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JP4046929B2 - 電気的接続用シート - Google Patents

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JP4046929B2
JP4046929B2 JP2000167308A JP2000167308A JP4046929B2 JP 4046929 B2 JP4046929 B2 JP 4046929B2 JP 2000167308 A JP2000167308 A JP 2000167308A JP 2000167308 A JP2000167308 A JP 2000167308A JP 4046929 B2 JP4046929 B2 JP 4046929B2
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義栄 長谷川
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秋憲 岩渕
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Micronics Japan Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネル、集積回路等の平板状被検査体の検査に用いるプローブシートのような電気的接続用のシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
集積回路、液晶パネル等の平板状被検査体は、一般に、プローブカードのようなプローブ装置を用いて検査される。この種のプローブ装置の1つとして、互いに平行に伸びる複数の配線を電気絶縁性のフィルム又はガラス板の一方の面に形成したプローブシートを用いるものがある。そのようなプローブシートは、平坦であることから、フィルム状プローブ、シート状プローブ、面プローブ等とも称されている。
【0003】
また、液晶パネル用の他のプローブ装置においては、上記のようなプローブシート又はニードルタイプの複数のプローブ(プローブ針)を用いたプローブブロック、TAB(タブ=テープ自動化実装)及びFPC(フレキシブル印刷配線板)を用い、プローブシートの配線又はニードルタイプのプローブとTABの配線とを押圧接触させて電気的に接続し、TABの配線とFPCの配線とを押圧接触させて電気的に接続している。
【0004】
【解決しようとする課題】
上記のようなプローブシート、TAB、FPC等の電気的接続用シートにおいては、フィルム、ガラス板等からなるベース部材に形成された配線が薄い帯状であることから、電気的接続用シートの配線自体を、被検査体の電極、プローブ針、プローブシートの配線、TABの配線、FPCの配線等、相手の電極部に直接押圧接触させようとすると、ベース部材自体が相手の本体部に当接し、その結果シートの配線と相手の電極部との接触が不完全になり、両者の電気的接続が不確実になる。
【0005】
上記のことから、従来のプローブシートにおいては、突起電極のような小さな接触子を各配線に設けて、接触子を被検査体の電極に押圧接触させる構造にしている。しかし、従来では、メッキ、スパッタリング等の技術により小さな接触子を配線に形成しているから、小さくしかも突出量の大きい接触子を配線に形成することができず、したがってベース部材が被検査体の本体部に当接することが多い。その結果、接触子と電極部材との接触が不完全になり、両者の電気的接続が不確実になる。
【0006】
それゆえに、電気的接続用シートにおいては、ベース部材自体が被検査体のような相手の本体部に当接しないようにすることが重要である。
【0007】
【解決手段、作用及び効果】
本発明に係る電気的接続用シートは、シート状をした電気絶縁性のベース部材と、該ベース部材に第1の方向に間隔をおいて該第1の方向に対し交差する第2の方向へ伸びる状態に形成された複数の配線であってそれぞれが装着領域を有する複数の配線と、導電性の接着剤により前記各装着領域に装着された導電性の板状部材とを含む。
【0008】
板状部材は配線とは別個に製造され、したがって接触子より大きい板状部材を容易に製造することができる。電気的接続用シートにおいては、板状部材自体又は板状部材に形成された接触子が被検査体のような相手の電極部に押圧接触される。このとき、板状部材は、ベース部材と相手の本体との間の距離を大きくし、ベース部材が相手の本体部に当接し難くしている。それゆえに、本発明によれば、ベース部材が相手の本体部に当接し難い。
【0009】
本発明に係る電気的接続用シートにおいて、前記配線は、前記ベース部材の一方の面に前記第1の方向に間隔をおいて形成された複数の第1の配線と、前記ベース部材の他方の面に前記第1の方向に間隔をおいて形成された複数の第2の配線とを含み、各第1の配線の前記装着領域は当該第1の配線の主体部の一部であり、各第2の配線の前記装着領域は当該第2の配線の主体部から前記ベース部材を厚さ方向に貫通して前記ベース部材の一方の面に達している中継部である。これにより、本発明によれば、さらに、配線のピッチを小さくし、配線の配置密度を高めることができる。
【0011】
前記第1の方向における前記板状部材の寸法は同方向における前記装着領域の寸法より大であってもよい。そのようにすれば、相手の電極部がプローブ針や突起電極のように先鋭な先端を有していても、そのような先端が板状部材に確実に接触する。
【0012】
前記板状部材は前記第2の方向に伸びていてもよい。そのようにすれば、装着領域の長手方向における板状部材の寸法が大きくなり、しがって配線への板状部材の装着面積及び相手の電極部に対する接触可能面積が大きくなる。
【0013】
前記接触子は、前記第2の方向へ伸びる多角柱の形状を有しており、また断面多角形の1つの角部と反対側の部位において前記板状部材に装着されていることができる。そのようにすれば、相手の電極部に接触する部位が第2の方向に長いから、押圧接触にともなう摩耗が少なく、長命になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、被検査体の側を前方といい、それと反対側を後方という。
【0020】
【シートの実施例1】
図1を参照するに、電気的接続に用いるシート10は、シート状のベース部材12と、ベース部材12の一方の面に形成された複数の配線14と、各配線14の一端部に装着された板状部材16とによりシート状に形成されている。ベース部材12は、ポリイミドのような電気絶縁性の樹脂により可撓性を有する弾性変形可能のフィルムの形に形成されている。
【0021】
配線14は、銅、ニッケル等の導電性材料から帯状に形成されており、またベース部材12の一方の面を第1の方向に間隔をおいて第1の方向と直行する第2の方向へ伸びている。図示の例では、配線14は、第2の方向におけるベース部材12の一端部から他端部に伸びており、また第2の方向における一端部を板状部材16が装着されている装着領域としている。
【0022】
各配線14は、一般的な長方形、正方形当の四角形の断面形状を有しており、その四角形の1つの辺を形成する面においてベース部材12に装着されている。しかし、各配線14の断面形状は、相手の電極部との接触面に利用する面と、配線への装着に利用する面とを有する形状であれば、他の形状であってもよい。
【0023】
配線14は、例えば、ベース部材12の少なくとも一方の面に銅やニッケルのような導電体層を配置した基材を用い、完成後の隣り合う配線間の領域に対応する導電体層の領域にエッチング加工を施すことにより形成することができる。しかし、印刷配線技術のような他の公知の技術により、配線14をベース部材12に形成してもよい。
【0024】
板状部材16は、第2の方向に長い長円形の形状を有しており、半田のような導電性の接着剤により配線14に接着されている。板状部材16の幅寸法は、配線14の幅寸法以上の大きさを有する。シート10においては、板状部材16が被検査体のような相手の電極部に押圧接触される。
【0025】
板状部材16は、例えば、主面を有する基台を用意し、その基台の主面にホトレジストを適宜な厚さ寸法に塗布し、板状部材16の形状に応じたホトレジストの領域を露光して現像処理をし、この現像処理により形成された凹所に銅のような導電性材料をメッキにより配置し、ホトレジストの残部を除去し、その後メッキにより形成された導電性材料を基台から剥離することにより、製作することができる。基台は、ステンレス板とすることができる。
【0026】
1以上の接触子を各板状部材16に形成してもよい。この場合、接触子は、角錐形、円錐形、半球状等の突起電極とすることができる。複数の接触子を各板状部に設ける場合、それらの接触子を板状部材の長手方向(第2の方向)に間隔をおいて形成することができる。いずれの場合も、接触子よりも大きい板状部材16を容易に製造することができる。
【0027】
【シートの実施例2】
図2及び図3を参照するに、電気的接続用シート20は、ベース部材22の一方の面に複数の第1の配線24を第1の方向に間隔をおいて形成し、ベース部材22の他方の面に複数の第2の配線26を第1の方向に間隔をおいて形成している。ベース部材22は、先に述べたベース部材12と同じである。
【0028】
第1及び第2の配線24,26は、第2の方向における一端部から他端部まで伸びており、また第2の方向における一端部に板状部材28を装着している。各配線において、板状部材28が装着されている装着領域は、第1の配線24においては第1の配線24の一部(第2の方向における一端部)であり、第2の配線26においては第2の配線26からベース部材22を厚さ方向に貫通してベース部材22の一方の面に達する中継部30である。
【0029】
各板状部材28は、第2の方向に伸びており、また対応する配線24又は中継部30の幅寸法以上の幅寸法を有する。板状部材28は、図4に示すように、相手の電極部に押圧される接触子32を一端部に有する。板状部材28は、接触子32が同じ側へ突出する状態に、配線24,26の装着領域に半田のような導電性接着剤により接着されている。
【0030】
接触子32は、図示の例では、角錐形の突起電極であるが、円錐形、半球状等、他の形状を有していてもよい。また、図5に示すように、各板状部材28をその先端部、特に接触子32の装着領域が対応する配線24,26の一端から突出する状態に、対応する配線に装着してもよい。図5に示す実施例によれば、接触子32を相手の電極部に押圧すると、板状部材28が配線から突出する部分において湾曲可能である。
【0031】
複数の接触子32を各板状部材28にこれの長手方向(第2の方向)に間隔をおいて形成してもよい。また、図6に示す接触子34のように、第2の方向へ伸びる多角柱の形状を有する接触子を用いてもよい。図6に示す接触子34は、三角柱の形状をしており、また断面三角形(多角形)の1つの角部(頂角)と反対側の部位(対向する部位)において板状部材28に装着されている。いずれの場合も、接触子32,34よりも大きい板状部材28を容易に製造することができる。
【0032】
【板状部材及び接触子の製造方法】
図4に示す板状部材28は、例えば、以下のように製造することができる。
【0033】
先ず、図7(A)に示すように、ステンレス板のような基台40が用意される。基台40は、主面42を有すると共に、主面42に図4における接触子32に対応する1以上の凹所44を有する。
【0034】
次いで、図7(B)に示すように、基台40の主面42にホトレジスト46が塗布される。
【0035】
次いで、ホトレジスト46が図4における接触子32及び板状部材28に対応する領域に露光され、露光された領域が現像処理される。これにより、図7(C)に示すように、図4における板状部材28及び接触子32の形状に対応する凹所48及び44がホトレジスト46に形成される。
【0036】
次いで、図7(D)に示すように、ホトレジスト46の凹所48がメッキにより、銅やニッケルのような導電性材料50で満たされる。
【0037】
次いで、ホトレジスト46が除去され、導電性材料50が基台40から剥がされる。これにより、図7(E)に示すように、1以上の接触子32を一体的に有する板状部材28が接触子32と同時に製造される。
【0038】
図6に示す板状部材28は、例えば、図7における凹所44の代わりに、図6に示す接触子34に対応する凹所を有する基台40を用いることを除いて、上記と同じ手法で製造することができる。同様に、接触子32を備えていない図1に示す板状部材16は、例えば、凹所44を備えていない基台40を用いることを除いて、上記と同じ手法で製造することができる。いずれの場合も、接触子よりも大きい板状部材をメッキ技術により容易に製造することができる。
【0039】
【シートの製造方法の実施例】
図2及び図3に示すシート20は、例えば、以下のように製造することができる。
【0040】
先ず、図8(A)に示すような基材50が用意される。基材50は、シート状をした電気絶縁性のベース部材22の両面に銅のような導電体層52,54を有する。
【0041】
次いで、図8(B)に示すように、ホトレジスト56及び58がそれぞれ導電体層52及び54に塗布される。
【0042】
次いで、ホトレジスト56及び58がそれぞれ図2及び図3における第1及び第2の配線24及び26に対応する領域を残して露光され、現像処理をされる。これにより、図8(C)に示すように、ホトレジスト56及び58がそれぞれ図2及び図3における第1及び第2の配線24及び26に対応する領域を除いて除去される。
【0043】
次いで、両導電体層52,54がエッチング処理をされ、残存しているホトレジスト56,58が除去される。これにより、図8(D)に示すように、導電体層52及び54がそれぞれ図2及び図3における第1及び第2の配線24及び26に対応する領域を除いて除去されて、ベース部材22の一方及び他方の面にそれぞれ第1及び第2の配線24及び26が形成される。
【0044】
次いで、図9(A)に示すように、ベース部材22の両面にホトレジスト60,62が塗布される。これにより、第1及び第2の配線24及び26は、それぞれ、ホトレジスト60及び62により覆われる。
【0045】
次いで、ホトレジスト60及びベース部材22がレーザ加工により図2及び図3における中継部30に対応するパターンに加工される。これにより、図9(B)に示すように、ホトレジスト60及びベース部材22が中継部30に対応するパターンに除去され、中継部30に対応する開口64がホトレジスト60及びベース部材22に形成される。各開口64は、ベース部材22を貫通して第2の配線26に達している。しかし、ホトレジスト60に露光・現像処理をし、ベース部材22にエッチング処理をすることにより、ホトレジスト60及びベース部材22に開口64を形成してもよい。
【0046】
次いで、図9(C)に示すように、銅やニッケルのような導電性材料66がメッキにより各開口64に配置される。導電性材料66は、これが第1の配線24の厚保さ寸法と同じ寸法だけベース部材22から突出するように、配置される。これにより、ベース部材22を貫通して第2の配線26に電気的に接続された中継部30が形成される。
【0047】
次いで、ホトレジスト60,62が除去される。これにより、図9(D)に示すように、シート状のベース部材22、第1及び第2の配線24及び26並びに中継部30を備えたシート状部材68が形成される。
【0048】
次いで、図10に示すように、接触子32を有する板状部材28が導電性接着剤によりシート状部材68の各第1の配線24及び各中継部30に装着される。
【0049】
【シートの使用例1】
図11を参照するに、プローブ装置70は、液晶パネル72の点灯検査装置のような通電検査装置にプローブユニットとして用いられる。液晶パネル72は、長方形の形状をしており、また帯状をした複数の電極74を長方形の1以上の辺に対応する縁部に所定のピッチで形成している。
【0050】
プローブ装置70は、プローブブロック(プローブ組立体)80を含む。プローブブロック80は、プローブシート82と、プローブシート82に接続された第1の接続シート84と、第1の接続シート84に接続された第2の接続シート86と、シート82及び84が装着されたプローブホルダ88と、シート86が装着された板状のプローブベース102とにより形成されている。
【0051】
プローブシート82は、複数の配線14をベース部材12の一方の面に第1の方向に間隔をおいて第2の方向へ伸びるように形成し、複数の接触子32を有する板状部材32を各配線14の一端部に形成した電気的接続用シートであり、フィルム状プローブ(面プローブ)の形に製作されている。
【0052】
プローブシート82は、紙面と垂直の方向に長い長方形の形状を有しており、また長手方向を第1の方向とし、幅方向を第2の方向(前後方向)としている。プローブシート82は、配線14を下方とした状態に、プローブホルダ88の先端部下面に装着されている。プローブシート82の後端部は、上方に折り返されて配線14の後端部を上側とされている。
【0053】
第1の接続シート84は、帯状をした複数の配線90及び92を印刷配線技術によりポリイミドのような電気絶縁性フィルム94の一方の面に形成し、配線90,92に電気的に接続された駆動用集積回路96をフィルム94の一方の面に有するタブ(TAB=テープ自動化実装)である。接続シート84は、角錐形の突起電極のような接触子98を各配線92の後端部に有している。
【0054】
第1の接続シート84は、配線90,92を下方とした状態に、プローブホルダ88の後端下面に装着されている。第1の接続シート84の後端部も、上方に折り返されて配線92の後端部を上側とされている。第1の接続シート84の各配線90は、プローブシート82の各配線14に一対一の形に対応されている。プローブシート82の各配線14は、その後端部を第1の接続シート84の対応する配線90に押圧されて、その配線90に電気的に接続されている。
【0055】
集積回路96は、液晶パネル72の駆動に用いられ、駆動用制御信号を配線92から受けて、駆動信号を配線90に出力する。プローブシート82と第1の接続シート84とは、加熱圧着、接着等の適宜な手法により接合することができる。
【0056】
第2の接続シート86は、複数の配線14をベース部材12の一方の面に第1の方向に間隔をおいて第2の方向へ伸びるように形成し、接触子32を有していない板状部材16を各配線14の一端部に形成した電気的接続用シートであり、フレキシブル印刷配線板(FPC)の形に製作されている。
【0057】
第1の接続シート84の各配線92は、第2の接続シート86の配線14に一対一の形に対応されており、接触子98をゴム板のような弾性体100により第2の接続シート86の対応する配線14の板状部材16に押圧されて、第2の接続シート86の対応する配線14に電気的に接続されている。
【0058】
プローブホルダ88は、電気絶縁材料から形成されており、また板状のプローブベース102の下面に複数のねじ部材104により装着されている。シート82,84は、接着、ねじ止め等の適宜な手法によりプローブホルダ88に装着されている。シート86は、接着、ねじ止め等の適宜な手法によりプローブベース102の下面に装着されている。プローブベース102は、検査装置のフレーム(図示せず)に直接的又は間接的に組み付けられる。
【0059】
プローブシート82の各配線14の前端部、その前端部に対応するベース部材12の部位、板状部材28及び接触子32は、プローブ要素として作用する。したがって、プローブシート82の前端部、特に接触子32が形成された領域は、プローブ領域として作用し、またプローブホルダ88から前方(液晶パネル72側)へ突出されている。
【0060】
プローブ装置70は、また、プローブベース102に連結されたアーム104と、アーム104の前端部に配置されてプローブシート82の前端部を下方へ押する押圧機構106と、押圧機構106がプローブシート82を押圧している状態に解除可能にアーム104を維持する複数のねじ部材108とを含む。プローブシート82の前端部を、押圧機構106から前方へ大きく突出させてもよい。
【0061】
アーム104は、プローブシート82の幅方向(第2の方向)における一端部(前部)及び他端部(後部)によりほぼへ字状の形をしており、また第1の方向へ伸びる枢軸110と第1の方向へ間隔をおいた一対のブラケット112とにより他端部においてプローブベース102に結合されている。
【0062】
アーム104の一端部はプローブホルダ88及びプローブベース102の前側を斜め上下方向へ伸びており、またアーム104の他端部はプローブベース102の上側に位置している。ブラケット112は、プローブベース102に設けられている。ねじ部材108は、プローブベース102に形成されたねじ穴に螺合されている。
【0063】
押圧機構106は、アーム104の前端部下側に配置された角柱状のベース部材114と、アーム104の前端部を上下方向に貫通してベース部材114に螺合する1以上の調整ねじ(図示せず)と、アーム104とベース部材114との間に配置されてベース部材114をアーム104に対し下方へ付勢する一対以上の第1の弾性体118と、ベース部材114の下面に配置されてプローブシート82の前端部上面に接触する第2の弾性体120と、調整ねじを間にして左右方向に間隔をおいて上下方向へ伸びる一対以上のガイドピン122とを備える。
【0064】
調整ねじは、アーム104の先端部を上下方向に貫通してベース部材114に螺合されており、接触子32が電極74に押圧されない状態においてプローブシート82を変形させないように、ベース部材114へのねじ込み量を調整されている。
【0065】
ベース部材114は、第1の方向へ伸びており、また調整ねじ及びガイドピン122によりアーム104に上下方向へ移動可能に組み付けられている。ガイドピン122は、アーム104及びベース部材114のいずれか一方に支持されていると共にアーム104及びベース部材114の他方に上下方向へ相対的移動可能に受け入れられており、また第1の弾性体118を貫通して伸びている。
【0066】
第1の弾性体118は、図示の例では圧縮コイルばねであるが、ゴムのような他の部材であってもよい。第2の弾性体120は、シリコーンゴムのような弾性材料により厚板状に形成されており、またベース部材114に第1の方向へ伸びる状態に組み付けられている。プローブシート82は、前端部を押圧機構106から前方に突出させている。
【0067】
プローブ装置70において、第2の接続シート86の板状部材16は、配線14の長手方向に長いと共に、配線14の幅寸法以上の大きさの幅寸法を有する。これにより、接触子98と板状部材16との間に多少の相対的変位が生じても、両者の接触状態が解除されるおそれはない。
【0068】
第1の接続シート84のフィルム94及び配線92と、第2の接続シート86のベース部材12及び配線14とは、第1の接続シート84の接触子98と第2の接続シート86の板状部材16とにより、大きく離されている。これにより、第1の接続シート84のフィルム94又は配線92が第2の接続シート86のベース部材12に直接接触すること、並びに、第2の接続シート86のベース部材12又は配線14が第1の接続シート84のフィルム94に直接接触することが防止され、板状部材16と接触子98との電気的接続が不能になるおそれはない。
【0069】
検査時、先ずプローブ装置70と液晶パネル72とが相寄る方向へ相対的に移動される。これにより、プローブシート82の上方への湾曲が押圧機構106により阻止された状態で、オーバードライブがプローブシート82の先端部すなわちプローブ領域に作用するから、プローブシート82が弾性体118の力に抗してわずかに弾性変形し、接触子32が電極74に押圧される。
【0070】
プローブシート82の接触子32が液晶パネル72の電極74に押圧されたとき、液晶パネル72及びその電極74と、プローブシート82のベース部材12及びの配線14とは、プローブシート82の板状部材28と接触子32とにより、大きく離されている。これにより、液晶パネル72及びその電極74がプローブシート82のベース部材12に直接接触すること、並びに、プローブシート82のベース部材12又は配線14が液晶パネル72に直接接触することが防止され、接触子32と電極74との電気的接続が不能になるおそれはない。
【0071】
【シートの使用例2】
図12及び図13を参照するに、プローブ装置130は、液晶パネル72の点灯検査装置のような通電検査装置にプローブユニットとして用いられる。
【0072】
プローブ装置130は、プローブブロック132を含む。プローブブロック132は、液晶パネル72の電極74に電気的に接続されるプローブ要素として、ブレードタイプの複数のプローブ134を用いている。プローブ134は、先端部及び後端部が互いに逆に曲げられたクランクの形状を有しており、また電気絶縁性の接着剤136により板状のプローブホルダ138の下面に並列的に装着している。
【0073】
プローブホルダ138は板状のプローブベース140の下面に複数のねじ部材142により組み付けられており、プローブベース140は検査装置のフレーム(図示せず)に装着されるベースプレート144の下側に複数のねじ部材146により組み付けられている。
【0074】
プローブ装置130は、また、第1及び第2の接続シート148及び150を含む。
【0075】
第1の接続シート148は、帯状をした複数の配線90及び92を印刷配線技術によりポリイミドのような電気絶縁性フィルム94の一方の面に形成し、配線90,92に電気的に接続された駆動用集積回路96をフィルム94の一方の面に有するタブである。接続シート148は、板状部材16を各配線90の先端部に導電性接着材により装着して電気的接続用シートの形に形成されている。
【0076】
第2の接続シート150は、複数の配線152を電気絶縁性フィルム154の一方の面に並列的に形成したフレキシブル印刷配線板(FPC)である。第1及び第2の接続シート148及び150は、両者の配線の端部を接触させた状態で、加熱圧着、接着等の適宜な手法により接合することができる。
【0077】
各プローブ134は、第1の接続シート148の板状部材16に一対一の形に対応されて、後端部を対応する板状部材16に押圧されている。第2の接続シート150の各配線152は、第1の接続シート148の配線92に一対一の形に対応されて、先端部において対応する配線92に電気的に接続されている。
【0078】
プローブ装置130において、第1の接続シート148の板状部材16が配線90の長手方向に長いと共に、配線90の幅寸法より大きい幅寸法を有する。これにより、プローブ134の後端と板状部材16との間に多少の相対的変位が生じても、両者の接触状態が解除されるおそれはない。
【0079】
上記のいずれの実施例も、ベース部材として電気絶縁性のフィルムを用いているが、電気絶縁性の樹脂やガラス等から板状の部材をベース部材として用いてもよい。また、配線に対する板状部材の寸法及び形状は、上記実施例以外の値及び形状であってもよい。例えば、板状部材は、長円形の形状のみならず、円形、楕円形、多角形等であってもよい。
【0080】
本発明は、上記実施例に限定されない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気的接続用シートの一実施例を示す斜視図
【図2】本発明に係る電気的接続用シートの他の実施例を示す斜視図
【図3】図2における3−3線に沿って得た断面図
【図4】図2に示す電気的接続用シートで用いる板状部材及び接触子の一実施例を示す斜視図
【図5】図2に示す電気的接続用シートの変形例を示す斜視図
【図6】接触子の他の実施例を示す斜視図
【図7】図4に示す板状部材の製造方法を説明するための図
【図8】図2に示す電気的接続用シートの製造方法を説明するための図
【図9】図8に続く工程を説明するための図
【図10】図9に続く工程を説明するための図
【図11】本発明に係る電気的接続用シートを用いたプローブ装置の一実施例を示す断面図
【図12】電気的接続用シートを用いたプローブ装置の他の実施例を示す断面図
【図13】図12に示すプローブ装置におけるプローブと板状部材の電気的接続状態を示す斜視図
【符号の説明】
10,20 電気的接続用シート
12,22 ベース部材
14,24,26 配線
16,28 板状部材
30 中継部
32,34 接触子
40 基材
42 主面
44 接触子用の凹所
46,56,58,60,62 ホトレジスト
50 導電性材料
52,54 導電体層
70,130 プローブ装置
72 液晶パネル
74 液晶パネルの電極
80,138 プローブブロック
82 プローブシート(電気的接続用シート)
84 第1の接続シート(タブ)
86 第2の接続シート(電気的接続用シート)
134 プローブ
148 第1の接続シート(電気的接続用シート)
150 第2の接続シート

Claims (5)

  1. シート状をした電気絶縁性のベース部材と、該ベース部材に第1の方向に間隔をおいて該第1の方向に対し交差する第2の方向へ伸びる状態に形成された複数の配線であってそれぞれが装着領域を有する複数の配線と、導電性の接着剤により前記各装着領域に装着された導電性の板状部材とを含み、
    前記配線は、前記ベース部材の一方の面に前記第1の方向に間隔をおいて形成された複数の第1の配線と、前記ベース部材の他方の面に前記第1の方向に間隔をおいて形成された複数の第2の配線とを含み、各第1の配線の前記装着領域は当該第1の配線の主体部の一部であり、各第2の配線の前記装着領域は当該第2の配線の主体部から前記ベース部材を厚さ方向に貫通して前記ベース部材の一方の面に達している中継部である、電気的接続用シート。
  2. さらに、前記各板状部材の前記装着領域の側と反対側の面に形成された1以上の接触子であって前記板状部材から前記装着領域の側と反対側に突出する接触子を含む、請求項1に記載の電気的接続用シート。
  3. 前記第1の方向における前記板状部材の寸法は同方向における前記装着領域の寸法より大である、請求項1及び2のいずれか1項に記載の電気的接続用シート。
  4. 前記板状部材は前記第2の方向に伸びている、請求項1から3のいずれか1項に記載の電気的接続用シート。
  5. 前記接触子は、前記第2の方向へ伸びる多角柱の形状を有しており、また断面多角形の1つの角部と反対側の部位において前記板状部材に装着されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の電気的接続用シート。
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