JP4039551B2 - 蛍光体色度補正板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は例えば液晶パネルを背面より照射するバックライト又は液晶パネルを前面より照明するフロントライトに使用される色度補正手段に関し、特に蛍光体色度補正板に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ブック型のワードプロセッサやコンピュータ、又は携帯電話機、携帯TVのような小型、薄型の情報機器の表示装置として、薄型でしかも見易い照明機構を有する液晶表示装置が用いられている。このような液晶表示用の照明機構としてバックライトおよびフロントライトが従来より知られている。ここで液晶表示用バックライトとは、液晶パネルを背後から全面にわたり照射する面状の光源であり、液晶表示用フロントライトとは液晶パネルを前面より照明する面状の光源であり、いずれも蛍光ランプ、LED(発光ダイオード)等よりなる発光源と、その発光源の光束を液晶パネルに照射する面状の光束に変換する導光板等の光路変換手段を備えている。 この中で、特に近年は、更なる小型、薄型化と長寿命化を目的として発光源としてLEDを用いたものが多く使用されるようになってきている。
【0003】
かかる面状光源により白色の照明光を出射させ、パネル等に対し白色の照明をしようとするときは、発光源として白色の蛍光ランプを用いるか、LEDの場合にはR,G,Bの3種類のLEDを同時点灯、又は時分割点灯して白色光を合成することが一般的であった。更に最近は、LEDの場合、単独で白色に近い光を発光する白色用LEDが開発され、利用できるようになってきた。このような白色用LEDを用いることにより、小型で簡単な構成で白色照明を目的とする液晶表示用バックライトまたは液晶表示用フロントライトを形成することが可能となった。図10はこのようなうなLEDの発光源を持ち、カラー液晶パネルの白色照明を目的とした従来の液晶表示用バックライトの主要部を示す図であり、(a)は斜視図、(b)におけるA−A断面図である。
【0004】
図10において、110はカラー表示用の液晶パネルの照明を目的としたバックライトであり、導光板101と発光源としてLED102を有している。導光板102は無色透明なプラスチック材等の透光部材よりなる板状で略直方体形状をしており、その一方の主面を光出射面101aとし、該光出射面101aと対向する面には、発光源からの光を前記光出射面101aに向けて反射させるための手段として、その表面に複数の微小なシボ又は複数個の半球状ドット等を有する光拡散面101bが形成されている。LED102はLED基板103に支持されて導光板101の入光側面101cに対向する位置に配設され、図示しない駆動回路より所定の電流が供給されて、後述するような白色を目的とした光を発光、出射する。
【0005】
図11(a)は白色発光を目的とするLED102の内部構造を示す図である。図11b)は発光部はLED102の発光部の詳細を示す図である。図において、102aは青色を発光する発光ダイオード素子、102bは発光ダイオード素子102aを保持する端子A、102cは他方の端子B、である。発光ダイオード素子102aのn電極102anおよびp電極102apはそれぞれボンデイングワイヤー102dにより、端子A(102b)及び端子B(102c)に接続されている。端子A(102b)の凹部内には発光ダイオード素子102aを被うようにしてYAG蛍光体yを混入、分散した樹脂層よりなる蛍光体層102fが充填されている。102gは透光性を有する封止部材であり、端子A(102b)及び端子B(102c)の突出部を除き上記の部材全体を封止し、保護する。このようなLED102において、発光ダイオード素子102aが青色発光をすると、その青色発光の一部がYAG蛍光体yに吸収されて黄緑色の励起光を発する。これにより、蛍光体層102fの上面からは、蛍光体層102fを透過した青色光とYAG蛍光体yで励起された励起光(蛍光)である黄緑色の光が混ざり合って出射し、封止部材102fを透過してLED102の外部に出射する。かかるLED102の発光の色度は、青色と黄緑色の光の強度の比率により変化するが、これらの比率を適切に設定すれば、理論的には真の白色又はその近傍において、所望の色度を得ることができる。(しかし、実際には、不可避な製造条件のバラツキにより、発光ダイオード素子102aの青色発光の強度が変動し、YAG蛍光体yの濃度(又は成分)のバラツキにより黄緑色の励起光の強度はかなり変動するので、これらの加法混色によるLED102の発光の色度を所望の範囲に入れることは容易ではない。)
【0006】
図10に示すように、LED102からの出射光は導光板101に入り、大部分の光は上面である光出射面101aで全反射、下面である光拡散面101bでは全反射又は乱反射を1回又は複数回行った後に上面である光出射面101aより照明光105として外部に出射する。外部に出射した照明光105は(b)に示すように図示しないカラーフィルタを有する透過型もしくは半透過型の液晶パネル(又は液晶表示板)107を背後から照明する。なお、前記照明する面内の輝度の均一性を確保するために上記下面101b内のシボの粗さを調整したり、半球状ドットの形状、密度を場所により変えたりする。
【0007】
次に図12は白色を目的としたLEDの発光源を持ち、カラー表示用液晶パネルの白色照明を目的とした従来の液晶表示用フロントライトの構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)は側面図である。図12において、120はフロントライトであり、発光源である白色用LED102と光路変換部材であるガイドロッド112、ガイドプレート113、反射板114を有している。117は図示しないカラーフィルタを有する反射型液晶パネル(又は反射型液晶表示板)であり、後述するように前記フロントライト120の照明の対象であると共に、その反射作用により、光路変換部材としての役割もなすものである。前記のガイドロット112は透光性の樹脂等よりなり略四角柱状をなし、長手方向に平行な一方の端面は複数のV溝112vを有する反射面112bとなっており、この反射面112bに対向する側面は平滑な出射面112cとなっている。ガイドロッド112の長手方向に直交する端面112dは白色用LED102の発光の入射面となっている。ガイドロッド112の前記端面112dに対向して白色用LED102が配置され、反射面112bに対向して反射板114が配置されている。ガイドプレート113は全体的には四角の平板状で、その一方の側面が前記ガイドロッド112に対向した入射面113aとなっている。ガイドプレート113の上面113bには入射面113aに平行な方向に延びる複数のV溝プリズム113vが設けられている。ガイドプレートの下面113cは平滑で、後述するように内部に対する反射面と反射型液晶表示板117に対する出射面及び入射面の役割を兼用する。
【0008】
今、白色用LED102が発光するとその発光の光線はガイドロッド112の前記端面112dから入射し、ガイドロッド112内において、主としてV溝112vにおける反射により出射面112cから、ガイドプレート113に向けて出射光を発する。ここで、反射板114はガイドロッド112の前記反射面112bから後方に漏れた光を反射させて、再びガイドロッド内112に入射させ、光の利用効率を高める作用をなす。ガイドロッド112からの出射光はV溝112vの作用により、ガイドロッドの長手方向全体にわたって略均一に出射し、線状光源として機能する。この出射光はガイドプレート113の入射面113aよりガイドプレート内に入り、内部に入った光線の大部分は、図102(c)に示すように直接に又は上面113bのV溝プリズム以外の部分による反射又は下面113cによる反射等を経て上面のV溝プリズム113vの斜面に達しここで全反射されて下面113c経て反射型液晶表示板117に入射する。反射型液晶表示板117に入射した光はその反射膜117bにおいて反射され、その反射光は画像情報を有する光線として、再びガイドプレート113に入射し、これを透過して外部に表示のための光線を出射する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このようにして、図10に示して説明した小型・薄型のバックライト110及び図12に示して説明した小型・薄型のフロントライト120により、共にカラーLCD用白色照明を目的とした液晶パネルの照明がなされる。しかしながら、上記のバックライト110フロントライト120等の従来の液晶表示用の照明手段においては、以下に述べるような問題点がある。即ち、上記のような反射型又は透過型もしくは半透過型の液晶パネルは、カラー表示のために、その内部に図示しないカラーフィルタを有しているが、カラーフィルタの特性が各メーカーごとに異なっている。一方、液晶パネルの表示する画像の色度はカラーフィルターの特性(透過率の波長特性)と照明光の色度即ち発光源である白色用LED(102)の色度に依存して定まる。例えば、R、G、Bの各カラーフィルタの特性のバランスが完全にとれている場合には、白色用LEDの色度が完全に白色であれば、カラー信号が白色のときは、液晶パネルの表示色は白色となる。
【0010】
しかし、R、G、Bの各カラーフィルタの特性のバランスがR,Gに傾いているときは、白色用LEDの色度が完全に白色であっても、液晶パネルの表示色は黄緑がかった色となり、所望の白色の表示色は得られない。この場合、所望の白色の表示色を得るには、白色用LEDの色度を完全な白色とせず、R、G、よりもBが勝った青みがかった白色すなわち、カラーフィルタと補色関係にある色度とすることが必要である。このことは、白色を表示する場合に限らず、カラー信号により指定された種々の色度の色を忠実に表示しようとする場合にも成立つことである。よって、液晶パネルのメーカーはカラーフィルタの特性のバラツキにあわせて、この特性を補償できる色度の白色用LEDを色度のランクを指定してランク別に要求するようになってきた。
【0011】
図14は前記白色用LED102の発光の色度を示すCIE色度図である。ここで、xはRの割合を、yはGの割合を示す。そして、図には示していないが、zをBの割合としたとき、常に
x+y+z=1・・・・(1)
の関係があるとしている。(C0はR,G,Bの成分比が1:1;1である色度の点を示し、この場合,座標は略x=0.33,y=0.33,(z=0.33)となっている。)ここで、b1は指定されたランクb1の色度の範囲を示し、b2は指定されたランクb2の色度の範囲を示す。ところが、かかる指定された領域b1、b2内に色度を入れることを目的にLEDを製造しても実際の製品の色度はすでに説明したような製造上の不可避な理由により、ばらつき、上記ランクb1、b2を大きくはみ出でた領域S内にばらついてしまう。図14において、c0は白色の色度(R,G,Bの比率は略 0.33:0.33:0.33)、c12およびc13は上記ランクb1、b2から外れた白色用LEDの色度を示す。
【0012】
ここで、図13は前記のc12、c13、c0の色度に対応する発光のスペクトル示す図である。ここで、H12、H13、H0はそれぞれ、前記色度点c12、c13、c0に対応するスペクトルを示す。これらの、スペクトル図において、横軸は波長を示し、625nmの前後がRの領域、560nm前後がGの領域、450nmの近傍がBの領域である。縦軸はスペクトルの相対強度を示す。図13(a)に示すスペクトルH12は、R、G、Bの比率が0.28:0.25:0.47となり、かなりBの成分が他の成分よりかなり大となっている。この場合は白色LED102を構成する青色発光ダイオード素子の輝度に対してYAG蛍光体の濃度が少ない場合に対応し領域b1、b2よりも更に青みがかった色度となる。図13(b)に示すスペクトルH13は、R、G、Bの比率が0.32:0.38:0.3となりR、Gの成分がBの成分より大となっている。この場合は、前記の発光ダイオード素子の輝度とのバランスでYAG蛍光体の濃度が大きすぎる場合に対応し、領域b1、b2よりも黄緑がかった色度となる。このように、白色LED102を製造する際にその構成要素の不可避なバラツキにより、その発光の色度が指定されたランク(b1、b2)に入らない場合を生ずる。
【0013】
白色LEDの発光の色度が指定されたランクのいずれにも入らない場合は、その白色LEDは無駄となってしまう。又、発光の色度が指定されたランク(b1、b2)に入るものについても、ランクb1に入る白色LEDとランクb2に入る白色LEDの個数の比率がマッチングする液晶パネルの個数の比率と一致しない場合は、結果的に無駄を生ずる。例えば、ランクb1の白色LEDを必要とする液晶パネルが50個、ランクb2の白色LEDを必要とする液晶パネルが50個あるとき、200個の白色LEDの中にランクb1に入るものが50個、ランクb2に入るものが100個、ランクb1にも、ランクb2にも入らないものが50個あったとすると、無駄になるのはランク外の50個だけではなく、ランクb2に入るものの内50個はあまってしまって使われないので、結果的に無駄となる。この場合、実際に使用できる白色LED100個を得るために白色LEDを200個入手する必要があり、結果的に100個が無駄となる。このように、カラー表示を目的とした液晶パネルの照明手段であるバックライト又はフロントライトの照明光の色度は従来は白色LEDの色度そのものであるため、液晶パネルのカラーフィルタの特性にマッチするようにユーザーから指定された色度のランクを狙って白色LEDを生産したとしても、ランクからは外れて、バックライト又はフロントライトに使用できないものが多数生じ、不良品又は在庫が増える結果となる。更に最近はユーザーの指定する色度のランクは細かく要求されるので、指定の色度に入れることがますます困難な状態となってきている。
【0014】
そこで本発明は、カラー表示用の液晶パネルに用いられる照明手段であるバックライト又はフロントライトにおいて、所望の色度ランク入らない白色LEDの色度を補正して照明光の色度を所望の色度ランクに入れるように改善することを目的とする。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規の特徴は本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためにその第1の手段として本発明は、YAG蛍光体を有する蛍光体色度補正板であって、白色用LEDを発光源とするバックライトユニットの面状照明装置の発光源以外の部分に配置され、白色用LEDから面状照明装置に入射した光線の色度を補正する作用をなす蛍光体色度補正板において、前記の蛍光体色度補正板はPC(ポリカーボネード)、PMMA(アクリル)等よりなる透明板又は透明シートの上下面もしくはいずれか片側にYAG蛍光体をシリコン樹脂等の樹脂に配合したものを塗布して形成された蛍光体色度補正板であって、バックライトユニットの導光板と前記導光板の出射面側に配置された拡散板の間、前記拡散板とプリズムシートの間の少なくとも1つの隙間に挿入して配置されることを特徴とする。
【0017】
上記の課題を解決するためにその第2の手段として本発明は、YAG蛍光体を有する蛍光体色度補正板であって、白色用LEDを発光源とするバックライトユニットの面状照明装置の発光源以外の部分に配置され、白色用LEDから面状照明装置に入射した光線の色度を補正する作用をなす蛍光体色度補正板において、前記の蛍光体色度補正板はPC(ポリカーボネード)、PMMA(アクリル)等よりなる透明板又は透明シートの内にYAG蛍光体を混入して形成された蛍光体色度補正板であって、バックライトユニットの導光板と前記導光板の出射面側に配置された拡散板の間、前記拡散板とプリズムシートの間の少なくとも1つの隙間に挿入して配置されることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に、図面に基づいて本発明の第1実施形態につき図面を用いて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る蛍光体色度補正板を用いたバックライト10の構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。(c)は(b)に示すC部の拡大図である。図1において、1は白色用発光ダイオード(又は白色用LED)、2は導光板、3は拡散板、8は拡散板3の下面に形成された蛍光体色度補正板である。前記色補正板8は、図1(c)に示すようにYAG蛍光体yをシリコン樹脂等の樹脂jに配合したものを塗布することにより形成される。4はPyプリズムシート、5はPxプリズムシート、6は反射板、7はカラー表示用の透過型もしくは半透過型の液晶表示板であり、図示しないカラーフィルタを有している。白色用発光ダイオード1は導光板2の側面2cに対向する位置に配置され、導光板1の上方には拡散板3、Pyプリズムシート4、Pxプリズムシート5が順次重ねて配置される。反射シート6は導光板2の下面2bに対向、近接して配置される。白色用発光ダイオード1の発光は導光板2の側面2cから入射し、導光板2の上面2aと下面2bの間で反射を繰り返しながらその内部を伝播し、その間に平滑な上面2aから(上方に)出射する。下面2bは細かな凹凸を有する乱反射面となっており、光を種々の方向に拡散できるようになっている。反射板6は乱反射面である下面2bから外部に出ようとする光を反射させて内部に戻し、光の利用効率を上げる作用をなす。
【0024】
導光板2の上面2aからの出射光は蛍光体色度補正板8を経て拡散板3に達し、ここで光の方向が中程度の範囲に絞りこまれる。更に、Pyプリズムシート4によりy方向の角度が絞りこまれ、Pxプリズムシート5によりx方向の角度が絞りこまれ、最終的には出射光を略z方向に揃える。このz方向に揃った光線が液晶表示板7に入射することにより液晶を透過する光の状態を理想的なものとし、鮮明でSNの高い表示を可能とする。
【0025】
本第1実施の形態の特徴とするところは、すでに述べたように、拡散板3の下面に形成された色補正板8の内部にYAG蛍光体yが混入されていることである。ここで、白色用発光ダイオード1の発光のスペクトルを図2(a)のスペクトルH12に示す。又このスペクトルH12に対応する色度を図3の色度図の色度点c12に示す。(これらは従来例の説明において図13(a)および図14にそれぞれ示したスペクトルH12及び色度点c12と同一である。なお、本実施形態においては、白色用発光ダイオード1を2個用いているが、スペクトルH12は2個の平均的なスペクトルである。)このスペクトルH12に対応する図3の色度点c12は、指定された色度のランクb1、b2よりも左下方に外れており、スペクトルH12のR、G、Bの比率は略0.28:0.25: 0.47となっており、図2(a)に示すように460nmをピークとする青色光の強度が、550nmをピークとする黄緑色の光の強度に比してかなり大となっている。このため白色用発光ダイオード1の発光色は、かなり青みがかった白色となっている。
【0026】
この白色用発光ダイオード1の発光光線が上記のように導光板2を経て拡散板3の下面に形成された蛍光体色度補正板8に入射し、図1(c)に示すように、蛍光体色度補正板8の内部において入射光のうち青色成分(460nmをピーク)の一部がYAG蛍光体yに吸収され、550nmをピークとした黄緑色の励起スペクトルを発生する。これにより,YAG蛍光体yの混入量を適切に設定しておけば、図2(a)に示すように白色用発光ダイオード1の発光のスペクトルH12の青色成分を減少させ、黄緑色の成分を増加させ、図に示すスペクトルH2(R、G、Bの比率は略0.3:0.3:0.4)の光線となって蛍光体色度補正板8を透過して拡散板3に入射させることができる。この拡散板3に入射するスペクトルH2の光線の色度は図3の点c2となっており、ランクb2の領域に入っている。ここでYAG蛍光体yの励起スペクトル自体の色度は図3のc3となっており、蛍光体色度補正板8から拡散板3に入射する光線の色度は、YAG蛍光体yの混入量が増加するに従って点c12と点c3を結ぶ点線上をたどってc3に向かって移動する。上記の例においては、蛍光体yの混入量を、色度が領域b2内にある点c2となるように設定したが、蛍光体y混入量を更に若干増やすことにより、図2(b)に示すように前記発光スペクトルH12の青色成分を更に減少させ、黄緑色の成分を更に増加させてスペクトルH1(R、G、Bの比率は略0.32:0.34:0.34)に補正することができる。ここでスペクトルH1に対応する色度は図3の点c1となり、光線の色度をランクb1内に入れることができる。蛍光体yの混入料は蛍光体色度補正板8の厚さに比例するので、本実施の形態の場合は蛍光体色度補正板8の厚さを適切に設定することにより光線の色度をb1のランクでも、b2のランクでも所望のランクに入れることができる。
【0027】
なお、YAG蛍光体の成分の調製によりその発光スペクトルの色度は図3に示すc3を含む円弧状の曲線Srの上を移動する。このような性質を利用すれば、白色用発光ダイオード1の色度c12を、YAG蛍光体yの含有量及び成分を適切に設定することにより、破線で囲まれた領域DS内で補正することができる。従って、用途によって、完全な白色が必要とされる場合でも、白色の色度点c1(R、G、Bの比率は略0.33:0.33:0.33)は図3に示すように前記領域DS内にあるので、白色用発光ダイオード1の色度c12を完全な白色に補正することもできる。このようにして、一般に青色成分が過大なために、所望のランクから外れている白色用発光ダイオードの色度を所望のランクに入れるように補正することができる。ただし、本発明においては、発光ダイオードのスペクトルの青色成分を減少させて、黄緑色成分を増加させる補正はできるが、その逆に青色成分を増加させて、黄緑色成分を減少させる補正はできない。例えば、すでに図13(b)に示したスペクトルH13の場合(その色度点はc13)は、青色成分に比して黄緑色成分が過大となっているが、このような場合に上記蛍光体色度補正板を用いても所望の色度ランクb1又はb2に入るように色度を補正することはできない。(その意味において、所望の色度の補正光を得ようよすれば、白色発光ダイオード(1)として当初より、ある程度青みがかった白色用発光ダイオードを狙って作り込んでおくことが望ましい。)
【0028】
このようにして、色度が所望の色度に補正されて蛍光体色度補正板8から出た光は、すでに説明した原理により、拡散板3、y方向プリズムシート4、x方向プリズムシート5を順次経てz方向に揃った所望の色度のランクに入る照明光として透過型の液晶表示板7に入射する。このようにして、透過型の液晶表示板7のカラーフィルタ特性にマッチした照明がなされ、色度の再現性に優れたカラー画像の表示をすることができる。なお本実施の形態のバックライトは、白黒表示用の透過型の液晶表示板等の照明手段として用いる場合には、青みがかった色度の白色用を用い、すでに説明した原理を用いて色度補正をすることにより、純粋の白色またはこれに極近い照明光を出射することができる。なお、図示は省略するが、拡散板3の上下両面、又上面に上記と同様の蛍光体色度補正板を形成した場合も本第1実施形態と同様の効果が得られる。
【0029】
次に、図4は図1に示した第1実施形態の変形例であるバックライト20の構成を示す図である。図2に示すようにバックライト20においては、拡散板3の下面に形成した前記色補正板8(図1)の代わりに、同様の材料により、Pyプリズムシート4の下面およびPxプリズムシート5の下面にそれぞれ蛍光体色度補正板8が塗布等により形成されている。その他の構成については図1に示したバックライト10と同様である。このような構成において、白色用発光ダイオード1の発光はすでに説明した光路を経て前記蛍光体色度補正板8yに入射する。そして、ここで色度補正がなされた光がPyプリズムシート4を経て前記蛍光体色度補正板8xに入射し、ここで更なる色度補正がなされた後、Pxプリズムシート5を経て、照明光として透過型液晶表示板7に入射する。このように白色用発光ダイオード1の発光は2回わたって色度補正されるが、色度補正の原理そのものは、すでに説明したものと同様であり、照明光の色度は最終的に所望の色度のランクb1又はb2に入るように補正される。なお、蛍光体色度補正板は8x及び8yのどちらかでもよい。
【0030】
以下に、図面に基づいて本発明の第2実施形態につき図面を用いて説明する。図5は本発明の第2実施形態に係る蛍光体色度補正板を用いたバックライト30の構成を示す断面図であり、(a)は全体図、(b)、(c)は蛍光体色度補正板の拡大図である。本第2実施形態に係るバックライト30の蛍光体色度補正板を除いた基本的な構成は、図1に示すバックライト10の基本的構成と同様ある。図5において9は別体として製作された蛍光体色度補正板であり、(b)に示すようにPC(ポリカーボネイト)やPMMA(アクリル)よりなる透明板(又は透明シート)9aの上下面の両側もしくはどちらか片側にYAG蛍光体yを樹脂(シリコン樹脂等)jに配合したものを塗布して硬化することにより形成する。この形状は板状又はシート状である。蛍光体色度補正板9は(c)に示すように前記の透明板(又は透明シート)9a内にYAG蛍光体yが混入されたものを使用してもよい。このような蛍光体色度補正板9が、導光板2と反射板6の間、導光板2と拡散板3の間、拡散板3とPyプリズムシート4の間、およびPyプリズムシート4とPxプリズムシート5の間にそれぞれ1枚ずつ挿入されている。
【0031】
この挿入は密着状態で挿入してもよいし、ホルダー等を用い、若干の隙間をおいて挿入、保持するようにしてもよい。本第2実施形態においても、光が蛍光体色度補正板9を通過する度に、すでに説明した原理により光線の色度補正が行われ、最終的には所望のランクに入る色度の照明光となって、透過型液晶表示板7に入射する。本第2実施形態においては、予めYAG蛍光体の含有量を種々に変えた蛍光体色度補正板9を何種類か準備しておき、もともとの白色用発光ダイオード1の発光の色度に対応し、所望の色度ランクに入れるために必要な補正の程度に応じて、適切なYAG蛍光体の含有量の蛍光体色度補正板9を選択して使用することにより、きめ細かく目的に応じた色度補正ができる。なお本実施の形態はこれに限らず、蛍光体色度補正板9が挿入された上記の場所のいずれか1又は1以上の場所に、蛍光体色度補正板9が挿入された場合も効果を有する。又、前記のように導光板2と反射板6の間に蛍光体色度補正板9を挿入する代わりに、図示は省略するが、反射シートの上面にYAG蛍光体を樹脂(シリコン樹脂等)に配合したものを塗布して効果させたものを用いても同様の色度補正の効果を有する。
【0032】
次に、図6は図5に示した第2実施形態の変形例であるバックライト40の構成を示す図である。図6に示すようにバックライト40においては、図5のバックライト30に使用したのと同様の、別体として製作された蛍光体色度補正板9が白色用発光ダイオード1と導光板2の入光側面2cの間に挿入されて配置されている。白色用発光ダイオード1の発光は蛍光体色度補正板9を通過する際に所望の色度に補正され、色度が補正された光が側面2cより導光板2内に入り、以後、すでに説明したような光路を経て、所望の色度に補正された照明光として透過型の液晶表示板7に入射する。この場合も、上記と同様の原理により、きめ細かく目的に応じた色度補正ができる。
【0033】
以下に、図面に基づいて本発明の第3実施形態につき図面を用いて説明する。図7は本発明に係る蛍光体色度補正板を用いたフロントライト50の構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図、(c)、(d)は断面図である。図において、1は白色用発光ダイオード、9は蛍光体色度補正板であり、12はガイドロッド、13はガイドプレート、14は反射板、17は反射型液晶表示板である。ガイドロット12は透光性の樹脂等よりなり略四角柱状をなし、長手方向に平行な一方の端面は複数のV溝12vを有する反射面12bとなっており、この反射面12bに対向する側面は平滑な出射面12cとなっている。ガイドロッド12の長手方向に直交する端面12dは白色用発光ダイオード1の発光の入射面となっている。ガイドロッド12の前記端面12dに対向して白色用発光ダイオード1が配置され、反射面12bに対向して反射板14が配置されている。ガイドプレート13は全体的には四角の平板状で、その一方の側面が前記ガイドロッド12に対向した入射面13aとなっている。ガイドプレート13の上面13bには入射面13aに平行な方向に延びる複数のV溝プリズム13vが設けられている。ガイドプレートの下面13cは平滑で、後述するように内部に対する反射面と反射型液晶表示板17に対する出射面及び入射面の役割を兼用する。
【0034】
図7に示すように、フロントライト50においては、蛍光体色度補正板9がガイドロッド12の端面12dと白色用発光ダイオード1の隙間に挿入されている。この点が本第3実施形態の特徴とするところであり、その他の構成については図12に示した従来のフロントライト120と同様である。なお本実施の形態で使用する蛍光体色度補正板9は別体として製作されたものであり、図5(b)に示す色補正板9と同様に、透明板(又は透明シート)の上下面の両側もしくはどちらか片側にYAG蛍光体を樹脂に配合したものを塗布して硬化することにより形成されたものか、又は図5(c)に示すものと同様に前記の透明板(又は透明シート)内にYAG蛍光体yが混入されて形成されたものである。蛍光体色度補正板9の挿入は隙間なく密着されて挿入される場合と、適切なホルダーに保持されて、又はガイドロッド12の端面12d等に透明な接着剤により接着されて、若干の隙間をもって挿入される場合がある。
【0035】
今、白色用発光ダイオード1が発光するとその発光の光線は前記蛍光体色度補正板9を透過してガイドロッド12内にの前記端面12dから入る。光線が前記蛍光体色度補正板9を透過する際に、光線の色度は白色用発光ダイオード1の本来の色度から所望のランクに入る色度に補正される。この補正された色度の光線が端面12dから入射し、ガイドロッド12内において、主としてV溝12vにおける反射により出射面12cから、ガイドプレート13に向けて出射光となる。ここで、反射板14はガイドロッド12の前記反射面12bから後方に漏れた光を反射させて、再びガイドロッド内12に入射させ、光の利用効率を高める作用をなす。ガイドロッド12からの出射光はV溝12vの作用により、ガイドロッドの長手方向全体にわたって略均一に出射し、線状光源として機能する。この出射光はガイドプレート13の入射面13aよりガイドプレート内に入り、内部に入った光線の大部分は、図7(c)に示すように直接に又は下面13cによる反射等を経て上面のV溝プリズム13vの斜面に達しここで全反射されて下面13cを経て反射型液晶表示板17に色度補償された照明光として入射する。反射型液晶表示板17に入射した光はその反射膜17bにおいて反射され、その反射光は画像情報を有する光線として、再びガイドプレート13に入射し、これを透過して外部に表示のための光線を出射する。ここで、反射型液晶表示板17はカラー化のために図示しないカラーフィルタを有している。このように、本実施の形態においては、蛍光体色度補正板9の効果により、カラー表示用の反射型液晶表示板17に所望の色度ランクに入るように色度補正された照明光を入射することができ、これにより表示画像の色度の再現性を向上し、画質を向上させることができる。
【0036】
図7(d)に示すガイドプレート23は図7(c)に示したガイドプレート13の変形例であり、入射面は23aであり、その上面23bには階段状の階段プリズム23pが設けられている。階段プリズム23pの一方の斜面の傾斜はガイドプレート13の前記V溝プリズム13vの斜面の傾斜よりもかなりゆるやかになっている。ガイドププレート23は、階段プリズム23pの反射作用により、基本的には前記ガイドプレート13と同様の原理により、平滑な下面23cから反射型液晶表示板17に対し照明光を出射し、その反射光を下面23cから再入射させ、上面23bから表示光として出射させる。ガイドプレート13に比較すると、プリズム面からの反射光の傾きが大となり、斜め漏れの光が増え、光の利用効率は低下するが、ガイドプレートを製造するための成形型の磨耗が少なくなり、結果的に製造コストを低減する利点を有する。図7(c)に示すガイドプレート13のの代わりに図7(d)に示すガイドプレートを使用した場合もカラー表示用の反射型液晶表示板17に所望の色度ランクに入るように色度補正された照明光を入射することができ、上記と同様の色度補正の効果を得ることができる。
【0037】
以下に、図面に基づいて本発明の第4施形態につき図面を用いて説明する。図8は本第4施形態に係る蛍光体色度補正板9を用いたフロントライト60の構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)、(c)は断面図である。図8(a)に示すように本第4実施形態においては、ガイドロッド12の出射面となる側面12cとガイドプレート13の入射面13aとの隙間に蛍光体色度補正板9が挿入されている、本第4施形態のフロントライト60に使用する蛍光体色度補正板9は図7に示す第3施形態のフロントライト50に使用する蛍光体色度補正板9に比較して細長い形状となっているが、材料的にはYAG蛍光体を含み、同様の構成たなっている。フロントライト60のその他の構成は前記フロントライト50と同様である。白色発光ダイオード1が発光するとその発光は図7に示した第3実施形態のフロントライト20と基本的には同様の経路を経て外部に出射する。この間、ガイドロッド12の側面12cとガイドプレート13の入射面13aとの隙間に挿入された蛍光体色度補正板9内を光線が通過するが、この際、すでに述べたのと同様の原理により、光線の色度が所望のランクに色度補正されてガイドプレート13に入射する。この結果、ガイドプレート13の出射光として所望のランクに色度補正された照明光が反射型液晶表示板17に入射し、以下第3実施形態のフロントライト50の場合と同様にして、色度の再現性に優れた画像表示をすることができる。
【0038】
図8(c)はガイドプレート13の代わりに階段プリズム23pを有する階段プリズム型のガイドプレート23を用い、ガイドロッド12の出射面12cとガイドプレート23の入射面23aの間に蛍光体色度補正板9を挿入た場合を示す。この場合も、図7(b)に示すガイドプレート13を用いたのとほぼ同様の原理により、同様の色度補正の効果を得ることができる。
【0039】
以下に、図面に基づいて本発明の第5施形態につき図面を用いて説明する。図9は本発明の第5施形態に係るバックライト70の構成を示す図であり、(a)は上面図、(b)、は断面図、(c)は拡散板の拡大断面図である。図9において、33は拡散板であるが、(c)に示すようにその内部にYAG蛍光体yが拡散されており、蛍光体色度補正板としての役割も兼用している。蛍光体色度補正板を除いた基本的な構成については、前記バックライト70の構成は図1に示すバックライト10同様である。光線が拡散板33を通過する際に、すでに説明した原理により色度補正が行われる。本第5実施形態に係るバックライト70は第1実施形態に係るバックライト10と、基本的には同一の原理により、同様の色度補正の効果を有する。なお、この他に、本第5実施形態の変形例として、図示は省略するが、Pyプリズムシート4又はPxプリズムシート5その内部にYAG蛍光体が拡散された状態で形成し、蛍光体色度補正板としての役割も兼用させることもできる。この場合も同様の色度の補正効果を有する。
【0040】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の蛍光体色度補正板を白色用発光ダイオードを有するカラー液晶表示用のバックライト又はフロントライトに使用することにより、白色用発光ダイオード自体の発光の色度のバラツキを補正して、液晶パネルのカラーフィルタ特性にマッチした所望の色度の照明光を出射することができる。又、用途に応じ、完全な白色又はこれに近い照明光を出射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光体色度補正板を使用したバックライトの1実施形態を示す図である。
【図2】図1に示すバックライトに使用する白色用発光ダイオードの発光のスペクトルおよび色度補正後のスペクトルを示す図である。
【図3】図1に示すバックライトの白色用発光ダイオードおよび照明光の色度を示す色度図である。
【図4】図1に示すバックライトの変形例を示す図である。
【図5】本発明の蛍光体色度補正板を使用したバックライトの他の実施形態を示す図である。
【図6】図5に示すバックライトの変形例を示す図である。
【図7】本発明の蛍光体色度補正板を使用したフロントライトの1実施形態を示す図である。
【図8】本発明の蛍光体色度補正板を使用したフロントライトの他の1つの実施形態を示す図である。
【図9】本発明の蛍光体色度補正板を使用したバックライトの更なる1つの実施形態を示す図である。
【図10】従来のバックライトを示す図である。
【図11】白色用発光ダイオードの構成を示す図である。
【図12】従来のフロントライトを示す図である。
【図13】白色用発光ダイオードの発光の波長スペクトルを示す図である。
【図14】白色用発光ダイオードの発光の色度を示す図である。
【符号の説明】
1 白色用発光ダイオード
2 導光板
3 拡散板
4 y方向プリズムシート
5 x方向プリズムシート
6 反射板
7 透過型液晶表示板
8、9 蛍光体色度補正板
10、20、30、40、70 バックライト
12 ガイドロッド
13、23 ガイドプレート
14 反射板
17 反射型液晶表示板
50、60 フロントライト
y YAG蛍光体
j 樹脂
Claims (2)
- YAG蛍光体を有する蛍光体色度補正板であって、白色用LEDを発光源とするバックライトユニットの面状照明装置の発光源以外の部分に配置され、白色用LEDから面状照明装置に入射した光線の色度を補正する作用をなす蛍光体色度補正板において、前記の蛍光体色度補正板はPC(ポリカーボネード)、PMMA(アクリル)等よりなる透明板又は透明シートの上下面もしくはいずれか片側にYAG蛍光体をシリコン樹脂等の樹脂に配合したものを塗布して形成された蛍光体色度補正板であって、バックライトユニットの導光板と前記導光板の出射面側に配置された拡散板の間、前記拡散板とプリズムシートの間の少なくとも1つの隙間に挿入して配置されることを特徴とする蛍光体色度補正板。
- YAG蛍光体を有する蛍光体色度補正板であって、白色用LEDを発光源とするバックライトユニットの面状照明装置の発光源以外の部分に配置され、白色用LEDから面状照明装置に入射した光線の色度を補正する作用をなす蛍光体色度補正板において、前記の蛍光体色度補正板はPC(ポリカーボネード)、PMMA(アクリル)等よりなる透明板又は透明シートの内にYAG蛍光体を混入して形成された蛍光体色度補正板であって、バックライトユニットの導光板と前記導光板の出射面側に配置された拡散板の間、前記拡散板とプリズムシートの間の少なくとも1つの隙間に挿入して配置されることを特徴とする蛍光体色度補正板。
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