JP4078765B2 - 熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法及びその装置並びに記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、横ロールを設けてなる複数のスタンドをタンデムに配置した連続圧延機によって、被圧延材を熱間で連続的に圧延する場合に、前記被圧延材の板幅を予め定めた寸法に制御する方法、及びその実施に使用する装置、並びにそのプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱間連続圧延では、例えばウォーキングビーム式の加熱炉内へスラブを投入して、該スラブを所要の温度まで加熱し、加熱炉から抽出したスラブを、横ロールを備える複数のスタンドがタンデムに配置してある連続圧延機に給送し、該連続圧延機によってスラブを連続的に圧延する。このような熱間連続圧延では、加熱炉から抽出されたスラブに生じるスキッドマーク等に起因する被圧延材の板幅寸法の変動を抑制することが重要である。
【0003】
そのため、特開平10−386614号公報には次のような方法が開示されている。第1スタンドの入側に、被圧延材の両縁部に転接させる一対の竪ロールを設けてなる竪型エッジャを配設しておき、連続圧延機に給送される被圧延材の板幅寸法、及び連続圧延機で圧延された被圧延材の目標板幅寸法に基づいて定めた開度になるように両竪ロールの間の距離を調整し、竪型エッジャ及び各スタンドによる被圧延材の圧延を開始する。そして、第1スタンドと第2スタンドとの間で被圧延材の板幅寸法を所定周期で測定し、得られた各実績板幅寸法と予め定めた第1スタンドと第2スタンドとの間の目標板幅寸法との偏差を算出し、該偏差が零になるように竪型エッジャの開度を調整する。
【0004】
また、特開昭60−141319号公報には、適宜のスタンド間で被圧延材の板幅寸法を測定し、得られた実績板幅寸法と予め定めた当該スタンド間の目標板幅寸法との偏差を算出し、該偏差が零になるように上流スタンドの横ロールの回転数を調整する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら従来の方法にあっては竪型エッジャの開度を調整することができる範囲、又は上流スタンドの横ロールの回転数を調整することができる範囲が狭いため、被圧延材の板幅寸法を十分に制御できない場合があった。即ち、特開平10−386614号公報に開示された方法では、竪型エッジャの開度を所定値以上小さくした場合、バックリングが発生して被圧延材の品質が低下する一方、竪型エッジャによる圧下量を零以下にする開度を設定することができない。また、特開昭60−141319号公報に開示された方法では、上流スタンドの横ロールの回転数を調整して被圧延材に作用する張力が所定値以下になった場合、下流のスタンドにおける被圧延材の通過性が低下する一方、被圧延材に係る規格により、被圧延材に作用させる張力はさほど大きくすることができない。
【0006】
ところで、中間スタンド間における被圧延材の目標板幅寸法は、次のように定めている。当該中間スタンド間から最終スタンド出側までの間に被圧延材の板幅縮み量ΔWabを、例えばCAMP−ISIJ,Vol19(1996)308/311等に記載されているモデルを用いて予測し、得られた被圧延材の板幅縮み量ΔWab、及び鋼種及び製品寸法に基づいて予め定めた最終スタンド出側における被圧延材の目標板幅寸法Wb を次の(1)式に代入することによって、中間スタンド間における被圧延材の目標板幅寸法Wa を得る。
Wa =Wb +ΔWab …(1)
【0007】
しかし、前述した被圧延材の板幅縮み量ΔWabには、各スタンドにおける圧下率、各スタンド間において被圧延材に作用する張力、クラウン比率、及び被圧延材の温度降下量等が影響しており、これらが変化した場合、被圧延材の板幅縮み量ΔWabも変化する。そのため、標準偏差として1mm〜2mm程度、板幅縮み量ΔWabの予測誤差が生じており、これによって、最終スタンド出側における被圧延材の実績板幅寸法と目標板幅寸法Wb との間に定常的な偏差が生じていた。ところが、特開平10−386614号公報及び特開昭60−141319号公報に開示された何れの方法であっても、この定常的な偏差を低減することができないという問題もあった。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、被圧延材の板幅寸法を十分に制御することができる熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法、及びその実施に使用する装置、並びにそのプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0009】
また、他の目的とするところは、被圧延材の最終スタンド出側における板幅寸法の偏差を低減することができる熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法、及びその実施に使用する装置、並びにそのプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法は、タンデムに配置した複数のスタンド、及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差を用いて、被圧延材の板幅を制御する方法において、前記中間板幅偏差を予め定めた比率で2つの値に分け、一方の値に基づいて前記竪型エッジャの開度を調整する開度調整量を算出し、他方の値に基づいて前記中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整量を算出し、得られた開度調整量になるように竪型エッジャの開度を調整し、また、得られた回転速度調整量になるように前記圧延ロールの回転速度を調整することを特徴とする。
【0012】
第2発明に係る熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法は、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求め、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出し、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器へ出力することによって被圧延材の板幅を制御する方法であって、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得、予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法と前記実績最終板幅寸法との最終板幅偏差を求め、前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を算出する都度、前記最終板幅偏差が正であり、しかも算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記開度調整器及び/又は回転速度調整器へ出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量より大きいか否か、並びに、前記最終板幅偏差が負であり、しかも算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量より小さいか否かを判断し、何れかがそうである場合、算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量に代えて、前記出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は回転速度調整器へ出力することを特徴とする。
【0013】
第3発明に係る熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法は、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求め、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出し、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量になるように竪型エッジャの開度及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整することによって被圧延材の板幅を制御する方法であって、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得、予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法と前記実績最終板幅寸法との最終板幅偏差を求め、得られた最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断し、そうでない場合、前記最終板幅偏差を用いて前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正する補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量を演算し、得られた補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量によって前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正することを特徴とする。
【0014】
第4発明に係る熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法は、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求め、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出し、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量になるように竪型エッジャの開度及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整することによって被圧延材の板幅を制御する方法であって、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得、予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法と前記実績最終板幅寸法との最終板幅偏差を求め、得られた最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断し、そうでない場合、前記最終板幅偏差を用いて前記目標中間板幅寸法を補正することを特徴とする。
【0015】
第5発明に係る熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法は、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流側に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差を求め、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出し、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量になるように竪型エッジャの開度及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整することによって被圧延材の板幅を制御する方法であって、被圧延材の中間スタンド出側における中間板幅寸法と被圧延材の最終スタンド出側における最終板幅寸法との差分を予測した予測差分を予め求めておき、被圧延材の最終板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得、前記実績中間板幅寸法と実績最終板幅寸法との実績差分を求め、該実績差分と前記予測差分との差分を用いて、前記予測差分を補正し、補正した予測差分を用いて補正目標中間板幅寸法を算出し、前記目標中間板幅寸法に代えて補正目標中間板幅寸法を用いることを特徴とする。
【0016】
第6発明に係る熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御装置は、タンデムに配置した複数のスタンドと、所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャと、前記中間スタンドの出側に配設してあり、被圧延材の実績中間板幅寸法を測定する第1板幅計と、前記竪型エッジャの開度を調整する開度調整器と、前記中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器とを備え、前記各スタンド及び竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延しつつ、前記第1板幅計が測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差を用いて、被圧延材の板幅を制御する装置において、前記中間板幅偏差を予め定めた比率で2つの値に分配する分配器と、一方の値に基づいて前記竪型エッジャの開度を調整する開度調整量を算出し、それを前記開度調整器へ出力する開度調整量算出器と、他方の値に基づいて前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整量を算出し、それを前記回転速度調整器へ出力する回転速度調整量算出器とを備えることを特徴とする。
【0017】
第7発明に係る熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御装置は、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドと、前記中間スタンドの出側に配設してあり、被圧延材の実績中間板幅寸法を所定周期で測定する第1板幅計と、該第1板幅計から出力される各実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求める手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量を算出する手段及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出する手段と、竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器とを備え、前記各スタンド及び竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記開度調整量を算出する手段及び/又は前記回転速度調整量を算出する手段は、算出して得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力することによって被圧延材の板幅を制御する装置であって、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得る第2板幅計と、該第2板幅計が測定した実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求める手段と、開度調整量及び/又は回転速度調整量が算出される都度、前記最終板幅偏差が正であり、しかも算出された開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量より大きいか否か、並びに、前記最終板幅偏差が負であり、しかも算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量より小さいか否かを判断し、何れかがそうである場合、算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量に代えて、前記出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力することを特徴とする。
【0018】
第8発明に係る熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御装置は、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドと、前記中間スタンドの出側に配設してあり、被圧延材の実績中間板幅寸法を所定周期で測定する第1板幅計と、該第1板幅計から出力される各実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求める手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量を算出する手段及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出する手段と、竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器とを備え、前記各スタンド及び竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記開度調整量を算出する手段及び/又は前記回転速度調整量を算出する手段は、算出して得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力することによって被圧延材の板幅を制御する装置であって、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得る第2板幅計と、該第2板幅計が測定した実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求める手段と、得られた最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断する手段と、そうでないと判断された場合、前記最終板幅偏差を用いて前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正する補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量を演算する手段と、得られた補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量によって前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正する手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
第9発明に係る熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御装置は、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドと、前記中間スタンドの出側に配設してあり、被圧延材の実績中間板幅寸法を所定周期で測定する第1板幅計と、該第1板幅計から出力される各実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求める手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量を算出する手段及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出する手段と、竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器とを備え、前記各スタンド及び竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記開度調整量を算出する手段及び/又は前記回転速度調整量を算出する手段は、算出して得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力することによって被圧延材の板幅を制御する装置であって、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を所定周期で測定して実績最終板幅寸法を得る第2板幅計と、該第2板幅計が測定した実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求める手段と、前記最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断する手段と、そうでないと判断された場合、前記最終板幅偏差を用いて前記目標中間板幅寸法を補正する手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
第10発明に係る熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御装置は、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドと、前記中間スタンドの出側に配設してあり、被圧延材の実績中間板幅寸法を所定周期で測定する第1板幅計と、該第1板幅計から出力される各実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求める中間板幅偏差演算手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量を算出する手段及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出する手段と、竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器とを備え、前記各スタンド及び竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記開度調整量を算出する手段及び/又は前記回転速度調整量を算出する手段は、算出して得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力することによって被圧延材の板幅を制御する装置であって、被圧延材の最終スタンド出側における板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得る第2板幅計と、該第2板幅計が測定した実績最終板幅寸法と前記実績中間板幅寸法との実績差分を求める手段と、被圧延材の中間スタンド出側における中間板幅寸法と被圧延材の最終スタンド出側における最終板幅寸法との差分を予め予測した予測差分と、前記実績差分との差分を用いて、前記予測差分を補正する手段と、補正した予測差分を用いて補正目標中間板幅寸法を算出する手段とを備え、前記中間板幅偏差演算手段は、前記目標中間板幅寸法に代えて補正目標中間板幅寸法を用いるようになしてあることを特徴とする。
【0021】
第11発明に係る記録媒体は、タンデムに配置した複数のスタンド、及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差を用いて、被圧延材の板幅をコンピュータに制御させるプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、前記コンピュータに、前記中間板幅偏差を予め定めた比率で2つの値に分配させるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、一方の値に基づいて前記竪型エッジャの開度を調整する開度調整量を算出させるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、他方の値に基づいて前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整量を算出させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあることを特徴とする。
【0022】
第12発明に係る記録媒体は、タンデムに配置した複数のスタンド、又は各スタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をコンピュータにそれぞれ求めさせるプログラムコード手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量をコンピュータに算出させるプログラムコード手段と、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器へコンピュータに出力させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記コンピュータに、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して得られた実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求めさせるプログラムコード手段と、開度調整量及び/又は回転速度調整量が算出される都度、前記コンピュータに、前記最終板幅偏差が正であり、しかも算出された開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力された開度調整量及び/又は回転速度調整量より大きいか否か、並びに、前記最終板幅偏差が負であり、しかも算出された開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力された開度調整量及び/又は回転速度調整量より小さいか否かを判断させるプログラムコード手段と、何れかがそうであると判断された場合、前記コンピュータに、算出された開度調整量及び/又は回転速度調整量に代えて、前記出力された開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあることを特徴とする。
【0023】
第13発明に係る記録媒体は、タンデムに配置した複数のスタンド、又は各スタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をコンピュータにそれぞれ求めさせるプログラムコード手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量をコンピュータに算出させるプログラムコード手段と、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器へコンピュータに出力させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記コンピュータに、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して得られた実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求めさせるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、得られた最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断させるプログラムコード手段と、そうでないと判断された場合、前記コンピュータに、前記最終板幅偏差を用いて前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正する補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量を演算させるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、得られた補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量によって前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあることを特徴とする。
【0024】
第14発明に係る記録媒体は、タンデムに配置した複数のスタンド、又は各スタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をコンピュータにそれぞれ求めさせるプログラムコード手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量をコンピュータに算出させるプログラムコード手段と、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器へコンピュータに出力させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記コンピュータに、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を所定周期で測定して得られた実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求めさせるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、前記最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断させるプログラムコード手段と、そうでないと判断された場合、前記コンピュータに、前記最終板幅偏差を用いて前記目標中間板幅寸法を補正させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあることを特徴とする。
【0025】
第15発明に係る記録媒体は、タンデムに配置した複数のスタンド、又は各スタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をコンピュータにそれぞれ求めさせる中間板幅偏差演算プログラムコード手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量をコンピュータに算出させるプログラムコード手段と、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器へコンピュータに出力させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、前記コンピュータに、被圧延材の最終スタンド出側における板幅寸法を測定して得た実績最終板幅寸法と前記実績中間板幅寸法との実績差分を求めさせるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、被圧延材の中間スタンド出側における中間板幅寸法と被圧延材の最終スタンド出側における最終板幅寸法との差分を予め予測した予測差分と、前記実績差分との差分を用いて、前記予測差分を補正させるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、補正された予測差分を用いて補正目標中間板幅寸法を算出させるプログラムコード手段とを含み、前記中間板幅偏差演算プログラムコード手段は、前記目標中間板幅寸法に代えて補正目標中間板幅寸法を用いるようになしてあるプログラムが記録してあることを特徴とする。
【0026】
第1、第6及び第11発明では、タンデムに配置した複数のスタンド、及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差を予め定めた比率で2つの値に分け、一方の値に基づいて竪型エッジャの開度を調整する開度調整量を算出し、他方の値に基づいて前記中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整量を算出し、得られた開度調整量及び回転速度調整量になるように前記竪型エッジャの開度及び前記圧延ロールの回転速度を調整する。このように竪型エッジャの開度及び中間スタンドの圧延ロールの回転速度を共に調整するため、被圧延材の板幅制御量が大きく、被圧延材の板幅寸法を十分に制御することができ、かつ予め定めた比率で2つの値に分けた中間板幅偏差の一方の値に基づいて開度調整量を算出し、他方の値に基づいて回転速度調整量を算出するため、被圧延材の板幅を過剰に制御することが防止される。このとき、開度調整量の算出に係る比率を、回転速度調整量算出に係る比率より大きくしておくことによって、厚さが厚い被圧延材の板幅を良好に制御することができる。
【0028】
第2、第7及び第12発明にあっては、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延し、又は、各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する。被圧延材の中間スタンド出側における実績中間板幅寸法と予め定めた目標中間板幅寸法との中間板幅偏差に基づいて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を所定周期で算出し、算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量を、開度制御器及び/又は回転速度制御器へ出力する。また、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して得た実績最終板幅寸法と、予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求める。
【0029】
求めた最終板幅偏差が正であり、しかも算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記開度制御器及び/又は回転速度制御器へ出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量より大きい場合、又は、最終板幅偏差が負であり、しかも算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量より小さい場合、算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量は最終板幅偏差が拡大すると判断して、算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量に代えて、そのように判断する前に出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度制御器及び/又は回転速度制御器へ再び出力する。
【0030】
これによって、実績中間板幅寸法及び目標中間板幅寸法を用いて算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量によって、被圧延材の板幅を制御する場合であっても、実績最終板幅寸法を用いて、被圧延材の最終板幅偏差を低減することができる。
【0031】
第3、第8及び第13発明にあっては、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延し、又は、各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する。被圧延材の中間スタンド出側における実績中間板幅寸法と予め定めた目標中間板幅寸法との中間板幅偏差に基づいて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を所定周期で算出し、算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量を、開度制御器及び/又は回転速度制御器へ出力する。
【0032】
最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して得た実績最終板幅寸法と、予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求め、得られた最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断する。そして、最終板幅偏差が前記上下限値外である場合、前記最終板幅偏差を用いて、前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正する補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量を演算し、得られた補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量によって前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正する。
【0033】
このように実績中間板幅寸法及び目標中間板幅寸法を用いて算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量を、実績最終板幅寸法を用いて補正するため、被圧延材の最終板幅偏差を低減することができる。
【0034】
第4、第9及び第14発明にあっては、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延し、又は、各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する。被圧延材の中間スタンド出側における実績中間板幅寸法と予め定めた目標中間板幅寸法との中間板幅偏差に基づいて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を所定周期で算出し、算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量を、開度制御器及び/又は回転速度制御器へ出力する。
【0035】
最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して得た実績最終板幅寸法と、予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求め、得られた最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断する。そして、最終板幅偏差が前記上下限値外である場合、前記最終板幅偏差を用いて前記目標中間板幅寸法を補正する補正値を演算し、得られた補正値によって前記目標中間板幅寸法を補正する。
【0036】
このように、開度調整量及び/又は回転速度調整量の算出に用いる目標中間板幅寸法を、実績最終板幅寸法を用いて補正するため、目標中間板幅寸法に誤差が含まれている場合であっても、被圧延材の最終板幅偏差を低減することができる。
【0037】
第5、第10及び第15発明にあっては、タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延し、又は、各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する。被圧延材の中間スタンド出側における実績中間板幅寸法と予め定めた目標中間板幅寸法との中間板幅偏差に基づいて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を所定周期で算出し、算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量を、開度制御器及び/又は回転速度制御器へ出力する。
【0038】
被圧延材の中間スタンド出側における中間板幅寸法と被圧延材の最終スタンド出側における最終板幅寸法との差分を予測した予測差分を予め求めておく。被圧延材の最終板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得、前記実績中間板幅寸法と実績最終板幅寸法との実績差分と前記予測差分との差分を用いて予測差分を補正し、補正した予測差分を用いて補正目標中間板幅寸法を算出する。そして、圧延中又は次の圧延チャンスに、補正目標中間板幅寸法を用いて開度調整量及び/又は回転速度調整量を算出する。
【0039】
これによって、予測差分に含まれる予測誤差が低減されるため、定常的に生じる被圧延材の最終板幅偏差を低減することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明装置の構成を示すブロック図であり、図2は図1に示した装置による被圧延材の板幅制御手順を示すフローチャートである。矢符方向へ移送される帯状の被圧延材Sの移送域には、それぞれ横ロールである一対のワークロール6,6及びバックアップロール7,7を備える第1〜第nスタンド♯1〜♯nが適宜の距離を隔ててタンデム配置してあり、第1スタンド♯1の入側には、被圧延材Sの両縁部に転接する一対の竪ロール1a(1a)を備える竪型エッジャ1が配置してある。被圧延材Sは、竪型エッジャ1によって両縁部を圧下されつつ、各第1〜第nスタンド♯1〜♯nに給送され、そこで所定の板幅及び厚さになるように連続的に圧延される。
【0041】
竪型エッジャ1には、竪ロール1a(1a)間の開度を変更する開度変更機2が設けてあり、該開度変更機2の動作は開度制御器3によって制御されている。各スタンド♯1〜♯nに設けたワークロール6はモータMによってそれぞれ回転駆動されるようになっており、モータMの回転速度は回転駆動制御器4(図1では第iスタンド♯i以外は省略)によって制御される。竪型エッジャ1の開度、及び各スタンド♯1〜♯nに設けたワークロール6,6,…の回転速度等の初期値は、被圧延材Sの鋼種,目標寸法等に基づいて予め算出してあり、当該被圧延材Sの圧延に先立って、各初期値が開度制御器3、及び回転駆動制御器4にそれぞれ与えられる。
【0042】
第1スタンド♯1と第nスタンド♯nとの間の中間スタンドである第iスタンド♯iの出側には、被圧延材Sの板幅を測定する第1板幅計11が被圧延材Sの移送域に臨ませて配設してあり、第1板幅計11が測定した被圧延材Sの実績中間板幅寸法Wa.act は、目標中間板幅寸法との板幅偏差を算出し、それを後述する如く分配する分配器15に与えられる。
【0043】
分配器15には、複数の被圧延材の種類別に目標中間板幅を学習する目標中間板幅学習器14から当該被圧延材の目標中間板幅寸法Wa.cal が与えられるようになっており、また、分配率α(0<α<1)が予め設定してある。分配器15は、目標中間板幅学習器14から与えられた目標中間板幅寸法Wa.cal を取り込む(ステップS1)。分配器15は、第1板幅計11から与えられた実績中間板幅寸法Wa.act を取り込み(ステップS2)、取り込んだ実績中間板幅寸法Wa.act と目標中間板幅寸法Wa.cal との中間板幅偏差ΔWa を次の(2)式によって算出し、得られた中間板幅偏差ΔWa に(1−α)を乗算した値を第1演算器21に与え、また中間板幅偏差ΔWa にαを乗算した値を第2演算器22に与える(ステップS3)。
ΔWa =Wa.act −Wa.cal …(2)
【0044】
第1演算器21には次の(3)式が設定してあり、第1演算器21は(3)式に、分配器15から与えられた値を代入して開度調整量ΔSを算出し、それを開度制御器3に与える(ステップS4,S5)。開度制御器3は開度変更機2に、第1演算器21から与えられた開度調整量ΔSになるように竪ロール1a(1a)間の開度を変更させることによって被圧延材Sの板幅寸法を制御する。
ΔS=(Kp+Ki/s)×(∂S/∂Wa )×(1−α)ΔWa …(3)
但し、Kp:比例ゲイン
Ki:積分ゲイン
s:ラプラス演算子
∂S/∂Wa :板幅偏差の開度調整量に対する影響係数
【0045】
また、第2演算器22には次の(4)式が設定してあり、第2演算器22は(4)式に、分配器15から与えられた値を代入して回転速度調整量ΔVを算出し、それを第iスタンド♯iの回転駆動制御器4に与える(ステップS6,S7)。回転駆動制御器4は、第2演算器22から与えられた回転速度調整量ΔVになるようにモータMの回転速度を調整することによって、第iスタンド♯iとその下流スタンドである第(i+1)スタンドとの間における被圧延材Sに作用する張力を調整し、被圧延材Sの板幅寸法を制御する。
ΔV=(Kp+Ki/s)×(∂V/∂σ)×(∂σ/∂Wa )
×α・ΔWa …(4)
但し、∂V/∂σ :張力応力の回転速度調整量に対する影響係数
(m/sec/kgf/mm2 )
∂σ/∂Wa :板幅偏差の張力応力に対する影響係数
(kgf/mm2 /mm)
【0046】
図3は図1に示した目標中間板幅学習器14による目標中間板幅寸法の学習手順を示すフローチャートである。最終スタンドである第nスタンド♯nの出側には第2板幅計12が配設してあり、該第2板幅計12が測定した被圧延材Sの実績最終板幅寸法Wb.act 及び第1板幅計11が測定した被圧延材Sの実績中間板幅寸法Wa.act は、前述した目標中間板幅学習器14に与えられる。目標中間板幅学習器14は、該実績中間板幅寸法Wa.act を取り込み(ステップS10)、取り込んだ実績中間板幅寸法Wa.act から実績最終板幅寸法Wb.act を減算して、被圧延材Sが第1板幅計11の位置から第2板幅計12の位置まで移動するまでに、被圧延材Sの板幅寸法が減少する実績板幅縮み量ΔWab.actを算出する(ステップS11)。
【0047】
目標中間板幅学習器14には次の(5)式が予め設定してあり、目標中間板幅学習器14は、学習値Δ(I+1)を算出する(ステップS12)。
Δ(I+1)=Δ(I)+ε×{(ΔWab.act−ΔWab.cal)−ΔI} …(5)
但し、ε :定数
ΔWab.cal:予測板幅縮み量
【0048】
目標中間板幅学習器14は、得られた学習値Δ(I+1)を板幅縮み量ΔWabに加算することによって予測板幅縮み量ΔWab.calを修正し(ステップS13)、修正した予測板幅縮み量ΔWab.calを予め設定された目標最終板幅寸法Wb に加算することによって修正した目標中間板幅寸法ΔWa を得る(ステップS14)。そして、目標中間板幅学習器14は、当該被圧延材Sの種類に対応する目標中間板幅寸法Wa.cal を、修正した目標中間板幅寸法Wa.cal に更新する(ステップS15)。
【0049】
このように、竪ロール1a(1a)間の開度を変更させることによって被圧延材Sの板幅寸法を制御すると共に、第iスタンド♯iのモータMの回転速度を調整することによって被圧延材Sに作用する張力を調整し、被圧延材Sの板幅寸法を制御するため、被圧延材Sの板幅寸法を十分に制御することができる。なお、被圧延材Sの板幅寸法が広く、厚さが厚い場合、第iスタンド♯iのモータMの回転速度の調整より、竪ロール1a(1a)間の開度の調整の方をより重み付けるため、(1−α)>αとなる分配率αを設定する。
【0050】
また、目標中間板幅寸法Wa.cal に誤差がある場合であっても、前述した如く、学習によって前記誤差を低減することができるため、目標中間板幅寸法Wa.cal の誤差に起因する被圧延材Sの最終スタンド出側における板幅偏差を低減することができる。
【0051】
(実施の形態2)
図4は実施の形態2を示すブロック図であり、竪型エッジャ1の開度を調整することによって、被圧延材Sの最終スタンド出側における板幅偏差を低減し得るようになしてある。なお、図中、図1に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。図4に示した如く、第1演算器21には、目標中間板幅学習器14から目標中間板幅寸法Wa.cal が与えられており、また、第1板幅計11から実績中間板幅寸法Wa.act が所定周期で与えられる。
【0052】
第1演算器21には次の(6)式が設定してあり、第1演算器21は、第1板幅計11から実績中間板幅寸法Wa.act が与えられる都度、与えられた実績中間板幅寸法Wa.act と目標中間板幅学習器14から与えられた目標中間板幅寸法Wa.cal との中間板幅偏差ΔWa を算出し、得られた中間板幅偏差ΔWa を(6)式に代入して開度調整量ΔSを算出し、それを、開度調整量を選択する第1選択器31に与える。
ΔS=(Kp+Ki/s)×(∂S/∂Wa )×ΔWa …(6)
【0053】
また、第1選択器31には第2板幅計12から被圧延材Sの最終スタンド出側における実績最終板幅寸法Wb.act も与えられており、第1選択器31は、予め設定された被圧延材Sの最終スタンド出側における目標最終板幅寸法Wb.cal と実績最終板幅寸法Wb.act との最終板幅偏差ΔWb を算出し、ΔWb >0で、かつ、第1演算器21から与えられた開度調整量ΔS及び第1演算器21から前回与えられた開度調整量ΔS1 がΔS>ΔS1 であるか否か、またΔWb <0で、かつ、ΔS<ΔS1 であるか否かを判断する。
【0054】
第1選択器31は、ΔWb >0かつΔS>ΔS1 である場合、又はΔWb <0かつΔS<ΔS1 である場合は、開度調整量ΔSが被圧延材Sの最終板幅偏差ΔWb を拡大させるとして、前回与えられた開度調整量ΔS1 を選択してそれを開度制御器3に与え、何れの場合でもない場合は、開度調整量ΔSを選択してそれを開度制御器3に与える。開度制御器3は開度変更機2に、第1選択器31から与えられた開度調整量ΔS1 又は開度調整量ΔSになるように竪ロール1a(1a)間の開度を変更させ、被圧延材Sの板幅寸法を制御する。
【0055】
(実施の形態3)
図5は実施の形態3を示すブロック図であり、第iスタンド♯iのワークロール6,6の回転速度を調整することによって、被圧延材Sの最終スタンド出側における板幅偏差を低減し得るようになしてある。なお、図中、図1に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。図5に示した如く、第2演算器22には、目標中間板幅学習器14から目標中間板幅寸法Wa.cal が予め与えられており、また、第1板幅計11から実績中間板幅寸法Wa.act が所定周期で与えられる。
【0056】
第2演算器22には次の(7)式が設定してあり、第2演算器22は、第1板幅計11から実績中間板幅寸法Wa.act が与えられる都度、与えられた実績中間板幅寸法Wa.act と目標中間板幅学習器14から与えられた目標中間板幅寸法Wa.cal との中間板幅偏差ΔWa を算出し、得られた中間板幅偏差ΔWa を(7)式に代入して回転速度調整量ΔVを算出し、それを、開度調整量を選択する第2選択器32に与える。
ΔV=(Kp+Ki/s)×(∂V/∂σ)×(∂σ/∂Wa )×ΔWa …(7)
【0057】
また、第2選択器22には第2板幅計12から被圧延材Sの最終スタンド出側における実績最終板幅寸法Wb.act も与えられており、第2選択器32は、予め設定された被圧延材Sの目標最終板幅寸法Wb.cal と実績最終板幅寸法Wb.act との最終板幅偏差ΔWb を算出し、ΔWb >0で、かつ、第2演算器22から与えられた回転速度調整量ΔV及び第2演算器22から前回与えられた回転速度調整量ΔV1 がΔV>ΔV1 であるか否か、またΔWb <0で、かつ、ΔV<ΔV1 であるか否かを判断する。
【0058】
第2選択器32は、ΔWb >0かつΔV>ΔV1 である場合、又はΔWb <0かつΔV<ΔV1 である場合は、回転速度調整量ΔVが被圧延材Sの最終板幅偏差ΔWb を拡大させるとして、前回与えられた回転速度調整量ΔV1 を選択してそれを回転駆動制御器4に与え、何れの場合でもない場合は、回転速度調整量ΔVを選択してそれを回転駆動制御器4に与える。回転駆動制御器4はモータMの回転速度を、第2選択器32から与えられた回転速度調整量ΔV1 又は回転速度調整量ΔVになるように調整し、被圧延材Sの板幅寸法を制御する。
【0059】
(実施の形態4)
図6は実施の形態4を示すブロック図であり、被圧延材Sの最終スタンド出側における板幅偏差を低減すると共に、被圧延材Sの板幅寸法の制御量を大きくし得るようになしてある。また、図7及び図8は、図6に示した装置による被圧延材Sの板幅制御手順を示すフローチャートである。なお、図6中、図1、図2及び図3に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
【0060】
分配器15には、前述した目標中間板幅学習器14から当該被圧延材の目標中間板幅Wa.cal が予め与えられるようになっており、また、分配率α(0<α<1)が予め設定してある。分配器15は、目標中間板幅学習器14から目標中間板幅寸法Wa.cal を取り込む(ステップS20)。分配器15は、第1板幅計11から実績中間板幅寸法Wa.act を取り込み(ステップS21)、取り込んだ実績中間板幅寸法Wa.act と目標中間板幅寸法Wa.cal との中間板幅偏差ΔWa を(2)式によって算出し、得られた中間板幅偏差ΔWa に(1−α)を乗算した値を第1演算器21に与え、また中間板幅偏差ΔWa にαを乗算した値を第2演算器22に与える(ステップS22)。
【0061】
第1演算器21は、分配器15から与えられた値を(3)式に代入して開度調整量ΔSを算出し(ステップS23)、それを第1選択器31に与える。第1選択器31は、第2板幅計12から実績最終板幅寸法Wb.act を取り込み(ステップS24)、最終板幅偏差ΔWb を算出する(ステップS25)。第1選択器31は、ΔWb >0かつΔS>ΔS1 であるか否か、ΔWb <0かつΔS<ΔS1 であるか否かを判断し(ステップS26,S27)、ΔWb >0かつΔS>ΔS1 である場合、又はΔWb <0かつΔS<ΔS1 である場合は、第1演算器21から前回与えられた開度調整量ΔS1 を選択してそれを開度制御器3に与え(ステップS29)、何れの場合でもない場合は、開度調整量ΔSを選択してそれを開度制御器3に与える(ステップS28)。開度制御器3は開度変更機2に、第1選択器31から与えられた開度調整量ΔS1 又は開度調整量ΔSになるように竪ロール1a(1a)間の開度を変更させる。
【0062】
また、第2演算器22は、分配器15から与えられた値を(4)式に代入して回転速度調整量ΔVを算出し(ステップS30)、それを第2選択器32に与える。第2選択器32は、第2板幅計12から実績最終板幅寸法Wb.act を取り込み、最終板幅偏差ΔWb を算出する。第2選択器32は、ΔWb >0かつΔV>ΔV1 であるか否か、及びΔWb <0かつΔV<ΔV1 であるか否かを判断し(ステップS31,S32)、ΔWb >0かつΔV>ΔV1 である場合、又はΔWb <0かつΔV<ΔV1 である場合は、前回与えられた回転速度調整量ΔV1 を選択してそれを回転駆動制御器4に与え(ステップS34)、何れの場合でもない場合は、回転速度調整量ΔVを選択してそれを回転駆動制御器4に与える(ステップS33)。回転駆動制御器4はモータMの回転速度を、第2選択器32から与えられた回転速度調整量ΔV1 又は回転速度調整量ΔVになるように調整する。
【0063】
(実施の形態5)
図9は実施の形態5を示すブロック図であり、竪型エッジャ1の開度を調整することによって、被圧延材Sの最終スタンド出側における板幅偏差を低減し得るようになしてある。なお、図中、図4に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。図9に示した如く、第1演算器21は、第1板幅計11から実績中間板幅寸法Wa.act が与えられる都度、開度調整量ΔSを算出し、それを、開度調整量を決定する第1調整量決定器41に与える。
【0064】
第1調整量決定器41には、開度調整量を補正する補正開度調整量ΔS0 を演算する第1補正量演算器51を介して第2板幅計12から実績最終板幅寸法Wb.act が与えられるようになっている。第1調整量決定器41は、第1補正量演算器51から補正開度調整量ΔS0 が与えられるまでの間、予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal と実績最終板幅寸法Wb.act との最終板幅偏差ΔWb を算出し、ΔWb >0で、かつ、第1演算器21から与えられた開度調整量ΔS及び第1演算器21から前回与えられた開度調整量ΔS1 がΔS>ΔS1 であるか否か、またΔWb <0で、かつ、ΔS<ΔS1 であるか否かを判断する。
【0065】
第1調整量決定器41は、ΔWb >0かつΔS>ΔS1 である場合、又はΔWb <0かつΔS<ΔS1 である場合は、開度調整量ΔSが最終板幅偏差ΔWb を拡大させるとして、前回与えられた開度調整量ΔS1 を選択してそれを開度制御器3に与え、何れの場合でもない場合は、開度調整量ΔSを選択してそれを開度制御器3に与える。
【0066】
第1補正量演算器51は、予め設定された時間T毎に、時間T内に第2板幅計12から与えられた複数の実績最終板幅寸法Wb.act と予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal との偏差を平均して平均最終板幅偏差ΔWb.meanを得る。第1補正量演算器51には、下限最終板幅偏差ΔWb.limit1及び上限最終板幅偏差ΔWb.limit2も予め設定してあり、第1補正量演算器51は、平均最終板幅偏差ΔWb.meanと下限最終板幅偏差ΔWb.limit1及び上限最終板幅偏差ΔWb.limit2とをそれぞれ比較し、ΔWb.mean<ΔWb.limit1であるか否か、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2であるか否かを判断する。
【0067】
第1補正量演算器51は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1でない場合、かつΔWb.mean>ΔWb.limit2でない場合、補正開度調整量ΔS0 を出力しない。一方、第1補正量演算器51は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1である場合、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2である場合、補正開度調整量ΔS0 を次の(8)式によって演算し、0から演算して得た値に至るまで、予め定めたレートR(mm/sec)で経時的に増大するように補正開度調整量ΔS0 を第1調整量決定器41に与える。
補正開度調整量ΔS0 =−K(ΔWb.mean−W0 ) …(8)
但し、K :ゲイン
W0 :鋼種及び製品寸法等の別に定めた定数
【0068】
第1調整量決定器41は、第1補正量演算器51から補正開度調整量ΔS0 が与えられた場合、開度調整量ΔS1 を選択しており、該開度調整量ΔS1 に補正開度調整量ΔS0 を加算した(ΔS1 +ΔS0 )を開度調整量として、開度制御器3に与える。開度制御器3は開度変更機2に、第1調整量決定器41から与えられた開度調整量(ΔS1 +ΔS0 )になるように竪ロール1a(1a)間の開度を変更させ、被圧延材Sの板幅寸法を制御する。
【0069】
(実施の形態6)
図10は実施の形態6を示すブロック図であり、第iスタンド♯iのワークロール6,6の回転速度を調整することによって、被圧延材Sの最終スタンド出側における板幅偏差を低減し得るようになしてある。なお、図中、図5に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。図10に示した如く、第2演算器22は、第1板幅計11から実績中間板幅寸法Wa.act が与えられる都度、回転速度調整量ΔVを算出し、それを、回転速度調整量を決定する第2調整量決定器42に与える。
【0070】
第2調整量決定器42には、回転速度調整量を補正する補正回転速度調整量ΔV0 を演算する第2補正量演算器52を介して第2板幅計12から実績最終板幅寸法Wb.act が与えられるようになっている。第2調整量決定器42は、第2補正量演算器52から補正回転速度調整量ΔV0 が与えられるまでの間、予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal と実績最終板幅寸法Wb.act との最終板幅偏差ΔWb を算出し、ΔWb >0で、かつ、第2演算器22から与えられた回転速度調整量ΔV及び第2演算器22から前回与えられた回転速度調整量ΔV1 がΔV>ΔV1 であるか否か、またΔWb <0で、かつ、ΔV<ΔV1 であるか否かを判断する。
【0071】
第2調整量決定器42は、ΔWb >0かつΔV>ΔV1 である場合、又はΔWb <0かつΔV<ΔV1 である場合は、回転速度調整量ΔVが最終板幅偏差ΔWb を拡大させるとして、前回与えられた回転速度調整量ΔV1 を選択してそれを回転駆動制御器4に与え、何れの場合でもない場合は、回転速度調整量ΔVを選択してそれを回転駆動制御器4に与える。
【0072】
第2補正量演算器52は、予め設定された時間T毎に、時間T内に第2板幅計12から与えられた複数の実績最終板幅寸法Wb.act と予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal との偏差を平均して平均最終板幅偏差ΔWb.meanを得る。第2補正量演算器52には、下限最終板幅偏差ΔWb.limit1及び上限最終板幅偏差ΔWb.limit2も予め設定してあり、第2補正量演算器52は、平均最終板幅偏差ΔWb.meanと下限最終板幅偏差ΔWb.limit1及び上限最終板幅偏差ΔWb.limit2とをそれぞれ比較し、ΔWb.mean<ΔWb.limit1であるか否か、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2であるか否かを判断する。
【0073】
第2補正量演算器52は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1でない場合、かつΔWb.mean>ΔWb.limit2でない場合、補正回転速度調整量ΔV0 を出力しない。一方、第2補正量演算器52は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1である場合、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2である場合、補正回転速度調整量ΔV0 を次の(9)式によって演算し、零から、演算して得た値に至るまで、予め定めたレートZ((m/sec)/sec)で経時的に増大するように補正回転速度調整量ΔV0 を第2調整量決定器42に与える。
補正回転速度調整量ΔV0 =−M(ΔWb.mean−W0 ) …(9)
但し、M :ゲイン
【0074】
第2調整量決定器42は、第2補正量演算器52から補正回転速度調整量ΔV0 が与えられた場合、回転速度調整量ΔV1 を選択しており、該回転速度調整量ΔV1 に補正回転速度調整量ΔV0 を加算した(ΔV1 +ΔV0 )を回転速度調整量として、回転駆動制御器4に与える。回転駆動制御器4は、第2調整量決定器42から与えられた回転速度調整量(ΔV1 +ΔV0 )になるようにモータMの回転速度を変更し、被圧延材Sの板幅寸法を制御する。
【0075】
(実施の形態7)
図11は実施の形態7を示すブロック図であり、被圧延材Sの最終スタンド出側における板幅偏差を低減すると共に、被圧延材Sの板幅寸法の制御量を大きくし得るようになしてある。また、図12〜図14は、図11に示した装置による被圧延材Sの板幅制御手順を示すフローチャートである。なお、図11中、図4、図5及び図6に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
【0076】
分配器15には、前述した目標中間板幅学習器14から当該被圧延材の目標中間板幅寸法Wa.cal が予め与えられるようになっており、また、分配率α(0<α<1)が予め設定してある。分配器15は、目標中間板幅学習器14から目標中間板幅寸法Wa.cal を取り込み(ステップS40)、第1板幅計11から取り込んだ実績中間板幅寸法Wa.act と目標中間板幅寸法Wa.cal との中間板幅偏差ΔWa を(2)式によって算出し、得られた中間板幅偏差ΔWa に(1−α)を乗算した値を第1演算器21に与え、また中間板幅偏差ΔWa にαを乗算した値を第2演算器22に与える(ステップS41,S42)。
【0077】
第1演算器21は(3)式に、分配器15から与えられた値を代入して開度調整量ΔSを算出し(ステップS43)、それを第1調整量決定器41に与える。第1調整量決定器41は、第1補正量演算器51を介して第2板幅計12から実績最終板幅寸法Wb.act を取り込む(ステップS44)。第1調整量決定器41は、予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal と実績最終板幅寸法Wb.act との最終板幅偏差ΔWb を算出し(ステップS45)、ΔWb >0かつΔS>ΔS1 であるか否か、またΔWb <0かつΔS<ΔS1 であるか否かを判断する(ステップS46,S47)。
【0078】
第1調整量決定器41は、ΔWb >0かつΔS>ΔS1 である場合、又はΔWb <0かつΔS<ΔS1 である場合は、前回与えられた開度調整量ΔS1 を選択してそれを開度制御器3に与え(ステップS49)、何れの場合でもない場合は、開度調整量ΔSを選択してそれを開度制御器3に与える(ステップS48)。
【0079】
また、第2演算器22は、第1板幅計11から実績中間板幅寸法Wa.act を取り込んで回転速度調整量ΔVを算出し(ステップS50)、それを第2調整量決定器42に与える。第2調整量決定器42は、第1調整量決定器41と同様、第2補正量演算器52を介して第2板幅計12から実績最終板幅寸法Wb.act を取り込み、予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal と実績最終板幅寸法Wb.act との最終板幅偏差ΔWb を算出する。
【0080】
第2調整量決定器42は、ΔWb >0かつΔV>ΔV1 であるか否か、またΔWb <0でかつΔV<ΔV1 であるか否かを判断する(ステップS51,S52)。第2調整量決定器42は、ΔWb >0かつΔV>ΔV1 である場合、又はΔWb <0かつΔV<ΔV1 である場合は、前回与えられた回転速度調整量ΔV1 を選択して(ステップS54)、それを回転駆動制御器4に与え、何れの場合でもない場合は、回転速度調整量ΔVを選択して(ステップS53)それを回転駆動制御器4に与える。
【0081】
第1補正量演算器51及び第2補正量演算器52は、予め設定された時間Tが経過したか否かを判断し(ステップS55)、時間Tが経過したと判断するまで、ステップS41〜ステップS54までの操作を繰り返す。第1補正量演算器51及び第2補正量演算器52は、時間Tが経過したと判断した場合、時間T内に第2板幅計12から与えられた複数の実績最終板幅寸法Wb.act と予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal との偏差を平均して平均最終板幅偏差ΔWb.meanを得(ステップS56)、平均最終板幅偏差ΔWb.meanと下限最終板幅偏差ΔWb.limit1及び上限最終板幅偏差ΔWb.limit2とをそれぞれ比較し、ΔWb.mean<ΔWb.limit1であるか否か、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2であるか否かを判断する(ステップS57)。
【0082】
第1補正量演算器51及び第2補正量演算器52は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1でない場合、かつΔWb.mean>ΔWb.limit2でない場合、ステップS41に戻る。一方、第1補正量演算器51は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1である場合、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2である場合、補正開度調整量ΔS0 を(8)式によって演算し(ステップS58)、零から演算して得た値に至るまで、予め定めたレートR(mm/sec)で経時的に増大するように補正開度調整量ΔS0 を第1調整量決定器41に与える(ステップS59)。そして、第1調整量決定器41は、開度調整量ΔS1 に補正開度調整量ΔS0 を加算した(ΔS1 +ΔS0 )を開度調整量として、開度制御器3に与える(ステップS60)。
【0083】
また、第2補正量演算器52は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1である場合、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2である場合、補正回転速度調整量ΔV0 を(9)式によって演算し(ステップS61)、零から、演算して得た値に至るまで、予め定めたレートZ((m/sec)/sec)で経時的に増大するように補正回転速度調整量ΔV0 を第2調整量決定器42に与える(ステップS62)。そして、第2調整量決定器42は、回転速度調整量ΔV1 に補正回転速度調整量ΔV0 を加算した(ΔV1 +ΔV0 )を回転速度調整量として、回転駆動制御器4に与える(ステップS63)。
【0084】
(実施の形態8)
図15は実施の形態8を示すブロック図であり、実績最終板幅寸法を用いて目標中間板幅寸法を修正するようになしてある。なお、図中、図4に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。図15に示した如く、第1演算器21には目標中間板幅学習器14から当該被圧延材の目標中間板幅寸法Wa.cal が与えられており、第1演算器21は、第1板幅計11から実績中間板幅寸法Wa.act が与えられる都度、(6)式を用いて開度調整量ΔSを算出し、それを第1選択器31に与える。
【0085】
第1選択器31は、前同様、予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal と実績最終板幅寸法Wb.act との最終板幅偏差ΔWb を算出し、ΔWb >0で、かつ、第1演算器21から与えられた開度調整量ΔS及び第1演算器21から前回与えられた開度調整量ΔS1 がΔS>ΔS1 であるか否か、またΔWb <0で、かつ、ΔS<ΔS1 であるか否かを判断し、ΔWb >0かつΔS>ΔS1 である場合、又はΔWb <0かつΔS<ΔS1 である場合は、前回与えられた開度調整量ΔS1 を選択してそれを開度制御器3に与え、何れの場合でもない場合は、開度調整量ΔSを選択してそれを開度制御器3に与える。
【0086】
第2板幅計12が測定した実績最終板幅寸法Wb.act は、目標中間板幅寸法を修正する目標中間板幅修正器60にも与えられるようになっており、目標中間板幅修正器60は、予め設定された時間T毎に、時間T内に第2板幅計12から与えられた複数の実績最終板幅寸法Wb.act と予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal との偏差を平均して平均最終板幅偏差ΔWb.meanを得る。目標中間板幅修正器60には、下限最終板幅偏差ΔWb.limit1及び上限最終板幅偏差ΔWb.limit2も予め設定してあり、目標中間板幅修正器60は、平均最終板幅偏差ΔWb.meanと下限最終板幅偏差ΔWb.limit1及び上限最終板幅偏差ΔWb.limit2とをそれぞれ比較し、ΔWb.mean<ΔWb.limit1であるか否か、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2であるか否かを判断する。
【0087】
目標中間板幅修正器60は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1でない場合、かつΔWb.mean>ΔWb.limit2でない場合、修正目標中間板幅寸法WA を出力しない。一方、目標中間板幅修正器60は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1である場合、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2である場合、目標中間板幅学習器14から与えられた目標中間板幅寸法Wa.cal 及び平均最終板幅偏差ΔWb.meanを次の(10)式に代入して修正目標中間板幅寸法WA を演算し、得られた修正目標中間板幅寸法WA を第1演算器21に与える。
WA =Wa.cal −ΔWb.mean …(10)
【0088】
第1演算器21は、目標中間板幅修正器60から修正目標中間板幅寸法WA が与えられた場合、(6)式中の目標中間板幅寸法Wa.cal に代えて修正目標中間板幅寸法WA を代入して開度調整量ΔSを算出し、それを第1選択器31に与える。
【0089】
(実施の形態9)
図16は実施の形態9を示すブロック図であり、実績最終板幅寸法を用いて目標中間板幅寸法を修正し、修正した目標中間板幅寸法を用いて上流スタンドのロールの回転速度を調整することによって被圧延材Sの板幅寸法を制御するようになしてある。なお、図中、図5に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。図16に示した如く、第2演算器22には目標中間板幅学習器14から当該被圧延材の目標中間板幅寸法Wa.cal が与えられており、第2演算器22は、第1板幅計11から実績中間板幅寸法Wa.act が与えられる都度、(7)式を用いて回転速度調整量ΔVを算出し、それを第2選択器32に与える。
【0090】
第2選択器32は、前同様、予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal と実績最終板幅寸法Wb.act との最終板幅偏差ΔWb を算出し、ΔWb >0で、かつ、第2演算器22から与えられた回転速度調整量ΔV及び第2演算器22から前回与えられた回転速度調整量ΔV1 がΔV>ΔV1 であるか否か、またΔWb <0で、かつ、ΔV<ΔV1 であるか否かを判断し、ΔWb >0かつΔV>ΔV1 である場合、又はΔWb <0かつΔV<ΔV1 である場合は、前回与えられた回転速度調整量ΔV1 を選択してそれを回転駆動制御器4に与え、何れの場合でもない場合は、回転速度調整量ΔVを選択してそれを回転駆動制御器4に与える。
【0091】
第2板幅計12が測定した実績最終板幅寸法Wb.act は、目標中間板幅寸法を修正する目標中間板幅修正器60にも与えられるようになっており、目標中間板幅修正器60は、予め設定された時間T毎に、時間T内に第2板幅計12から与えられた複数の実績最終板幅寸法Wb.act と予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal との偏差を平均して平均最終板幅偏差ΔWb.meanを得る。目標中間板幅修正器60には、下限最終板幅偏差ΔWb.limit1及び上限最終板幅偏差ΔWb.limit2も予め設定してあり、目標中間板幅修正器60は、平均最終板幅偏差ΔWb.meanと下限最終板幅偏差ΔWb.limit1及び上限最終板幅偏差ΔWb.limit2とをそれぞれ比較し、ΔWb.mean<ΔWb.limit1であるか否か、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2であるか否かを判断する。
【0092】
目標中間板幅修正器60は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1でない場合、かつΔWb.mean>ΔWb.limit2でない場合、修正目標中間板幅寸法WA を出力しない。一方、目標中間板幅修正器60は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1である場合、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2である場合、目標中間板幅学習器14から与えられた目標中間板幅寸法Wa.cal 及び平均最終板幅偏差ΔWb.meanを(10)式に代入して修正目標中間板幅寸法WA を演算し、得られた修正目標中間板幅寸法WA を第2演算器22に与える。
【0093】
第2演算器22は、目標中間板幅修正器60から修正目標中間板幅寸法WA が与えられた場合、(7)式中の目標中間板幅寸法Wa.cal に代えて修正目標中間板幅寸法WA を代入して回転速度調整量ΔVを算出し、それを第2選択器32に与える。
【0094】
(実施の形態10)
図17は、実施の形態10を示すブロック図であり、被圧延材Sの最終スタンド出側における板幅偏差を低減すると共に、被圧延材Sの板幅寸法の制御量を大きくし得るようになしてある。また、図18及び図19は、図17に示した装置による被圧延材Sの板幅制御手順を示すフローチャートである。なお、図17中、図6、図15及び図16に示した部分に対応する部分には同じ番号を付してその説明を省略する。
【0095】
分配器15には、前述した目標中間板幅学習器14から当該被圧延材の目標中間板幅寸法Wa.cal が予め与えられるようになっており、また、分配率α(0<α<1)が予め設定してある。分配器15は、目標中間板幅学習器14から目標中間板幅寸法Wa.cal を取り込み(ステップS70)、第1板幅計11から取り込んだ実績中間板幅寸法Wa.act と目標中間板幅寸法Wa.cal との中間板幅偏差ΔWa を(2)式によって算出し、得られた中間板幅偏差ΔWa に(1−α)を乗算した値を第1演算器21に与え、また中間板幅偏差ΔWa にαを乗算した値を第2演算器22に与える(ステップS71,S72)。
【0096】
第1演算器21は(3)式に、分配器15から与えられた値を代入して開度調整量ΔSを算出し(ステップS73)、それを第1選択器31に与える。第1選択器31は、第2板幅計12から実績最終板幅寸法Wb.act を取り込む(ステップS74)。第1選択器31は、予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal と実績最終板幅寸法Wb.act との最終板幅偏差ΔWb を算出し(ステップS75)、ΔWb >0かつΔS>ΔS1 であるか否か、またΔWb <0かつΔS<ΔS1 であるか否かを判断する(ステップS76,S77)。
【0097】
第1選択器31は、ΔWb >0かつΔS>ΔS1 である場合、又はΔWb <0かつΔS<ΔS1 である場合は、前回与えられた開度調整量ΔS1 を選択してそれを開度制御器3に与え(ステップS79)、何れの場合でもない場合は、開度調整量ΔSを選択してそれを開度制御器3に与える(ステップS78)。
【0098】
また、第2演算器22は、第1板幅計11から実績中間板幅寸法Wa.act を取り込んで回転速度調整量ΔVを算出し(ステップS80)、それを第2選択器32に与える。第2選択器32は、第1選択器31と同様、第2板幅計12から実績最終板幅寸法Wb.act を取り込み、予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal と実績最終板幅寸法Wb.act との最終板幅偏差ΔWb を算出する。
【0099】
第2選択器32は、ΔWb >0かつΔV>ΔV1 であるか否か、またΔWb <0でかつΔV<ΔV1 であるか否かを判断する(ステップS81,S82)。第2選択器32は、ΔWb >0かつΔV>ΔV1 である場合、又はΔWb <0かつΔV<ΔV1 である場合は、前回与えられた回転速度調整量ΔV1 を選択して(ステップS84)、それを回転駆動制御器4に与え、何れの場合でもない場合は、回転速度調整量ΔVを選択して(ステップS83)それを回転駆動制御器4に与える。
【0100】
目標中間板幅修正器60は、予め設定された時間Tが経過したか否かを判断し(ステップS85)、時間Tが経過したと判断するまで、ステップS71〜ステップS84までの操作を繰り返す。目標中間板幅修正器60は、時間Tが経過したと判断した場合、時間T内に第2板幅計12から与えられた複数の実績最終板幅寸法Wb.act と予め設定された目標最終板幅寸法Wb.cal との偏差を平均して平均最終板幅偏差ΔWb.meanを得(ステップS86)、平均最終板幅偏差ΔWb.meanと下限最終板幅偏差ΔWb.limit1及び上限最終板幅偏差ΔWb.limit2とをそれぞれ比較し、ΔWb.mean<ΔWb.limit1であるか否か、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2であるか否かを判断する(ステップS87)。
【0101】
目標中間板幅修正器60は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1でない場合、かつΔWb.mean>ΔWb.limit2でない場合、ステップS71に戻る。一方、目標中間板幅修正器60は、ΔWb.mean<ΔWb.limit1である場合、又はΔWb.mean>ΔWb.limit2である場合、目標中間板幅学習器14から与えられた目標中間板幅寸法Wa.cal 及び平均最終板幅偏差ΔWb.meanを(10)式に代入して修正目標中間板幅寸法WA を演算し(ステップS88)、得られた修正目標中間板幅寸法WA を分配器15に与える(ステップS89)。
【0102】
分配器15は、目標中間板幅修正器60から修正目標中間板幅寸法WA が与えられた場合、修正目標中間板幅寸法WA を用いて中間板幅偏差ΔWa を算出し、それを前述した如く、第1演算器21及び第2演算器22に分配する。
【0103】
なお、上述した如き被圧延材Sの板幅を制御するプログラムは、各実施の形態で説明した構成の板幅制御部のROMに書き込んでおく以外に、図24に示すよううに、コンパクトディスク又はフレキシブルディスク等の記録媒体RMに記録しておき、この記録媒体RMを板幅制御用のコンピュータのディスクドライブに装填してロードし、板幅制御を実行させる構成であってもよい。
【0104】
【実施例】
次に比較試験を行った結果について説明する。
図20は、本発明方法によって竪型エッジャの開度を調整して被圧延材の板幅を制御した結果を示すグラフであり、図21は、従来の方法によって竪型エッジャの開度を調整して被圧延材の板幅を制御した結果を示すグラフである。両図中、(a)は竪型エッジャの開度調整量を経時的に示したものであり、(b)は被圧延材の中間スタンド出側における実績中間板幅寸法と目標中間板幅寸法との偏差である中間板幅偏差を経時的に示したものであり、(c)は被圧延材の最終スタンド出側における実績最終板幅寸法と目標最終板幅寸法との偏差である最終板幅偏差を経時的に示したものである。本発明方法では、図4に示した装置によって被圧延材の板幅を制御した。
【0105】
図22は従来の方法を適用した装置の構成を示すブロック図である。ワークロール及びバックアップロールを備える第1〜第nスタンド♯1〜♯nがタンデムに配置してあり、第1スタンド♯1の入側に、被圧延材Sの両縁部に転接させる一対の竪ロールを備える竪型エッジャ71が配置してある。この竪ロールの開度は開度変更機72によって変更される。中間スタンドである第iスタンド♯iの出側に配置した第1板幅計81は、それが測定した実績中間板幅寸法を開度制御器73に与える。開度制御器73には目標中間板幅寸法が予め設定してあり、開度制御器73は目標中間板幅寸法と実績中間板幅寸法との偏差を前述した(6)式に代入して開度調整量を算出し、算出した開度調整量になるように開度変更機72をして竪型エッジャ71の開度を変更させる。
【0106】
従来の方法では、図21(a)及び(b)に示した如く、被圧延材の中間板幅偏差に応じて、竪型エッジャの開度を調整するので、被圧延材の中間板幅偏差を低減することはできるものの、被圧延材の目標最終板幅寸法に応じて適切な目標中間板幅寸法が設定されていないため、図21(c)に示した如く、被圧延材の最終スタンド出側における板幅寸法には、略3mmの定常的な板幅偏差が残存していた。
【0107】
これに対し、本発明方法では、被圧延材の目標最終板幅寸法に応じて適切な目標中間板幅寸法が設定されていない場合であっても、図20(a)に示した如く、竪型エッジャの開度を徐々に狭くし、被圧延材の最終板幅偏差が拡大すると判断された時点(破線)以降、竪型エッジャを前記時点における開度に維持するため、図20(b)に示した如く、被圧延材の中間板幅偏差は残存するものの、図20(c)に示した如く、被圧延材の最終板幅偏差を略1mmに低減することができた。
【0108】
また、図23は他の本発明方法によって竪型エッジャの開度を調整して被圧延材の板幅を制御した結果を示すグラフであり、図中、(a)は竪型エッジャの開度調整量を経時的に示したものであり、(b)は被圧延材の中間スタンド出側における実績中間板幅寸法と目標中間板幅寸法との偏差である中間板幅偏差を経時的に示したものであり、(c)は被圧延材の最終スタンド出側における実績最終板幅寸法と目標最終板幅寸法との偏差である最終板幅偏差を経時的に示したものである。他の本発明方法として実施の形態5で説明した方法を図9に示した装置に適用した。なお、被圧延材の平均最終板幅偏差の下限値として−5mmを設定した。
【0109】
図23(a)に示した如く、竪型エッジャの開度を徐々に狭くし、被圧延材の最終板幅偏差が拡大すると判断された時点(第1破線L1 )以降、竪型エッジャを前記時点における開度に維持した。その後、図23(c)に示した如く、被圧延材の平均最終板幅偏差が下限値を下回ったため、その時点(第2破線L2 )から、図23(a)に示した如く、開度調整量に補正開度調整量を所定のレートで経時的に加算した。その結果、図23(b)に示した如く、被圧延材の中間板幅偏差は残存するものの、図23(c)に示した如く、被圧延材の最終板幅偏差を略2mmに低減することができた。
【0110】
【発明の効果】
以上詳述した如く、第1、第6及び第11発明にあっては、竪型エッジャの開度及び中間スタンドの圧延ロールの回転速度を共に調整するため、被圧延材の板幅制御量が大きく、被圧延材の板幅寸法を十分に制御することができ、かつ予め定めた比率で2つの値に分けた中間板幅偏差の一方の値に基づいて開度調整量を算出し、他方の値に基づいて回転速度調整量を算出するため、被圧延材の板幅を過剰に制御することが防止される。
【0111】
第2、第7及び第12発明にあっては、実績中間板幅寸法及び目標中間板幅寸法を用いて算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量によって、被圧延材の板幅を制御する場合であっても、実績最終板幅寸法を用いて、被圧延材の最終板幅偏差を低減することができる。
【0112】
第3、第8及び第13発明にあっては、実績中間板幅寸法及び目標中間板幅寸法を用いて算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量を、実績最終板幅寸法を用いて補正するため、被圧延材の最終板幅偏差を低減することができる。
【0113】
第4、第9及び第14発明にあっては、開度調整量及び/又は回転速度調整量の算出に用いる目標中間板幅寸法を、実績最終板幅寸法を用いて補正するため、目標中間板幅寸法に誤差が含まれている場合であっても、被圧延材の最終板幅偏差を低減することができる。
【0114】
第5、第10及び第15発明にあっては、予測差分に含まれる予測誤差が低減されるため、定常的に生じる被圧延材の最終板幅偏差を低減することができる等、本発明は優れた効果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した装置による被圧延材の板幅制御手順を示すフローチャートである。
【図3】図1に示した目標中間板幅学習器による目標中間板幅寸法の学習手順を示すフローチャートである。
【図4】実施の形態2を示すブロック図である。
【図5】実施の形態3を示すブロック図である。
【図6】実施の形態4を示すブロック図である。
【図7】図6に示した装置による被圧延材の板幅制御手順を示すフローチャートである。
【図8】図6に示した装置による被圧延材の板幅制御手順を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態5を示すブロック図である。
【図10】実施の形態6を示すブロック図である。
【図11】実施の形態7を示すブロック図である。
【図12】図11に示した装置による被圧延材の板幅制御手順を示すフローチャートである。
【図13】図11に示した装置による被圧延材の板幅制御手順を示すフローチャートである。
【図14】図11に示した装置による被圧延材の板幅制御手順を示すフローチャートである。
【図15】実施の形態8を示すブロック図である。
【図16】実施の形態9を示すブロック図である。
【図17】実施の形態10を示すブロック図である。
【図18】図17に示した装置による被圧延材の板幅制御手順を示すフローチャートである。
【図19】図17に示した装置による被圧延材の板幅制御手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明方法によって竪型エッジャの開度を調整して被圧延材の板幅を制御した結果を示すグラフである。
【図21】従来の方法によって竪型エッジャの開度を調整して被圧延材の板幅を制御した結果を示すグラフである。
【図22】従来の方法を適用した装置の構成を示すブロック図である。
【図23】他の本発明方法によって竪型エッジャの開度を調整して被圧延材の板幅を制御した結果を示すグラフである。
【図24】他の実施の形態を示す図面である。
【符号の説明】
1 竪型エッジャ
1a 竪ロール
2 開度変更機
3 開度制御器
4 回転駆動制御器
6 ワークロール
7 バックアップロール
11 第1板幅計
12 第2板幅計
14 目標中間板幅学習器
15 分配器
21 第1演算器
22 第2演算器
31 第1選択器
32 第2選択器
41 第1調整量決定器
42 第2調整量決定器
51 第1補正量演算器
52 第2補正量演算器
60 目標中間板幅修正器
M モータ
S 被圧延材
♯1 第1スタンド
♯i 第iスタンド
♯n 第nスタンド
Claims (15)
- タンデムに配置した複数のスタンド、及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差を用いて、被圧延材の板幅を制御する方法において、
前記中間板幅偏差を予め定めた比率で2つの値に分け、一方の値に基づいて前記竪型エッジャの開度を調整する開度調整量を算出し、他方の値に基づいて前記中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整量を算出し、得られた開度調整量になるように竪型エッジャの開度を調整し、また、得られた回転速度調整量になるように前記圧延ロールの回転速度を調整することを特徴とする熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法。 - タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求め、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出し、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器へ出力することによって被圧延材の板幅を制御する方法であって、
最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得、予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法と前記実績最終板幅寸法との最終板幅偏差を求め、前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を算出する都度、前記最終板幅偏差が正であり、しかも算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記開度調整器及び/又は回転速度調整器へ出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量より大きいか否か、並びに、前記最終板幅偏差が負であり、しかも算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量より小さいか否かを判断し、何れかがそうである場合、算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量に代えて、前記出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は回転速度調整器へ出力することを特徴とする熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法。 - タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求め、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出し、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量になるように竪型エッジャの開度及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整することによって被圧延材の板幅を制御する方法であって、
最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得、予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法と前記実績最終板幅寸法との最終板幅偏差を求め、得られた最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断し、そうでない場合、前記最終板幅偏差を用いて前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正する補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量を演算し、得られた補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量によって前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正することを特徴とする熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法。 - タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求め、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出し、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量になるように竪型エッジャの開度及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整することによって被圧延材の板幅を制御する方法であって、
最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得、予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法と前記実績最終板幅寸法との最終板幅偏差を求め、得られた最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断し、そうでない場合、前記最終板幅偏差を用いて前記目標中間板幅寸法を補正することを特徴とする熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法。 - タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流側に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差を求め、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出し、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量になるように竪型エッジャの開度及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整することによって被圧延材の板幅を制御する方法であって、
被圧延材の中間スタンド出側における中間板幅寸法と被圧延材の最終スタンド出側における最終板幅寸法との差分を予測した予測差分を予め求めておき、被圧延材の最終板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得、前記実績中間板幅寸法と実績最終板幅寸法との実績差分を求め、該実績差分と前記予測差分との差分を用いて、前記予測差分を補正し、補正した予測差分を用いて補正目標中間板幅寸法を算出し、前記目標中間板幅寸法に代えて補正目標中間板幅寸法を用いることを特徴とする熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法。 - タンデムに配置した複数のスタンドと、所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャと、前記中間スタンドの出側に配設してあり、被圧延材の実績中間板幅寸法を測定する第1板幅計と、前記竪型エッジャの開度を調整する開度調整器と、前記中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器とを備え、前記各スタンド及び竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延しつつ、前記第1板幅計が測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差を用いて、被圧延材の板幅を制御する装置において、
前記中間板幅偏差を予め定めた比率で2つの値に分配する分配器と、一方の値に基づいて前記竪型エッジャの開度を調整する開度調整量を算出し、それを前記開度調整器へ出力する開度調整量算出器と、他方の値に基づいて前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整量を算出し、それを前記回転速度調整器へ出力する回転速度調整量算出器とを備えることを特徴とする熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御装置。 - タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドと、前記中間スタンドの出側に配設してあり、被圧延材の実績中間板幅寸法を所定周期で測定する第1板幅計と、該第1板幅計から出力される各実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求める手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量を算出する手段及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出する手段と、竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器とを備え、前記各スタンド及び竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記開度調整量を算出する手段及び/又は前記回転速度調整量を算出する手段は、算出して得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力することによって被圧延材の板幅を制御する装置であって、
最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得る第2板幅計と、該第2板幅計が測定した実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求める手段と、開度調整量及び/又は回転速度調整量が算出される都度、前記最終板幅偏差が正であり、しかも算出された開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量より大きいか否か、並びに、前記最終板幅偏差が負であり、しかも算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量より小さいか否かを判断し、何れかがそうである場合、算出した開度調整量及び/又は回転速度調整量に代えて、前記出力した開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力することを特徴とする熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御装置。 - タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドと、前記中間スタンドの出側に配設してあり、被圧延材の実績中間板幅寸法を所定周期で測定する第1板幅計と、該第1板幅計から出力される各実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求める手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量を算出する手段及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出する手段と、竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器とを備え、前記各スタンド及び竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記開度調整量を算出する手段及び/又は前記回転速度調整量を算出する手段は、算出して得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力することによって被圧延材の板幅を制御する装置であって、
最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得る第2板幅計と、該第2板幅計が測定した実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求める手段と、得られた最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断する手段と、そうでないと判断された場合、前記最終板幅偏差を用いて前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正する補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量を演算する手段と、得られた補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量によって前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正する手段とを備えることを特徴とする熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御装置。 - タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドと、前記中間スタンドの出側に配設してあり、被圧延材の実績中間板幅寸法を所定周期で測定する第1板幅計と、該第1板幅計から出力される各実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求める手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量を算出する手段及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出する手段と、竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器とを備え、前記各スタンド及び竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記開度調整量を算出する手段及び/又は前記回転速度調整量を算出する手段は、算出して得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力することによって被圧延材の板幅を制御する装置であって、
最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を所定周期で測定して実績最終板幅寸法を得る第2板幅計と、該第2板幅計が測定した実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求める手段と、前記最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断する手段と、そうでないと判断された場合、前記最終板幅偏差を用いて前記目標中間板幅寸法を補正する手段とを備えることを特徴とする熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御装置。 - タンデムに配置した複数のスタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャ、又は各スタンドと、前記中間スタンドの出側に配設してあり、被圧延材の実績中間板幅寸法を所定周期で測定する第1板幅計と、該第1板幅計から出力される各実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をそれぞれ求める中間板幅偏差演算手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量を算出する手段及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量を算出する手段と、竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器とを備え、前記各スタンド及び竪型エッジャ、又は各スタンドによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記開度調整量を算出する手段及び/又は前記回転速度調整量を算出する手段は、算出して得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力することによって被圧延材の板幅を制御する装置であって、
被圧延材の最終スタンド出側における板幅寸法を測定して実績最終板幅寸法を得る第2板幅計と、該第2板幅計が測定した実績最終板幅寸法と前記実績中間板幅寸法との実績差分を求める手段と、被圧延材の中間スタンド出側における中間板幅寸法と被圧延材の最終スタンド出側における最終板幅寸法との差分を予め予測した予測差分と、前記実績差分との差分を用いて、前記予測差分を補正する手段と、補正した予測差分を用いて補正目標中間板幅寸法を算出する手段とを備え、前記中間板幅偏差演算手段は、前記目標中間板幅寸法に代えて補正目標中間板幅寸法を用いるようになしてあることを特徴とする熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御装置。 - タンデムに配置した複数のスタンド、及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差を用いて、被圧延材の板幅をコンピュータに制御させるプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、
前記コンピュータに、前記中間板幅偏差を予め定めた比率で2つの値に分配させるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、一方の値に基づいて前記竪型エッジャの開度を調整する開度調整量を算出させるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、他方の値に基づいて前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整量を算出させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - タンデムに配置した複数のスタンド、又は各スタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をコンピュータにそれぞれ求めさせるプログラムコード手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量をコンピュータに算出させるプログラムコード手段と、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器へコンピュータに出力させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して得られた実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求めさせるプログラムコード手段と、開度調整量及び/又は回転速度調整量が算出される都度、前記コンピュータに、前記最終板幅偏差が正であり、しかも算出された開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力された開度調整量及び/又は回転速度調整量より大きいか否か、並びに、前記最終板幅偏差が負であり、しかも算出された開度調整量及び/又は回転速度調整量が前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力された開度調整量及び/又は回転速度調整量より小さいか否かを判断させるプログラムコード手段と、何れかがそうであると判断された場合、前記コンピュータに、算出された開度調整量及び/又は回転速度調整量に代えて、前記出力された開度調整量及び/又は回転速度調整量を前記開度調整器及び/又は前記回転速度調整器へ出力させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - タンデムに配置した複数のスタンド、又は各スタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をコンピュータにそれぞれ求めさせるプログラムコード手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量をコンピュータに算出させるプログラムコード手段と、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器へコンピュータに出力させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を測定して得られた実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求めさせるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、得られた最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断させるプログラムコード手段と、そうでないと判断された場合、前記コンピュータに、前記最終板幅偏差を用いて前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正する補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量を演算させるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、得られた補正開度調整量及び/又は補正回転速度調整量によって前記開度調整量及び/又は回転速度調整量を補正させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - タンデムに配置した複数のスタンド、又は各スタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をコンピュータにそれぞれ求めさせるプログラムコード手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量をコンピュータに算出させるプログラムコード手段と、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器へコンピュータに出力させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、最終スタンドの出側で被圧延材の板幅寸法を所定周期で測定して得られた実績最終板幅寸法と予め定めた被圧延材の最終スタンド出側における目標最終板幅寸法との最終板幅偏差を求めさせるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、前記最終板幅偏差が予め定めた上下限値内であるか否かを判断させるプログラムコード手段と、そうでないと判断された場合、前記コンピュータに、前記最終板幅偏差を用いて前記目標中間板幅寸法を補正させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - タンデムに配置した複数のスタンド、又は各スタンド及び所定の中間スタンドより上流に配置した竪型エッジャによって被圧延材を熱間にて連続的に圧延する場合、前記中間スタンドの出側にて所定周期で測定した被圧延材の実績中間板幅寸法と予め設定した目標中間板幅寸法との中間板幅偏差をコンピュータにそれぞれ求めさせる中間板幅偏差演算プログラムコード手段と、得られた中間板幅偏差を用いて、竪型エッジャの開度調整量及び/又は中間スタンドに設けた圧延ロールの回転速度調整量をコンピュータに算出させるプログラムコード手段と、得られた開度調整量及び/又は回転速度調整量を竪型エッジャの開度を調整する開度調整器及び/又は前記圧延ロールの回転速度を調整する回転速度調整器へコンピュータに出力させるプログラムコード手段とを含むプログラムが記録してあるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータに、被圧延材の最終スタンド出側における板幅寸法を測定して得た実績最終板幅寸法と前記実績中間板幅寸法との実績差分を求めさせるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、被圧延材の中間スタンド出側における中間板幅寸法と被圧延材の最終スタンド出側における最終板幅寸法との差分を予め予測した予測差分と、前記実績差分との差分を用いて、前記予測差分を補正させるプログラムコード手段と、前記コンピュータに、補正された予測差分を用いて補正目標中間板幅寸法を算出させるプログラムコード手段とを含み、前記中間板幅偏差演算プログラムコード手段は、前記目標中間板幅寸法に代えて補正目標中間板幅寸法を用いるようになしてあるプログラムが記録してあることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP23092799A JP4078765B2 (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | 熱間連続圧延機における被圧延材の板幅制御方法及びその装置並びに記録媒体 |
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