JP4068189B2 - 合成樹脂製容器蓋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外周面には係止あご部が形成されている、容器の口頸部に適用される合成樹脂製容器蓋、更に詳しくは、垂下壁の内周面に形成されている係止突条を口頸部の係止あご部に係止せしめて口頸部に装着される形態の合成樹脂製容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】
当業者には周知の如く、液体調味料の如き内容物のための容器として、外周面に係止あご部が形成されている円筒状口頸部を備えた形態のものが広く使用されている。そして、かような容器の口頸部に適用される容器蓋として、合成樹脂製蓋本体とこれに組み合わされる合成樹脂製外蓋とから構成された形態のものが実用に供されている。蓋本体は円形頂面壁とこの頂面壁の周縁から垂下する円筒状の垂下壁とを含んでいる。頂面壁には破断ラインによって区画された分離領域である開封部が設けられている。この開封部には、上方に延びる連結柱とこの連結柱に接続された把持リングとが付設されている。頂面壁には開封部の外側から上方に延びる排出案内筒が配設されている。垂下壁の内周面には係止突条が形成されている。かような蓋本体は、容器の口頸部に被嵌せしめて垂下壁の内周面に形成されている係止突条を口頸部の外周面に形成されている係止あご部に係止せしめることによって、口頸部に装着される。蓋本体とは別個に形成され或いはヒンジ連結部を介して蓋本体と一体に形成され得る外蓋は、蓋本体に被嵌されて排出案内筒を覆う。内容物を排出する際には、外蓋を開動せしめて排出案内筒を露呈せしめる。次いで、把持リングに指を掛けてこれを引っ張って頂面壁に形成されている破断ラインを破断せしめ、開封部を分離して頂面壁に排出開口を生成せしめる。しかる後においては、容器を傾動せしめると、収容されている内容物が生成された排出開口を通して排出され、排出案内筒に案内されて注出される。
【0003】
而して、近時においては、廃棄物を材料別に分別する所謂分別廃棄が要望されており、かかる要望を充足するためには、上述した容器蓋に関しては、容器内に収容されている内容物を消費した後に、外蓋のみならず蓋本体も、ガラス或いは異なった合成樹脂から形成されている容器から離脱して、容器とは別個に破棄することが必要である。
【0004】
蓋本体を容器の口頸部から容易に除去することができるようになすために、実開平6−32353号公報及び特開平7−52963号公報には、蓋本体の垂下壁に適宜の形態の破断ラインを形成することが開示されている。かような破断ラインが形成されている蓋本体においては、容器の口頸部から蓋本体を離脱する際には、垂下壁に形成されている破断ラインを破断せしめて、口頸部の外周面に形成されている係止あご部に対する垂下壁の内周面に形成されている係止突条の係止を解除し、かくして口頸部から蓋本体を充分容易に離脱せしめることができる。
【0005】
然るに、上記実開平6−32353号公報及び特開平7−52963号公報に開示されている上記形態の蓋本体には次のとおりの問題が存在する。即ち、容器の口頸部に蓋本体を装着する際には、垂下壁及び/又は係止突条を弾性変形せしめて、係止突条が口頸部の係止あご部を乗り越えるようにせしめることが必要であるが、この際に垂下壁に形成されている破断ラインに相当大きな力が作用し、これに起因して破断ラインが破断されてしまう虞が少なくない。
【0006】
上記問題を解決するために、実開平7−8249号公報、実開平7−9751号公報及び特開平9−58718号公報には、垂下壁の肉厚を幾分低減せしめると共に垂下壁に軸線方向に延びるスリットを1個又は複数個形成し、そして更に垂下壁を囲繞する補強壁を配設することが開示されている。かような補強壁を備えた蓋本体においては、容器の口頸部に蓋本体を装着した状態においては、補強壁によって垂下壁が補強され、容器の口頸部に装着されている蓋本体が口頸部から偶発的に離脱されてしまうことが充分確実に防止される。一方、容器の口頸部から蓋本体を離脱せしめる際には、垂下壁から補強壁を離脱せしめる。かくすると、垂下壁の肉厚が低減せしめられており、そしてまた垂下壁に軸線方向に延びるスリットが形成されている故に、垂下壁を上方に移動せしめる際に充分容易に半径方向外方に弾性的に変位せしめて、口頸部に形成されている係止あご部に対する垂下壁の内周面に形成されている係止突条の係止を解除することができ、従って充分容易に容器の口頸部から蓋本体を離脱することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実開平7−8249号公報、実開平7−9751号公報及び特開平9−58718号公報に開示されている容器蓋も未だ充分に満足し得るものではなく、次のとおりの問題を有する。第一に、実開平7−8249号公報及び実開平7−9751号公報に開示されている容器蓋においては、補強壁を蓋本体の垂下壁とは別個に成形し、垂下壁に組み付ける構成である故に、製作工程が比較的煩雑であり、製作コストが比較的高くなる。また、特開平9−58718号公報に開示されている容器蓋に関しては、補強壁の内周面が垂下壁の外周面に密接せしめれている故に、射出成形又は圧縮成形のみによって成形することは不可能ではないにしても必ずしも容易ではなく、通常は、射出成形又は圧縮成形の後に切断工程を遂行して垂下壁と補強壁とを分離することが必要であり、従って実開平7−8249号公報及び実開平7−9751号公報に開示されている容器蓋と同様に製作工程が比較的煩雑であり、製作コストが比較的高くなる。更に、垂下壁から補強壁を離脱せしめる際には、補強壁を軸線方向に移動せしめて両者間に配設されている接続橋絡部を破断せしめることが必要であるが、かかる破断操作は必ずしも容易でない。
【0008】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、蓋本体の垂下壁を囲繞する補強壁が配設されている形態であり、容器の口頸部に蓋本体を装着した状態においては、補強壁によって垂下壁が補強され、容器の口頸部に装着されている蓋本体が口頸部から偶発的に離脱されてしまうことが充分確実に防止される形態であるにもかかわらず、垂下壁と共にこれを囲繞する補強壁を一体的に射出成形又は圧縮成形によって充分簡易且つ安価に製作され、そしてまた容器の口頸部から蓋本体を離脱する際には充分容易に垂下壁から補強壁を少なくとも部分的に離脱せしめて、垂下壁の補強作用を解除することができる、新規且つ改良された合成樹脂製容器蓋を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記主たる技術的課題を達成するために、本発明においては、垂下壁を囲繞する円筒状の補強壁が、垂下壁の内周面に設けられた係止突条に対応する位置で0.2乃至0.8mmの幅である幅狭接続部を介して垂下壁に接続される形態にせしめ、補強壁にはその上端から上記係止突条に対応する位置まで延びる複数個の破断ラインが形成されている。垂下壁と補強壁とを0.2mm以上の幅を有する幅狭接続部で接続する場合には、垂下壁と補強壁との間に挿入すべき環状成形型部片を過剰に肉薄のものにせしめてその強度を過剰に低減せしめる等の問題を発生せしめることなく、垂下壁と補強壁とを一体的に射出成形又は圧縮成形によって充分簡易且つ安価に製作することができる。一方、垂下壁と補強壁とを接続する幅狭接続部の幅は0.8mm以下であるので、補強壁の内周面を垂下壁の外周面に充分に近接せしめることができ、従って補強壁によって充分良好に垂下壁を補強することができる。
【0010】
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成する合成樹脂容器蓋として、外周面には係止あご部が形成されている、容器の円筒状の口頸部に適用される合成樹脂製容器蓋にして、円筒状の垂下壁を有し、該垂下壁の内周面には該口頸部の該係止あご部に係止せしめられる係止突条が形成されており、該係止突条が該係止あご部に係止せしめられることによって該口頸部に装着される蓋本体を具備し、該垂下壁を囲繞する円筒状の補強壁が配設され、該補強壁は該係止突条に対応する位置で0.2乃至0.8mmの幅である幅狭接続部を介して該垂下壁に接続されており、該補強壁にはその上端から少なくとも該係止突条に対応する位置まで延びる複数個の破断ラインが形成され、該口頸部に装着された状態において、該補強壁は、該垂下壁が半径方向に拡がるのを規制し、該垂下壁を補強するようにした、ことを特徴とする容器蓋が提供される。
【0011】
幅狭接続部の幅は0.2乃至0.5mmであるのが好適である。垂下壁の外周面と補強壁の内周面との間には、上方に向かって漸次増大し補強壁の上端においては0.7乃至1.3mmである間隙が存在するのが好適である。また、垂下壁の内周面に形成されている突条は、破断ラインと対応する部分には存在しないことが望ましい。好適例においては、天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒状のスカート壁とを有し、該スカート壁の内周面には雌螺条が形成されている外蓋を具備し、該補強壁の外周面には雄螺条が形成されており、該外蓋の該スカート壁に形成されている該雌螺条を該補強壁に形成されている雄螺条に螺合せしめることによって該外蓋が該蓋本体に装着される。該蓋本体は該円筒状垂下壁の上端に接続された頂面壁を含み、該頂面壁には破断ラインによって区画された開封部が設けられており、該頂面壁の該開封部には該開封部から上方に延びる連結柱及び該連結柱に接続された把持リングが付設されており、該頂面壁には、更に、該開封部の外側から上方に延びる排出案内筒が配設されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の好適な実施形態について、添付図面を参照して更に詳細に説明する。
【0013】
図1乃至図6には本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の一実施形態が示されている。図において、全体を番号2で示す合成樹脂製容器蓋は、蓋本体4と該蓋本体4に離脱可能に装着された外蓋6とから構成されている。
【0014】
ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から一体成形することができる蓋本体4は、円形状の頂面壁41と円筒状の垂下壁42と円筒状の補強壁43を備えている。頂面壁41には、開封部410を区画するループ状に形成された破断ライン411が形成されている。この破断ライン411は、肉厚を低減せしめることによって形成されるスコアにより構成することができる。なお、破断ライン411によって区画される開封部410は、円形、楕円形或いは矩形等の適宜の形状でよい。開封部410の上面には開封用のプルリング44が設けられている。このプルリング44は、上記破断ライン411の内側において開封部410の上面から上方に延びる連結柱441と、該連結柱441の上端に形成されたリング部442とからなっている。頂面壁41には、上記破断ライン411の外側上面から上方に突出して形成されたラッパ形状の排出案内筒45が設けられている。また、頂面壁41には、上記破断ライン411の外側下面から下方に突出して形成された略円筒状のシール筒46が設けられている。
【0015】
上記円筒状の垂下壁42は、図4に示すように円形状の頂面壁41の周囲から下方に突出して形成されている。この円筒状の垂下壁42の内周面には、その全周にわたって係止突条421が形成されている。
【0016】
上記円筒状の補強壁43は、円筒状の垂下壁42を囲繞して配設され、その外周には雄螺条431が形成されている。この円筒状の補強壁43は、図示の実施形態においてはその中間部が円筒状の垂下壁42の下端部と幅狭接続部47によって接続されている。この幅狭接続部47の幅(S)は、図示の実施形態においては0.2乃至0.8mmに設定されている。なお、幅狭接続部47の幅(S)は、0.2乃至0.5mmに設定するのがより好ましい。垂下壁42と補強壁43は上記幅狭接続部47以外には分離されていることが重要であり、この両者を分離して成形するには、蓋本体4の成形時には両者を分離するための環状成形型部片を配設する必要がある。しかるに、環状成形型部片は、通常調質鋼で製作されるが、0.2mm未満の厚さでは強度的に弱く、耐久性の面で大量生産に適しないことが本発明者等の実験の結果判った。一方、上記幅狭接続部47の幅(S)を大きく設定すれば上記環状成形型部片を厚くすることができ強度的に問題ないが、垂下壁42と補強壁43との間隙が大きくなってしまう。垂下壁42と補強壁43との間隙が大きいと、蓋本体4を後述する容器の口頸部に装着した状態で補強壁43が機能することができない。本発明者等の実験によれば、垂下壁42と補強壁43との間隙は下端部で0.8mmを越えると補強壁43による補強機能が急激に減少することが判った。補強壁43による補強機能は、垂下壁42と補強壁43との間隙が0.5mm以下がより好ましいことも判った。なお、図示の実施形態においては、垂下壁42の外周面と補強壁43の内周面との間の間隙は下方から上方に向かって漸次増大するように形成されている。この間隙は補強壁43の上端において0.7乃至1.3mmであるのが好ましい。このように、垂下壁42の外周面と補強壁43の内周面との間の間隙を下方から上方に向かって漸次増大するように形成することにより、蓋本体4の成形時における環状成形型部片の型抜きが容易となる。また、上記間隙を補強壁43の上端において0.7乃至1.3mmに設定することにより、後述する破断ラインを破断する際に補強壁43の上端に指を掛けることが容易となる。
【0017】
上記のように構成された円筒状の補強壁43には、図示の実施形態においては全周に渡って略等間隔に6個の破断ライン432が形成されている。この破断ライン432は、補強壁43の上端から上記垂下壁42の内周面に形成された係止突条421の中央部よりやや下方位置に対応する位置まで設けられている。図示の実施形態における破断ライン432は、肉厚を低減せしめることによって形成されるスコア432aと上記雄螺条431に形成された切欠溝432bとによって構成されている。
【0018】
次に、外蓋6について図1及び図5を参照して説明する。ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から一体成形することができる外蓋6は、実質上水平に延在する天面壁61と該天面壁61の周縁から垂下する円筒状のスカート壁62とによって構成されている。天面壁61の下面には、下方に延びる円筒形状のシール壁611が設けられており、このシール壁611の外周面が上記蓋本体4に設けられた排出案内筒45の上端部内周面と接触するように構成されている。上記スカート壁62の内周面には、上記円筒状の補強壁43の外周に形成された雄螺条431と螺合する雌螺条621が形成されている。
【0019】
上記のように構成された合成樹脂製容器蓋2は、図1の示すようにポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂あるいはガラス等から形成されている容器8に装着される。容器8は、外周面には係止あご部811が形成されている円筒状の口頸部81を備えている。合成樹脂製容器蓋2は、容器8内に液体等の内容物が収納された後に、その口頸部81に打栓することにより装着される。合成樹脂製容器蓋2の打栓により、蓋本体4を構成するシール筒46の外周面は容器口頸部81の内周面に圧入され、垂下壁42の係止突条421は容器口頸部81の外周面に形成された係止あご部811を乗り越えた位置に位置付けらて装着される。この容器口頸部81に装着された状態において、垂下壁42の外側には補強壁43が配設されているので、垂下壁42の肉厚を薄くしても垂下壁42に形成された係止突条421の保持力を確保することができる。
【0020】
上記のようにして口頸部81に合成樹脂製容器蓋2を打栓した状態で内容物が収納された容器8は搬送および保管される。そして、容器8内に収納された内容物を注出する場合には、上蓋6を反時計方向に回動して蓋本体4から外し、蓋本体4に設けられたプルリング44を引っ張ると、破断ライン411が破断して開封部410が除去される。このようにして開封部410が除去されると、容器8を傾けることにより内容物を注出することができる。
【0021】
次に、容器8内に収納された内容物が全て消費され、容器8と合成樹脂製容器蓋2を分別して回収する手順について説明する。
容器8と合成樹脂製容器蓋2を分別するには、先ず上蓋6を反時計方向に回動して蓋本体4から外す。次に、蓋本体4の補強壁43の上端に指を掛けて外側に引っ張ると、指の両側に位置する2個の破断ライン432が図6に示すように破断せしめられる。破断ライン432は上記のように垂下壁42の内周面に形成された係止突条421の中央部よりやや下方位置に対応する位置まで設けられているので、破断された2個の破断ライン432間は垂下壁42への拘束が解除されて補強機能が喪失するので、垂下壁42は半径方向に拡がることが可能となる。従って、補強壁43の破断された2個の破断ライン432間を把持して上方に引っ張ることにより蓋本体4を容器8の口頸部81から容易に離脱することができる。なお、破断ライン432を全て破断すれば、蓋本体4を容器8の口頸部81から更に容易に離脱することができる。
【0022】
次に、図7及び図8を参照して、本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の他の実施形態について説明する。なお、図7及び図8の実施形態においては、上記図1乃至図6に示す実施形態と同一部材には同一符号を付して、その説明を省略する。
図7及び図8に示す実施形態は、上記垂下壁42の内周面に設けられた係止突条421は、上記破断ライン432と対応する部分には存在しない領域425を形成したものである。このように、係止突条421の破断ライン432と対応する領域425が除去されていることにより、破断された2個の破断ライン432間の補強壁43を上方に引っ張る際に、係止突条421が存在しない部分の係止力が低下するため、蓋本体4を容器8の口頸部81から容易に離脱することができる。
【0023】
以上、添付図面を参照して、本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の好適実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0024】
【発明の効果】
本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋は以上のように構成されているので、以下の作用効果を奏する。
【0025】
即ち、垂下壁を囲繞する円筒状の補強壁が配設されており、該補強壁は0.2乃至0.8mmの幅である幅狭接続部を介して該垂下壁に接続されているので、蓋本体の成形時に垂下壁と補強壁とを分離するための環状成形型部片の耐久性を確保することができるとともに、蓋本体を容器の口頸部に装着する際に垂下壁が拡張せしめられるとき補強壁が十分に機能することができる。
また、補強壁にはその上端から少なくとも垂下壁に形成された係止突条に対応する位置まで延びる複数個の破断ラインが形成されているので、容器と合成樹脂製容器蓋を分別する際に、上記補強壁の少なくとも2個の破断ラインを破断することにより、容器の口頸部から蓋本体を離脱するとき垂下壁への補強機能が少なくとも部分的に喪失するので、破断された2個の破断ラインの補強壁を上方に引っ張ることにより蓋本体を容器の口頸部から容易に離脱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の一実施形態を示すもので、容器の口頸部に装着した状態を示す断面図。
【図2】図1に示す合成樹脂製容器蓋を構成する蓋本体の正面図。
【図3】図2に示す蓋本体の平面図。
【図4】図3におけるA−A線断面図。
【図5】図1に示す容器の口頸部に装着した合成樹脂製容器蓋の外蓋を取り外した状態を示す断面図。
【図6】図1に示す合成樹脂製容器蓋を構成する蓋本体の補強壁の一部を破断した状態を示す正面図。
【図7】本発明に従って構成された合成樹脂製容器蓋の他の実施形態を示すもので、合成樹脂製容器蓋を構成する蓋本体の底面図。
【図8】図7におけるB−B線断面図。
【符号の説明】
2:合成樹脂製容器蓋
4:蓋本体
41:頂面壁
410:開封部
411:弱化ライン
42:垂下壁
421:係止突条
43:補強壁
431:雄螺条
432:破断ライン
44:プルリング
441:連結柱
442:リング部
45:排出案内筒
46:シール筒
47:幅狭接続部
6:外蓋
61:天面壁
611:シール壁
62:スカート壁
621:雌螺条
8:容器
81:口頸部
811:係止あご部
Claims (5)
- 外周面には係止あご部が形成されている、容器の円筒状の口頸部に適用される合成樹脂製容器蓋にして、円筒状の垂下壁を有し、該垂下壁の内周面には該口頸部の該係止あご部に係止せしめられる係止突条が形成されており、該係止突条が該係止あご部に係止せしめられることによって該口頸部に装着される蓋本体を具備し、該垂下壁を囲繞する円筒状の補強壁が配設され、該補強壁は該係止突条に対応する位置で0.2乃至0.8mmの幅である幅狭接続部を介して該垂下壁に接続されており、該補強壁にはその上端から少なくとも該係止突条に対応する位置まで延びる複数個の破断ラインが形成され、
該口頸部に装着された状態において、該補強壁は、該垂下壁が半径方向に拡がるのを規制し、該垂下壁を補強するようにした、
ことを特徴とする容器蓋。 - 該幅狭接続部の幅は0.2乃至0.5mmである、請求項1記載の容器蓋。
- 該垂下壁の外周面と該補強壁の内周面との間には、上方に向かって漸次増大し該補強壁の上端においては0.7乃至1.3mmである間隙が存在する、請求項2記載の容器蓋。
- 該垂下壁の内周面に形成されている該係止突条は、該破断ラインと対応する部分には存在しない、請求項1から3までのいずれかに記載の容器蓋。
- 該蓋本体は該円筒状の垂下壁の上端に接続された頂面壁を含み、該頂面壁には破断ラインによって区画された開封部が設けられており、該頂面壁の該開封部には該開封部から上方に延びる連結柱及び該連結柱に接続された把持リングが付設されており、該頂面壁には、更に、該開封部外側から上方に延びる排出案内筒が配設され、
該蓋本体には外蓋が装着され、該外蓋は天面壁と該天面壁の周縁から垂下する円筒状のスカート壁とを有し、該スカート壁の内周面には雌螺条が形成され、該補強壁の外周面には雄螺条が形成されており、該外蓋の該スカート壁に形成されている該雌螺条を該補強壁に形成されている雄螺条に螺合せしめることによって該外蓋が該蓋本体に装着される、請求項1から4までのいずれかに記載の容器蓋。
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