JP4048787B2 - 負荷駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、負荷駆動装置および放電制御方法並びに放電制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関し、特に、電気自動車やハイブリッド自動車において駆動モータやエアコンなどの電気負荷を駆動制御するに際して、主電源遮断時に装置内部の残留電荷を放電させる放電機構を備えた負荷駆動装置および放電制御方法並びに放電制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ますます高まりつつある省エネ・環境問題を背景に、電気自動車、ハイブリッド自動車が大きく注目されている。電気自動車(Electric Vehicle、以下EVと称する。)やハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle、以下HVと称する。)は、自動車に搭載された主電池をエネルギー源としてモータを駆動して走行する。
【0003】
EVやHVに用いられるモータとしては、3相誘導モータあるいは同期モータが使用される。そして、EVやHVに搭載される主電池などの主電源から出力される直流電圧をインバータに供給し、交流に変換して前記モータを駆動する技術が知られている。このインバータの入力端には、インバータに入力される直流電圧を平滑化するために、あるいは直流電圧を少なくとも一時的に貯蔵するためにコンデンサが備えられる。そして、主電源から出力された直流電圧は、このコンデンサにより平滑化されて前記インバータに供給される。
【0004】
EVあるいはHVを上述したモータを用いて駆動するには、直流電圧にして数10Vから数100Vもの電圧が必要とされることがある。そこで、車両システムへの電源の供給が遮断された後は、上述したコンデンサに残留する電荷など、システム内の残留電荷を適切に放電する必要がある。
【0005】
特開平9−121592号公報には、交流電源と、平滑回路を含むコンバータと、インバータと、モータとを備えたモータ制御装置において、交流電源遮断時にコンバータ内の平滑コンデンサの残留電荷を、専用の放電抵抗を用いずに、モータ制御装置内に内蔵されている回生放電抵抗を用いて消費させる装置が提案されている。
【0006】
また、特開平11−332248号公報には、蓄電式の空気調和装置において、蓄電池の放電停止時にチョッパ部に設けられたコンデンサの残留電荷を蓄電池に放電し、さらにコンデンサに並列に設けた放電抵抗により消費させる装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−121592号公報に記載の発明は、残留電荷をモータ制御装置内において放電させるものであり、特開平11−332248号公報に記載の発明は、残留電荷を蓄電池およびコンデンサに並列に接続した放電抵抗に放電させるものである。これらはいずれも、システムの主要装置である駆動系回路において放電するものであり、このような重要性の高い装置内において放電を行なうことは、システムの耐電圧要求が高められてしまうことになり好ましくない。
【0008】
すなわち、システムにおける主要装置である駆動系回路を電源遮断時の放電電圧に耐え得るように設計する必要性が生じるため、駆動系回路に用いられる種々の素子を高い耐電圧性能を有するものにしなければならなくなるおそれがあり、これは、システムの高コスト化につながるものだからである。
【0009】
また、残留電荷の放電は、安全性確保のため確実になされるものでなければならず、装置内の素子の故障もできる限り想定したうえで放電を行なうことができる回路構成としなければならない。
【0010】
そこで、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、残留電荷の放電を行なう際に、システムの中で重要性の高い駆動負荷および駆動系回路において行なわずに補機系の負荷に対して行なうことによって、システム全体として故障に対する耐久性を向上できる負荷駆動装置を提供するものである。
【0011】
また、この発明の別の目的は、残留電荷の放電制御において、システムの中で重要性の高い駆動負荷および駆動系回路において行なわずに補機系の負荷に対して行なうことによって、システム全体として故障に対する耐久性を向上させることができる放電制御方法を提供するものである。
【0012】
さらに、この発明の別の目的は、残留電荷の放電制御において、システムの中で重要性の高い駆動負荷および駆動系回路において行なわずに補機系の負荷に対して行なうことによって、システム全体として故障に対する耐久性を向上させることができる放電制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば、負荷駆動装置は、第1の電気負荷を駆動する負荷駆動回路を含む主回路と、主回路に接続され、第2の電気負荷を動作させる補機回路と、制御回路とを備え、制御回路は、主回路に供給される主電源が遮断されるときに負荷駆動回路を停止し、主電源が遮断された後、主回路の残留電荷を補機回路に供給するように主回路を制御する。
【0014】
好ましくは、主回路は、主電源から供給される直流電圧を昇圧して負荷駆動回路へ出力するコンバータと、負荷駆動回路とコンバータとの間に接続され、コンバータにより昇圧された直流電圧を平滑化する平滑回路とをさらに含み、補機回路は、主電源とコンバータとの間に接続され、主電源が遮断された後、制御回路は、平滑回路の残留電荷をコンバータを介して補機回路に供給するようにコンバータを制御し、コンバータは、平滑回路の残留電荷により生ずる電圧を降圧して補機回路へ出力する。
【0015】
好ましくは、主回路は、主電源とコンバータとの間に接続されるもう1つの平滑回路をさらに含み、主電源が遮断された後、もう1つの平滑回路の残留電荷が補機回路に供給される。
【0016】
好ましくは、コンバータは、コレクタが負荷駆動回路と接続される第1のノードに接続され、エミッタが第2のノードに接続される第1のスイッチングトランジスタと、コレクタが第2のノードに接続され、エミッタが負荷駆動回路と主電源の負極ノードとを接続する第3のノードに接続される第2のスイッチングトランジスタと、アノードが第2のノードに接続され、カソードが第1のノードに接続される第1のダイオードと、アノードが第3のノードに接続され、カソードが第2のノードに接続される第2のダイオードと、一方が第2のノードに接続され、もう一方が主電源の正極ノードに接続されるコイルとを含み、制御回路は、主電源が遮断された後、第1のスイッチングトランジスタをオンし、第2のスイッチングトランジスタをオフする。
【0017】
好ましくは、制御回路は、補機回路の入力電圧を検出し、主電源が遮断された後、入力電圧が所定値より低くなったと判断したとき、第1のスイッチングトランジスタをオフし、補機回路を停止する。
【0018】
好ましくは、第2の電気負荷は、車載エアコンであり、補機回路は、車載エアコンを駆動するインバータを含み、第1の電気負荷は、車両の駆動力を発生する駆動モータであり、負荷駆動回路は、駆動モータを駆動するインバータである。
【0019】
好ましくは、第2の電気負荷は、補機用電源であり、補機回路は、入力される電力を所定の電圧に変換して補機用電源へ出力するもう1つのコンバータを含み、第1の電気負荷は、車両の駆動力を発生する駆動モータであり、負荷駆動回路は、駆動モータを駆動するインバータである。
【0020】
また、この発明によれば、放電制御方法は、主回路と、主回路に接続される補機回路とを備えた負荷駆動装置における放電制御方法であって、主回路は、第1の電気負荷を駆動する負荷駆動回路と、主電源から供給される直流電圧を昇圧して負荷駆動回路へ出力するコンバータと、負荷駆動回路とコンバータとの間に接続され、コンバータにより昇圧された直流電圧を平滑化する平滑回路とを含み、補機回路は、主電源とコンバータとの間に接続されて第2の電気負荷を動作させ、放電制御方法は、主回路および補機回路に供給される主電源が遮断されるとき、負荷駆動回路を停止する第1のステップと、負荷駆動回路が停止した後、平滑回路の残留電荷により生ずる電圧をコンバータにより降圧して補機回路へ出力する第2のステップと、第2のステップにおいて平滑回路の残留電荷が補機回路に放電されているとき、補機回路の入力電圧を検出する第3のステップと、検出された入力電圧が所定値より低いと判断したとき、コンバータおよび補機回路を停止する第4のステップとを備える。
【0021】
また、この発明によれば、記録媒体は、主回路と、主回路に接続される補機回路とを備えた負荷駆動装置における放電制御をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体であって、主回路は、第1の電気負荷を駆動する負荷駆動回路と、主電源から供給される直流電圧を昇圧して負荷駆動回路へ出力するコンバータと、負荷駆動回路とコンバータとの間に接続され、コンバータにより昇圧された直流電圧を平滑化する平滑回路とを含み、補機回路は、主電源とコンバータとの間に接続されて第2の電気負荷を動作させ、記録媒体は、主回路および補機回路に供給される主電源が遮断された後、負荷駆動回路を停止する第1のステップと、負荷駆動回路が停止した後、平滑回路の残留電荷により生ずる電圧をコンバータにより降圧して補機回路へ出力する第2のステップと、第2のステップにおいて平滑回路の残留電荷が補機回路に放電されているとき、補機回路の入力電圧を検出する第3のステップと、検出された入力電圧が所定値より低いと判断したとき、コンバータおよび補機回路を停止する第4のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを記録する。
【0022】
この発明による負荷駆動装置および放電制御方法によれば、主電源遮断時における装置内部の残留電荷の放電において、システムの主回路である駆動系において放電を行なわずに、補機系の第2の電気負荷に放電を行なうようにしたので、システムにおいて重要性の高い第1の電気負荷および駆動系回路の耐久性を向上させることができる。
【0023】
また、この発明による負荷駆動装置によれば、残留電荷の放電先である補機系の第2の電気負荷は、コンバータを介して第1の電気負荷と反対側に接続するようにしたので、もしコンバータが故障したとしても、コンバータの入力側に備えられる、たとえば主電池用の平滑コンデンサの放電が一切不可能になるという事態を避けることができ、さらに安全性に配慮したものとなっている。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0025】
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1による、EVもしくはHVに搭載される負荷駆動装置の回路構成を示す回路図である。
【0026】
図1を参照して、負荷駆動装置100は、システム・メイン・リレー2(System Main Relay、以下SMR2と称する。)と、コンバータ3と、駆動系インバータ4と、コンデンサ5,6,8と、エアコンインバータ7(以下、A/Cインバータ7と称する。)と、制御回路9と、ノードN1〜N4とを備える。また、コンバータ3は、スイッチングトランジスタ31,32と、ダイオード33,34と、コイル35とを含む。
【0027】
主電池1は、電気負荷であるモータ・ジェネレータ10およびエアコンコンプレッサ11(以下、A/Cコンプレッサ11と称する。)に電力を供給する直流電源である。
【0028】
モータ・ジェネレータ10は、EVもしくはHVの走行用の3相交流誘導モータもしくは同期モータであって、モータ・ジェネレータ10の駆動力がEVもしくはHVの車輪に伝達される。モータ・ジェネレータ10は、EVもしくはHVが減速する場合は発電機としても使用され、減速時の発電作用(回生発電)により発電された電圧を後述のコンバータ3を用いて降圧し、主電池1に供給したり、あるいは後述のA/Cコンプレッサ11などの補機類に供給したりすることができる。
【0029】
なお、モータ・ジェネレータ10は、EVであればそのまま駆動軸あるいは車輪(図示せず)に対して駆動トルクを与えることができるような駆動系に配置され、HVであればエンジン(図示せず)に接続される。
【0030】
A/Cコンプレッサ11は、主電池1から供給される電力により動作する電動式のA/C用コンプレッサである。A/Cコンプレッサ11は、主電池1から供給される電力により動作するともに、後述するように、SMR2がOFFしたときにコンデンサ5,6,8の残留電荷の放電先として用いられる。
【0031】
SMR2は、主電池1とコンデンサ6との間に接続され、主電池1からモータ・ジェネレータ10およびA/Cコンプレッサ11への電力の供給および遮断を行なうシステムのメインリレーである。SMR2は、イグニッション・キー(以下、IGキーと称する。)がONされると、制御回路9からの指令に基づいてONし、主電池1をノードN1,N4に接続する。また、SMR2は、IGキーがOFFされると、制御回路9からの指令に基づいてOFFし、主電池1から出力される電力を遮断する。
【0032】
コンバータ3は、チョッパ式のコンバータであって、コンデンサ6とコンデンサ5との間に接続される。コンバータ3は、SMR2がONされたとき、制御回路9からの指令に基づいて、主電池1からの直流電圧を昇圧して駆動系インバータ4に供給する。また、コンバータ3は、SMR2がOFFされたとき、後述するように、制御回路9からの指令に基づいて、コンバータ3と駆動系インバータ4との間に並列接続されたコンデンサ5の残留電荷を降圧してA/Cコンプレッサ11に放電する。
【0033】
スイッチングトランジスタ31は、コレクタがノードN3に、エミッタがノードN2にそれぞれ接続され、制御回路9からの指令をゲートに受けてスイッチング動作を行なう。
【0034】
スイッチングトランジスタ32は、コレクタがノードN2に、エミッタがノードN4にそれぞれ接続され、制御回路9からの指令をゲートに受けてスイッチング動作を行なう。
【0035】
ダイオード33は、アノードがノードN2に、カソードがノードN3にそれぞれ接続され、コンバータ3が昇圧コンバータとして動作するときに通電する。
【0036】
ダイオード34は、アノードがノードN4に、カソードがノードN2にそれぞれ接続され、コンバータ3が降圧コンバータとして動作するときに通電する。
【0037】
コイル35は、エネルギーを蓄積するリアクトルとして動作し、主電池1の正極と接続されるノードN1と、スイッチングトランジスタ31,32およびダイオード33,34が接続されるノードN2との間に接続される。
【0038】
駆動系インバータ4は、コンバータ3により昇圧された直流電圧を3相交流電圧に変換してモータ・ジェネレータ10に供給する変換回路である。
【0039】
コンデンサ5,6,8は、それぞれ駆動系インバータ4、主電池1およびA/Cインバータ7に対して並列に接続されており、電圧変動に起因する各装置に対しての影響を低減するための平滑コンデンサである。
【0040】
A/Cインバータ7は、主電池1から供給される直流電圧を交流電圧に変換してA/Cコンプレッサ11に供給する変換回路であって、SMR2とコンバータ3との間に接続される。また、A/Cインバータ7は、主電池1からの供給電源が遮断された後も、制御回路9からの指令に基づいて動作を継続し、コンデンサ5,6,8の残留電荷を交流に変換して放電先であるA/Cコンプレッサ11へ出力する。
【0041】
制御回路9は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)および入出力装置(以上、いずれも図示せず)などを含むマイクロコンピュータである。
【0042】
制御回路9は、IGキーがONしているときと判断したときは、SMR2をONして主電池1をノードN1,N4に接続する。これにより、主電池1から負荷駆動装置100に電力が供給される。そして、制御回路9は、主電池1から供給される電力に基づいてモータ・ジェネレータ10にモータトルク指令に応じたトルクを発生させるため、コンバータ3および駆動系インバータ4を制御する。モータトルクの制御については後述する。また、制御回路9は、A/Cインバータ7を制御し、これによってA/Cコンプレッサ11が駆動される。
【0043】
一方、制御回路9は、IGキーがOFFしていると判断したときは、SMR2をOFFにして主電池1から供給される電力を遮断する。そして、制御回路9は、スイッチングトランジスタ32をOFFにするとともに、駆動系インバータ4を停止する。また、制御回路9は、コンデンサ5の残留電荷をコンバータ3の低電圧側に接続されたA/Cコンプレッサ11に放電するため、スイッチングトランジスタ31をONにする。そして、制御回路9は、ノードN1とノードN4との間にかかる電圧VCを検出し、検出電圧VCに基づいてコンデンサ5,6,8の放電が終了したと判断したとき、スイッチングトランジスタ31をOFFにしてA/Cインバータ7を停止する。
【0044】
なお、制御回路9は、スイッチングトランジスタ31,32のON/OFFのデューティ比を制御することで、コンバータ3において直流電圧を相互に昇降圧することが可能である。この実施の形態1および後述する実施の形態2においては、コンバータ3において主電池1の電圧を昇圧して駆動系インバータ4へ出力し、また、駆動系インバータ4の入力側に備えられるコンデンサ5の電圧を降圧して出力する制御について記述している。
【0045】
なお、図1には図示しないが、主電池1とSMR2との間にDC/DCコンバータが接続され、DC/DCコンバータを介して図示しない補機系に電力が供給される。この場合、この補機系のシステムは、図示しない別のスイッチ(たとえば、周知のアクセサリースイッチなど)により起動または非起動される。
【0046】
図2は、制御回路9によるモータ・ジェネレータ10のトルク制御を機能的に説明するための機能ブロック図である。
【0047】
図2を参照して、制御回路9は、モータ制御用相電圧演算部91と、インバータ用PWM信号変換部92と、インバータ入力電圧指令演算部93と、コンバータ用デューティ比演算部94と、コンバータ用PWM信号演算部95とを含む。
【0048】
モータ制御用相電圧演算部91は、モータトルク指令値と、モータ・ジェネレータ10の各相の電流値と、駆動系インバータ4の入力電圧とを入力してモータ・ジェネレータ10の各相コイルの電圧を演算し、インバータ用PWM信号変換部92へ出力する。
【0049】
ここで、モータトルク指令値は、たとえば、アクセルペダルの開度から算出される要求パワーを達成するのに必要なモータトルク値として与えられる。たとえば、パラレル式HVであれば、モータトルク指令値は、エンジントルクとモータトルクとの合計が駆動軸トルクとして出力されるように与えられる。
【0050】
また、モータ・ジェネレータ10の各相の電流値は、図示しない電流センサにより検出される。また、駆動系インバータ4の入力電圧は、図示しない電圧センサにより検出される。
【0051】
インバータ用PWM信号変換部92は、モータ制御用相電圧演算部91による演算結果に基づいて、駆動系インバータ4内の各トランジスタ(図示せず)をON/OFFするPWM信号を生成し、駆動系インバータ4へ出力する。
【0052】
このPWM信号に基づいて前記各トランジスタがスイッチングし、モータ・ジェネレータ10の各相の駆動電流が制御され、モータトルク指令値に応じたモータトルク制御が行なわれる。
【0053】
一方、インバータ入力電圧指令演算部93は、上述したモータトルク指令値およびモータ回転数を入力して駆動系インバータ4の入力電圧の最適値(目標値)を演算する。
【0054】
コンバータ用デューティ比演算部94は、インバータ入力電圧指令演算部93により算出された駆動系インバータ4の入力電圧の目標値と、駆動系インバータ4の入力電圧と、主電池1の電圧とを入力し、駆動系インバータ4の入力電圧をその目標値にするためのデューティ比を演算する。すなわち、コンバータ用デューティ比演算部94は、駆動系インバータ4の入力電圧(すなわち、コンバータ3の出力電圧)が、インバータ入力電圧指令演算部93により算出された駆動系インバータ4の入力電圧の目標値になるようにコンバータ3に含まれるスイッチングトランジスタ31,32のON/OFFのデューティ比を演算する。
【0055】
コンバータ用PWM信号変換部95は、コンバータ用デューティ比演算部94により算出されたデューティ比の演算結果に基づいて、コンバータ3のスイッチングトランジスタ31,32をON/OFFするPWM信号を生成し、コンバータ3へ出力する。
【0056】
このPWM信号に基づいてスイッチングトランジスタ31,32がスイッチングし、駆動系インバータ4の入力電圧が目標値に制御される。
【0057】
なお、スイッチングトランジスタ32のオンデューティ比を大きくすることによって、コイル35の蓄積電力は大きくなるため、コンバータ3は、主電池1から供給される電源電圧をより昇圧して駆動系インバータ4へ出力することができる。一方、スイッチングトランジスタ31のオンデューティ比を大きくすると、電源ライン(図1に示すノードN3)の電圧は低下する。従って、これらスイッチングトランジスタ31,32のデューティ比を制御することによって、電源ラインの電圧を主電池1以上の電圧に任意に制御することができる。特に、モータ・ジェネレータ10は回生により発電することができるが、回生時には電源ラインの電圧が高くなるため、PWM制御によりスイッチングトランジスタ31がONされ、電源ラインの電圧が所定値に維持される。
【0058】
再び図1を参照して、負荷駆動装置100においては、A/Cインバータ7は、主電池1から供給される電源によりA/Cコンプレッサ11を駆動するとともに、主電池1からの供給電源が遮断された後は、コンデンサ5,6,8の残留電荷をA/Cコンプレッサ11へ放電する機能を有する。ここで、コンデンサ6は、コンバータ3と主電池1との間に接続され、一方、コンデンサ5は、コンバータ3と駆動系インバータ4との間に接続されているため、A/Cインバータ7を負荷駆動装置100に接続する構成としては、コンバータ3と駆動系インバータ4との間に接続する構成と、コンバータ3と主電池1との間に接続する構成とが考えられる。
【0059】
ここで、EVにおいて、A/Cを駆動系回路に接続し、主電池からの電力を用いて動作させるシステムが特開2000−59919号公報に記載されている。特開2000−59919号公報には、主電池と、主電池から出力される直流電圧により駆動される駆動インバータと、主電池と駆動インバータとの間に接続されるコンデンサと、コンデンサと並列に接続されるA/Cインバータと、主電池とA/Cインバータとの間に接続されるA/Cリレーと、A/Cリレーを介して外部充電器から主電池に充電するための充電回路とを備えるシステム構成が開示されている。
【0060】
特開2000−59919号公報に記載の発明の目的は、充電の際に過電圧が発生したときにA/Cリレーにより充電回路を遮断することによりモータ駆動系の回路を保護しようというものであり、コンデンサの残留電荷を補機系のA/Cに放電することを意図した本発明の目的と異なるものである。
【0061】
特開2000−59919号公報に記載されたシステムにおいては、駆動系インバータとA/Cインバータとが共通のコンデンサに接続されているが、本発明の目的である補機系のA/Cに放電を行なう際に、同様なシステム構成とすることは問題が発生する。
【0062】
すなわち、負荷駆動装置100において、A/Cインバータ7をノードN3,N4に接続して、駆動系インバータ4とA/Cインバータ7とを共通のコンデンサ5に接続した場合、コンデンサ5の残留電荷はA/Cコンプレッサ11に放電可能であるが(ただし、放電経路中に降圧回路が必要である。)、コンバータ3に含まれるダイオード33が故障すると、コンデンサ6の残留電荷は、もはやA/Cコンプレッサ11にもモータ・ジェネレータ10のいずれにも放電することができなくなる。
【0063】
一方、上述したように、A/Cインバータ7をノードN1,N4に接続すると、上述した問題は発生しない。この場合、スイッチングトランジスタ31が故障すると、コンデンサ5の残留電荷は、コンバータ3を介してA/Cコンプレッサ11に放電不可となるが、その場合は異常発生時の最終手段としてモータ・ジェネレータ10に放電する機能をバックアップとして備えておけば、残留電荷が一切放電できなくなる事態は発生しない。
【0064】
さらに、コンデンサ5は、コンバータ3の高電圧側に備えられたものであり、A/Cコンプレッサ11に放電するためには降圧する必要があることから、放電の際にコンバータ3を降圧コンバータとして用いれば、別途降圧回路を設ける必要がなく、装置構成もシンプルになる。
【0065】
以上のことから、負荷駆動装置100においては、A/Cインバータ7は、コンバータ3と主電池1との間に接続される。
【0066】
負荷駆動装置100においては、IGキーがONされると、制御回路9によりSMR2がONされ、主電池1から電力が供給される。そして、コンバータ3は、上述したように、制御回路9から受けるPWM信号に基づいて、主電池1から出力される直流電圧を駆動系インバータ4の入力電圧の目標値に昇圧して駆動系インバータ4へ出力する。駆動系インバータ4は、コンバータ3から出力され、コンデンサ5により平滑化された直流電圧を入力し、上述したように、制御回路9から受けるPWM信号に基づいて3相交流電圧に変換してモータ・ジェネレータ10へ出力する。これによって、モータ・ジェネレータ10が駆動される。
【0067】
また、A/Cインバータ7は、主電池1から出力され、コンデンサ8により平滑化された直流電圧を入力し、制御回路9からの指令に基づいてA/Cコンプレッサ11に対応する交流電圧に変換してA/Cコンプレッサ11へ出力する。
【0068】
一方、IGキーがOFFされると、制御回路9によりSMR2はOFFされ、主電池1からの電力供給が遮断される。そして、制御回路9から受けるPWM信号に基づいて、駆動系インバータ4は停止し、スイッチングトランジスタ32はOFFされ、スイッチングトランジスタ31はONされる。これにより、コンデンサ5の残留電荷は、駆動系インバータ4に放電されずに、スイッチングトランジスタ31を介してノードN2に流れ、コイル35により降圧されてA/Cインバータ7を介してA/Cコンプレッサ11に放電される。また、コンデンサ6,8の残留電荷も同様に、A/Cインバータ7を介してA/Cコンプレッサ11に放電される。
【0069】
放電中は、制御回路9により検出電圧VCに基づいてコンデンサ5,6,8の放電状態が監視され、コンデンサ5,6,8の放電が終了するまでA/Cインバータ7は駆動される。そして、制御回路9により放電が終了したと判断されると、制御回路9からのPWM信号の出力が停止され、コンバータ3およびA/Cインバータ7は停止する。従って、A/Cコンプレッサ11も停止する。
【0070】
図3は、IGキーがOFFされたときの制御回路9による放電制御の処理を説明するためのフローチャートである。図3を参照して、IGキーがOFFされると、制御回路9は、SMR2をOFFする(ステップS1)。そして、制御回路9は、スイッチングトランジスタ32をOFFし、かつ、駆動系インバータ4を停止し(ステップS2)、スイッチングトランジスタ31をONする(ステップS3)。そして、制御回路9は、A/Cインバータ7をSMR2のOFF後も継続して駆動させる。これにより、コンデンサ5,6,8の残留電荷は、A/Cコンプレッサ11に放電され、消費される(ステップS4)。
【0071】
そして、制御回路9は、検出電圧VCが小さい値である所定の電圧V0以上であり、コンデンサ5,6,8からの放電が十分に終了していないと判断しているときは(ステップS5)、放電制御を継続する。
【0072】
一方、制御回路9は、ステップS5において、検出電圧VCが所定の電圧V0より小さくなり、コンデンサ5,6,8からの放電が十分に終了したと判断すると、スイッチングトランジスタ31をOFFするとともにA/Cインバータ7を停止し(ステップS6)、放電制御を終了する。
【0073】
このようにして、コンデンサ5,6,8の残留電荷の放電がA/Cコンプレッサ11に対して行なわれる。
【0074】
なお、上述した説明においては、コンデンサ5の残留電荷を放電する際、制御回路9による指示に基づいてスイッチングトランジスタ31をONし、コイル35により降圧してA/Cコンプレッサ11に放電するとしたが、制御回路9によりスイッチングトランジスタ31のスイッチングを制御して、より精度よく電圧を降圧させながら放電を行なうようにしてもよい。
【0075】
また、上述した主電池1は、最終的に直流電源として機能するものであればよく、たとえば、2次電池、燃料電池、あるいはパワーキャパシタなどであってもよい。また、主電池1は、交流電圧を直流に変換して生成される直流電圧を供給できるシステムであってもよい。
【0076】
また、HVにおいては、モータだけでなく燃焼機関(エンジン)を備えるのでシステムを起動するためのスイッチとしてIGキーを選ぶことができるが、燃焼機関を持たないEVにおいては、走行許可スイッチのON/OFFによりSMR2がON/OFFするようにすればよい。
【0077】
以上のように、実施の形態1による負荷駆動装置100によれば、主電源をOFFしたときにおける負荷駆動装置100内の残留電荷の放電において、システムの主回路である駆動系において放電を行なわずに、補機系のA/Cコンプレッサ11に放電を行なうようにしたので、システムにおいて重要性の高いモータ・ジェネレータ10および駆動系回路の耐久性を向上させることができる。
【0078】
また、実施の形態1による負荷駆動装置100によれば、残留電荷の放電先であるA/Cコンプレッサ11は、コンバータ3と主電池1との間に接続するようにしたので、もしコンバータ3におけるダイオード33が故障したとしても、主電池1用の平滑コンデンサであるコンデンサ6が孤立し、放電が一切不可能になるという事態を避けることができ、さらに安全性に配慮したものとなっている。
【0079】
[実施の形態2]
実施の形態2においては、負荷駆動装置内のコンデンサの残留電荷の放電先として、A/Cコンプレッサに加えて、補機系電池やパワーステアリングモータ(以下、パワーステアリングについてはP/Sと称する。)なども用いられる。
【0080】
図4は、実施の形態2による、EVもしくはHVに搭載される負荷駆動装置の回路構成を示す回路図である。
【0081】
図4を参照して、負荷駆動装置101は、負荷駆動装置100に加えて、DC/DCコンバータ201と、コンデンサ202,204と、P/Sコントローラ203とをさらに備える。
【0082】
DC/DCコンバータ201は、A/Cインバータ7と並列に接続され、主電池1から供給される直流電圧を補機系電池205に対応した所定の電圧に変換して補機系電池205へ出力する。また、DC/DCコンバータ201は、主電池1からの供給電源が遮断された後も、制御回路9からの指令に基づいて動作を継続し、コンデンサ5,6,202の残留電荷をその放電先として使用される補機系電池205へ出力する。
【0083】
P/Sコントローラ203は、操舵を電動でアシストするP/Sモータ206を駆動するためのコントローラであって、主電池1から供給される直流電圧を入力して、P/Sモータ206の駆動電力および駆動信号を出力する。また、P/Sコントローラ203は、主電池1からの供給電源が遮断された後も、制御回路9からの指令に基づいて動作を継続し、コンデンサ5,6,204の残留電荷をその放電先として使用されるP/Sモータ206へ出力する。
【0084】
コンデンサ202,204は、それぞれDC/DCコンバータ201およびP/Sコントローラ203の直近に並列に接続され、各装置へのリップルの影響を除去するための平滑コンデンサである。
【0085】
補機系電池205は、前照灯その他補機用の電池であり、充電可能な12V電池である。補機系電池205は、DC/DCコンバータ201と接続され、モータ・ジェネレータ10やA/Cコンプレッサ11などに主電池1から供給される直流電力の余剰分および主電源遮断時にコンデンサ5,6,202から放電される残留電荷を蓄電する。また、補機系電池205には、モータ・ジェネレータ10が制動時に発電機として動作しているときに、モータ・ジェネレータ10において発電された電力も充電される。
【0086】
P/Sモータ206は、従来の油圧式に代わり、P/Sを電動で動作させるためのモータである。P/Sモータ206は、P/Sコントローラ203と接続され、主電池1から供給される直流電力を電源として動作するとともに、主電源遮断時には、コンデンサ5,6,204から放電される残留電荷の放電先として使用される。
【0087】
負荷駆動装置101においても、負荷駆動装置100において説明したのと同様に、IGキーがONされると、制御回路9はSMR2をONし、主電池1からモータ・ジェネレータ10およびA/Cコンプレッサ11に電力が供給される。
【0088】
また、負荷駆動装置101においては、SMR2がONされると、A/Cインバータ7と並列に接続されたDC/DCコンバータ201およびP/Sコントローラ203を介して、補機系電池205およびP/Sモータ206に主電池1から電力がさらに供給される。
【0089】
一方、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、IGキーがOFFされると、制御回路9はSMR2をOFFし、主電池1からの電力供給が遮断される。そして、制御回路9は、駆動系インバータ4を停止するとともにスイッチングトランジスタ32をOFFし、スイッチングトランジスタ31をONする。そして、実施の形態1と同様に、コンデンサ5の残留電荷は、駆動系インバータ4に放電されずに、スイッチングトランジスタ31を介してノードN2に流れ、コイル35により降圧されてノードN1に流れるが、実施の形態2においては、A/Cコンプレッサ11に加え、補機系電池205およびP/Sモータ206に対しても分散して放電される。また、コンデンサ6,8,202,204の残留電荷も同様に、A/Cコンプレッサ11、補機系電池205およびP/Sモータ206に分散して放電される。
【0090】
そして、制御回路9は、検出電圧VCに基づいてコンデンサ5,6,8,202,204の放電状態を監視し、コンデンサ5,6,8,202,204の残留電荷の放電が終了するまでA/Cインバータ7、DC/DCコンバータ201およびP/Sコントローラ203を駆動する。そして、制御回路9は、検出電圧VCに基づいて放電が終了したと判断すると、スイッチングトランジスタ31をOFFし、A/Cインバータ7、DC/DCコンバータ201およびP/Sコントローラ203を停止する。これにより、A/Cコンプレッサ11およびP/Sモータ206は停止し、補機系電池205への充電も終了する。
【0091】
なお、上述した実施の形態2においては、A/Cインバータ7とDC/DCコンバータ201とは並列に接続されるが、DC/DCコンバータ201の後段に直列にA/Cインバータ7が接続され、A/Cコンプレッサ11を補機系の電圧で駆動できるようにしてもよい。同様に、P/Sコントローラ203についても、DC/DCコンバータ201の後段に直列にP/Sコントローラ203が接続されるような構成としてもよい。
【0092】
以上のように、実施の形態2による負荷駆動装置101によれば、主電源をOFFしたときにおける負荷駆動装置101内の残留電荷の放電において、システムの主回路である駆動系において放電を行なわずに、補機系のA/Cコンプレッサ11、P/Sモータ206および補機系電池205に放電を行なうようにしたので、システムにおいて重要性の高いモータ・ジェネレータ10および駆動系回路の耐久性を向上させることができ、かつ、放電先の負荷を分散させることによって、より迅速に残留電荷の放電を行なうことができる。
【0093】
また、実施の形態2による負荷駆動装置101によれば、残留電荷の放電先であるA/Cコンプレッサ11、P/Sモータ206および補機系電池205は、それぞれコンバータ3と主電池1との間に並列に接続するようにしたので、もしコンバータ3におけるダイオード33が故障したとしても、主電池1用の平滑コンデンサであるコンデンサ6が孤立し、放電が一切不可能になるという事態を避けることができ、実施の形態1と同様、安全性に配慮したものとなっている。
【0094】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による負荷駆動装置の回路構成を示す回路図である。
【図2】 図1に示す負荷駆動装置における制御回路によるモータ・ジェネレータのトルク制御を機能的に説明するための機能ブロック図である。
【図3】 図1に示す負荷駆動装置における制御回路による放電制御の処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態2による負荷駆動装置の回路構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 主電池、2 SMR、3 コンバータ、4 駆動系インバータ、5,6,8,202,204 コンデンサ、7 A/Cインバータ、9 制御回路、10モータ・ジェネレータ、11 A/Cコンプレッサ、31,32 スイッチングトランジスタ、33,34 ダイオード、35 コイル、91 モータ制御用相電圧演算部、92 インバータ用PWM信号変換部、93 インバータ入力電圧指令演算部、94 コンバータ用デューティ比演算部、95 コンバータ用PWM信号変換部、100,101 負荷駆動装置、201 DC/DCコンバータ、203 P/Sコントローラ、205 補機系電池、206 P/Sモータ、N1〜N4 ノード。
Claims (8)
- 主電源と第1の電気負荷との間に設けられる主回路と、
前記主回路に接続され、第2の電気負荷を動作させる補機回路と、
制御回路とを備え、
前記主回路は、
前記第1の電気負荷を駆動する負荷駆動回路と、
前記主電源から供給される直流電圧を昇圧して前記負荷駆動回路へ出力するコンバータと、
前記負荷駆動回路と前記コンバータとの間に接続される第1の平滑回路と、
前記主電源と前記コンバータとの間に接続される第2の平滑回路とを含み、
前記主電源と前記コンバータとの間に設けられるシステムメインリレーをさらに備え、
前記補機回路および前記第2の平滑回路は、前記システムメインリレーと前記コンバータとの間に接続され、
前記コンバータは、
コレクタが前記負荷駆動回路と接続される第1のノードに接続され、エミッタが第2のノードに接続される第1のスイッチングトランジスタと、
コレクタが前記第2のノードに接続され、エミッタが前記負荷駆動回路と前記主電源の負極ノードとを接続する第3のノードに接続される第2のスイッチングトランジスタと、
アノードが前記第2のノードに接続され、カソードが前記第1のノードに接続される第1のダイオードと、
アノードが前記第3のノードに接続され、カソードが前記第2のノードに接続される第2のダイオードと、
一方が前記第2のノードに接続され、もう一方が前記主電源の正極ノードに接続されるコイルとを含み、
前記制御回路は、前記システムメインリレーにより前記主電源と前記コンバータとの間で電力が遮断されると、前記負荷駆動回路を停止し、
前記主電源が遮断された後、
前記制御回路は、前記第1の平滑回路の残留電荷を前記コンバータを介して前記補機回路へ供給するように、前記第1のスイッチングトランジスタをオンし、かつ、前記第2のスイッチングトランジスタをオフし、
前記コンバータは、前記第1の平滑回路の残留電荷により生ずる電圧を降圧して前記補機回路へ出力し、
前記制御回路は、さらに前記補機回路を動作させることによって、前記コンバータからの前記第1の平滑回路の残留電荷、および前記第2の平滑回路の残留電荷を前記第2の電気負荷へ放電させ、
前記制御回路は、さらに、前記第1のスイッチングトランジスタが故障した場合、前記負荷駆動回路を動作させることによって、前記第1の平滑回路の残留電荷を前記第1の電気負荷へ放電させる、負荷駆動装置。 - 前記第2の電気負荷は、複数の補機を含み、
前記補機回路は、前記複数の補機に対応して設けられる複数の駆動回路を含み、
前記制御回路は、前記システムメインリレーにより前記主電源と前記コンバータとの間で電力が遮断された後、前記複数の駆動回路を動作させることによって前記第1および第2の平滑回路の残留電荷を前記複数の補機へ放電させる、請求項1に記載の負荷駆動装置。 - 前記第2の電気負荷は、車載エアコンであり、
前記補機回路は、前記車載エアコンを駆動するインバータを含み、
前記第1の電気負荷は、車両の駆動力を発生する駆動モータであり、
前記負荷駆動回路は、前記駆動モータを駆動するインバータである、請求項1または請求項2に記載の負荷駆動装置。 - 前記第2の電気負荷は、補機用電源であり、
前記補機回路は、入力される電力を所定の電圧に変換して前記補機用電源へ出力するもう1つのコンバータを含み、
前記第1の電気負荷は、車両の駆動力を発生する駆動モータであり、
前記負荷駆動回路は、前記駆動モータを駆動するインバータである、請求項1または請求項2に記載の負荷駆動装置。 - 主電源と第1の電気負荷との間に設けられる主回路と、
前記主回路に接続され、補機である第2の電気負荷を駆動する補機駆動回路と、
制御回路とを備え、
前記主回路は、
前記第1の電気負荷を駆動する負荷駆動回路と、
前記主電源から供給される直流電圧を昇圧して前記負荷駆動回路へ出力するコンバータと、
前記負荷駆動回路と前記コンバータとの間に接続され、前記コンバータにより昇圧された直流電圧を平滑化する平滑回路とを含み、
前記補機駆動回路は、前記主電源と前記コンバータとの間に接続され、
前記コンバータは、
コレクタが前記負荷駆動回路と接続される第1のノードに接続され、エミッタが第2のノードに接続される第1のスイッチングトランジスタと、
コレクタが前記第2のノードに接続され、エミッタが前記負荷駆動回路と前記主電源の負極ノードとを接続する第3のノードに接続される第2のスイッチングトランジスタと、
アノードが前記第2のノードに接続され、カソードが前記第1のノードに接続される第1のダイオードと、
アノードが前記第3のノードに接続され、カソードが前記第2のノードに接続される第2のダイオードと、
一方が前記第2のノードに接続され、もう一方が前記主電源の正極ノードに接続されるコイルとを含み、
前記制御回路は、前記主電源が遮断されると前記負荷駆動回路を停止し、
前記主電源が遮断された後、
前記制御回路は、前記平滑回路の残留電荷を前記コンバータを介して前記補機駆動回路へ供給するように、前記第1のスイッチングトランジスタをオンし、かつ、前記第2のスイッチングトランジスタをオフし、
前記コンバータは、前記平滑回路の残留電荷により生ずる電圧を降圧して前記補機駆動回路へ出力し、
前記制御回路は、さらに前記補機駆動回路を動作させることによって、前記コンバータからの前記平滑回路の残留電荷を前記第2の電気負荷へ放電させ、
前記制御回路は、さらに、前記第1のスイッチングトランジスタが故障した場合、前記負荷駆動回路を動作させることによって、前記平滑回路の残留電荷を前記第1の電気負荷へ放電させる、負荷駆動装置。 - 前記第2の電気負荷は、複数の補機を含み、
前記補機駆動回路は、前記複数の補機に対応して設けられる複数の駆動回路を含み、
前記制御回路は、前記主電源が遮断された後、前記複数の駆動回路を動作させることによって、前記コンバータから供給される前記平滑回路の残留電荷を前記複数の補機へ放電させる、請求項5に記載の負荷駆動装置。 - 前記主回路は、前記主電源と前記コンバータとの間に接続されるもう1つの平滑回路をさらに含み、
前記制御回路は、前記主電源が遮断された後、前記補機駆動回路を動作させることによって、前記コンバータからの前記平滑回路の残留電荷、および前記もう1つの平滑回路の残留電荷を前記第2の電気負荷へ放電させる、請求項5または請求項6に記載の負荷駆動装置。 - 前記第2の電気負荷は、車載エアコンであり、
前記補機駆動回路は、前記車載エアコンを駆動するインバータを含み、
前記第1の電気負荷は、車両の駆動力を発生する駆動モータであり、
前記負荷駆動回路は、前記駆動モータを駆動するインバータである、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
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