JP4078742B2 - 車輌用暖房装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌エンジンと、発熱室内に収容された粘性流体に機械仕事付与手段による仕事を加えて熱を発生させる熱発生器と、暖房用熱交換器と、これらの間で循環流体を流通させるための循環路とを備えた車輌用暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平2−246823号公報は、ハウジング内に封入された粘性流体(例えば、シリコーンオイル)を特殊形状のロータで剪断することで熱を発生する熱発生器を補助熱源として組み込んだ車輌用暖房装置を開示する。この補助熱源としての熱発生器によれば、ロータは駆動軸の一端部に設けられ、その駆動軸の他端部は、電磁クラッチ機構を介して、車輌エンジンからの駆動力をベルト伝達された入力プーリと選択的に連結可能となっている。
【0003】
この熱発生器に発熱動作をさせるときには、制御部(電子制御装置)によって電磁クラッチ機構がONされ、エンジンの動力が電磁クラッチを介して駆動軸及びロータに伝達される。他方、その車輌用暖房装置の温水回路を流れるエンジン冷却水(循環流体に相当)の温度が所定の設定水温以上になると、制御部は電磁クラッチ機構をOFFし、エンジンから熱発生器への動力伝達を遮断する。この動力伝達の遮断は専ら、補助熱源の助けが必要ないほどにエンジン冷却水の温度が充分に高い場合に、エンジンの動力を熱発生器で無駄に消費するのを防止する目的で行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような熱発生器内の粘性流体の温度は、一般に、ロータの回転速度、即ち、エンジンの回転速度が高くなるほど上昇する傾向にある。特に、粘性流体として高粘性シリコーンオイルを使用した場合には、シリコーンオイル自体の温度が所定の上限温度(例えば200℃)を超えると、オイルの熱劣化や剪断による機械的劣化を生じやすくなる。シリコーンオイルが熱的又は機械的に劣化すると、粘性流体の剪断発熱の効率が低下し、車室内の暖房能力が低下することが確認されている。
【0005】
前記従来の車輌用熱発生器においては、エンジン冷却水の水温のみを参照して電磁クラッチのON/OFF制御が行われている。このため、水温が所定の設定水温よりも低くありさえすれば、熱発生器内のシリコーンオイルは、常にロータの剪断作用に晒される。換言すれば、ロータの回転速度が極度に上昇(例えば、6000〜8000rpmに上昇)したとしても、そのことがエンジン冷却水の水温に反映されて設定水温に達するまでのラグタイムの間、シリコーンオイルはロータによる過剪断を受け、熱的・機械的劣化を早めることになる。
【0006】
このような不都合を解決するために、ロータ又はエンジンの回転数が、シリコーンオイルの上限温度に対応する所定のしきい値回転数(不変値)を超えたときには、電磁クラッチ機構を常にOFFするという制御も考えられる。
【0007】
しかしながら、シリコーンオイルの温度が低くてエンジン冷却水の温度も低く、それ故、急速な加熱が求められる状況にあるときでさえ、ロータの回転数が前記しきい値回転数を超えることを許されないとするならば、必要時に多量の熱を短時間に発生する補助熱源としての熱発生器の存在価値を減殺することになる。
【0008】
本発明の目的は、車輌用暖房システムにおける補助熱源としての熱発生器に収容された粘性流体の過加熱による劣化を未然に防止して優れた暖房性能を持続的に発揮することができると共に、暖房能力の立ち上げ性にも優れた車輌用暖房装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、請求項1の発明は、車輌エンジンと、発熱室内に収容された粘性流体に機械仕事付与手段による仕事を加えて熱を発生させる熱発生器と、暖房用熱交換器と、これらの間で循環流体を流通させるための循環路とを備えた車輌用暖房装置であって、車輌エンジンの動力を前記熱発生器の機械仕事付与手段に選択的に伝達すべく車輌エンジンと熱発生器との間に設けられたクラッチ手段と、循環流体の温度を検出すべく前記循環路に設けられた温度検出手段と、前記車輌エンジン又は機械仕事付与手段の回転数を検出する回転数検出手段と、前記温度検出手段によって検出される循環流体温度及び前記回転数検出手段によって検出される回転数に基づいて、前記クラッチ手段の作動を制御する制御手段とを備えており、該制御手段は、循環流体の許容温度範囲内において、循環流体の温度が高くなるほど遮断回転数の設定値が低くなるように、遮断回転数の設定値を可変設定すると共に、検出回転数がその設定された遮断回転数の設定値に達したときに前記クラッチ手段を介しての車輌エンジンから機械仕事付与手段への動力伝達を遮断することをその要旨とする。
【0010】
この車輌用暖房装置によれば、循環流体の検出温度に伴って可変設定された遮断回転数と前記検出回転数との関係において、所定の条件を満たすときに、前記制御手段はクラッチ手段の作動を制御する。即ち、検出回転数が遮断回転数に達したとき、制御手段はクラッチ手段の作動を停止すべく制御され、その結果、車輌エンジンから機械仕事付与手段への動力伝達が遮断される。その場合、車輌用熱発生器における機械仕事付与手段の仕事作用は停止し、発熱室内に収容された粘性流体は機械仕事付与手段の仕事作用から解放される。
【0011】
機械仕事付与手段の作用に基づき、熱発生器で生じた熱は、循環路を流れる循環流体に伝達されるので、循環流体の温度と、発熱室内の粘性流体の温度との間には、一定の相関性がある。そして、上述のように粘性流体が機械仕事付与手段の仕事作用に供されるか否かを決めるしきい値たる遮断回転数は、循環流体の検出温度に応じて可変設定される。このように、循環流体の温度の現状から、粘性流体の温度が過度に上昇するのを防ぎつつも、そのときどきでの機械仕事付与手段の最大回転数を可能な限り高く保つことができるため、熱発生器の発熱能力の立ち上がりを迅速なものとしつつ、粘性流体の劣化が防止される。
【0013】
熱発生器の作動中において、循環流体の温度が高い場合には、それに対応して粘性流体の温度も高温傾向にあるものと考えられる。この構成によれば、循環流体の温度が高くなるほど遮断回転数の設定が低くなるため、検出回転数はその遮断回転数の設定値を上回りやすく、粘性流体は機械仕事付与手段のより低い回転数時点で、仕事作用から解放されることとなる。即ち、粘性流体の温度がその耐熱限界温度に近づくと共に、該熱発生器による熱供給をしぼってもよい状況に近づくにつれて、粘性流体は、機械仕事付与手段から必要以上に仕事作用を受けることがなくなり、劣化から守られる。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1に記載の車輌用暖房装置において、前記遮断回転数の可変設定は、循環流体の温度と遮断回転数の設定値との関係を規定した計算式又は二次元特性マップに基づいて行われることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、理論的又は実験的に、遮断回転数の設定値と循環流体の温度との関係を規定できるため、当該遮断回転数の可変設定の特性を、熱発生器の発熱能力の立ち上がりを迅速なものとしつつ粘性流体の劣化が防止される好ましい特性とすることが容易となる。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の車輌用暖房装置において、前記遮断回転数は、その回転数で機械仕事付与手段を駆動させた場合に生ずる熱に基づく発熱室内粘性流体の温度が、該粘性流体の耐熱限界温度以下の所定の上限温度となるように設定されていることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、回転数検出手段による検出回転数が遮断回転数以上になった場合でも、発熱室内の粘性流体の温度が上限温度、ましてや耐熱限界温度を超えるおそれはない。それ故、粘性流体の劣化を極力防止することができる。尚、上記耐熱限界温度と上限温度との差は、温度制御におけるオーバーシューティングの可能性を考慮して適宜設定すればよい。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車輌用暖房装置において、前記熱発生器は、前記発熱室に隣接して設けられた循環流体が流れる放熱室を更に備えており、この放熱室が前記循環路の一部を構成することを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、発熱室内で粘性流体に機械仕事付与手段による仕事作用が加えられて生じた熱は、発熱室に隣接して形成される放熱室を流れる循環流体に熱交換される。加熱された循環流体は、循環路に流出すると共に、その熱を当該循環路上に設けられた暖房用熱交換器に熱伝達することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した車輌の暖房装置の一実施形態について、図1〜図5を参照しつつ説明する。
【0021】
図1は、車輌用暖房装置の概略構成を示す。図1に示すように、この暖房装置は、車輌エンジンEを冷却するためのエンジン冷却回路R1と、車輌の空調システムの一部を構成する暖房回路R2とを並設したものである。尚、エンジン冷却回路R1及び暖房回路R2を流れる循環流体は、エンジン冷却用の不凍液であって、例えば、水にエチレングリコール等を入れたものである。
【0022】
エンジン冷却回路R1には、エンジンEとラジエータ11とを結ぶ配管12,13が備えられると共に、配管12からラジエータサーモスタット弁14により分岐されラジエータ11を経ずに配管13へ直結するバイパス管15が設けられている。かかるラジエータサーモスタット弁14は、配管12を介してエンジンEから流れてきた冷却水の温度を検出し、その水温が設定温度(例えば80℃)より低ければ冷却水をバイパス管15側に流す一方、該設定温度より高ければラジエータ11側へ供給するように作動する。こうして、エンジン冷却回路R1及び暖房回路R2を流れる循環流体としてのエンジン冷却水が、一定の温度を超えないように自動調節されている。
【0023】
暖房回路R2は、車輌用熱発生器16、電磁バルブ17及び暖房用熱交換機としてのヒータコア18を備え、これらは配管19,20,21,22を介して直列に接続されている。エンジンEから配管19に流出した冷却水が車輌用熱発生器16、電磁バルブ17及びヒータコア18を経由して再びエンジンEに戻るように暖房回路R2は設定されている。エンジンEと車輌用熱発生器16とを結ぶ配管19には、そこを流れる流体の温度を検出する温度検出手段としての温度センサS1が備えられている。前記ヒータコア18はダクト23内に配設されると共に、ヒータコア18に空気を送る送風機としてのファン24もダクト23内に具備されている。このファン24はモータ25により駆動される。尚、配管19,20,21,22は、循環路を構成し、エンジンEの図示しないウォータジャケットも該循環路の一部を構成している。
【0024】
更に、ダクト23内には、冷凍サイクルのエバポレータ及び温度調節器たるエアミックスドア(いずれも図示せず)が備えられている。ファン24からの風は、前記エバポレータによって冷却された後、ヒータコア18によって加熱され、そして、ダクト23に連通された吹出口から車室内に供給されるようになっている。このとき、エアミックスドアは、エバポレータにより冷却されて吹出口に向かう風量とヒータコア18により加熱されて吹出口に向かう風量との調節を図る。このように、エアミックスドアは、吹出口から吹出される風の温度制御を司っている。
【0025】
電磁バルブ17は、車輌空調システムの冷暖房の状況に応じてエンジンEからヒータコア18へのエンジン冷却水(高温)の供給・遮断を制御するためのON/OFF弁である。
【0026】
車輌用熱発生器16は、配管19を介してエンジンEからエンジン冷却水を導入し、これを再加熱した後、配管20を介してヒータコア18に供給するための補助熱源装置として位置付けられている。車輌用熱発生器16は、クラッチ手段としての電磁クラッチ51を介して駆動源としてのエンジンEと作動連結されている。即ち、エンジンEの動力シャフトに取付けられた駆動プーリ27と、電磁クラッチ51の一部を構成する従動プーリ53とは、ベルト26を介して作動連結されている。
【0027】
電磁クラッチ51の近傍には、回転数検出手段としての回転数センサS2が設けられている。この回転数センサS2は、熱発生器16内に設けられたロータ43の回転数をほぼ反映する従動プーリ53の回転数(回転速度)を検出する。尚、本実施形態では、センサS2は、従動プーリ53の回転数を検出するが、駆動プーリ27の回転数とロータ43の回転数との間に相関性がある限り、回転数センサS2によって、従動プーリ53ではなく駆動プーリ27の回転数を検出してもよい。
【0028】
次に、図2及び図3を参照しつつ、車輌用熱発生器16及び電磁クラッチ51の詳細を説明する。
図2に示すように、車輌用熱発生器16は前部ハウジング31、区画プレート32及び後部ハウジング本体33が、区画プレート32と後部ハウジング本体33との間にガスケット34を介して、各々積層された状態で複数本のボルト35により締結されている。後部ハウジング36は、区画プレート32及び後部ハウジング本体33によって構成される。
【0029】
前部ハウジング31の後端側に設けられた凹部は、区画プレート32の平坦な前端面と共に発熱室37を形成している。一方、区画プレート32の後端面と後部ハウジング本体33の内壁面とによって、発熱室37に隣接する放熱室としてのウォータジャケット38が形成されている。後部ハウジング本体33の後部外側には、暖房回路R2からウォータジャケット38に循環水を取り入れる入水ポート(第1のポート)39aと、ウォータジャケット38から循環水を暖房回路R2に送り出す出水ポート(第2のポート)39bとが並設されている。
【0030】
図2及び図3に示すように、区画プレート32の中央部後端には円柱状の凸部32aが突設され、また、区画プレート32の後端面には入水ポート39aと出水ポート39bとの間において凸部32aから図2の上側半径方向に延在する隔壁32bが突設されている。更に、プレート32の後端面には、入水ポート39a近傍から出水ポート39b近傍にわたり、凸部32a回りに円弧状に延在する複数のフィン32cが突設されている。これらの凸部32a、隔壁32b及びフィン32cの頂端は後部ハウジング本体33の内壁面に当接され、ウォータジャケット38内における循環流体としての循環水の循環経路を形成している。
【0031】
図2に示すように、前部ハウジング31には、軸受装置41が設けられ、この軸受装置41を介して駆動軸42が回動可能に支承されている。発熱室37と軸受装置41との間には軸封装置40が配設され、かかる軸封装置40は主としてオイルシールのような部材からなる。駆動軸42の後端部(図2の左端部)には、発熱室37内に収納される円板状の機械仕事付与手段としてのロータ43が固定されている。
【0032】
駆動軸42の後端部及びロータ43を収納する発熱室37には、粘性流体としてのシリコーンオイルが充填され、発熱室37の内壁面とロータ43の外面との隙間には、シリコーンオイルがほぼ満遍なく介在されている。
【0033】
駆動軸42の前端部及び前部ハウジング31から前方に突設された支持筒部31aの近傍には、クラッチ手段としての電磁クラッチ51が設けられている。電磁クラッチ51は、アンギュラベアリング52を介して支持筒部31a上に回転可能に支持された従動プーリ53と、駆動軸42の前端部に止着された支持リング54上に駆動軸42の軸線方向にスライド可能に設けられた円板形状のクラッチ板55とを備えている。クラッチ板55の背面側には、板バネ56が配設されている。板バネ56は、その略中央部において支持リング54に固定されるとともに、その外端部(図2では上下両端部)はクラッチ板55の外周部に対しリベット等で連結されている。クラッチ板55の正面は、従動プーリ53の側端面53aと対向しており、プーリ側端面53aがもう一つのクラッチ板としての役目を果たす。
【0034】
前述のように、従動プーリ53は、ベルト26を介して車輌のエンジンEに作動連結されている。また、前部ハウジング31には環状のソレノイドコイル57が支持されている。ソレノイドコイル57は、従動プーリ53の外周部とアンギュラベアリング52との間において従動プーリ53内に入り込むように配置されており、プーリ側端面53aを通してクラッチ板55に電磁力を及ぼす。
【0035】
図1に示すように、本実施形態の車輌用暖房装置は、制御手段としての制御装置71を備えている。この制御装置71は、CPU、ROM、RAM及び入出力インターフェイス(いずれも図示せず) を内蔵したマイクロコンピュータ類似の制御ユニットであり、そのROMには制御プログラムが予め記憶されている。この制御プログラムには、電磁バルブ17,モータ25のON/OFFタイミングの制御の他に電磁クラッチ51のON/OFF制御が含まれている。
【0036】
この制御装置71の入力側は、前記温度センサS1、前記回転数センサS2、車輌の室内又は室外の気温を検出する気温検出センサS3及びヒータスイッチ/温度設定機72と接続されている。必要に応じ、制御装置71の入力側に、熱発生器16の発熱室37内の粘性流体の温度を検出する温度センサを接続してもよい。また、制御装置71の出力側は、電磁バルブ17、モータ25及び電磁クラッチ51と接続されている。ヒータスイッチ/温度設定器72は、車室に設けられた操作パネル内に組み込まれており、搭乗者がヒータの作動及び停止(ON/OFF)を指令し、又、好みの車室内温度を設定するための入力装置である。
【0037】
次に、この実施形態の車輌用暖房装置の作用を説明する。
エンジンEが起動すると、駆動プーリ27からベルト26を介して従動プーリ53にエンジンEの回転力が伝達される。但し、スタータモータ28によるエンジンEの起動時には、スタータモータ28に負荷がかからないよう、ヒータスイッチ72のON/OFFにかかわらず、制御装置71はソレノイドコイル57への通電を行わない。従って、エンジンE起動の際には、エンジンEから熱発生器16への動力伝達は遮断されており、熱発生器16は補助熱源としての機能を停止している。もちろん、エンジンEがスタータモータ28の助けを離れてアイドリング状態になった後もヒータスイッチ72がOFFを選択されている限り、制御装置71は電磁クラッチ51を遮断状態に保つ。
【0038】
車輌エンジンEの駆動中にヒータスイッチ72がオンされると、制御装置71は、電磁バルブ17を開弁すると共に、モータ25に給電をしてファン24を駆動させる。更に、制御装置71は、車輌用熱発生器16に発熱動作をさせるべく、電磁クラッチ51のソレノイドコイル57への通電制御を行う。即ち、制御装置71は、ソレノイドコイル57への通電を開始して励磁させ、その電磁力によりクラッチ板55が板バネ56のバネ力に抗して従動プーリ53の側端面53aに吸引接合される。そして、クラッチ板55と従動プーリ53との接合により、従動プーリ53の回転がクラッチ板55及び支持リング54を介して駆動軸42に伝達され、ロータ43が回転される。ロータ43の回転に伴い、シリコーンオイルが発熱室37の内壁面とロータ43の外面とのクリアランスで剪断(機械仕事)されて発熱する。この熱は区画プレート32を介してウォータジャケット38内を流れるエンジン冷却水に熱交換される。
【0039】
ウォータジャケット38内を一巡することで加熱されたエンジン冷却水は、配管20及び電磁バルブ17を介してヒータコア18に送られる。ヒータコア18に送られた冷却水はヒータコア18を通過する間に、ファン24から送られる空気流に熱を伝達する。そして、暖められた空気が車室内の暖房に供される。ヒータコア18で熱が奪われたエンジン冷却水は、配管22を介して再びエンジンEに戻される。
【0040】
エンジンEの駆動中における電磁クラッチ51のON/OFF制御は、例えば、図4のフローチャートに従って行われる。このフローチャートに従った処理は、例えば100ミリ秒ごとの定時割り込み処理として行われる。
【0041】
まず、制御装置71は、ヒータスイッチ/温度設定器72がONされているか否かを判定する(ステップS81)。その判定結果が否定、即ち、ヒータスイッチ/温度設定器72がOFFの場合には、車室内の暖房が要求されていないことになる。従って、ステップS82において、電磁クラッチ51への通電は行われず、熱発生器16は運転されないため、シリコーンオイルが剪断作用に供されることはない(ステップS82)。
【0042】
ステップS81での判定が肯定、即ち、ヒータスイッチ/温度設定器72がONの場合には、車室内の暖房が搭乗者によって要求されているため、制御装置71は、温度センサS1からの検出温度情報によって配管19を流れるエンジン冷却水の水温TXを検知する(ステップS83)。また、制御装置71は、回転数センサS2からの検出回転数情報によって従動プーリ53又はロータ43の回転数RXを検知する(ステップS84)。
【0043】
そして、制御装置71は、現在のエンジン冷却水の水温TXがその許容温度の上限値TMAX(例えば80℃)を超えているか否かを判定する(ステップS85)。その判定結果が肯定、即ち、エンジン冷却水が許容温度の上限値TMAXを超えている場合には、ステップS82において制御装置71は電磁クラッチ51のソレノイドコイル57への通電を停止して該熱発生器16の発熱を中止させる。これは、エンジン冷却回路R1において、エンジン冷却水の水温が設定温度である80℃を超えたときに、ラジエータサーモスタット弁14がエンジン冷却水をラジエータ11側へ供給してエンジン冷却水の熱を放熱させていることとの一貫性を図ったものである。
【0044】
ステップS85での判定が否定、即ち、エンジン冷却水が許容温度の上限値TMAX以下である場合、制御装置71はステップS83にて検知されたエンジン冷却水温TXに基づき、エンジンEからロータ43への動力伝達を維持するか否かを判断するためのしきい値たる遮断回転数RSETを、図5の2次元特性マップを参照して算出する(ステップS86)。図5の2次元特性マップについては、後ほど詳しく説明する。
【0045】
制御装置71は、ステップS84で検知された従動プーリ53又はロータ43の回転数RXがステップS86で算出された遮断回転数RSETを超えているか否かを判定する(ステップS87)。その判定結果が否定、即ち、回転数RXが遮断回転数RSET 以上である場合には、ステップS82において、制御装置71は電磁クラッチ51のソレノイドコイル57への通電を停止して該熱発生器16の発熱を中止させる。
【0046】
ステップS87での判定が肯定、即ち、回転数RXが遮断回転数RSET を超えない場合、制御装置71は、電磁クラッチ51のソレノイドコイル57への通電を維持する。従って、電磁クラッチ51を介した車輌エンジンEから車輌用熱発生器16への動力伝達は継続される。
【0047】
図5は、前記ステップS86において参照される2次元特性マップを表す。この2次元特性マップは、制御装置71内のROM又はRAM内にデジタルデータとして格納されている。
【0048】
図5の2次元特性マップにおいて、エンジン冷却水の許容温度の上限値TMAXは、例えば80℃に定められている。これは、ラジエータサーモスタット弁14によってラジエータ11が実質的に機能する温度が80℃に設定されていることとの相関を図ったものである。
【0049】
図5で水温がTMAXの場合に、RSET = 2500rpmに設定しているのは、ウォータジャケット38を流れるエンジン冷却水の温度がTMAX(=80℃)の状況下において、発熱室37内のシリコーンオイルが200℃に達するロータ43の回転数が約2500rpmであることが実験で確認されたことによる。換言すれば、ウォータジャケット38内のエンジン冷却水の水温がTMAXであっても、ロータ43の回転数が2500rpm以下であれば、オイルの温度を200℃以下に維持することが可能となる。
【0050】
逆に、ウォータジャケット38を流れるエンジン冷却水の温度が下限値TMIN (−40℃)の場合には、遮断回転数の設定値RSETは、エンジンの最大回転数に近い値とすることが許される。これは、ロータ43の回転数がかなり高くなっても、ウォータジャケット38の温度がかなり低い場合には、ウォータジャケット38と発熱室37の温度との間に大きな温度隔差が生じるため、発熱室37からウォータジャケット38への熱伝達量が多く、発熱室37内のシリコーンオイルは、ロータ回転数の上昇にもかかわらず、早々には200℃という温度には達しないためである。
【0051】
図5において、許容温度範囲(TMIN〜TMAX)内での特性線Lは、発熱室37の外部環境たるウォータジャケット38の温度ごとにて、シリコーンオイルが200℃に達するのに必要なロータ回転数をプロットしたものと理解することができる。
【0052】
因みに、特性線Lを定めるための200℃という値は、シリコーンオイルの耐熱限界温度そのものではなく、むしろ、それよりもやや低いところに設定されたオイル温度の上限目安たる温度である。その上限目安温度と、耐熱限界温度との差は、温度因子のフィードバック制御にありがちなオーバーシューティングを見込んだ安全領域(マージン)としての意義を有する。
【0053】
更に、前記上限目安温度(即ち、200℃)は、熱発生器の累積使用時間を想定して(即ち性能保証時間の観点から)定めうるものである。図6のグラフは、熱発生器を連続運転した場合における発熱量低下(「Q低下」と表示)とオイル温度との相関関係を模式的に示している。
【0054】
Q低下とは、次式1によって定義される概念である。
【0055】
【数1】
ここで、Q0 とは、熱発生器16を駆動直後の初期発熱量であり、Qtとは、t時間後の発熱量である。従って、式1に従えば、t時間後においても、初期発熱量が発生(Qt=Q0)しているならば、Q低下は0%ということになり、経時的な発熱量低下が全くない理想的な熱発生器ということになる。しかしながら、実際には、シリコーンオイルの酸化劣化その他の原因によって、Q低下は避けられない。
【0056】
図6には、例としてQ低下が40%、50%、60%の場合における初期オイル温度と運転時間tとの関係を示す3本の特性線が示されている。仮に、熱発生器16の性能保証時間をtXとし、tX時間経過後においてもQ低下50%に止まればよいというのであれば、図6のグラフを読み解くことで、オイルの初期上限目安値を、例えば200℃というふうに決定できる。
【0057】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
○ 制御装置71は、エンジンEから暖房回路R2に流れ出たエンジン冷却水の水温TXに伴って設定された遮断回転数RSET と従動プーリ53又はロータ43の回転数RXとの関係に基づいて、車輌用熱発生器16の電磁クラッチ51のON/OFF制御を行う。仮に、従来技術のようにエンジン冷却水の水温のみを参照して電磁クラッチのON/OFF制御を行うと、その水温が設定温度よりも低くありさえすれば、電磁クラッチ51のON状態は維持されたままになる。このため、発熱室内に充填されたシリコーンオイルがロータ43による剪断作用に続けて晒され、オイルの熱的及び機械的劣化を招きやすい。
【0058】
これに対し、本実施形態の制御装置71では、前記遮断回転数RSET と前記回転数RXと関係によって電磁クラッチ51のON/OFF制御がなされているため、回転数RXが遮断回転数RSETを上回れば、電磁クラッチ51がOFF制御される。従って、発熱室37内のシリコーンオイルを遮断回転数RSET以上の剪断作用から解放させることで、シリコーンオイルの過加熱が防止され、オイルの熱劣化や剪断による機械的劣化を可能な限り遅延させることができる。
【0059】
○ 発明が解決しようとする課題の欄で述べたように、ロータ43又はエンジンEの回転数が一定不変のしきい値回転数を超えたというだけで電磁クラッチ51のOFF制御を行うこととすると、エンジン冷却水の水温が低い状態にあってもその不変のしきい値回転数に達すれば、電磁クラッチ51がOFF制御される。このため、熱発生器16の発熱能力の立ち上がりが遅れがちになる。
【0060】
これに対し、本実施形態によれば、図5の2次元特性マップに示すように、エンジン冷却水の水温が低いときほど電磁クラッチ51のOFF制御を行うための遮断回転数RSETが大きくなるように決められている。従って、エンジン冷却水の低温時には、より高い遮断回転数RSET 付近まで熱発生器16のロータ43の回転数を上昇させる余地ができるため、熱発生器16の発熱能力の立ち上がりを迅速なものとすることができる。
【0061】
○ 制御装置71は、エンジン冷却水が許容温度の上限値TMAXを超えているか否かによって電磁クラッチ51のON/OFF制御を行う。即ち、このときのシリコーンオイルの温度は、その耐熱限界温度に近い約200℃になっており、それを超えるとシリコーンオイルが熱劣化や剪断による機械的劣化の悪影響を受けやすくなる。本実施形態では、エンジン冷却水の温度が上限値TMAXに到れば、電磁クラッチ51はOFF制御されて熱発生器16の発熱が中断されるため(ステップS85)、シリコーンオイルの熱的及び機械的劣化を極力遅らせることができる。
【0062】
尚、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 上記実施形態では、機械仕事付与手段としてロータ43を用いた熱発生器16が採用されたが、これを例えば、ギアポンプや油圧ポンプ形式の熱発生器に変更してもよい。この種の熱発生器では、粘性流体を封入し、吸入口及び吐出口を閉塞した状態でギアポンプや油圧ポンプが動作されると粘性流体が熱を発生させる。このような熱発生器を採用しても上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0063】
(用語の定義)「粘性流体」とは、機械仕事付与手段による仕事が加えられることによって熱を発生するあらゆる媒体を意味するものであり、高粘度の液体や半流動体に限定されず、ましてやシリコーンオイルに限定されるものではない。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように各請求項に記載の車輌用暖房装置によれば、車輌用暖房システムにおける補助熱源としての熱発生器に収容された粘性流体の過加熱による劣化を未然に防止して優れた暖房性能を持続的に発揮することができると共に、暖房能力の優れた立ち上げ性を確保することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の車輌用暖房装置の概略構成図。
【図2】クラッチ切り離し状態での車輌用熱発生器の縦断面図。
【図3】図2のA−A線における横断面図。
【図4】電磁クラッチのON/OFF制御ルーチンを示すフローチャート。
【図5】エンジン冷却水の水温と電磁クラッチの遮断回転数の設定値との関係を定めた2次元特性マップとしてのグラフ。
【図6】各種発熱量低下率ごとに熱発生器の運転時間と初期の粘性流体温度との相関関係を示したグラフ。
【符号の説明】
16…車輌用熱発生器、18…暖房用熱交換器としてのヒータコア、19,20,21,22…配管(循環路を構成する)37…発熱室、38…放熱室としてのウォータジャケット(循環路の一部を構成する)、43…機械仕事付与手段としてのロータ、51…クラッチ手段としての電磁クラッチ、71…制御手段としての制御装置、E…車輌エンジン、R1…エンジン冷却回路、R2…暖房回路、RSET …遮断回転数、RX…検出回転数、S1…温度検出手段としての温度センサ、S2…回転数検出手段としての回転数センサ、TX…検出温度。
Claims (4)
- 車輌エンジンと、発熱室内に収容された粘性流体に機械仕事付与手段による仕事を加えて熱を発生させる熱発生器と、暖房用熱交換器と、これらの間で循環流体を流通させるための循環路とを備えた車輌用暖房装置であって、
車輌エンジンの動力を前記熱発生器の機械仕事付与手段に選択的に伝達すべく車輌エンジンと熱発生器との間に設けられたクラッチ手段と、
循環流体の温度を検出すべく前記循環路に設けられた温度検出手段と、
前記車輌エンジン又は機械仕事付与手段の回転数を検出する回転数検出手段と、
前記温度検出手段によって検出される循環流体温度及び前記回転数検出手段によって検出される回転数に基づいて、前記クラッチ手段の作動を制御する制御手段とを備えており、
該制御手段は、循環流体の許容温度範囲内において、循環流体の温度が高くなるほど遮断回転数の設定値が低くなるように、遮断回転数の設定値を可変設定すると共に、検出回転数がその設定された遮断回転数の設定値に達したときに前記クラッチ手段を介しての車輌エンジンから機械仕事付与手段への動力伝達を遮断することを特徴とする車輌用暖房装置。 - 前記遮断回転数の可変設定は、循環流体の温度と遮断回転数の設定値との関係を規定した計算式又は二次元特性マップに基づいて行われる請求項1に記載の車輌用暖房装置。
- 前記遮断回転数は、その回転数で機械仕事付与手段を駆動させた場合に生ずる熱に基づく発熱室内粘性流体の温度が、該粘性流体の耐熱限界温度以下の所定の上限温度となるように設定されている請求項1又は2に記載の車輌用暖房装置。
- 前記熱発生器は、前記発熱室に隣接して設けられた循環流体が流れる放熱室を更に備えており、この放熱室が前記循環路の一部を構成する請求項1〜3のいずれか一項に記載の車輌用暖房装置。
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