JP4053647B2 - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、トランジスタとキャパシタからメモリセルを構成した半導体記憶装置に関し、特に、キャパシタ絶縁膜に高誘電体膜材料又は強誘電体膜材料を用いた半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トランジスタとキャパシタからメモリセルを構成したDRAM(Dynamic Random Access Memory)は、微細化を進めることで高集積化が達成できた。しかし、微細化と共にキャパシタに割り当てることのできる平面上の面積が減少したため、キャパシタを3次元化し、その側面を利用することによってメモリ動作に必要な容量を確保している。例えば、トレンチ型やスタック型と呼ばれる3次元構造のキャパシタを製造する工程は非常に長く、結果として著しいコストの増大を招いている。また、0.1μm程度まで微細化が進むと、3次元構造のキャパシタといえどもメモリ動作に必要な蓄積容量を確保することが困難になると予想されている。
【0003】
また、4G/16Gビットという大容量DRAMにおいて、従来のようなリフレッシュサイクルを実現することは、蓄積容量の増大が困難になってきている状況から、非常に難しくなると予想されている。すなわち、現在のDRAMのように、蓄積電荷量Q(Q=C×V,Cはキャパシタンス、Vはキャパシタに印可される電圧)で情報を記憶する形式のメモリデバイスでは、微細化と共にキャパシタ面積が必然的に減少するため、必要とされる蓄積電荷量を確保することが困難になってきている。そこで、このような問題を解決するために、微細化しても情報量(従来の蓄積電荷量に相当)を確保できて、製造工程が複雑にならない新しい記憶素子/新しい材料が求められている。
【0004】
最近、この要求に答えるものとして、従来キャパシタに使用してきたシリコン酸化膜(誘電率=3.9)やシリコン窒化膜(誘電率=7.8)に比較すると非常に大きな誘電率を持つ、例えばBaXSr1-XTiO3膜(0.1<x<0.9 )などの高誘電体をキャパシタ絶縁膜に使用するDRAM(IEDM,95 Technical Digest, pp115-117, "Novel Stacked Capacitor Technology for 1 Gbit DRAMs with CVD-(Ba,Sr)TiO3 Thin Films on a Thick Storage Node of Ru" )や、図16に示されるような強誘電体のヒステリシス特性を用いた、DRAMとは全く動作形式の異なるFeRAM(Ferroelectric Memory)が提案されている。
【0005】
しかし、高誘電体といえども集積回路で使用するような薄膜領域(10〜50nm程度)では誘電率が低下するため、1ビガビットや4ギガビットの大容量を持つDRAMではやはり3次元構造が避けられず、工程の簡略化やコストの削減を果たすことができないという問題点がある。例えば、膜厚200nmでは誘電率が1000以上であっても、0.1μm世代等に使用できる現実的な膜厚10〜20nmでは、誘電率は200程度に低下する。
【0006】
一方、FeRAMの場合、強誘電体材料として広く研究されているPb(Zr,Ti)O3やSrBi2Ta2O9のような材料は、やはり集積回路使用するような薄膜領域では残留分極値が著しく低下し、0.1μm世代で使用できるような10〜20nmという膜厚では十分な分極値を得ることができず、メモリ動作をさせることができないという問題点がある。
【0007】
このような問題点を解決する一つの方法として、最近単結晶の(Ba,Sr)TiO3膜が提案されている(阿部 和秀 他、特開平08−139292)。 単結晶(Ba,Sr)TiO3膜は、BaとSrの組成を変えることによって高 誘電体としての性質も強誘電体としての性質も示すので、高誘電体としての性質を示す組成(例えば、B0.5Sr0.5TiO3)をとれば、膜厚10nmで非常に 高い誘電率を示す。
【0008】
一方、例えば組成をBa0.3Sr0.7TiO3程度にすれば強誘電性が発現する 。この材料は前記Pb(Zr,Ti)O3や(Ba,Sr)TiO3と異なって、膜厚10nmでも強誘電性を失うことはなく、0.1μm世代のFeRAMを実現できる可能性を持っている。即ち、BaとSrの組成を変えさえすれば、DRAMもFeRAMも実現することが可能である。
【0009】
しかし、このような性質は単結晶膜で初めて発現する性質のため、集積回路で使用するためにはSi基板上で、何らかの方法でエピタキシャル成長により単結晶膜を実現する必要がある。一つの方法として、Si上にバッファ層を介して格子定数違いを緩和し、BSTと同じ結晶構造を有する酸化物導電体、BSTを順次エピタキシャル成長させる方法が提案されている。
【0010】
ただし、現実のDRAMやFeRAMではトランジスタが形成されているために、その上に搭載するキャパシタをエピタキシャル膜にすることは容易ではない。これは、エピタキシャル成長させるためには必ずSi基板から結晶の方位情報を持って来る必要があるが、トランジスタを形成した上には通常絶縁膜が堆積されているためである。
【0011】
例えば、一例を図17に示す。図17に示される素子構造は、いわゆるCOB(capacitor over Bitline)構造である。
【0012】
Si基板1内に素子分離絶縁膜2および拡散層5を形成し、さらに基板1の上にゲート電極3、ビット線6を形成した後、層間絶縁膜4,7に深いコンタクト孔を開け、そこに選択Siエピタキシャル成長技術を用いて単結晶Si層8を形成する。その上に更に下部電極層9,10を形成し、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法で平坦化を行う。そして、(Ba,Sr)TiO3膜等キャパシタ絶縁膜11を形成し、さらにその上に、上部電極層12を形成する。
【0013】
接続孔は通常最小デザインルールで設計されているので、四角に開口されずに周囲は丸くなる。このような丸く深い接続孔内にSiを選択的にエピタキシャル成長することは非常に難しく、エピタキシャル成長したとしても欠陥を多数含む結晶膜にしかならないと予想される。
【0014】
また、CMP法で絶縁膜7と電極層10を平坦になるように形成する場合、それぞれの研磨速度を等しくすることが困難なため、電極層10の端部で段差が形成されたりする。この電極端部における段差のため、次に形成するキャパシタ絶縁膜11の膜厚均一性が悪化し、絶縁膜11の信頼性が劣化する原因となる。
【0015】
つまり、キャパシタ絶縁膜としてBaXSr1-XTiO3等の高誘電体、又は強 誘電体の単結晶膜を形成するには、その下地として(100)に配向された下地電極層が必要であり、かつ下地面が平坦であることが必要である。しかし、ゲート電極、ビット線の上部に蓄積電極をエピタキシャルSiで形成し、その上に(100)配向した電極層を自己整合的に形成することは極めて困難であり、さらに平坦な下部電極構造を得ることも困難である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来、微細化しても充分な情報量を確保できる新しい記憶素子として、単結晶BST膜をキャパシタ絶縁膜として用いるDRAMやFeRAMが提案されている。しかし、このようなDRAM/FeRAMにおいては微細なキャパシタ構造を作るために複雑な製造工程が必要となる。
【0017】
又、(Ba,Sr)TiO3膜などをエピタキシャル成長する必要がある強誘 電体、又は高誘電体の下地電極として、ゲート電極やビット線などの上に単結晶の下部電極層を平坦に形成するのは極めて困難であり、次に形成されるキャパシタ誘電体膜の特性が劣化する。
【0018】
この発明は前記実情を鑑みて、キャパシタの絶縁膜として適用される強誘電体膜(又は高誘電体膜)の下地電極を平坦に形成することにより、強誘電体膜(又は高誘電体膜)の特性劣化を抑えることのできる半導体記憶装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0019】
この発明の第2の目的は、トランジスタを形成した上で、容易にエピタキシャル成長することのできる半導体記憶装置及びその製造方法を提供することである。
【0020】
この発明の第3の目的は、トランジスタを形成した上で平坦化を行い単結晶Si基板の表面を露出させることにより、エピタキシャルキャパシタが容易に形成された半導体記憶装置及びその製造方法を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様に係る半導体記憶装置は、トランジスタが形成された半導体部と、
キャパシタを有するキャパシタ部と、を具備してなり、前記トランジスタは、素子分離領域、前記トランジスタのゲート電極上に形成された絶縁膜、およびシリコン基板上にエピタキシャル成長された単結晶シリコン部を有しているとともに、前記単結晶シリコン部の上面は、前記素子分離領域の上面および前記絶縁膜の上面と同じ高さに形成されており、前記キャパシタは、前記単結晶シリコン部上にエピタキシャル成長されたバッファ層、ならびにこのバッファ層上にそれぞれエピタキシャル成長されて順次積層された第1の電極、誘電体膜、および第2の電極を有している、ことを特徴とするものである。
【0044】
本発明の他の態様に係る半導体記憶装置の製造方法は、トランジスタおよびキャパシタから構成されるメモリセルを含む半導体記憶装置の製造方法であって、単結晶基板上に第1の電極、誘電体膜、および第2の電極を順次エピタキシャル成長させてキャパシタを形成し、前記キャパシタが形成された単結晶基板上に絶縁層を介して半導体層を形成し、前記半導体層にMOS型のトランジスタを形成し、前記半導体層および前記絶縁層にこれらを貫通する接続孔を形成し、前記トランジスタのソース・ドレインのいずれか一方を、前記接続孔を介して前記第2電極に接続する、ことを特徴とするものである。
【0061】
本発明のまた他の態様に係る半導体記憶装置の製造方法は、トランジスタおよびキャパシタから構成されるメモリセルを含む半導体記憶装置の製造方法であって、単結晶シリコン基板上に第1の薄膜を形成し、この第1の薄膜および前記単結晶シリコン基板をエッチングして第1の溝を形成し、第1の絶縁膜を堆積させて前記第1の溝を埋め、前記第1の薄膜の上面が露出するまで研磨して平坦化し、前記第1の薄膜を前記シリコン基板上から除去した後、前記シリコン基板に第2の溝を形成し、前記第2の溝の中に前記トランジスタのゲート絶縁膜となる第2の絶縁膜および前記トランジスタのゲート電極となる導電膜を形成し、この導電膜上に第3の絶縁膜を形成し、前記シリコン基板表面に不純物を導入して前記トランジスタのソース・ドレイン領域となる不純物拡散層を形成し、前記第1の絶縁膜の上面、前記第3の絶縁膜の上面、および前記シリコン基板の表面が同一平面になるように平坦化し、前記拡散層上に導電性を有するバッファ層、前記キャパシタの下部電極となる金属導電性を有する第1の電極膜、前記キャパシタの電極間絶縁膜となる誘電体膜、および前記キャパシタの上部電極となる金属導電性を有する第2の電極膜を順次エピタキシャル成長させ、前記バッファ層、前記第1および第2の各電極膜、ならびに前記誘電体膜をエッチングする、ことを特徴とするものである。
【0062】
本発明のさらに他の態様に係る半導体記憶装置の製造方法は、トランジスタおよびキャパシタから構成されるメモリセルを含む半導体記憶装置の製造方法であって、単結晶シリコン基板上に第1の薄膜を形成し、前記第1の薄膜および前記単結晶シリコン基板をエッチングして第1の溝を形成し、少なくとも前記第1の溝が埋まるまで前記単結晶シリコン基板上に第1の絶縁膜を堆積させ、この第1の絶縁膜を前記第1の薄膜の上面が露出するまで研磨し、前記第1の薄膜を前記シリコン基板上から除去した後、前記シリコン基板上に前記トランジスタのゲート電極となる導電体薄膜および第2の絶縁膜を形成し、前記導電体薄膜をエッチングした後、前記シリコン基板表層に不純物を導入して前記トランジスタのソース・ドレイン領域となる不純物拡散層を形成し、前記拡散層上にシリコンをエピタキシャル成長させ、前記第1の絶縁膜の表面、前記第2の絶縁膜の表面、および前記エピタキシャル成長されたシリコンの表面が同一平面になるように平坦化し、前記拡散層上に導電性を有するバッファ層、前記キャパシタの下部電極となる金属導電性を有する第1の電極膜、前記キャパシタの電極間絶縁膜となる誘電体膜、および前記キャパシタの上部電極となる金属導電性を有する第2の電極膜を順次エピタキシャル成長させ、前記バッファ層、前記第1および第2の各電極膜、ならびに前記誘電体膜をエッチングする、ことを特徴とするものである。
【0085】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の各種実施形態を説明する。
【0086】
先ず、この発明の第1実施形態について図1〜図4(d)を参照して説明する。
【0087】
図1はこの発明の第1実施形態に係る半導体記憶装置(DRAM)の1ビット分とその隣接パターンを示す平面図であり、図2は前記図1における矢視IV−IVの断面図であり、図3は前記図1における矢視V−Vの断面図である。
【0088】
不純物濃度1〜5×1015cm-3程度の(100)配向のp型シリコン基板(第1の基板)101の表面にキャパシタ下部電極としてのn+拡散層102が形 成され、その上にエピタキシャル成長したTiAlNからなる下地バリア電極層103、エピタキシャル成長したSrRuO3からなる下部電極(第1の電極) 104、エピタキシャル成長した(Ba,Sr)TiO3からなるキャパシタ絶 縁膜(誘電体膜)105、エピタキシャル成長したSrRuO3からなる上部電 極(第2の電極)106が形成され、これにより薄膜キャパシタが構成されている。
【0089】
キャパシタが形成された基板101の上には、絶縁膜108,110を介して第2の基板であるSOI(Silicon On Insulator)層(半導体層)109が形成されている。SOI層109の上にゲート電極(ワード線)119が形成され、SOI層109中にソース・ドレイン拡散層121が形成されてMOS(metal oxide semiconductor)トランジスタが構成されている。そして、このトランジスタ のソース・ドレイン拡散層121の一方とキャパシタの上部電極106が接続孔ポリSi層116で電気的に接続されて、メモリセルが構成される。
【0090】
図2及び図3において、参照符号107はストッパSi3N4膜、参照符号111は張合わせ面、参照符号114はSTI素子分離層、参照符号118はゲート絶縁膜、参照符号120はキャップ層、参照符号122はストッパSi3N4膜、参照符号123及び126は層間絶縁膜、参照符号124はビット線コンタクト、参照符号125はビット線、参照符号127は配線層を示している。
【0091】
次に、この第1実施形態のDRAMの製造方法について、図4(a)〜図4(d)を参照して説明する。尚、図4(a)〜図4(d)に示される各断面図は、前記図1におけるIV−IV断面に対応する。
【0092】
まず、図4(a)に示されるように、第1の基板として、(100)配向性を持った不純物濃度1〜5×1015cm-3程度のp型Si基板101(又は、p型Si基板の表面にp型エピタキシャルSi層を例えば1μm程度の膜厚成長させた、いわゆるエピタキシャル基板)を用意する。
【0093】
次に、DRAMモードの時は共通の一定電位となるプレート電極(PL)、又は、FeRAMモードの時はワード線と同じ方向(平行)に形成される各メモリセル個別のプレート線となる下部電極群が形成される。尚、前記プレート電極は、後に参照する図4(b)に示されている。又、各メモリセル個別のプレート線は、ドライブ線とも称され、後に第2〜第4実施形態として説明する。
【0094】
具体的には、Si基板1中のn+拡散層102を深さ0.05μm程度形成し 、下部バリア電極層103として例えばチタン・アルミ・ナイトライド:TiAlN膜を10nm程度の膜厚と、下部電極104として例えばSrRuO3を2 0nm程度の膜厚とが形成される。
【0095】
前記n+拡散層102の形成には、例えばレジストマスク(図示せず)とAs+イオン注入法を用いてもよい。また、下地バリア電極層103と下部電極104には、600℃程度の基板加熱を行いTiAlN膜とSrRuO3を順次スパッ タ法を用いて成膜し、順次エピタキシャル成長させる。もし必要ならば、成膜した後に700℃程度のアニールを行い、結晶粒の方向が揃うようにエピタキシャル成長させても良い。
【0096】
ここで、下部バリア電極層103は、Si基板101と後に形成するキャパシタ絶縁膜との間の相互拡散を防ぐために形成されるバリア性の大きな金属膜や導電性酸化膜である。バリア性金属としては、Siとほぼ格子整合するニッケルやコバルトなどのケイ化物、チタンやタングステンなどの窒化物などが挙げられる。また、下部電極104としては、誘電体膜のリーク電流が少なくなるような材料を選択することがDRAMモードでの応用上重要である。ここでは、バリア層としてTiAlNを、電極材料としてSrRuO3を用いているが、次に形成す る誘電体の(100)配向性が損なわれないように、バリア層と下部電極のそれぞれの材料,膜厚及び成膜条件を選択することが重要である。
【0097】
次に、全面にキャパシタ絶縁膜105として、例えば誘電体膜(Ba,Sr)TiO3膜を形成する。この時の成膜方法としては、例えばRFマグネトロンス パッタリング法により、基板温度600℃程度でArとO2の混合ガス雰囲気中 で成膜する。スパッタのターゲットとしては、BaTiO3焼結体及びSrTi O3焼結体の2元ターゲットを使用しても良い。
【0098】
誘電体膜の膜厚は30nm程度とする。また、誘電体膜の組成、即ちBa,Sr,Tiの比率は、例えばICP発光分光法などにより分析して所望の組成比になるように調整することができる。また、このようにして形成した誘電体膜は、例えばX線回折法などにより(100)面に配向した膜であることを確かめておくことも重要である。なお、この誘電体膜の形成には、マグネトロンスパッタリング法のほかにMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition )法などを使用することもできる。
【0099】
次に、全面に上部電極106を形成する。上部電極106の形成には、600℃程度の基板加熱を行い、例えばSrRuO3をスパッタ法を用いて、例えば膜 厚50nm程度成膜し誘電体膜105の上にエピタキシャル成長させる。もし必要ならば、成膜した後に700℃程度のアニールを行い、界面特性の改善と上部電極のエピタキシャル成長を促進させても良い。また、必要ならば、上部電極の上にTiN/Ti膜(15nm/5nm程度)(図示せず)を後の接続孔形成時のバリア材として形成しても良い。
【0100】
次に、通常のフォトリソグラフィとプラズマエッチング(例えばRIE(Reactive Ion Etching)法)などにより上部電極106の加工が行われる。この上部電極106は、DRAMでの蓄積電極(Storage Node)に相当する。更に、全面にストッパ膜としてシリコン窒化膜107(Si3N4)を、例えば膜厚40nm程度堆積(stack)する。このストッパ膜107は後の接続孔を形成する工程で、エ ッチングストッパ層としての役割を果たすと共に、例えば水素雰囲気などによるアニール時の誘電体膜105や電極膜103,104,106の劣化(組成変化や相互拡散など)を防ぐことに有効である。
【0101】
また、ここでは図示しないが、パターニングしたSi3N4膜をマスクにして上部電極の加工を行い、その後に上部電極106の段差分が埋まる程度のSi3N4膜を堆積し、CMP(Chemical Mechanical Polishing) などで平坦化して平坦なストッパSi3N4層を形成しても良い。このようにすると、後の接続孔形成の製造が容易になる。
【0102】
次に、全面にBPSG(Boron-Phosph-Silicate Grass) などの絶縁膜108を例えば500nm程度堆積し、例えばCMP法などにより平坦化する。この平坦化絶縁膜108は次の工程でのSOI形成に使用する重要な膜であり、Si基板の張り合わせに必要なだけのウェハ面内での平坦性が要求される。
【0103】
次に、図4(b)に示されるように、第2のSi基板109の表面に、張り合わせ絶縁膜110として、熱酸化膜(SiO2)を10nm程度とBPSG膜( 又はCVD―SiO2膜)を200nm程度(省略可能)形成する。そして、こ の第2の基板の絶縁膜110側を第1の基板の平坦化絶縁膜108側と合わせて、張り合わせ面111で張り合わせる。張り合わせには、公知の方法、例えば900℃程度の熱処理や張り合わせの絶縁膜にBPSGなどの密着性を低温で実現できる膜などを使う。また、このBPSG膜は、後の接続孔の形成時にエッチングをSi3N4膜107でストップさせるのに都合が良い(後の工程で詳述する)。
【0104】
次に、第2のSi基板の裏面から(図4(b)においては上部平面から)研磨して行き、例えば150nm程度の厚さのSOI層109を形成する。この他の張り合わせ/研磨などの各種SOI層の形成方法を用いても良い。もちろんSOI層9の表面は後のトランジスタ形成に耐えるように鏡面研磨されている。
【0105】
ここで、SOI層109の厚さについて、幾つかの場合について考えてみる。まず、150nm〜300nm程度のSOI層の場合、約0.1μm程度のSTI素子分離を行うとSOI層の下の張り合わせ絶縁膜110には達しない。即ち、SOI層のpウェル又はnウェル(トランジスタの基板)が素子分離層の底を通して接続されている状態になる。このようなSOI層では、従来のSOIを用いたDRAMで問題になっていた基板浮遊効果による蓄積電荷のリークが抑えられると言う利点がある。
【0106】
また、60nm〜150nm程度のSOI層の場合、約0.15μm程度のSTI素子分離で各SOIトランジスタの基板は完全に分離される。即ち、SOI層のトランジスタの基板は浮遊状態になるが、チャネル領域はイオン注入状態を制御することによりPD(Partial Depletion)になるように設定できる。従来の SOI構造ではしきい値の設定が自由にできないという問題がるが、前述したSOI層では、しきい値の設定が比較的簡単にできるようになると言う利点がある。SOI層109の厚さは、目的によって使い分けることができる。
【0107】
また、60nm程度以下のSOI層の場合、SOIトランジスタのチャネルは完全に空乏化しており、いわゆるFD(Fully Depletion)状態となる。このよう なSOI層では、トランジスタの短チャネル効果が抑えられるなどの利点がある。このように、SOI層109の厚さは、目的によって使い分けることができる。
【0108】
次に、図4(c)に示されるように、例えば反応性イオンエッチング(RIE)法を用いてSOI層109に溝を掘り、その溝にSiO2などの絶縁膜を埋め 込む、いわゆるトレンチ型の素子分離層114(トレンチ深さ約0.15μm程度のSTI(Shallow Trench Isolation))を形成する。この時、SOI層109の表面には予め例えば厚さ5nm程度のSiO2膜112と膜厚100nm程度 のSi3N4膜113を形成してSOI表面を保護するようにする。STIの埋め込まれた絶縁膜の表面は、このSi3N4膜113の表面に揃うように形成される。
【0109】
次に、通常のフォトリソグラフィ法とRIE法などのプラズマエッチングを用いて接続孔115を開孔する。このときのRIE条件として、まずSOI層109表面のSi3N4膜113,SiO2膜112とSOI層(Si層)109とS TIのSiO2層114を共にエッチングする条件でエッチングした後、エッチ ング条件を変えて張合わせ酸化膜110と平坦化絶縁膜108の酸化膜系のエッチングを行い、エッチングをストッパSi3N4膜107で選択的にストップさせる。これには、酸化膜例えばBPSG膜のエッチング速度がSi3N4膜のエッチング速度に比べて極めて速い(約15程度)エッチング条件を用いると良い。
【0110】
次に、図4(d)に示されるように、接続孔115の底部のストッパSi3N4膜107を選択的に除去して上部電極6の表面を露出させる。このとき、SOI表面のSi3N4膜113も同時に除去される。次に、全面にn+型不純物を含ん だポリSi膜を約200nm程度の膜厚に堆積し、全面をCMPなどの方法でエッチバックすることにより接続孔115にn+ポリSi層からなる埋め込み層1 16を形成する。この後、RTA(Rapid Thermal Anneal)法で800℃、20秒程度、窒素雰囲気でアニールすることにより、埋込み層116からSOI層109の側部にn+側壁拡散層(side wall diffusion layer)117を形成する。
【0111】
次に、SOI表面のSiO2膜112を介して通常のフォトリソグラフィ法を 用いて所望のチャネルイオン注入を行い、nチャネル,pチャネルトランジスタのためのチャネル不純物層(図示せず)を選択的に形成する。nチャネルトランジスタの場合、例えば0.7V程度のしきい値(Vth)を設定するためには、例えばボロン(B+)を加速電圧10KeV、ドーズ量5×1012cm-2程度イオ ン注入し、nチャネル領域にのみ選択的にp型チャネル不純物層(図示せず)を形成する。SiO2膜12を除去した後に、再度SiO2膜を形成してから行っても良い。
【0112】
これ以降は、前記図2及び図3に示されるように、SOI表面のSiO2膜1 12を除去してSOI基板109の表面を露出させた後、ゲート絶縁膜(SiO2膜)118を例えば膜厚6nm程度形成する。次に、ゲート電極119となる n+ポリSi層(膜厚50nm程度)及びタングステン・シリサイド膜(膜厚5 0nm程度)、更にキャップSi3N4膜120を順次堆積する。
【0113】
その後、例えばフォトリソグラフィ法とRIE法などを用いて、まずキャップSi3N4膜120を加工した後、加工したキャップSi3N4膜120をマスクにしてタングステン・シリサイド膜,n+ポリSi層をゲート電極パターンに加工 する。
【0114】
この第1実施形態では、ゲート電極119としてタングステン・シリサイド膜/n+ポリSi層を用いた例を示しているがポリSi単層膜でも良いし、タング ステン膜とn+ポリSi層などの他の積層膜構成でも良い。キャップSi3N4膜 20は後の工程での自己整合コンタクトに用いるための膜である。次に、LDD(Lightly Doped Drain)構造を形成するため、ゲート電極119をマスクにして 、フォトリソグラフィ法を用いて、所望の領域に、例えばリン(P+)イオンの 注入を加速電圧70KeV、ドーズ量4×1013cm-2程度行い、n-型ソース ・ドレイン拡散層121を形成する。同様に、p-型ソース・ドレイン拡散層( 図示せず)を形成する。
【0115】
次に、Si3N4膜を全面に堆積した後、レジストマスクで所望の領域のRIEを行い、ゲート電極119の側壁部にSi3N4膜を残す、いわゆる「側壁残し(remained side wall)」を行い、ゲート電極119の側壁に膜厚30nm程度のSi3N4膜(図中には無い。周辺回路の部分に存在する。)を形成する。その後、フォトリソグラフィ法を用いて所望の領域に、例えば砒素(As+)イオンの注 入を加速電圧30KeV、ドーズ量5×1015cm-2程度行いn+型拡散層(図 中には無い)を形成し、いわゆるLDD構造を形成する。同様に、p+型拡散層 (図中にはない)も形成する。
【0116】
ここでは、LDD構造を用いているが、n-型拡散層のみ或いはn+型拡散層のみの、いわゆるシングルのソース・ドレイン方式でも良い。また、ここではnチャネルの場合のソース・ドレイン形成について説明したが、周辺回路部はCMOSでありpチャネルの場合には、上述したようにpー,p+型のソース・ドレイン拡散層を形成する。
【0117】
次に、全面にCVD―Si3N4膜を例えば30nm程度堆積してストッパSi3N4膜122を形成し、全面に層間絶縁膜としてBPSG膜123を500nm程度堆積する。この後、例えば800℃程度のN2雰囲気で30分程度デンシフ ァイ(densification)を行う。この熱工程はソース・ドレインのイオン注入層の 活性化も兼ねて行っても良い。拡散層の深さ(Xj)を抑えたい時は、デンシフ ァイの温度を750℃程度に低温化して、950℃で10秒程度のRTA(Rapid Thermal Anneal)プロセスを併用してイオン注入層の活性化を行っても良い。
【0118】
次に、全面をCMP法で研磨することにより表面平坦化を行う。その後、ビット線コンタクト領域にn+ポリSi124を埋め込み形成し、次にソース,ドレ イン及びゲート電極へコンタクトの形成(図示せず)、ビット線125,層間絶縁膜126,メタル配線層127を順次形成する。さらに、全面にパッシベーション膜113(図示せず)を堆積し、DRAMの基本構造が完了する。
【0119】
このような素子構造及び製造プロセスでは、下部電極部103,104やキャパシタ絶縁膜105となる高誘電体膜、又は強誘電体膜の形成を平坦なSi基板表面で行えるので、高誘電体膜、又は強誘電体膜の特性の劣化(リーク電流の増加や膜疲労の増大、誘電率や分極率のバラツキ増加など)を抑えることができる。また、下地として(100)配向したSi基板101が使えるため、Si基板101の上に下部バリア電極層103や下部電極104として、Siとほぼ格子整合するチタンなどの窒化物やSrRuO3などを、後に形成する誘電体の(1 00)配向性が損なわれないように安定して形成できる。
【0120】
即ち、下部バリア電極層103としてSi基板101の上にエピタキシャル成長するチタンなどの窒化物膜を形成する。実際の格子定数は4:3で正確に整合していないが、実際の膜ではこの倍数の長周期で整合を取るため、広い意味での格子整合と言える。また、下部電極104として下部バリア電極層103上に、同じように、バリア電極層103とほぼ格子整合するSrRuO3膜などを形成 する。このようにすると、下部電極104上に形成するキャパシタ絶縁膜105のエピタキシャル性が損なわれないように安定して形成できるという特徴がある。
【0121】
また、キャパシタがトランジスタの下に位置するので、配線層の形成時にキャパシタの段差が無くなり、コンタクトや配線形成工程が容易になり、工程の簡略化や平坦化工程の簡略化が達成できる。さらに、高誘電体膜、又は強誘電体膜キャパシタがSOI層109の下にSi3N4膜に覆われて形成されているため、後工程のプロセス影響(コンタクトや配線形成時のプラズマ・ダメージ、水素アニール時の還元作用など)の影響を受けにくく、キャパシタ絶縁膜105へのプロセス・ダメージが低減でき、製品の歩留まりを向上させることができる。
【0122】
また、キャパシタがトランジスタの下部領域にあるので、トランジスタの下の領域までキャパシタ領域として使用でき、メモリセル領域におけるキャパシタの占める面積をメモリセル面積を大きくせずに大きくできる。その結果、蓄積電荷量を大きくでき、メモリセル動作マージンを大きくでき、製品の歩留まりを向上できる。
【0123】
また、(100)配向のSi基板上に(100)配向を持つ下部電極と(100)配向のエピタキシャル成長したペロブスカイト結晶構造などを有する誘電体膜を形成しているため、電極との拘束により誘起された強誘電性や比誘電率の増大効果が利用できる。このため、薄膜化すると比誘電率などが低下するという結晶性の誘電性材料の持つ問題を解決でき、キャパシタに蓄積される蓄積容量を大きくできる。
【0124】
次に、この発明の第2実施形態について図5を参照して説明する。
【0125】
図5は、この第2実施形態に係る半導体記憶装置の素子構造を示す断面図であり、前記図1における矢視V−V断面に対応する。また、図中の参照符号201〜227は、前記図2及び図3における参照符号101〜127に対応して同様の構成部材を示している。
【0126】
前述した第1実施形態では、DRAMモードの時の共通の一定電位となるプレート電極(PL)が形成された場合を説明したが、ここではFeRAMモードの時の例を説明する。即ち、ワード線と同じ方向(平行)に形成される各メモリセル個別のプレート線(ドライブ線とも称す)となる独立したラインが形成される場合を説明する。
【0127】
まず、フォトリソグラフィ法とイオン注入法を用いてビット線と平行に所望のライン状にn+拡散層202をSi基板201の中に深さ0.05μm程度形成 する。次に、下部バリア電極層203としてTiAlN膜を10nm程度の膜厚と、下部電極204としてSrRuO3を20nm程度の膜厚を形成する。
【0128】
n+拡散層202の形成には、例えば酸化膜(図示せず)を介したレジストマ スク(図示せず)とAs+イオン注入法を用いてもよい。また、下部バリア電極 層203と下部電極204には、600℃程度の基板加熱を行い、TiAlN膜とSrRuO3を順次スパッタ法を用いて成膜し、順次エピタキシャル成長させ る。もし必要ならば、成膜した後に700℃程度のアニールを行い、エピタキシャル成長させても良い。
【0129】
また、ここでの下部バリア電極層203は、Si基板201とキャパシタ誘電体膜205との間の相互拡散を防ぐために形成されている。また、下部電極204は、その材料選択により仕事関数を調整して誘電体膜205との界面のショットキーバリアの大きさを変化させることができ、キャパシタ誘電体膜のリーク電流を抑えることができる。
【0130】
また、リーク電流を抑えるためには、下部電極表面のモフォロジー(Morphology)も重要である。Si基板上に形成された配向の揃ったエピタキシャル膜であるSrRuO3膜は、表面のモフォロジーが極めて良好であり、リーク電流を少な くすることができる特徴がある。リーク電流が少なくなるような材料を選択することがDRAMモードでは必要であるが、FeRAMモードでは、記憶の書き込みに関して分極反転を用いるので、誘電体膜の疲労が問題となる。
【0131】
この時、誘電体膜と電極の界面不整合や誘電体膜に加わるストレスはこの疲労を増大させるため望ましくない。そこで、電極としてはSrRuO3などのペロ ブスカイト型導電性酸化物を用いる方が良い。この場合、極めて高い格子整合性を実現できる。しかも、SrRuO3などのペロブスカイト型結晶構造の電極上 に(Ba,Sr)TiO3膜などのペロブスカイト型結晶構造の誘電体材料をエ ピタキシャル成長させることで、さらに界面整合性の向上を達成できる。
【0132】
もし、下部バリア電極層203と下部電極204が同一の材料で上記目的を達成できるなら、同一の膜で形成しても良い。とにかく、次に形成するキャパシタ誘電体の(100)配向性が損なわれないような下部バリア電極/下部電極層の材料、膜厚を選択することが重要である。これらのことはこの発明の主旨の一つであり、第1実施形態の場合も同様である。
【0133】
次に、先の第1実施形態と同様に、全面にキャパシタ絶縁膜205として例えば誘電体膜(Ba,Sr)TiO3膜を形成し、その上に上部電極206を形成 する。
【0134】
次に、通常のフォトリソグラフィとプラズマエッチング(例えばRIE法)などにより上部電極206,誘電体膜205,下部電極204,下部バリア電極層203の加工を行う。このとき、下部電極部204,203,202はFeRAM動作でのプレート線(ドライブ線とも呼ぶ)に相当する。
【0135】
次に、全面にストッパ膜としてシリコン窒化膜107(Si3N4)を例えば膜厚40nm程度堆積する。次に、全面にBPSGなどの絶縁膜を例えば400nm程度堆積し、例えばCMP法などにより平坦化する。これ以降の工程は第1実施形態で述べたのと全く同じである。
【0136】
このような構造、及び製造方法を用いれば、FeRAM動作に必要な、ワード線と平行して走るプレート線を形成することができる。その他の効果は第1実施形態のところで述べた項目と同じである。
【0137】
次に、この発明に係る第3実施形態について図6を参照して説明する。
【0138】
図6は、この第3実施形態に係る半導体記憶装置の素子構造を示す断面図であり、前記図1における矢視V−V断面に対応する。また、図中の参照符号301〜327は、前記図2及び図3における参照符号101〜127に対応し、同じ構成部材を示している。
【0139】
前述した第2実施形態ではFeRAMモードの時の例を説明したが、ここではFeRAMモードにおけるプレート線(ドライブ線とも呼ぶ)のその他の構造とその製造方法について説明する。
【0140】
まず、フォトリソグラフィ法とイオン注入法を用いて所望の領域にn+拡散層 302をSi基板301の中に深さ0.05μm程度形成する。次に、下部バリア電極層303として例えばTiAlN膜を10nm程度の膜厚に、下部電極304として例えばSrRuO3を20nm程度の膜厚に形成する。
【0141】
ここで、n+拡散層302の形成は前記第2実施形態と同じように行って良い 。また、下部バリア電極層303及び下部電極304の形成も前記第2実施形態と同様に形成して良く、さらにこれらの材料,膜厚も同じで良い。
【0142】
次に、全面にパッド膜層として例えばSi3N4/SiO2膜(図示せず)など をCVD法により堆積して50nm/10nm程度の膜厚に形成する。この後、ワード線と平行にライン状にプレート線が形成されるように、フォトリソグラフィ法とプラズマ・エッチング(RIE法など)により、下部電極304,下部バリア電極層303,Si基板301をエッチングし、Si基板301中に深さ0.15μm程度の溝を形成する。
【0143】
次に、この溝の中に絶縁物として例えば酸化膜(プラズマTEOS(plasma Tetraethoxysilane)膜やLP−TEOS(Low Pressure-Tetraethoxysilane)膜など)を堆積した後CMP法などを用いて埋め込み形成する、いわゆるトレンチ型の素子分離層351(Shallow Trench Isolation)を形成する。このとき、下部電極304の表面には表面を保護するためのSi3N4/SiO2膜(図示せず)があ る。この素子分離時には下部電極層303,304の下部電極としての膜質を劣化させないために、埋め込み絶縁膜の成膜温度、成膜雰囲気、埋め込み方法などに注意する必要がある。
【0144】
次に、前記第1実施形態と同様にして、パッド膜層(Si3N4/SiO2)を 除去した後に、全面にキャパシタ絶縁膜305としての誘電体膜(Ba,Sr)TiO3膜を形成し、さらに上部電極306を形成する。
【0145】
次に、通常のフォトリソグラフィ法とプラズマエッチング(例えばRIE法)などにより各メモリセル毎に上部電極306の加工を行う。このとき、下部電極部304,303,302はFeRAM動作でのプレート線(ドライブ線)として使用する。さらに、全面にストッパ膜としてシリコン窒化膜307(Si3N4膜)を例えば膜厚40nm程度堆積する。例えば、このストッパ膜305の下に各上部電極間のリーク電流を防止するために酸化膜(LP−CVDのSiO2膜 や塗布型のSOG(Spin on Grass)膜など。図示せず)を形成しても良い。
【0146】
次に、全面にBPSGなどの絶縁膜を例えば400nm程度堆積し、例えばCMP法などにより平坦化する。これ以降の工程は第1実施形態で述べたのと同じである。
【0147】
このような構造/製造方法を用いれば、FeRAM動作に必要な、ワード線と平行して走るプレート線同士の分離をより確実にすることができる。その他の効果は第1実施形態の場合と同じである。
【0148】
次に、この発明に係る第4実施形態について図7を参照して説明する。
【0149】
図7は、この第4実施形態に係る半導体記憶装置の素子構造を示す断面図であり、前記図1における矢視V−V断面に対応する。また、図中の参照符号401〜427は、前記図2及び図3における参照符号101〜127に対応して同様の構成部材を示している。
【0150】
前述した第2及び第3実施形態ではFeRAMモードの時の例を説明したが、ここではFeRAMモードにおけるプレート線(ドライブ線)のその他の構造とその製造方法について説明する。
【0151】
まず、p−Si基板401中のパターニングされたn+拡散層402上に、下 部バリア電極層403として例えばTiAlN膜を20nm程度の膜厚に、下部電極404として例えばSrRuO3を30nm程度の膜厚に形成する。下部バ リア電極層403及び下部電極404の形成は、前記第2実施形態と同じように形成することができ、これらの材料,膜厚も第2実施形態と同様で良い。
【0152】
また、ここでの下部バリア電極層403と下部電極404の役割は前記第2実施形態において述べた通りで、もし下部バリア電極層403と下部電極404が同一の材料で上記目的を達成できるなら同一の膜で形成しても良い。重要なのは、次に形成されるキャパシタ誘電体の(100)配向性が損なわれないような下部バリア電極/下部電極層の材料、膜厚を適用することである。
【0153】
次に、全面にパッド層膜として例えばSi3N4/SiO2膜(図示せず)など を形成する。それぞれの膜厚は15nm/5nm程度とする。この後、ワード線と平行にライン状にプレート線が形成されるように、フォトリソグラフィ法とプラズマ・エッチング(RIE法など)により、パッド膜層(図示せず)、下部電極404、下部バリア電極層403をエッチングする。次に、例えば前記パッド膜層とフォトリソグラフィ法によるレジストマスクをマスクとしてプレート電極がSi基板401中を介してリークすることを防止するための反転防止層452を、例えばp型の不純物(BF2など)をイオン注入して形成する。
【0154】
次に、下部電極部(403,404)間を絶縁膜で埋め込むために、例えば塗布型のSOG酸化膜などを形成し、CMP法などによりエッチバックし平坦化して下部電極分離膜451を形成する。次に、下部電極404の表面を露出させるため、例えばウエットエッチング溶液(ホットリン酸や希フッ酸など)で表面のSi3N4/SiO2膜を順次エッチング除去する。このとき、下部電極分離膜4 51と下部電極404は平坦な平面になっている方が望ましい。
【0155】
次に、前記第1実施形態と同様にして、全面にキャパシタ絶縁膜405としての誘電体膜(Ba,Sr)TiO3膜を形成し、さらに上部電極406を形成す る。
【0156】
次に、通常のフォトリソグラフィ法とプラズマエッチング(例えばRIE法)などにより各メモリセル毎に上部電極406の加工を行う。このとき、下部電極部403,下部バリア電極層404はFeRAM動作でのプレート線(ドライブ線)として使用される。さらに、全面にストッパ膜としてシリコン窒化膜407(Si3N4膜)を例えば膜厚40nm程度堆積する。又、このストッパ膜407の下に各上部電極間のリーク電流を防止するために酸化膜(LP−CVDのSiO2膜や塗布型のSOG膜など。図示せず)を形成しても良い。
【0157】
次に、全面にBPSGなどの絶縁膜を例えば400nm程度堆積し、例えばCMP法などにより平坦化する。これ以降の工程は第1実施形態で述べた図4(b)以降の工程と同じであるので省略する。
【0158】
このような構造/製造方法を用いれば、FeRAM動作に必要な、ワード線と平行して走るプレート線同士の分離をより確実にすることができる。また、誘電体膜405は各メモリセル毎に加工する必要がなく平坦に形成すれば良く、誘電体膜の信頼性を向上させることができる。その他の効果は第1実施形態のところで述べた項目と同じである。
【0159】
次に、この発明の第5実施形態について図8を参照して説明する。
【0160】
図8は、この第5実施形態に係る半導体記憶装置の素子構造を示す断面図であり、前記図1における矢視V−V断面に対応する。また、図中の参照符号501〜527は、前記図2及び図3における参照符号101〜127に対応して同様の構成部材を示している。
【0161】
この第5実施形態では、下部電極をどのようにしてSOI基板の下から表面に取り出すかについて説明する。
【0162】
図8は、メモリセルアレイの端部の領域の断面を表わしている。まず、p−Si基板501中のn+拡散層502と、下部バリア電極層503(例えばTiA lN膜を20nm程度の膜厚)、及び下部電極504(例えばSrRuO3を3 0nm程度の膜厚)は、メモリセルアレイの端部では終端となるように形成されている。また、誘電体膜505もメモリセルアレイの端部では例えば上部電極形成後、フォトリソグラフィ法とウエットエッチング法(希フッ酸溶液など)を用いることにより、図8のように終端して形成することができる。
【0163】
そのためSOI層509形成後、下部電極504へのコンタクトを取る領域では、下部電極504の上にはストッパSi3N4膜507、平坦化絶縁膜と張り合わせ絶縁膜のいわゆるBOX層(Bonding Oxide)、STI素子分離酸化膜514 が存在している。そこで、接続孔ポリSi516で上部電極506をSOI表面に取り出す時に同時に、下部電極504も接続孔ポリSi516’で取り出すようにすると良い。そして、取り出した接続孔ポリSi516は周辺回路でも用いるコンタクトプラグ555などを介してビット線525を用いた配線層に接続し、最終のメタル配線層527まで持ち上げていっても良い。
【0164】
このような構造の半導体装置、及びその製造方法によれば、プレート電極をメモリセルアレイの端部で素子表面の配線層に接続できるので、回路構成上有効である。
【0165】
次に、この発明の第6実施形態を図9(a)〜(d),図10(a),(b),図11を参照して説明する。
【0166】
図9(a)〜(d)は、この第6実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。
【0167】
先ず、図9(a)に示されるように、(100)配向性を持った、不純物濃度1〜5×1015cm-3程度のp型Si基板601上にSiO2膜661を堆積す る。続いて、通常のフォトリソグラフィとプラズマエッチングなどにより、SiO2膜661のキャパシタ形成領域に相当する部分に開口を設ける。次に、Si O2膜661をマスクに、Si基板601の表面にn+拡散層662を深さ0.1μm程度に形成する。
【0168】
次に、図9(b)に示されるように、SiO2膜602の開口部のみに、下部 バリア電極層603,下部電極(第1の電極)604,キャパシタ絶縁膜605,上部電極(第2の電極)606を順次成長形成する。下部バリア電極層603としてはTiAlN膜を10nm程度の膜厚に、下部電極604としてはSrRuO3を20nm程度の膜厚に、キャパシタ絶縁膜605としては(Ba,Sr )TiO3膜を30nm程度の膜厚に、上部電極606としてはSrRuO3膜を50nm程度の膜厚に形成する。各々の製法は、前述した第1実施形態と同様である。
【0169】
なお、これらを開口部内のみに選択成長できない場合は、SiO2膜661を 除去した後に全体に形成し、拡散層パターンに合わせてキャパシタ部以外を選択エッチングすればよい。いずれにせよ、Si基板中のn+拡散層662が下部電 極層603,604のSi基板と接する領域を完全に覆っていることが重要である。
【0170】
次に、図9(c)に示されるように、SiO2膜661を除去する。これによ って、キャパシタ形成領域以外の基板表面が露出することになる。
【0171】
次に、図9(d)に示されるように、基板表面にゲート絶縁膜を介してゲート電極619を形成し、ソース・ドレイン拡散層602の形成のためのイオン注入を行う。このイオン注入により、トランジスタのソース・ドレイン拡散層602の一方とキャパシタ下部の拡散層662がつながることになる。これにより、メモリセルが構成される。なお、この第6実施形態では、キャパシタの下部電極604がDRAMでの蓄積電極に相当し、上部電極606がプレート電極に相当することになる。
【0172】
これ以降は図示しないが、トランジスタのキャパシタと反対側のソース・ドレイン拡散層を上層のビット線に接続し、キャパシタの上部電極を共通接続するために上層の配線に接続することにより、DRAM型の半導体記憶装置が完成する。
【0173】
半導体記憶装置を形成した場合の具体的な構成例を図10(a),(b)に示す。図10(a)は平面図であり、図10(b)は、図10(a)における矢視XII−XIIの断面図である。図10(b)における参照符号671は素子分離絶縁膜で、キャパシタ形成前に基板601に埋込み形成されている。キャパシタ及びトランジスタは、先に説明した図9(a)〜(d)の工程で作成されている。なお、参照符号625はビット線を、参照符号624はビット線コンタクトを、参照符号672はプレート配線を、参照符号673はプレートコンタクトを、参照符号619はワード線を、参照符号619’は通過ワード線を示している。
【0174】
また、キャパシタ形成よりも素子分離を後に形成する場合は、図11に示されるような構成となり、素子分離絶縁膜671が上部電極606と同じ高さまで埋込まれるることになる。尚、図11では、トランジスタ及びキャパシタより上に形成するビット線,プレート配線等は省略している。
【0175】
以上、この第6実施形態の構成であれば、先の第1実施形態と同様に、キャパシタ絶縁膜605となる強誘電体膜(又は高誘電体)の形成を平坦なSi基板表面で行えるので、強誘電体膜(又は高誘電体)膜特性の劣化、例えば、リーク電流の増加や膜疲労の増大、誘電率や分極率のバラツキ増加、を抑えることができる。また、下地として(100)配向したSi基板601が使用できるため、Si基板601の上に下部バリア電極層603や下部電極604として、Siとほぼ格子整合するTiAlNやSrRuO3などを、後に形成する誘電体の(10 0)配向性が損なわれないように安定して形成できる。
【0176】
また、(100)配向のSi基板上に(100)配向を持つ下部電極層と(100)配向のエピタキシャル成長したペロブスカイト結晶構造などを有する誘電体膜を形成しているため、電極との拘束により誘起された強誘電性や比誘電率の増大効果が利用でき、薄膜化により比誘電率が低下するという結晶性の誘電性材料の持つ問題を解決できる。これにより、キャパシタに蓄積される蓄積容量を大きくすることができる。
【0177】
尚、この発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。各実施形態では、第1の基板の単結晶基板として(100)配向のSi基板を用いたが、これに限らず、ペロブスカイト型結晶構造を有する誘電体膜等を成長できる単結晶基板であれば用いることができる。同様に、第2の基板の半導体層としてもSi以外の半導体を用いることが可能である。この他、SrTiO3基板やMgO基板 を適用することも可能である。
【0178】
各実施形態では、バリア電極層(TiAlNなど)、下部・上部電極(SrRuO3など)の加工、即ちキャパシタ分離において、RIE法を用いた例を説明 したが、イオンミリング法などの他の加工法でも良い。また、誘電体膜の加工には弗酸などのエッチング溶液を用いたいわゆるウェットエッチング法を用いても良い。この他のエッチング技術を用いて、キャパシタ分離を行っても同様の効果が得られる。また、電極及び誘電体膜の材料は、仕様に応じて適宜変更することが可能である。
【0179】
絶縁膜上に形成した半導体層(SOI)は必ずしも張り合わせによって形成されたものに限らず、絶縁膜上に非晶質の半導体層を堆積し、固相成長等によって単結晶化したものであってもよい。その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0180】
以上詳述したように、前記第1〜第6実施形態においては、単結晶基板上に単結晶の第1の電極,単結晶の誘電体膜及び第2の電極を積層してキャパシタを形成し、このキャパシタよりも上方にトランジスタが形成されている。このため、キャパシタ絶縁膜となる強誘電体膜(又は高誘電体膜)の下地電極を平坦にすることができ、強誘電体膜(又は高誘電体膜)の特性劣化を抑えることができ、高集積化と共に製造工程の簡略化をはかることが可能となる。
【0181】
また、トランジスタとキャパシタを同一基板表面に形成する場合も、キャパシタの形成をトランジスタの形成よりも先に行うことにより、キャパシタ絶縁膜となる強誘電体膜(又は高誘電体膜)の下地電極を平坦にすることができ、強誘電体膜(又は高誘電体膜)の特性劣化を抑えることができ、高集積化と共に製造工程の簡略化をはかることが可能となる。
【0182】
また、前記第1〜第6実施形態においては、誘電体膜として(Ba,Sr)TiO3を用いたが、この他にSBTやPZTを適用しても良い。
【0183】
次に、この発明の第7実施形態について図12,図13(a)〜(d)を参照して説明する。
【0184】
図12は、この第7実施形態に係る半導体記憶装置の断面図である。
【0185】
不純物濃度1〜5×1017cm-8程度の(100)配向のp型Si基板701に、素子分離領域として絶縁膜702が埋め込まれている。更に、Si基板701内に掘られた溝内に、ゲート絶縁膜(膜厚6nmのSiO2)703とゲート 電極704(タングステン704aと窒化チタン704b)と絶縁膜(窒化膜)705が形成されている。また、砒素(As)が5×1015cm-2程度イオン注入されたn+ 型拡散層706が形成されている。
【0186】
図12からも明らかなように、Si基板701、絶縁膜702、及び、ゲート絶縁膜703の頂面は、ほぼ同一平面に形成される。各頂面は、厳密に同一平面である必要は無く、例えば、Si基板701の頂面が若干上であっても良い。
【0187】
n+ 型拡散層706上にはバッファ層707としてTiAlN膜707a、 Pt膜707bが、このバッファ層707上に下部電極708としてSrRuO3膜がエピタキシャル成長により形成されている。さらにその上には、誘電体膜 709として(Ba,Sr)TiO3がエピタキシャル成長により積層されてい る。誘電体膜709上には、上部電極710としてSrRuO3膜がやはりエピ タキシャル成長により積層されている。
【0188】
図12において、参照符号711はストッパSiO2膜を、参照符号712は 層間絶縁膜を、参照符号713はビット線(ビット線コンタクトを含む)を示す。
【0189】
次に、この第7実施形態の半導体記憶装置の製造方法について図13(a)〜(d)を参照して説明する。
【0190】
先ず、図13(a)に示されるように、(100)配向を持ったp型Si基板701を準備する。
【0191】
次に、素子分離領域702を形成する。具体的には、レジスト(図示せず)を用いて素子分離用706のパターンを形成し、このレジストをマスクとして前記Si基板701中に反応性イオンエッチング法で溝を掘り、SiO2膜を全面に 堆積した後、CMPで平坦化して溝の中にだけSiO2を残置する。
【0192】
次に、再度レジストを用いて不純物を導入するためのパターンを形成する。このパターンをマスクとしてイオン注入を、例えばn+型拡散層を形成する場合に はAs+イオンを加速電圧30keV,ドーズ量5×1015cm-2程度、p+型拡散層を形成する場合には、BF2 +イオンを加速電圧25keV,ドーズ量5×1015cm-2程度イオンを注入した後、RTAを用いて1000℃で30秒間の熱処理を行い拡散層706を形成する。
【0193】
次に、ゲート電極部分のみ開孔するパターンをレジストで形成し(図示せず)、これをマスクとして前記Si基板701のエッチングを行い、溝714を形成する(図13(b))。
【0194】
次に、ゲート絶縁膜703として、750℃の水素燃焼酸化によって膜厚6nmのSiO2を形成する。次に、多結晶Si膜を全面に堆積した後、ゲート電極 704として、窒化チタン(TiN)704bとタングステン(W)704aをそれぞれ膜厚5nm,100nmCVD法により堆積する。
【0195】
この後、前記Si基板701をCMPによりSiO2703が露出するまで研 磨する。研磨した後、反応性イオンエッチングによりタングステン704aと窒化チタン704bを20nmだけエッチングする。
【0196】
次に、エッチングされた部分に窒化膜705を減圧CVD法により堆積し、全面をCMPによりSi基板表面と、ゲート電極704上の窒化膜705と、素子分離領域である絶縁膜702とがほぼ同一平面上になるまで研磨する。以上の工程で、トランジスタが形成される(図13(c))。
【0197】
ここでゲート絶縁膜703としてSiO2を用いたが、同じSiO2でも酸化ではなくCVDによって形成した膜を用いても良い。あるいはまた、窒化膜(SiN)やTa2O5のようにSiO2に比較して誘電率の大きな絶縁膜を用いること もできる。
【0198】
さらにゲート電極も窒化チタンとタングステンに限ること無く、ゲート電極形成後の熱工程との兼ね合いが重要であり、多結晶Siやその他の金属や合金、あるいは金属のシリサイド(例えば、TiSi2,CoSi2等)を使用することも可能である。(Ba,Sr)TiO3キャパシタ形成プロセスにおける最高温度 は、(Ba,Sr)TiO3の結晶化過程の650〜700°Cである。従って 、この温度でゲート酸化膜との反応やゲート電極膜自体の凝集が起こらない材料であれば使用することができる。
【0199】
また、ゲート電極上704に堆積する絶縁膜も必ずしもSiNである必要はなく、この上に堆積される層間絶縁膜712(シリコン酸化膜やBPSG)をドライエッチングする際に選択性を実現できるような絶縁膜であれば良い。
【0200】
再び、この第7実施形態の半導体記憶装置の製造方法について、図13(c)以降の説明に戻る。
【0201】
図13(c)に示される前記Si基板701上に、バッファ層707及び下部電極708を形成する。具体的には、チタンアルミニウム・ナイトライド(TiAiN)膜707aを膜厚10nm程度、その上にPt膜707bを20nm程度、更に、SrRuO3膜708を20nm程度形成する。これらの膜を形成す る方法はいずれもスパッタリングである。TiAlN膜707aを堆積する際には、Arと窒素の混合ガスを用い、Ptを堆積する際にはArのみ、SrRuO3を堆積する際にはArと酸素の混合ガスを使用する。いずれも導電性物質のた め、DCスパッタリングで堆積する。もちろん、スパッタリング以外に蒸着やCVDにてこれらの膜を形成することも可能である。
【0202】
次に、やはりスパッタリングにより誘電体膜709として、(Ba,Sr)TiO3を膜厚20nm程度形成する。この際には、Arと酸素との混合ガスを用 いて、基板温度を例えば600℃に保持して行う。その上に、再度SrRuO3 膜を上部電極710として、スパッタリングにより膜厚20nm程度堆積する。これらの膜はいずれもSiの結晶情報を得て、いずれもエピタキシャル成長させる。特に、誘電体膜709が単結晶膜であることは、X線回折等によって予め確認する必要がある。
【0203】
ここで、前記形成されたTiAlN707aとPt707bは、Siと格子定数の合わないSrRuO3をエピタキシャル成長させるためのバッファ膜として 用いられている。そのため、格子定数がSiとSrRuO3との中間にある材料 であれば、他の材料でも使用することができる。例えばニッケルやコバルトのケイ化物、チタンやタングステンなどの窒化物などを上げることができる。なお、この層は必ずしも2層である必要はなく、3層以上でも良く、重要なのは、Siの格子定数からSrRuO3の格子定数に順次変化させてゆく役目を実現するこ とであり、前述の方法にこだわらない。
【0204】
次いで、通常のフォトリソグラフィと反応性イオンエッチングにより、キャパシタの加工を行う。この際、エッチングガスはCl2を主体とし、揮発しにくい 化合物をスパッタリング作用で揮発させる目的でArを添加する。CF4等のフ ッ素系ガスを少量加えても良い。エッチング終了後、酸素アッシングによりレジストを剥離する(図13(d))。
【0205】
その後、テトラエトキシシラン(TEOS)を用いた700℃のCVDでSiO2711を膜厚20nmだけ堆積し、さらにその上にホウ素(B)と燐(P) とを含むSiO2(BPSG)712を400nm堆積する。次いで、CMPを 用いて表面を平坦化する。
【0206】
次に、フォトリソグラフィ工程と反応性イオンエッチングにより、ビット線コンタクトと呼ばれる接続孔を開孔する。その後、タングステンをWF6を使用し て400℃でのCVDにより全面に堆積し、SF6と塩素との混合ガスを使用す る反応性イオンエッチングで加工してビット線713を作成する。これにより、前記図12に示される半導体記憶装置が製造される。
【0207】
この第7実施形態による半導体記憶装置によれば、トランジスタを形成した上で平坦化を行い単結晶Si基板の表面を露出させているので、エピタキシャル成長をするキャパシタを容易に形成することが可能となる。従って、強誘電体膜(又は高誘電体膜)の特性劣化を抑えることができる。又、従来の通常のメモリセルを形成する工程とほぼ同等の工程で形成することが可能となる。
【0208】
次に、この発明に係る第8実施形態を図14,図15(a)〜(e)を参照して説明する。
【0209】
図14は、この第8実施形態に係る半導体記憶装置の断面図である。
【0210】
(100)配向した単結晶Si基板801内に素子分離領域802が形成され、ゲート絶縁膜803とゲート電極804、および拡散層805が形成されている。ゲート電極804の側面と上面には、それぞれ絶縁膜806,807が形成され、ている。参照符号808は、エピタキシャル成長されたSi層を示している。
【0211】
このトランジスタ上には、バッファ層809(809a,809b)、下部電極810、誘電体膜811、上部電極812が順次積層され、これによりキャパシタが形成されている。バッファ層809は、TiAlN膜809a,Pt膜809bにより構成されている。更に、下部電極810、及び上部電極812には、SrRuO3が適用され、誘電体膜811には、エピタキシャル成長された( Ba,Sr)TiO3が用いられている。
【0212】
このキャパシタ上には、ストッパ膜813、層間絶縁膜814、及びビット線(ビット線コンタクトを含む)が形成されている。
【0213】
次に、この第8実施形態の半導体記憶装置の製造方法について図15(a)〜(e)を参照して説明する。
【0214】
まず、図15(a)に示されるように、p型(100)Si基板801を準備する。この基板801上に、熱酸化によりSiO2膜815を10nm、次いで SiH2Cl2とアンモニアを用いるCVD法により150nmの窒化膜816を堆積する。
【0215】
次に、通常のフォトリソグラフィと反応性イオンエッチングにより、前記熱酸化膜815とSiN膜816およびSi基板801のエッチングを行い、Si基板に溝を形成する。この溝をTEOSとオゾンを用いて420℃近傍でCVDにより形成する酸化膜を埋め込む。この後、CMPで平坦化して、素子分離領域802を形成する。その後、SiO2膜815と窒化膜816とを熱燐酸と希釈し たふっ酸を用いて除去する(図15(b))。
【0216】
次に、前記Si基板801上にゲート絶縁膜803を750℃での水素燃焼酸化により形成し、その上にゲート電極804を形成するため多結晶SiをCVDにより膜厚100nm堆積し、POCl3を用いて950℃で20分間リンを拡 散する。更に、前記多結晶Si上に窒化膜807を素SiH2Cl2とアンモニアを用いるCVDによって膜厚50nmだけ堆積する。その後、リソグラフィと反応性イオンエッチングにより前記窒化膜807と多結晶Siのエッチングを行う。この際にエッチングガスはHBrを主として用いる。
【0217】
次に、レジストマスクを形成し(図示せず)、これをマスクとして不純物をイオン注入し、いわゆるエクステンション部を形成する。その後、窒化膜806を膜厚20nm堆積し、C4F8を用いる反応性イオンエッチング法でエッチバックを行い、ゲート電極の側壁部のみに窒化膜806を残す。続いて、深いイオン注入を行って拡散層805を形成する(図15(c))。
【0218】
次に、例えば、SiH4を用いて1000℃でSiのエピタキシャル成長を行 う。この際に、PH5等のドーピングガスを添加して、ドーピングされたエピタ キシャル膜を得る。またこの際、拡散層805上では単結晶Siがエピタキシャル成長されるが、ゲート電極上の窒化膜807や素子分離領域802上では、多結晶Siが成長する。
【0219】
この工程は、例えばSi2H6とPH5のようなドーピングガスを用いて550 ℃でアモルファスSi膜を堆積し、その後650℃程度で熱処理して結晶化させても良い。アモルファスSiを結晶化させた場合には、拡散層805からの方位情報を得てエピタキシャル化し、少なくとも拡散層上は単結晶となる。
【0220】
同じようなシリコンのエピタキシャル成長であっても、本実施形態においてはエピタキシャル成長する膜厚はゲートの高さ(150〜200nm)程度で良く、前述した図17に示される従来例に比較すると、はるかにエピタキシャル成長が容易で、高品質のエピタキシャル膜を得ることができる。
【0221】
次に、CMPで不要部分を研磨し、素子分離領域802、エピタキシャル領域808、ゲート上の窒化膜807とがほぼ同一平面になるように平坦化する(図15(d))。ここでの平坦化は、前述した第7実施形態と同様であり、前述した条件を満たすせば、必ずしも前記素子分離領域802、エピタキシャル領域808、ゲート上の窒化膜807を完全に同一平面とする必要はない。
【0222】
このようにしてトランジスタが形成された基板801の上に、バッファ層809として、チタン・アルミニウム・ナイトライド(TiAiN)膜809a、Pt膜809bを膜厚10nm程度、下部電極810としてSrRuO3膜を20 nm程度形成する。これらの膜を形成する方法はいずれもスパッタリングでよい。条件は、前述した第7実施形態と同一である。もちろん、スパッタリング以外に蒸着やCVDにてこれらの膜を形成することも可能である。
【0223】
次に、やはりスパッタリングにより誘電体膜((Ba,Sr)TiO3)81 1を膜厚20nm程度形成する。その上に、上部電極812として再度SrRuO3膜をスパッタリングにより膜厚20nm程度堆積する。これらの膜は、スパ ッタリングで形成されるが、基板温度は600℃程度、Arと酸素との混合ガスを使用する。これらの膜はいずれもSiの結晶情報を得て、いずれもエピタキシャル成長する。
【0224】
ここで、TiAlN膜809aとPt膜809bの役割はSiと格子定数の合わないSrRuO3をエピタキシャル成長させるためのバッファ層であり、その ため、格子定数がSiとSrRuO3との中間にある材料であれば、他の材料で も使用することができる。例えば、ニッケルやコバルトのケイ化物、チタンやタングステンなどの窒化物などを上げることができる。なお、この層は必ずしも2層である必要はない。この点も前述した第7実施形態と同様である。
【0225】
次いで、通常のフォトリソグラフィと反応性イオンエッチングにより、キャパシタの加工を行う。(図15(e))。その後、テトラエトキシシラン(TEOS)を用いる熱CVDによりドーパントを含まないSiO2813を膜厚20n mだけ堆積し、さらにその上にホウ素(B)と燐(P)とを含むSiO2(BP SG)814を400nm堆積する。次いで、CMPを用いて表面を平坦化する。
【0226】
次に、フォトリソグラフィ工程と反応性イオンエッチングにより、ビット線コンタクトと呼ばれる接続孔を開孔する。その後、タングステンをCVDで埋め込み、エッチングで加工してビット線815を作成する。これにより、この第8実施形態の構造を説明する際に参照した図14に示される半導体記憶装置が形成される。
【0227】
この第8実施形態による半導体記憶装置によれば、トランジスタを形成した上で平坦化を行い単結晶Si基板の表面を露出させているので、エピタキシャル成長をするキャパシタを容易に形成することが可能となる。従って、強誘電体膜(又は高誘電体膜)の特性劣化を抑えることができる。又、従来の通常のメモリセルを形成する工程とほぼ同等の工程で形成することが可能となる。
【0228】
前記第7及び第8実施形態によれば、トランジスタを形成した上で平坦化を行い単結晶Si基板の表面を露出させているので、エピタキシャルキャパシタを容易に形成することが可能であり、従来の通常のメモリセルを形成する工程とほぼ同等の工程で形成することが可能となる。
【0229】
【発明の効果】
以上、詳述したようにこの発明によれば、キャパシタ絶縁膜となる強誘電体膜(又は高誘電体膜)の下地電極を平坦にすることができ、強誘電体膜(又は高誘電体膜)の特性劣化を抑えることができ、高集積化と共に製造工程の簡略化をはかることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る半導体記憶装置の素子構造を示す平面図。
【図2】前記図1に示される半導体記憶装置の矢視IV−IVにおける断面図。
【図3】前記図1に示される半導体記憶装置の矢視V−Vにおける断面図。
【図4】前記第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程を説明するための断面図。
【図5】この発明の第2実施形態に係る半導体記憶装置の素子構造を示す断面図。
【図6】この発明の第3実施形態に係る半導体記憶装置の素子構造を示す断面図。
【図7】この発明の第4実施形態に係る半導体記憶装置の素子構造を示す断面図。
【図8】この発明の第5実施形態に係る半導体記憶装置の素子構造を示す断面図。
【図9】この発明の第6実施形態に係る半導体記憶装置の製造工程を説明するための断面図。
【図10】前記図9に示される半導体記憶装置の製造工程により形成される半導体記憶装置の構成例を示す平面図と断面図。
【図11】前記図9に示される半導体記憶装置の製造工程により形成される半導体記憶装置の構成例を示す断面図。
【図12】この発明の第7実施形態に係る半導体記憶装置の素子構造を示す断面図。
【図13】前記図12に示される半導体記憶装置の製造工程を説明するための断面図。
【図14】図14は、この発明の第8実施形態に係る半導体記憶装置の素子構造を示す断面図。
【図15】前記図14に示される半導体記憶装置の製造工程を説明するための断面図。
【図16】強誘電体メモリの動作原理を説明するためのヒステリシス特性を示す図。
【図17】COB(capacitor over Bitline)構造である、従来の素子構造を示す図。
【符号の説明】
101,201,301,401,501,601,701,801…基板、102,121,202,221,302,321,402,421,502,521,662,805…拡散層、103,203,303,403,503,603…バリア電極、104,204,304,404,504,604…下部電極、105,205,305,405,505,605,811…キャパシタ絶縁膜(誘電体膜)、106,206,306,406,506,606…上部電極、107,122,207,222,307,322,407,422,507,522,711…ストッパ膜、108,110,208,210,308,310,408,410,508,510,703…絶縁膜、109,209,309,409,509…半導体層、111,211,311,411,511…張り合わせ面、114,214,314,414,514,671…素子分離層、118,218,318,418,518,803…ゲート絶縁膜、120,220,320,420,520…キャップ層、123,126,223,226,323,326,423,426,523,526,712…層間絶縁膜、125,225,325,425,525,713…ビット線、127,227,327,427,527…配線層、704,804…ゲート電極、702,802…素子分離領域。
Claims (21)
- トランジスタが形成された半導体部と、
キャパシタを有するキャパシタ部と、
を具備してなり、
前記トランジスタは、素子分離領域、前記トランジスタのゲート電極上に形成された絶縁膜、およびシリコン基板上にエピタキシャル成長された単結晶シリコン部を有しているとともに、前記単結晶シリコン部の上面は、前記素子分離領域の上面および前記絶縁膜の上面と同じ高さに形成されており、
前記キャパシタは、前記単結晶シリコン部上にエピタキシャル成長されたバッファ層、ならびにこのバッファ層上にそれぞれエピタキシャル成長されて順次積層された第1の電極、誘電体膜、および第2の電極を有している、
ことを特徴とする半導体記憶装置。 - 前記シリコン基板は(1 0 0)配向性を有していることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 前記バッファ層は、その格子定数がシリコンの格子定数と前記第1電極の材料の格子定数との中間の大きさからなる材料により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
- 前記バッファ層は、シリコンから前記第1電極の材料に向かって格子定数の大きさを順次変化させる層であることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記バッファ層は、ニッケルおよびコバルトの少なくとも一方を含むケイ化物、ならびにチタンおよびタングステンの少なくとも一方を含む窒化物、のうちの少なくとも一つを含む材料から形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記バッファ層は2層以上の積層構造からなることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記バッファ層はTiAlNおよびPtからなる2層構造を有していることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1の電極は正方晶系の(1 0 0)配向性を有する導電材料からなることを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1の電極はペロブスカイト型構造を有する酸化物導電体からなることを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1の電極の材料は、その格子定数がシリコンの格子定数とは整合していないことを特徴とする請求項1〜9のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記第1の電極はSrRuO3 からなることを特徴とする請求項1〜10のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記誘電体膜は(1 0 0)配向性を有していることを特徴とする請求項1〜11のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記誘電体膜はペロブスカイト型の正方晶系の結晶構造を有していることを特徴とする請求項1〜12のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記誘電体膜は室温で高誘電性を示すことを特徴とする請求項1〜13のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記誘電体膜は室温で強誘電性を示すことを特徴とする請求項1〜14のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記誘電体膜はBa,Sr,Ti、および酸素からなるペロブスカイト型酸化物の単結晶膜であることを特徴とする請求項1〜15のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記誘電体膜は(BaX, Sr1-X)TiO3(0.1<x<0.9)からなることを特徴とする請求項1〜16のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- 前記第2の電極はSrRuO3 からなることを特徴とする請求項1〜17のうちのいずれか1項に記載の半導体記憶装置。
- トランジスタおよびキャパシタから構成されるメモリセルを含む半導体記憶装置の製造方法であって、
単結晶基板上に第1の電極、誘電体膜、および第2の電極を順次エピタキシャル成長させてキャパシタを形成し、
前記キャパシタが形成された単結晶基板上に絶縁層を介して半導体層を形成し、
前記半導体層にMOS型のトランジスタを形成し、
前記半導体層および前記絶縁層にこれらを貫通する接続孔を形成し、
前記トランジスタのソース・ドレインのいずれか一方を、前記接続孔を介して前記第2電極に接続する、
ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。 - トランジスタおよびキャパシタから構成されるメモリセルを含む半導体記憶装置の製造方法であって、
単結晶シリコン基板上に第1の薄膜を形成し、
この第1の薄膜および前記単結晶シリコン基板をエッチングして第1の溝を形成し、
第1の絶縁膜を堆積させて前記第1の溝を埋め、
前記第1の薄膜の上面が露出するまで研磨して平坦化し、
前記第1の薄膜を前記シリコン基板上から除去した後、前記シリコン基板に第2の溝を形成し、
前記第2の溝の中に前記トランジスタのゲート絶縁膜となる第2の絶縁膜および前記トランジスタのゲート電極となる導電膜を形成し、
この導電膜上に第3の絶縁膜を形成し、
前記シリコン基板表面に不純物を導入して前記トランジスタのソース・ドレイン領域となる不純物拡散層を形成し、
前記第1の絶縁膜の上面、前記第3の絶縁膜の上面、および前記シリコン基板の表面が同一平面になるように平坦化し、
前記拡散層上に導電性を有するバッファ層、前記キャパシタの下部電極となる金属導電性を有する第1の電極膜、前記キャパシタの電極間絶縁膜となる誘電体膜、および前記キャパシタの上部電極となる金属導電性を有する第2の電極膜を順次エピタキシャル成長させ、
前記バッファ層、前記第1および第2の各電極膜、ならびに前記誘電体膜をエッチングする、
ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。 - トランジスタおよびキャパシタから構成されるメモリセルを含む半導体記憶装置の製造方法であって、
単結晶シリコン基板上に第1の薄膜を形成し、
前記第1の薄膜および前記単結晶シリコン基板をエッチングして第1の溝を形成し、
少なくとも前記第1の溝が埋まるまで前記単結晶シリコン基板上に第1の絶縁膜を堆積させ、
この第1の絶縁膜を前記第1の薄膜の上面が露出するまで研磨し、
前記第1の薄膜を前記シリコン基板上から除去した後、前記シリコン基板上に前記トランジスタのゲート電極となる導電体薄膜および第2の絶縁膜を形成し、
前記導電体薄膜をエッチングした後、前記シリコン基板表層に不純物を導入して前記トランジスタのソース・ドレイン領域となる不純物拡散層を形成し、
前記拡散層上にシリコンをエピタキシャル成長させ、
前記第1の絶縁膜の表面、前記第2の絶縁膜の表面、および前記エピタキシャル成長されたシリコンの表面が同一平面になるように平坦化し、
前記拡散層上に導電性を有するバッファ層、前記キャパシタの下部電極となる金属導電性を有する第1の電極膜、前記キャパシタの電極間絶縁膜となる誘電体膜、および前記キャパシタの上部電極となる金属導電性を有する第2の電極膜を順次エピタキシャル成長させ、
前記バッファ層、前記第1および第2の各電極膜、ならびに前記誘電体膜をエッチングする、
ことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
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