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JP4051650B2 - 電動ディスクブレーキ - Google Patents

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JP4051650B2
JP4051650B2 JP11424799A JP11424799A JP4051650B2 JP 4051650 B2 JP4051650 B2 JP 4051650B2 JP 11424799 A JP11424799 A JP 11424799A JP 11424799 A JP11424799 A JP 11424799A JP 4051650 B2 JP4051650 B2 JP 4051650B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動モータの回転力によって制動力を発生させる電動ディスクブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車等の車両の制動装置として、ブレーキ液を使用せず、電動モータの出力によって制動力を発生させるようにした所謂「ドライブレーキ」装置が知られている。
【0003】
ドライブレーキ装置としては、例えば特開昭60−206766号公報に開示されているように、電動モータの回転運動をボールねじ機構によってピストンの進退動に変換し、ピストンによってブレーキパッドをディスクロータに押圧させることにより、制動力を発生させるようにした電動ディスクブレーキ装置がある。この種の電動ディスクブレーキ装置は、運転者によるブレーキペダル踏力(または変位量)をセンサによって検出し、コントローラによって、この検出に応じて電動モータの回転を制御して、所望の制動力を得るようにしている。
【0004】
また、上記のような電動ディスクブレーキ装置においては、各種センサを用いて、各車輪の回転速度、車両速度、車両加速度、操舵角、車両横加速度等の車両状態を検出し、コントローラによってこれらの検出に基づいて電動モータの回転を制御することにより、倍力制御、アンチロック制御、トラクション制御および車両安定化制御等を比較的簡単に組み込むことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、上記のような電動ディスクブレーキでは、ボールねじ機構、モータ等の設置スペース上の制約から、一方のブレーキパッドをディスクロータに押圧させ、その反力によってキャリパを移動させて他方のブレーキパッドをディスクロータに押圧させるキャリパ浮動型の構造がとられている。このため、推力発生機構から爪部への推力の伝達経路の剛性を高める必要がある。また、キャリパ本体に、ボールねじ機構等の伝動機構および電動モータを組込むため、これらの組付性を充分に考慮する必要がある。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、推力伝達経路の剛性を高めることができ、かつ、組付性に優れた電動ディスクブレーキを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、ディスクロータの両側に配置される一対のブレーキパッドと、前記一対のブレーキパッドの一方に対向させてキャリパ本体に設けられたピストンと、前記キャリパ本体に設けられ前記一対のブレーキパッドの他方に対向する爪部と、前記キャリパ本体に設けられた電動モータと、該電動モータのロータの回転運動を直線運動に変換して前記ピストンを進退動させる機構とを備えた電動ディスクブレーキであって、前記機構は、1対のディスクと、これらの間に介装されるボールとからなり、前記1対のディスク間に前記ボールが介装された状態でユニット化されたボールランプ機構であり、該ボールランプ機構および前記電動モータのロータは、該ロータの軸方向に互いに摺動可能にスプライン結合するスプライン結合部を有し、ユニット化された前記ボールランプ機構と前記電動モータのロータとを前記スプライン結合部により結合して組付け可能としたことを特徴とする。
請求項2の電動ディスクブレーキは、上記請求項1の構成に加えて、前記ボールランプ機構は、前記1対のディスクとこれら1対のディスクの間に介装されるボールとを前記1対のディスクの外周部を覆い、前記1対のディスクのうちの一方に形成した前記スプライン結合部を露出した状態とするケースに収容して一体としたボールランプユニットであり、該ボールランプユニットの露出した前記スプライン結合部を前記電動モータのロータの前記スプライン結合部にスプライン結合して組付けたことを特徴とする。
【0008】
このように構成したことにより、電動モータによってロータを回転させると、ボールランプ機構の可動ディスクがピストンを移動させ、一方のブレーキパッドをディスクロータに押圧させ、その反力によって爪部が他方のブレーキパッドをディスクロータに押圧させて制動力を発生させる。また、ボールランプ機構の固定ディスク、可動ディスクおよびボールをケースに収容して一体とし、ボールランプユニットとしたので、これらを容易にキャリパ本体に組付けることができる。
【0009】
請求項3の発明は、キャリパ本体と、ディスクロータの両側に配置される一対のブレーキパッドと、前記一対のブレーキパッドの一方に対向させてこれを押圧するように前記キャリパ本体に設けられたピストンと、前記キャリパ本体に設けられ前記一対のブレーキパッドの他方に対向する爪部と、前記キャリパ本体に設けられロータを有する電動モータと、該電動モータのロータの回転運動を直線運動に変換して前記ピストンを進退動させる伝動機構とを備えた電動ディスクブレーキであって、回転運動を直線運動に変換する前記伝動機構をサブアセンブリして一体とし、前記伝動機構および前記電動モータのロータは、該ロータの軸方向に互いに摺動可能にスプライン結合するスプライン結合部を有し、サブアッセンブリで一体となった前記伝動機構と前記電動モータのロータとを前記スプライン結合部により結合して組付け可能としたことを特徴とする。
【0010】
このように構成したことにより、電動モータによってロータを回転させると、伝動機構がピストンを移動させ、一方のブレーキパッドをディスクロータに押圧させ、その反力によって爪部が他方のブレーキパッドをディスクロータに押圧させて制動力を発生させる。伝動機構を一体にサブアセンブリすることにより、キャリパ本体に容易に組付けることができる。また、伝動機構を爪部の内側に取付けることにより、その推力を爪部を介して両方のブレーキパッドに直接伝達することができる。
【0011】
また、請求項4の発明は、ディスクロータの両側に配置される一対のブレーキパッドと、前記一対のブレーキパッドの一方に対向させてキャリパ本体に設けられたピストンと、前記キャリパ本体に設けられ前記一対のブレーキパッドの他方に対向する爪部と、前記キャリパ本体に設けられロータを有する電動モータと、該電動モータのロータの回転運動を直線運動に変換して前記ピストンを進退動させる伝動機構とを備えた電動ディスクブレーキの製造方法において、前記ロータにスプライン結合部を有する電動モータを用意する工程と、前記ロータのスプライン結合部に軸方向に摺動可能にスプライン結合するスプライン結合部を有する前記伝動機構をサブアセンブリする工程と、サブアッセンブリされた前記伝動機構と前記電動モータとを前記スプライン結合部により互いに結合するように組付ける工程と、を含むことを特徴とする。
【0012】
このように構成したことにより、電動ディスクブレーキを容易に組み立てることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
図1ないし図4に示すように、本実施形態の電動ディスクブレーキ1は、車輪(図示せず)とともに回転するディスクロータ2の一側(通常は車体に対して内側)にキャリパ本体3が配置されており、キャリパ本体3には、略C字形に形成されてディスクロータ2を跨いで反対側へ延びる爪部4がボルト5によって一体的に結合されている。ディスクロータ2の両側、すなわち、ディスクロータ2とキャリパ本体3との間および爪部4の先端部との間に、それぞれブレーキパッド6,7が設けられている。ブレーキパッド6,7は、車体側に固定されるキャリヤ8によってディスクロータ2の軸方向に沿って移動可能に支持されて、制動トルクをキャリヤ8で受けるようになっており、また、キャリパ本体3は、キャリヤ8に取付けられたスライドピン9によってディスクロータ2の軸方向に沿って摺動可能に案内されている。
【0015】
爪部4の基部に形成された環状のフランジ部10が結合されたキャリパ本体3の略円筒状のケース11内には、電動モータ12および回転検出器13が設けられ、ボールランプユニット14が爪部4の環状のフランジ部10側から電動モータ12のロータ15内に挿入されている。ケース11の後端部には、カバー16がボルト17によって取付けられている。
【0016】
電動モータ12は、ケース11の内周部に固定されたステータ18と、ステータ18の内周部に対向させてケース11に滑り軸受19,20によって回転可能、かつ、軸方向に移動可能に支持されたロータ15とを備えている。回転検出器13は、ケース11にボルト21によって取付けられたレゾルバケース22に固定されたレゾルバステータ23と、レゾルバステータ23に対向させてロータ15に固定されたレゾルバロータ24とを備え、これらの相対回転に基づいてロータ15の回転位置を検出するものである。
【0017】
カバー16には、電動モータ12および回転検出器13に接続されるコネクタ25およびケーブル26が取付けられており、電動モータ12は、コントローラ(図示せず)からの制御信号(電気信号)に応答してロータ15を所望トルクで所望角度だけ回転させられるようになっている。コネクタ25およびケーブル26は、当該車両のサスペンション装置のアーム、リンク、ナックル、ストラット等の部材との干渉を避けるため、ディスクロータ2の軸方向に対して傾斜されて、その径方向外側へ延ばされている。
【0018】
ボールランプユニット14は、電動モータ12のロータ15の回転運動を直線運動に変換するボールランプ機構27(伝動機構)と、ブレーキパッド6を押圧するピストン28と、これらの間に介装される調整ナット29と、ボールランプ機構27の回転を調整ナット29に伝達するリミッタ機構30(パッド摩耗補償機構)とを備えている。
【0019】
ボールランプ機構27は、爪部4のフランジ部10に当接し、ピン31によって回転しないように固定された環状の固定ディスク32と、固定ディスク32に対向させて配置された可動ディスク33と、これらの間に介装されたボール34(鋼球)とから構成されている。可動ディスク33には、固定ディスク32に挿通されてケース11の内部まで延びる円筒部35が一体に形成されている。円筒部35は、ロータ15の内周部にスプライン結合されており、これらのスプライン結合部36は、軸方向の摺動性、寸法公差および組付性を考慮して回転方向および径方向に適度な遊びが設けられている。
【0020】
固定ディスク32および可動ディスク33の互いの対向面には、それぞれ円周方向に沿って円弧状に延びる3つのボール溝37,38が形成されている。これらのボール溝37,38は、それぞれ等しい中心角(例えば90°)の範囲で延ばされて等間隔に配置されている。ボール溝37および38は、それぞれ同方向に傾斜されており、ボール溝37,38間にボール34が装入されて、固定ディスク32に対する可動ディスク33の回転によって、3つのボール34がボール溝37,38内を転動して、その回転角度に応じて可動ディスク33が固定ディスク32から離間する方向に軸方向に移動するようになっている。
【0021】
調整ナット29は、円筒部39a およびその一端部の外側に形成されたフランジ部39b からなり、円筒部39a が可動ディスク33の円筒部35に挿通され、滑り軸受40によって回転可能に支持され、フランジ部39b が可動ディスク33の一端部に当接してスラスト軸受41によって回転可能に支持されている。調整ナット29の円筒部39a は、ケース11内のロータ15の内部まで延ばされ、その先端部外周にリミッタ機構30が装着されている。
【0022】
リミッタ機構30は、調整ナット29の円筒部39a の先端部外周にリミッタ42およびスプリングホルダ43が回転可能に外嵌され、これらがコイルスプリング44によって互いに連結されている。リミッタ42とスプリングホルダ43とは、所定の範囲で相対回転できるように互いに係合され、コイルスプリング44によって回転方向に対して所定のセット荷重が付与されており、リミッタ42をスプリングホルダ43に対して、コイルスプリング44のセット荷重に抗して時計回り(図1の左方から見て時計回り、以下同じ)に回転できるようになっている。リミッタ42に形成された係合凹部45が可動ディスク33の円筒部35の端部に形成された係合凸部46に係合されており、リミッタ42は、円筒部35に対して所定の範囲で相対回転できるようになっている。また、調整ナット29の円筒部の先端部外周には、クラッチスプリング47(コイルスプリング)巻装され、その一端部がスプリングホルダ43に結合されており、クラッチスプリング47は、捩じりによる拡径および縮径によって一方向クラッチとして作用し、スプリングホルダ43の時計回りの回転のみを調整ナット29の円筒部39a に伝達するようになっている。
【0023】
ピストン28は、調整ナット29の内周部に形成されたねじ部48(パッド摩耗補償機構)に螺合されて、調整ナット29がピストン28に対して時計回りに回転するとブレーキパッド6側へ向かって前進するようになっている。調整ナット29の円筒部39a 内には、一端がナット49によってレゾルバケース22に固定された回り止めロッド50が挿入され、回り止めロッド50の他端側は、ピストン28に軸方向に摺動可能に挿入され、かつ、回転を規制するように係合されている。ピストン28の後端部には、二面取部28A を形成する溝28B を有する小径部28C が形成されている(図8および図9参照)。小径部28C には、溝28B に係合する爪部28a を有する回り止めキャップ28b (図10および図11参照)が、小径部28C の側部から爪部28a を溝28B に沿って嵌合されて取付けられている。そして、この回り止めキャップ28b に形成されたピストン28の内径と同径の二面取孔28c に、回り止めロッド50の他端部に形成された二面取部50a が挿通、嵌合されて、回り止めロッド50とピストン28との相対回転を規制するとともに軸方向の相対移動を可能としている。回り止めロッド50の中間部(二面取部50a の基端部)に形成されたフランジ部51と調整ナット29の円筒部39a 内に形成されたフランジ部52との間に、複数の皿ばね53が介装されており、そのばね力によって調整ナット29が図13中の右方へ付勢されている。そして、ナット49によって回り止めロッド50の軸方向位置を移動させることにより、調整ナット29への付勢力(皿ばね53のセット荷重)を調整できるようになっている。
【0024】
ボールランプ機構27の固定ディスク32、可動ディスク33および調整ナット29には、これらのフランジ部の外周を覆うように略円筒状のケース54が取付けられている。ケース54は、テーパ状の先端部の内側にフランジ部55が形成され、円筒状の後端部の内側に切欠を有する係合爪56が形成されている。そして、固定ディスク32を係合爪56に係合させ、フランジ部55と調整ナット29のフランジ部39b との間にウェーブワッシャ57が介装されて、固定ディスク32、可動ディスク33およびボール34を一体的に保持し、ウェーブワッシャ57の弾性によって、可動ディスクおよび調整ナット29の軸方向の移動を許容するとともに、調整ナットの回転に対して適度な抵抗を付与するようになっている。フランジ部55に取付けられたピストンブーツ58の先端部が、調整ナット29に装着されたピストン28の先端外周部に結合されている。ケース54の円筒部は、爪部4に嵌合され、その間がOリング59によってシールされている。なお、図中60は、ピンブーツである。
【0025】
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
【0026】
制動時には、コントローラ(図示せず)からの信号に応じて電動モータ12のロータ15が所定のトルクで時計回りに回転すると、スプライン結合部を36を介してボールランプ機構27の可動ディスク33が回転し、ボール34がボール溝37,38に沿って転動して可動ディスク33を軸方向に沿ってブレーキパッド6側へ前進させる。この推力がスラスト軸受41を介して調整ナット29に伝達され、さらに、ねじ部48を介してピストン28に伝達されて、一方のブレーキパッド6をディスクロータ2に押圧させ、その反力によってキャリパ本体3がキャリヤ8のスライドピン9に沿って移動して、爪部4が他方のブレーキパッド7をディスクロータ2に押圧させ、電動モータ12のトルクに応じて制動力が発生する。
【0027】
このとき、ボールランプ機構27のボール溝37,38の傾斜を小さくすることにより、回転変位に対するリードを充分小さく設定することができるので、倍力比が大きくすることができ、電動モータ12の出力が小さくてすみ、消費電力の低減およびモータの小型化を図ることができる。また、固定ディスク32および可動ディスク33のそれぞれに3つのボール溝37,38を円周方向に沿って等間隔に配置したことにより、これらの間で均等に推力が伝達されるので、モーメント荷重が発生することがなく、ブレーキパッド6,7を均等に押圧することができ、安定した制動力を得ることができる。これにより、固定ディスク32および可動ディスク78の支持部に作用するモーメント荷重を軽減することができ、必要な強度が小さくてすむので、各部の小型化および軽量化を図ることができる。
【0028】
また、ディスクロータ2の両側のブレーキパット5,6を駆動するためのボールランプ機構27をディスクロータ2に隣接して配置して略C字形の爪部4の内側に固定し、その外側に電動モータ12を配置したことにより、ボールランプ機構27とブレーキパッド5,6との距離を充分近づけることができ、爪部4によって推力を直接伝達することができる。これにより、電動モータ12のケース11が制動時の荷重を直接受けることがないので、ケース11の薄肉化や軽量材料の使用が可能となり、軽量化および電動モータ12の放熱性を促進することができる。また、制動時の反力がロータ15の軸受部に直接作用しないので、電動モータ12の軸受部の構造を簡略化することができる。
【0029】
制動解除時には、電動モータ12を逆回転させ、可動ディスク33を反時計回りに元の位置まで回転させると、皿ばね53のばね力によって可動ディスク33、調整ナット29およびピストン28が後退し、キャリパ本体3がスライドピン9に沿って移動して、ディスクロータ2からブレーキパッド6,7が離間して制動が解除される。
【0030】
次に、ブレーキパッド6,7の摩耗の補償について図5および図6を参照して説明する。なお、ピストン28とブレーキパッド6および爪部4とブレーキパッド7の相対位置関係は同様であるから、図5および図6には、ピストン28とブレーキパッド6との関係のみを示す。
【0031】
ブレーキパッド6の摩耗がない場合、または、後述する摩耗の調整が行われた後には、図5に示すように、制動時に、ロータ15の回転によってピストン28が非制動位置(A)から設定したパッドクリアランスCだけ前進してブレーキパッド6がディスクロータ2に当接する制動開始位置(B)へ移動すると、可動ディスク33の円筒部35の係合凸部46がリミッタ42の係合凹部45に沿って回転して係合凹部45の一端部から他端部へ移動する。さらに、ピストン28がブレーキパッド6をディスクロータ2に押圧して制動位置(D)へ移動すると、係合凸部46がリミッタ42を時計回りに回転させ、その回転力がコイルスプリング44およびクラッチスプリング47を介して調整ナット29に伝達される。このとき、ピストン28がブレーキパッド5を押圧しており、ピストン28と調整ナット29との間のねじ部48に大きな摩擦力が生じているため、コイルスプリング44が撓んで調整ナット29は回転しない。そして、制動解除時に、可動ディスク33の逆回転によってピストン28が非制動位置(A)まで後退する際、係合凸部46が係合凹部45の一端部に当接してリミッタ62およびスプリングホルダ43を反時計回りに回転させるが、クラッチスプリング47が拡径して空転するため、ピストン28は回転しない。このようにして、パッドの摩耗は調整されず、一定のパッドクリアランスが維持される。
【0032】
ブレーキパッド6が摩耗した場合、図6に示すように、制動時に、ロータ15の時計回りの回転によってブレーキパッド6が非制動位置(A)から上記設定したパッドクリアランスCの分だけ位置(B)まで移動し、係合凸部46が係合凹部45の一端部から他端部へ移動しても、摩耗分Wによってピストン28はブレーキパッド6を押圧しない。ロータ15がさらに回転すると、可動ディスク33および調整ナット29がディスクロータ2側へ位置(D)まで前進してピストン28がブレーキパッド6をディスクロータ2に当接させる。このとき、係合凸部46がリミッタ42を時計回りに回転させ、その回転力がコイルスプリング44およびクラッチスプリング47を介して調整ナット29に伝達されるが、ピストン28がブレーキパッド6を押圧しておらず、ピストン28と調整ナット29との間のねじ部48に大きな摩擦力が生じていないため、調整ナット29が時計回りに回転してピストン28をブレーキパッド6側へさらに前進させてパッドの摩耗を調整する。そして、ピストン28がブレーキパッド6をディスクロータ2に押圧させる位置(E)まで移動する際には、ピストン28と調整ナット29との間のねじ部48に大きな摩擦力が生じ、コイルスプリング44に撓みが生じて調整ナット29の回転が停止する。そして、制動解除時に、ロータ15の反時計回りの回転よってピストン28が非制動位置(A)まで後退すると、係合凸部46が係合凹部45の一端部に当接してリミッタ42を反時計回りに回転させるが、クラッチスプリング47が拡径して空転するため、調整ナット29は回転しない。このようにして、摩耗によって生じた非制動位置におけるブレーキパッド6とピストン28との隙間WはW′に減じるこちになり、ブレーキパッド6の摩耗分の内の一定の割合だけ1回の動作でピストン28を調整ナット29からブレーキパッド6側へ前進させることができ、これを繰り返すことにより、ブレーキパッド6,7の摩耗調整を行うことができる。
【0033】
次に、電動ディスクブレーキ1の組立について、図7を参照して説明する。
【0034】
図7(a)に示すように、ボールランプ機構27、調整ナット29、ピストン28、回り止めロッド50、皿ばね53、ウェーブワッシャ57,ピストンブーツ58をケース54によって一体に組み付け、調整ナット29の円筒部39a にリミッタ機構30を組み付けて、ボールランプユニット14をサブアセンブリし、このボールランプユニット14を爪部4のフランジ部40に挿入して開閉機構部61(図7(b)参照)を構成する。図7(b)に示すように、ケース11およびカバー16に、電動モータ12および回転検出機構13を組み付けて、モータ機構部62を構成し、可動ディスク33の円筒部35と電動モータ12のロータ15のスプライン結合部36を結合させ、回り止めロッド50にナット49を螺着させて、開閉機構部61とモータ機構部62とを組み付けて、電動キャリパ63(図7(c)参照)を構成する。そして、電動キャリパ63をブレーキパッド6,7を支持するキャリヤ8に装着することによって電動ディスクブレーキ1を組立てることができる。
【0035】
このようにして、サブアセンブリした開閉機構部61(ボールランプユニット14、爪部4)とモータ機構部62とを結合させることによって電動ディスクブレーキ1を容易に組み立てることができる。このとき、可動ディスク33と電動モータ12のロータ15とのスプライン結合部36に適度な遊びが設けられているので、寸法公差を吸収することができ、これらの組立および分解を容易に行うことができる。また、スプライン結合部36の遊びによって、可動ディスク33の振れを吸収することができ、ロータ15の滑り軸受19,20の負担を軽減することができる。さらに、ケース54をOリング59を介して弾性的に支持することにより、ブレーキパッド6,7からの衝撃をOリング59によって吸収することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の電動ディスクブレーキによれば、ボールランプ機構を1対のディスク間に前記ボールが介装された状態でユニット化しているので、これらを容易にキャリパ本体に組付けることができ、電動ディスクブレーキの組立性を向上させることができる。
また、請求項の電動ディスクブレーキによれば、ボールランプ機構の固定ディスク、可動ディスクおよびボールをケースに収容して一体とし、ボールランプユニットとしたので、これらを容易にキャリパ本体に組付けることができ、電動ディスクブレーキの組立性を向上させることができる。
【0037】
請求項3の電動ディスクブレーキによれば、伝動機構を一体にサブアセンブリしたことにより、キャリパ本体に容易に組付けることができ、電動ディスクブレーキの組立性を向上させることができる。また、伝動機構を爪部の内側に取付けたことにより、その推力を爪部を介して両方のブレーキパッドに直接伝達することができるので、推力伝達経路の剛性を高めることができ、ケースの薄肉化や軽量材料の使用が可能となって軽量化および電動モータの放熱性を促進することができる。
【0038】
また、請求項4の電動ディスクブレーキによれば、伝動機構を一体にサブアセンブリしたことにより、キャリパ本体に容易に組付けることができ、電動ディスクブレーキの組立性を向上させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電動ディスクブレーキの縦断面図である。
【図2】図1の装置を一部破断して示す側面図である。
【図3】図1の装置を一部破断して示す平面図である。
【図4】図1の装置を一部破断して示す正面図である。
【図5】図1の装置のパッド摩耗補償機構のパッドが摩耗がない場合の作動を示す説明図である。
【図6】図1の装置のパッド摩耗補償機構のパッドが摩耗した場合の作動を示す説明図である。
【図7】図1の装置の組立工程を示す説明図である。
【図8】図1の装置のピストンの後端部の縦断面図である。
【図9】図8のA−A線による縦断面図である。
【図10】図1の装置の回り止めキャップの側面図である。
【図11】図1の装置の回り止めキャップの正面図である。
【符号の説明】
1 電動ディスクブレーキ
2 ディスクロータ
3 キャリパ本体
4 爪部
6,7 ブレーキパッド
12 電動モータ
14 ボールランプユニット
15 ロータ
27 ボールランプ機構(伝動機構)
28 ピストン
30 リミッタ機構(パッド摩耗補償機構)
32 固定ディスク
33 可動ディスク
34 ボール
48 ねじ部(パッド摩耗補償機構)
54 ケース

Claims (4)

  1. ディスクロータの両側に配置される一対のブレーキパッドと、前記一対のブレーキパッドの一方に対向させてキャリパ本体に設けられたピストンと、前記キャリパ本体に設けられ前記一対のブレーキパッドの他方に対向する爪部と、前記キャリパ本体に設けられた電動モータと、該電動モータのロータの回転運動を直線運動に変換して前記ピストンを進退動させる機構とを備えた電動ディスクブレーキであって、前記機構は、1対のディスクと、これらの間に介装されるボールとからなり、前記1対のディスク間に前記ボールが介装された状態でユニット化されたボールランプ機構であり、該ボールランプ機構および前記電動モータのロータは、該ロータの軸方向に互いに摺動可能にスプライン結合するスプライン結合部を有し、ユニット化された前記ボールランプ機構と前記電動モータのロータとを前記スプライン結合部により結合して組付け可能としたことを特徴とする電動ディスクブレーキ。
  2. 前記ボールランプ機構は、前記1対のディスクとこれら1対のディスクの間に介装されるボールとを前記1対のディスクの外周部を覆い、前記1対のディスクのうちの一方に形成した前記スプライン結合部を露出した状態とするケースに収容して一体としたボールランプユニットであり、該ボールランプユニットの露出した前記スプライン結合部を前記電動モータのロータの前記スプライン結合部にスプライン結合して組付けたことを特徴とする請求項1記載の電動ディスクブレーキ。
  3. キャリパ本体と、ディスクロータの両側に配置される一対のブレーキパッドと、前記一対のブレーキパッドの一方に対向させてこれを押圧するように前記キャリパ本体に設けられたピストンと、前記キャリパ本体に設けられ前記一対のブレーキパッドの他方に対向する爪部と、前記キャリパ本体に設けられロータを有する電動モータと、該電動モータのロータの回転運動を直線運動に変換して前記ピストンを進退動させる伝動機構とを備えた電動ディスクブレーキであって、回転運動を直線運動に変換する前記伝動機構をサブアセンブリし一体とし、前記伝動機構および前記電動モータのロータは、該ロータの軸方向に互いに摺動可能にスプライン結合するスプライン結合部を有し、サブアッセンブリで一体となった前記伝動機構と前記電動モータのロータとを前記スプライン結合部により結合して組付け可能としたことを特徴とする電動ディスクブレーキ。
  4. ディスクロータの両側に配置される一対のブレーキパッドと、前記一対のブレーキパッドの一方に対向させてキャリパ本体に設けられたピストンと、前記キャリパ本体に設けられ前記一対のブレーキパッドの他方に対向する爪部と、前記キャリパ本体に設けられロータを有する電動モータと、該電動モータのロータの回転運動を直線運動に変換して前記ピストンを進退動させる伝動機構とを備えた電動ディスクブレーキの製造方法において、前記ロータにスプライン結合部を有する電動モータを用意する工程と、前記ロータのスプライン結合部に軸方向に摺動可能にスプライン結合するスプライン結合部を有する前記伝動機構をサブアセンブリする工程と、サブアッセンブリされた前記伝動機構と前記電動モータとを前記スプライン結合部により互いに結合するように組付ける工程と、を含むことを特徴とする電動ディスクブレーキの製造方法。
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