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JP4048611B2 - 電子ペット飼育装置及び記録媒体 - Google Patents

電子ペット飼育装置及び記録媒体 Download PDF

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JP4048611B2
JP4048611B2 JP20711198A JP20711198A JP4048611B2 JP 4048611 B2 JP4048611 B2 JP 4048611B2 JP 20711198 A JP20711198 A JP 20711198A JP 20711198 A JP20711198 A JP 20711198A JP 4048611 B2 JP4048611 B2 JP 4048611B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、仮想的又は人工的な電子ペットを飼育するための電子ペット飼育装置及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
人工生命や仮想的なペット(電子ペット)を画面上に表示して飼育(又は育成)して楽しむゲーム機器や、シミュレーションシステムが開発され、多くの人に愛用されている。
【0003】
近時は、電子ペットに電子メールを持たせて他の端末に届けさせたり、他の端末の電子ペットが電子メールを持参して訪問して来たり、電子ペットを交換することができる電子メールシステムやゲーム装置も登場している。このようなシステムは、あたかも、電子ペットがネットワーク上に生息し、端末間を自己の意志をもって移動しているような印象をユーザに与えることができる。
【0004】
この種のネットワークシステムにおいて、電子ペットの移動(端末間の電子ペットの移動)は、サーバを介して行われる。
例えば、端末Aのユーザが電子ペットに外出(電子メールの配信)を指示し、端末Aをサーバに接続した場合、端末Aは指示の内容をサーバに送信すると共に画面に表示されている電子ペットを消去して、外出しているような表示に切り替える。サーバは、訪問先(メールの配信先)の端末Bが接続し、メールを開いた際に、電子ペットに関する情報をこの端末Bに送信し、訪問先の端末Bでその電子ペットを表示する。そして、端末Bのユーザが返信メールを書いた場合などに、その返信メールを携えて元の端末に帰ったように表示していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子ペットシステムでは、端末間での電子ペットの移動は、端末がサーバ(ネットワーク)に接続したことを契機として行われる。
従って、電子ペットがネットワーク上を自由に移動し、ネットワーク上に生息しているような印象をユーザに与えることができなかった。
また、例えば、端末Aから端末Bに電子ペットが移動した後、端末Bがサーバに長時間接続しないと、移動した電子ペットが端末Aに帰る(帰ったように表示する)ことができないという問題があった。
【0006】
また、従来の飼育システムは、予め定められた電子ペットのオブジェクト(外観)を、端末間で移動しているように表示しているだけである。従って、例えば、端末Bで電子ペットが飼育されている間に経験した事項を、電子ペットが端末Aに復帰した後の飼育に生かすことができず、端末Aと端末Bの間で電子ペットの行動の一意性を保つことができないという問題があった。
また、電子ペットに電子メールを持たせて送信先の端末を訪ねさせる場合も、相手が電子メールを開かない場合や、返信メールを送信しない場合には、電子ペットが自己の端末に帰って来ることができず、電子ペットが送信元の端末から長期間不在になる場合があった。
【0007】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、親しみ易く、存在感のある電子ペット飼育装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、長時間サーバに接続されない場合でも、あたかも電子ペットが外出から帰って来たように処理することができる電子ペット飼育装置及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の観点に係る電子ペット飼育装置は、
表示部と、通信部と、前記通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
前記表示制御手段は、
前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、自装置の電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第1の条件と、他所に移動した電子ペットが自装置に復帰したように表示を切り替える契機となる第2の条件を受信して、この受信した第1と第2の各条件を記憶する条件記憶手段と、
前記電子ペットが自装置に存在しているように前記表示部に表示している状態において、前記条件記憶手段が記憶する第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、自装置の電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
前記電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別した際に、前記電子ペットが他所から自装置に復帰したように前記表示部に表示する復帰制御手段と、を備える。
【0010】
上記目的を達成するため、この発明の第2の観点に係る電子ペット飼育装置は、
表示部と、通信部と、前記通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
前記表示制御手段は、
前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、自装置の電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第1の条件と、他所に移動した電子ペットが自装置に復帰したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信して、この受信した第1と第2の各条件を記憶する条件記憶手段と、
前記電子ペットが自装置に存在しているように前記表示部に表示している状態において、前記条件記憶手段が記憶する第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、自装置の電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
前記電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別した際に、前記電子ペットが他所から自装置に復帰したように前記表示部に表示する復帰制御手段と、
前記ネットワークに接続された際に、電子ペットが他所で仮想的に体験した内容を示す履歴情報を受信する受信手段と、
この受信手段により受信した履歴情報に基づいて電子ペットを前記表示部に表示するように制御する制御手段と、
を備える。
【0012】
上記目的を達成するため、この発明の第の観点に係る電子ペット飼育装置は、
表示部と、通信部と、該通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
前記表示制御手段は、
前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、他装置で仮想的に飼育されている電子ペットが自装置に移動して来たように表示する契機となる第1の条件と他装置から自装置に移動してきた電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信し、この受信した第1と第2の条件を記憶する条件記憶手段と、
前記第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、前記他装置で飼育されている電子ペットが自装置を訪問して来たように前記表示部に表示する訪問表示制御手段と、
前記電子ペットが他装置から移動して来ているように前記表示部に前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別したときに、自装置を訪問しているように前記表示部に表示していた電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
を備えることを特徴とする
【0014】
上記目的を達成するため、この発明の第4の観点に係る電子ペット飼育装置は、
表示部と、通信部と、該通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
前記表示制御手段は、
前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、他装置で仮想的に飼育されている電子ペットが自装置に移動して来たように表示する契機となる第1の条件と他装置から自装置に移動してきた電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信し、この受信した第1と第2の条件を記憶する条件記憶手段と、
前記第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、前記他装置で飼育されている電子ペットが自装置を訪問して来たように前記表示部に表示する訪問表示制御手段と、
前記電子ペットが他装置から移動して来ているように前記表示部に前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別したときに、自装置を訪問しているように前記表示部に表示していた電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
ネットワークに接続されたときに、他装置の電子ペットが自装置で仮想的に体験した内容を示す履歴情報を送信する送信手段と
を備えることを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するため、この発明の第5の観点に係る電子ペット飼育装置は、
表示部と、通信部と、前記通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
前記表示制御手段は、
前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、自装置の電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第1の条件と、他所に移動した電子ペットが自装置に復帰したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信して、この受信した第1と第2の各条件を記憶する条件記憶手段と、
前記電子ペットが自装置に存在しているように前記表示部に表示している状態において、前記条件記憶手段が記憶する第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、自装置の電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
前記電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別した際に、前記電子ペットが他所から自装置に復帰したように前記表示部に表示する復帰制御手段と、
自装置で飼育している電子ペットの外観を指定する情報と自装置に存在しているか否かを示す状態情報を記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている外観情報と状態情報とに従って、電子ペットを前記表示部に表示する制御手段と、
を備える。
【0017】
上記目的を達成するため、この発明の第6の観点に係る電子ペット飼育装置は、
表示部と、通信部と、該通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
前記表示制御手段は、
前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、他装置で仮想的に飼育されている電子ペットが自装置に移動して来たように表示する契機となる第1の条件と他装置から自装置に移動してきた電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信し、この受信した第1と第2の条件を記憶する条件記憶手段と、
前記第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、前記他装置で飼育されている電子ペットが自装置を訪問して来たように前記表示部に表示する訪問表示制御手段と、
前記電子ペットが他装置から移動して来ているように前記表示部に前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別したときに、自装置を訪問しているように前記表示部に表示していた電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
自装置で飼育している電子ペットの外観を指定する情報と自装置に存在しているか否かを示す状態情報を記憶する記憶手段と、
この記憶手段に記憶されている外観情報と状態情報とに従って、電子ペットを前記表示部に表示する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0021】
この発明の第の観点に係る記録媒体は、
コンピュータを、
表示部と、
通信部と、
前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、自装置の電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第1の条件と、他所に移動した電子ペットが自装置に復帰したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信して、この受信した第1と第2の各条件を記憶する条件記憶手段と、
前記電子ペットが自装置に存在しているように表示している状態において、前記条件記憶手段が記憶する第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、自装置の電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
前記電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別した際に、前記電子ペットが他所から自装置に復帰したように前記表示部に表示する復帰制御手段と、
を備える電子ペット飼育装置として機能させるためのプログラムを記録している。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態にかかる電子ペット飼育システムを構成するネットワークシステムについて説明する。
このネットワークシステムは、図1に示すように、複数の端末1−1〜1−nとサーバ2とがネットワーク3を介して接続された構成を有する。この端末1とネットワーク3とは、無線あるいは有線通信システムを使用して接続する。
【0034】
端末1−1〜1−nは、電子ペットを飼育・育成するための携帯型の装置であり、図2に示すように、バス18を介して相互に接続されたCPU11と、RAM12と、記憶部13と、表示部14と、入力部15と、タイマ16と、通信部17とから構成されている。
【0035】
CPU(中央処理装置)11は、制御プログラムに従って、端末1−1〜1−n内の各部を制御し、電子ペットの飼育処理(電子ペットが端末内に生息しているかのように画像を表示・制御する処理)を実行する。
RAM12は、電池などによりバックアップされており、CPU11の主記憶エリアとして使用され、オブジェクトテーブル等の電子ペットについての情報を記憶する。このオブジェクトテーブルは、図4に示すように、端末1−1〜1−nで飼育されている電子ペットの名前、状態、外見、履歴、イベント等の項目を有する。
【0036】
「電子ペット名」は、ユーザが任意に設定した電子ペットの名前であり、「状態」とは、電子ペットが端末内に存在している状態であるかサーバ2又は他の端末を訪問している状態であるかを示し、「外見」は記憶部13に予め用意されている電子ペットの外見のうち、ユーザが選択したものを示し、「履歴」は、電子ペットが過去に経験した内容を示し、「イベント」は電子ペットについて、今後発生させるべき事象を示す。
【0037】
図4に示すオブジェクトテーブルの例では、飼育されている電子ペットの名前が「GUMI」で、電子ペットがこの端末内に存在しており、外見がタイプ41で特定され、過去に森でMIGUに会っており、イベントとして12:00に森に遊びに行き、そのタイムアウト時間(外出している最長時間)が30時間であることが設定されている。
【0038】
このシステムでは、自己の電子ペットが他の端末を訪問すると共に他の端末で飼育されている電子ペットがこの端末を訪問して来る場合がある。このような場合には、訪問して来た電子ペットについてのオブジェクトテーブルもRAM12上に形成される。
【0039】
図2の記憶部13は、マスクROM、EEPROM等から構成される記憶媒体を有しており、電子ペットを飼育し、表示部14に表示するためのプログラム、電子ペットの複数の外見を定義する画像データとその識別コード等を記憶する。なお、この記憶媒体は、磁気的、光学的記憶媒体、若しくは半導体メモリで構成され、記憶部13に固定あるいは着脱自在に装着するようにしてもよい。また、記憶媒体に記憶するプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記憶するようにしてもよく、更に、通信回線等を介して接続された他の機器側に記憶媒体を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体を備えた記憶装置を設けて、この記憶装置に記憶されているプログラム、データを通信回線を介して使用するように構成しても良い。
表示部14は、液晶表示素子等から構成され、CPU11の制御に従って、この端末で飼育されている電子ペット、この端末を訪問しに来た電子ペット、背景、ユーザへのメッセージ等を表示する。
【0040】
入力部15は、ボタンキー等から構成され、データ、例えば、電子ペットの飼育に必要なデータを入力する。
タイマ16は、現在時刻、経過時間等をカウントする。
通信部17は、モジュラージャック、モデム機能等を備え、電話回線網等のネットワーク3に接続可能に構成され、サーバ2との間でデータ等を送受信する。
【0041】
サーバ2は、端末間での電子ペットの移動などを中継及び制御するための装置であり、各端末で飼育されている電子ペットに対しては、「森」として取り扱われる。サーバ2は、図3に示すように、バス27を介して互いに接続されたCPU21と、RAM22と、記憶部23と、データベース24と、タイマ25と、通信部26とから構成される。
【0042】
CPU21は、サーバ2内の各部を制御すると共に、記憶部23に記憶されているプログラムを読み出して実行し、端末1−1〜1−nの間での電子ペットの移動を制御する。
RAM22は、半導体メモリ等から構成され、CPU21の主記憶エリアとして使用される。
記憶部23は、磁気ディスク装置等から構成され、アプリケーションプログラム、送受信(通信)プログラム、電子ペットの飼育プログラム等を記憶する。
【0043】
データベース24は、端末1−1〜1−nのユーザ及び電子ペットについての情報を格納するためのものであり、飼い主情報リスト241と、オブジェクト情報リスト242とを備える。
【0044】
飼い主情報リスト241は、このネットワークシステム上で電子ペットを飼育しているユーザに関する情報のリストであり、図5(A)に示すように、各端末の識別コード(ユーザID)、飼い主名(ユーザの名前)、電子ペット名、ユーザの居住エリア、ユーザの生年月日、ユーザの性別、趣味等の項目を有する。
【0045】
オブジェクト情報リスト242は、このネットワークシステム上で飼育されている電子ペットに関する情報のリストであり、図5(B)に示すように、端末の識別コード(ユーザID)、電子ペット名、端末の状態、電子ペットの状態、外見、履歴、次回接続時イベント、イベント等の項目を有する。
オブジェクト情報リスト242中の「端末の状態」とは、端末1−1〜1−nがネットワーク3を介してサーバ2に接続されているか否か(オンライン状態とオフライン状態の別)を示し、「電子ペットの状態」とは、対応する端末の電子ペットが存在する場所を示し、「履歴」は、電子ペットが過去に経験した内容を示し、「次回接続時イベント」は、端末が次回サーバ2に接続されたときの電子ペットの行動又は端末に設定するイベントの内容が予め登録されており、「イベント」には、電子ペットについてのイベントが予め登録されている。
【0046】
図3の通信部26は、ネットワーク3に接続されたモデム等の回線終端装置を備え、端末1−1〜1−nとの間でデータを送受信する。
【0047】
次に、このネットワークシステムで電子ペットを飼育するための設定動作について説明する。
【0048】
各端末1−1〜1−nの記憶部13には、予め多数の電子ペットの外形とその識別コードが登録されている。
各端末のユーザは、電子ペットを飼育する場合、入力部15を操作し、記憶部13に記憶されている外見の中から任意の外見を選択し、さらに、その電子ペットの名前を設定する。
【0049】
CPU11は、選択された外見の識別番号と電子ペットの名前をオブジェクトテーブル(図4)に設定する。また、状態として端末内、履歴及びイベントとしてはデフォルトの内容を設定する。さらに、CPU11は、記憶部13に格納されている飼育プログラムを実行し、オブジェクトテーブルの内容に従った外見の電子ペット(人工生命体の画像)を表示部14に表示し、さらに、その行動をオブジェクトテーブルの内容に従って制御する。
【0050】
また、このネットワークシステムで、電子ペットを飼育する場合、ユーザは、自己に関する情報とオブジェクトテーブルの内容をサーバ2に登録する。サーバ2は、ユーザに関する情報を飼い主情報リスト241(図5(A))に追加し、オブジェクトテーブルの内容をオブジェクト情報リスト242(図5(B))に追加する。
この登録の処理は、ネットワーク3を介してオンラインで行うようにしてもよく、或いは、登録用紙等を用いてオフラインで行うようにしてもよい。
【0051】
各端末1−1〜1−nのCPU11は、通常状態では、電子ペットを飼育する動作モードとなり、記憶部13が記憶する電子ペットの飼育プログラムを実行し、選択した電子ペットの容姿の画像を合成して表示部14に表示する。また、ユーザに定期的又はランダムに、「お腹が空いた」、「遊んで」等の要求を発する(表示部14に要求等の文字データを表示する)。ユーザは電子ペットの要求に応じて或いは自発的に入力部15より、この電子ペットの飼育に必要な操作、例えば、「餌を与える」、「なでる」、「お風呂に入れる」、「たたく」、「しかる」等の選択対象項目を選択し、仮想的にこのペットの世話を行う。このようなユーザの操作は、履歴としてオブジェクトテーブルに追加される。飼育プログラムは、履歴を反映して、電子ペットの飼育処理を行う。
【0052】
一方、サーバ2は、オブジェクト情報リスト242を適宜参照し、ランダムに又は一定の規則により端末1−1〜1−nを選択し、各端末の電子ペットが取るべき行動を決定し、次回接続時イベントとしてオブジェクト情報リスト242に登録しておく。
【0053】
サーバ2が設定するイベントとしては、「森に遊びに行く」、「他の端末を訪問する」、「他の端末の電子ペットの訪問を受ける」等がある。「森に遊びに行く」とは、端末から電子ペットの表示を消し、あたかも電子ペットが森(サーバ2)等に遊びに行ったように処理することを意味し、「他の端末を訪問する」とは、電子ペットが他の端末の電子ペットを訪問し、そこで、一時的に過ごしているように処理することを意味する。「他の端末の電子ペットの訪問を受ける」とは他の端末で飼育されている電子ペットが自己の端末の電子ペットを訪問し、一時的に過ごして帰るように処理することを意味する。訪問元と訪問先の端末は、例えば、飼い主情報リスト241から、一定の基準に基づいて選択することができ、選択された両端末間で電子ペットの行動について整合性がとれるように処理される。
【0054】
各イベントには、時間的条件、例えば、開始時刻(例えば、森に遊びに行ったり、他の端末を訪問する時刻)や終了時刻等を設けることができる。また、端末がサーバ2に接続された時点で、そのイベントを実行する場合と、端末に発生させるべきイベントを登録する場合がある。
【0055】
次に、サーバ2が決定したイベントに基づいて、電子ペットの動作を制御する処理について説明する。
このシステムにおいて、電子ペットは、基本的には、端末1−1〜1−nが、サーバ2に接続されたことを契機として、端末1−1〜1−nの間及び端末1−1〜1−nとサーバ2との間を移動する。
ユーザが電子ペットの飼育を指示すると、端末1−1〜1−nのCPU11は、図6のフローチャートに示す処理を開始する。
【0056】
まず、各端末1−1〜1−nのCPU11は、サーバ2に接続中(通信中)であるか否かを判別する(ステップS101)。ステップS101で接続中であると判別された場合には、CPU11は、他の端末の電子ペットがこの端末に存在しているか否か判別する(ステップS102)。この判別は、他の端末の電子ペットのオブジェクトテーブル(図4)がRAM12に格納されており、且つ、オブジェクトの状態が「端末内」であるか否かにより、判別することができる。
【0057】
他の端末の電子ペットが端末内に存在すると判別されると、その電子ペットをサーバ2に返すため、画面上に「もう帰らなきゃ」等のメッセージを表示して、その電子ペットの表示を消去し、さらに、その電子ペットのオブジェクトテーブルの内容をサーバ2に通知し、RAM12上のオブジェクトテーブルを消去する(ステップS103)。これにより、今まで、この端末を訪問していた電子ペットがあたかも自己の端末(家)又はサーバ2(森)に帰ったような印象をユーザに与えることができる。
【0058】
次に、CPU11は、この端末の電子ペットがこの端末に存在しているか否か判別する(ステップS104)。この判別は、自端末の電子ペットのオブジェクトテーブル(図4)の「状態」の欄に「端末内」が設定されているか否かにより判別することができる。
【0059】
この端末の電子ペットがこの端末に存在していないと判断された場合、即ち、自端末の電子ペットが他の端末又はサーバ2を訪問している場合は、CPU11は、サーバ2に対し、自己の電子ペットが復帰(帰宅)するか否かを問い合わせる(ステップS105)。サーバ2より電子ペットが復帰する旨の指示があった場合、サーバ2よりその電子ペットについての履歴情報(サーバ2又は他の端末で経験したことの情報)を受信する。さらに、CPU11は、受信した履歴情報をオブジェクトテーブルに設定すると共にオブジェクトテーブルの「状態」を「端末内」に設定する。さらに、オブジェクトテーブルの内容に従って、電子ペットを表示部14に表示する(ステップS106)。
【0060】
次に、この端末を訪問して来ていた電子ペットの履歴のうち、サーバ2にアップしていないものが存在していれば、サーバ2にその内容を送信する(ステップS107,108)。
【0061】
また、自己の電子ペットが他の装置(他の端末又はサーバ2)で経験したことを示す履歴情報のうち、サーバ2から未受信のものが存在する場合には、これを受信する(ステップS109,S110)。
【0062】
次に、サーバ2からの指示により、イベントに関する処理が存在するか否かを判別し、存在する場合にはその処理を行う(ステップS111,S112)。
例えば、サーバ2がイベントとして電子ペットの外出(例えば、森への外出や他の電子ペットの訪問)を指示している場合には、「森へ遊びに行ってきます」等のメッセージを表示部14に表示して、電子ペットの表示を画面から消去し、さらに、オブジェクトテーブルの「状態」の欄を端末外に設定する。
【0063】
また、サーバ2が電子ペットの訪問(他の端末の電子ペットの訪問を受けること)を指示している場合には、サーバ2からその電子ペットのオブジェクトテーブルを受信してRAM12に格納し、さらに、「遊びに来ちゃった!こんにちわ」等のメッセージと共に受信したオブジェクトテーブルに従って電子ペットを表示部14に表示する。
【0064】
また、サーバ2がイベントやその発生時刻、終了時刻等をこの端末に登録すべきことを指示している場合には、登録内容を受信し、オブジェクトテーブルに登録する。
【0065】
最後に、電子メールの送受信等の通常の接続処理を行って、処理が終了すれば、接続状態を切断し、ステップS101の処理にリターンする(ステップS113)。
【0066】
一方、ステップS101で、この端末がサーバに接続されていないと判別された場合には、オブジェクトテーブルに設定されているイベントの発生時刻になっているか否かを判別する(ステップS114)。イベントの発生時刻になっている場合には、そのイベントに対応する処理を行う(ステップS115)。
【0067】
例えば、図4のオブジェクトテーブルのように、イベントとして、「森へ遊びに行く;外出時間12:00」が設定されている場合には、現在時刻がイベント発生時刻の12:00に一致した場合には、オブジェクトテーブルの状態の欄を端末外に設定すると共に「友達のところに遊びに行きます」、「家出します」、「森へ遊びに行きます」等のあたかも、意志をもって外出したようなメッセージを表示部14に表示し、そのオブジェクトの画像を表示部14から消去する。従って、ユーザは、電子ペットがオフラインであるにもかかわらず意志をもって外出したような印象を受ける。
【0068】
また、例えば、図4のオブジェクトテーブルのように、イベントとしてタイムアウト(30時間)が設定してあり、現在までの経過時間がタイムアウト時間に一致した場合には、外出中の電子ペットがあたかも帰って来たかのように表示するためのタイムアウト処理を行う。この際は、訪問先(サーバ2又は他の端末)でこの電子ペットが経験したことを示す履歴情報を、この端末が受信していない。従って、電子ペットが、例えば、道に迷っていたかのようにして、以後の処理を行い、後でステップS110で履歴情報を受信し、その後、受信した履歴を反映してペットの行動を制御する。なお、タイムアウトは、経過時間と時刻の何れで設定することも可能である。なお、タイムアウトを経過時間ではなく、日時及び時刻で設定してもよい。この場合は、現在の日時及び時刻が設定日時及び時刻に達したか否かを判別し、一致する場合に、タイムアウト処理を行う。さらに、タイムアウト時間を経過時間で設定しておき、電子ペットの移動時に、その時の時刻から、タイムアウトの時刻を求め、この時刻と現在時刻とを比較してもよい。
【0069】
また、例えば、この端末を訪問して来ている電子ペットのイベントとして、タイムアウト時間が設定してあり、現在時刻がタイムアウト時間に達した場合には、この電子ペットがサーバ2(森)に帰ったかのように表示するためのタイムアウト処理を行う。この場合は、次のサーバ2への接続時に、ステップS108で、その電子ペットについての履歴情報をサーバ2に送信する。
【0070】
一方、ステップS114で、イベント発生時刻ではないと判断された場合には、電子ペットの通常の飼育処理を行う(ステップS116)。
【0071】
このような構成によれば、サーバ2の制御に従って、電子ペットが端末間を移動する。従って、ユーザは、自己の電子ペットが、自己の端末を住みかとして、ネットワーク上に生息しているような印象を受け、電子ペットの飼育を楽しむことができる。
【0072】
さらに、このシステムでは、イベントの発生時刻やタイムアウトを設定することにより、ユーザが端末をサーバ2に接続したタイミング以外のタイミングで、電子ペットが自己の端末から消えたり(外出したり)、自己の端末に現れたり(帰って来たり)する。従って、ユーザは電子ペットがあたかも自己の意志を持っているような印象を受け、電子ペットの飼育を従来以上に楽しむことができる。また、端末がサーバ2に接続されていない状態でも、イベント処理により、あたかもサーバに接続されているように見せることができる。
【0073】
サーバ2が電子ペットの動作を制御する処理について図7を参照して説明する。
サーバ2のCPU21は、図7のフローチャートに示す処理を繰り返して実行する。
【0074】
まず、CPU21は、サーバ2に新たに接続された端末が存在するか否かを判別する(ステップS201)。ステップS201で新たな接続が検出された場合、CPU21は、その端末に関するオブジェクト情報リスト242内の「端末の状態」をオフラインからオンラインに切り替える(ステップS202)。
【0075】
次に、その端末の電子ペットが現在サーバ2に存在しているか否かを判別する(ステップS203)。この判別は、その端末に関するオブジェクト情報リスト242内の「電子ペットの状態」の欄の内容から判別することができる。
その端末の電子ペットがサーバ2に存在すると判別されると、その電子ペットをその端末に返却するため、その電子ペットの履歴情報をその端末に通知し、オブジェクト情報リスト242の電子ペットの状態を「自端末内」に変更する(ステップS204)。この履歴は、図6のステップS106で端末に受信される。
【0076】
CPU21は、この端末の電子ペットの履歴情報が未送信状態で残っているか否かを判別し(ステップS205)、残っていれば、その端末に送信する(ステップS206)。この情報は図6のステップS110で端末に受信される。
次に、CPU21は、この端末が他の端末の電子ペットの履歴情報を未送信のまま保持しているか否かを判別し、保持していれば、これを受信する(ステップS207、S208)。
【0077】
さらに、CPU21は、この端末について次回接続時イベントが設定されているか否かを判別し、設定されていれば、そのイベントを実行する(ステップS209、S210)。
例えば、ある端末について、次回接続時イベントとして、「MIGUを訪問する」が設定されていれば、その端末の電子ペットが他の端末の電子ペットMIGUを訪問したように表示する処理を端末のステップS112と協働して実行する。
また、ある端末について、次回接続時イベントとして、「森へいく、イベント開始時刻12:00、タイムアウト30時間」が設定されていれば、図6のステップS112との間で、その端末のオブジェクトテーブルのイベントの欄に、それらの事項を設定する処理を端末のステップS112と協働して実行する。
その後、電子メールの送受信等の通常の接続処理を実行する(ステップS211)。
【0078】
一方、ステップS201で、新たな接続が検出されなかった場合には、1又は複数の端末を選択し、イベントや次回接続時イベントを設定する(ステップS212)。端末の選択は、例えば、飼い主情報リスト241の内容に従って、趣味を同一とする人、居住地が近接する人、年齢や学年が類似する人、等を選択し、その端末を選択するようにしてもよい。
また、各電子ペットに何らかのイベントが存在する場合には、その処理を行う(ステップS213)。
【0079】
さらに、現在このサーバ2内に存在する電子ペットに、あたかも森で何かを経験したような履歴を追加する等の処理を行い、オブジェクト情報リスト242の該当する履歴の欄にその履歴情報を追加する等の通常の飼育処理を行う(ステップS214)。
【0080】
このような処理を繰り返すことにより、サーバ2は、端末間での電子ペットの移動の仲介、イベントの設定等の動作を行う。
【0081】
このような動作を端末1−1〜1−nとサーバ2とで繰り返して実行することにより、電子ペットがオフラインであるにもかかわらず移動できるような感覚をユーザに与えることができる電子ペット飼育システムが実現される。
【0082】
次に、上記構成のネットワークシステムにおける、電子ペットの移動動作を具体例に基づいて図8を参照して説明する。
【0083】
まず、図8(A)を参照して、サーバ2への接続を契機として電子ペットが移動する動作を説明する。
ここでは、サーバ2が、図7のステップS212の処理で、2つの端末(ここでは、電子ペットGUMIを有する端末P1と電子ペットMIGUを有する端末P2とする)を選択し、次回接続時イベントとして、端末P1に「MIGUを訪問する;タイムアウト30時間」、端末P2に「GUMIが訪問してくる;タイムアウト30時間」を設定したとする。この設定は、オブジェクト情報リスト242に登録される。
【0084】
端末P1がサーバ2に接続されると、端末P1は、次回接続時イベントに従って、オブジェクトテーブルの「電子ペットの状態」の欄を「サーバ内」に設定すると共に「ミグの家に遊びに行ってきます」等のメッセージを残して電子ペットの表示を表示部14から消去する(タイミングT1)。即ち、電子ペットがMIGUを訪問したように表示する。一方、サーバ2は、オブジェクト情報リスト242のGUMIの「電子ペットの状態」を「サーバ内」に設定する(タイミングT1)。
サーバ2は、ステップS213で、電子ペットGUMIがサーバ2内(森)で経験した内容を示す履歴情報を設定し、オブジェクト情報リスト242の「履歴」の欄に追加する。
【0085】
次に、タイミングT2で、訪問先の端末P2がサーバ2に接続されると、次回接続時イベントに従って、サーバ2は、電子ペットGUMIのオブジェクトテーブルを端末P2に送信すると共にオブジェクト情報リスト242の「電子ペットの状態」の欄に「端末P2内」を設定する。
【0086】
端末P2は、受信したオブジェクトテーブルをRAM12に格納し、このオブジェクトテーブルに設定されている「外見」に従って、電子ペットGUMIのイメージを合成して、「こんにちわ」等のメッセージと共に表示部14に表示する。これにより、端末P2のユーザは、電子ペットGUMIが自己の端末を訪問して来たような印象を受ける。
その後、端末P2は、「履歴」の欄の内容に従って、電子ペットGUMIの行動を制御する。さらに、この端末P2で、電子ペットGUMIが体験した事項をオブジェクトテーブルの「履歴」の欄に追加する。
【0087】
タイミングT3で、端末P2がサーバ2に接続されると、端末P2はステップS103で、電子ペットGUMIのオブジェクトテーブルの「履歴」の欄の内容をサーバ2に送信すると共に、「バイバイ」等のメッセージを残して電子ペットGUMIのオブジェクトテーブルを消去して、その表示も消去する。これにより、端末P2のユーザは、電子ペットGUMIが自己の端末に帰ったような印象を受ける。
【0088】
サーバ2は、ステップS210で、オブジェクト情報リスト242の対応する「電子ペットの状態」の欄に「サーバ内」を設定すると共に履歴の欄に端末P2から送信されてきた内容をセットする。以後、サーバ2は、電子ペットGUMIについて、サーバ2での経験事項を適宜設定し、履歴に追加する(ステップS213)。
【0089】
タイミングT4で、端末P1がサーバ2に接続されると、サーバ2は、電子ペットGUMIの履歴情報を端末P1に送信すると共にオブジェクト情報リスト242の「電子ペットの状態」の欄に「端末P1内」を設定する(ステップS210)。端末P1は、受信した履歴をオブジェクトテーブルの履歴の欄に追加し、オブジェクトテーブルの「状態」の欄を「端末内」に設定し、電子ペットGUMIのイメージを表示部14に表示する(ステップS106)。以後、端末P1は、通常の処理により、電子ペットGUMIを飼育するが、履歴情報に、電子ペットGUMIが端末P2及びサーバ2で経験した事項が追加されており、電子ペットGUMIの言動にも、その内容を反映する。
【0090】
一方、図8(B)に示すように、電子ペットGUMIがサーバ2に移動した(タイミングT11)後、端末P2がサーバ2に接続する前に、端末P1がサーバ2に再度接続した(タイミングT12)ような場合には、サーバ2は、電子ペットGUMIを端末P2に送ることなく、端末P1に返してもよい。また、端末P1の接続にかかわらず、端末P2がサーバ2に接続されるのを待って、電子ペットGUMIを端末P2に送っても良い。
【0091】
電子ペットGUMIが端末P2に移動した後、端末P2がサーバ2に長期間接続されない場合がある。このような場合、通常ならば、電子ペットは端末P1に帰ることができない。このような事態を避ける場合には、サーバ2は、イベント設定時に、図4のオブジェクトテーブルに示すように、外出の制限時間(タイムアウト時間)を設定しておく。
【0092】
このタイムアウト時間が30時間に設定されている場合を例に、電子ペットの動作を図8(C)を参照して説明する。
【0093】
サーバ2は、次回接続時イベントとして、端末P1の電子ペットGUMIが端末P2の電子ペットMIGUを訪問すべきことを決定する。さらに、訪問時間の最長時間、即ち、タイムアウト時間を30時間と設定し、オブジェクト情報リスト242に設定する。
【0094】
タイミングT21で、端末P1がサーバ2に接続されると、端末P1は、電子ペットGUMIをサーバ2に移動させる処理(オブジェクトテーブルの状態の欄を端末外に設定する処理)を行うと共にオブジェクトテーブルの「イベント」の欄に「タイムアウト30時間」を設定する。さらに、その時点の時刻を初期時刻として設定する。
以後、端末P1は、未接続の状態の時には、現在時刻と初期時刻とを比較し、初期時刻から現在まで、タイムアウトとして設定されている以上の時間が経過したか否かを判別する(ステップS114)。経過していないと判別された場合には、同様の処理を繰り返す。
【0095】
サーバ2は、端末P1が接続された際に、ステップS210で、図5(B)に示すように、オブジェクト情報リスト242の「電子ペットの状態」の欄に「サーバ内」を設定し、「イベント」の欄に、タイムアウト(30時間)と接続時点の時刻(例えば、6月19日14:11)を初期時刻として設定する。
【0096】
次に、タイミングT22で、端末P2がサーバ2に接続されると、サーバ2は、電子ペットGUMIのオブジェクトテーブルを端末P2に送信する。端末P2は、受信したオブジェクトテーブルの定義に従って、電子ペットを飼育する。このオブジェクトテーブルには、電子ペットGUMIの外観等のデータと共に、タイムアウト時間(30時間)と初期時刻がイベントとして含まれている。
【0097】
この状態で、端末P2がサーバ2に長時間接続されない状態が続き、タイミングT23で、電子ペットの最初の移動から30時間が経過したとする。
【0098】
すると、端末P1のCPU11は、ステップS114で、イベント発生時刻(タイムアウト時間が経過)に達したと判別し、イベントであるタイムアウト処理を実行する。即ち、外出していた電子ペットGUMIが帰宅したように表示部14に表示する。このため、まず、オブジェクトテーブルの「状態」の欄に「端末内;未受信履歴情報有り」を設定し、その端末の表示部14に電子ペットGUMIの表示を復活する。さらに、CPU11は、履歴情報に基づいて、ユーザに、端末P2を訪問したこと等を報告させる。ただし、詳細については、「帰る途中で迷っている間に忘れた」等のストーリーとする。
【0099】
また、端末P2のCPU11も、タイミングT23で、タイムアウト時間が経過したと判別し、オブジェクトテーブルの「状態」の欄に「訪問元端末;履歴未送信」を設定し、その端末の表示部14から電子ペットGUMIの表示を消去する。この際、「もうかえらなくっちゃ」、「ばいばい」等の表示を行う。
さらに、サーバ2も、ステップS213で、GUMIについて、タイムアウト時間が経過したことを判別し、その「状態」の欄に「端末P1内」を設定する。
【0100】
タイミングT24で端末P2がサーバ2に接続されると、端末P2は、ステップS108で、GUMIに関する履歴情報をサーバ2に送信し、サーバ2は、この履歴情報をステップS208で受信し、オブジェクト情報リスト242の対応領域に保存する。
【0101】
その後、タイミングT25で、端末P1がサーバ2に接続されると、サーバ2は格納しておいた履歴情報を端末P1に送信する(ステップS108)。端末P1は受信した履歴情報をオブジェクトテーブルの履歴の欄に追加すると共に「状態」の欄の「未受信履歴情報有り」を消去する(ステップS209)。この場合、訪問先での経験等を「思い出した」等として提示する。
このような構成により、自己の電子ペットが他の端末に訪問したまま帰れなくなる事態を防止できる。
【0102】
なお、端末P1がサーバ2に接続された際に、既に新たな次回接続時イベントが設定されており、電子ペットGUMIがサーバ2に移動したような場合にも、履歴情報を端末P1に取り込んでおく。
【0103】
また、電子ペットGUMIが端末P2に移動し、さらに、端末P2が電子ペットGUMIをサーバ2に返却したにもかかわらず、訪問元の端末P1がサーバ2に長期間接続されない場合がある。
例えば、図8(D)の場合、電子ペットGUMIは、タイミングT31でサーバに移動し、タイミングT32で端末P2に移動し、タイムアウト時間内に、タイミングT33で、サーバ2に返却されている。
【0104】
しかし、訪問元の端末P1がサーバ2に接続されないため、タイミングT34で、タイムアウト時間が経過し、端末P1のCPU11は、タイムアウト時間が経過したと判別し、オブジェクトテーブルの「状態」の欄に「端末内;未受信履歴情報有り」を設定し、その端末の表示部14に電子ペットGUMIの表示を復活する。この際、「履歴」の欄に、「端末P2への訪問」を設定する。
さらに、端末P1は、電子ペットについて、ユーザに、端末P2を訪問したこと等を報告させる。ただし、詳細については、「帰る途中で迷っている間に忘れた」等のストーリーとする。
【0105】
一方、サーバ2では、ステップS213で、タイムアウト時間が経過したと判別すると、オブジェクト情報リスト242の該当するオブジェクトの「電子ペットの状態」の欄に「訪問元端末;履歴未送信」を設定する。
【0106】
その後、タイミングT35で端末P1がサーバ2に接続されると、サーバ2は格納しておいた履歴情報を端末P1に送信する(ステップS206)。端末P1は受信した履歴情報をオブジェクトテーブルの履歴の欄に追加すると共に「状態」の欄の「未受信履歴情報有り」を消去する(ステップS110)。この場合、訪問先での経験等を「思い出した」等として提示する。
【0107】
以上の説明では、外出中の電子ペットが自己の端末に帰るタイミングをタイマで制御する場合について説明したが、各電子ペットが外出するタイミングを、端末とサーバとの接続時以外としてもよい。
この場合、サーバ2は、1又は複数の端末を選択し、イベントを設定する際に、イベント発生時刻又はイベント発生までの経過時間を設定する。
【0108】
例えば、サーバ2が、ステップS212で、図9(A)に示すように、端末P1について、イベント発生時刻として10:20を設定し、イベントとして「森に遊びに行く」を設定したとする。
この場合、例えば、図9(B)に示すように、端末P1がサーバ2に接続したタイミングT41で、端末P1のオブジェクトテーブルにイベント発生時刻10:20とイベント「森に遊びに行く」が設定される(ステップS112,S210)。
【0109】
その後、時刻が10:20に達すると、端末P1とサーバ2で、イベント発生時刻であると判別され、そのイベントが実行される。即ち、端末P1は、ステップS115で、「森に遊びに行きます」等のメッセージを表示部14に表示して電子ペットGUMIの表示を消去し、オブジェクトテーブルの状態を「端末外」に設定する。
【0110】
一方、サーバ2は、ステップS213で、電子ペットGUMI用のオブジェクト情報リスト242の「電子ペットの状態」の欄を「サーバ内」に設定する。
その後、タイミングT42で、端末P1がサーバ2に接続すると、電子ペットGUMIは端末P1に復帰する。
【0111】
イベントを発生させるタイミングは、時刻に限定されず、例えば、サーバ2に端末が接続されてからの経過時間等としてもよい。この場合、例えば、端末P1がサーバ2に接続されたタイミングで、オブジェクトテーブルにイベント発生時刻「接続から20分」又はその時刻の20分後の時刻と、イベント「森に遊びに行く」が設定される。
接続のタイミングから20分が経過すると、ステップS115と213で、イベント発生時刻であると判別され、そのイベントが実行される。
【0112】
なお、電子ペットがサーバ2に存在するうちに、次のイベントを設定して、他の端末を訪問させる等の設定を行ってもよい。さらに、電子ペットの移動時刻と共に復帰時間(タイムアウト時間)を設定しておき、タイムアウト時間になった時点で電子ペットを元に端末に復帰させるようにしてもよい。この場合は、前述の例と同様に、次回接続時に、履歴情報を端末に送信する。
【0113】
以上の説明では、端末間を移動する電子ペットを例にこの発明を説明したが、この発明は、電子ペットを飼育するシステムに限定されず、仮想生物等の一種のエージェントがネットワーク上を移動し、任意の又は所定の処理を行うシステム全般に適用可能である。
【0114】
以上説明したように、この実施の形態では、タイマ設定によってエージェントを移動(自己の端末に帰還)させる。従って、オフライン状態でエージェントの移動が可能となる。
更に、エージェントの移動先での行動等を記録した履歴を移動元の端末に送信することにより、移動先と移動元の端末でのエージェントの行動に矛盾を生じることなく、一意性をもたせることができる。
【0115】
なお、端末1−1〜1−nがサーバ2に接続するタイミングを、タイマ等で自動的に設定するようにしてもよい。
【0116】
また、オブジェクト情報リスト242のイベントの欄には登録されていないが、突発的な動作をエージェントが行うようにしても良い。
この場合、ユーザがエージェントに対して一定の条件、例えば、一定期間以上餌を与えない、一定期間内に30回以上たたく、等を設定し、この条件を満たしたときは、表示部14からエージェントが消滅したように表示する。
【0117】
以上の説明では、電子ペットの端末間の移動の制御を中心に説明したが、電子ペットの住む環境をオンライン又はオフラインで制御するようにしてもよい。例えば、近隣に住むユーザの電子ペットが住んでいる環境を一斉に変化させてもよい。この場合、オブジェクト情報リスト242の項目に「(電子ペットの住む)生活環境」の項目を追加し、例えば、サーバ2がランダムに又は一定の基準に基づいて選択した端末のオブジェクト情報リスト242の「生活環境」の欄に電子ペットの住む環境の内容や環境のイベントを設定する。そして、端末がサーバ2に接続されると、オブジェクト情報リスト242の内容を、各端末のオブジェクトテーブルに設定し、各端末はオブジェクトテーブルの内容に従って、電子ペットの生活環境を制御する。
【0118】
例えば、サーバ2がイベントとして「6月22日10:00雷が落ちる」を複数の端末のオブジェクト情報リストに設定し、このイベントが対応する各端末に設定されたとする。この場合、各端末は、現在日時が6月22日10:00に一致すると、雷が落ちた様子を示す画像を表示部14に表示し、オブジェクトテーブルの履歴の欄に雷が落ちたことを示す情報を設定する。
【0119】
同様に、例えば、学生が所持する全ての端末に、「午前8:30〜14:30:夜になり、電子ペットがお休み」というようなイベントを設定することにより、この時間帯は、表示部14の表示を暗くして電子ペットが寝ている状態にして、学校の授業を妨害しないようにするなどの制御が可能となる。
【0120】
さらに、イベントの発生時刻をずらしてもよい。例えば、イベントとして「竜巻の発生」を設定し、イベントの発生時刻を、端末毎にわずかずつずらして設定してもよい。
【0121】
この発明は、専用の端末1−1〜1−n及びサーバ2によらず、通信機能を有する任意のコンピュータを端末1−1〜1−n又はサーバ2として使用可能である。
例えば、上述の各処理のうちコンピュータ(又はコンピュータ群)が担当する部分を実行するためのプログラムを記録媒体に格納して頒布し、このプログラムの各対応部分をコンピュータに転送してインストールし、OS上で実行することにより、コンピュータ(群)をサーバとして使用することができる。
【0122】
なお、OSが処理の一部を分担する場合には、記録媒体には、その部分を除いたプログラムを格納してもよい。この場合も、この発明では、その記録媒体には、コンピュータが実行する各機能又はステップを実行するためのプログラムが格納されているものとする。
【0123】
また、ネットワーク3と端末1−1〜1−nの通信部17、サーバ2の通信部26を介してプログラムをコンピュータに頒布してもよい。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ネットワーク上の端末間で電子ペット、即ち、エージェントをオフライン状態で移動可能とし、且つ、移動先と移動元でのエージェントの行動に一意性をもたせることができる。また、端末がネットワークに長時間接続されないことによる、エージェントが元の端末に復帰できない事態を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施に形態に係る端末の構成を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るサーバの構成を示す図である。
【図4】端末が記憶するオブジェクトテーブルの一例を示す図である。
【図5】(A)は、サーバのデータベースが記憶する飼い主情報リストの一例を示す図であり、(B)は、サーバのデータベースが記憶するオブジェクト情報リストの一例を示す図である。
【図6】各端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】サーバの動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】(A)〜(D)は、端末及びサーバの間で、電子ペットを移動させる処理を説明するための図である。
【図9】(A)はイベントの例を示し、(B)は、(A)に示すイベントにより、電子ペットを移動させる処理を説明するための図である。
【符号の説明】
1−1〜1−n・・・端末、2・・・サーバ、3・・・ネットワーク、11、21・・・CPU、12、22・・・RAM、13、23・・・記憶部、14・・・表示部、15・・・入力部、16、25・・・タイマ、17、26・・・通信部、18、27・・・バス、24・・・データベース、241・・・飼い主情報リスト、242・・・オブジェクト情報リスト

Claims (7)

  1. 表示部と、通信部と、前記通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
    前記表示制御手段は、
    前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、自装置の電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第1の条件と、他所に移動した電子ペットが自装置に復帰したように表示を切り替える契機となる第2の条件を受信して、この受信した第1と第2の各条件を記憶する条件記憶手段と、
    前記電子ペットが自装置に存在しているように前記表示部に表示している状態において、前記条件記憶手段が記憶する第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、自装置の電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
    前記電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別した際に、前記電子ペットが他所から自装置に復帰したように前記表示部に表示する復帰制御手段と、
    を備える電子ペット飼育装置。
  2. 表示部と、通信部と、前記通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
    前記表示制御手段は、
    前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、自装置の電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第1の条件と、他所に移動した電子ペットが自装置に復帰したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信して、この受信した第1と第2の各条件を記憶する条件記憶手段と、
    前記電子ペットが自装置に存在しているように前記表示部に表示している状態において、前記条件記憶手段が記憶する第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、自装置の電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
    前記電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別した際に、前記電子ペットが他所から自装置に復帰したように前記表示部に表示する復帰制御手段と、
    前記ネットワークに接続された際に、電子ペットが他所で仮想的に体験した内容を示す履歴情報を受信する受信手段と、
    この受信手段により受信した履歴情報に基づいて電子ペットを前記表示部に表示するように制御する制御手段と、
    を備える電子ペット飼育装置。
  3. 表示部と、通信部と、該通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
    前記表示制御手段は、
    前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、他装置で仮想的に飼育されている電子ペットが自装置に移動して来たように表示する契機となる第1の条件と他装置から自装置に移動してきた電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信し、この受信した第1と第2の条件を記憶する条件記憶手段と、
    前記第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、前記他装置で飼育されている電子ペットが自装置を訪問して来たように前記表示部に表示する訪問表示制御手段と、
    前記電子ペットが他装置から移動して来ているように前記表示部に前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別したときに、自装置を訪問しているように前記表示部に表示していた電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
    を備えることを特徴とする電子ペット飼育装置。
  4. 表示部と、通信部と、該通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
    前記表示制御手段は、
    前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、他装置で仮想的に飼育されている電子ペットが自装置に移動して来たように表示する契機となる第1の条件と他装置から自装置に移動してきた電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信し、この受信した第1と第2の条件を記憶する条件記憶手段と、
    前記第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、前記他装置で飼育されている電子ペットが自装置を訪問して来たように前記表示部に表示する訪問表示制御手段と、
    前記電子ペットが他装置から移動して来ているように前記表示部に前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別したときに、自装置を訪問しているように前記表示部に表示していた電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
    ネットワークに接続されたときに、他装置の電子ペットが自装置で仮想的に体験した内容を示す履歴情報を送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする電子ペット飼育装置。
  5. 表示部と、通信部と、前記通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
    前記表示制御手段は、
    前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、自装置の電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第1の条件と、他所に移動した電子ペットが自装置に復帰したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信して、この受信した第1と第2の各条件を記憶する条件記憶手段と、
    前記電子ペットが自装置に存在しているように前記表示部に表示している状態において、前記条件記憶手段が記憶する第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、自装置の電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
    前記電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別した際に、前記電子ペットが他所から自装置に復帰したように前記表示部に表示する復帰制御手段と、
    自装置で飼育している電子ペットの外観を指定する情報と自装置に存在しているか否かを示す状態情報を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶されている外観情報と状態情報とに従って、電子ペットを前記表示部に表示する制御手段と、
    を備える電子ペット飼育装置。
  6. 表示部と、通信部と、該通信部を介してネットワークに接続され、前記表示部に電子ペットの画像を表示する表示制御手段とを備える電子ペット飼育装置であって、
    前記表示制御手段は、
    前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、他装置で仮想的に飼育されている電子ペットが自装置に移動して来たように表示する契機となる第1の条件と他装置から自装置に移動してきた電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信し、この受信した第1と第2の条件を記憶する条件記憶手段と、
    前記第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、前記他装置で飼育されている電子ペットが自装置を訪問して来たように前記表示部に表示する訪問表示制御手段と、
    前記電子ペットが他装置から移動して来ているように前記表示部に前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別したときに、自装置を訪問しているように前記表示部に表示していた電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
    自装置で飼育している電子ペットの外観を指定する情報と自装置に存在しているか否かを示す状態情報を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段に記憶されている外観情報と状態情報とに従って、電子ペットを前記表示部に表示する制御手段と、
    を備えることを特徴とする電子ペット飼育装置
  7. コンピュータを、
    表示部と、
    通信部と、
    前記通信部を介して外部装置に接続され、外部装置より、自装置の電子ペットが他所に移動したように表示を切り替える契機となる第1の条件と、他所に移動した電子ペットが自装置に復帰したように表示を切り替える契機となる第2の条件とを受信して、この受信した第1と第2の各条件を記憶する条件記憶手段と、
    前記電子ペットが自装置に存在しているように前記表示部に表示している状態において、前記条件記憶手段が記憶する第1の条件が満たされたか否かを判別し、第1の条件が満たされたと判別したときに、自装置の電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去する消去制御手段と、
    前記電子ペットが他所に移動したように前記表示部から消去されている状態でかつ自装置が前記ネットワークに接続されていない状態において、前記条件記憶手段が記憶する第2の条件が満たされたか否かを判別し、第2の条件が満たされたと判別した際に、前記電子ペットが他所から自装置に復帰したように前記表示部に表示する復帰制御手段と、
    を備える電子ペット飼育装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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