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JP4062381B2 - 電車線路支持物における電柱とビーム材の接続構造 - Google Patents

電車線路支持物における電柱とビーム材の接続構造 Download PDF

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JP4062381B2 JP19294598A JP19294598A JP4062381B2 JP 4062381 B2 JP4062381 B2 JP 4062381B2 JP 19294598 A JP19294598 A JP 19294598A JP 19294598 A JP19294598 A JP 19294598A JP 4062381 B2 JP4062381 B2 JP 4062381B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電車線路支持物における電柱とビーム材の接続構造に関する。殊にアルミニウム合金の押出形材よりなるビーム材を電柱に接続することに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、外径を細くできて景観上良好となるように鋼管が利用されつつあるが、金属製電柱とビーム材の接続は図5のように電柱とビーム材のそれぞれにフランジを溶接してフランジ同士をボルトで締めて固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鋼管よりなる電柱やビーム材は重いため、ビーム材の両端部にベンド鋼管を接続する作業に重機が必要であり、作業時間が長くかかっていた。また、電柱の設置位置・垂直度・高さ・軸線に対する回転具合、およびビーム材側の形状などが極めて精度が高くなければ、フランジのボルト付けの孔の位置合わせにも時間を要した。このため、電車の終電から始発の間までに作業を終了することが困難であった。また、鋼管を曲げる加工も困難である。
さらに、アルミニウム合金は溶接による強度低下が大きく、アルミニウム合金よりなる電柱やビーム材を直接溶接して接続したり、これらにフランジを溶接してフランジ部分で接合するのは妥当ではない。
また、フランジによる接続は美的であるとはいえないので、美観を損なわない電柱とビーム材の接続を行なう必要がある。
そこで、本発明は、かかる従来の欠点を克服し、電車線路支持物を迅速に組み立てることができる電車線路支持物における電柱とビーム材の接続構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アルミニウム合金押出形材よりなる電車線路支持物における電柱とビーム材との接続構造であって、前記電柱の上端に設置され、前記電柱の蓋を兼ねる接続具と、前記ビーム材の端部を前記接続具の上面に接続するための接続手段とを備えてなることを特徴とする。これによれば、ビーム材などが軽量なため取り扱いが容易であり、迅速に作業を行なうことができるとともに、確実かつ見栄えよくビーム材を電柱に接続することができる。
【0005】
また、本発明は、前記ビーム材が円弧を成す円弧型ビーム材であって、かつ、該円弧型ビーム材は前記電柱に接続した場合に該円弧型ビーム材の端部の水平面に対する傾斜角がθとなるものであり、前記接続具が前記電柱に設置された場合に該接続具の上面の傾斜角が前記傾斜角θに対応したものとなっていることを特徴とする。これによれば、さらに見栄えがよく景観の優れた電車線路支持物を提供することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
参考実施形態
まず、参考実施形態について詳細に説明する。図1は、参考実施形態における電柱とビーム材よりなる電車線路支持物を示す図である。図2は、参考実施形態における電柱とビーム材の接続形態の例を示す図である。ここで、(A)は第1のバリエーションによる接続を、(B)は第2のバリエーションによる接続を、(C)は第3のバリエーションによる接続を、それぞれ示す。
【0007】
図1と図2において、符号Gは電車線路支持物を示し、電柱1、ビーム材2および電柱1とビーム材2を接続する接続具10からなる。
なお、電車線路とは、変電所からの電気をパンタグラフで代表される集電装置により電気車に供給するために線路に沿って設けられた電線路をいう(いわゆる架線に該当)。
【0008】
ビーム材2は、電柱1と電柱1の間にわたされる梁の役割を果たし、図には示さないが、このビーム材2には下束を介して架線が設けられる。
ビーム材2の断面の形状は、円形、楕円形、方形などであっても構わない。
【0009】
接続具10は、電柱1とビーム材2とを接続するために用いられるが、これは、接続具10を電柱1の先端部分に設置するための手段と、ビーム材2を接続するための手段を有するものであればよい。
【0010】
接続具10を電柱1の先端に設置するための手段の具体例としては、水道管・ガス管をはじめとする各種配管の末端開口部を塞ぐ手段としての盲キャップ・盲プラグ・盲板(盲フランジ)で用いられるような手段が挙げられる。
【0011】
接続具10の本体が盲キャップや盲プラグのようなものである場合は、電柱1にしっかりと螺着されるものでなくとも、単に接続具10が落ちないように電柱1の先端に被せてあったり、差し込んであったりする設置手段でもよい。また、接続具10の本体が盲板のようなものである場合は、電柱1に溶接などにより固定する設置手段がとられることになる。
すなわち、接続具10の本体は、電柱1に設置する手段の違いにより、断面凹状の盲キャップや断面凸状の盲プラグあるいは板状の盲板のような形状をすることになる。ちなみに図2に示す3つのバリエーションの接続具10(10a、10b、10c)は、いずれも電柱1の先端開口部に挿嵌される突起部10´をもった断面凸状の盲プラグタイプのものであるが、他のタイプのものでもよい。
【0012】
なお、図2(A)〜(C)では、断面凸状の接続具10の突起部10´を電柱1の上端の開口部にそのまま差し込んで設置する手段を示しているが、例えば、図には示さないが、電柱1の上端部近傍で突起部10´とオーバーラップする部分にボルト貫通孔を形成しておき、一方、突起部10´には雌ネジを形成しておき、両者をボルトで固定するようにすれば、接続具10を電柱1の先端部分に確実に設置・固定することができる。
【0013】
接続具10を電柱1 上端に確実に設置・固定する手段はこれに限るものでなく、例えば電柱1が円管の場合は接続具10自体に雄ネジを形成し、電柱1の上端自体に雌ネジを形成しておき、ネジ止めとしたり、両者をきつい嵌め合いとしたり、等種々の手段が考えられる。
【0014】
ビーム材2を接続する手段としては、例えば、以下に説明する図2の(A)乃至(C)に示す3つのバリエーションのものが挙げられるが、これらを任意に組合せて使用することもできる。即ち、ビーム材2の一端と他端の電柱1に対する接合手段が異なっても差し支えない。
【0015】
図2(A)のものは、ビーム材2の電柱1に接続される部分の管径に応じた形状を持ったU字状の止め具15を用いてビーム材2を接合したものである。止め具15の両端部には雄ネジが形成され、上記の断面凸状の接続具10(10a)の本体のフランジ部分11に開けられた貫通孔を介してナット16により、しっかりとビーム材2を止めることができるようになっている。
また、図2(A)では、U字状の止め具15を2つ用いているが、止め具15はこれに限定されるものではなく、2つの止め具15を一体として成した帯状の止め具15であってもよい。また、止め具15の形状はU字状でなくコ字状などであってもよい。
【0016】
図2(B)のものは、断面が円形のビーム材2の座りがよくなるようにビーム材2と接続具20が当接する部分(当接部)に窪みが入った溝14が設けられている。そして、ビーム材2と接続具10(10b)が当接する部分2箇所がビーム材2の長さ方向に沿って線状に溶接してある(符号WLは線状に溶接した溶接ラインを示す)。また、補強用のリブ17が数箇所溶接により設けられ、ビーム材2の接続をより確実にしている。
なお、ビーム材2の断面形状が円形である場合に、当接部13に溝14を設けないでそのまま溶接したのでは、円の中心と両方の溶接部分W・Wのなす角度Ωが狭く、溶接による接合強度は極めて弱いものとなる。これを、防止するためにも当接部分13に溝14を設けて、角度Ωが広くなるようにするのがよい。この点図2(A)の接続具10(10a)にもビーム材2との当接部13に溝14が設けてあるが、溝14の持つ意味は図2(B)の場合の方がより重要である。
【0017】
図2(C)のものは、図2(B)のものよりもさらに座りを良くするとともに、角度Ωを広げるため、突起18を接続具10(10c)の上面12に設け、溝14をさらに広く深くしたものである。このようにすれば、角度Ωを60度以上にすることが容易になり、図2(B)のように補強用のリブ17を特に設けなくとも溶接のみで確実にビーム材2を接合することができる。
【0018】
◎第2の実施形態
次に、本発明実施形態について詳細に説明する。なお、参考実施形態と共通する部分については、説明を省略もしくは簡略化する。
【0019】
図3は、この発明の実施形態における電柱とビーム材よりなる電車線路支持物を示す図である。図4は、この発明の実施形態における電柱とビーム材の接続形態の例を示す図である。
【0020】
本実施形態は、図3のようにビーム材2が円弧を描いた円弧型ビーム材2´となっている。このような円弧型ビーム材2´は参考実施形態の接続具10ではしっかりと接続できない。したがって、円弧型ビーム材を確実に接続できるように円弧型ビーム材2´の端部近傍が水平面と成す角度θ(図3)に対応した角度θ´を接続具20の上面22に持たせることになる(図4)。また、上面22に、円弧型ビーム材2´の下面形状に合わせた溝23を形成しておくとよい。これによれば、円弧型ビーム材2´であってもしっかりと電柱1に接続することができ、かつ、電車線路支持物Gの景観性もより高くなる。なお、接続の方法は、参考実施形態の場合と同様に数種類のバリエーションが挙げられるが、図3および図4は、U字状の止め具25とナット26を用いたものを示す。
【0021】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、各部材は軽量なアルミニウム合金よりなるので、電車線路支持物Gの設置時間および解体時間の大幅な短縮を図ることができる。
また、アルミニウム合金により構造体がシンプルであり景観性が高く、固定手段も安価であり、さらに、接続具は電柱の蓋も兼ねる。
加えて、アルミニウム合金は耐蝕性が高いので塗装が不要でメンテナンスが容易となるので、安全な電車の運行に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考実施形態における電柱とビーム材よりなる電車線路支持物を示す図である。
【図2】参考実施形態における電柱とビーム材の接続形態をの例を示す図である。(A)は第1のバリエーションによる接続を、(B)は第2のバリエーションによる接続を、(C)は第3のバリエーションによる接続を、それぞれ示す。
【図3】 この発明の実施形態における電柱とビーム材よりなる電車線路支持物を示す図である。
【図4】 この発明の実施形態における電柱とビーム材の接続形態の例を示す図である。
【図5】 従来例による電車線路支持物などを示す図である。(a)は電車線路支持物を示し、(b)はフランジ接合を示す。
【符号の説明】
1 電柱
2 ビーム材(ビーム)
2´ 円弧型ビーム材
10 接続具
10a 接続具(止め具を用いるもの)
10b 接続具(溶接およびリブを用いるもの)
10c 接続具(溶接のみによるもの)
10´ 突起部
11 フランジ
12 上面
13 当接部
14 溝
15 止め具
16 ナット
17 リブ
18 突起
20 接続具(傾斜角を持ったもの)
20´ 突起部
21 フランジ
22 上面
23 溝
25 止め具
26 ナット
51 電柱
52 ビーム材
53 ベント管
54 フランジ
G 電車線路支持物
W 溶接部分
WL 溶接ライン
θ 傾斜角(円弧型ビーム材2´の端部における傾斜角)
θ´ 傾斜角(接続具の上面22の傾斜角)
Ω 角度(両溶接部分Wのなす角度)

Claims (2)

  1. アルミニウム合金押出形材よりなる電車線路支持物における電柱とビーム材との接続構造であって、
    前記電柱の上端に設置され、前記電柱の蓋を兼ねる接続具と、
    前記ビーム材の端部を前記接続具の上面に接続するための接続手段とを備えてなり、
    前記ビーム材が円弧を成す円弧型ビーム材であって、かつ、該円弧型ビーム材は前記電柱に接続した場合に該円弧型ビーム材の端部の水平面に対する傾斜角がθとなるものであり、
    前記接続具が前記電柱に設置された場合に該接続具の上面の傾斜角が前記傾斜角θに対応したものとなっていること、
    を特徴とした電車線路支持物における電柱とビーム材の接続構造。
  2. 前記接続具の上面に、前記円弧型ビーム材の下面形状に合わせた溝が形成されていること、
    を特徴とした請求項1に記載の電車線路支持物における電柱とビーム材の接続構造。
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