特開平3−231970号公報)、アミノ置換基を有する芳香族ジメチリデン化合物を使用して発光層を形成する方法(特開平5−17765号公報)等が報告されている。しかしながら、これらの方法を用いた有機電界発光素子もまだ、十分な発光輝度、発光寿命を有しているとは言い難い。
現在では、一層高輝度、長寿命に発光する有機電界発光素子が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、発光効率に優れ、高輝度、長寿命に発光する有機電界発光素子を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、有機電界発光素子に関して鋭意検討した結果、本発明を完成するに到った。すなわち本発明は、
▲1▼ 1対の電極基板間にアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物と、アミノ置換基を有する炭化水素化合物を含む層を少なくとも一層挟持してなる有機電界発光素子。
▲2▼ アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物が、一般式(1)で表される炭化水素化合物である▲1▼記載の有機電界発光素子。
【0008】
1−(F1)j−(A1)k−(F2)l−(A2)m−(F3)n−X2 (1)
〔式中、A1およびA2はそれぞれ独立に、置換または未置換のアントラセンジイル基を表し、F1、F2およびF3はそれぞれ独立に、置換または未置換のフルオレンジイル基を表し、X1およびX2はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、あるいは、置換または未置換のアラルキル基、を表し、j、mおよびnは0または1を表し、kおよびlは1または2を表し、Kが2であるときA1どうしは同一でも異なるものであってもよく、lが2であるときF2どうしは同一でも異なるものであってもよい〕
【0009】
▲3▼ 一般式(1)で表される炭化水素化合物が一般式(A)(化7)、一般式(B)(化8)および一般式(C)(化9)から選ばれる化合物である▲2▼記載の有機電界発光素子。
【0010】
【化7】
Figure 0004080213
【0011】
〔式中R21およびR22はそれぞれ独立に、水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基を表し、X210〜X224はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリール基を表す、但、R21、R22およびX210〜X224はアントリル基およびフルオレニル基ではない〕
【0012】
【化8】
Figure 0004080213
【0013】
〔式中、R31〜R34はそれぞれ独立に、水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基を表し、X301〜X322はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖または分岐または環状状アルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリール基を表す。但、R31〜R34およびX301〜X322はアントリル基およびフルオレニル基ではない〕
【0014】
【化9】
Figure 0004080213
【0015】
〔式中、R41およびR42はそれぞれ独立に、水素原子、直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基を表し、X401〜X416はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリール基を表す。但、R41、R42、およびX401〜X416はアントリル基およびフルオレニル基ではない〕
【0016】
▲4▼ アミノ置換基を有する炭化水素化合物が以下の一般式(a)(化10)、一般式(b)(化11)または一般式(c)(化12)から選ばれる化合物である、▲1▼乃至▲3▼のいずれかに記載の有機電界発光素子。
【0017】
【化10】
Figure 0004080213
【0018】
〔式中、A11およびA12は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A11およびA12の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環とともに含窒素複素環を形成していてもよく、Z101〜Z116はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアリールオキシ基、置換または未置換のアリールチオ基、置換または未置換のアラルキル基を表し、p11およびp12は0または1を表す〕
【0019】
【化11】
Figure 0004080213
【0020】
〔式中、A21およびA22は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A21およびA22の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環と共に含窒素複素環を形成していてもよく、Z201〜Z220はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基を表し、R51〜R54は水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアラルキル基を表し、p21は0または1を表す〕
【0021】
【化12】
Figure 0004080213
【0022】
〔式中、A31およびA32は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A31およびA32の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環と共に含窒素複素環を形成していてもよく、Z31〜Z38はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアリールオキシ基、置換または未置換のアリールチオ基、置換または未置換のアラルキル基を表し、Ar1は2価の芳香族基を表し、R61およびR62は水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基を表し、p31は0または1を表す〕
【0023】
▲5▼ アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物と、アミノ置換基を有する炭化水素化合物を含む層が発光層である▲1▼乃至▲4▼のいずれかに記載の有機電界発光素子。
▲6▼ アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物と、アミノ置換基を有する炭化水素化合物の重量比が10:1〜100:1である▲1▼乃至▲5▼のいずれかに記載の有機電界発光素子。
▲7▼ 1対の電極間にさらに正孔注入輸送層を有する▲1▼乃至▲6▼のいずれかに記載の有機電界発光素子
▲8▼ 1対の電極間にさらに、電子注入輸送層を有する請求項▲1▼乃至▲7▼のいずれかに記載の有機電界発光素子。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に関して、詳細に説明する。
【0025】
本発明は、1対の電極基板間にアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物とアミノ置換基を有する炭化水素化合物を含む層を少なくとも一層挟持してなる有機電界発光素子に関する。
【0026】
本発明に係るアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物は、重合体を含むものではなく、好ましくは、分子量2000以下の化合物であり、より好ましくは、分子量1000以下の化合物である。
【0027】
本発明に係るアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物は、好ましくは、フルオレン環が9位以外の位置でアントラセン環に結合している化合物であり、より好ましくは、一般式(1)で表される化合物である。
【0028】
1−(F1)j−(A1)k−(F2)l−(A2)m−(F3)n−X2 (1)
(式中、A1およびA2はそれぞれ独立に、置換または未置換のアントラセンジイル基を表し、F1、F2およびF3はそれぞれ独立に、置換または未置換のフルオレンジイル基を表し、X1およびX2はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換アラルキル基を表し、j、mおよびnは0または1を表し、kおよびlは1または2を表し、kが2であるときA1同士は同一でも異なるものであってもよく、lが2であるときF2同士は同一でも異なるものであってもよい。)
【0029】
一般式(1)で表される化合物において、X1およびX2はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換アラルキル基を表す。
【0030】
尚、アリール基とは、フェニル基、ナフチル基などの炭素環式芳香族基、フリル基、チエニル基、ピリジル基などの複素環式芳香族基を表す。
【0031】
また、一般式(1)で表される化合物において、X1およびX2のアリール基およびアラルキル基は置換基を有していてもよく、ハロゲン原子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数3〜25のアリール基、炭素数5〜16のアラルキル基などの置換基で単置換あるいは多置換されていてもよい。
【0032】
1およびX2は、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数6〜25の置換または未置換の炭素環式芳香族基、炭素数3〜25の置換または未置換の複素環式芳香族基、あるいは炭素数5〜16の置換または未置換アラルキル基であり、より好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数6〜12の置換または未置換の炭素環式芳香族基、炭素数4〜12の置換または未置換の複素環式芳香族基、あるいは炭素数7〜12の置換または未置換アラルキル基であり、さらに好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数6〜10の置換または未置換の炭素環式芳香族基、炭素数4〜10の置換または未置換の複素環式芳香族基、あるいは炭素数7〜10の置換または未置換アラルキル基である。
【0033】
1およびX2の具体例としては、水素原子、
フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、4−メチル−2−ペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、n−ヘプチル基、シクロヘプチル基、n−オクチル基、シクロオクチル基、tert−オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルペンチル基、n−ノニル基、2,2−ジメチルヘプチル基、2,6−ジメチル−4−ヘプチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、n−デシル基、n−ウンデシル基、1−メチルデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、1−ヘキシルヘプチル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、n−エイコシル基などの直鎖、分岐または環状のアルキル基、
【0034】
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、3,3−ジメチルブチルオキシ基、2−エチルブチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、n−ヘプチルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基、n−ウンデシルオキシ基、n−ドデシルオキシ基、n−トリデシルオキシ基、n−テトラデシルオキシ基、n−ペンタデシルオキシ基、n−ヘキサデシルオキシ基、n−ヘプタデシルオキシ基、n−オクタデシルオキシ基、n−エイコシルオキシ基などの直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、
【0035】
フェニル基、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、2−エチルフェニル基、4−n−プロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、4−n−ブチルフェニル基、4−イソブチルフェニル基、4−sec−ブチルフェニル基、2−sec−ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、3−tert−ブチルフェニル基、2−tert−ブチルフェニル基、4−n−ペンチルフェニル基、4−イソペンチルフェニル基、4−ネオペンチルフェニル基、4−tert−ペンチルフェニル基、4−n−ヘキシルフェニル基、4−(2’−エチルブチル)フェニル基、4−n−ヘプチルフェニル基、4−n−オクチルフェニル基、4−(2’−エチルヘキシル)フェニル基、4−n−ノニルフェニル基、4−n−デシルフェニル基、4−n−ウンデシルフェニル基、4−n−ドデシルフェニル基、4−n−テトラデシルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、4−(4’−メチルシクロヘキシル)フェニル基、4−(4’−tert−ブチルシクロヘキシル)フェニル基、3−シクロヘキシルフェニル基、2−シクロヘキシルフェニル基、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、3,4,5−トリメチルフェニル基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、2,4−ジエチルフェニル基、2,6−ジエチルフェニル基、2,5−ジイソプロピルフェニル基、2,6−ジイソプロピルフェニル基、2,6−ジイソブチルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,5−ジ−tert−ブチルフェニル基、4,6−ジ−tert−ブチル−2−メチルフェニル基、5−tert−ブチル−2−メチルフェニル基、4−tert−ブチル−2,6−ジメチルフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−5−ナフチル基、1,2,3,4−テトラヒドロ−6−ナフチル基、4−エチル−1−ナフチル基、6−n−ブチル−2−ナフチル基、5−インダニル基、
【0036】
4−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、2−メトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、3−エトキシフェニル基、2−エトキシフェニル基、4−n−プロピルオキシフェニル基、3−n−プロピルオキシフェニル基、4−イソプロピルオキシフェニル基、2−イソプロピルオキシフェニル基、4−n−ブチルオキシフェニル基、4−イソブチルオキシフェニル基、2−sec−ブチルオキシフェニル基、4−n−ペンチルオキシフェニル基、4−イソペンチルオキシフェニル基、2−イソペンチルオキシフェニル基、4−ネオペンチルオキシフェニル基、2−ネオペンチルオキシフェニル基、4−n−ヘキシルオキシフェニル基、4−(2’−エチルブチル)オキシフェニル基、4−n−ヘプチルオキシフェニル基、4−n−オクチルオキシフェニル基、4−n−ノニルオキシフェニル基、4−n−デシルオキシフェニル基、4−n−ウンデシルオキシフェニル基、4−n−ドデシルオキシフェニル基、4−n−テトラデシルオキシフェニル基、4−シクロヘキシルオキシフェニル基、2−シクロヘキシルオキシフェニル基、2,3−ジメトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル基、2,5−ジメトキシフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、3,5−ジエトキシフェニル基、2−メトキシ−4−メチルフェニル基、2−メトキシ−5−メチルフェニル基、2−メチル−4−メトキシフェニル基、3−メチル−4−メトキシフェニル基、3−メチル−5−メトキシフェニル基、2−メトキシ−1−ナフチル基、4−メトキシ−1−ナフチル基、4−n−ブチルオキシ−1−ナフチル基、5−エトキシ−1−ナフチル基、6−メトキシ−2−ナフチル基、6−エトキシ−2−ナフチル基、6−n−ブチルオキシ−2−ナフチル基、6−n−ヘキシルオキシ−2−ナフチル基、7−メトキシ−2−ナフチル基、7−n−ブチルオキシ−2−ナフチル基、
4−フェニルフェニル基、3−フェニルフェニル基、2−フェニルフェニル基、4−(4’−メチルフェニル)フェニル基、4−(3’−メチルフェニル)フェニル基、4−(4’−エチルフェニル)フェニル基、4−(4’−イソプロピルフェニル)フェニル基、4−(4’−tert−ブチルフェニル)フェニル基、4−(4’−n−ヘキシルフェニル)フェニル基、4−(4’−n−オクチルフェニル)フェニル基、4−(4’−メトキシフェニル)フェニル基、4−(4’−n−ブチルオキシフェニル)フェニル基、2−(2’−メトキシフェニル)フェニル基、4−(4’−クロロフェニル)フェニル基、3−メチル−4−フェニルフェニル基、3−メトキシ−4−フェニルフェニル基、9−フェニル−2−フルオレニル基、9,9−ジフェニル−2−フルオレニル基、9−メチル−9−フェニル−2−フルオレニル基、9−エチル−9−フェニル−2−フルオレニル基、
4−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、2−フルオロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、2−クロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、2−ブロモフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、2,3−ジフルオロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,5−ジフルオロフェニル基、2,6−ジフルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,5−ジフルオロフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2,5−ジブロモフェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、2−フルオロ−4−メチルフェニル基、2−フルオロ−5−メチルフェニル基、3−フルオロ−2−メチルフェニル基、3−フルオロ−4−メチルフェニル基、2−メチル−4−フルオロフェニル基、2−メチル−5−フルオロフェニル基、3−メチル−4−フルオロフェニル基、2−クロロ−4−メチルフェニル基、2−クロロ−5−メチルフェニル基、2−クロロ−6−メチルフェニル基、3−クロロ−4−メチルフェニル基、2−メチル−3−クロロフェニル基、2−メチル−4−クロロフェニル基、3−メチル−4−クロロフェニル基、2−クロロ−4,6−ジメチルフェニル基、2,4−ジクロロ−1−ナフチル基、1,6−ジクロロ−2−ナフチル基、2−メトキシ−4−フルオロフェニル基、3−メトキシ−4−フルオロフェニル基、2−フルオロ−4−メトキシフェニル基、2−フルオロ−4−エトキシフェニル基、2−フルオロ−6−メトキシフェニル基、3−フルオロ−4−メトキシフェニル基、3−フルオロ−4−エトキシフェニル基、2−クロロ−4−メトキシフェニル基、3−クロロ−4−メトキシフェニル基、2−メトキシ−5−クロロフェニル基、3−メトキシ−4−クロロフェニル基、3−メトキシ−6−クロロフェニル基、5−クロロ−2,4−ジメトキシフェニル基などの置換または未置換の炭素環式芳香族基、
【0037】
4−キノリル基、3−キノリル基、4−メチル−2−キノリル基、4−ピリジル基、3−ピリジル基、2−ピリジル基、4−メチル−2−ピリジル基、5−メチル−2−ピリジル基、6−メチル−2−ピリジル基、6−フルオロ−3−ピリジル基、6−メトキシ−3−ピリジル基、6−メトキシ−2−ピリジル基、3−フリル基、2−フリル基、3−チエニル基、2−チエニル基,4−メチル−3−チエニル基、5−メチル−2−チエニル基、3−メチル−2−チエニル基、2−オキサゾリル基、2−チアゾリル基、2−ベンゾオキサゾリル基、2−ベンゾチアゾリル基、2−ベンゾイミダゾリル基などの置換または未置換の複素環式芳香族基、
【0038】
ベンジル基、フェネチル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、フルフリル基、2−メチルベンジル基、3−メチルベンジル基、4−メチルベンジル基、4−エチルベンジル基、4−イソプロピルベンジル基、4−tert−ブチルベンジル基、4−n−ヘキシルベンジル基、4−n−ノニルベンジル基、3,4−ジメチルベンジル基、3−メトキシベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−エトキシベンジル基、4−n−ブチルオキシベンジル基、4−n−ヘキシルオキシベンジル基、4−n−ノニルオキシベンジル基、3−フルオロベンジル基、4−フルオロベンジル基、2−クロロベンジル基、4−クロロベンジル基などの置換または未置換のアラルキル基などを挙げることができる。
【0039】
一般式(1)で表される化合物において、A1およびA2はそれぞれ独立に、置換または未置換のアントラセンジイル基を表し、F1、F2およびF3はそれぞれ独立に、置換または未置換のフルオレンジイル基を表す。
【0040】
1、A2、F1、F2およびF3が置換基を有する場合の置換基としては、例えば、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基が挙げられる。
【0041】
尚、アリール基とは、フェニル基、ナフチル基などの炭素環式芳香族基、フリル基、チエニル基、ピリジル基などの複素環式芳香族基を表す。
【0042】
1、A2、F1、F2およびF3が置換基を有する場合の置換基の具体例としては、X1およびX2の具体例として挙げたハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換の炭素環式芳香族基、置換または未置換の複素環式芳香族基、あるいは置換または未置換のアラルキル基を挙げることができる。
【0043】
1およびA2は、例えば、置換または未置換のアントラセン−1,4−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−1,5−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−1,8−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−1,9−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−1,10−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−2,3−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−2,6−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−2,7−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−2,9−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−2,10−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−9,10−ジイル基であり、好ましくは、置換または未置換のアントラセン−1,4−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−1,5−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−2,6−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−2,7−ジイル基、置換または未置換のアントラセン−9,10−ジイル基であり、より好ましくは、置換または未置換のアントラセン−9,10−ジイル基である。
【0044】
1、F2およびF3は、例えば、置換または未置換のフルオレン−1,3−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−1,6−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−1,7−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−1,8−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−2,6−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−2,7−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−3,6−ジイル基であり、好ましくは、置換または未置換のフルオレン−1,6−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−1,7−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−1,8−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−2,6−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−2,7−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−3,6−ジイル基であり、より好ましくは、、置換または未置換のフルオレン−1,8−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−2,7−ジイル基、置換または未置換のフルオレン−3,6−ジイル基であり、さらに好ましくは、置換または未置換のフルオレン−2,7−ジイル基である。
【0045】
一般式(1)で表される化合物において、j、mおよびnは0または1を表し、kおよびlは1または2を表す。また、kが2であるとき、A1どうしは同一でも異なるものであってもよく、lが2であるときF2どうしは同一でも異なるものであってもよい。好ましくは、▲1▼kが1である、▲2▼jおよびnが0であり、lが1であり、k+mが2である、▲3▼j+l+nが2であり、kが1であり、mが0である、および▲4▼j、mおよびnが0であり、kおよびlが1である場合を挙げることができる。
【0046】
一般式(1)で表される化合物は、j、k、l、mおよびnの値により以下の構造に大別することができる。
1−A1−F2−X2 (1a)
1−F1−A1−F2−X2 (1b)
1−A1−F2−A2−X2 (1c)
1−A1−F2−F2−X2 (1d)
1−A1−A1−F2−X2 (1e)
1−F1−A1−F2−A2−X2 (1f)
1−F1−A1−F2−F2−X2 (1g)
1−F1−A1−A1−F2−X2 (1h)
1−A1−F2−F2−A2−X2 (1i)
1−A1−A1−F2−A2−X2 (1j)
1−A1−A1−F2−F2−X2 (1k)
1−A1−F2−F2−F3−X2 (1l)
1−F1−A1−F2−A2−F3−X2 (1m)
1−F1−A1−F2−F2−A2−X2 (1n)
1−F1−A1−A1−F2−A2−X2 (1o)
1−F1−A1−A1−F2−F2−X2 (1p)
1−A1−A1−F2−F2−A2−X2 (1q)
1−F1−A1−F2−F2−F3−X2 (1r)
1−A1−A1−F2−A1−F3−X2 (1s)
1−A1−A1−F2−F2−F3−X2 (1t)
1−F1−A1−A1−F2−F2−A2−X2 (1u)
1−F1−A1−F2−F2−A2−F3−X2 (1v)
1−F1−A1−A1−F2−A2−F3−X2 (1w)
1−F1−A1−A1−F2−F2−F3−X2 (1x)
1−A1−A1−F2−F2−A2−F3−X2 (1y)
1−F1−A1−A1−F2−F2−A2−F3−X2 (1z)
〔式中、A1、A2、F1、F2、F3、X1およびX2は一般式(1)の場合と同じ意味を表す〕
【0047】
これらの構造のうち、好ましくは、(1a)、(1b)、(1c)、(1d)、(1f)、(1g)、(1i)、(1l)、(1m)、(1n)、(1r)、(1v)および(1y)で表される構造であり、より好ましくは、(1a)、(1b)、(1c)、(1f)、(1g)、(1i)、(1m)、および(1v)で表される構造であり、さらに好ましくは、(1a)、(1b)、(1c)および(1m)で表される構造である。
【0048】
さらに、一般式(1)で表される化合物の好ましい形態としては、下記一般式(A)(化13)、下記一般式(B)(化14)および下記一般式(C)(化15)で表される化合物を挙げることができる。
【0049】
【化13】
Figure 0004080213
【0050】
(式中、R21およびR22はそれぞれ独立に、水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基を表し、X201〜X224はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基あるいは置換または未置換のアリール基を表す。但し、R21、R22およびX201〜X224はアントリル基およびフルオレニル基ではない。)
【0051】
【化14】
Figure 0004080213
【0052】
(式中、R31〜R34はそれぞれ独立に、水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基を表し、X301〜X322はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリール基を表す。但し、R31〜R34およびX301〜X322はアントリル基およびフルオレニル基ではない。)
【0053】
【化15】
Figure 0004080213
【0054】
(式中、R41およびR42はそれぞれ独立に、水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基を表し、X401〜X416はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリール基を表す。但し、R41、R42およびX401〜X416はアントリル基およびフルオレニル基ではない。)
【0055】
一般式(A)、一般式(B)および一般式(C)で表される化合物において、R21、R22、R31〜R34、R41およびR42はそれぞれ独立に、水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基を表す。但し、R21、R22、R31〜R34、R41およびR42はアントリル基およびフルオレニル基ではない。
尚、アリール基とは、フェニル基、ナフチル基などの炭素環式芳香族基、フリル基、チエニル基、ピリジル基などの複素環式芳香族基を表す。
【0056】
21、R22、R31〜R34、R41およびR42は、好ましくは、水素原子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数6〜25の置換または未置換の炭素環式芳香族基、炭素数3〜25の置換または未置換の複素環式芳香族基、あるいは炭素数5〜16の置換または未置換アラルキル基であり、より好ましくは、水素原子、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数6〜12の置換または未置換の炭素環式芳香族基、炭素数4〜12の置換または未置換の複素環式芳香族基、あるいは炭素数7〜12の置換または未置換アラルキル基であり、さらに好ましくは、水素原子、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数6〜10の置換または未置換の炭素環式芳香族基、炭素数4〜10の置換または未置換の複素環式芳香族基、あるいは炭素数7〜10の置換または未置換アラルキル基である。
【0057】
21、R22、R31〜R34、R41およびR42の具体例としては、水素原子、またはX1およびX2の具体例として挙げた直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換の炭素環式芳香族基、置換または未置換の複素環式芳香族基、あるいは置換または未置換アラルキル基を挙げることができる。
【0058】
一般式(A)、一般式(B)および一般式(C)で表される化合物において、X201〜X224、X301〜X322およびX401〜X416はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基あるいは置換または未置換のアリール基を表す。但し、X201〜X224、X301〜X322およびX401〜X416はアントリル基およびフルオレニル基ではない。
尚、アリール基とは、フェニル基、ナフチル基などの炭素環式芳香族基、フリル基、チエニル基、ピリジル基などの複素環式芳香族基を表す。
【0059】
201〜X224、X301〜X322およびX401〜X416は、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数6〜25の置換または未置換の炭素環式芳香族基、炭素数3〜25の置換または未置換の複素環式芳香族基であり、より好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数6〜12の置換または未置換の炭素環式芳香族基、あるいは炭素数4〜12の置換または未置換の複素環式芳香族基であり、さらに好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜8の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数6〜10の置換または未置換の炭素環式芳香族基、あるいは炭素数4〜10の置換または未置換の複素環式芳香族基である。
【0060】
201〜X224、X301〜X322およびX401〜X416の具体例としては、水素原子、またはX1およびX2の具体例として挙げたハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換の炭素環式芳香族基、置換または未置換の複素環式芳香族基を挙げることができる。
【0061】
一般式(A)で表される化合物は、好ましくは、X205およびX214が水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基である化合物、およびX201、X204、X206、X209、X210、X213、X215およびX218が水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基である化合物であり、より好ましくは、X205およびX214が水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換の複素環式芳香族基である化合物である。
【0062】
一般式(B)で表される化合物は、好ましくは、X315、X318、X319およびX322が水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基である化合物である。
【0063】
一般式(C)で表される化合物は、好ましくは、X405が水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリール基である化合物、およびX401、X404、X406およびX409が水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基である化合物である。
【0064】
本発明に係るアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物の具体例としては、例えば、以下の化合物(化16〜化153)を挙げることができるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0065】
【化16】
Figure 0004080213
【0066】
【化17】
Figure 0004080213
【0067】
【化18】
Figure 0004080213
【0068】
【化19】
Figure 0004080213
【0069】
【化20】
Figure 0004080213
【0070】
【化21】
Figure 0004080213
【0071】
【化22】
Figure 0004080213
【0072】
【化23】
Figure 0004080213
【0073】
【化24】
Figure 0004080213
【0074】
【化25】
Figure 0004080213
【0075】
【化26】
Figure 0004080213
【0076】
【化27】
Figure 0004080213
【0077】
【化28】
Figure 0004080213
【0078】
【化29】
Figure 0004080213
【0079】
【化30】
Figure 0004080213
【0080】
【化31】
Figure 0004080213
【0081】
【化32】
Figure 0004080213
【0082】
【化33】
Figure 0004080213
【0083】
【化34】
Figure 0004080213
【0084】
【化35】
Figure 0004080213
【0085】
【化36】
Figure 0004080213
【0086】
【化37】
Figure 0004080213
【0087】
【化38】
Figure 0004080213
【0088】
【化39】
Figure 0004080213
【0089】
【化40】
Figure 0004080213
【0090】
【化41】
Figure 0004080213
【0091】
【化42】
Figure 0004080213
【0092】
【化43】
Figure 0004080213
【0093】
【化44】
Figure 0004080213
【0094】
【化45】
Figure 0004080213
【0095】
【化46】
Figure 0004080213
【0096】
【化47】
Figure 0004080213
【0097】
【化48】
Figure 0004080213
【0098】
【化49】
Figure 0004080213
【0099】
【化50】
Figure 0004080213
【0100】
【化51】
Figure 0004080213
【0101】
【化52】
Figure 0004080213
【0102】
【化53】
Figure 0004080213
【0103】
【化54】
Figure 0004080213
【0104】
【化55】
Figure 0004080213
【0105】
【化56】
Figure 0004080213
【0106】
【化57】
Figure 0004080213
【0107】
【化58】
Figure 0004080213
【0108】
【化59】
Figure 0004080213
【0109】
【化60】
Figure 0004080213
【0110】
【化61】
Figure 0004080213
【0111】
【化62】
Figure 0004080213
【0112】
【化63】
Figure 0004080213
【0113】
【化64】
Figure 0004080213
【0114】
【化65】
Figure 0004080213
【0115】
【化66】
Figure 0004080213
【0116】
【化67】
Figure 0004080213
【0117】
【化68】
Figure 0004080213
【0118】
【化69】
Figure 0004080213
【0119】
【化70】
Figure 0004080213
【0120】
【化71】
Figure 0004080213
【0121】
【化72】
Figure 0004080213
【0122】
【化73】
Figure 0004080213
【0123】
【化74】
Figure 0004080213
【0124】
【化75】
Figure 0004080213
【0125】
【化76】
Figure 0004080213
【0126】
【化77】
Figure 0004080213
【0127】
【化78】
Figure 0004080213
【0128】
【化79】
Figure 0004080213
【0129】
【化80】
Figure 0004080213
【0130】
【化81】
Figure 0004080213
【0131】
【化82】
Figure 0004080213
【0132】
【化83】
Figure 0004080213
【0133】
【化84】
Figure 0004080213
【0134】
【化85】
Figure 0004080213
【0135】
【化86】
Figure 0004080213
【0136】
【化87】
Figure 0004080213
【0137】
【化88】
Figure 0004080213
【0138】
【化89】
Figure 0004080213
【0139】
【化90】
Figure 0004080213
【0140】
【化91】
Figure 0004080213
【0141】
【化92】
Figure 0004080213
【0142】
【化93】
Figure 0004080213
【0143】
【化94】
Figure 0004080213
【0144】
【化95】
Figure 0004080213
【0145】
【化96】
Figure 0004080213
【0146】
【化97】
Figure 0004080213
【0147】
【化98】
Figure 0004080213
【0148】
【化99】
Figure 0004080213
【0149】
【化100】
Figure 0004080213
【0150】
【化101】
Figure 0004080213
【0151】
【化102】
Figure 0004080213
【0152】
【化103】
Figure 0004080213
【0153】
【化104】
Figure 0004080213
【0154】
【化105】
Figure 0004080213
【0155】
【化106】
Figure 0004080213
【0156】
【化107】
Figure 0004080213
【0157】
【化108】
Figure 0004080213
【0158】
【化109】
Figure 0004080213
【0159】
【化110】
Figure 0004080213
【0160】
【化111】
Figure 0004080213
【0161】
【化112】
Figure 0004080213
【0162】
【化113】
Figure 0004080213
【0163】
【化114】
Figure 0004080213
【0164】
【化115】
Figure 0004080213
【0165】
【化116】
Figure 0004080213
【0166】
【化117】
Figure 0004080213
【0167】
【化118】
Figure 0004080213
【0168】
【化119】
Figure 0004080213
【0169】
【化120】
Figure 0004080213
【0170】
【化121】
Figure 0004080213
【0171】
【化122】
Figure 0004080213
【0172】
【化123】
Figure 0004080213
【0173】
【化124】
Figure 0004080213
【0174】
【化125】
Figure 0004080213
【0175】
【化126】
Figure 0004080213
【0176】
【化127】
Figure 0004080213
【0177】
【化128】
Figure 0004080213
【0178】
【化129】
Figure 0004080213
【0179】
【化130】
Figure 0004080213
【0180】
【化131】
Figure 0004080213
【0181】
【化132】
Figure 0004080213
【0182】
【化133】
Figure 0004080213
【0183】
【化134】
Figure 0004080213
【0184】
【化135】
Figure 0004080213
【0185】
【化136】
Figure 0004080213
【0186】
【化137】
Figure 0004080213
【0187】
【化138】
Figure 0004080213
【0188】
【化139】
Figure 0004080213
【0189】
【化140】
Figure 0004080213
【0190】
【化141】
Figure 0004080213
【0191】
【化142】
Figure 0004080213
【0192】
【化143】
Figure 0004080213
【0193】
【化144】
Figure 0004080213
【0194】
【化145】
Figure 0004080213
【0195】
【化146】
Figure 0004080213
【0196】
【化147】
Figure 0004080213
【0197】
【化148】
Figure 0004080213
【0198】
【化149】
Figure 0004080213
【0199】
【化150】
Figure 0004080213
【0200】
【化151】
Figure 0004080213
【0201】
【化152】
Figure 0004080213
【0202】
【化153】
Figure 0004080213
【0203】
本発明に係る化合物Aは、好ましくは、例示化合物番号A−1〜A−60、B−1〜B−60、C−1〜C−45、F−1〜F−40、G−1〜G−25、I−1〜I−45、およびM−1〜M−25で表される化合物であり、より好ましくは、例示化合物番号A−1〜A−60、B−1〜B−60、C−1〜C−45、F−1〜F−40、I−1〜I−45、およびM−1〜M−25で表される化合物であり、さらに好ましくは、A−1〜A−60、B−1〜B−60、C−1〜C−45、およびM−1〜M−25で表される化合物である。
【0204】
本発明に係るアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物は、例えば、以下の方法により製造することができる。すなわち、例えば、ハロゲノアントラセン誘導体と、フルオレニルホウ酸誘導体を、例えば、パラジウム化合物〔例えば、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム、ビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムクロライド、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム〕および塩基〔例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基〕の存在下で反応させる〔例えば、Chem.Rev.,95,2457(1995)に記載の方法を参考にすることができる〕ことにより製造することができる。
【0205】
また、本発明に係るアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物は、例えば、アントリルホウ酸誘導体と、ハロゲノフルオレン誘導体を、例えば、パラジウム化合物〔例えば、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム、ビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムクロライド、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム〕および塩基〔例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基〕の存在下で反応させる〔例えば、Chem.Rev.,95,2457(1995)に記載の方法を参考にすることができる〕ことにより製造することができる。
【0206】
本発明に係る一般式(1)で表わされる化合物は、例えば、以下の方法により製造することができる。すなわち、例えば、下記一般式(2)で表されるホウ酸化合物と、下記一般式(3)で表される化合物を、例えば、パラジウム化合物〔例えば、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム、ビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムクロライド、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム〕および塩基〔例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基〕の存在下で反応させる〔例えば、Chem.Rev.,95,2457(1995)に記載の方法を参考にすることができる〕ことにより製造することができる。
【0207】
1−(F1)j−(A1)k−B(OH)2 (2)
1−(F2)l−(A2)m−(F3)n−X2 (3)
〔上式中、A1、A2、F1、F2、F3、X1、X2、j、k、l、mおよびnは、一般式(1)の場合と同じ意味を表し、Y1はハロゲン原子またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を表す〕
【0208】
一般式(3)において、Y1はハロゲン原子またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を表し、好ましくは、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を表す。
【0209】
また、一般式(1)で表される化合物は、例えば、下記一般式(4)で表される化合物と、下記一般式(5)で表されるホウ酸化合物を、例えば、パラジウム化合物〔例えば、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム、ビス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムクロライド、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム〕および塩基〔例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基〕の存在下で反応させる〔例えば、Chem.Rev.,95,2457(1995)に記載の方法を参考にすることができる〕ことにより製造することができる。
【0210】
1−(F1)j−(A1)k−Y2 (4)
(HO)2B−(F2)l−(A2)m−(F3)n−X2 (5)
〔上式中、A1、A2、F1、F2、F3、X1、X2、j、k、l、mおよびnは、一般式(1)の場合と同じ意味を表し、Y2はハロゲン原子またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を表す〕
【0211】
一般式(4)において、Y2はハロゲン原子またはトリフルオロメタンスルホニルオキシ基を表し、好ましくは、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を表す。
【0212】
尚、一般式(2)および一般式(5)で表される化合物は、例えば、一般式(4)および一般式(3)で表される化合物に、例えば、n−ブチルリチウム、金属マグネシウムを作用させて調整できるリチオ化合物またはグリニヤール試薬と、例えば、トリメトキシホウ素、トリイソプロポキシホウ素などを反応させることにより製造することができる。
【0213】
また、一般式(1)で表される化合物のうち、A1が置換または未置換のアントラセン−9,10−ジイル基である化合物は、例えば、以下の方法により製造することができる。すなわち、例えば、一般式(4)および下記一般式(6)で表される化合物に、例えば、n−ブチルリチウム、金属マグネシウムを作用させて調整できるリチオ化合物またはグリニヤール試薬と、置換または未置換のアントラキノンを反応させて得られる化合物を、酸(例えば、ヨウ化水素酸、臭化水素酸)の存在下、脱水芳香族化することにより、一般式(1)で表される化合物のうち、A1が置換または未置換のアントラセン−9,10−ジイル基であり、kが1である化合物を製造することができる。
【0214】
1−(F1)j−Y3 (6)
〔上式中、F1、X1、およびjは、一般式(1)の場合と同じ意味を表し、Y3はハロゲン原子を表す〕
【0215】
一般式(6)において、Y3はハロゲン原子を表し、好ましくは、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を表す。
【0216】
また、同様に、一般式(3)および一般式(6)で表される化合物に、例えば、n−ブチルリチウム、金属マグネシウムを作用させて調整できるリチオ化合物またはグリニヤール試薬と、置換または未置換のビアンスロンを反応させて得られる化合物を、酸(例えば、ヨウ化水素酸、臭化水素酸)の存在下、脱水芳香族化することにより、一般式(1)で表される化合物のうち、A1が置換または未置換のアントラセン−9,10−ジイル基であり、kが2である化合物を製造することができる。
【0217】
本発明に係るアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物は、場合により使用した溶媒(例えば、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒)との溶媒和を形成した形で製造されることがある。本発明に係るアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物はこのような溶媒和物を包含するものであり、勿論、溶媒を含有しない無溶媒和物をも包含するものである。
【0218】
本発明の有機電界発光素子には、本発明に係るアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物の無溶媒和物は勿論、このような溶媒和物をも使用することができる。
尚、本発明に係るアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物を有機電界発光素子に使用する場合、再結晶法、カラムクロマトグラフィー法、昇華精製法などの精製方法、あるいはこれらの方法を併用して、純度を高めた化合物を使用することは好ましいことである。
【0219】
次ぎに本発明で使用するアミノ置換基を有する炭化水素化合物に関して詳細に説明する。
本発明に係るアミノ置換基を有する炭化水素化合物は好ましくは、下記一般式(a)(化154)、一般式(b)(化155)および一般式(c)(化156)で表される化合物を表す。
【0220】
【化154】
Figure 0004080213
【0221】
〔式中、A11およびA12は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A11およびA12の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環とともに含窒素複素環を形成していてもよく、Z101〜Z116はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアリールオキシ基、置換または未置換のアリールチオ基、置換または未置換のアラルキル基を表し、p11およびp12は0または1を表す〕
【0222】
【化155】
Figure 0004080213
【0223】
〔式中、A21およびA22は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A21およびA22の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環と共に含窒素複素環を形成していてもよく、Z201〜Z220はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基を表し、R51〜R54は水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアラルキル基を表し、p21は0または1を表す〕
【0224】
【化156】
Figure 0004080213
【0225】
〔式中、A31およびA32は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A31およびA32の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環と共に含窒素複素環を形成していてもよく、Z31〜Z38はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアリールオキシ基、置換または未置換のアリールチオ基、置換または未置換のアラルキル基を表し、Ar1は2価の芳香族基を表し、R61およびR62は水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基を表し、p31は0または1を表す〕
【0226】
一般式(a)において、A11およびA12は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A11およびA12の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環とともに含窒素複素環を形成していてもよく、Z101〜Z116はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアリールオキシ基、置換または未置換のアリールチオ基、置換または未置換のアラルキル基を表し、p11およびp12は0または1を表す。
【0227】
一般式(b)において、A21およびA22は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A21およびA22の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環と共に含窒素複素環を形成していてもよく、Z201〜Z220はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基を表し、R51〜R54は水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアラルキル基を表し、p21は0または1を表す。
【0228】
一般式(c)においてA31およびA32は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A31およびA32の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環と共に含窒素複素環を形成していてもよく、Z31〜Z38はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアリールオキシ基、置換または未置換のアリールチオ基、置換または未置換のアラルキル基を表し、Ar1は2価の芳香族基を表し、R61およびR62は、水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基を表し、p31は0または1を表す。
【0229】
一般式(a)、一般式(b)および一般式(c)で表される化合物において、A11、A12、A21、A22、A31およびA32の具体例としては、例えば、水素原子、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピレニル基、4−フェニルフェニル基、4−フェノキシフェニル基、4−(2’−フェニルイソプロピル)フェニル基、4−(2’−フェニルヘキサフルオロイソプロピル)フェニル等のアリール基、アミノ基、N−メチルアミノ基、N−エチルアミノ基、N−n−ブチルアミノ基、N−シクロヘキシルアミノ基、N−n−オクチルアミノ基、N−n−デシルアミノ基、N−ベンジルアミノ基、N−フェニルアミノ基、N−(3−メチルフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)アミノ基、N−(4−メチルフェニル)アミノ基、N−(4−n−ブチルフェニル)アミノ基、N−(4−メトキシフェニル)アミノ基、N−(3−フルオロフェニル)アミノ基、N−(4−クロロフェニル)アミノ基、N−(1−ナフチル)アミノ基、N−(2−ナフチル)アミノ基、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N,N−ジ−n−ブチルアミノ基、N,N−ジ−n−ヘキシルアミノ基、N,N−ジ−n−オクチルアミノ基、N,N−ジ−n−デシルアミノ基、N,N−ジ−n−ドデシルアミノ基、N−メチル−N−エチルアミノ基、N−エチル−N−n−ブチルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、N−iso−プロピル−N−フェニルアミノ基、N−n−ブチル−N−フェニルアミノ基、N−tert-ブチル−N−フェニルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ(3メチルフェニル)アミノ基、N,N−ジ(4−メチルフェニル)アミノ基、N,N−ジ(4−エチルフェニル)アミノ基、N,N−ジ(4−tert−ブチルフェニル)アミノ基、N,N−ジ(4−n−ヘキシルフェニル)アミノ基、N,N−ジ(4−メトキシフェニル)アミノ基、N,N−ジ(4−エトキシフェニル)アミノ基、N,N−ジ(4−n−ブチルオキシフェニル)アミノ基、N,N−ジ(4−n−ヘキシルオキシフェニル)アミノ基、N,N−ジ(4−フェニルフェニル)アミノ基、N,N−ジ(4−フェノキシフェニル)アミノ基、N,N−ジ(4−フェニルチオフェニル)アミノ基、N,N−ジ〔4−(2’−フェニルイソプロピル)フェニル〕アミノ基、N,N−ジ〔4−(2’−フェニルヘキサフルオロイソプロピル)フェニル〕アミノ基、N,N−ジ(1−ナフチル)アミノ基、N,N−ジ(2−ナフチル)アミノ基、N−フェニル−N−(3−メチルフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(4−メチルフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(4−オクチルフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(4−メトキシフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(4−エトキシフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(4−n−ヘキシルオキシフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(4−フルオロフェニル)アミノ基、N−フェニル−N−(1−ナフチル)アミノ基、N−フェニル−N−(2−ナフチル)アミノ基、N−フェニル−N−(4−フェニルフェニル)アミノ基などの置換または未置換のアミノ基、カルバゾリル基、フェノチアゼニル基、フェノキサジニル基、ジベンゾ[b,f]アゼピニル基、10,11−ジヒドロジベンゾ[b,f]アゼピニル等の含窒素複素環基が挙げられ、さらには、置換しているベンゼン環とともに下記一般式(d)(化157)で表される含窒素複素環基であってもよい。
【0230】
【化157】
Figure 0004080213
【0231】
〔式中、Z’は、一般式(a)のZ101またはZ103、Z102およびZ104、あるいは、Z106またはZ107、Z105およびZ108、一般式(b)のZ201またはZ202およびZ203、あるいは、Z207またはZ208およびZ209、あるいは、一般式(c)のZ31またはZ33、Z32およびZ34、あるいは、Z36またはZ38、Z35およびZ37を表し、Z41〜Z44は水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアラルキル基、置換または未置換のアリールオキシ基を表し、Qは水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基を表す〕
【0232】
一般式(d)において、Z’は、一般式(a)のZ101またはZ103、Z102およびZ104、あるいは、Z106またはZ107、Z105およびZ108、一般式(b)のZ201またはZ202およびZ203、あるいは、Z207またはZ208およびZ209、あるいは、一般式(c)のZ31またはZ33、Z32およびZ34、あるいは、Z36またはZ38、Z35およびZ37を表し、Z41〜Z44は水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアリールオキシ基を表し、Qは水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基を表す。
【0233】
一般式(d)のZ’およびZ41〜Z44の具体例としては、水素原子、X1およびX2の具体例として挙げた直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアラルキル基、およびX1およびX2の具体例として挙げた置換または未置換のアリール基から誘導されるアリールオキシ基を挙げることができる。
【0234】
Z’およびZ41〜Z44は、好ましくは、水素原子、炭素1〜16の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数6〜12のアリール基、炭素数7〜12のアラルキル基、炭素数6〜12のアリールオキシ基を表し、より好ましくは、水素原子、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数6〜10のアリールオキシ基を表す。
【0235】
一般式(d)で表される基の具体例としては、N−メチル−3−カルバゾリル基、N−エチル−3−カルバソリル基、N−n−プロピル−3−カルバゾリル基、N−iso−プロピル−3−カルバゾリル基、N−シクロヘキシル−3−カルバゾリル基、N−シクロペンチル−3−カルバゾリル基、N−フェニル−3−カルバゾリル基、N−(4’−フェニルフェニル)−3−カルバゾリル基、N−メチル−6−メチル−3−カルバゾリル基、N−エチル−6−メチル−3−カルバゾリル基、N−エチル−6−メトキシ−3−カルバゾリル基、N−エチル−6−フェノキシ−3−カルバゾリル基、N−フェニル−6−メチル−3−カルバゾリル基、N−フェニル−6−メトキシ−3−カルバゾリル基、N−フェニル−6−フェノキシ−3−カルバゾリル基等を挙げることができる。
【0236】
一般式(a)、一般式(b)および一般式(c)の、Z101〜Z116、Z201〜Z220およびZ31〜Z38の具体例としては、例えば、X1およびX2の具体例として挙げた直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアラルキル基、および、X1およびX2の具体例として挙げた置換または未置換のアリール基から誘導される置換または未置換のアリールオキシ基、置換または未置換のアリールチオ基を挙げることができる。
【0237】
101〜Z116、Z201〜Z220およびZ31〜Z38は、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数6〜25の置換または未置換の炭素環式芳香族基、炭素数3〜25の複素環式芳香族基、炭素数6〜25の置換または未置換のアリールオキシ基、炭素数6〜25の置換または未置換のアリールチオ基を表し、より好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、炭素数6〜12の置換または未置換の炭素環式芳香族基、炭素数4〜12の複素環式芳香族基、炭素数6〜12の置換または未置換のアリールオキシ基、炭素数6〜12の置換または未置換のアリールチオ基を表す。
【0238】
一般式(b)におけるR51〜R54の具体例としては、例えば、水素原子、X1およびX2の具体例として挙げた直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアラルキル基を挙げることができる。
【0239】
51〜R54は、好ましくは、水素原子、炭素数1〜16の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数6〜25の置換または未置換の炭素環式芳香族基、炭素数3〜25の複素環式芳香族基、炭素数7〜25の置換または未置換のアラルキル基を表し、より好ましくは、水素原子、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数6〜12の置換または未置換のアリール基、炭素数7〜12の置換または未置換のアラルキル基を表す。
【0240】
一般式(c)におけるR61およびR62の具体例としては、例えば、水素原子、X1およびX2の具体例として挙げた直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基を挙げることができる。
【0241】
61およびR62は、好ましくは、水素原子、炭素数1〜10の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数6〜12の炭素環式芳香族基、炭素数3〜12の複素環式芳香族基を表し、より好ましくは、水素原子、炭素数1〜6の直鎖、分岐または環状のアルキル基、炭素数6〜10の炭素環式芳香族基、炭素数3〜10の複素環式芳香族基を表す。
【0242】
一般式(c)で表される化合物において、Ar1は2価の芳香族基を表し、具体例としては、1,4−フェニレン基、1,3−フェニレン基、1,2−フェニレン基、3−メチル−1,4−フェニレン基、2−メチル−1,4−フェニレン基、2,3−ジメチル−1,4−フェニレン基、2,3,5−トリメチル−1,4−フェニレン基、2,3,5,6−テトラメチル−1,4−フェニレン基、3−エチル−1,4−フェニレン基、2−エチル−1,4−フェニレン基、3−n−プロピル−1,4−フェニレン基、3−イソプロピル−1,4−フェニレン基、3−n−ブチル1,4−フェニレン基、3−sec-ブチル−1,4−フェニレン基、3−tert-ブチル−1,4−フェニレン基、2−シクロヘキシル−1,4−フェニレン基、2−シクロペンチルフェニレン基、2,5−ジメチル−1,4−フェニレン基、2,5−ジメトキシ−1,4−フェニレン基、
3−フェニル−1,4−フェニレン基、2,3−ジフェニル−1,4−フェニレン基、2,3,5−トリフェニル−1,4−フェニレン基、2,3,5,6−テトラフェニル−1,4−フェニレン基、2−(2’−ナフチル)−1,4−フェニレン基、2−(1’−ナフチル)−1,4−フェニレン基、
4,4’−ビフェニレン基、2,2’−ビフェニレン基、3,3’−ビフェニレン基、3,4’−ビフェニレン基、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレン基、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニレン基、3,3’−ジエトキシ−4,4’−ビフェニレン基、3,3’−ジ-iso−プロピル−4,4’−ビフェニレン基、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェニレン基、3,3’−ジフェニル−4,4’−ビフェニレン基、3,3’,5,5’−テトラフェニル−4,4’−ビフェニレン基、1,1’−ジフェニルエーテル−4,4’−ジイル基、2,2−イソプロピリデンジフェニル−4’,4”−ジイル基、1,1−シクロヘキシリデンジフェニル−4’,4”−ジイル基、
1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基、1,1’−ビナフタレン−4,4’−ジイル基、
9,10−アントリレン基、9,9’−ビアントラセン−10,10’−ジイル基、
4,4”−ターフェニレン基、3,3”−ターフェニレン基、1,4−フェニレンビス(3’−フェニルフェニル−4’−イル)基等を挙げることができる。
【0243】
一般式(a)、一般式(b)および一般式(d)で表されるアミノ置換基を有する炭化水素化合物の具体例としては、例えば、以下に示す化合物(化158〜185)を挙げることができる。
【0244】
【化158】
Figure 0004080213
【0245】
【化159】
Figure 0004080213
【0246】
【化160】
Figure 0004080213
【0247】
【化161】
Figure 0004080213
【0248】
【化162】
Figure 0004080213
【0249】
【化163】
Figure 0004080213
【0250】
【化164】
Figure 0004080213
【0251】
【化165】
Figure 0004080213
【0252】
【化166】
Figure 0004080213
【0253】
【化167】
Figure 0004080213
【0254】
【化168】
Figure 0004080213
【0255】
【化169】
Figure 0004080213
【0256】
【化170】
Figure 0004080213
【0257】
【化171】
Figure 0004080213
【0258】
【化172】
Figure 0004080213
【0259】
【化173】
Figure 0004080213
【0260】
【化174】
Figure 0004080213
【0261】
【化175】
Figure 0004080213
【0262】
【化176】
Figure 0004080213
【0263】
【化177】
Figure 0004080213
【0264】
【化178】
Figure 0004080213
【0265】
【化179】
Figure 0004080213
【0266】
【化180】
Figure 0004080213
【0267】
【化181】
Figure 0004080213
【0268】
【化182】
Figure 0004080213
【0269】
【化183】
Figure 0004080213
【0270】
【化184】
Figure 0004080213
【0271】
【化185】
Figure 0004080213
【0272】
一般式(a)で表されるアミノ置換基を有する炭化水素化合物は、例えば、特開平3−111485号公報、特開平9−157643号公報、特開平9−268283号公報、特開平10−72579号公報に記載の方法に従い製造することができる。
一般式(b)で表されるアミノ置換基を有する炭化水素化合物は、例えば、特願2001−243306号、特願2001−317783号に記載の方法に従い製造することができる。
一般式(c)で表されるアミノ置換基を有する炭化水素化合物は、例えば、特開平5−163488号公報、特開平5−194943号公報、特開平6−1973号公報、特開平6−200242号公報、特開平7−138561号公報、特開平7−109450号公報に記載の方法に従い製造することができる。
【0273】
本発明の有機電界発光素子で使用するアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物とアミノ置換基を有する炭化水素化合物の好ましい組み合わせは、
[1]:一般式(A)で表される化合物と一般式(a)で表される化合物、
[2]:一般式(A)で表される化合物と一般式(b)で表される化合物、
[3]:一般式(A)で表される化合物と一般式(c)で表される化合物、
[4]:一般式(B)で表される化合物と一般式(a)で表される化合物、
[5]:一般式(B)で表される化合物と一般式(b)で表される化合物、
[6]:一般式(B)で表される化合物と一般式(c)で表される化合物、
[7]:一般式(C)で表される化合物と一般式(a)で表される化合物、
[8]:一般式(C)で表される化合物と一般式(b)で表される化合物、
[9]:一般式(C)で表される化合物と一般式(c)で表される化合物、
を挙げることができ、より好ましくは、上記の[1]、[3]、[4]、[6]である。
【0274】
本発明の有機電界発光素子は、一対の電極間に、アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物と、アミノ置換基を有する炭化水素化合物を含む層を少なくとも一層挟持してなるものである。
【0275】
有機電界発光素子は、通常一対の電極間に少なくとも1種の発光成分を含有する発光層を少なくとも一層挟持してなるものである。発光層に使用する化合物の正孔注入および正孔輸送、電子注入および電子輸送の各機能レベルを考慮し、所望に応じて、正孔注入成分を含有する正孔注入輸送層および/または電子注入輸送成分を含有する電子注入輸送層を設けることもできる。
【0276】
例えば、発光層に使用する化合物の正孔注入機能、正孔輸送機能および/または電子注入機能、電子輸送機能が良好な場合には、発光層が正孔注入輸送層および/または電子注入輸送層を兼ねた型の素子構成として一層型の素子構成とすることができる。また、発光層が正孔注入機能および/または正孔輸送機能に乏しい場合には発光層の陽極側に正孔注入輸送層を設けた二層型の素子構成、発光層が電子注入機能および/または電子輸送機能に乏しい場合には発光層の陰極側に電子注入輸送層を設けた二層型の素子構成とすることができる。さらには発光層を正孔注入輸送層と電子注入輸送層で挟み込んだ構成の三層型の素子構成とすることも可能である。
【0277】
また、正孔注入輸送層、電子注入輸送層および発光層のそれぞれの層は、一層構造であっても多層構造であってもよく、正孔注入輸送層および電子注入輸送層は、それぞれの層において、注入機能を有する層と輸送機能を有する層を別々に設けて構成することもできる。
【0278】
本発明の有機電界発光素子において、アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物と、アミノ置換基を有する炭化水素化合物は発光層の構成成分または正孔注入輸送層の構成成分として使用することが好ましく、発光層の構成成分として使用することがより好ましい。
【0279】
本発明の有機電界発光素子において、アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物は、一種のみ使用してもよく、また複数併用してもよい。
【0280】
本発明の有機電界発光素子において、アミノ置換基を有する炭化水素化合物は、一種のみ使用してもよく、また、複数併用してもよい。
【0281】
本発明の有機電界発光素子において、アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物とアミノ置換基を有する炭化水素化合物の使用量は、特に制限されるものではないが、好ましくは、5:1〜500:1であり、より好ましくは、10:1〜100:1であり、さらに好ましくは、10:1〜50:1である。
【0282】
本発明の有機電界発光素子において、アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物は、いわゆるホスト材料として使用することができ、また、アミノ置換基を有する炭化水素化合物は、いわゆるドーパント材料として使用することが可能である。
【0283】
本発明の有機電界発光素子の構成としては、特に限定されるものではないが、例えば、(A)陽極/正孔注入輸送層/発光層/電子注入輸送層/陰極型素子(図1)、(B)陽極/正孔注入輸送層/発光層/陰極型素子(図2)、(C)陽極/発光層/電子注入輸送層/陰極型素子(図3)、(D)陽極/発光層/陰極型素子(図4)、などを挙げることができる。さらには、発光層を電子注入輸送層で挟み込んだ形の(E)陽極/正孔注入輸送層/電子注入輸送層/発光層/電子注入輸送層/陰極型素子(図5)とすることもできる。また、(D)の型の素子構成としては、発光層として発光成分を一層形態で一対の電極間に挟持させた型の素子、(F)発光層として正孔注入輸送成分、発光成分および電子注入成分を混合させた一層形態で一対の電極間に挟持させた型の素子(図6)、(G)発光層として正孔注入輸送成分および発光成分を混合させた一層形態で一対の電極間に挟持させた型の素子(図7)、(H)発光層として発光成分および電子注入成分を混合させた一層形態で一対の電極間に挟持させた型の素子(図8)のいずれであってもよい。
【0284】
本発明の有機電界発光素子は、これらの素子構成に限定されるものではなく、それぞれの型の素子において、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層を複数設けることも可能である。また、それぞれの型の素子において、正孔注入輸送層を発光層との間に、正孔注入輸送成分と発光成分の混合層および/または発光層と電子注入輸送層との間に、発光成分と電子注入輸送成分の混合層を設けることもできる。
【0285】
好ましい有機電界発光素子の構成は、(A)型素子、(B)型素子、(E)型素子、(F)型素子または(G)型素子であり、より好ましくは、(A)型素子、(B)型素子または(G)型素子である。
【0286】
以下、本発明の有機電界発光素子の構成要素に関し、詳細に説明する。なお、例として(図1)に示す(A)陽極/正孔注入輸送層/発光層/電子注入輸送層/陰極型素子を取り上げて説明する。
【0287】
(図1)において、1は基板、2は陽極、3は正孔注入輸送層、4は発光層、5は電子注入輸送層、6は陰極、7は電源を示す。
【0288】
本発明の有機電界発光素子は基板1に支持されていることが好ましく、基板としては、特に限定されるものではないが、透明ないし半透明である基板が好ましく、材質としては、ソーダライムガラス、ボロシリケートガラス等のガラスおよびポリエステル、ポリカーボネート、、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の透明性高分子が挙げられる。また、半透明プラスチックシート、石英、透明セラミックスあるいはこれらを組み合わせた複合シートからなる基板を使用することもできる。さらに、基板に、例えば、カラーフィルター膜、色変換膜、誘電体反射膜を組み合わせて、発光色をコントロールすることもできる。
【0289】
陽極2としては、仕事関数の比較的大きい金属、合金または導電性化合物を電極材料として使用することが好ましい。陽極に使用する電極材料としては、例えば、金、白金、銀、銅、コバルト、ニッケル、パラジウム、バナジウム、タングステン、酸化インジウム(In2O3)、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛、ITO(インジウム・チン・オキサイド:Indium Tin Oxide)、ポリチオフェン、ポリピロールなどを挙げることができる。これらの電極材料は単独で使用してもよく、あるいは複数併用してもよい。
陽極は、これらの電極材料を、例えば、蒸着法、スパッタリング法等の方法により、基板の上に形成することができる。
【0290】
また、陽極は一層構造であってもよく、あるいは多層構造であってもよい。陽極のシート電気抵抗は、好ましくは、数百Ω/□以下、より好ましくは、5〜50Ω/□程度に設定する。
陽極の厚みは使用する電極材料の材質にもよるが、一般に、5〜1000nm程度、より好ましくは、10〜500nm程度に設定する。
正孔注入輸送層3は、陽極からの正孔(ホール)の注入を容易にする機能、および注入された正孔を輸送する機能を有する化合物を含有する層である。
【0291】
本発明の電界発光素子の正孔注入輸送層は、正孔注入輸送機能を有する化合物(例えば、フタロシアニン誘導体、トリアリールアミン誘導体、トリアリールメタン誘導体、オキサゾール誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、ピラゾリン誘導体、ポリシラン誘導体、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールなど)を少なくとも1種使用して形成することができる。
【0292】
本発明の有機電界発光素子は、アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物と、アミノ置換機を有する炭化水素化合物を正孔注入輸送層をして使用してもよく、また、その他の正孔注入輸送機能を有する化合物を使用してもよい。
正孔注入輸送機能を有する化合物は、単独で使用してもよく、または複数併用してもよい。
【0293】
本発明の有機電界発光素子において使用することができる正孔注入輸送機能を有する化合物の具体例としては、トリアリールアミン誘導体(例えば、4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(4”−メチルフェニル)アミノ〕ビフェニル、4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(3”−メチルフェニル)アミノ〕ビフェニル、4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(3”−メトキシフェニル)アミノ〕ビフェニル、4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(1”−ナフチル)アミノ〕ビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ビス〔N−フェニル−N−(3”−メチルフェニル)アミノ〕ビフェニル、1,1−ビス〔4’−[N,N−ジ(4”−メチルフェニル)アミノ]フェニル〕シクロヘキサン、9,10−ビス〔N−(4’−メチルフェニル)−N−(4”−n−ブチルフェニル)アミノ〕フェナントレン、3,8−ビス(N,N−ジフェニルアミノ)−6−フェニルフェナントリジン、4−メチル−N,N−ビス〔4”、4”’−ビス[N’,N’−ジ(4−メチルフェニル)アミノ]ビフェニル−4−イル〕アニリン、N,N’−ビス〔4−(ジフェニルアミノ)フェニル〕−N,N’−ジフェニル−1,3−ジアミノベンゼン、N,N’−ビス〔4−(ジフェニルアミノ)フェニル〕−N,N’−ジフェニル−1,4−ジアミノベンゼン、5,5”−ビス〔4−(ビス[4−メチルフェニル]アミノ〕フェニル−2,2’:5’,2”−ターチオフェン、1,3,5−トリス(ジフェニルアミノ)ベンゼン、4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリイル)トリフェニルアミン、4,4’,4”−トリス〔N,N−ビス(4”’−tert−ブチルビフェニル−4””−イル)アミノ〕トリフェニルアミン、1,3,5−トリス〔N−(4’−ジフェニルアミノ〕ベンゼンなど、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体がより好ましい。
【0294】
発光層4は、正孔および電子の注入機能、それらの輸送機能、正孔と電子の再結合により励起子を生成させる機能を有する化合物を含有する層である。
発光層は、アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物とアミノ置換基を有する炭化水素化合物をそれぞれ少なくとも一種用いて形成することができる。
また、アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物とアミノ置換基を有する化合物の他にさらに発光機能を有する化合物を併用することもできる。
【0295】
ここで、発光機能を有する化合物としては、例えば、アクリドン誘導体、キナクリドン誘導体、ジケトピロロピロール誘導体、多環芳香族化合物〔例えば、ルブレン、アントラセン、テトラセン、ピレン、ペリレン、クリセン、デカサイクレン、コロネン、テトラフェニルシクロペンタジエン、ペンタフェニルシクロペンタジエン、9,10−ジフェニルアントラセン、9,10−ビス(フェニルエチニル)アントラセン、1,4−ビス(9’−エチニルアントセニル)ベンゼン、4,4’−ビス(9”−エチニルアントラセニル)ビフェニル、ジベンゾ[f,f]ジインデノ[1,2,3-cd:1',2',3'-lm]ペリレン誘導体〕、有機金属錯体〔例えば、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(10−ベンゾ[h]キノリノラート)ベリリウム、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾチアゾールの亜鉛塩、4−ヒドロキシアクリジンの亜鉛塩、3−ヒドロキシフラボンの亜鉛塩、5−ヒドロキシフラボンのベリリウム塩、5−ヒドロキシフラボンのアルミニウム塩〕、スチルベン誘導体〔例えば、1,1,4,4−テトラフェニル−1,3−ブタジエン、4,4’−ビス(2,2−ジフェニルビニル)ビフェニル、4,4’−ビス[(1,1,2−トリフェニル)エテニル]ビフェニル〕、クマリン誘導体(例えば、クマリン1、クマリン6、クマリン7、クマリン30、クマリン106、クマリン138、クマリン151、クマリン152、クマリン153、クマリン307、クマリン311、クマリン314、クマリン334、クマリン338、クマリン343、クマリン500)、ピラン誘導体(例えば、DCM1、DCM2)、オキサゾン誘導体(例えば、ナイルレッド)、ベンゾチアゾール誘導体、ベンゾオキサゾール誘導体、ベンゾイミダゾール夕動体、ピラジン誘導体、ケイ皮酸エステル誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリフェニレンおよびその誘導体、ポリフルオレンおよびその誘導体、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリビフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリターフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリナフチレンビニレンおよびその誘導体、ポリチエニレンビニレンおよびその誘導体等を挙げることができる。発光機能を有する化合物としては、アクリドン誘導体、キナクリドン誘導体、多環芳香族化合物、有機金属錯体およびスチルベン誘導体が好ましく、多環芳香族化合物、有機金属錯体がより好ましい。
【0296】
アントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物およびアミノ置換基を有する炭化水素化合物以外の発光機能を有する化合物を併用する場合、発光層中に占めるアントラセン環とフルオレン環が直接結合している炭化水素化合物およびアミノ置換基を有する炭化水素化合物以外の発光機能を有する化合物の割合は、好ましくは、0.001〜20.00重量%に調節する。
【0297】
電子注入輸送層5は、陰極からの電子の注入を容易にする機能および/または注入された電子を輸送する機能を有する化合物を含有する層である。
【0298】
電子注入輸送層に使用される電子注入機能を有する化合物としては、例えば、有機金属錯体、オキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、トリアジン誘導体、ペリレン誘導体、キノリン誘導体、キノキサリン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、ニトロ置換フルオレノン誘導体、チオピランジオキサイド誘導体などを挙げることができる。また、有機金属錯体としては、例えば、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム等の有機アルミニウム錯体、ビス(10−ベンゾ[h]キノリノラート)ベリリウム等の有機ベリリウム錯体、5−ヒドロキシフラボンのベリリウム塩、5−ヒドロキシフラボンのアルミニウム塩等を挙げることができる。好ましくは、有機アルミニウム錯体であり、より好ましくは、置換または未置換の8−キノリノラート配位子を有する有機アルミニウム錯体である。 置換または未置換の8−キノリラート配位子を有する有機アルミニウム錯体としては、例えば、一般式(a)〜一般式(c)で表される化合物を挙げることができる。
【0299】
(Q)3−Al(a)
(式中、Qは置換または未置換の8−キノリノラート配位子を表す)
(Q)2−Al−O−L’(b)
(式中、Qは置換または未置換の8−キノリノラート配位子を表し、O−L’はフェノラート配位子を表し、L’はフェニル基を有する炭素数6〜24の炭化水素基を表す)
(Q)2−Al−O−Al−(Q)2 (c)
(式中、Qは置換または未置換の8−キノリノラート配位子を表す)
【0300】
置換または未置換の8−キノリノラート配位子を有する有機アルミニウム錯体の具体例としては、例えば、トリス(8−キノリノラート)アルミニウム、トリス(4−メチル−8−キノリノラート)アルミニウム、トリス(5−メチル−8−キノリノラート)アルミニウム、トリス(3,4−ジメチル−8−キノリノラート)アルミニウム、トリス(4,5−ジメチル−8−キノリノラート)アルミニウム、トリス(4,6−ジメチル−8−キノリノラート)アルミニウム、
ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(フェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2−メチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(3−メチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(4−メチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(3−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(4−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,3−ジメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,6−ジメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(3,4−ジメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(3,5−ジメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(3,5−ジ-tert−ブチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,6−ジフェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,4,6−トリフェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,4,6−トリメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2,4,5,6−テトラメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(1−ナフトラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−8−キノリノラート)(2−ナフトラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)(2−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)(3−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)(4−フェニルフェノラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)(3,5−ジメチルフェノラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)(3,5−ジ-tert−ブチルフェノラート)アルミニウム、
ビス(2−メチル−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2−メチル−8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2,4−ジメチル−8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−4−エチル−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2−メチル−4−エチル−8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−4−メトキシ−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2−メチル−4−メトキシ−8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−5−シアノ−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2−メチル−5−シアノ−8−キノリノラート)アルミニウム、ビス(2−メチル−5−トリフルオロメチル−8−キノリノラート)アルミニウム−μ−オキソ−ビス(2−メチル−5−トリフルオロメチル−8−キノリノラート)アルミニウムを挙げることができる。
【0301】
電子注入機能を有する化合物は単独で使用してもよく、また複数併用してもよい。
陰極6としては、比較的仕事関数の小さい金属、合金または導電性化合物を電極材料として使用することが好ましい。陰極に使用する電極材料としては、例えば、リチウム、リチウム−インジウム合金、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、カルシウム、マグネシウム、マグネシウム−銀合金、マグネシム−インジウム合金、インジウム、ルテニウム、チタニウム、マンガン、イットリウム、アルミニウム、アルミニウム−リチウム合金、アルミニウム−カルシウム合金、アルミニウム−マグネシウム合金、グラファイト薄を挙げることができる。これらの電極材料は単独で使用してもよく、また複数併用してもよい。
【0302】
陰極はこれらの電極材料を、例えば、蒸着法、スパッタリング法、イオン蒸着法、イオンプレーティング法、クラスターイオンビーム法により電子注入輸送層の上に形成することができる。
また、陰極は一層構造であってもよく、多層構造であってもよい。陰極のシート電気抵抗は数百Ω/□以下とするのが好ましい。陰極の厚みは、使用する電極材料にもよるが、通常5〜1000nm、好ましくは、10〜500nmとする。本発明の有機電界発光素子の発光を高率よく取り出すために、陽極または陰極の少なくとも一方の電極は、透明ないし半透明であることが好ましく、一般に、発光光の透過率が70%以上となるように陽極または陰極の材料、厚みを設定することが好ましい。
【0303】
また、本発明の有機電界発光素子は、正孔注入輸送層、発光層および電子注入輸送層の少なくとも一層中に、一重項酸素クンチャーを含有していてもよい。一重項酸素クエンチャーとしては、特に限定されるものではないが、例えば、ルブレン、ニッケル錯体、ジフェニルイソベンゾフランが挙げられ、好ましくは、ルブレンである。
【0304】
一重項酸素クエンチャーが含有されている層としては、特に限定されるものではないが、好ましくは、発光層または正孔注入輸送層であり、より好ましくは、正孔注入輸送層である。尚、正孔注入輸送層に一重項酸素クエンチャーを含有させる場合、正孔注入輸送層中に均一に含有させてもよく、正孔注入輸送層と隣接する層(例えば、発光層、発光機能を有する電子注入輸送層)の近傍に含有させてもよい。
【0305】
一重項酸素クエンチャーの含有量としては、含有される層(例えば、正孔注入輸送層)を構成する全体量の0.01〜50重量%、好ましくは、0.05〜30重量%、より好ましくは、0.1〜20重量%である。
【0306】
正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層の形成方法に関しては、特に限定されるものではなく、例えば、真空蒸着法、イオン化蒸着法、溶液塗布法(例えば、スピンコート法、キャスト法、デイップコート法、バーコート法、ロールコート法、ラングミュア・ブロジェット法、インクジェット法)を使用することができる。真空蒸着法により正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層を形成する場合、真空蒸着の条件は。、特に限定されるものではないが、通常、10-5Torr程度以下の真空下で、50〜500℃程度のボート温度(蒸着源温度)、−50〜300℃程度の基板温度で、0.005〜50nm/sec程度の蒸着速度で実施することが好ましい。この場合、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層は、真空下で、連続して形成することが好ましい。連続で形成することにより諸特性に優れた有機電界発光素子を製造することが可能となる。真空蒸着法により、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層を、複数の化合物を使用して形成する場合、化合物を入れた各ボートを個別に温度制御して、共蒸着することが好ましい。
【0307】
溶液塗布法により各層を形成する場合、各層を形成する成分あるいはその成分とバインダー樹脂等とを、溶媒に溶解または分散させて塗布液とする。溶媒としては、例えば、有機溶媒(ヘキサン、オクタン、デカン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、1−メチルナフタレン等の炭化水素系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトルエン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、乳酸エチル等のエステル系溶媒、メタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコール等のアルコール系溶媒、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、アニソール等のエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒)、水を挙げることができる。溶媒は単独で使用してもよく、また複数併用してもよい。 正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層の各層の成分を溶媒に分散させる場合には、分散方法として、例えば、ボールミル、サンドミル、ペイントシェーカー、アトライター、ホモジナイザー等を使用して微粒子状に分散する方法を使用することができる。
【0308】
また、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層に使用しうるバインダー樹脂としては、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアリーレート、ポリスチレン、ポリエステル、ポリシロキサン、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリパラキシレン、ポリエチレン、ポリフェニレンオキサイド、ポリエーテルスルホン、ポリアニリンおよびその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリフルオレンおよびその誘導体、ポリチエニレンビニレンおよびその誘導体などの高分子化合物を挙げることができる。バインダー樹脂は単独で使用してもよく、また、複数併用してもよい。塗布液の濃度は、特に限定されるものではないが、実施する塗布法により所望の厚みを作製するに適した濃度範囲に設定することができ、通常、0.1〜50重量%、好ましくは、1〜30重量%に設定する。バインダー樹脂を使用する場合、その使用量は特に限定されるものではないが、通常、正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層を形成する成分とバインダー樹脂の総量に対してバインダー樹脂の含有率が(一層型の素子を形成する場合には各成分の総量に対して)、5〜99.9重量%、好ましくは、10〜99重量%となるように使用する。
【0309】
正孔注入輸送層、発光層、電子注入輸送層等の各層の膜厚は、特に限定されるものではないが、通常、5nm〜5μmとする。
【0310】
また、上記の条件で作製した本発明の有機電界発光素子は、酸素や水分等との接触を防止する目的で、保護層(封止層)を設けたり、また、素子を不活性物質中(例えば、パラフィン、流動パラフィン、シリコンオイル、フルオロカーボン油、ゼオライト含有フルオロカーボン油)に封入して保護することができる。保護層に使用する材料としては、例えば、有機高分子材料(例えば、フッ素樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、エポキシシリコーン樹脂、ポリスチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリパラキシレン、ポリエチレン、ポリフェニレンオキサイド)、無機材料(例えば、ダイアモンド薄膜、アモルファスシリカ、電気絶縁性ガラス、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物、金属硫化物)、さらには、光硬化性樹脂を挙げることができる。保護層に使用する材料は単独で使用してもよく、また複数併用してもよい。保護層は一層構造であってもよく、また多層構造であってもよい。
【0311】
また、本発明の有機電界発光素子は、電極に保護膜として金属酸化物膜(例えば、酸化アルミニウム膜)、金属フッ化膜を設けることもできる。
【0312】
本発明の有機電界発光素子は、陽極の表面に界面層(中間層)を設けることもできる。界面層の材質としては、有機リン化合物、ポリシラン、芳香族アミン誘導体、フタロシアニン誘導体等を挙げることができる。
さらに、電極、例えば、陽極はその表面を、酸、アンモニア/過酸化水素、あるいはプラズマで処理して使用することもできる。
【0313】
本発明の有機電界発光素子は、通常、直流駆動型の素子として使用することができるが、交流駆動型の素子としても使用することができる。また、本発明の有機電界発光素子は、セグメント型、単純マトリック駆動型等のパッシブ駆動型であってもよく、TFT(薄膜トランジスタ)型、MIM(メタル−インスレーター−メタル)型等のアクティブ駆動型であってもよい。駆動電圧は通常、2〜30Vである。本発明の有機電界発光素子は、パネル型光源(例えば、時計、液晶パネル等のバックライト)、各種の発光素子(例えば、LED等の発光素子の代替)、各種の表示素子〔例えば、情報表示素子(パソコンモニター、携帯電話・携帯端末用表示素子)〕、各種の標識、各種のセンサーなどに使用することができる。
【0314】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
【0315】
実施例1:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した後、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着槽を3×10-6Torrに減圧した。先ず、ITO透明電極上に、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(1’−ナフチル)−4,4’−ジアミノ−1,1’−ビフェニルを蒸着速度0.2nm/secで75nmの厚さに蒸着し、正孔注入輸送層を形成した。次に、正孔注入輸送層の上に例示化合物A−23の化合物と例示化合物a−31の化合物を蒸着速度0.2nm/secで40nmの厚さに共蒸着(重量比93:7)し、さらに、トリス(8−キノリノール)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を形成した。その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。尚、蒸着は、蒸着槽の減圧状態を保ったまま実施した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加し、室温、乾燥雰囲気下、10mA/cm2の定電流密度で連続駆動させた。初期には、5.6V、輝度890cd/m2の青色の発光が確認された。輝度の半減期は2100時間であった。
【0316】
実施例2〜15:有機電界発光素子の作製
実施例1において、発光層の形成に際して、例示化合物A−23の化合物と例示化合物a−31の化合物を重量比93:7で使用する代わりに、例示化合物A―38の化合物とb−33の化合物を重量比10:1で使用(実施例2)、例示化合物の化合物A−54の化合物と、例示化合物c−15の化合物を重量比93:7で使用(実施例3)、例示化合物B−1の化合物と、例示化合物a−12の化合物を重量比10:1で使用(実施例4)、例示化合物B−24の化合物と、例示化合物a−40の化合物を重量比10:1で使用(実施例5)、例示化合物B−21の化合物と、例示化合物b−18の化合物を重量比94:6で使用(実施例6)、例示化合物B−25の化合物と、例示化合物c−35(実施例7)、例示化合物C−28の化合物と、例示化合物a−2の化合物を重量比93:7で使用(実施例8)、例示化合物C−44の化合物と、例示化合物b−16の化合物を重量比10:1で使用(実施例9)、例示化合物C−1の化合物と、例示化合物c−31の化合物を重量比93:7で使用(実施例10)、例示化合物D−19の化合物と、例示化合物a−46の化合物を重量比10:1で使用(実施例11)、例示化合物E−11の化合物と、例示化合物c−39の化合物を重量比94:6で使用(実施例12)、例示化合物E−16の化合物と、例示化合物b−3の化合物を重量比10:1で使用(実施例13)、例示化合物E−17の化合物と、例示化合物b−29の化合物を重量比10:1で使用(実施例14)、例示化合物F−24の化合物と、例示化合物c−34を重量比93:7で使用(実施例15)した以外は、実施例1に記載の操作に従い、有機電界発光素子を作製した。各素子からは青色〜青緑色の発光が確認された。さらにその特性を調べ、結果を(第1表)(表1)に示した。
【0317】
比較例1
実施例1において、発光層の形成に際して、例示化合物A−23の化合物と例示化合物a−31の化合物を重量比93:7で使用する代わりに、4,4’−ビス(2”,2”−ジフェニルビニル)ビフェニルを使用した以外は実施例1に記載の操作に従い、有機電界発光素子を作製した。素子からは青色の発光が確認された。さらにその特性を調べ、結果を(第1表)(表1)に示した。
【0318】
比較例2
実施例1において、発光層の形成に際して、例示化合物A−23の化合物と例示化合物a−31の化合物を重量比93:7で使用する代わりに、4,4’−ビス(2”,2”−ジフェニルビニル)ビフェニルと、例示化合物c−31の化合物を重量比93:7で使用した以外は実施例1に記載の操作に従い、有機電界発光素子を作製した。素子からは青色の発光が確認された。さらにその特性を調べ、結果を(第1表)(表1)に示した。
【0319】
比較例3
実施例1において、発光層の形成に際して、例示化合物A−23の化合物と例示化合物a−31の化合物を重量比93:7で使用する代わりに、9,10−ジフェニルアントラセンを使用した以外は実施例1に記載の操作に従い、有機電界発光素子を作成した。素子からは青色の発光が確認された。さらにその特性を調べ、結果を(第1表)(表1)に示した。
【0320】
【表1】
Figure 0004080213
【0321】
実施例16:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した後、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着槽を3×10-6Torrに減圧した。先ず、ITO透明電極上に、ポリ(チオフェン−2,5−ジイル)を蒸着速度0.1nm/secで、20nmの厚さに蒸着し、第1正孔注入輸送層を形成した。次いで、N,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(1’−ナフチル)−4,4’−ジアミノ−1,1’−ビフェニルを蒸着速度0.2nm/secで55nmの厚さに蒸着し、第2正孔注入輸送層を形成した。次に、正孔注入輸送層の上に例示化合物C−14の化合物と、例示化合物a−45の化合物を蒸着速度0.2nm/secで65nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)で蒸着し、発光層を形成した。その後、さらに、トリス(8−キノリノラート)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を兼ね備えた発光層を形成した。さらに、その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。尚、蒸着は、蒸着槽の減圧状態を保ったまま実施した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加し、乾燥雰囲気下、10mA/cm2の定電流密度で連続駆動させた。初期には、6.0V、輝度810cd/m2の青緑色の発光が確認された。輝度の半減期は1750時間であった。
【0322】
実施例17:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した後、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着槽を3×10-6Torrに減圧した。先ず、ITO透明電極上に、4,4’,4”−トリス〔N−(3”−メチルフェニル)−N−フェニルアミノ〕トリフェニルアミンを蒸着速度0.1nm/secで、50nmの厚さに蒸着し、第1正孔注入輸送層を形成した。次いで、N,N,N’,N’−テトラ(1’−ナフチル)−4,4’−ジアミノ−1,1’−ビフェニルを蒸着速度0.2nm/secで20nmの厚さに蒸着して、第2正孔注入輸送層を形成した。次いでその上に例示化合物H−1の化合物と、例示化合物a−43の化合物およびルブレンを、異なる蒸着源から、蒸着速度0.2nm/secで30nmの厚さに共蒸着(重量比10:1:1)し、発光層を形成した。次いで、その上にトリス(8−キノリノラート)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を兼ね備えた発光層を形成した。さらに、その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加し、乾燥雰囲気下、10mA/cm2の定電流密度で連続駆動させた。初期には、5.8V、輝度820cd/m2の黄色の発光が確認された。輝度の半減期は2400時間であった。
【0323】
実施例18:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した後、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着槽を3×10-6Torrに減圧した。先ず、ITO透明電極上に、ポリ(チオフェン−2,5−ジイル)を蒸着速度0.1nm/secで、20nmの厚さに蒸着し、第1正孔注入輸送層を形成した。蒸着槽を大気圧下に戻した後、再び蒸着槽を3×10-6Torrに減圧した。次いで、例示化合物C−1の化合物と例示化合物a−9の化合物とルブレンを、異なる蒸着源から、蒸着速度0.2nm/secで55nmの厚さに共蒸着(重量比10:1:1)し、第2正孔注入輸送層を兼ね備えた発光層を形成した。減圧状態を保ったまま、次に、その上にトリス(8−キノリノラート)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を形成した。減圧状態を保ったまま、さらに、その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。作製した有機電界発光素子に直流電圧を印加し、乾燥雰囲気下、10mA/cm2の定電流密度で連続駆動させた。初期には、6.8V、輝度910cd/m2の黄色の発光が確認された。輝度の半減期は2200時間であった。
【0324】
実施例19:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した後、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着槽を3×10-6Torrに減圧した。先ず、ITO透明電極上に、N,N,N’,N’−テトラ(1’−ナフチル)−4,4’−ジアミノ−1,1’−ビフェニルを蒸着速度0.1nm/secで、20nmの厚さに蒸着し、第1正孔注入輸送層を形成した。蒸着槽を大気圧下に戻した後、再び蒸着槽を3×10-6Torrに減圧した。次いで、例示化合物I−1の化合物と例示化合物a−4の化合物と2,5,8,11−テトラ−tert-ブチルペリレンを、異なる蒸着源から、蒸着速度0.2nm/secで55nmの厚さに共蒸着(重量比90:5:5)し、第2正孔注入輸送層を兼ね備えた発光層を形成した。次に、その上にトリス(8−キノリノラート)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を形成した。さらに、その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。尚、蒸着は、蒸着槽の減圧状態を保ったまま実施した。作製した有機電界発光素子に直流電圧印加し、乾燥雰囲気下、10mA/cm2の定電流密度で連続駆動させた。初期には、5.8V、輝度890cd/m2の黄色の発光が確認された。輝度の半減期は2400時間であった。
【0325】
実施例20:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した。次に、窒素ガス雰囲気下でITO透明電極上に、ポリカーボネート(重量平均分子量39000)とN,N’−ジフェニル−N,N’−ジ(1’−ナフチル)−4,4’−ジアミノ−1,1’−ビフェニルを重量比100:50の割合で含有する3重量%脱水ジクロロエタン溶液を用いてスピンコート法により、40nmの正孔注入輸送層を形成した。次にこの正孔注入輸送層を有するガラス基板を、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着層を3×10-6Torrに減圧した。次に、その上に、例示化合物D−19の化合物と例示化合物b−11の化合物を蒸着速度0.2nm/secで35nmの厚さに共蒸着(重量比:10:1)し発光層を形成した。さらに、その上にトリス(8−キノリノラート)アルミニウムを蒸着速度0.2nm/secで50nmの厚さに蒸着し、電子注入輸送層を形成した。さらに、その上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。作製した有機電界発光素子に乾燥雰囲気下、10Vの直流電圧を印加したところ、89mA/cm2の電流が流れた。輝度1290cd/m2の青緑色の発光が確認された。輝度の半減期は740時間であった。
【0326】
実施例21:有機電界発光素子の作製
厚さ200nmのITO透明電極(陽極)を有するガラス基板を、中性洗剤、セミコクリーン(フルウチ化学製)、超純水、アセトン、エタノールを用いて超音波洗浄した。この基板を窒素ガスを用いて乾燥し、さらにUV/オゾン洗浄した。次に、窒素ガス雰囲気下、ITO透明電極上に、ポリメチルメタクリレート(重量平均分子量25000)、例示化合物C−14の化合物、例示化合物c−31の化合物、トリス(8−キノリノラート)アルミニウムをそれぞれ重量比100:50:0.5:10の割合で含有する3重量%脱水ジクロロエタン溶液を用いてスピンコート法により、100nmの発光層を形成した。次にこの発光層を有するガラス基板を、蒸着装置の基板ホルダーに固定し、蒸着層を3×10-6Torrに減圧した。発光層の上に、陰極としてマグネシウムと銀を蒸着速度0.2nm/secで200nmの厚さに共蒸着(重量比10:1)して陰極とし、有機電界発光素子を作製した。作製した有機電界発光素子に乾燥雰囲気下、15Vの直流電圧を印加したところ、89mA/cm2の電流が流れた。輝度820cd/m2の青緑色の発光が確認された。輝度の半減期は750時間であった。
【0327】
【発明の効果】
本発明により、発光輝度が高く、さらに、発光寿命が長く、耐久性に優れた有機電界発光素子を提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図2】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図3】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図4】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図5】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図6】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図7】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【図8】有機電界発光素子の一例の断面概略図である。
【符号の説明】
1:基板
2:陽極
3:正孔注入輸送層
3a:正孔注入輸送成分
4:発光層
4a:発光成分
5:電子注入輸送層
5”:電子注入輸送層
5a:電子注入輸送成分
6:陰極
7:電源

Claims (4)

  1. 1対の電極基板間に、少なくとも発光層を挟持してなる有機電界発光素子であって、前記発光層は、
    一般式(A)(化1)、一般式(B)(化2)および一般式(C)(化3)から選ばれる化合物と、
    一般式(a)(化4)、一般式(b)(化5)および一般式(c)(化6)から選ばれる化合物を含む、有機電界発光素子。
    Figure 0004080213
    〔式中R21およびR22はそれぞれ独立に、水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基を表し、 201 〜X224はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリール基を表す、但、R21、R22および 201 〜X224はアントリル基およびフルオレニル基ではない〕
    Figure 0004080213
    〔式中、R31〜R34はそれぞれ独立に、水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基を表し、X301〜X322はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖または分岐または環状状アルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリール基を表す。但、R31〜R34およびX301〜X322はアントリル基およびフルオレニル基ではない〕
    Figure 0004080213
    〔式中、R41およびR42はそれぞれ独立に、水素原子、直鎖、分岐鎖または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、あるいは置換または未置換のアラルキル基を表し、X401〜X416はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、あるいは置換または未置換のアリール基を表す。但、R41、R42、およびX401〜X416はアントリル基およびフルオレニル基ではない。〕
    Figure 0004080213
    〔式中、A11およびA12は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A11およびA12の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環とともに含窒素複素環を形成していてもよく、Z101〜Z116はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアリールオキシ基、置換または未置換のアリールチオ基、置換または未置換のアラルキル基を表し、p11およびp12は0または1を表す〕
    Figure 0004080213
    〔式中、A21およびA22は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A21およびA22の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環と共に含窒素複素環を形成していてもよく、Z201〜Z220はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基を表し、R51〜R54は水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアラルキル基を表し、p21は0または1を表す〕
    Figure 0004080213
    〔式中、A31およびA32は水素原子、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、A31およびA32の少なくとも一方は置換または未置換のアミノ基または含窒素複素環基を表し、該アミノ基または含窒素複素環基は、置換しているベンゼン環と共に含窒素複素環を形成していてもよく、Z31〜Z38はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、直鎖、分岐または環状のアルコキシ基、置換または未置換のアリール基、置換または未置換のアリールオキシ基、置換または未置換のアリールチオ基、置換または未置換のアラルキル基を表し、Ar1は2価の芳香族基を表し、R61およびR62は水素原子、直鎖、分岐または環状のアルキル基、置換または未置換のアリール基を表し、p31は0または1を表す〕
  2. 一般式(A)(化1)、一般式(B)(化2)および一般式(C)(化3)から選ばれる化合物と、前記一般式(a)(化4)、一般式(b)(化5)および一般式(c)(化6)から選ばれる化合物の重量比が、10:1〜100:1である、請求項1に記載の有機電界発光素子。
  3. 1対の電極基板間にさらに正孔注入輸送層を有する請求項1または請求項2に記載の有機電界発光素子。
  4. 1対の電極基板間にさらに、電子注入輸送層を有する請求項1から請求項3のいずれかに記載の有機電界発光素子。
JP2002025736A 2002-02-01 2002-02-01 有機電界発光素子 Expired - Lifetime JP4080213B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002025736A JP4080213B2 (ja) 2002-02-01 2002-02-01 有機電界発光素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002025736A JP4080213B2 (ja) 2002-02-01 2002-02-01 有機電界発光素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003229273A JP2003229273A (ja) 2003-08-15
JP4080213B2 true JP4080213B2 (ja) 2008-04-23

Family

ID=27747785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002025736A Expired - Lifetime JP4080213B2 (ja) 2002-02-01 2002-02-01 有機電界発光素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4080213B2 (ja)

Families Citing this family (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1553154B2 (en) 2002-08-23 2022-08-03 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Organic electroluminescence device and anthracene derivative
JP3902993B2 (ja) 2002-08-27 2007-04-11 キヤノン株式会社 フルオレン化合物及びそれを用いた有機発光素子
EP1582516B1 (en) * 2003-01-10 2013-07-17 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Nitrogenous heterocyclic derivative and organic electroluminescent element employing the same
KR100525409B1 (ko) * 2003-03-05 2005-11-02 엘지전자 주식회사 유기 전계 발광 소자
WO2005117500A1 (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Idemitsu Kosan Co., Ltd. 白色系有機エレクトロルミネッセンス素子
JP4533015B2 (ja) 2004-06-15 2010-08-25 キヤノン株式会社 化合物及びそれを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子
JP4429149B2 (ja) 2004-11-26 2010-03-10 キヤノン株式会社 フルオレン化合物及び有機発光素子
JP4655638B2 (ja) * 2005-01-21 2011-03-23 ソニー株式会社 アントラセン誘導体、有機電界発光素子、および表示装置
TWI382080B (zh) * 2005-02-15 2013-01-11 Tosoh Corp 具有懸掛結構之π-共軛化合物、其製造方法及使用方法
EP1896413B1 (en) 2005-03-28 2015-04-22 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Anthracene derivative, material for light emitting element, light emitting element, light emitting device, and electronic device
DE102005023437A1 (de) * 2005-05-20 2006-11-30 Merck Patent Gmbh Verbindungen für organische elektronische Vorrichtungen
US7479330B2 (en) 2005-05-26 2009-01-20 Au Optronics Corporation Anthracene derivatives for organic electroluminescent device
JP4328801B2 (ja) 2005-12-20 2009-09-09 キヤノン株式会社 フルオレン化合物及び有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2007332127A (ja) 2005-12-20 2007-12-27 Canon Inc 化合物及び有機発光素子
CN101506163B (zh) 2006-08-30 2012-05-02 株式会社半导体能源研究所 合成蒽衍生物的方法和蒽衍生物、发光元件、发光装置、电子装置
US7723722B2 (en) 2007-03-23 2010-05-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Organic compound, anthracene derivative, and light-emitting element, light-emitting device, and electronic device using anthracene derivative
KR100857023B1 (ko) * 2007-05-21 2008-09-05 (주)그라쎌 유기 발광 화합물 및 이를 포함하는 유기 발광 소자
EP2162425B1 (en) * 2007-06-01 2011-12-07 E. I. Du Pont de Nemours and Company Blue luminescent materials
KR100948965B1 (ko) 2007-10-25 2010-03-23 주식회사 하나화인켐 유기 발광 화합물 및 이를 구비한 유기 발광 소자
JP5501656B2 (ja) 2008-05-16 2014-05-28 株式会社半導体エネルギー研究所 組成物、薄膜の作製方法、及び発光素子の作製方法
EP2330097B1 (en) 2008-09-19 2013-01-23 Semiconductor Energy Laboratory Co, Ltd. Carbazole derivative and method for producing the same
EP2194110A1 (en) * 2008-11-26 2010-06-09 Gracel Display Inc. Electroluminescent device using electroluminescent compounds
KR20100109293A (ko) * 2009-03-31 2010-10-08 다우어드밴스드디스플레이머티리얼 유한회사 신규한 유기 발광 화합물 및 이를 채용하고 있는 유기 전계발광 소자
KR101358494B1 (ko) 2009-12-16 2014-02-05 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 방향족 아민 유도체 및 그것을 이용한 유기 전계 발광 소자
JP5732544B2 (ja) * 2010-12-20 2015-06-10 オーシャンズ キング ライティング サイエンス アンド テクノロジー シーオー.,エルティーディー 有機半導体材料、及び、その作製方法
WO2012083515A1 (zh) * 2010-12-20 2012-06-28 海洋王照明科技股份有限公司 一种有机半导体材料及其制备方法和应用
CN105431407B (zh) * 2013-09-20 2020-09-04 出光兴产株式会社 有机电致发光元件和电子仪器
CN106033793B (zh) * 2015-03-09 2018-11-13 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 有机电致发光器件
CN106033801B (zh) 2015-03-09 2018-04-06 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 有机电致发光器件
CN106033798B (zh) 2015-03-09 2017-11-14 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 有机电致发光器件
CN106032350B (zh) * 2015-03-09 2019-03-01 广东阿格蕾雅光电材料有限公司 有机电子材料
CN104892432B (zh) * 2015-05-29 2017-07-21 上海道亦化工科技有限公司 一种蒽类有机电致发光化合物及其有机电致发光器件
KR20170101128A (ko) 2016-02-26 2017-09-05 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 유기 화합물, 발광 소자, 발광 장치, 전자 기기, 및 조명 장치
CN106008264B (zh) * 2016-05-20 2017-11-10 中节能万润股份有限公司 一种有机电致发光材料、应用及其器件
KR102690832B1 (ko) * 2018-10-18 2024-07-31 주식회사 엘지화학 신규한 화합물 및 이를 이용한 유기발광 소자
JP7495231B2 (ja) * 2019-02-08 2024-06-04 住友化学株式会社 化合物およびそれを用いた発光素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003229273A (ja) 2003-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4080213B2 (ja) 有機電界発光素子
JP4338367B2 (ja) 化合物、有機電界発光素子用材料および有機電界発光素子
JP4220696B2 (ja) 炭化水素化合物、有機電界発光素子用材料および有機電界発光素子
JP4996794B2 (ja) 炭化水素化合物、有機電界発光素子用材料および有機電界発光素子
US6929870B2 (en) Hydrocarbon compounds, materials for organic electroluminescent elements and organic electroluminescent elements
JP3856546B2 (ja) 有機電界発光素子
JP2002234888A (ja) アミン化合物および該化合物を含有する有機電界発光素子
JP3853246B2 (ja) 有機電界発光素子および新規チオフェン化合物
JP4832451B2 (ja) フルオレン誘導体、およびそれを含む有機電界発光素子
JP4873436B2 (ja) 有機電界発光素子
JP4274668B2 (ja) 炭化水素化合物および有機電界発光素子
JP3789281B2 (ja) 炭化水素化合物および有機電界発光素子
JP3794847B2 (ja) 炭化水素化合物および有機電界発光素子
JP3792096B2 (ja) 炭化水素化合物および有機電界発光素子
JP3824463B2 (ja) 炭化水素化合物および有機電界発光素子
JP4672899B2 (ja) 有機電界発光素子、有機電界発光素子の発光材料および正孔注入輸送材料
JP3929337B2 (ja) 有機電界発光素子
JP3957541B2 (ja) 有機電界発光素子
JP4518361B2 (ja) 炭化水素化合物および有機電界発光素子
JP3690926B2 (ja) 有機電界発光素子
JP3926126B2 (ja) 有機電界発光素子
JP4678983B2 (ja) 有機電界発光素子
JP4010871B2 (ja) 有機電界発光素子および新規チオフェン化合物
JP4128012B2 (ja) アミン化合物および該化合物を含有する有機電界発光素子
JP3818894B2 (ja) 有機電界発光素子および新規チオフェン化合物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040705

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4080213

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120215

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130215

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140215

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term