JP4060246B2 - 大型表示装置及びその組立方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の表示デバイスを配列して構成される大型表示装置及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
EL(エレクトロルミネッセンス)素子の表示面において隣接する二辺に沿って存在する非発光部が、隣接して配置される他のEL素子の後方に位置するように配置される表示装置が知られている(例えば、特許文献1)。この表示装置では、表示面の一部に存在する非発光部が他のEL素子の後方位置に隠れるように重ねられて配置されることから、各EL素子はフレームに僅かに傾斜した状態で配列固定され、表示装置を構成する各EL素子を発光させた際に非発光部が目立たない表示が可能なドットマトリクス式の表示装置が実現されている。
【0003】
【特許文献1】
特公平6−61023号公報(第4頁〜第5頁、第3図、第4図等参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、複数のEL素子を二次元配列して上記の表示装置を組み立てる際、各EL素子の重なり具合を目測又は計測しながら確認していくことによって各EL素子の位置決めをしていかなければならなかった。
【0005】
また、適当な重なり具合を得ることのできる位置が決まったとしても、各EL素子をフレームに固定する際には、表示装置の背面側(すなわち、フレーム側)から取付作業を行わなければならなかった。また、このことが原因で、各EL素子を表示装置から取り外す際にも、表示装置の背面側から取り外し作業を行わなければならなかった。
【0006】
さらに、各EL素子は両面粘着テープ等によって固定されるが、粘着テープ等を用いる固定作業には時間がかかるとともに、取り外しの際にも時間がかかることになる。
【0007】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、複数の表示素子を非発光部が目立たないように配列しつつ、さらに大型表示装置を組み立てる際の作業効率を大幅に向上させることを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明における大型表示装置は、複数の表示デバイスを配列して構成される大型表示装置であって、前記複数の表示デバイスを背面側から支持するフレームと、前記フレームに対して各表示デバイスを一定方向に傾斜させるとともに、互いに隣接する表示デバイスの一部が所定の隙間を隔てて重なり合うように支持する支持部材と、前記表示デバイスを前記支持部材に固定するとともに、前記隙間を介した操作によって、固定状態を解除可能なように構成される着脱機構部とを備え、前記支持部材は、前記複数の表示デバイスの配列ピッチに対応して、前記フレームから突出して形成されるとともに、互いに隣接する表示デバイスのうちの一方を固定するロック部と、他方を固定する位置決め部とが同一平面状に形成され、前記着脱機構部は、前記ロック部において、前記一方の表示デバイスを固定する。
【0010】
また、本発明における組立方法は、複数の表示デバイス又は複数の表示デバイスを所定の隙間を隔てて重なり合うように、あらかじめ一定方向に傾斜させて共通の固定部材に固定された複数の表示モジュールを配列して構成される大型表示装置の組立方法であって、各表示デバイス又は各表示モジュールの固定が、前記複数の表示デバイス又は前記複数の表示モジュールを背面側から支持するフレームに突出して形成され、且つ前記フレームに対して各表示デバイス又は各表示モジュールを一定方向に傾斜させるとともに、互いに隣接する表示デバイス又は表示モジュールの一部が所定の隙間を隔てて重なり合うように支持する支持部材の位置決め孔に、前記表示デバイスの一方縁部に形成される突起部を挿入装着することによって位置決めする工程と、位置決めされた前記表示デバイス又は前記表示モジュールを前面側から押すことによって、前記表示デバイス又は前記表示モジュールを所定の傾斜状態とする工程と、前記表示デバイス又は前記表示モジュールの前記一方縁部とは反対側の他方縁部を、前記支持部材の位置決め孔と同一平面状に形成されるロック部に固定する工程と、によって行われることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0013】
実施の形態1.
図1は、本実施形態に係る大型表示装置1を側面側からみた構成図である。大型表示装置1は、その表示面を前面側(図1において左側)からみたとき、EL(エレクトロルミネッセンス)素子、PDP(プラズマディスプレイパネル)及び液晶ディスプレイ等の表示デバイス10が複数個二次元配列された構造を有し、個々の表示デバイス10が表示画面の一部を表示することによって全体的に大画面表示が可能な表示装置である。
【0014】
図1に示すように、大型表示装置1は、複数の表示デバイス10が背面側からフレーム20に支持されることによって構成される。大型表示装置1の背面側に設けられるフレーム20には、フレーム20から前面側に突出して形成される棚状の支持部材30が設けられる。
【0015】
支持部材30は、フレーム20に対する各表示デバイス10の配置位置を規定するとともに、各表示デバイス10を所定の位置に固定するために設けられたものである。したがって、各表示デバイス10を支持部材30によって規定される位置に配置していくことにより、各表示デバイス10の位置決めを簡単に行うことができるようになっている。
【0016】
具体的に説明すると、支持部材30は、フレーム20の縦方向に沿って、複数の表示デバイス10の配列ピッチに対応してほぼ等間隔で複数個形成される。また各支持部材30はフレーム20の横方向に沿って延設され、同一の支持形態で横方向にも複数の表示デバイス10を支持できるようになっている。
【0017】
そして各支持部材30は、縦方向に隣接して配置される表示デバイス10のうち、上側の表示デバイスの下縁部と、下側の表示デバイスの上縁部とを支持するようになっている。このとき、上側の表示デバイスの下縁部は、支持部材30のフレーム20に比較的近い位置で支持されるのに対し、下側の表示デバイスの上縁部は、支持部材30の先端部付近で支持される。このため支持部材30は、各表示デバイス10を、フレーム20に対して一定の方向(具体的には前面側)に傾斜させた状態で支持することができる。また、これにより、上側の表示デバイスの下縁部が、下側の表示デバイスの上縁部の後方位置に配置され、縦方向に互いに隣接する表示デバイスの一部が重なり合うように支持される。
【0018】
さらに支持部材30は、上側の表示デバイスの下縁部を支持する位置と、下側の表示デバイスの上縁部を支持する位置とが所定長さ以上離隔させて形成される。このため、上側の表示デバイスの下縁部、及び、下側の表示デバイスの上縁部は、一定の隙間40を隔てて互いに重なり合うように支持される。この隙間40には、前面側から見たときに視認されないように、下側の表示デバイスの上縁部後方位置に着脱機構部15が設けられる。また隙間40は、後述するように、着脱機構部15に対する着脱操作が可能な程度の大きさに設定される。
【0019】
以上のように、複数の表示デバイス10が支持部材30によってフレーム20に固定されることにより、大型表示装置1の前面側から表示画面を視認すると、表示デバイスの画面枠のうち下側の枠が、その下方に配置される表示デバイスの上側の枠によって隠れた状態となって視認される。一般に、この種の大型表示装置においては、各表示デバイス10の画面枠は表示画面における画像の継ぎ目として視認されることになるが、上記のように互いに隣接する表示デバイス10のうち、一方の表示デバイスの画面枠を他方の表示デバイスの画面枠の後方に配置して隠れた状態にすることで、上記継ぎ目の幅を細くすることができる。
【0020】
図2は大型表示装置1の表示画面の一部を前面側からみた図である。上記のように、上下に互いに隣接する表示デバイス10が重ねられた状態で配置されることにより、図2に示すように、各表示デバイス間の横方向に延びる継ぎ目3の幅W1は縦方向に延びる継ぎ目4の幅W2よりも細くすることができる。そのため、大型表示装置1を全体的にみれば、継ぎ目の面積を小さくすることができ、画像が表示されるのに有効な面積を大きくすることができるので、高品質な画像表示が実現される。
【0021】
そして本実施形態における大型表示装置1は、フレーム20に対して各表示デバイスを着脱する際、上記の隙間40を介して着脱機構部15に対する着脱操作を行うことにより、前面側からの簡単な作業で着脱作業を行うことができるようになっている。以下、この具体的構成について説明する。
【0022】
図3は、図1の一部を拡大した図であり、支持部材30による表示デバイス10の支持状態を詳細に示す図である。なお、図3では、支持部材30によって支持される隣接した表示デバイス10a,10bの一部のみを示している。
【0023】
図3に示すように、支持部材30は、フレーム20から前面側に向かって緩やかに下る傾斜面を有する棚状に形成される。そして、この傾斜面に対して各表示デバイス10の表示面がほぼ垂直に設置されることにより、各表示デバイス10が一定の傾斜状態となるように支持される。
【0024】
また、支持部材30の棚状部分のほぼ中央には、表示デバイス10aの下縁部の位置を位置決めするための位置決め部として、位置決め孔31が形成されている。さらに、支持部材30の棚状部分の先端付近には、表示デバイス10bの上縁部を固定するためのロック部として、ロック孔32が形成されている。
【0025】
各表示デバイス10の下縁部は、図3の表示デバイス10aに示すように、支持部材30に形成された位置決め孔31に嵌入する突起部11が形成される。そして、表示デバイス10の下縁部に形成される突起部11が位置決め孔31に嵌挿されることによって、表示デバイス10の下部が位置決めされた状態で固定される。なお、突起部11は、表示デバイス10の下縁部の両端部にそれぞれ設けるなどして、表示デバイス下縁部の少なくとも2箇所に形成しておくことが好ましい。
【0026】
一方、各表示デバイス10において上記下縁部と反対側に位置する上縁部には、図3の表示デバイス10bに示すように着脱機構部15が設けられている。着脱機構部15は、表示デバイス10bが大型表示装置1に取り付けられた際、表示デバイス10aと10bとの隙間(図1の隙間40)に位置するように設けられる。これにより、表示デバイス10bが大型表示装置1に取り付けられた場合にも、その隙間を介して着脱機構部15を操作することができる。
【0027】
また、着脱機構部15は、支持部材30に形成されるロック孔32に対応した位置に設けられ、表示デバイス10bの内部に設けられたばね等の弾性部材16によって上向きの力が付勢された固定部材17を備えて構成される。固定部材17は、ロック孔32に係合するフック17aと、固定状態を解除する際に、表示デバイス10aと10bとの間の隙間(図1の隙間40)から操作可能な操作部17bとが一体的に形成された構造となっている。フック17aは表示デバイス10bの背面側に向かって下降勾配を有しており、表示デバイス10bが前面側から押されることによって、フック17aが支持部材30に当接して下方に押し込まれる。そしてフック17aがロック孔32の位置まで押されると、弾性部材16の付勢力によってフック17aがロック孔32に係合し、表示デバイス10bの上部が固定される。なお、このような着脱機構部15もまた、表示デバイス10の上縁部の両端部にそれぞれ設けるなどして、表示デバイス10の上縁部に少なくとも2箇所形成しておくことが好ましい。
【0028】
また図3に示すように、表示デバイス10bの上部が固定された状態において、オペレータが操作部17bを押下すれば、それに伴ってフック17aも下方に押し込まれ、フック17aとロック孔32との係合による固定状態が解除されるようになっている。つまり、フック17a及び操作部17bは互いに連動した動作を行うように構成されており、操作部17bが押下操作されることによってフック17aによるロック状態が解除されることになる。なお、操作部17bの高さ寸法は、操作部17bに対して何ら操作を行っていないときに、表示デバイス10bの上端部(より厳密には表示パネルの上端部)よりも低くなるように定められ、大型表示装置1を前面側からみたときに操作部17bが視認されないように設定されることが好ましい。
【0029】
次に、上記のように構成される大型表示装置1を組み立てる際の作業手順を、図4(a)〜(c)に示す作業手順図を参照しつつ説明する。まず、図4(a)に示すように、表示デバイス10の下部を固定するために下縁部に形成された突起部11を位置決め孔31に挿入する。これにより、図4(b)に示す状態となる。この状態で、表示デバイス10を前面側から後方に向けて押すことにより、表示デバイス10は下縁部の位置決め部を支点にして上縁部が円軌道を辿って後方に移動する。そして着脱機構部15の作用によってフック17aとロック孔32とが係合し、図4(c)に示す固定状態となる。図4(c)の状態において、表示デバイス10は位置決め部及びロック部の双方で固定された状態となり、フレーム20に固定される。
【0030】
したがって、大型表示装置1において、フレーム20に各表示デバイス10を取り付ける際、前面側からの簡単な作業だけで取付作業を行うことができるようになっている。
【0031】
また、メンテナンス時などのように、表示デバイス10を大型表示装置1から取り外す場合には、互いに重ね合わせられた表示デバイスの隙間40から操作部17bを押下して固定状態を解除し、上記と逆手順を辿ることによって簡単に取り外すことができる。また、このときも前面側からの簡単な作業だけで取り外し作業を行うことができるようになっている。それ故、大型表示装置1が建築物の壁面等に取り付けられている場合のような、背面側からの作業が困難なときであっても、簡単に表示デバイス10の交換作業等を行うことができる。
【0032】
以上のように、本実施形態の大型表示装置1は、支持部材30が、フレーム20に対して各表示デバイス10を一定方向に傾斜させるとともに、互いに隣接する表示デバイス10の一部が所定の隙間を隔てて重なり合うように支持する構成となっている。そして、その隙間を介して、支持部材30に支持される表示デバイスの固定状態を解除することができるように構成されている。したがって、表示画面の継ぎ目を目立たなくし、同時に、大型表示装置1の前面側のみから取付作業及び取り外し作業を行うことができるようになっている。そのため、表示画像の画質を高品質に保ちつつ、作業効率を大幅に向上させることができる。
【0033】
なお、表示デバイスの寸法が比較的大きい場合には、各表示デバイスを僅かに傾斜させるだけで重なり部分に十分な隙間を設けることができるが、表示デバイスの寸法が比較的小さい場合には、着脱機構部15を操作するための十分な隙間を確保するために、各表示デバイスの傾斜角度を大きくしなければならない。しかし、各表示デバイスの傾斜が大きくなると、大型表示装置1における表示画像の画質が低下する可能性が考えられることから、大型表示装置1の大画面をほぼ正面側から見るような用途では、各表示デバイス10の傾斜角度をフレーム20に対して1〜5度の範囲に収めることが好ましい。ただし、例えば、大型表示装置1が建築物の壁面の高所に設置され、表示画面を下方側から仰ぎ見ることになるような場合、各表示デバイス10の傾斜角度をフレーム20に対して5度以上に設定しても良好な表示画像を視認できることがあるので、好適な範囲は上記のものに限定されない。
【0034】
また、支持部材30は、複数の表示デバイス10の配列ピッチに対応して、フレーム20から突出して形成されるとともに、その支持部材30には、互いに隣接する表示デバイス10のうちの一方を固定するロック部と、他方を固定する位置決め部とが形成される。そのため、ひとつの支持部材30で隣接配置される双方の表示デバイスを固定することができる。よって、複数の表示デバイス10を固定支持する構造を簡素化することができ、コスト低減を図ることができる。
【0035】
また、本実施形態における着脱機構部15は、表示デバイス10の上縁部に設けられる、ロック孔32と係脱可能なフック17aで構成されるため、表示デバイス10の取付時には、表示デバイス10の下部を位置決め部に固定した後、表示デバイスを前面側からフレーム20に向けて押し込み操作を行うだけで簡単に取り付けを行うことができる。すなわち、前面からの押し込み操作を行えば、フック17aがロック孔32に係合し、それによって自動的に表示デバイス10を固定状態に設置することができる。よって組立時の作業効率が向上する。
【0036】
さらに、フック17aは弾性部材16によって係合方向に付勢されており、フック17aに連結された操作部17bが、隣接する表示デバイス10の隙間に設けられた構造となっているので、その隙間を介して簡単にフック17aによる固定状態を解除することができ、表示デバイス10の取り外しも簡単に行うことができる。また、フック17aに対して操作部17bが連結されることにより、表示デバイス10aと10bとの間の隙間を小さくすることができるので、各表示デバイス10の傾斜や隙間が表示画像の画質に与える影響を低減することができる。
【0037】
なお、本実施形態においては、表示デバイス10の上縁部に、弾性部材16によって付勢されたフック17aが設けられ、支持部材30にはロック部としてロック孔32が形成される場合を例示したが、これらの配置関係が逆になってもよい。すなわち、弾性部材16によって付勢されたフック17aが支持部材30に設けられ、表示デバイス10の上縁部にフック17aが係合するロック孔が形成されてもよい。
【0038】
また、本実施形態においては、表示デバイス10の下縁部に、位置決め用の突起部11が形成され、支持部材30には突起部11が嵌挿される位置決め孔31が形成される場合を例示したが、これらの配置関係が逆になってもよい。すなわち、表示デバイス10の下縁部に位置決め用の位置決め孔が形成され、支持部材30に突起部が形成されてもよい。
【0039】
実施の形態2.
次に、支持部材30による表示デバイス10の支持状態として、上述したものとは異なる例について説明する。なお、本実施形態においても大型表示装置1の全体構成は図1に示したものと同様である。
【0040】
図5は、本実施形態に係る表示デバイス10の支持形態を示す図である。なお、図5では、図3の場合と同様に、支持部材30によって支持される隣接した表示デバイス10a,10bの一部のみを示しており、以下においては図3の構成と異なる部分について説明する。
【0041】
図5に示すように、支持部材30の棚状部分の先端付近には、表示デバイス10bの上縁部を固定するためのロック部として、ネジ41を挿通する貫通孔33が形成される。これに対し、表示デバイス10bの上縁部にはネジ41に螺合するネジ孔18が形成される。そのため、本実施形態では、支持部材30と表示デバイス10bの上縁部とがネジ41によって螺着される構造となっている。言い換えれば、本実施形態における着脱機構部15は、ネジ41、貫通孔33及びネジ孔18による螺着機構として実現される。なお、このような着脱機構部15もまた、表示デバイス10の上縁部の両端部にそれぞれ設けるなどして、表示デバイス10の上縁部の少なくとも2箇所に形成しておくことが好ましい。
【0042】
したがって、本実施形態においては、表示デバイス10bを所定の傾斜状態にして、表示デバイス10aと10bとの隙間を介して上方からネジ41を螺着することにより、表示デバイス10bの上縁部が支持部材30に固定される。また、表示デバイス10bを取り外す際には、表示デバイス10aと10bとの隙間を介して上方からネジ41を取り外すことによって固定状態が解除され、表示デバイス10bが取り外し可能な状態になる。
【0043】
本実施形態のように、着脱機構部15がネジ41によるネジ止め機構によって構成されることにより、ばね等の弾性部材による付勢されたフックによって構成される機構に比べて、各表示デバイス10を強固にフレーム20に固定することができる。そのため、大型表示装置1が強風等で振動した場合であっても各表示デバイス10が安定して支持される。
【0044】
また、ネジ41は表示デバイス10aと10bとの隙間を介して着脱することができるので、各表示デバイス10の取り付け及び取り外しのいずれの作業も前面側から容易に行うことができる。なお、本実施形態におけるそれらの作業手順は、表示デバイスが所定の傾斜状態となっているときに、ネジ41の取り付け作業又は取り外し作業が必要になる点を除けば、図4(a)〜(c)で示したものと同様である。
【0045】
実施の形態3.
次に、互いに重なるようにして隣接配置される表示デバイス10の隙間に緩衝部材45を設ける例について説明する。なお、本実施形態においても大型表示装置1の全体構成は図1に示したものと同様である。
【0046】
図6は、本実施形態に係る表示デバイス10の支持形態を示す図である。なお、図6では、図5の場合と同様に、支持部材30によって支持される隣接した表示デバイス10a,10bの一部のみを示しており、以下においては図5の構成と異なる部分について説明する。
【0047】
図6に示すように、支持部材30の先端部であって、支持部材30が延設される横方向に沿った部位のうち、着脱機構部15の非設置部位(すなわち、ネジ41によって表示デバイス10bと支持部材30とが固定される部位を除いた部位)の隙間に、表示デバイス10aと10bとの衝突を防止する緩衝部材45が設けられる。緩衝部材45としては任意のクッション材が利用可能であり、予め支持部材30の適所に貼り付けられる。このとき、緩衝部材45の高さ寸法は、大型表示装置1の表示画面を前方側から視認したときに、表示デバイス10bの上縁部からはみ出さないような寸法に設定されることが好ましい。
【0048】
このような緩衝部材45が、支持部材30の延設方向に沿って、かつ、着脱機構部15の設置位置を避けて、適所に設けられることにより、大型表示装置1が振動した場合や、大型表示装置1に大きな衝撃が与えられた場合であっても隣接する表示デバイス10どうしが直接衝突することはなく、緩衝部材45によってその衝撃が緩和される。
【0049】
このような緩衝部材45は、着脱機構部15がネジ止め機構で形成されている場合に限られず、弾性部材16によって付勢されたフック機構で形成されている場合(すなわち、実施の形態1の場合)にも適用することができる。
【0050】
そして、支持部材30の適所に緩衝部材45を配設することにより、隣接する表示デバイス10が互いに衝突して損傷する可能性を低減し、振動や衝撃に対して耐久性の高い大型表示装置1が実現される。
【0051】
なお、この場合においても、各表示デバイス10の取り付け及び取り外しのいずれの作業も前面側から容易に行うことができ、その作業手順は図4(a)〜(c)で示したものと同様である。
【0052】
変形例.
以上、本発明についていくつかの実施の形態を説明したが、本発明は上述したものに限定されるものではない。
【0053】
例えば、上記においては、各表示デバイスの表示面がやや斜め下方に傾斜するように、縦方向に配列される各表示デバイス10が傾斜される場合を例示したが、これに限定されるものではない。そのため、例えば、横方向に配列される各表示デバイス10が、その表示面をやや斜め右方向又はやや斜め左方向に傾斜させるように配置されてもよい。ただし、例えば、大型表示装置1が建築物の壁面の高所等に設置される場合には、表示画面を下方側から仰ぎ見る場合が多いと考えられることから、そのような場合には上述したように、各表示デバイスの表示面がやや斜め下方に傾斜するように配置することが好ましい。
【0054】
実施の形態4.
図7に、本実施の形態に係る大型表示装置の平面図を示す。図7では、大型表示装置1の表示画面の一部を前面側から見たときのフレーム20と表示デバイス10の配置の関係を示している。フレーム20は、等間隔の梁状に配置され、各梁の部分には、所定の間隔で支持部材30が構成されている。破線が表示デバイス10に対応している。各表示デバイス10の背面に対応する回路基板71が一体として設けられている。回路基板71は、ネジやスペーサを介して表示デバイス10の一部あるいは表示デバイス10に一体化された構造部材に固定されている。回路基板71はケーブルを介して表示デバイス10に信号を供給する。
【0055】
以上のように、本実施の形態に記載の大型表示装置は、表示デバイス10が、表示デバイス10を駆動するための回路基板71を背面に一体に設けられているので、回路基板71を別の場所に設ける必要が無く省スペース化が図れ、メンテナンスの効率化が向上する。
【0056】
実施の形態5.
支持部材30による表示デバイス10の支持状態として上述したものとはさらに異なる例について説明する。
【0057】
図8は、表示デバイス10を固定するフレーム20の例である。フレーム20には、表示デバイス10を配列するピッチに対応して、所定間隔ごとにスリット72が設けられている。図8では、各表示デバイス10の背面に対応する回路基板71が一体として設けられる。回路基板71は、ネジやスペーサを介して表示デバイス10の一部あるいは表示デバイス10に一体化された構造部材に固定されている。しかし、本発明においては、回路基板71を表示デバイス10と一体とせず別に設けても良い。
【0058】
図9は、フレーム20に表示デバイス10が固定された状態の側面図である。表示デバイス10の背面には、切り欠き部73をもつ板状留め具74が設けられている。この板状留め具74は、表示デバイス10の背面部材と一体成形される構造でも、表示デバイス10の背面部材に別途ネジ止めする構造であっても良い。また、切り欠き部73は、表示デバイス10の表示面に対して所定の角度を持たせてある。これは、フレーム20に対して各表示デバイス10が傾斜して固定されるためである。各表示デバイス10の傾斜角度に応じて、切り欠き部73の角度を設定すれば良い。さらに、図9では、回路基板71が各表示デバイス10の背面に配置され、構造部材にネジで直付けあるいはスペーサを介して取り付けられる。
【0059】
次に、上記のように構成される表示デバイス10で大型表示装置1を組み立てる際の作業手順を説明する。まず、表示デバイス10の板状留め具74が、フレーム20の所定の位置に設けられたスリット72に合うように挿入することで左右方向の位置決めを行う。次に図9において、矢印Aの方向に表示デバイス10を前面から所定の位置まで押して、フレーム20に対する表示デバイス10の前後方向の位置決めを行う。このとき、スリット72の上部は、上部の表示デバイス10が既に固定されている下部の表示デバイス10に衝突しない位置に設けられている。次に表示デバイス10を矢印Bの方向に上から下に所定の位置まで押して、板状留め具74に設けられた切欠き部73がスリット72の下部まで移動しフレーム20と噛み合う。これにより、図9に示される状態で表示デバイス10はフレーム20に固定される。
【0060】
表示デバイス10をフレーム20に固定すると、下側に位置する表示デバイス10の上部が、上側に位置する表示デバイス10の下部の前面に位置する。そのため、上下の表示デバイス10において一部が重なり、表示デバイス10の継ぎ目が目立ち難い状態となる。このようにして、大型表示装置1の下部から順に上部へと表示デバイス10を取り付けることにより、大型表示装置1を組み立てることができる。なお、板状留め具74は、切り欠き部73と表示デバイス10との間にスペースを形成している。そのため、フレーム20から表示デバイス10の表面までの距離は、表示デバイス10の上部で大きく、表示デバイス10の下部で小さくなる。その結果、下側に位置する表示デバイス10の上部と上側に位置する表示デバイス10の下部との間に隙間40が形成される。
【0061】
以上のように、本実施の形態に記載の大型表示装置では、複数の表示デバイス10を背面側から支持するフレーム20と、フレームに所定の間隔で設けられるスリット72と、表示デバイス10の表示面に対し所定の角度を持つ切り欠き部73を有し、スリット72に切り欠き部73を噛み合わせることにより表示デバイス10をフレーム20に固定できる、表示デバイス10毎に設けられた板状留め具74とを備えるので、フレーム20のスリット72が、フレーム20の成型と同時に形成することができ、棚状の支持部材30などの新たな部品が不要となる。さらに表示デバイス10側は、構造部材の一部を板状留め具74として延長させて切り欠き部73を追加するか、切り欠き部73を持つ別部材の板状留め具74を取り付ける処理が必要となるが、着脱機構部15が不要となり、コストは抑制される。
【0062】
また、本実施の形態に記載の大型表示装置の組立方法では、各表示デバイス10の固定が、複数の表示デバイス10を背面に設けられた板状留め具74の切り欠き部73をフレーム20に設けられたスリット72に挿入することによって左右方向の位置決めする工程と、左右方向の位置決めされた表示デバイス10を前面側から押すことによって、表示デバイス10の前後方向の所定の位置決めする工程と、表示デバイス10を下方向に押し下げて、表示デバイス10の背面に設けられた板状留め具74の切り欠き部73をフレーム20に設けられたスリット72に噛み合わせる工程とによって行われので、前面から押して上から下に押し下げるだけの動作でよく、極めて簡素化される。
【0063】
実施の形態6.
さらに、異なる表示デバイス10の支持状態をもつ大型表示装置の構成について説明する。
【0064】
本実施の形態では、上記実施の形態とは異なり表示デバイス10毎にフレームに固定するのではなく、複数の表示デバイス10を共通の固定部材に固定して一体化した表示モジュール毎にフレームに固定する。図10は、表示モジュール81がフレーム20に固定されている大型表示装置の平面図である。図10では、上下に隣接する2つの表示デバイス10を共通の固定部材82に固定して一体化した表示モジュール81が、フレーム20の左右に2つ固定されている。各表示モジュール81には、それぞれ固定部材82に2つの表示デバイス10が取り付けられており、中央部に回路基板71が配置されている。なお、本発明においては、回路基板71を表示デバイス10と一体とせず別に設けても良い。
【0065】
図11は、フレーム20に表示モジュール81が固定された状態の側面図である。回路基板71は、一つの表示モジュール81に対応して1枚設けられており、この1枚の回路基板71で2つの表示デバイス10を駆動するように構成している。回路基板71は、表示モジュール81の固定部材82にネジで直付け、あるいはスペーサなどを介して固定され、各表示デバイス10にケーブルを介して信号を供給する。下側に位置する表示デバイス10の上部が、上側に位置する表示デバイス10の下部の一部を隠すように、所定の隙間40を隔てて重なり合うように固定部材82に固定する。なお、表示デバイス10は、固定部材82に対して所定の角度傾斜させて固定する。固定方法は、ネジ止めやその他の単純な方法でよい。
【0066】
次に、このような表示モジュール81をフレーム20に固定する。図11で示している固定方法は、実施の形態5の表示デバイス10をフレーム20に固定する方法と同じである。つまり、固定部材82に切り欠き部73をもつ板状留め具74を設けて、フレーム20に設けられたスリット72に噛み合わせて固定する。なお、表示デバイス10は固定部材82に対して所定の角度傾斜しているため、切り欠き部73の角度は固定部材82に対して0度(平行)で形成される。つまり、表示モジュール81は、フレーム20に対して平行に固定される。但し、表示デバイス10が固定部材82に対して平行である場合や切り欠き部73でも表示デバイス10の傾斜を調整する場合は、切り欠き部73は固定部材82に対して所定の角度を設けても良い。
【0067】
また、実施の形態1で示した固定方法で、表示モジュール81をフレーム20に固定しても良い。つまり、フレーム20に支持部材30を設け、固定部材82に着脱機構部15を設けることで、表示モジュール81をフレーム20に固定する。この場合でも、表示モジュール81がフレーム20に対して平行に固定される。そのため、支持部材30が、表示モジュール81をフレーム20に対して平行になるように調整されている。但し、表示デバイス10が固定部材82に対して平行である場合や支持部材30でも表示デバイス10の傾斜を調整する場合は、表示モジュール81を一定方向に傾斜させるような支持部材30を設けても良い。
【0068】
以上のように、本実施の形態に記載の大型表示装置では、複数の表示デバイス10は、一部が所定の隙間40を隔てて重なり合うように、あらかじめ一定方向に傾斜させて共通の固定部材82に固定され表示モジュール81を構成し、板状留め具74又は支持部材30及び前記着脱機構部15は、表示デバイス10毎にに設けることに代えて、表示モジュール81毎に固定部材82に設けられ、表示モジュール81をフレーム20に対して平行に固定するので、表示デバイス10毎に板状留め具74又は支持部材30及び前記着脱機構部15を設ける場合に比べ数量を大幅に減らせることができ、コストを抑えることができる。また、表示モジュール81単位での取り付け取り外しができるため作業の効率が向上する。
【0069】
なお、図10や図11では、上下に隣接する2つの表示デバイス10を共通の固定部材82に固定して一体化した表示モジュール81が示されている。しかし、本発明はこれに限られず、上下左右に隣接する4つの表示デバイス10を共通の固定部材82に固定して一体化した表示モジュール81などであっても良い。
【0070】
変形例.
さらに異なる表示モジュール81の構造をもつ大型表示装置の構成について説明する。図12は、本実施の形態に記載の表示モジュール81において、各表示デバイス10を駆動する回路基板71が表示モジュール81に一体で設けられ、回路基板71が構造部材の一部をなす例である。ここでは、表示モジュール81の構造部材に回路基板71をネジで固定することを想定する。複数の表示デバイス10を固定部材82で一体化させる場合、固定部材82の一部を回路基板71で形成することで固定部材82の構造を簡素化し、軽量化することができる。また、回路基板71には冷却ファンなどを取り付けることもできる。
【0071】
このような大型表示装置1の構成方法は、各表示デバイス10に対応して回路基板71を設ける方式に比べて、共通に回路基板71を設けることができるので、共通部品の削減ができ大幅なコスト削減が可能となる。また、1枚の回路基板71でさらに多数の表示デバイス10を駆動する構成をとることによって、さらにコスト削減も可能となり構造も簡素化される。
【0072】
実施の形態7.
大型表示装置の構成および組立方法として上述したものとはさらに異なる例について説明する。
【0073】
図13は、本実施の形態に係る大型表示装置の側面図である。図13では、防水対策などの目的として、表示デバイス10の前面にフロントガラス90を設けた大型表示装置の例である。上記の実施の形態で説明してきた大型表示装置1は、何れも表示デバイス10を表示面側から組み立てる方式である。そのため、図13のように表示デバイス10の前面にフロントガラス90を設けると、表示デバイス10又は表示モジュール81をフレーム20に固定する組立が困難となる。そこで、本実施の形態では、各梁状フレーム20の下部に移動機構部91を設け、矢印方向(表示画面の前後方向)に表示デバイス10を移動することができる。具体的には、床面にレールを設けておき、そのレール上を移動機構部91を設けたフレーム20が移動する。なお、フレーム20の下部のみに移動機構部91を設けるのではなく、フレーム20の上部にも同様の移動機構部91を設けても良い。
【0074】
本実施の形態のようにフレーム20に移動機構部91を設けると、組立時に表示デバイス10を後方に移動させ、フロントガラス90と表示デバイス10との間に作業スペースを確保できる。その作業スペースを利用して、フレーム20に表示デバイス10又は表示モジュール81を取り付ける。取り付け作業が終了すると、表示デバイス10を前方に動かす。メンテナンス時には、表示デバイス10を後方に移動させ表示デバイス10又は表示モジュール81を着脱する。
【0075】
以上のように、本実施の形態に記載の大型表示装置は、フレーム20が、表示デバイス10を前後に移動させるための移動機構部91をさらに備えるので、フロントガラス90などを持つ大型表示装置1においても表示デバイス10の着脱やメンテナンスの作業が簡素化できる。
【0076】
また、本実施の形態に記載の大型表示装置は、移動機構部91により、表示デバイス10を固定するフレーム20を後方に移動させる工程と、実施の形態1,実施の形態5又は実施の形態6に記載の大型表示装置の組立方法により、後方に移動したフレーム10に各表示デバイス10又は各表示モジュール81を固定する工程と、移動機構部91により、表示デバイス10を固定するフレーム20を前方に移動させる工程とによって行われるので、フロントガラス90などを持つ大型表示装置1においても表示デバイス10の着脱やメンテナンスの作業が容易に行うことができる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる大型表示装置は、支持部材がフレームに対して各表示デバイスを一定方向に傾斜させるとともに、互いに隣接する表示デバイスの一部が所定の隙間を隔てて重なり合うように支持する構成となっている。そして、表示デバイスの固定状態を、その隙間を介して、解除操作することができるように構成されている。さらに、支持部材は、複数の表示デバイスの配列ピッチに対応して、フレームから突出して形成されるとともに、互いに隣接する表示デバイスのうちの一方を固定するロック部と、他方を固定する位置決め部とが同一平面状に形成され、着脱機構部は、前記ロック部において、前記一方の表示デバイスを固定する。したがって、表示画面の継ぎ目を目立たなくして高画質の画像表示を可能にし、かつ、大型表示装置の前面側のみから表示デバイスの取付作業及び取り外し作業を行うことを可能にして作業効率を大幅に向上させている。
【0079】
また、本発明にかかる大型表示装置の組立方法は、各表示デバイス又は各表示モジュールの固定が、フレームに突出して形成され、且つ前記フレームに対して各表示デバイスを一定方向に傾斜させるとともに、互いに隣接する表示デバイスの一部が所定の隙間を隔てて重なり合うように支持する支持部材の位置決め孔に、表示デバイスの一方縁部に形成される突起部を挿入装着することによって位置決めし、その位置決めされた表示デバイス又は表示モジュールを前面側から押すことによって、表示デバイス又は表示モジュールを所定の傾斜状態とし、その表示デバイス又は表示モジュールの前記一方縁部とは反対側の他方縁部を、支持部材の位置決め孔と同一平面状に形成されるロック部に固定することによって行われる。したがって、大型表示装置の前面側からの簡単な作業だけで取付作業を行うことができるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 大型表示装置を側面側からみた構成図である。
【図2】 大型表示装置の表示画面の一部を前面側からみた図である。
【図3】 実施の形態1における表示デバイスの支持状態を示す図である。
【図4】 大型表示装置を組み立てる際の作業手順を示す工程図である。
【図5】 実施の形態2における表示デバイスの支持形態を示す図である。
【図6】 実施の形態3における表示デバイスの支持形態を示す図である。
【図7】 実施の形態4における表示デバイスの支持形態を示す図である。
【図8】 実施の形態5における表示デバイスの支持形態を示す図である。
【図9】 実施の形態5における表示デバイスの支持形態を示す側面図である。
【図10】 実施の形態6における表示デバイスの支持形態を示す図である。
【図11】 実施の形態6における表示デバイスの支持形態を示す側面図である。
【図12】 実施の形態6の変形例における表示デバイスの支持形態を示す側面図である。
【図13】 実施の形態7における表示デバイスの支持形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 大型表示装置、10,10a,10b 表示デバイス、11 突起部、15 着脱機構部、16 弾性部材、17,82 固定部材、17a フック、17b 操作部、18 ネジ孔、20 フレーム、30 支持部材、31 位置決め孔、32 ロック孔、33 貫通孔、40 隙間、41 ネジ、45 緩衝部材、71 回路基板、72 スリット、73 切り欠き部、74 板状留め具、81 表示モジュール、90 フロントガラス、91 移動機構部。
Claims (10)
- 複数の表示デバイスを配列して構成される大型表示装置であって、
前記複数の表示デバイスを背面側から支持するフレームと、
前記フレームに対して各表示デバイスを一定方向に傾斜させるとともに、互いに隣接する表示デバイスの一部が所定の隙間を隔てて重なり合うように支持する支持部材と、
前記表示デバイスを前記支持部材に固定するとともに、前記隙間を介した操作によって、固定状態を解除可能なように構成される着脱機構部と、
を備え、
前記支持部材は、前記複数の表示デバイスの配列ピッチに対応して、前記フレームから突出して形成されるとともに、互いに隣接する表示デバイスのうちの一方を固定するロック部と、他方を固定する位置決め部とが同一平面状に形成され、
前記着脱機構部は、前記ロック部において、前記一方の表示デバイスを固定することを特徴とする大型表示装置。 - 請求項1に記載の大型表示装置において、
前記位置決め部には、表示デバイスの一方縁部に形成される突起部を挿入装着するための位置決め孔が形成されるとともに、前記ロック部にはロック孔が形成され、
前記着脱機構部は、表示デバイスの前記一方縁部とは反対側の他方縁部に形成される、前記ロック孔と係脱可能なフックを備え、
表示デバイスは、前記一方縁部において前記突起部が前記位置決め孔に挿入装着され、前記他方縁部において前記フックが前記ロック孔に係合することによって、固定されることを特徴とする大型表示装置。 - 請求項2に記載の大型表示装置において、
前記フックは、弾性部材によって係合方向に付勢されており、
前記着脱機構部は、前記弾性部材によって付勢された前記フックによる係合状態を解除するための、前記フックに連結される操作部材をさらに備えることを特徴とする大型表示装置。 - 請求項1に記載の大型表示装置において、
前記位置決め部には、表示デバイスの一方縁部に形成される突起部を挿入装着するための位置決め孔が形成されるとともに、前記ロック部には貫通孔が形成され、
前記着脱機構部は、表示デバイスの前記一方縁部とは反対側の他方縁部に形成されるネジ孔に螺合するネジを備え、
表示デバイスは、前記一方縁部において前記突起部が前記位置決め孔に挿入装着されるとともに、前記他方縁部において前記貫通孔を挿通した前記ネジが前記ネジ孔に螺合することによって固定されることを特徴とする大型表示装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の大型表示装置であって、
前記複数の表示デバイスは、一部が所定の隙間を隔てて重なり合うように、あらかじめ一定方向に傾斜させて共通の固定部材に固定され表示モジュールを構成し、
前記支持部材及び前記着脱機構部は、前記表示デバイス毎に設けることに代えて、前記表示モジュール毎に前記固定部材に設けられ、前記表示モジュールを前記フレームに対して平行に固定することを特徴とする、
大型表示装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の大型表示装置において、
前記隙間に設けられ、互いに隣接する表示デバイスの衝突を防止する緩衝部材をさらに備えることを特徴とする、
大型表示装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の大型表示装置において、
前記表示デバイス又は前記表示モジュールは、前記表示デバイスを駆動するための回路基板を背面に一体に設けられていることを特徴とする、
大型表示装置。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の大型表示装置において、
前記フレームは、前記表示デバイスを前後に移動させるための移動機構部をさらに備えることを特徴とする、
大型表示装置。 - 複数の表示デバイス又は複数の表示デバイスを所定の隙間を隔てて重なり合うように、あらかじめ一定方向に傾斜させて共通の固定部材に固定された複数の表示モジュールを配列して構成される大型表示装置の組立方法であって、各表示デバイス又は各表示モジュールの固定が、
前記複数の表示デバイス又は前記複数の表示モジュールを背面側から支持するフレームに突出して形成され、且つ前記フレームに対して各表示デバイス又は各表示モジュールを一定方向に傾斜させるとともに、互いに隣接する表示デバイス又は表示モジュールの一部が所定の隙間を隔てて重なり合うように支持する支持部材の位置決め孔に、前記表示デバイス又は前記表示モジュールの一方縁部に形成される突起部を挿入装着することによって位置決めする工程と、
位置決めされた前記表示デバイス又は前記表示モジュールを前面側から押すことによって、前記表示デバイス又は前記表示モジュールを所定の傾斜状態とする工程と、
前記表示デバイス又は前記表示モジュールの前記一方縁部とは反対側の他方縁部を、前記支持部材の位置決め孔と同一平面状に形成されるロック部に固定する工程と、
によって行われることを特徴とする、大型表示装置の組立方法。 - 移動機構部により、前記表示デバイス又は前記表示モジュールを固定するフレームを後方に移動させる工程と、
請求項9に記載の大型表示装置の組立方法により、後方に移動した前記フレームに各表示デバイス又は各表示モジュールを固定する工程と、
移動機構部により、前記表示デバイス又は前記表示モジュールを固定するフレームを前方に移動させる工程と、
によって行われることを特徴とする、大型表示装置の組立方法。
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