JP4079336B2

JP4079336B2 - Resin composition and adhesive film comprising the same

Info

Publication number: JP4079336B2
Application number: JP9544198A
Authority: JP
Inventors: 信一郎舩橋; 順司中島; 勝彦菅野
Original assignee: Kureha Corp
Current assignee: Kureha Corp
Priority date: 1997-03-25
Filing date: 1998-03-24
Publication date: 2008-04-23
Anticipated expiration: 2018-03-24
Also published as: JPH10324809A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食品や産業資材等の包装に使用される粘着性フィルムの製造に用いることができる樹脂組成物に関する。さらに、詳しくは熱可塑性樹脂とこれに非相溶の粘着剤、粘着付与剤からなる樹脂組成物およびそれから得られる粘着性に優れたフィルムに関する。本発明の樹脂組成物から得られるフィルムは、優れた自己粘着性と器物に対する密着性を有し、包装体に高い気密性を付与することができる。
【０００２】
【従来の技術】
食品や産業資材の包装に使用されるラップフィルムは、包装体内の気密性を高める目的で、ラップフィルム自身に粘着性が付与される。熱可塑性樹脂に粘着性を付与する技術は、ポリオレフィン系樹脂で多くみられ、粘着剤と粘着付与剤を単独もしくは併用して目的を達成している。
特開昭５６−５８４２号公報では、ポリプロピレン系樹脂１００重量部、ポリオレフィン系ゴム３〜２０重量部、ポリブテンを５〜３０重量部、粘着性付与助剤０．１〜１０重量部からなるポリプロピレン系樹脂組成物が提案されている。特開昭５３−８２９５号公報では、ポリオレフィン系樹脂、熱可塑性ゴム、液状粘調脂肪族炭化水素からなる包装用粘着性フィルムが提案されている。
従来のフィルムでは、十分な粘着性を付与するために多量の粘着剤を添加しなければならない。また、多量の粘着剤を均一に混合するには予め何等かの手段で溶融混合しなければならないこと、粘調な粘着剤は取り扱い難いことがあり、粘着性が容易、且つ効果的に得られる樹脂組成物が望まれている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、製造が容易で、且つ少量の粘着剤を含有する樹脂組成物、およびそれからなる優れた粘着性を有するフィルムを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、フィルム表面における粘着剤濃度を高めることにより、少ない粘着剤の使用量でフィルムの粘着性を効果的に高めることができることを見出だし、本発明を完成するに至った。
【０００５】
本発明は、熱可塑性樹脂とこれと非相溶な粘着剤および/または粘着付与剤とからなる樹脂組成物と、その樹脂組成物から得られる高い粘着性を有するフィルムに関するものである。本発明によれば、少量の粘着剤および/または粘着付与剤の添加にも拘わらず、十分な自己粘着性、器物に対する優れた密着性を有するフィルムが得られる。すなわち、本発明の第１は、熱可塑性樹脂、粘着剤および粘着付与剤からなり、粘着剤、粘着付与剤が熱可塑性樹脂に非相溶で、少なくとも粘着付与剤が常温で液状であり、熱可塑性樹脂１００重量部、粘着剤および粘着付与剤をそれぞれ０．０１〜３重量部以下含む樹脂組成物を提供する。本発明の第２は、液状の可塑剤および安定剤を含む塩化ビニリデン樹脂１００重量部と、塩化ビニリデン樹脂に非相溶である常温で液状の粘着剤および粘着付与剤を両者の合計が０．０２〜１重量部以下含んでなる樹脂組成物および液状の可塑剤および安定剤を含む塩化ビニリデン樹脂１００重量部と、塩化ビニリデン樹脂に非相溶である常温で液状の粘着剤、粘着付与剤のうち、少なくともいずれかを０．０１〜１重量部以下含んでなる樹脂組成物を提供する。本発明の第３は、前記樹脂組成物からなり１層の厚さが１．５〜２０μｍ以下である粘着性フィルムを提供する。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に述べる。
本発明に用いる熱可塑性樹脂は、ポリエステル系樹脂、含ハロゲン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等が含まれる。包装材料として有用な樹脂としては、ポリエステル系樹脂では、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリこはく酸エステル、ポリカプロラクトン、３−ヒドロキシブタン酸と３−ヒドロキシペンタン酸との共重合体などの脂肪族ポリエステル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの芳香族ポリエステル樹脂があり、特に、テレフタール酸、イソフタール酸などのジカルボン酸成分とジオール成分の共重合ポリエステル樹脂が好ましい。
【０００７】
含ハロゲン系樹脂では、ポリ弗化ビニリデン及びその共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン樹脂としては、ポリ塩化ビニリデン及びその共重合体等が挙げられる。塩化ビニリデン系共重合体は、塩化ビニリデン６０〜９８重量部及び塩化ビニリデンと共重合可能な単量体の少なくとも一種２〜４０重量部からなる共重合体である。塩化ビニリデンと共重合可能な単量体としては、共重合可能な単量体であればいずれでもよいが、代表的なものとして例えば、塩化ビニル、アルキル基が炭素数１〜８のアクリル酸エステル、アルキル基が炭素数１〜８のメタクリル酸エステル、脂肪族カルボン酸のビニルエステル、不飽和脂肪族カルボン酸等を挙げることができるが、塩化ビニル、アクリル酸メチル、アクリル酸ブチルが好んで使用される。
【０００８】
ポリアミド系樹脂では、ナイロン６、ナイロン６−６６、ナイロンＭＸＤ６等を挙げることができる。ポリオレフィン系樹脂では、ポリエチレン、ポリプロピレン及びそれらの共重合体、ポリ４−メチルペンテン−１などが挙げられ、これらの熱可塑性樹脂、および改質された熱可塑性樹脂を、薄く柔軟なフィルム状に成形したものがラップフィルムに適当である。
【０００９】
本発明で使用する粘着剤は、ポリブテン、ポリブタジエン、ポリプロピレン等のオレフィン系オリゴマー、ポリエチレングリコール、ポリグリセリン、ポリプロプロピレングリコール等のポリ多価アルコールなどがある。このうち常温（２５℃）で液状である粘着剤が用いられる。好ましくは２５℃の粘度が１，０００〜５０，０００ｃｐｓ、特に好ましくは１，５００〜２０，０００ｃｐｓの範囲のものが使用に適している。粘着剤の使用量は、熱可塑性樹脂１００重量部に対して０．０１〜３重量部以下、好ましくは０．０１〜１．０重量部以下、さらに好ましくは０．０５〜０．５重量部以下である。
【００１０】
粘着付与剤は、対象物に対して容易に密着する性質を付与するものである。常温で液状のもので、溶融成形時に熱的に安定であること、取扱い易さの観点から２５℃の粘度が好ましくは１０〜１００ｃｐｓ、特に好ましくは３０〜６０ｃｐｓの範囲のものがよい。具体的な粘着付与剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、例えば、ソルビタンモノ（トリ）オレート、グリセリンモノ（トリ）オレート等の界面活性剤、パラフィン系またはシクロパラフィン系の液状飽和炭化水素、例えば、ナフテン系のプロセスオイル、パラフィンワックス、流動パラフィン等を挙げることができる。単一化合物であっても混合物であってもよい。粘着付与剤の使用量は、熱可塑性樹脂１００重量部に対し、０．０１〜３重量部以下、好ましくは０．０１〜１．０重量部以下、さらに好ましくは０．０５〜０．５重量部以下の範囲である。
【００１１】
粘着剤、粘着付与剤の添加量が多過ぎたり、粘度が小さ過ぎるものを添加すると、押出加工性が悪くなり易く、また、フィルムがべたべたして取扱いが難しくなる傾向を示す。粘度が大きくなり過ぎても、押出加工性が悪くなり易いので好ましくない。
本発明は、前記の材料の組合せにより粘着性が変わり、即ち、熱可塑性樹脂と非相溶な粘着剤、粘着付与剤との組合せで構成された樹脂組成物により、効果的に粘着性が得られる。ここで、熱可塑性樹脂に非相溶であるとは、後述の非相溶性の評価で、液状物の滲みだしが認められることを言う。
【００１２】
熱可塑性樹脂として、液状の可塑剤および安定剤を含む塩化ビニリデン系共重合体を用いる場合は、塩化ビニリデン系共重合体に非相溶である常温で液状の粘着剤および粘着付与剤を両者の合計が０．０２〜１重量部以下含む樹脂組成物、または塩化ビニリデン系共重合体に非相溶である常温で液状の粘着剤、粘着付与剤のうち、少なくともいずれかを０．０１〜１重量部以下、更に好ましくは０．０５〜０．５重量部以下含む樹脂組成物から得たフィルムが好適に用いられる。粘着剤、粘着付与剤は前記のものを任意に選択し用いることができる。液状の可塑剤および安定剤としては、具体的には、ジオクチルフタレート、アセチルトリブチルサイトレート、ジブチルセバケート、ジオクチルセバケート、ジイソブチルアジペート、アセチル化モノグリセリド、アジピン酸系ポリエステル（平均重量分子量１０００〜４０００）等の可塑剤、大豆油、アマニ油等のエポキシ化油及びエポキシ基含有安定剤等を挙げることができる。
【００１３】
本発明の樹脂組成から得られるフィルムの厚さは特に限定されるものではないが、１層の厚さが好ましく１．５〜２０μｍ以下、好ましくは５〜２０μｍ以下である。この樹脂組成物からなる積層構造にしてもよい。この場合、フィルムにカールが発生しないような構成、例えば、対称構成が好ましい。
【００１４】
本発明による樹脂組成物は、公知の方法により得ることができる。例えば、熱可塑性樹脂、粘着剤、粘着付与剤の各成分を押出機で混練し、ペレタイザーでペレット化する等の方法が通常用いられる。ブレンド方法としては、ヘンシェルミキサー、羽根ブレンド、リボンブレンドが用いられる。フィルムへの成形は、Ｔダイ成形、インフレーション成形等が通常用いられる。成形時の樹脂温度は、用いる樹脂により異なり、所望の温度範囲で行う。延伸工程を加えて熱収縮するラップフィルムとしてもよい。本発明の樹脂組成物は、また成形物に粘着性を付与する素材としても有効であり、これらの成形物、例えば、シートやインジェクション成形物とラップフィルムと組合せて使用してもよい。尚、本発明の樹脂組成物を成形する際、公知の可塑剤、安定剤、滑剤、顔料等の添加を行ってもよい。
【００１５】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
（評価方法）
１．非相溶性：非相溶性を評価する対象樹脂である熱可塑性樹脂１００重量部に、相溶性を評価する液状試料を１重量部添加し、混練した樹脂組成物を用意し、プレス成形して、厚さ２００μｍのシートを作成した。これを４０℃の環境に１週間放置したときのシートの状態を観察した。（◯）：シートの表面をティッシュペーパーでふき取ると、添加試料がほとんどペーパー側に滲みだしていない。
（×）：シート表面をティッシュペーパーでふき取ると、添加試料がペーパー側に滲みだしている。この評価で（×）をこの液状試料は対象樹脂に非相溶であるとした。
２．粘度：Ｂ型粘度計（ＪＩＳ）により測定した。
３．自己粘着性：セロハンテープで裏打ちした２枚のラップフィルム（幅２５ｍｍ）の表面同士を合わせ、重さ２ｋｇのローラーで圧着し、その圧着面を手で引き離した。○：適度に粘着する。△：あまり粘着しない。×：粘着する。
４．器物への密着性：磁器製の湯呑茶碗にラップフィルムを被せた後、湯呑の直径プラス５ｍｍの枠に通した後、フィルムが茶碗から外れる様子を観察した。
○：適度に密着している。△：あまり密着しない。×：密着する。
５．ラップフィルムの感触：インフレーション法により作成したラップフィルムを、４０℃、５０％ＲＨの環境下に１０日間放置した後のフィルムの表面の手触りを観察した。○：さらさらしている（良好）。△：べたべたしている（やや不良）。×：べたべたし過ぎる（不良）
【００１６】
（参考例）
相溶性の評価方法に従って、共重合体ポリエステル（テレフタル酸／イソフタル酸（９０／１０重量比）とポリエチレングリコール、鐘紡（株）製）および塩化ビニリデン系共重合体と粘着剤/粘着付与剤との非相溶性を評価しその結果を表１および表２に示した。
【００１７】
【表１】

【００１８】
【表２】

【００１９】
（実施例１、２および比較例１〜３）
熱可塑性樹脂として参考例の共重合体ポリエステル１００重量部を用い、表３に示す割合で粘着剤、粘着付与剤を添加（単位は重量部）し、二軸押出機によりペレット状樹脂組成物を得た。このペレットをＴ−ダイ成形機にて、厚さ１５μｍのフィルムを得た。このフィルムの自己粘着性、器物への密着性およびフィルムの感触を評価し、表３に示した。
【００２０】
（実施例３〜４および比較例４〜７）
熱可塑性樹脂として、塩化ビニリデン系共重合体１００重量部（呉羽化学（株）社製、樹脂組成；塩化ビニリデン/塩化ビニル＝８８/２２重量比）、添加剤としてＡＴＢＣ（アセチルトリブチルサイトレート）３重量部、ＤＯＡ（ジオクチルアジペート）２．３重量部、エポキシ化亜麻仁油１．３重量部を用い、羽根ブレンドにより混合し、単軸押出機によりインフレーション成形で二軸配向させ、厚さ１０μｍのフィルムを得た。このフィルムの自己粘着性、器物への密着性およびフィルムの感触を評価し、表３に示した。
【００２１】
【表３】

【００２２】
【発明の効果】
以上のように、本発明の樹脂組成物からなるフィルムは少量の粘着剤および/または粘着付与剤の添加量で優れた自己粘着性を示すと同時に、器物に対する優れた密着性を有している。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a resin composition that can be used for the production of an adhesive film used for packaging foods, industrial materials and the like. More specifically, the present invention relates to a resin composition comprising a thermoplastic resin, an incompatible adhesive, and a tackifier, and a film excellent in adhesiveness obtained therefrom. The film obtained from the resin composition of the present invention has excellent self-adhesiveness and adhesion to containers, and can impart high airtightness to the package.
[0002]
[Prior art]
A wrap film used for packaging food and industrial materials is given adhesiveness to the wrap film itself for the purpose of enhancing the airtightness in the package. A technique for imparting tackiness to a thermoplastic resin is often observed in polyolefin-based resins, and achieves the object by using an adhesive and a tackifier alone or in combination.
In JP-A-56-5842, a polypropylene resin comprising 100 parts by weight of a polypropylene resin, 3 to 20 parts by weight of a polyolefin rubber, 5 to 30 parts by weight of polybutene, and 0.1 to 10 parts by weight of a tackifier. Resin compositions have been proposed. Japanese Laid-Open Patent Publication No. 53-8295 proposes an adhesive film for packaging made of a polyolefin resin, a thermoplastic rubber, and a liquid viscous aliphatic hydrocarbon.
In conventional films, a large amount of pressure-sensitive adhesive must be added in order to give sufficient tackiness. Also, in order to uniformly mix a large amount of pressure-sensitive adhesive, it must be melt-mixed by some means in advance, a viscous pressure-sensitive adhesive may be difficult to handle, and stickiness can be obtained easily and effectively. A resin composition is desired.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a resin composition that is easy to produce and contains a small amount of a pressure-sensitive adhesive, and a film having excellent adhesiveness comprising the resin composition.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have found that by increasing the pressure-sensitive adhesive concentration on the film surface, it is possible to effectively increase the adhesiveness of the film with a small amount of pressure-sensitive adhesive used, and the present invention has been completed.
[0005]
The present invention relates to a resin composition comprising a thermoplastic resin and an incompatible adhesive and / or tackifier, and a film having high adhesiveness obtained from the resin composition. According to the present invention, a film having sufficient self-adhesiveness and excellent adhesion to a container can be obtained despite the addition of a small amount of a pressure-sensitive adhesive and / or tackifier. That is, the first of the present invention comprises a thermoplastic resin, a pressure-sensitive adhesive and a tackifier, the pressure-sensitive adhesive and the tackifier are incompatible with the thermoplastic resin, and at least the tackifier is liquid at room temperature, A resin composition comprising 100 parts by weight of a plastic resin, 0.01 to 3 parts by weight or less of an adhesive and a tackifier is provided. A second aspect of the present invention is that 100 parts by weight of a vinylidene chloride resin containing a liquid plasticizer and a stabilizer, and a liquid pressure-sensitive adhesive and a tackifier that are incompatible with the vinylidene chloride resin at a normal temperature of 0. A resin composition comprising 02 to 1 part by weight or less and 100 parts by weight of a vinylidene chloride resin containing a liquid plasticizer and a stabilizer, and a pressure-sensitive adhesive and tackifier at room temperature that are incompatible with the vinylidene chloride resin Among these, a resin composition comprising at least one of 0.01 to 1 part by weight or less is provided. 3rd of this invention provides the adhesive film which consists of the said resin composition, and the thickness of 1 layer is 1.5-20 micrometers or less.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The thermoplastic resin used in the present invention includes polyester resins, halogen-containing resins, polyamide resins, polyolefin resins and the like. Examples of resins useful as packaging materials include polyester resins such as polyglycolic acid, polylactic acid, polysuccinic acid ester, polycaprolactone, and aliphatic polyesters such as a copolymer of 3-hydroxybutanoic acid and 3-hydroxypentanoic acid. Examples thereof include aromatic polyester resins such as resins, polybutylene terephthalate, and polyethylene terephthalate. In particular, copolymer polyester resins of dicarboxylic acid components such as terephthalic acid and isophthalic acid and diol components are preferable.
[0007]
Examples of halogen-containing resins include polyvinylidene fluoride and copolymers thereof, and examples of polyvinyl chloride and vinylidene chloride resins include polyvinylidene chloride and copolymers thereof. The vinylidene chloride copolymer is a copolymer comprising 60 to 98 parts by weight of vinylidene chloride and 2 to 40 parts by weight of at least one monomer copolymerizable with vinylidene chloride. As the monomer copolymerizable with vinylidene chloride, any monomer can be used as long as it is a copolymerizable monomer. Typical examples include vinyl chloride and acrylic acid esters having an alkyl group of 1 to 8 carbon atoms. , Methacrylates having an alkyl group of 1 to 8 carbon atoms, vinyl esters of aliphatic carboxylic acids, unsaturated aliphatic carboxylic acids, etc., but vinyl chloride, methyl acrylate and butyl acrylate are preferred. Is done.
[0008]
Examples of polyamide resins include nylon 6, nylon 6-66, nylon MXD6, and the like. Examples of polyolefin resins include polyethylene, polypropylene and copolymers thereof, and poly-4-methylpentene-1, and these thermoplastic resins and modified thermoplastic resins are formed into a thin and flexible film. Is suitable for wrap film.
[0009]
Examples of the pressure-sensitive adhesive used in the present invention include olefin oligomers such as polybutene, polybutadiene, and polypropylene, and polypolyhydric alcohols such as polyethylene glycol, polyglycerin, and polypropylene glycol. Among these, a pressure-sensitive adhesive that is liquid at room temperature (25 ° C.) is used. Preferably, the viscosity at 25 ° C. is in the range of 1,000 to 50,000 cps, particularly preferably in the range of 1,500 to 20,000 cps. The amount of the pressure-sensitive adhesive used is 0.01 to 3 parts by weight or less, preferably 0.01 to 1.0 parts by weight or less, more preferably 0.05 to 0.5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the thermoplastic resin. It is as follows.
[0010]
The tackifier imparts a property of easily adhering to an object. From the viewpoint of being liquid at normal temperature and thermally stable at the time of melt molding and ease of handling, the viscosity at 25 ° C. is preferably 10 to 100 cps, particularly preferably 30 to 60 cps. Specific examples of tackifiers include sorbitan fatty acid esters, propylene glycol fatty acid esters, glycerin fatty acid esters, surfactants such as sorbitan mono (tri) oleate, glycerin mono (tri) oleate, paraffinic or cycloparaffinic Examples thereof include liquid saturated hydrocarbons such as naphthenic process oil, paraffin wax, liquid paraffin, and the like. It may be a single compound or a mixture. The amount of tackifier used is 0.01 to 3 parts by weight or less, preferably 0.01 to 1.0 parts by weight or less, more preferably 0.05 to 0.5 parts by weight, with respect to 100 parts by weight of the thermoplastic resin. Part or less.
[0011]
If the amount of the pressure-sensitive adhesive or tackifier added is too large or the viscosity is too small, the extrudability tends to deteriorate, and the film tends to be sticky and difficult to handle. An excessively high viscosity is not preferable because extrusion processability tends to deteriorate.
In the present invention, the tackiness varies depending on the combination of the above materials, that is, the tackiness is effectively obtained by the resin composition composed of a combination of a thermoplastic resin and an incompatible adhesive and a tackifier. It is done. Here, being incompatible with the thermoplastic resin means that bleeding of liquid material is recognized in the evaluation of incompatibility described later.
[0012]
When a vinylidene chloride copolymer containing a liquid plasticizer and a stabilizer is used as the thermoplastic resin, both the liquid pressure-sensitive adhesive and tackifier at room temperature are incompatible with the vinylidene chloride copolymer. 0.01 to 1 of at least one of a resin composition containing a total of 0.02 to 1 part by weight or less, or a pressure-sensitive adhesive and a tackifier that are incompatible with a vinylidene chloride copolymer at room temperature A film obtained from a resin composition containing not more than parts by weight, more preferably not more than 0.05 to 0.5 parts by weight is suitably used. The above-mentioned adhesives and tackifiers can be arbitrarily selected and used. Specific examples of the liquid plasticizer and stabilizer include dioctyl phthalate, acetyl tributyl citrate, dibutyl sebacate, dioctyl sebacate, diisobutyl adipate, acetylated monoglyceride, and adipic acid polyester (average weight molecular weight 1000 to 4000). And an epoxidized oil such as soybean oil and linseed oil, and an epoxy group-containing stabilizer.
[0013]
The thickness of the film obtained from the resin composition of the present invention is not particularly limited, but the thickness of one layer is preferably 1.5 to 20 μm or less, preferably 5 to 20 μm or less. You may make it the laminated structure which consists of this resin composition. In this case, a configuration in which no curling occurs in the film, for example, a symmetrical configuration is preferable.
[0014]
The resin composition according to the present invention can be obtained by a known method. For example, methods such as kneading each component of a thermoplastic resin, an adhesive, and a tackifier with an extruder and pelletizing with a pelletizer are usually used. As a blending method, a Henschel mixer, a blade blend, or a ribbon blend is used. T-die molding, inflation molding and the like are usually used for forming the film. The resin temperature at the time of molding varies depending on the resin used, and is performed in a desired temperature range. It is good also as a wrap film which heat-shrinks by adding an extending | stretching process. The resin composition of the present invention is also effective as a material for imparting tackiness to a molded product, and may be used in combination with these molded products, for example, a sheet or an injection molded product and a wrap film. In addition, when molding the resin composition of the present invention, known plasticizers, stabilizers, lubricants, pigments and the like may be added.
[0015]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples, but the present invention is not limited thereto.
(Evaluation methods)
1. Incompatible: 1 part by weight of a liquid sample to evaluate compatibility is added to 100 parts by weight of a thermoplastic resin which is a target resin to be evaluated for incompatibility, a kneaded resin composition is prepared, press-molded, A sheet having a thickness of 200 μm was prepared. The state of the sheet was observed when this was left in a 40 ° C. environment for one week. (◯): When the surface of the sheet is wiped off with tissue paper, the added sample hardly oozes out on the paper side.
(X): When the sheet surface is wiped off with tissue paper, the added sample oozes out to the paper side. In this evaluation, (x) indicates that this liquid sample is incompatible with the target resin.
2. Viscosity: Measured with a B-type viscometer (JIS).
3. Self-adhesiveness: The surfaces of two wrap films (25 mm in width) lined with cellophane tape were put together, pressed with a 2 kg weight roller, and the pressure-bonding surfaces were pulled apart by hand. ○: Adhering moderately. Δ: Not very sticky. X: Adhere.
4). Adhesiveness to the container: After covering a wrap film on a porcelain teacup, and passing it through a frame with a diameter of the teacup plus 5 mm, it was observed that the film was detached from the teacup.
○: Adhering moderately. Δ: Not very close. X: Adheres closely.
5. Wrapping film feel: The wrapping film prepared by the inflation method was left to stand in an environment of 40 ° C. and 50% RH for 10 days to observe the touch of the film surface. ○: Smooth (good). Δ: Sticky (slightly defective) ×: Too sticky (bad)
[0016]
(Reference example)
According to the compatibility evaluation method, copolymer polyester (terephthalic acid / isophthalic acid (90/10 weight ratio) and polyethylene glycol, manufactured by Kanebo Co., Ltd.) and vinylidene chloride copolymer and adhesive / tackifier The incompatibility was evaluated and the results are shown in Tables 1 and 2.
[0017]
[Table 1]

[0018]
[Table 2]

[0019]
(Examples 1 and 2 and Comparative Examples 1 to 3)
Using 100 parts by weight of the copolymer polyester of the reference example as a thermoplastic resin, a pressure-sensitive adhesive and a tackifier are added in the proportions shown in Table 3 (units are parts by weight), and the pellet-shaped resin composition is obtained by a twin screw extruder. Obtained. A film having a thickness of 15 μm was obtained from the pellets using a T-die molding machine. The film was evaluated for self-adhesion, adhesion to objects, and film feel, as shown in Table 3.
[0020]
(Examples 3-4 and Comparative Examples 4-7)
As a thermoplastic resin, 100 parts by weight of a vinylidene chloride copolymer (manufactured by Kureha Chemical Co., Ltd., resin composition; vinylidene chloride / vinyl chloride = 88/22 weight ratio), as an additive, ATBC (acetyl tributyl citrate) 3 Part by weight, 2.3 parts by weight of DOA (dioctyl adipate), 1.3 parts by weight of epoxidized linseed oil, mixed by blade blending, biaxially oriented by inflation molding with a single screw extruder, and having a thickness of 10 μm Got. The film was evaluated for self-adhesion, adhesion to objects, and film feel, as shown in Table 3.
[0021]
[Table 3]

[0022]
【The invention's effect】
As described above, the film made of the resin composition of the present invention exhibits excellent self-adhesiveness with a small amount of pressure-sensitive adhesive and / or tackifier added, and at the same time has excellent adhesion to containers. .

Claims

100 parts by weight of vinylidene chloride resin containing a plasticizer and stabilizer liquid, and comprise the 0.02 to 1 parts by weight adhesive liquid at room temperature being insoluble vinylidene chloride resin and a tackifier in total of both A resin composition comprising:

The resin composition according to claim 1, wherein the pressure-sensitive adhesive has a viscosity of 1,000 to 50,000 cps at 25 ° C.

The resin composition according to claim 1, wherein the tackifier has a viscosity of 10 to 100 cps at 25C.

The resin composition according to claim 1 , wherein the pressure-sensitive adhesive is polybutene or polybutadiene.

The resin composition according to claim 1 , wherein the tackifier is liquid paraffin or a surfactant.

Adhesive film thickness of one layer is obtained by molding the resin composition according to claim 1 or less 1.5～20Myuemu.