JP4057115B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置に関し、マスタを版胴に巻装し、用紙を圧胴または版胴で圧胴または版胴の何れか他方に押し付けて印刷を行う孔版印刷装置等の印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
孔版印刷装置における給紙機構およびそれを用いた用紙の搬送方法の一例について、図を参照しながら説明する。図13に示すように、孔版印刷装置における給紙装置29’は、エレベータ方式の給紙台31と、側板(図示せず)に回転自在に支持された呼出しローラ30および給紙ローラ32と、給紙ローラ32に圧接し重送を防止する分離ローラ34と、用紙3の先端を、多孔性円筒状の版胴1の外周面と押圧手段としてのプレスローラ40との間へ所定のタイミングで送るレジストローラ対33a,33bと、用紙3の先端をレジストローラ対33a,33bのニップ部および版胴1の外周面とプレスローラ40の外周面との間へ案内する一対のガイド板38’,38’とを有している。
【0003】
給紙台31は、駆動装置(図示せず)により、積載された用紙3の最上位が、常に呼出しローラ30に所定の押圧力(用紙3が搬送可能な押圧力)をもって接触するように昇降される。給紙台31の左側には、給紙台31上に積載された用紙3の先端を突き当て揃える給紙前面板35が配設されている。
【0004】
給紙ローラ32は、版胴1と同期して回転するカム(図示せず)と、このカムに係合するカムフォロアを有するセクタギアと、ワンウェイクラッチが組み込まれ上記セクタギアと噛合する給紙ローラギアとにより、時計回り方向に回転される。呼出しローラ30と給紙ローラ32とは無端ベルト37により連結されていて、駆動力伝達関係にある。
【0005】
レジストローラ対33a,33bは、分離ローラ34よりも用紙搬送方向X前方の上記側板に回転自在に支持されている。レジストローラ対33a,33bも給紙ローラ32と同様に、版胴1と同期して回転する図17および図18に示すカム50と、支軸部51bの周りに揺動するセクタ51と、セクタ51の一端部に配設されカム50に係合するカムフォロア53と、セクタ51の他端部に形成されたセクタギヤ51aと、ワンウェイクラッチ52が組み込まれセクタギヤ51aと噛合するレジストローラギア54とにより、レジストローラ対33a,33bの下方側のレジストローラ33bが反時計回り方向に回転される。レジストローラ対33a,33bの用紙送り速度は、版胴1の周速度と同じに設定されている。以下、上記したようなセクタギヤ51a等を用いて給紙する方式をセクタギヤ方式という。
【0006】
版胴1の下方近傍には、マスタ2を介して版胴1に接離自在な押圧手段としてのプレスローラ40が一対のローラアーム41,41の自由端に回転可能に配設されている。ローラアーム対41,41は、上記側板に回転可能に支持された支軸42にその基端部を固定されていて、支軸42端部に取付けられたカム(図示せず)等の駆動部材により版胴1の回転に合わせて自由端部を揺動されるようになっている。
【0007】
版胴1の左下方には、排紙装置43’が配設されている。排紙装置43’は、インキの付着力により版胴1上のマスタ2に貼り付いた用紙3の先端部を版胴1の外周面から剥離する揺動自在な剥離爪49と、剥離爪49により剥離された印刷済みの用紙3を排紙台(図示せず)に吸着・搬送するための搬送ベルト48と、搬送ローラ前46等を具備している。
【0008】
続いて用紙3の搬送手順について説明する。
図13に示すように、呼出しローラ30により用紙3が給送され、給紙ローラ32と分離ローラ34とで用紙3の重送が防止されて、最上位の1枚の用紙3だけがレジストローラ対33a,33bに送られる。用紙3の先端がレジストローラ対33a,33bのニップ部に衝突し、さらに搬送されて、図14に示すように上方に所定量の湾曲たるみ3Aが形成された時点で、給紙ローラ32と呼出しローラ30との回転が停止する。その後、図17および図18に示すカム50の作動によって所定タイミングでレジストローラ対33a,33bが回転し、図15に示すように用紙3の湾曲たるみ3A(破線で示す)が消滅する。そして、ワンウェイクラッチ56の作用により給紙ローラ32と呼出しローラ30とが用紙3の搬送によって従動回転しながら、用紙3は版胴1の外周面とプレスローラ40の外周面との間に搬送される。レジストローラ対33a,33bの回転によって、図16に示すように、用紙3の先端部が版胴1の外周面とプレスローラ40の外周面との間に搬送されると同時に、プレスローラ40が上昇してきて、プレスローラ40が用紙3を版胴1の外周面に押圧することで、周知の孔版印刷が行われていた。
【0009】
また、孔版印刷工程において、用紙先端が版胴に貼り付いたまま剥離爪で剥離できずジャムになる、いわゆる「排紙(用紙)の巻き上がり」を防止したり、騒音の低減を図ったり、用紙の用紙搬送方向に対する印刷画像の位置精度(レジスト精度)の向上を図る目的で、プレスローラに代えて版胴の外径と略同径で、用紙の先端を挾持しながら版胴と反対方向に版胴の周速度と略同周速度で回転するいわゆる「紙くわえ圧胴」を用いて、用紙の先端部を強制的に版胴より剥離しながら印刷を行なう方式(以下、「紙くわえ圧胴方式」という)も試されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したセクタギヤ方式には、下記の諸問題点があった。
(1)用紙3が、図15に示す状態から図16に示す状態に搬送される際、ワンウェイクラッチ56の作用により給紙ローラ32と呼出しローラ30とが用紙3の搬送によって従動回転しているとはいえ、用紙3への負荷となる。さらには、分離ローラ34は回転しないため、これも用紙3への負荷となり、用紙3に対する負荷が大きくなってしまう。この結果、用紙3の先端が自由なので、用紙3はレジストローラ対33a,33bのニップ部の間で滑ってしまい、用紙搬送方向Xの位置精度(レジスト精度ともいう)がばらついてしまうという問題点があった。
【0011】
(2)用紙3の搬送の際には、図13に示したように、用紙3の先端をレジストローラ対33a,33bのニップ部で一度停止させるために、レジストローラ対33a,33bの間には図示を省略したスプリングにより圧をかけてある。そして、次の用紙3が搬送されてくるまで、レジストローラ対33a,33bの回転を停止させておかなければならないため、セクタギヤ51aが往復運動後にレジストローラ対33a,33bがすぐ回転停止するように、駆動側である下方のレジストローラ33bの駆動機構にブレーキをかけるようになっている。セクタギヤ51aを動かすカム50は、版胴1側のメインモータから駆動力を得ており、上記したようにレジストローラ対33a,33bには常にブレーキがかかっている状態なので、メインモータへの負荷が増大してしまい、メインモータのパワーを大きいものにしなくてはいけないという問題点があった。
【0012】
一方、上述した紙くわえ圧胴方式によれば、次のような問題点があった。
紙くわえ圧胴方式を用いた従来の印刷装置においては、例えば本願出願人が提案した特願平8−25194号に示した孔版印刷装置のように、版胴と圧胴との間の回転駆動伝達系が多くの構成部品からなる天地調整機構を介していること、およびメインモータに連結された長い経路の回転駆動伝達系となっていることのために、せっかく紙くわえ圧胴方式を採用しても、天地調整機構のギヤ列のバックラッシュあるいはタイミングベルトの緩みや伸びによって、紙くわえクランパ(くわえ爪とも呼ばれている)に対するレジストローラ対33a,33bからの用紙3の搬送タイミングが若干ずれてしまい、用紙3の巻き上がりとなってしまう問題点があった。
【0013】
そこで、本願出願人は、上記諸問題点を解決するために、紙くわえ圧胴方式を用いた印刷装置において給紙制御に係る新規な技術を特願平9−145518号、特願平9−310716号で提案した。この新規な技術を図1、図3および図5を借りて要約的に説明すると、圧胴20のくわえ爪21に対して用紙3の先端を給送するタイミングを取るためのタイミング検知手段(遮光板106およびフォトセンサ107)を圧胴20側に配設し、フォトセンサ107からの出力信号に基づき、くわえ爪21の回転位置(用紙くわえ位置)にタイミングを合わせて用紙3の先端を給送すべくレジストローラ下ステッピングモータ102を駆動制御するレジストローラ駆動制御手段としての制御装置110等を有するものであった。上記技術は、図1、図3および図5に示されている構成から、エンコーダ120、エンコーダセンサ121およびレジストローラ電磁クラッチ122を除去すると共に、制御装置111に代えて制御装置110を有する制御構成に略相当するものである。
【0014】
しかし、上記技術においても改良すべき下記に述べるような問題点がある。これを図10および図11を借りて説明すると、用紙3の先端がレジストローラ対33a,33bから送られたとき、圧胴20は上述したようなメインモータの駆動力伝達機構を介して、通紙の1枚ごとに揺動変位して版胴1の外周面に押圧されることにより、版胴1の外周面に押圧されるまで負荷変動が伴い速度変動が大きくなり、このような状態で用紙3の先端部がくわえ爪21にくわえられることになる。すなわち、圧胴20自身の外周の周速度が常に変動している状態にあるため、圧胴20に設けた遮光板106の回転位置をフォトセンサ107で検知するだけで、くわえ爪21の用紙くわえ位置にタイミングを合わせて用紙3の先端を給送するようにレジストローラ下ステッピングモータ102を駆動制御する上記給紙制御方式では、用紙3の先端部をくわえ爪21に確実にくわえさせてクランプミスを完全に無くすることは難しい。
【0015】
したがって、本発明は上述したような諸問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、保持手段に対して用紙の先端を給送するタイミングをとるべく、圧胴の所定の回転位置を検知するタイミング検知手段を圧胴側に配設することにより、保持手段の回転位置にタイミングを合わせて用紙の先端を給送するタイミングの安定化・信頼性の向上を図ると共に、用紙の先端部を保持手段に確実に保持させて用紙の巻き上がり等を防止し、加えて保持手段に対して用紙の先端を給送するタイミングを制御するための、圧胴における少なくとも回転速度変動を検知するパルスエンコーダを圧胴自体に配設することにより、圧胴におけるくわえ爪のクランプミスを無くして、用紙の巻き上がり等をさらに確実に防止すると共に、保持手段に対して用紙の先端を給送するタイミングの安定化・信頼性の一層の向上を図ることができ、ひいてはレジスト精度をさらに向上することのできる印刷装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、製版されたマスタを外周面に巻き付ける版胴と、給送されて来た用紙の先端部を保持する保持手段を備え上記版胴の外径と略同径の圧胴とを有し、上記版胴に対して上記圧胴を相対的に押し付けて印刷を行う印刷装置において、上記保持手段に対して上記用紙の先端を給送するタイミングをとるべく、上記圧胴の所定の回転位置を検知するタイミング検知手段を上記圧胴側に配設し、上記タイミング検知手段による上記圧胴の所定の回転位置を検知後に、上記保持手段に対して上記用紙の先端を給送する速度をフィードバック制御するための、上記圧胴における少なくとも回転速度変動を検知するパルスエンコーダを上記圧胴自体に配設したことを特徴とする。
【0022】
ここで、「版胴の外径と略同径の圧胴」とは、版胴の外径寸法が圧胴の外径寸法と同じであるものの他、設計上の寸法公差範囲内にある場合も含む。
【0023】
「版胴に対して圧胴を相対的に押し付けて印刷を行う」方式には、版胴に対して圧胴を押し付けて印刷を行う圧胴接離方式と、圧胴に対して版胴を押し付けて印刷を行う版胴接離方式と、それらの併用方式とがある。圧胴接離方式の具体例としては、後述する発明の実施の形態における圧胴およびその接離手段が挙げられる。一方、版胴接離方式としては、版胴が圧胴側へ移動(版胴内部のインキローラが圧胴側へ突出するタイプも含む)して印刷を行う周知のものが挙げられる。
【0024】
パルスエンコーダとしては、回転速度変動の検出が可能な相対的な回転量を検出するインクリメンタル型と、回転速度変動の検出と位置の検出とが可能な絶対的な回転量を検出するアブソリュート型とがある。請求項1記載のパルスエンコーダは、圧胴における少なくとも回転速度変動を検知するので、インクリメンタル型およびアブソリュート型の両方を含む。また、パルスエンコーダとしては、その検出性能の安定化および信頼性を上げるという点からはフォトエンコーダが好ましいが、これを望まなくても良いのであれば磁気式エンコーダ等であってもよい。
【0026】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の印刷装置において、上記保持手段に向けて上記用紙の先端を送り出すレジストローラと、上記レジストローラを回転するレジストローラ駆動手段と、上記パルスエンコーダは、上記圧胴に設けられたエンコーダとこのエンコーダの近傍に設けられたエンコーダセンサとからなり、上記エンコーダセンサからの出力パルス信号に基づき、上記保持手段の回転位置にタイミングを合わせて上記用紙の先端を給送すべく上記レジストローラ駆動手段の速度をフィードバック制御するレジストローラ駆動制御手段とを有することを特徴とする。
【0027】
レジストローラ駆動制御手段の具体例としては、マイクロコンピュータやマイクロプロセッサ等が好ましく用いられる。
【0028】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の印刷装置において、上記レジストローラ駆動手段が、ステッピングモータからなり、上記パルスエンコーダの1パルス幅に対応する上記圧胴の外周移動量を、上記ステッピングモータが1パルスで上記用紙を送る用紙送り量と同じに設定したことを特徴とする。
【0032】
請求項1記載の発明におけるタイミング検知手段の具体例としては、検知動作の安定化および信頼性という点から、透過型の光学センサ(フォトインタラプタ型のフォトセンサ)および遮光部材が好ましく用いられる。検知動作の安定化および信頼性をそれ程望まなくても良いのであれば、反射型の光学センサ等あるいは機械的接点を有するマイクロスイッチ等を用いてもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、単に「実施の形態」という)を説明する。各実施の形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成部品等については、同一符号を付すことによりその説明をできるだけ省略する。図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない構成部品は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。
【0034】
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態(以下、単に「実施の形態1」という)について説明する。
図1に印刷装置の一例としての孔版印刷装置を示す。この孔版印刷装置は、製版されたマスタ2を外周面に巻き付ける円筒状の版胴1と、版胴1の右方に配設されマスタ2を製版し搬送する製版書込み装置19と、版胴1の内部に配設され版胴1上のマスタ2にインキを供給するインキ供給装置22と、版胴1の下方に配設され給送されて来た用紙3の先端部を挾持・保持する保持手段としてのくわえ爪21を備え、版胴1の外周面上のマスタ2に用紙3を介して押し付ける圧胴20と、圧胴20の右方に配設され用紙3を圧胴20のくわえ爪21に給送する給紙装置29と、圧胴20の左方に配設された排紙装置43とを具備している。
【0035】
版胴1は、図1および図2に示すように、多孔構造の円筒体とその外周面に巻装された複数層のメッシュスクリーン(図示せず)とを有し、軸パイプ11の周りに回転可能に支持されている。版胴1は、図示を省略した駆動系を介してメインモータ(図示せず)により回転される。このメインモータは、例えばDCモータからなり、後述するように給紙駆動系に駆動力を伝達しないようになされているので従来のメインモータよりも小型化されている。版胴1の外周面には、製版書込み装置19で穿孔・製版されたマスタ2の先端部を挾持するマスタクランパ12が配置されている。
【0036】
マスタクランパ12は、円筒体の外周面の母線に沿って設けられた強磁性体よりなるステージ(図示せず)に対向し、クランパ軸を介して回動可能に支持されていて、上記ステージと対向する面に磁石を貼着されて構成されている。マスタクランパ12は、版胴1が所定の回転位置を占めたときに、開閉装置(図示せず)により駆動力を伝達されて開閉される。
【0037】
製版書込み装置19は、芯管10aにロール状に巻かれて形成されたマスタロール10からマスタ2を繰り出し可能に支持する支持軸10bと、マスタ2を搬送するプラテンローラ9と、プラテンローラ9に対して接離自在に設けられたサーマルヘッド17と、プラテンローラ9の下流側に設けられ、マスタ2を切断する上下一対のカッタ部材4と、マスタ2の先端をマスタクランパ12へ向けて送り出す給版ローラ対5a,5bとから主に構成されている。
【0038】
プラテンローラ9は、その軸を回転自在に支持されており、パルスモータ6により所定の周速度で回転駆動され、マスタ2をサーマルヘッド17に押圧しながら搬送する。
【0039】
サーマルヘッド17は、マスタ2の幅方向に1列に配列された複数の発熱素子を有し、周知の接離機構(図示せず)によって、プラテンローラ9に接離自在に設けられている。サーマルヘッド17は、図示しない原稿を読み取る原稿読み取り部のA/D変換部および製版制御部で処理されて送出されるデジタル画像信号に基づきマスタ2を選択的に加熱穿孔し、穿孔画像を形成する機能を有する。
【0040】
上方のカッタ部材4は、カッタ駆動モータ7で回転される偏心カム8により上下動され、マスタ2を切断する。
【0041】
インキ供給装置22は、版胴1と同方向に同期して回転し、版胴1の内周面にインキを供給するインキローラ13と、インキローラ13と僅かな間隙を置いて平行に配置され、インキローラ13との間にインキ溜り16を形成するドクターローラ15と、インキ溜り16へインキを供給する軸パイプ11とを有している。インキローラ13、ドクターローラ15は、軸パイプ11に固定された側板にそれぞれ回転自在に支持されている。インキ溜り16からインキローラ13の外周面に供給されたインキは、版胴1とインキローラ13の外周面とに僅かに隙間を設けているために、版胴1の内周面に供給される。インキは、適宜の位置に配置されたインキパックからインキポンプにより圧送され、軸パイプ11の供給穴よりインキ溜り16へ供給される。
【0042】
本実施の形態1では、従来の技術でも述べたように、用紙3のレジスト精度を向上する目的で押圧手段としてくわえ爪21を備えた圧胴20を用いている。圧胴20は、図2に示すように、その外径寸法D(直径)を版胴1の外径寸法D(直径)と等しく形成されていて、版胴1が1回転したとき、圧胴20も1回転する。このため、図2に示すように、給送されて来た用紙3の先端部を挾持するくわえ爪21を圧胴20上に設けることができ、用紙3の先端をくわえ爪21に突き当てながら給紙することで、用紙3のレジスト精度を向上することができる。
【0043】
また、図2に▲1▼で示す圧胴20におけるくわえ爪21の回転位置(以下、「用紙くわえ位置」というときがある)で、用紙3の先端をくわえ爪21に突き当てた後、くわえ爪21が閉じることで、用紙3の先端部がくわえ爪21により挾持・保持される。次いで、圧胴20におけるくわえ爪21の回転位置が、▲1▼→▲2▼→▲3▼へと順次推移することで、▲3▼の回転位置(以下、「用紙排出位置」というときがある)でくわえ爪21が開き、インキが用紙3に転写される▲2▼の回転位置よりすぎた位置で用紙3の先端部が排出されるので、用紙3がインキの粘着力により版胴1に巻き上がらないという利点もある。
【0044】
圧胴20の両端部の端板20aは、図1および図3に示すように、圧胴軸23に固定支持されている。圧胴20の両端板20a外側には一対のアーム25a,25bが配設されていて、これらのアーム対25a、25bには圧胴軸23の両端部が軸受(図示せず)を介してそれぞれ回転可能に支持されている。これにより、圧胴20は、その圧胴軸23の両端部が上記両軸受(図示せず)に回転可能に支持されていることにより、回転自在となっている。アーム対25a,25bの一方のアーム25aの一端は、装置本体の一対の片方の側板(図示せず)に固定された支点軸24aに軸受(図示せず)を介して支持されており、他方のアーム25bの一端は、上記他方の側板に軸受(図示せず)を介して回転可能に支持された支点軸24bにより支持されている。両支点軸24a,24bは、アーム対25a,25bに対して同軸上に配設されている。
【0045】
他方のアーム25bに回転可能に支持された支点軸24bの内側端部側には、圧胴20に回転を伝える駆動ギア(図示せず)が固定されていて、アーム25b側の圧胴軸23には上記駆動ギアに噛み合う圧胴ギア(図示せず)が固定されている。支点軸24bの外側端部側には、版胴1の回転力を伝える歯付の圧胴側プーリ(図示せず)が固定されていて、この圧胴側プーリと版胴1の一端部に固定されている端板に取付けられた歯付の版胴側プーリとの間には、歯付ベルト(図示せず)が巻き掛けられている。一方、版胴1の上記端板には、上記版胴側プーリと同軸的に別のプーリが取付けられている。これにより、上記メインモータの回転力がベルトを介して上記別のプーリに伝達され、順次、上記版胴側プーリ、上記歯付ベルト、上記圧胴側プーリ、上記駆動ギヤ、上記圧胴ギヤと伝達されることによって、圧胴20は、版胴1との押圧位置が同じとなるように、かつ、版胴1の周速度と同じ周速度で反時計回り方向に回転される。
【0046】
圧胴20の外周部には、版胴1の外周面に接触する円筒部と、版胴1におけるマスタクランパ12との衝突を避けるためにD字状にくぼんだ凹部とが形成されている。圧胴20の上記凹部には、用紙3の先端部を挾持・保持するくわえ爪21が設けられている。くわえ爪21は、上記凹部に配置された軸にその基端部を固定されていて、常時スプリング(図示せず)により閉じる向きに付勢されている。くわえ爪21は、図示を省略したカムにより所定のタイミングで開き、用紙3の先端部をくわえた後閉じることで、圧胴20の外周面上に用紙3が保持される。
【0047】
圧胴20は、後述する接離手段により、版胴1の外周面に対して接離自在に構成されている。接離手段は、支点軸24a、24bを中心として圧胴20を搖動するアーム対25a,25bと、アーム対25a,25bの他端にそれぞれ回転自在に支持された一対のカムフォロア(図示せず)と、アーム対25a,25bを版胴1に向けて付勢する一対の印圧スプリング26a,26bと、一対の上記カムフォロアに選択的にそれぞれ当接する一対のカム(図示せず)とから主に構成される。
【0048】
上記一対のカムは、図示を省略した歯付ベルトで版胴1と上記メインモータとに連結されていて、版胴1の回転と同期して回転するようになされている。上記一対のカムは、用紙3の搬送ミス時や製版時において、版胴1と圧胴20とが押圧されずに所定タイミングで圧胴20が版胴1から離間するように、その輪郭周面が一対の上記カムフォロアに摺接するように大きく形成され、搬送ミス等がない時に用紙3を保持した圧胴20が一対の印圧スプリング26a,26bにより版胴1の外周面に押圧されるように、その輪郭周面が上記カムフォロアに摺接しないように小さく形成されている。上記のとおり、圧胴20は、上記一対のカムの回転に合わせて、支点軸24a、24bを中心として、版胴1に押圧した位置と、版胴1から離間した位置とに接離される。
【0049】
印圧スプリング26a,26bは、圧胴20を版胴1に押圧する印圧力を発生させている。圧胴20の版胴1に対する押圧力を均一に働かせるために、圧胴20の両端にあるアーム対25a,25bの1つ1つに印圧スプリング26a,26bをそれぞれ取り付けてある。
【0050】
搬送ミス等が発生した時には、圧胴20が版胴1に押圧する位置に変位しないように、図示を省略した印圧解除装置により圧胴20に対する印圧解除がなされるようになっている。
【0051】
なお、上記したメインモータを備えた駆動系および上記接離手段等の詳細構成は、例えば特開平9−216448号公報の図1ないし図5等に示されているものと同じものを用いている。
【0052】
版胴1の左側には排版装置18が配設されており、この排版装置18は、すでに版胴1に巻装されている使用済みのマスタ2を版胴1の外周面から剥離し、収納する。
【0053】
圧胴20の左側近傍には、排紙装置43が配置されている。排紙装置43は、図13等に示した従来の排紙装置43’に対して、剥離爪49に代えて、印刷された用紙3を剥離・案内する排紙爪44を有することのみ相違する。排紙装置43は、排紙爪44と、排紙爪44で剥離・案内された用紙3を搬送する、搬送ローラ前46、搬送ローラ後47との間に張設された搬送ベルト48および吸引ファン(図示せず)から構成されている。搬送ベルト48は、モータ等により版胴1の周速度よりも速い搬送速度で駆動されるように設定されている。排紙装置43の左側には、排出された用紙3を積載する排紙台45が設けられている。
【0054】
圧胴20の右方には、給紙装置29が配置されている。給紙装置29は、図13等に示した従来の給紙装置29’に対して、従来の給紙ローラ32の駆動方式であるセクタギヤ方式に代えて、上記メインモータの回転駆動力とは独立した給紙ローラステッピングモータ100で回転される給紙ローラ独立駆動方式としたこと、レジストローラ対33a,33bの従来の駆動方式であるセクタギヤ方式に代えて、上記メインモータの回転駆動力とは独立したレジストローラ下ステッピングモータ102で回転されるレジストローラ独立駆動方式としたこと、および一対のガイド板38’,38’に代えて、圧胴20のくわえ爪21に用紙3の先端を案内する一対のガイド板38,38を有することが主に相違する。
【0055】
上記構成のとおり本実施の形態1では、レジストローラ対33a,33bは、所定の回転位置を占めた圧胴20のくわえ爪21に向けて所定のタイミングで用紙3の先端を送り出すように構成されている。レジストローラ対33a,33bのニップ部から圧胴20と版胴1とのニップ部までの距離は、常に一定となるように予め定められている。
【0056】
給紙ローラステッピングモータ100は、給紙ローラ32を回転する給紙ローラ駆動手段としての機能を有する。給紙ローラステッピングモータ100は、給紙ローラステッピングモータ100の出力軸に設けられた駆動プーリと給紙ローラ32の軸に設けられた給紙プーリとの間に掛け渡された歯付の無端ベルト101を介して、給紙ローラ32に連結されている。これにより、給紙ローラ32は、給紙ローラステッピングモータ100の回転駆動によって、時計回り方向に回転される。給紙ローラ32および呼出しローラ30の各軸には、ワンウェイクラッチ(図示せず)がそれぞれ組み込まれていて、給紙ローラ32および呼出しローラ30は時計回り方向のみに回転するようになっている。
【0057】
レジストローラ下ステッピングモータ102は、レジストローラ33bを回転するレジストローラ駆動手段としての機能を有する。レジストローラ下ステッピングモータ102は、レジストローラ下ステッピングモータ102の出力軸に設けられた駆動プーリとレジストローラ33bの軸に設けられたレジストプーリとの間に掛け渡された歯付の無端ベルト103を介して、レジストローラ33bに連結されている。
【0058】
上記レジストプーリとレジストローラ33bの軸との間には、レジストローラ下ステッピングモータ102の回転駆動力を断接するレジストローラ電磁クラッチ122が介装されている。レジストローラ電磁クラッチ122がオンされたとき、上記レジストプーリとレジストローラ33bの軸とが接続されて、レジストローラ下ステッピングモータ102の回転駆動力がレジストローラ33bへ伝達される。これにより、レジストローラ33bは、反時計回り方向に回転されると共に、用紙3の搬送を介してレジストローラ33aは時計回り方向に従動回転される。レジストローラ電磁クラッチ122がオフされたときには、上記レジストプーリとレジストローラ33bの軸との接続が断たれて、レジストローラ下ステッピングモータ102の回転駆動力がレジストローラ33bへ伝達されない。
【0059】
図1ないし図5を参照して、本実施の形態1における孔版印刷装置の給紙制御に係る制御構成を説明する。
図1および図3に示すように、圧胴20における手前側の端板20aの外側壁には、遮光板105と遮光板106とが圧胴20の半径方向および周方向に所定の間隔をおいてそれぞれネジで取付けられている。各遮光板105,106は、例えば板金や合成樹脂でできていて、正面視および側面視でL字形をなし、その先端が手前側に突出して成形されている。
【0060】
一方、アーム25aの内側壁には、圧胴20の半径方向に所定の間隔をおいて、フォトインタラプタ型のフォトセンサ104およびフォトセンサ107がそれぞれネジで取付けられている。フォトセンサ104およびフォトセンサ107は、発光部および受光部を具備する周知の光透過型の光学センサである。
【0061】
遮光板105とフォトセンサ104とは、圧胴20が反時計回り方向に回転した所定の回転位置でのみ選択的に係合・遮光するように取付けられていて、レジストローラ対33a,33bに対して用紙3の先端を給送するタイミングをとるための給紙タイミング検知手段としての機能を有する。遮光板105の圧胴20の端板20aへの取付け位置は、A3サイズの用紙3の後端がレジストローラ対33a,33bのニップ部を抜けたとき、フォトセンサ104と係合してオン出力信号を生成し、給紙ローラステッピングモータ100を回転駆動させて給紙ローラ32を回転する位置となるように取付けられている。この時には、後述するように、レジストローラ電磁クラッチ122がオフしていて、レジストローラ33bは反時計回り方向には回転せず、停止したままとなるように制御される。
【0062】
遮光板106とフォトセンサ107とは、圧胴20が反時計回り方向に回転した所定の回転位置でのみ選択的に係合・遮光するように取付けられていて、レジストローラ電磁クラッチ122をオン起動し、圧胴20のくわえ爪21に向けて用紙3先端の給送を開始するタイミングをとるためのタイミング検知手段としての機能を有する。遮光板106の圧胴20の端板20aへの取付け位置は、レジストローラ対33a,33bのニップ部からくわえ爪21に用紙3の先端が突き当たるまでの用紙搬送路R上の距離と、遮光板106がフォトセンサ107と係合してオン出力信号を生成する圧胴20の回転位置から、用紙3の先端を突き当てたくわえ爪21に至る圧胴20の外周面上の距離とが、同じ距離となる位置に取付けられている。これにより、常に用紙3の送り量と圧胴20の回転移動量とを同じに制御することが可能となり、用紙3の先端をくわえ爪21に正確にタイミングを合わせて突き当て、確実にくわえて挾持させることができる。
【0063】
図3および図4等に示すように、圧胴20における奥側の端板20aには、2個のスペーサ123を介して、エンコーダ120がネジ124で取付けられている。エンコーダ120は、本実施の形態1ではインクリメンタル型のフォトエンコーダであり、多数のスリットが外周部に放射状に並べられた1チャンネルのフォトエンコーダである。一方、エンコーダ120の近傍におけるアーム25bの内側壁には、エンコーダ120の外周部を挟んでエンコーダセンサ121がネジ等で取付けられている。これらのエンコーダ120とエンコーダセンサ121とは、圧胴20のくわえ爪21に対して用紙3の先端を給送するタイミングを制御するための、圧胴20における回転速度変動を検知するパルスエンコーダの機能を有している。
【0064】
エンコーダ120の1パルス幅に対応する圧胴20の外周移動量は、レジストローラ下ステッピングモータ102が1パルスで用紙3を送る用紙送り量と同じに設定されている。
【0065】
図5において、符号111は、本実施の形態1における孔版印刷装置の給紙制御を行うための制御装置を示す。制御装置111は、図示を省略した、CPU(中央演算処理装置)、I/O(入出力)ポートおよびROM(読み出し専用記憶装置)、RAM(読み書き可能な記憶装置)およびタイマ等を備え、それらが信号バスによって接続された構成を有するマイクロコンピュータからなる。
【0066】
制御装置111の上記CPU(以下、説明の簡明化を図るため、単に「制御装置111」というときがある)は、上記入力ポートを介して、フォトセンサ104と電気的に接続されていて、フォトセンサ104から給紙ローラステッピングモータ100およびレジストローラ下ステッピングモータ102を回転駆動するための出力信号を受信する。
【0067】
制御装置111は、上記入力ポートを介して、フォトセンサ107と電気的に接続されていて、フォトセンサ107からレジストローラ電磁クラッチ122をオン起動するための出力信号を受信する。
【0068】
制御装置111は、上記入力ポートを介して、エンコーダセンサ121と電気的に接続されていて、エンコーダセンサ121から圧胴20の回転速度変動に係る出力パルス信号を受信する。
【0069】
制御装置111は、上記出力ポートを介して、給紙ローラステッピングモータ100に電気的に接続されていて、フォトセンサ104からの出力信号に基づき、用紙3の先端をレジストローラ対33a,33bに対して給送すべく給紙ローラステッピングモータ100を駆動制御する機能を有する。
【0070】
制御装置111は、上記出力ポートを介して、レジストローラ電磁クラッチ122に電気的に接続されていて、フォトセンサ107からの出力信号に基づき、レジストローラ電磁クラッチ122をオン起動制御する機能を有する。
【0071】
制御装置111は、上記出力ポートを介して、レジストローラ下ステッピングモータ102に電気的に接続されていて、エンコーダセンサ121からの出力パルス信号に基づき、くわえ爪21の用紙くわえ位置にタイミングを合わせて用紙3の先端を給送すべくレジストローラ下ステッピングモータ102を駆動制御するレジストローラ駆動制御手段としての機能を有する。
【0072】
制御装置111内の上記ROMには、前もって実験等により求められた図6に示すタイミングチャートの制御動作内容が予め記憶されている。上記ROMには、レジストローラ対33a,33bのニップ部から圧胴20と版胴1とのニップ部までの一定の距離をレジストローラ下ステッピングモータ102のパルス数に換算した値がデータとして予め記憶されている。
【0073】
制御装置111内の上記RAMは、上記CPUでの計算結果を一時記憶したり、フォトセンサ104やフォトセンサ107あるいはエンコーダセンサ121からの出力信号や出力パルス信号を随時記憶したりしてこれら信号の入出力を行う。
【0074】
上述のように構成された孔版印刷装置の動作について説明する。
原稿読み取り部に原稿がセットされ、スタートボタンが押されることにより、版胴1が回転し、使用済みのマスタが版胴1の外周面から排版装置18により剥離され廃棄される。その後、版胴1は、マスタクランパ12が図1において略右横に位置する給版位置を占めた位置で停止し、クランパ軸が回動されて、マスタクランパ12が開かれ、給版待機状態となる。
【0075】
次いで、パルスモータ6が駆動されることにより、プラテンローラ9が回転され始め、マスタ2が繰り出されつつ搬送される。一方、原稿読み取り部においてスキャナ(図示せず)が作動することにより、原稿の画像が読み取られ、上記A/D変換部および上記製版制御部で処理されて送出されるデジタル画像信号によって、サーマルヘッド17の発熱素子が選択的に発熱され、マスタ2が画像情報に応じて選択的に加熱穿孔され始める。
【0076】
マスタ2が、プラテンローラ9の回転により搬送され、マスタ2の先端部が、給版待機状態で拡開しているマスタクランパ12へ向けて送出される。パルスモータ6のステップ数がある設定値に達すると、クランパ軸が回動されることでマスタクランパ12が閉じられて、製版済みのマスタ2の先端部がマスタクランパ12に挾持される。
【0077】
このクランプ動作と同時に版胴1と圧胴20とが、マスタ2の搬送速度と略同じ周速度で回転され、版胴1の外周面に製版済みのマスタ2が巻装されていく。版胴1の外周面に製版済みのマスタ2が所定長さ巻装されると、版胴1、圧胴20、プラテンローラ9の回転が停止する。この停止動作と同時に、カッタ駆動モータ7が回転されて偏心カム8が上方のカッタ部材4を下降させ、マスタ2を切断する。そして版胴1が再び時計回り方向に回転され、切断されたマスタ2の後端(図示せず)が、製版書込み装置19から引き出され、版胴1の外周面に製版済のマスタ2が完全に巻き取られる。
【0078】
続いて、図1ないし図11を参照して用紙3の搬送手順について説明する。
圧胴20が、図6および図7に示すように、反時計回り方向に回転し、遮光板105がフォトセンサ104を通過すると、そのオン出力信号が制御装置111に入力され、給紙ローラステッピングモータ100が回転駆動される。これにより、給紙ローラ32は時計回り方向に回転されると同時に、呼出しローラ30の同方向の回転により用紙3が給送され、給紙ローラ32と分離ローラ34とで用紙3の重送が防止されて、最上位の1枚の用紙3だけがレジストローラ対33a,33bに送られる。そして、用紙3の先端がレジストローラ対33a,33bのニップ部に衝突し、さらに搬送されて、図6および図8に示すように上方に所定量の湾曲たるみ3Aが形成された時点で、給紙ローラ32と呼出しローラ30とが停止する。
【0079】
このときの用紙3の送り量は、レジストローラ対33a,33bのニップ部と給紙前面板35との間の用紙搬送路R上の距離に+5〜6mmを加えた送り量となるように設定されている。制御装置111では、上記送り量に対応して給紙ローラステッピングモータ100を駆動制御するように、上記送り量に対応したステップ数に変換する計算を行い、給紙ローラステッピングモータ100に指令信号を送出することで、湾曲たるみ3Aが形成されるだけ用紙3が給紙ローラ32により送られる。
【0080】
また、遮光板105がフォトセンサ104を通過すると、レジストローラ下ステッピングモータ102が回転駆動されると共に、この時、レジストローラ電磁クラッチ122がオフしているので、レジストローラ33bは回転せず停止している。
【0081】
次いで、圧胴20のくわえ爪21は、図6に示す所定のタイミングで開く。
図6および図9に示すように、圧胴20がさらに反時計回り方向に回転し、遮光板106が所定タイミングでフォトセンサ107を通過すると、そのオン出力信号が制御装置111に入力されて、レジストローラ電磁クラッチ122がオンする。これに伴い、レジストローラ下ステッピングモータ102の回転により、レジストローラ33bが反時計回り方向に回転され、圧胴20のくわえ爪21に向けて用紙3先端の給送を開始する。この時、制御装置111は、レジストローラ下ステッピングモータ102をしてレジストローラ33bを圧胴20の周速度と同じ周速度で回転させるように回転駆動制御しているので、レジストローラ33bが圧胴20の周速度と同じ周速度で反時計回り方向に回転される。
【0082】
遮光板106がフォトセンサ107を通過してからは、制御装置111が、エンコーダセンサ121からの出力パルス信号を取り込んで、くわえ爪21の用紙くわえ位置にタイミングを合わせて用紙3の先端を給送すべくレジストローラ下ステッピングモータ102を駆動制御する、いわゆるフィードバック制御が行われる。
【0083】
上述したように、レジストローラ下ステッピングモータ102が1パルスで用紙3を送る用紙送り量と、エンコーダ120の1パルス幅に対応する圧胴20の外周移動量とは、同じに設定されている。これにより、例えば、制御装置111は、圧胴20に固定されたエンコーダ120の1パルス幅に対応して圧胴20の外周移動に要する時間を制御装置111内の上記タイマで検出し、レジストローラ下ステッピングモータ102が1パルスで回転される時間との差を計算して求め、圧胴20側の負荷変動等によりレジストローラ下ステッピングモータ102の1パルスに要する時間が長かった場合、その時間差分をレジストローラ下ステッピングモータ102の速度に換算してレジストローラ下ステッピングモータ102を増速する。これと反対に、制御装置111は、レジストローラ下ステッピングモータ102の1パルスに要する時間が短かった場合、その時間差分をレジストローラ下ステッピングモータ102の速度に換算してレジストローラ下ステッピングモータ102を減速してやるというフィードバック制御を行っている。換言すれば、制御装置111は、圧胴20の負荷変動等に伴うエンコーダセンサ121で検知されるパルス変動を常に追跡し、このパルス変動に追従して、レジストローラ下ステッピングモータ102の速度を可変制御するという上記パルスエンコーダを用いたフィードバック制御(図6ではエンコーダ・フィードバック制御で表されている)を行っている。
【0084】
制御装置111による上記したようなエンコーダ・フィードバック制御によって、遮光板106がフォトセンサ107を通過してから、圧胴20の外周移動量と用紙3を送る用紙送り量とは常に同じとなる。
【0085】
上記したような制御装置111によるエンコーダ・フィードバック制御下において、レジストローラ33bが反時計回り方向に回転されることにより、上のレジストローラ33aが用紙3を介して時計回り方向に従動回転されることによって、図10に示すように、用紙3の湾曲たるみ3A(破線で示す)が消滅する。このとき、各ワンウェイクラッチの作用により、給紙ローラ32と呼出しローラ30とが用紙3の搬送によって従動回転しながら、用紙3の先端が圧胴20のくわえ爪21に向けて搬送され、くわえ爪21に突き当たり衝突する。
【0086】
このタイミングに合わせ、圧胴20のくわえ爪21は、図6および図10ないし図11に示すように、用紙3の先端部をくわえ・挾持した後、くわえ爪21は閉じられ、こうして圧胴20は、用紙3を圧胴20の外周面に保持したまま回転し、用紙3の先端部が版胴1の外周面と圧胴20の外周面との間に搬送される。このとき、上記したように、遮光板106の圧胴20の端板20aへの取付け位置は、レジストローラ対33a,33bのニップ部からくわえ爪21に用紙3の先端が突き当たるまでの用紙搬送路R上の距離と、遮光板106がフォトセンサ107と係合してオン出力信号を生成する圧胴20の回転位置から、用紙3の先端を突き当てたくわえ爪21に至る圧胴20の外周面上の距離とが、同じ距離となる位置に取付けられていることに伴い、用紙3の送り量は、圧胴20の外周移動量と同じとなるように、制御装置111よりレジストローラ下ステッピングモータ102に指令信号が送出されることによって、用紙3の先端部がクランプミス等を生じることなく確実にくわえ爪21に挾持されくわえられる。
【0087】
版胴1の外周面と圧胴20の外周面との間に搬送された用紙3に対して、図11に示すように、上記接離手段の印圧スプリング26a,26bにより圧胴20が版胴1の外周面に押圧する上向きに揺動変位されることでニップ部が形成されると共に、圧胴20の外周面が用紙3を版胴1の外周面に対して押圧(図6では圧胴20の印圧オンで示されている)する。
【0088】
こうして、圧胴20の外周面の押圧によって、回転する版胴1の外周面に巻装された製版済みのマスタ2に用紙3が連続的に押圧されることにより、製版済みのマスタ2が版胴1の外周面に密着すると共に、版胴1の開孔部分から製版済みのマスタ2の穿孔部分へとインキが滲み出てきて用紙3の表面に転移され、孔版印刷が行われる。
【0089】
このとき、インキローラ13も版胴1の回転方向と同一方向に回転する。インキ溜り16のインキは、インキローラ13の回転によりインキローラ13の表面に付着され、インキローラ13とドクターローラ15との間隙を通過する際にその量を規制され、版胴1の内周面に供給される。
【0090】
この間も、制御装置111により、上記したパルスエンコーダ・フィードバック制御が行われている。そして、制御装置111により、上記ROMに記憶された、レジストローラ対33a,33bのニップ部から圧胴20と版胴1とのニップ部までの距離に対応したレジストローラ下ステッピングモータ102の設定パルス数に至るまで、レジストローラ下ステッピングモータ102が回転駆動制御されたと判断されると、レジストローラ下ステッピングモータ102の回転が停止すると同時に、レジストローラ電磁クラッチ122がオフされ、制御装置111による上記したパルスエンコーダ・フィードバック制御が終了する。
【0091】
圧胴20がさらに回転し、排紙爪44の手前の用紙排出位置でくわえ爪21が開放されると、印刷された用紙3が排紙爪44により剥離され、搬送ベルト48で搬送されて排紙台45上に排出積載される。こうして、製版済みのマスタ2にインキを充填する所謂版付けが行われると共に、版胴1が圧胴20から離間して初期状態に復帰し、印刷待機状態となる。
【0092】
印刷終了後、オペレーターは排出された印刷物を目視して、印刷画像品質の確認や印刷画像位置の確認等を行い、これらがオーケーであれば、給紙、印刷および排紙の各工程が設定した印刷枚数分繰り返して行なわれ、孔版印刷の全工程が終了する。
【0093】
したがって、本実施の形態1によれば、下記の諸利点を得ることができる。
第1に、紙くわえ圧胴方式を用いた孔版印刷装置において、くわえ爪21に対して用紙3の先端を給送するタイミングを制御するための、圧胴20における回転速度変動を検知するパルスエンコーダ(エンコーダ120およびエンコーダセンサ121)を圧胴20側に配設したことにより、用紙3の先端部をくわえ爪21に確実に挾持・保持させて、用紙3の巻き上がり等をさらに確実に防止すると共に、くわえ爪21に対して給送するタイミングの安定化および信頼性の向上を図ることができ、ひいてはレジスト精度を一層向上することができる。
【0094】
第2に、制御装置111は、エンコーダセンサ121からの出力パルス信号に基づき、くわえ爪21の用紙くわえ位置にタイミングを合わせて用紙3の先端を給送すべくレジストローラ下ステッピングモータ102をフィードバック制御することにより、レジストローラ対33a,33bを駆動する駆動系を版胴1と圧胴20とを駆動する上記メインモータに対して独立させて駆動系の負荷を低減すると共に、上記メインモータのパワーを小さくして安価に製作できる。
【0095】
第3に、レジストローラ駆動手段をレジストローラ下ステッピングモータ102で構成したことにより、レジストローラ対33a,33bのブレーキや回転方向を規制する機械式部品を不要として安価ですみ、制御装置のプログラムが簡素化できると共に、演算処理を速くしてフィードバック制御の追従精度を高くすることができる。
【0096】
第4に、くわえ爪21に対して用紙3の先端を給送するタイミングをとるための遮光板106およびフォトセンサ107を圧胴20側に配設したことにより、給送するタイミングの安定化および信頼性の向上を図ることができる。
【0097】
第5に、レジストローラ対33a,33bに対して用紙3の先端を給送するタイミングをとるための遮光板105およびフォトセンサ104を圧胴20側に配設したことにより、給送タイミングの安定化および信頼性の向上を図ることができる。
【0098】
第6に、給紙ローラ駆動手段を給紙ローラステッピングモータ100で構成したことにより、給紙ローラ32の回転方向を規制する機械式部品を不要として安価ですみ、また給紙ローラ32および呼出しローラ30を駆動する駆動系を版胴1と圧胴20とを駆動する上記メインモータに対して独立させて駆動系の負荷を低減すると共に、上記メインモータのパワーをさらに小さくして安価に製作できる。
【0099】
(実施の形態1の変形例)
図1ないし図11を借りて、実施の形態1の変形例を説明する。
この変形例は、実施の形態1に対して、図1ないし図11に適宜示した実施の形態1におけるフォトセンサ104、遮光板105、フォトセンサ107、遮光板106、インクリメンタル型のエンコーダ120およびエンコーダセンサ121を除去しこれらに代えて、図12に示すように、圧胴20の回転速度変動の検出と位置の検出とが可能な絶対的な回転量を検出するためのアブソリュート型のパルスエンコーダ(以下、「アブソリュート型パルスエンコーダ」という)を圧胴20側に配設したことのみ相違する。
【0100】
上記アブソリュート型パルスエンコーダは、図12に示すように、圧胴20の端板20aに取付けられ、多数のスリットが外周部に放射状に複数段並べられた多チャンネルのフォトエンコーダ220と、このフォトエンコーダ220の外周部を挟んでアーム25bに取付けられた複数のエンコーダセンサ221とを具備している。
【0101】
この変形例における制御動作は、実施の形態1におけるフォトセンサ104、遮光板105、フォトセンサ107、遮光板106、インクリメンタル型のエンコーダ120およびエンコーダセンサ121の上述した動作を1つの上記アブソリュート型パルスエンコーダで行うことのみ相違し、技術的に自明なのでその説明を省略する。
【0102】
したがって、この変形例によれば、実施の形態1における上記利点(但し、上記利点におけるフォトセンサ104、遮光板105、フォトセンサ107、遮光板106、インクリメンタル型のエンコーダ120およびエンコーダセンサ121の用語を上記アブソリュート型パルスエンコーダのフォトエンコーダ220とエンコーダセンサ221とに適宜置き換える)に加えて、制御構成の部品点数を減らすことができる。
【0103】
以上述べたとおり、本発明を実施例を含む特定の実施の形態等について説明したが、本発明の構成は、上述した実施の形態1や変形例等に限定されるものではなく、これらを適宜組合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性及び用途等に応じて種々の実施の形態や実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
【0104】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、紙くわえ圧胴方式を用いた印刷装置において、保持手段に対して用紙の先端を給送するタイミングをとるべく、圧胴の所定の回転位置を検知するタイミング検知手段を圧胴側に配設したことにより、保持手段の回転位置にタイミングを合わせて用紙の先端を給送するタイミングの安定化・信頼性の向上を図ることができると共に、用紙の先端部を保持手段に確実に保持させて用紙の巻き上がり等を防止することができ、加えてタイミング検知手段による圧胴の所定の回転位置を検知後に、保持手段に対して用紙の先端を給送する速度をフィードバック制御するための、圧胴における少なくとも回転速度変動を検知するパルスエンコーダを圧胴自体に配設したことにより、保持手段による用紙先端部の保持ミス、例えばくわえ爪のクランプミスを無くして、用紙の巻き上がり等をさらに確実に防止すると共に、保持手段に対して用紙の先端を給送するタイミングの安定化・信頼性の一層の向上を図ることができ、ひいてはレジスト精度をさらに向上することのできる印刷装置を提供することができる。
【0105】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、レジストローラ駆動制御手段は、エンコーダセンサからの出力パルス信号に基づき、保持手段の回転位置にタイミングを合わせて用紙の先端を給送すべくレジストローラ駆動手段の速度をフィードバック制御することにより、レジストローラを駆動する駆動系を版胴と押圧手段(圧胴等)とを駆動するメインモータに対して独立させて駆動系の負荷を低減すると共に、メインモータのパワーを小さくして安価に製作できる印刷装置を提供することができる。
【0106】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明の効果に加えて、レジストローラ駆動手段をステッピングモータで構成したことにより、レジストローラのブレーキや回転方向を規制する機械式部品を不要として安価ですむ。また、パルスエンコーダの1パルス幅に対応する圧胴の外周移動量をステッピングモータが1パルスで用紙を送る用紙送り量と同じに設定したことにより、制御装置のプログラムが簡素化できると共に、演算処理を速くしてフィードバック制御の追従精度が高くなる印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す孔版印刷装置の概略的な正面図である。
【図2】実施の形態1における圧胴の回転動作に伴うくわえ爪の回転位置および用紙搬送動作を表す概略的な正面図である。
【図3】実施の形態1における圧胴廻りの制御構成部品の取付け構造を示す分解斜視図である。
【図4】図3における要部の平面図である。
【図5】実施の形態1における給紙制御構成を表すブロック図である。
【図6】実施の形態1における給紙動作のタイミングチャートである。
【図7】実施の形態1における給紙ローラの起動時の用紙搬送動作を表す要部の正面図である。
【図8】実施の形態1におけるレジストローラと給紙ローラとの間に用紙の湾曲たわみを形成する動作を表す要部の正面図である。
【図9】実施の形態1におけるレジストローラの起動時の用紙搬送動作を表す要部の正面図である。
【図10】実施の形態1におけるくわえ爪への用紙の先端の搬送動作を表す要部の正面図である。
【図11】実施の形態1における印刷初期時の用紙搬送動作を表す要部の正面図である。
【図12】実施の形態1の変形例における圧胴廻りの制御構成部品の取付け構造を示す分解斜視図である。
【図13】従来の孔版印刷装置における給紙機構の構成および給紙ローラの起動時の用紙搬送動作を表す要部の正面図である。
【図14】従来の孔版印刷装置におけるレジストローラと給紙ローラとの間に用紙の湾曲たわみを形成する動作を表す要部の正面図である。
【図15】従来の孔版印刷装置におけるレジストローラの起動直後の用紙搬送動作を表す要部の正面図である。
【図16】従来の孔版印刷装置における印刷初期時の用紙搬送動作を表す要部の正面図である。
【図17】従来の孔版印刷装置における給紙駆動機構の一例およびその動作を表す要部の正面図である。
【図18】従来の孔版印刷装置における給紙駆動機構の一例およびその動作を表す要部の正面図である。
【符号の説明】
1 版胴
2 マスタ
3 用紙
20 圧胴
21 保持手段としてのくわえ爪
29 給紙装置
30 呼出しローラ
32 給紙ローラ
33a,33b レジストローラ対
100 給紙ローラ駆動手段としての給紙ローラステッピングモータ
102 レジストローラ駆動手段としてのレジストローラ下ステッピングモータ
104 給紙タイミング検知手段としてのフォトセンサ
105 給紙タイミング検知手段を構成する遮光板
106 タイミング検知手段を構成する遮光板
107 タイミング検知手段としてのフォトセンサ
111 レジストローラ駆動制御手段としての制御装置
120 パルスエンコーダを構成するエンコーダ
121 パルスエンコーダを構成するエンコーダセンサ
122 レジストローラ電磁クラッチ
220 アブソリュート型パルスエンコーダを構成するフォトエンコーダ
221 アブソリュート型パルスエンコーダを構成するエンコーダセンサ
X 用紙搬送方向
R 用紙搬送路
Claims (3)
- 製版されたマスタを外周面に巻き付ける版胴と、給送されて来た用紙の先端部を保持する保持手段を備え上記版胴の外径と略同径の圧胴とを有し、上記版胴に対して上記圧胴を相対的に押し付けて印刷を行う印刷装置において、
上記保持手段に対して上記用紙の先端を給送するタイミングをとるべく、上記圧胴の所定の回転位置を検知するタイミング検知手段を上記圧胴側に配設し、
上記タイミング検知手段による上記圧胴の所定の回転位置を検知後に、上記保持手段に対して上記用紙の先端を給送する速度をフィードバック制御するための、上記圧胴における少なくとも回転速度変動を検知するパルスエンコーダを上記圧胴自体に配設したことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1記載の印刷装置において、
上記保持手段に向けて上記用紙の先端を送り出すレジストローラと、
上記レジストローラを回転するレジストローラ駆動手段と、
上記パルスエンコーダは、上記圧胴に設けられたエンコーダとこのエンコーダの近傍に設けられたエンコーダセンサとからなり、
上記エンコーダセンサからの出力パルス信号に基づき、上記保持手段の回転位置にタイミングを合わせて上記用紙の先端を給送すべく上記レジストローラ駆動手段の速度をフィードバック制御するレジストローラ駆動制御手段とを有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項2記載の印刷装置において、
上記レジストローラ駆動手段が、ステッピングモータからなり、
上記パルスエンコーダの1パルス幅に対応する上記圧胴の外周移動量を、上記ステッピングモータが1パルスで上記用紙を送る用紙送り量と同じに設定したことを特徴とする印刷装置。
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