JP4046806B2 - シート加工装置及び衣服の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に布に対して、裁断や、プリント、マーキング、刺繍等の加工を施すシート加工装置、及び、その装置を用いて衣服を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
布を機械で切断する場合、一枚の布を刃物で切断しようとすると、布が動いて切断しづらい。そこで、従来では、布と、腰のある紙(下敷き)とを交互に何枚も重ねた重ね切りが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、重ね切りする場合、布と紙とを交互に重ねる作業が必要であり、その作業は機械で行っても時間かかるため、効率が悪いという問題があった。また、重ね切りする場合、縫製やボタン付けのためのマーキングを機械で施そうとしても、一番上の布に対してはできるものの、中の布に対しては同時に行うことができず、切断後に一枚一枚ばらした上でマーキング作業を行わなければならず、作業効率が悪いという問題があった。この点は模様のプリントを行う場合も同様であり、一枚ずつ自由な模様をプリントするようなことは無理であった。従って、予め柄の付いた布を切断する場合が多く、柄合わせに余計な配慮や手間を費やすという問題があった。
【0004】
本発明は、上記事情を考慮し、下敷等を使わずに1枚切りができ、1枚ずつプリントやマーキングを同時に施すことができるシート加工装置、及びそのシート加工装置を用いて衣服を製造する方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のシート加工装置は、加工すべきシートを真空圧により作業面に吸着・保持すると共に周回駆動可能なコンベアと、前記作業面に沿って移動可能な移動ヘッドと、この移動ヘッドに搭載されていて前記シートの切断手段及び切断以外の処理を施す処理手段を設けたシートの加工手段と、少なくとも前記移動ヘッドの存在する位置に開口を有した通気遮蔽材と、この通気遮蔽材によって作業面の表面をシートの上から覆い且つ前記開口の位置を移動ヘッドの移動に応じて移動させる開口移動手段と、前記移動ヘッド並びに加工手段の動作制御を行う制御手段とを備え、前記移動ヘッドを移動させるための手段として、前記作業面と平行なX−Y座標系における作業面の移動方向に移動ヘッドを移動させる第1の移動手段と、この第1の移動手段上で作業面の移動方向に直交する方向に移動ヘッドを移動させる第2の移動手段とが設けられ、前記通気遮蔽材が、移動ヘッドの存在する位置に前記開口を形成するよう、移動ヘッドの存在する位置を挟んで前記作業面の移動方向へ二分され、これら二分された各通気遮蔽材は、前記第1の移動手段上にその移動方向に相互に間隔をおいて配された前記開口移動手段としての巻取ロールと一のローラに巻かれており、前記二分された通気遮蔽材のうち前記開口に対して作業面の移動方向上流側に位置する一の通気遮蔽材は巻取ロールが第1の移動手段の移動に応じて移動方向前方側では通気遮蔽材を巻き取り、移動方向後方側では通気遮蔽材を巻き出し、前記二分された通気遮蔽材のうち前記開口に対してシートの移動方向下流側に位置する他の通気遮蔽材は前記一のローラとコンベアの後端に配設したコンベア用ローラの近傍に設けられている押さえローラとフレームによってコンベアに平行な方向に移動可能に支持された他のローラとに巻かれており、前記他のローラはフレームに沿った開口側への移動によって弾性変形するばねを備えており、コンベア上のシートを前記コンベア用ローラと押さえローラとの間からコンベアの下方に搬送するようにしたことを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明のシート加工装置は、請求項1において、前記処理手段が、シートに模様のプリント、マーキング、刺繍の少なくともいずれかを行うものであることを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明のシート加工装置は、前記制御手段が、移動ヘッドを移動させながら前記処理手段を動作させた後、再度移動ヘッドを移動させながら切断手段を動作させることを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のシート加工装置を用いて衣服を製造する方法であって、加工すべきシートを真空圧によりコンベアの作業面に吸着・保持し、その状態で作業面に沿って移動ヘッドを動かすことにより、移動ヘッドに搭載した処理手段で模様のプリント、マーキング、刺繍の少なくともいずれかの処理を行い、その後、再度作業面に沿って移動ヘッドを動かすことにより、移動ヘッドに搭載した切断装置でシートを所望形状に切断し、切断後のシートを縫製して衣服を製造することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。先ず本発明の実施形態の説明に先立って先行技術について説明する。図1は先行技術によるシート加工装置の概略構成を示す。このシート加工装置は、原料である布(シート)を供給する材料供給部Aと、布に所定の加工を施す加工部Bと、加工品を受ける加工品受部Cとからなる。加工品受部Cに得られた加工品は、最終的には縫製部へ送られ、縫製されて衣服に加工される。
【0016】
装置の主要部分である加工部Bは、材料供給部Aから送り込まれた布1を受け取るコンベア(作業台)10を有する。コンベア10は、前後に配したローラ12、13によって鉛直面内で周回駆動させられる無端状の幅広のゴムベルト11を有する。ゴムベルト11の上側移動部の上面は、加工作業のための作業面14となっており、この作業面14に布1が載り、図中右方へ搬送される。図中、14Aが作業面の入側、14Bが出側を示す。
【0017】
前記ゴムベルト11には、多数の貫通した小孔(図示略)が明けられている。ゴムベルト11の上側移動部である作業面14の下側には、ゴムベルト11の小孔を通して、真空圧で布1を作業面14に吸引・保持する吸引チャンバ15が設けられ、吸引チャンバ15には吸引ポンプ16が接続されている。
【0018】
作業面14の上方には、作業面14に沿って平行に移動する移動ヘッド30が設けられている。移動ヘッド30は、作業面14の移動する方向(以下、これをX方向という)及びそれと直交する水平方向(図面に垂直な方向で、以下、これをY方向という)に移動可能に設けられており、X−Y座標系内の任意の座標に位置制御されるようになっている。ここでは、駆動機構によってX方向に移動させられる図示略の第1の移動体(第1の移動手段)の上に、別の駆動機構によってY方向に移動させられる図示略の第2の移動体(第2の移動手段)が搭載されており、その第2の移動体の上に移動ヘッド30が設けられることで、移動ヘッド30がX−Y座標系内で任意に移動できるようになっている。本図では、移動ヘッド30のみを図示してある。
【0019】
移動ヘッド30には加工手段31が搭載されている。加工手段としては、移動ヘッド30の移動経路に従って布1を自由に切断し得る切断手段と、切断以外の処理を施す処理手段とが設けられている。切断手段には、刃物や、音波振動を利用したカッタ、レーザを利用した切断装置等が含まれる。また、処理手段には、布1に液体や固形塗料を付着させて模様を形成するプリンタやマーキング装置、あるいは、布1に刺繍を施す装置等が含まれる。加工手段31は、移動ヘッド30の移動に応じて切断やプリント等の加工を施すものであり、図示しない制御装置によって、移動ヘッド30と共にその動作が制御される。
【0020】
前述したように、加工すべき布1を作業台14に吸引・保持する場合、多くの布1は通気性を持っているので、広い面積の布1を強く吸引するには、強力な力で吸引しなくてはならない。そうすると、吸引ポンプ16を相当大型にしなくてはならず、無駄が多くなる。そこで、本装置では、作業しない領域の布1を、通気遮断性のある押えフィルム(通気遮断材)17A、17Bで覆い、吸引能力の低減を図っている。この場合、移動ヘッド30の存在する位置に開口18を形成するように、押えフィルム17A、17Bが、移動ヘッド30挟んでX方向に二つに分けて配設されている。
【0021】
一方の押えフィルム17Aは、作業面14の入側14Aの上方に配した固定点19Aに一端が固定され、他端が、移動ヘッド30をX方向に動かす第1の移動体(図示略)上に装備された巻取ロール20Aに、巻き取り・巻き出し自由に保持されている。そして、中央部が垂れ下がった状態で、作業面14に吸着されている。また、他方の押えフィルム17Bは、作業面14の出側14Bの上方に配した固定点19Bに一端が固定され、他端が、前記第1の移動体(図示略)に装備された巻取ロール20Bに、巻き取り・巻き出し自由に保持されている。そして、中央部が垂れ下がった状態で、作業面14に吸着されている。第1の移動体に装備された2つの巻取ロール20A、20Bは相互に間隔をおいて配されており、それにより、移動ヘッド30の位置に、押えフィルムの開口18を形成している。
【0022】
2つの巻取ロール20A、20Bは、前述した制御装置により、移動ヘッド30のX方向への移動に関連付けて制御され、移動方向の前方側では押えフィルム17A、17Bを巻き取り、移動方向の後方側では押えフィルム17A、17Bを巻き出す。そして、それにより、開口18の位置を加工手段31による作業に支障のないように移動させる。従って、ここでは、2つの巻取ロール20A、20Bが、開口の位置を移動させる開口移動手段を構成している。
【0023】
次に材料供給部A及び加工品受部Cの構成について簡単に説明する。
材料供給部Aは加工部Bの前段に設けられており、反物ロール3から巻き出した布1を送る送りローラ41と、送りローラ41で送り出した布1の先端を引っ掛けて前に移動する移動バー42と、移動バー42によって前に移動させられた布1の先端を振動によって更に前に送り出すバイブレータ43と、バイブレータ43によって送り出された布1の先端を、外周に突設したアームの先端のゴム45に引っ掛けて加工部Bの作業面14の入側14Aに送り込む回転車44とからなる。
【0024】
また、加工品受部Cは、加工部Bの後段に、作業面14の出側14Bから出て来る加工品2を受け取れるように設けられている。作業面14の出側14Bには搬送機構35が配されており、この搬送機構35のベルト36と、作業面14側のゴムベルト11との間に挟まれて、加工品2が鉛直下方に送り出されるようになっている。加工品受部Cは、X方向に往復移動できる水平な受台37を備えており、この受台37が、鉛直に送り出されて来る加工品2の速度と略同じ速度で移動することにより、受台37の上面に加工品2が順番に載る。受台37の移動方向によっては、加工品2を表向きに載せたり、裏向きに載せたりすることができる。また、受台37の繰り返し移動により、前に載せた加工品2の上に次の加工品2を重ねることもできる。
【0025】
前述した制御装置は、材料供給部A、加工部B、加工品受部Cの全般を制御する。特に加工部Bについては、予め組まれたプログラムに従って、始めに移動ヘッド30を移動させながら処理手段を動作させ、布1に対して模様のプリントやマーキング処理を行った後、再度、移動ヘッド30を移動させながら切断手段を動作させ、布1を所定形状に切断させる。この場合のプログラムには、吸引ポンプ16の動作を始めとして、移動ヘッド30の動作、巻取ロール20A、20Bの動作、加工手段31としての処理手段及び切断手段の動作の各手順が書き込まれている。このプログラムのデータは、フロピィディスク等の記憶媒体の形で制御装置に供給される。あるいは、制御装置から離れた場所より転送されて供給される。
【0026】
次に一連の動作を説明する。
材料供給部Aの反物ロール3から、布1の先端を送りローラ41によって送り出すと、チェーン駆動によって周回運動している移動バー42が、下方に垂れ下がっている布1の先端側を掬い取り、バイブレータ43にその先端側を預ける。バイブレータ43に乗ると、振動によって布1が前方へ送り移動され、回転車44の外周ゴム45に引っ掛かった後、加工部Bの作業面14の入側14Aに落とし込まれる。
【0027】
この時点でコンベア10のゴムベルト11は回転しているので、作業面14に降りて来た布1は、作業面14の移動と共に作業面14の全体に展開して行く。そして、布1は吸引ポンプ16の吸引力によって、作業面14に吸着・保持される。布1が作業面14に展開したら、押えフィルム17A、17Bを作業面14に布1の上から覆い被せる。そうすると、吸引力が限定されることにより、布1が強力に作業面14に吸着・保持される。
【0028】
この状態になったら、制御装置が移動ヘッド30を動かしながら処理手段を動作させて、模様のプリントやマーキング処理を実行する。次いで、それらの処理が終了したら、再度移動ヘッド30を動かしながら切断手段を動作させて、布1を所定の形状に裁断する。その際、移動ヘッド30のX方向の移動に応じて、巻取ロール20A、20Bが押えフィルム17A、17Bを巻き取り、あるいは巻き出すことにより、開口18の位置を移動ヘッド30の位置に追従させる。従って、押えフィルム17A、17Bが、加工手段31の作業の邪魔にならないように確実に布1を覆うことになり、強い吸引力で確実に布1が作業面14に吸着・保持される。その結果、加工時の布1のずれがなくなり、精度の良い加工が可能になる。
【0029】
加工が終了したら、一旦吸引を弱めるなどして、押えフィルム17A、17Bを布1から離し、コンベア10及び搬送機構35を駆動して、加工品2を作業面14から排出する。そうすると、移動する受台37上に加工品2が並んで行く。次いで、受台37上に並んだ加工品2を、縫製部に送り込んで縫製を施すことにより、衣服が出来上がる。
【0030】
なお、切断手段にレーザ切断装置を採用した場合、コンベア10のゴムベルト11の小孔を、そのレーザ切断装置を使用して形成することも可能である。また、パンチングなど、一般に行われている穴あけ方法によって行ってもよいのはもちろんである。さらに、上記実施形態では、シートが布の場合を示したが、布以外の材料に本発明を使用することができるのはもちろんである。
【0031】
次に、図2および図3を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、先行技術と共通の構成には同一符号を付し、説明を簡略化する。この実施形態における押さえフィルム17Bは、移動ヘッド30と一体に移動するローラ51、ローラ13の近傍に設けられたローラ52、さらには、ローラ53、54に巻掛けられていて、図示のようにベルト10との間に布地を挟持するようになっている。さらに前記押さえフィルム17Bは押さえローラ55によって図示の経路が維持されるようになっている。また前記ローラ54は、フレーム56によって作業面14と平行な方向に移動可能に支持されるとともに、フレーム56の図中左方への移動によってばね57を弾性変形させながら引っ張るようになっている。
【0032】
上記他の実施形態の動作を説明する。
移動ヘッド30を作業面14に沿って図2および図3の左右方向へ移動させながら作業面14上の布地に所定の処理を施す。この処理に際して、巻き取りロール20Aは移動ヘッド30の移動に連動して押さえフィルム17Aを巻出し、あるいは巻取る。一方、ローラ51が移動ヘッド30の移動とともに(例えば図2の位置から左方へ)移動すると、押さえフィルム17Bがこれに連動して引っ張られ、この張力によってローラ54がばね57を伸張させながら同方向へ移動し、押さえフィルム17Bが図3に示すような状態となる。また、移動ヘッド30が図3の位置から右方へ移動すると、ばね57の弾性力によってローラ54が同方向へ移動しながら、押さえフィルム17Bの張力を一定に維持し、図2の位置に戻ることができる。すなわちこの実施形態では、ローラ54を介してUターンする区間が押さえフィルムの巻き取り手段として機能して、押さえ範囲の変位にともなう押さえフィルムの長さの伸縮を吸収することができる。
【0033】
移動ヘッド30による所定の処理が終了した後、図2に示す位置でコンベア10を図2の時計回りに駆動すると、コンベア10上の布地がコンベア10と押さえフィルム17Bとの間に挟まれた状態で搬送され、ローラ13とローラ52との間から下方へ送り出される。なお、図では作業面14と押さえフィルム17A、17Bとが離れて表現されているが、実際は押さえフィルム17A、17Bは作業面14に密着してその間に布地を挟持している。ここに、押さえフィルム17Bは自由回転可能なローラ51、52、53、54、55に巻掛けられているから、コンベア10および布地との間の摩擦力により駆動されて前述のように布地をコンベア10との間に挟持した状態で走行することができる。また、このように押さえフィルム17Bが布地を押さえることができるから、前記一実施形態における搬送機構35(図1参照)を省略しても、布地を安定して搬送することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シートを真空圧で作業面に吸着・保持しながら切断するので、布等の薄物のシートでも、1枚ずつ精度良く切断することができる。従って、シートを重ね切りする必要がなく、重ね作業の手間が省ける。また、同時にプリントやマーキング、あるいは刺繍等の処理を施すことができるので、模様を自由に設定することができ、柄合わせ等の余計な配慮や手間が全く要らなくなる。その結果、作業効率のアップが図れる。また、布等の通気性のあるシートを作業面に吸着する際に、作業箇所以外を通気遮蔽材で覆うようにした場合、吸引能力の低減を図ることができる。
しかも、搬送機構を省略してもシートを安定して搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の先行技術の概略構成を示す側面図である。
【図2】 本発明の実施形態の概略構成を示す側面図である。
【図3】 図2の装置の他の動作状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1…布(シート)、10…コンベア、14…作業面、17A,17B…押えフィルム(通気遮蔽材)、18…開口、20A,20B…巻取ロール(開口移動手段)、30…移動ヘッド、31…加工手段。
Claims (4)
- 加工すべきシートを真空圧により作業面に吸着・保持すると共に周回駆動可能なコンベアと、前記作業面に沿って移動可能な移動ヘッドと、この移動ヘッドに搭載されていて前記シートの切断手段及び切断以外の処理を施す処理手段を設けたシートの加工手段と、少なくとも前記移動ヘッドの存在する位置に開口を有した通気遮蔽材と、この通気遮蔽材によって作業面の表面をシートの上から覆い且つ前記開口の位置を移動ヘッドの移動に応じて移動させる開口移動手段と、前記移動ヘッド並びに加工手段の動作制御を行う制御手段とを備え、
前記移動ヘッドを移動させるための手段として、前記作業面と平行なX−Y座標系における作業面の移動方向に移動ヘッドを移動させる第1の移動手段と、この第1の移動手段上で作業面の移動方向に直交する方向に移動ヘッドを移動させる第2の移動手段とが設けられ、
前記通気遮蔽材が、移動ヘッドの存在する位置に前記開口を形成するよう、移動ヘッドの存在する位置を挟んで前記作業面の移動方向へ二分され、これら二分された各通気遮蔽材は、前記第1の移動手段上にその移動方向に相互に間隔をおいて配された前記開口移動手段としての巻取ロールと一のローラに巻かれており、
前記二分された通気遮蔽材のうち前記開口に対して作業面の移動方向上流側に位置する一の通気遮蔽材は前記巻取ロールが第1の移動手段の移動に応じて移動方向前方側では通気遮蔽材を巻き取り、移動方向後方側では通気遮蔽材を巻き出し、
前記二分された通気遮蔽材のうち前記開口に対して作業面の移動方向下流側に位置する他の通気遮蔽材は前記一のローラとコンベアの後端に配設したコンベア用ローラの近傍に設けられている押さえローラとフレームによってコンベアに平行な方向に移動可能に支持された他のローラとに巻かれており、前記他のローラはフレームに沿った開口側への移動によって弾性変形するばねを備えており、コンベア上のシートを前記コンベア用ローラと押さえローラとの間からコンベアの下方に搬送するようにしたことを特徴とするシートの加工装置。 - 前記処理手段が、シートに模様のプリント、マーキング、刺繍の少なくともいずれかを行うものであることを特徴とする請求項1に記載のシート加工装置。
- 前記制御手段が、移動ヘッドを移動させながら前記処理手段を動作させた後、再度移動ヘッドを移動させながら切断手段を動作させることを特徴とする請求項1または2に記載のシート加工装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のシート加工装置を用いて衣服を製造する方法であって、加工すべきシートを真空圧によりコンベアの作業面に吸着・保持し、その状態で作業面に沿って移動ヘッドを動かすことにより、移動ヘッドに搭載した処理手段で模様のプリント、マーキング、刺繍の少なくともいずれかの処理を行い、その後、再度作業面に沿って移動ヘッドを動かすことにより、移動ヘッドに搭載した切断装置でシートを所望形状に切断し、切断後のシートを縫製して衣服を製造することを特徴とする衣服の製造方法。
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