[go: up one dir, main page]

JP4050933B2 - 車両用ロック機構の解除装置 - Google Patents

車両用ロック機構の解除装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4050933B2
JP4050933B2 JP2002136175A JP2002136175A JP4050933B2 JP 4050933 B2 JP4050933 B2 JP 4050933B2 JP 2002136175 A JP2002136175 A JP 2002136175A JP 2002136175 A JP2002136175 A JP 2002136175A JP 4050933 B2 JP4050933 B2 JP 4050933B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fully
lever
release
lock mechanism
closed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002136175A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003328622A (ja
Inventor
茂憲 平本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OI SEISAKUSHO CO., LTD.
Original Assignee
OI SEISAKUSHO CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OI SEISAKUSHO CO., LTD. filed Critical OI SEISAKUSHO CO., LTD.
Priority to JP2002136175A priority Critical patent/JP4050933B2/ja
Publication of JP2003328622A publication Critical patent/JP2003328622A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4050933B2 publication Critical patent/JP4050933B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアを全閉位置に保持する全閉ロック機構、及びドアを全開位置に保持する全開ロック機構をラッチ解除させることにより、ドアの開閉を可能とする車両用ロック機構の解除装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動モータ等の駆動源を有する開閉装置により、開閉移動させられるようにした車両のスライドドアには、スライドドアを全閉位置に保持する全閉ロック機構と、全開位置に保持する全開ロック機構とが設けられている。
【0003】
スライドドアを開ける場合には、全閉ロック機構に連結された電動式のアクチュエータをもって、全閉ロック機構をラッチ解除させた後、開閉装置を駆動させることにより、スライドドアを開き方向へ移動させる。また、スライドドアを閉じる場合には、全開ロック機構に連結された他の電動式のアクチュエータをもって、全開ロック機構をラッチ解除させた後、開閉装置を駆動させることにより、スライドドアを閉じ方向へ移動させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のようなロック機構をラッチ解除させるための解除装置においては、全閉ロック機構をラッチ解除させる全閉用のアクチュエータと、全開ロック機構をラッチ解除させる全開用のアクチュエータとの2個のアクチュエータを必要として、コストの上昇を招くことになる。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、1個のアクチュエータをもって、全閉ロック機構と全開ロック機構とのラッチ解除を可能として、コストの低減を図った車両用ロック機構の解除装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
ドアを全閉位置に保持する全閉ロック機構、及び前記ドアを全開位置に保持する全開ロック機構を解除させることにより、前記ドアの開閉を可能とする車両用ロック機構の解除装置において、前記全閉ロック機構に連係され、かつ前記ドアの車外側に設けたアウトサイ ドハンドルあるいは前記ドアの車内側に設けたインサイドハンドルの一方向への操作により、前記全閉ロック機構を解除させるリリース方向へ移動可能な全閉ロックリリースレバーと、前記全開ロック機構に連結され、かつ前記アウトサイドハンドルあるいは前記インサイドハンドルの他方向への操作により、前記全開ロック機構を解除させるリリース方向へ移動可能な全開ロックリリースレバーと、前記全閉ロックリリースレバー及び前記全開ロックリリースレバーのリリース方向への移動に対しては連動しないが自体の一方向への駆動によっては前記両リリースレバーを同時にリリース方向へ移動させるように、前記全閉ロックリリースレバー及び前記全開ロックリリースレバーにそれぞれ連係されるアクチュエータとを備える。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態を適用したスライドドアを備える車両の斜視図、図2は、スライドドアの内部に取り付けられるモジュールベースの側面図、図3は、操作機構の側面図、図4〜図9は、操作機構の各状態の作動説明図である。
なお、以下の説明では、図1及び図2において左方を「前方」、右方を「後方」とし、図3〜図9において紙面手前を「車外側」、紙面奥を「車内側」とする。
【0008】
(1)は、車両の車体パネル(2)に前後方向へ開閉可能に支持されたスライドドアで、ドア開口の上下に配設された図示略の前後方向を向くアッパーレール及びロアレールと、後部の車体パネル(2)に固定された前後方向を向くセンターレール(3)とにより前後方向へ案内され、ドア開口を閉鎖した図1に示す全閉位置から、車体パネル(2)の外側面より若干外方に移動しつつ、車体パネル(2)に沿って後方へ移動した図示略の全開位置との間を移動可能である。
【0009】
スライドドア(1)は、車体パネル(2)の内部に装着される電動式の開閉装置(2a)に連結され、この開閉装置(2a)により開閉移動させられるようになっている。なお、開閉装置(2a)については、本発明に直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
【0010】
スライドドア(1)の内部には、全閉ロック機構(4)、全開ロック機構(5)、及び操作機構(7)並びにアクチュエータ(15)が取り付けられている。なお、全閉ロック機構(4)、操作機構(7)及びアクチュエータ(15)は、スライドドア(1)のインナーパネルに固定される前後方向へ長寸の図2に示すモジュールベース(6)に固定される。
【0011】
全閉ロック機構(4)は、モジュールベース(6)を介して、スライドドア(1)の後端部に固定されるとともに、スライドドア(1)の全閉位置において、車体に固着されたストライカ(図示略)と係合して、スライドドア(1)を全閉位置に保持する。
【0012】
全開ロック機構(5)は、スライドドア(1)の前部の下部に装着され、かつスライドドア(1)の全開位置において、車体側の他のストライカ(図示略)と係合して、スライドドア(1)を全開位置に保持する。
【0013】
操作機構(7)は、モジュールベース(6)を介して、スライドドア(1)の前端部に装着されるとともに、モジュールベース(6)に固定されるベースプレート(8)を備え、そのベースプレート(8)には、主に図3及び図4に示すように、スライドドア(1)の車外側に設けたアウトサイドハンドル(9)に連係されるハンドルレバー(10)と、アウトサイドハンドル(9)及び全開ロック機構(5)に連係される全開ロックリリースレバー(11)と、ハンドルレバー(10)に連結されるアウトサイドレバー(12)と、全閉ロック機構(4)に連結される全閉ロックリリースレバー(13)と、スライドドア(1)の車内側に設けたインサイドハンドル(28)に連係されるインサイドレバー(14)と、アクチュエータ(15)に連結されるベルクランクレバー(16)とが設けられている。
【0014】
ハンドルレバー(10)は、車内外方向へ向く枢軸(17)をもって、ベースプレート(8)の上部に枢着されるとともに、下部には、アウトサイドハンドル(9)のアーム部(9a)に当接可能な係合部(10a)が設けられている。
【0015】
アウトサイドハンドル(9)が開き操作されると、アウトサイドハンドル(9)のアーム部(9a)は、全閉ロック解除方向(図4における矢示A方向)へ移動し、ハンドルレバー(10)の係合部(10a)に係合する。これにより、ハンドルレバー(10)は、図3及び図4に示す待機位置から、ばね(18)に抗して時計方向のリリース方向へ回動させられる。
【0016】
全開ロックリリースレバー(11)は、枢軸(17)によりハンドルレバー(10)と独立して回動しうるように枢着されるとともに、後方を向くアーム部(11a)は、上下方向を向くケーブル(19)を介して全開ロック機構(5)に連結されている。
【0017】
全開ロックリリースレバー(11)の前部には、上下方向を向く第1及び第2長孔(11b)(11c)が設けられ、また同じく下部には、アウトサイドハンドル(9)のアーム部(9a)に当接可能な係合部(11d)が設けられている。
【0018】
第1長孔(11b)には、上下方向を向く第1ロッド(20)の上端部が、図4に示すように全開ロックリリースレバー (11) が待機位置にあるとき、第1長孔 (11b) の下端に接近し、かつ上方へ遊びが生成されるように状態で摺動可能に嵌合されている。また第2長孔(11c)には、上下方向を向く第2ロッド(21)の上端部が摺動可能に嵌合されている。
【0019】
アウトサイドハンドル(9)の閉扉操作により、アウトサイドハンドル(9)のアーム部(9a)は、全開ロック解除方向(図4における矢示B方向)へ移動し、全開ロックリリースレバー(11)の係合部(11d)に係合する。これにより、全開ロックリリースレバー(11)は、待機位置から、ばね(18)に抗して反時計方向のリリース方向へ回動させられ、ケーブル(19)を介して、全開ロック機構(5)をラッチ解除させ、全開ロック機構(5)とストライカとを離脱させる。
【0020】
アウトサイドレバー(12)は、左右方向を向く枢軸(22)をもって、ベースプレート(8)に枢着されるとともに、上部には、ハンドルレバー(10)の上端部(10b)が係合可能な係合部(12a)が設けられ、その係合部(12a)の下方には、横向きL字状の制御孔(12b)が穿設されている。さらに、アウトサイドレバー(12)の前方を向くアーム部(12c)には、前後方向を向く長孔(12d)が穿設され、また下方を向くアーム部(12e)には、車外方向へ突出する係合ピン(12f)が植設されている。
【0021】
ハンドルレバー(10)がリリース方向へ回動されると、その上端部(10b)がアウトサイドレバー(12)の係合部(12a)に当接し、アウトサイドレバー(12)は、図3及び図4に示す待機位置からリリース方向(図3及び図4において時計方向)へ回動させられる。
【0022】
アウトサイドレバー(12)の制御孔(12b)には、係脱ピン(23)が摺動可能に嵌合されている。係脱ピン(23)は、ベースプレート(8)の上部に取り付けられた電動式の施解錠用アクチュエータ(24)により、各図に示す解錠位置と、解錠位置から上方へ移動する施錠位置とに移動可能となっている。
【0023】
係脱ピン(23)が解錠位置にあるときは、アウトサイドレバー(12)のリリース方向の回動を全閉ロックリリースレバー(13)に伝達可能とし、また施錠位置にあるときは、アウトサイドレバー(12)のリリース方向の回動を全閉ロックリリースレバー(13)に伝達不能とする。すなわち、係脱ピン(23)が解錠位置にあるときは、アウトサイドレバー(12)と全閉ロックリリースレバー(13)は、一体的に回動しうるようになっている。
【0024】
アウトサイドレバー(12)の長孔(12d)には、係脱ピン(25)が摺動可能に嵌合されている。係脱ピン(25)は、ベースプレート(8)の前端部に枢着されたチャイルド操作レバー(26)に連結され、各図に示す解錠位置と、解錠位置から前方へ移動する施錠位置とに移動可能である。
【0025】
係脱ピン(25)が解錠位置にあるときは、インサイドレバー(14)の時計方向の回動をアウトサイドレバー(12)に伝達可能とし、また施錠位置にあるときは、インサイドレバー(14)の時計方向の回動をアウトサイドレバー(12)に伝達不能とする。
【0026】
全閉ロックリリースレバー(13)は、枢軸(22)によりアウトサイドレバー(12)と独立して回動しうるように枢着されるとともに、下方を向くアーム部(13a)は、前後方向を向くケーブル(27)を介して全閉ロック機構(4)に連結されている。全閉ロックリリースレバー(13)の上部に設けた上下方向を向く長孔(13b)には、係脱ピン(23)が摺動可能に嵌合されている。
【0027】
全閉ロックリリースレバー(13)は、アウトサイドレバー(12)のリリース作動により、制御孔(12b)、係脱ピン(23)及び長孔(13b)を介して、図3及び図4に示す待機位置からリリース方向(図3及び図4において時計方向)へ回動させられることにより、ケーブル(27)を介して、全閉ロック機構(4)をラッチ解除させ、全閉ロック機構(4)とストライカとを離脱させる。
【0028】
インサイドレバー(14)は、枢軸(22)の車外側を向く端部に止着され、アウトサイドレバー(12)及び全閉ロックリリースレバー(13)と独立して回動しうるように枢着されるとともに、前端部に係脱ピン(25)と係合可能な段部(14a)を有している。段部(14a)の下方には、全開ロックリリースレバー(11)の連結された第2ロッド(21)の下端部が連結されている。
【0029】
インサイドレバー(14)は、インサイドハンドル(28)の開き操作により、図3及び図4に示す待機位置から時計方向へ回動させられ、段部(14a)が係脱ピン(25)に係合することにより、全閉ロックリリースレバー(13)を待機位置からリリース方向へ回動させ、またインサイドハンドル(28)の閉じ操作により、待機位置から反時計方向へ回動させられ、第2ロッド(21)及び第2長孔(11c)を介して、全開ロックリリースレバー(11)をリリース方向へ回動させることができるようになっている。
【0030】
なお、インサイドハンドル(28)は、枢軸(22)の車内側を向く端部に止着され、枢軸(22)を介して、インサイドレバー(14)と一体的に回動しうるように連結されている。
【0031】
ベルクランクレバー(16)は、車内外方向を向く枢軸(29)をもって、ベースプレート(8)の下部に枢着されるとともに、下方を向く第1アーム部(16a)と、上方を向く第2アーム部(16b)と、前方を向く第3アーム部(16c)とを有している
【0032】
第1アーム部(16a)には、図3に示すように、アクチュエータ(15)の出力レバー(15a)が連結される。第2アーム部(16b)は、ベルクランクレバー(16)のリリース方向(図3及び図4において反時計方向)の回動により、アウトサイドレバー(12)の係合ピン(12f)に係合可能となっている。第3アーム部(16c)には、全開ロックリリースレバー(11)に連結された第1ロッド(20)の下端部が連結される。
【0033】
アクチュエータ(15)は、モータ(図示略)、モータの回転を減速する減速ギヤ(図示略)、及び減速ギヤに連結されて前後方向へ移動可能な出力レバー(15a)により構成され、遠隔操作スイッチまたは運転席等に設けられた操作スイッチの操作をもって、モータが回転制御されて、出力レバー(15a)を図4において矢示方向へ移動させることにより、ベルクランクレバー(16)を図3及び図4に示す待機位置からリリース方向へ回動させることができる。
【0034】
ベルクランクレバー(16)がリリース方向へ回動させられると、第2アーム部(16b)がアウトサイドレバー(12)の係合ピン(12f)に係合して、アウトサイドレバー(12)をリリース方向へ回動させるとともに、これと同時に、第1ロッド(20)を介して、全開ロックリリースレバー(11)をもリリース方向へ回動させることができる。
【0035】
次に、本実施形態における車両用ロック機構の解除装置の作用について説明する。
(i).スライドドア(1)が全閉位置または全開位置にある場合、操作スイッチの操作により、アクチュエータ(15)を駆動させて、出力レバー(15a)を図3において矢示方向へ移動させると、ベルクランクレバー(16)が、待機位置からリリース方向へ回動させられる。これにより、第2アーム部(16b)がアウトサイドレバー(12)の係合ピン(12f)に係合して、アウトサイドレバー(12)をリリース方向へ回動させるとともに、これと同時に、第1ロッド(20)を介して、全開ロックリリースレバー(11)をもリリース方向へ回動させる。
【0036】
これにより、ベルクランクレバー(16)、アウトサイドレバー(12)、全閉ロックリリースレバー(13)、及び全開ロックリリースレバー(11)は、待機位置から、図5に示すように、それぞれリリース位置に移動し、ケーブル(19)及びケーブル(27)を介して、全開ロック機構(5)及び全閉ロック機構(4)を同時にラッチ解除させる。
【0037】
したがって、スライドドア(1)が全閉位置にある場合には、全閉ロックリリースレバー(13)のリリース方向の回動をもって、全閉ロック機構(4)をラッチ解除させた後、開閉装置(2a)によりスライドドア(1)を開けることができる。
【0038】
また、スライドドア(1)が全開位置にある場合には、全開ロックリリースレバー(11)のリリース方向の回動をもって、全開ロック機構(5)をラッチ解除させた後、開閉装置(2a)によりスライドドア(1)を閉じることができる。
【0039】
(ii).スライドドア(1)が全閉位置にある場合、アウトサイドハンドル(9)が開き操作されると、アウトサイドハンドル(9)のアーム部(9a)が、図4において矢示A方向へ移動して、ハンドルレバー(10)の係合部(10a)に当接し、ハンドルレバー(10)、アウトサイドレバー(12)及び全閉ロックリリースレバー(13)は、それぞれ待機位置からリリース方向へ回動させられ、図6に示すように、それぞれリリース位置へ移動する。このとき、係合ピン (12f) が図6において左方、すなわちベルクランクレバー (16) の第2アーム部 (16b) から離れる方向へ移動するため、アウトサイドレバー (12) 及び全閉ロックリリースレバー (13) がリリース方向へ回動しても、その回動は、ベルクランクレバー (16) を介してアクチュエータ (15) に伝達されることはない。
【0040】
全閉ロックリリースレバー(13)は、リリース位置に移動することにより、ケーブル(27)を矢示方向へ移動させて、全閉ロック機構(4)をラッチ解除させ、スライドドア(1)の開き操作を可能にする。
【0041】
なお、このとき、全開ロックリリースレバー(11)は、待機位置から移動することはない。したがって、アウトサイドハンドル(9)の開き操作の場合には、全開ロック機構(5)を作動させることなく、全閉ロック機構(4)のみを作動させ、軽い操作力で全閉ロック機構(4)をラッチ解除させることができる。
【0042】
(iii).スライドドア(1)が全閉位置にある場合、インサイドハンドル(28)が開き操作されると、インサイドレバー(14)は、枢軸(22)を介して、待機位置からリリース方向へ回動させられることにより、段部(14a)及び係脱ピン(25)を介して、アウトサイドレバー(12)及び全閉ロックリリースレバー(13)は、それぞれ待機位置からリリース方向へ回動させられて、図7に示すリリース位置へ移動する。
【0043】
全閉ロックリリースレバー(13)が、リリース位置に移動することにより、ケーブル(27)を矢示方向へ移動させて、全閉ロック機構(4)をラッチ解除させ、スライドドア(1)の開き操作を可能にする。
【0044】
なお、このとき、第2ロッド(21)の上端部が、第2長孔(11c)内を摺動するため、全開ロックリリースレバー(11)は、待機位置から移動することはない。したがって、インサイドハンドル(28)の開き操作の場合にも、全開ロック機構(5)を作動させることなく、全閉ロック機構(4)のみを作動させ、軽い操作力で全閉ロック機構(4)をラッチ解除させることができる。
【0045】
(iV).スライドドア(1)が全開位置にある場合、アウトサイドハンドル(9)が閉じ操作されると、アウトサイドハンドル(9)のアーム部(9a)が、図4において矢示B方向へ移動して、全開ロックリリースレバー(11)の係合部(11d)に当接する。これにより、全開ロックリリースレバー(11)は、待機位置からリリース方向へ回動させられて、図8に示すリリース位置へ移動する。このとき、第1ロッド (20) の上端部が、全開ロックリリースレバー (11) のリリース方向への回動に伴って、相対的に第1長孔 (11b) の上方へ移動するため、全開ロックリリースレバー (11) がリリース方向へ回動しても、その回動は、ベルクランクレバー (16) を介してアクチュエータ (15) に伝達されることはない。
【0046】
これにより、ケーブル(19)は、矢示方向へ引っ張られ、全開ロック機構(5)をラッチ解除させ、スライドドア(1)の閉じ操作を可能にする。
【0047】
なお、このとき、全閉ロックリリースレバー(13)は、待機位置から移動することはない。したがって、アウトサイドハンドル(9)の閉じ操作の場合には、全閉ロック機構(4)を作動させることなく、全開ロック機構(5)のみを作動させ、軽い操作力で全開ロック機構(5)をラッチ解除させることができる。
【0048】
(V).スライドドア(1)が全開位置にある場合、インサイドハンドル(28)が閉じ操作されると、インサイドレバー(14)は、枢軸(22)を介して、待機位置から反時計方向へ回動させられる。これにより、全開ロックリリースレバー(11)は、第2ロッド(21)を介して、待機位置からリリース方向へ回動させられ、図9に示すように、リリース位置に移動する。
【0049】
これにより、ケーブル(19)は、矢示方向へ引っ張られ、全開ロック機構(5)をラッチ解除させ、スライドドア(1)の閉じ操作を可能にする。
【0050】
なお、このときも、全閉ロックリリースレバー(13)は、待機位置から移動することはない。したがって、インサイドハンドル(28)の閉じ操作の場合にも、全閉ロック機構(4)を作動させることなく、全開ロック機構(5)のみを作動させ、軽い操作力で全開ロック機構(5)をラッチ解除させることができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、全閉ロックリリースレバー及び全開ロックリリースレバーのリリース方向への移動に対しては連動しないが自体の一方向への駆動によっては両リリースレバー を同時にリリース方向へ移動させるように、全閉ロックリリースレバー及び全開ロックリリースレバーにそれぞれ連係されるアクチュエータを備えることによって、1個のアクチュエータをもって、全開ロック機構及び全閉ロック機構をラッチ解除させることができ、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における一実施形態の適用したスライドドアを備える車両の斜視図である。
【図2】 スライドドアの内部に取り付けられるモジュールベースの側面図である。
【図3】 操作機構の側面図である。
【図4】 操作機構における各レバーが待機位置にあるときの作動説明図である。
【図5】 アクチュエータが作動したときの、操作機構の作動説明図である。
【図6】 アウトサイドハンドルが開き操作されたときの、操作機構の作動説明図である。
【図7】 インサイドハンドルが開き操作されたときの、操作機構の作動説明図である。
【図8】 アウトサイドハンドルが閉じ操作されたときの、操作機構の作動説明図である。
【図9】 インサイドハンドルが閉じ操作されたときの、操作機構の作動説明図である。
【符号の説明】
(1)スライドドア
(1a)アウトサイドハンドル
(2)車体パネル
(2a)開閉装置
(3)センターレール
(4)全閉ロック機構
(5)全開ロック機構
(6)モジュールベース
(7)操作機構
(8)ベースプレート
(9)アウトサイドハンドル
(9a)アーム部
(10)ハンドルレバー
(10a)係合部
(10b)上端部
(11)全開ロックリリースレバー
(11a)アーム部
(11b)第1長孔
(11c)第2長孔
(11d)係合部
(12)アウトサイドレバー
(12a)係合部
(12b)制御孔
(12c)アーム部
(12d)長孔
(12e)アーム部
(12f)係合ピン
(13)全閉ロックリリースレバー
(13a)アーム部
(13b)長孔
(14)インサイドレバー
(14a)段部
(15)アクチュエータ
(15a)出力レバー
(16)ベルクランクレバー
(16a)第1アーム部
(16b)第2アーム部
(16c)第3アーム部
(17)枢軸
(18)ばね
(19)ケーブル
(20)第1ロッド
(21)第2ロッド
(22)枢軸
(23)係脱ピン
(24)施解錠用アクチュエータ
(25)係脱ピン
(26)チャイルド操作レバー
(27)ケーブル
(28)インサイドハンドル
(29)枢軸

Claims (1)

  1. ドアを全閉位置に保持する全閉ロック機構、及び前記ドアを全開位置に保持する全開ロック機構を解除させることにより、前記ドアの開閉を可能とする車両用ロック機構の解除装置において、
    前記全閉ロック機構に連係され、かつ前記ドアの車外側に設けたアウトサイドハンドルあるいは前記ドアの車内側に設けたインサイドハンドルの一方向への操作により、前記全閉ロック機構を解除させるリリース方向へ移動可能な全閉ロックリリースレバーと、前記全開ロック機構に連結され、かつ前記アウトサイドハンドルあるいは前記インサイドハンドルの他方向への操作により、前記全開ロック機構を解除させるリリース方向へ移動可能な全開ロックリリースレバーと、前記全閉ロックリリースレバー及び前記全開ロックリリースレバーのリリース方向への移動に対しては連動しないが自体の一方向への駆動によっては前記両リリースレバーを同時にリリース方向へ移動させるように、前記全閉ロックリリースレバー及び前記全開ロックリリースレバーにそれぞれ連係されるアクチュエータとを備えることを特徴とする車両用ロック機構の解除装置。
JP2002136175A 2002-05-10 2002-05-10 車両用ロック機構の解除装置 Expired - Fee Related JP4050933B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002136175A JP4050933B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 車両用ロック機構の解除装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002136175A JP4050933B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 車両用ロック機構の解除装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003328622A JP2003328622A (ja) 2003-11-19
JP4050933B2 true JP4050933B2 (ja) 2008-02-20

Family

ID=29698289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002136175A Expired - Fee Related JP4050933B2 (ja) 2002-05-10 2002-05-10 車両用ロック機構の解除装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4050933B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5874277B2 (ja) * 2011-09-29 2016-03-02 アイシン精機株式会社 車両用ドアハンドル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003328622A (ja) 2003-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8532873B1 (en) System to remotely unlatch a pickup box tailgate
US10214945B2 (en) Door latch assembly for motor vehicles
KR100825867B1 (ko) 차량에 있어서의 도어 랫치의 조작 장치
EP1857621B1 (en) Vehicle door lock control
US10214944B2 (en) Opening-and-closing device for vehicle door
JP5724109B2 (ja) 車両用ドアの開放規制装置
JP3525105B2 (ja) 動力クローズ機構付車両ドアラッチ装置の安全装置
JP5718147B2 (ja) 車両用ドアラッチシステム
JP2020125604A (ja) 自動車用ドアラッチ装置
JP2015197020A (ja) 車両用ドアの操作装置
JP4261230B2 (ja) 車両用ドアラッチ装置
US9945161B2 (en) Lock system for dual vehicle closures
JP4127457B2 (ja) 車両用ドア装置
JP2005188047A (ja) 車両用開閉体のラッチ作動装置
JP4050933B2 (ja) 車両用ロック機構の解除装置
JP4910218B2 (ja) 自動車用ドアラッチ装置
JP4094888B2 (ja) 車両用ロックのリモートコントロール装置
JP4448870B2 (ja) 車両用ドアラッチの中継操作装置
JP2003041828A (ja) スライドドアの全開ロック装置
JPS58178778A (ja) 自動車用自動ドア開閉装置
JP4050932B2 (ja) 車両用ドアクロージャ装置
JP2001020579A (ja) チャイルドロック機構付車両ドアラッチ装置
JP4399214B2 (ja) 開閉体のクロージャ装置
JP3765247B2 (ja) 自動車のスライドドア構造
JPS5828114Y2 (ja) 車両用スライドドアロツク装置の施解錠操作装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4050933

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees