JP4077579B2 - 実像式変倍ファインダー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は撮影光学系とファインダー光学系とが別体に構成された写真用カメラやビデオカメラなどに用いるのに好適な実像式変倍ファインダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
撮影光学系とファインダー光学系とが別体に構成されたカメラに用いられるファインダーは虚像式と実像式の2つに大別される。虚像式ファインダーでは、変倍比が大きくなると前玉径が大きくなってしまい、また視野枠の見えが不明瞭であるといった欠点がある。
これに対して、実像式ファインダーは、入射瞳位置を前方に配することができるため、前玉径を小さくすることができる。また、対物レンズ系によって結像された中間像を接眼光学系で観察するので、視野枠の見えの良いファインダーを実現することができる。
近年、カメラの小型化、高変倍化に伴い、ファインダー光学系も小型化、高変倍化が必要となり、それらに適した実像式変倍ファインダーが採用される場合が多くなっている。従来より、対物光学系の構成として、2群ズームタイプ、3群ズームタイプあるいは4群ズームタイプなどが提案されている。このうち、変倍比が3.5を超えるような高変倍の実像式変倍ファインダーにおいては、対物光学系の構成を4群ズームタイプとするのが収差補正を良好に行なう上では好ましい。さらに、小型化のために、対物光学系の各レンズ群は1枚のレンズ(入射面あるいは射出面に曲率をもつプリズムを含む)で構成するのが好ましい。またここで、4群ズームタイプのうち、第1レンズ群を負の屈折力を有するレンズで構成すると対物光学系のバックフォーカスが長くとれるため、対物光学系内に像反転光学系の反射部材の一部を配置でき、ファインダー光学系全系の小型化や構成の簡素化に有利である。
このように対物光学系の構成を4群ズームタイプとし、第1レンズ群を負レンズで構成すると共に、各レンズ群が1枚のレンズで構成され、変倍比が3.5以上である実像式変倍ファインダーとして、特開平8−240769号公報,特開平10−319320号公報に記載のファインダーが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、より一層のカメラの小型化に伴い、カメラの厚み方向の薄型化が望まれている。この薄型化のために、ファインダー光学系に求められることは、対物光学系の全長を短くすることである。特に、対物光学系の第1レンズ群の物体側の面から、対物光学系を構成するレンズ群のうちで最も接眼光学系側に位置する固定レンズ群の物体側の面までの長さ(以下ズームスペースという)を短くすることが望まれる。これは、移動するレンズ群がある光学系の途中で光軸を折り曲げることは困難であるためである。
特開平8−240769号公報,特開平10−319320号公報に記載のファインダーは、変倍比は3.5程度以上と高変倍比を有するもののズームスペースが十分に小さいとは言えず薄型化という点で不十分である。
そこで本発明は、変倍比が3.5より大きい高変倍比を有しながらも、小型で、薄型のファインダー光学系を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の実像式変倍ファインダーは、正の屈折力を有する対物光学系と、該対物光学系によって結像する中間像の上下左右を反転させる像反転光学系と、前記中間像の結像位置近傍に配置された正の屈折力を有するフィールドレンズ群と、正の屈折力を有する接眼光学系を有する実像式ファインダーにおいて、前記対物光学系は、物体側から順に配置された、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群は、それぞれ1枚の単レンズで構成され、広角端から望遠端までの変倍は、前記第4レンズ群を固定し、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群を光軸上を移動させることによって行ない、且つ、次の条件式(1),(2),(3)を満足することを特徴とする。
3.724≦ft/fw<6.0 ・・・・・(1)
1.1<f3/fw<2.1 ・・・・・(2)
0.5<ft/fr<1.5 ・・・・・(3)
但し、fwは対物光学系の広角端での焦点距離、ftは対物光学系の望遠端での焦点距離、f3は対物光学系の第3レンズ群の焦点距離、frは対物光学系の第4レンズ群とフィールドレンズ群との合成焦点距離を示す。
【0005】
このように構成することにより、高変倍、小型、薄型、高性能である実像式変倍ファインダーにすることができる。
広角端から望遠端までの変倍は、正の屈折力を有する第2レンズ群および正の屈折力を有する第3レンズ群を移動することで行なう。ここで、変倍作用は、主に第3レンズ群の移動で行ない、第2レンズ群は、第3レンズ群の移動で生じる視度のずれ(あるいは中間像の結像位置のずれ)を補償する作用をもつように、第2レンズ群、第3レンズ群をそれぞれ構成する。
広角端では、第2レンズ群、第3レンズ群、及び第4レンズ群が接近するため、これらのレンズ群を1つの正レンズ群とみなすことができ、対物光学系全体としては負、正のレトロフォーカスとなる。従って、対物光学系のバックフォーカス部を長く確保して、そこに像反転光学系の反射部材の一部を配置することができ、ファインダー光学系全系を小型化することができる。一方、望遠端では、第1レンズ群、第2レンズ群、及び第3レンズ群が接近するため、これらのレンズ群を1つの正レンズ群とみなすことができ、対物光学系全体としては正、負のテレフォトタイプとなり対物光学系の全長を短くすることができる。
また、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群をそれぞれ1枚の単レンズで構成することにより対物光学系を小型化、薄型化することができる。
また、条件式(1) ,(2) ,(3) を満たすことにより小型化、薄型化と性能とのバランスをとることができる。
3.5<ft/fw<6.0 ・・・・・(1)
1.1<f3/fw<2.1 ・・・・・(2)
0.5<ft/fr<1.5 ・・・・・(3)
【0006】
条件式(1) は、本発明に必要な変倍比を規定する条件を表わす式である。条件式(1) の下限を超えると、本発明の目的とする変倍比が得られない。また条件式(1) の上限を超えると、小型化、薄型化と性能とのバランスをとることが困難となる。
条件式(2) は、対物光学系の薄型化と性能とのバランスをとるための条件を表わす式である。条件式(2) の下限を超えると、第3レンズ群の屈折力が大きくなり収差補正が困難となると同時に変倍による収差変動が大きくなってしまう。また条件式(2) の上限を超えると、第3レンズ群の屈折力が小さくなり所定の変倍比を得るための移動量が大きくなり対物光学系の全長が長くなってしまう。
条件式(3) は、対物光学系を小型化するための条件、特にレンズ径を小さくするための条件を表わす式である。
望遠端では、第1レンズ群、第2レンズ群、及び第3レンズ群が接近するため、1つの正レンズ群とみなすことができ、対物光学系全体としては正、負のテレフォトタイプとなる。図1に示すように、対物光学系によって結像する中間像の結像位置近傍にあるフィールドレンズ群Pにおいては主光線の傾きは小さく光軸とほぼ平行となるので、対物光学系の第1レンズ群L1〜第3レンズ群L3中の軸外光束の主光線の傾きは、対物光学系の第4レンズ群L4からフィールドレンズ群Pまでの合成焦点距離により決まる。
条件式(3) の上限を超えると、合成屈折力(=1/合成焦点距離)が大きくなり、このときの対物光学系の第1レンズ群L1〜第3レンズ群L3中の軸外光束の主光線の傾きは大きくなるので、軸外光束の光量を十分確保しようとすると対物光学系における上側光束を十分確保しなければならず特に第1レンズ群L1のレンズ径が大きくなってしまう。
また条件式(3) の下限を超えると、合成屈折力が小さくなり、このときの軸外光束の主光線の傾きは小さくなるので、軸外光束の光量を十分確保するためには、対物光学系における下側光束を十分確保しなければならず、特に第2レンズ群L2、第3レンズ群L3のレンズ径を大きくしなければならない。
【0007】
また、本発明の実像式変倍ファインダーは、請求項1に記載の構成において、次の条件式(5) を満足することが望ましい。
2.6<d12w/d23w ・・・・・(5)
但し、d12wは対物光学系の広角端における第1レンズ群と第2レンズ群との間隔、d23wは対物光学系の広角端における第2レンズ群と第3レンズ群との間隔を示す。
本発明では、広角端においては第2レンズ群、第3レンズ群は接眼光学系側へ移動した状態となる。第3レンズ群は、変倍作用を持つため可能な限り接眼光学系側へ移動する。第2レンズ群は、第3レンズ群の移動で生じる視度のずれを補償する作用をもつが、広角端において接眼光学系側に寄ることができればできるほど、画角が広いときの広角端における収差補正、特に軸外収差の補正に有効的になる。
条件式(5) は、広角端における軸外収差の補正を有効にするための条件を表わす式である。条件式(5) の下限を超えると広角端における軸外収差の補正に対する効きが弱まる。
【0008】
また、本発明の実像式変倍ファインダーは、請求項1に記載の構成において、変倍時には、第1レンズ群を固定して行なうように構成するのが好ましい。
第1レンズ群を固定すると、変倍時に、移動する群を1つ減らすことができるので、ズーミング機構の簡素化に有効となる。
【0009】
また、本発明の実像式変倍ファインダーは、請求項1に記載の構成において、第1レンズ群乃至第4レンズ群の各レンズ群は、少なくとも非球面を1面有することが望ましい。
第1レンズ群乃至第4レンズ群の各レンズ群を、少なくとも非球面を1面有するように構成すると、変倍による収差変動を減少させるのに有効となる。
【0010】
また、本発明の実像式変倍ファインダーは、請求項1に記載の構成において、フィールドレンズ群は中間像面より接眼光学系側に配置することが望ましい。
フィールドレンズ群が中間像面より接眼光学系側にあると、中間像面より対物光学系側にある場合に比べて、軸外光束を光軸に近づけることができるので対物光学系の第4レンズ群のレンズ径を小さくするのに有効となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明する。
第1実施例
図1は本発明による実像式変倍ファインダーの第1実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。図2は第1実施例における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。
【0016】
本実施例の実像式変倍ファインダーは、正の屈折力を有する対物光学系と、該対物光学系によって結像する像の上下左右を反転させる像反転光学系と、中間像の近傍に配置された正の屈折力を有するフィールドレンズ群と、正の屈折力を有する接眼光学系を有する構成となっている。
対物光学系は、図1に示すように、物体側(図において左側)から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群L1と、正の屈折力を有する第2レンズ群L2と、正の屈折力を有する第3レンズ群L3と、負の屈折力を有する第4レンズ群L4とから構成されている。
像反転光学系は、対物光学系を構成するレンズ群のうち負の屈折力を有する第4レンズ群L4と、プリズムPとで構成されている。プリズムPは第4レンズ群L4の後段に配され、対物光学系による中間像はプリズムPの入射面近傍に結像するようになっている。また、プリズムPはフィールドレンズ群の役目を果している。
また、E1は接眼光学系であり、EPはアイポイントである。
【0017】
広角端から望遠端までの変倍は、第1レンズ群L1、及び第4レンズ群L4を固定し、第2レンズ群L2、及び第3レンズ群L3を光軸上を移動させて行なうようになっている。
例えば、広角端から望遠端への変倍に際し、図1(a)に示す状態から第2レンズ群L2及び第3レンズ群L3は、物体側へと光軸上を移動する。ここで、変倍作用は、主に第3レンズ群L3の移動で行ない、第2レンズ群L2は、第3レンズ群L3の移動で生じる視度のずれ(あるいは中間像の結像位置のずれ)を補償する作用をもつように構成されている。
図1(a)に示すように、広角端では、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、及び第4レンズ群L4が接近するため、これらで1つの正レンズ群とみなすことができ、対物光学系全体としては負、正のレトロフォーカスとなり、対物光学系のバックフォーカス部を長く確保して、そこに像反転光学系の反射部材の一部を配置することができ、ファインダー光学系全体を小型化することができる。一方、図1(c)に示すように、望遠端では、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、及び第3レンズ群L3が接近するため、これらのレンズ群を1つの正レンズ群とみなすことができ、対物光学系全体としては正、負のテレフォトタイプとなるように構成されており、対物光学系の全長を短くでき、ファインダー光学系全体を小型化することができる。
【0018】
また、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3はそれぞれ1枚のレンズで構成されており、対物光学系の小型化、薄型化ができるという効果を得ている。第4レンズ群L4はプリズムから構成されている。接眼光学系E1は1枚のレンズから構成されている。
像反転光学系である対物光学系の第4レンズ群L4とプリズムPは、実際には光路の途中に反射面が設けられ、光軸が折り曲げられるようになっている。具体的には、ポロプリズムとポロプリズムあるいは、ダハプリズムとペンタプリズムの組み合わせなどがよい。反射部材としては、プリズムのほかにミラーを用いてもよい。
なお、本実施例のこれらの構成は後述の第2及び第3実施例においても同様である。
また、第1実施例では、第1レンズ群L1の両面、第2レンズ群L2の物体側の面、第3レンズ群L3の接眼側の面、第4レンズ群L4の物体側の面、及び接眼レンズE1の物体側の面が非球面になっている。
【0019】
次に、本実施例にかかる実像式変倍ファインダーを構成している光学部材の数値データを示す。本実施例の数値データにおいて、ωは視野角、mはファインダー倍率、r1 、r2 、・・・は各レンズ面またはプリズム面の曲率半径、d1 、d2 、・・・は各レンズまたはプリズムの肉厚または空気間隔、n1 、n2 、・・・は各レンズまたはプリズムのd線での屈折率、ν1 、ν2 、・・・は各レンズまたはプリズムのアッベ数である。
なお非球面形状は、光軸方向をz、光軸に直交する方向にyをとり、円錐係数をk、非球面係数をA4 、A6 、A8 、A10としたとき、次の式で表わされる。
z=(y2 /r)/[1+√{1−(1+k)・(y/r)2 }]+A4 y4 +A6 y6 +A8 y8 +A10y10
なお、これらの記号は後述の第2〜第6実施例の数値データにおいても共通である。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
第2実施例
図3は本発明による実像式変倍ファインダーの第2実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。図4は第2実施例における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。
【0024】
本実施例では、第1レンズ群L1の接眼側の面、第2レンズ群L2の物体側の面、第3レンズ群L3の接眼側の面、第4レンズ群L4の物体側の面、接眼レンズE1の物体側の面が非球面になっている。
【0025】
次に、本実施例にかかる実像式変倍ファインダーを構成している光学部材の数値データを示す。
【0026】
【0027】
【0028】
図5は本発明による実像式変倍ファインダーの第3実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。図6は第3実施例における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。
【0029】
本実施例では、第1レンズ群L1の両面、第2レンズ群L2の物体側の面、第3レンズ群L3の接眼側の面、第4レンズ群L4の物体側の面、接眼レンズE1の物体側の面が非球面になっている。
【0030】
次に、本実施例にかかる実像式変倍ファインダーを構成している光学部材の数値データを示す。
【0031】
【0032】
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、変倍比が3.5より大きい高変倍比を有しながらも、小型で、薄型のファインダー光学系が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実像式変倍ファインダーの第1実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図2】 本実施例における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図3】 本発明に係る実像式変倍ファインダーの第2実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図4】 本実施例における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図5】 本発明に係る実像式変倍ファインダーの第3実施例のレンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。
【図6】 本実施例における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図であり、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す図である。
【符号の説明】
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
P フィールドレンズ群
E1 接眼光学系
EP アイポイント
Claims (5)
- 正の屈折力を有する対物光学系と、該対物光学系によって結像する中間像の上下左右を反転させる像反転光学系と、前記中間像の結像位置近傍に配置された正の屈折力を有するフィールドレンズ群と、正の屈折力を有する接眼光学系を有する実像式ファインダーにおいて、
前記対物光学系は、物体側から順に配置された、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群とからなり、
前記第1レンズ群、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群は、それぞれ1枚の単レンズで構成され、
広角端から望遠端までの変倍は、前記第4レンズ群を固定し、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群を光軸上を移動させることによって行ない、且つ、
次の条件式(1),(2),(3)を満足することを特徴とする実像式変倍ファインダー。
3.724≦ft/fw<6.0 ・・・・・(1)
1.1<f3/fw<2.1 ・・・・・(2)
0.5<ft/fr<1.5 ・・・・・(3)
但し、fwは対物光学系の広角端での焦点距離、ftは対物光学系の望遠端での焦点距離、f3は対物光学系の第3レンズ群の焦点距離、frは対物光学系の第4レンズ群とフィールドレンズ群との合成焦点距離を示す。 - 次の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1に記載の実像式変倍ファインダー。
2.6<d12w/d23w ・・・・・(5)
但し、d12wは対物光学系の広角端における第1レンズ群と第2レンズ群との間隔、d23wは対物光学系の広角端における第2レンズ群と第3レンズ群との間隔を示す。 - 変倍時には、前記第1レンズ群を固定して行うように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の実像式変倍ファインダー。
- 前記第1レンズ群乃至第4レンズ群の各レンズ群は、少なくとも非球面を1面有していることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の実像式変倍ファインダー。
- 前記フィールドレンズ群は中間像面より接眼光学系側にあることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の実像式変倍ファインダー。
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