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JP4046416B2 - 可動部材の支持方法および可動部材を支持するクリップの製造方法 - Google Patents

可動部材の支持方法および可動部材を支持するクリップの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリップの中空管内部に可動部材を支持する方法および可動部材を支持するクリップの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、、クリップをその用途とともに、図8〜図10を用いて説明する。図8(a)はクリップを示す斜視図、図8(b)はクリップの内部形状を示す斜視図、図9はクリップの使用方法を示す斜視図、図10(a)はクリップを示す断面図、図10(b)はクリップの拡大断面図である。
【0003】
クリップ20は、図8に示すように、クリップ20の主体となるクリップ片21と、管状の中空管22と、板状の可動部材23とからなっている。その用途は、図9に示すようにクリップ片21の解放端をクリップ対象物25に位置させてから、中空管22内に進退自在に配置された可動部材23を引き込み、クリップ片21と中空管22の内面端部とを組み合わせてクリップ片21の解放端を閉じ、クリップ対象物25を挟む。
【0004】
このため、クリップ20は、図8(b)に示すように、中空管22の内部で可動部材23の先端にクリップ片21が取り付けられ、クリップ片21の解放端を均等に閉じるために、可動部材23が中空管22の中心でその長手方向に移動できる構造となっている必要がある。また、クリップ片21を可動部材23の先端に取り付ける際には、可動部材23は取り付けに最適な位置に固定されている必要がある。
【0005】
この条件を満たす構造として、図10に示すように、板状の可動部材23が、中空管22の内部に充填されている弾性体としてのシリコン片24a内に押し込まれてシリコン片24aにより支持され、可動部材23が中空管22から脱落しない構造が考えられる。
【0006】
この中空管22内に可動部材23を支持する方法として、以下の方法が考えられる。図11に示すように、中空管22を柔軟なシリコンシート24に押しつけてシリコン片24aを中空管22で打ち抜き、中空管22の内部にシリコン片24aを嵌め込ませる。次に、図12に示すようにシリコン片24aの充填した中空管22の内部に板状の可動部材23を挿入する。そして、柔軟なシリコン片24aに裂き傷を形成しつつ可動部材23をシリコン片24aに挟持させて支持する。
【0007】
また、可動部材23を支持する別の方法として、図13に示すように、特開平8―71031号公報に開示されている技術を応用したものが考えられる。この技術は、医療用器具において、この器具の先端側に複数の導管32を固定する技術であり、先端カバー31に導管32を固定する方法を、中空管22に可動部材23を固定する際に応用するものである。
【0008】
すなわち、筒状の先端カバー31と導管32を固定するとき、固定金具33に立設した芯金34の上から先端カバー31をかぶせて、芯金34を先端カバー31から露呈させる。そして芯金34に導管32を挿入した後、導管32と先端カバー31の凹部である接着剤充填孔35に、不図示のディスペンサーを用い、流動性のある樹脂を注入・充填して導管32を固定する方法である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、中空管22でシリコンシート24を打ち抜いてシリコン片24aを中空管22の内部に充填する方法およびその方法により製造したクリップにあっては、中空管22でシリコンシート24を打ち抜いた際に、シリコンシート24の一部が中空管22の管壁面で押圧されて、むしり取られることにより生じたシリコンシート24のバリなどが中空管22の外周に付着するため、布等で拭き取るという無駄な工数が必要となり、コスト高となる問題がある。
【0010】
また、特開平8―71031号公報の技術を応用した場合、ディスペンサーを用い、筒状の先端カバー31の代わりの中空管22の内部に流動性のある樹脂を充填させて、導管32の代わりの可動部材23を可動可能に支持できる。しかし、このように流動性のある樹脂は中空管22の内部を流れるという不具合がある。また、次工程で中空管22と可動部材23、例えば図8に示すように、クリップ片21等との組み付けを行うが、流動性のある樹脂が硬化するまで組立工程へ送ることができない。このためタクトタイムが長くなり、これもコスト高の要因となる。
【0011】
本発明は、従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、充填する樹脂シートのバリなどが中空管の外周に付着することなく弾性体である樹脂を中空管の内部に充填し、可動部材を精度良く樹脂に押し込むことができる可動部材の支持方法を提供することを目的とする。また、精度良く強固に可動部材を支持するクリップを製造するクリップの製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明に係る請求項1の可動部材の支持方法は、先端の外径が該先端の内径とほぼ等しく、中空管の内径より大きい内径を有する管状からなる注入管の前記先端で弾性体を打ち抜く工程と、中空管の口元に注入管の先端を中空管の口元の内径中心と注入管の先端の内径中心とを合致させるように合わせて打ち抜いた弾性体を中空管内部に充填する工程と、可動部材を中空管の内部に挿入する工程と、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る請求項2の可動部材の支持方法は、請求項1の構成にあって、弾性体が粘性のある樹脂シートであることを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明に係る請求項3の可動部材を支持するクリップの製造方法は、請求項1又は請求項2の可動部材の支持方法により支持された可動部材を有することを特徴とする。
【0015】
請求項1の可動部材の支持方法にあっては、中空管内径より大きくかつ先端が鋭利な注入管で弾性体、すなわち弾性を有する樹脂シートを打ち抜くと、打ち抜かれた樹脂片は注入管の内部に残留する。次に、中空管の口元に注入管を合致させ、打ち抜いた樹脂片を注入管から中空管の内部に充填する。次に、可動部材を中空管内の樹脂片に精度良く挿入する。樹脂片は先端が鋭利な注入管で打ち抜かれているので、注入管にはバリ等の付着物が付着せず、また中空管の外周にも付着物の付着がなくなる。弾性体の樹脂シートは、可動部材の挿入の容易性から柔軟性を有するものが好ましい。
【0016】
また、請求項2の可動部材の支持方法にあっては、請求項1の作用に加え、粘性を有する樹脂片を中空管の内部に充填し、樹脂片自体の粘性力で中空管により強固に保持させる。
【0017】
さらに、請求項3の可動部材を支持するクリップの製造方法にあっては、請求項1又は請求項2の可動部材の支持方法により支持された可動部材を有するので、以下の作用を発揮するクリップを製造できる。すなわち、このクリップによれば、注入管の内径が中空管の内径よりも大きいので、打ち抜いた樹脂片の径が中空管の内径よりも大きくなる。よって、この樹脂片が中空管内に挿入された際には樹脂片の変形力により中空管の内壁を押し、中空管内に樹脂片が強固に保持されることになり、また樹脂片に挿入された可動部材の樹脂片による支持力も高くなる。よって、可動部材の支持力が高いクリップが得られ、クリップへの使用前において、中空管に対するクリップ片の位置決めを良好にする。
【0018】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1を図1から図7を用いて説明する。まず、図1から図5を用い、弾性体としてのシリコンシート1を打ち抜く工程と中空管に打ち抜いた弾性体としてのシリコン片1aを充填する工程での構成を説明する。
【0019】
不図示のテーブルの上に柔軟性を有し、かつ粘性を有するシリコンシート1を配置する。正面に対してL字状に屈曲したべース2には、その正面部分にシリンダ3と側面部分にガイド2aがボルト5にて固定されている。
【0020】
べース2の下端側には、シリンダ3のロッド3aの軸心方向と同軸上の位置に管状の注入管6が配設されている。注入管6は、上端のフランジ6aがべース2に固定され、下方の先端が縮径する方向でテーパ形状に形成した鋭利な状態でべース2の下端から突出して設けられており、注入管6の中心にはシリコンシート1を打ち抜き、かつ押し棒7が挿通するための貫通穴が形成されている。すなわち、注入管6の先端は、その外径と内径とがほぼ等しくなっている。この注入管6の貫通孔内径は、シリコン片1aを充填する中空管11(図6参照)の内径の1.1倍の径になっている。なお、注入管6の内径は、中空管11の内径よりも大きいことが望まれるが、大きすぎると、図6,7に示す後の工程でシリコン片1aを中空管11に挿入することが難しくなるので、中空管11の内径に対して約1.3倍程度までが好ましい。また、注入管6の内径は、中空管11の内径の1.05倍よりも大きいことが、シリコン片1aを中空管11内で確実に保持する点で望まれる。
【0021】
注入管6の貫通穴内には、打ち抜いたシリコン片1aを貫通穴から押し出すための押し棒7が挿入されている。この押し棒7は、注入管6の貫通孔内に挿入されて上下自在に摺動可能な軸部7aと、軸部7aを支持する支持部(フランジ)7bからなっている。
【0022】
また、べース2の下端側正面部分には、シリコンシート1を打ち抜くときにシリコンシート1がシワにならないように、シリコンシート1の表面を押させるL字状のシート押さえ8が配設されている。このシート押さえ8は、その立側面部8aが摺動部材4を介して前記ガイド2aに取り付けられ、ガイド2aに沿って上下自在に移動可能となっている。また、シート押さえ8には、シリコンシート1の表面を押さえるシート押さえ8の底面部に、注入管6の外径より少し大きい穴9が形成されており、シート押さえ8は、この穴9に注入管6を挿入可能とする位置に配設されている。このシート押さえ8は、図1の上昇位置で、ガイド2aによって落下が防止されて停止位置にある。このシート押さえ8の立側面部8aの上端8bには、前記押し棒7の支持部7bが自重によって接離自在に当接している。また、この上昇位置では、シート押さえ8の底面部下面と、注入管6の下方の先端(以下、下端という)と、押し棒7の軸部7aの先端である下端は、同一面になるように設定されている。
【0023】
前記の構成を全てまとめてシリコン挿入ユニット10と称する。このシリコン挿入ユニット10は、不図示のサーボモータおよびガイドによって上下、左右自在に移動可能となっている。
【0024】
次に、図6および図7を用い、可動部材13をシリコン片1aが充填された中空管11の内部に挿入する工程での構成を説明する。
【0025】
中空管11は中空管ハンド12にてチャックされている。この中空管ハンド12は開閉可能で、さらに不図示のアクチュエータおよびガイドによって左右自在に移動可能となっている。可動部材13は可動部材ハンド14にてチャックされている。この可動部材ハンド14は開閉可能で、さらに不図示のアクチュエータおよびガイドによって上下自在に移動可能となっている。
【0026】
可動部材ハンド14は、中空管ハンド12にてチャックされた中空管11の軸心方向と同軸上の位置に位置決めされる。可動部材13を中空管11の内部に挿入するときの押し込み部材15は中空管11の軸心方向に配設され、上下自在に移動が可能となっている。押し込み部材15の下方にはストッパ16が配設されており、押し込み部材15が下方向に移動してストッパ16に当てつけて止まることにより、可動部材13の押し込み量が決定されるようになっている。
【0027】
次に、可動部材の支持方法をその作用とともに説明する。
まず、図1から図3を用いて弾性体を打ち抜く工程を説明する。図1の上昇位置から不図示のサーボモータによってべース2を介してシリコン注入ユニット10が下降し、シート押さえ8と押し棒7は、不図示のテーブル上に配置した弾性体としてのシリコンシート1の表面に当接して停止する。べース2を介して注入管6はさらに下降し、図2に示すように、注入管6の鋭利な先端がシリコンシート1を打ち抜き、打ち抜いたシリコン片1aは注入管6の貫通孔先端に収納される。このとき、シート押さえ8は、その底面部がシリコンシート1の表面に当接し停止しているため、シート押さえ8の上端8bで押し棒7の支持部7bが支持されてべース2および注入管6に対して相対的に上に持ち上げられ、押し棒7の軸部7a下面はシリコン片1aの上面で停止した状態となる。
【0028】
その後、図3に示すように、シリコン注入ユニット10が上昇するにつれて、シリコン片1aを収納した注入管6と注入管6内のシリコン片1aにより支えられている押し棒7は上昇し、その間シート押さえ8は、ガイド2aに沿って自重によりべース2に対して相対的に下降する方向に作用するので、シリコンシート1を押さえ続け、破線で示す位置を維持する。さらに、べース2を上昇し、注入管6の下端がシリコンシート1から離れたときに、シート押さえ8が摺動部材4を介してガイド2aに係止されてべース2と共に上昇し、シリコン注入ユニット10が上昇位置で停止した状態では、図3に示すように、注入管6の下端とシート押さえ8の底面部下面はほぼ同じレベルになる。
【0029】
次に、図4および図5を用いて弾性体としてのシリコン片1aを中空管11の内部に充填する工程を説明する。打ち抜いたシリコン片1aを中空管11の内部に充填するために、シリコン注入ユニット10を所望の位置まで水平方向に移動させる。すなわち、中空ハンド12にチャックされている中空管11の口元の内径中心である軸心と同軸上に中空管6の内径中心である軸心が合う位置に、不図示のサーボモータにてシリコン注入ユニット10を水平方向に移動させる。そして、不図示のサーボモータによって、図4に示すように、シリコン注入ユニット10が下降し、注入管6の下端のテーパ形状が中空管11の口元に合致する位置に移動する。
【0030】
次に、図5に示すように、シリンダ3のロッド3aが前進(下降)して、中空管11内でシリコン片1aにより持ち上げられた状態の押し棒7を下降させる。押し棒7は、シート押さえ8の上端8bに当接して止まり、このとき押し棒7の軸部7a下端は注入管6の下端と同一面となるので、軸部7aによりシリコン片1aが注入管6から押し出され、中空管11の内部にシリコン片1aが充填される。その後、シリンダ3のロッド3aが上昇し、次いでシリコン注入ユニット10は上昇する。
【0031】
次に、図6および図7を用いて可動部材を中空管の内部に挿入する工程を説明する。図6に示すように、可動部材13を中空管11の内部に差し込むために、中空管ハンド12を所望の位置まで水平方向に移動させる。すなわち、不図示のサーボモータにて中空管ハンド12は、可動部材ハンド14にチャックされている可動部材13の軸心方向と同軸上の位置に水平方向に移動する。そして、不図示のサーボモータにて可動部材ハンド14は下降し、可動部材13はシリコン片1aが充填された中空管11の内部に差し込まれる。このとき、可動部材ハンド14の下降量、すなわち可動部材13のシリコン片1aへの差し込み量は、可動部材ハンド14を開いて可動部材13のチャック3を解除したときに、可動部材13が傾くことのない必要最小限の下降量である。そして、可動部材ハンド14は開き、上昇する。
【0032】
次に、可動部材13を中空管11の内部に押し込むために、図7に示すように、中空管ハンド12を所望の位置まで水平方向に移動させる。すなわち、不図示のサーボモータにて中空管ハンド12は、押し込み部材15によって可動部材13を押すことのできる位置に水平方向に移動する。そして、不図示のシリンダにて押し込み部材15を下降し、シリコン片1aで支持されている可動部材13を中空管11の内部にさらに可動部材13を垂直に押し込む。そして、可動部材13がシリコン片1aを貫通するまで押し込み、所定量だけ押し込まれると押し込み部材15はストッパ16に当接して止まる。このため可動部材13は、傾くことのない、常に安定した位置で止まる。この後、可動部材13が確実に中空管11の内部に保持されているかを、不図示のセンサで可動部材13の突出状態により確認している。
【0033】
次に、押し込み部材15は上昇し、不図示のサーボモータにて中空管ハンド12は水平方向に移動し、不図示の次工程であるクリップ組立工程で、クリップ片を可動部材13に接続する等のクリップの組付けを行う。
【0034】
本実施の形態によれば、注入管6で弾性体のシリコンシート1を打ち抜き、押し棒7にて中空管11の内部にシリコン片1aを充填させることによって、中空管11の外周にシリコンシート1のバリなどを付着させずに、中空管11の内部にシリコン片1aを充填することができるという効果を奏する。
【0035】
また、シリコン片1aを中空管11の内部に充填した後、押し込み部材15を有する自動機で可動部材13をシリコン片1aに押し込み挿入することによって、可動部材13を精度良く挿入することができるという効果を奏する。
【0036】
さらに、弾性を有するシリコン片1aの外径を中空管11の内径より若干大きく打ち抜くことにより、シリコン片1aを中空管11の内部に脱落することなく確実に保持させことができるという効果を奏する。このため、このシリコン片1aで支持した可動部材13にクリップ片を接続することで、クリップ片を中空管11に強固に支持させたクリップを得ることができる効果を奏する。
【0037】
なお、本実施の形態では、弾性体としてシリコンシート1を用いたが、この他の樹脂のPVC、PP、PS、ABS、A−PET、PMMA、PC、PUR、セルロース系またはゴムやスポンジ等をシート状にして用いることができ、この構成にあっても本実施の形態と同様な作用、効果を奏することができる。
【0038】
以上の実施の形態の記載から、以下の発明も含まれる。
(1)中空管内部に可動部材を進退可能に配置する部材の支持方法において、前記可動部材を前記中空管内部に支持する粘性を有する樹脂片の外径が前記中空管の内径より大きい樹脂片を前記中空管内部に介挿し、この樹脂片内に前記可動部材を挿入することを特徴とする可動部材の支持方法。
【0039】
上記支持方法によれば、中空管内に挿入された樹脂片が、樹脂片の変形力により中空管の内壁を押し、中空管内に樹脂片が強固に保持されることにより、また樹脂片に挿入された可動部材の樹脂片による支持力も高くなる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1の可動部材の支持方法によれば、中空管の内径より大きい内径を有する注入管で弾性体を打ち抜き、注入管の口元に注入管の先端を合致させて打ち抜いた弾性体を中空管の内部に充填させることによって、弾性体を中空管の内部に充填する際に中空管の外周に弾性体のバリ等を付着させることがなくなり、後工程で中空管の外周等を拭き取るという工数が不要になり、大きなコストダウンを図ることができる効果を奏する。
【0041】
また、本発明に係る請求項2の可動部材の支持方法によれば、請求項1の効果に加え、弾性体に粘性のある樹脂シートを用いることにより、打ち抜いた弾性体を中空管の内部に確実かつ強固に保持させることができる効果を奏する。
【0042】
さらに、本発明に係る請求項3の可動部材を支持するクリップの製造方法によれば、中空管の内径より大きな外径を有する粘性を有する樹脂片を中空管内に介挿し、この樹脂片内に可動部材を挿入することで、樹脂片が確実に中空管に保持され、可動部材に接続したクリップ片を中空管に強固に保持したクリップを製造することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に用いるシリコン注入ユニットの構成を示す一部断面とした正面図である。
【図2】本発明の実施の形態1のシリコンシート打ち抜き工程を示す一部断面とした正面図である。
【図3】本発明の実施の形態1のシリコンシート打ち抜き工程を示す一部断面とした正面図である。
【図4】本発明の実施の形態1のシリコン片充填工程を示す一部断面とした正面図である。
【図5】本発明の実施の形態1のシリコン片充填工程を示す一部断面とした正面図である。
【図6】本発明の実施の形態1の可動部材挿入工程を示す一部断面とした正面図である。
【図7】本発明の実施の形態1の可動部材挿入工程を示す一部断面とした正面図である。
【図8】従来のクリップを示し、(a)は斜視図、(b)は内部を示す拡大斜視図である。
【図9】クリップの使用方法を示す斜視図である。
【図10】従来のクリップを示し、(a)は断面図、(b)は拡大断面図である。
【図11】従来のシリコン充填方法を示す斜視図である。
【図12】従来の可動部材の挿入方法を示す斜視図である。
【図13】従来の接着方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シリコンシート
1a シリコン片
3 シリンダ
6 注入管
7 押し棒
8 シート押さえ
10 シリコン挿入ユニット
11 中空管
12 中空管ハンド
13 可動部材
14 可動部材ハンド
15 押し込み部材

Claims (3)

  1. 中空管の内部に、中空管の長手方向に移動可能な可動部材を支持する可動部材の支持方法において、
    先端の外径が該先端の内径とほぼ等しく、中空管の内径より大きい内径を有する管状からなる注入管の前記先端で弾性体を打ち抜く工程と、中空管の口元に注入管の先端を中空管の口元の内径中心と注入管の先端の内径中心とを合致させるように合わせて打ち抜いた弾性体を中空管内部に充填する工程と、可動部材を中空管の内部に挿入する工程と、
    を有することを特徴とする可動部材の支持方法。
  2. 弾性体が粘性のある樹脂シートであることを特徴とする請求項1記載の可動部材の支持方法。
  3. 請求項1又は請求項2の可動部材の支持方法により支持された可動部材を有するクリップの製造方法。
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