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JP4076701B2 - ノード装置 - Google Patents

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JP4076701B2
JP4076701B2 JP2000113997A JP2000113997A JP4076701B2 JP 4076701 B2 JP4076701 B2 JP 4076701B2 JP 2000113997 A JP2000113997 A JP 2000113997A JP 2000113997 A JP2000113997 A JP 2000113997A JP 4076701 B2 JP4076701 B2 JP 4076701B2
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はノード装置に関し、特に端末と共に、又は端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成するノード装置に関するものである。
現在、次世代移動通信システムの検討が、世界各国の研究機関および標準化団体等で進められている。次世代移動通信システムでは、2Mbps程度までの高速なデータ通信を含むマルチメディアサービスの提供を目指している。
【0002】
特に、インターネットを初めとするパケット通信サービスは、現在の音声を中心とするサービスに代わって、次世代移動通信に於ける中核のサービスになると予想されている。
さらに、その先には、移動-固定を統合する通信システムの検討も始められている。この様な移動-固定を統合する通信システムにおいては、送信元端末から宛先端末に確実にパケットを送信することが重要である。
【0003】
【従来の技術】
現在、日本や欧州のセルラ通信網で実現されている移動通信パケットシステムの概念図および問題点については、特願平11-41784(H11.2.19)記載の移動パケット通信システムで述べられている。
【0004】
図32は、上記の出願における移動パケット通信システムの構成例を示している。この通信システムは、位置登録サーバ装置30_1,30_2と、エリア21_1〜21_4をそれぞれが有するノード装置20_1〜20_4とで構成されている。
これらの装置30_1,30_2,20_1〜20_4には、それぞれ、アドレス[ADR1]〜[ADR6]が割り振られている。
【0005】
さらに、この通信システムは、エリア21_1〜21_3にそれぞれ在圏する移動端末(以後、単に端末と称する。)10_3、10_4、並びに10_1,10_2を含んでおり、各端末10_1〜10_4には、それぞれアドレス[1.1.1],[1.1.2],[2.1.1],[2.2.1]が割り振られている。
【0006】
なお、同図では、上記出願における加入者ノード、ゲートノードを区別せず単にノード装置と称するものとし、また、端末、ノード装置等の符号は変更した形で用いている。
位置登録サーバ装置30_1,30_2は、パケットの宛先アドレス(例えばIPv4,IPv6)の上行桁毎に対応して設置され、それぞれ、端末とそれが在圏するエリアのノード装置のアドレスとを対応付けした位置登録テーブル31_1,31_2を備えている。
【0007】
例えば、位置登録テーブル31_1には、アドレスが[1.X.X(X:ドントケア)]である端末10_1,10_2のアドレス[1.1.1],[1.1.2]とそれらが在圏するノード装置20_3のアドレス[ADR5]とが対応付けられて登録されている。
同様に、位置登録テーブル31_2には、アドレスが[2.X.X]である端末10_3,10_4のアドレス[2.1.1],[2.2.1]とノード装置20_1,20_2のアドレス[ADR3],[ADR4]とが登録されている。
【0008】
また、サーバ30_1,30_2は、その位置登録テーブルの情報を元にパケットを転送する機能を備えている。
ノード装置20_1〜20_4は、それぞれ、端末とその在圏ノード装置のアドレスを記憶する位置情報テーブル22_1〜22_4(22_2のみが図示されている。)と、さらに、パケットの宛先アドレスの上行桁から対応する位置登録サーバ装置のアドレスを検索するサーバ検索テーブル40とを有している。
【0009】
図33に、図32に示した移動パケット通信システムにおけるパケット転送動作例を示している。以下に、端末10_4から端末10_1に向かってユーザパケット71が送信された場合の動作を処理ステップ順に説明する。
ステップ S1:端末10_4は、端末10_1宛を示すアドレス[1.1.1]を含むユーザパケット71をノード装置20_2に送信する。
【0010】
ステップ S2:ノード装置20_2は、サーバ検索テーブル40より端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応するサーバ30_1のアドレスADR1を検索する。
ステップ S3:ノード装置20_2は、受信したユーザパケット71に、サーバ30_1のアドレスADR1を付加してノード間パケット81としてサーバ30_1に転送する。
【0011】
ステップ S4:サーバ30_1は、位置登録テーブル31_1より端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレスADR5を検索する。
ステップ S5:サーバ30_1は、受信したパケット81の宛先アドレスを[ADR5]に書き換えたノード間パケット82を、ノード装置20_3へ転送する。
【0012】
ステップ S6:サーバ30_1は、パケット81の送信元アドレスADR4を元に、ノード装置20_2へ、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレスADR5を通知する。
ステップ S7:ノード装置20_3は、パケット82から自装置のアドレスADR5を取り除いたパケット71を端末10_1へ送信し、これを端末10_1は受信する。
【0013】
ステップ S8:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[ADR5]に更新または追加する。
ステップ S9:端末10_1宛の次のユーザパケット71がノード装置20_2に到着する。
【0014】
ステップ S10:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2を検索して端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレスADR5を得る。
ステップ S11:ノード装置20_2は、受信した端末10_1宛のパケット71に、ノード装置20_3のアドレスADR5を付加したノード間パケット83をノード装置20_3に直接転送する。
【0015】
ステップ S12:ノード装置20_3は、ノード装置20_3のパケット83からアドレスADR5を取り除いたユーザパケット71を端末10_1へ送信する。
これにより、端末10_4が、順次送出するパケット71は、端末10_1に受信されることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のノード装置で構成する通信システムにおいては、端末10_1が別のノード装置のエリアに移動した場合、パケット損失が発生する。
これを、図33のパケット転送動作後の動作を示した図34により以下に説明する。
【0017】
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、通信システムに対して位置登録を行う。
ステップ S3:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40より端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレスADR1を検索する。
【0018】
ステップ S4:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
ステップ S5:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[ADR6]に更新する。
【0019】
ステップ S6:端末10_1宛のユーザパケット71がノード装置20_2に到着する。
ステップ S7:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2より端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレスADR5を検索する。
ステップS8:ノード装置20_2は、受信した端末10_1宛のパケット71にアドレスADR5を付加したノード間パケット81をノード装置20_3に転送する。
【0020】
ステップ S9:ノード装置20_3では、宛先となる端末10_1が在圏していないために、端末10_1にユーザパケット71を送信することが出来ない。
以後、端末10_4が端末10_1へユーザパケット71を送信する度にステップS6〜S9が繰り返される。ユーザパケット71は、廃棄されることになる。
【0021】
以上述べた様に、従来の移動パケット通信システムにおいては、宛先端末が移動しその在圏ノード装置が変わった場合、旧在圏ノード装置において受信されたユーザパケットを宛先端末に届けることが出来ず、パケット損失が発生することにより通信品質が劣化する。
【0022】
また、送信側のノード装置の位置情報テーブルにおいてキャッシュされている宛先端末の位置情報が更新されないため、宛先端末が既に移動しているにもかかわらず旧在圏ノード装置にパケット転送し続けてしまうという問題があった。
従って本発明は、端末と共に、又は端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成するノード装置において、次の2つの課題を有する。
【0023】
課題1:宛先端末が別のノード装置のエリアに移動することにより発生するパケット損失を無くすこと。
課題2:送信元のノード装置において、記憶された位置情報が更新されないため、宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置へパケットを送信元のノード装置が送信し続けることを無くすこと。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るノード装置は、上記の2つの課題に対して、それぞれ、下記の2つの大きな解決手段を提供する。
課題1に対する解決手段1:受信側のノード装置が、受信したパケットの宛先端末が自エリアに在圏していないとき、直接又は他の装置を経由してパケットを、該宛先端末在圏のノード装置に転送する。
【0025】
課題1に対する解決手段2:宛先端末在圏のノード装置が、この宛先端末が自エリアに移動して来たとき、該宛先端末が移動前に在圏していた旧在圏ノード装置に、直接又は他の装置を経由して自装置アドレスを通知する。
課題2に対する解決手段1:受信側のノード装置が、受信したパケットの宛先端末が自エリアに在圏していないとき、直接又は他の装置を介して、宛先端末在圏のノード装置のアドレスを送信元のノード装置に通知する。
【0026】
課題2に対する解決手段2:宛先端末在圏のノード装置が、この宛先端末が自エリアに移動して来たとき、直接又は他の装置を介して自装置アドレスを、送信元端末在圏の送信元のノード装置に通知する。
以下に、これらの課題に対応した解決手段を説明する。
【0027】
なお、本発明に係るノード装置は、移動網又は固定網のいずれかに接続することが可能である。
また、位置登録が可能な端末は、固定網ノード装置同士間、移動網ノード装置同士間、並びに固定網及び移動網ノード装置間を移動することが可能である。
【0028】
これらの端末の移動を「端末がノード装置のエリアから他のノード装置のエリアに移動する」と述べる。
まず、課題1に対する解決手段1について説明する。
上記の課題1を解決するため、発明のノード装置は、移動可能な端末及び該端末の在圏する位置情報を登録する位置登録テーブルを備えた位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成するノード装置において、信したパケットを転送すべき宛先端末が自エリアに在圏せず、且つ該宛先端末在圏のノード装置アドレスを知っているとき、該パケットを該宛先端末在圏のノード装置に転送し、知っていないとき、該位置登録サーバ装置から該宛先端末在圏のノード装置アドレスを取得し、該宛先端末在圏のノード装置に該パケットを転送することを特徴としている。
【0029】
図1は、端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成する本発明に係るノード装置の動作原理を示している。通信システムの構成は、図32で示したシステム構成と同様である。
この動作原理は、特に、ノード間パケットの宛先ノード装置である受信側のノード装置に関するものである。
【0030】
この原理を概略的に言うと、受信側のノード装置20_3が、受信したパケット81の宛先端末10_1が自エリア21_3に在圏していない場合、且つ宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレスを知っているとき、パケット81を宛先端末在圏のノード装置20_4に転送する。
【0031】
受信側のノード装置20_3が、該アドレスを知らないとき、位置登録テーブル31_1に基づき、直接又は他の装置(例えば、送信元のノード装置、位置登録サーバ装置)を介して間接的にパケット81を宛先端末在圏のノード装置20_4に転送する。
【0032】
次に、詳細な動作を説明する。
同図において、パケット転送動作前の状態は、端末10_1はノード装置20_3のエリア21_3に在圏しており、送信元のノード装置20_2は、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレスADR5を位置情報テーブル22_2に記憶しているものとする。
【0033】
ステップ S:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、通信システムに対して位置登録を行う。
ステップ S3:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索して端末10_1のアドレス[1.1.1]=[1.X.X]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレスADR1を得る。
【0034】
ステップ S4:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
ステップ S5:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[ADR6]に更新する。
【0035】
すなわち、位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1に端末10_1のアドレス[1.1.1]とこの端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]とを対応付けて記憶する。
ステップ S6:端末10_4は、端末10_1宛のユーザパケット71をノード装置20_2に送信する。
【0036】
ステップ S7:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2を検索して端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレスADR5を得る。
ステップ S8:ノード装置20_2は、パケット71にノード装置20_3のアドレスADR5を付加してノード間パケット81として転送する。
【0037】
ステップ S9:ノード装置20_3はパケット81を受信する。
このとき、ノード装置20_3は、宛先端末10_1が自エリア21_3に在圏していないが、宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]を知っているとき、パケット81をノード装置20_4に直接転送する。
【0038】
ノード装置20_3は、ノード装置20_4のアドレス[ADR6]を知らないとき、位置登録テーブル31_1に登録された位置情報(端末10_1のアドレス[1.1.1]と端末10_1在圏のノード装置のアドレスとの対応関係)に基づき、パケット81に含まれる端末10_1宛のパケット71を、直接又は他の装置を経由して間接的に端末10_1在圏のノード装置20_4に転送する。
【0039】
以上の動作により、宛先端末10_1が移動する前の旧在圏ノード装置20_3で受信されたユーザパケット81が移動後の在圏ノード装置20_4へ転送され、パケット損失による通信品質の劣化を防ぐことが可能となる。
なお、ユーザパケット71は、ノード装置間においては、ノード間パケット81等に含まれて転送されるが、以後、ノード装置間の転送を、単に「ユーザパケット71がノード装置間で転送される。」と述べることがある。
【0040】
また、上記において、該位置登録テーブルを参照して、受信した該パケットを該位置登録サーバ装置を経由して該宛先端末在圏のノード装置に該パケットを転送することができる。
すなわち、同図において、受信側のノード装置203は、パケット71をノード間パケットに含めて位置登録サーバ装置301に転送する。
【0041】
位置登録サーバ装置301は、位置登録テーブル311を参照して、パケット71の宛先端末101が在圏するノード装置204のアドレス[ADR6]を得て、パケット71をノード間パケットに含めてノード装置204に転送する。
また、上記において、該パケットを一旦送信元のノード装置に返送し、該送信元のノード装置は、該位置登録サーバ装置から該宛先端末が在圏するノード装置アドレスを取得し、該パケットを該宛先端末在圏のノード装置に転送することが可能である。
【0042】
すなわち、同図において、受信側のノード装置20_3は、受信したパケット81(パケット71)の宛先端末10_1が自装置20_3に在圏しないとき、パケット71を送信元のノード装置20_2に返送する。
これを受信した送信元のノード装置20_2は、パケット71の宛先端末10_1が受信側のノード装置に在圏していないことを知り、該位置登録サーバ装置30_1から宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]を取得して、直接、ノード装置20_4にパケット71を転送する。
【0043】
また、上記において、該パケットを一旦送信元のノード装置に返送し、該送信元のノード装置が、該位置登録サーバ装置に該パケットを転送し、該位置登録サーバ装置が、該位置登録テーブルを参照して、受信した該パケットを該宛先端末在圏のノード装置に転送することが可能である。
【0044】
すなわち、信元のノード装置202は、パケット71が返送されて来たとき、受信側のノード装置203に宛先端末101が在圏しないと判断し、パケット71を位置登録サーバ装置301に転送する。
これにより、送信元のノード装置202は、上記受信側のノード装置203と同様に、パケット71の転送を位置登録サーバ装置301に委ねることになる。
【0045】
また、上記において、該送信元のノード装置に該パケットを転送する場合、さらに、該位置登録サーバ装置を経由して転送することが可能である。
すなわち、同図において、受信側のノード装置203は、自エリア213に宛先端末101が在圏していない場合、受信した該パケットを送信元のノード装置202に転送することを位置登録サーバ装置302に依頼する。
【0046】
位置登録サーバ装置30_2は、位置登録テーブルを参照して、該パケット71を送信元端末10_4在圏の送信元のノード装置20_2に転送する。
これにより、受信側のノード装置20_3は、パケット71を送信元のノード装置に返送することが可能である。
【0047】
以後、上記送信元のノード装置が、直接又は位置登録サーバ装置を経由して宛先端末在圏のノード装置にパケット71を転送する。
また、上記において、該位置登録サーバ装置から該宛先端末在圏のノード装置のアドレスを取得し、そのアドレスのノード装置に該パケットを転送することが可能である。
【0048】
すなわち、同図において、受信側のノード装置20_3は、受信したパケット81(パケット71)の宛先端末10_1が自エリア21_3に在圏していないとき、該宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]を位置登録サーバ装置30_1に問い合わせ、取得したアドレス[ADR6]のノード装置20_4、すなわち、宛先端末在圏のノード装置にパケット71を転送する。
【0049】
これにより、受信側のノード装置は、自エリアに該宛先端末が在圏していない場合においても、該宛先端末在圏のノード装置に該パケットを直接転送することが可能になる。
また、上記において、該宛先端末のアドレスと該宛先端末在圏のノード装置アドレスと対応付けて記憶する記憶部を有し、受信した該パケットの宛先端末が自エリアに在圏していないとき、該宛先端末在圏のノード装置に該パケットを転送することが可能である。
【0050】
すなわち、受信側のノード装置は、該宛先端末のアドレスと該宛先端末在圏のノード装置アドレスと対応付けて記憶する記憶部を有している。
受信側のノード装置は、送信元のノード装置から該宛先端末宛のノード間パケットを受信したとき、自エリアに該宛先端末が在圏していない場合、該記憶部に記憶された(知っている)アドレスの該宛先端末在圏のノード装置に該パケットを転送する。
【0051】
これにより、受信側のノード装置は、自エリアに該宛先端末が在圏していない場合においても、該宛先端末在圏のノード装置に該パケット(ノード間パケット)を直接転送することが可能になる。
また、上記において、該パケットを受信してから、所定時間経過するまで又はパケット転送終了の指示があるまで、該パケットの転送を継続することができる。
【0052】
これにより、受信側のノード装置20_3は、所定のパケット通信に属するパケットの転送が終了するまで、パケット転送を行うことが可能となる。
さらに、パケット転送が終了した後、該記憶部に記憶された宛先端末在圏のノード装置アドレス20_4を削除してもよいことになり、該記憶部の記憶容量を削減することが可能になる。
【0053】
次に、課題1に対する解決手段2について説明する。
【0054】
図2は、端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成する本発明に係るノード装置の動作原理を示している。通信システムの構成は、図1の通信システムの構成と同様である。
【0055】
この動作原理は、概略的に言うと、端末10_1がノード装置20_4のエリア21_4に移動したことを契機として、端末在圏のノード装置20_4が、直接又は他の装置を経由して間接的に旧在圏のノード装置20_3に自装置アドレス[ADR6]を通知し、このアドレス[ADR6]に基づき、ノード装置20_3がノード装置20_4に受信したパケット82(パケット71)を転送できるようにするものである。
【0056】
次に、詳細な動作を説明する。
同図において、パケット転送動作前の状態として、端末10_1はノード装置20_3のエリア21_3に在圏しており、送信元のノード装置20_2は、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレスADR5を位置情報テーブル22_2に記憶しているものとする。
【0057】
ステップ S1:端末10_1がノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:このとき、通信システム(端末、ノード装置)いずれかに宛先端末10_1が旧在圏するノード装置20_3のアドレス[ADR5]を記憶しているものとする。
ステップ S3:端末10_1は、通信システムに対して位置登録を行う。
【0058】
ステップ S4:ノード装置20_4は、旧在圏のノード装置20_3のアドレスADR5を用いて、直接又は間接的に自装置アドレスADR6を旧在圏のノード装置20_3に通知する。
ステップ S5:旧在圏のノード装置20_3は、例えば、“ノード間パケット転送用の”位置情報テーブル22_3に端末10_1のアドレス[1.1.1]とその在圏のノード装置のアドレス[ADR6]を追加する。
【0059】
以上の動作により、宛先端末10_1が移動前に在圏していたノード装置20_3は、受信したユーザパケット71の宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]を知ることになる。
これにより、旧在圏のノード装置20_3は、パケット71を破棄することなく宛先端末10_1在圏のノード装置に転送することが可能となり、パケット損失による通信品質の劣化を防ぐことが可能となる。
【0060】
この後、旧在圏のノード装置20_3は、宛先端末10_1在圏のノード装置へのパケット転送を、本発明の請求項1又は7の手段における受信側のノード装置として次のステップS6〜S10の動作を行う。
ステップ S6 S8:図1のステップS6〜S8と同様に端末10_4が、端末10_1宛のパケット71を送出し、このパケット71がパケット81としてノード装置20_3に到着する。
ステップ S9:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3を検索して端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]を得る(宛先端末が在圏するノード装置を知っている)。
【0061】
ステップ S10:ノード装置20_3は、受信したパケット81の宛先アドレス[ADR5]を[ADR6]に書き換えたパケット82(パケット71)をノード装置20_4へ転送する。
また、宛先端末10_1が、別のノード装置のエリアに移動する毎に、この請求項8の動作が行われ、該宛先端末在圏のノード装置(新在圏ノード装置)は、旧在圏のノード装置に自装置アドレスを通知することで、全ての旧在圏のノード装置は、受信した宛先端末10_1宛のパケットを、自装置の次に在圏したノード装置に転送することになる。
【0062】
これにより、全ての旧在圏ノード装置が受信した該端末宛のパケットは、新在圏ノード装置に転送されることになる。
また、上記において、該宛先端末が在圏したノード装置のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該記憶部に記憶されたアドレスを受信して、該アドレスの旧在圏のノード装置に該自装置アドレスを通知することができる。
【0063】
すなわち、同図において、宛先端末10_1は、記憶部11_1を有し、この記憶部11_1に自装置が在圏したノード装置20_3のアドレス[ADR5]を記憶する。
端末在圏のノード装置20_4は、宛先端末10_1が自エリア21_4に移動して来たとき、宛先端末10_1からの通知(例えば、位置登録要求)又は自装置からの問い合わせによりアドレス[ADR5]を受信する。
【0064】
そして、ノード装置20_4は、受信したアドレス[ADR5]の旧在圏のノード装置20_3に自装置のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、旧在圏のノード装置20_3は、自エリア21_3の圏外に移動した宛先端末10_1が在圏するノード装置20_4のアドレス[ADR5]を知ることが可能になる。
【0065】
また、上記において、通信継続中、該記憶部は、該宛先端末が通信を開始したノード装置のアドレスを記憶していることができる。
すなわち、宛先端末10-1の記憶部111は、通信を開始した時のノード装置(以後、通信開始ノード装置)203のアドレス[ADR5]を記憶する。そして、該宛先端末在圏のノード装置204は、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通信開始ノード装置203に通知する。
【0066】
さらに、通信継続中に、宛先端末10_1が別のノード装置20_5(図示せず、アドレスは[ADR7])に移動した場合、別のノード装置20_5は、記憶部10_1が記憶しているアドレス[ADR5]の通信開始ノード装置20_3に自装置アドレス[ADR7]を通知する。
【0067】
これにより、宛先端末10_1が、新たなノード装置のエリアに移動する度に、該新たなノード装置は、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該通信開始ノード装置20_3に通知することになり、例えば、通信継続中に該宛先端末10_1が順次在圏エリアを移動しても、該通信開始ノード装置20_3は、宛先端末10_1が現在在圏するノード装置のアドレスを知ることが可能である。
【0068】
また、上記において、該記憶部は、該宛先端末が通信開始した時点から現時点まで在圏した全ての旧在圏のノード装置アドレスを記憶し、該アドレスを受信して該全ての旧在圏のノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
【0069】
すなわち、同図において、記憶部11_1は、宛先端末10_1が通信開始したノード装置20_3から現時点までに在圏した、例えば、ノード装置20_3、及びノード装置20_3からノード装置20_4までに移動するとき通過した例えばノード装置20_6〜20_8(図示せず)全てのアドレスを記憶する。
【0070】
そして、宛先端末在圏のノード装置20_4は、該全ての旧在圏のノード装置20_3,20_6〜20_8に自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、通信継続中に、宛先端末10_1が在圏した全ての旧在圏のノード装置20_3,20_6〜20_8は、現在、宛先端末10_1が在圏するノード装置20_4のアドレス[ADR6]を知ることになり、受信した宛先端末10_1宛のパケットを廃棄することなく転送することが可能になる。
【0071】
また、上記において、該宛先端末の該記憶部に記憶された旧在圏のノード装置のアドレスと宛先端末のアドレスとを対応して記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリアから新在圏のノード装置のエリアに移動し、該新在圏のノード装置が該自装置アドレスを通知して来たとき、該記憶部に記憶された該アドレスの該旧在圏のノード装置に該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することが可能である。
【0072】
すなわち、該宛先端末在圏のノード装置20_4は、宛先端末10_1の記憶部11_1に記憶された旧在圏のノード装置20_3アドレス[ADR5]と宛先端末10_1アドレスを自装置の記憶部(図示せず)に記憶する。
そして、宛先端末10_1が次の新在圏のノード装置のエリア(図示せず)に移動し、該新在圏のノード装置からそのアドレス及び該宛先端末アドレスの通知を受ける。
【0073】
宛先端末在圏のノード装置20_4(現在は宛先端末10_1は在圏していない)は、該新在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該記憶部に記憶されたアドレス[ADR5]の旧在圏のノード装置20_3に通知する。
これにより、旧在圏のノード装置20_3は、宛先端末10_1が在圏する該新在圏のノード装置のアドレスを知ることが可能となる。
【0074】
また、上記において、該通信システムは、位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置は、該宛先端末から位置登録要求を受信したとき、位置登録前の位置登録テーブルに登録されていた該旧在圏のノード装置のアドレスに基づき、該宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該旧在圏のノード装置に通知することが可能である。
【0075】
すなわち、宛先端末在圏のノード装置20_4は、宛先端末10_1が自エリア21_4に移動して来たとき、宛先端末10_1の位置登録要求を位置登録サーバ装置30_1に対して行う。
位置登録サーバ装置30_1は、該位置登録要求を受信してその位置登録を行う前に位置登録テーブル31_1から宛先端末10_1の旧在圏のノード装置20_3のアドレスを知り、この旧在圏のノード装置20_3に該宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0076】
これにより、旧在圏のノード装置203は、宛先端末101が自エリア213の圏外に移動した場合においても、宛先端末在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることが可能になる。
また、上記において、該位置登録サーバ装置は、通信継続中の該宛先端末の位置登録要求を受信したとき、位置登録を行わず、該宛先端末が通信を開始したノード装置に該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
【0077】
すなわち、位置登録サーバ装置30_1は、宛先端末10_1が通信継続中に、宛先端末在圏のノード装置20_4から宛先端末10_1の位置登録要求を受信したとき、位置登録を行わなずに旧在圏のノード装置20_3のアドレスを宛先端末在圏のノード装置20_4のアドレスに更新しない。
【0078】
これにより、宛先端末10_1が通信継続中に2つ以上のノード装置のエリアを移動した場合においても、位置登録サーバ装置30_1は、宛先端末10_1が通信を開始したノード装置20_3にアドレス[ADR6]を通知することになる。
これにより、該通信開始ノード装置20_3は、宛先端末在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]を知ることになる。
【0079】
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに含み、自エリアに宛先端末が移動して来たとき、該端末の位置登録を行う前に該宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置のアドレスを該位置登録サーバ装置から取得し、該旧在圏のノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
【0080】
すなわち、宛先端末在圏のノード装置20_4は、宛先端末10_1が自エリア21_4に移動して来たとき、宛先端末10_1の位置登録を行う前に、位置登録サーバ装置30_1から宛先端末在圏のノード装置のアドレスを取得する。このアドレスは位置登録前であるので旧在圏のノード装置20_3のアドレス[ADR5]である。
【0081】
そこで、宛先端末在圏のノード装置20_4は、アドレス[ADR5]の旧在圏のノード装置20_3に自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これによっても、旧在圏のノード装置20_3は、宛先端末10_1が自エリアの圏外に移動した場合においても、宛先端末在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]を知ることが可能になる。
【0082】
また、上記において、該通信システムは位置登録サーバ装置を有し、該位置登録サーバ装置は、該旧在圏のノード装置のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末から位置登録要求を受信したとき、位置登録された該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該旧在圏のノード装置に通知することができる。
【0083】
すなわち、位置登録サーバ装置30_1は、記憶部(図示せず)に宛先端末10_1が在圏した旧在圏のノード装置20_3のアドレス[ADR5]を記憶する。
宛先端末在圏のノード装置20_4は、宛先端末10_1が自エリア21_4に移動して来たとき、宛先端末10_1の位置登録を位置登録サーバ装置30_1に対して行う。
【0084】
位置登録サーバ装置30_1は、該記憶したアドレス[ADR5]の旧在圏のノード装置20_3に該自装置(宛先端末在圏のノード装置20_4)のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、宛先端末在圏のノード装置20_4は、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを位置登録サーバ装置30_1を経由して旧在圏のノード装置20_3に通知したことになる。
【0085】
また、上記において、該通信システムは位置登録サーバ装置を有し、該位置登録サーバ装置が該旧在圏のノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該宛先端末が自エリアに移動して来たとき、該旧在圏のノード装置のアドレスを該位置登録サーバ装置から受信し、該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該旧在圏のノード装置に通知することが可能である。
【0086】
すなわち、位置登録サーバ装置30_1は、該記憶部(図示せず)に宛先端末10_1が在圏した旧在圏のノード装置20_3のアドレス[ADR5]を記憶する。
そして、宛先端末在圏のノード装置20_4は、自エリア21_4に宛先端末10_1が移動して来たとき、位置登録サーバ装置30_1に問い合わせ又は位置登録に応答した位置登録サーバ装置30_1の通知で該記憶部に記憶された旧在圏のノード装置アドレス[ADR5]を取得する。
【0087】
そこで、ノード装置204は、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスをノード装置203に直接通知する。これにより、ノード装置203は、宛先端末101在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることになる。
また、上記において、該記憶部は、該宛先端末が通信継続中は、該宛先端末が通信を開始した時の旧在圏のノード装置のアドレスを記憶し、該通信開始時の旧在圏のノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
【0088】
すなわち、位置登録サーバ装置30_1の該記憶部は、宛先端末10_1が通信を開始した時のノード装置(通信開始ノード装置)20_3のアドレス[ADR5]を記憶する。
これにより、ノード装置20_4のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスは、ノード装置20_3に、請求項17においては位置登録サーバ装置30_1を経由して、請求項18においてはノード装置20_4から直接通知される。
【0089】
これにより、通信継続中に該宛先端末が順次在圏エリアを移動した場合においても、通信開始ノード装置203は、現在宛先端末が在圏するノード装置アドレスを知ることになる。
また、上記において、該記憶部は、該宛先端末が通信開始から現時点まで在圏した全ての旧在圏のノード装置アドレスを記憶し、全ての旧在圏のノード装置に宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
【0090】
すなわち、位置登録サーバ装置30_1は、該記憶部に宛先端末10_1が通信開始から現時点まで在圏した全ての旧在圏のノード装置アドレス(通信開始ノード装置のアドレスも含む)を記憶する。
そして、現在宛先端末が在圏するノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスが、全ての該旧在圏のノード装置に、請求項17においては位置登録サーバ装置を経由して、請求項18においては直接通知されることになる。
【0091】
これにより、該宛先端末が通信継続中に移動した全ての旧在圏のノード装置は、該宛先端末が現在在圏するノード装置アドレスを知ることになる。
次に、課題2に対する解決手段1について説明する。
【0092】
図3は、端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成する課題2を解決するため手段2の動作原理を示している。通信システムの構成は、図1の通信システムの構成と同様である。
この動作原理は、概略的に言うと、受信側のノード装置20_3が、ノード間パケット81の受信を契機として、自装置が知っている又は位置登録サーバ装置30_1の位置登録された宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]を送信元のノード装置20_2に通知するものである。
【0093】
次に、その詳細な動作を説明する。
図3において、パケット71の転送動作前の状態として、送信元のノード装置20_2は、端末10_1の在圏ノード装置20_3のアドレスADR5を位置情報テーブル22_2に記憶している。端末10_1は、ノード装置20_3のエリア21_3からノード装置20_4のエリア21_4に移動して位置登録を行い、位置登録サーバ装置30_1の位置登録テーブル31_1にはノード装置20_4のアドレスADR6が端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応付けられて登録されている。
【0094】
ステップ S1:端末10_1宛のユーザパケット71がノード装置20_2に到着する。
ステップ S2:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2を検索して端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレスADR5を得る。
ステップ S3:ノード装置20_2は、受信した端末10_1宛のユーザパケット71に、ノード装置20_3のアドレスADR5を付加したノード間パケット81を送出する。
【0095】
ステップ S4:ノード装置20_3は、受信したパケット81(パケット71)の宛先となる端末10_1が自エリア21_3に在圏していないので、宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]を知っている場合、送信元のノード装置20_2に通知する。
【0096】
知っていない場合、ノード装置20_3は、位置登録サーバ装置30_1に登録されている端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]を直接又は間接的に送信元のノード装置20_2に通知する。
これにより、送信元のノード装置は、該宛先端末在圏のノード装置を知ることになり、宛先端末10_1が移動した場合においても、その移動先のノード装置にパケットを転送することが可能になる。
【0097】
また、上記において、該宛先端末在圏のノード装置アドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該受信したパケットの宛先端末が自エリアに在圏していないとき、該記憶部を参照して該宛先端末在圏のノード装置アドレスを該送信元のノード装置に通知することができる。
【0098】
すなわち、同図において、受信側のノード装置20_3は、他の装置から受信して得た宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を該記憶部(図示せず)に記憶している。
そして、受信側のノード装置20_3は、受信したノード間パケットの宛先端末が自エリアに在圏していないとき、アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置に通知する。
【0099】
これにより、送信元のノード装置20_2は、宛先端末10_1が現在在圏するノード装置アドレスを知ることになり、宛先端末10_1が移動した場合においても、その移動先のノード装置にパケットを転送することができる。
なお、ノード装置20_3が宛先端末在圏のノード装置アドレスを記憶する手段として、「課題1に対する解決手段2」において述べた手段を用いることが可能である。
【0100】
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置に該受信したパケットを転送して、該宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に通知することを依頼することができる。
【0101】
すなわち、同図において、受信側のノード装置20_3は、位置登録サーバ装置30_1にパケット81を転送することで、宛先端末在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_2に通知することを依頼する。
位置登録サーバ装置30_1は、宛先端末在圏のノード装置20_4のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_2に通知する。
【0102】
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に通知することを依頼するメッセージを該位置登録サーバ装置に送信することができる。
【0103】
すなわち、該パケット81の宛先端末10_1が自エリア21_3に在圏していないとき、該宛先端末在圏のノード装置のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_2に通知することを依頼するメッセージを位置登録サーバ装置30_1に送信する。
該位置登録サーバ装置30_1は、アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_2に通知する。
【0104】
これにより、請求項23の場合と同様に、送信元のノード装置202は、宛先端末101が現在在圏するノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることになる。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置から該宛先端末在圏のノード装置アドレスを取得して、該送信元のノード装置に該アドレス及び該宛先端末アドレスを通知することができる。
【0105】
すなわち、同図において、受信側のノード装置20_3は、位置登録サーバ装置30_1から宛先端末10_1が在圏するノード装置アドレス[ADR6]を問い合わせ、取得したアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_2に通知する。
これにより、送信元のノード装置20_2は、宛先端末10_1が現在在圏するノード装置20_4のアドレス[ADR6]を知ることになる。
【0106】
さらに、課題2に対する解決手段2について説明する。
【0107】
図4は、端末及び位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成する本発明に係るノード装置の動作原理を示している。通信システムの構成は、図1の通信システムの構成と同様である。
次に、その詳細な動作を説明する。
【0108】
なお、端末は、一般的に複数の端末と同時にパケット通信を行う場合がある。以下の説明では、宛先端末10_1が2つの送信元端末10_3,10_4からパケットを受信している場合について述べるが、本解決手段2は、送信元端末が単数でもよい。
【0109】
また、置登録サーバ装置を必要としないものと、位置登録サーバ装置を必要とするものがあるが、ここでは、位置登録サーバ装置を含めて説明する。
宛先端末101宛のパケットが転送される前は次の状態である。
【0110】
端末10_1はノード装置20_3のエリア21_3に在圏している。
送信元のノード装置(送信元端末が在圏するノード装置)20_1,20_2は、それぞれ、位置情報テーブル22_1,22_2に端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレスADR5を記憶している。
【0111】
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:ノード装置20_4は、端末10_1からの位置登録等によって自エリア21_4に端末10_1が移動して来たことを知る。
ステップ S3:宛先端末在圏のノード装置20_4は、通信システム内の装置(例えば端末、ノード装置、又は位置登録サーバ装置等)の記憶部(例えば、記憶部11_1、記憶部23_3、又は記憶部32_1等)に記憶された所定のアドレス(例えば、送信元端末10_4、又は送信元のノード装置10_4のアドレス等)に基づき、直接又は他の装置を介して間接的に、自装置のアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを、送信元のノード装置20_1,20_2に通知する。
【0112】
ステップ S4:送信元のノード装置20_1及び20_2は、宛先端末10_1が現在在圏しているノード装置20_4のアドレスを知る。
これにより、送信元のノード装置20_1及び20_2は、端末10_1宛のパケットを端末10_1在圏のノード装置20_4に直接転送することが可能になる。
【0113】
また、上記において、該宛先端末は、該送信元のノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該宛先端末から該アドレスを受信して、該アドレスの送信元のノード装置に自装置アドレスを通知することができる。
【0114】
すなわち、図4において、宛先端末10_1の記憶部11_1は、送信元端末10_3,10_4在圏の送信元のノード装置20_1,20_2のアドレス[ADR3],[ADR4]を記憶している。
宛先端末在圏のノード装置20_4は、宛先端末10_1が自エリア21_4に移動して来たとき、記憶部11_1に記憶された送信元のノード装置20_4の該アドレスを宛先端末10_1から通知され(又は該宛先端末に問い合わせて受信し)、該アドレスの送信元のノード装置20_1,20_2に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを送信する。
【0115】
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末在圏のノード装置204のアドレスを知ることになり、宛先端末101が在圏しない旧在圏ノード装置203にパケットを送信し続けることがなくなる。
また、上記において、該通信システムは、さらに位置登録サーバ装置を有し、該宛先端末は、送信元端末のアドレスを記憶する記憶部を有し、該宛先端末から受信した該アドレス及び該自装置アドレスを含めたメッセージを該位置登録サーバ装置に送信して、該送信元のノード装置に該自装置アドレスを通知することができる。
【0116】
すなわち、同図において、宛先端末10_1の記憶部11_1は、送信元端末10_3,10_4のアドレス[2.1.1],[2.2.1]を記憶している。ノード装置20_4は、宛先端末10_1が自エリア21_4に移動して来たとき、該アドレスを受信する。
そして、ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_2に該アドレス及び該自装置アドレス[ADR6]を含むメッセージを送信し、送信元のノード装置20_1,20_2に自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知することを依頼する。
【0117】
位置登録サーバ装置30_2は、送信元のノード装置20_1,20_2に宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、送信元のノード装置20_1,20_2は、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることが可能になる。
【0118】
なお、ノード装置204が、位置登録サーバ装置301,302の中から位置登録サーバ装置302を選択する手段は後述する。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該送信元のノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該宛先端末が自エリア外に移動したとき、該位置登録サーバ装置を経由して移動先の新在圏のノード装置から、その装置アドレス及び該宛先端末アドレスを受信し、該装置アドレスを該送信元のノード装置に通知することができる。
【0119】
すなわち、同図において、宛先端末移動前、宛先端末在圏(旧在圏)のノード装置20_3は、記憶部23_3に送信元端末在圏のノード装置(以後、送信元のノード装置と称することがある。)20_1,20_2のアドレス[ADR3],[ADR4]を記憶する。
宛先端末10_1が自エリア21_3からノード装置20_4のエリア21_4に移動したとき、新在圏のノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1を経由して自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを、ノード装置20_3に送信する。
【0120】
そこで、旧在圏のノード装置20_3(この時点では宛先端末10_1はすでに移動済みであり在圏していない)は、記憶部23_3に記憶されたアドレスの送信元のノード装置20_1,20_2に受信したアドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、送信元のノード装置20_1,20_2は、宛先端末10_1の移動先のノード装置20_1,20_2のアドレス[ADR6]を知ることになる。
【0121】
また、上記において、該宛先端末が在圏したノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該送信元のノード装置のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリア外に移動したとき、該宛先端末の移動先ノード装置からその装置アドレス及び該宛先端末アドレスを受信し、該送信元のノード装置に該移動先ノード装置アドレスを通知することができる。
【0122】
すなわち、同図において、宛先端末移動前、宛先端末在圏(旧在圏)のノード装置20_3は、記憶部23_3に送信元のノード装置20_1,20_2のアドレス[ADR3][ADR4]を記憶する。
そして、宛先端末10_1が自エリア21_3からノード装置20_4のエリア21_4に移動したとき、移動先のノード装置20_4は、記憶部11_1の旧在圏のノード装置アドレスに基づき自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスをノード装置20_3に直接送信する。
【0123】
そこで、ノード装置20_3は、受信した装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを記憶部23_3に記憶されたアドレス[ADR3][ADR4]の送信元のノード装置20_1,20_2に通知する。
これにより、送信元のノード装置20_1,20_2は、宛先端末10_1の移動先ノード装置20_4のアドレス[ADR6]を知ることになる。
【0124】
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該宛先端末が在圏したノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該送信元端末のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリア外に移動したとき、該宛先端末の記憶部が記憶したアドレスに基づき該宛先端末の移動先ノード装置が通知して来た該移動先ノード装置のアドレス及び該宛先端末アドレスと該記憶した送信元端末のアドレスとを含んだメッセージを該位置登録サーバ装置に送り、該送信元のノード装置に該移動先ノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスの通知依頼を行うことが可能である。
【0125】
すなわち、同図において、移動する前、宛先端末10_1は在圏したノード装置のアドレスを記憶部11_1に記憶し、宛先端末在圏のノード装置20_3は、送信元端末のアドレスを記憶部23_3に記憶する。
宛先端末10_1がノード装置20_3のエリア21_3外に移動したとき、移動先のノード装置20_4は、宛先端末10_1の記憶部11_1に記憶されたアドレスの宛先端末移動前の旧在圏ノード装置20_3に、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0126】
旧在圏のノード装置(宛先端末在圏のノード装置)20_3は、記憶部23_3に記憶した送信元端末アドレスと受信した自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスとを含めたメッセージを、位置登録サーバ装置30_2に送り、送信元のノード装置20_1,20_2宛に自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスの通知依頼を行う。
【0127】
これにより、送信元のノード装置201,202は、宛先端末在圏のノード装置204のアドレス[ADR6]を知ることになる。
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置が該送信元のノード装置のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリアに移動して来たとき、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを含めたメッセージを該位置登録サーバ装置に送信して、該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に通知することを該位置登録サーバ装置に依頼することが可能である。
【0128】
すなわち、位置登録サーバ装置30_1の記憶部32_1は、送信元のノード装置アドレス[ADR3],[ADR4]を記憶する。
宛先端末在圏のノード装置20_4は、自エリア21_4に宛先端末10_1が移動して来たとき、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを含むメッセージ(例えば、位置登録要求)を位置登録サーバ装置30_1に送り、このメッセージで自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_1,20_2に通知することを依頼する。
【0129】
位置登録サーバ装置30_1は、記憶部32_1に記憶したアドレスに基づき送信元のノード装置20_1,20_2に、該自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、送信元のノード装置20_1,20_2は、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることになり、以後、宛先端末10_1宛のパケットをその在圏ノード装置20_4に直接転送することになる。
【0130】
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置が該送信元のノード装置のアドレスを記憶する記憶部を有し、該宛先端末が自エリアに移動して来たとき、該位置登録サーバ装置に該送信元のノード装置アドレスを問い合わせ、該送信元のノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを直接通知することができる。
【0131】
すなわち、同図において、位置登録サーバ装置30_1は、記憶部32_1に送信元のノード装置20_1,20_2のアドレス[ADR3][ADR4]を記憶している。
宛先端末在圏のノード装置20_4は、自エリア21_4に宛先端末10_1が移動して来たとき、宛先端末にパケットを送信している送信元端末10_3,10_4が在圏するノード装置(送信元のノード装置)アドレスを問い合わせる。
【0132】
位置登録サーバ装置30_1は、記憶部32_1を検索し送信元のノード装置アドレス[ADR3][ADR4]を返送する。ノード装置20_4は、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_1,20_2に直接送信する。
これにより、送信元のノード装置20_1,20_2は宛先端末10_1が在圏するノード装置アドレス[ADR6]を知ることになる。
【0133】
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置が、該宛先端末に対応する送信元端末のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリアに移動して来たとき、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを含めたメッセージを該位置登録サーバ装置に送信して、該自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に通知する依頼を行うことができる。
【0134】
すなわち、同図において、位置登録サーバ装置30_1の記憶部32_1は、送信元端末10_3,10_4のアドレスを記憶する。
宛先端末在圏のノード装置20_4は、自エリア21_4に宛先端末10_1が移動して来たとき、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを含むメッセージ(例えば、位置登録要求)を位置登録サーバ装置30_1に送り、このメッセージで自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_1,20_2に通知することを依頼する。
【0135】
位置登録サーバ装置30_1は、記憶部32_1に記憶したアドレスに基づき該送信元のノード装置20_1,20_2に、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、送信元のノード装置20_1,20_2は、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることになり、以後、宛先端末10_1宛のパケットをその在圏ノード装置20_4に直接転送することになる。
【0136】
また、上記において、該通信システムが位置登録サーバ装置をさらに有し、該位置登録サーバ装置が該宛先端末に対応する送信元端末のアドレスを記憶する記憶部をさらに有し、該宛先端末が自エリアに移動して来たとき、該位置登録サーバ装置から該送信元端末のアドレスを受信し、このアドレスの送信元端末が在圏する送信元のノード装置のアドレスを該位置登録サーバ装置から受信して、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを該送信元のノード装置に直接送信することが可能である。
【0137】
すなわち、同図において、位置登録サーバ装置30_1の記憶部32_1は、宛先端末10_1に対応する送信元端末10_3,10_4のアドレスを記憶している。
ノード装置20_4は、自エリア21_4に宛先端末10_1が移動して来たとき、位置登録サーバ装置30_1に送信元端末10_3,10_4のアドレスを問い合わせる。
【0138】
位置登録サーバ装置30_1は、記憶部32_1に記憶したアドレスをノード装置20_4に返送する。
ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_2に受信したアドレスの送信元端末が在圏する送信元のノード装置のアドレスを問い合わせる。位置登録サーバ装置30_2は、送信元のノード装置アドレス[ADR3],[ADR4]をノード装置20_4に返送する。
【0139】
このアドレス[ADR3],[ADR4]に基づき、ノード装置20_4は、自装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_1,20_2に直接送信する。
これにより、送信元のノード装置20_1,20_2は、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることになり、以後、宛先端末10_1宛のパケットをその在圏ノード装置20_4に直接転送することになる。
【0140】
また、上記において、該位置登録サーバ装置が、該記憶部に記憶された送信元端末の位置登録が自装置の位置登録テーブルになされていないとき、該送信元端末が登録された別の位置登録サーバ装置に対して該送信元のノード装置に該宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレス通知依頼を行うことができる。
【0141】
すなわち、同図において、位置登録サーバ装置30_1は、記憶部32_1に記憶されたアドレスの送信元端末10_3,10_4の位置登録が、自装置の位置登録テーブル31_1になされていないとき、それらの位置登録がなされている別の位置登録サーバ装置30_2に宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスの通知を依頼する。
【0142】
位置登録サーバ装置30_2は、送信元端末在圏のノード装置20_1,20_2に宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
これにより、ノード装置20_1,20_2は、宛先端末在圏のノード装置アドレス[ADR6]を知ることになり、以後、宛先端末10_1宛のパケットをその在圏ノード装置20_4に直接転送することになる。
【0143】
また、上記において、該端末の記憶部が、該端末に接続されるアダプタに含ませることが可能である。
すなわち、該記憶部を、該端末に接続されたアダプタに実装することが可能である。これによれば、該記憶部が必要でない場合、該端末から切り離すことが可能であり、該端末の低価格化及び低重量化を計ることが可能になる。
【0144】
また、上記において、該装置間で送受信されるパケットが、送信先の装置に対して、少なくとも自パケットの転送の要/不要の指定、その転送先の指定、応答メッセージの要/不要の指定、及びその応答先の指定のいずれかを指定することが可能である。
【0145】
すなわち、通信システムにおいて、ノード装置及び位置登録サーバ装置(該通信システムに位置登録サーバ装置が有する場合)間で送受信されるパケットは、送信先の装置に対して、少なくとも次のいずれかを指定することが可能である。
1)受信したパケットを転送するか否かの指定、2)上記1)で転送の場合、その転送先の装置の指定、3)応答メッセージが必要か否かの指定、4)上記3)で必要の場合、該応答メッセージの送信先の指定
また、上記において、該装置間で送受信されるメッセージが、送信先の装置に対して、少なくとも応答メッセージの要/不要の指定、及びその応答先の指定を行うことができる。
【0146】
すなわち、通信システムにおいて、ノード装置及び位置登録サーバ装置(該通信システムに位置登録サーバ装置が有する場合)間で送受信されるメッセージは、送信先の装置に対して、▲1▼応答メッセージが必要か否かの指定、▲2▼必要である場合、該応答メッセージの送信先の指定を行うことが可能である。
【0147】
また、上記において、該通信システムが複数の位置登録サーバ装置を有し、該宛先端末とこの宛先端末が位置登録された位置登録サーバ装置アドレスとを対応付けたサーバ検索テーブルを有することができる。
【0148】
これにより、該通信システムに複数の位置登録サーバ装置を備えている場合においても、ノード装置は、在圏する端末を位置登録すべき位置登録サーバ装置、並びに送信元又は宛先端末が在圏するノード装置アドレスを問い合わせる位置登録サーバ装置を知ることが可能になる。
【0149】
また、上記において、該装置がルータによって接続されて該通信システムを構成することが可能である。
また、上記において、該装置がATM-SWによって接続されて該通信システムを構成することが可能である。
【0150】
さらに、上記において、該端末の少なくとも1つが固定端末であり、なくとも1つが固定通信網用ノード装置とすることができる。
すなわち、少なくとも1つの該ノード装置が、固定端末が接続される固定通信網用ノード装置であってもよい。
【0151】
【発明の実施の形態】
本発明の係るノード装置で構成する通信システムの実施例(1)〜(24)を以下に説明する。実施例(1)〜(23)においては、ノード装置は、端末及び位置登録サーバ装置と共にサブ通信システムを構成し、これらのサブ通信システムは、ルータで接続されて一般的なIP(Internet Protocol)通信システム(ルータネットワーク)を構成している。
【0152】
また、実施例(24)においては、ATM網に適用した通信システムの構成例を示す。なお、各サブ通信システムには、必要な装置のみを図示し、他の装置は省略する。
また、通常、端末がノード装置のエリアに移動した場合、位置登録サーバ装置に位置登録が行われるが、この通常の位置登録は図示しない。
【0153】
但し、実施例によっては、この通常の位置登録を図示する場合があるが、この場合の位置登録は破線の矢印で示す。
なお、本発明の実施例(1)〜(24)のノード装置には、移動網(無線等)又は固定網(有線等)のいずれも接続することが可能である。
【0154】
端末の移動は、固定網ノード装置に接続された固定端末(局装置)を別の固定網ノード装置に接続替えすること、又は移動網ノード装置のエリアから別の移動網ノード装置のエリアに移動することである。
また、例えば、移動網及び固定網に接続する機能を共に備えた端末は、移動網ノード装置と固定網ノード装置間を移動することも可能である。
【0155】
これらの移動を実施例(1)〜(24)では、単に「宛先端末がノード装置のエリアから別のノード装置のエリアに移動する」と述べる。
(i)課題1に対する解決手段1の実施例(図5の実施例(1)〜図7の実施例(3)、及び図9の実施例(4))
これらの実施例は、課題1(宛先端末が別のノード装置のエリアに移動することにより発生するパケット損失を無くすること)を解決手段1(ノード装置又は位置登録サーバ装置の宛先端末の位置情報に基づき、宛先端末在圏のノード装置に直接又は他の装置を介して間接的にパケットを転送すること)に基づき解決する。
【0156】
図5は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(1)を示している。この通信システムの構成は、位置登録サーバ装置30_1,30_2及びノード装置20_1〜20_4間の通信システムとして一般的なIP(Internet Protocol)ネットワーク(ルータネットワーク)を適用している。
【0157】
すなわち、位置登録サーバ装置30_1,30_2及びノード装置20_1〜20_4は、それぞれ、ルータ50_1〜50_6で接続されIPネットワークを構成している。
位置登録サーバ装置30_1,30_2及びノード装置20_1〜20_4には、それぞれIPアドレス[133.1.1]〜[133.1.6]が割り振られている。
【0158】
以下に、本実施例の動作を処理ステップ順に説明する。
パケット転送前の通信システムの状態は次の通りである。
端末10_1は、ノード装置20_3のエリア21_3に在圏している。
送信元のノード装置20_2は、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル22_2に記憶している。
【0159】
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、ノード装置20_4を経由してネットワークに対して位置登録を行う。
ステップ S3:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索して端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
【0160】
ステップ S4:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
ステップ S5:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0161】
ステップ S6:端末10_1宛のユーザパケット71がノード装置20_2に到着する。
ステップ S7:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2を検索して端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を得る。
ステップ S8:ノード装置20_2は、受信した端末10_1宛のパケット71に、ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を付加してノード間パケット81として転送する。
【0162】
ステップ S9:パケット81を受信したノード装置20_3は、宛先端末10_1が在圏していない場合には、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップ S10:ノード装置20_3は、パケット81の宛先アドレスを[133.1.1]に書き換え、位置登録サーバ装置30_1へ転送する。
【0163】
ステップ S11:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1を検索し端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を得る。
ステップ S12:位置登録サーバ装置30_1は、受信したパケット82の宛先アドレスを[133.1.6]に書き換えたパケット83をノード装置20_4へ転送する。
【0164】
これにより、通信継続中に端末10_1がノード装置20_3のエリア21_3からノード装置20_4のエリア21_4に移動した場合においても、パケット71はノード装置20_3、位置登録サーバ装置30_1、及びノード装置20_4を経由して宛先端末10_1に転送されることになる。
【0165】
なお、ステップS3,S9において、ノード装置20_4,20_3は、それぞれ、サーバ検索テーブル40を検索して端末10_1のアドレスに対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレスを獲得したが、通信システムが1つの位置登録サーバ装置しか備えていない場合は、ノード装置20_4はサーバ検索テーブル40を備える必要はない。
【0166】
すなわち、複数の位置登録サーバ装置に位置登録情報が分散されて登録されている場合にノード装置及び後述する実施例(22)の位置登録サーバ装置は、サーバ検索テーブル40を備える必要がある。
また、この実施例では、ステップS5で位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレスが[133.1.6]に更新される前に、ステップS6〜S10により位置登録サーバ装置30_1へノード間パケット82が転送された場合には、位置登録サーバ装置30_1は更新前のアドレスである[133.1.5]へノード間パケットを転送するため、ノード装置20_3と位置登録サーバ装置30_1の間でループが発生する可能性がある。
【0167】
この対策としては、次のものが挙げられる。
(1)IPパケットのヘッダに含まれる生存時間(Time To Live)フィールドを利用して通過するルータ数が設定値以上になったときパケットを廃棄する。
(2)位置登録サーバ装置30_1が、ノード間パケット82の送信元アドレスと位置登録テーブル31_1に登録されたユーザパケット71の宛先端末在圏のノード装置アドレスとを比較し、同じアドレスであればループが発生すると判断し廃棄するか、又は(1)と同様に生存時間(Time To Live)フィールドを利用して通過するルータ数が設定値以下であれば、宛先端末が位置登録されるまで待ち、設定値以上であれば廃棄する。
【0168】
図6は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(2)を示している。この通信システムの構成は、図5の実施例(1)と同様であるが、この実施例(2)では、実施例(1)において、受信側のノード装置20_3から位置登録サーバ装置30_1へパケットを転送する際に、送信元のノード装置20_2を経由して送信する点が異なっている。
【0169】
以下、実施例(1)におけるノード装置20_2からノード装置20_3にパケット81が送信されたステップS8の状態から後のステップを説明する。
ステップ S9:ノード装置20_3は、自エリア21_3に宛先の端末10_1が在圏していない場合、受信したノード間パケット81(図5参照)の宛先アドレスを送信元のノード装置20_2の[133.1.4]に書き換えたノード間パケット82をノード装置20_2へ返送する。
【0170】
ステップ S10:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2により端末10_1在圏のノード装置のアドレスを検索し[133.1.5]を得る。このアドレスがパケット82の送信元アドレス、すなわち自装置アドレス[133.1.5]と一致することから、ノード装置20_3に端末10_1が在圏していないと判断する。
【0171】
ステップ S11:そこで、ノード装置20_2は、サーバ検索テーブル40より端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレスを検索し、[133.1.1]を得る。
ステップ S12:ノード装置20_2は、受信したパケット82の宛先アドレスを[133.1.1]に書き換えたノード間パケット83を位置登録サーバ装置30_1へ転送する。
【0172】
以後、図5で示した実施例(1)のステップS11,S12の動作が実行される。
これにより、端末10_4から送出されたパケット71は、廃棄されることなくノード装置20_2、ノード装置20_3、ノード装置20_2、及び位置登録サーバ装置30_1を経由して宛先端末の移動先のノード装置20_4にノード間パケットで転送されることになる。
【0173】
なお、この実施例(2)の変形例として、ステップS11の後、ノード装置20_2が、位置登録サーバ装置30_1に宛先端末在圏のノード装置アドレスを問い合わせ、パケット82をノード装置20_4に直接転送してもよい。
図7は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(3)を示している。この通信システムの構成は、図6の実施例(2)と同様であるが、この実施例(3)では、実施例(2)において、受信側のノード装置20_3が、受信したパケット81(図5参照)を送信元のノード装置20_2へ返送する場合、直接、ノード装置20_2に返送する代わりに、送信元端末に対応する位置登録サーバ装置を経由して行う点が異なっている。
【0174】
以下、実施例(1)におけるノード装置20_2からノード装置20_3にパケット81が送信されたステップS8の状態から後のステップを説明する。
ステップ S9:ノード装置20_3は、宛先端末10_1が在圏していない場合、サーバ検索テーブル40を検索し送信元端末10_4のアドレス[2.2.1]に対応する位置登録サーバ装置30_2のアドレス[133.1.2]を得る。
【0175】
ステップ S10:ノード装置20_3は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.2]に書き換えたノード間パケット82を位置登録サーバ装置30_2へ転送する。
この時、当該パケット82が返信パケットであることを表示する手段は、図8において後述する。
【0176】
ステップ S11:位置登録サーバ装置30_2は、位置登録テーブル31_2を検索し端末10_4在圏のノード装置20_2のアドレス[133.1.4]を得る。
ステップ S12:位置登録サーバ装置30_2は、受信したパケット82の宛先アドレスを[133.1.4]に書き換えたノード間パケット83をノード装置20_2へ転送する。
【0177】
以後、図6の実施例(2)のステップS10〜S12、及び図5の実施例(1)のステップS11,S12の動作が実行される。
これにより、パケット71は、ノード装置20_2,20_3、サーバ30_2、ノード装置20_2、サーバ30_1、及びノード装置20_4を経由して宛先端末10_1に送られることになる。
【0178】
図8は、図7で示した実施例(3)のステップS10におけるノード間パケット82の実施例を示している。このパケット82は、受信側のノード装置20_3から送信元端末10_4に対応する位置登録サーバ装置30_2を経由して、パケット83として送信元のノード装置20_2に返送される。
【0179】
パケット82は、宛先アドレスフィールド91、送信元アドレスフィールド92、及びメッセージパケットフィールド90で構成されている。
そして、フィールド91、92には、それぞれ、パケット82の宛先の位置登録サーバ装置30_2のアドレス[133.1.2]及び送信元のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]が設定されている。
【0180】
フィールド90は、メッセージ宛先アドレスフィールド93、メッセージ送信元アドレスフィールド94、メッセージ情報フィールド95、及びユーザパケットフィールド71で構成されている。
フィールド93,94には、それぞれ、メッセージの宛先である位置登録サーバ装置30_2のアドレス[133.1.2]及びメッセージの送信元であるノード装置20_3のアドレス[133.1.5]が設定されている。
【0181】
フィールド95は、「ユーザパケット71の有無」、「メッセージ情報フィールド長」、及び「メッセージの種別」で構成されている。
ステップS10におけるパケット82のフィールド95には、「ユーザパケット71の有無」=“有り”及び「メッセージの種別」=“送信元のノード装置への返信”が表示され、フィールド71には、ユーザパケット71が挿入される。
【0182】
パケット82を受信した位置登録サーバ装置30_2は、メッセージ情報フィールド95の内容を解読し、このメッセージパケットの種別が“送信元のノード装置への返信”であることを認識する。
そこで、位置登録サーバ装置30_2は、図7の実施例(3)のステップS11において、位置登録テーブル31_2を検索し、ユーザパケット71の送信元アドレス97を参照してアドレス[2.2.1]の端末10_4が在圏するノード装置20_2のアドレス[133.1.4]を得ることになる。
【0183】
図9は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(4)を示している。この通信システムの構成は、図5の実施例(1)と同様である。
この実施例(4)は、図5に示した実施例(1)のステップS8に続く動作を示している。すなわち、受信側のノード装置20_3がノード間パケット81(同図参照)を受信した後、位置登録サーバ装置30_1から端末10_1在圏のノード装置アドレスを取得して宛先端末在圏のノード装置20_4へパケットを転送する場合を示している。
【0184】
以下に、実施例(1)のステップS8以後の詳細な動作を説明する。
ステップ S9:ノード装置20_3は、宛先端末10_1が在圏していない場合、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
【0185】
ステップ S10:ノード装置20_3は、位置登録サーバ装置30_1に端末10_1在圏のノード装置アドレスを問い合わせるメッセージを送信する。
ステップ S11 S12:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1を参照して端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を検索し、これをノード装置20_3に通知する。
【0186】
ステップ S13:ノード装置20_3は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.6]に書き換えたノード間パケット82をノード装置20_4へ転送する。
これにより、ノード装置20_3は、自エリアに宛先端末10_1が在圏しない場合においても、受信パケット81を端末10_1在圏のノード装置20_4に転送することが可能になる。
(ii)課題1の解決手段2の実施例(図10の実施例(5)〜図16の実施例(11))
これらの実施例は、課題1(宛先端末が別のノード装置のエリアに移動することにより発生するパケット損失を無くすること)を解決手段2(自エリアに宛先端末が移動して来たとき、宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置のアドレスを直接又は間接的に取得して該旧在圏のノード装置に自装置アドレスを直接又は他の装置を介して通知すること)に基づき解決する。
【0187】
図10は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(5)を示している。この通信システムの構成は、端末10_1が、移動前に在圏したノード装置20_3のアドレスを記憶する記憶部(キャッシュ)11_1を備えていることのみが、図5の実施例(1)と異なっている。
【0188】
なお、図10のノード装置20_3には、図5で図示することを省略された位置情報テーブル22_3が示されている。
また、端末10_1は、キャッシュ11_1を備えず、アダプタにキャッシュ11_1を備え、必要に応じてアダプタを端末10_1に接続するようにしてもよい。
【0189】
この実施例(5)では、まず概略を言うと、宛先端末10_1が旧在圏ノード装置アドレスをキャッシュ11_1に記憶し、新在圏ノード装置へ移る度に旧在圏ノード装置に新在圏ノード装置アドレスを通知する。
以下に、実施例(5)の詳細な動作を説明する。
【0190】
送信元端末10_4がパケット71を送出する動作前の状態は、端末10_1はノード装置20_3のエリア21_3に在圏しており、送信元のノード装置20_2は、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル22_2に記憶している状態である。
【0191】
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、キャッシュ11_1に旧在圏ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を記憶している。
ステップ S3:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ノード装置20_4に対して旧在圏ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を通知する。
【0192】
ステップ S4:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップ S5:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
【0193】
ステップ S6:ノード装置20_4は、ノード装置20_3へ自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S7:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1(アドレス[1.1.1])在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0194】
ステップ S8:ノード装置20_3は、“ノード間パケット転送用の”位置情報テーブル22_3に端末10_1のアドレス[1.1.1]とその在圏ノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を追加する。
ステップ S9:端末10_4は端末10_1宛のユーザパケット71を送出する。
【0195】
ステップ S10:ノード装置20_2は、受信したパケット71の宛先端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を“ユーザパケット転送用の”位置情報テーブル22_2から検索する。
ステップ S11:ノード装置20_2は、受信した端末10_1宛のパケット71にノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を付加してノード間パケット81として転送する。
【0196】
ステップ S12:ノード装置20_3は、自エリア21_3に宛先端末10_1が在圏していないので、位置情報テーブル22_3を参照して、パケット81に含まれる宛先端末10_1のアドレス[1.1.1]からそれが在圏するノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を検索する。
【0197】
ステップ S13:ノード装置20_3は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.6]に書き換えたノード間パケット82をノード装置20_4へ転送する。
以後、パケット82に含まれるパケット71は、ノード装置20_4を経由して宛先端末10_1に届けられる。
【0198】
なお、上述したように位置情報テーブル22_3は、受信側のノード装置が、ノード間パケットを受信した場合、その宛先端末が自装置に在圏しないときに参照して、転送先のノード装置アドレスを知るためのテーブルである。
一方、位置情報テーブル22_2は、送信元のノード装置が送信元端末から受信したユーザパケットの宛先ノード装置アドレスを参照するための従来のテーブルである。
【0199】
テーブル22_3は、宛先端末アドレスとこの宛先端末が在圏するノード装置アドレスを示す場合、ノード装置20_3に含まれるユーザパケット転送用の位置情報テーブル(図示せず)と兼用することも可能である。但し、兼用した場合、検索時間は遅くなる。
【0200】
以後の実施例においては、ノード間パケット用とユーザパケット用の位置情報テーブルは兼用しているものとして説明する。
図11は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(6)を示している。この通信システムの構成は、図10の実施例(5)の通信システムにルータ50_7、及びこのルータ50_7を経由してノード装置20_5がさらに接続されている構成に成っている。ノード装置20_5は、アドレス[133.1.7]が割り振られ、エリア21_5を有している。
【0201】
本実施例(6)では、まず概略を言うと、宛先端末10_1が通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]をキャッシュ11_1に記憶し、新在圏ノード装置へ移る度に通信開始ノード装置20_3に新在圏ノード装置アドレスを通知する。
以下に、実施例(6)のパケット転送の詳細な動作を説明する。
【0202】
パケット転送動作前の状態として、端末10_1は通信を開始したノード装置20_3のエリア21_3に在圏しており、送信元のノード装置20_2は、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル22_2に記憶しているものとする。
【0203】
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、キャッシュ11_1に通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を記憶している。
ステップ S3:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を通知する。
【0204】
ステップ S4:ノード装置20_4は、自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通信開始ノード装置20_3に通知する。
ステップ S5:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3に端末10_1とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.6]を追加する。
【0205】
ステップ S6:端末10_1は、ノード装置20_5のエリア21_5に移動する。
ステップ S7:端末10_1は、キャッシュ11_1に通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を保持している。
ステップ S8:端末10_1は、ネットワークに対して通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を通知する。
【0206】
ステップ S9:ノード装置20_5は、自装置アドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを通信開始ノード装置20_3に通知する。
ステップ S10:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
【0207】
ステップ S11 S13:端末10_4からの端末10_1宛ユーザパケット71がノード間パケット81に含まれてノード装置20_3に転送される。
ステップ S14:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3を検索し端末10_1在圏のノード装置20_5のアドレス[133.1.7]を得る。
【0208】
ステップ S15:ノード装置20_3は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.7]に書き換えたノード間パケット82をノード装置20_5へ転送する。
これにより、ノード装置20_3は、例えば、通信中に自エリア外に移動した端末10_1宛のパケットを該端末10_1在圏のノード装置20_5に転送することが可能となる。これは、端末10_1が、在圏エリアを順次移動した場合においても、同様に、端末10_1が現在在圏するノード装置に転送することができる。
【0209】
図12は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(7)を示している。この通信システムの構成は、図11に示した実施例(6)と同様であるが、同図で図示されななかった位置情報テーブル22_4、サーバ検索テーブル40が図示されている。
【0210】
まず概略を言うと、実施例(6)では、宛先端末10_1が新在圏ノード装置へ移る度に通信開始ノード装置20_3のみに新在圏ノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知したが、本実施例(9)では、該宛先端末10_1のキャッシュ11_1が、現時点までに移動した通信開始ノード装置20_3を含む全ての旧在圏ノード装置のアドレスを記憶し、新在圏ノード装置へ移る度に通信開始ノード装置含む全ての旧在圏ノード装置に新在圏ノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0211】
以下に、実施例(7)の詳細な動作を説明する。
パケット転送動作前の状態は、実施例(6)の動作前の状態と同様である。
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、キャッシュ11_1に通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を記憶している。
【0212】
ステップ S3:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を通知する。
ステップ S4:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40より端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を検索する。
【0213】
ステップ S5 S6:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信し、ノード装置20_3へ自装置のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S7:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0214】
ステップ S8:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3に端末10_1とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.6]を追加する。
ステップ S9:端末10_1は、ノード装置20_5のエリア21_5に移動する。
ステップ S10:端末10_1は、キャッシュ11_1に通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]、及び旧在圏ノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を記憶している。
【0215】
ステップ S11:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]、及び旧在圏ノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を通知する。
ステップ S12 S13:ノード装置20_5は、サーバ検索テーブル40より端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を検索し、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
【0216】
ステップ S14:ノード装置20_5は、ノード装置20_3,20_4へノード装置20_5のアドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S15:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
【0217】
ステップ S16:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
ステップ S17:ノード装置20_4は、位置情報テーブル22_4に端末10_1とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.7]を追加する。
【0218】
これにより、ノード装置20_3,20_4は、宛先端末10_1が現在在圏するノード装置のアドレスを知ることになる。
以後、ノード装置20_3,20_4は、端末10_1宛のノード間パケット81を受信した場合、図10に示した実施例(5)のステップS11〜S13と同様の動作を実行し、受信したパケット81をノード装置20_5に転送する。
【0219】
図13は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(8)を示している。この通信システムの構成が図12の実施例(7)の構成と異なる点は、ノード装置20_4,20_5が、それぞれ、記憶部23_4,23_5(符号23で総称することがある。)を備えていることである。
【0220】
また、宛先端末10_1の記憶部11_1は、直前に在圏したノード装置のアドレスのみを記憶する点も異なっている。
ノード装置20_4,20_5の記憶部23_4,23_5は、宛先端末10_1がエリアを移動する直前に在圏したノード装置のアドレスを記憶する。
【0221】
本実施例(8)では、まず概略を言うと、記憶部11_1が直前に在圏したノード装置のアドレスを記憶し、このアドレスを新在圏ノード装置の記憶部23が記憶する。
そして、通信継続中、宛先端末10_1が、新在圏ノード装置のエリアに移動する度に、新在圏ノード装置は1つ前の旧在圏ノード装置に自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知し、旧在圏ノード装置は、自装置の記憶部23を参照して、その一つ前の旧在圏ノード装置へ新在圏ノード装置のアドレス及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0222】
これを繰り返すことにより、新在圏のノード装置アドレスは、宛先端末10_1が在圏した全てのノード装置に通知されることになる。
以下に、実施例(8)の詳細な動作を説明する。動作前の状態は、実施例(7)と同様である。
【0223】
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、キャッシュ11_1に旧在圏ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を記憶している。
ステップ S3:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を通知する。
【0224】
ステップ S4:端末10_1は、キャッシュ11_1を在圏ノード装置20_4のアドレス[133.1.6]に更新する。
ステップ S5:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索して端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
【0225】
ステップ S6:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
ステップ S7:ノード装置20_4は、キャッシュ23_4に端末10_1のアドレス[1.1.1]とその旧在圏ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を記憶する。
【0226】
ステップ S8:ノード装置20_4は、ノード装置20_3へ自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S9:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1の端末10_1の在圏ノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0227】
ステップ S10:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3に端末10_1のアドレス[1.1.1]とそれに対応する在圏ノード装置アドレス[133.1.6]を追加する。
ステップ S11:端末10_1は、ノード装置20_5のエリア21_5に移動する。
ステップ S12:端末10_1は、キャッシュ11_1に旧在圏ノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を記憶している。
【0228】
ステップ S13:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して旧在圏ノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を通知する。
ステップ S14:端末10_1は、キャッシュ11_1のアドレスを[133.1.7]に更新する。
【0229】
ステップ S15:ノード装置20_5は、サーバ検索テーブル40を検索して端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップ S16:ノード装置20_5は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
【0230】
ステップ S17:ノード装置20_5は、キャッシュ23_5に端末10_1のアドレス[1.1.1]とそれに対応する旧在圏ノード装置アドレス[133.1.6]を記憶する。
ステップ S18:ノード装置20_5は、ノード装置20_4へ自装置アドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0231】
ステップ S19:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1の端末10_1に対応する在圏ノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
ステップ S20:ノード装置20_4は、位置情報テーブル22_4に端末10_1のアドレス[1.1.1]とそれに対応する在圏ノード装置アドレス[133.1.7]を追加する。
【0232】
ステップ S21:ノード装置20_4は、キャッシュ23_4より端末10_1の旧在圏ノード装置のアドレス[133.1.5]を検索する。
ステップ S22:ノード装置20_4は、ノード装置20_3へノード装置20_5のアドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0233】
ステップ S23:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3の端末10_1に対応する在圏ノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
これにより、ノード装置20_3,20_4は、それぞれ、位置情報テーブル22_4,22_3に現在宛先端末が在圏するノード装置20_5のアドレス[133.1.7]を記憶したことになる。
【0234】
以後、ノード装置20_3,20_4は、端末10_1宛のノード間パケット81を受信した場合、図11の実施例(6)のステップS13〜S15の動作が実行され、パケット81は、宛先端末10_1在圏のノード装置20_5に直接転送されることになる。
図14は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(9)を示している。この通信システムの構成は、図10の実施例(5)と同様であるが、宛先端末10_1がキャッシュ11_1を有していない点が異なっている。
【0235】
本実施例(9)の動作は、概略的に言うと、キャッシュ11_1が旧在圏ノード装置アドレスを記憶していた実施例(5)と異なり、位置登録サーバ装置30_1に登録された宛先端末10_1の位置登録情報から旧在圏ノード装置アドレスを取得して、旧在圏ノード装置に在圏ノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0236】
以下に、実施例(9)の詳細な動作を説明する。
端末10_1が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末10_1は、ノード装置20_3のエリア21_3に在圏している。
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
【0237】
ステップ S2:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。
ステップ S3:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40より端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を検索する。
ステップ S4:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
【0238】
ステップ S5:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1を参照して端末10_1在圏のノード装置のアドレス[133.1.5]を検索する。
ステップ S6:位置登録サーバ装置30_1は、ノード装置20_3へ宛先端末10_1が在圏するノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0239】
ステップ S7:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを位置登録されたアドレス[133.1.6]に更新する。
ステップ S8:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3に端末10_1のアドレス[1.1.1]とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.6]を追加する。
【0240】
以後、図10に示した実施例(5)のステップS9〜S13の動作が実行される。
なお、この実施例(9)の変形例として、上記のステップS4〜S7において、ノード装置20_4が、次のように自装置アドレス及び該宛先端末アドレスの送信を行ってもよい。
ノード装置20_4が、宛先端末10_1の位置登録を行う前、宛先端末10_1在圏の在圏ノード装置アドレス問合のメッセージを位置登録サーバ装置30_1に送信して、旧在圏ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を獲得する。
【0241】
そして、このアドレスに基づき、ノード装置20_4は、自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを旧在圏ノード装置20_3に直接送信する。
図15は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(10)を示している。この通信システムの構成は、図11に示した実施例(6)と同様であるが、端末10_1が記憶部11_1を保持していないことが異なっている。
【0242】
まず概略を言うと、実施例(6)では、宛先端末10_1に記憶された通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]に基づき、新在圏ノード装置へ移る度にノード装置20_3に新在圏ノード装置アドレスを通知した。
一方、本実施例(10)では、位置登録サーバ装置30_1が、通信開始ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を記憶し、宛先端末10_1が新在圏ノード装置へ移る度に通信開始ノード装置に新在圏ノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0243】
以下に、実施例(10)の詳細な動作を説明する。
端末10_1が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末10_1は、通信を開始したノード装置20_3のエリア21_3に在圏しており、送信元のノード装置20_2は、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル22_2に記憶している。
【0244】
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、通信中であることを通知する。
ステップ S3 S4:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40より端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を検索し、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。この時、通信中であることを通知する。
【0245】
ステップ S5:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1を検索し端末10_1在圏のノード装置のアドレス[133.1.5]を得る。
ステップ S6:位置登録サーバ装置30_1は、ノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスをノード装置20_3に通知する。このとき、通信中であるため位置登録テーブルの更新は行わない。
【0246】
ステップ S7:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3に端末10_1のアドレス[1.1.1]とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.6]を追加する。
ステップ S8:端末10_1は、ノード装置20_5のエリア21_5に移動する。
ステップ S9 S13:ステップS2〜S6と同様の動作が行われる。
【0247】
ステップ S14:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
以後、図11の実施例(6)のステップS11〜S15と同様の動作が実行され、ノード装置20_3は、パケット81をパケット82として、宛先端末10_1在圏のノード装置20_5に直接転送することことになる。
【0248】
図16は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(11)を示している。この通信システムの構成は、位置登録サーバ装置30_1が各端末に対応した記憶部(キャッシュ)32_1を備え、このキャッシュ32_1に全ての旧在圏ノード装置のアドレスを記憶することが図15の実施例(10)と異なっている。
【0249】
また、図16には、図15で図示することが省略されたノード装置20_4の位置情報テーブル22_4が図示されている。
まず概略を言うと、実施例(10)では、位置登録サーバ装置30_1が、通信継続中、通信開始ノード装置20_3に宛先端末在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知したが、本実施例(11)では、位置登録サーバ装置30_1が、宛先端末10_1が新在圏のノード装置へ移る度に、該宛先端末が在圏した全てのノード装置に新在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0250】
以下に、実施例(11)の詳細な動作を説明する。端末10_1が移動する前の通信システムの状態は実施例(10)と同様である。
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、通信中であることを通知する。
【0251】
ステップ S3:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップ S4:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。この時、通信中であることを通知する。
【0252】
ステップ S5 S6:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1の端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新すると共に、旧在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を端末10_1に対応するキャッシュ32_1に記憶する。
ステップ S7:位置登録サーバ装置30_1は、ノード装置20_3にノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0253】
ステップ S8:ノード装置20_3は、位置情報テーブル22_3に端末10_1のアドレス[1.1.1]とその在圏ノード装置のアドレス[133.1.6]を追加する。
ステップ S9:端末10_1がノード装置20_5のエリア21_5に移動する。
ステップ S10:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、通信中であることを通知する。
【0254】
ステップ S11:ノード装置20_5は、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップ S12:ノード装置20_5は、位置登録サーバ装置30_1に位置登録情報を送信する。この時、通信中であることを通知する。
【0255】
ステップ S13:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する在圏ノード装置アドレスを[133.1.7]に更新する。
ステップ S14:位置登録サーバ装置30_1は、旧在圏ノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を端末10_1に対応するキャッシュ32_1に追加する。
【0256】
ステップ S15:位置登録サーバ装置30_1は、キャッシュ32_1に基づきノード装置20_3およびノード装置20_4に,ノード装置20_5のアドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S16 S17:ノード装置20_3,20_4は、それぞれ、位置情報テーブル22_3,22_4における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.7]に更新,及び追加する。
【0257】
以後、ノード装置20_3は、端末10_1宛のノード間パケット81を受信された場合、図11の実施例(6)のステップS11〜S15と同様の動作が実行し、パケット81を宛先端末在圏のノード装置20_5に直接転送する。
また、同様に、ノード装置20_4は、端末10_1宛のパケット81を受信した場合、パケット81をノード装置20_5に直接転送する。
【0258】
なお、この実施例(11)の変形例として、上記のステップS4〜S7において、ノード装置20_4は、自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを位置登録サーバ装置30_1を介して旧在圏ノード装置20_3に送信したが、次のように自装置アドレス及び該宛先端末アドレスの送信を行ってもよい。
【0259】
すなわち、ノード装置20_4が、宛先端末10_1在圏の在圏ノード装置アドレス問合メッセージを位置登録サーバ装置30_1に送信する。位置登録サーバ装置30_1は、キャッシュ32_1に記憶したアドレス[133.1.5]をノード装置20_4に返送する。
そして、このアドレスに基づき、ノード装置20_4は、自装置アドレス及び該宛先端末アドレスを旧在圏ノード装置20_3に直接送信する。
【0260】
同様に、ステップS12〜S15の代わりに、新在圏ノード装置20_5が、位置登録サーバ装置30_1に問合メッセージを送り、ノード装置20_3,20_4のアドレス[133.1.5]及び[133.1.6]を獲得し、ノード装置20_3,20_4に自装置アドレス[133.1.7]及び該宛先端末アドレスを送信する。
(iii)課題2に対する解決手段1の実施例(図17の実施例(12)〜図20の実施例(15))
これらの実施例は、課題2(宛先端末が移動したにもかわらず、送信元のノード装置の記憶された位置情報が更新されないため、送信元のノード装置は、宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置へパケットを送信し続けること)を解決する手段1(パケットが受信側のノード装置に到着したとき、送信元のノード装置に記憶された宛先端末の位置情報を更新すること)に基づき解決する。
【0261】
図17は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(12)を示している。この通信システムの構成では、図10に示した実施例(5)の宛先端末10_1のキャッシュ11_1の代わりに、ノード装置20_3が記憶部(キャッシュ)23_3を備えいる。この記憶部23_3は位置情報テーブルと兼用することも可能である。
【0262】
このキャッシュ23_3は、宛先端末10_1のアドレス[1.1.1]と宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]とを対応付けて記憶する。
なお、キャッシュ23_3が宛先端末在圏のノード装置のアドレスを記憶するまでの動作は、例えば、図10の実施例(5)〜図16の実施例(11)がある。
【0263】
まず概略を言うと、本実施例(12)では、旧在圏のノード装置20_3は、宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_2に通知する。
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。
【0264】
送信元端末10_4がパケット71を送出する前の状態は、キャッシュ23_3にアドレス[133.1.6]が記憶され、端末10_1は、ノード装置20_3のエリア21_3からノード装置20_4のエリア21_4に移動し、送信元のノード装置20_2は、端末10_1の旧在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル22_2に記憶している。
【0265】
ステップ S1 S3:ノード装置20_2は、受信した端末10_1宛のパケット71に、ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を付加したノード間パケット81を転送する。
ステップ S4 S5:ノード装置20_3は、キャッシュ23_3を検索して端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を獲得し、このアドレス及び該宛先端末アドレスをノード装置20_2に通知する。
【0266】
ステップ S6:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、ノード装置20_2は、端末10_1宛のパケット71を端末10_1在圏のノード装置20_4に直接転送することが可能になる。
【0267】
図18は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(13)を示している。この通信システムの構成は、図5に示した実施例(1)の構成と同様である。
本実施例(13)では、まず概略を言うと、旧在圏のノード装置20_3は、受信したノード間パケット81を位置登録サーバ装置30_1に転送し、この位置登録サーバ装置30_1に対して、送信元のノード装置20_2に宛先端末在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知することを依頼する。
【0268】
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。
図18において、送信元端末10_4がパケットを送出する前の状態は次の通りである。
送信元のノード装置20_2は、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル22_2に記憶している。
【0269】
端末10_1は、ノード装置20_3のエリア21_3からノード装置20_4のエリア21_4に移動し、位置登録を行っている。
位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1の端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応付けたノード装置アドレスをノード装置20_4のアドレス[133.1.6]に更新している。
【0270】
ステップ S1 S3:ノード装置20_2は、受信した端末10_1宛のユーザパケット71に、ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を付加してノード間パケット81として転送する。
ステップ S4:ノード装置20_3は、宛先端末10_1が在圏していないので、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
【0271】
ステップ S5:ノード装置20_3は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.1]に書き換えたノード間パケット82を位置登録サーバ装置30_1へ転送する。この時、受信したパケット81の送信元のノード装置アドレスは[133.1.4]のままとする。
【0272】
ステップ S6:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1を検索し端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を得る。
ステップ S7:位置登録サーバ装置30_1は、端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_2へ通知する。
【0273】
ステップ S8:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、送信元のノード装置20_2の位置情報テーブル22_2の端末10_1の「在圏ノード装置アドレス」は端末10_1が実際に在圏するノード装置20_4のアドレス[133.1.6]に更新されたことになる。
【0274】
以後、送信元のノード装置20_2は、端末10_1宛のパケットをノード装置20_4に直接転送することになる。
図19は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(14)を示している。この通信システムの構成は、図18に示した実施例(13)の構成と同様である。
【0275】
本実施例(14)では、まず概略を言うと、受信側のノード装置20_3は、実施例(13)と異なり位置登録サーバ装置30_1にノード間パケット82を直接転送する代わりに、宛先端末10_1が在圏するノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_2に通知するように依頼する。
【0276】
そして、位置登録サーバ装置30_1は、送信元のノード装置20_2に宛先端末在圏のノード装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。送信元端末10_4がパケットを送出する前の状態は、実施例(13)と同様である。
【0277】
ステップ S1 S3:ノード装置20_2は、受信したパケット71に、ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を付加したノード間パケット81を転送する。
ステップ S4:ノード装置20_3は、宛先端末10_1が在圏していないので、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
【0278】
ステップ S5:ノード装置20_3は、端末10_1が在圏するノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_2に通知することを依頼するメッセージを位置登録サーバ装置30_1に送信する。
ステップ S6 S7:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1を検索して端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を獲得し、これ及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_2へ通知する。
【0279】
ステップ S8:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、実施例(13)と同様に、ノード装置20_2は、端末10_1宛のパケット71を端末10_1在圏のノード装置20_4に直接転送することが可能になる。
【0280】
図20は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(15)を示している。この通信システムの構成は、図19に示した実施例(14)の構成と同様である。
本実施例(15)では、まず概略を言うと、受信側のノード装置20_3は、実施例(14)と異なり、位置登録サーバ装置30_1に対して宛先端末在圏のノード装置アドレス[133.1.6]の通知を依頼する代わりに、アドレス[133.1.6]を位置登録サーバ装置30_1から取得して、送信元のノード装置20_2に転送する。
【0281】
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。送信元端末10_4がパケットを送出する前の状態は、実施例(14)と同様である。
ステップ S1 S3:ノード装置20_2は、受信した端末10_1宛のパケット71に、ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を付加したノード間パケット81を転送する。
【0282】
ステップ S4:ノード装置20_3は、宛先端末10_1が在圏していないので、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップ S5:ノード装置20_3は、端末10_1在圏のノード装置アドレスを問い合わせるメッセージを位置登録サーバ装置30_1に送信する。
【0283】
ステップ S6 S7:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1を検索して端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を獲得し、これをノード装置20_3へ通知する。
ステップ S8:ノード装置20_3は、アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスをノード装置20_2へ通知する。
【0284】
ステップ S9:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、実施例(14)と同様に、ノード装置20_2は、端末10_1宛のパケットを端末10_1在圏のノード装置20_4に直接転送することが可能になる。
(iv)課題2に対する解決手段2の実施例(図21の実施例(16)〜図27の実施例(22))
これらの実施例は、課題2(宛先端末が移動したにもかわらず、送信元のノード装置の記憶された位置情報が更新されないため、送信元のノード装置は、宛先端末が在圏していた旧在圏のノード装置へパケットを送信し続けること。)を解決する手段2(宛先端末が在圏エリアを移動したとき、送信元のノード装置に記憶された宛先端末の位置情報を更新すること。)に基づき解決する。
【0285】
図21は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(16)を示している。この通信システムの構成は、図10に示した実施例(5)の構成と同様であるが、宛先端末10_1の記憶部(キャッシュ)11_1が、旧在圏のノード装置のアドレスの代わりに送信元のノード装置アドレスを記憶していることが、実施例(5)と異なっている。
【0286】
本実施例(16)では、まず概略を言うと、ノード装置20_4は、宛先端末10_1が自エリア21_4に移動したとき、キャッシュ11_1に記憶されているアドレスに基づき、送信元のノード装置に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを一斉に通知する。
なお、一般的に端末は複数の端末と同時にパケット通信を行うことがあり得るが、実施例(1)〜(15)においては、1つの送信元端末から1つの宛先端末へのパケット通信について説明した。
【0287】
この実施例(16)及び後述する実施例(17)〜(22)においては、宛先端末10_1が送信元端末10_3,10_4と同時に通信を行っている場合について説明する。
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末10_1が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
【0288】
端末10_1:ノード装置20_3のエリア21_3に在圏している。
送信元のノード装置20_1,20_2は、それぞれ、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル22_1,22_2に記憶している。
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
【0289】
ステップ S2:端末10_1は、キャッシュ11_1に、送信元端末10_3,10_4が、それぞれ在圏しているノード装置20_1,20_2のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶している。
ステップ S3:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対してアドレス[133.1.3],[133.1.4]を通知する。
【0290】
ステップ S4:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップ S5:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
【0291】
ステップ S6 S7:ノード装置20_4は、それぞれ、ノード装置20_1,20_2へ自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S8:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1の在圏ノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0292】
ステップ S9 S10:ノード装置20_1,20_2は、それぞれ、位置情報テーブル22_1,22_2における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
以後、ノード装置20_1,20_2は、端末10_1宛のパケットを、端末10_1が在圏する移転先のノード装置20_4に直接転送することになる。
【0293】
図22は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(17)を示している。この通信システムの構成は、図21に示した実施例(16)の構成と同様であるが、宛先端末10_1のキャッシュ11_1は、送信元のノード装置アドレスを記憶する代わりに、送信元端末のアドレスを記憶している点が実施例(16)と異なっている。
【0294】
本実施例(17)では、まず概略を言うと、ノード装置20_4は、自エリア21_4に宛先端末10_1が移動したとき、この端末10_1のキャッシュ11_1に記憶されたアドレスに基づき、送信元のノード装置に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを位置登録サーバ装置を経由して間接的に通知する。
【0295】
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末10_1が移動する前の通信システムの状態は実施例(16)と同様である。
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、キャッシュ11_1に送信元端末10_3のアドレス[2.1.1]、及び送信元端末10_4のアドレス[2.2.1]を記憶している。
【0296】
ステップ S3:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して送信元端末10_3のアドレス[2.1.1]、及び送信元端末10_4のアドレス[2.2.1]を通知する。
ステップ S4:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
【0297】
ステップ S5:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索し送信元端末10_3のアドレス[2.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_2のアドレス[133.1.2]を得る。
ステップ S6:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索し送信元端末10_4のアドレス[2.2.1]に対応する位置登録サーバ装置30_2のアドレス[133.1.2]を得る。なお、このとき、送信元端末のアドレスによっては、ステップS5と異なる位置登録サーバを検索する場合もある。
【0298】
ステップ S7:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
ステップ S8:ノード装置20_4は、送信元端末10_3が在圏するノード装置20_1に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知させるために位置登録サーバ装置30_2へメッセージを送信する。
【0299】
ステップ S9:ノード装置20_4は、送信元端末10_4が在圏するノード装置に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知させるために位置登録サーバ装置30_2へメッセージを送信する。
ステップ S10:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0300】
ステップ S11:位置登録サーバ装置30_2は、位置登録テーブル31_2を検索し送信元端末10_3在圏のノード装置のアドレス[133.1.3]を得る。
ステップ S12:位置登録サーバ装置30_2は、位置登録テーブル31_2を検索し送信元端末10_4在圏のノード装置のアドレス[133.1.4]を得る。
【0301】
ステップ S13 S14:位置登録サーバ装置30_2は、それぞれ、ノード装置20_1,20_2にノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S15 S16:ノード装置20_1,20_2は、それぞれ、位置情報テーブル22_1,22_2の端末10_1に対応する在圏ノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0302】
これにより、送信元のノード装置20_1,20_2は、宛先端末10_1が在圏するノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を知ることになり、以後、宛先端末10_1宛のパケットをノード装置20_4に直接転送することが可能になる。
図23は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(18)を示している。この通信システムの構成は、図21に示した実施例(16)の構成と同様であるが、宛先端末10_1はキャッシュ11_1を備えていない点が異なっている。
【0303】
また、ノード装置20_3は、記憶部(キャッシュ)23_3を備え、このキャッシュ23_3には送信元端末10_3,10_4がそれぞれ在圏するノード装置20_1,20_2のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶している点も異なっている。
この実施例(19)では、まず概略を言うと、ノード装置20_4は、自エリア21_4に宛先端末10_1が移動したとき、送信元のノード装置20_1,20_2に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを位置登録サーバ装置及び旧在圏のノード装置20_3を経由して間接的に通知する。
【0304】
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末10_1が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末10_1は、ノード装置20_3のエリア21_3に在圏している。
位置情報テーブル22_1,22_2は、それぞれ、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を記憶している。
【0305】
キャッシュ23_3は、宛先端末10_1の送信元端末10_3,10_4がそれぞれ在圏するノード装置20_1,20_2のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶している。
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。
【0306】
ステップ S3:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
ステップ S4:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
【0307】
ステップ S5 S6:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1を検索し端末10_1在圏のノード装置のアドレス[133.1.5]を得て、このアドレス[133.1.5]の旧在圏ノード装置20_3に宛先端末在圏のノード装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0308】
ステップ S7:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップ S8 S10:ノード装置20_3は、ノード装置20_1,20_2にノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0309】
ステップ S11 S12:ノード装置20_1,20_2は、それぞれ、位置情報テーブル22_1,22_2における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
これにより、送信元のノード装置20_1,20_2は、宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を知ることになり、以後、宛先端末10_1宛のパケットをノード装置20_4に直接転送することが可能になる。
【0310】
図24は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(19)を示している。この通信システムの構成は、図23に示した実施例(18)の構成と同様であるが、端末10_1が、旧在圏のノード装置アドレスを記憶する記憶部11_1をさらに備えている点が異なっている。
【0311】
本実施例(19)では、まず概略を言うと、ノード装置20_4は、自エリア21_4に宛先端末10_1が移動したとき、この端末10_1のキャッシュ11_1に記憶されたアドレスに基づき、旧在圏のノード装置20_3を経由して、送信元のノード装置20_1,20_2に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0312】
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末10_1が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末10_1は、ノード装置20_3のエリア21_3に在圏している。
キャッシュ23_3は、端末10_1の送信元端末10_3が在圏するノード装置20_1のアドレス[133.1.3]、及び送信元端末10_4が在圏するノード装置20_2のアドレス[133.1.4]を記憶している。
【0313】
送信元のノード装置20_1,20_2は、それぞれ、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル22_1,22_2にそれぞれ記憶している。
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、キャッシュ11_1に、旧在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を記憶している。
【0314】
ステップ S3:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して旧在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を通知する。
ステップ S4 S5:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索して端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を獲得し、位置登録サーバ装置30_1に位置登録情報を送信する。
【0315】
ステップ S6:ノード装置20_4は、ノード装置20_3へ自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S7:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0316】
ステップ S8 S10:ノード装置20_3は、キャッシュ23_3を参照して、ノード装置20_1,20_2にノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S11 S12:ノード装置20_1,20_2は、それぞれ、位置情報テーブル22_1,22_2における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0317】
これにより、ノード装置20_1,20_2は、それぞれ、端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を位置情報テーブル22_1,22_2に記憶することなる。
以後、ノード装置20_1,20_2は、端末10_1宛のパケットをノード装置20_4に直接転送することが可能になる。
【0318】
図25は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(20)を示している。この実施例(20)が、図24に示した実施例(19)と異なる点は、ノード装置20_3のキャッシュ23_3が、送信元のノード装置20_1,20_2のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶する代わりに送信元端末のアドレス[2.1.1],[2.2.1]を記憶することである。
【0319】
本実施例(20)では、まず概略を言うと、ノード装置20_4は、自エリア21_4に宛先端末10_1が移動したとき、キャッシュ11_1及びキャッシュ23_3に記憶されたアドレスに基づき、旧在圏のノード装置20_3及び位置登録サーバ装置30_2を経由して、送信元のノード装置20_1,20_2に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0320】
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末10_1が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末10_1は、ノード装置20_3のエリア21_3に在圏している。キャッシュ23_3は、端末10_1の送信元端末10_3,10_4のアドレス[2.1.1],[2.2.1]を記憶している。位置情報テーブル22_1,22_2は、それぞれ、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を記憶している。
【0321】
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、キャッシュ11_1に、旧在圏ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を記憶している。
ステップ S3:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。この時、ネットワークに対して旧在圏ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を通知する。
【0322】
ステップ S4 S5:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索して端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を獲得し、位置登録サーバ装置30_1に位置登録情報を送信する。
ステップ S6:ノード装置20_4は、ノード装置20_3へ自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
【0323】
ステップ S7:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
ステップ S8 S10:ノード装置20_3は、サーバ検索テーブル40を検索し、キャッシュ23_3に記憶された送信元端末10_3のアドレス[2.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_2のアドレス[133.1.2]を得る。
【0324】
同様に、ノード装置20_3は、送信元端末10_4のアドレス[2.2.1]に対応する位置登録サーバ装置30_2のアドレス[133.1.2]を得る。
ステップ S11:ノード装置20_3は、位置登録サーバ装置30_2にメッセージを送信し、このメッセージで、端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元端末10_3在圏のノード装置20_1に通知することを依頼する。
【0325】
ステップ S12:ノード装置20_3は、同様に位置登録サーバ装置30_2にメッセージで、端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元端末10_4在圏のノード装置20_2に通知することを依頼する。
ステップ S13 S14:位置登録サーバ装置30_2は、位置登録テーブル31_2を検索して、それぞれ、送信元端末10_3,10_4が在圏するノード装置20_1,20_2のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を得る。
【0326】
ステップS15,S16:位置登録サーバ装置30_2は、それぞれ、ノード装置20_1,20_2にノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S17 S18:ノード装置20_1,20_2は、それぞれ位置情報テーブル22_1,22_2における宛先端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0327】
これにより、ノード装置20_1,20_2は、それぞれ、宛先端末10_1が在圏するノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を知ることになり、以後、端末10_1宛のパケットをノード装置20_4に直接転送することが可能になる。
図26は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(21)を示している。この実施例(21)が図23に示した実施例(18)と異なる点は、ノード装置20_3がキャッシュ23_3を備えていない代わりに、位置登録サーバ装置30_1の位置登録テーブル31_1が各宛先端末に対応した記憶部(キャッシュ)32_1を備えていることである。
【0328】
このキャッシュ32_1は、位置登録テーブル31_1に登録された、例えばアドレス[1.1.1]の宛先端末10_1の通信相手である送信元端末10_3,10_4が在圏するノード装置20_1,20_2のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶する。
本実施例(21)では、まず概略を言うと、ノード装置20_4は、自エリア21_4に宛先端末10_1が移動したとき、例えば、位置登録サーバ装置30_1に対して、キャッシュ32_1に記憶されたアドレスに基づき、自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_1,20_2に通知することを依頼する。
【0329】
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。
宛先端末10_1が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末10_1は、ノード装置20_3のエリア21_3に在圏している。
送信元のノード装置20_1,20_2は、それぞれ、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル22_1,22_2に記憶している。
【0330】
位置登録サーバ装置30_1のキャッシュ32_1は、端末10_1,10_2の送信元端末10_3,10_4がそれぞれ在圏しているノード装置20_1,20_2のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を記憶している。キャッシュ32_1が、送信元のノード装置のアドレスを記憶する方法は、図30で後述する。
【0331】
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。
ステップ S3:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索して端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
【0332】
ステップ S4:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
ステップ S5:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0333】
ステップ S6 S8:位置登録サーバ装置30_1は、キャッシュ32_1に記憶されたアドレス[133.1.3],[133.1.4]のノード装置20_1,20_2に、それぞれノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S9 S10:ノード装置20_1,20_2は、それぞれ、位置情報テーブル22_1,22_2における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0334】
これにより、ノード装置20_1,20_2は、宛先端末10_1が在圏するノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を知ることになり、以後、端末10_1宛のパケットをノード装置20_4に直接転送することが可能になる。
なお、この実施例(21)の変形例として、ノード装置20_4が、自装置に在圏する宛先端末10_1の通信相手である送信元端末10_3在圏のノード装置20_1のアドレスを問合せるメッセージを位置登録サーバ装置30_1に送る。
【0335】
そして、位置登録サーバ装置30_1は、記憶部32_1を検索しアドレス[2.1.1],[2.2.1]を返送する。
ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_2からアドレス[2.1.1],[2.2.1]の端末が在圏するノード装置20_1,20_2のアドレス[133.1.3],[133.1.4]を獲得し、ノード装置20_1,20_2に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを直接送信するようにしてもよい。
【0336】
図27は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(22)を示している。この実施例(22)が図26に示した実施例(21)と異なる点は、キャッシュ32_1が宛先端末に対応して送信元のノード装置のアドレスを記憶する代わりに、送信元端末のアドレスを記憶していることである。
【0337】
また、位置登録サーバ装置30_1が、サーバ検索テーブル40をさらに有している点も異なっている。
本実施例(22)では、まず概略を言うと、ノード装置20_4は、自エリア21_4に宛先端末10_1が移動したとき、位置登録サーバ装置30_1に対してキャッシュ32_1に記憶されたアドレスに基づき、送信元のノード装置20_1,20_2に自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスの通知を依頼する。
【0338】
この実施例(22)の動作は、実施例(21)と同様であるが、キャッシュ32_1に記憶されているアドレスが異なるため、実施例(21)の動作と異なる。
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。
同図において、宛先端末10_1が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
【0339】
端末10_1は、ノード装置20_3のエリア21_3に在圏している。
位置情報テーブル22_1,22_2は、それぞれ、端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を記憶している。
キャッシュ32_1は、端末10_1,10_2の送信元端末10_3,10_4のアドレス[2.1.1],[2.2.1]を記憶している。なお、キャッシュ32_1が、送信元端末のアドレスを記憶する方法は、図30で後述する。
【0340】
ステップ S1:端末10_1は、ノード装置20_4のエリア21_4に移動する。
ステップ S2:端末10_1は、ネットワークに対して位置登録を行う。
ステップ S3:ノード装置20_4は、サーバ検索テーブル40を検索して端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
【0341】
ステップ S4:ノード装置20_4は、位置登録サーバ装置30_1へ位置登録情報を送信する。
ステップ S5:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0342】
ステップ S6:位置登録サーバ装置30_1は、キャッシュ32_1に、端末10_1の送信元端末10_3のアドレス[2.1.1]、及び送信元端末10_4のアドレス[2.2.1]を記憶している。
ステップ S7:位置登録サーバ装置30_1は、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_3のアドレス[2.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_2のアドレス[133.1.2]を得る。
【0343】
ステップ S8:位置登録サーバ装置30_1は、サーバ検索テーブル40を検索し端末10_4のアドレス[2.2.1]に対応する位置登録サーバ装置30_2のアドレス[133.1.2]を得る。
ステップ S9:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録サーバ装置30_2にメッセージを送信し、このメッセージで、アドレス[2.1.1]の送信元端末10_3在圏のノード装置に、端末10_1在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスの通知を依頼する。
【0344】
ステップ S10:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録サーバ装置30_2にメッセージを送信し、このメッセージで、アドレス[2.2.1]の送信元端末10_4在圏のノード装置に、端末10_1在圏のノード装置アドレス及び該宛先端末アドレスの通知を依頼する。
ステップ S11 S12:位置登録サーバ装置30_2は、位置登録テーブル31_2を検索して、それぞれ、送信元端末10_3,10_4が在圏するノード装置アドレス[133.1.3],[133.1.4]を得る。
【0345】
ステップ S13 S14:位置登録サーバ装置30_2は、それぞれ、ノード装置20_1,20_2にノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知する。
ステップ S15 S16:ノード装置20_1,20_2は、それぞれ、位置情報テーブル22_1,22_2における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に更新する。
【0346】
これにより、ノード装置20_1,20_2は、宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を知ることになり、以後、端末10_1宛のパケットをノード装置20_4に直接転送することが可能になる。
なお、この実施例(22)の変形例として、ステップS4〜S14において、ノード装置20_4が、次のように自装置アドレス及び該宛先端末アドレスの送信を行ってもよい。
【0347】
ノード装置20_4は、送信元端末10_3,10_4のアドレスを問合せるメッセージを位置登録サーバ装置30_1に送信する。位置登録サーバ装置30_1は、キャッシュ32_1に記憶したアドレス[2.1.1],[2.2.1]をノード装置20_4に返送する。
【0348】
そして、ノード装置20_4は、アドレス[2.1.1],[2.2.1]の端末が在圏するノード装置を問合せるメッセージを位置登録サーバ装置30_2に送信する。位置登録サーバ装置30_2は、アドレス[133.1.3],[133.1.4]をノード装置20_4に返送する。
このアドレス[133.1.3],[133.1.4]に基づき、ノード装置20_4は、自装置アドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを送信元のノード装置20_1,20_2に直接送信する。
【0349】
なお、この変形例では、位置登録サーバ装置30_1,30_2は、サーバ検索テーブル40を必要としない。
(v)その他の実施例
図28は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(23)を示している。この実施例(23)は、図5の実施例(1)と図18の実施例(13)を組み合わせた実施例であり、通信システムの構成は、実施例(13)と同様である。
【0350】
本実施例(23)では、まず概略を言うと、受信側のノード装置が、位置登録サーバ装置に対してパケット81(パケット71)及びメッセージを送信する。このメッセージで受信側のノード装置は、パケット71を宛先端末在圏のノード装置に転送することを依頼すると共に、送信元のノード装置に宛先端末が現在在圏するノード装置アドレスを通知することを依頼する。
【0351】
以下に、宛先端末10_1が移動した後の詳細な動作を説明する。
図28において、宛先端末10_1が移動する前の通信システムの状態は次の通りである。
端末10_1は、ノード装置20_3のエリア21_3に在圏している。
【0352】
送信元のノード装置20_2は、端末10_1が在圏するノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を位置情報テーブル22_2に記憶している。
ステップ S1:端末10_1宛のユーザパケット71がノード装置20_2に到着する。
ステップ S2:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2を検索して端末10_1在圏のノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を得る。
【0353】
ステップ S3:ノード装置20_2は、受信した端末10_1宛のパケット71に、ノード装置20_3のアドレス[133.1.5]を付加したノード間パケット81を転送する。
ステップ S4:ノード装置20_3は、宛先端末10_1が在圏していないので、サーバ検索テーブル40を検索して端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
【0354】
ステップ S5:ノード装置20_3は、端末10_1宛のパケット71及びメッセージ情報を含んだノード間パケット82を位置登録サーバ装置30_1へ転送する。
図29は、パケット82の詳細例を示しており、パケット82のフォーマットは図8に示したパケット82と同様である。
【0355】
フィールド91、92には、それぞれ、パケット82の宛先である位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]、及びパケット82の送信元であるノード装置20_3のアドレス[133.1.5]が表示されている。
フィールド93,94には、それぞれ、メッセージパケット90の宛先である位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]、及びメッセージの送信元であるノード装置20_3のアドレス[133.1.5]が表示されている。
【0356】
メッセージ情報フィールド95には、「ユーザパケットの有無」=“有り”及び「メッセージの種別」=“位置情報通知、通知先のノード装置アドレス[133.1.4]”が表示されている。
ステップ S6:位置登録サーバ装置30_1は、ノード装置20_3から受信したパケット82のフィールド93=自装置アドレス[133.1.1]であることから、メッセージパケット90が自装置宛であると認識する。
【0357】
そこで、位置登録サーバ装置30_1は、メッセージ情報フィールド95の内容を解読して、メッセージパケット90に端末10_1宛のユーザパケット71が含まれていることを認識する。
そして、位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1を検索してパケット71に含まれる宛先アドレスフィールド96のアドレス[1.1.1]の端末10_1が在圏しているノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を得る。
【0358】
ステップ S7:位置登録サーバ装置30_1は、端末10_1宛のユーザパケット71にノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を付加したノード間パケット83をノード装置20_4へ転送する。
ステップ S8:さらに、位置登録サーバ装置30_1は、メッセージ情報フィールド95の「メッセージ種別」が“位置情報通知”であり、その通知先の“アドレス[133.1.4]”を認識する。
【0359】
そこで、位置登録サーバ装置30_1は、端末10_1が在圏しているノード装置20_4のアドレス[133.1.6]及び該宛先端末アドレスを通知するメッセージをノード装置20_2へ送信する。
ステップ S9:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2における端末10_1在圏のノード装置アドレスを[133.1.6]に変更する。
【0360】
これにより、パケット71は、ノード装置20_4を経由して宛先端末10_1に転送される。また、ノード装置20_2は、宛先端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレスを知ることになる。
以後、ノード装置20_2は、端末10_1宛のパケット71をノード装置20_4に直接転送することが可能になる。
【0361】
図30は、実施例(16)、(18)及び(19)、並びに(21)において、それぞれ、宛先端末の記憶部、ノード装置の記憶部、及び位置登録サーバ装置の記憶部が送信元のノード装置のアドレス又は送信元端末のアドレスを記憶する手順を示している。
また、実施例(17)、(20)、及び(22)において、それぞれ、宛先端末の記憶部、ノード装置の記憶部、及び位置登録サーバ装置の記憶部が送信元端末のアドレスを記憶する手順を示している。
【0362】
同図では、一手順例として、送信元端末10_4が、宛先端末10_1にパケット71を送信した場合、宛先端末10_1の記憶部11_1、宛先端末10_1在圏のノード装置20_4の記憶部23_4、宛先端末10_1に対応する位置登録サーバ装置30_1の記憶部32_1に、送信元端末10_4のアドレス[2.2.1]又は送信元のノード装置20_2のアドレス[133.1.4]を記憶する手順を示す。
【0363】
なお、同図の通信システムの構成は、図21のシステム構成と同様である。
ステップ S1:送信元端末10_4が、宛先端末10_1宛に送信したユーザパケット71が、ノード装置20_2に到着する。
ステップ S2:ノード装置20_2は、宛先端末10_1在圏のノード装置アドレスを知らないため、サーバ検索テーブル40を検索して端末10_1のアドレス[1.1.1]に対応する位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を得る。
【0364】
ステップ S3:ノード装置20_2は、受信した端末10_1宛のパケット71に、位置登録サーバ装置30_1のアドレス[133.1.1]を付加したノード間パケット81を位置登録サーバ装置30_1に転送する。
ステップ S4:位置登録サーバ装置30_1は、位置登録テーブル31_1を検索して端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を得る。
【0365】
ステップ S5:このとき、位置登録サーバ装置30_1は、パケット71の送信元アドレスを調べることによって、送信元端末10_4のアドレス[2.2.1]を記憶部32_1に記憶することができる。
また、位置登録サーバ装置30_1は、パケット81の送信元アドレスを調べることによって、送信元端末10_4が在圏しているノード装置20_2のアドレス[133.1.4]を記憶部32_1に記憶することができる。
【0366】
ステップ S6:位置登録サーバ装置30_1は、受信したパケット81の宛先アドレスを[133.1.6]に書き換えたノード間パケット82をノード装置20_4へ転送する。
ステップ S7:位置登録サーバ装置30_1は、パケット81の送信元アドレス[133.1.4]に基づき、ノード装置20_2へ、端末10_1在圏のノード装置20_4のアドレス[133.1.6]を通知する。
【0367】
ステップ S8:ノード装置20_2は、位置情報テーブル22_2に、端末10_1とその在圏ノード装置アドレス[133.1.6]を追加する。
ステップ S9:ノード装置20_4は、受信したパケット82に含まれているパケット71の送信元アドレスを調べることによって、送信元端末10_4のアドレス[2.2.1]を記憶部23_4に記憶することができる。
【0368】
また、ノード装置20_4は、受信したノード間パケット82の送信元アドレスを調べることによって、送信元端末10_4が在圏しているノード装置20_2のアドレス[133.1.4]を記憶部23_4に記憶することができる。
ステップ S10:ノード装置20_4は、送信元端末10_4が在圏しているノード装置20_2のアドレス[133.1.4]を宛先端末10_1へ通知する場合には、ノード装置20_2のアドレス[133.1.4]を含んだ通知メッセージを送信する。
【0369】
ステップ S11:ノード装置20_4は、送信元端末10_4からのパケット71を宛先端末10_1へ送信する。
ステップ S12:宛先端末10_1は、受信した通知メッセージに含まれるノード装置20_2のアドレス[133.1.4]を記憶部11_1に記憶することができる。
【0370】
また、宛先端末10_1は、送信元端末10_4から送信されたユーザパケット71を受信する。このとき、宛先端末10_1は、ユーザパケット71の送信元アドレスを調べることによって、送信元端末10_4のアドレス[2.2.1]を記憶部11_1に記憶することができる。
【0371】
これにより、記憶部11_1、記憶部23_4、及び記憶部32_1は、それぞれ、送信元端末10_4のアドレス[2.2.1]又は送信元のノード装置20_2のアドレス[133.1.4]を記憶したことになる。
図31は、通信システムを構成する本発明に係るノード装置の実施例(25)を示している。この実施例(25)では、ノード装置20_1〜20_5及び位置登録サーバ装置30_1,30_2(以後、ノード装置20_1〜20_5及び位置登録サーバ装置30_1,30_2をノード装置と総称する。)はATM-SW60_1〜60_3で接続されている。
【0372】
各ノード装置30_1,30_2,20_1〜20_5には、アドレス[1]〜[7]が割り付けられている。アドレス[1]〜[7]として、VPI/VCIアドレス、E.164アドレス、及びIPv4アドレス、IPv6アドレス等を用いることができる。
このように、ノード装置間のネットワークに一般的なATMネットワークを適用した通信システムおいても、図5の実施例(1)〜実施例(23)におけるノード装置のIPアドレス[133.1.1]〜[133.1.7]を、ATMネットワークにおける各ノード装置のアドレス[1]〜[7]に置き換えることにより、実施例(1)〜実施例(23)と同様のパケット転送動作を行うことが可能である。
【0373】
特に、各ノード装置間をATM-SVC(Switched Virtual Connection)で接続する場合には、ATMヘッダ情報のみからではノード間パケットの送信元となるノード装置のアドレスが解らない場合も考えられるが、このような場合には図7及び図8に示した実施例(3)の方法が有効である。
【0374】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るノード装置によれば、先端末が別のノード装置のエリアに移動することにより発生するパケット損失による通信品質の劣化を防ぐことが可能となる。
【0375】
また、信元のノード装置が、記憶された位置情報が更新されないため、先端末が在圏していた在圏のノード装置へパケットを送信し続けること無く、先端末在圏のノード装置に正しく転送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノード装置の動作原理(1)を示したブロック図である。
【図2】本発明に係るノード装置の動作原理(2)を示したブロック図である。
【図3】本発明に係るノード装置の動作原理(3)を示したブロック図である。
【図4】本発明に係るノード装置の動作原理(4)を示したブロック図である。
【図5】本発明に係るノード装置の実施例(1)を示したブロック図である。
【図6】本発明に係るノード装置の実施例(2)を示したブロック図である。
【図7】本発明に係るノード装置の実施例(3)を示したブロック図である。
【図8】本発明に係るノード装置の実施例(3)において用いられるパケットのフォーマット例を示した図である。
【図9】本発明に係るノード装置の実施例(4)を示したブロック図である。
【図10】本発明に係るノード装置の実施例(5)を示したブロック図である。
【図11】本発明に係るノード装置の実施例(6)を示したブロック図である。
【図12】本発明に係るノード装置の実施例(7)を示したブロック図である。
【図13】本発明に係るノード装置の実施例(8)を示したブロック図である。
【図14】本発明に係るノード装置の実施例(9)を示したブロック図である。
【図15】本発明に係るノード装置の実施例(10)を示したブロック図である。
【図16】本発明に係るノード装置の実施例(11)を示したブロック図である。
【図17】本発明に係るノード装置の実施例(12)を示したブロック図である。
【図18】本発明に係るノード装置の実施例(13)を示したブロック図である。
【図19】本発明に係るノード装置の実施例(14)を示したブロック図である。
【図20】本発明に係るノード装置の実施例(15)を示したブロック図である。
【図21】本発明に係るノード装置の実施例(16)を示したブロック図である。
【図22】本発明に係るノード装置の実施例(17)を示したブロック図である。
【図23】本発明に係るノード装置の実施例(18)を示したブロック図である。
【図24】本発明に係るノード装置の実施例(19)を示したブロック図である。
【図25】本発明に係るノード装置の実施例(20)を示したブロック図である。
【図26】本発明に係るノード装置の実施例(21)を示したブロック図である。
【図27】本発明に係るノード装置の実施例(22)を示したブロック図である。
【図28】本発明に係るノード装置の実施例(23)を示したブロック図である。
【図29】本発明に係るノード装置の実施例(23)において用いられるパケットのフォーマット例を示した図である。
【図30】本発明に係るノード装置の実施例(24)を示したブロック図である。
【図31】本発明に係るノード装置の実施例(25)を示したブロック図である。
【図32】一般的なノード装置で構成された移動パケット通信システムの構成例を示したブロック図である。
【図33】従来の移動パケット通信システムにおけるパケット転送動作例(1)を示したブロック図である。
【図34】従来の移動パケット通信システムにおけるパケット転送動作例(2)を示したブロック図である。
【符号の説明】
10_1〜4 端末 11_1 記憶部、キャッシュ
20_1〜5 ノード装置 21_1〜5 エリア
22_1〜22_5 位置情報テーブル 23_3〜5 記憶部、キャッシュ
30_1,30_2 位置登録サーバ装置 31_1,31_2 位置登録テーブル
32_1,32_2 記憶部、キャッシュ 40 サーバ検索テーブル
50_1〜7 ルータ 60_1〜3 ATM-SW
71 ユーザパケット 81〜83 ノード間パケット
90 メッセージパケット(フィールド)
91 宛先アドレス(フィールド) 92 送信元アドレス(フィールド)
93 メッセージ宛先アドレス(フィールド)
94 メッセージ送信元アドレス(フィールド)
95 メッセージ情報フィールド 96 宛先アドレス(フィールド)
97 送信元アドレス(フィールド)
ADR1,ADR2 位置登録サーバ装置アドレス
ADR3〜7 ノード装置アドレス
図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (10)

  1. 移動可能な端末及び該端末の在圏する位置情報を登録する位置登録テーブルを備えた位置登録サーバ装置と共に通信システムを構成するノード装置において、
    信したパケットを転送すべき宛先端末が自エリアに在圏せず、且つ該宛先端末在圏のノード装置アドレスを知っているとき、該パケットを該宛先端末在圏のノード装置に転送し、知っていないとき、該位置登録サーバ装置から該宛先端末在圏のノード装置アドレスを取得し、該宛先端末在圏のノード装置に該パケットを転送することを特徴としたード装置。
  2. 請求項1において、
    該位置登録サーバ装置から該宛先端末在圏のノード装置アドレスを取得するとともに、前記受信したパケットを自装置から該位置登録サーバ装置を経由して該宛先端末在圏のノード装置に送することを特徴としたード装置。
  3. 請求項1において、
    該宛先端末のアドレスと該宛先端末在圏のノード装置アドレスとを対応付けて記憶する記憶部を有し、受信した該パケットの宛先端末が自エリアに在圏していないとき、該宛先端末に対応して該記憶部に記憶された該宛先端末在圏のノード装置に該パケットを転送することを特徴としたード装置。
  4. 請求項において、
    該パケットを受信してから、所定時間経過するまで又はパケット転送終了の指示があるまで、該パケットの転送を継続することを特徴とした受信側のノード装置。
  5. 請求項において、
    該装置間で送受信されるパケットが、送信先の装置に対して、少なくとも自パケットの転送の要 / 不要の指定、その転送先の指定、応答メッセージの要 / 不要の指定、及びその応答先の指定のいずれかを指定することができることを特徴としたード装置。
  6. 請求項1において、
    該装置間で送受信されるメッセージが、送信先の装置に対して、少なくとも応答メッセージの要 / 不要の指定、及びその応答先の指定を行うことができることを特徴としたード装置。
  7. 請求項1において、
    該通信システムが複数の位置登録サーバ装置を有し、
    該宛先端末とこの宛先端末が位置登録された位置登録サーバ装置アドレスとを対応付けたサーバ検索テーブルを有することを特徴としたード装置。
  8. 請求項において、
    該装置がルータによって接続されて該通信システムを構成することを特徴としたード装置。
  9. 請求項1において、
    該装置が ATM-SW によって接続されて該通信システムを構成することを特徴としたード装置。
  10. 請求項において、
    該端末の少なくとも1つが固定端末であり、
    少なくとも1つが固定通信網用ノード装置であることを特徴としたード装置。
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