JP4078587B2 - 可倒式ヘッドレストとその製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【従来の技術】
自動車のシート上部には、乗員の頭部を支持するヘッドレストが装着されている。また近年では、乗員の頭部位置に応じて前後方向に位置調整可能な、可倒式ヘッドレストが広く用いられている。この可倒式ヘッドレストとしては、支点が中央より下部に位置してその支点を中心に上部が大きく揺動するヘッドレストが用いられていた。
【0002】
このようにヘッドレストを可倒式とするには、例えば特開平8-308673号公報に記載のように、一対の縦棒とその上端部を連結する横棒とよりなる略コ字状のステーの横棒に回転摩擦力をもって摩擦保持部材を締結する方法が一般的である。そしてステーに締結された摩擦保持部材を袋状の表皮の内部に配置した状態で発泡成形型に配置し、袋状の表皮内で発泡成形することでヘッドレストを製造することが行われている。このようなヘッドレストでは、シートに固定されたステーに対して摩擦保持部材が摩擦力をもって揺動可能であるので、摩擦保持部材に一体的に結合した発泡成形体もステーに対して相対的に揺動可能となり可倒式とすることができる。
【0003】
また上部が大きく揺動するより下部が大きく揺動する方が人間工学的にも好ましいことがわかり、支点を上部に位置させて下部が大きく揺動する可倒式ヘッドレストが提案されている。ところが支点を上部に位置させた可倒式ヘッドレストでは、支点が下部に位置するものに比べて、下端面におけるステーとの相対移動距離が大きくなるために、発泡成形体にステーの揺動空間を形成する必要がある。しかしこのためには、発泡成形時に発泡樹脂が揺動空間に進入するのを防止する必要があり、スライド中子などを用いた複雑な構造の発泡成形型が必要となるため、型費用がアップしてしまう。また表皮にも下端面部に開口が必要となるが、開口から成形品の内部が見えたり、開口周縁部が捲れたりして見映えが悪いという問題もある。
【0004】
そこで例えば特開2002-388号公報には、摩擦保持部材をステーの揺動範囲を区画する略筒状の筒部材で覆う形状とし、筒部材の開口端面が発泡成形体の表面に表出するようにした可倒式ヘッドレストが提案されている。このようにすれば、筒部材の開口端面が発泡成形型と当接することでシールされるので、筒部材の内部にまで発泡樹脂が進入するのが防止できる。
【0005】
また特開2001−211958号公報には、摩擦保持部材をステーの揺動範囲を区画する略筒状の筒部材で覆う形状とし、筒部材の開口を治具で塞ぐことによって発泡樹脂の進入を防止することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら特開2002-388号公報に記載されたヘッドレストには、表皮の記載がない。表皮を型内に配置して発泡成形体を一体成形する方法にこの技術を適用した場合には、表皮の開口周縁部と筒部材又は金型との間のシールが困難となるために、これらの間から発泡樹脂の漏れが生じて外観品質が不良となったり、作動不良が生じたりする不具合が発生する恐れがある。また開口部から表皮内部が表出したり、表皮が開口部で捲れたりして外観品質が低下する不具合を解決することは困難である。
【0007】
また治具を用いる方法では、上記問題は解決できるものの、工数と具品点数が増大するため、その分費用がアップするという不具合がある。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、袋状の表皮を型内に配置して一体成形される可倒式ヘッドレストとその製造方法であって、ステーの揺動空間内への発泡樹脂の進入を防止するとともに、表皮の表面へ樹脂の漏れがなく、外観品質が高くかつ安価に製造できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の可倒式ヘッドレストの製造方法の特徴は、車両のシートバックに保持される一対の縦棒と一対の縦棒の上端部を連結する横棒とよりなる略コ字状のステーと、横棒に回転摩擦力をもって締結されステーが相対的に揺動自在に保持された摩擦保持部材と、摩擦保持部材に固定され縦棒の揺動空間を区画する断面略三角形状の筒部材と、ステーの上部と摩擦保持部材及び筒部材を内包する発泡成形体と、発泡成形体の表面に一体的に接合され揺動空間の開口に対応する開口部をもつ袋状の表皮と、よりなるヘッドレストの製造方法であって、筒部材は開口周縁部に拡径方向に突出する鍔部をもち、ステーに締結された摩擦保持部材と摩擦保持部材に固定された筒部材とを表皮内に配置し、表皮の開口部の周縁部が鍔部と発泡成形型とで挟持されるように発泡成形型内に配置する配置工程と、表皮内に発泡樹脂を注入して発泡成形体を発泡成形する成形工程と、発泡成形完了後に型開きして一体発泡成形品を取り出す脱型工程と、脱型工程後に表皮の開口部の周縁部を鍔部と発泡成形体の間に押し込む押し込み工程と、よりなることにある。
【0010】
筒部材は、発泡成形体と一体成形により結合した本体と、本体に機械的に係合保持された別筒体とから構成されていることが望ましい。
【0011】
また筒部材は開口周縁部に拡径方向に突出する鍔部をもち、成形工程では鍔部と発泡成形型とで表皮の開口周縁部を挟持し、脱型工程後に表皮の開口周縁部を鍔部と発泡成形体の間に押し込む押し込み工程を行う。さらに、鍔部は発泡成形体と非接合であることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の製造方法では、表皮の開口部の周縁部が筒部材の端面と発泡成形型とで挟持されるように発泡成形型内に配置された状態で発泡成形が行われる。すなわち表皮の開口部の周縁部は軟質であり、筒部材と発泡成形型は硬質であるために、挟持された表皮の周縁部は圧縮された状態となり弾性反力によって高いシール性が発現される。したがって表皮と筒部材との間からの発泡樹脂の漏れを確実に防止することができ、外観品質の高い可倒式ヘッドレストを製造することができる。また筒部材内へ発泡樹脂が進入することも防止できるため、進入した発泡樹脂との摩擦による揺動時の異音を防止でき、作動トルクが不適正となるような不具合も防止できる。
【0014】
したがって本発明の製造方法により製造された可倒式ヘッドレストでは、外観品質が高いとともに、異音や作動不良が防止され、かつ安価となる。
【0015】
本発明の製造方法においては、筒部材は開口周縁部に拡径方向に突出する鍔部をもつ。これにより筒部材と表皮の開口部の周縁部との接触面積をより大きくすることができるので、樹脂の漏れを一層確実に防止することができる。この場合、脱型工程後に表皮の開口周縁部を鍔部と発泡成形体の間に押し込む押し込み工程を行う。このようにすることで、表皮の開口部の周縁部を鍔部で覆うことができ、外観品質がさらに向上する。
【0016】
脱型工程後に表皮の開口周縁部を鍔部と発泡成形体の間に押し込む押し込み工程を行う場合には、鍔部と発泡成形体の接合部分を分離する必要がある。この分離は物理的に行ってもよいが、少なくとも鍔部と発泡成形体とを非接合として分離しておけば、押し込み工程をさらに容易に行うことができる。このようにするには、例えば少なくとも鍔部の発泡成形体と接触する表面に離型剤を塗布しておく方法、あるいは少なくとも鍔部の発泡成形体と接触する表面をポリオレフィン系樹脂から形成する方法などがある。
【0017】
筒部材は、発泡成形体と一体成形により結合する本体と、本体に機械的に係合保持された別筒体とから構成することが望ましい。このようにすれば、別筒体の形状を変更するだけで種々のヘッドレストに対応させることができ、本体は種々のヘッドレストで共用することができるので、部品点数の低減により製造コストを低減することができる。
【0018】
また鍔部は、筒部材の開口端に形成してもよいが、上記した別筒体を用いその開口端に形成することが望ましい。このようにすれば筒部材を発泡成形体と結合可能な樹脂から形成しても、別筒体を発泡成形体と結合しない樹脂から形成することで、鍔部を発泡成形体と接合されないようにすることができる。この場合には筒部材と発泡成形体とを一体に接合できるので、筒部材全体をポリオレフィン系樹脂から形成する場合などに比べて使用時のフィーリングが向上する。
【0019】
ステーは強度が必要であるので、金属棒あるいは金属パイプから形成することが望ましい。また摩擦係合部材も、一般には金属製である。これらの金属の材質は特に問わない。筒部材あるいは別筒体は、その材質は特に問わないが、軽量で形状の自由度が高い樹脂から成形によって形成することが望ましい。発泡成形体は、一般にはポリウレタンから形成されるが、場合によってはポリオレフィン、ポリスチレンなどから形成することも可能である。そして表皮は、織布、不織布、皮革、ポリ塩化ビニルなど、軟質で触感の良いものが好ましい。またこれらの裏面側にスラブウレタンなどの発泡層が積層されたものを用いることも好ましい。
【0020】
そして、本発明の製造方法で得られた可倒式ヘッドレストでは、筒部材の開口周縁部には拡径方向に突出する鍔部をもち、表皮の開口部の周縁部が鍔部によって覆われている。したがって開口部から表皮内部が表出したり、表皮が開口部で捲れるのが防止され、外観品質が向上する。
【0021】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
【0022】
(参考例1)
図1及び図2に本発明の一参考例の可倒式ヘッドレストを示す。このヘッドレストは、略コ字状の金属製のステー1と、ステー1に回動可能に締結されたABS製の芯材2と、芯材2を内包するポリウレタン製の発泡成形体3と、発泡成形体3の表面に被覆されたファブリック製の表皮4とから構成されている。
【0023】
ステー1は、車両のシートバックに保持される一対の縦棒10と、一対の縦棒10の上端部どうしを連結する横棒11とから構成され、金属パイプから製造されている。
【0024】
芯材2は、ステー1の横棒11に回動可能に締結された板金製の摩擦保持部材20と、摩擦保持部材20と一体成形された略コ字状の筒部材21とから構成されている。摩擦保持部材20は横棒11に所定の圧接力で巻き付けられて締結され、横棒11と摩擦保持部材20とは、所定の力で相対的に回動可能となっている。
【0025】
筒部材21は、断面略三角形状の一対の筒部22と、一対の筒部22を連結する橋部23とからなり、一対の筒部22内にステー1の一対の縦棒10がそれぞれ配置されている。また摩擦保持部材20は橋部23内に埋設されてステー1の横棒11と係合し、筒部材21と一体的に結合している。したがって筒部材21を固定した状態では摩擦保持部材20も固定状態となり、所定の力でステー1の縦棒10が一対の筒部22内をそれぞれ揺動可能となっている。そして縦棒10の揺動は、筒部22の内壁面に当接することで規制され、一対の筒部22の内部空間がそれぞれ揺動空間23を区画している。
【0026】
発泡成形体3は、ステー1及び芯材2を内包し、芯材2と一体的に結合している。また表皮4は発泡成形体3の全表面を覆い、表皮4の発泡成形体3の下端面には一対の筒部22の開口が表出する開口部40が形成されている。
【0027】
この可倒式ヘッドレストでは、ステー1の一対の縦棒10が自動車シートに挿入保持され、所定の力で発泡成形体3の下部を押圧することで、横棒11を支点として発泡成形体3が芯材2とともに揺動する。揺動の動きは、筒部22の内壁面がステー1に当接することで規制される。これにより人体頭部の位置に応じて、発泡成形体3が人体頭部を安定して支持することができる。
【0028】
以下、この可倒式ヘッドレストの製造方法を説明し、詳細な説明に代える。
【0029】
先ずステー1に、所定の回転摩擦力が発生するように板金を巻き付けて締結し、両端をかしめて固定することで摩擦保持部材20を形成する。これを所定の金型内に配置し、射出成形によってABS樹脂よりなる筒部材21を形成して、ステー1を保持した芯材2を形成する。
【0030】
一方、所定形状に裁断されたファブリックを中表に合わせて縫製し、反転させて袋状の表皮4を形成する。この表皮4には、一対の開口部40と、図示しない注入口が形成されている。
【0031】
次に所定の発泡成形型5を用意し、表皮4を型面に沿うように配置するとともに、表皮4内に、ステー1を保持した芯材2を挿入し、図3に示すように、筒部22の開口端面と発泡成形型5とで表皮4の開口部40の周縁部を挟持する。なお、上下を逆にしステー1の縦棒10の先端が上方となるようにして成形するのが一般的であるので、図もそのように記載している。
【0032】
その状態で図示しない注入口からウレタン発泡樹脂を注入し、発泡成形を行う。ウレタン発泡樹脂の発泡により表皮4は型面に押圧されて所定形状に賦形され、表皮4及び筒部材21と一体的に接合した発泡成形体3が形成される。表皮4の開口部40の周縁部は硬質の筒部22の端面と発泡成形型5で挟持されているため、弾性反力が発生し高いシール性が発現されている。そして芯材2には筒部22の開口以外に穴がなく、筒部22の開口は表皮4の周縁部と発泡成形型5でシールされているので、筒部22の揺動空間23内に発泡樹脂が進入するのが防止されている。また表皮4と筒部22との界面から発泡樹脂が漏れるような不具合も防止される。
【0033】
発泡成形が完了後、発泡成形型5を開いて脱型することで、本参考例の可倒式ヘッドレストが得られる。この可倒式ヘッドレストでは、揺動空間23内に発泡樹脂の発泡による異物が存在しないので、ステー1の揺動に支障がでるような不具合がなく、可倒式として円滑に使用することができる。また表皮4の開口部40の周縁部からの樹脂漏れもないため、外観品質に優れている。
【0034】
(実施例1)
しかしながら、上記した参考例1の可倒式ヘッドレストでは、開口部40において表皮4の端面が表出しているため、捲れて外観品質が低下する場合がある。
【0035】
そこで本実施例では、図4に示すように、筒部22を参考例1より短く形成するとともに、その開口に鍔部61をもつポリプロピレン製の別筒体6を挿入保持している。他の構成は参考例1と同様である。
【0036】
筒部22には、開口の先端が内側へ曲折した曲折部24が形成され、上下方向の中間部分の側壁に互いに対向する一対の凹部25が形成されている。
【0037】
別筒体6は略円錐台形状をなし、小径の先端部60はステー1の縦棒10の外径より2mm大きい内径を有している。また反対側の大径の開口には、拡径方向に突出する鍔部61が開口全周に形成されている。そして外周側壁には一対の突起62が形成され、突起62をもつ表面と直交する(紙面に直交する)側の外径寸法は、筒部22の内径寸法とほぼ同じ寸法とされている。
【0038】
この別筒体6は、先端部60側からステー1の縦棒10を挿通しながら筒部22内に挿入され、突起61が曲折部24を乗り越えた位置で筒部22からの抜け方向と紙面に垂直方向の移動が規制される。またさらなる挿入方向及び横方向(紙面に水平方向)の移動は、別筒体6の外周表面が凹部25の裏面に当接することで規制されている。そして別筒体6の内部が揺動空間23を構成している。
【0039】
所定の発泡成形型5を用意し、表皮4を型面に沿うように配置するとともに、表皮4内に、ステー1と別筒体6を保持した芯材2を挿入し、図5に示すように、別筒体6の鍔部61と発泡成形型5とで表皮4の開口部40の周縁部を挟持する。
【0040】
その状態で図示しない注入口からウレタン発泡樹脂を注入し、発泡成形を行う。ウレタン発泡樹脂の発泡により表皮4は型面に押圧されて所定形状に賦形され、表皮4及び筒部材21と一体的に接合した発泡成形体3が形成される。表皮4の開口部40の周縁部は硬質の別筒体6の鍔部61と発泡成形型5で挟持され、鍔部61の表皮4との接触面積は実施例1の筒部22の端面と表皮4との接触面積に比べて大きいので、実施例1より高いシール性が発現される。そして、もし芯材2の筒部22以外の場所にキャビティに連通する穴が形成されていても、別筒体6の先端部60と縦棒10との間隔が狭いので、発泡樹脂が別筒体6の内部まで進入することがない。したがって別筒体6の揺動空間23内に発泡樹脂が進入するのが防止されている。また表皮4と鍔部61との界面から発泡樹脂が漏れるような不具合も防止される。
【0041】
発泡成形が完了後、発泡成形型5を開いて脱型する。そして鍔部61の表面に位置する表皮4の開口部40の周縁部を鍔部61と発泡成形体3の間へ押し込む。このとき、別筒体6はポリプロピレン製であるため発泡成形体3とは非接合となるので、発泡成形体3を押圧して圧縮することで鍔部61と発泡成形体3との間に隙間を容易に形成することができ、押し込みを容易に行うことができる。
【0042】
こうして得られた本実施例の可倒式ヘッドレストでは、揺動空間23内に発泡樹脂の発泡による異物が存在しないので、ステー1の揺動に支障がでるような不具合がなく、可倒式として円滑に使用することができる。また表皮4の開口部40の周縁部からの樹脂漏れがなく、しかも開口部40の周縁部は鍔部61で覆われているため捲れるような不具合もなく、外観品質に優れている。
【0043】
【発明の効果】
すなわち本発明の可倒式ヘッドレストによれば、外観品質が高いとともに、異音や作動不良が防止される。そして本発明の製造方法によれば、本発明の可倒式ヘッドレストを容易にしかも安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一参考例の製造方法で製造された可倒式ヘッドレストの斜視説明図である。
【図2】本発明の一参考例の製造方法で製造された可倒式ヘッドレストの断面図でを示し、図1のA−A断面図である。
【図3】本発明の一参考例の製造方法における成形直前の発泡成形型内の様子を示す要部断面図である。
【図4】本発明の一実施例の製造方法で用いた芯材とステーを示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例の製造方法における成形直前の発泡成形型内の様子を示す要部断面図である。
【図6】本発明の一実施例の製造方法により得られた可倒式ヘッドレストの要部断面図である。
【符号の説明】
1:ステー 2:芯材 3:発泡成形体
10:縦棒 11:横棒 4:表皮
20:摩擦保持部材 21:筒部材 22:筒部
23:揺動空間 40:開口部 6:別筒体
61:鍔部
Claims (3)
- 車両のシートバックに保持される一対の縦棒と一対の該縦棒の上端部を連結する横棒とよりなる略コ字状のステーと、該横棒に回転摩擦力をもって締結され該ステーが相対的に揺動自在に保持された摩擦保持部材と、該摩擦保持部材に固定され該縦棒の揺動空間を区画する断面略三角形状の筒部材と、該ステーの上部と該摩擦保持部材及び該筒部材を内包する発泡成形体と、該発泡成形体の表面に一体的に接合され該揺動空間の開口に対応する開口部をもつ袋状の表皮と、よりなるヘッドレストの製造方法であって、
該筒部材は開口周縁部に拡径方向に突出する鍔部をもち、該ステーに締結された該摩擦保持部材と該摩擦保持部材に固定された該筒部材とを該表皮内に配置し、該表皮の該開口部の周縁部が該鍔部と発泡成形型とで挟持されるように該発泡成形型内に配置する配置工程と、
該表皮内に発泡樹脂を注入して発泡成形体を発泡成形する成形工程と、
発泡成形完了後に型開きして一体発泡成形品を取り出す脱型工程と、
該脱型工程後に該表皮の該開口部の該周縁部を該鍔部と該発泡成形体の間に押し込む押し込み工程と、よりなることを特徴とする可倒式ヘッドレストの製造方法。 - 前記鍔部は前記発泡成形体と非接合である請求項1に記載の可倒式ヘッドレストの製造方法。
- 前記筒部材は、前記発泡成形体と一体成形により結合した本体と、該本体に機械的に係合保持された別筒体とから構成されている請求項1又は請求項2に記載の可倒式ヘッドレストの製造方法。
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